JP2014032035A - プローブクリーニング装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ランニングコストを低下させ、プローブの先端部の摩耗による変形を防止し、かつクリーニングの後処理も容易となるプローブクリーニング装置およびその方法を提供する。
【解決手段】BGA型電子部品の電気特性を測定するテストソケットの各プローブの先端部に付着した異物を除去する際、これらのプローブの先端部に、回転中の消しゴムをそれぞれ押し当てて、異物をプローブの先端部から剥がし取る。このように構成したため、プローブクリーニングのランニングコストを低下させることができ、プローブの先端部の摩耗による変形も防止し、かつクリーニングの後処理も容易にすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】BGA型電子部品の電気特性を測定するテストソケットの各プローブの先端部に付着した異物を除去する際、これらのプローブの先端部に、回転中の消しゴムをそれぞれ押し当てて、異物をプローブの先端部から剥がし取る。このように構成したため、プローブクリーニングのランニングコストを低下させることができ、プローブの先端部の摩耗による変形も防止し、かつクリーニングの後処理も容易にすることができる。
【選択図】図1
Description
この発明はプローブクリーニング装置およびその方法、詳しくはテストソケットのプローブの先端部に付着した異物を除去するプローブクリーニング装置およびその方法に関する。
多数個のバンプ(半田ボール)が裏面に格子状に配設されたBGA(Ball Grid Array)型の電子部品は、工場出荷前に、多数本のプローブ付きのテストソケットを使用し、半導体テスタによって電子部品の電気的特性が検査される。すなわち、各プローブのクラウン加工した先端部を、電子部品の各バンプに押し付ける(オーバードライブする)ことで、電子部品と半導体とが電気的に接続され、この状態で半導体テスタにより電子部品の電気的特性が測定される。
ところで、このようにプローブの先端部がバンプにオーバードライブされるため、測定時、半田(鉛フリー半田:錫、銀、銅)などからなるバンプの一部が、プローブの先端部により削り取られる。そのため、削り取られた金属粉などの異物がプローブの先端部に付着していた。この異物を放置すれば、プローブとバンプとの間の導通不良が生じ、電子部品の電気特性を正確に測定できない。そこで、これを解消するため、プローブの先端部を、定期的にプローブクリーニング装置によりクリーニングしている。
ところで、このようにプローブの先端部がバンプにオーバードライブされるため、測定時、半田(鉛フリー半田:錫、銀、銅)などからなるバンプの一部が、プローブの先端部により削り取られる。そのため、削り取られた金属粉などの異物がプローブの先端部に付着していた。この異物を放置すれば、プローブとバンプとの間の導通不良が生じ、電子部品の電気特性を正確に測定できない。そこで、これを解消するため、プローブの先端部を、定期的にプローブクリーニング装置によりクリーニングしている。
従来のプローブクリーニング装置として、例えば、特許文献1の背景技術に開示されたものなどが知られている。特許文献1に開示された技術は、クッション材の表面に研磨砥粒を配したクリーニングシートを有したものである。その運転時には、クリーニングシートにプローブの先端部を当接し、この状態でプローブをその長さ方向に往復移動させることで、プローブの先端部の異物を除去している。
しかしながら、特許文献1に開示されたプローブクリーニング装置にあっては、クッション材の表面に研磨砥粒を配した高価なクリーニングシートを使い捨てていた。そのため、装置のランニングコストが高騰していた。
また、クリーニング中にプローブの先端部が研磨砥粒により摩耗するため、クラウン形状のプローブの先端部が徐々に丸く変形し、上述したプローブのバンプへのオーバードライブが不十分となり、半導体テスタによる電子部品の電気特性の測定精度が低下していた。
さらに、従来のクリーニング時には、プローブの先端部から除去された異物だけでなく、クリーニングシートの研磨層から微細な研磨砥粒が多量に剥がれ落ちていた。その結果、クリーニングの後処理が面倒で、長時間を要していた。
また、クリーニング中にプローブの先端部が研磨砥粒により摩耗するため、クラウン形状のプローブの先端部が徐々に丸く変形し、上述したプローブのバンプへのオーバードライブが不十分となり、半導体テスタによる電子部品の電気特性の測定精度が低下していた。
さらに、従来のクリーニング時には、プローブの先端部から除去された異物だけでなく、クリーニングシートの研磨層から微細な研磨砥粒が多量に剥がれ落ちていた。その結果、クリーニングの後処理が面倒で、長時間を要していた。
そこで、発明者は、鋭意研究の結果、鉛筆またはシャープペンシルを用いて紙に書いた文字や絵などを消す消しゴムに着目した。すなわち、プローブの先端部の異物を回転する消しゴムに付着させて除去すれば、上述した問題はすべて解消されることを知見し、この発明を完成させた。
この発明は、ランニングコストを低下させ、プローブの先端部の摩耗による変形を防止し、かつクリーニングの後処理も容易となるプローブクリーニング装置およびその方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、BGA型電子部品の電気特性を測定する際に用いられるテストソケットに立設された複数のプローブの先端部に付着した異物を除去するプローブクリーニング装置において、前記複数のプローブの先端部にそれぞれ押し当てられ、前記異物を剥がし取る消しゴムと、該消しゴムを回転させる回転ヘッドと、前記テストソケットおよび前記回転ヘッドを相対的に移動させ、該回転ヘッドにより回転中の前記消しゴムを、前記複数のプローブの先端部に押し当てる移動手段とを備えたプローブクリーニング装置である。
