JP2003294115A - トランスミッションにおける出力部のシール構造 - Google Patents

トランスミッションにおける出力部のシール構造

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JP2003294115A
JP2003294115A JP2002100955A JP2002100955A JP2003294115A JP 2003294115 A JP2003294115 A JP 2003294115A JP 2002100955 A JP2002100955 A JP 2002100955A JP 2002100955 A JP2002100955 A JP 2002100955A JP 2003294115 A JP2003294115 A JP 2003294115A
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JP
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output shaft
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spline
transmission
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JP2002100955A
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English (en)
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Hideki Ishibashi
秀規 石橋
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Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
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Publication date
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  • General Details Of Gearings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでシール性能の向上、及びシールの
長寿命化を図ることができるとともに、構造が簡単で、
容易に小型化できるようにしたトランスミッションにお
ける出力部のシール構造を提供する。 【解決手段】 筒体7の内面における長手方向の一部の
みにスプライン8を設け、スプライン8を設けていない
内面の他部を出力軸4の外周面におけるスプライン6よ
り内方の部分に隙間なく嵌合し、かつ出力軸4と同軸と
してケース2に取り付けたシールリテーナ13の軸孔1
6の内面と、筒体7の外周面におけるスピードメータギ
ヤ7a以外の部分7cとの間にオイルシール17を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業車両、建設機
械等のトランスミッションにおける出力部のシール構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2及び図3は、従来のこの種のトラン
スミッションを示す。図2に示すように、このトランス
ミッションは、トルクコンバータ(1)に接続された箱状
のケース(2)内に、多数の平歯車とクラッチ(いずれも
図示略)とが設けられたものよりなり、その最終の出力
ギヤ(3)が固嵌された左右方向を向く出力軸(4)は、ケ
ース(2)の下部に左右1対の軸受(この例ではころ軸受
としてあるが、玉軸受とすることもある)(5)(5)をも
って枢支されている。
【0003】図3に示すように、右方の軸受(5)よりケ
ース(2)外に突出する出力軸(4)の出力側端部の外周面
には、スプライン(6)が設けられており、このスプライ
ン(6)に、スピードメータ駆動用のウォーム(スピード
メータギヤ)(7a)が外周面の一部に設けられた筒体(7)
の内面に形成されたスプライン(8)と、出力用カップリ
ング(9)の内面に形成されたスプライン(10)とがそれぞ
れ噛合するようにして、筒体(7)と出力用カップリング
(9)とが出力軸(4)の出力側端部に嵌合されている。
【0004】筒体(7)の左端面を、軸受(5)の内レース
(5a)の右側面に当接し、かつ出力軸(4)の右端面に、そ
れより大径の抜け止め板(抜け止め手段)(11)をボルト(1
2)をもって固着することにより、筒体(7)と出力用カッ
プリング(9)とは、出力軸(4)より抜け止めされ、かつ
軸線方向の移動が阻止されている。
【0005】ウォーム(7a)には、ケース(2)の外側面に
