JP2003290125A - センチネルリンパ節検出装置及び検出方法 - Google Patents

センチネルリンパ節検出装置及び検出方法

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JP2003290125A JP2002097417A JP2002097417A JP2003290125A JP 2003290125 A JP2003290125 A JP 2003290125A JP 2002097417 A JP2002097417 A JP 2002097417A JP 2002097417 A JP2002097417 A JP 2002097417A JP 2003290125 A JP2003290125 A JP 2003290125A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センチネルリンパ節の正確な位置を同定する
ことができ、開腹手術などの患者への負担も少ないセン
チネルリンパ節検出装置及び検出方法を実現する。 【解決手段】 センチネルリンパ節検出装置1は、内視
鏡2と、この内視鏡2に着脱自在に接続される可視光用
CCU3及び赤外線用CCU4と、可視光用CCU3か
らの画像出力に赤外線用CCU4からの画像出力を重畳
してスーパーインポーズするスーパーインポーズ回路5
と、このスーパーインポーズ回路5でスーパーインポー
ズされた画像を表示するためのモニタ6と、予めセンチ
ネルリンパ節7に滞留したトレーサーとしての磁性流体
8を振動させ、発熱させるための変動磁場を発生するた
めの変動磁場発生装置9とから構成され、可視光用CC
D12で撮像して得た内視鏡画像に、赤外線センサで撮
像して得た赤外擬似カラー画像を重畳した内視鏡赤外画
像をモニタ6の表示画面に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腫瘍の原発巣から
リンパ管に入った腫瘍細胞が最初に到達するリンパ節で
あるセンチネルリンパ節(Sentinel Lymph Node)を検
出するためのセンチネルリンパ節検出装置及び検出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、早期癌の切除手術は、発見率が向
上し、頻繁に行われている。一般に、早期癌の手術は、
根治を目的とし、病変部に加え、病変部の周囲に存在す
る転移が疑われる複数個のリンパ節を切除することが多
い。また、早期癌の手術は、術後に切除したリンパ節の
病理検査を行い、リンパ節への転移の有無を確認して術
後の治療方針などを決定している。
【0003】手術段階において、リンパ節への転移の有
無は、不明である。このため、早期癌の手術は、病変部
近傍に存在する複数個のリンパ節を切除するため、患者
の負担が大きい。また、例えば早期乳癌において、リン
パ節への転移比率は、20%程度である。このため、早
期癌の手術は、実際に転移していない80%の患者にと
って、無用なリンパ節切除が行われたことになる。
【0004】近年、患者のQOL(Quality of Life)
及び癌切除手術における根治性の両立は、求められてい
る。そのための手法のひとつとして、無用なリンパ節切
除を防ぐ、センチネルノードナビゲーションサージェリ
( Sentinel Node Navigation Surgery )は、注目され
ている。以下、簡単にセンチネルノードナビゲーション
サージェリについて説明する。
【0005】癌は、リンパ節に転移する場合、ランダム
に転移を生じることなく、一定のパターンに従って、病
変部からリンパ管を経て、リンパ節に転移することが、
最近の研究により解明されている。癌は、リンパ節に転
移している場合、必ずセンチネルリンパ節に転移がある
と考えられる。ここで、センチネルリンパ節( Sentine
l Lymph Node )とは、癌の原発巣からリンパ管に入った
癌細胞が最初に到達するリンパ節のことである。
【0006】このため、早期癌の手術は、癌切除術中
に、センチネルリンパ節を見つけ、生検し、迅速病理検
査を行うことにより、リンパ節への転移の有無を判定す
ることができる。センチネルリンパ節に癌が転移してい
ない場合、早期癌の手術は、残りのリンパ節の切除が不
用となる。一方、センチネルリンパ節に癌が転移してい
る場合、早期癌の手術は、転移状況に応じて、病変部近
傍の複数個のリンパ節を切除する。
【0007】このセンチネルノードナビゲーションサー
ジェリを行なうことで、早期癌の手術は、リンパ節に癌
が転移していない患者において、無用なリンパ節切除が
行われることがなく、患者に対して負担が少なくなる。