BGA型電子部品とは、裏面に端子としての多数個のバンプが格子状に配列された電子部品(半導体デバイス、半導体素子、パッケージ)である。具体的には、何れもBGA実装方式を採用する、LSI(Large Scale Integration;大規模集積回路)、VLSI(超大規模集積回路;Very Large Scale Integration)、ULSI(超大規模集積回路;Ultra Large Scale Integration)などが挙げられる。
測定(検査)される電気特性としては、例えば、高周波特性、コンタクト性、などが挙げられる。
テストソケットとは、工場出荷前に半導体テスタを用いて、BGA型電子部品の電気的特性を検査する際に用いられるICソケットである。
測定(検査)される電気特性としては、例えば、高周波特性、コンタクト性、などが挙げられる。
テストソケットとは、工場出荷前に半導体テスタを用いて、BGA型電子部品の電気的特性を検査する際に用いられるICソケットである。
テストソケットにおける各プローブの形成本数および形成位置は、検査対象となるBGA型電子部品のバンプの形成個数および形成位置に対応して適宜変更される。
プローブの種類としては、例えば、スプリングプローブなどを採用することができる。
プローブとしては、バンプにプローブを押し付けた際にオーバードライブを発生させるためのクラウン部を先端部に有したものを採用してもよい。
異物としては、例えば、プローブの押し当てにより半田バンプの表面から削り取られた半田が挙げられる。
プローブの種類としては、例えば、スプリングプローブなどを採用することができる。
プローブとしては、バンプにプローブを押し付けた際にオーバードライブを発生させるためのクラウン部を先端部に有したものを採用してもよい。
異物としては、例えば、プローブの押し当てにより半田バンプの表面から削り取られた半田が挙げられる。
ここでいう消しゴムとは、鉛筆およびシャープペンシルよって紙に書かれた文字や絵などを消すためのものである。
消しゴムの素材としては、例えば、日本工業規格のプラスチック字消しの規格(JIS S6050)に、「プラスチック字消し;Plastic eraser」として記載されたものを採用することができる。例えば、ポリ塩化ビニルにフタル酸系可塑剤を加えて固めたものなどを採用することができる。なお、別の素材として天然ゴムが挙げられる。ただし、ここでの消しゴムには、クリーニング時のプローブの摩耗度が大きくなる砂消しゴムは含まない。
消しゴムの素材としては、例えば、日本工業規格のプラスチック字消しの規格(JIS S6050)に、「プラスチック字消し;Plastic eraser」として記載されたものを採用することができる。例えば、ポリ塩化ビニルにフタル酸系可塑剤を加えて固めたものなどを採用することができる。なお、別の素材として天然ゴムが挙げられる。ただし、ここでの消しゴムには、クリーニング時のプローブの摩耗度が大きくなる砂消しゴムは含まない。
消しゴムの形状としては、例えば、円柱形状、楕円柱形状、三角形以上の多角柱形状などを採用することができる。このうち、円柱形状の方が、消しゴムがその中心線(軸線)を中心として回転する回転体となり、回転中の消しゴムの先端面をプローブの長さ方向からプローブの先端面に押し当てて、クリーニング中のプローブの座屈を防止することができるために好ましい。
回転ヘッドとは、消しゴムを着脱自在に固定(装着)する装着部と、装着部を消しゴムの回転軸(回転中心線)を中心にして回転させる回転駆動用のアクチュエータとを有したもので、アクチュエータにより消しゴムが装着された装着部を所定方向に回転させることができる。
アクチュエータとしては、例えば電動モータなどを採用することができる。
また、消しゴムの回転方向は任意である。例えば、一方のみの回転でも、消しゴムを一方向に回転させた後、所定のクリーニング回数後に反対方向に回転させるという操作を順次繰り返す往復回転でもよい。
回転ヘッドの回転速度は、1000〜5000rpmである。1000rpm未満では、回転不足でプローブピン先端に付着した異物を除去しきれない。また、5000rpmを超えれば、プローブピン先端を研磨しすぎて、母材を削ってしまう。消しゴムの好ましい回転速度は、2000〜3000rpmである。
アクチュエータとしては、例えば電動モータなどを採用することができる。
また、消しゴムの回転方向は任意である。例えば、一方のみの回転でも、消しゴムを一方向に回転させた後、所定のクリーニング回数後に反対方向に回転させるという操作を順次繰り返す往復回転でもよい。
回転ヘッドの回転速度は、1000〜5000rpmである。1000rpm未満では、回転不足でプローブピン先端に付着した異物を除去しきれない。また、5000rpmを超えれば、プローブピン先端を研磨しすぎて、母材を削ってしまう。消しゴムの好ましい回転速度は、2000〜3000rpmである。
ここでいう「移動手段」とは、消しゴムをその軸線(消しゴムの回転の中心となる仮想の回転中心線)を中心として回転ヘッドにより回転させながら、消しゴムをテストソケットのプローブの先端部に押し当てることができるように、回転ヘッドのみ、テストソケットのみまたはこれらの両方を、2次元的(平面的)または3次元的(立体的)に、互いに近接および離反可能であれば、その構成は任意である。移動手段の具体的な移動機構としては、例えば送りねじ機構、ラックピニオン機構、チェーンスプロケット送り機構、ベルトプーリ送り機構などを採用することができる。
プローブの先端部に対する消しゴムの押し付け圧は、例えば1.0〜1.5Nである。1.0N未満では、圧力不足によりプローブピンの先端に付着した異物を除去しきれない。また、2.0Nを超えれば、プローブピン内のスプリングにダメージを与える。消しゴムのプローブの先端部に対する好ましい押し付け圧は、1.0〜1,5Nである。
