JP2003293377A - 地山の水抜き工法及び水抜き用鞘管 - Google Patents
地山の水抜き工法及び水抜き用鞘管Info
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Abstract
の発生を防止することのできる地山の水抜き工法と、そ
れに使用される水抜き用鞘管を提供する。 【解決手段】 水抜き用鞘管内10に挿入した削孔ロッ
ドの削孔用ビットを回転させて地山1を削孔した後、上
記削孔ロッドを上記鞘管10から引き抜いて回収し、地
山1の水を上記水抜き用鞘管10から排水する際に、上
記水抜き用鞘管10の外周側に、流砂防止用のストッパ
ー部材であるゴムリング14を取付けるとともに、削孔
ロッドの回収後に、上記水抜き用鞘管10の内部に多孔
質フィルタである円筒状のポリエチレンフィルタ15a
と、この円筒の内部に挿入された中空状の繊維フィルタ
15bとから構成された濾過部材15を挿入して、上記
水抜き用鞘管10内への土砂の流出を防止するようにし
た。
Description
て水抜孔を打設する地山の水抜き工法とそれに使用され
る水抜き用鞘管に関するものである。
する際には、例えば、図5(a)に示すような、側面に
図示しない複数の水抜き用小孔が設けられた先導管5
1,中継管52,端末管53などの複数の鞘管を、管継
手54b,55a,55b等により連結して長尺状とし
た水抜き用鞘管50内に、図5(b)に示すような、先
端部に削孔用ビット61を備え、中空孔62を有する最
先端ロッド63に、同様の中空孔62を有する複数の連
結ロッド64を、スリーブ65a,65bで連結して成
る削孔ロッド60を挿入し、図6に示すように、ガイド
セル71上に設置された油圧ドリルジャンボ等の削孔機
72により上記削孔用ビット61を回転させて地山1を
削孔して削孔穴2を形成した後、上記削孔ロッド60を
上記水抜き用鞘管50から引き抜いて回収し、上記削孔
穴2内に残された上記水抜き用鞘管50により地山の水
抜きを行うようにしている(例えば、特開2000−8
0879号公報、特開2000−80881号公報な
ど)。また、上記例では、先導管51の先端部に管継手
55a及びリング56とにより、削孔穴2の径を拡張す
るための拡径ビット57を取付け、この拡径ビット57
と上記削孔用ビット61により削孔を行うようにしてい
るが、最先端ロッド63の先端のみに削孔用ビット61
を取付けて削孔を行うものも多く採用されている。
来の方法では、削孔穴2と水抜き用鞘管50との隙間が
大きく、湧水が水抜き用鞘管50の外側をまわる場合が
あり、また、地山が砂質土の場合には、流砂現象を生
じ、これが湧水とともに水抜き用鞘管50の外側から流
出したり、水抜き用鞘管50内に侵入したりするため、
地山の空洞化や地盤沈下への影響が懸念されるといった
問題点があった。そこで、削孔後、削孔ロッド60と水
抜き用鞘管50とをともに引き抜いて回収し、先端部に
複数の小孔を有する水抜きパイプを削孔穴2内に挿入
し、この水抜きパイプの外周面と削孔壁面との間に止水
剤を注入する方法(例えば、特開平5−187185号
公報)も提案されているが、水抜き用鞘管50の引き抜
き作業に手間と時間がかかるだけでなく、水抜きパイプ
内への流砂の侵入を有効に防ぐことは困難であった。
もので、水抜き用鞘管を引き抜くことなく、流砂現象の
発生を防止することのできる地山の水抜き工法と、それ
に使用される水抜き用鞘管を提供することを目的とす
る。
の地山の水抜き工法は、先端部に削孔用ビットを備えた
削孔ロッドを、側面に複数の水抜き用小孔が設けられた
複数本の鞘管を連結して成る水抜き用鞘管内に挿入し、
上記削孔用ビットを回転させて地山を削孔した後、上記
削孔ロッドを上記鞘管から引き抜いて回収し、地山の水
を上記水抜き用鞘管から排水する地山の水抜き工法にお
いて、削孔ロッドの回収後に、上記水抜き用鞘管の内部
に濾過部材を挿入して、上記水抜き用鞘管内への土砂の
流出を防止するようにしたことを特徴とするもので、こ
れにより、水抜き用鞘管内へ流砂の侵入を有効に防ぐこ
とができるので、水抜き用鞘管を引き抜くことなく、流
砂現象の発生を防止することが可能となる。
記濾過部材を繊維フィルタから構成したことを特徴とす
る。請求項3に記載の地山の水抜き工法は、上記濾過部
材を多孔質フィルタと、その内部に挿入された繊維フィ
ルタとから構成したことを特徴とする。請求項4に記載
