JP2003291081A - アーム駆動装置 - Google Patents
アーム駆動装置Info
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Abstract
プーリ11と、関節部3に設けられた第2のタイミング
プーリ12との間に掛け渡されるタイミングベルトを、
2本の短いタイミングベルト15,16で構成し、これ
ら2本のタイミングベルト15,16を同時に駆動する
駆動源7を第1アーム5の途中に設ける。
Description
関する。さらに詳述すると、本発明は、例えば半導体の
ウェハ、大型液晶搬送ロボット等の大型のワークをカセ
ットや膜付装置等のプロセス装置の間で移動させる多関
節ロボットにおけるアーム駆動装置の構造の改良に関す
る。
ると共に回転駆動源の回転力を伝達して伸縮等の動作を
させるようにしたアーム駆動装置が、例えば半導体のウ
ェハ等のワークをカセットや膜付装置等のプロセス装置
の間で移動させる多関節ロボットとして使用されてい
る。
は、基台104上の関節部を中心に回転可能な第1アー
ム105と、この第1アーム105の先端部に関節部を
介して回転可能に連結された第2アーム106と、基台
104に固定された第1のタイミングプーリ107と、
関節部において第2アーム106に固定された第2のタ
イミングプーリ108と、これら第1のタイミングプー
リ107及び第2のタイミングプーリ108に掛け渡さ
れたタイミングベルト111とを備え、第1アーム10
5が回転したときの第2アーム106の回転量を規制し
てこの第2アーム106の先端部を直線的に移動させる
ものであり、ワーク101をハンド102上に載置し、
このハンド102を常時一定方向に向けながら直線上を
移動させることが可能である。ハンド102は、第2ア
ーム106のハンド側プーリ110に取り付けられてい
る。第1アーム105と第2アーム106は同じ長さで
あり、第1アーム105は2つのタイミングプーリ10
7,108と1本の長いタイミングベルト111とを収
容し、第2アーム106は2つのタイミングプーリ10
9,110と1本の長いタイミングベルト112とを収
容している。
軸113が第1のタイミングプーリ107と同心となる
位置に回転可能に設けられており、基台104及び第1
のタイミングプーリ107に対して第1アーム105を
回転可能に支持している。この駆動軸113は、基台1
04に内蔵されるモータ(図示せず)によって回転され
る。また、第2のタイミングプーリ108と第2アーム
106とは連結筒114により固定されている。さら
に、第1アーム105と第3のタイミングプーリ109
とは連結軸115により固定されている。この連結軸1
15は、連結筒114の内部に回転可能に収容されてい
る。
第2のタイミングプーリ108との径(歯数)の比は
2:1とされ、第3のタイミングプーリ109と第4の
タイミングプーリ110との径(歯数)の比は1:2と
されている。このため、第1のタイミングプーリ10
7、第2のタイミングプーリ108そして第4のタイミ
ングプーリ110の回転角比は1:2:1となる。
は、モータを駆動することにより第1アーム105を基
台104に対して回転させる。このとき、固定的な基台
側プーリ107に対し相対的に回転するタイミングベル
ト111が、第1アーム105に対してハンド側プーリ
108を相対回転させる。このハンド側プーリ108の
第1アーム105に対する回転により、第1アーム10
5に対して第2アーム106が回転すると共に第2アー
ム106に対して基台側プーリ109が回転する。さら
に、第2アーム106に対して基台側プーリ109が回
転することにより、第2アーム106に対してハンド側
プーリ110が回転してハンド102が回転する。
106が同じ長さであると共に第1アーム105の基台
側プーリ107とハンド側プーリ108(即ち、第2ア
ーム106の基台側プーリ109)と第2アーム106
のハンド側プーリ110との回転角度比は1:2:1で
あるので、第1アーム105を回転させることにより、
第1アーム105と第2アーム106との角度が変化し
て、第1アーム105の基台側プーリ107の中心と第
2アーム106のハンド側プーリ110の中心とを結ん
だ直線上をハンド102が向きを一定にしながら移動す
る。
うな構造のアーム駆動装置103においては、以下のよ
うな問題がある。
設けられた基台側プーリ107とハンド側プーリ108
との間にかけ渡された1本の長いタイミングベルト11
1で第2アーム106を直接駆動し、同様に1本の長い
タイミングベルト112でハンド102を駆動する構造