プローブの先端部に対する消しゴムの押し付け圧は、例えば1.0〜1.5Nである。1.0N未満では、圧力不足によりプローブピンの先端に付着した異物を除去しきれない。また、2.0Nを超えれば、プローブピン内のスプリングにダメージを与える。消しゴムのプローブの先端部に対する好ましい押し付け圧は、1.0〜1,5Nである。
請求項2に記載の発明は、前記移動手段は、前記プローブの先端部に前記消しゴムを一定圧で押し付ける定圧荷重用エアシリンダと、該定圧荷重用エアシリンダによる前記プローブの先端部に対する前記消しゴムの押し付け圧を制御する電空レギュレータと、前記プローブの先端部に対する前記消しゴムの残量を検出するリミットセンサとを有し、設定した圧力値に基づき、前記電空レギュレータから前記定圧荷重用エアシリンダに、前記プローブの先端部に対する前記消しゴムの押し付け圧の制御指令が送られる請求項1に記載のプローブクリーニング装置である。
定圧荷重用エアシリンダとは、低圧力での駆動が可能で、かつ、シリンダ出力に対抗する力(反力)が変化してもシリンダ出力は常に一定に保持されるエアシリンダである。
ここでいう電空レギュレータとは、設定した圧力値を制御し、プローブの先端部に対する消しゴムの押し付け圧を一定に保持し、例えば空気路の途中に設けた電磁弁の開度調整を行うことで、定圧荷重用エアシリンダによるプローブの先端部への消しゴムの押し付け圧を制御するものである。
電空レギュレータとしては、例えば制御圧力の範囲が5kPa〜1MPaのものを採用することができる。
ここでいうリミットセンサは、プローブの先端部に対する消しゴムの残り長さを検出する。
ここでいう電空レギュレータとは、設定した圧力値を制御し、プローブの先端部に対する消しゴムの押し付け圧を一定に保持し、例えば空気路の途中に設けた電磁弁の開度調整を行うことで、定圧荷重用エアシリンダによるプローブの先端部への消しゴムの押し付け圧を制御するものである。
電空レギュレータとしては、例えば制御圧力の範囲が5kPa〜1MPaのものを採用することができる。
ここでいうリミットセンサは、プローブの先端部に対する消しゴムの残り長さを検出する。
請求項3に記載の発明は、BGA型電子部品の電気特性を測定する際に用いられるテストソケットに立設された複数のプローブの先端部に付着した異物を除去するプローブクリーニング方法において、前記複数のプローブの先端部に、回転中の消しゴムを押し当てることにより、前記異物を前記プローブの先端部から剥がし取るプローブクリーニング方法である。
請求項1および請求項3に記載の発明によれば、複数のプローブの先端部に、回転中の消しゴムをそれぞれ押し当てて、プローブの先端部から異物を剥がし取る。すなわち、プローブの先端部に付着した異物に回転中の消しゴムを擦りつければ、消しゴムがプローブの先端部から異物を剥ぎ取りながら、消しゴムから消しゴムカスが削れ落ちる。また、消しゴムカスがプローブの先端部から異物をさらに剥ぎ取りながらこれを包み込む。これにより、除去された異物は消しゴムカスに移行し、消しゴムには新しい表面が露出する。以上のサイクルを繰り返すことで、クリーニング作業中、消しゴムは徐々に目減りしながら異物の除去が進行して行く。
このように、プローブに付着した異物の除去に消しゴムによるクリーニング方式を採用したため、従来の研磨砥粒が表面に存在するクリーニングシートを使用するものに比べて、ランニングコストの低減が図れ、プローブの先端部の摩耗による変形が防止される。また、クリーニング中に研磨砥粒などの微細粒子の異物が発生しないため、クリーニングの後処理も容易となる。
このように、プローブに付着した異物の除去に消しゴムによるクリーニング方式を採用したため、従来の研磨砥粒が表面に存在するクリーニングシートを使用するものに比べて、ランニングコストの低減が図れ、プローブの先端部の摩耗による変形が防止される。また、クリーニング中に研磨砥粒などの微細粒子の異物が発生しないため、クリーニングの後処理も容易となる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、設定した圧力値は電空レギュレータに送られる。電空レギュレータでは、この検出信号に基づき、定圧荷重用エアシリンダにプローブの先端部への消しゴムの押し付け圧の制御指令が送られる。これにより、クリーニング中は、常時、この方法によるクリーニングに適した圧力で消しゴムをプローブの先端部に押し当てることができる。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。なお、説明の都合上、図2に示されたプローブクリーニング装置を正面から視た装置とし、装置左方向をX1方向、装置右方向をX2方向、装置前方向をY1方向、装置後方向をY2方向、装置下方向をZ1方向、装置上方向をZ2方向とする。
図1〜図3において、10はプローブクリーニング装置(以下、クリーニング装置)で、このクリーニング装置10は、BGA型電子部品の電気特性を図示しない半導体テスタによって測定する際に用いられる、平面視して矩形状のテストソケット11の上面に格子配列された複数本のプローブ12の先端部に付着する異物を、消しゴム13によって除去するものである。消しゴム13は、JIS S6050に、プラスチック字消しとして記載されたものである。具体的には、ポリ塩化ビニルにフタル酸系可塑剤を加え、直径5mm、長さ24mm、円柱として成型した消しゴム13である。各プローブ12は、導電性素材からなり、かつ先端部がクラウン加工されたピンである。テストソケット11の上面には、BGA型電子部品(ULSI)14の裏面に格子配列された複数個のバンプ15の配列に対応した本数のプローブ12が、バンプ15の対応した位置に立設されている(図4)。
