JP2003291104A - 木材プレカット設備 - Google Patents
木材プレカット設備Info
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Abstract
を構成する切断すべき製品木材の中から選択することに
よって、原木材の切断により生じる余材を大幅に減少さ
せることができる。 【解決手段】 原木材1を切断して製品木材1Aとする
プレカット装置2と、製品木材1Aを積載する、棟別に
設けられた複数個の木材積載ステージ4と、製品木材1
Aを木材積載ステージ4に棟別に搬送する搬送装置5と
を備え、プレカット装置2は、原木材1を余材が少なく
最も歩留り良く切断できる長さに切断し、最も歩留りが
良い原木材1の切断長さは、全棟を構成する切断すべき
製品木材1Aの中から選択する。
Description
設備、特に、複数棟の木造住宅用原木材をプレカット装
置により製品木材に切断あるいは切断および加工する際
に、特に、原木材として長尺物を使用し、最も歩留りが
良い原木材の切断長さを、全棟を構成する切断すべき製
品木材の中から選択し、さらに、製品木材長さを有する
余材をプレカット装置に再投入することによって、原木
材の歩留りを大幅に向上させることができる、木材プレ
カット設備に関するものである。
この柱間に固定される横架材とに大別される。柱の長さ
はほぼ決まっているが、横架材の長さは各種あり、施さ
れる木口、アリ溝等の加工形状も横架材1本1本毎に異
なる。近年、木材に前記各種加工を全て自動的に行うプ
レカット装置が、開発され主流を占めつつある。
しながら説明する。
面図である。
は、搬入された原木材1の長さおよび幅寸法を測定する
ための、長さ測定器12、幅測定器13および高さ測定
器14からなる形状測定手段15と、原木材1の高さ方
向に孔あけ等の加工を施すための縦加工機16と、原木
材1の両側面に孔あけ等の加工を施すための横加工機1
7と、原木材1の木口にアリ溝等の加工を施すための木
口加工機18と、形状測定手段15による測定結果に基
づいて、原木材1が加工可能なものか否かを判断し、加
工可能なものである場合には、予め記憶されている長さ
を含めた製品形状の中から余材が少なく歩留り良く加工
できる製品形状を選択し、最適な製品形状に木材が加工
されるように、同一ライン上に設置された各加工機に1
6、17、18に加工指令を出すための制御器(図示せ
ず)とを備えている。
材1は、定尺(長さ約4、5あるいは6m)であり、横
架材は、この定尺材から木取りされる。
うにして、原木材が切断され、これに各種加工が施され
る。
ンに搬入されると、形状測定手段15によって原木材1
の長さ、幅および高さ寸法が測定される。制御器は、こ
れらの測定結果に基づいて、搬入された木材1が制御器
に予め記憶されている長さを含めた製品形状に加工する
ことができるか否かを判断する。そして、加工と判断し
た場合には、最も歩留まり良く加工することができる製
品形状を選択し、その加工指令を各加工機16、17、
18に出す。これによって所望の加工が施された製品木
材1Aは、中間コンベア20を通って、搬出コンベア2
1まで搬送される。
は、加工が施されないまま、加工ラインを通過して搬出
コンベア21まで搬送される。
断と各種加工とを自動的に行うものであるが、原木材1
を余材が少なく最も歩留り良く切断できる長さに切断す
る機能のみのものもある。この場合、製品木材1Aは、
原木材1を切断したものとなる。
来プレカット装置は、何れもの場合も1棟分のみを対象
にしているので、原木材1を余材が少なく最も歩留り良
く切断できる長さに切断することにも限界があった。し
かも、従来、余材は、端材として廃棄処分される場合が
あり、余材量が多い場合には、その分、原木材1の歩留
りが悪かった。
上記問題点を解決し、原木材のさらなる歩留り向上を図
るために鋭意検討を重ねた。この結果、複数棟を構成す
る製品木材の加工を同時に行えば、最も歩留りが良い原
木材の切断長さの選択の余地が増大するので、その分、
余材量が減少して、原木材の歩留り向上を図ることがで
き、また、製品木材の長さを有する余材をプレカット装
置に再投入すれば、原木材のさらなる歩留り向上を図る
ことができるといった知見を得た。
源の保護および木造建築物の低価格化等を目的とした、
通常の木材に代わる集成材の使用によってさらに向上す
る。すなわち、集成材は、節、割れ、および腐れ等の欠
陥部の関係で所定強度を有さない不良木材から前記欠陥
部を切削除去してラミナー用素板を調製し、素板同士
を、フィンガージョイント等の接合手段によって互いに
接合してラミナーを調製し、ラミナーを複数枚積層し、
互いに接着することによって製造したものである。従っ
て、集成材を使用すれば、通常の木材に比べて容易に長
尺物の原木材を得ることができるので、上記切断長さの
選択の余地が増大し、この結果、原木材の歩留り向上効
果がさらに向上する。
じる余材を大幅に減少させることができる木材プレカッ
ト設備を提供するものであり、下記を特徴とするもので
ある。
前記原木材置き場に置かれた原木材を切断して製品木材
とするプレカット装置と、前記製品木材を積載する、棟
別に設けられた複数個の木材積載ステージと、前記製品
