JP2003292166A - 浮体式コンテナバース - Google Patents

浮体式コンテナバース

Info

Publication number
JP2003292166A
JP2003292166A JP2002104021A JP2002104021A JP2003292166A JP 2003292166 A JP2003292166 A JP 2003292166A JP 2002104021 A JP2002104021 A JP 2002104021A JP 2002104021 A JP2002104021 A JP 2002104021A JP 2003292166 A JP2003292166 A JP 2003292166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
floating
side wall
gantry crane
berth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002104021A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinkichi Tanigaki
信吉 谷垣
Akira Nishigaki
亮 西垣
Masahiko Ozaki
雅彦 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002104021A priority Critical patent/JP2003292166A/ja
Publication of JP2003292166A publication Critical patent/JP2003292166A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガントリークレーンの重量によって、このガ
ントリークレーンの走行方向と直交する方向に発生する
浮体構造の撓みによるガントリークレーンの走行および
荷役に対する支障を軽減あるいは排除することのできる
浮体式コンテナバースを提供すること。 【解決手段】 浮体構造11の側壁11aとコンテナ船
の船腹とが略平行になるように前記コンテナ船を前記側
壁11aに係留し、前記側壁11aと略平行に移動する
コンテナ荷役装置2により、前記コンテナ船に積載され
たコンテナが前記浮体構造11の上に降ろされたり、前
記浮体構造11の上に運び込まれたコンテナが前記コン
テナ船に積み込まれる浮体式コンテナバース10であっ
て、前記側壁11aと略平行に水路12が設けられてい
るとともに、該水路12内には前記コンテナ荷役装置2
の重量を支持する浮力体13が設けられていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水上に係留され、
コンテナ船に対してコンテナを荷役するための浮体式コ
ンテナバースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンテナ船にコンテナを積み込んだり、
コンテナ船からコンテナを降ろす荷役作業を行ったり、
積み込むためのコンテナや降ろしたコンテナを保管して
おくため、広大な用地の確保が必要となる。しかしなが
ら、このような広大な用地を確保することは近年難しく
なってきており、また、コンテナ船の大型化に伴って水
深の比較的深い(たとえば15m程度)岸壁も必要とな
ってきている。これに対応するため、現在では浮体式コ
ンテナバースが構想され、様々な洋上試験が行われてい
る。
【0003】図9は従来の浮体式コンテナバースを模式
的に説明する平面図であり、図10は図9の矢印Aの向
きに見た一部側断面図である。ガントリークレーン(コ
ンテナ荷役装置)2は、海面6(図10参照)上に係留
浮遊する浮体構造1の上に設置され、浮体構造1の上面
に敷設された2本のレール4a,4b上を浮体構造1の
側壁1aに沿って、すなわち浮体構造1の長手方向(図
9において左右方向)に走行するものである。また、こ
のガントリークレーン2は、浮体構造1の側壁1aに係
留されたコンテナ船Vに、浮体構造1上に運び込まれた
コンテナ3をコンテナ船Vに積み込んだり、あるいはコ
ンテナ船Vから浮体構造1上に降ろしたりするものであ
る。
【0004】浮体式コンテナバース5はその大きさ、形
態、および構造上、一般に浮体構造1の側断面における
曲げ剛性が相対的に小さいので、図10に二点鎖線で示
すように、自重の大きなガントリークレーン(一般に約
1000トンの自重を有する)2の移動に応じて、浮体
構造1が局部的に弾性変形する。このような浮体構造1
の弾性変形の発生により、浮体構造1の局部的な変形、
いわゆる垂れ下がり(撓み)が発生する。このような状
態においては、ガントリークレーン2は水平に保持され
ず水平線に対して傾斜するので、コンテナの荷役作業の
安全性と安定性が確保されなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この垂れ下がりによる
傾斜は、たとえば25cm/30m(1/120)程度の
わずかな傾斜ではある。しかしながら、ガントリークレ
ーン2の荷役部2aまでの高さhが約35mと非常に高
く、わずかな傾斜でも走行および荷役に支障を生じるこ
とになり、荷役作業上大きな障害になるという問題点が
あった。一例として、陸上クレーンの設置基準を参考に
示すと、走行方向(浮体構造1の長手方向)の傾斜は1
/250以内であるのに対して、これに対して直交する
方向(図9において上下方向)の2本のレール4a,4
b間(たとえば30m)の相対変位は60mm以内、すな
わち傾斜1/500以内となっている。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、ガントリークレーンの重量によって、このガント
リークレーンの走行方向と直交する方向に発生する浮体
構造の撓みによるガントリークレーンの走行および荷役
