JP2003290318A - 輸液容器及び薬液注入用容器 - Google Patents

輸液容器及び薬液注入用容器

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JP2003290318A
JP2003290318A JP2002103783A JP2002103783A JP2003290318A JP 2003290318 A JP2003290318 A JP 2003290318A JP 2002103783 A JP2002103783 A JP 2002103783A JP 2002103783 A JP2002103783 A JP 2002103783A JP 2003290318 A JP2003290318 A JP 2003290318A
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infusion
injecting
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mouth
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Kazuyuki Hirano
和行 平野
Yorihisa Uetake
順久 上竹
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NIPPON TENGANYAKU KENKYUSHO KK
Nitten Pharmaceutical Co Ltd
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NIPPON TENGANYAKU KENKYUSHO KK
Nitten Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】任意に選択された容器中の薬液を輸液中に無菌
的に注入・配合することができる輸液容器及び薬液注入
用容器を提供する。 【解決手段】この輸液容器は、輸液を封入すると共に、
別の薬液注入用容器6に封入された薬液を注入可能な輸
液容器である。筒状口部3を有すると共に内部に輸液を
収容する可撓性容器2と、筒状口部3に嵌入されて筒状
口部3を封止する栓部材4と、栓部材4に形成された薬
液通路45内に装着されたメンブレンフィルタ43と、
を備える。薬液注入用容器6の口部を筒状口部3内に嵌
め込み、薬液注入用容器6の胴部を押したとき、薬液注
入用容器6内から押し出された薬液が、メンブレンフィ
ルタ43を通り可撓性容器2内に注入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点滴用の輸液を封
入する輸液容器、及びその輸液容器に対し別の薬液を注
入する際に使用する薬液注入用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】点滴に用いる輸液の中には、使用する直
前に別の薬液を混合して点滴注射するものがあり、この
ような輸液を使用する場合には、一般に、両頭針を使用
し、薬液のアンプルなどの容器のゴム栓にその一方の注
射針を突き刺すと共に、他方の注射針を輸液容器のゴム
栓に突き刺し、バイアルやアンプルなどの容器の薬液を
輸液容器に移入している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな両頭針を使用して行う薬液の移入作業は、操作が煩
雑であると共に、危険が伴い、さらに外気中で両頭針を
刺すなどの操作を行うため、外気の混入によって薬液や
輸液が汚染される虞があった。
【0004】そこで、従来、輸液バッグ内に注射針状の
連通治具を設け、輸液バッグの口部を連通治具によって
突き刺し可能なカバーフィルムで被覆し、その口部の上
部に、カバーフィルムを介して別の薬液を封入した薬液
注入用容器を一体的に接続した構造の薬液混合用輸液バ
ッグが、特開2000−107256号公報等で提案されている。
【0005】しかしながら、この種の薬液混合用輸液バ
ッグは、輸液バッグを撓ませてその内部の連通治具でカ
バーフィルムを突き刺し、外気を遮断して薬液注入用容
器内の薬液を輸液バッグ内に移入することはできるもの
の、薬液を封入した薬液注入用容器と輸液バッグが一体
化されているため、その薬液注入用容器に予め封入され
た特定の薬液のみしか輸液中に混合することができず、
汎用性に欠けるという不具合があった。
【0006】一方、両頭針を用いて薬液注入用容器内の
薬液を輸液容器に移入させる構造の器具についても、特
開2001−252335号公報等において種々のものが提案され
