JP2003293840A - 作業機の制御装置 - Google Patents
作業機の制御装置Info
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- JP2003293840A JP2003293840A JP2002096205A JP2002096205A JP2003293840A JP 2003293840 A JP2003293840 A JP 2003293840A JP 2002096205 A JP2002096205 A JP 2002096205A JP 2002096205 A JP2002096205 A JP 2002096205A JP 2003293840 A JP2003293840 A JP 2003293840A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジン停止状態での電動機器の作動に起因
したバッテリ上がりを招き難くする。 【解決手段】 キースイッチ26のオン位置への操作を
検知する一方でエンジン6の停止を検知している状態で
は報知装置35を連続作動させ、その状態が所定時間継
続された場合には報知装置35を間欠作動させるように
構成した。
したバッテリ上がりを招き難くする。 【解決手段】 キースイッチ26のオン位置への操作を
検知する一方でエンジン6の停止を検知している状態で
は報知装置35を連続作動させ、その状態が所定時間継
続された場合には報知装置35を間欠作動させるように
構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機の制御装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】〔第1の従来技術〕従来、作業機の制御
装置は、キースイッチのオン位置への操作を検知する一
方でエンジンの停止を検知している状態では、例えば報
知装置の一例である充電警報ランプを点灯させ、その
後、キースイッチのスタート位置への操作を検知すると
ともにエンジンの始動を検知すると、充電警報ランプを
消灯させるように構成されていた。
装置は、キースイッチのオン位置への操作を検知する一
方でエンジンの停止を検知している状態では、例えば報
知装置の一例である充電警報ランプを点灯させ、その
後、キースイッチのスタート位置への操作を検知すると
ともにエンジンの始動を検知すると、充電警報ランプを
消灯させるように構成されていた。
【0003】〔第2の従来技術〕従来、作業機の制御装
置は、キースイッチのオフ位置への操作を検知すると、
所定時間の間、燃料カットソレノイドを作動させること
でエンジンを停止させるように構成されていた。
置は、キースイッチのオフ位置への操作を検知すると、
所定時間の間、燃料カットソレノイドを作動させること
でエンジンを停止させるように構成されていた。
【0004】〔第3の従来技術〕従来、作業機の制御装
置は、オルタネータからの充電警報の出力停止、オルタ
ネータからの波形の出力、及び、油圧スイッチによるエ
ンジン油圧の上昇検出のうちの特定した一つの情報に基
づいてエンジンの始動を検知し、オルタネータからの充
電警報の出力、オルタネータからの波形の出力停止、及
び、油圧スイッチによるエンジン油圧の低下検出のうち
の特定した一つの情報に基づいてエンジンの作動停止を
検知するように構成されていた。
置は、オルタネータからの充電警報の出力停止、オルタ
ネータからの波形の出力、及び、油圧スイッチによるエ
ンジン油圧の上昇検出のうちの特定した一つの情報に基
づいてエンジンの始動を検知し、オルタネータからの充
電警報の出力、オルタネータからの波形の出力停止、及
び、油圧スイッチによるエンジン油圧の低下検出のうち
の特定した一つの情報に基づいてエンジンの作動停止を
検知するように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年では、キースイッ
チのオフ位置からオン位置への操作に伴って電動式の冷
却ファンなどの消費電力の大きい電動機器が作動するよ
うに作業機を構成したものがあり、このような作業機に
おいては、キースイッチをオン位置に位置させたエンジ
ン停止状態においても消費電力の大きい電動機器が作動
することでかなりの電力が消費されるようになる。
チのオフ位置からオン位置への操作に伴って電動式の冷
却ファンなどの消費電力の大きい電動機器が作動するよ
うに作業機を構成したものがあり、このような作業機に
おいては、キースイッチをオン位置に位置させたエンジ
ン停止状態においても消費電力の大きい電動機器が作動
することでかなりの電力が消費されるようになる。
【0006】このような作業機において前述した第1の
従来技術を採用すると、バッテリへの充電が行われない
エンジン停止状態での消費電力の大きい電動機器の作動
によるバッテリ容量の急激な低下を運転者に認識させる
ことができないことから、バッテリが上がってしまう不
都合を招き易くなっていた。
従来技術を採用すると、バッテリへの充電が行われない
エンジン停止状態での消費電力の大きい電動機器の作動
によるバッテリ容量の急激な低下を運転者に認識させる
ことができないことから、バッテリが上がってしまう不
都合を招き易くなっていた。
【0007】又、近年では、エンジンの始動とともに電
動式の作業用ブロワなどの消費電力の大きい電動機器が
作動するように作業機を構成したものがあり、このよう
な作業機においては、バッテリへの充電容量の低いエン
ジンのアイドリング状態においても消費電力の大きい電
動機器が作動することでかなりの電力が消費されるよう
になる。
動式の作業用ブロワなどの消費電力の大きい電動機器が
作動するように作業機を構成したものがあり、このよう
な作業機においては、バッテリへの充電容量の低いエン
ジンのアイドリング状態においても消費電力の大きい電
動機器が作動することでかなりの電力が消費されるよう
になる。
【0008】このような作業機において前述した第1の
従来技術を採用すると、バッテリへの充電容量の低いア
イドリング状態での消費電力の大きい電動機器の作動に
よるバッテリ容量の急激な低下を運転者に知らせること
ができないことから、バッテリが上がってしまう不都合
を招き易くなっていた。
従来技術を採用すると、バッテリへの充電容量の低いア
イドリング状態での消費電力の大きい電動機器の作動に
よるバッテリ容量の急激な低下を運転者に知らせること
ができないことから、バッテリが上がってしまう不都合
を招き易くなっていた。
【0009】前述した第2の従来技術によると、燃料カ
ットソレノイドを作動させる所定時間が短くなるとエン
ジンを確実に作動停止させることができなくなり、エン
