JP2003290929A - 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ - Google Patents

消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ

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JP2003290929A JP2002094123A JP2002094123A JP2003290929A JP 2003290929 A JP2003290929 A JP 2003290929A JP 2002094123 A JP2002094123 A JP 2002094123A JP 2002094123 A JP2002094123 A JP 2002094123A JP 2003290929 A JP2003290929 A JP 2003290929A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のめ溶接トーチは、ノズルをトーチボディ
に取付けたり、ノズルをトーチボディから取り外すごと
に、ノズル固定ネジを工具で締めたり緩めたりしなくて
はならなかたった。 【解決手段】トーチボディ側にボタン小外周部通過用ノ
ズル切欠部に続けてボタン大外周部係合用ノズル切欠部
を設けたボタン係合ノズルと、トーチボディの外周の相
対向する位置で2組のボタン成形体をトーチボディの軸
中心方向に摺動可能に保持するボタン成形体保持トーチ
ボディとからなり、ボタン成形体をトーチボディの軸中
心方向に摺動させたときにボタン成形体が上記ボタン小
外周部通過用ノズル切欠部を通過してボタン係合ノズル
を取り外し、ボタン成形体をトーチボディの軸中心外部
方向に摺動させたときにボタン成形体が上記ボタン大外
周部係合用ノズル切欠部に係合してボタン係合ノズルを
装着する溶接トーチである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消耗電極ガスシー
ルドアーク溶接(以下、溶接という)トーチにおいて、
ノズルをトーチボディにワンタッチで着脱することがで
きる溶接トーチ、特に、1トーチ内で2本の消耗電極
(以下、ワイヤという)を送給して溶接するねじ込みの
できない非円形ノズルを使用した溶接トーチの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種溶接構造物の建造において、
薄板高速溶接又は厚板高溶着溶接の作業能率の向上を図
るために、1本のトーチ内で2本のワイヤを送給する2
電極1トーチ方式の溶接が採用されている。図1は、従
来の溶接トーチの外形図であって、同図(A)は正面図
であり、同図(B)は側面図である。同図において、従
来のノズルねじ止め溶接トーチ10はトーチボディ1の
先端にねじ止めノズル2がノズル固定ネジ13、14に
よって固定されている。
【0003】図2は、従来の溶接トーチの部分断面図で
あって、同図(A)は正面図であり同図(B)は側面図
である。同図において、トーチボディ1の先端にチップ
ボディ4、5が取付けられ、これらのチップボディ4と
5とは絶縁されている。また、給電チップ6、7がチッ
プボディ4、5の先端にそれぞれネジ込まれていて、ワ
イヤが給電チップ6、7に内接して、溶接用電源装置の
出力がトーチボディ1からチップボディ4、5、給電チ
ップ6、7を通じてワイヤまで供給される。また、チッ
プボディ4、5の周囲にシールドガスの流れをより安定
化させるためにオリフス8、9がそれぞれ設けられてい
て、ねじ止めノズル2がチップボディ4、5と給電チッ
プ6、7とを取囲んでいる。
【0004】ノズルを溶接トーチに装着する方法として
は、例えば、図3に示す1トーチ1電極方式の溶接トー
チの場合、ノズルねじ込み溶接トーチ11のトーチボデ
ィ12及びねじ込みノズル3の形状が円筒状であるの
で、トーチボディ12の一端の外周面にオネジを切り、
ねじ込みノズル3の一端の内周面にメネジを切り、トー
チボディ12のオネジ部12aをねじ込みノズル3のメ
ネジ部3aにネジ止めしている。
【0005】図3は、1トーチ1電極方式の溶接トーチ
を示す図であって、同図(A)は外形図であり、同図
(B)は断面図であり、同図(C)はねじ込みノズル3
を取り外した状態を説明する図である。同図において、
図2と同一機能に同一符号を付して説明を省略する。
【0006】他方、2電極1トーチ方式の溶接トーチの
場合、通常、図示していない溶接ロボットのマニピュレ
ータ先端に取付けられ、溶接ロボットの操作性を高める
ために溶接トーチを小型化する必要があり、図2に示す
ねじ止めノズル2の形状を中空の扁平な円錐台状(非円
形)にしている。
【0007】図4は、従来の2電極1トーチ方式の溶接
トーチにおいて、ノズル固定ネジ13、14を工具で回
して緩めた後で、ねじ止めノズル2を取外した状態を説
明する図であって、同図(A)は正面図であり、同図
(B)は側面図である。したがって、従来の2電極1ト
ーチ方式の溶接トーチは、図3に示す1トーチ1電極方
式の溶接トーチのように、ねじ込みノズル3をトーチボ
ディ1にネジ込む構造にすることができないために、図
4に示すように、ノズル固定ネジ13、14を工具で回
して締め付けることによって、ねじ止めノズル2をトー
チボディ1に装着する構造になっている。この場合、ね
じ止めノズル2にはノズル固定ネジのネジ部を通すノズ
ル固定ネジ通過用切欠部2a及び固定ネジ頭部を締め付
けるノズル固定ネジ頭部当接用切欠部2bが設けられて
いてノズル固定ネジ13、14を工具で緩めるだけでよ
いようになっているノズルもある。
【0008】図5は、従来のノズルねじ止め溶接トーチ
において、ねじ止めノズル2をトーチボディ1から取り
外す手順を説明する図である。同図(A)に示すよう
に、ノズル固定ネジ13、14によってねじ止めノズル
2がトーチボディ1に取付けられている状態から、同図
(B)に示すように、ノズル固定ネジ13、14を緩め
てから、同図(C)に示すように、ねじ止めノズル2が
トーチボディ1から取外される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すように、従
来のノズルねじ止め溶接トーチ11は、ノズル固定ネジ
13、14を締めたり緩めたりすることによって、ねじ
止めノズル2をトーチボディ1に取付けたり、ねじ止め
ノズル2をトーチボディ1から取外したりする構造であ
る。したがって、ねじ止めノズル2をトーチボディ1に
取付けたり、ねじ止めノズル2をトーチボディ1から取
り外すごとに、ノズル固定ネジ13、14を工具で締め
たり緩めたりしなくてはならないために作業能率が低下
する。また、溶接中に、溶滴及び溶融池の一部がスパッ
タとして周囲に飛散した場合、スパッタがノズル固定ネ
ジ13、14の工具先端挿入用溝13a、14aに付着
して工具先端挿入用溝13a、14aが詰まるために、
ノズル固定ネジ13、14を回すことができなくなり、
ねじ止めノズル2をトーチボディ1に着脱することが困
難になる場合がある。さらに、固定ネジ13、14に垂
直又は固定ネジ13、14の回転方向に工具先端を保持
して挿入用溝13a、14aに工具先端を押しつけたり
工具を回転させることができない障害物があるときは、
工具先端挿入用溝を変形拡大させたり、固定ネジ13、
14の頭を変形させてしまって固定ネジ13、14を回
転させることができなくなる。
【0010】本発明は、溶接トーチにおいて、一方の片
手でボタン成形体20、21を押すだけで、他方の片手
でノズルをトーチボディにワンタッチで着脱することが
できる溶接トーチ、特に、1トーチ内で2本のワイヤを
送給して溶接するねじ込みのできない非円形ノズルを使
用した溶接トーチの改良に関するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】実施態様1に記載の発明
は、トーチボディにノズルを着脱する溶接トーチにおい
て、図7に示すように、ノズルの軸中心線36gのトーチ
ボディ側にボタン小外周部通過用ノズル切欠部36aに続
けてボタン大外周部係合用ノズル切欠部36bを設けたボ
