JP2003292150A - 電子部品取扱い装置および電子部品取扱い方法 - Google Patents

電子部品取扱い装置および電子部品取扱い方法

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JP2003292150A
JP2003292150A JP2002096778A JP2002096778A JP2003292150A JP 2003292150 A JP2003292150 A JP 2003292150A JP 2002096778 A JP2002096778 A JP 2002096778A JP 2002096778 A JP2002096778 A JP 2002096778A JP 2003292150 A JP2003292150 A JP 2003292150A
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drum
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suction
chip
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哲生 酒井
Shizumaro Tatsuki
静磨 田附
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 減圧源側孔の減圧状態の変動を受けにくく、
安定してかつ確実にチップ型電子部品を搬送することが
できる電子部品取扱い装置および電子部品取扱い方法を
提供する。 【解決手段】 搬送用ドラム10の外周面10aには、
チップ型電子部品70を吸引保持するための吸引保持孔
11が等間隔に形成されている。搬送用ドラム10の後
面側には減圧源側孔13が形成されている。さらに、搬
送用ドラム10内には、減圧源側孔13と吸引保持孔1
1を連通して繋ぐ空洞バッファ部12が、搬送用ドラム
10の径方向に延在して形成されている。吸引保持孔1
1の開口面積S2は、減圧源側孔13の開口面積S1よ
り小さく、かつ、空洞バッファ部12の横断面の面積S
3より小さく設定されている。つまり、空洞バッファ部
12の容積は、減圧源側孔13の容積や吸引保持孔11
の容積より大きく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品取扱い装
置および電子部品取扱い方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばチップ抵抗やチップコンデンサや
チップコイルなどのチップ型電子部品は、全数にわたっ
て外観検査や特性検査を行った後、収容テープなどに包
装され出荷されている。これらチップ型電子部品の製品
検査装置として、特開平10−185824号公報に記
載された装置が知られている。
【0003】この装置は、図8および図9に示すよう
に、円板状の搬送用ドラム100と、該搬送用ドラム1
00の後面側に配置されている円板状の固定ベース11
0とを備えている。搬送用ドラム100の外周面100
aには、チップ型電子部品70を吸引保持するための横
断面V字形状の装填溝101が等間隔に形成されてい
る。装填溝101のそれぞれの底部には細管状の吸引保
持孔102が形成され、該吸引保持孔102は搬送用ド
ラム100の径方向に延在している。吸引保持孔102
は、搬送用ドラム100の後面側に形成された減圧源側
孔103と直交している。そして、搬送用ドラム100
は、図示しない駆動手段により矢印K方向へ連続的に回
転駆動される。
【0004】一方、固定ベース110には、円弧形状の
減圧溝111が円環状に形成されている。この減圧溝1
11は、搬送用ドラム100の回転に伴って減圧源側孔
103が移動する軌道に合わせた位置に配置されてい
る。減圧溝111には、その内部の空気を吸引する減圧
装置(真空ポンプなど)が繋がっている。固定ベース1
10の前面と搬送用ドラム100の後面の間には僅かな
隙間Tが確保され、減圧溝111の前面は搬送用ドラム
100の後面で略気密状に封止されている。このため、
減圧溝111の形成範囲において、減圧源側孔103お
よび吸引保持孔102のそれぞれの内部の空気が吸引さ
