JP2003291254A - 化粧材 - Google Patents
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Abstract
度感であって、しかも輝度感に所謂ギラギラ感のない、
上品で重厚な意匠感を有し、層間強度や後加工性にも優
れた化粧材を提供する。 【解決手段】金属層15の上に、光拡散透過性樹脂層1
7を介して、絵柄層18と、透明樹脂層20を設けた化
粧材である。光拡散透過性樹脂層17は、可視光線透過
率が60〜90%、ヘイズ値が60〜90%であること
が好ましい。金属層15は、金属箔又は金属蒸着層とす
るのが良く、その裏面側に、熱可塑性樹脂からなる裏打
層12を設けても良い。
Description
内外装材や建具、家具材、家電製品の外装材、車両の内
外装材等に使用される化粧材に関するものであり、特に
例えばキッチン扉や浴室内装等、金属調の光沢と共に鮮
映性を主とした高意匠性が要求される用途に好適な化粧
材に関するものである。
材に塗装を施したもの、化粧プラスチックフィルム、金
属など多様な素材が用いられているが、中でもステンレ
ス調仕上げのものは、その高級感、重厚感、また汚れの
拭き取り易さの面などから高い需要がある。しかしなが
ら、ステンレス素材は高価であり、また重量があるため
施工時の負担が大きいという難点がある。更に、加工技
術上の制約もあり、任意の複雑な断面形状を持つように
加工する事が極めて難しいという問題もある。
を有する化粧シートを作製し、木材やプラスチックとい
った安価で重量の小さい基材の表面に該化粧シートを張
り合わせることによって、種々の化粧材を製造する方法
が考案されている。木材やプラスチックは任意の断面形
状に成形加工することが容易であり、ステンレス等の金
属素材では困難であった複雑な形状に加工することも可
能となる。
属粉又はパール顔料等の光輝性顔料を含む印刷層等を設
けたもの(特開平5−111991号、特開平8−15
6215号、特開平11−235788号等)や、金属
箔又は金属蒸着層膜等の金属層を含むもの(実開平5−
49365号、特開平6−91804号、特開平8−2
16334号、特開平11−58660号、特開200
1−205733号等)などが考案されている。
が微細な光輝性顔料の集合体であるから、その質感は連
続体としての金属板等とは異なり、金属のもつ輝度感を
十分に得ることが難しい。一方後者は、通常の鏡面光沢
状の金属箔や金属蒸着層を用いたのでは、所謂「ギラギ
ラ感」が強く、意匠的に好まれない。ヘアライン加工等
により光沢を調整することも考えられるが、金属層に該
ヘアライン加工等に耐える厚みが必要となって化粧シー
トの後加工性が悪化したり、ヘアライン加工面に保護層
として透明な熱可塑性樹脂フィルムを積層する際に空気
を噛み込んで層間強度を低下させたりする場合があると
いう問題点がある。
における上記した様な問題点を解決するためになされた
ものであり、印刷表現だけでは得られない高度の金属調
の輝度感であって、しかも輝度感に所謂「ギラギラ感」
のない上品で重厚な意匠感を有し、層間強度や後加工性
にも優れた化粧材を提供しようとするものである。
属層の上に、光拡散透過性樹脂層と、絵柄層と、透明樹
脂層とをこの順に具備することを特徴とする化粧材であ
る。
可視光線透過率が60〜90%、ヘイズ値が60〜90
%であることを特徴とするものである。
び前記透明樹脂層が熱可塑性樹脂からなることを特徴と
するものである。
属蒸着層であることを特徴とするものである。
コート層を具備することを特徴とするものである。
塑性樹脂からなる裏打層を具備することを特徴とするも
のである。
形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1及び図
2は、本発明の化粧材の実施の形態を示す側断面図であ
る。
に、金属蒸着層15又は金属箔25等の金属層15、2
5の上に、印刷等により色彩による意匠絵柄を表した絵
柄層18と、該金属層15、25や絵柄層18を保護す
るための透明樹脂層20とが設けられた化粧材におい
て、金属層15、25と絵柄層18との間に、光拡散透