であるため、ハンド102を直進駆動させる際の精度が
これらタイミングベルト111,112自体の剛性によ
って左右されてしまう。ところが、高い剛性を確保しよ
うとすればベルト幅を大きくしたり強度を増加させたり
する必要があり、アーム駆動装置103全体の大型化を
招く。このため、タイミングベルト111,112には
剛性上の限界があり、アーム駆動装置103の高い精度
を確保するのが難しい。
じれば、その伸び分がそのまま第2アーム106の回転
の遅れとなるのに対し、駆動軸113によって直接駆動
される第1アーム105は遅れなく回転することから、
第1アーム105と第2アーム106との回転にずれが
生じる。したがって、第2アーム106の先端部の直進
性が阻害され、直線移動を維持するのが難しくなる。
る直進性を確保できるようにしたアーム駆動装置を提供
することを目的とする。
め、請求項1記載の発明は、基台上の関節部を中心に回
転可能な第1アームと、この第1アームの先端側の関節
部に回転可能に連結された第2アームと、基台上の関節
部に設けられた第1のタイミングプーリと、第1アーム
先端側の関節部に設けられた第2のタイミングプーリ
と、これら第1のタイミングプーリ及び第2のタイミン
グプーリに掛け渡されたタイミングベルトとを備え、第
1アームが回転したときの第2アームの回転量を規制し
てこの第2アームの先端部を直線的に移動させるアーム
駆動装置において、タイミングベルトを2本の短いタイ
ミングベルトで構成し、これら2本のタイミングベルト
を同時に駆動する駆動源を第1アームの途中に設けてい
るものである。
されたタイミングベルトの一方側(第1のタイミングプ
ーリと駆動源との間に掛け渡されるベルト)は、駆動源
の回転を第1のタイミングプーリに伝達することにより
第1アームを回転させる。また、他方側のタイミングベ
ルトは、駆動源の回転を第2のタイミングプーリに伝達
して第2アームを回転させる。この場合、各タイミング
ベルトに伸びが生じればその分だけアームの回転に遅れ
が生じうるが、ここで用いられるタイミングベルトは通
常の1本の長いものに比べて半分程度の長さであること
からベルトの伸びも半分程度となり、伸びによる影響
(回転遅れ)が少ない。このため、タイミングベルトの
精度が相対的に向上することになり、第2アーム先端に
おける直進性が確保しやすくなる。
れが伸びることによって遅れが相殺されるから、第1ア
ームと第2アームとの間における回転ずれが更に少なく
なる。このため、第2アーム先端の直進性をより確保し
やすい。
ルトは、請求項2記載の発明のように、伸びにより生じ
る回転遅れが同程度であることが好ましい。こうした場
合、第1アームと第2アームとの間における遅れを相殺
して回転ずれをなくすことが可能となる。
プーリの回転を減速して伝達する減速機が関節部に設け
られていることが好ましい。この場合、タイミングベル
トの回転量が減じて伝達されるとともに、タイミングベ
ルトの伸びに伴う回転遅れも減じて伝達されることにな
るため回転遅れの影響がその分排除される。また、タイ
ミングプーリを各関節部に直接取り付けた場合よりも高
い剛性と精度とを確保しやすい。
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
す。本発明にかかるアーム駆動装置1は、基台9上の関
節部2を中心に回転可能な第1アーム5と、この第1ア
ーム5の先端側の関節部3に回転可能に連結された第2
アーム6と、関節部2に設けられた第1のタイミングプ
ーリ11と、関節部3に設けられた第2のタイミングプ
ーリ12と、第1アーム5が回転したときの第2アーム
6の回転量を規制してこの第2アーム6の先端部を直線
的に移動させるようにしている。第2アーム6の先端部
の関節部4にはハンド10が回転可能に連結されてい
る。ワーク8が載置されるハンド10は、常時一定方向
を向きながら直線上を移動する。また本実施形態の場
合、第1のタイミングプーリ11と第2のタイミングプ
ーリ12との間には2本の短いタイミングベルト15,
16が掛け渡され、これら2本のタイミングベルト1
5,16を同時に駆動するモータ7が第1アーム5の途
中であって関節部2と関節部3とのほぼ中間に設けられ
ている。
から関節部3までの長さと関節部3から関節部4までの
長さが等しくされている。また、それぞれのアーム5,
6の両端部にはタイミングプーリ11,12,13,1
4が設けられている。第1アーム5の基台側プーリ(第
1のタイミングプーリ)11とハンド側プーリ(第2の
タイミングプーリ)12とは、タイミングベルト15,
16を介してモータ7の回転を伝達する。また、第2ア