ジンの作動停止を確実にするために所定時間を長くし過
ぎると燃料カットソレノイドが焼き付く不都合を招くよ
うになることから、エンジンの作動停止を確実にするた
めの所定時間である燃料カットソレノイドの作動時間の
設定に苦心するようになっていた。
ットソレノイドを作動させる所定時間が短くなるとエン
ジンを確実に作動停止させることができなくなり、エン
ジンの作動停止を確実にするために所定時間を長くし過
ぎると燃料カットソレノイドが焼き付く不都合を招くよ
うになることから、エンジンの作動停止を確実にするた
めの所定時間である燃料カットソレノイドの作動時間の
設定に苦心するようになっていた。
【0010】前述した第3の従来技術によると、1系統
の情報でエンジンの始動及び作動停止を検知することか
ら、その情報系統のハーネスに断線が生じると、エンジ
ンの始動検知又は作動停止検知に基づく電動機器の作動
制御を行えなくなる不都合が生じるようになっていた。
の情報でエンジンの始動及び作動停止を検知することか
ら、その情報系統のハーネスに断線が生じると、エンジ
ンの始動検知又は作動停止検知に基づく電動機器の作動
制御を行えなくなる不都合が生じるようになっていた。
【0011】本発明における第1の目的は、電動機器の
作動に起因したバッテリ上がりを招き難くすることにあ
り、第2の目的は、制御装置の制御作動によるエンジン
の作動停止を簡単かつ確実に行えるようにすることにあ
り、第3の目的は、エンジンの始動検知又は作動停止検
知に基づく電動機器の作動制御を、1つの情報系統のハ
ーネスに断線が生じても行えるようにすることにある。
作動に起因したバッテリ上がりを招き難くすることにあ
り、第2の目的は、制御装置の制御作動によるエンジン
の作動停止を簡単かつ確実に行えるようにすることにあ
り、第3の目的は、エンジンの始動検知又は作動停止検
知に基づく電動機器の作動制御を、1つの情報系統のハ
ーネスに断線が生じても行えるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記第1の目的
を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明
では、キースイッチのオン位置への操作を検知する一方
でエンジンの停止を検知している状態では報知装置を連
続作動させ、その状態が所定時間継続された場合には前
記報知装置を間欠作動させるように構成した。
を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明
では、キースイッチのオン位置への操作を検知する一方
でエンジンの停止を検知している状態では報知装置を連
続作動させ、その状態が所定時間継続された場合には前
記報知装置を間欠作動させるように構成した。
【0013】〔作用〕上記請求項1に記載の発明による
と、キースイッチがオン位置に操作されるだけでエンジ
ンが始動されていないバッテリの非充電状態では、報知
装置が連続作動してエンジンの始動によるバッテリへの
充電を運転者に促すようになり、その報知装置の連続作
動にもかかわらず、その状態が所定時間継続された場合
には、報知装置が連続作動から間欠作動に変化すること
で、エンジンの始動によるバッテリへの充電をより強く
運転者に促すことができるようになる。
と、キースイッチがオン位置に操作されるだけでエンジ
ンが始動されていないバッテリの非充電状態では、報知
装置が連続作動してエンジンの始動によるバッテリへの
充電を運転者に促すようになり、その報知装置の連続作
動にもかかわらず、その状態が所定時間継続された場合
には、報知装置が連続作動から間欠作動に変化すること
で、エンジンの始動によるバッテリへの充電をより強く
運転者に促すことができるようになる。
【0014】〔効果〕従って、報知装置の連続作動と間
欠作動による2段報知によって、バッテリへの充電をよ
り効果的に運転者に促すことができて、バッテリへの充
電が行われないエンジン停止状態での電力消費に起因し
たバッテリ上がりを回避できるようになり、これによっ
て、キースイッチのオフ位置からオン位置への操作に伴
って消費電力の大きい電動機器が作動するように構成し
ても、その電動機器の作動によるバッテリ容量の急激な
低下に起因したバッテリ上がりを招き難くすることがで
きるようになった。
欠作動による2段報知によって、バッテリへの充電をよ
り効果的に運転者に促すことができて、バッテリへの充
電が行われないエンジン停止状態での電力消費に起因し
たバッテリ上がりを回避できるようになり、これによっ
て、キースイッチのオフ位置からオン位置への操作に伴
って消費電力の大きい電動機器が作動するように構成し
ても、その電動機器の作動によるバッテリ容量の急激な
低下に起因したバッテリ上がりを招き難くすることがで
きるようになった。
【0015】〔構成〕前述した第1の目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項2に記載の発明では、エンジ
ンのアイドリング状態が所定時間継続された場合には報
知装置を間欠作動させるように構成した。
め、本発明のうちの請求項2に記載の発明では、エンジ
ンのアイドリング状態が所定時間継続された場合には報
知装置を間欠作動させるように構成した。
【0016】〔作用〕上記請求項2に記載の発明による
と、充電容量の低いエンジンのアイドリング状態が所定
時間継続された場合には、報知装置を間欠作動させて、
エンジン回転数を上げることによる充電容量の上昇を運
転者に促すようになる。
と、充電容量の低いエンジンのアイドリング状態が所定
時間継続された場合には、報知装置を間欠作動させて、
エンジン回転数を上げることによる充電容量の上昇を運
転者に促すようになる。
【0017】〔効果〕従って、エンジンのアイドリング
状態での報知装置の報知作動によって、充電容量の上昇
を運転者に促すことができて、アイドリング状態での消
費電力量が充電容量を大きく上回る状態が長時間継続さ
れることに起因したバッテリ上がりを回避できるように
なり、これによって、エンジンの始動とともに消費電力
の大きい電動機器が作動するように構成しても、その電
動機器の作動によるバッテリ容量の急激な低下に起因し
たバッテリ上がりを招き難くすることができるようにな
った。
状態での報知装置の報知作動によって、充電容量の上昇
を運転者に促すことができて、アイドリング状態での消
費電力量が充電容量を大きく上回る状態が長時間継続さ
れることに起因したバッテリ上がりを回避できるように
なり、これによって、エンジンの始動とともに消費電力
の大きい電動機器が作動するように構成しても、その電
動機器の作動によるバッテリ容量の急激な低下に起因し
たバッテリ上がりを招き難くすることができるようにな
った。
