JP2003293426A - 水洗トイレ用薬剤供給具 - Google Patents

水洗トイレ用薬剤供給具

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JP2003293426A
JP2003293426A JP2003094065A JP2003094065A JP2003293426A JP 2003293426 A JP2003293426 A JP 2003293426A JP 2003094065 A JP2003094065 A JP 2003094065A JP 2003094065 A JP2003094065 A JP 2003094065A JP 2003293426 A JP2003293426 A JP 2003293426A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転倒や位置ずれなく、周囲空間へ十分に薬剤
を揮散させつつ、適正量で薬剤を溶解させ、さらには薬
剤の希釈化を防止することのできる水洗トイレ用薬剤供
給具を提供する。 【解決手段】 薬剤容器7を供給具本体2にセットした
ならば、長尺脚部27を貯水タンク式水洗トイレの貯水
タンク上蓋の穴に遊嵌することにより、水洗トイレ用薬
剤供給具1が使用状態となる。この使用状態において、
含浸体4に含浸している薬剤は、通気口36を介して外
部へ自在に揮散する。放水タップからの水は、タンク貯
水タンク上蓋の表面に沿って流動する際に、流入用開口
部31から供給具本体2内に流入し、含浸体4に含浸さ
れている薬剤を溶解させ、流出用開口部32及び円形孔
26から流出し、貯水タンク内に流下して貯水タンク内
に貯留する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯水タンク式水洗
トイレの貯水タンク上蓋に載置して使用される水洗トイ
レ用薬剤供給具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水洗トイレ用薬剤供給具として
は、例えば図3に示すように液状の薬剤を用いるものが
提案されている(特開平2−229333号公報)。す
なわち、水洗トイレ用薬剤供給具101は、補助台10
2と、この補助台102上に配置された含浸体103、
この含浸体103上に配置された薬剤容器104とを有
している。薬剤容器104には、その内部に液状の薬剤
が収容され、下端部に導出孔105が設けられている。
【0003】かかる構成において使用に際しては、水洗
トイレ用薬剤供給具101を貯水タンク式水洗トイレの
貯水タンク上蓋106上であって、放水タップ107の
直下に配置しておく。そして、放水タップ107から水
を放出させると、水が含浸体103上を流下して含浸さ
れている薬剤を溶解させた後、上蓋106に設けられて
いる穴108から貯水タンク内に流入する。この貯水タ
ンク内に流入した薬剤を溶解した水は、次のフラッシュ
時に便器内に供給されて洗浄に供される。
【0004】また、非放水時には、薬剤容器104の導
出孔105から導出した薬剤が含浸体103に含浸した
後揮散することにより、周囲空間に薬剤効果を発生させ
ることもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の水洗トイレ用薬剤供給具にあっては、放水タ
ップ107から水を含浸体103上に直接流下させるこ
とから、1回の放水によって、含浸体103から流失さ
れる薬剤が多量となる。このため、1回の放水当たりに
流失する薬剤が過剰となって薬剤が無駄になるととも
に、所定の使用可能期間を満了する前に薬剤容器104
内の薬剤が早期に消失してしまう。
【0006】また、薬剤容器104内は、収容されてい
る薬剤の減少に伴って負圧となる。あるいは、周囲温度
が高くこれに伴って薬剤容器104の内部温度が高い条
件下においては、これより低温である放水タップ107
からの水が薬剤容器104に流下することにより、薬剤
