JP2001098882A - 水抜き工法 - Google Patents

水抜き工法

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JP2001098882A
JP2001098882A JP28308699A JP28308699A JP2001098882A JP 2001098882 A JP2001098882 A JP 2001098882A JP 28308699 A JP28308699 A JP 28308699A JP 28308699 A JP28308699 A JP 28308699A JP 2001098882 A JP2001098882 A JP 2001098882A
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water
pipe
water collecting
collecting pipe
drainage
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JP28308699A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Yoshitake
敏明 吉竹
Tsukasa Kanetani
司 金谷
Yoshinobu Iso
好信 居相
Atsunobu Ito
敦信 伊藤
Hideaki Nishiura
秀明 西浦
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水効率の向上。 【解決手段】 トンネル工事では、上半切羽10と下半
切羽12に水抜きボーリング孔14が穿孔されている。
ボーリング孔14は、掘削面の内方から地山側に向けて
穿孔されている。ボーリング孔14内には、集水管が挿
入設置されている。集水管は、繊維をランダムに絡ませ
て、交点を接着すことにより、立体網目状に形成し、か
つ、この立体網目により中空パイプ状に形成されてい
る。後端側の集水管の端部外周には、中空円筒状の鋼管
からなる接続スリーブが嵌着される。スリーブの地山開
口端には、サクションホース26の一端が連通接続さ
れ、各サクションホース26の他端側は、集合コネクタ
28に連通接続されている。集合コネクタ28は、配管
パイプ30を介してバキュームポンプ32が連通するよ
うに設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水抜き工法に関
し、特に、トンネル工事現場などにおいて、湧水などの
水を吸引排除する水抜き工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル工事などで、坑内から湧水対策
を行う場合、通常、図3に示すように、集水管1を設置
して、自然排水により湧水などの水を外部に排出する水
抜き工法が採用されている。
【0003】同図に示した水抜き工法では、集水管1と
して、例えば、鋼管や塩ビ管を用い、その外周面にスリ
ット状の貫通孔2を、周および軸方向に沿って断続的に
形成し、この貫通孔2の外周を目詰まり防止用の透水マ
ット3で被覆している。
【0004】また、このような構造の集水管1に代え
て、ディープウエル用のウエルスクリーンを使用する例
もある。
【0005】このような構造の集水管1は、例えば、掘
削面の内方から地山側に向けて、所定の長さまで内,外
管を備えた二重管削孔4を行い、内管を引抜いた後に、
外管内に集水管1を挿入して、外管を引抜くことにより
設置される。
【0006】しかしながら、このような従来の水抜き工
法には、以下に説明する技術的な問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の水抜
き工法では、湧水などの水を自然排水で排水していた
が、このような排水手段では、十分な水位低下効果を迅
速に得ることができない。また、貫通孔2と透水マット
3の集水構造では、砂などの目詰まりにより、排水効率
が低下するという問題もあった。
【0008】さらに、鋼管を集水管1に用いると、重量
が大きく、継足しにも時間を要するため、施工性が悪い
という問題もあった。また、ウエルスクリーンを使用す
る場合には、高価になるという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、以
上の各問題が解決できる水抜き工法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、トンネル工事現場などの掘削面の内方か
ら地山側に向けて水抜きボーリング孔を穿孔し、穿孔さ
れた前記水抜きボーリング孔内に、繊維で中空パイプ状
に形成された集水管を挿入設置し、前記集水管の端部に
バキュームポンプを接続して、前記集水管に集水された
水を吸引排除するようにした。このように構成した水抜
き工法によれば、集水管の端部にバキュームポンプを接
続して、集水管に集水された水を吸引排除するので、自
然排水に比べて7〜8mの水位低下効果が見込めるとと
もに、作業場の泥濘化が防止される。また、地山側に向
けて穿孔された水抜きボーリング孔内に挿入設置する集
水管は、繊維で中空パイプ状に形成されたものを用いる
ので、集水管の全周全域で透水性が得られ、目詰まりお
よび流砂現象が殆どなくなり、排水効率が向上する。さ
らに、繊維で中空パイプ状に形成され集水管は、軽量で
施工性が良く、安価である。前記集水管は、前記繊維を
立体網目状に絡ませて中空パイプ状に形成することがで
きる。この構成によれば、繊維で形成する集水管の形状
が安定する。前記集水管には、断面方向に沿って、外周
部側の空隙が内周部側よりも大きくなるような密度勾配
を有するものを用いることができる。このような集水管
を採用すると、より一層目詰まりや流砂現象が発生し難
くなる。前記バキュームポンプは、前記集水管の複数に
接続ことができる。この構成によれば、バキュームポン
プの設置台数を少なくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
および図2は、本発明にかかる水抜き工法の一実施例を
示している。同図に示した実施例は、本発明をトンネル
工事の湧水対策用の水抜きに適用した場合を示してい
る。
【0012】同図に示したトンネル工事では、ショート
ベンチ工法によりトンネルが掘削されており、トンネル
掘削方向の先端に上半切羽10が形成され、この上半切
羽10の後方に下半切羽12が形成されている。
【0013】そして、上半切羽10の両側に2組ずつ合
計4個の水抜きボーリング孔14が穿孔されるととも
に、下半切羽12の両側に一対の水抜きボーリング孔1
4が穿孔されている。
【0014】各水抜きボーリング孔14は、掘削面の内
方から地山側に向けて、かつ、トンネル掘削方向に先端
側が傾くように、平面的にみて傾斜した状態で穿孔され
ている。
【0015】各水抜きボーリング孔14内には、図2に