【0018】〔構成〕前述した第2の目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項3に記載の発明では、燃料カ
ットソレノイドの作動後にエンジンの作動停止を検知し
た場合には、その検知から所定時間経過後に前記燃料カ
ットソレノイドの作動を停止させるように構成した。
め、本発明のうちの請求項3に記載の発明では、燃料カ
ットソレノイドの作動後にエンジンの作動停止を検知し
た場合には、その検知から所定時間経過後に前記燃料カ
ットソレノイドの作動を停止させるように構成した。
【0019】〔作用〕上記請求項3に記載の発明による
と、燃料カットソレノイドを所定時間作動させるのでは
なく、燃料カットソレノイドの作動後にエンジンの作動
停止を検知してから所定時間経過後に燃料カットソレノ
イドの作動を停止させることから、燃料カットソレノイ
ドの作動時間の設定に苦心することなくエンジンの作動
停止を確実に行えるようになる。
と、燃料カットソレノイドを所定時間作動させるのでは
なく、燃料カットソレノイドの作動後にエンジンの作動
停止を検知してから所定時間経過後に燃料カットソレノ
イドの作動を停止させることから、燃料カットソレノイ
ドの作動時間の設定に苦心することなくエンジンの作動
停止を確実に行えるようになる。
【0020】〔効果〕従って、制御装置の制御作動によ
るエンジンの作動停止を簡単かつ確実に行えるようにな
った。
るエンジンの作動停止を簡単かつ確実に行えるようにな
った。
【0021】〔構成〕本発明のうちの請求項4に記載の
発明では、上記請求項3に記載の発明において、燃料カ
ットソレノイドの作動開始から所定時間が経過するまで
の間でエンジンの作動停止を検知できない場合には、そ
の所定時間経過後に前記燃料カットソレノイドの作動を
停止させるように構成した。
発明では、上記請求項3に記載の発明において、燃料カ
ットソレノイドの作動開始から所定時間が経過するまで
の間でエンジンの作動停止を検知できない場合には、そ
の所定時間経過後に前記燃料カットソレノイドの作動を
停止させるように構成した。
【0022】〔作用〕上記請求項4に記載の発明による
と、燃料カットソレノイドを作動させてから所定時間が
経過してもエンジンの作動停止が検知できない場合に
は、エンジン作動停止の検知系統の故障や燃料カットソ
レノイドの作動異常などが発生したと判断して、燃料カ
ットソレノイドの作動を停止させるようになる。
と、燃料カットソレノイドを作動させてから所定時間が
経過してもエンジンの作動停止が検知できない場合に
は、エンジン作動停止の検知系統の故障や燃料カットソ
レノイドの作動異常などが発生したと判断して、燃料カ
ットソレノイドの作動を停止させるようになる。
【0023】〔効果〕従って、所定時間経過後も継続し
て燃料カットソレノイドを作動させることに起因した燃
料カットソレノイドの焼き付きを防止できるようになっ
た。
て燃料カットソレノイドを作動させることに起因した燃
料カットソレノイドの焼き付きを防止できるようになっ
た。
【0024】〔構成〕前述した第3の目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項5に記載の発明では、オルタ
ネータからの充電警報の出力停止もしくは波形の出力に
基づいてエンジンの始動を検知し、前記オルタネータか
らの波形の出力停止と油圧スイッチによるエンジン油圧
の低下検出とに基づいてエンジンの作動停止を検知する
ように構成した。
め、本発明のうちの請求項5に記載の発明では、オルタ
ネータからの充電警報の出力停止もしくは波形の出力に
基づいてエンジンの始動を検知し、前記オルタネータか
らの波形の出力停止と油圧スイッチによるエンジン油圧
の低下検出とに基づいてエンジンの作動停止を検知する
ように構成した。
【0025】〔作用〕上記請求項5に記載の発明による
と、オルタネータの充電警報出力系統もしくは波形出力
系統のいずれか一方に断線などが生じても、他方からの
情報に基づいてエンジンの始動を検知できることから、
エンジンの始動検知に基づく電動機器の作動制御を行え
るようになり、又、オルタネータの波形出力系統もしく
は油圧スイッチの油圧出力系統のいずれか一方に断線な
どが生じても、他方からの情報に基づいてエンジンの作
動停止を検知できることから、エンジンの作動停止検知
に基づく電動機器の作動制御を行えるようになる。
と、オルタネータの充電警報出力系統もしくは波形出力
系統のいずれか一方に断線などが生じても、他方からの
情報に基づいてエンジンの始動を検知できることから、
エンジンの始動検知に基づく電動機器の作動制御を行え
るようになり、又、オルタネータの波形出力系統もしく
は油圧スイッチの油圧出力系統のいずれか一方に断線な
どが生じても、他方からの情報に基づいてエンジンの作
動停止を検知できることから、エンジンの作動停止検知
に基づく電動機器の作動制御を行えるようになる。
【0026】又、油圧スイッチによるエンジン油圧の検
出にはタイムラグがあり、そのタイムラグを考慮してエ
ンジンの作動停止検知にのみ利用するようにしているこ
とから、エンジンの始動検知に利用した場合に生じるエ
ンジンが始動していないと判断される虞を回避できると
ともに、エンジンが確実に作動停止したことを検知でき
るようになる。
出にはタイムラグがあり、そのタイムラグを考慮してエ
ンジンの作動停止検知にのみ利用するようにしているこ
とから、エンジンの始動検知に利用した場合に生じるエ
ンジンが始動していないと判断される虞を回避できると
ともに、エンジンが確実に作動停止したことを検知でき
るようになる。
【0027】〔効果〕従って、エンジンの始動検知又は
作動停止検知に基づいて電動機器の作動を制御する際
に、ハーネスの断線などの影響を受け難くすることがで
きるとともに、エンジンの作動停止検知に基づく電動機
器の作動制御を、エンジンが確実に作動停止した後に行
わせることができるようになった。
作動停止検知に基づいて電動機器の作動を制御する際
に、ハーネスの断線などの影響を受け難くすることがで
きるとともに、エンジンの作動停止検知に基づく電動機
器の作動制御を、エンジンが確実に作動停止した後に行
わせることができるようになった。
【0028】
【発明の実施の形態】図1には作業機の一例である乗用
形田植機の全体側面が示されており、この田植機は、乗
用形に構成された走行機体1の後部に、油圧シリンダ2
の作動で昇降揺動するリンク機構3を介して苗植付装置
4を昇降自在に連結し、かつ、施肥装置5を搭載するこ
とによって、ミッドマウント施肥仕様に構成されてい
る。
形田植機の全体側面が示されており、この田植機は、乗
用形に構成された走行機体1の後部に、油圧シリンダ2
の作動で昇降揺動するリンク機構3を介して苗植付装置
