JP2003294914A - 接合レンズ及びこれを用いた光ヘッド装置 - Google Patents

接合レンズ及びこれを用いた光ヘッド装置

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JP2003294914A
JP2003294914A JP2002097224A JP2002097224A JP2003294914A JP 2003294914 A JP2003294914 A JP 2003294914A JP 2002097224 A JP2002097224 A JP 2002097224A JP 2002097224 A JP2002097224 A JP 2002097224A JP 2003294914 A JP2003294914 A JP 2003294914A
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cemented lens
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spherical
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Tomohiko Sasano
智彦 笹埜
Yasuhiro Tanaka
康弘 田中
Michihiro Yamagata
道弘 山形
Katsuhiko Hayashi
克彦 林
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量産性に優れ、低コスト化を実現でき、半導
体レーザの波長シフトや、スペクトル幅による収差を防
ぐことのできる接合レンズ及び光ヘッド装置を提供す
る。 【解決手段】 接合レンズ11は、球レンズである第2
レンズ2の両側に片面が平面のレンズ3及びレンズ4が
接合されている。第2レンズ2の凸面の曲率半径をR
1、レンズ厚をTとすると、R1=T/2の関係を満足
している。R1=T/2の関係を満足するレンズは、球
レンズ又は球レンズ形状を含むレンズであるので、製造
が容易である上、高い面精度が得られ量産性に優れてい
る。このため、半導体レーザの波長シフトや、スペクト
ル幅による収差を防ぐことのできる接合レンズを容易に
製造でき、低コスト化も実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置、
コンピュータ等の光記録装置の光ヘッドに用いられる接
合レンズ及びこれを用いた光ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク等の光学記録媒体は、
CD(コンパクトディスク)又はDVD(デジタル多用
途ディスク)で知られているように、音楽情報、映像情
報の蓄積又はコンピュータデータの保存といったデジタ
ルデータの保存に広く使われている。近年、情報化社会
の到来とともに、これらの記録媒体の大容量化は強く求
められている。
【0003】光学記録媒体において、単位面積当たりの
記録容量(記録密度)を向上させるためには、光ヘッド
が光学記録媒体の情報記録面上に形成するスポットの径
を小さくすればよい。このスポットの最小径は、光の回
折のために、使用波長をλ、光学系の開口数をNAとす
ると、一般にはλ/NAに比例する。したがって、記録
密度を上げ、大容量化を達成するには、使用する光源の
波長λを短くするか、又は光ヘッドの光学系の開口数N
Aを大きくすればよいことになる。実際に、CDからD
VDに大容量化を達成する際には、レンズ開口数NAが
高開口化され、使用波長λも800nmから660nm
へと短波長化されている。
【0004】ここで、短波長領域ではレンズ材料の分散
が非常に大きく、わずかな波長の違いにより硝材の屈折
率が大きく変化する。そのため、従来の対物レンズを用
いて更に使用波長の短波長化を実現しようとすると、色
収差が大きくなってしまう。
【0005】例えば、現在普及している相変化型のDV
Dレコーダ等では、記録時のパワーと再生時のパワーと
が異なり、記録と再生の切り替え時に大きなパワー変動
が起こるために波長がシフトする。
【0006】その際、光学系に色収差があると、急激な
焦点位置変動が発生し、フォーカス制御が効かなくなる
可能性がある。また半導体レーザのスペクトル幅が比較