ている。この薬液移入器具は、輸液容器の口部に嵌る第
一円筒部と薬液注入用容器の口部に嵌る第二円筒部を一
体的に設け、内部に両頭針を連通可能に設けた構造であ
り、使用時に、輸液容器の口部に器具の第一円筒部を嵌
め込み、別の薬液を封入した薬液注入用容器を器具の第
二円筒部に嵌めて、押し込むことにより、器具の内部の
両頭針の一方の針を、輸液容器の口部をシールする弾性
膜に刺し込み、他方の針を薬液注入用容器の口部シール
用の弾性膜に刺し込み、薬液注入用容器を撓ませてその
薬液を両頭針を通して輸液容器内に移入させる。
【0007】しかしながら、この薬液移入器具では、輸
液中に注入・配合する薬液と薬液注入用容器を任意に選
択し、その薬液の容器を器具の第二円筒部に嵌め込んで
移入を行うことができるものの、接続時に外気が器具の
内部に侵入しやすく、外気による薬液や輸液の汚染を防
止できないという問題があった。
【0008】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、任意に選択された容器中の薬液を輸液中に無菌的に
注入・配合することができる輸液容器及び薬液注入用容
器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の輸液容器は、輸液を封入すると共に、別の
薬液注入用容器に封入された薬液を注入可能な輸液容器
であって、筒状口部を有すると共に内部に輸液を収容す
る可撓性容器と、筒状口部に嵌入されて筒状口部を封止
する栓部材と、栓部材に形成された薬液通路内に装着さ
れたフィルタと、を備え、薬液注入用容器の口部を筒状
口部内に嵌め込み、薬液注入用容器の胴部を押したと
き、薬液注入用容器内から押し出された薬液が、フィル
タを通り可撓性容器内に注入されることを特徴とする。
【0010】ここで、上記栓部材には、栓部材を筒状口
部の中間位置に嵌め込んだ際に筒状口部をシールするシ
ール部が設けられ、使用時に栓部材を筒状口部内に押し
込むことによって、シール部のシールを解除して栓部材
内の薬液通路を可撓性容器側に連通させるように構成す
ることができる。
【0011】また、上記筒状口部にはキャップを被せ、
そのキャップを外して薬液注入用容器の口部を筒状口部
内に押し込むことにより、栓部材を筒状口部内に押し込
み、シール部のシールを解除するように構成することが
できる。
【0012】また、上記栓部材の上部に尖鋭部を設け、
その尖鋭部内に薬液通路を形成し、薬液注入用容器の口
部は膜状蓋体によって封止する構造とし、薬液注入用容
器の口部を筒状口部内に押し込んだとき、尖鋭部が膜状
蓋体を突き破って連通するように構成することができ
る。
【0013】また、本発明の薬液注入用容器は、輸液容
器に注入するための薬液を封入する薬液注入用容器であ
って、外層部の内面に外層部から剥離可能な内層膜を積
層形成してなる容器本体と、容器本体の口部を封止して
取着された栓部と、を備え、外層部には内層膜と外層部
との間に外気を導入するための通気孔が穿設され、栓部
には輸液容器の筒状口部に接続するための筒部が封止構
造を有して設けられて構成される。
【0014】ここで、上記通気孔は外層部の口部近傍に
形成され、内層膜の密着により通気孔を閉塞し、内層膜
の収縮によりその密着を解除して通気孔を開放するよう
に構成することができる。また、上記栓部の封止構造と
しては、筒部内に膜状蓋体を設けることにより行うこと
ができる。
【0015】
【作用】上記構成の輸液容器には輸液が封入されてお
り、この輸液を点滴に使用する際、別の薬液注入用容器
に封入された薬液をその輸液中に注入・配合して使用す
る。輸液を使用するに際し、薬液注入用容器の口部を輸
液容器の筒状口部内に嵌め込み、薬液注入用容器の胴部
を押して、薬液注入用容器内から薬液を輸液容器側に筒
状口部に押し出す。このとき、薬液は、筒状口部内の栓
部材の薬液通路を通り、さらに、薬液通路内のフィルタ
を通過して輸液容器の可撓性容器内に注入される。
【0016】別体の薬液容器を輸液容器に嵌め込んで、
薬液の注入操作を通常の室内環境下で行うと、輸液容器
の筒状口部から或いは薬液注入用容器の口部から、外気
が侵入して、そこを通過する薬液が外気中の細菌に汚染
される虞がある。しかし、この輸液容器と薬液注入用容
器によれば、薬液が栓部材の薬液通路内のフィルタを通
過する際、細菌はフィルタでトラップされ、これによっ
て、輸液中への細菌の侵入は殆ど阻止され、無菌的に薬
液を輸液中に注入することができる。
【0017】また、従来のような両頭針を使用せずに、
別体の薬液注入用容器を輸液容器の筒状口部に嵌め込
み、薬液注入用容器の胴部を押して、薬液を輸液容器に
注入するのみであるから、簡単に薬液を輸液中に注入・
配合することができ、病院などでは、点滴注射を行う前