過性樹脂層17が設けられてなることを特徴としてい
る。
柄層18との間に、立体的な隙間を設けることによっ
て、金属光沢面に直接絵柄層18を設けた場合と異なる
立体的な意匠感を得ることができる。その際、金属層1
5、25と絵柄層18との間に設ける光拡散透過性樹脂
層17には、ある程度の厚みが必要であり、好ましくは
12〜100μm程度である。
属層15、25による金属光沢の反射率が高すぎて意匠
的に好ましくなかったり(所謂「ギラギラ感」)、絵柄
層18の色相が判別しにくかったりする等の問題点を克
服するために、下の金属層15、25の金属光沢を完全
には遮蔽しないが和らげる程度に曇っていること、すな
わち光拡散透過性を有することが必要である。この光拡
散透過性の程度は、可視光線透過率及びヘイズ値によっ
て表され、可視光線透過率は60〜90%、ヘイズ値は
60〜90%であることが好ましい。
が60%を下回ると、金属層15、25からの反射光が
暗くなり過ぎ、ヘイズ値が90%を上回ると、実質的に
白濁状態となって、いずれも金属調の輝度感が得られ
ず、一方、可視光線透過率が90%を上回るかヘイズ値
が60%を下回ると、金属光沢が強く出過ぎて、所謂
「ギラギラ感」の原因となるからである。
らなっていても良いが、成形加工等の後加工性の良い化
粧材を得るためには、熱可塑性樹脂を用いることが望ま
しい。熱可塑性樹脂の種類には特に制限はなく、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂や、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系
樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、
ポリスチレン、ABS等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂等を任意に用いることができる。
性(可視光線透過率及びヘイズ値)を所望の範囲に調整
する方法としては、樹脂層の表面にエンボス加工を施す
方法や、艶消剤を含む塗料によるコーティングを施す方
法などもあるが、この様な方法で樹脂層の表面を粗面化
(凹凸を形成)された樹脂層を使用すると、他の層との
積層の際に、積層時の圧力で凹凸が潰れたり、凹凸が接
着剤で埋められたりして、光拡散性が喪失する場合があ
るほか、積層時に空気を噛み込んで層間強度や意匠性の
低下の原因となる場合もある。
主成分である樹脂と屈折率の異なる微細粒子からなる光
散乱剤を分散させることによって、光散乱透過性が付与
されていることが望ましい。光散乱剤としては、例えば
酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、雲母、タルク、カオリン等の無機質粒子や、ナイロ
ン等の合成樹脂粒子などを使用することができる。な
お、この光散乱剤の分散に、上記問題が起こらない程度
のエンボス加工やコーティングを併用することは差し支
えない。
販されている乳白色プラスチックフィルム又はマットプ
ラスチックフィルムの中から、所望により適度の可視光
線透過率及びヘイズ度を持ったものを選択して使用する
こともできる。
属材料からなる層であれば良く、金属板や金属成形体等
であっても良いが、生産性や後加工性を考慮すれば、金
属蒸着層15(図1)又は金属箔25(図2)が望まし
い。これにより、本発明の化粧材を、木材やプラスチッ
ク等の各種の基材の表面に貼り合わせて用いる化粧シー
トとすることができる。
の色調や反射率等に応じ任意であり、例えば金、銀、
銅、鉄、真鍮、アルミニウム、クロム、ニッケル、錫、
ステンレス等から適宜選択すれば良い。一般的には、反
射率、加工性及び価格面から、アルミニウムが採用され
る場合が多い。アルミニウムは、真空蒸着適性にも優れ
るし、箔として用いる場合にも製箔性、ラミネート適性
(特に強度、高張力)の面で優れている。
等の適当な支持体の表面に、金属材料を例えば真空蒸着
法又はスパッタリング法等の真空製膜法により製膜して
なるものであり、その厚みは、金属材料の種類や所望の
反射率にもよるが、通例10〜300nm程度であり、