また、センチネルノードナビゲーションサージェリは、
乳癌に限らず、消化器などの開腹手術や或いは腹腔鏡を
用いた手術などにも適用されている。
【0008】このセンチネルノードナビゲーションサー
ジェリは、センチネルリンパ節を容易にかつ精度良く検
出できる検出装置及び検出方法が強く求められている。
そこで、上記センチネルリンパ節検出方法は、例えば、
特開2001−299676号公報に記載されているも
のが提案されている。
【0009】上記特開2001−299676号公報に
記載のセンチネルリンパ節検出方法は、トレーサーとし
て赤外蛍光色素であるインドシアニングリーン( Indoc
yanine green )を腫瘍周囲に局注する。そして、所定
時間後、上記センチネルリンパ節検出方法は、開腹手術
を行って、被観察部に近赤外励起光を照射する。する
と、センチネルリンパ節は、インドシアニングリーンを
蓄積しているため、近赤外蛍光を発する。その近赤外蛍
光を可視光に変換して可視化像として観察することで、
上記センチネルリンパ節検出方法は、センチネルリンパ
節を検出することが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2001−299676号公報に記載のセンチネルリ
ンパ節検出方法は、センチネルリンパ節の位置を同定で
きるのが表面から数mmの深さに過ぎない。従って、上
記特開2001−299676号公報に記載のセンチネ
ルリンパ節検出方法は、表面から数mm以上の深い部分
にあるセンチネルリンパ節を確認することができない。
【0011】また、一般に、癌細胞などの異常組織は、
正常な組織よりも1℃程度、温度が高くなる。これを利
用して、例えば、特開2001−286436号公報に
記載されている検出方法は、体腔内の被検部位からの赤
外線を検出することで、生体の温度を測定し、癌細胞な
どの異常組織を特定できるものが提案されている。しか
しながら、通常、センチネルリンパ節は、周囲の組織と
同じ温度である。このため、上記特開2001−286
436号公報に記載の検出方法は、体腔内の被検部位の
温度を測定できるが、センチネルリンパ節を特定するこ
とが困難であった。
【0012】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであり、センチネルリンパ節の正確な位置を同定す
ることができ、開腹手術などの患者への負担も少ないセ
ンチネルリンパ節検出装置及び検出方法を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のセンチネルリンパ節検出装置は、予め病変部近傍のセ
ンチネルリンパ節に滞留した磁性流体を磁場変動により
振動させて発熱させる変動磁場手段と、前記病変部近傍
の内視鏡像を撮像する内視鏡撮像手段と、前記変動磁場
手段の磁場変動で発熱した前記病変部近傍の温度変化を
撮像する温度変化撮像手段と、前記内視鏡撮像手段で得
た内視鏡画像に前記温度変化撮像手段で得た温度変化画
像を重畳する重畳手段と、を具備したことを特徴として
いる。本発明の請求項2に記載のセンチネルリンパ節検
出方法は、予め病変部近傍のセンチネルリンパ節に滞留
した磁性流体を磁場変動により振動させて発熱させる変
動磁場手段と、前記病変部近傍の内視鏡像を撮像する内
視鏡撮像手段と、前記変動磁場手段の磁場変動で発熱し
た前記病変部近傍の温度変化を撮像する温度変化撮像手
段と、を具備したセンチネルリンパ節検出装置を用い
て、前記内視鏡撮像手段で得た内視鏡画像に前記温度変
化撮像手段で得た温度変化画像を重畳して前記センチネ
ルリンパ節の位置を同定することを特徴としている。こ
の構成により、センチネルリンパ節の正確な位置を同定
することができ、開腹手術などの患者への負担も少ない
センチネルリンパ節検出方法を実現する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図7は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態を
備えたセンチネルリンパ節検出装置を示す全体構成図、
図2は図1の変動磁場発生装置を示す説明図、図3は磁
性流体を局注する際の内視鏡の挿入部先端部の様子を示
す概略図、図4は図1のセンチネルリンパ節検出装置で
得た画像を示す説明図であり、図4(a)は赤外擬似カ
ラー画像を示す説明図、図4(b)は内視鏡画像を示す
説明図、図4(c)は同図(a)の画像を同図(b)の
画像に重畳した内視鏡赤外画像を示す説明図、図5は胃
等の体内腔壁面の裏側に存在しているセンチネルリンパ
節の検出(同定)を行う際の内視鏡の挿入部先端部の様