に対する支障を軽減あるいは排除することのできる浮体
式コンテナバースを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の浮体式コンテナ
バースでは、上記課題を解決するため、以下の手段を採
用した。すなわち、請求項1記載の浮体式コンテナバー
スによれば、浮体構造の側壁とコンテナ船の船腹とが略
平行になるように前記コンテナ船を前記側壁に係留し、
前記側壁と略平行に移動するコンテナ荷役装置により、
前記コンテナ船に積載されたコンテナが降ろされたり、
前記浮体構造の上に運び込まれたコンテナが前記コンテ
ナ船に積み込まれる浮体式コンテナバースであって、前
記側壁と略平行に水路が設けられているとともに、該水
路内には前記コンテナ荷役装置の重量の少なくとも一部
を支持する浮力体が設けられていることを特徴とする。
【0008】この浮体式コンテナバースにおいては、コ
ンテナ荷役装置の重量の一部あるいは全部が浮力体によ
り受け持たれることとなる。すなわち、コンテナ荷役装
置の重量の一部あるいは全部が浮力体にかけられること
となり、浮体構造にかかるコンテナ荷役装置の重量が軽
減あるいはなくされることとなる。
【0009】請求項2に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、請求項1に記載の浮体式コンテナバースにおい
て、前記コンテナ荷役装置はガントリークレーンからな
り、かつ前記浮力体には、前記側壁の側に位置する前記
ガントリークレーンの脚柱下端部に設けられた車輪を案
内するレールが取り付けられていることを特徴とする。
【0010】この浮体式コンテナバースにおいては、ガ
ントリークレーンの海(前)側の脚にかかる重量が、車
輪およびレールを介して浮力体にかけられることとな
る。すなわち、ガントリークレーンの海側の脚にかかる
重量は浮体構造にはかからず、ガントリークレーンの山
(後)側の脚にかかる重量のみが浮体構造にかかること
となる。
【0011】請求項3に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、請求項1に記載の浮体式コンテナバースにおい
て、前記コンテナ荷役装置はガントリークレーンからな
り、かつ前記側壁の側に位置する前記ガントリークレー
ンの脚柱下端部は前記浮力体に取り付けられているとと
もに、前記浮力体は前記ガントリークレーンと共に移動
することを特徴とする。
【0012】この浮体式コンテナバースにおいては、ガ
ントリークレーンの海(前)側の脚にかかる重量が直接
浮力体にかけられることとなる。すなわち、ガントリー
クレーンの海側の脚にかかる重量は浮体構造にはかから
ず、ガントリークレーンの山(後)側の脚にかかる重量
のみが浮体構造にかかることとなる。
【0013】請求項4に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、請求項1に記載の浮体式コンテナバースにおい
て、前記コンテナ荷役装置はガントリークレーンからな
り、かつ前記浮力体には、前記ガントリークレーンのす
べての脚柱下端部に設けられた車輪を案内する二本のレ
ールが取り付けられていることを特徴とする。
【0014】この浮体式コンテナバースによれば、ガン
トリークレーンの全重量が、車輪およびレールを介して
浮力体にかけられることとなる。すなわち、ガントリー
クレーンの重量は浮体構造には一切かからず、ガントリ
ークレーンの重量は全て浮力体にかかることとなる。ま
た、浮体構造の揺れ(動揺)は、浮力体には一切伝達さ
れないようになっている。
【0015】請求項5記載の浮体式コンテナバースによ
れば、請求項1に記載の浮体式コンテナバースにおい
て、前記コンテナ荷役装置はガントリークレーンからな
り、かつ該ガントリークレーンのすべての脚柱下端部は
前記浮力体に取り付けられているとともに、前記浮力体
は前記ガントリークレーンと共に移動することを特徴と
する。
【0016】この浮体式コンテナバースにおいては、ガ
ントリークレーンの全重量が直接浮力体にかけられるこ
ととなる。すなわち、ガントリークレーンの重量は浮体
構造には一切かからず、ガントリークレーンの重量は全
て浮力体にかかることとなる。
【0017】請求項6に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、請求項1に記載の浮体式コンテナバースにおい
て、前記水路は前記浮体構造の内部に設けられていると
ともに、前記浮力体は前記コンテナ荷役装置と共に移動
するように構成されていることを特徴とする。
【0018】この浮体式コンテナバースにおいては、コ
ンテナ荷役装置の移動方向に沿って浮体構造内に設けら
れた水路内を、浮力体がコンテナ荷役装置と共に移動す
ることとなる。すなわち、浮体構造にかかるコンテナ荷
役装置の重量が浮力体により軽減あるいは相殺されるこ
ととなる。
【0019】請求項7に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、浮体構造の側壁とコンテナ船の船腹とが略平行
になるように前記コンテナ船を前記側壁に係留し、前記
側壁と略平行に移動するコンテナ荷役装置により、前記
コンテナ船に積載されたコンテナが降ろされたり、前記
浮体構造の上に運び込まれたコンテナが前記コンテナ船
に積み込まれる浮体式コンテナバースであって、前記コ
ンテナ荷役装置が移動する領域については、前記浮体構
造が水深方向に大となり、かつ前記領域の浮力が大とな
るように構成されていることを特徴とする。
【0020】この浮体式コンテナバースにおいては、コ
ンテナ荷役装置の移動方向に沿って浮体構造が水深方向
に大とされ、コンテナ荷役装置が移動する領域の浮力が
他よりも大とされている。すなわち、コンテナ荷役装置
の重量による浮体構造の撓みが軽減あるいは相殺される
こととなる。
【0021】請求項8に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、上部構造体の側壁とコンテナ船の船腹とが略平
