JP2003291561A - 製本機 - Google Patents

製本機

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JP2003291561A
JP2003291561A JP2002102122A JP2002102122A JP2003291561A JP 2003291561 A JP2003291561 A JP 2003291561A JP 2002102122 A JP2002102122 A JP 2002102122A JP 2002102122 A JP2002102122 A JP 2002102122A JP 2003291561 A JP2003291561 A JP 2003291561A
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慎一 高井
Shigenobu Fukuda
繁伸 福田
Tetsuya Kawagoe
哲也 川越
Masaru Kano
勝 狩野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な機構で本身に貼り付けた表紙の汚損や
傷付けを防ぎ、本身挿入部と本身排出部とを共用するこ
とのできる製本機を提供すること。 【解決手段】 本身1をクランプ板2a、2b間に挿入
して固定保持するクランパの往復移動を案内するガイド
レール3と、ガイドレール3に沿って、本身1の挿入・
排出部7、本身の背面を切削して揃えるミーリング装置
4、本身の背面に糊付けする糊付け装置5、本身の背面
に表紙を貼り付けて成形するニッピング装置6が順に配
置され、クランパの挿入・排出部7からニッピング装置
6への往路移動時にミーリング、糊付け処理し、ニッピ
ング装置6で表紙を張り付け、表紙を張り付けた本身を
クランパ2に固定保持しまま挿入・排出部7に戻す製本
機であって、戻す際、前記ガイドレール3を糊付け装置
5及びミーリング装置4から離れた位置に移動し、糊付
け装置5及びミーリング装置4との干渉を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホットメルト接着
剤を用いた製本機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クランパに本身を保持固定して移動し、
その移動過程で本身の背面を切削して揃え、揃えた背面
に糊付けし、糊付けした背面に表紙を貼り付けて製本す
る製本機は周知である。図5はこような製本機の一例を
概略的に示すもので、この図において、1は本身、2は
クランパ、3はクランパの移動を案内するガイドレー
ル、4はミーリング装置、5は糊付け装置、6はニッピ
ング装置、7はレベル板7aを配置した本身挿入部、8
は本身排出部である。
【0003】クランパ2は挿入された本身1を固定保持
するクランプ板2aと2bを有し、ガイドレール3に併
設した図示しない往復移動するチェーンに固定されてい
る。ミーリング装置4はモータ4bの回転軸に固定され
たフライス盤4aを有し、糊付け装置5は加熱容器5a
とこの容器5a内に加熱溶融して溜められたホットメル
ト接着剤5bを表面に付けてすくいあげる回転ドラム5
cを有し、ニッピング装置6は底板6bの上面で開閉自
在とされた一対のニッピング板6a(一方のニッピング
板は図示なし)を有して構成されている。
【0004】このように構成された製本機は、本身挿入
部で本身1をクランパ2の予め所定量開いたクランプ板
2aと2b間に本身1の背面をレベル板7aに当接して
挿入し、挿入後クランプ板2aと2bを閉じて本身1を
固定保持する。本身1を固定保持したクランパ2はガイ
ドレール3で案内されて移動し、ミーリング装置4のフ
ライス盤4aでクランパ2に固定保持した本身1の背面
を切削して揃え、揃えた背面に糊付け装置5の回転ドラ
ム5cに付着した糊を塗着し、ニッピング装置6の底板
6bの所定量開いた一対のニッピング板6aの上方に送
られる。
【0005】ニッピング板6上には予め表紙の背面部位
置が位置決めして載置されており、クランパ2に固定保
持した本身1がニッピング板6の上方に送られたとき、
ニッピング装置6は僅かに上昇して底板6bで表紙の背
面部を本身1の背面に押し当てて表紙を本身1の背面に
貼り付け、一対のニッピング板6を閉じて表紙を本身1
の背面近傍の側面に押し当てて締め付ける。その後、ク
ランパ2は本身排出部8に移動し、ここでクランパ2の
クランプ板2aと2bを開いて表紙を貼付た本身1を排
出する。そして、クランパ2はレベル板7が配置された
本身挿入部に移動し、次ぎの表紙付け製本を実行する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な製本機では、本身排出部8がニッピング装置6の隣に