に、輸液中に薬液を注入して予め準備をしておく際、そ
の準備作業を容易に行うことができる。
【0018】さらに、薬液注入用容器については、その
容器本体を外層部の内面に外層部から剥離可能な内層膜
を積層形成した積層剥離構造とすれば、容器本体の胴部
を押して中の薬液を押し出した際、内層膜の胴部は薬液
を押し出して収縮状態を保持しながら、外層部のみが元
の形状に復元し、内層膜内は薬液が減少した分だけ収縮
するから、内層膜内に負圧は殆ど生じず、薬液を容易に
押し出して、輸液容器内に薬液を注入することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は輸液容器1の部分断面付き
の正面図を、図2はそこに使用される栓部材5の斜視図
を示し、図3は薬液注入用容器6の断面図を示してい
る。この輸液容器1は、輸液を封入する可撓性容器2
と、その可撓性容器2の口部に固定された円筒状の筒状
口部3と、筒状口部3内に嵌入されて口部を封止する栓
部材4と、筒状口部3を閉鎖する第一キャップ5とから
構成される。
【0020】可撓性容器2は、所謂輸液バッグをなすも
ので、例えばポリオレフィン系樹脂などの透明性、ガス
バリア性及び殺菌用の耐熱性を有する合成樹脂により可
撓性をもって袋状に成形される。袋状の可撓性容器2
は、例えばインフレーション成形により筒状に成形され
た単層フィルム又は積層された多層フィルムを切断し、
上部と下部をシールして成形することができる。可撓性
容器2の下部には下口部21が形成され、その下口部2
1に、点滴の際に薬液の取り出し口となるゴム栓などの
弾性体閉鎖部22が嵌着され、その上から被覆部23が
被覆されている。
【0021】可撓性容器2の上部に環状突部24が形成
され、その環状突部24の外側に嵌着されるように筒状
口部3が嵌め込まれ、シール固着されている。また、環
状突部24の内側に筒状口部3と連通する孔25が穿設
されている。合成樹脂により円筒状に成形される筒状口
部3は、下部外周にフランジ31を有し、その内周面に
環状突部32が内側に突出して形成される。
【0022】この環状突部32は、筒状口部3内に栓部
材4が製造時に嵌め込まれた際、栓部材4の円板状シー
ル部41が当接して口部内をシールする機能を有してい
る。さらに、筒状口部3の内周面には、環状突部32の
上方に位置決め係止用の環状突条33、34が形成さ
れ、さらに、環状突条34の上方の内周面にはめねじ3
5が形成されている。
【0023】一方、筒状口部3内に嵌め込まれる栓部材
4は、図2に示すような構造を有し、円板状でフィルタ
を内蔵したフィルタ部40の上中央に接続用の尖鋭部4
4を突設し、フィルタ部40の下側に円筒状の支持部を
介して環状ガイド部42を水平に設け、その下に支持部
を介してシール機能を持った円板状シール部41を設け
て構成されている。
【0024】フィルタ部40内には、細菌の通過を阻止
し薬液のみを通過させる例えば孔径0.22μmのメン
ブレンフィルタ43が、上下の内部空間を分離するよう
に装着される。メンブレンフィルタ43の上方は、尖鋭
部44内に設けた薬液通路45に連通し、メンブレンフ
ィルタ43の下方は栓部材4の支持部に連通している。
薬液通路45の先端は、尖鋭形状の尖鋭部44の先端部
に開口している。
【0025】フィルタ部40の下側に設けられた環状ガ
イド部42の外周部には、環状溝が形成され、製造時に
栓部材4が筒状口部3内に嵌入された際、この環状溝が
筒状口部3内の環状突条33に嵌り、所定の嵌入位置
(図1のように、円板状シール部41が環状突部32に
当接してシールする位置)で位置決めされる。また、こ
の環状ガイド部42内の中央部に孔が穿設され、栓部材
4の円筒状の支持部における上部と下部を連通させてい
る。さらに、環状ガイド部42と円板状シール部41間
の支持部には開口部46が設けられる。
【0026】すなわち、製造時、栓部材4は筒状口部3
内の所定位置まで嵌入され、このとき、環状ガイド部4
2の環状溝と口部内周面側の環状突条33が嵌合して、
栓部材4は図1の定位置に嵌着され、円板状シール部4
1が筒状口部3の環状突部32に当接してその間を封止
する位置に嵌め込まれる。この状態で、円板状シール部
41と可撓性容器2の口部との間に隙間が生じており、
使用時に後述の薬液注入用容器6を筒状口部3にねじ込
んだとき、栓部材4が筒状口部3内にさらに押し込み可
能である。栓部材4が筒状口部3内の最下位まで押し込
まれた状態では、円板状シール部41と筒状口部3内周
面のシールが解除され、栓部材4の内部を通して薬液を
輸液用の可撓性容器2側に送ることが可能となる。
【0027】このように、栓部材4は、製造時、輸液容