行になるように前記コンテナ船を前記側壁に係留し、前
記上部構造体の上に配置されて、前記側壁と略平行に移
動するコンテナ荷役装置により、前記コンテナ船に積載
されたコンテナが前記上部構造体の上に降ろされたり、
前記上部構造体の上に運び込まれたコンテナが前記コン
テナ船に積み込まれる浮体式コンテナバースであって、
前記上部構造体は係留ドルフィンにより所定の場所に設
置されているとともに、前記上部構造体に隣接して第二
の浮体構造が配置されていることを特徴とする。
【0022】この浮体式コンテナバースによれば、コン
テナ荷役装置が配置された上部構造体は係留ドルフィン
により所定の位置に固定されていることとなる。すなわ
ち、コンテナ荷役装置の重量はすべて、上部構造体およ
び係留ドルフィンを介して地盤にかかることとなる。し
たがって、コンテナ荷役装置の重量は第二の浮体構造に
全くかからないようになっている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る浮体式コンテ
ナバースの一実施形態を図面に基づいて説明する。な
お、従来と同一の部材には同一の符号を付している。図
1に示すように、浮体式コンテナバース10は本体とな
る浮体構造11と、この浮体構造11の上に配置された
少なくとも1つのガントリークレーン(コンテナ荷役装
置)2とを主たる要素として構成されたものである。図
1(a)は図10同様、一部側断面図、(b)は一部斜
視図である。
【0024】コンテナ船V(図9参照)が横付けして係
留される浮体構造11の側壁11a側の端部には、側壁
11aと平行に水路12が設けられている。この水路1
2は、側壁11aと直交する浮体構造11の一側壁11
bとこの一側壁11bの反対側に位置する他側壁(図示
せず)とを連通して設けられたものである。すなわち、
この水路12内には水が満たされていることとなる。
【0025】水路12内には浮力体13が設けられてお
り、この浮力体13は浮体構造11に対して係留されて
いるとともに水路12内で浮遊状態とされたものであ
る。浮力体13の上面には、ガントリークレーン2の海
側の脚柱2b、すなわち浮体構造11の側壁11a側の
脚柱2b下端部に設けられた車輪2b’を案内するため
の1本のレール4aが敷設されている。
【0026】また、浮体構造11の上面には、ガントリ
ークレーン2の山側の脚柱2c、すなわち浮体構造11
の中央部側の脚柱2c下端部に設けられた車輪2c’を
案内するための1本のレール4bが、前述したレール4
aと平行に敷設されている。
【0027】したがって、ガントリークレーン2の車輪
2b’はレール4a上を、車輪2c’はレール4b上を
走行し、ガントリークレーン2が浮体構造11の側壁1
1aに沿って移動することとなる。
【0028】図1のように構成することにより、ガント
リークレーン2の海側の脚柱2bにかかる重量(すなわ
ち、ガントリークレーン2の自重およびガントリークレ
ーン2に吊り下げられるコンテナの重量のうち、脚柱2
bにかかる重量)は、車輪2b’およびレール4aを介
して浮力体13に支持されることとなる。すなわち、ガ
ントリークレーン2の重量およびコンテナの重量の一部
が浮力体13に支持され、浮力構造11の側壁11a側
の端部に加わる力を低減することができる。言い換えれ
ば、図10に二点鎖線で示した撓みの量を低減させるこ
とができる。
【0029】つぎに、本発明による浮体式コンテナバー
スの他の実施形態を図2に示す。図2(a)は図10同
様、一部側断面図、(b)は一部斜視図である。図2に
示すように、浮体式コンテナバース20は本体となる浮
体構造21と、この浮体構造21の上に配置された少な
くとも1つのガントリークレーン(コンテナ荷役装置)
2とを主たる要素として構成されたものである。
【0030】コンテナ船V(図9参照)が横付けして係
留される浮体構造21の側壁21a側の端部には、側壁
21aと平行に水路22が設けられている。この水路2
2は、側壁21aと直交する浮体構造21の一側壁21
bとこの一側壁21bの反対側に位置する他側壁(図示
せず)とを連通して設けられたものである。すなわち、
この水路22内には水が満たされていることとなる。
【0031】水路22内には浮力体23が設けられてい
るとともに、この浮力体23は水路22内で浮遊状態と
されている。浮力体23の上面には、ガントリークレー
ン2の海側の脚柱2b、すなわち浮体構造21の側壁2
1a側の脚柱2b下端部が取り付けられており、浮力体
23はガントリークレーン2と共に移動するようになっ
ている。
【0032】また、浮体構造21の上面には、ガントリ
ークレーン2の山側の脚柱2c、すなわち浮体構造21
の中央部側の脚柱2c下端部に設けられた車輪2c’を
案内するための1本のレール4bが、前述した水路22
および浮体構造21の側壁21aと平行に敷設されてい
る。
【0033】したがって、ガントリークレーン2の車輪
2c’がレール4b上を走行することにより、ガントリ
ークレーン2が浮体構造21の側壁21aに沿って移動
することとなる。なお、浮力体23に、ガントリークレ
ーン2の移動と同期して駆動する駆動装置を別途設け
て、浮力体23を移動させるようにすることもできる。
【0034】図2のように構成することにより、ガント
リークレーン2の海側の脚柱2bにかかる重量(すなわ
ち、ガントリークレーン2の自重およびガントリークレ
ーン2に吊り下げられるコンテナの重量のうち、脚柱2
bにかかる重量)は、直接浮力体23に支持されること
となる。すなわち、ガントリークレーン2の重量および
コンテナの重量の一部が浮力体23に支持され、浮力構
造21の側壁21a側の端部に加わる力を低減すること
ができる。言い換えれば、図10に二点鎖線で示した撓
みの量を低減させることができる。
【0035】本発明による浮体式コンテナバースの別の
実施形態を図3に示す。図3(a)は図10同様、一部
側断面図、(b)は一部斜視図である。図3に示すよう