4を昇降自在に連結し、かつ、施肥装置5を搭載するこ
とによって、ミッドマウント施肥仕様に構成されてい
る。
【0029】図1及び図2に示すように、走行機体1
は、その前部に搭載された水冷式ディーゼルエンジン6
からの動力が、ベルト式伝動装置7、静油圧式無段変速
装置8、及びギヤ式変速装置9などを介して左右の前輪
10及び後輪11に伝達する四輪駆動形式に構成され、
その中央部には、左右の前輪10を操向するステアリン
グホイール12や運転座席13などを備えた搭乗運転部
14が形成され、エンジン6の後方には、電動式の冷却
ファン15を備えたラジエータ16が立設配備されてい
る。
は、その前部に搭載された水冷式ディーゼルエンジン6
からの動力が、ベルト式伝動装置7、静油圧式無段変速
装置8、及びギヤ式変速装置9などを介して左右の前輪
10及び後輪11に伝達する四輪駆動形式に構成され、
その中央部には、左右の前輪10を操向するステアリン
グホイール12や運転座席13などを備えた搭乗運転部
14が形成され、エンジン6の後方には、電動式の冷却
ファン15を備えたラジエータ16が立設配備されてい
る。
【0030】図1に示すように、苗植付装置4は、機体
の走行に伴って複数の整地フロート17が苗植え付け箇
所を前もって整地する一方で、静油圧式無段変速装置8
及びギヤ式変速装置9による変速後の動力が動力分配装
置18に伝達され、その動力分配装置18からの分配動
力で、苗載台19が左右方向に一定ストロークで往復駆
動されるとともに、複数のロータリ式の植付機構20
が、苗載台19の下端から苗を所定量ずつ取り出して圃
場に植え付ける植え付け作動を行うように構成されてい
る。
の走行に伴って複数の整地フロート17が苗植え付け箇
所を前もって整地する一方で、静油圧式無段変速装置8
及びギヤ式変速装置9による変速後の動力が動力分配装
置18に伝達され、その動力分配装置18からの分配動
力で、苗載台19が左右方向に一定ストロークで往復駆
動されるとともに、複数のロータリ式の植付機構20
が、苗載台19の下端から苗を所定量ずつ取り出して圃
場に植え付ける植え付け作動を行うように構成されてい
る。
【0031】施肥装置5は、機体の走行に伴って各整地
フロート17に装備された複数の作溝器21が施肥溝を
形成する一方で、静油圧式無段変速装置8及びギヤ式変
速装置9による変速後の動力で複数の繰出機構22が肥
料ホッパ23内の肥料を所定量ずつ繰り出し、電動式の
施肥ブロワ24の作動で各繰出機構22によって繰り出
された肥料を案内ホース25を介して対応する作溝器2
1に向けて圧送することで、圃場における植え付け苗の
横側方箇所に肥料を埋没させる側条施肥を行うように構
成されている。
フロート17に装備された複数の作溝器21が施肥溝を
形成する一方で、静油圧式無段変速装置8及びギヤ式変
速装置9による変速後の動力で複数の繰出機構22が肥
料ホッパ23内の肥料を所定量ずつ繰り出し、電動式の
施肥ブロワ24の作動で各繰出機構22によって繰り出
された肥料を案内ホース25を介して対応する作溝器2
1に向けて圧送することで、圃場における植え付け苗の
横側方箇所に肥料を埋没させる側条施肥を行うように構
成されている。
【0032】図3に示すように、この乗用形田植機は、
キースイッチ26がオフ位置からオン位置に操作される
と、走行機体1に装備したバッテリ27からキースイッ
チ26を介したラジエータリレー28への通電が開始さ
れ、これによって、ラジエータリレー28が励磁される
とともに閉じ操作されてバッテリ27からラジエータ1
6の冷却ファン15などへの通電が許容されることか
ら、冷却ファン15の作動による冷却などを開始し、キ
ースイッチ26がグロー位置に操作されると、バッテリ
27からキースイッチ26を介したグロープラグ29へ
の通電が開始されることからグロープラグ29による予
熱を開始し、キースイッチ26がスタート位置に操作さ
れると、バッテリ27からキースイッチ26を介したス
タータモータ30のスタータリレー31への通電が開始
され、これによって、スタータリレー31が励磁される
とともに閉じ操作されてバッテリ27からスタータモー
タ30への通電が許容されることから、スタータモータ
30の作動によるエンジン6の始動操作を開始し、キー
スイッチ26がオフ位置に操作されると、バッテリ27
からキースイッチ26を介したラジエータリレー28へ
の通電が停止され、これによって、ラジエータリレー2
8の励磁が解除されるとともにラジエータリレー28が
開き操作されてバッテリ27から冷却ファン15などへ
の通電が阻止されることから、冷却ファン15の作動に
よる冷却などを停止するようになっている。
キースイッチ26がオフ位置からオン位置に操作される
と、走行機体1に装備したバッテリ27からキースイッ
チ26を介したラジエータリレー28への通電が開始さ
れ、これによって、ラジエータリレー28が励磁される
とともに閉じ操作されてバッテリ27からラジエータ1
6の冷却ファン15などへの通電が許容されることか
ら、冷却ファン15の作動による冷却などを開始し、キ
ースイッチ26がグロー位置に操作されると、バッテリ
27からキースイッチ26を介したグロープラグ29へ
の通電が開始されることからグロープラグ29による予
熱を開始し、キースイッチ26がスタート位置に操作さ
れると、バッテリ27からキースイッチ26を介したス
タータモータ30のスタータリレー31への通電が開始
され、これによって、スタータリレー31が励磁される
とともに閉じ操作されてバッテリ27からスタータモー
タ30への通電が許容されることから、スタータモータ
30の作動によるエンジン6の始動操作を開始し、キー
スイッチ26がオフ位置に操作されると、バッテリ27
からキースイッチ26を介したラジエータリレー28へ
の通電が停止され、これによって、ラジエータリレー2
8の励磁が解除されるとともにラジエータリレー28が
開き操作されてバッテリ27から冷却ファン15などへ
の通電が阻止されることから、冷却ファン15の作動に
よる冷却などを停止するようになっている。
【0033】又、この乗用形田植機には、レギュレータ
を備えたオルタネータ32と、マイクロコンピュータか
らなる制御装置33とが装備され、オルタネータ32
は、キースイッチ26がオフ位置からオン位置に操作さ
れると、キースイッチ26を介したバッテリ27からの
通電に基づいて制御装置33に充電警報を出力し、エン
ジン6の始動に伴ってその動力で駆動されると、制御装
置33への充電警報の出力を停止する一方で制御装置3
3に波形を出力し、エンジン6の作動停止に伴って駆動
停止されると、制御装置33への波形の出力を停止する
ように構成されている。
を備えたオルタネータ32と、マイクロコンピュータか