図2および図3に示すように、このクリーニング装置10は、装置本体となる架台16を有している。架台16は、平面視してY1−Y2方向に長い矩形ボックス(直方体形状の容器)で、その下面の四隅に4本の支柱17が配設され、上面が水平になっている。
架台16の上面のY1−X2側の端部には、平面視して矩形状の大型の切欠部17aが形成されている。この切欠部17aには、平面視して正方形の各コーナー部に配置された4本の吊り柱18により吊下された平面視して矩形状の底板19が載置されている。この底板19には、消しゴム13の切り出しを行う振動式のボウルフィーダ20が、内面に螺旋搬送路21が形成されたボウル22を上部振動体の上面に取り付け、上部振動体とその下方に配される基台とをボウル22の周方向に等間隔で配した複数の傾斜板ばねで連結し、上部振動体と基台との間に加振機構23を設けたものである。加振機構23は、基台に取り付けられる交流電磁石と上部振動体に取り付けられる可動鉄心とからなり、その電磁石と可動鉄心との間に作用する断続的な電磁吸引力により、上部振動体を振動させる。これにより、ボウル22が上部振動体と一体にその中心軸回りにねじり振動し、ボウル22に供給された複数個の消しゴム13が螺旋搬送路21に沿って縦列状態で搬送される。螺旋搬送路21の上端から排出された消しゴム13は、Y2方向へ下方傾斜した供給シュート24によってピックアップステージS1に排出される。
架台16の上面のY1−X2側の端部には、平面視して矩形状の大型の切欠部17aが形成されている。この切欠部17aには、平面視して正方形の各コーナー部に配置された4本の吊り柱18により吊下された平面視して矩形状の底板19が載置されている。この底板19には、消しゴム13の切り出しを行う振動式のボウルフィーダ20が、内面に螺旋搬送路21が形成されたボウル22を上部振動体の上面に取り付け、上部振動体とその下方に配される基台とをボウル22の周方向に等間隔で配した複数の傾斜板ばねで連結し、上部振動体と基台との間に加振機構23を設けたものである。加振機構23は、基台に取り付けられる交流電磁石と上部振動体に取り付けられる可動鉄心とからなり、その電磁石と可動鉄心との間に作用する断続的な電磁吸引力により、上部振動体を振動させる。これにより、ボウル22が上部振動体と一体にその中心軸回りにねじり振動し、ボウル22に供給された複数個の消しゴム13が螺旋搬送路21に沿って縦列状態で搬送される。螺旋搬送路21の上端から排出された消しゴム13は、Y2方向へ下方傾斜した供給シュート24によってピックアップステージS1に排出される。
図5(a)に示すように、架台16の上面のボウルフィーダ20よりX1側には、ピックアップステージS1が配置されている。このピックアップステージS1には、ボウルフィーダ20によって切り出された消しゴム13を、順次、ピックアップステージS1まで移送する回動式の消しゴム送り手段25が設けられている。
消しゴム送り手段25は、厚肉な円板を、その中心線を中心として周方向に4分の1だけ切り取った扇形状を有し、かつ外周面のY1側の端部に、消しゴム13の3分の2の長さ部分が挿入される挿入孔26が形成された扇板27を有している。挿入孔26には、供給シュート24から排出された1個の消しゴム13が、一部を露出して横向きに挿入される(図5(b))。また、扇板27には、その扇の要位置に、長さ方向がX方向に向いた回動軸28を有している。扇板用モータM1により回動軸28を中心にして扇板27を90°回動させることで、挿入孔26に挿入された消しゴム13が、その長さ方向をZ方向に向けた起立状態でピックアップステージS1に配置される。
消しゴム送り手段25は、厚肉な円板を、その中心線を中心として周方向に4分の1だけ切り取った扇形状を有し、かつ外周面のY1側の端部に、消しゴム13の3分の2の長さ部分が挿入される挿入孔26が形成された扇板27を有している。挿入孔26には、供給シュート24から排出された1個の消しゴム13が、一部を露出して横向きに挿入される(図5(b))。また、扇板27には、その扇の要位置に、長さ方向がX方向に向いた回動軸28を有している。扇板用モータM1により回動軸28を中心にして扇板27を90°回動させることで、挿入孔26に挿入された消しゴム13が、その長さ方向をZ方向に向けた起立状態でピックアップステージS1に配置される。
図1〜図3に示すように、架台16の上面のピックアップステージS1よりX1側(架台16の略中央部)には、使用済み消しゴム13Aの排出ステージS3が配置されている。排出ステージS3には、後述するピックアップ管(回転ヘッド)29の下端から突出した使用済み消しゴム13Aを引き抜いて排出する排出手段30が設けられている。排出手段30は、使用済み消しゴム13AをX方向からクランプする、Y方向に長い矩形状の一対のクランプ板31と、このクランプ板31を近接または離反させる一対のクランプ用エアシリンダ32と、排出ステージS3のY1側の下方に配置され、ピックアップ管29から引き抜かれた使用済み消しゴム13Aを回収する回収ボックス33と、この引き抜かれた使用済み消しゴム13Aを、回収ボックス33に投下するY1方向に向かって下方傾斜した排出シュート34とを有している。
図6に示すように、使用済み消しゴム13Aが挿入されたピックアップ管29が排出ステージS3に到達したとき(図6(a))、両クランプ用エアシリンダ32のロッドを突出させて使用済み消しゴム13Aを一対のクランプ板31によりクランプする(図6(b))。次に、この状態でピックアップ管29を上昇させることで、使用済み消しゴム13Aがピックアップ管29から引き抜かれる(図6(c))。その後、クランプ用エアシリンダ32のロッドを引き戻して一対のクランプ板31を離間させることにより、使用済み消しゴム13Aのクランプが解除される。その結果、使用済み消しゴム13Aは排出シュート34を転がって回収ボックス33に投下される(図6(d))。