的大きい場合は無視できない収差が発生し、使用不可能
となる。この色収差を防ぐためには一般に接合レンズが
知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の接合レンズの場合、接合レンズを構成する
凸レンズを加工するには、板状材料の両面を加工する必
要があり、製造が容易であるといえなかった。特に、大
きな色収差を防ぐためには接合面に小さな曲率半径のレ
ンズが求められることになるが、小さな曲率半径を持っ
た凸レンズは加工が困難であることに加えて量産性が悪
く、高価でもあるという問題があった。
【0008】本発明は、前記のような従来の問題を解決
するものであり、量産性に優れ、低コスト化を実現で
き、半導体レーザの波長シフトや、スペクトル幅による
収差を防ぐことのできる接合レンズ及び光ヘッド装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の接合レンズは、凸面の曲率半径をR1、レ
ンズ厚をTとすると、 R1=T/2 の関係を満足するレンズを含んでいることを特徴とす
る。
【0010】前記のような接合レンズによれば、R1=
T/2の関係を満足するレンズは、球レンズ又は球レン
ズ形状を含むレンズであるので、製造が容易である上、
高い面精度が得られ量産性に優れている。このため、半
導体レーザの波長シフトや、スペクトル幅による収差を
防ぐことのできる接合レンズを容易に製造でき、低コス
ト化も実現できる。また、球レンズは、半径1mm程度
のものも製造可能であり、小さな曲率半径を有し、色収
差の補正能力の高い接合レンズを容易に製造できる。
【0011】前記接合レンズにおいては、前記R1=T
/2の関係を満足するレンズは球レンズであることが好
ましい。前記のような接合レンズによれば、球レンズを
そのままの形状で用いるので、芯取りなどをする必要が
なく、工程が簡素化されるため、量産性をより高めるこ
とができ、さらに低コスト化が可能になる。
【0012】また、前記R1=T/2の関係を満足する
レンズは、球面と、互いに対向する平面とを備えてお
り、前記球面に、凹面を有するレンズの前記凹面が接合
されていることが好ましい。前記のような接合レンズに
よれば、平面を備えたことにより、接合レンズの固定が
容易となり、例えば光ヘッド装置内に精度良く固定でき
る。
【0013】また、前記R1=T/2の関係を満足する
レンズの凸面に、凹面を有するレンズの前記凹面が接合
されており、前記凹面の曲率半径をR2とすると、R1
=R2の関係を満足することが好ましい。前記のような
接合レンズによれば、接合面同士を密着させることがで
きる。
【0014】また、前記接合レンズを構成する各レンズ
の使用波長における屈折率がほぼ同一であることが好ま
しい。前記のような接合レンズによれば、アフォーカル
レンズとすることができ、光学系組立の際の製造公差が
大きくとれ、光学系設計の自由度が高まり、小型化、薄
型化に寄与するだけでなく、光学系の量産性も高まり、
安価に製造できることになる。
【0015】また、光束の入射側及び射出側の両端面の
うち少なくとも一方の面が、平面であることが好まし
い。前記のような接合レンズによれば、片面が平面のレ
ンズは、球面研磨は接合面側の1面のみで良く、他方の
面は平面研磨でよいので、製造が容易である。また、張
り合わせの際に、平面を観察することで張り合わせられ
るので、レンズ接合が容易になり、精度の高い接合レン
ズを実現できる。
【0016】また、前記接合レンズのレンズ枚数が2枚
であることが好ましい。前記のような接合レンズによれ
ば、R1=T/2の関係を満足するレンズを含むことに
より、製造が容易である上、高い面精度が得られること
に加えて、レンズ枚数が2枚で構造が簡単であるので、
量産性により優れている。
【0017】また、前記接合レンズのレンズ枚数が3枚
であり、中央のレンズが前記R1=T/2の関係を満足
するレンズであり、前記中央のレンズの両側の凸面に、
それぞれ凹面を有するレンズの前記凹面が接合されてい
ることが好ましい。前記のような接合レンズによれば、
2枚構成の接合レンズに比べ、色収差補正能力をより高
めることができる。
【0018】次に、本発明の光ヘッド装置は、前記各接
合レンズを備えた光ヘッド装置であって、少なくとも1
つの波長の光束を出射する光源と、前記光源から出射さ