その詳細を示すように、集水管16が挿入設置されてい
る。本実施例の集水管16は、繊維をランダムに絡ませ
て、交点を相互に接着することにより立体網目状に形成
され、かつ、この立体網目体で中空パイプ状に形成され
ている。
【0016】また、中空パイプ状に形成された集水管1
6は、横断面方向において、断面方向に沿って、外周部
側の空隙が内周部側よりも大きくなるように形成されて
いて、内周側の密度が外周側よりも高くなるような密度
勾配を有している。
【0017】このように構成された集水管16は、その
全周および全域で透水性が得られ、本実施例の場合に
は、所定長さに形成されたものを複数本ジョイントスリ
ーブ18を装着することにより相互に連通するようにし
て、水抜きボーリング孔14内に挿入されている。
【0018】水抜きボーリング孔14内に集水管16を
設置する方法としては、例えば、前述した従来例と同様
に、二重管削孔方式により、外管内に集水管16を挿入
設置する。
【0019】このとき、先端側に配置される集水管16
の最先端には、中空部を閉塞する先端キッャプ20が嵌
着され、後端側に配置される集水管16の最後端部外周
には、中空円筒状の鋼管からなる接続スリーブ22が嵌
着される。
【0020】接続スリーブ22は、水抜きボーリング孔
14の地山開口端よりも一部が突出するように設置さ
れ、接続スリーブ22の外周と地山開口端との間には、
止水モルタル24を充填して閉塞する。
【0021】接続スリーブ22の地山開口端から突出し
た部分には、それぞれサクションホース26の一端が連
通接続され、各サクションホース26の他端側は、集合
コネクタ28に連通接続されている。各集合コネクタ2
8には、ホース26の接続が可能な複数の端子台が併設
されている。
【0022】各集合コネクタ28は、構築するトンネル
の上半および下半切羽10,12の両側端側に設けられ
ていて、同じ側端部に配置された集合コネクタ28を連
通接続するようにして配管パイプ30が設置され、配管
パイプ30の一端には、バキュームポンプ32が設置さ
れている。
【0023】つまり、本実施例の場合には、1台のバキ
ュームポンプ32に対して、複数の集水管16が連通接
続されており、バキュームポンプ32の吸引量は、接続
する集水管16の数に対応して、図示省略のバルブによ
り調整される。
【0024】このようなバキュームポンプ32に対する
集水管16の接続形態を採用すると、バキュームポンプ
32の設置台数を少なくすることができる。本実施例の
場合には、湧水などの水を排除する際には、バキューム
ポンプ32を駆動することにより、各集水管16に集水
された水を吸引排除する。
【0025】このように構成した水抜き工法によれば、
集水管16の端部にバキュームポンプ32を接続して、
集水管16に集水された水を吸引排除するので、自然排
水に比べて7〜8mの水位低下効果が見込めるととも
に、作業場の泥濘化が防止される。
【0026】また、地山側に向けて穿孔された水抜きボ
ーリング孔14内に挿入設置する集水管16は、立体網
目状繊維で中空パイプ状に形成されたものを用いるの
で、集水管16の全周全域で透水性が得られ、目詰まり
および流砂現象が殆どなくなり、排水効率が向上する。
【0027】さらに、立体網目状繊維で中空パイプ状に
形成され集水管16は、軽量で施工性が良く、安価であ
る。
【0028】また、本実施例の場合には、集水管16に
は、断面方向に沿って、外周部側の空隙が内周部側より
も大きくなるような密度勾配を有するものを用いている
ので、より一層目詰まりや流砂現象が発生し難くなる。
【0029】なお、上記実施例では、本発明をトンネル
の工事現場に適用した場合を例示したが、本発明の実施
は、これに限定されることはなく、例えば、開削工事の
掘削現場で、掘削面から局所的な排水を行う場合などに
も適用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる水抜き工法によれば、以下の効果が得ら
れる。バキュームの吸引排水を併用することで、水位
の低下効果が高く、目詰まり,流砂のトラブルが殆どな
くなり、トンネル工事に適用すると、湧水に伴なう切羽
崩壊などのトラブルが防止できる。湧水などの水は、
バキュームポンプからホースを介して集水するため、泥
濘化などによる作業場の環境悪化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水抜き工法をトンネル工事に適
用した場合の、施工状態の平面説明図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】従来の水抜き工法の一例を示す施工状態の断面
説明図である。
【符号の説明】
10 上半切羽 12 下半切羽 14 水抜きボーリング孔 16 集水管 18 ジョイントスリーブ 20 キャップ 22 接続スリーブ 24 止水モルタル 26 サクションホース 32 バキュームポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 居相 好信 兵庫県神戸市中央区西町35 株式会社大林 組神戸支店内 (72)発明者 伊藤 敦信 兵庫県神戸市中央区西町35 株式会社大林 組神戸支店内 (72)発明者 西浦 秀明 兵庫県神戸市中央区西町35 株式会社大林 組神戸支店内 Fターム(参考) 2D054 AC20 FA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル工事現場などの掘削面の内方か
    ら地山側に向けて水抜きボーリング孔を穿孔し、 穿孔された前記水抜きボーリング孔内に、繊維で中空パ
    イプ状に形成された集水管を挿入設置し、 前記集水管の端部にバキュームポンプを接続して、 前記集水管に集水された水を吸引排除することを特徴と
    する水抜き工法。
  2. 【請求項2】 前記集水管は、前記繊維を立体網目状に
    絡ませて中空パイプ状に形成したことを特徴とする請求
    項1記載の水抜き工法。
  3. 【請求項3】 前記集水管は、断面方向に沿って、外周
    部側の空隙が内周部側よりも大きくなるような密度勾配
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の水抜
    き工法。
  4. 【請求項4】 前記バキュームポンプは、前記集水管の
    複数に接続されることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項記載の水抜き工法。
JP28308699A 1999-10-04 1999-10-04 水抜き工法 Pending JP2001098882A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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