れ、装填溝101にチップ型電子部品70が吸引保持さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、搬
送用ドラム100が回転すると、搬送用ドラム100の
加工精度(反りや厚みのばらつき等)や回転時の振動に
よって、隙間Tの寸法が変化して減圧源側孔103の減
圧状態が変動する。また、減圧溝111の継ぎ目部分P
を搬送用ドラム100の減圧源側孔103が通過するこ
とによっても、減圧源側孔103の減圧状態が変動す
る。
【0006】しかしながら、従来の搬送用ドラム100
は、吸引保持孔102の横断面の面積が一定であるた
め、減圧源側孔103の減圧状態の変動は、すぐに装填
溝101の吸引保持力のばらつきとなる。この結果、装
填溝101の吸引保持力は、減圧源側孔103の減圧状
態の変動を受けて、チップ型電子部品70が搬送中に脱
落し易いという不具合があった。また、吸引保持孔10
2の管路が長いため、埃などの異物が吸引保持孔102
に詰まり易いという問題もあった。
【0007】さらに、搬送用ドラム100の厚みは、搬
送用ドラム100に吸引保持されたチップ型電子部品7
0の搬送用ドラム厚み方向の外形寸法より厚かった。そ
のため、チップ型電子部品70を搬送用ドラム厚み方向
から、CCDカメラで外観検査をしたり、測定プローブ
で特性検査をしたりすることが困難であった。特に、固
定ベース110の外周面110aが搬送用ドラム100
の外周面100aより外側に位置しているため、固定ベ
ース110側から測定プローブをチップ型電子部品70
の外部端子に接触させたりすることが不可能であった。
また、搬送用ドラム100の厚みは比較的厚いため、重
量や慣性モーメントの大きい搬送用ドラム100とな
り、高速での位置決め搬送には不向きであった。
【0008】そこで、本発明の目的は、減圧源側孔の減
圧状態の変動を受けにくく、安定してかつ確実にチップ
型電子部品を搬送することができる電子部品取扱い装置
および電子部品取扱い方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するため、本発明に係る電子部品取扱い装置は、
(a)板状の搬送用ドラムと、(b)搬送用ドラムの外
周面に所望の間隔で配置された、チップ型電子部品を吸
引保持するための吸引保持孔と、(c)搬送用ドラムの
一方の主面側に吸引保持孔のそれぞれに対応して設けた
減圧源側孔と、(d)搬送用ドラム内に設けられた、減
圧源側孔と吸引保持孔を連通して繋ぐ空洞バッファ部と
を備えている。
【0010】そして、(e)吸引保持孔の開口面積を減
圧源側孔の開口面積より小さく、かつ、空洞バッファ部
の容積を減圧源側孔の容積より大きく設定したり、ある
いは、(f)吸引保持孔の開口面積を減圧源側孔の開口
面積より小さく、かつ、空洞バッファ部の最小断面積を
減圧源側孔の開口面積より大きく設定したりしている。
【0011】さらに、(g)搬送用ドラムの吸引保持孔
に、チップ型電子部品を順次整列させて供給する供給装
置と、(h)搬送用ドラムを回転駆動させて前記チップ
型電子部品を順次移送する駆動装置と、(i)搬送用ド
ラムからチップ型電子部品を取り外す取り出し装置とを
備えてもよい。
【0012】以上の構成により、減圧源側孔から吸引保
持孔に到る管路の途中に、容積の大きい空洞バッファ部
が形成されているため、減圧源側孔の減圧状態の変動
は、空洞バッファによって緩和される。従って、吸引保
持孔の吸引保持力は、減圧源側孔の減圧状態の変動を受
けにくくなる。
【0013】また、吸引保持孔の開口形状を矩形にし、
チップ型電子部品の長手方向が矩形の開口の長手方向と
略平行になるように、チップ型電子部品を搬送用ドラム
の吸引保持孔の開口に吸引保持することが好ましい。こ
れにより、チップ型電子部品と搬送用ドラムとの吸着性
が向上し、搬送中のチップ型電子部品の位置ずれ(回転
など)が抑制される。
【0014】また、搬送用ドラムの厚みを、該搬送用ド
ラムに吸引保持されたチップ型電子部品の搬送用ドラム
厚み方向の外形寸法より薄く設定することが好ましい。
これにより、搬送中のチップ型電子部品は、搬送用ドラ
ム厚み方向の両端が、搬送用ドラムの縁部からはみ出す
ため、搬送用ドラム厚み方向からの外観検査や測定プロ
