JP2003295201A - 接着剤塗布装置、液晶表示パネル、液晶表示パネルの製造装置及び製造方法、並びに基板貼り合わせ装置 - Google Patents

接着剤塗布装置、液晶表示パネル、液晶表示パネルの製造装置及び製造方法、並びに基板貼り合わせ装置

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JP2003295201A JP2002104259A JP2002104259A JP2003295201A JP 2003295201 A JP2003295201 A JP 2003295201A JP 2002104259 A JP2002104259 A JP 2002104259A JP 2002104259 A JP2002104259 A JP 2002104259A JP 2003295201 A JP2003295201 A JP 2003295201A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶を滴下した表示基板の貼り合わせにおい
て、接着剤のシール破れを回避する。 【解決手段】 シール剤(接着剤)2,21〜23は、
対向する両基板1A,1Bの双方に、しかも貼り合わせ
たとき一致して互いに重なるように塗布される。従っ
て、両基板1A,1Bは、接着剤同士の強い接着力を得
て、強く貼り合わされる。また2重,3重の閉曲線形成
により、真空状態から大気圧下への移行に際して、内外
圧力差に対するシール剤の耐久力が強化され、シール破
れを回避して高品質なセルギャップの均一化が行われ
て、液晶表示パネルの製造上の歩留まりを向上を実現で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着剤塗布装置、
接着剤塗布装置を用いて製造される液晶表示パネル、そ
の液晶表示パネルの製造装置及び製造方法、並びに液晶
表示パネル等の製造に好適な基板貼り合わせ装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パソコンやTV受像機、あるい
は各種モニター用等のディスプレイに採用される液晶表
示パネルは、2枚のガラス製の基板が、液晶表示面を囲
むように塗布された接着剤を介した貼り合わせにより製
造される。
【0003】貼り合わされた2枚の基板間には、液晶が
封入されるが、その液晶の封入には液晶注入方式や液晶
滴下方式がある。
【0004】いずれの液晶封入方式においても、2枚の
基板は、液晶を封入して一定の間隔(セルギャップ)を
得るべく、予め一方の基板の表示面に多数のスペーサが
散布あるいは配設されて貼り合わせが行われる。
【0005】図11(a)は、液晶滴下方式による従来
の液晶表示パネルの製造工程において貼り合わされる2
枚の基板のうち、一方の下基板に接着剤であるシール剤
が塗布された状態を示す平面図、図11(b)は、図1
1(a)に示した下基板上に、対向する他方の上基板が
重ね合わされて、液晶表示パネルが形成される状態を示
した正面図である。
【0006】図11(a)に示すように、矩形状をなし
たガラス製の下基板1Aには、1点鎖線で示した液晶表
示面1aの外側に、接着剤であるシール剤2が幅Dをな
した閉曲線を形成するように塗布されている。また、そ
の下基板1Aの液晶表示面1aには、図11(b)に示
すように予めスペーサ3が散布あるいは配設されるとと
もに、液晶4が滴下ないしは塗布されている。
【0007】下基板1Aと上基板1Bとの貼り合わせ
は、通常、真空チャンバ内で行われる。
【0008】チャンバ内における上下両基板1B,1A
の貼り合わせ手順は、まず最初に、上基板1Bがチャン
バ内に搬送され、チャンバ内の上ステージの下面に吸着
保持され、次に、下基板1Aが同様にチャンバ内に搬入
され、チャンバ内の下ステージ上に吸着保持された後、
チャンバは閉じられ、閉空間が形成され排気される。
【0009】チャンバ内の排気による真空雰囲気の中
で、上ステージに吸着保持された上基板1Bは降下して
下基板1Aに近づき、そこで位置合わせが行われた後、
更に降下して、シール剤2を介して下基板1Aを押圧
し、下基板1Aに貼り合わされる。
【0010】貼り合わされた後の両基板1A,1Bは、
上ステージからの上基板1Bの吸着解放、及びチャンバ
内の真空破壊による大気圧への開放復帰、及び下基板1
Aの吸着解放を経てチャンバ内から搬出されるが、その
とき貼り合わされた両基板1A,1Bは、真空雰囲気中
から大気圧下にさらされるので、シール剤2で取り囲ま
れた上下2枚の基板間1B,1A間の空間、すなわちセ
ル空間は、大きな内外圧力差を受けて収縮する。
【0011】従って、貼り合わされた2枚の基板1A,
1Bは、さらにスペーサ3を押圧して、ミクロン単位の
精度の均一な間隙(セルギャップ)を形成する。
【0012】このようにして貼り合わされた両基板1
A,1Bは、チャンバ内において、あるいはチャンバ内
から搬出された後に、シール剤2に対する紫外線(U
V)照射あるいは加熱による硬化操作を経て液晶表示パ
ネルが製造される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、液晶滴
下方式による液晶表示パネルの製造では、真空雰囲気中
において接着剤を介した両基板1A,1Bの貼り合わせ
が行われ、その後チャンバ内は大気圧に開放されるが、
その際、両基板1A,1Bはもとより、両基板1A,1
Bを貼り合わせたシール剤2も、真空状態のセル空間と
大気圧下にある外側との間にあって大きな内外圧力差を
受ける。
【0014】従って、両基板1A,1Bを貼り合わせる
ように閉曲線を描いて塗布されたシール剤2が、いずれ
か1ヶ所でも、わずかな隙間が生じていたり、あるいは
内外圧力差を支えるだけの十分な幅や厚さで接着してい
ない箇所があると、外側からそこを押し広げるようにし
て空気がセル内に入り込む、いわゆるシール破れが発生
し、良好な液晶表示機能が得られなくなる。
【0015】従って、液晶表示パネルの製造では、シー
ル破れが生じない、適正な基板の貼り合わせが要求され
る。そのためにシール剤2は、閉曲線の全領域にわたり
押圧力を受けて、適切な押しつぶれ状態が形成されるこ
とが必要である。
【0016】2枚の基板の貼り合わせに関し、その基板
の表示パネルサイズが比較的小さい場合は、両基板を吸
着保持する各上下プレートの面積も小さくて済むので、
その吸着面全体をミクロン単位で良好な平坦性が得られ
るように加工することは可能である。
【0017】しかしながら、表示パネルが益々大型化さ
れる昨今、例えば表示面の一辺が1mにも達する大型デ
ィスプレイになると、基板吸着面全体を、ミクロン単位
の高精度な平坦度を実現するのは容易ではない。
【0018】従って、均一な幅D並びに均一な高さH
で、シール剤2自体が高品質に基板面に塗布されたとし
ても、2枚の基板1A,1Bを吸着保持して押圧する上
下各プレート面の歪みから、シール剤2に十分な押圧力
が加わらない箇所が形成されやすくなり、そこからシー
ル破れが発生する。
【0019】このように、表示画面が大型化してくる
と、2枚の基板を貼り合わせたシール剤2のいずれかの
箇所において接着あるいは押圧不良が発生しやすくな
り、そこでのシール破れにより、液晶表示パネル製造上
の歩留まりが低下し、また高品質な液晶表示パネルが得
られにくくなったので改善が要望されていた。
【0020】そこで本発明は、大型化された基板におい
ても、接着剤の耐シール破壊特性が向上し、一対の基板
の貼り合わせを良好に行うことができる接着剤塗布装