タン係合ノズル36と、トーチボディの外周の相対向す
る位置1a、1bで2組のボタン成形体20、21をトー
チボディの軸中心方向1cに摺動可能に保持するボタン
成形体保持トーチボディ16とからなり、ボタン成形体
20、21をトーチボディの軸中心方向1cに摺動させ
たときにボタン成形体20、21が上記ボタン小外周部
通過用ノズル切欠部36aを通過してボタン係合ノズル3
6を取り外し、ボタン成形体20、21をトーチボディ
の軸中心外部方向1dに摺動させたときにボタン成形体
20、21が上記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部36
bに係合してボタン係合ノズル36を装着する溶接トー
チである。
【0012】実施態様2に記載の発明は、トーチボディ
にノズルを着脱する溶接トーチにおいて、実施態様1に
記載のボタン成形体20、21をトーチボディの軸中心
方向1cに摺動可能に保持する機能を具体化した発明で
あって、図7に示すように、ノズルの軸中心線36gのト
ーチボディ側にボタン小外周部通過用ノズル切欠部36a
に続けてボタン大外周部係合用ノズル切欠部36bを設け
たボタン係合ノズル36と、図9に示すように、内部に
ボタン成形体貫通孔20h、21hを設けたボタン成形体2
0、21と、トーチボディの外周の相対向する位置1a、
1bでトーチボディの軸中心方向1cにボタン成形体2
0、21の一部が挿入されるトーチボディ内ボタン成形
体挿入孔24、25を設けたボタン成形体保持トーチボ
ディ16と、上記ボタン成形体貫通孔20h、21hに挿入し
てボタン成形体保持トーチボディ16に固定したボタン
成形体保持ピン22、23とからなり、ボタン成形体2
0、21を摺動させてトーチボディの軸中心方向1cに
押し込んだ位置でボタン成形体20、21が上記ボタン
小外周部通過用ノズル切欠部36aを通過し、トーチボデ
ィの軸中心外部方向1dに押し出した位置でボタン成形
体20、21が上記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部
36bに係合する溶接トーチである。
【0013】実施態様3に記載の発明は、トーチボディ
にノズルを着脱する溶接トーチにおいて、実施態様2に
記載の発明にノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、2
1c及びノズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21bを有
してボタン係合ノズル36を取り外し及び装着する機能
を具体化した発明であって、図7に示すように、ノズル
の軸中心線36gのトーチボディ側にボタン小外周部通過
用ノズル切欠部36aに続けてボタン大外周部係合用ノズ
ル切欠部36bを設けたボタン係合ノズル36と、図9に
示すように、トーチボディの外周の相対向する位置1a、
1bでトーチボディの軸中心方向1cにノズル切欠部通過
用ボタン小外周部20c、21c及びノズル切欠部係合用ボタ
ン大外周部20b、21b及びボタン成形体内に設けたボタン
成形体貫通孔20h、21hを有するボタン成形体20、21
と、上記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21bが
挿入されるトーチボディ内ボタン成形体挿入孔24、2
5を設けたボタン成形体保持トーチボディ16と、上記
ボタン成形体貫通孔20h、21hに挿入してボタン成形体保
持トーチボディ16に固定したボタン成形体保持ピン2
2、23とからなり、ボタン成形体20、21を上記ボ
タン成形体保持ピン22、23に摺動させてトーチボデ
ィの軸中心方向1cに押し込んだときにボタン成形体2
0、21が上記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36a
を通過してボタン係合ノズル36を取り外し、ボタン成
形体20、21をトーチボディの軸中心方向1cに押し
込んでボタン係合ノズル36の上記ボタン大外周部係合
用ノズル切欠部36bをボタン成形体20、21まで挿入
して、ボタン成形体20、21を上記ボタン成形体保持
ピン22、23に摺動させてトーチボディの軸中心外部
方向1dに押し出したときにボタン成形体20、21が
上記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部36bに係合して
ボタン係合ノズル36を装着する溶接トーチである。
【0014】実施態様4に記載の発明は、トーチボディ
にノズルを着脱する溶接トーチにおいて、実施態様3に
記載のボタン成形体20、21がノズル切欠部係合用ボ
タン大外周部20b、21b及びノズル切欠部通過用ボタン小
外周部20c、21cを有してボタン係合ノズル36のノズル
切欠部との位置関係を具体化した発明であって、図7に
示すように、ノズルの軸中心線36gのトーチボディ側に
ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36aに続けてボタン
大外周部係合用ノズル切欠部36bを設けたボタン係合ノ
ズル36と、図9に示すように、トーチボディの外周の
相対向する位置1a、1bでトーチボディの軸中心方向1c
にノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21c及びノズ
ル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21b及びボタン成形
体内に設けたボタン成形体貫通孔20h、21hを有するボタ
ン成形体20、21と、上記ノズル切欠部係合用ボタン
大外周部20b、21bが挿入されるトーチボディ内ボタン成
形体挿入孔24、25を設けたボタン成形体保持トーチ
ボディ16と、上記ボタン成形体貫通孔20h、21hに挿入
すると共に、先端側にバネ30、31を挿入してボタン
成形体20、21及びバネ30、31を摺動させてトー
チボディの軸中心方向1cに押し込んだときに上記ノズ
ル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cが上記ボタン小
外周部通過用ノズル切欠部36aを通過し、トーチボディ
の軸中心外部方向1dに押し出したときに上記ノズル切
欠部係合用ボタン大外周部20b、21bが上記ボタン大外周
部係合用ノズル切欠部36bに係合する位置でボタン成形
体保持トーチボディ16に固定したボタン成形体保持ピ
ン22、23とからなる溶接トーチである。
【0015】実施態様5に記載の発明は、トーチボディ
にノズルを着脱する溶接トーチにおいて、実施態様4に
記載の発明のノズルを取り外すとき及びノズルを装着す
るときの機能を具体化した発明であって、図7に示すよ
うに、ノズルの軸中心線36gのトーチボディ側にボタン
小外周部通過用ノズル切欠部36aに続けてボタン大外周
部係合用ノズル切欠部36bを設けたボタン係合ノズル3
6と、図9に示すように、トーチボディの外周の相対向
する位置1a、1bでトーチボディの軸中心方向1cにノズ
ル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21c及びノズル切欠
部係合用ボタン大外周部20b、21b及びボタン成形体内に
設けたボタン成形体貫通孔20h、21hを有するボタン成形
体20、21と、上記ノズル切欠部係合用ボタン大外周
部20b、21bが挿入されるトーチボディ内ボタン成形体挿
入孔24、25を設けたボタン成形体保持トーチボディ
16と、上記ボタン成形体貫通孔20h、21hに挿入してボ
タン成形体保持トーチボディ16に固定したボタン成形
体保持ピン22、23とからなり、ボタン成形体20、
21を上記ボタン成形体保持ピン22、23に摺動させ
てトーチボディの軸中心方向1cに押し込んだときに上
記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cが上記ボ
タン小外周部通過用ノズル切欠部36aを通過してボタン
係合ノズル36を取り外し、ボタン成形体20、21を
トーチボディの軸中心方向1cに押し込んで上記ボタン