器1の筒状口部3内に嵌入されるが、その際、筒状口部
3の下部外周に設けたフランジ31が、押し込み治具の
位置決めの基準位置として使用される。また、使用時に
後述の薬液注入用容器6を筒状口部3にねじ込み、栓部
材4を筒状口部3の奥まで押し込んだとき、環状ガイド
部42の外周面が筒状口部3の内周面の環状突条34に
嵌合すると共に、その下の環状突部32に当たって停止
し、栓部材4の押し込み位置が所定位置となるように形
成されている。
【0028】栓部材4を嵌入した輸液容器1の筒状口部
3内上部には、第一キャップ5が挿入される。第一キャ
ップ5は、筒状口部3内に簡単に挿入されて、栓部材4
を上から押さえるように形成され、その先端部には栓部
材4の尖鋭部44を押さえる押さえ部51とフィルタ部
40を押さえる押さえ部52が設けられる。
【0029】さらに、輸液容器1の筒状口部3内に挿入
された第一キャップ5と筒状口部3との当接部分は、溶
着部37として溶着シールされる。溶着としては熱溶
着、超音波溶着を使用することができる。第一キャップ
5は、筒状口部3と同じ材料例えばポリエチレンにより
成形すれば、熱溶着や超音波溶接を用いて容易に溶着シ
ールすることができる。
【0030】実際に輸液容器1の可撓性容器2内に輸液
を充填する際には、輸液容器1の全体をEO滅菌処理し
た後、下口部21を通して輸液を充填した後、弾性体閉
鎖部22により下口部21を閉鎖し、下口部21を被覆
部23で被覆する。
【0031】図3は薬液を封入する薬液注入用容器6の
断面図を示している。この薬液注入用容器6は、上記輸
液容器1に注入配合して使用する薬液を封入するアンプ
ル状の容器であり、外層部62の内面に外層部62から
剥離可能な内層膜63を積層形成してなる容器本体61
と、容器本体61の口部65を封止して取着された栓部
64と、栓部64を覆うように被せられたキャップ66
を備えて構成される。
【0032】外層部62の口部は略円筒形に形成され、
その口部の外周に通気孔62aが形成される。外層部6
2は比較的薄い硬質合成樹脂により弾性変形可能に形成
され、その厚さは、図3のように全体を略同じ厚さに形
成されている。しかし、外層部62は、その口部近傍の
肉厚をその胴部に比べ厚く、つまり、その胴部を口部に
比べ薄く形成することもできる。これにより、その胴部
を撓みやすく形成すると共に、形状保持性を有した構造
とし、容易に変形や破損をしない充分な強度を有したも
のとすることができる。外層部62の口部近傍に設けた
通気孔62aの内側には、定常時、内層膜63が密着
し、これにより、通気孔62aは閉鎖される。
【0033】このような積層剥離構造を有する薬液注入
用容器6の容器本体61は、射出成形ブロー成形法、ダ
イレクトブロー成形法などの成形方法を用いて成形す
る。また、例えば、内層プリフォームと外層プリフォー
ムとを別個に成形し、内層パリソンを外層パリソンの内
側に挿入したパリソンをブロー成形してアンプルを成形
することもできる。この場合、容器本体61はその口部
と胴部とが全体にわたり外層部62と内層膜63とから
構成され。内層膜63は、その胴部がフィルム状に形成
されることにより、容易に収縮可能とし、外層部62の
胴部は、形状保持性を有すると共に、胴部を押さえた際
の弾性復元性を有している。
【0034】内層膜63の胴部は、外層部62の胴部内
で容易に剥離可能に積層形成されているが、内層膜63
の口部上端は、外層部62の口部上端に係止され取着さ
れる。外層部62の口部内周面の軸方向にローレットを
設け、このローレットに内層膜の口部を嵌合させ、内層
膜63の周方向へのずれを防止することもできる。さら
に、容器本体61内で内層膜63の口部の位置を固定
し、栓部64を容器本体61の口部に嵌着した際、内層
膜63の口部を栓部64により確実に密閉することがで
きる。
【0035】容器本体61の内層膜63の材料として
は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン系樹脂を使用することができる。また、外層部62の
材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、などの飽和ポリエステル系樹脂を使
用することができる。また、容器本体61の材料として
は、透明性が高く、ガスバリア性に優れ、水分透過性が
低い材料を選定することになるが、内層膜63では、薬
液に直接接するために、耐薬品性の高い材料、例えばポ
リエチレン等を用いることが好ましい。
【0036】外層部62をポリエチレンテレフタレー
ト、内層膜63をポリエチレンとした場合、容器本体6
1はEO(エチレンオキシド)滅菌を良好に実施するこ
とができる。薬液注入用容器6をEO殺菌する際の最大