図6に示すように、使用済み消しゴム13Aが挿入されたピックアップ管29が排出ステージS3に到達したとき(図6(a))、両クランプ用エアシリンダ32のロッドを突出させて使用済み消しゴム13Aを一対のクランプ板31によりクランプする(図6(b))。次に、この状態でピックアップ管29を上昇させることで、使用済み消しゴム13Aがピックアップ管29から引き抜かれる(図6(c))。その後、クランプ用エアシリンダ32のロッドを引き戻して一対のクランプ板31を離間させることにより、使用済み消しゴム13Aのクランプが解除される。その結果、使用済み消しゴム13Aは排出シュート34を転がって回収ボックス33に投下される(図6(d))。
図1〜図3および図7に示すように、架台16の上面の排出ステージS3よりX1側には、テストソケット11の各プローブ12の先端部に付着した異物を消しゴム13によって除去するクリーニングステージS2が配置されている。クリーニングステージS2には、X方向に長い小型の門型ブラケット35が固定されている。門型ブラケット35のX2側部分の下方には、架台16の上面のY1側の端部からY2側の端部まで延びたソケット搬送手段36の中間部が配置されている。
ソケット搬送手段36は、送りねじ方式のY軸レール37と、Y軸レール37のY2側の端部に配置され、かつ出力軸と連結したY軸送りねじ38を回転させるY軸モータ39と、Y軸送りねじ38にナットを介して設けられたY軸スライダ40と、Y軸スライダ40に固定され、かつ上面に4個のテストソケット11がY方向への縦列状態で保持されるY方向に長い矩形状のソケット保持板41とを有している。このソケット保持板41はY軸レール37の約半分の長さを有し、各テストソケット11には、同一素材および同一形状の複数のプローブ12のうち、それぞれの先端部を除いた部分を覆うマスクプレート42が着脱自在に装着されている。
ソケット搬送手段36は、送りねじ方式のY軸レール37と、Y軸レール37のY2側の端部に配置され、かつ出力軸と連結したY軸送りねじ38を回転させるY軸モータ39と、Y軸送りねじ38にナットを介して設けられたY軸スライダ40と、Y軸スライダ40に固定され、かつ上面に4個のテストソケット11がY方向への縦列状態で保持されるY方向に長い矩形状のソケット保持板41とを有している。このソケット保持板41はY軸レール37の約半分の長さを有し、各テストソケット11には、同一素材および同一形状の複数のプローブ12のうち、それぞれの先端部を除いた部分を覆うマスクプレート42が着脱自在に装着されている。
また、マスクプレート42は、プローブ12の先端部を除く部分の長さと同じ厚さで、かつ複数のプローブ12が、それぞれの先部を露出して1本ずつ挿入される複数のプローブ挿入孔が格子配列されている。また、図2、図3に示すように、門型ブラケット35の上板部のうち、ソケット搬送手段36よりX1側には、クリーニング時に発生した消しゴムカスなどを吸引する大径な吸引パイプ44の上端が固定されている。吸引パイプ44の下端開口には、図示しない負圧発生装置が接続されている。負圧発生装置を作動することで、吸引パイプ44の内部空間が負圧化され、クリーニング中に発生した消しゴムカスなどを吸引パイプ44を通して回収することができる。
図1〜図3に示すように、架台16の上面のY2側部には、架台16のX1側の端部からX2側の端部まで延びた門型フレーム45が立設されている。門型フレーム45の上枠46のY1側には、送りねじ方式のX軸レール47が固定されている。X軸レール47のX2側の端部の下側には、X軸モータ48が固定されている。X軸レール47のX軸送りねじ49とX軸モータ48のX2方向に延びた出力軸50とは、門型フレーム45のX2側の上端部に固定された矩形ケーシング51内のVベルト式動力伝達部52により連結されている。X軸送りねじ49には、ナットを介してX軸スライダ53が設けられている。X軸モータ48を回転させることでX軸送りねじ49が所定方向に回転し、X軸スライダ53がX1方向またはX2方向に移動する。
また、X軸スライダ53には送りねじ方式のZ軸レール54が固定され、Z軸レール54のZ2側の端部にはZ軸モータ55が固定されている(図2および図3)。Z軸モータ55の出力軸は、Z軸送りねじ56の上端部に連結されている。Z軸送りねじ56には、ナットを介してZ軸スライダ57が設けられている。Z軸スライダ57には、連結体58を介して、正面視してL字形状の昇降板59が固定されている。昇降板59は、表面がZ2方向を向いた平面視して矩形状のベース板部60(横板部)と、ベース板部60のX1−Y2側の端部に下端部が固定され、かつ表面がY1方向を向いた縦板部61とを有している。縦板部61の上部には、水平な取り付け板62を介して、低圧力での駆動が可能で、かつ、シリンダ出力に対抗する力(反力)が変化してもシリンダ出力は常に一定に保持される定圧荷重用エアシリンダ63が立設され、その上端部に電空レギュレータ64が取り付けられている。電空レギュレータ64は、設定した圧力値をプローブ12の先端部に対する消しゴム13の押し付け圧の検出信号に基づき、空気路の途中に設けた電磁弁の開度調整を行うことで、定圧荷重用エアシリンダ63によるプローブ12の先端部への消しゴム13の押し付け圧を制御する。
取り付け板62のX2側の端部には、プローブ12の先端部に対する消しゴム13の長さを検出する上下リミットセンサ(リミットセンサ)65が取り付けられている。上下リミットセンサ65は、先端部が後述するコの字ブラケット66の上枠部に固定された入力部材67を有している。この入力部材67を介して、スプライン軸68と一体化したコの字ブラケット66の昇降を検出し、プローブ12の先端部に対する消しゴム13の長さの上限値と下限値とを検出する。