ーブでの特性検査が可能となる。
【0015】さらに、前述の電子部品取扱い装置を用
い、搬送用ドラムの吸引保持孔にチップ型電子部品を吸
引保持して順次移送しながら、チップ型電子部品を検査
もしくは測定してもよい。以上の方法により、効率的に
かつ円滑にチップ型電子部品を搬送しながら検査もしく
は測定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子部品取扱
い装置および電子部品取扱い方法の実施の形態について
添付の図面を参照して説明する。各実施形態は、電子部
品取扱い装置として、製品検査装置を例にして説明する
が、搬送装置などであってもよい。
【0017】[第1実施形態、図1〜図5]図1および
図2に示すように、製品検査装置1は、円板状の搬送用
ドラム10と、該搬送用ドラム10の後面側に配置され
ている円板状の固定ベース30と、搬送用ドラム10を
回転駆動させる駆動用モータ40と、ハウジング50と
を含む。
【0018】筒状のハウジング50の左側端面50aに
は、駆動用モータ40がボルト51で固定されている。
駆動用モータ40の回転軸41は、中継部材42を介し
てシャフト43に連結されている。中継部材42と回転
軸41、並びに、中継部材42とシャフト43は、それ
ぞれボルト45で固定されている。シャフト43は二つ
のボールベアリング46によって、回転自在の状態でハ
ウジング50内に支持されている。シャフト43の先端
部43aは、固定ベース30の中央部に設けられた穴3
0aを挿通して、搬送用ドラム10の中央部に接合して
いる。
【0019】搬送用ドラム10の外周面10aには、チ
ップ型電子部品70を吸引保持するための吸引保持孔1
1が所望の間隔、例えば等間隔に形成されている。搬送
用ドラム10の後面側には減圧源側孔13が形成されて
いる。さらに、搬送用ドラム10内には、減圧源側孔1
3と吸引保持孔11を連通して繋ぐ空洞バッファ部12
が、搬送用ドラム10の径方向に延在して形成されてい
る。
【0020】図3に示すように、減圧源側孔13の開口
面積S1と吸引保持孔11の開口面積S2と空洞バッフ
ァ部12の横断面の面積S3は、S2<S1<S3の関
係となっている(なお、空洞バッファ部12が異なる横
断面を有する場合には、面積S3は最小断面積とす
る)。また、減圧源側孔13の容積V1と吸引保持孔1
1の容積V2と空洞バッファ部12の容積V3は、V2
≦V1<V3の関係となっている。
【0021】一方、固定ベース30は、ハウジング50
の右側端面50bにボルト52で固定されている。固定
ベース30には、円弧形状の減圧溝31が円環状に形成
されている。この減圧溝31は、搬送用ドラム10の回
転に伴って減圧源側孔13が移動する軌道に合わせた位
置に配置されている。減圧溝31には、アダプタ39を
介してその内部の空気を吸引する減圧装置(真空ポンプ
など)が繋がっている。
【0022】図3に示すように、固定ベース30の前面
と搬送用ドラム10の後面の間には僅かな隙間Tが確保
され、減圧溝31の前面は搬送用ドラム10の後面で略
気密状に封止されている。このため、減圧溝31の形成
範囲において、減圧源側孔13、空洞バッファ部12お
よび吸引保持孔11のそれぞれの内部の空気が吸引さ
れ、吸引保持孔11の開口にチップ型電子部品70が吸
引保持される。
【0023】ここに、空洞バッファ部12の容積は、減
圧源側孔13の容積や吸引保持孔11の容積より大きく
設定されている。従って、搬送用ドラム10の回転の
際、搬送用ドラム10の加工精度や回転時の振動によっ
て隙間Tの寸法が変わって減圧源側孔13の減圧状態が
変動したり、あるいは、減圧溝31の継ぎ目部分Pを減
圧源側孔13が通過することによって減圧源側孔13の
減圧状態が変動したりしても、その変動は、空洞バッフ
ァ12によって緩和される。従って、吸引保持孔11の
吸引保持力は、減圧源側孔13の減圧状態の変動を受け
にくくなる。この結果、チップ型電子部品70を吸引保
持孔11によって安定してかつ確実に吸引保持すること
ができる。
【0024】また、図2に示すように、固定ベース30
には、減圧溝31に隣接させて、減圧エアと加圧エアの
両方を切り替えて供給することができるエア供給溝3