置、及び接着剤による基板間の貼り合わせが良好に行わ
れる液晶表示パネル、及びその液晶表示パネルの製造装
置及び製造方法、並びに一対の基板の貼り合わせを適切
に行うことが可能な基板貼り合わせ装置を提供すること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため、第1の発明は、対向する一対の液晶表示用基板
を貼り合わせるために、基板の対向面に接着剤を塗布す
る接着剤塗布装置において、液晶表示面を2重に囲むよ
うに閉曲線を形成し、外側に閉曲線を描いて基板に塗布
された側の接着剤の横断面積が、内側に閉曲線を描いて
基板に塗布された側の接着剤の横断面積よりも大となる
ように、基板への接着剤塗布が可能に構成されたことを
特徴とする。
【0022】第2の発明は、同じく対向する一対の液晶
表示用基板を貼り合わせるために、基板の対向面に接着
剤を塗布する接着剤塗布装置において、液晶表示面を囲
む少なくとも3重の閉曲線が形成されるように、前記接
着剤を塗布可能に構成されたことを特徴とする。
【0023】上記のように、第1及び第2の発明によれ
ば、液晶表示面を2重に囲むように閉曲線を形成し、外
側の接着剤の横断面積が、内側の接着剤の横断面積より
も大となるように、または液晶表示面を囲む少なくとも
3重の閉曲線を形成可能に構成されたので、接着剤の耐
シール破壊特性が向上し、シール破れが軽減され、液晶
表示パネルの製造上の歩留まりを向上させることができ
る。
【0024】第3の発明は、対向する一対の液晶表示用
基板を貼り合わせるために、基板の対向面に接着剤を塗
布する接着剤塗布装置において、一方の基板と他方の基
板とを対向して貼り合わせたときに、一方の基板におれ
る接着剤の塗布位置が、他方の基板に塗布された接着剤
の位置と重なるように接着剤を塗布可能に構成されたこ
とを特徴とする。
【0025】このように第3の発明によれば、他方の基
板に塗布された接着剤の位置と重なるように接着剤を塗
布できるので、貼り合わせに際し、各接着剤は互いに重
なり合い、接着剤同士の良好な接着力のもとに2枚の基
板の貼り合わせが行われるので、基板間の貼り合わせ不
良を回避して、液晶表示パネル製造上の歩留まりを向上
させることができる。
【0026】第4の発明は、液晶表示パネルにおいて、
対向する一対の基板と、この一対の基板を貼り合わせる
ために、前記一対の基板間にあって、液晶表示面を2重
に囲むように閉曲線を形成して基板面に塗布された接着
剤とを有し、前記接着剤は、外側に閉曲線を描いて塗布
された側の横断面積が、内側に閉曲線を描いて塗布され
た側の横断面積よりも大となるように塗布されたことを
特徴とする。
【0027】第5の発明は、同じく液晶表示パネルにお
いて、対向する一対の基板と、この一対の基板を接合す
るために、前記一対の基板間にあって、液晶表示面を囲
む少なくとも3重の閉曲線が形成されるように基板面に
塗布された接着剤とからなることを特徴とする。
【0028】このように、第4及び第5の発明によれ
ば、液晶表示面を2重に囲むように閉曲線を形成し、外
側の接着剤の横断面積を内側の接着剤の横断面積よりも
大としたので、あるいは液晶表示面を囲む少なくとも3
重の閉曲線を形成するように接着剤が塗布されたので、
接着剤の塗布全領域において耐シール破壊特性が向上
し、シール破れにより空気がセル内に侵入して、液晶表
示面における表示機能が低下するのを回避できる。
【0029】第6の発明は、液晶表示パネルにおいて、
対向する一対の基板と、この一対の基板を貼り合わせる
ために、前記一対の基板間にあって、液晶表示面を囲む
閉曲線を形成するように基板面に塗布された接着剤とを
有し、前記接着剤は、形成された閉曲線が重なるよう
に、対向する一対の基板の双方に塗布されたことを特徴
とする。
【0030】このように第6の発明によれば、基板の各
対向面に接着剤を塗布して、貼り合わせたとき、接着剤
が互いに重なる位置に塗布されているので、一対の基板
は、その接着剤同士の良好な接着力を得て貼り合わされ
るので、シール破壊を回避した、品質の良い液晶表示パ
ネルを提供することができる。
【0031】第7の発明は、液晶表示パネルの製造装置
において、対向する一対の基板を貼り合わせるために、
液晶表示面を2重に囲む閉曲線を形成し、かつ外側の閉
曲線の横断面積が内側の閉曲線の横断面積よりも大とな
るように接着剤を塗布可能な塗布手段と、前記一対の基
板の少なくともいずれか一方の基板の液晶表示面に液晶
を塗布または滴下可能な手段と、この手段で少なくとも
いずれか一方の基板に液晶が塗布または滴下され、かつ
前記塗布手段で接着剤が塗布された前記一対の基板を真
空雰囲気中で貼り合わせ可能な貼り合わせ手段と、前記
塗布手段で塗布された接着剤を硬化可能な硬化手段とを
具備することを特徴とする。
【0032】第8の発明は、液晶表示パネルの製造装置
において、対向する一対の基板を貼り合わせるために、
液晶表示面を囲み、かつ隣接する間で間隔を有する少な
くとも3重の閉曲線を形成するように接着剤を塗布可能
な塗布手段と、前記一対の基板の少なくともいずれか一
方の液晶表示面に液晶を塗布または滴下可能な手段と、
この手段で液晶が塗布または滴下され、かつ前記塗布手
段で接着剤が塗布された前記一対の基板を真空雰囲気中
で貼り合わせ可能な貼り合わせ手段と、前記塗布手段で
塗布された接着剤を硬化可能な硬化手段を具備すること
を特徴とする。
【0033】上記のように、第7及び第8の発明によれ
ば、接着剤は、液晶表示面を2重に囲むように閉曲線を
形成し、外側の接着剤の横断面積が、内側の接着剤の横
断面積よりも大となり得るように、あるいは液晶表示面
を囲む少なくとも3重の閉曲線を形成できるように構成
されたので、接着剤の耐シール破壊特性は向上し、シー
ル破れを回避して、歩留まりの良い液晶表示パネル製造
装置を提供することができる。
【0034】第9の発明は、液晶表示パネルの製造装置
において、対向する一対の基板を貼り合わせるために、
貼り合わされる前記一対の基板間にあって、液晶表示面
を囲む閉曲線を形成するとともに、その形成された閉曲
線が重なるように、対向する前記一対の基板に接着剤を
塗布可能な塗布手段と、前記一対の基板の少なくともい
ずれか一方の基板の液晶表示面に、液晶を塗布または滴
下可能な手段と、この手段により少なくともいずれか一
方の基板面に液晶が塗布または滴下され、かつ前記塗布
手段で接着剤が塗布された前記一対の基板を真空雰囲気
中で貼り合わせ可能な貼り合わせ手段と、前記塗布手段
で塗布された接着剤を硬化可能な硬化手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0035】このように第9の発明によれば、基板の各
対向面に接着剤を塗布して貼り合わせるとき、接着剤を
互いに重なる位置に塗布できるので、一対の基板は、塗
布された接着剤同士の良好な接着力により貼り合わさ
れ、シール破れを回避して、品質の良い液晶表示パネル
を製造することができる。
【0036】第10の発明は、基板貼り合わせ装置にお
いて、対向する一対の基板を貼り合わせるために、貼り
合わされる前記一対の基板間にあって、表示面を囲む閉
曲線を形成するとともに、その形成された閉曲線が重な
るように、前記対向する一対の基板に接着剤を塗布可能
な塗布手段と、この塗布手段で接着剤が塗布された前記
一対の基板を貼り合わせ可能な貼り合わせ手段とを具備
することを特徴とする。
【0037】このように第10の発明によれば、基板の
対向面に接着剤を塗布して貼り合わせたとき、接着剤が
互いに重なる位置に塗布できるように構成されたので、
一対の基板は塗布された接着剤同士の良好な接着力のも