ーム6の基台側プーリ(第3のタイミングプーリ)13
とハンド側プーリ(第4のタイミングプーリ)14と
が、第2のタイミングプーリ12から伝達された回転を
更にハンド10まで伝達する。
14は基台9、アーム5,6あるいはハンド10に回転
不能あるいは回転可能に直接取り付けられていても構わ
ないが、減速機を介して取り付けられていることが好ま
しい。例えば減速比100の減速機を介した場合、タイミ
ングベルトの伝達回転量が1/100になるとともに、伝達
伸び量も1/100となるため、タイミングベルトの伸びに
よる回転遅れなどの影響を排除できる。また、タイミン
グプーリを各関節部に直接取り付けた場合よりも高い剛
性と精度とを確保しやすい。本実施形態の場合、関節部
2,3,4にそれぞれ減速機17,18,19を設け、
これらを介して各タイミングプーリ11〜14を取り付
けるようにしている。減速機17〜19としては、例え
ば中心軸(入力軸)と回転可能なシャフトケーシング
(出力軸)との間に遊星ギヤを挟み込み入力回転数を一
定の比で減速して逆方向に出力する軸継手のようなもの
が該当するがこれは一例でありこれに限られることはな
い。
台9と第1アーム5とが回転可能に連結されている。第
1アーム5は、第1減速機17のケーシング17aに取
り付けられている。第1減速機17の中心軸17bには
第1のタイミングプーリ11が取り付けられている。第
1減速機17は入力回転数を1/b1に減速して出力す
る減速比b1の減速機である。また、第1アーム5と第
2アーム6とは減速比b2の第2減速機18により回転
可能に連結されている。第1アーム5は、第2減速機1
8のケーシング18aに取り付けられている。第2減速
機18の中心軸である連結軸20には第2のタイミング
プーリ12と第3のタイミングプーリ13とが同量回転
するように取り付けられている。さらに、第2アーム6
とハンド10とが減速比b3の第3減速機19により回
転可能に連結されている。第3減速機19の中心軸19
bには第4のタイミングプーリ14が取り付けられてい
る。ハンド10は、第3減速機19のケーシング19a
に取り付けられている。第3のタイミングプーリ13と
第4のタイミングプーリ14との間には従来と同じよう
な1本の長い第2のタイミングベルト21が掛け渡され
ている。
7aと第1のタイミングプーリ11との間に掛け渡され
ている。また、タイミングベルト16はモータ7の出力
軸7aと第2のタイミングプーリ12との間に掛け渡さ
れている。モータ7を駆動することにより、両タイミン
グベルト15,16は同方向に回転する。
径(歯数)がモータ7の出力軸7aの径(歯数)のa1
倍であり、回転数を1/a1に減速する減速比a1のプー
リである。同様に、第2のタイミングプーリ12と出力
軸7aとは減速比a2でタイミングベルト16により接
続されている。さらに、第3のタイミングプーリ13と
第4のタイミングプーリ14とは減速比1/a3でタイ
ミングベルト21により接続されている。
端部(ここでは関節部4が該当する)が直線移動するよ
うにしているが、このための条件は以下のとおりであ
る。すなわち、第1アーム5と第2アーム6の長さが
同じであることの他、 (減速比a1)×(第1減速機17の減速比b1)=
(減速比a2)×(第2減速機18の減速比b2)×2 第1アーム5と第2アーム6の回転方向が反対である
こと が必要となる。
ンド10の向きが一定となる条件は以下のとおりであ
る。すなわち、 2×(第2減速機18の減速比b2−1)=第3の減
速機19の減速比b3×(減速比a3) 第2アーム6とハンド10の回転方向が反対であるこ
と が必要となる。〜の条件全てが満たされた場合、第
1アーム5、第2アーム6、ハンド10の回転角比が
1:2:1となり、ハンド10が同じ方向を向きつつ直
線上を移動するようになる。
設けられるハンド10は、特にその構造が限られるもの
ではないが、例えば図2に示すように平行な2本の平行
な支持フレーム10aを備える等してワーク8を支持可
能なものである。
基台9がロボット本体25に昇降及び回転可能に設置さ
れることにより支持されている(図2参照)。この場
合、基台9自体を昇降させあるいは回転させることによ
ってハンド10を直線運動させる際の高さや方向を変更
することができる。
説明する。以下に示す回転方向(例えば時計回り)は、
アーム駆動装置1を上方から見た場合における方向であ
る(図3、図4参照)。
示すように伸長した状態となるようにアーム駆動装置1
を動作させる場合について説明する。図1においてモー
タ7の出力軸7aを反時計回りに回転させると、第1の