大外周部係合用ノズル切欠部36bを上記ノズル切欠部係
合用ボタン大外周部20b、21bまで挿入して、ボタン係合
ノズルボタン成形体20、21を上記ボタン成形体保持
ピン22、23に摺動させてトーチボディの軸中心外部
方向1dに押し出したときに上記ノズル切欠部係合用ボ
タン大外周部20b、21bが上記ボタン大外周部係合用ノズ
ル切欠部36bに係合してボタン係合ノズル36を装着す
る溶接トーチである。
【0016】実施態様6に記載の発明は、トーチボディ
にノズルを着脱する溶接トーチにおいて、実施態様5に
記載の発明のノズルを取り外すとき及びノズルを装着す
るときにボタン押圧面20f、21fを無圧にするとバネ3
0、31の復帰力でボタン成形体20、21が復帰する
機能を追加した発明であって、図7に示すように、ノズ
ルの軸中心線36gのトーチボディ側にボタン小外周部通
過用ノズル切欠部36aに続けてボタン大外周部係合用ノ
ズル切欠部36bを設けたボタン係合ノズル36と、図9
に示すように、トーチボディの外周の相対向する位置1
a、1bでトーチボディの軸中心方向1cにボタン押圧面2
0f、21f及びノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21
c及びノズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21b及び
ボタン成形体内に設けたボタン成形体貫通孔20h、21hを
有するボタン成形体20、21と、上記ノズル切欠部係
合用ボタン大外周部20b、21bが挿入されるトーチボディ
内ボタン成形体挿入孔24、25を設けたボタン成形体
保持トーチボディ16と、上記ボタン成形体貫通孔20
h、21hに挿入すると共に、先端側にバネ30、31を挿
入してボタン成形体20、21及びバネ30、31を摺
動自在にボタン成形体保持トーチボディ16に固定した
ボタン成形体保持ピン22、23とからなり、ノズルを
取り外すときは、上記ボタン押圧面20f、21fをトーチボ
ディの軸中心方向1cに押圧して上記ノズル切欠部通過
用ボタン小外周部20c、21cを上記ボタン小外周部通過用
ノズル切欠部36aに沿って移動させ、次に、ノズルを装
着するときは、上記ボタン押圧面20f、21fを押して、上
記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36aと上記ノズル
切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cとが一致する位置
でボタン係合ノズル36を差し込み、上記ボタン押圧面
20f、21fを無圧にすると、バネ30、31の復帰力でボ
タン成形体20、21がトーチボディの軸中心外部方向
1dに押し出され上記ノズル切欠部係合用ボタン大外周
部20b、21bの外周の一部が上記ボタン大外周部係合用ノ
ズル切欠部36bに係合してボタン係合ノズル36を装着
する溶接トーチである。
【0017】実施態様7に記載の発明は、トーチボディ
にノズルを着脱する溶接トーチにおいて、実施態様6に
記載の発明のノズルを取り外すとき及びノズルを装着す
るときの機能を具体化した発明であって、図7に示すよ
うに、ノズルの軸中心線36gのトーチボディ側にボタン
小外周部通過用ノズル切欠部36aに続けてボタン大外周
部係合用ノズル切欠部36bを設けたボタン係合ノズル3
6と、図9に示すように、トーチボディの外周の相対向
する位置1a、1bでトーチボディの軸中心方向1cにボタ
ン押圧面20f、21f及びノズル切欠部通過用ボタン小外周
部20c、21c及びノズル切欠部係合用ボタン大外周部20
b、21b及びボタン成形体内に設けたボタン成形体貫通孔
20h、21hを有するボタン成形体20、21と、上記ノズ
ル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21bが挿入されるト
ーチボディ内ボタン成形体挿入孔24、25を設けたボ
タン成形体保持トーチボディ16と、上記ボタン成形体
貫通孔20h、21hに挿入すると共に、先端側にバネ30、
31を挿入してボタン成形体20、21及びバネ30、
31を摺動自在にボタン成形体保持トーチボディ16に
固定したボタン成形体保持ピン22、23とからなり、
ノズルを取り外すときは、上記ボタン押圧面20f、21fを
トーチボディの軸中心方向1cに押圧してバネ30、3
1を圧縮して、上記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部
20c、21cを上記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36a
の位置まで上記ボタン成形体保持ピン22、23に摺動
させて押し込んで、上記ノズル切欠部通過用ボタン小外
周部20c、21cを上記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部
36aに沿ってノズル切欠部開放端36eまで移動させ、次
に、ノズルを装着するときは、上記ボタン押圧面20f、2
1fを押すと、バネ30、31がトーチボディの軸中心方
向1cに押圧されて圧縮されて、ボタン成形体20、2
1が上記ボタン成形体保持ピン22、23を摺動して上
記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cが上記ボ
タン小外周部通過用ノズル切欠部36aに一致する位置ま
で移動し、上記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36a
と上記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cとが
一致する位置でボタン係合ノズル36を差し込み、上記
ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cを上記ボタ
ン小外周部通過用ノズル切欠部36aに沿ってノズル切欠
部終了端36fまで移動させ、上記ボタン押圧面20f、21f
を無圧にすると、バネ30、31の復帰力で、ボタン成
形体20、21が上記ボタン成形体保持ピン22、23
に摺動してトーチボディの軸中心外部方向1dに押し出
され、上記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21b
が上記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部36bの位置に
戻り、上記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21b
の外周の一部が上記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部
36bに係合してボタン係合ノズル36を装着するボタン
成形体保持トーチボディ16とを備えた溶接トーチであ
る。
【0018】実施態様8に記載の発明は、トーチボディ
にノズルを着脱する溶接トーチにおいて、実施態様7に
記載の発明のボタン成形体20、21に、押圧制限用ボ
タン当接面20d、21d及び保持ピン頭部当接面20a、21aを
備えて、保持ピン頭部22a、23aはボタン成形体20、2
1がバネの復帰力でトーチボディの軸中心外部方向1d
に押し出されるのを抑止し、さらに、上記トーチボディ
内ボタン成形体挿入孔24、25に、トーチボディ内バ
ネ当接面24a、25aとトーチボディ内ボタン押圧制限面24
b、25bとを備えて、バネの両端がこれら両面に挟み込ま
れて円滑に摺動する機能を追加した発明であって、図7
に示すように、ノズルの軸中心線36gのトーチボディ側
にボタン小外周部通過用ノズル切欠部36aに続けてボタ
ン大外周部係合用ノズル切欠部36bを設けたボタン係合
ノズル36と、図9に示すように、トーチボディの外周
の相対向する位置1a、1bでトーチボディの軸中心方向
1cにボタン押圧面20f、21f及びノズル切欠部通過用ボ
タン小外周部20c、21c及びノズル切欠部係合用ボタン大
外周部20b、21b及びボタン成形体内に設けたボタン成形
体貫通孔20h、21hを有するボタン成形体20、21と、