容器104内が負圧となる。このため、含浸体103上
に水が直接流下すると、この含浸体103上の水が薬剤
容器104の負圧により、該薬剤容器104内に吸引さ
れてしまう。その結果、薬剤容器104内の薬剤が使用
期間の経過に伴って希釈され、その濃度を使用終期まで
適正に維持することができない。
【0007】さらに、補助台102は単に、上蓋106
に載置される構成であることから、放水タップ107か
ら流下する水の水圧により転倒し、あるいは位置ずれし
てしまう。このため、転倒により正常に機能しなくなる
とともに、位置ずれにより放水タップ107からの水が
含浸体103に上に流下しなくなって、含浸されている
薬剤を溶解させることが不可能となる。
【0008】そこで、前記公報に開示され図4に示すよ
うに、含浸体103を薬剤容器104よりも遙かに小径
にしてその下部に配置するとともに、貯水タンク上蓋1
06の穴108に遊嵌させた構成も提案されるに至って
いる。かかる構成によれば、穴108に遊嵌された含浸
体103により、放水タップ107から流下する水の水
圧により転倒や位置ずれを防止することができる。
【0009】しかしその反面、含浸体103の主要部分
が穴108よりタンク内に挿入されていることから、含
浸体103から周囲空間への薬剤揮散量が少なく、周囲
空間に薬剤効果を発生させることができない。しかも、
放水タップ107からの水は全て必ず穴108を通過す
ることから、放水タップ107からの全ての水が含浸体
103と接触することとなる。このため、前述と同様
に、1回の放水によって、含浸体103から流失される
薬剤が多量となり、所定の使用可能期間を満了する前に
薬剤容器104内の薬剤が早期に消失してしまう。
【0010】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、転倒や位置ずれなく、周囲空間へ
十分に薬剤を揮散させつつ、適正量で薬剤を溶解させ、
さらには薬剤の希釈化を防止することのできる水洗トイ
レ用薬剤供給具を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、放水タップを備えた貯水タンク式
水洗トイレの貯水タンク上蓋上に配置される供給具本体
と、液状の薬剤を収容するとともにこの薬剤を導出する
導出孔が設けられた薬液容器と、この薬液容器の前記導
出孔から導出された薬液が供給される薬剤保持体とを備
え、前記供給具本体は、底面部と垂直又は概略上方に拡
開する側壁を有し、その底面部の下部に、前記貯水タン
ク上蓋に設けられている穴に遊嵌する脚部が設けられ、
当該底面部に前記放水タップから前記貯水タンク上蓋上
に流下した水が入出する複数の開口部が設けられ、前記
側壁に通気口が設けられ、前記薬剤容器は、前記導出孔
を下方にして前記供給具本体の前記側壁の上端部に嵌着
され、前記薬剤保持体は、前記供給具本体の底面部上で
あって、前記薬剤容器に設けられている前記導出孔の下
方に配置され、前記供給具本体の上面部に前記薬剤保持
体をその上方にて覆うカバー手段が設けられている。あ
るいは、放水タップを備えた貯水タンク式水洗トイレの
貯水タンク上蓋上に配置される供給具本体と、液状の薬
剤を収容するとともにこの薬剤を導出する導出孔が設け
られた薬液容器と、この薬液容器の前記導出孔から導出
された薬液が供給される薬剤保持体とを備え、前記供給
具本体は、底面部とこの底面部に下端部を結合され上端
部が前記下端部よりも外側に位置する側壁とを有し、前
記底面部の下部に、前記貯水タンク上蓋に設けられてい
る穴に遊嵌する脚部が設けられ、当該底面部に前記放水
タップから前記貯水タンク上蓋上に流下した水が入出す
る複数の開口部が設けられ、前記側壁に通気口が設けら
れ、前記薬剤容器は、前記導出孔を下方にして前記供給
具本体の前記側壁の上端部に嵌着され、前記薬剤保持体
は、前記供給具本体の底面部上であって、前記薬剤容器
に設けられている前記導出孔の下方に配置され、前記供
給具本体の上面部に前記薬剤保持体をその上方にて覆う