に、浮体式コンテナバース30は本体となる浮体構造3
1と、この浮体構造31の上に配置された少なくとも1
つのガントリークレーン(コンテナ荷役装置)2とを主
たる要素として構成されたものである。
【0036】コンテナ船V(図9参照)が横付けして係
留される浮体構造31の側壁31a側の端部には、側壁
31aと平行に水路32が設けられている。この水路3
2は、側壁31aと直交する浮体構造31の一側壁31
bとこの一側壁31bの反対側に位置する他側壁(図示
せず)とを連通して設けられたものである。すなわち、
この水路32内には水が満たされていることとなる。
【0037】水路32内には浮力体33が設けられてお
り、この浮力体33は浮体構造31に対して係留されて
いるとともに水路32内で浮遊状態とされたものであ
る。浮力体33の上面には、ガントリークレーン2の海
側の脚柱2b、すなわち浮体構造31の側壁31a側の
脚柱2b下端部に設けられた車輪2b’を案内するため
のレール4aと、山側の脚柱2c、すなわち浮体構造3
1の中央部側の脚柱2c下端部に設けられた車輪2c’
を案内するためのレール4bとが、互いに平行となるよ
うに敷設されている。
【0038】したがって、ガントリークレーン2の車輪
2b’はレール4a上を、車輪2c’はレール4b上を
走行し、ガントリークレーン2が浮体構造31の側壁3
1aに沿って移動することとなる。
【0039】図3のように構成することにより、ガント
リークレーン2全体の重量(すなわち、ガントリークレ
ーン2の自重およびガントリークレーン2に吊り下げら
れるコンテナの重量)は、車輪2b’およびレール4
a、そして車輪2c’およびレール4bを介して浮力体
33に支持されることとなる。すなわち、ガントリーク
レーン2の全重量およびコンテナの全重量が浮力体33
に支持され、浮力構造31の側壁31a側の端部に加わ
る力をなくすことができる。言い換えれば、図10に二
点鎖線で示した撓みの量を完全に排除することができ
る。
【0040】また、浮体構造31の揺れが浮力体33に
伝達されることがないので、ガントリークレーン2を安
全かつ安定的に運用することができる。
【0041】本発明による浮体式コンテナバースのさら
に別の実施形態を図4に示す。図4(a)は図10同
様、一部側断面図、(b)は一部斜視図である。図4に
示すように、浮体式コンテナバース40は本体となる浮
体構造41と、この浮体構造41の上に配置された少な
くとも1つのガントリークレーン(コンテナ荷役装置)
2とを主たる要素として構成されたものである。
【0042】コンテナ船V(図9参照)が横付けして係
留される浮体構造41の側壁41a側の端部には、側壁
41aと平行に水路42が設けられている。この水路4
2は、側壁41aと直交する浮体構造41の一側壁41
bとこの一側壁41bの反対側に位置する他側壁(図示
せず)とを連通して設けられたものである。すなわち、
この水路42内には水が満たされていることとなる。
【0043】水路42内には浮力体43が設けられてい
るとともに、この浮力体43は水路42内で浮遊状態と
されている。浮力体43の上面には、ガントリークレー
ン2の海側の脚柱2b、すなわち浮体構造41の側壁4
1a側の脚柱2b下端部と、山側の脚柱2c、すなわち
浮体構造41の中央部側の脚柱2c下端部とが取り付け
られており、浮力体43はガントリークレーン2と共に
移動するようになっている。なお、浮力体43および/
または浮体構造41には、水路42に対して浮力体43
を移動させることのできる走行機構が設けられている。
【0044】図4のように構成することにより、ガント
リークレーン2全体の重量(すなわち、ガントリークレ
ーン2の自重およびガントリークレーン2に吊り下げら
れるコンテナの重量)は、浮力体43に直接支持される
こととなる。すなわち、ガントリークレーン2の全重量
およびコンテナの全重量が浮力体43に支持され、浮力
構造41の側壁41a側の端部に加わる力をなくすこと
ができる。言い換えれば、図10に二点鎖線で示した撓
みの量を完全に排除することができる。
【0045】本発明による浮体式コンテナバースのさら
に別の実施形態を図5に示す。図5(a)は図10同
様、一部側断面図、(b)は一部斜視図である。図5に
示すように、浮体式コンテナバース50は本体となる浮
体構造51と、この浮体構造51の上に配置された少な
くとも1つのガントリークレーン(コンテナ荷役装置)
2とを主たる要素として構成されたものである。
【0046】コンテナ船V(図9参照)が横付けして係
留される浮体構造51の側壁51a側の端部には、側壁
51aと平行に水路52が設けられている。この水路5
2は、側壁51aと直交する浮体構造51の一側壁51
bとこの一側壁51bの反対側に位置する他側壁(図示
せず)とを連通して設けられたものである。すなわち、
この水路52内には水が満たされていることとなる。図
5に示す実施形態と、図1ないし図4を用いて説明して
きた実施形態との大きな違いは、図5に示すものでは水
路52が浮体構造51の内部に設けられていることであ
る。言い換えれば、図1ないし図4に示すものでは、水
路12,22,32,42の上方が開放されているのに
対して、図5に示すものでは、水路52の上方が閉鎖さ
れていることである。したがって、浮体構造51の上面
は一つの平面で形成されることとなり、図1ないし図4
に示すように、浮体構造11,21,31,41の上面
と浮力体13,23,33,43の上面との不連続部が
形成されなくなる。
【0047】水路52内には浮力体53が設けられてお
り、この浮力体53は水路52内で浮遊状態とされてい
る。水路52の上方下面52aには、浮力体53の上面
に設けられた、たとえば車輪(図示せず)などを案内す
るレール52b,52cが、浮体構造51の側壁51a
と平行に設けられている。
【0048】浮体構造51の側壁51a側の端部上面に
は、ガントリークレーン2の海側の脚柱2b、すなわち
浮体構造51の側壁51a側の脚柱2b下端部に設けら
れた車輪2b’を案内するためのレール4aと、山側の
