JP2003294585A - タイヤ試験装置及び試験方法 - Google Patents
タイヤ試験装置及び試験方法Info
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- JP2003294585A JP2003294585A JP2002098534A JP2002098534A JP2003294585A JP 2003294585 A JP2003294585 A JP 2003294585A JP 2002098534 A JP2002098534 A JP 2002098534A JP 2002098534 A JP2002098534 A JP 2002098534A JP 2003294585 A JP2003294585 A JP 2003294585A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タイヤの試験条件を精度良くコントロールす
ると共に、設備コストを低減することを可能にしたタイ
ヤ試験装置及び試験方法を提供する。 【解決手段】 試験ドラムの外周上でタイヤを転動させ
る複数の試験ポジションＡ〜Ｄを備え、各試験ポジショ
ンでのタイヤの試験条件を油圧シリンダで周期的に変動
させると共に、これら試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリ
ンダを共通の油圧源で駆動するようにしたタイヤ試験装
置において、油圧シリンダの制御信号を発振する共通の
発振器４０と、該発振器４０から発振される制御信号を
複数の試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリンダに対して互
いに時間差を持たせて供給する時間差回路４１とを設け
る。
ると共に、設備コストを低減することを可能にしたタイ
ヤ試験装置及び試験方法を提供する。 【解決手段】 試験ドラムの外周上でタイヤを転動させ
る複数の試験ポジションＡ〜Ｄを備え、各試験ポジショ
ンでのタイヤの試験条件を油圧シリンダで周期的に変動
させると共に、これら試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリ
ンダを共通の油圧源で駆動するようにしたタイヤ試験装
置において、油圧シリンダの制御信号を発振する共通の
発振器４０と、該発振器４０から発振される制御信号を
複数の試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリンダに対して互
いに時間差を持たせて供給する時間差回路４１とを設け
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験ドラムの外周
上でタイヤを転動させて該タイヤの物性データを採取す
るタイヤ試験装置及び試験方法に関し、更に詳しくは、
タイヤの試験条件を精度良くコントロールすると共に、
設備コストを低減するようにしたタイヤ試験装置及び試
験方法に関する。
上でタイヤを転動させて該タイヤの物性データを採取す
るタイヤ試験装置及び試験方法に関し、更に詳しくは、
タイヤの試験条件を精度良くコントロールすると共に、
設備コストを低減するようにしたタイヤ試験装置及び試
験方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】複数の試験ポジションを有する室内タイ
ヤ試験装置では、タイヤの荷重、スリップ角、キャンバ
角等の試験条件を周期的に変動させるために、試験ポジ
ション毎に設置した発振器（Function Generator）から
制御信号を発振し、この制御信号により油圧シリンダを
駆動している。
ヤ試験装置では、タイヤの荷重、スリップ角、キャンバ
角等の試験条件を周期的に変動させるために、試験ポジ
ション毎に設置した発振器（Function Generator）から
制御信号を発振し、この制御信号により油圧シリンダを
駆動している。
【０００３】しかしながら、上記タイヤ試験装置では、