カバー手段が設けられている。
【0012】したがって、供給具本体の底面部に設けら
れた貯水タンク上蓋の穴に遊嵌する脚部により、転倒が
防止されて、適正な使用状態が維持される。また、薬剤
容器の導出孔から薬剤保持体に導出された薬剤は、供給
具本体の周部に設けられている通気口から外部に揮散
し、これにより周囲空間に十分な薬剤効果が発生する。
【0013】また、供給具本体の上面部には、薬剤保持
体をその上方にて覆うカバー手段が設けられていること
から、放水タップからの水が薬剤保持体に直接流下する
ことはなく、水の直接流下による過剰な薬剤の流失は防
止される。
【0014】すなわち、放水タップからの水は、タンク
上蓋上に流下した後、底面部に設けられている開口部か
ら流入し、薬剤保持体に導出されている薬剤を溶解させ
る。したがって、必ずしも全ての水が開口部から流入す
るとは限らず、開口部の面積に応じて流入する水の量を
制御することができる。よって、流入する水の量によ
り、溶解する薬剤の量を制御して、適正に維持すること
ができる。
【0015】さらに、このように放水タップからの水が
薬剤保持体上に流下することはないことから、薬剤容器
の内部が収容されている薬剤の減少に伴って負圧となっ
たり、放水タップからの水により冷却されて負圧となっ
ても、薬剤保持体上に流下した水が薬剤容器内に吸引さ
れてしまう現象が発生することもない。よって、薬剤容
器内の薬剤が使用期間の経過に伴って希釈されることは
なく、その濃度は使用終期まで適正に維持される。
【0016】また、本発明は、前記水を前記開口部内に
案内するガイド部材がさらに設けられている。したがっ
て、開口部の面積のみならず、このガイド部材の大きさ
や角度より、微妙に流入する水の量を制御することがで
きる。よって、流入する水量の微妙な制御により、溶解
する薬剤の量をより適正に維持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図にしたがって説明する。すなわち、図1、2に示
すように、水洗トイレ用薬剤供給具1は、供給具本体
2、含浸体4、カバー部材6、及び薬剤容器7とで構成
されている。
【0018】供給具本体2は、貯水タンク式水洗トイレ
の貯水タンク上蓋106上に配置可能な大きさであっ
て、平面視において矩形であり、底面部21と、この底
面部21に下端部を結合されて側壁を形成する前面部2
2、背面部23及び左右側面部24、25を一体的に有
する上面開放状の部材である。これら、前面部22、背
面部23及び左右側面部24、25は、図1及び図2に
示すように、その上端部が前記底面部2に結合された下
端部よりも外側に位置する概略上方に拡開する形状であ
る。底面部21の中心部には、円形孔26が形成され、
該円形孔26の周部には、貯水タンク上蓋106に設け
られている穴108に遊嵌する複数の長尺脚部27が垂
設されている。
【0019】長尺脚部27の周部には、底面部21と同
一高さで放射状に複数の上部リブ28が形成されてお
り、各上部リブ28の間にはこれよりもやや低い位置に
複数の下部リブ29が放射状に形成されている。各上部
リブ28の長さ方向の略中央部には該上部リブ28と直
交する方向に、隣接する下部リブ29間に亙って、ガイ
ド部材としての邪魔板30が突設されている。これによ
り、上部リブ28と下部リブ29間には、邪魔板30よ
りも外側の流入用開口部31と、邪魔板30よりも内側
の流出用開口部32とが形成されている。
【0020】さらに、底面部21には、前記両開口部3
1、32よりも外側に、前記貯水タンク上蓋106に当
接する複数の短尺脚部33が垂設され、短尺脚部33間
には、周部に上方へ突出した縁部を有する係合孔34が
形成されている。また、係合孔34の外側であって、底
面部21の左右両端部には、矩形状の両側開口部35、
35が形成されている。
【0021】一方、前面部22には、上下方向に複数の
通気口36が設けられ、左右側面部24、25の内面に