脚柱2c、すなわち浮体構造51の中央部側の脚柱2c
下端部に設けられた車輪2c’を案内するためのレール
4bとが、互いに平行となるように敷設されている。
【0049】したがって、ガントリークレーン2の車輪
2b’はレール4a上を、車輪2c’はレール4b上を
走行し、ガントリークレーン2が浮体構造51の側壁5
1aに沿って移動することとなる。この際、ガントリー
クレーン2の下方に位置する浮力体53もガントリーク
レーン2と同期して移動するように構成されている。な
お、浮力体53および/または浮体構造51には、水路
52に対して浮力体53を移動させることのできる駆動
装置が設けられている。
【0050】図5のように構成することにより、ガント
リークレーン2全体の重量(すなわち、ガントリークレ
ーン2の自重およびガントリークレーン2に吊り下げら
れるコンテナの重量)は、浮力体53の浮力に支持され
ることとなる。すなわち、ガントリークレーン2の全重
量およびコンテナの全重量が浮力体53に支持され、浮
力構造51の側壁51a側の端部に加わる力を大幅に低
減あるいは完全になくすことができる。言い換えれば、
図10に二点鎖線で示した撓みの量を低減させたりある
いは排除することができる。
【0051】本発明による浮体式コンテナバースのさら
に別の実施形態を図6に示す。図6(a)は図10同
様、一部側断面図、(b)は一部斜視図である。図6に
示すように、浮体式コンテナバース60は本体となる浮
体構造61と、この浮体構造61の上に配置された少な
くとも1つのガントリークレーン(コンテナ荷役装置)
2とを主たる要素として構成されたものである。
【0052】この実施形態においては、コンテナ船V
(図9参照)が横付けして係留される浮体構造61の側
壁61a側の端部、すなわちガントリークレーン2が移
動する部分の浮体構造61が、水深方向に大となる(深
くなる)ように構成されている。
【0053】また、浮体構造61の側壁61a側の端部
上面には、ガントリークレーン2の海側の脚柱2b、す
なわち浮体構造61の側壁61a側の脚柱2b下端部に
設けられた車輪2b’を案内するためのレール4aと、
山側の脚柱2c、すなわち浮体構造51の中央部側の脚
柱2c下端部に設けられた車輪2c’を案内するための
レール4bとが、互いに平行となるように敷設されてい
る。
【0054】したがって、ガントリークレーン2の車輪
2b’はレール4a上を、車輪2c’はレール4b上を
走行し、ガントリークレーン2が浮体構造61の側壁6
1aに沿って移動することとなる。
【0055】図6のように構成することにより、ガント
リークレーン2全体の重量(すなわち、ガントリークレ
ーン2の自重およびガントリークレーン2に吊り下げら
れるコンテナの重量)は、増大された浮体構造61の側
壁61a側の端部の浮力により軽減あるいは相殺され、
浮力構造61の側壁61a側の端部に加わる力を低減さ
せたりあるいは排除することができる。言い換えれば、
図10に二点鎖線で示した撓みの量を低減させたりある
いは完全になくすことができる。
【0056】本発明による浮体式コンテナバースのさら
に別の実施形態を図7に示す。図7(a)は図10同
様、一部側断面図、(b)は一部斜視図である。図7に
示すように、浮体式コンテナバース70はクレーン部支
持構造体71と、このクレーン部支持構造体71の上に
配置された少なくとも1つのガントリークレーン(コン
テナ荷役装置)2と、クレーン支持構造体71に隣接し
て配置されたバース本体(第二の浮体構造)72とを主
たる要素として構成されたものである。
【0057】クレーン支持構造体71は、上方に位置す
る上部構造体73と、この上部構造体73を所定の場所
に設置するための複数本の係留ドルフィン73とを主た
る要素として構成されている。この実施形態において
は、上部構造体73の側壁73aに、コンテナ船V(図
9参照)が横付けして係留されることとなる。上部構造
体73の下面には複数本の係留ドルフィン73が配置さ
れており、上部構造体73はこれら複数本の係留ドルフ
ィン73によって所定の場所に固定されている。
【0058】また、上部構造体73の上面には、ガント
リークレーン2の海側の脚柱2b、すなわち上部構造体
73の側壁73a側の脚柱2b下端部に設けられた車輪
2b’を案内するためのレール4aと、山側の脚柱2
c、すなわちバース本体72側の脚柱2c下端部に設け
られた車輪2c’を案内するためのレール4bとが、互
いに平行となるように敷設されている。
【0059】したがって、ガントリークレーン2の車輪
2b’はレール4a上を、車輪2c’はレール4b上を
走行し、ガントリークレーン2が上部構造体71の側壁
71aに沿って移動することとなる。
【0060】また、上部構造体73の側壁73aと反対
側の位置には、この上部構造体73に隣接するとともに
連結部材75を介してバース本体72が設けられてい
る。
【0061】図7のように構成することにより、ガント
リークレーン2全体の重量(すなわち、ガントリークレ
ーン2の自重およびガントリークレーン2に吊り下げら
れるコンテナの重量)は、クレーン支持構造体71によ
り地盤Gに支持されることとなる。すなわち、図10に
二点鎖線で示したような撓みを完全になくすことができ
る。
【0062】なお、図1ないし図4を用いて説明した浮
力体13,23,33,43と、浮体構造11,21,
31,41との間の連結手段80として図8に示すよう
なものが設けられているとさらに有利である。すなわ
ち、浮力体13,23,33,43側に軸81を介して
回転自在に取り付けられたローラ82と、浮体構造1
1,21,31,41側に取り付けられ、ローラ82を
ガイドするガイド部材83とを備えていれば有利であ
る。ガイド部材83は側壁11a,21a,31a,4
1aと平行になるように設けられている。したがって、
ローラ82は前述した車輪2b’,2c’と同じ方向に
回転していくこととなる。この連結手段80は浮力体1
3,23,33,43の一側(海側)のみではなく、他