中でも30〜60nm程度とされる場合が多い。製膜の
ための支持体は、光拡散透過性樹脂層17であっても良
いし、裏打層12であっても良く、また、それらの間に
別途設けられた中間層(図示せず)であっても良い。図
1に示した例では、光拡散透過性樹脂層17の裏面に金
属蒸着層15が製膜されている。
(例えば光拡散透過性樹脂層17)との密着性が十分で
ない場合には、支持体と金属蒸着層15との間にアンカ
ーコート層16を設けることができる。このアンカーコ
ート層16としては、例えばアクリル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂又はポリウレタン系樹脂等からなる金属接着
用アンカー剤を用いることができる。
極めて薄く、錆びたり傷付いたりし易いので、防錆及び
耐傷性向上の為に、金属蒸着層15の表面に保護コート
層14を設けることもできる。保護コート層14として
は、例えばアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂等を用いることができ
る。
は、例えば接着剤層26を介したドライラミネート又は
ウェットラミネート法や、熱と圧力により融着させる熱
ラミネート法、光拡散透過性樹脂層17等を溶融して金
属箔25上に押し出して積層する押出ラミネート法、光
拡散透過性樹脂層17等を適当な溶剤に溶解又は分散し
て塗工するコーティング法等の適宜のラミネート法によ
り、光拡散透過性樹脂層17等とラミネートされる。
下地の色を隠蔽するだけの隠蔽性を備えている程度だけ
あれば基本的に十分であり、逆に厚すぎると、化粧材の
重量が増したり、各種形状への成形加工が困難になった
り、切削加工時に切削刃の摩耗や切削カス発生の原因と
なったりするので、製箔技術及びラミネート等の加工技
術が許容する範囲で薄い方が良く、6〜20μm程度の
ものを用いることが好ましい。
を付与するためのもので、その材料や形成方法、絵柄の
種類等には一切制限はないが、染料又は顔料等の着色剤
と、バインダー樹脂と、溶剤とを混練してなる印刷イン
キ又は塗料を使用して、例えばグラビア印刷法、オフセ
ット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、イン
クジェット印刷法等の適宜の印刷法により設けられるの
が一般的である。
明の着色ベタ印刷を施すと、金属層15、25が例えば
アルミニウム等の無彩色のものであっても、例えばメタ
リックブルーやゴールド等の表現を与えることができ
る。
付き、汚染、溶剤又は薬品の作用等から保護するために
設けられるもので、硬化性樹脂からなっていても良い
が、成形加工等の後加工性を考慮すると、熱可塑性樹脂
からなるフィルム乃至シートを用いることが望ましい。
熱可塑性樹脂の種類としては、光拡散透過性樹脂層17
と同様のものを用いることができ、両者は同一の樹脂で
あっても異なっていても良い。
7と異なり、絵柄層18をよく透視できる様に、曇りの
少ない層であることが望ましく、そのヘイズ値としては
10%以下とすることが望ましい。可視光線透過率に関
しても、基本的には高い方が望ましいが、所望の意匠感
によっては着色透明状とすることも差し支えない。な
お、絵柄層18は、光拡散透過性樹脂層17の表面に設
ける代わりに、透明樹脂層20の裏面に設けることもで
きる。
とのラミネート法に関しても、例えば接着剤層19を介
したドライラミネート法又はウェットラミネート法、熱
ラミネート法、押出ラミネート法等、特に問わない。透
明樹脂層20には、例えば紫外線吸収剤、光安定剤、酸
化防止剤等の添加剤が添加されていても良い。
の保護や表面の艶の調整などの目的で、表面コート層2
1を設けることができる。表面コート層21には、表面
物性に優れた塗膜を与える硬化性樹脂を用いるのが一般
的で、例えば2液硬化型ウレタン系樹脂、アミノアルキ
ド系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノー
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、シリ
コーン系樹脂等の熱硬化性樹脂や、(メタ)アクリレー