固着したシールリテーナ(13)に、出力軸(4)に対して接
線方向を向くように枢支されたスピードメータ軸(14)の
端末に固嵌されたウォームホイール(15)が噛合してい
る。
【0006】ウォーム(7a)とウォームホイール(15)と
は、ともにスピードメータギヤをなし、それらとスピー
ドメータ軸(14)とを介して、出力軸(4)の回転がスピー
ドメータ(図示略)に減速されて伝達されるようになっ
ている。
【0007】出力用カップリング(9)が挿通するシール
リテーナ(13)の軸孔(16)の内面には、出力用カップリン
グ(9)の外周面に摺接するようにしたオイルシール(17)
とダストシール(18)とが、ダストシール(18)を外側とし
て設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
構造においては、オイルシール(17)やダストシール(18)
を、出力用カップリング(9)の外周面に摺接させていた
が、出力用カップリング(9)は、それによって連結され
る部材と出力軸(4)との偏心や傾き等の不整合、連結時
の狂い、振動その他の原因により、出力軸(4)に対して
傾くおそれがあり、このような傾きが生じると、オイル
シール(17)やダストシール(18)の磨耗が激しくなり、寿
命が短くなったり、破損したりするおそれがある。
【0009】このように、出力用カップリング(9)が出
力軸(4)に対して傾くことができるのは、出力用カップ
リング(9)が出力軸(4)にスプライン結合されており、
そのスプライン結合部分においては、嵌め合いを円滑に
するため、それらの円周方向または(及び)半径方向に若
干の遊びを設けているからである。
【0010】また、オイルシール(17)等が摺接する部分
には、耐摩耗性を向上させるため、例えば、高周波によ
る熱処理等の表面処理を施すことが好ましいが、出力用
カップリング(9)等の大型の部材にこの種の表面処理を
施すには、処理コストが高くつく。
【0011】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、低コストでシール性能の向上、及びシ
ールの長寿命化を図ることができるとともに、構造が簡
単で、容易に小型化できるようにしたトランスミッショ
ンにおける出力部のシール構造を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は次のようにして解決される。 (1) トランスミッションにおける出力軸の出力側端部
の外周面にスプラインを設け、前記出力軸の出力側端部
に、スピードメータ軸を出力軸の回転に連動して回転さ
せるスピードメータギヤを外周に設けた筒体と、出力用
カップリングとを、それらの内面に設けたスプラインが
前記出力軸の外周のスプラインと噛合するようにして、
かつ出力用カップリングを外側として、それぞれ外嵌す
るとともに、前記筒体と出力用カップリングとを、抜け
止め手段により前記出力軸から抜け止めしたトランスミ
ッションにおいて、前記筒体の内面における長手方向の
一部のみにスプラインを設け、スプラインを設けていな
い内面の他部を出力軸の外周面におけるスプラインより
内方の部分に隙間なく嵌合し、かつ前記出力軸と同軸と
してケースに取り付けたシールリテーナの軸孔の内面
と、前記筒体の外周面におけるスピードメータギヤ以外
の部分との間にオイルシールを設ける。
【0013】(2) 上記(1)項において、筒体の外周面
におけるオイルシールとの摺接面に、耐摩耗性向上のた
めの表面処理を施す。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1を参照して説明する。なお、図2及び図3に示す従来
のものと同一または類似の部材には、同一の符号を付し
て図示するに止め、その詳細な説明は省略する。
【0015】この実施形態においては、筒体(7)の内面
における長手方向の一部のみにスプライン(8)を設け、
スプラインを設けていない内面の他部、すなわち平滑な
軸孔部(7b)を出力軸(4)の外周面におけるスプライン
(6)より内方の部分に隙間なく嵌合し、かつ出力軸(4)
と同軸としてケース(2)に取り付けたシールリテーナ(1
3)の軸孔(16)の内面と、筒体(7)の外周面におけるウォ
ーム(スピードメータギヤ)(7a)以外の部分、すなわちシ
ール摺接面(7c)との間に、オイルシール(17)とダストシ
ール(18)とを、ダストシール(18)を外側として設けてあ
る。
【0016】筒体(7)のシール摺接面(7c)には、耐摩耗
性を向上させるため、高周波による熱処理を施してあ
る。
【0017】このような構成とすることにより、筒体
(7)と出力軸(4)とは、そのスプライン結合部分におい
て、円周方向及び半径方向に若干の遊びがあったとして
も、筒体(7)の軸孔部(7b)が出力軸(4)の外周面におけ
るスプライン(6)より内方の部分に隙間なく嵌合してい