木材を前記木材積載ステージに棟別に搬送する搬送装置
とを備え、前記プレカット装置は、前記原木材を余材が
少なく最も歩留り良く切断できる長さに切断し、最も歩
留りが良い前記原木材の切断長さは、全棟を構成する切
断すべき前記製品木材の中から選択することに特徴を有
するものである。
前記原木材置き場に置かれた原木材を切断および加工し
て製品木材とするプレカット装置と、前記製品木材を積
載する、棟別に設けられた複数個の木材積載ステージ
と、前記製品木材を前記木材積載ステージに棟別に搬送
する搬送装置とを備え、前記プレカット装置は、前記原
木材を余材が少なく最も歩留り良く切断できる長さに切
断し、最も歩留りが良い前記原木材の切断長さは、全棟
を構成する切断および加工すべき前記製品木材の中から
選択することに特徴を有するものである。
記載の発明において、原木材は、長尺物であることに特
徴を有するものである。
何れか1つに記載の発明において、製品木材にマークを
付与するマーク付与装置を備えたことに特徴を有するも
のである。
何れか1つに記載の発明において、余材のうち、製品木
材の長さを満足する使用可能余材が置かれる余材置き場
を備え、前記余材置き場に置かれた前記使用可能余材
は、原木材の一部として、再度、プレカット装置に搬送
されることに特徴を有するものである。
何れか1つに記載の発明において、原木材置き場は、原
木材の断面形状別に設けられ、余材のうち、製品木材の
長さを満足する使用可能余材は、前記使用可能余材と同
一の断面形状の原木材が置かれている原木材置き場に置
かれ、原木材の一部として、再度、プレカット装置に搬
送されることに特徴を有するものである。
設備の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
示す概略平面図、図2は、この発明の他の木材プレカッ
ト設備を示す概略平面図である。
材1は、通常の木材でも良いが、長尺化が容易な集成材
等であれば、この発明の効果がより一層発揮される。2
は、原木材1を製品木材1Aに切断および加工する、例
えば、図2に示すようなプレカット装置であり、複数棟
の製品木材1Aを上述したように切断および加工する。
3は、プレカット装置2に近接して設けられた原木材置
き場であり、ここに複数本の原木材1が一括して置か
れ、クレーン等によって原木材1がプレカット装置2に
搬入される。
び加工された製品木材1Aを積載する複数個の木材積載
ステージであり、この例では片側5棟づつ計10棟分そ
れぞれ棟別に、後述する搬送装置に沿って設けられてい
る。5は、ローラコンベア等の搬送装置であり、製品木
材1Aを木材積載ステージ4に棟別に搬送する。搬送装
置5は、縦送り部5Aと横送り部5Bとからなり、縦送
り部5Aによって所定棟の木材積載ステージ4の前方ま
で製品木材1Aが縦送りされた後、横送り部5Bによっ
て木材積載ステージ4に横送りされ、段積みされる。
テージ4への搬送操作は、全て、図示しないが制御器に
より予め入力されたデータに従って自動的に行われる。
び加工された製品木材1Aに番付け等のマークを付与す
るマーク付与装置としての印字装置を、プレカット装置
2に併設しても良い。
材プレカット設備によれば、以下のようにして、原木材
1が切断および加工されて製品木材1Aとなり、製品木
材1Aが所定の木材積載ステージ4に搬送される。
装置2に搬入されると、原木材1は、余材が少なく最も
歩留り良く切断できる長さに切断され、孔あけ、アリ溝
等の各種加工が施される。この際、最も歩留りが良い原
木材1の切断長さは、全棟、すなわち、10棟を構成す
る切断および加工すべき製品木材の中から選択される。
従って、1棟の製品木材の中から選択する場合に比べて
大幅に選択の余地が広がり、その分、原木材1の歩留り
が向上する。
木材1Aは、搬送装置5によって所定棟の木材積載ステ
ージ4に搬送され、段積みされる。
加工する場合であるが、原木材1を歩留り良く切断のみ
する場合も同様である。この場合、製品木材1Aには、
後に各種加工が施される。
た原木材1の余材の中には、製品木材1Aとして使用可
能な長さのものも含まれている。この使用可能余材1B
を、プレカット装置2に再投入して加工すれば、従来、
端材として廃棄処分されていた原木材1の有効利用を図
ることができる。
2に示すように、プレカット装置2により原木材1を加
工した後に生じた使用可能余材1Bを、縦送り部5Aか
ら搬送ローラ等の余材搬送手段5Cにより、余材置き場
3Aまで搬送して、ここに積載しておく。そして、原木
材1の一部として、プレカット装置2に再投入する。使
用可能余材1Bの使用法としては、図2の例で言えば、
10棟分の何れかに使用しても、あるいは、全棟の加工
の終了後、次の棟の加工に当たって使用することが考え
られる。
用可能余材1Bであるか否かは、原木材1の長さと切断
長さが予め把握されているので、容易に判断でき、この
判断は、全て上記制御器により行われ、使用可能余材1
Bの管理も全て前記制御器により行われる。
状別に積載するものである場合には、上記のように余材
置き場3Aを別に設ける必要はなく、使用可能余材1B
と同一の断面形状の原木材1が置かれている原木材置き