らなる制御装置33とが装備され、オルタネータ32
は、キースイッチ26がオフ位置からオン位置に操作さ
れると、キースイッチ26を介したバッテリ27からの
通電に基づいて制御装置33に充電警報を出力し、エン
ジン6の始動に伴ってその動力で駆動されると、制御装
置33への充電警報の出力を停止する一方で制御装置3
3に波形を出力し、エンジン6の作動停止に伴って駆動
停止されると、制御装置33への波形の出力を停止する
ように構成されている。
【0034】制御装置33は、キースイッチ26を介し
たバッテリ27からの通電に基づいて起動するととも
に、キースイッチ26のオン位置への操作を検知し、こ
の検知状態において、オルタネータ32からの充電警報
の出力に基づいてエンジン6の停止を検知すると、メー
タパネル34に備えられた報知装置35の一例である充
電警報ランプ35を点灯させ、それらの両検知状態が所
定時間(例えば2分間)継続された場合には充電警報ラ
ンプ35を点滅させるように構成され、又、オルタネー
タ32からの充電警報の出力停止もしくは波形の出力に
基づいてエンジン6の始動を検知し、その始動検知に伴
って、充電警報ランプ35を消灯させるとともに、バッ
テリ27からブロワリレー36への通電を許容し、ブロ
ワリレー36を励磁して閉じ操作することで、バッテリ
27から施肥ブロワ24への通電を開始させて施肥ブロ
ワ24を作動させ、エンジン6の始動検知後、オルタネ
ータ32からの波形出力に基づいて、エンジン6のアイ
ドリング状態(例えばエンジン回転数が2000rpm
以下の状態)が所定時間(例えば10分間)継続されて
いることを検知した場合には充電警報ランプ35を点滅
させ、その後、エンジン6のアイドリング状態からのエ
ンジン回転数の上昇を検知した場合には充電警報ランプ
35を消灯させるように構成されている。更に、キース
イッチ26を介したバッテリ27からの通電が停止され
ることによってキースイッチ26のオフ位置への操作を
検知し、前述したエンジン始動検知状態においてキース
イッチ26のオフ位置への操作を検知すると、その検知
に伴って、バッテリ27から燃料カットリレー37への
通電を許容し、燃料カットリレー37を励磁して閉じ操
作することで、バッテリ27から燃料カットソレノイド
38への通電を開始させて燃料カットソレノイド38を
作動させ、その作動後、オルタネータ32からの波形の
出力が停止し、かつ、油圧スイッチ39によりエンジン
油圧の低下が検出された場合にはエンジン6の作動停止
を検知し、その検知に伴って、バッテリ27からブロワ
リレー36への通電を阻止し、ブロワリレー36の励磁
を解除してブロワリレー36を開き操作することで、バ
ッテリ27から施肥ブロワ24への通電を停止させて施
肥ブロワ24を作動停止させ、エンジン6の作動停止を
検知してから所定時間(例えば3秒)の経過後に、バッ
テリ27から燃料カットリレー37への通電を阻止し、
燃料カットリレー37の励磁を解除して燃料カットリレ
ー37を開き操作することで、バッテリ27から燃料カ
ットソレノイド38への通電を停止させて燃料カットソ
レノイド38を作動停止させ、かつ、自滅回路を作動さ
せて作動停止するように構成されている。一方、キース
イッチ26のオフ位置への検知に伴う燃料カットソレノ
イド38の作動開始から所定時間(例えば10秒)が経
過するまでの間において、オルタネータ32から波形が
出力されることや油圧スイッチ39によりエンジン油圧
の低下が検出されないことによってエンジン6の作動停
止を検知できない場合には、その所定時間の経過後に燃
料カットソレノイド38を作動停止させるように構成さ
れている。
たバッテリ27からの通電に基づいて起動するととも
に、キースイッチ26のオン位置への操作を検知し、こ
の検知状態において、オルタネータ32からの充電警報
の出力に基づいてエンジン6の停止を検知すると、メー
タパネル34に備えられた報知装置35の一例である充
電警報ランプ35を点灯させ、それらの両検知状態が所
定時間(例えば2分間)継続された場合には充電警報ラ
ンプ35を点滅させるように構成され、又、オルタネー
タ32からの充電警報の出力停止もしくは波形の出力に
基づいてエンジン6の始動を検知し、その始動検知に伴
って、充電警報ランプ35を消灯させるとともに、バッ
テリ27からブロワリレー36への通電を許容し、ブロ
ワリレー36を励磁して閉じ操作することで、バッテリ
27から施肥ブロワ24への通電を開始させて施肥ブロ
ワ24を作動させ、エンジン6の始動検知後、オルタネ
ータ32からの波形出力に基づいて、エンジン6のアイ
ドリング状態(例えばエンジン回転数が2000rpm
以下の状態)が所定時間(例えば10分間)継続されて
いることを検知した場合には充電警報ランプ35を点滅
させ、その後、エンジン6のアイドリング状態からのエ
ンジン回転数の上昇を検知した場合には充電警報ランプ
35を消灯させるように構成されている。更に、キース
イッチ26を介したバッテリ27からの通電が停止され
ることによってキースイッチ26のオフ位置への操作を
検知し、前述したエンジン始動検知状態においてキース
イッチ26のオフ位置への操作を検知すると、その検知
に伴って、バッテリ27から燃料カットリレー37への
通電を許容し、燃料カットリレー37を励磁して閉じ操
作することで、バッテリ27から燃料カットソレノイド
38への通電を開始させて燃料カットソレノイド38を
作動させ、その作動後、オルタネータ32からの波形の
出力が停止し、かつ、油圧スイッチ39によりエンジン
油圧の低下が検出された場合にはエンジン6の作動停止
を検知し、その検知に伴って、バッテリ27からブロワ
リレー36への通電を阻止し、ブロワリレー36の励磁
を解除してブロワリレー36を開き操作することで、バ
ッテリ27から施肥ブロワ24への通電を停止させて施
肥ブロワ24を作動停止させ、エンジン6の作動停止を
検知してから所定時間(例えば3秒)の経過後に、バッ
テリ27から燃料カットリレー37への通電を阻止し、
燃料カットリレー37の励磁を解除して燃料カットリレ
ー37を開き操作することで、バッテリ27から燃料カ
ットソレノイド38への通電を停止させて燃料カットソ
レノイド38を作動停止させ、かつ、自滅回路を作動さ
せて作動停止するように構成されている。一方、キース
イッチ26のオフ位置への検知に伴う燃料カットソレノ
イド38の作動開始から所定時間(例えば10秒)が経
過するまでの間において、オルタネータ32から波形が
出力されることや油圧スイッチ39によりエンジン油圧
の低下が検出されないことによってエンジン6の作動停
止を検知できない場合には、その所定時間の経過後に燃
料カットソレノイド38を作動停止させるように構成さ
れている。
【0035】つまり、キースイッチ26がオン位置に操