2,33が形成されている。エア供給溝32,33に
は、それぞれアダプタや電磁弁などを介して、減圧装置
(真空ポンプ)および加圧装置(コンプレッサ)が繋が
っている。
【0025】そして、例えば、検査で良品となったチッ
プ型電子部品70がエア供給溝32に対応する位置に搬
送されてきたとき、電磁弁を駆動してエア供給溝32に
加圧エアを供給して良品トレイ(図示せず)に排出す
る。一方、検査で不良品となったチップ型電子部品70
が搬送されてきたときは、電磁弁を駆動してエア供給溝
32に減圧エアを供給して、さらに、エア供給溝33に
対応する位置まで移送させる。エア供給溝33では電磁
弁の駆動によって加圧エアが供給されており、不良品の
チップ型電子部品70は不良品トレイ(図示せず)に排
出される。
【0026】また、吸引保持孔11から減圧源側孔13
に到るまでの管路において、空洞バッファ部12の吸引
保持孔11側の部分を搬送用ドラム10の外周面10a
に近接させることにより、吸引保持孔11の長さ寸法を
短くできる。従って、吸引保持孔11は、横断面の面積
が小さくても、埃などの異物による詰まりが少ない孔と
なる。
【0027】また、本第1実施形態では、図4に示すよ
うに、吸引保持孔11の開口形状を矩形にし、矩形の開
口の長手方向が、搬送用ドラム10の厚み方向と略平行
になるように配置している。そして、チップ型電子部品
70の長手方向が、矩形の開口の長手方向と略平行にな
るように、吸引保持孔11にてチップ型電子部品70を
吸引保持する。これにより、チップ型電子部品70と搬
送用ドラム10との吸着性が向上し、搬送用ドラム10
によって搬送中のチップ型電子部品70の位置ずれ(回
転など)を抑制することができる。
【0028】また、搬送用ドラム10の厚みdは、搬送
用ドラム10に吸引保持されたチップ型電子部品70の
搬送用ドラム厚み方向の外形寸法Lより薄く設定されて
いる。これにより、搬送中のチップ型電子部品70は、
搬送用ドラム厚み方向の両端、すなわち、外部端子が搬
送用ドラム10の縁部からはみ出すため、搬送用ドラム
厚み方向からCCDカメラで外観検査をしたり、測定プ
ローブで特性検査をしたりすることが可能となる。特
に、本第1実施形態の場合、固定ベース30の外周面3
0aが搬送用ドラム10の外周面10aより内側に位置
しているので、固定ベース30側から測定プローブをチ
ップ型電子部品70の外部端子に接触させることが可能
となる。
【0029】さらに、搬送用ドラム10の厚みが薄いた
め、従来と比較して軽量となり、慣性モーメントも小さ
くなる。従って、高速での位置決め搬送に適した搬送用
ドラム10を得ることができる。
【0030】図5に示すように、以上の構成からなる搬
送用ドラム10の周囲には、ボールフィーダ62および
リニアフィーダ63からなるパーツフィーダ、受け渡し
機構部64および取り出し機構部66が配置されてい
る。振動式のボールフィーダ62によって整列されたチ
ップ型電子部品70は、順次、リニアフィーダ63によ
って受け渡し機構部64の位置まで振動搬送あるいは気
流搬送される。受け渡し機構部64はアームなどを有し
ており、このアームでチップ型電子部品70を持ち上
げ、搬送用ドラム10の外周面10aに近接させる。近
接のタイミングに合わせて、搬送用ドラム10の受け渡
し機構部64に面した位置にある吸引保持孔11は真空
ポンプによって減圧され、チップ型電子部品70は吸引
保持孔11に吸引保持される。なお、受け渡し機構部6
4は、圧縮エアでチップ型電子部品を搬送用ドラム10
に渡すものであってもよい。
【0031】搬送用ドラム10に受け渡されたチップ型
電子部品70は、連続的に位置決め搬送されながら、外
観検査や電気特性測定検査が行われる。搬送スピードは
約800m/分である。検査が終了したチップ型電子部
品70は、排出エリアに搬送される。取り出し機構部6
6に面した位置にきたチップ型電子部品70は、エア供
給溝32,33に適宜圧縮エアが供給され、チップ型電
子部品70は搬送用ドラム10から取り外される。な
お、取り出し機構部66は、吸着パッドを端部に有する
アームなどでチップ型電子部品70を搬送用ドラム10
から取り外すものであってもよい。
【0032】以上の方法により、能率的にかつ円滑にチ
ップ型電子部品70を搬送しながら、検査や測定をする