とで良好な貼り合わせが行われるので、これを採用して
高品質な液晶表示パネルやプラズマディスプレイパネル
等を製造することができる。
【0038】第11の発明は、液晶表示パネルの製造方
法において、対向する一対の基板を貼り合わせるため
に、液晶表示面を囲む2重の閉曲線を形成し、かつ外側
の閉曲線の横断面積が内側の閉曲線の横断面積よりも大
となるように接着剤を基板面に塗布する塗布工程と、前
記対向する一対の基板の少なくともいずれか一方の基板
の液晶表示面に液晶を塗布または滴下する工程と、この
工程で少なくともいずれか一方の基板に液晶が塗布また
は滴下され、かつ前記塗布工程で接着剤が塗布された前
記一対の基板を真空雰囲気中で貼り合わせる貼り合わせ
工程と、この貼り合わせ工程による貼り合わせ後に、塗
布された接着剤を硬化させる硬化工程とからなることを
特徴とする。
【0039】第12の発明は、液晶表示パネルの製造方
法において、対向する一対の基板を接合するために、液
晶表示面を囲む少なくとも3重の閉曲線を形成するよう
に接着剤を塗布する塗布工程と、前記一対の基板の少な
くともいずれか一方の基板の液晶表示面に液晶を塗布ま
たは滴下する工程と、この工程で少なくともいずれか一
方の基板に液晶が塗布または滴下され、かつ前記塗布工
程で接着剤が塗布された前記一対の基板を真空雰囲気中
で貼り合わせる貼り合わせ工程と、この貼り合わせ工程
の後に、基板面に塗布された前記接着剤を硬化させる硬
化工程とからなることを特徴とする。
【0040】上記のように第11及び第12の発明によ
れば、液晶表示面を2重に囲むように閉曲線を形成し、
外側の接着剤の横断面積が、内側の接着剤の横断面積よ
りも大となるように、あるいはまた液晶表示面を囲む少
なくとも3重の閉曲線が形成されるように接着剤が塗布
されるので、接着剤全体の耐シール破壊特性は向上し、
シール破れを回避して、液晶表示パネルの製造上の歩留
まりを改善することができる。
【0041】第13の発明は、液晶表示パネルの製造方
法において、対向する一対の基板を貼り合わせるため
に、貼り合わされる前記一対の基板間にあって、液晶表
示面を囲む閉曲線を形成するとともに、その形成された
閉曲線が重なるように、対向する前記一対の基板に接着
剤を塗布する塗布工程と、前記一対の基板の少なくとも
いずれか一方の基板の液晶表示面に、液晶を塗布または
滴下する工程と、この工程により少なくともいずれか一
方の基板面に液晶が塗布または滴下され、かつ前記塗布
工程で接着剤が塗布された前記一対の基板を真空雰囲気
中で貼り合わせる貼り合わせ工程と、この貼り合わせ工
程により前記対向する一対の基板を貼り合わせた接着剤
を硬化させる硬化工程とからなることを特徴とする。
【0042】このように第13の発明によれば、基板の
対向面に接着剤を塗布して、貼り合わせたとき、互いに
重なる位置に接着剤が塗布されるので、一対の基板は接
着剤同士の良好な接着力のもとで良好に貼り合わされ、
シール破れを回避して、品質の良い液晶表示パネルを製
造することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板貼り合わ
せ装置を採用した液晶表示パネルの製造装置の一実施の
形態について、図1ないし図10を参照して詳細に説明
する。なお、これらの図において、図11に示した従来
の構成と同一構成には同一符号を付し詳細な説明は省略
する。
【0044】図1ないし図6は、本発明による基板貼り
合わせ装置を用いた液晶表示パネル製造装置の第1の実
施の形態を示したもので、図1は製造装置全体の構成
図、図2は図1に示した製造装置を構成する接着剤塗布
部の斜視図、図3は同じくその製造装置を構成する液晶
滴下部、搬送部、並びに貼り合わせ・接着剤硬化部の各
構成図、また図4は、図3に示した貼り合わせ・接着剤
硬化部の動作説明図、図5は図1に示した製造装置によ
り貼り合わされる2枚の基板を示す構成図、そして図6
は、図1に示した装置における2枚の基板の貼り合わせ
操作を説明した説明図である。
【0045】すなわち、第1の実施の形態による液晶表
示パネルの製造装置5は、図1に示すように接着剤塗布
部51、液晶滴下部52、搬送部53、及び貼り合わせ
・接着剤硬化部54とから構成される。
【0046】液晶表示パネルを形成するために貼り合わ
される矩形状の2枚の基板のうち、一方のガラス製の上
基板1Bは、接着剤塗布部51において、接着剤である
シール剤を液晶表示面を囲むように塗布された後、搬送
部53を介して、貼り合わせ・接着剤硬化部54に搬送
される。
【0047】また、上基板1Bに貼り合わされる他方の
下基板1Aは、同様に接着剤塗布部51でシール剤が塗
布された後、液晶滴下部52における表示面への液晶の
滴下ないしは塗布を経てから、搬送部53を介して、貼
り合わせ・接着剤硬化部54に搬送され、先に搬送され
た上基板1Aと接着剤を介した貼り合わせが行われる。
【0048】貼り合わせ・接着剤硬化部54における両
基板1A,1Bの貼り合わせは、真空雰囲気中で、位置
合わせを経てシール剤を介した貼り合わせが行われ、そ
の後、真空破壊により大気圧に戻された後、さらに紫外
線(UV)照射等による2枚の基板を貼り合わせたシー
ル剤の硬化を経て液晶表示パネルが製造される。なお、
この実施の形態では、接着剤塗布部51においてシール
剤が塗布される下基板1Aの液晶表示面には、予めスペ
ーサが散布あるいは配置されている。
【0049】上記のように、接着剤塗布部51に供給さ
れた両基板1B,1Aは、順次、液晶表示面を囲むよう
にシール剤が塗布されるが、接着剤塗布部51における
シール剤の塗布操作を図2及び図5を参照して説明す
る。
【0050】接着剤塗布部51は、図2に示すように構
成されている。
【0051】すなわち、架台511上には、X−Y−θ
移動テーブル512が搭載され、X−Y−θ移動テーブ
ル512のY軸移動機構512aには、吸着盤を備えた
基板テーブル513が載置されている。そこで順次供給
される上基板1B及び下基板1Aはこの基板テーブル5
13上に載置される。
【0052】X−Y−θ移動テーブル512のX軸移動
機構512bと平行する方向に、架台511上には別途
支持枠514が立設されており、その支持枠514に
は、不図示のボールねじ機構により、矢印X方向に移動
可能なZ軸移動機構515が取り付けられている。
【0053】そのZ軸移動機構515には、サーボモー
タ515aが取付けられ、サーボモータ515aの駆動
により、接着剤であるシール剤を収納したシリンジ51
6は矢印Z(上下)方向に移動可能に組み込み構成され
ている。
【0054】なお、シリンジ516には、不図示の距離
計が一体に取り付け固定され、シリンジ516のノズル
先端と載置した基板1A(または1B)面までの距離
(間隔)を測定し、その距離測定データは制御器517
に供給される。
【0055】制御器517には、マイコンが内蔵されて
いて、距離計からの距離測定データの供給を受けて、シ
リンジ516のノズル先端と基板1A(または1B)面
との間の間隔が一定となるようにサーボモータ515a
を制御するとともに、予め設定された塗布プログラムに
沿いX−Y−θ移動テーブル512を駆動制御するの
で、シリンジ516のノズル先端から吐出されたシール
剤は、基板1A(または1B)の液晶表示面を囲んで閉
曲線を描くように塗布される。
【0056】シール剤が、基板1A,1Bに、均一な幅
及び厚さで品質良く塗布されためには、シリンジ516
のノズル先端と基板1A,1B面との間の間隔が一定で
あることに加えて、ノズルと基板1A,1Bとの間の相