の問題は、EOガスが成形樹脂内に残留する点と、EO
ガスの薬液中への溶出と化学反応であるが、ポリエチレ
ンやポリエチレンテレフタレートはEOガスの残留が少
なく、離脱も早いため、EOの薬液中への溶出を低減
し、しかも薬液の蒸発を防止してその成分の濃縮を防止
することができる。
【0037】このように、内層膜63として耐薬品性の
高い材料を選択する一方、外層部62には内層膜に対す
る剥離性が高く、高い形状保持性や小さい水分透過性を
持った材料を選択するなど、内層と外層とで、異なる物
性の材料を使用し、機能性の高いアンプルを構成するこ
とができる。また、上記内層膜63と外層部62はそれ
ぞれが単層構造であっても、或いは多層構造であっても
よい。
【0038】薬液注入用容器6の容器本体61の口部6
5を閉鎖する栓部64は、口部65の外周部を覆うと共
に、内側に嵌入する円筒状の内側嵌入部64aを有して
形成され、栓部64を口部65に嵌着した際、口部65
の周縁を栓部64の内側嵌入部64aと外壁部との間で
挟持して口部65を密閉する構造である。
【0039】また、栓部64の外周部にはおねじ69が
形成され、このおねじ69に螺合するめねじがキャップ
66の内側に形成され、キャップ66が容器本体61の
先端部に被せられ、ねじで締め付け固定される。また、
このおねじ69は、上記輸液容器1の筒状口部3内に設
けためねじ35にも螺合可能に形成され、この薬液注入
用容器6の容器本体61の先端部は、上記輸液容器1の
筒状口部3内にねじ込むことができる。
【0040】さらに、容器本体61の口部65に嵌着さ
れた栓部64の中央上部には、円筒部67が突設される
と共に、その円筒部67内は膜状蓋体68が張設され、
膜状蓋体68により閉鎖される。栓部64の内側中央に
孔64bが形成され、膜状蓋体68を破ることにより、
容器本体61内の薬液を排出可能である。
【0041】栓部64は、内層膜63と同じ材料例えば
ポリエチレンにより一体成形することができる。このよ
うな栓部64は、容器本体61の口部65を密閉するよ
うに嵌着されるが、内層膜63と同じ材料で成形するこ
とにより、熱溶着や超音波溶接を用いて溶着することが
できる。
【0042】実際に薬液注入用容器6内に薬液を注入
し、栓部64をその口部に嵌めて接合部を溶着する場
合、まず、容器本体61や栓部64のEO滅菌処理を行
った後、容器本体61の内層膜63内に薬液を注入し、
図3のように、栓部64を嵌めて、その接合部を熱溶着
または超音波溶着させ、口部65を密閉する。
【0043】薬液注入用容器6の容器本体61は、その
外層部62を例えばポリエチレンテレフタレートなどの
硬質合成樹脂で成形する。ポリエチレンテレフタレート
は、高い弾性強度を有すると共に良好な透明性を有し、
低い水分透過性を持った材料であるから、薬液注入用容
器6の外層部62として適当であり、容器の搬送時や取
り扱い時において、外力や大きな把持力が印加された場
合でも、容器が容易に変形したり破損することはない。
また、内層膜63と栓部64をポリエチレン等の、耐薬
品性が高くEO滅菌処理の残留分や溶出分の少ない材料
で成形することにより、薬液を容器本体61内で良好に
保存することができる。
【0044】上述の輸液容器1内の輸液を点滴注射に使
用する際、薬液注入用容器6内の薬液を注入・配合して
点滴を行う。この際、先ず、輸液容器1の先端の第一キ
ャップ5を持って捻り、その溶着部37をねじ切って、
輸液容器1の筒状口部3から第一キャップ5を取り外
す。
【0045】次に、薬液注入用容器6のキャップ66を
回して外し、図4のように、薬液注入用容器6の先端部
つまり栓部64を輸液容器1の筒状口部3内に差込み、
ねじ込んでいく。このとき、筒状口部3内のめねじ35
に薬液注入用容器6の栓部64のおねじ69が螺合して
ねじ込まれ、栓部64の先端の円筒部67が栓部材4の
尖鋭部44を押して、この栓部材4を筒状口部3の奥ま
で押し込むように作用する。
【0046】この栓部材4の押し込み移動により、図4
に示すごとく、円板状シール部41と環状突部32の密
着シールが外れ、栓部材4の内部と輸液容器1の可撓性
容器2内が連通した状態となる。このとき、環状ガイド
部42は筒状口部3内の環状突部32に当接して停止す
ると共に、環状突条34に係合して所定の位置で停止す
る。また同時に、栓部材4の尖鋭部44が薬液注入用容
器6の栓部64の円筒部67内の膜状蓋体68に突き刺
さり、尖鋭部44の先端の薬液通路45の開口部が栓部
64の円筒部67内に進入した状態となる。
【0047】次に、薬液注入用容器6の容器本体61の
胴部を持ってポンピングを行う。すなわち、容器本体6
1の胴部を押すと、その外層部62が内層膜63と共に
内側に撓み、容器本体61内の容積が減少して、内層膜