ことができる。
【0033】[第2実施形態、図6および図7]図6に
示すように、第2実施形態の製品検査装置1Aは、搬送
用ドラム80を除いて、前記第1実施形態の製品検査装
置1と同様のものである。
【0034】板状の搬送用ドラム80の外形は多角形状
であり、外周の各面毎に一つずつ、吸引保持孔11と空
洞バッファ部12と減圧源側孔13とが形成されてい
る。減圧源側孔13の開口面積S1と吸引保持孔11の
開口面積S2と空洞バッファ部12の横断面の面積S3
は、S2<S1<S3の関係となっている(なお、空洞
バッファ部12が異なる横断面を有する場合には、面積
S3は最小断面積とする)。また、減圧源側孔13の容
積V1と吸引保持孔11の容積V2と空洞バッファ部1
2の容積V3は、V2≦V1<V3の関係となってい
る。以上の構成からなる製品検査装置1Aは、前記第1
実施形態の製品検査装置1と同様の作用効果を奏する。
【0035】また、本第2実施形態では、図7に示すよ
うに吸引保持孔11の矩形の開口の長手方向が、搬送用
ドラム80の外周方向と略平行になるように配置してい
る。そして、チップ型電子部品70の長手方向が、矩形
の開口の長手方向と略平行になるように、吸引保持孔1
1にてチップ型電子部品70を吸引保持する。搬送用ド
ラム80の外周の各面は平面であるため、吸引保持され
ているチップ型電子部品70は搬送用ドラム80の外周
面に広面積に面接触できる。従って、チップ型電子部品
70の長手方向が搬送用ドラム80の外周方向と略平行
になるように配置しても、安定かつ確実にチップ型電子
部品70を吸引保持することができる。
【0036】また、吸引保持孔11の開口の長手方向
を、搬送用ドラム80の外周方向と略平行に配置してい
るため、搬送用ドラム80の厚みdを、前記第1実施形
態の搬送用ドラム10の厚みdより薄くすることができ
る。従って、慣性モーメントがより一層小さくなり、高
速での位置決め搬送に適した搬送用ドラム80を得るこ
とができる。
【0037】[他の実施形態]なお、本発明に係る電子
部品取扱い装置および電子部品取扱い方法は前記実施形
態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に
変更することができる。例えば、搬送用ドラムは必ずし
も垂直に配置する必要はなく、水平あるいは水平に対し
て傾斜させて配置してもよい。
【0038】また、一つの減圧源側孔が空洞バッファ部
を介して複数個の吸引保持孔に連通する構造であっても
よい。このとき、複数個の吸引保持孔の総開口面積は、
一つの減圧源側孔の開口面積より小さく設定される。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、減圧源側孔から吸引保持孔に到る管路の途中
に、容積の大きい空洞バッファ部が形成されているた
め、減圧源側孔の減圧状態の変動は、空洞バッファによ
って緩和される。従って、吸引保持孔の吸引保持力は、
減圧源側孔の減圧状態の変動を受けにくくなる。この結
果、安定してかつ確実にチップ型電子部品を搬送するこ
とができる。
【0040】また、吸引保持孔の開口形状を矩形にし、
チップ型電子部品の長手方向が矩形の開口の長手方向と
略平行になるように、チップ型電子部品を搬送用ドラム
の吸引保持孔の開口に吸引保持することにより、チップ
型電子部品と搬送用ドラムとの吸着性が向上し、搬送中
のチップ型電子部品の位置ずれ(回転など)を抑制する
ことができる。
【0041】また、搬送用ドラムの厚みを、該搬送用ド
ラムに吸引保持されたチップ型電子部品の搬送用ドラム
厚み方向の外形寸法より薄く設定することにより、搬送
中のチップ型電子部品は、搬送用ドラム厚み方向の両端
が、搬送用ドラムの縁部からはみ出すため、搬送用ドラ
ム厚み方向からの外観検査や測定プローブでの特性検査
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品取扱い装置の第1実施形
態を示す一部水平断面図。
【図2】図1に示されている電子部品取扱い装置の一部
切り欠き正面図。
【図3】図1に示されているA部の拡大断面図。
【図4】チップ型電子部品が搬送用ドラムに吸引保持さ
れている状態を示す平面図。