作されるだけでエンジン6が始動されていないバッテリ
27の非充電状態では、制御装置33が、充電警報ラン
プ35を点灯させてエンジン6の始動によるバッテリ2
7への充電を運転者に促すようになり、充電警報ランプ
35を点灯させているにもかかわらず、その非充電状態
が所定時間継続された場合には、制御装置33が、充電
警報ランプ35を点灯状態から点滅状態に切り換えて、
エンジン6の始動によるバッテリ27への充電をより強
く運転者に促すようになることから、キースイッチ26
のオフ位置からオン位置への操作に伴って、バッテリ2
7への充電が行われないエンジン6の停止状態から消費
電力の大きい冷却ファン15などを作動させるものであ
りながら、その冷却ファン15などの作動によるバッテ
リ容量の急激な低下に起因してバッテリ27が上がる不
都合が発生することを招き難くすることができるように
なっている。
作されるだけでエンジン6が始動されていないバッテリ
27の非充電状態では、制御装置33が、充電警報ラン
プ35を点灯させてエンジン6の始動によるバッテリ2
7への充電を運転者に促すようになり、充電警報ランプ
35を点灯させているにもかかわらず、その非充電状態
が所定時間継続された場合には、制御装置33が、充電
警報ランプ35を点灯状態から点滅状態に切り換えて、
エンジン6の始動によるバッテリ27への充電をより強
く運転者に促すようになることから、キースイッチ26
のオフ位置からオン位置への操作に伴って、バッテリ2
7への充電が行われないエンジン6の停止状態から消費
電力の大きい冷却ファン15などを作動させるものであ
りながら、その冷却ファン15などの作動によるバッテ
リ容量の急激な低下に起因してバッテリ27が上がる不
都合が発生することを招き難くすることができるように
なっている。
【0036】又、充電容量の低いアイドリング状態が所
定時間継続された場合には、制御装置33が、充電警報
ランプ35を点滅させて、エンジン回転数を上げること
による充電容量の上昇を運転者に促すようになることか
ら、充電容量の低いアイドリング状態において消費電力
の大きい冷却ファン15や施肥ブロワ24などを作動さ
せるものでありながら、それらによる消費電力量が充電
容量を大きく上回る状態が長時間継続されることを回避
でき、もって、冷却ファン15や施肥ブロワ24などの
作動によるバッテリ容量の急激な低下に起因してバッテ
リ27が上がる不都合が発生することを招き難くするこ
とができるようになっている。
定時間継続された場合には、制御装置33が、充電警報
ランプ35を点滅させて、エンジン回転数を上げること
による充電容量の上昇を運転者に促すようになることか
ら、充電容量の低いアイドリング状態において消費電力
の大きい冷却ファン15や施肥ブロワ24などを作動さ
せるものでありながら、それらによる消費電力量が充電
容量を大きく上回る状態が長時間継続されることを回避
でき、もって、冷却ファン15や施肥ブロワ24などの
作動によるバッテリ容量の急激な低下に起因してバッテ
リ27が上がる不都合が発生することを招き難くするこ
とができるようになっている。
【0037】一方、オルタネータ32からの充電警報の
出力停止もしくは波形の出力に基づいてエンジン6の始
動を検知するように制御装置33を構成したことによっ
て、オルタネータ32の充電警報出力系統もしくは波形
出力系統のいずれか一方に断線などが生じた場合であっ
ても、制御装置33は、他方からの情報に基づいてエン
ジン6の始動を検知することができるとともに、その始
動検知に基づく制御作動を実行できるようになり、もっ
て、ハーネスの断線などに起因した、エンジン6が始動
しているにもかかわらず施肥ブロワ24が作動しない、
あるいは、燃料カットソレノイド38を作動させること
ができない、などの不都合の発生を招き難くすることが
できるようになっている。
出力停止もしくは波形の出力に基づいてエンジン6の始
動を検知するように制御装置33を構成したことによっ
て、オルタネータ32の充電警報出力系統もしくは波形
出力系統のいずれか一方に断線などが生じた場合であっ
ても、制御装置33は、他方からの情報に基づいてエン
ジン6の始動を検知することができるとともに、その始
動検知に基づく制御作動を実行できるようになり、もっ
て、ハーネスの断線などに起因した、エンジン6が始動
しているにもかかわらず施肥ブロワ24が作動しない、
あるいは、燃料カットソレノイド38を作動させること
ができない、などの不都合の発生を招き難くすることが
できるようになっている。
【0038】又、オルタネータ32からの波形の出力停
止と油圧スイッチ39によるエンジン油圧の低下検出と
に基づいてエンジン6の作動停止を検知するように制御
装置33を構成したことによって、オルタネータ32の
波形出力系統もしくは油圧スイッチ39の油圧出力系統
のいずれか一方に断線などが生じた場合であっても、制
御装置33は、他方からの情報に基づいてエンジン6の
作動停止を検知することができるとともに、その作動停
止検知に基づく制御作動を実行できるようになり、もっ
て、ハーネスの断線などに起因した、エンジン6が作動
停止しているにもかかわらず施肥ブロワ24や燃料カッ
トソレノイド38を作動停止させることができない、な
どの不都合の発生を招き難くすることができるようにな
っている。
止と油圧スイッチ39によるエンジン油圧の低下検出と
に基づいてエンジン6の作動停止を検知するように制御
装置33を構成したことによって、オルタネータ32の
波形出力系統もしくは油圧スイッチ39の油圧出力系統
のいずれか一方に断線などが生じた場合であっても、制
御装置33は、他方からの情報に基づいてエンジン6の
作動停止を検知することができるとともに、その作動停
止検知に基づく制御作動を実行できるようになり、もっ
て、ハーネスの断線などに起因した、エンジン6が作動
停止しているにもかかわらず施肥ブロワ24や燃料カッ
トソレノイド38を作動停止させることができない、な
どの不都合の発生を招き難くすることができるようにな
っている。
【0039】しかも、タイムラグのある油圧スイッチ3
9によるエンジン油圧の検出を、エンジン6の作動停止
検知にのみ利用することから、エンジン6の始動検知に
利用した場合に生じる虞のある、制御装置33がエンジ
ン6の始動を検知できなくなる不具合を未然に回避する
ことができ、又、制御装置33によるエンジン6の作動
停止検知をエンジン6が確実に作動停止した段階で行え
ることから、その作動停止検知に基づく制御装置33の
制御作動をエンジン6が確実に停止した後に行わせるこ
とができるようになっている。
9によるエンジン油圧の検出を、エンジン6の作動停止
検知にのみ利用することから、エンジン6の始動検知に
利用した場合に生じる虞のある、制御装置33がエンジ