場3に使用可能余材1Bを置けば良い。なお、図2にお
いて、図1と同一番号は、同一物を示すので、説明は省
略する。
ば、以下のような有用な効果がもたらされる。
ット装置により製品木材に切断あるいは切断および加工
する際に、特に、原木材として長尺物を使用し、最も歩
留りが良い原木材の切断長さを、全棟を構成する切断す
べき製品木材の中から選択することによって、原木材の
切断により生じる余材を大幅に減少させることができ、
この効果は、原木材として長尺物を使用すればさらに向
上する。
品木材として使用できる長さを有するものか否かを判断
し、使用可能な余材である場合には、これを余材置き場
あるいは原木材置き場に戻し、プレカット装置に再投入
して加工することにより、余材の有効利用が図れ、原木
材の歩留りが著しく向上する。
テージ数、すなわち、棟数が増加するほど向上するが、
余材をプレカット装置に再投入して加工することによっ
て、見かけの木材積載ステージ数が理論上無限大にな
る。すなわち、ある余材は、図2の例で言えば、10棟
分の製品木材としては利用できないが、次の棟の製品木
材としては利用できる場合があるからである。
図である。
平面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 原木材置き場と、前記原木材置き場に置
かれた原木材を切断して製品木材とするプレカット装置
と、前記製品木材を積載する、棟別に設けられた複数個
の木材積載ステージと、前記製品木材を前記木材積載ス
テージに棟別に搬送する搬送装置とを備え、前記プレカ
ット装置は、前記原木材を余材が少なく最も歩留り良く
切断できる長さに切断し、最も歩留りが良い前記原木材
の切断長さは、全棟を構成する切断すべき前記製品木材
の中から選択されることを特徴とする木材プレカット設
備。 - 【請求項2】 原木材置き場と、前記原木材置き場に置
かれた原木材を切断および加工して製品木材とするプレ
カット装置と、前記製品木材を積載する、棟別に設けら
れた複数個の木材積載ステージと、前記製品木材を前記
木材積載ステージに棟別に搬送する搬送装置とを備え、
前記プレカット装置は、前記原木材を余材が少なく最も
歩留り良く切断できる長さに切断し、最も歩留りが良い
前記原木材の切断長さは、全棟を構成する切断および加
工すべき前記製品木材の中から選択されることを特徴と
する木材プレカット設備。 - 【請求項3】 前記原木材は、長尺物であることを特徴
とする、請求項1または2記載の木材プレカット設備。 - 【請求項4】 前記製品木材にマークを付与するマーク
付与装置を備えたことを特徴とする、請求項1から3の
何れか1つに記載の木材プレカット設備。 - 【請求項5】 前記余材のうち、前記製品木材の長さを
満足する使用可能余材が置かれる余材置き場を備え、前
記余材置き場に置かれた前記使用可能余材は、前記原木
材の一部として、再度、前記プレカット装置に搬送され
ることを特徴とする、請求項1から4の何れか1つに記
載の木材プレカット設備。 - 【請求項6】 前記原木材置き場は、前記原木材の断面
形状別に設けられ、前記余材のうち、前記製品木材の長
さを満足する使用可能余材は、前記使用可能余材と同一
の断面形状の前記原木材が置かれている前記原木材置き
場に置かれ、前記原木材の一部として、再度、前記プレ
カット装置に搬送されることを特徴とする、請求項1か
ら4の何れか1つに記載の木材プレカット設備。
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---|---|---|---|
JP2002308790A JP4194335B2 (ja) | 2002-02-04 | 2002-10-23 | 木材プレカット設備 |
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JP2002026896 | 2002-02-04 | ||
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Publications (2)
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---|---|---|---|
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS61171301A (ja) * | 1985-01-25 | 1986-08-02 | 株式会社トーア | 木材の自動加工装置 |
JPH0382501A (ja) * | 1989-08-25 | 1991-04-08 | Ibiden Co Ltd | 材木加工制御方式 |
JP2003175502A (ja) * | 2001-12-12 | 2003-06-24 | Sekisui House Ltd | 木造構造部材のプレカット生産システム |
-
2002
- 2002-10-23 JP JP2002308790A patent/JP4194335B2/ja not_active Expired - Fee Related
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