63内の薬液が栓部64を通り、輸液容器1側の栓部材
4の尖鋭部44内の薬液通路45内に流入する。そし
て、薬液通路45を通過した薬液は、フィルタ部40内
のメンブレンフィルタ43を通過し、栓部材4の内部を
通り、開口部46から輸液容器1の可撓性容器2内に流
入する。
【0048】ところで、上記のような操作を通常の室内
環境下で行うと、輸液容器1の筒状口部3から第一キャ
ップ5を取り外したとき、或いは薬液注入用容器6のキ
ャップ66を回して外したときに、外気が筒状口部3の
内部などに侵入して、そこを通過する薬液が外気中の細
菌に汚染される虞がある。しかし、この輸液容器1と薬
液注入用容器6によれば、薬液がフィルタ部40内のメ
ンブレンフィルタ43を通過する際、細菌はメンブレン
フィルタ43でトラップされるから、輸液中への細菌の
侵入は殆ど阻止され、無菌的に薬液を輸液中に注入する
ことができる。
【0049】一方、薬液注入用容器6の容器本体61
は、ポンピング時にその外層部62を押して薬液を押し
出した後、その押す力を解除すると、外層部62の持つ
弾性力によって元の形状に復元しようとし、このとき、
外層部62と内層膜63の間に、通気孔62aを通して
外気が侵入する。
【0050】したがって、薄いフィルム状の内層膜63
の胴部は薬液を押し出して収縮状態を保持しながら、外
層部62のみが元の形状に復元することになる。このた
め、薬液注入用容器6の容器本体61の胴部を押して中
の薬液を押し出す際、内層膜63内は薬液が減少した分
だけ収縮し、膜内に負圧は殆ど生じず、薬液を容易に押
し出して、輸液容器1の可撓性容器2内に薬液を注入す
ることができる。
【0051】そして、薬液注入用容器6内の薬液の注入
が終了したとき、薬液注入用容器6の容器本体61を逆
方向に捻って筒状口部3から薬液注入用容器6の栓部6
4を外し、その開口した筒状口部3の上部には、図5に
示すように、別の第二キャップ7をねじ込み、口部を密
閉する。第二キャップ7には、筒状口部3のめねじ35
に螺合可能なおねじ7aが設けられ、その先端に栓部材
4の尖鋭部44とフィルタ部40を押さえる部分が設け
られているから、第二キャップ7をねじ込むことによ
り、筒状口部3を密閉状態とし、それを保持することが
できる。
【0052】なお、2種類以上複数の種類の薬液を輸液
容器1に注入・配合する場合は、1本の薬液注入用容器
による薬液の注入を終了した状態で、次の薬液注入用容
器に付け替え、同様にその薬液注入用容器を押して容器
内の薬液を輸液容器1内に注入することができる。
【0053】このように、輸液中への薬液の注入を無菌
的に行うことができると共に、注入後は第二キャップ7
を筒状口部3にねじ込んで輸液容器1を密閉状態とする
ことができるから、病院などでは、点滴注射を行う前
に、輸液中に薬液を注入して予め準備をしておくことが
でき、その準備作業も容易に行うことができる。
【0054】図6、図7は他の実施形態の輸液容器と薬
液注入用容器を示している。この例の輸液容器1は、そ
の上口部の環状突部24が膜状蓋体26によって封止さ
れ、筒状口部3内に嵌め込まれる栓部材8の下部に下向
きの尖鋭部86を設けることにより、栓部材8を口部3
内に押し込んだとき、輸液容器1の上口部の封止を破る
ように構成される。上記実施形態と同様な部分について
は、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0055】すなわち、筒状口部3内に嵌め込まれる栓
部材8は、図6に示すように、円板状でフィルタを内蔵
したフィルタ部80の上中央に接続用の尖鋭部84を突
設し、フィルタ部80の下側に円筒状の支持部を介して
環状ガイド部82を水平に設け、環状ガイド部82の下
側に尖鋭部86を下向きに設けて構成されている。
【0056】フィルタ部80内には、細菌の通過を阻止
し薬液のみを通過させる例えば孔径0.22μmのメン
ブレンフィルタ83が、上下の内部空間を分離するよう
に装着される。メンブレンフィルタ83の上方は、尖鋭
部84内に設けた薬液通路85に連通し、メンブレンフ
ィルタ83の下方は栓部材8の筒状の支持部内に連通し
ている。薬液通路85の先端は、尖鋭形状の尖鋭部84
の先端部に開口している。
【0057】フィルタ部80の下側に設けられた環状ガ
イド部82の外周部には、環状溝が形成され、製造時に
栓部材8が筒状口部3内に嵌入された際、この環状溝が
筒状口部3内の環状突条33に嵌り、所定の嵌入位置で
位置決めされる。また、この環状ガイド部82内の中央
部から下側の尖鋭部86にかけて薬液通路87が縦に穿
設され、栓部材8の薬液通路87は尖鋭部86の先端部
で開口している。したがって、栓部材8は、上部の尖鋭