通常、複数の試験ポジションの油圧シリンダを共通の油
圧源で駆動するような油圧回路を形成しているため、試
験条件の変動周期が複数の試験ポジションで互いに一致
して位相が重なった場合、これら試験条件をコントロー
ルしている油圧源の油圧が変動し、予め設定された試験
条件を保持することが困難な状況になることがある。ま
た、従来のタイヤ試験装置では発振器を各試験ポジショ
ンに設置する必要があるので、その設備コストが高いと
いう欠点もある。
通常、複数の試験ポジションの油圧シリンダを共通の油
圧源で駆動するような油圧回路を形成しているため、試
験条件の変動周期が複数の試験ポジションで互いに一致
して位相が重なった場合、これら試験条件をコントロー
ルしている油圧源の油圧が変動し、予め設定された試験
条件を保持することが困難な状況になることがある。ま
た、従来のタイヤ試験装置では発振器を各試験ポジショ
ンに設置する必要があるので、その設備コストが高いと
いう欠点もある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、タイ
ヤの試験条件を精度良くコントロールすると共に、設備
コストを低減することを可能にしたタイヤ試験装置及び
試験方法を提供することにある。
ヤの試験条件を精度良くコントロールすると共に、設備
コストを低減することを可能にしたタイヤ試験装置及び
試験方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のタイヤ試験装置は、試験ドラムの外周上でタ
イヤを転動させる複数の試験ポジションを備え、各試験
ポジションでのタイヤの試験条件を油圧シリンダで周期
的に変動させると共に、これら試験ポジションの油圧シ
リンダを共通の油圧源で駆動するようにしたタイヤ試験
装置において、前記油圧シリンダの制御信号を発振する
共通の発振器と、該発振器から発振される制御信号を前
記複数の試験ポジションの油圧シリンダに対して互いに
時間差を持たせて供給する時間差回路とを設けたことを
特徴とするものである。
の本発明のタイヤ試験装置は、試験ドラムの外周上でタ
イヤを転動させる複数の試験ポジションを備え、各試験
ポジションでのタイヤの試験条件を油圧シリンダで周期
的に変動させると共に、これら試験ポジションの油圧シ
リンダを共通の油圧源で駆動するようにしたタイヤ試験
装置において、前記油圧シリンダの制御信号を発振する
共通の発振器と、該発振器から発振される制御信号を前
記複数の試験ポジションの油圧シリンダに対して互いに
時間差を持たせて供給する時間差回路とを設けたことを
特徴とするものである。
【０００６】また、上記目的を達成するための本発明の
タイヤ試験方法は、試験ドラムの外周上でタイヤを転動
させる複数の試験ポジションを備え、各試験ポジション
でのタイヤの試験条件を油圧シリンダで周期的に変動さ
せると共に、これら試験ポジションの油圧シリンダを共
通の油圧源で駆動するようにしたタイヤ試験装置を使用
し、前記油圧シリンダの制御信号を共通の発振器から発
振し、該発振器から発振される制御信号を前記複数の試
験ポジションの油圧シリンダに対して互いに時間差を持
たせて供給することを特徴とするものである。
タイヤ試験方法は、試験ドラムの外周上でタイヤを転動
させる複数の試験ポジションを備え、各試験ポジション
でのタイヤの試験条件を油圧シリンダで周期的に変動さ
せると共に、これら試験ポジションの油圧シリンダを共
通の油圧源で駆動するようにしたタイヤ試験装置を使用
し、前記油圧シリンダの制御信号を共通の発振器から発
振し、該発振器から発振される制御信号を前記複数の試
験ポジションの油圧シリンダに対して互いに時間差を持
たせて供給することを特徴とするものである。
【０００７】本発明によれば、油圧シリンダの制御信号
を共通の発振器から発振し、該発振器から発振される制
御信号を複数の試験ポジションの油圧シリンダに対して
互いに時間差を持たせて供給するので、油圧シリンダを
駆動する油圧源の油圧が変動するのを確実に防止し、タ
イヤの試験条件を精度良くコントロールすることが可能