上記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21bが挿入
されるトーチボディ内ボタン成形体挿入孔24、25を
設けたボタン成形体保持トーチボディ16と、上記ボタ
ン成形体貫通孔20h、21hに挿入すると共に、先端側にバ
ネ30、31を挿入してボタン成形体20、21及びバ
ネ30、31を摺動自在にボタン成形体保持トーチボデ
ィ16に固定したボタン成形体保持ピン22、23とか
らなり、ボタン成形体20、21は、上記ノズル切欠部
係合用ボタン大外周部20b、21bに続きバネ30、31の
一端が当接する上記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部
20b、21bよりも大径の押圧制限用ボタン当接面20d、21d
を有し、ボタン成形体貫通孔20h、21h内にボタン成形体
保持ピンの保持ピン頭部22a、23aよりも小径の保持ピン
頭部当接面20a、21aを有して、上記保持ピン頭部22a、2
3aはボタン成形体20、21がバネの復帰力でトーチボ
ディの軸中心外部方向1dに押し出されるのを抑止し、
上記トーチボディ内ボタン成形体挿入孔24、25は、
バネ30、31の他端が当接するトーチボディ内バネ当
接面24a、25aとバネ30、31が挿入される内径のトー
チボディ内小径孔24c、25cと上記押圧制限用ボタン当接
面20d、21dが挿入される内径のトーチボディ内大径孔24
d、25dと上記押圧制限用ボタン当接面20d、21dが当接す
るトーチボディ内ボタン押圧制限面24b、25bとを有し、
ボタン係合ノズル36を取り外すときは、上記ボタン押
圧面20f、21fをトーチボディの軸中心方向1cに押圧し
てバネ30、31を圧縮して上記ノズル切欠部通過用ボ
タン小外周部20c、21cを上記ボタン小外周部通過用ノズ
ル切欠部36aの位置までボタン成形体保持ピン22、2
3に摺動させて押し込んで、上記ノズル切欠部通過用ボ
タン小外周部20c、21cをボタン小外周部通過用ノズル切
欠部36aに沿ってノズル切欠部開放端36eまで移動させ、
次に、ノズルを装着するときは、上記ボタン押圧面20
f、21fを押すと、バネ30、31がトーチボディの軸中
心方向1cに押圧されて圧縮されて、ボタン成形体2
0、21が上記ボタン成形体保持ピン22、23を摺動
して上記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cが
上記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36aに一致する
位置まで移動し、上記ボタン小外周部通過用ノズル切欠
部36aと上記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21
cとが一致する位置でボタン係合ノズル36を差し込
み、上記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cを
上記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36aに沿ってノ
ズル切欠部終了端36fまで移動させ、上記ボタン押圧面2
0f、21fを無圧にすると、バネ30、31の復帰力で、
ボタン成形体20、21が上記ボタン成形体保持ピン2
2、23に摺動してトーチボディの軸中心外部方向1d
に押し出され、上記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部
20b、21bが上記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部36b
の位置に戻り、上記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部
20b、21bの外周の一部が上記ボタン大外周部係合用ノズ
ル切欠部36bに係合してボタン係合ノズル36を装着す
るボタン成形体保持トーチボディ16とを備えた溶接ト
ーチである。
【0019】実施態様9に記載の発明は、ノズル断面が
非円形である実施態様1から実施態様8までのいずれか
1つの溶接トーチである。
【0020】実施態様10に記載の発明は、図7に示す
ように、ボタン係合ノズル36のボタン小外周部通過用
ノズル切欠部36aが、そのボタン小外周部通過用ノズル
切欠部36aの幅D1からボタン大外周部係合用切欠部36b
の幅D3まで、ボタン係合ノズル36のノズルの軸中心
線36g方向に拡大するボタン小外周部移行用ノズル切欠
傾斜面36c、36dをそれぞれ設けてある実施態様1から実
施態様8までのいずれか1つの溶接トーチである。
【0021】
【発明の実施の形態】[実施例1]図6は、本発明のボ
タン押圧溶接トーチ15の外形図を示す図である。同図
は本発明のボタン押圧溶接トーチ15にボタン成形体2
0、21によってボタン係合ノズル36を装着した状態
を示している。図7は、本発明のボタン押圧溶接トーチ
15において、ボタン成形体20、21を押してボタン
係合ノズル36を取外した状態を説明する図であり、図
8は本発明のボタン押圧溶接トーチ15の部分断面図で
あり、図9(A)は、ボタン成形体20、21の近傍の
分解図であり、同図(B)はボタン成形体20、21の
斜視図である。
【0022】以下、図7、図8を参照して図9について
説明する。図9に示すようにトーチボディの外周の相対
向する位置1a、1bに、トーチボディの軸中心方向1c
に、ボタン押圧面20f、21fとそのボタン押圧面20f、21f
に続くノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cとそ
のノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cに続くノ
ズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21bとを有するボ
タン成形体20、21が保持されている。
【0023】このボタン成形体20、21内にノズル切
欠部係合用ボタン大外周部20b、21b及びノズル切欠部通
過用ボタン小外周部20c、21cが挿入されるトーチボディ
内ボタン成形体挿入孔24、25を設け、ボタン成形体
内に設けたボタン成形体貫通孔20h、21hにボタン成形体
20、21が摺動可能にボタン成形体保持ピン22、2
3を挿入すると共に、ボタン成形体保持ピン22、23
の先端側にバネ30、31を挿入してボタン成形体保持
ピン22、23をボタン成形体保持トーチボディ16に
固定している。
【0024】また、ボタン成形体20、21は、ノズル
切欠部係合用ボタン大外周部20b、21bに続きバネ30、
31の一端が当接するノズル切欠部係合用ボタン大外周
部20b、21bよりも大径の押圧制限用ボタン当接面20d、2
1dを有し、ボタン成形体貫通孔20h、21h内にボタン成形
体保持ピンの保持ピン頭部22a、23aよりも小径の保持ピ
ン頭部当接面20a、21aを有して、保持ピン頭部22a、23a
はボタン押圧面20f、21fがトーチボディの軸中心外部方
向1dに押し出されないように保持している。
【0025】トーチボディ内ボタン成形体挿入孔24、
25は、バネ30、31の他端が当接するトーチボディ
内バネ当接面24a、25aとバネ30、31が挿入される内
径のトーチボディ内小径孔24c、25cと押圧制限用ボタン
当接面20d、21dが挿入される内径のトーチボディ内大径
孔24d、25dと押圧制限用ボタン当接面20d、21dが当接す
るトーチボディ内ボタン押圧制限面24b、25bとを有して
いる。
【0026】ノズルを取り外すときは、図10の(A)
から(C)に示す順序で、一方の片手でボタン成形体2
0、21のボタン押圧面20f、21fを押して、トーチボデ
ィの軸中心方向1cに押圧してバネ30、31を圧縮し
て、他方の片手でボタン係合ノズル36を把持して、ノ
ズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cを上記ボタン
小外周部通過用ノズル切欠部36aの位置までボタン成形