部84内と下部の尖鋭部86内がメンブレンフィルタ8
3を介して連通するように、形成されている。
【0058】図6の輸液容器1の輸液を点滴注射に使用
するために、薬液注入用容器6内の薬液を注入・配合す
る際には、上記と同様に、先ず、輸液容器1の先端の第
一キャップ5を持って捻り、その溶着部37をねじ切っ
て、輸液容器1の筒状口部3から第一キャップ5を取り
外す。
【0059】次に、薬液注入用容器6のキャップを回し
て外し、図7のように、薬液注入用容器6の先端部つま
り栓部64を輸液容器1の筒状口部3内に差込み、ねじ
込んでいく。このとき、筒状口部3内のめねじ35に薬
液注入用容器6の栓部64のおねじ69が螺合してねじ
込まれ、栓部64の先端の円筒部67が栓部材8の尖鋭
部84を押して、この栓部材8を筒状口部3の奥まで押
し込むように作用する。
【0060】この栓部材8の押し込み移動により、図7
に示すごとく、栓部材8の上部の尖鋭部84が薬液注入
用容器6の栓部64の円筒部67内の膜状蓋体68に突
き刺さり、尖鋭部84の先端の薬液通路85の開口部が
栓部64の円筒部67内に進入した状態となって、薬液
注入用容器6側の口部の封止が破られると共に、栓部材
8の下部の尖鋭部86が輸液容器1の上口部を封止する
膜状蓋体26に突き刺さり、輸液容器1の上口部の封止
が破られ、尖鋭部86内の薬液通路87の開口部が輸液
容器の可撓性容器2内と連通する。
【0061】上記のように、栓部材8は上部の尖鋭部8
4内と下部の尖鋭部86内がメンブレンフィルタ83を
介して連通する構造であるから、この状態で、薬液注入
用容器6の容器本体61の胴部を持ってポンピングを行
うと、薬液注入用容器6内の薬液は、その口部から栓部
材8の薬液通路85、メンブレンフィルタ83、薬液通
路87を通り、輸液容器の可撓性容器2内に移入するこ
とになる。
【0062】したがって、この例の輸液容器1と薬液注
入用容器6によっても、薬液がフィルタ部80内のメン
ブレンフィルタ83を通過する際、細菌はメンブレンフ
ィルタ83でトラップされるから、輸液中への細菌の侵
入は殆ど阻止され、無菌的に薬液を輸液中に注入するこ
とができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の輸液容器
及び薬液注入用容器によれば、薬液注入用容器から薬液
を輸液容器に注入する際、薬液が栓部材の薬液通路内の
フィルタを通過して送られ、細菌はフィルタでトラップ
されるから、輸液中への細菌の侵入は殆ど阻止され、無
菌的に薬液を輸液中に注入することができる。
【0064】また、従来のような両頭針を使用せずに、
別体の薬液注入用容器を輸液容器の筒状口部に嵌め込
み、薬液注入用容器の胴部を押して、薬液を輸液容器に
注入するのみであるから、簡単な操作で安全に薬液を輸
液中に注入・配合することができる。
【0065】また、1本の薬液注入用容器による薬液の
注入を終了した状態で、次の薬液注入用容器に付け替
え、同様にその薬液注入用容器を押して容器内の薬液を
輸液容器内に注入することができるから、複数種類の薬
液を輸液容器に注入・配合することができる。しかも、
フィルタによって無菌的に薬液を輸液中に注入できるか
ら、投薬前に時間的に余裕を持って薬液を輸液中に注入
して投薬の準備をしておくことができる。
【0066】さらに、薬液注入用容器にあっては、その
容器本体を外層部の内面に外層部から剥離可能な内層膜
を積層形成した積層剥離構造とすれば、容器本体の胴部
を押して中の薬液を押し出した際、内層膜の胴部は薬液
を押し出して収縮状態を保持しながら、外層部のみが元
の形状に復元し、内層膜内は薬液が減少した分だけ収縮
するから、内層膜内に負圧は殆ど生じず、薬液を容易に
押し出して、輸液容器内に薬液を注入することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す輸液容器の部分断面
付き正面図である。
【図2】栓部材4の斜視図である。
【図3】薬液注入用容器6の断面図である。
【図4】薬液注入用容器6を輸液容器1の口部に嵌めて
薬液を注入する状態の断面図である。
【図5】薬液注入後に第二キャップ7を嵌めた状態の断
面図である。
【図6】他の実施形態の輸液容器の部分断面付き正面図
である。
【図7】他の実施形態における薬液を注入する状態の断
面図である。
【符号の説明】