タイミングプーリ11が1/a1に減速されて同じく反
時計回りに回転する。この回転は、第1減速機17によ
って更に1/b1に減速され、シャフト17cの時計回
りの回転となって現れる。シャフト17cは、この基台
9に固定されている第1アーム5を1/(a1・b1)に
減速して関節部2を中心に時計回りに回転させる。
力軸7aは、タイミングベルト16を介して第2のタイ
ミングプーリ12及びこのプーリ12と同軸上の第3の
タイミングプーリ13を1/a2に減速して反時計回り
に回転させる。この回転は、第2減速機18によって更
に1/b2に減速され、シャフト18cの反時計回りの
回転となって現れる。第1アーム5の回転角と第2アー
ム6の回転角の比は1:2である。
回転する第3のタイミングプーリ13は、タイミングベ
ルト21を介して第4のタイミングプーリ14を更に1
/a 3に減速して回転させる。この回転は、第3減速機
19によって更に1/b3に減速され、ケーシング19
aの時計回りの回転となって現れる。時計回りに回転す
るケーシング19aは、ハンド10を第2アーム6に対
して時計回り方向へ相対回転させる。
装置1においては、第1アーム5及び第2アーム6が同
じ長さであると共に、第1アーム5、第2アーム6、ハ
ンド10の回転角比が1:2:1であることから、図4
に示すようにハンド10が同じ方向を向きつつ、関節部
2と関節部4のそれぞれの回転中心を結んだ直線上を移
動する。
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば本実施形態ではタイミングベルト15とタ
イミングベルト16とに同じベルトを用い、モータ7を
第1アーム5のほぼ中間に設けるようにしたがこれは好
適な一例に過ぎずこれに限られることはない。例えば、
タイミングベルト15,16として長さや幅が異なるベ
ルトを用いればこれに伴ってモータ7の設置位置も当然
に変わってくるが、このような場合でも、両タイミング
ベルト15,16の伸びにより生じうる回転遅れの一部
あるいは全部を相殺させて回転ずれを少なくする(ある
いはなくす)ことが可能である。
1記載のアーム駆動装置によると、駆動源の駆動力が通
常よりも短いタイミングベルトによってタイミングプー
リ等に伝達されるため、伸びによる影響つまり回転遅れ
が少なくなる。したがって、この分だけタイミングベル
トの精度が相対的に向上することになり、第2アーム先
端における直進性を確保しやすくなる。
れが伸びることによって遅れが相殺されるから、第1ア
ームと第2アームとの間における回転ずれが更に少な
い。このため、第2アーム先端の直進性をより確保しや
すくなる。
ると、2本の短いタイミングベルトの伸びにより生じる
回転遅れが同程度となるようにしていることから、第1
アームと第2アームとの間における遅れを相殺して回転
ずれをなくすことが可能となる。
ると、タイミングプーリの回転を減速して伝達する減速
機を関節部に設け、タイミングベルトの伸びに伴う回転
遅れを減じて伝達するようにしているため回転遅れの影
響をその分排除することができる。しかも、タイミング
プーリを各関節部に直接取り付けた場合よりも高い剛性
と精度とを確保しやすい。
す側面図である。
ハンドを示す平面からの概略図である。
びハンドを示す平面からの概略図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 基台上の関節部を中心に回転可能な第1
アームと、この第1アームの先端側の関節部に回転可能
に連結された第2アームと、前記基台上の関節部に設け
られた第1のタイミングプーリと、前記第1アーム先端
側の関節部に設けられた第2のタイミングプーリと、こ
れら第1のタイミングプーリ及び第2のタイミングプー
リに掛け渡されたタイミングベルトとを備え、前記第1
アームが回転したときの前記第2アームの回転量を規制
してこの第2アームの先端部を直線的に移動させるアー
ム駆動装置において、前記タイミングベルトを2本の短
いタイミングベルトで構成し、これら2本のタイミング
ベルトを同時に駆動する駆動源を前記第1アームの途中
に設けていることを特徴とするアーム駆動装置。 - 【請求項2】 前記2本の短いタイミングベルトは伸び
により生じる回転遅れが同程度であることを特徴とする
請求項1記載のアーム駆動装置。 - 【請求項3】 前記タイミングプーリの回転を減速して
伝達する減速機が前記関節部に設けられていることを特
徴とする請求項1または2記載のアーム駆動装置。
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