設置されている。そのために製本機が大型化する。そこ
で製本機をより小型化するために本身挿入部7と本身排
出部8との場所を共用することが考えられている。この
場合、表紙を貼付た本身1を保持固定したままクランパ
2を本身挿入部7に戻す必要があるが、クランパ2が本
身挿入部7に戻る際、本身1の背面が通過する経路に
は、糊付け装置5の回転ドラム5cとミーリング装置4
のフライス盤4aが配置されており、この回転ドラム5
cやフライス盤4aによって本身1に貼り付けた表紙を
汚損し、また傷付けるという問題がある。
【0007】本発明はこれらの問題を解消すべくなされ
たもので、簡素な機構で本身に貼り付けた表紙の汚損や
傷付けを防ぎ、本身挿入部と本身排出部とを共用するこ
とのできる製本機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、クランパと、前記クランパの往復移動を案内するガ
イドレールと、前記ガイドレールに沿って、前記クラン
パに本身を挿入して固定保持するとともに、前記クラン
パに固定保持した本身を排出する挿入・排出部、本身の
背面を切削して揃えるミーリング装置、本身の背面に糊
付けする糊付け装置、本身の背面に表紙を貼り付けて成
形するニッピング装置を順に配置してなり、本身を保持
固定したクランパの前記ガイドレールに案内される往路
移動によりクランパに保持固定した本身の背面に表紙を
貼り付けてなる製本機において、前記ガイドレールは前
記クランパの復路移動時、前記糊付け装置および前記ミ
ーリング装置から往路移動時よりも離れた位置に移動し
てなることを特徴とする。
【0009】請求項2に係る本発明は、請求項1に係る
本発明において、ガイドレールの一端を上下駆動する駆
動機構に連結し、他端を回転自在に固定してなることを
特徴とする。
【0010】本発明では、クランパをニッピング装置か
ら本身の挿入部に戻す際には、ガイドレールを糊付け装
置およびミーリング装置から離れた位置に移動するの
で、本身に貼り付けた表紙の汚損や傷付けなく、本身を
保持固定したままクランパを本身の挿入部に戻すことが
でき、本身の挿入部と排出部の場所を共用することがで
きる。また、ガイドレールの一端を上下駆動する駆動機
構に連結し、他端を回転自在に固定すると、きわめて簡
素な駆動機構によって糊付け装置およびミーリング装置
から離れた位置に移動させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の実施
の形態に係る製本機の概略構成を示す斜視図、図2は同
側面図、図3は図1とは別の体様を示す斜視図、図4は
同側面図である。なお、図5に示す製本機と対応する部
分には同一の符号を付している。
【0012】図1ないし図4において、9は機台、10
および11は支柱、12はモータ、13はロッド、15
は排出ガイド板である。ガイドレール3に沿って、モー
タ4bの回転軸に固定されたフライス盤4aを有するミ
ーリング装置4、加熱容器5a内に加熱溶融して溜めら
れたホットメルト接着剤を表面に付けてすくいあげる回
転ドラム5cを有する糊付け装置5および底板6bと一
対のニッピング板6aと6cとを有するニッピング装置
6が順に配置され、クランプ板2aと2b間に本身1を
固定保持したクランパ2のガイドレール3に案内されて
移動することにより本身1の背面に表紙を貼り付ける点
は、図5に示す製本機と同様であり、その詳細な説明は
省略する。なお、ガイドレール3に併設した、クランパ
2を固定して往復移動する駆動チェーンは図示省略して
いる。
【0013】本身1をクランプ板2aと2b間に挿入す
る挿入部7には、表紙貼付け後の本身1の排出をガイド
するガイド板15が設置されており、本身1の排出時に
はレベル板7aは退避している。支柱10および11は
ほぼL字状をなし、その一端は機台9の両側の端部にそ
れぞれ固定されている。支柱10の他端面にガイドレー
ル3の一端が回転自在に固定(支点14)されている。
支柱11の他端部上面に回転板12aを有するモータ1
2が固定され、回転板12aの偏心位置にロッド13の
一端が回転自在に固定されている(この回転板12aと
ロッド13とにより上下駆動する駆動機構として構成さ
れている。)。ガイドレール3の他端はこのロッド13
の他端に回転および直線移動自在に連結されている。な
お、回転および直線移動自在の連結は支点14部に設け
てもよい。
【0014】ロッド13の一端を回転自在に固定した回
転板12aの偏心位置が、図1および図2に示すように
最下部に位置しているとき、表紙を貼り付ける本身1を
固定保持したクランパ2はガイドレール3に案内されて
ニッピング装置6へ移動(往路移動)し、その移動によ
って、本身1の背面はミーリング装置4により揃えら
れ、糊付け装置5により接着剤が塗着され、ニッピング
装置6により表紙が張り付けられる。