1−輸液容器 2−可撓性容器 3−筒状口部 6−薬液注入用容器 40−フィルタ部 41−円板状シール部 42−環状ガイド部 43−メンブレンフィルタ 44−尖鋭部 45−薬液通路 61−容器本体 62−外層部 63−内層膜 64−栓部 65−口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 83/00 B65D 83/00 G Fターム(参考) 3E014 PA01 PB05 PC03 PC04 PC07 PC16 PD15 PE14 PE16 PF10 3E064 AA01 BA24 BB03 BC08 BC13 BC18 EA30 FA04 GA06 HN65 HR01 HS03 3E067 AA03 AB81 AC04 AC05 AC06 BA03A BA12A BB14A BB25A BB26A CA11 CA16 CA17 DA08 EA17 EB02 EB15 EB25 EB32 EB34 EE45 EE48 EE59 FA06 FB12 FB15 FB16 GC01 GD10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輸液を封入すると共に、別の薬液注入用
    容器に封入された薬液を注入可能な輸液容器であって、
    筒状口部を有すると共に内部に輸液を収容する可撓性容
    器と、該筒状口部に嵌入されて該筒状口部を封止する栓
    部材と、該栓部材に形成された薬液通路内に装着された
    フィルタと、を備え、該薬液注入用容器の口部を該筒状
    口部内に嵌め込み、該薬液注入用容器の胴部を押したと
    き、該薬液注入用容器内から押し出された薬液が、該フ
    ィルタを通り該可撓性容器内に注入されることを特徴と
    する輸液容器。
  2. 【請求項2】 前記栓部材には、該栓部材を前記筒状口
    部の中間位置に嵌め込んだ際に該筒状口部をシールする
    シール部が設けられ、使用時に該栓部材を該筒状口部内
    に押し込むことによって、該シール部のシールを解除し
    て該栓部材内の薬液通路を前記可撓性容器側に連通させ
    ることを特徴とする請求項1記載の輸液容器。
  3. 【請求項3】 前記筒状口部にはキャップが被せられ、
    該キャップを外して前記薬液注入用容器の口部を該筒状
    口部内に押し込むことにより、前記栓部材が該筒状口部
    内に押し込まれ、前記シール部のシールが解除されるこ
    とを特徴とする請求項2記載の輸液容器。
  4. 【請求項4】 前記栓部材の上部に尖鋭部が設けられる
    と共に、該尖鋭部内に薬液通路が形成され、前記薬液注
    入用容器の口部は膜状蓋体によって封止され、該薬液注
    入用容器の口部を前記筒状口部内に押し込んだとき、該
    尖鋭部が該膜状蓋体を突き破って連通することを特徴と
    する請求項2記載の輸液容器。
  5. 【請求項5】 前記可撓性容器の筒状口部内の元部が膜
    状蓋体により封止され、前記栓部材の上部と下部に尖鋭
    部が突設されると共に、該両尖鋭部を連通するように該
    栓部材内に薬液通路が形成され、前記薬液注入用容器の
    口部は膜状蓋体によって封止され、該薬液注入用容器の
    口部を前記筒状口部内に押し込んだとき、該上部の尖鋭
    部によって該膜状蓋体が破られると共に、該栓部材が移
    動して該可撓性容器側の該膜状蓋体が下部の尖鋭部によ
    り破られて、該栓部材の薬液通路が該可撓性容器側に連
    通することを特徴とする請求項1記載の輸液容器。
  6. 【請求項6】 輸液容器に注入するための薬液を封入す
    る薬液注入用容器であって、外層部の内面に該外層部か
    ら剥離可能な内層膜を積層形成してなる容器本体と、該
    容器本体の口部を封止して取着された栓部と、を備え、
    該外層部には該内層膜と該外層部との間に外気を導入す
    るための通気孔が穿設され、該栓部には前記輸液容器の
    筒状口部に接続するための筒部が封止構造を有して設け
    られていることを特徴とする薬液注入用容器。
  7. 【請求項7】 前記通気孔は前記外層部の口部近傍に形
    成され、前記内層膜の密着により該通気孔が閉塞され、
    該内層膜の収縮により密着が解除されて該通気孔が開放
    される請求項6記載の薬液注入用容器。
  8. 【請求項8】 前記栓部の封止構造として、前記筒部内
    に膜状蓋体が設けられている請求項6記載の薬液注入用
    容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031951A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 詰替え容器
CN111419362A (zh) * 2020-04-21 2020-07-17 赵之明 一种产科防外流式破膜器

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