定圧荷重用エアシリンダ63の出力軸69はZ1方向に突出し、この出力軸69の先端部に、コの字ブラケット66の上枠部66aが固定されている。コの字ブラケット66の下枠部66bには、Z方向へ延びて、後述のピックアップ管29の内部空間でカッタ70を昇降させるカッタ用エアシリンダ71の下端部が、軸受72を介して軸支されている。カッタ用エアシリンダ71の上端部には、外周部に図示しないコンプレッサの供給部に連通したエア導入口72aが形成され、かつ内蔵するベアリングを介して、カッタ用エアシリンダ71の回転中であっても静止可能なエア導入部73が取り付けられている。カッタ用エアシリンダ71の下端部には、Z方向(Z1−Z2方向)に長い中空のスプライン軸68(中空軸)の上端部が固定されている。そのロッド74の先端部(下端部)には、前記カッタ70が固定されている。
定圧荷重用エアシリンダ63の出力軸69はZ1方向に突出し、この出力軸69の先端部に、コの字ブラケット66の上枠部66aが固定されている。コの字ブラケット66の下枠部66bには、Z方向へ延びて、後述のピックアップ管29の内部空間でカッタ70を昇降させるカッタ用エアシリンダ71の下端部が、軸受72を介して軸支されている。カッタ用エアシリンダ71の上端部には、外周部に図示しないコンプレッサの供給部に連通したエア導入口72aが形成され、かつ内蔵するベアリングを介して、カッタ用エアシリンダ71の回転中であっても静止可能なエア導入部73が取り付けられている。カッタ用エアシリンダ71の下端部には、Z方向(Z1−Z2方向)に長い中空のスプライン軸68(中空軸)の上端部が固定されている。そのロッド74の先端部(下端部)には、前記カッタ70が固定されている。
カッタ用エアシリンダ71のロッド74を突出させることでカッタ70が下降し、ピックアップ管29の下端部に収納された消しゴム13の上端部にカッタ70が突き刺さり、その後、ロッド74をカッタ用エアシリンダ71内に引き込ませることで、カッタ70とともに消しゴム13がピックアップ管29の内部に取り込まれる。
前記ベース板部60は、開口面が下向きとなった矩形容器形状の部材で、ベース板部60のX2側の端部には、サーボモータである回転モータ75が立設されている。回転モータ75の出力軸75aの先部は、Z1方向へ延びてベース板部60の内部空間に配置されている。この出力軸75aの先部には、大径な駆動プーリ77が固定されている。
前記ベース板部60は、開口面が下向きとなった矩形容器形状の部材で、ベース板部60のX2側の端部には、サーボモータである回転モータ75が立設されている。回転モータ75の出力軸75aの先部は、Z1方向へ延びてベース板部60の内部空間に配置されている。この出力軸75aの先部には、大径な駆動プーリ77が固定されている。
ベース板部60のZ1側の端部には、スプライン軸68を、その軸線回りに回転させながらZ方向にスライド可能に支持するロータリーボールスプライン76が固定されている。
ロータリーボールスプライン76の下端面の中央部には、スプライン軸68を管内に非接触状態で挿入し、かつ下端開口から消しゴム13を管内に引き込むピックアップ管29の上端部が固定されている。ピックアップ管29は、その長さ方向の中間部がベース板部60に固定された軸受77によって軸支されている。また、ピックアップ管29の下部はベース板部60より下方へ突出している。この突出部分の上端部(元部)は、ピックアップ管29より大径で、かつピックアップ管29を非接触状態で挿入可能な短尺なガイドパイプ78によって周方向から覆われている。ガイドパイプ78は、ベース板部60に固定されている。また、ピックアップ管29の下端部(先端部)には、各回転軸79が水平で、かつ消しゴム13のピックアップ時に、消しゴム13を3点支持状態でスムーズにピックアップ管29に引き込ませる3個のガイドローラ(ベアリング)80が、ピックアップ管29の周方向に120°毎に配設されている(図8(a)〜図7(d))。
ロータリーボールスプライン76の下端面の中央部には、スプライン軸68を管内に非接触状態で挿入し、かつ下端開口から消しゴム13を管内に引き込むピックアップ管29の上端部が固定されている。ピックアップ管29は、その長さ方向の中間部がベース板部60に固定された軸受77によって軸支されている。また、ピックアップ管29の下部はベース板部60より下方へ突出している。この突出部分の上端部(元部)は、ピックアップ管29より大径で、かつピックアップ管29を非接触状態で挿入可能な短尺なガイドパイプ78によって周方向から覆われている。ガイドパイプ78は、ベース板部60に固定されている。また、ピックアップ管29の下端部(先端部)には、各回転軸79が水平で、かつ消しゴム13のピックアップ時に、消しゴム13を3点支持状態でスムーズにピックアップ管29に引き込ませる3個のガイドローラ(ベアリング)80が、ピックアップ管29の周方向に120°毎に配設されている(図8(a)〜図7(d))。
ピックアップ管29の下端部は、ガイドパイプ78より下方に突出している。一方、ピックアップ管29の上端部には、小径な従動プーリ81が固定されている。従動プーリ81と前記駆動プーリ77との間には、動力伝達用のVベルト82が架け渡されている。したがって、Z軸モータ55により出力軸を回転させることで、Z軸送りねじ56が所定方向へ回転し、Z軸スライダ57と一体的に昇降板59がZ1方向(下方向)またはZ2方向(上方向)へ移動(昇降)する。
これらの構成部品のうち、X軸レール47、X軸モータ48、X軸送りねじ49およびX軸スライダ53と、Y軸レール37、Y軸モータ39、Y軸送りねじ38およびY軸スライダ40と、Z軸レール54、Z軸モータ55、Z軸送りねじ56およびZ軸スライダ57と、定圧荷重用エアシリンダ63、電空レギュレータ64および上下リミットセンサ65とから、テストソケット11およびピックアップ管29を相対的に移動させて、ピックアップ管29により回転中の消しゴム13を複数のプローブ12の先端部に押し当てる移動手段83が構成される。