側(山側)にももちろん設けることができる。連結手段
80を浮力体13,23,33,43の両側に設けるよ
うにすることにより、浮力体13,23,33,43の
動揺を低減させることができる。
【0063】
【発明の効果】本発明の浮体式コンテナバースによれ
ば、以下の効果を奏する。請求項1に記載の浮体式コン
テナバースによれば、コンテナ荷役装置の重量が浮力体
にかけられることとなり、浮体構造にかかるコンテナ荷
役装置の重量が軽減あるいは相殺されることとなるの
で、コンテナ荷役装置の重量による浮体構造の撓みを減
少あるいはなくすことができて、コンテナ荷役装置の走
行および荷役に対する支障を軽減あるいは排除すること
ができるという効果を奏する。
【0064】請求項2に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、ガントリークレーンの海(前)側の脚にかかる
重量は浮体構造にはかからず、ガントリークレーンの山
(後)側の脚にかかる重量のみが浮体構造にかかること
となるので、コンテナ荷役装置の重量による浮体構造の
撓みを減少させることができて、コンテナ荷役装置の走
行および荷役に対する支障を軽減することができるとい
う効果を奏する。
【0065】請求項3に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、ガントリークレーンの海(前)側の脚にかかる
重量が直接浮力体にかけられることとなり、この部分の
レールを排除することができるとともに浮力体の長さが
短くてすむので、コストを低減させることができ、かつ
コンテナ荷役装置の重量による浮体構造の撓みを減少さ
せることができて、コンテナ荷役装置の走行および荷役
に対する支障を軽減することができるという効果を奏す
る。
【0066】請求項4に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、ガントリークレーンの全重量が、車輪およびレ
ールを介して浮力体にかけられることとなるので、コン
テナ荷役装置の重量による浮体構造の撓みをなくすこと
ができて、コンテナ荷役装置の走行および荷役に対する
支障を排除することができるという効果を奏する。ま
た、浮体構造の揺れが浮力体に伝達されることがないの
で、ガントリークレーンを安全かつ安定的に運用するこ
とができるという効果を奏する。
【0067】請求項5に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、ガントリークレーンの全重量が直接浮力体にか
けられることとなり、従来必要であったレールを排除す
ることができるとともに浮力体の長さが短くてすむの
で、コストを低減させることができ、かつコンテナ荷役
装置の重量による浮体構造の撓みをなくすことができ
て、コンテナ荷役装置の走行および荷役に対する支障を
排除することができるという効果を奏する。
【0068】請求項6に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、コンテナ荷役装置の移動方向に沿って浮体構造
内に設けられた水路内を、浮力体がコンテナ荷役装置と
共に移動することとなるので、コンテナ荷役装置の重量
による浮体構造の撓みを減少あるいはなくすことができ
て、コンテナ荷役装置の走行および荷役に対する支障を
軽減あるいは排除することができるという効果を奏す
る。
【0069】請求項7に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、コンテナ荷役装置の移動方向に沿って浮体構造
が水深方向に大とされ、コンテナ荷役装置が移動する領
域の浮力が他よりも大とされているので、コンテナ荷役
装置の重量による浮体構造の撓みを減少あるいはなくす
ことができて、コンテナ荷役装置の走行および荷役に対
する支障を軽減あるいは排除することができるという効
果を奏する。また、複雑な機構や構成が一切必要とされ
ないので、コストを大幅に低減させることができるとい
う効果を奏する。
【0070】請求項8に記載の浮体式コンテナバースに
よれば、コンテナ荷役装置が配置された上部構造体は係
留ドルフィンにより所定の位置に固定されていることと
なるので、コンテナ荷役装置の重量による浮体構造の撓
みを完全に排除することができて、コンテナ荷役装置の
走行および荷役に対する支障を完全に排除することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による浮体式コンテナバースの一実施
形態を示す図であって、(a)は一部側断面図、(b)
は一部斜視図である。
【図2】 本発明による浮体式コンテナバースの他の実
施形態を示す図であって、(a)は一部側断面図、
(b)は一部斜視図である。
【図3】 本発明による浮体式コンテナバースの別の実
施形態を示す図であって、(a)は一部側断面図、
(b)は一部斜視図である。
【図4】 本発明による浮体式コンテナバースのさらに
別の実施形態を示す図であって、(a)は一部側断面
図、(b)は一部斜視図である。
【図5】 本発明による浮体式コンテナバースのさらに
別の実施形態を示す図であって、(a)は一部側断面
図、(b)は一部斜視図である。
【図6】 本発明による浮体式コンテナバースのさらに
別の実施形態を示す図であって、(a)は一部側断面
図、(b)は一部斜視図である。
【図7】 本発明による浮体式コンテナバースのさらに
別の実施形態を示す図であって、(a)は一部側断面
図、(b)は一部斜視図である。
【図8】 図1ないし図4に示す浮力体と浮体構造とを
連結する連結手段の一例を示す要部断面図である。
【図9】 従来の浮体式コンテナバースを模式的に説明
する平面図である。
【図10】 図9の矢印Aの向きに見た一部側断面図で
ある。
【符号の説明】