の地山の水抜き工法は、水抜き用鞘管の先端部に砂止め
ゴムを設けたことを特徴とする。
先端部に削孔用ビットを備え地山を削孔する削孔ロッド
の外周側に設けられ、その側面に複数の水抜き用小孔が
設けられた複数本の鞘管を連結して成る水抜き用鞘管に
おいて、上記鞘管の外周側に、流砂防止用のストッパー
部材を取付けたことを特徴とするもので、これにより、
削孔と水抜き用鞘管との隙間から砂の流出を防止でき、
流砂現象の発生を防止することが可能となる。請求項6
に記載の水抜き用鞘管は、上記各鞘管を、最先端の鞘管
である先導管を除いて、合成樹脂から構成したものであ
る。請求項7に記載の水抜き用鞘管は、上記ストッパー
部材をゴムリングから構成したものである。請求項8に
記載の水抜き用鞘管は、上記ゴムリングを各鞘管の連結
部に装着したものである。
て、図面に基づき説明する。図1(a)は、本発明の一
実施の形態を示す図で、10は図示しない削孔ロッドに
より地山1を削孔して削孔穴2を形成し、削孔ロッドを
回収した後に、上記削孔穴2に残された水抜き用鞘管で
あり、57は拡径ビットある。この水抜き用鞘管10
は、円筒状の先導管11に複数の中継管12と端末管1
3を連結して成り、上記鞘管(先導管11,中継管1
2,端末管13)の各側面には図示しない複数の水抜き
用小孔が設けられている。なお、上記水抜き用鞘管10
においては、その後行われるトンネルの掘削作業を容易
にするため、最先端の鞘管である先導管11のみを鋼管
から構成し、中継管12及び端末管13とを、塩化ビニ
ルなどの合成樹脂から構成した。本例では、図1(b)
に示すように、上記先導管11と中継管12、中継管1
2と中継管12、中継管12と端末管13との境界部の
外周面に、削孔穴2の開口部側に突出する鍔部14aを
有するゴムリング14を取付けてある。これにより、鞘
管の接合部を湧水から保護するとともに、削孔穴2と水
抜き用鞘管10との隙間からの砂の流出を防止すること
が可能となる。更に、本例では、削孔ロッドの回収後
に、上記水抜き用鞘管10の内部に濾過部材15を挿入
するようにしている。この濾過部材15は、図1(c)
に示すように、多孔質フィルタである円筒状のポリエチ
レンフィルタ15aと、この円筒の内部に挿入された中
空状の繊維フィルタ15bとから構成された複合フィル
タで、これにより、上記水抜き用鞘管10内への土砂の
流出を防止することが可能となる。
確認用のフィルタ16を設けることにより、濾過部材1
5の状態を監視するようにすれば、濾過部材15を適正
に交換することができる。また、濾過部材15の先端部
にも、目詰まり確認用のフィルタ16を設ければ、流砂
の発生状況を把握することが可能となる。上記濾過部材
15は、流砂の心配のない地山1では特に挿入する必要
はないが、湧水量は少ないが流砂発生が考えられる場合
には、例えば、水抜き用鞘管10の全長が15mであれ
ば、8m〜12m程度挿入すれば、水抜き用鞘管10へ
の土砂の流出を十分に防止することが可能である。な
お、上記濾過部材15は、手押しにてある程度の深さま
で挿入した後は、削孔に使用した油圧ドリルジャンボ等
を用いて水抜き用鞘管10内に押し込むようにする。
ると流砂発生が考えられる場合には、図2(a)に示す
ように、上記濾過部材15を4m〜8m程度と浅く挿入
することが好ましい。あるいは、図2(b)に示すよう
に、上記濾過部材15に代えて、多孔質フィルタである
円筒状のポリエチレンフィルタの円筒の内部に、粗い織
の不織布を挿入した複合フィルタ17を浅く挿入した
り、濾過部材15あるいは複合フィルタ17の先端部に
砂止めゴム18を取付けるようにすれば、水抜き用鞘管
10への砂の侵入を確実に防止することができる。ま
た、湧水量が少なく流砂が多い場合には、図3(a)に
示すように、上記濾過部材15を4m〜8m程度と浅く
挿入するとともに、濾過部材15の先端部に砂止めゴム
18を取付け、更に、上記濾過部材15として、繊維フ
ィルタ15bのみを用いるようにすることが好ましい。
また、流砂がかなり多い場合には、図4(a)に示すよ
うに、ポリエチレンフィルタ15aを4m〜8m程度挿
入し、繊維フィルタ15bは上記ポリエチレンフィルタ
15aよりも短めのものを挿入するか、あるいは、図4
(b)に示すように、繊維フィルタ15bのみとするこ
とが好ましい。このとき、濾過部材15の先端部にはコ
ーン状の砂止めゴム18Aあるいは、コーン状の蓋部材
19を取付けることにより、湧水を効率的に出口側に送