れた光束を光ディスクの情報記録面上に集光する集光手
段と、前記光ディスクの情報記録面で変調された光束を
分離する光束分離手段と、前記光ディスクの情報記録面
で変調された光束を受光する受光手段とを備えたことを
特徴とする。前記のような光ヘッド装置によれば、光源
の波長変動時においても、スポット位置の大きな変動が
防げるために、記録・再生の劣化を防止することができ
る。
【0019】前記光ヘッド装置においては、前記光源の
波長は390nm以上420nm以下の範囲であること
が好ましい。光源の波長が390nm以上であれば、硝
材の吸収などによるロスが小さくなり、420nm以下
であれば、高密度記録が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら具体的に説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
形態に係る接合レンズの構成図を示している。本図に示
した接合レンズ11は、3枚のレンズを接合したもので
あり、球レンズである第2レンズ3の両側に片面が平面
のレンズ2及びレンズ4が接合されている。R11、R
12はレンズ2の曲率半径、R21、R22はレンズ3
の曲率半径、R31、R32はレンズ4の曲率半径であ
る。また、d1、d2、d3は、それぞれレンズ2、
3、4の板厚を示している。
【0022】本実施形態では、球レンズを用いており、
球レンズはボール研磨機を用いて多数個一括研磨がで
き、製造が容易である上、高い面精度が得られ量産性に
優れている。また、本実施形態のように球レンズをその
ままの形状で用いた場合は、芯取りなどをする必要がな
く、工程が簡素化されるため、量産性をより高めること
ができ、さらに低コスト化が可能になる。
【0023】一方、同等の曲率半径を有するレンズを球
レンズ以外で得ようとすると、板状の材料の両面を加工
する必要があり、球レンズに比べ製造が困難になる。ま
た、曲率半径についても所定の限界があり、2mm程度
までが限度である。球レンズの場合は、半径1mm程度
のものも製造可能である。
【0024】また、両端のレンズ2、4の片面は平面で
あるため、球面研磨は接合面側の1面のみで良く、他方
の面は平面研磨でよいので、製造が容易である。また、
張り合わせの際に、平面を観察することで張り合わせら
れるので、レンズ接合が容易になり、精度の高い接合レ
ンズが実現する。すなわち、レンズ単体としても、接合
レンズとしても量産性に優れ、低コスト化も実現でき
る。
【0025】ここで、レンズ凸面の曲率半径の絶対値を
R1、レンズ厚をTとすると、球レンズの場合は、レン
ズ厚Tは球レンズの直径に相当するので、下記の式
(1)の関係を満足することになる。
【0026】式(1) R1=T/2 図1に示した例では、下記の式(2)、及び式(3)の
関係を満足することになる。
【0027】式(2) R21=d2/2 式(3) R22=d2/2 また、図1の例のように、球レンズ3に密着するよう
に、レンズ2及びレンズ4を接合させた場合は、下記の
式(4)、及び式(5)の関係を満足することになる。
【0028】式(4) R12=R21 式(5) R22=R31 図1に示した接合レンズ11は、アフォーカルレンズの
例である。使用波長においては、入射光束である平行光
束1は、光源側である面5から入射し、平行光束のまま
第1レンズ2、面6、第2レンズ3、面7、第3レンズ
4を通過した後、例えば集光手段側である面8から符号
9で示したように平行光束として出射する。
【0029】アフォーカルレンズとするために、3枚の
レンズの使用波長における屈折率を略同一としている。
アフォーカルレンズとすることにより、光学系組立の際
の製造公差が大きくとれ、光学系設計の自由度が高ま
り、小型化、薄型化に寄与するだけでなく、量産性も高
まり、安価に製造できることになる。
【0030】また、波長が使用波長から変動すると、光
学系の色収差により、焦点位置が変動することになる
が、接合レンズ11の各レンズの屈折率も変動し、この
状態では接合レンズはアフォーカルレンズではなくな
り、接合レンズの収束作用により、焦点位置の変動が補
正されることになる。すなわち、本実施形態に係る接合
レンズは、色消し効果を持つため、例えば光ヘッド装置
に用いると、良好な記録・再生が可能となる。また、前