になる。また、複数の試験ポジションの油圧シリンダに
対して１台の発振器を設置するだけで良いので、設備コ
ストを低減することができる。更には、タイヤから試験
ドラムに作用する反力が同時に集中することが回避され
るので、タイヤが試験装置に及ぼす影響を最小限に抑え
ることができる。
を共通の発振器から発振し、該発振器から発振される制
御信号を複数の試験ポジションの油圧シリンダに対して
互いに時間差を持たせて供給するので、油圧シリンダを
駆動する油圧源の油圧が変動するのを確実に防止し、タ
イヤの試験条件を精度良くコントロールすることが可能
になる。また、複数の試験ポジションの油圧シリンダに
対して１台の発振器を設置するだけで良いので、設備コ
ストを低減することができる。更には、タイヤから試験
ドラムに作用する反力が同時に集中することが回避され
るので、タイヤが試験装置に及ぼす影響を最小限に抑え
ることができる。
【０００８】本発明において、タイヤの試験条件とは、
荷重、スリップ角及びキャンバ角の少なくとも１つであ
る。試験ポジションでは、これら試験条件を周期的に変
動させてタイヤの物性データを採取するのである。試験
条件の変動パターンは、特に限定されるものではなく、
サインカーブや三角波等とすることができる。
荷重、スリップ角及びキャンバ角の少なくとも１つであ
る。試験ポジションでは、これら試験条件を周期的に変
動させてタイヤの物性データを採取するのである。試験
条件の変動パターンは、特に限定されるものではなく、
サインカーブや三角波等とすることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１０】図１〜図３は本発明のタイヤ試験方法を実
施するためのタイヤ試験装置を示すものである。図１〜
図３に示すように、枠体からなるメインフレーム１は、
試験ドラム２の回転軸３を水平方向に支持している。メ
インフレーム１の上部にはモータ４が搭載され、該モー
タ４の駆動力がベルト５を介して試験ドラム２の回転軸
３に伝達されるようになっている。
施するためのタイヤ試験装置を示すものである。図１〜
図３に示すように、枠体からなるメインフレーム１は、
試験ドラム２の回転軸３を水平方向に支持している。メ
インフレーム１の上部にはモータ４が搭載され、該モー
タ４の駆動力がベルト５を介して試験ドラム２の回転軸
３に伝達されるようになっている。
【００１１】試験ドラム２の左右両側には、試験ドラム
２の外周上でタイヤＴＡ，ＴＢを転動させる複数の試験
ポジションＡ，Ｂが設定されている。図では、試験ポジ
ションＡ，Ｂにおけるタイヤ支持構造が互いに異なって
いるが、その具体的なタイヤ支持構造は特に限定される
ものではなく、両者が同一の構造であっても良い。
２の外周上でタイヤＴＡ，ＴＢを転動させる複数の試験
ポジションＡ，Ｂが設定されている。図では、試験ポジ
ションＡ，Ｂにおけるタイヤ支持構造が互いに異なって
いるが、その具体的なタイヤ支持構造は特に限定される
ものではなく、両者が同一の構造であっても良い。
【００１２】試験ポジションＡでは、タイヤＴＡの支持
構造として、試験ドラム２とタイヤＴＡとの接触位置の
下方に位置するキャンバ角回転軸１１を中心として円弧
状のレール１２に沿って揺動する可動フレーム１３と、
該可動フレーム１３上でキャンバ角回転軸１１に向けて
直線状のレール１４に沿って前後動する台車１５と、タ
イヤＴＡを回転自在に保持するタイヤ取付け軸１６を備
えると共に該タイヤＴＡの傾きを調整するように台車１
５上のスリップ角回転軸１７を中心として揺動するアー
ム１８とが設けられている。
構造として、試験ドラム２とタイヤＴＡとの接触位置の
下方に位置するキャンバ角回転軸１１を中心として円弧
状のレール１２に沿って揺動する可動フレーム１３と、
該可動フレーム１３上でキャンバ角回転軸１１に向けて
直線状のレール１４に沿って前後動する台車１５と、タ
イヤＴＡを回転自在に保持するタイヤ取付け軸１６を備
えると共に該タイヤＴＡの傾きを調整するように台車１
５上のスリップ角回転軸１７を中心として揺動するアー