これらの構成部品のうち、X軸レール47、X軸モータ48、X軸送りねじ49およびX軸スライダ53と、Y軸レール37、Y軸モータ39、Y軸送りねじ38およびY軸スライダ40と、Z軸レール54、Z軸モータ55、Z軸送りねじ56およびZ軸スライダ57と、定圧荷重用エアシリンダ63、電空レギュレータ64および上下リミットセンサ65とから、テストソケット11およびピックアップ管29を相対的に移動させて、ピックアップ管29により回転中の消しゴム13を複数のプローブ12の先端部に押し当てる移動手段83が構成される。
次に、図1〜図10を参照して、この発明の実施例1に係るプローブクリーニング装置10を使用し、テストソケット11に立設された複数のプローブ12の先端部に付着した異物を除去するプローブクリーニング方法を説明する。
図1〜図3、図7に示すように、プローブクリーニング時には、まず、Y軸レール37のY1側の端部に配置されたソケット保持板41に4枚のテストソケット11を、Y方向に縦列状態で保持する(図7)。このとき、各テストソケット11の上面には、各プローブ12が対応するプローブ挿入孔に1本ずつ挿入されている。
図1〜図3、図7に示すように、プローブクリーニング時には、まず、Y軸レール37のY1側の端部に配置されたソケット保持板41に4枚のテストソケット11を、Y方向に縦列状態で保持する(図7)。このとき、各テストソケット11の上面には、各プローブ12が対応するプローブ挿入孔に1本ずつ挿入されている。
その後、Y軸モータ39によりY軸送りねじ38を所定方向に回転させ、Y軸スライダ40をY2方向へ移動させて、ソケット保持板41をY軸レール37のY2側の端部に配置する。次に、Y軸モータ39を逆回転させ、ソケット保持板41に保持された最もY1側のテストソケット11を、クリーニングステージS2に配置する(図1および図7)。
次いで、図2および図3に示すように、ボウルフィーダ20の加振機構23を作動し、電磁石と可動鉄心との間に作用する断続的な電磁吸引力により上部振動体を振動させ、ボウル22に供給された多数個の消しゴム13を螺旋状搬送路21に沿って徐々に上方へ搬送して行く。螺旋搬送路21の上端から排出された消しゴム13は、Y2方向へ下方傾斜した供給シュート24によってピックアップステージS1の方向へ排出され、その先頭の消しゴム13が、一部を露出した状態で、扇板27の挿入孔26に横向きに挿入される(図5(a)および図5(b))。その後、扇板用モータM1により回動軸28を中心にして扇板27を90°回動させる。これにより、挿入孔26に挿入された消しゴム13が、その長さ方向をZ方向に向けた起立状態で、ピックアップステージS1に配置される。
次いで、図2および図3に示すように、ボウルフィーダ20の加振機構23を作動し、電磁石と可動鉄心との間に作用する断続的な電磁吸引力により上部振動体を振動させ、ボウル22に供給された多数個の消しゴム13を螺旋状搬送路21に沿って徐々に上方へ搬送して行く。螺旋搬送路21の上端から排出された消しゴム13は、Y2方向へ下方傾斜した供給シュート24によってピックアップステージS1の方向へ排出され、その先頭の消しゴム13が、一部を露出した状態で、扇板27の挿入孔26に横向きに挿入される(図5(a)および図5(b))。その後、扇板用モータM1により回動軸28を中心にして扇板27を90°回動させる。これにより、挿入孔26に挿入された消しゴム13が、その長さ方向をZ方向に向けた起立状態で、ピックアップステージS1に配置される。
次に、図2および図3に示すように、X軸モータ48によりX軸送りねじ49を所定方向に回転させ、X軸スライダ53とともにピックアップ管29をピックアップステージS1の方向へ水平移動させる。これにより、最終的にピックアップ管29がピックアップステージS1に到達する(図8(a))。ここで、Z軸モータ55によりZ軸送りねじ56を所定方向に回転させ、Z軸スライダ57とともにピックアップ管29をZ1方向へ移動させて、扇板27の挿入孔26に挿入された消しゴム13の上端部が、3個のガイドローラ80を介して、ピックアップ管29の下端部にスムーズに挿入される(図8(b))。次いで、カッタ用エアシリンダ71のロッド74を突出させてカッタ70を下降し、ピックアップ管29の下端部に収納された消しゴム13の上端部にカッタ70を突き刺す(図8(c))。その後、ロッド74をカッタ用エアシリンダ71の内部に引き込ませることで、カッタ70とともに消しゴム13がピックアップ管29の内部に取り込まれ、この状態で、Z軸モータ55を逆回転させてピックアップ管29を初期高さまで戻す(図8(d))。
図2および図3に示すように、X軸モータ48を逆回転させ、ピックアップ管29をクリーニングステージS2までX1方向へ水平移動させる。次に、カッタ用エアシリンダ71のロッド74を、ピックアップ管29の下端から消しゴム13の先端部が3mmだけ飛び出る位置まで突出させる。この状態のまま、回転モータ75により消しゴム13と一体的にピックアップ管29を3000rpmで回転させながら、Z軸モータ55によりピックアップ管29を徐々に下降する。そして、消しゴム13の先端部(下端部)が、テストソケット11の選出された所定本数のプローブ12の先端部(上端部)付近に達した時、定圧荷重用エアシリンダ63を作動してプローブ12のクリーニングに適した1.5Nの制御圧力で、各プローブ12の先端部に、回転中の消しゴム13の先端部を押し付ける(図9)。この状態のまま、Y軸モータ39によってソケット保持板41を徐々にY方向へ移動させるとともに、X軸モータ48によってピックアップ管29をX方向へ移動させながら、各プローブ12のクラウン加工された先端部に付着した異物を剥がし取る(図7および図10)。