記のように、球レンズは半径1mm程度のものも製造可
能であり、小さな曲率半径を有し、色収差の補正能力の
高い接合レンズを容易に製造できる。
【0031】以下、本実施形態の実施例を以下の表1に
示す。本実施例は図1に示したような3枚構成の接合レ
ンズであり、表1におけるR11等の曲率半径(mm)
の符号、d1等のレンズ厚(mm)の符号は、図1に用
いた符号と対応している。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示した接合レンズを、色消しレンズ
として光学系の一部として用いた。使用波長を405n
mとし、この使用波長から変動させたシフト波長406
nmとした。この波長変動前後における各レンズの屈折
率の変化を以下の表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】本実施例に係る接合レンズを用いた光学系
の集光手段の焦点距離は1.5mmである。波長変動時
の色補正量CAは、CA=−0.312μm/nmであ
った。
【0036】このCAの値は、色消しレンズを用いない
場合、波長シフトにより、焦点が光源側に対して遠ざか
ることになるが、色消しレンズである接合レンズを用い
たことにより、焦点を光源側に戻すように補正され、こ
の補正量が0.312μmであることを意味する。
【0037】本実施例のように、接合レンズを構成する
レンズに、球レンズを用いたことにより、色収差の補正
能力を有するレンズを容易かつ精度良く作成することが
でき、量産性に優れ、低コスト化を実現できる。
【0038】(実施の形態2)図2は、実施形態2に係
る接合レンズの構成図を示している。図1に示した接合
レンズ11が、中央のレンズに球レンズをそのままを用
いているのに対して、図2に示した接合レンズ13は、
中央のレンズ12は、球レンズを芯取りしたものであ
る。すなわち、レンズ12には光軸10と直交する方向
において互いに対向する平面12aと12bとが形成さ
れている。
【0039】平面12a及び12bを備えたことによ
り、接合レンズ13の固定が容易となり、例えば光ヘッ
ド装置内に精度良く固定できる。また、光束の透過に影
響のない球レンズの端部近傍を加工しているので、光学
性能が劣化することはない。
【0040】レンズ11は、球レンズに比べ、加工工程
が増加するが、平面11a、11bは、球レンズを作成
した後に加工すればよく、しかも平面加工は容易かつ精
度良く行うことができる。このため、球レンズと同様
に、容易かつ精度良く作成することができ、量産性に優
れ、低コスト化を実現できる。
【0041】レンズ12は、接合面においては、球レン
ズ形状を維持しており、かつ第1レンズ2及び第3レン
ズ4は、第2レンズ12に密着するように接合している
ので、接合レンズ11と同様に、前記式(1)〜(5)
の関係を満足している。
【0042】(実施の形態3)図3は、実施形態3に係
る接合レンズの構成図を示している。図1に示した接合
レンズ11が3枚構成であるのに対して、図3に示した
接合レンズ14は、2枚構成であり、図1に示した接合
レンズ11から第3レンズ4を取り外したものに相当す
る。
【0043】接合レンズ14においても、第2レンズと
して球レンズをそのままの形状で用いているのは、接合
レンズ11と同様であり、量産性に優れ、低コスト化が
可能になる。また、3枚構成の接合レンズと比べると、
色収差の補正能力は小さくなるが、色消しレンズとして
用いることができる。
【0044】また、固定を容易かつ精度良くするため
に、図2に示した接合レンズ13のように、平面部を設
けてもよい。
【0045】また、第2レンズとして球レンズをそのま
まの形状で用いており、かつ第1レンズ2は第2レンズ
3に密着するように接合しているので、図1に示した接
合レンズ11と同様に、前記式(1)〜(5)の関係を
満足している。
【0046】なお、前記各実施形態において球レンズ又
は球レンズに平面加工したレンズの球面は、完全球面に
限るものではなく、真球度は、0.5%以内であること
が好ましい。この範囲内であれば、接合レンズを例えば
光ヘッド装置に用いた場合、光ディスクの記録再生性能
の劣化を防止でできる。したがって、前記式(1)〜
(3)は両辺が完全一致する場合だけでなく、略一致す
る場合も含んでいる。