ム１８とが設けられている。
【００１３】メインフレーム１の下部には、可動フレー
ム１２をキャンバ角回転軸１１の廻りに揺動させるため
の油圧シリンダ２１が設けられている。この油圧シリン
ダ２１の伸縮動作に基づいてタイヤＴＡのキャンバ角が
例えば±１５°の範囲で変動するようになっている。ま
た、台車１５には、アーム１８をスリップ角回転軸１７
の廻りに揺動させるための油圧シリンダ２２が設けられ
ている。この油圧シリンダ２２の伸縮動作に基づいてタ
イヤＴＡのスリップ角が例えば±１５°の範囲で変動す
るようになっている。更に、可動フレーム１２には、台
車１５をレール１４に沿って前後動させるための油圧シ
リンダ２３が設けられている。この油圧シリンダ２３の
伸縮動作に基づいてタイヤＴＡの荷重が変動するように
なっている。
ム１２をキャンバ角回転軸１１の廻りに揺動させるため
の油圧シリンダ２１が設けられている。この油圧シリン
ダ２１の伸縮動作に基づいてタイヤＴＡのキャンバ角が
例えば±１５°の範囲で変動するようになっている。ま
た、台車１５には、アーム１８をスリップ角回転軸１７
の廻りに揺動させるための油圧シリンダ２２が設けられ
ている。この油圧シリンダ２２の伸縮動作に基づいてタ
イヤＴＡのスリップ角が例えば±１５°の範囲で変動す
るようになっている。更に、可動フレーム１２には、台
車１５をレール１４に沿って前後動させるための油圧シ
リンダ２３が設けられている。この油圧シリンダ２３の
伸縮動作に基づいてタイヤＴＡの荷重が変動するように
なっている。
【００１４】一方、試験ポジションＢでは、タイヤＴＢ
の支持構造として、タイヤＴＢを回転自在に保持するタ
イヤ取付け軸３１を備えると共にメインフレーム１の水
平方向に掛け渡された上下一対の支柱３２，３２に沿っ
てスライドするスライダー３３が設けられている。メイ
ンフレーム１の端部には、スライダー３３を支柱３２に
沿ってスライドさせるための油圧シリンダ３４が設けら
れている。この油圧シリンダ３４の伸縮動作に基づいて
タイヤＴＢの荷重が変動するようになっている。
の支持構造として、タイヤＴＢを回転自在に保持するタ
イヤ取付け軸３１を備えると共にメインフレーム１の水
平方向に掛け渡された上下一対の支柱３２，３２に沿っ
てスライドするスライダー３３が設けられている。メイ
ンフレーム１の端部には、スライダー３３を支柱３２に
沿ってスライドさせるための油圧シリンダ３４が設けら
れている。この油圧シリンダ３４の伸縮動作に基づいて
タイヤＴＢの荷重が変動するようになっている。
【００１５】スライダー３３には、図４に示す機構が付
加されている。即ち、スライダー３３において、タイヤ
取付け軸３１はキャンバ角回転軸３５を介して内枠３６
の内側に揺動自在に支持され、該内枠３６はキャンバ角
回転軸３５に直交するスリップ角回転軸３７を介して外
枠３８の内側に揺動自在に支持されている。そして、タ
イヤ取付け軸３１は不図示の油圧シリンダの伸縮動作に
基づいてキャンバ角回転軸３５及びスリップ角回転軸３
７の廻りに揺動し、それによりタイヤＴＢのキャンバ角
及びスリップ角がそれぞれ変動するようになっている。
加されている。即ち、スライダー３３において、タイヤ
取付け軸３１はキャンバ角回転軸３５を介して内枠３６
の内側に揺動自在に支持され、該内枠３６はキャンバ角
回転軸３５に直交するスリップ角回転軸３７を介して外
枠３８の内側に揺動自在に支持されている。そして、タ
イヤ取付け軸３１は不図示の油圧シリンダの伸縮動作に
基づいてキャンバ角回転軸３５及びスリップ角回転軸３
７の廻りに揺動し、それによりタイヤＴＢのキャンバ角
及びスリップ角がそれぞれ変動するようになっている。
【００１６】上述したタイヤ試験装置では、試験ドラム
２を一定速度で回転させる一方で、試験ポジションＡ，
Ｂに配置したタイヤＴＡ，ＴＢを試験ドラム２の外周上
で転動させる。そして、タイヤＴＡ，ＴＢの試験条件と
して荷重、スリップ角及びキャンバ角のいずれか１つを
周期的に変動させてタイヤＴＡ，ＴＢに関する必要なデ
ータを採取するのである。例えば、試験条件を変動させ