ト系樹脂等の電離放射線硬化性樹脂等を、好適に使用す
ることができる。
を添加して、各種の機能性を付加することができる。例
えば、シリコーン系化合物等の添加による汚染防止機能
や、無機系又は有機系抗菌剤の添加による抗菌機能、硬
質粒子の添加による耐摩耗性機能、界面活性剤又は導電
性粒子等の添加による帯電防止機能、紫外線吸収剤及び
/又は光安定剤の添加による耐候性機能等を挙げること
ができる。
る場合、貼り合わせる基材の表面の凹凸を緩和したり、
基材の色をより確実に隠蔽したりするために、金属層1
5、25の裏面に熱可塑性樹脂からなる裏打層12を設
けることができる。裏打層12に用いる熱可塑性樹脂と
しては、前述した光拡散透過性樹脂層17や透明樹脂層
20と同様の各種の熱可塑性樹脂から適宜選択して用い
ることができる。
凹凸が化粧シートの表面に現れない様に十分に緩和する
ためには、ある程度の厚みがあることが必要であり、好
ましくは50〜200μm程度とするのが良い。また、
特に金属層が金属蒸着層15である場合には、その隠蔽
性は必ずしも完全ではないので、基材の色を確実に隠蔽
するために、裏打層12は着色されていることが望まし
い。裏打層12と金属層15、25とのラミネート方法
は、他の積層箇所の場合と同様、従来公知の各種のラミ
ネート方法を任意に用いることができる。
せを容易にし、接着力を向上させる目的で、プライマー
樹脂層11を設けることができる。このプライマー樹脂
としては、例えばウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系
樹脂、ポリエステル系樹脂等の易接着プライマー剤を使
用することができる。また、シリカ等の無機微粉末を添
加して、投錨効果による接着力向上と共に、巻取保存時
のブロッキング防止を図ることもできる。
板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の
木質系基材や、熱可塑性樹脂の押出成形品、射出成形品
又は繊維強化プラスチック等のプラスチック系基材、鋼
材又はアルミニウム押出材等の金属系基材、石膏ボード
や珪酸カルシウム板、セメント板、コンクリート板等の
無機系基材等の各種の基材と貼り合わせて、化粧材とし
て用いられる。
ず、複雑な表面又は断面形状を持った基材に対して、ラ
ッピング加工法、真空成形法、射出成形同時ラミネート
法等によって、基材の表面形状に追従させつつラミネー
トすることによって、従来のステンレス板等の金属素材
では成し得なかった複雑な形状の建築部材や家具部材を
得ることができる。
を挙げ、本発明をより詳細に説明する。
ルフィルム「U−4」(帝人(株)製、可視光線透過率
78%、ヘイズ値72%)の片面に、真空蒸着法により
厚みが40nmとなるようにアルミニウム蒸着加工を行
った後、該蒸着面をラミネート面として、厚み120μ
mの白色ポリプロピレンフィルムを、接着剤「A−54
3」(武田薬品工業(株)製)を用いて、ドライラミネ
ート法により積層させた。この複合フィルムの半透明ポ
リエステルフィルム面上に、印刷用インキ「ラミスタ
ー」(東洋インキ製造(株)製)を用いて、グラビア印
刷法により絵柄層の印刷を施した後、該絵柄層面に、厚
み100μmの透明ポリエステルフィルム「エンブレッ
ト」(ユニチカ(株)製)を、接着剤「A−543」を
用いて、ドライラミネート法により積層させた。しかる
後、該透明ポリエステルフィルム上に、シリコーン樹脂
を添加したイソシアネート硬化型ポリウレタン樹脂「Y
L341」(東洋インキ製造(株)製)を、グラビア塗
工法にて乾燥後の塗布量6g/m2に塗工して、本発明
の化粧材である化粧シートを作製した。得られた化粧シ
ートは、ギラギラ感のない上品な輝度感を示して意匠的
に良好であり、室内扉用枠材へのラッピング加工性も良
好であった。
ASE A−PET」(長瀬産業(株)製)上に、厚み
6μmのアルミニウム箔「8021」(昭和アルミニウ
ム(株)製)と、厚み20μmの光拡散透過性を有する
半透明ポリプロピレンフィルム「トレファン BO Y
M11」(東レ(株)製、可視光線透過率88%、ヘイ
ズ値88%)とを、この順にそれぞれ接着剤「A−54