対移動速度が一定であること、及びノズルから吐出され
るシール剤の単位時間当たりの吐出量が一定であること
等が条件とされる。
【0057】そこで、図2に示すように、制御器517
とシリンジ516との間に吐出量制御器518が接続さ
れ、制御器517を介した吐出量制御器518の制御に
より、シリンジ516における吐出圧力、すなわちシー
ル剤の単位時間当たりの吐出量が常に一定となるように
制御される。また、基板1A,1Bに塗布するシール剤
の塗布量を変更するときには、たとえば、吐出量制御器
518によりシリンジ516に供給する吐出圧力の大き
さを変化させるように制御する。すなわち、塗布量を増
加させるときにはシリンジ516に供給する吐出圧力の
大きさを増加させ、塗布量を減少させるときにはシリン
ジ516に供給する吐出圧力の大きさを減少させる。な
お、基板1A、1Bに塗布するシール剤の塗布量は、シ
リンジ516のノズルと基板1A、1Bとの間の間隔t
や、ノズルと基板1A、1Bとの間の相対移動速度vの
いずれかを変更することでも変化させることが可能であ
る。たとえば、間隔tとシール剤の塗布量との関係は、
間隔tが大きくなるほど塗布量が増加する関係にある。
これは間隔tが小さくなればなるほどシリンジ516の
ノズルから吐出されるシール剤の吐出抵抗が増大するこ
とに起因する。また、相対移動速度vとシール剤の塗布
量との関係は、相対移動速度vが増加するほど塗布量が
減少する関係にある。
【0058】なお、制御器517によるX−Y−θ移動
テーブル512の制御では、Z軸移動機構515に、不
図示の画像認識カメラが一体に組み込まれていて、その
画像認識カメラで撮影された基板1A(または1B)の
撮像画像が制御器517に供給されるように構成されて
いるので、制御器517はシール剤の塗布位置を高精度
で制御することができる。
【0059】また、制御器517には、モニタディスプ
レイ519及びキーボード520が接続されており、作
業員によるキーボード520の操作により、各基板1
A,1B上におけるシール剤の塗布位置や、シリンジ5
16のノズル高さ位置、それにシリンジ516における
シール剤の吐出圧力、並びにシリンジ516のノズルと
基板1A,1Bとの間の相対移動速度等を調整すること
ができる。従って、これらを調整することによって、基
板1A,1Bに塗布するシール剤の塗布量や、基板1
A,1B上に描くシール剤の塗布パターンを自由に設定
することができる。
【0060】そこで、この実施の形態では、シール剤自
体は、材質の異なるたとえばガラス製の基板1A,1B
面に対する接着力よりも、同じシール剤同士の接着力の
方がより強いという性質を有することに着目してなされ
たもので、塗布手段である接着剤塗布部51では、上基
板1Bと下基板1Aが対向して貼り合わされるとき、液
晶表示面を囲んで互いに重なり合う位置の基板面にシー
ル剤が塗布される。
【0061】すなわち、図5(a)は、接着剤塗布部5
1において、シール剤2が幅Dを形成して液晶表示面1
aを囲んで塗布された下基板1Aの平面図を示したもの
であるが、図5(b)の正面図、及び図5(c)のその
要部拡大図にそれぞれ示したように、他方の上基板1B
に対しても、シール剤2は、ほぼ同じ幅D及びほぼ同じ
高さHで、しかも下基板1Aと重ね合わせて貼りあわせ
たとき、互いに対向して重なり合うように塗布される。
【0062】このように、この第1の実施の形態の液晶
表示パネルの製造装置は、シール剤2は2枚の基板1
A,1Bを貼りあわせたとき、シール剤2同士が重なり
合って強い接着力で接合するので、後述するように、貼
り合わせ・接着剤硬化部54において、シール剤2に対
する押圧力が小さい場合であっても、基板1A,1B間
の貼り合わせが良好に行われ、シール破れ現象の発生を
回避することができる。
【0063】そこで、接着剤塗布部51において、シー
ル剤2は上基板1B及び下基板1Aに順次塗布される
が、先にシール剤2が塗布された上基板1Bは、表裏反
転された後、搬送部53を介して、貼り合わせ・接着剤
硬化部54に供給される。これに対し、シール剤2が塗
布された下基板1Aは、液晶滴下部52における表示面
へ液晶の滴下あるいは塗布を経て搬送され、貼り合わせ
・接着剤硬化部54に供給される。
【0064】図3は、搬送部53と貼り合わせ・接着剤
硬化部54とが一体に組み合わされ、さらに搬送部53
に液晶滴下部52が付加された構成を示したものであ
る。
【0065】そこで、上基板1B、次に下基板1Aの順
に搬送供給される貼り合わせ・接着剤硬化部54は、先
に搬送された上基板1Bを吸着保持する上ステージ54
1bを有する上チャンバ541と、その後搬送されてく
る下基板1Aを吸着保持する下ステージ542aを有す
る下チャンバ542とから構成されている。ただし、図
3では、下チャンバ542は、搬送レール53aからな
る搬送部53に載置されて矢印X方向に移動して、上下
両基板1B,1Aをチャンバ内まで搬送するよう構成さ
れ、また上チャンバ541は、不図示の移動機構により
上下(矢印Z)方向に移動可能に構成されている。
【0066】そこで前述のように、上ステージ541b
は、反転により、シール剤2の塗布面を下方にした上基
板1Bを吸着保持することになるので、これを搬送する
下チャンバ542の下ステージ542aは、その上面か
ら上下動可能に突出する支持ピンを有し、反転した上基
板1Bをその支持ピンで支持しつつ上チャンバ541の
下方位置まで搬送する。上チャンバ541の下方位置ま
で搬送された上基板1Bは、上チャンバ541に組み込
まれた移動機構541aの駆動制御により、上ステージ
541bが降下し、下ステージ542a上の上基板1B
を吸着保持した後上昇して待機する。
【0067】一方、上面にシール剤2が塗布された下基
板1Aは、下ステージ542b上に吸着保持されて搬送
レール53a上を移動して搬送されるが、上ステージ5
41bの下方位置に搬送される途中で、表示面に対し液
晶滴下部52のディスペンサ52aから吐出された液晶
4の滴下を受ける。
【0068】上下両基板1B,1Aがチャンバ内で対向
した状態で、上チャンバ541が下降し、図4に示した
ように、上チャンバ541の下端部に取り付けられた弾
性部材541cが下チャンバ542に接触し押し付けら
れて、チャンバ内に気密性の閉空間が形成される。
【0069】上下両チャンバ541,542の連結によ
り形成された閉空間内は、以下説明の構成による動作に
より、排気され真空雰囲気が形成される。
【0070】すなわち、図3及び図4に示すように、下
チャンバ542には、チャンバ内空間に向け開口した配
管544を介して、真空ポンプ545が連結されるとと
もに、配管544にはバルブ544aが、また真空ポン
プ545の排出管には排出バルブ545aがそれぞれ設
けられている。そこで制御器543による真空ポンプ5
45に対する起動、バルブ544a及び排出バルブ54
5aに対する開制御により、チャンバ内の排気が行わ
れ、上下両基板1B,1Aが対向配置されたチャンバ内
に真空雰囲気が形成される。
【0071】チャンバ内の真空雰囲気中で、それぞれシ
ール剤2が塗布された側を相手側に面して対向した上下
両基板1B,1Aは、制御器543の制御による移動機
構541aの駆動制御により、上ステージ541bを降
下させ、上下両基板1B,1Aの各シール剤2,2がご
く接近した状態で、両基板1A,1B間の位置合わせが
行われる。
【0072】両基板1A,1Bの位置合わせが完了した
後、制御器543による移動機構541aの制御によ
り、上ステージ541bがさらに押し下げられるので、