た条件での走行距離に対するタイヤ耐久性能を評価した
り、試験条件の変動に対するタイヤ温度や反力の変化等
を測定することができる。
２を一定速度で回転させる一方で、試験ポジションＡ，
Ｂに配置したタイヤＴＡ，ＴＢを試験ドラム２の外周上
で転動させる。そして、タイヤＴＡ，ＴＢの試験条件と
して荷重、スリップ角及びキャンバ角のいずれか１つを
周期的に変動させてタイヤＴＡ，ＴＢに関する必要なデ
ータを採取するのである。例えば、試験条件を変動させ
た条件での走行距離に対するタイヤ耐久性能を評価した
り、試験条件の変動に対するタイヤ温度や反力の変化等
を測定することができる。
【００１７】タイヤ試験においては、多数の試験ポジシ
ョンで同時に試験を行い、これら試験ポジションの油圧
シリンダを共通の油圧源で駆動することが一般的であ
る。
ョンで同時に試験を行い、これら試験ポジションの油圧
シリンダを共通の油圧源で駆動することが一般的であ
る。
【００１８】本発明では、例えば、図５に示すように、
上述のようなタイヤ試験装置を２台用意し、４つの試験
ポジションＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄで同時に試験を行う場合に、
これら試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリンダを油圧ポン
プ等からなる共通の油圧源で駆動するに際して、油圧シ
リンダの制御手段として、油圧シリンダの制御信号を発
振する共通の発振器４０と、該発振器４０から発振され
る制御信号を複数の試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリン
ダに対して互いに時間差を持たせて供給する時間差回路
４１とを設ける。
上述のようなタイヤ試験装置を２台用意し、４つの試験
ポジションＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄで同時に試験を行う場合に、
これら試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリンダを油圧ポン
プ等からなる共通の油圧源で駆動するに際して、油圧シ
リンダの制御手段として、油圧シリンダの制御信号を発
振する共通の発振器４０と、該発振器４０から発振され
る制御信号を複数の試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリン
ダに対して互いに時間差を持たせて供給する時間差回路
４１とを設ける。
【００１９】発振器４０は、サインカーブや三角波等の
制御信号を発振することにより、タイヤの試験条件とし
て荷重、スリップ角及びキャンバ角のいずれか１つを周
期的に変動させる。一方、時間差回路４１は、上記制御
信号をそのままの波形でかつ異なるタイミングで試験ポ
ジションＡ〜Ｄに分配する。時間差回路４１による時間
差は等間隔であることが好ましいが、少なくともタイミ
ングがずれていれば良い。
制御信号を発振することにより、タイヤの試験条件とし
て荷重、スリップ角及びキャンバ角のいずれか１つを周
期的に変動させる。一方、時間差回路４１は、上記制御
信号をそのままの波形でかつ異なるタイミングで試験ポ
ジションＡ〜Ｄに分配する。時間差回路４１による時間
差は等間隔であることが好ましいが、少なくともタイミ
ングがずれていれば良い。
【００２０】このように発振器４０から発振される制御
信号を複数の試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリンダに対
して互いに時間差を持たせて供給することにより、油圧
源の油圧が変動するのを確実に防止し、タイヤの試験条
件を精度良くコントロールすることができる。
信号を複数の試験ポジションＡ〜Ｄの油圧シリンダに対
して互いに時間差を持たせて供給することにより、油圧
源の油圧が変動するのを確実に防止し、タイヤの試験条
件を精度良くコントロールすることができる。
【００２１】例えば、図７に示す試験形態において、キ