【図5】検査装置の一例を示す概略構成図。
【図6】本発明に係る電子部品取扱い装置の第2実施形
態を示す正面図。
【図7】チップ型電子部品が搬送用ドラムに吸引保持さ
れている状態を示す平面図。
【図8】従来の電子部品取扱い装置を示す一部切り欠き
正面図。
【図9】図8に示されている電子部品取扱い装置の拡大
断面図。
【符号の説明】
1,1A…製品検査装置 10,80…搬送用ドラム 10a,80a…外周面 11…吸引保持孔 12…空洞バッファ部 13…減圧源側孔 30…固定ベース 31…減圧溝 40…駆動用モータ 62…ボールフィーダ 64…受け渡し機構部 66…取り出し機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G036 AA00 AA28 BB01 BB02 BB09 BB22 CA02 CA03 3F072 AA15 GB04 GB07 KC02 KC07 KC17 KC18 5E313 AA03 CC02 CC03 CD06 DD03 FG10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の搬送用ドラムと、 前記搬送用ドラムの外周面に所望の間隔で配置された、
    チップ型電子部品を吸引保持するための吸引保持孔と、 前記搬送用ドラムの一方の主面側に前記吸引保持孔のそ
    れぞれに対応して設けた減圧源側孔と、 前記搬送用ドラム内に設けられた、前記減圧源側孔と前
    記吸引保持孔を連通して繋ぐ空洞バッファ部とを備え、 前記吸引保持孔の開口面積が前記減圧源側孔の開口面積
    より小さく、かつ、前記空洞バッファ部の容積が前記減
    圧源側孔の容積より大きいこと、 を特徴とする電子部品取扱い装置。
  2. 【請求項2】 板状の搬送用ドラムと、 前記搬送用ドラムの外周面に所望の間隔で配置された、
    チップ型電子部品を吸引保持するための吸引保持孔と、 前記搬送用ドラムの一方の主面側に前記吸引保持孔のそ
    れぞれに対応して設けた減圧源側孔と、 前記搬送用ドラム内に設けられた、前記減圧源側孔と前
    記吸引保持孔を連通して繋ぐ空洞バッファ部とを備え、 前記吸引保持孔の開口面積が前記減圧源側孔の開口面積
    より小さく、かつ、前記空洞バッファ部の最小断面積が
    前記減圧源側孔の開口面積より大きいこと、 を特徴とする電子部品取扱い装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引保持孔の開口形状が矩形であ
    り、チップ型電子部品の長手方向が前記矩形の開口の長
    手方向と略平行になるように、該チップ型電子部品を前
    記搬送用ドラムの吸引保持孔の開口に吸引保持すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品
    取扱い装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送用ドラムの厚みが、該搬送用ド
    ラムに吸引保持されたチップ型電子部品の搬送用ドラム
    厚み方向の外形寸法より薄いことを特徴とする請求項1
    〜請求項3に記載の電子部品取扱い装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送用ドラムの吸引保持孔に、チッ
    プ型電子部品を順次整列させて供給する供給装置と、 前記搬送用ドラムを回転駆動させて前記チップ型電子部
    品を順次移送する駆動装置と、 前記搬送用ドラムからチップ型電子部品を取り外す取り
    出し装置と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の電子部品取扱い装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載さ
    れた電子部品取扱い装置を用い、前記搬送用ドラムの吸
    引保持孔にチップ型電子部品を吸引保持して順次移送し
    ながら、チップ型電子部品を検査もしくは測定すること
    を特徴とする電子部品取扱い方法。
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