ン6の始動を検知できなくなる不具合を未然に回避する
ことができ、又、制御装置33によるエンジン6の作動
停止検知をエンジン6が確実に作動停止した段階で行え
ることから、その作動停止検知に基づく制御装置33の
制御作動をエンジン6が確実に停止した後に行わせるこ
とができるようになっている。
【0040】更に、燃料カットソレノイド38の作動後
にエンジン6の作動停止を検知してから所定時間の経過
後に燃料カットソレノイド38の作動を停止させるよう
に制御装置33を構成したことによって、エンジン6を
より確実に作動停止させることができるとともに、その
作動停止検知に基づく制御装置33の制御作動をより確
実にエンジン6の作動停止後に行わせることができるよ
うになっている。
にエンジン6の作動停止を検知してから所定時間の経過
後に燃料カットソレノイド38の作動を停止させるよう
に制御装置33を構成したことによって、エンジン6を
より確実に作動停止させることができるとともに、その
作動停止検知に基づく制御装置33の制御作動をより確
実にエンジン6の作動停止後に行わせることができるよ
うになっている。
【0041】一方、燃料カットソレノイド38の作動開
始から所定時間が経過するまでの間でエンジン6の作動
停止を検知できない場合には、その所定時間経過後に燃
料カットソレノイド38の作動を停止させるように制御
装置33を構成したことによって、所定時間の経過後も
継続して燃料カットソレノイド38を作動させることに
起因した燃料カットソレノイド38の焼き付きを防止で
きるようになっている。
始から所定時間が経過するまでの間でエンジン6の作動
停止を検知できない場合には、その所定時間経過後に燃
料カットソレノイド38の作動を停止させるように制御
装置33を構成したことによって、所定時間の経過後も
継続して燃料カットソレノイド38を作動させることに
起因した燃料カットソレノイド38の焼き付きを防止で
きるようになっている。
【0042】尚、燃料カットソレノイド38の作動によ
りエンジン6を作動停止させることができなかった場合
には、図外のデコンプレバーを操作することでエンジン
6を非常停止させることができるようになっている。
りエンジン6を作動停止させることができなかった場合
には、図外のデコンプレバーを操作することでエンジン
6を非常停止させることができるようになっている。
【0043】図3に示すように、エンジン6に這わせる
必要のあるハーネスのうち、グロープラグ29、スター
タモータ30の一次側、燃料カットソレノイド38、及
び油圧スイッチ39、などに対するハーネスや、オルタ
ネータ32の情報出力用などのハーネスは、エンジンハ
ーネス40として、メインハーネス41から分離できる
ようになっており、これによって、エンジン6にエンジ
ンハーネス40を這わせてから機体に搭載することがで
きるので、エンジン6を機体に搭載してからエンジンハ
ーネス40を這わせる場合に比較して、配線作業の容易
化を図れるようになっている。又、エンジンハーネス4
0にスタータモータ30の一次側に対するハーネスを含
めたことで、メインハーネス41とエンジンハーネス4
0とを接続しない限り、エンジン6を始動させることが
できないようになっており、もって、オルタネータ32
や燃料カットソレノイド38などが接続されていないこ
とによって、キースイッチ26のオフ位置への操作では
エンジン6の作動を停止させることができない状態で、
エンジン6が始動される不都合の発生を未然に回避でき
るようになっている。
必要のあるハーネスのうち、グロープラグ29、スター
タモータ30の一次側、燃料カットソレノイド38、及
び油圧スイッチ39、などに対するハーネスや、オルタ
ネータ32の情報出力用などのハーネスは、エンジンハ
ーネス40として、メインハーネス41から分離できる
ようになっており、これによって、エンジン6にエンジ
ンハーネス40を這わせてから機体に搭載することがで
きるので、エンジン6を機体に搭載してからエンジンハ
ーネス40を這わせる場合に比較して、配線作業の容易
化を図れるようになっている。又、エンジンハーネス4
0にスタータモータ30の一次側に対するハーネスを含
めたことで、メインハーネス41とエンジンハーネス4
0とを接続しない限り、エンジン6を始動させることが
できないようになっており、もって、オルタネータ32
や燃料カットソレノイド38などが接続されていないこ
とによって、キースイッチ26のオフ位置への操作では
エンジン6の作動を停止させることができない状態で、
エンジン6が始動される不都合の発生を未然に回避でき
るようになっている。
【0044】ラジエータリレー28、ブロワリレー3
6、及び燃料カットリレー37などは、リレーボックス
42内に簡易着脱可能に差し込み配備されており、これ
によって、各リレー28,36,37に対するメンテナ
ンス性の向上を図れるとともに、各リレー28,36,
37の耐水性の向上を図れるようになっている。
6、及び燃料カットリレー37などは、リレーボックス
42内に簡易着脱可能に差し込み配備されており、これ
によって、各リレー28,36,37に対するメンテナ
ンス性の向上を図れるとともに、各リレー28,36,
37の耐水性の向上を図れるようになっている。
【0045】尚、図示は省略するが、各リレー28,3
6,37は、リレーボックス42に対するそれぞれの差
し込み形状が、組み付け間違いのない形状に設定され、
又、リレーボックス42のカバーには、各リレー28,
36,37の名称が記載された銘板が採用されており、
これらの点からも、各リレー28,36,37に対する
メンテナンス性の向上を図れるようになっている。
6,37は、リレーボックス42に対するそれぞれの差
し込み形状が、組み付け間違いのない形状に設定され、
又、リレーボックス42のカバーには、各リレー28,
36,37の名称が記載された銘板が採用されており、
これらの点からも、各リレー28,36,37に対する
メンテナンス性の向上を図れるようになっている。
【0046】制御装置33は、各情報に基づいてエラー
の発生を検知すると、通常は稼働時間を表示している図
外の表示部にて、稼働時間とエラーコードとを交互に表
示させるように構成され、又、警報入切スイッチ43の
操作によってダイアグモードに切り換えられると、表示
部にて、指定表示番地に応じた各センサや各スイッチの
値を表示させるように構成されている。そして、ダイア
グモードにおいても稼働時間を表示する表示番地が設け
られており、これによって、エラー発生時にこの表示番
地を指定すると、ダイアグモードであってもエラーコー
ドを表示させることができ、その結果、以前ではキース
イッチ26をオフ位置に操作しなければ再表示させるこ
とのできなかったエラーコードをダイアグモードにおい