3」を用いてドライラミネート法により積層させた。こ
の複合フィルムのポリプロピレンフィルム面に、印刷用
インキ「ラミスター」を用いてグラビア印刷法により絵
柄層を形成した後、該絵柄層上に厚み50μmの透明ポ
リエステルフィルム「エンブレット」を接着剤「A−5
43」を用いてドライラミネート法により積層させて、
本発明の化粧材である化粧シートを作製した。得られた
化粧シートは、ギラギラ感のない上品な輝度感を示して
意匠的に良好であり、室内扉用枠材へのラッピング加工
性や、框状の凹凸形状を切削加工したキッチン扉パネル
用MDF基材への真空成形加工性も良好であった。
有する半透明ポリエステルフィルム「U−4」に代え
て、厚さ25μmの透明ポリエステルフィルム「T51
00」(東洋紡績(株)製、可視光線透過率91%、ヘ
イズ値3%)を用い、その他は上記実施例1と同一の条
件にて化粧シートを作製した。得られた化粧シートは、
アルミニウム蒸着膜による鏡面状の光反射が強くギラギ
ラ感があり、該光反射のために絵柄も見づらく、意匠的
に望ましいものではなかった。
プロピレンフィルムを積層せず、該アルミニウム箔上に
直接絵柄層を印刷形成し、その他は上記実施例2と同一
の条件にて化粧シートを作製した。得られた化粧シート
は、アルミニウム箔による鏡面状の光反射が強くギラギ
ラ感があり、該光反射のために絵柄も見づらいほか、絵
柄層がアルミニウム箔上に直接設けられているために深
み感や立体感もなく、意匠的に望ましいものではなかっ
た。
フィルムの表面に形成する代わりに、アルミニウム箔の
表面に形成し、その上に半透明ポリプロピレンフィルム
を積層した構成とし、その他は上記実施例2と同一の条
件にて化粧シートを作製した。得られた化粧シートは、
輝度感にギラギラ感がない点では良好であったものの、
絵柄がぼやけた上に色調も白っぽくなっており、意匠的
に望ましいものではなかった。
性樹脂層、絵柄層及び透明樹脂層を順に積層させた構成
としたことにより、金属粉顔料やパール顔料を用いた印
刷では成し得なかった高輝度の意匠が得られると共に、
金属層のギラギラ感を抑えた上品で重厚な輝度感を有す
る。さらに、金属層の鏡面状光沢による過度の反射を抑
え、絵柄の認識の際に色覚の混乱を防ぐことができるの
で、上品で重厚な輝度感と見易い色彩の絵柄とが相俟っ
て、意匠感に優れた化粧材を得ることができる。
ることにより、柔軟性や可撓性に優れた化粧シートが得
られ、木質やプラスチック等の基材への平面ラミネート
は勿論、特に複雑な表面又は断面形状を持った基材に対
して、ラッピング加工法や真空成形法等により追従させ
つつ貼り合わせることができるので、従来のステンレス
素材では成し得なかった、軽量で施工し易い化粧材や、
複雑な形状の化粧材などを容易に得ることができるとい
う優れた実用上の利点を有するものである。
ある。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】少なくとも金属層の上に、光拡散透過性樹
脂層と、絵柄層と、透明樹脂層とをこの順に具備するこ
とを特徴とする化粧材。 - 【請求項2】前記光拡散透過性樹脂層の可視光線透過率
が60〜90%、ヘイズ値が60〜90%であることを
特徴とする請求項1に記載の化粧材。 - 【請求項3】前記光拡散透過性樹脂層及び前記透明樹脂
層が熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1又
は2に記載の化粧材。 - 【請求項4】前記金属層が金属箔又は金属蒸着層である
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧
材。 - 【請求項5】前記透明樹脂層上に、表面コート層を具備
することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
化粧材。 - 【請求項6】前記金属層の裏面に、熱可塑性樹脂からな
る裏打層を具備することを特徴とする請求項1〜5のい
ずれかに記載の化粧材。
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