体保持ピン22、23に摺動させて押し込んで、ノズル
切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cをボタン小外周部
通過用ノズル切欠部36aに沿ってノズル切欠部開放端36e
まで移動させる。
【0027】ノズルを装着するときは、図10の(A)
から(C)に示す逆の以下の順序となる。 ノズルを取り外すときと同様に、一方の片手でボタン
成形体20、21のボタン押圧面20f、21fを押すと、バ
ネ30、31がトーチボディの軸中心方向1cに押圧さ
れて圧縮されて、ボタン成形体20、21がボタン成形
体保持ピン22、23を摺動して(ボタン成形体20、
21の)ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cが
ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36aに一致する位置
まで移動する。 他方の片手でボタン係合ノズル36を把持して、(ボ
タン係合ノズル36の)ボタン小外周部通過用ノズル切
欠部36aと(ボタン成形体20、21の)ノズル切欠部
通過用ボタン小外周部20c、21cとが一致する位置でボタ
ン係合ノズル36を差し込むと、ノズル切欠部通過用ボ
タン小外周部20c、21cがボタン小外周部通過用ノズル切
欠部36aに沿ってノズル切欠部終了端36fまで移動する。 ボタン押圧面20f、21fから手を離す(無圧にする)
と、バネ30、31の復帰力で、ボタン成形体20、2
1がボタン成形体保持ピン22、23に摺動してトーチ
ボディの軸中心外部方向1dに押し出され、(ボタン成
形体20、21の)ノズル切欠部係合用ボタン大外周部
20b、21bが(ボタン係合ノズル36の)ボタン大外周部
係合用ノズル切欠部36bの位置に戻り、ノズル切欠部係
合用ボタン大外周部20b、21bの外周の一部がボタン大外
周部係合用ノズル切欠部36bに係合する。
【0028】図9において、ボタン成形体保持ピン2
2、23の保持ピン固定部には保持ピンのオネジ部22
b、23bが形成され、他方、ボタン成形体保持トーチボデ
ィ16のトーチボディ内保持ピン固定部には保持ピンメ
ネジ部26、27が形成され、保持ピンのオネジ部22
b、23bに保持ピンメネジ部26、27をねじ止めして、
ボタン成形体保持ピン22、23をボタン成形体保持ト
ーチボディ16に固定している。
【0029】図7及び図9において、図7に示すボタン
小外周部通過用ノズル切欠部36aの幅D1は図9に示す
ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21cの直径D2
よりも若干Δdだけ大にして、ノズル切欠部通過用ボタ
ン小外周部20c、21cがボタン小外周部通過用ノズル切欠
部36aを通過できるようにしている。また、図7に示す
ボタン大外周部係合用ノズル切欠部36bの幅D3は図9
に示すノズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21bの直
径D4よりも若干Δdだけ大にして、ノズル切欠部係合
用ボタン大外周部20b、21bがボタン大外周部係合用ノズ
ル切欠部36bに係合するようにしている。
【0030】図10は、本発明のボタン押圧溶接トーチ
15において、ボタン係合ノズル36を取り外す手順を
説明する図である。同図(A)は、図9に示すように、
ボタン成形体20、21のボタン押圧面20f、21fから手
を離した(無圧にした)状態を示す図であって、バネ3
0、31の復帰力で、ボタン成形体20、21がトーチ
ボディの軸中心外部方向1dに押し出され、ノズル切欠
部係合用ボタン大外周部20b、21bの外周の一部がボタン
大外周部係合用ノズル切欠部36bに係合している。この
状態では、ボタン係合ノズル36はボタン成形体保持ト
ーチボディ16に装着されている。
【0031】同図(B)は、図9に示すように、ボタン
成形体20、21のボタン押圧面20f、21fを押した状態
を示す図であって、バネ30、31がトーチボディの軸
中心方向1cに押圧されて圧縮されて、ボタン成形体2
0、21のノズル切欠部通過用ボタン小外周部20c、21c
がボタン小外周部通過用ノズル切欠部36aに一致する位
置まで移動している。この状態では、ボタン係合ノズル
36はボタン成形体保持トーチボディ16から着脱可能
になっている。
【0032】同図(C)は、ボタン係合ノズル36を取
り外した後、同図(A)と同様に、ボタン成形体20、
21のボタン押圧面20f、21fから手を離した(無圧にし
た)状態を示す図である。手を離した(無圧にした)状
態では、バネ30、31の復帰力で、ボタン成形体2
0、21がトーチボディの軸中心外部方向1dに押し出
される。この場合、前述したように、ボタン成形体2
0、21は、ボタン成形体貫通孔20h、21h内にボタン成
形体保持ピンの保持ピン頭部22a、23aよりも小径の保持
ピン頭部当接面20a、21aを有して、保持ピン頭部22a、2
3aはボタン押圧面20f、21fがトーチボディの軸中心外部
方向1dに押し出されないように保持している。
【0033】図9に示す本発明のボタン押圧溶接トーチ
15において、ボタン成形体保持トーチボディ16内の
貫通孔24、25内のトーチボディ内ボタン押圧制限面
24b、25bは、バネ30、31の一端が当接し、またボタ
ン成形体20、21の押圧制限用ボタン当接面20d、21d
は、バネ30、31の他端が当接して、バネ30、31
がボタン成形体保持ピン22、23に沿って円滑に移動
する。
【0034】また、ボタン成形体保持トーチボディ16
内の貫通孔24、25のトーチボディ内ボタン押圧制限
面24b、25bは、ボタン成形体20、21を押し込んだと
きに、ボタン成形体20、21の押圧制限用ボタン当接
面20d、21dがバネ30、31を過剰に押圧しないよう
に、押圧制限用ボタン当接面20d、21dがトーチボディ内
ボタン押圧制限面24b、25bに当接してボタン成形体2
0、21の押し込みを制限する。したがって、トーチボ
ディ内ボタン押圧制限面24b、25bを省略してもよい。ま
た、押圧制限用ボタン当接面20d、21dを設けないで、ノ
ズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21bに直接にバネ
30、31の他端が当接するようにしてもよい。
【0035】また、図9において、ノズル切欠部係合用
ボタン大外周部20b、21bに続けて設けているノズル係合
面位置決め段差20e、21eは、ボタン成形体20、21が
ボタン係合ノズル36のボタン大外周部係合用ノズル切
欠部36bにそれぞれ安定して係止されるようにしてい
る。このノズル係合面位置決め段差20e、21eも省略して
もよい。
【0036】[実施例2]図7に示す本発明のボタン押
圧溶接トーチ15において、ボタン係合ノズル36のボ
タン小外周部通過用ノズル切欠部36aが、そのボタン小
外周部通過用ノズル切欠部36aの幅D1からボタン大外
周部係合用切欠部36bの幅D3まで、ボタン係合ノズル
36のノズルの軸中心線36gに拡大するボタン小外周部
移行用ノズル切欠傾斜面36c、36dをそれぞれ設けてい
る。したがって、ボタン係合ノズル36をボタン成形体
保持トーチボディ16に装着するときに、(ボタン係合
ノズル36の)ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36a
のノズル切欠部開放端36eを(ボタン成形体20、21
の)ノズル切欠部係合用ボタン大外周部20b、21bの(図
面上で)真下に位置させてから、ボタン係合ノズル36
をボタン成形体保持トーチボディ16の(図面上で)下
方向から上方向へ押し上げると、ボタン係合ノズル36
のボタン小外周部移行用ノズル切欠傾斜面36c、36dによ
って、(ボタン成形体20、21の)ノズル切欠部係合
用ボタン大外周部20b、21bがトーチボディの軸中心方向
1cに押されて、ノズル切欠部通過用ボタン小外周部20
c、21cの位置まで摺動する。この位置はノズル切欠部通
過用ボタン小外周部20c、21cがボタン係合ノズル36の
ボタン小外周部通過用ノズル切欠部36aを通過すること