て再表示させることができて、エラーコードをダイアグ
モードのままで容易に確認できるようになることから、
メンテナンス性の向上を図れるようになっている。又、
ダイアグモードにおいても、エラーコードの表示を稼働
時間の表示と交互に行わせることによって、ダイアグモ
ードに備えられているエラーコードの履歴を表示する表
示番地を指定した際に表示される過去のエラーコードと
の差別化を図れるようになっている。
の発生を検知すると、通常は稼働時間を表示している図
外の表示部にて、稼働時間とエラーコードとを交互に表
示させるように構成され、又、警報入切スイッチ43の
操作によってダイアグモードに切り換えられると、表示
部にて、指定表示番地に応じた各センサや各スイッチの
値を表示させるように構成されている。そして、ダイア
グモードにおいても稼働時間を表示する表示番地が設け
られており、これによって、エラー発生時にこの表示番
地を指定すると、ダイアグモードであってもエラーコー
ドを表示させることができ、その結果、以前ではキース
イッチ26をオフ位置に操作しなければ再表示させるこ
とのできなかったエラーコードをダイアグモードにおい
て再表示させることができて、エラーコードをダイアグ
モードのままで容易に確認できるようになることから、
メンテナンス性の向上を図れるようになっている。又、
ダイアグモードにおいても、エラーコードの表示を稼働
時間の表示と交互に行わせることによって、ダイアグモ
ードに備えられているエラーコードの履歴を表示する表
示番地を指定した際に表示される過去のエラーコードと
の差別化を図れるようになっている。
【0047】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)作業機としては、トラクタやコンバインあるいは
バックホーなどであってもよい。 (2)報知装置35としては、ブザーや音声発生装置な
どであってもよい。 (3)各所定時間の設定は種々の変更が可能である。
を列記する。 (1)作業機としては、トラクタやコンバインあるいは
バックホーなどであってもよい。 (2)報知装置35としては、ブザーや音声発生装置な
どであってもよい。 (3)各所定時間の設定は種々の変更が可能である。
【図1】乗用形田植機の全体側面図
【図2】機体前部の構成を示す縦断側面図
【図3】乗用形田植機における要部の電気回路図
6 エンジン
26 キースイッチ
32 オルタネータ
35 報知装置
38 燃料カットソレノイド
39 油圧スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3G084 BA03 BA13 BA34 CA09 DA27
DA28 DA34 EB22 EC01 FA33
FA36
Claims (5)
- 【請求項1】 キースイッチのオン位置への操作を検知
する一方でエンジンの停止を検知している状態では報知
装置を連続作動させ、その状態が所定時間継続された場
合には前記報知装置を間欠作動させるように構成してあ
る作業機の制御装置。 - 【請求項2】 エンジンのアイドリング状態が所定時間
継続された場合には報知装置を間欠作動させるように構
成してある作業機の制御装置。 - 【請求項3】 燃料カットソレノイドの作動後にエンジ
ンの作動停止を検知した場合には、その検知から所定時
間経過後に前記燃料カットソレノイドの作動を停止させ
るように構成してある作業機の制御装置。 - 【請求項4】 燃料カットソレノイドの作動開始から所
定時間が経過するまでの間でエンジンの作動停止を検知
できない場合には、その所定時間経過後に前記燃料カッ
トソレノイドの作動を停止させるように構成してある請
求項3に記載の作業機の制御装置。 - 【請求項5】 オルタネータからの充電警報の出力停止
もしくは波形の出力に基づいてエンジンの始動を検知
し、前記オルタネータからの波形の出力停止と油圧スイ
ッチによるエンジン油圧の低下検出とに基づいてエンジ
ンの作動停止を検知するように構成してある作業機の制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002096205A JP2003293840A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 作業機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002096205A JP2003293840A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 作業機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003293840A true JP2003293840A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29239372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002096205A Pending JP2003293840A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 作業機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003293840A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046013A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 移植機 |
JP2011127593A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Andreas Stihl Ag & Co Kg | 手で操縦される作業機 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002096205A patent/JP2003293840A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046013A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 移植機 |
JP2011127593A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Andreas Stihl Ag & Co Kg | 手で操縦される作業機 |
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