【0015】本身1の背面に表紙を張り付けるとモータ
12が駆動し、回転板12aが回転して回転板12aの
偏心位置が、図3および図4に示すように最上部に位置
したときモータ12は停止する。この停止時に表紙を張
り付けた本身1を固定保持するクランパ2はその本身1
を固定保持ままガイドレール3に案内されて挿入部7へ
移動(復路移動)し、挿入部7で表紙を張り付けた本身
1をガイド板15上に排出する。この復路移動時ガイド
レール3の他端は、糊付け装置5およびミーリング装置
4を通過するまで持ち上げられており、ガイドレール3
は往路移動時よりも糊付け装置5およびミーリング装置
4から離れた位置に位置する。これにより復路移動時の
糊付け装置5およびミーリング装置4との干渉は回避さ
れる。
【0016】糊付け装置5およびミーリング装置4を通
過するとモータ12が駆動し、回転板12aが回転して
回転板12aの偏心位置が、図1および図2に示すよう
に最下部に位置し、その状態で挿入部7に到達し、ここ
で表紙を張り付けた本身1をガイド板15上に排出す
る。これにより表紙を張り付けた本身1をガイド板15
上に排出しても、表紙を張り付けた本身1は傾いていな
いので形崩れを防ぐことができ、また、つぎの本身1の
表紙張り付けを速く行なうことができる。
【0017】なお、以上の実施の形態では、ガイドレー
ル3の片端をモータ12で持ち上げるようにし、簡素な
構成としているが、持ち上げるための動力は油圧シリン
ダであってもよく、またガイドレール3の両端を持ち上
げるようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ク
ランパをニッピング装置から本身の挿入部に戻す際、ク
ランパに固定保持した本身と糊付け装置およびミーリン
グ装置との干渉は回避されるので、本身の挿入部と排出
部の場所を共用でき、その分製本機を小型化することが
できる。また、その回避をガイドレールを移動する簡単
な機構により達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る製本機の概略構成を
示す斜視図である。
【図2】図1に示す製本機の側面図である。
【図3】図1に示す製本機の別の体様を示す斜視図であ
る。
【図4】図3に示す製本機の側面図である。
【図5】製本機の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 本身 2 クランパ 2a、2b クランプ板 3 ガイドレール 4 ミーリング装置 4a フライス盤 5 糊付け装置 5a 加熱容器 5c 回転ドラム 6 ニッピング装置 6a、6c ニッピング板 6b 底板 7 本身挿入・排出部 9 機台 10、11 支柱 12 モータ 13 ロッド 14 支点 15 排出ガイド板
フロントページの続き (72)発明者 福田 繁伸 滋賀県高島郡新旭町大字旭字城ノ下1601番 地 ホリゾン・インターナショナル株式会 社内 (72)発明者 川越 哲也 滋賀県高島郡新旭町大字旭字城ノ下1601番 地 ホリゾン・インターナショナル株式会 社内 (72)発明者 狩野 勝 滋賀県高島郡新旭町大字旭字城ノ下1601番 地 ホリゾン・インターナショナル株式会 社内 Fターム(参考) 3F108 GA05 GA06 GB01 HA02 HA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランパと、前記クランパの往復移動を
    案内するガイドレールと、前記ガイドレールに沿って、
    前記クランパに本身を挿入して固定保持するとともに、
    前記クランパに固定保持した本身を排出する挿入・排出
    部、本身の背面を切削して揃えるミーリング装置、本身
    の背面に糊付けする糊付け装置、本身の背面に表紙を貼
    り付けて成形するニッピング装置を順に配置してなり、
    本身を保持固定したクランパの前記ガイドレールに案内
    される往路移動によりクランパに保持固定した本身の背
    面に表紙を貼り付けてなる製本機において、前記ガイド
    レールは前記クランパの復路移動時、前記糊付け装置お
    よび前記ミーリング装置から往路移動時よりも離れた位
    置に移動してなることを特徴とする製本機。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールは一端が上下駆動する
    駆動機構に連結され、他端が回転自在に固定されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の製本機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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