ャンバ角を図８に示す変動パターンに基づいて１°〜−
１°の範囲で経時的に変動させた場合、試験ポジション
Ａ〜ＤにおけるタイヤＴＡ〜ＴＤの挙動が互いに相違す
るので、油圧の需要が特定のタイミングに集中すること
はない。
ャンバ角を図８に示す変動パターンに基づいて１°〜−
１°の範囲で経時的に変動させた場合、試験ポジション
Ａ〜ＤにおけるタイヤＴＡ〜ＴＤの挙動が互いに相違す
るので、油圧の需要が特定のタイミングに集中すること
はない。
【００２２】また、複数の試験ポジションＡ〜Ｄの油圧
シリンダに対して１台の発振器４０を設置するだけで良
いので、設備コストを低減することができる。更には、
タイヤＴＡ〜ＴＤから試験ドラム２に作用する反力が同
時に集中することが回避されるので、タイヤＴＡ〜ＴＤ
が試験装置に及ぼす影響を最小限に抑えることができ
る。
シリンダに対して１台の発振器４０を設置するだけで良
いので、設備コストを低減することができる。更には、
タイヤＴＡ〜ＴＤから試験ドラム２に作用する反力が同
時に集中することが回避されるので、タイヤＴＡ〜ＴＤ
が試験装置に及ぼす影響を最小限に抑えることができ
る。
【００２３】これに対して、従来のタイヤ試験装置で
は、図６に示すように、複数の試験ポジションＡ〜Ｄに
それぞれ発振器４０を設け、各試験ポジションを独立に
操作するため、設備コストが高いばかりでなく、試験条
件の変動周期が複数の試験ポジションＡ〜Ｄで互いに一
致して位相が重なった場合、これら試験条件をコントロ
ールしている油圧源の油圧が変動し、予め設定された試
験条件を保持することが困難な状況になることがある。
は、図６に示すように、複数の試験ポジションＡ〜Ｄに
それぞれ発振器４０を設け、各試験ポジションを独立に
操作するため、設備コストが高いばかりでなく、試験条
件の変動周期が複数の試験ポジションＡ〜Ｄで互いに一
致して位相が重なった場合、これら試験条件をコントロ
ールしている油圧源の油圧が変動し、予め設定された試
験条件を保持することが困難な状況になることがある。
【００２４】つまり、図９に示す試験形態において、キ
ャンバ角を図１０に示す変動パターンに基づいて１°〜
−１°の範囲で経時的に変動させた場合、試験ポジショ
ンＡ〜ＤにおけるタイヤＴＡ〜ＴＤの挙動が互いに一致
するので、油圧の需要が特定のタイミングに集中するこ
とになる。また、タイヤＴＡ〜ＴＤが試験装置に及ぼす
影響（例えば、横力）が大きくなる。
ャンバ角を図１０に示す変動パターンに基づいて１°〜
−１°の範囲で経時的に変動させた場合、試験ポジショ
ンＡ〜ＤにおけるタイヤＴＡ〜ＴＤの挙動が互いに一致
するので、油圧の需要が特定のタイミングに集中するこ
とになる。また、タイヤＴＡ〜ＴＤが試験装置に及ぼす
影響（例えば、横力）が大きくなる。
【００２５】上述した本発明の実施形態では、１つの試
験ドラムに対して２つの試験ポジションを設けた場合に
ついて説明したが、本発明では試験ドラムに対する試験
ポジションの設置数は特に限定されるものではなく、例
えば１つの試験ドラムに対して４つ試験ポジションを設
けたり、或いは４つの試験ドラムに対してそれぞれ１つ
の試験ポジションを設けたりすることが可能である。い
ずれの場合も、共通の油圧源で駆動される複数の試験ポ
ジションを備えていれば良い。
験ドラムに対して２つの試験ポジションを設けた場合に
ついて説明したが、本発明では試験ドラムに対する試験
ポジションの設置数は特に限定されるものではなく、例
えば１つの試験ドラムに対して４つ試験ポジションを設
けたり、或いは４つの試験ドラムに対してそれぞれ１つ
の試験ポジションを設けたりすることが可能である。い
ずれの場合も、共通の油圧源で駆動される複数の試験ポ
ジションを備えていれば良い。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、試
験ドラムの外周上でタイヤを転動させる複数の試験ポジ
ションを備え、各試験ポジションでのタイヤの試験条件
を油圧シリンダで周期的に変動させると共に、これら試
験ポジションの油圧シリンダを共通の油圧源で駆動する