は、仕切リブ37、37が上下方向に形成されている。
【0022】前記含浸体4は、底面部21のほぼ全面に
配置し得る大きさの板体であって、液体を含浸し得る合
成樹脂、あるいは濾紙からなり、供給具本体2の底面部
21上に配置されている。
【0023】なお、この実施の形態においては、薬剤保
持体として含浸体4を用いるようにしたが、フィルム等
の含浸機能を具備しない部材を薬剤保持体として用いる
ようにしてもよい。
【0024】カバー部材6は、仕切リブ37、37の上
端部を結ぶ仮想線から背面部23の上縁部までの空間を
覆い得る大きさであって、薬液容器7と相俟って本実施
の形態においてカバー手段を構成するものである。この
カバー部材6の前縁中央部には凸部61が形成され、左
右側面部24、25の仕切リブ37、37よりも背面側
の上縁部と、背面部23の上縁部とに周部を接合して固
定されている。
【0025】薬剤容器7は、正面視において矩形の容器
であって、下端部中央に導出孔71を有し、供給具本体
2の前面部22と仕切リブ37、37との間に配置可能
な厚さを有している。薬剤容器7の前面及び左右両側面
の下部には、供給具本体2の前面部22上縁と左右側面
部24、25上縁とに係合する段部72が形成され、背
面の下部には前記カバー部材6の凸部61に応じた形状
の凹部73が形成されている。また、前記導出孔71は
周部に下方へ突出する突縁を有し、この突縁には軟質樹
脂からなる嵌合部材74が取り付けられている。
【0026】薬剤容器7の内部には、液状の薬剤が収容
されており、この薬剤は、各種洗浄剤、漂白剤、酸素
剤、殺菌剤、忌避剤、殺虫剤、空気洗浄剤、消臭剤、脱
臭剤、芳香剤、ブルー染料等が適宜選択されて混入され
てなる。また、使用開始前の状態において薬剤容器の導
出孔71は、剥離可能なシールにより閉鎖されている。
【0027】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、水洗トイレ用薬剤供給具1の使用を開始するに際し
ては、薬剤容器7の導出孔71からシールを除去した
後、天地逆にして供給具本体2にセットする。これよ
り、薬剤容器7内の薬剤は、導出孔71を通流して含浸
体4に含浸する。
【0028】また、段部72が供給具本体2の前面部2
2上縁と左右側面部24、25上縁とに係合すること、
及び凹部73がカバー部材6の凸部61に係合すること
により、薬剤容器7は供給具本体2に固定されてセット
される。
【0029】そして、このように薬剤容器7が供給具本
体2にセットされたならば、長尺脚部27を貯水タンク
式水洗トイレの貯水タンク上蓋106の穴108に遊嵌
し、短尺脚部33を穴108の周部にて前記貯水タンク
上蓋106に当接させることにより、水洗トイレ用薬剤
供給具1が使用状態となる。この使用状態において、含
浸体4に含浸している薬剤は、通気口36を介して外部
へ自在に揮散し、これにより周囲空間に十分な薬剤効果
を発生させることができる。
【0030】この使用状態において、放水タップ107
(図3参照)から水を放出させると、放水タップ107
が穴108の直上にある場合には、放水タップ107か
らの水が直接水洗トイレ用薬剤供給具1に流下して、水
洗トイレ用薬剤供給具1は水圧を受ける。しかし、長尺
脚部27が貯水タンク上蓋106の穴108に遊嵌して
いることから、水圧を受けても水洗トイレ用薬剤供給具
1が転倒することはなく、正常に使用状態を維持するこ
とができる。
【0031】また、含浸体4の上部は、その前面側部分
を薬剤容器7によって覆われ、背面側部分をカバー部材
6によって覆われている。したがって、放水タップ10
7から水が水洗トイレ用薬剤供給具1に直接流下して
も、含浸体4に直接流下することはなく、水の直接流下
による過剰な薬剤の流失は防止される。
【0032】さらに、このように放水タップ107から
の水が含浸体4上に流下することはないことから、薬剤
容器7の内部が収容されている薬剤の減少に伴って負圧
となっても、含浸体4上に流下した水が薬剤容器内に吸