1 浮体構造 2 ガントリークレーン(コンテナ荷役装置) 2b 脚柱 2b’車輪 2c 脚柱 2c’車輪 3 コンテナ 4a レール 4b レール 5 浮体式コンテナバース 10 浮体式コンテナバース 11 浮体構造 11a 側壁 12 水路 13 浮力体 20 浮体式コンテナバース 21 浮体構造 21a 側壁 22 水路 23 浮力体 30 浮体式コンテナバース 31 浮体構造 31a 側壁 32 水路 33 浮力体 40 浮体式コンテナバース 41 浮体構造 41a 側壁 42 水路 43 浮力体 50 浮体式コンテナバース 51 浮体構造 51a 側壁 52 水路 53 浮力体 60 浮体式コンテナバース 61 浮体構造 61a 側壁 70 浮体式コンテナバース 72 バース本体(第二の浮体構造) 73 上部構造体 73a 側壁 74 係留ドルフィン V コンテナ船
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B66C 5/02 B66C 5/02 19/00 19/00 A (72)発明者 尾崎 雅彦 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 3F077 AA02 BA03 BA07 BB07 BB08 BB09 EA04 3F202 AA04 AA05 AD03 BA01 CB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮体構造の側壁とコンテナ船の船腹とが
    略平行になるように前記コンテナ船を前記側壁に係留
    し、前記側壁と略平行に移動するコンテナ荷役装置によ
    り、前記コンテナ船に積載されたコンテナが降ろされた
    り、前記浮体構造の上に運び込まれたコンテナが前記コ
    ンテナ船に積み込まれる浮体式コンテナバースであっ
    て、 前記側壁と略平行に水路が設けられているとともに、該
    水路内には前記コンテナ荷役装置の重量の少なくとも一
    部を支持する浮力体が設けられていることを特徴とする
    浮体式コンテナバース。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の浮体式コンテナバース
    において、 前記コンテナ荷役装置はガントリークレーンからなり、
    かつ前記浮力体には、前記側壁の側に位置する前記ガン
    トリークレーンの脚柱下端部に設けられた車輪を案内す
    るレールが取り付けられていることを特徴とする浮体式
    コンテナバース。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の浮体式コンテナバース
    において、 前記コンテナ荷役装置はガントリークレーンからなり、
    かつ前記側壁の側に位置する前記ガントリークレーンの
    脚柱下端部は前記浮力体に取り付けられているととも
    に、前記浮力体は前記ガントリークレーンと共に移動す
    ることを特徴とする浮体式コンテナバース。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の浮体式コンテナバース
    において、 前記コンテナ荷役装置はガントリークレーンからなり、
    かつ前記浮力体には、前記ガントリークレーンのすべて
    の脚柱下端部に設けられた車輪を案内する二本のレール
    が取り付けられていることを特徴とする浮体式コンテナ
    バース。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の浮体式コンテナバース
    において、 前記コンテナ荷役装置はガントリークレーンからなり、
    かつ該ガントリークレーンのすべての脚柱下端部は前記
    浮力体に取り付けられているとともに、前記浮力体は前
    記ガントリークレーンと共に移動することを特徴とする
    浮体式コンテナバース。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の浮体式コンテナバース
    において、 前記水路は前記浮体構造の内部に設けられているととも
    に、前記浮力体は前記コンテナ荷役装置と共に移動する
    ように構成されていることを特徴とする浮体式コンテナ
    バース。
  7. 【請求項7】 浮体構造の側壁とコンテナ船の船腹とが
    略平行になるように前記コンテナ船を前記側壁に係留
    し、前記側壁と略平行に移動するコンテナ荷役装置によ
    り、前記コンテナ船に積載されたコンテナが降ろされた
    り、前記浮体構造の上に運び込まれたコンテナが前記コ
    ンテナ船に積み込まれる浮体式コンテナバースであっ
    て、 前記コンテナ荷役装置が移動する領域については、前記
    浮体構造が水深方向に大となり、かつ前記領域の浮力が
    大となるように構成されていることを特徴とする浮体式
    コンテナバース。
  8. 【請求項8】 上部構造体の側壁とコンテナ船の船腹と
    が略平行になるように前記コンテナ船を前記側壁に係留
    し、前記上部構造体の上に配置されて、前記側壁と略平
    行に移動するコンテナ荷役装置により、前記コンテナ船
    に積載されたコンテナが前記上部構造体の上に降ろされ
    たり、前記上部構造体の上に運び込まれたコンテナが前
    記コンテナ船に積み込まれる浮体式コンテナバースであ
    って、 前記上部構造体は係留ドルフィンにより所定の場所に設
    置されているとともに、前記上部構造体に隣接して第二
    の浮体構造が配置されていることを特徴とする浮体式コ
    ンテナバース。