【0047】また、前記各実施形態において接合面の曲
率半径は、完全一致する構成に限るものではなく、曲率
半径の誤差は、0.5%以内であることが好ましい。こ
の範囲内であれば、収差の発生量を抑えることができ、
光ディスクの記録再生性能の劣化を防止でできる。した
がって、前記式(4)〜(5)は両辺が完全一致する場
合だけでなく、略一致する場合も含んでいる。
【0048】また、前記各実施形態において、接合レン
ズのレンズ枚数が2枚又は3枚の例で説明したが、4枚
以上であってもよい。
【0049】(実施の形態4)図4は、本発明の一実施
形態に係る光ヘッド装置50の構成図を示している。図
4中、接合レンズ61は、前記実施形態1で説明した接
合レンズに相当する。本図において、半導体レーザ51
から出射した発散光束は、ビームスプリッタ52で折り
曲げられ、コリメートレンズ53により略平行光とな
る。この略平行光は、接合レンズ61を透過し、折り曲
げ(立ち上げ)ミラー54により光路の向きが変えられ
る。向きを変えられた光束は、鏡筒60に取り付けられ
た対物レンズ55を透過して、光ディスク56の情報記
録面57上に集光される。
【0050】情報記録面57に形成された反射率の違う
信号により集光スポットの反射光強度は変調を受ける。
情報記録面57で反射されたレーザ光は、もとの光路を
辿ってビームスプリッタ52を透過して、シリンドリカ
ルレンズ58を透過し、受光部59に戻る。
【0051】本図に示したような光ヘッド装置50によ
れば、接合レンズ61は波長シフトに対して、対物レン
ズ55及びコリメートレンズ53で発生する色収差を低
減する役割を果たすため、レーザパワーの変化などによ
り波長が変動した場合にも、良好に記録・再生が可能で
ある。
【0052】半導体レーザ51の波長は390nm以上
420nm以下の範囲であることが好ましい。光源の波
長が390nm以上であれば、硝材の吸収などによるロ
スが小さくなり、420nm以下であれば、高密度記録
が可能となる。
【0053】なお、本実施形態では、接合レンズ61と
して実施形態1で説明した3枚構成の接合レンズを用い
たが、略平行光を略平行光で透過するアフォーカルレン
ズである必要はない。また、実施形態2、3で説明した
接合レンズを用いてもよい。
【0054】また、本実施形態では、レーザ光源51
と、光束分離手段52と、受光素子59とが分離されて
いる光学系を用いたが、それらが集積化された半導体モ
ジュールを用いてもよい。
【0055】また、本実施形態では光ヘッド装置を、光
ディスクに直接記録・再生する方式を例に説明している
が、例えばDVDなどの原盤を記録するためのレーザビ
ームレコーダとして用いてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明の接合レンズによれ
ば、球レンズ又は球レンズ形状を含むレンズを備えてい
るので、製造が容易である上、高い面精度が得られ量産
性に優れている。このため、半導体レーザの波長シフト
や、スペクトル幅による収差を防ぐことのできる接合レ
ンズを容易に製造でき、低コスト化も実現できる。ま
た、球レンズは、半径1mm程度のものも製造可能であ
り、小さな曲率半径を有し、色収差の補正能力の高い接
合レンズを容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る3枚構成の接合レン
ズを示す構成図
【図2】本発明の別の実施形態に係る3枚構成の接合レ
ンズを示す構成図
【図3】本発明の一実施形態に係る2枚構成の接合レン
ズを示す構成図
【図4】本発明の一実施形態に係る光ヘッド装置を示す
構成図
【符号の説明】 1 入射光束 2 第1レンズ 3 第2レンズ 4 第3レンズ 9 射出光束 10 光軸 11,13,14,61 接合レンズ 50 光ヘッド装置 51 半導体レーザ 52 ビームスプリッタ 53 コリメートレンズ 54 立ち上げミラー 55 対物レンズ 56 光ディスク 57 情報記録面 58 シリンドリカルレンズ 59 受光部