両基板1B,1Aの各シール剤2,2は重ね合わされつ
つ押込まれ接合するので、両基板1B,1Aは各シール
剤2,2同士の強い接着力により、良好に貼り合わされ
る。
【0073】なお、上記説明において、チャンバ内では
上下両基板1B,1Aの位置合わせが行われる旨説明し
たが、その位置合わせのために、図示のように下チャン
バ542には、撮像カメラ542b,542bが設置さ
れていて、その撮像カメラ542b,542bにより撮
影された各基板1A,1Bの位置合わせ用のマーク(ア
ライメントマーク)の映像が制御器543に供給され
る。制御器543は、パターン認識手法を用いてマーク
位置の位置ずれ量を検出し、その検出信号に基づく移動
機構541aの補正制御により、X−Y−θ方向の位置
補正を行い、上下両基板1B,1Aに対する相対的な位
置合わせが行われる。
【0074】このようにして、真空チャンバ内におい
て、適正に位置合わせが行われ、シール剤同士の強力な
接着力を得て貼り合わせが行われた両基板1A,1B
は、次に、チャンバ内の真空破壊により大気圧下にさら
されるので、セル空間は内外圧力差を受けて収縮し、2
枚の基板1A,1Bはスペーサ3を挟むようにして高精
度のセルギャップを形成する。
【0075】すなわち、図3及び図4に示した構成にお
いて、上チャンバ541の天井壁に設けられた復帰口5
41dには流入パイプ546が連結され、その流入パイ
プ546は窒素ガス等の不活性ガスを含む気体が収容さ
れた圧力源547に接続されて構成されている。そこで
制御器543は、流入パイプ546の復帰用バルブ54
6aを開制御して、圧力源547からの気体をチャンバ
内に流入させるので、チャンバ内は大気圧に向け復帰す
る。なお、復帰口541cが設けられた上チャンバ54
1内には、図示のようにその開口部を覆うようにエアフ
イルタ541eが取り付けられ、流入する気体に含む埃
や塵を除去するとともに、流入気体流の勢いを抑制する
作用をも備えている。
【0076】上記のように、チャンバ内の両基板1A,
1Bは、真空雰囲気中での貼り合わせ後に大気圧下にさ
らされるので大きな内外圧力差を受けるが、両基板1
A,1Bとともに、両基板1A,1B間を接着している
シール剤2自体も、大きな内外圧力差を受けることにな
る。しかしながら、この第1の実施の形態では、上述の
ようにシール剤2同士の強力な接着力のもとに両基板1
A,1Bを貼り合わせているので、良好な接合状態が得
られ、シール剤2がシール破れを引き起こすような現象
の発生は回避できる。
【0077】このようにして、チャンバ内において良好
に貼り合わされた上下両基板1B,1Aは、次に図3及
び図4に示したように、上ステージ541bに設けられ
た光源541fから、シール剤2に向けた紫外線(U
V)照射あるいは加熱が行われ、シール剤2の硬化が行
われる。
【0078】この紫外線照射等によるシール剤硬化の
後、上基板1Bに対する上ステージ541bからの吸着
解放、上チャンバ541の上昇移動、及び下チャンバ5
42の搬送レール53a上の移動による搬出、及び下ス
テージ542aの下基板1Aに対する吸着解放を経て取
り出される。
【0079】図6は、上記説明の液晶表示パネルの製造
装置による液晶表示パネルの製造工程を示したフローチ
ャートである。
【0080】すなわち、まずステップ61において、貼
り合わされる上下2枚の基板1B,1A双方の対向面
に、液晶表示面1aを囲み、また互いに重なる位置にシ
ール剤2,2がそれぞれ塗布される。
【0081】次に、ステップ62において、一方の基板
(1A)の液晶表示面に液晶4が滴下(あるいは塗布)
される。
【0082】次にステップ63において、2枚の基板1
A,1Bは、従来と同様に、チャンバ内に搬送され、真
空雰囲気中で位置合わせが行われて押圧されるので、シ
ール剤2,2を介した貼り合わせが行われる。
【0083】次にステップ64において、チャンバ内は
大気圧下に解放され、内外圧力差に基づく基板セルギャ
ップの均一化が図られる。
【0084】最後に、ステップ65において、2枚の基
板1A,1Bを貼り合わせたシール剤2,2に対し、加
熱またはUV(紫外線)の照射が行われ、貼り合わせ接
着したシール剤2,2の硬化が行われる。
【0085】上記説明の製造工程において、ステップ6
1とステップ62とが平行して行われても良く、あるい
はステップ61の工程に先立ち、ステップ62における
液晶滴下を行うようにしても良い。
【0086】いずれにしても、この第1の実施の形態に
よる液晶表示パネルの製造方法では、2枚の基板1A,
1Bは、それぞれ塗布されたシール剤2,2同士の接合
に基づき強力に貼り合わされるものであり、シール剤2
がその後のセルギャップ均一化操作に向けた真空破壊か
ら大気圧下への移行により、大きな内外圧力差を受けた
としても、シール破れを回避して良好な貼り合わせ基板
を製造することができる。
【0087】また、2枚の基板1A,1Bに塗布された
シール剤2は、両基板1A,1Bを貼り合わせたときに
互いに重なり合うように塗布されているので、このよう
な場合には、塗布されたシール剤2の横断面積が仮に同
じであれば、一方の基板のみにシール剤2が塗布された
ものに比べ、シール剤2の塗布高さHを実質的に2倍に
得ることができるので、基板1A,1Bの平面度にばら
つきを有する場合であっても2枚の基板1A、1Bに塗
布されたシール剤2の間に隙間が生じる確立を減少させ
ることができ、その結果、液晶表示パネルを歩留まり良
く製造することができる。
【0088】次に、本発明による液晶表示パネルの製造
装置の第2の実施の形態を、上記第1の実施の形態で参
照した図1ないし図5に、図7及び図8を新たに加えて
以下説明する。
【0089】図7(a)は、第2の実施の形態において
シール剤が塗布された状態を示す下基板の平面図、図7
(b)は、図7(a)に示した下基板上に、シール剤が
塗布された上基板が重ね合わされて、液晶表示パネルが
形成される状態を示した正面図、図7(c)は、図7
(b)の要部拡大図である。
【0090】図7(a)ないし(c)に示したように、
第2の実施の形態の液晶表示パネルは、矩形状をなし対
向するガラス製の基板1A、1Bの双方に、液晶表示部
1aの外側に間隔Lをなして2重の閉曲線を形成するよ
うにシール剤21,22が塗布されると同時に、より外
側に閉曲線を描いて塗布された側(シール剤22)の横
断面積S2が、内側に閉曲線を描いて塗布された側(シ
ール剤21)の横断面積S1よりも大となるように構成
されたものである。
【0091】すなわち、この第2の実施の形態において
は、図2に示した接着剤塗布部51において、制御器5
17及び塗出量制御器518の制御により、シール剤2
1,22が2重の閉曲線を形成するように塗布形成され
る。そして、塗出量制御器518の制御により吐出量の
切り替え制御により、図7(c)に拡大して示すよう
に、内側のシール剤21の線幅D1が外側のシール剤2
2の線幅D2より小さく(D1<D2)、すなわちシー
ル剤21の断面積S1がシール剤22の断面積S2より
も小さく(S1<S2)なるように各基板1A,1Bの
液晶表示面を囲むように塗布される。
【0092】このシール剤2の塗布手段である接着剤塗
布部51における動作以外、たとえば次の液晶滴下部5
2における液晶4の滴下あるいは塗布、搬送部53を介
して搬送された後の貼り合わせ・接着剤硬化部54の個
々の構成及び動作は、上記説明の第1の実施の形態と同
様であるので説明は省略する。
【0093】図8は、上記第2の実施の形態による液晶
表示パネルの製造工程を示したフローチャートである。
【0094】図6に示した第1の実施の形態における工