JP2002104021A 2002-04-05 2002-04-05 浮体式コンテナバース Withdrawn JP2003292166A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002104021A JP2003292166A (ja) 2002-04-05 2002-04-05 浮体式コンテナバース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002104021A JP2003292166A (ja) 2002-04-05 2002-04-05 浮体式コンテナバース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003292166A true JP2003292166A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29242821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002104021A Withdrawn JP2003292166A (ja) 2002-04-05 2002-04-05 浮体式コンテナバース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003292166A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8225948B2 (en) 2006-11-17 2012-07-24 Apm Terminals Management B.V. Plant for transporting cargo and/or from a ship
TWI570047B (zh) * 2013-12-26 2017-02-11 Sumitomo Heavy Industries Material Handling Systems Co Ltd The Manufacturing Method and Disassembling Method of Giant Crane Crane
US9617124B2 (en) 2011-11-29 2017-04-11 Apm Terminals Bv Crane
WO2023287298A1 (en) * 2021-07-12 2023-01-19 7Waves As Port terminal

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8225948B2 (en) 2006-11-17 2012-07-24 Apm Terminals Management B.V. Plant for transporting cargo and/or from a ship
US9617124B2 (en) 2011-11-29 2017-04-11 Apm Terminals Bv Crane
TWI570047B (zh) * 2013-12-26 2017-02-11 Sumitomo Heavy Industries Material Handling Systems Co Ltd The Manufacturing Method and Disassembling Method of Giant Crane Crane
WO2023287298A1 (en) * 2021-07-12 2023-01-19 7Waves As Port terminal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102712350B (zh) 海上风轮机安装
US6524050B1 (en) Container transfer terminal system and method
KR100895604B1 (ko) 해양수송 시스템을 향상시키기 위한 이동 항구 및 이를 이용하는 화물 이송 방법
EP1339922B1 (en) Heave suppressed offshore drilling and production platform
KR101454843B1 (ko) 화물을 선박으로부터 그리고/또는 선박으로 운반하기 위한 플랜트
JP2008505040A (ja) 船荷移送方法及び装置
CN104203746B (zh) 具有用于干式停靠船只的可动潜式平台的半潜式平台
WO2017179229A1 (ja) 船舶、船舶を使用した搬送方法
JP2017094988A (ja) 揚陸用の船舶及び揚陸用の船舶を使用した荷役方法
US20100028105A1 (en) Floating Device for Transporting and Transferring Containers
KR20030087995A (ko) 양현하역용 하역장치
JP2003292166A (ja) 浮体式コンテナバース
AU2005306106B2 (en) Device for the offshore loading and unloading of ships
US8079779B2 (en) Device for pulling out a ship
JP5666469B2 (ja) ロールオン/ロールオフ船舶の荷揚げおよび荷下ろしのための結合ブリッジ
US20070297856A1 (en) System for dry transfer of boats from at least one water surface
KR101166718B1 (ko) 개선된 레그 구조를 가지는 안정화된 컨테이너 크레인
KR101131573B1 (ko) 반잠수식 모바일 하버 및 이를 이용한 화물 운송 방법
JP4107913B2 (ja) 浮体型コンテナターミナル
KR20110079443A (ko) 모바일 하버를 이용한 컨테이너 하역 방법
KR101166717B1 (ko) 컨테이너 크레인을 구비하는 이동항구
JP2004182411A (ja) コンテナクレーン及びコンテナターミナル
JP2001315685A (ja) 浮体式港湾施設の入出港支援装置
JP3236481U (ja) 車輌等運搬用船舶
JPH11301580A (ja) 浮体式コンテナヤード

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607