って排除することができる。
抜き用鞘管10との隙間からの砂の流出を防止するため
のストッパー部材としてゴムリング14を用いたが、こ
れに限るものではなく、樹脂製のフランジ等を取付けて
もよい。また、ストッパー部材の位置や個数について
も、全ての接合部に設ける必要はなく、地山の性質等に
より、適宜決定すればよい。また、上記濾過部材15あ
るいは複合フィルタ17の選定は、地山1の性質等によ
り決定されるもので、実際に当該地山1の土壌を採取し
てその粒度分布や透水性を確認したり、地山1の流砂状
態を調査したりして決定する。また、地山1の性質等に
より、上記濾過部材15あるいは複合フィルタ17を適
宜交換することにより、水抜きボーリングの寿命を長く
することができる。
水抜き用鞘管内に挿入した削孔ロッドの削孔用ビットを
回転させて地山を削孔した後、上記削孔ロッドを上記鞘
管から引き抜いて回収し、地山の水を上記水抜き用鞘管
から排水する際に、上記水抜き用鞘管の外周側に、流砂
防止用のストッパー部材を取付けるとともに、削孔ロッ
ドの回収後に、上記水抜き用鞘管の内部に濾過部材を挿
入して、上記水抜き用鞘管内への土砂の流出を防止する
ようにしたので、これにより、削孔と水抜き用鞘管との
隙間から砂の流出を防止することができるとともに、水
抜き用鞘管内へ流砂の侵入を有効に防ぐことができるの
で、流砂現象の発生を確実に防止することができ、地山
の水抜きを効率的に行うことができる。
す図である。
す図である。
す図である。
す図である。
導管、12 中継管、13 端末管、14 ゴムリン
グ、14a ゴムリングの鍔部、15 濾過部材、15
a ポリエチレンフィルタ、15b 繊維フィルタ、1
6 目詰まり確認用のフィルタ、17 複合フィルタ、
18 砂止めゴム、18A コーン状の砂止めゴム、1
9 コーン状の蓋部材。
Claims (8)
- 【請求項1】 先端部に削孔用ビットを備えた削孔ロッ
ドを、側面に複数の水抜き用小孔が設けられた複数本の
鞘管を連結して成る水抜き用鞘管内に挿入し、上記削孔
用ビットを回転させて地山を削孔した後、上記削孔ロッ
ドを上記鞘管から引き抜いて回収し、地山の水を上記水
抜き用鞘管から排水する地山の水抜き工法において、削
孔ロッドの回収後に、上記水抜き用鞘管の内部に濾過部
材を挿入して、上記水抜き用鞘管内への土砂の流出を防
止するようにしたことを特徴とする地山の水抜き工法。 - 【請求項2】 上記濾過部材を繊維フィルタから構成し
たことを特徴とする請求項1に記載の地山の水抜き工
法。 - 【請求項3】 上記濾過部材を多孔質フィルタとその内
部に挿入された繊維フィルタとから構成したことを特徴
とする請求項1に記載の地山の水抜き工法。 - 【請求項4】 水抜き用鞘管の先端部に砂止めゴムを設
けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
記載の地山の水抜き工法。 - 【請求項5】 先端部に削孔用ビットを備え地山を削孔
する削孔ロッドの外周側に設けられ、その側面に複数の
水抜き用小孔が設けられた複数本の鞘管を連結して成る
水抜き用鞘管において、上記鞘管の外周側に、流砂防止
用のストッパー部材を取付けたことを特徴とする水抜き
用鞘管。 - 【請求項6】 上記各鞘管を、最先端の鞘管である先導
管を除いて、合成樹脂から構成したことを特徴とする請
求項5に記載の水抜き用鞘管。 - 【請求項7】 上記ストッパー部材をゴムリングから構
成したことを特徴とする請求項5または請求項6に記載
の水抜き用鞘管。 - 【請求項8】 上記ゴムリングを各鞘管の連結部に装着
したことを特徴とする請求項7に記載の水抜き用鞘管。
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---|---|---|---|
JP2002093609A JP3989760B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 地山の水抜き工法 |
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CN113802995A (zh) * | 2021-09-14 | 2021-12-17 | 东营光年石油科技有限公司 | 一种定向钻井的pdc钻头 |
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