ができる位置である。このようにして通過すると、前述
した図10(A)の説明と同様に、バネ30、31の復
帰力で、ボタン成形体20、21がトーチボディの軸中
心外部方向1dに押し出され、ノズル切欠部係合用ボタ
ン大外周部20b、21bの外周の一部がボタン大外周部係合
用ノズル切欠部36bに係合して、ボタン係合ノズル36
はボタン成形体保持トーチボディ16に装着される。し
たがって、この第2の実施例で説明した発明は、ボタン
係合ノズル36をボタン成形体保持トーチボディ16に
装着するときに、ボタン成形体20、21を押さずに、
ボタン係合ノズル36をボタン成形体保持トーチボディ
16のトーチボディの軸中心方向1cと直交する下方向
から上方向へ押し上げるだけで、ボタン係合ノズル36
をボタン成形体保持トーチボディ16に片手で容易に装
着することができる。
【0037】ボタン成形体20、21のノズル切欠部係
合用ボタン大外周部20b、21b及びノズル切欠部係合用ボ
タン小外周部20c、21cの「大外周部及び小外周部」と
は、ボタン成形体20、21の外周が円形である場合
は、両者の直径の大小をいい、ボタン成形体20、21
の外周が矩形である場合は、両者の対角線の大小をい
い、ボタン成形体20、21の外周が突出している場合
は、一方の外周の一部が他方の外周のいずれの部分より
も大である場合をいう。
【0038】
【発明の効果】本発明のボタン押圧溶接トーチ15の実
施例1は、ボタン係合ノズル36をボタン成形体保持ト
ーチボディ16から取り外すときは、両方のボタン成形
体20、21のボタン押圧面20f、21fを同時に押すと、
バネ30、31が圧縮されて、ノズル切欠部係合用ボタ
ン大外周部20b、21bがトーチボディの軸中心方向1cに
それぞれ押し込まれる。そして、ノズル切欠部通過用ボ
タン小外周部20c、21cがボタン係合ノズル36のボタン
小外周部通過用ノズル切欠部36aを通過することができ
るので、ボタン係合ノズル36をボタン成形体保持トー
チボディ16から取り外すことができる。
【0039】ボタン係合ノズル36を取り外した後も、
図10(C)で説明したように、ボタン押圧面20f、21f
から手を離した(無圧にした)状態では、バネ30、3
1の復帰力で、ボタン成形体20、21がトーチボディ
の軸中心外部方向1dに押し出される。この場合、前述
したように、ボタン成形体20、21は、ボタン成形体
貫通孔20h、21h内にボタン成形体保持ピンの保持ピン頭
部22a、23aよりも小径の保持ピン頭部当接面20a、21aを
有して、保持ピン頭部22a、23aがボタン押圧面20f、21f
をトーチボディの軸中心外部方向1dに押し出さないで
保持するので、ボタン成形体20、21を落下させて紛
失することがない。
【0040】従って、一方の片手でボタン成形体20、
21を押すだけで、他方の片手でボタン係合ノズル36
をボタン成形体保持トーチボディ16に装着したり取外
したりすることができ、ボタン係合ノズル36の交換作
業の能率を向上させることができる。また、ボタン係合
ノズル36をボタン成形体保持トーチボディ16から取
り外すときに、ボタン係合ノズル36を片手で保持する
ことができるので、ボタン係合ノズル36を落下させて
損傷させることがない。
【0041】また、溶接中に、溶滴及び溶融池の一部が
スパッタとして周囲に飛散してスパッタがボタン成形体
20、21に付着しても、このスパッタの付着はボタン
成形体20、21のボタン押圧面20f、21fを押したり、
又はボタン押圧面20f、21fから手を離したり(無圧にし
たり)する動作の円滑性を阻害することはない。
【0042】実施例2で説明した発明の効果は、ボタン
係合ノズル36をボタン成形体保持トーチボディ16に
装着するときに、ボタン成形体20、21を押さずに、
ボタン係合ノズル36をボタン成形体保持トーチボディ
16のトーチボディの軸中心方向1cと直交する下方向
から上方向へ押し上げるだけで、ボタン係合ノズル36
をボタン成形体保持トーチボディ16に片手で容易に装
着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のノズルねじ止め溶接トーチの外形図であ
る。
【図2】従来のノズルねじ止め溶接トーチの部分断面図
である。
【図3】1トーチ1電極方式のノズルねじ込みトーチを
示す図である。
【図4】従来の2電極1トーチ方式のノズルねじ止め溶
接トーチにおいて、ノズル固定ネジ13、14を外して
ねじ止めノズルを取外した状態を説明する図である。
【図5】従来のノズルねじ止め溶接トーチにおいて、ね
じ止めノズルをトーチボディ1から取り外す手順を説明
する図である。
【図6】本発明のボタン押圧溶接トーチ15の外形図を
示す図である。
【図7】本発明のボタン押圧溶接トーチ15において、
ボタン成形体20、21を押してボタン係合ノズル36
を取外した状態を説明する図である。
【図8】本発明のボタン押圧溶接トーチ15の部分断面
図である。
【図9】ボタン成形体20、21の近傍の分解図及びボ
タン成形体20、21の斜視図である。
【図10】本発明のボタン押圧溶接トーチ15におい
て、ボタン係合ノズル36を取り外す手順を説明する図
である。
【符号の説明】
1 トーチボディ 1a、1b トーチボディの外周の相対向する位置 1c トーチボディの軸中心方向 1d トーチボディの軸中心外部方向 2 ねじ止めノズル 2a ノズル固定ネジ通過用切欠部 2b ノズル固定ネジ頭部当接用切欠部 3 ねじ込みノズル 3a ねじ込みノズル3のメネジ部 4、5 チップボディ 6、7 給電チップ 8、9 オリフス 10 (従来技術の)ノズルねじ止め溶接トーチ 11 (従来技術の)ノズルねじ込み溶接トーチ 12 (従来技術の)ノズルねじ込みトーチボディ 12a トーチボディ12のオネジ部 13、14 ノズル固定ネジ 13a、14a (固定ネジの)工具先端挿入用溝 15 (本発明の)ボタン押圧溶接トーチ 16 (本発明に使用する)ボタン成形体保持トーチボ
ディ 20、21 ボタン成形体 20a、21a 保持ピン頭部当接面 20b、21b ノズル切欠部係合用ボタン大外周部(直径D
4) 20c、21c ノズル切欠部通過用ボタン小外周部(直径D
2) 20d、21d 押圧制限用ボタン当接面 20e、21e ノズル係合面位置決め段差 20f、21f ボタン押圧面 20h、21h ボタン成形体貫通孔 22、23 ボタン成形体保持ピン 22a、23a 保持ピン頭部 22b、23b 保持ピン固定部(保持ピンのオネジ部) 24、25 トーチボディ内ボタン成形体挿入孔 24a、25a トーチボディ内バネ当接面 24b、25b トーチボディ内ボタン押圧制限面 24c、25c トーチボディ内小径孔 24d、25d トーチボディ内大径孔 26、27 トーチボディ内保持ピン固定部(保持ピン
メネジ部) 30、31 バネ 36 ボタン係合ノズル 36a ボタン小外周部通過用ノズル切欠部 36b ボタン大外周部係合用ノズル切欠部 36c、36d、 ボタン小外周部移行用ノズル切欠傾斜面 36e ノズル切欠部開放端 36f ノズル切欠部終了端 36g ノズルの軸中心線 D1 ボタン小外周部通過用ノズル切欠部の幅(D2+
Δd) D2 ボタン小外周部20c、21cの直径 D3 ボタン大外周部係合用ノズル切欠部の幅(D4+
Δd) D4 ボタン大外周部20b、21bの直径

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーチボディにノズルを着脱する溶接ト
    ーチにおいて、ノズルの軸中心線のトーチボディ側にボ
    タン小外周部通過用ノズル切欠部に続けてボタン大外周
    部係合用ノズル切欠部を設けたボタン係合ノズルと、ト
    ーチボディの外周の相対向する位置で2組のボタン成形
    体をトーチボディの軸中心方向に摺動可能に保持するボ
    タン成形体保持トーチボディとからなり、ボタン成形体
    をトーチボディの軸中心方向に摺動させたときにボタン
    成形体が前記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部を通過