引されてしまう現象が発生することもない。よって、薬
剤容器7内の薬剤が使用期間の経過に伴って希釈される
ことはなく、その濃度を使用終期まで適正に維持するこ
とができる。
【0033】また、放水タップ107からの水は、水は
タンク貯水タンク上蓋106の表面に沿って穴108方
向に流動する際に、邪魔板30により流動を阻害され
て、流入用開口部31から供給具本体2内に流入する。
この供給具本体2内に流入した水は、含浸体4に含浸さ
れている薬剤を溶解させ、しかる後に、流出用開口部3
2及び円形孔26から流出し、穴108より貯水タンク
内に流下して、貯水タンク内に貯留する。
【0034】このとき、放水タップ107から吐出した
水は、必ずしもその全てが流入用開口部31から供給具
本体2内に流入するとは限らず、該供給具本体2内への
流入量は、流入用開口部3の面積、邪魔板30の大きさ
や角度に応じた量となる。したがって、流入用開口部3
の面積、邪魔板30の大きさや角度をチューニングしつ
つ設計を行うことにより、流入する水の量を制御するこ
とができる。よって、流入する水の量により、含浸体4
から溶解する薬剤の量を制御して、適正に維持すること
ができる。
【0035】また、放水タップ107からの単位時間当
たりの放水量が多い場合には、水は流入用開口部31か
ら流入して流出用開口部32及び円形孔26から流出す
るのみならず、両側開口部35から流入しあるいは流出
する。したがって、この場合には、供給具本体2内への
水の流入量が増大し、含浸体4からの薬剤の溶解量も増
大する。よって、ユーザが放水タップ107からの単位
時間当たりの放水量を調整することにより、ユーザ各々
が含浸体4からの薬剤の溶解量を調整することもでき
る。
【0036】なお、本実施の形態においては、前面部2
2に通気口36を設けるようにしたが、背面部23や左
右側面部24、25に設けるようにしてもよい。また、
本実施の形態においては、薬剤容器7とカバー部材6と
によって、カバー手段を構成するようにしたが、薬剤容
器7のみによりカバー手段を構成するようにしてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、 供給具本体の底面部に貯水タンク上蓋の穴に遊嵌する
脚部を設けるようにしたことから、転倒や位置ずれを防
止して適正な使用状態を維持することができる。 供給具本体の周部に通気口を設けるようにしたことか
ら、薬剤保持体に導出された薬剤を外部に揮散させて、
周囲空間に十分な薬剤効果を発生させることができる。 薬剤保持体の上方を覆うカバー手段を設けるようにし
たことから、放水タップからの水が薬剤保持体に直接流
下することを回避して、水の直接流下による過剰な薬剤
の流失を防止することができる。 放水タップからの水が薬剤保持体に直接流下するこを
回避できる結果、薬剤容器の内部が、収容されている薬
剤の減少や放水タップからの水による冷却に伴って負圧
となっても、水が薬剤容器内に吸引されてしまう現象が
発生なく、薬剤容器の薬剤濃度を使用終期まで適正に維
持することができる。 供給具本体の底面部に、放水タップから貯水タンク上
蓋上に流下した水が入出する開口部を設けるようにした
ことから、開口部の面積に応じて流入する水の量を制御
することができ、流入する水の量により溶解する薬剤の
量を制御して、該溶解する薬剤の量を適正に維持するこ
とができる。
【0038】よって、以上の〜により、転倒や位置
ずれなく、周囲空間へ十分に薬剤を揮散させつつ、適正
量で薬剤を溶解させ、さらには薬剤の希釈化を防止する
ことが可能となる。
【0039】また、放水タップから貯水タンク上蓋上に
流下した水を前記開口部内に案内するガイド部材がさら
に設けるようにしたことから、開口部の面積のみなら
ず、ガイド部材の大きさや角度より、微妙に流入する水
の量を制御することができる。よって、流入する水の量
の微妙な制御により、溶解する薬剤の量をより一層適正
に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す分解斜視図であ