程と相違する点は、ステップ61に対応したステップ8
1のみであり、以下の各他の工程はそれぞれ第1の実施
の形態における工程と同一であるので説明は省略する。
【0095】すなわち、この第2の実施の形態では、ス
テップ81において、貼り合わされる2枚の基板1A,
1Bの各対向面に、横断面積が内側(21)よりも外側
(22)が大(S1<S2)となる2重に閉曲線を形成
するようにシール剤21,22が塗布されることを特徴
とする。
【0096】従って、この第2の実施の形態によれば、
第1の実施の形態と同様に対向する2枚の基板1A,1
Bの双方に、また互いに重なる位置にそれぞれシール剤
21,21、22,22が塗布されたので、シール剤同
士の接着により良好な貼り合わせが行われる。
【0097】加えてこの第2の実施の形態では、基板の
面方向に2重の閉曲線を形成し、塗布された2本のシー
ル剤21,22の内、外側のシール剤22の断面積(S
2)を内側のシール剤21の断面積(S2)より大きく
したので、基板1A,1B間の間隙が同じであれば接着
面積を広く得ることができ、内側よりも外側においてシ
ール破れに対するより大きな耐久力が得られる。
【0098】従って、真空破壊時におけるシール破れが
発生しようとしても、まず断面積の大きな外側のシール
剤22で抑止され、その抑止力が作用している間に、塗
布された内側のシール剤21の硬化が進行してより強固
となるので、外の空気がセル内に侵入するような接着剤
のシール破れを回避し、良好な液晶表示パネルを製造す
ることができ、また製造された液晶表示パネルの品質向
上を実現することができる。
【0099】なお、上記説明において、この第2の実施
の形態では、シール剤21,22は上下両基板1A,1
B双方に塗布したが、いずれか一方への塗布、あるいは
それらを任意に組み合わせた塗布を行うようにしても良
い。従って、その場合は上記説明の第1の実施の形態と
は相違し、たとえば一方の上基板1Bは接着剤塗布部5
1でシール剤2が塗布されることなく、そのまま貼り合
わせ・接着剤硬化部54に搬送することができる。ある
いはまた、2重のシール剤21,22を上下基板1B,
1Aに振り分けて塗布しても良い。
【0100】以上説明のように、この第2の実施の形態
によれば、少なくとも外側のシール剤の横断面積が内側
のシール剤の横断面積よりも大となるように塗布したの
で、貼り合わせ後の大気圧下への解放により、たとえ貼
り合わせたシール剤に大きな内外圧力差が加えられたと
しても、外部からセル内に空気が入り込み、あるいはセ
ル内の液晶が外に漏れ出すような不具合は回避され、液
晶表示パネルの製造上の歩留まりを改善することができ
る。
【0101】次に、本発明による液晶表示パネルの製造
装置の第3の実施の形態を、上記第1及び第2の実施の
形態で参照した図1ないし図5に、図9及び図10新た
に加えて以下説明する。
【0102】図9(a)は、第3の実施の形態におい
て、シール剤が塗布された状態を示す下基板の平面図、
図9(b)は、図9(a)に示した下基板上に、シール
剤が塗布された上基板が重ね合わされて、液晶表示パネ
ルが形成される状態を示した正面図、図9(c)は図9
(b)の要部拡大図である。
【0103】図9(a)ないし(c)に示したように、
この第3の実施の形態の液晶表示パネルは、対向するガ
ラス製の各基板1A,1Bの双方対応一致する位置に、
それぞれ幅D1,D2,D3の各線幅をなした3重の閉
曲線を形成するように、シール剤21,22,23が液
晶表示部1aを囲んで順次間隔L1,L2をなして3重
の閉曲線を描いて塗布されるとともに、内側の間隔L1
より外側の間隔L2の幅がよりも長くなるように構成さ
れたものである。
【0104】すなわち、この第3の実施の形態では、図
2に示した接着剤塗布部51において、制御器517及
び吐出量制御器518の制御により、内側から間隔L
1,L2をなし、塗布高さHで、線幅D1,D2,D3
のシール剤21,22,23が塗布されるように構成さ
れる。
【0105】従って、第3の実施の形態においても、第
1及び第2の実施の形態と同様に、対向する2枚の基板
1A,1Bの双方に位置が重なるようにシール剤21,
21、22,22、23,23が塗布されたので、シー
ル剤同士の強力な接着力により、良好な貼り合わせが行
われる。
【0106】また、この第3の実施の形態では、閉曲線
を描いたシール剤21,22,23の外側の間隔L2が
内側の間隔L1よりも広く(L1<L2)なるように3
重に塗布されたものである。
【0107】従って、この実施の形態では、シール破れ
が3重に阻止されるのみならず、仮に外側からシール剤
23,22,21の順でシール破れが発生するとき、ま
ず最初に、最も外側のシール剤23がシール破れが発生
し、次に中間のシール剤22のシール破れが発生するま
での間、シール剤23とシール剤22との間の比較的広
い空間(間隔L2)が存在して、空気が侵入して次のシ
ール剤22がシール破れに至るまでには長い時間を要す
る。従って、その間、シール剤22さらにはシール剤2
1のシール硬化が進行し、対シール破壊特性が向上する
ので、最終的にシール破れにより液晶表示機能を阻害す
るような不具合発生は回避することができる。
【0108】図10は、この第3の実施の形態による液
晶表示パネルの製造工程を示したフローチャートであ
る。
【0109】図6及び図8に示した第1及び第2の実施
の形態における工程と相違する点は、ステップ61及び
ステップ81に対応したステップ101のみであり、以
下の各他の工程はそれぞれ第1及び第2の実施の形態に
おける工程と同一であるので説明は省略する。
【0110】すなわち、この第3の実施の形態では、ス
テップ101において、貼り合わされる2枚の基板1
A,1Bの各対向面に、少なくとも3重の閉曲線を形成
するようにシール剤21,22,23をそれぞれ塗布し
たものである。
【0111】この実施の形態によれば、第1及び第2の
実施の形態と同様に、対向する2枚の基板1A,1Bの
互いに重なる位置に、シール剤21,22,232が塗
布されたので、シール剤同士の強力な接着力により、良
好な貼り合わせが行われるとともに、基板1A,1Bの
外周縁に間隔を隔てて少なくとも3重の閉曲線を形成し
たので、貼り合わせ後の真空破壊時におけるシール破れ
を抑制することができる。
【0112】以上説明のように、この第3の実施の形態
においても、基板貼り合わせ後の大気圧への解放による
セルギャップ均一化に際して、剥がれ等、シール剤のシ
ール破れを回避して、液晶表示パネル製造上の歩留まり
を向上させることができる。
【0113】なお、上記第3の実施の形態において、シ
ール剤は3重(シール剤21,22,23)に塗布する
ように説明したが、4重以上に塗布しても良い。また、
各塗布されたシール剤21,22,23間の間隔L1,
L2の幅が異なるように説明したが、ほぼ同じような広
さの間隔幅となるように形成しても良い。
【0114】また、この第3の実施の形態では、シール
剤21,22,23は上下両基板1A,1B双方に塗布
したが、いずれか一方への塗布、あるいはそれらを任意
に組み合わせた塗布を行うようにしても良い。従って、
その場合も上記説明の第1の実施の形態とは相違し、た
とえば一方の上基板1Bは接着部塗布部51でシール剤
2が塗布されることなく、そのまま貼り合わせ・接着剤
硬化部54に搬送することができる。あるいはまた、3
重のシール剤21,22,23を上下基板1B,1Aに
選択的に振り分けて塗布しても良い。
【0115】さらにまた、この第3の実施の形態におい
て、上記第2の実施の形態におけるシール剤塗布の考え