ようにしたタイヤ試験装置を使用し、油圧シリンダの制
御信号を共通の発振器から発振し、該発振器から発振さ
れる制御信号を複数の試験ポジションの油圧シリンダに
対して互いに時間差を持たせて供給することにより、油
圧の需要が特定のタイミングに集中することを回避し
て、タイヤの試験条件を精度良くコントロールすること
ができ、更には設備コストを低減することが可能にな
る。
験ドラムの外周上でタイヤを転動させる複数の試験ポジ
ションを備え、各試験ポジションでのタイヤの試験条件
を油圧シリンダで周期的に変動させると共に、これら試
験ポジションの油圧シリンダを共通の油圧源で駆動する
ようにしたタイヤ試験装置を使用し、油圧シリンダの制
御信号を共通の発振器から発振し、該発振器から発振さ
れる制御信号を複数の試験ポジションの油圧シリンダに
対して互いに時間差を持たせて供給することにより、油
圧の需要が特定のタイミングに集中することを回避し
て、タイヤの試験条件を精度良くコントロールすること
ができ、更には設備コストを低減することが可能にな
る。
【図１】本発明のタイヤ試験方法を実施するためのタイ
ヤ試験装置を示す正面図である。
ヤ試験装置を示す正面図である。
【図２】本発明のタイヤ試験方法を実施するためのタイ
ヤ試験装置を示す上面図である。
ヤ試験装置を示す上面図である。
【図３】本発明のタイヤ試験方法を実施するためのタイ
ヤ試験装置を示す側面図である。
ヤ試験装置を示す側面図である。
【図４】試験ポジションの要部を示す斜視図である。
【図５】本発明のタイヤ試験装置における油圧シリンダ
の制御回路を示すブロック図である。
の制御回路を示すブロック図である。
【図６】従来のタイヤ試験装置における油圧シリンダの
制御回路を示すブロック図である。
制御回路を示すブロック図である。
【図７】本発明のタイヤ試験方法における試験形態を示
す概略図である。
す概略図である。
【図８】本発明のタイヤ試験方法におけるキャンバ角の
変動パターンを示すグラフである。
変動パターンを示すグラフである。
【図９】従来のタイヤ試験方法における試験形態を示す
概略図である。
概略図である。
【図１０】従来のタイヤ試験方法におけるキャンバ角の
変動パターンを示すグラフである。
変動パターンを示すグラフである。
１ メインフレーム
２ 試験ドラム
２１，２２，２３，３４ 油圧シリンダ
４０ 発振器
４１ 時間差回路
Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ 試験ポジション
ＴＡ，ＴＢ，ＴＣ，ＴＤ タイヤ
Claims (4)
- 【請求項１】 試験ドラムの外周上でタイヤを転動させ
る複数の試験ポジションを備え、各試験ポジションでの
タイヤの試験条件を油圧シリンダで周期的に変動させる
と共に、これら試験ポジションの油圧シリンダを共通の
油圧源で駆動するようにしたタイヤ試験装置において、
前記油圧シリンダの制御信号を発振する共通の発振器
と、該発振器から発振される制御信号を前記複数の試験
ポジションの油圧シリンダに対して互いに時間差を持た
せて供給する時間差回路とを設けたタイヤ試験装置。 - 【請求項２】 前記タイヤの試験条件が、荷重、スリッ
プ角及びキャンバ角の少なくとも１つである請求項１に
記載のタイヤ試験装置。 - 【請求項３】 試験ドラムの外周上でタイヤを転動させ
る複数の試験ポジションを備え、各試験ポジションでの
タイヤの試験条件を油圧シリンダで周期的に変動させる
と共に、これら試験ポジションの油圧シリンダを共通の
油圧源で駆動するようにしたタイヤ試験装置を使用し、
前記油圧シリンダの制御信号を共通の発振器から発振
し、該発振器から発振される制御信号を前記複数の試験
ポジションの油圧シリンダに対して互いに時間差を持た
せて供給するタイヤ試験方法。 - 【請求項４】 前記タイヤの試験条件が、荷重、スリッ
プ角及びキャンバ角の少なくとも１つである請求項３に
記載のタイヤ試験方法。
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