    してボタン係合ノズルを取り外し、ボタン成形体をトー
    チボディの軸中心外部方向に摺動させたときにボタン成
    形体が前記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部に係合し
    てボタン係合ノズルを装着する消耗電極ガスシールドア
    ーク溶接トーチ。
  2. 【請求項2】 ノズルの軸中心線のトーチボディ側にボ
    タン小外周部通過用ノズル切欠部に続けてボタン大外周
    部係合用ノズル切欠部を設けたボタン係合ノズルと、内
    部にボタン成形体貫通孔を設けたボタン成形体と、トー
    チボディの外周の相対向する位置でトーチボディの軸中
    心方向にボタン成形体の一部が挿入されるトーチボディ
    内ボタン成形体挿入孔を設けたボタン成形体保持トーチ
    ボディと、前記ボタン成形体貫通孔に挿入してボタン成
    形体保持トーチボディに固定したボタン成形体保持ピン
    とからなり、ボタン成形体を摺動させてトーチボディの
    軸中心方向に押し込んだ位置でボタン成形体が前記ボタ
    ン小外周部通過用ノズル切欠部を通過し、トーチボディ
    の軸中心外部方向に押し出した位置でボタン成形体が前
    記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部に係合する消耗電
    極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  3. 【請求項3】 ノズルの軸中心線のトーチボディ側にボ
    タン小外周部通過用ノズル切欠部に続けてボタン大外周
    部係合用ノズル切欠部を設けたボタン係合ノズルと、ト
    ーチボディの外周の相対向する位置でトーチボディの軸
    中心方向にノズル切欠部通過用ボタン小外周部及びノズ
    ル切欠部係合用ボタン大外周部及びボタン成形体内に設
    けたボタン成形体貫通孔を有するボタン成形体と、前記
    ノズル切欠部係合用ボタン大外周部が挿入されるトーチ
    ボディ内ボタン成形体挿入孔を設けたボタン成形体保持
    トーチボディと、前記ボタン成形体貫通孔に挿入してボ
    タン成形体保持トーチボディに固定したボタン成形体保
    持ピンとからなり、ボタン成形体を前記ボタン成形体保
    持ピンに摺動させてトーチボディの軸中心方向に押し込
    んだときにボタン成形体が前記ボタン小外周部通過用ノ
    ズル切欠部を通過してボタン係合ノズルを取り外し、ボ
    タン成形体をトーチボディの軸中心方向に押し込んでボ
    タン係合ノズルの前記ボタン大外周部係合用ノズル切欠
    部をボタン成形体まで挿入して、ボタン成形体を前記ボ
    タン成形体保持ピンに摺動させてトーチボディの軸中心
    外部方向に押し出したときにボタン成形体が前記ボタン
    大外周部係合用ノズル切欠部に係合してボタン係合ノズ
    ルを装着する消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  4. 【請求項4】 ノズルの軸中心線のトーチボディ側にボ
    タン小外周部通過用ノズル切欠部に続けてボタン大外周
    部係合用ノズル切欠部を設けたボタン係合ノズルと、ト
    ーチボディの外周の相対向する位置でトーチボディの軸
    中心方向にノズル切欠部通過用ボタン小外周部及びノズ
    ル切欠部係合用ボタン大外周部及びボタン成形体内に設
    けたボタン成形体貫通孔を有するボタン成形体と、前記
    ノズル切欠部係合用ボタン大外周部が挿入されるトーチ
    ボディ内ボタン成形体挿入孔を設けたボタン成形体保持
    トーチボディと、前記ボタン成形体貫通孔に挿入すると
    共に、先端側にバネを挿入してボタン成形体及びバネを
    摺動させてトーチボディの軸中心方向に押し込んだとき
    に前記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部が前記ボタン
    小外周部通過用ノズル切欠部を通過し、トーチボディの
    軸中心外部方向に押し出したときに前記ノズル切欠部係
    合用ボタン大外周部が前記ボタン大外周部係合用ノズル
    切欠部に係合する位置でボタン成形体保持トーチボディ
    に固定したボタン成形体保持ピンとからなる消耗電極ガ
    スシールドアーク溶接トーチ。
  5. 【請求項5】 ノズルの軸中心線のトーチボディ側にボ
    タン小外周部通過用ノズル切欠部に続けてボタン大外周
    部係合用ノズル切欠部を設けたボタン係合ノズルと、ト
    ーチボディの外周の相対向する位置でトーチボディの軸
    中心方向にノズル切欠部通過用ボタン小外周部及びノズ
    ル切欠部係合用ボタン大外周部及びボタン成形体内に設
    けたボタン成形体貫通孔を有するボタン成形体と、前記
    ノズル切欠部係合用ボタン大外周部が挿入されるトーチ
    ボディ内ボタン成形体挿入孔を設けたボタン成形体保持
    トーチボディと、前記ボタン成形体貫通孔に挿入してボ
    タン成形体保持トーチボディに固定したボタン成形体保
    持ピンとからなり、ボタン成形体を前記ボタン成形体保
    持ピンに摺動させてトーチボディの軸中心方向に押し込
    んだときに前記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部が前
    記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部を通過してボタン
    係合ノズルを取り外し、ボタン成形体をトーチボディの
    軸中心方向に押し込んで前記ボタン大外周部係合用ノズ
    ル切欠部を前記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部まで
    挿入して、ボタン係合ノズルボタン成形体を前記ボタン
    成形体保持ピンに摺動させてトーチボディの軸中心外部
    方向に押し出したときに前記ノズル切欠部係合用ボタン
    大外周部が前記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部に係
    合してボタン係合ノズルを装着する消耗電極ガスシール
    ドアーク溶接トーチ。
  6. 【請求項6】 ノズルの軸中心線のトーチボディ側にボ
    タン小外周部通過用ノズル切欠部に続けてボタン大外周
    部係合用ノズル切欠部を設けたボタン係合ノズルと、ト
    ーチボディの外周の相対向する位置でトーチボディの軸
    中心方向にボタン押圧面及びノズル切欠部通過用ボタン
    小外周部及びノズル切欠部係合用ボタン大外周部及びボ
    タン成形体内に設けたボタン成形体貫通孔を有するボタ
    ン成形体と、前記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部が
    挿入されるトーチボディ内ボタン成形体挿入孔を設けた
    ボタン成形体保持トーチボディと、前記ボタン成形体貫
    通孔に挿入すると共に、先端側にバネを挿入してボタン
    成形体及びバネを摺動自在にボタン成形体保持トーチボ
    ディに固定したボタン成形体保持ピンとからなり、ノズ
    ルを取り外すときは、前記ボタン押圧面をトーチボディ
    の軸中心方向に押圧して前記ノズル切欠部通過用ボタン
    小外周部を前記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部に沿
    って移動させ、次に、ノズルを装着するときは、前記ボ
    タン押圧面を押して、前記ボタン小外周部通過用ノズル
    切欠部と前記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部とが一
    致する位置でボタン係合ノズルを差し込み、前記ボタン
    押圧面を無圧にすると、バネの復帰力でボタン成形体が
    トーチボディの軸中心外部方向に押し出され前記ノズル