方を採用し、より外側のシール剤23,22の断面積が
それぞれより内側のシール剤22,21の断面積よりも
大きくなるように幅広に塗布を行い、外側に位置して塗
布されたシール剤23(あるいは22)のシール破れの
回避効果あるいはシール破れの遅延効果をより高めて、
信頼性の高い液晶表示パネルを得ることができる。
【0116】いずれにしても、本発明による接着剤塗布
装置によれば、液晶表示面を囲んで2重あるいは3重の
閉曲線を形成したり、外側の接着剤の横断面積が、内側
の接着剤の横断面積よりも大となるように、あるいは外
側の接着剤の横断面積が内側の接着剤の横断面積よりも
大としたので、接着剤の耐シール破壊特性が向上し、液
晶表示パネルの製造上の歩留まりを向上させることがで
きる。
【0117】また、他方の基板に塗布された接着剤の位
置と重なるように接着剤を塗布することにより、貼り合
わせに際し、各接着剤は互いに重なり合い、接着剤同士
の良好な接着力のもとに貼り合わせが行われるので、貼
り合わせの良好な良好な液晶表示パネルあるいはプラズ
マディスプレイを提供することができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明のように、本発明による接着剤
塗布装置、液晶表示パネル、その製造装置及び製造方
法、並びに基板貼り合わせ装置によれば、一対の基板の
貼り合わせを良好に行なうことが可能となり、従って、
高品質な液晶表示パネル等を歩留まり良く製造できるも
のであり、実用に際し得られる効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による基板貼り合わせ装置を採用
した液晶表示パネルの製造装置の一実施の形態を示した
装置全体の構成図である。
【図2】図1に示した接着剤塗布部を示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示した液晶滴下部、搬送部、並びに貼り
合わせ・接着剤硬化部を示す構成図である。
【図4】図3に示した貼り合わせ・接着剤硬化部の動作
説明図である。
【図5】図5は図1に示した装置による第1の実施の形
態で貼り合わされる2枚の基板の説明図である。
【図6】図1に示した装置による第1の実施の形態の液
晶表示パネルの製造工程を示すフローチャートである。
【図7】本発明による基板貼り合わせ装置を採用した液
晶表示パネルの製造装置による第2の実施の形態で製造
される2枚の基板の貼り合わせを示す説明図である。
【図8】図7に示した液晶表示パネルの製造工程を示す
フローチャートである。
【図9】本発明による基板貼り合わせ装置を採用した液
晶表示パネルの製造装置による第3の実施の形態で製造
される2枚の基板の貼り合わせを示す説明図である。
【図10】図9に示した液晶表示パネルの製造工程を示
すフローチャートである。
【図11】従来の液晶表示パネルを示したもので、図1
1(a)は、シール剤が塗布された下基板の平面図、図
11(b)は、上下2枚の基板が重ね合わされる状態を
示す正面図である。
【符号の説明】
1A 下基板 1B 上基板 1a 液晶表示面 2,21,22,23 シール剤(接着剤) 3 スペーサ 4 液晶 5 液晶表示パネルの製造装置 51 接着剤塗布部(塗布手段) 512 X−Y−θ移動テーブル 515a サーボモータ 516 シリンジ 517 制御器 518 吐出量制御器 52 液晶滴下部 53 搬送部 54 貼り合わせ・接着硬化部(貼り合わせ手段、硬化
手段) 541 上チャンバ 541b 上ステージ 542 下チャンバ 542a 下ステージ 545 真空ポンプ 547 圧力源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA03 FA04 FA09 FA16 FA17 FA18 FA24 FA30 MA16 2H089 LA27 LA42 NA19 NA22 NA32 NA34 NA40 NA44 NA49 NA60 QA11 QA12 4F041 AA05 AA18 AB01 4F042 AA06 AB00 BA03 BA11 DB01 DB41 DD27 ED05

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の液晶表示用基板を貼り合
    わせるために、基板の対向面に接着剤を塗布する接着剤
    塗布装置において、 液晶表示面を2重に囲むように閉曲線を形成し、外側に
    閉曲線を描いて基板に塗布された側の接着剤の横断面積
    が、内側に閉曲線を描いて基板に塗布された側の接着剤
    の横断面積よりも大となるように、基板への接着剤塗布
    が可能に構成されたことを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 【請求項2】 対向する一対の液晶表示用基板を貼り合
    わせるために、基板の対向面に接着剤を塗布する接着剤
    塗布装置において、 液晶表示面を囲む少なくとも3重の閉曲線が形成される
    ように、前記接着剤を塗布可能に構成されたことを特徴
    とする接着剤塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも3重の閉曲線が形成され
    るように塗布された接着剤は、外側に閉曲線を形成した
    側の横断面積が、より内側に閉曲線を形成した側の横断
    面積よりも大であることを特徴とする請求項2記載の接
    着剤塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも3重の閉曲線を形成した
    接着剤の間隔は、外側で隣接する閉曲線間の間隔が、よ
    り内側で隣接する間隔よりも広いことを特徴とする請求
    項2または3に記載の接着剤塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記接着剤は、形成された閉曲線が、当
    該基板と他方の基板とが貼り合わされたとき、この他方
    の基板に塗布された接着剤と重なるように塗布されたこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のうちのいずれか1項
    に記載の接着剤塗布装置。
  6. 【請求項6】 対向する一対の液晶表示用基板を貼り合
    わせるために、基板の対向面に接着剤を塗布する接着剤
    塗布装置において、 一方の基板と他方の基板とを対向して貼り合わせたとき
    に、一方の基板における接着剤の塗布位置が、他方の基
    板に塗布された接着剤の位置と重なるように接着剤を塗
    布可能に構成されたことを特徴とする接着剤塗布装置。
  7. 【請求項7】 対向する一対の基板と、この一対の基板
    を貼り合わせるために、前記一対の基板間にあって、液
    晶表示面を2重に囲むように閉曲線を形成して基板面に
    塗布された接着剤とを有し、 前記接着剤は、外側に閉曲線を描いて塗布された側の横
    断面積が、内側に閉曲線を描いて塗布された側の横断面
    積よりも大となるように塗布されたことを特徴とする液
    晶表示パネル。
  8. 【請求項8】 対向する一対の基板と、 この一対の基板を接合するために、前記一対の基板間に
    あって、液晶表示面を囲む少なくとも3重の閉曲線が形
    成されるように基板面に塗布された接着剤とからなるこ
    とを特徴とする液晶表示パネル。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも3重の閉曲線を形成する