すなわち、プローブ12の先端部に付着した異物に回転中の消しゴム13を擦り付けることで、消しゴム13がプローブ12の先端部から異物を剥ぎ取りながら、消しゴム13から消しゴムカスが削れ落ちる。また、消しゴムカスがプローブ12の先端部から異物をさらに剥ぎ取りながらこれを包み込む。これにより、除去された異物は消しゴムカスに移行し、消しゴム13には新しい表面が露出する。以上のサイクルを繰り返すことで、クリーニング作業中、消しゴム13は徐々に目減りしながら異物の除去が進行して行く。なお、消しゴム13の目減り分は、事前に行ったプレクリーニング試験時に取得した単位時間当たりの消しゴム13の目減り量に応じて、カッタ用エアシリンダ71のロッド74を徐々に突出させることで対処する。これにより、消しゴム13は、クリーニングの間中、ピックアップ管29の下端から3mmだけ突出した状態で維持される。
1枚目のテストソケット11が有する全てのプローブ12の先端部のクリーニングが完了したなら、Y軸モータ39によりソケット保持板41をテストソケット11の1枚分の送り量だけY1方向へ移動させ、2枚目のテストソケット11の各プローブ12の先端部のクリーニングを行う(図7)。以下、上述した作業を順次繰り返すことで、ソケット保持板41に保持された全てのテストソケット11のプローブ12の先端部に付着した異物の除去作業を行う。
1枚目のテストソケット11が有する全てのプローブ12の先端部のクリーニングが完了したなら、Y軸モータ39によりソケット保持板41をテストソケット11の1枚分の送り量だけY1方向へ移動させ、2枚目のテストソケット11の各プローブ12の先端部のクリーニングを行う(図7)。以下、上述した作業を順次繰り返すことで、ソケット保持板41に保持された全てのテストソケット11のプローブ12の先端部に付着した異物の除去作業を行う。
このように、プローブ12に付着した異物の除去に消しゴム13によるクリーニング方式を採用したため、従来法の研磨砥粒が表面に存在するクリーニングシートを使用したものの場合には、プローブの先端部のうち、クラウン加工の谷部分に異物の付着が残った(図11(a))。これに対して、クリーニング装置10による消しゴム13でのクリーニングによれば、クラウン加工の谷部分も含めて、付着していた異物をほぼ全て除去することができた(図11(b))。しかも、実施例1のクリーニング装置10を採用すれば、クリーニングシートより安価な消しゴムを使用するため、ランニングコストの低減が図れ、プローブ12の先端部の摩耗による変形が防止される。また、クリーニング中に研磨砥粒などの微細粒子の異物が発生しないため、クリーニングの後処理も容易となる。
さらに、設定した圧力を電空レギュレータ64で制御し、定圧荷重用エアシリンダ63にプローブ12の先端部への消しゴム13の押し付け圧の制御指令が送られるように構成している。そのため、クリーニング中は、常時、この方法によるクリーニングに適した圧力で消しゴム13をプローブ12の先端部に押し当てることができる。
さらに、設定した圧力を電空レギュレータ64で制御し、定圧荷重用エアシリンダ63にプローブ12の先端部への消しゴム13の押し付け圧の制御指令が送られるように構成している。そのため、クリーニング中は、常時、この方法によるクリーニングに適した圧力で消しゴム13をプローブ12の先端部に押し当てることができる。
この発明は、テストソケットのプローブの先端部に付着した異物を除去する技術として有用である。
10 プローブクリーニング装置、
11 テストソケット、
12 プローブ、
13 消しゴム、
14 BGA型電子部品、
29 ピックアップ管(回転ヘッド)、
63 定圧荷重用エアシリンダ、
64 電空レギュレータ、
65 上下リミットセンサ(リミットセンサ)、
83 移動手段。
11 テストソケット、
12 プローブ、
13 消しゴム、
14 BGA型電子部品、
29 ピックアップ管(回転ヘッド)、
63 定圧荷重用エアシリンダ、
64 電空レギュレータ、
65 上下リミットセンサ(リミットセンサ)、
83 移動手段。
Claims (3)
- BGA型電子部品の電気特性を測定する際に用いられるテストソケットに立設された複数のプローブの先端部に付着した異物を除去するプローブクリーニング装置において、
前記複数のプローブの先端部にそれぞれ押し当てられ、前記異物を剥がし取る消しゴムと、
該消しゴムを回転させる回転ヘッドと、
前記テストソケットおよび前記回転ヘッドを相対的に移動させ、該回転ヘッドにより回転中の前記消しゴムを、前記複数のプローブの先端部に押し当てる移動手段とを備えたプローブクリーニング装置。 - 前記移動手段は、
前記プローブの先端部に前記消しゴムを一定圧で押し付ける定圧荷重用エアシリンダと、
該定圧荷重用エアシリンダによる前記プローブの先端部に対する前記消しゴムの押し付け圧を制御する電空レギュレータと、
前記プローブの先端部に対する前記消しゴムの残量を検出するリミットセンサとを有し、
設定した圧力値に基づき、前記電空レギュレータから前記定圧荷重用エアシリンダに、前記プローブの先端部に対する前記消しゴムの押し付け圧の制御指令が送られる請求項1に記載のプローブクリーニング装置。 - BGA型電子部品の電気特性を測定する際に用いられるテストソケットに立設された複数のプローブの先端部に付着した異物を除去するプローブクリーニング方法において、
前記複数のプローブの先端部に、回転中の消しゴムを押し当てることにより、前記異物を前記プローブの先端部から剥がし取るプローブクリーニング方法。
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