    切欠部係合用ボタン大外周部の外周の一部が前記ボタン
    大外周部係合用ノズル切欠部に係合してボタン係合ノズ
    ルを装着する消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  7. 【請求項7】 ノズルの軸中心線のトーチボディ側にボ
    タン小外周部通過用ノズル切欠部に続けてボタン大外周
    部係合用ノズル切欠部を設けたボタン係合ノズルと、ト
    ーチボディの外周の相対向する位置でトーチボディの軸
    中心方向にボタン押圧面及びノズル切欠部通過用ボタン
    小外周部及びノズル切欠部係合用ボタン大外周部及びボ
    タン成形体内に設けたボタン成形体貫通孔を有するボタ
    ン成形体と、前記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部が
    挿入されるトーチボディ内ボタン成形体挿入孔を設けた
    ボタン成形体保持トーチボディと、前記ボタン成形体貫
    通孔に挿入すると共に、先端側にバネを挿入してボタン
    成形体及びバネを摺動自在にボタン成形体保持トーチボ
    ディに固定したボタン成形体保持ピンとからなり、ノズ
    ルを取り外すときは、前記ボタン押圧面をトーチボディ
    の軸中心方向に押圧してバネを圧縮して、前記ノズル切
    欠部通過用ボタン小外周部を前記ボタン小外周部通過用
    ノズル切欠部の位置まで前記ボタン成形体保持ピンに摺
    動させて押し込んで、前記ノズル切欠部通過用ボタン小
    外周部を前記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部に沿っ
    てノズル切欠部開放端まで移動させ、次に、ノズルを装
    着するときは、前記ボタン押圧面を押すと、バネがトー
    チボディの軸中心方向に押圧されて圧縮されて、ボタン
    成形体が前記ボタン成形体保持ピンを摺動して前記ノズ
    ル切欠部通過用ボタン小外周部が前記ボタン小外周部通
    過用ノズル切欠部に一致する位置まで移動し、前記ボタ
    ン小外周部通過用ノズル切欠部と前記ノズル切欠部通過
    用ボタン小外周部とが一致する位置でボタン係合ノズル
    を差し込み、前記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部を
    前記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部に沿ってノズル
    切欠部終了端まで移動させ、前記ボタン押圧面を無圧に
    すると、バネの復帰力で、ボタン成形体が前記ボタン成
    形体保持ピンに摺動してトーチボディの軸中心外部方向
    に押し出され、前記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部
    が前記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部の位置に戻
    り、前記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部の外周の一
    部が前記ボタン大外周部係合用ノズル切欠部に係合して
    ボタン係合ノズルを装着するボタン成形体保持トーチボ
    ディとを備えた消耗電極ガスシールドアーク溶接トー
    チ。
  8. 【請求項8】 ノズルの軸中心線のトーチボディ側にボ
    タン小外周部通過用ノズル切欠部に続けてボタン大外周
    部係合用ノズル切欠部を設けたボタン係合ノズルと、ト
    ーチボディの外周の相対向する位置でトーチボディの軸
    中心方向にボタン押圧面及びノズル切欠部通過用ボタン
    小外周部及びノズル切欠部係合用ボタン大外周部及びボ
    タン成形体内に設けたボタン成形体貫通孔を有するボタ
    ン成形体と、前記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部が
    挿入されるトーチボディ内ボタン成形体挿入孔を設けた
    ボタン成形体保持トーチボディと、前記ボタン成形体貫
    通孔に挿入すると共に、先端側にバネを挿入してボタン
    成形体及びバネを摺動自在にボタン成形体保持トーチボ
    ディに固定したボタン成形体保持ピンとからなり、ボタ
    ン成形体は、前記ノズル切欠部係合用ボタン大外周部に
    続きバネの一端が当接する前記ノズル切欠部係合用ボタ
    ン大外周部よりも大径の押圧制限用ボタン当接面を有
    し、ボタン成形体貫通孔内にボタン成形体保持ピンの保
    持ピン頭部よりも小径の保持ピン頭部当接面を有して、
    前記保持ピン頭部はボタン成形体がバネの復帰力でトー
    チボディの軸中心外部方向に押し出されるのを抑止し、
    前記トーチボディ内ボタン成形体挿入孔は、バネの他端
    が当接するトーチボディ内バネ当接面とバネが挿入され
    る内径のトーチボディ内小径孔と前記押圧制限用ボタン
    当接面が挿入される内径のトーチボディ内大径孔と前記
    押圧制限用ボタン当接面が当接するトーチボディ内ボタ
    ン押圧制限面とを有し、ボタン係合ノズルを取り外すと
    きは、前記ボタン押圧面をトーチボディの軸中心方向に
    押圧してバネを圧縮して前記ノズル切欠部通過用ボタン
    小外周部を前記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部の位
    置までボタン成形体保持ピンに摺動させて押し込んで、
    前記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部をボタン小外周
    部通過用ノズル切欠部に沿ってノズル切欠部開放端まで
    移動させ、次に、ノズルを装着するときは、前記ボタン
    押圧面を押すと、バネがトーチボディの軸中心方向に押
    圧されて圧縮されて、ボタン成形体が前記ボタン成形体
    保持ピンを摺動して前記ノズル切欠部通過用ボタン小外
    周部が前記ボタン小外周部通過用ノズル切欠部に一致す
    る位置まで移動し、前記ボタン小外周部通過用ノズル切
    欠部と前記ノズル切欠部通過用ボタン小外周部とが一致
    する位置でボタン係合ノズルを差し込み、前記ノズル切
    欠部通過用ボタン小外周部を前記ボタン小外周部通過用
    ノズル切欠部に沿ってノズル切欠部終了端まで移動さ
    せ、前記ボタン押圧面を無圧にすると、バネの復帰力
    で、ボタン成形体が前記ボタン成形体保持ピンに摺動し
    てトーチボディの軸中心外部方向に押し出され、前記ノ
    ズル切欠部係合用ボタン大外周部が前記ボタン大外周部
    係合用ノズル切欠部の位置に戻り、前記ノズル切欠部係
    合用ボタン大外周部の外周の一部が前記ボタン大外周部
    係合用ノズル切欠部に係合してボタン係合ノズルを装着
    するボタン成形体保持トーチボディとを備えた消耗電極
    ガスシールドアーク溶接トーチ。
  9. 【請求項9】 ノズル断面が非円形である請求項1から
    請求項8までのいずれか1つの消耗電極ガスシールドア
    ーク溶接トーチ。
  10. 【請求項10】 ボタン係合ノズルのボタン小外周部通
    過用ノズル切欠部が、そのボタン小外周部通過用ノズル
    切欠部の幅からボタン大外周部係合用切欠部の幅まで、
    ボタン係合ノズルのノズルの軸中心線方向に拡大するボ
    タン小外周部移行用ノズル切欠傾斜面をそれぞれ設けて
    ある請求項1から請求項8までのいずれか1つの消耗電
    極ガスシールドアーク溶接トーチ。
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JP2021030259A (ja) * 2019-08-22 2021-03-01 コベルコ建機株式会社 溶接トーチの吸引ユニット

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