フロントページの続き (72)発明者 山形 道弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 林 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H087 KA13 LA01 LA25 NA04 PA01 PA03 PA17 PA18 PB01 PB05 QA01 QA02 QA07 QA13 QA14 QA22 QA25 QA34 QA42 QA45 RA41 RA44 RA45 TA03 5D119 AA02 AA11 AA22 AA38 BA01 BB01 BB02 BB03 BB09 DA01 DA05 EB02 EC03 FA05 JA09 JB01 JB03 JB06 NA05 5D789 AA02 AA11 AA22 AA38 BA01 BB01 BB02 BB03 BB09 DA01 DA05 EB02 EC03 FA05 JA09 JB01 JB03 JB06 NA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸面の曲率半径をR1、レンズ厚をTと
    すると、 R1=T/2 の関係を満足するレンズを含んでいることを特徴とする
    接合レンズ。
  2. 【請求項2】 前記R1=T/2の関係を満足するレン
    ズは球レンズである請求項1に記載の接合レンズ。
  3. 【請求項3】 前記R1=T/2の関係を満足するレン
    ズは、球面と、互いに対向する平面とを備えており、前
    記球面に、凹面を有するレンズの前記凹面が接合されて
    いる請求項1に記載の接合レンズ。
  4. 【請求項4】 前記R1=T/2の関係を満足するレン
    ズの凸面に、凹面を有するレンズの前記凹面が接合され
    ており、前記凹面の曲率半径をR2とすると、R1=R
    2の関係を満足する請求項1から3のいずれかに記載の
    接合レンズ。
  5. 【請求項5】 前記接合レンズを構成する各レンズの使
    用波長における屈折率がほぼ同一である請求項1から4
    のいずれかに記載の接合レンズ。
  6. 【請求項6】 光束の入射側及び射出側の両端面のうち
    少なくとも一方の面が、平面である請求項1から5のい
    ずれかに記載の接合レンズ。
  7. 【請求項7】 前記接合レンズのレンズ枚数が2枚であ
    る請求項1から6のいずれかに記載の接合レンズ。
  8. 【請求項8】 前記接合レンズのレンズ枚数が3枚であ
    り、中央のレンズが前記R1=T/2の関係を満足する
    レンズであり、前記中央のレンズの両側の凸面に、それ
    ぞれ凹面を有するレンズの前記凹面が接合されている請
    求項1から6のいずれかに記載の接合レンズ。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載の接合
    レンズを備えた光ヘッド装置であって、 少なくとも1つの波長の光束を出射する光源と、 前記光源から出射された光束を光ディスクの情報記録面
    上に集光する集光手段と、 前記光ディスクの情報記録面で変調された光束を分離す
    る光束分離手段と、 前記光ディスクの情報記録面で変調された光束を受光す
    る受光手段とを備えたことを特徴とする光ヘッド装置。
  10. 【請求項10】 前記光源の波長は390nm以上42
    0nm以下の範囲である請求項9に記載の光ヘッド装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018627A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Konica Minolta Opto Inc 光ピックアップ装置、レンズユニット、及び、レンズユニットの調整方法
JP2014170228A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Leica Microsystems Cms Gmbh 顕微鏡用油浸対物レンズ及び顕微鏡用油浸対物レンズの使用
JP2019184999A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 コンクラフト ホールディング コーポレーション エルティーデーConcraft Holding Co., Ltd. 異なる屈折率の材料を利用して構成されたレンズ構造体
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