    ように塗布された接着剤は、外側に閉曲線を形成した側
    の横断面積が、より内側に閉曲線を形成した側の横断面
    積よりも大であることを特徴とする請求項8記載の液晶
    表示パネル。
  10. 【請求項10】 前記少なくとも3重の閉曲線を形成し
    た接着剤の間隔は、外側で隣接する閉曲線間の間隔が、
    より内側で隣接する間隔よりも広いことを特徴とする請
    求項8または9に記載の液晶表示パネル。
  11. 【請求項11】 前記接着剤は、形成された閉曲線が重
    なるように、対向する一対の基板の双方に塗布されたこ
    とを特徴とする請求項7ないし10のうちのいずれか1
    項に記載の液晶表示パネル。
  12. 【請求項12】 対向する一対の基板と、この一対の基
    板を貼り合わせるために、前記一対の基板間にあって、
    液晶表示面を囲む閉曲線を形成するように基板面に塗布
    された接着剤とを有し、 前記接着剤は、形成された閉曲線が重なるように、対向
    する一対の基板の双方に塗布されたことを特徴とする液
    晶表示パネル。
  13. 【請求項13】 対向する一対の基板を貼り合わせるた
    めに、液晶表示面を2重に囲む閉曲線を形成し、かつ外
    側の閉曲線の横断面積が内側の閉曲線の横断面積よりも
    大となるように接着剤を塗布可能な塗布手段と、 前記一対の基板の少なくともいずれか一方の基板の液晶
    表示面に液晶を塗布または滴下可能な手段と、 この手段で少なくともいずれか一方の基板に液晶が塗布
    または滴下され、かつ前記塗布手段で接着剤が塗布され
    た前記一対の基板を真空雰囲気中で貼り合わせ可能な貼
    り合わせ手段と、 前記塗布手段で塗布された接着剤を硬化可能な硬化手段
    とを具備することを特徴とする液晶表示パネルの製造装
    置。
  14. 【請求項14】 対向する一対の基板を貼り合わせるた
    めに、液晶表示面を囲み、かつ隣接する間で間隔を有す
    る少なくとも3重の閉曲線を形成するように接着剤を塗
    布可能な塗布手段と、 前記一対の基板の少なくともいずれか一方の液晶表示面
    に液晶を塗布または滴下可能な手段と、 この手段で液晶が塗布または滴下され、かつ前記塗布手
    段で接着剤が塗布された前記一対の基板を真空雰囲気中
    で貼り合わせ可能な貼り合わせ手段と、 前記塗布手段で塗布された接着剤を硬化可能な硬化手段
    とを具備することを特徴とする液晶表示パネルの製造装
    置。
  15. 【請求項15】 対向する一対の基板を貼り合わせるた
    めに、貼り合わされる前記一対の基板間にあって、液晶
    表示面を囲む閉曲線を形成するとともに、その形成され
    た閉曲線が重なるように、対向する前記一対の基板に接
    着剤を塗布可能な塗布手段と、 前記一対の基板の少なくともいずれか一方の基板の液晶
    表示面に、液晶を塗布または滴下可能な手段と、 この手段により少なくともいずれか一方の基板面に液晶
    が塗布または滴下され、かつ前記塗布手段で接着剤が塗
    布された前記一対の基板を真空雰囲気中で貼り合わせ可
    能な貼り合わせ手段と、 前記塗布手段で塗布された接着剤を硬化可能な硬化手段
    とを具備することを特徴とする液晶表示パネルの製造装
    置。
  16. 【請求項16】 対向する一対の基板を貼り合わせるた
    めに、貼り合わされる前記一対の基板間にあって、表示
    面を囲む閉曲線を形成するとともに、その形成された閉
    曲線が重なるように、前記対向する一対の基板に接着剤
    を塗布可能な塗布手段と、 この塗布手段で接着剤が塗布された前記一対の基板を貼
    り合わせ可能な貼り合わせ手段とを具備することを特徴
    とする基板貼り合わせ装置。
  17. 【請求項17】 対向する一対の基板を貼り合わせるた
    めに、液晶表示面を囲む2重の閉曲線を形成し、かつ外
    側の閉曲線の横断面積が内側の閉曲線の横断面積よりも
    大となるように接着剤を基板面に塗布する塗布工程と、 前記対向する一対の基板の少なくともいずれか一方の基
    板の液晶表示面に液晶を塗布または滴下する工程と、 この工程で少なくともいずれか一方の基板に液晶が塗布
    または滴下され、かつ前記塗布工程で接着剤が塗布され
    た前記一対の基板を真空雰囲気中で貼り合わせる貼り合
    わせ工程と、 この貼り合わせ工程による貼り合わせ後に、塗布された
    接着剤を硬化させる硬化工程とからなることを特徴とす
    る液晶表示パネルの製造方法。
  18. 【請求項18】 対向する一対の基板を接合するため
    に、液晶表示面を囲む少なくとも3重の閉曲線を形成す
    るように接着剤を基板面に塗布する塗布工程と、 前記一対の基板の少なくともいずれか一方の液晶表示面
    に液晶を塗布または滴下する工程と、 この工程で少なくともいずれか一方の基板に液晶が塗布
    または滴下され、かつ前記塗布工程で接着剤が塗布され
    た前記一対の基板を真空雰囲気中で貼り合わせる貼り合
    わせ工程と、 この貼り合わせ工程の後に、基板面に塗布された前記接
    着剤を硬化させる硬化工程とからなることを特徴とする
    液晶表示パネルの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記塗布工程において、外側に閉曲線
    を形成した接着剤の横断面積が、より内側に閉曲線を形
    成した接着剤の横断面積よりも大であることを特徴とす
    る請求項18記載の液晶表示パネルの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記塗布工程において、少なくとも3
    重の閉曲線を形成した接着剤は、外側で隣接する閉曲線
    間の間隔が、より内側で隣接する閉曲線間の間隔よりも
    広くなるように基板に塗布されることを特徴とする請求
    項18または19に記載の液晶表示パネルの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記塗布工程において、前記接着剤
    は、形成された閉曲線が重なるように、対向する一対の
    基板の双方に塗布されることを特徴とする請求項17な
    いし20のうちのいずれか1項に記載の液晶表示パネル
    の製造方法。
  22. 【請求項22】 対向する一対の基板を貼り合わせるた
    めに、貼り合わされる前記一対の基板間にあって、液晶
    表示面を囲む閉曲線を形成するとともに、その形成され
    た閉曲線が重なるように、対向する前記一対の基板に接
    着剤を塗布する塗布工程と、 前記一対の基板の少なくともいずれか一方の基板の液晶
    表示面に、液晶を塗布または滴下する工程と、 この工程により少なくともいずれか一方の基板面に液晶
    が塗布または滴下され、かつ前記塗布工程で接着剤が塗
    布された前記一対の基板を真空雰囲気中で貼り合わせる
    貼り合わせ工程と、 この貼り合わせ工程により前記対向する一対の基板を貼
    り合わせた接着剤を硬化させる硬化工程とからなること
    を特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
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