るので、筒体(7)は出力軸(4)に対して傾斜するおそれ
はなく、オイルシール(17)及びダストシール(18)は、こ
の傾斜のおそれのない筒体(7)に摺接させているので、
シール性能の向上、及びシールの長寿命化を図ることが
できる。
【0018】また、オイルシール(17)及びダストシール
(18)を、出力用カップリング(9)ではなく、それより内
側に配設された筒体(7)の外周面に摺接させているの
で、シールリテーナ(13)の軸線方向の長さを短くするこ
とができ、装置全体の小型、軽量化を図ることができる
とともに、安価に製造することができる。
【0019】さらに、オイルシール(17)及びダストシー
ル(18)が摺接する筒体(7)のシール摺接面(7c)に上述の
ような表面処理を施す場合、筒体(7)は、出力用カップ
リング(9)より小型で単純な部材であるので、従来のも
のより表面処理を容易にかつ低コストで行うことができ
る。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、筒体が出
力軸に対して傾斜しにくくなり、その筒体の外周面とシ
ールリテーナの軸孔の内面との間にオイルシールを設け
たので、シール性能の向上、及びシールの長寿命化を図
ることができる。また、オイルシールを、出力用カップ
リングではなく、それより内側に配設された筒体の外周
面に摺接させているので、シールリテーナの軸線方向の
長さを短くすることができ、装置全体の小型、軽量化を
図ることができるとともに、安価に製造することができ
る。
【0021】請求項2記載の発明によると、筒体の外周
面におけるオイルシールとの摺接面に表面処理を施した
ことにより、その部分の耐摩耗性が向上し、長寿命化を
図ることができ、しかもその表面処理する部材が、従来
のような出力用カップリングでなく、小型で単純な構造
の筒体であるので、表面処理を従来のものより容易にか
つ低コストで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を備えるトランスミッショ
ンの要部の縦断正面図である。
【図2】従来のトランスミッションの一部切欠斜視図で
ある。
【図3】同じく、要部の拡大縦断正面図である。
【符号の説明】
(1)トルクコンバータ (2)ケース (3)出力ギヤ (4)出力軸 (5)軸受 (5a)内レース (6)スプライン (7)筒体 (7a)ウォーム (7b)軸孔部 (7c)シール摺接面 (8)スプライン (9)出力用カップリング (10)スプライン (11)抜け止め板(抜け止め手段) (12)ボルト (13)シールリテーナ (14)スピードメータ軸 (15)ウォームホイール (16)軸孔 (17)オイルシール (18)ダストシール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッションにおける出力軸の出
    力側端部の外周面にスプラインを設け、前記出力軸の出
    力側端部に、スピードメータ軸を出力軸の回転に連動し
    て回転させるスピードメータギヤを外周に設けた筒体
    と、出力用カップリングとを、それらの内面に設けたス
    プラインが前記出力軸の外周のスプラインと噛合するよ
    うにして、かつ出力用カップリングを外側として、それ
    ぞれ外嵌するとともに、前記筒体と出力用カップリング
    とを、抜け止め手段により前記出力軸から抜け止めした
    トランスミッションにおいて、 前記筒体の内面における長手方向の一部のみにスプライ
    ンを設け、スプラインを設けていない内面の他部を出力
    軸の外周面におけるスプラインより内方の部分に隙間な
    く嵌合し、かつ前記出力軸と同軸としてケースに取り付
    けたシールリテーナの軸孔の内面と、前記筒体の外周面
    におけるスピードメータギヤ以外の部分との間にオイル
    シールを設けたことを特徴とするトランスミッションに
    おける出力部のシール構造。
  2. 【請求項2】 筒体の外周面におけるオイルシールとの
    摺接面に、耐摩耗性向上のための表面処理を施した請求
    項1記載のトランスミッションにおける出力部のシール
    構造。
JP2002100955A 2002-04-03 2002-04-03 トランスミッションにおける出力部のシール構造 Pending JP2003294115A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108105370A (zh) * 2018-01-10 2018-06-01 东风商用车有限公司 一种变速箱输出轴端部密封结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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