る。
【図2】同実施の形態における各部材を結合した状態に
おける図1a−a線矢示断面図である。
【図3】従来の水洗トイレ用薬剤供給具を示す斜視図で
ある。
【図4】他の従来の水洗トイレ用薬剤供給具を示す垂直
断面図である。
【符号の説明】
1 水洗トイレ用薬剤供給具 2 供給具本体 4 含浸体 6 カバー部材 7 薬剤容器 21 底面部 27 長尺脚部 30 邪魔板 31 流入用開口部 32 流出用開口部 71 導出孔 106 貯水タンク上蓋 108 穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放水タップを備えた貯水タンク式水洗ト
    イレの貯水タンク上蓋上に配置される供給具本体と、液
    状の薬剤を収容するとともにこの薬剤を導出する導出孔
    が設けられた薬液容器と、この薬液容器の前記導出孔か
    ら導出された薬液が供給される薬剤保持体とを備え、 前記供給具本体は、底面部と垂直又は概略上方に拡開す
    る側壁を有し、その底面部の下部に、前記貯水タンク上
    蓋に設けられている穴に遊嵌する脚部が設けられ、当該
    底面部に前記放水タップから前記貯水タンク上蓋上に流
    下した水が入出する複数の開口部が設けられ、前記側壁
    に通気口が設けられ、 前記薬剤容器は、前記導出孔を下方にして前記供給具本
    体の前記側壁の上端部に嵌着され、 前記薬剤保持体は、前記供給具本体の底面部上であっ
    て、前記薬剤容器に設けられている前記導出孔の下方に
    配置され、 前記供給具本体の上面部に前記薬剤保持体をその上方に
    て覆うカバー手段が設けられたことを特徴とする水洗ト
    イレ用薬剤供給具。
  2. 【請求項2】 放水タップを備えた貯水タンク式水洗ト
    イレの貯水タンク上蓋上に配置される供給具本体と、液
    状の薬剤を収容するとともにこの薬剤を導出する導出孔
    が設けられた薬液容器と、この薬液容器の前記導出孔か
    ら導出された薬液が供給される薬剤保持体とを備え、 前記供給具本体は、底面部とこの底面部に下端部を結合
    され上端部が前記下端部よりも外側に位置する側壁とを
    有し、前記底面部の下部に、前記貯水タンク上蓋に設け
    られている穴に遊嵌する脚部が設けられ、当該底面部に
    前記放水タップから前記貯水タンク上蓋上に流下した水
    が入出する複数の開口部が設けられ、前記側壁に通気口
    が設けられ、 前記薬剤容器は、前記導出孔を下方にして前記供給具本
    体の前記側壁の上端部に嵌着され、 前記薬剤保持体は、前記供給具本体の底面部上であっ
    て、前記薬剤容器に設けられている前記導出孔の下方に
    配置され、 前記供給具本体の上面部に前記薬剤保持体をその上方に
    て覆うカバー手段が設けられたことを特徴とする水洗ト
    イレ用薬剤供給具。
  3. 【請求項3】 前記カバー手段が、前記薬剤容器である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の水洗トイレ用薬
    剤供給具。
  4. 【請求項4】 前記カバー手段を、前記薬剤容器のみに
    より構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の水
    洗トイレ用薬剤供給具。
  5. 【請求項5】 前記カバー手段を、前記薬剤容器とカバ
    ー部材とにより構成したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の水洗トイレ用薬剤供給具。
  6. 【請求項6】 前記水を前記開口部内に案内するガイド
    部材がさらに設けられたことを特徴とする請求項1又は
    2記載の水洗トイレ用薬剤供給具。
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