子を示す概略図、図6は病変部組織及び病変部に残った
トレーサーを除去する際の内視鏡の挿入部先端部の様子
を示す概略図、図7は病変部にトレーサーを局注する際
の内視鏡の挿入部先端部の様子を示す概略図である。
【0015】本発明の第1の実施の形態のセンチネルリ
ンパ節検出装置1は、生体内腔に挿入可能な細径の挿入
部2aを有する軟性内視鏡(以下、単に内視鏡)2と、
この内視鏡2に着脱自在に接続される可視光用CCU
(カメラコントロールユニット)3及び赤外線用CCU
(カメラコントロールユニット)4と、前記可視光用C
CU3からの画像出力に前記赤外線用CCU4からの画
像出力を重畳してスーパーインポーズするスーパーイン
ポーズ回路5と、このスーパーインポーズ回路5でスー
パーインポーズされた画像を表示するためのモニタ6と
から主に構成されている。また、センチネルリンパ節検
出装置1は、予めセンチネルリンパ節7に滞留したトレ
ーサーとしての磁性流体8を振動させ、発熱させるため
の変動磁場を発生するための変動磁場発生装置9が設け
られている。尚、この変動磁場発生装置9の構成は、後
述する。
【0016】前記内視鏡2は、操作部2bの前端付近に
穿刺針等の処置具を挿入する図示しない処置具挿入口が
設けられている。この処置具挿入口は、その内部におい
て後述の処置具挿通用チャンネル10と連通している。
前記処置具挿入口は、穿刺針等の処置具を挿入すること
で、内部の処置具挿通用チャンネル10を介して前記挿
入部2の先端部2aaに形成されているチャンネル開口
10aから処置具の先端側を突出させて生検(組織採
取)などを行うことが可能である(図3参照)。
【0017】尚、本実施の形態では、前記内視鏡操作部
2bの処置具挿入口から穿刺針を挿入し、後述するよう
に前記処置具挿通用チャンネル10のチャンネル開口1
0aから穿刺針の先端側を突出させて、癌腫瘍部などの
病変部近傍に磁性流体8を局注するようになっている。
そして、病変部近傍に局注された磁性流体8は、注入部
位よりリンパ管に移行し、最初に到達するリンパ節、即
ち、センチネルリンパ節7に達してこのセンチネルリン
パ節7に滞留するようになっている。
【0018】また、前記内視鏡2は、前記挿入部2a内
等に図示しないライトガイドが挿通配設されている。前
記内視鏡2は、図示しない光源装置に着脱自在に接続さ
れることで、この光源装置からの白色光が前記ライトガ
イドの基端側に供給されるようになっている。このライ
トガイドにより導光された白色光は、前記挿入部先端部
2aaに配設した図示しない照明光学系から生体内の患
部等を照明するようになっている。
【0019】前記内視鏡2は、前記挿入部先端部2aa
の照明光学系に隣接して可視光用(通常観察用)対物光
学系11が配設されていると共に、この可視光用対物光
学系11の結像位置に可視光用撮像装置としての可視光
用CCD12が設けられている。この可視光用CCD1
2は、前記内視鏡2が前記可視光用CCU3に着脱自在
に接続されることで、延出する信号線が前記可視光用C
CU3に接続されるようになっている。そして、前記可
視光用CCD12は、信号線を介してCCD電源及びC
CD駆動パルスが前記可視光用CCU3から伝達されて
駆動され、結像された被写体の可視光像を撮像(光電変
換)して撮像信号を生成し、前記可視光用CCU3に出
力するようになっている。
【0020】前記可視光用CCU3は、前記可視光用C
CD12からの撮像信号を信号処理して標準的な映像信
号を生成し、前記スーパーインポーズ回路5を介してモ
ニタ6に出力され、このモニタ6の表示面に可視光で撮
像した内視鏡画像が表示されるようになっている。
【0021】また、前記内視鏡2は、前記挿入部先端部
2aaの前記可視光用対物光学系11に隣接して赤外を
透過する赤外線用(温度分布検出用)対物光学系13が
配設されていると共に、この赤外線用対物光学系13の
結像位置に赤外線用撮像装置としての赤外線センサ(マ
イクロボロメータアレイデバイス)14が設けられてい
る。前記赤外線用対物光学系13は、ジンクセレン等に
より形成されて赤外線を透過するレンズにより形成され
ている。
【0022】一方、前記赤外線センサ14(マイクロボ
ロメータアレイデバイス)は、例えばサーミスタを用い
たボロメータを小型化して更に2次元アレイ状に配置し
たものを真空封止したものである。従って、前記赤外線
センサ14は、非冷却で赤外線の2次元情報、つまり赤
外線の画像情報を得ることが可能なセンサである。
【0023】前記赤外線センサ14に用いられるボロメ
ータは、温度上昇による抵抗変化を利用して放射エネル
ギ源の温度を計測するものである。本実施の形態では、
前記赤外線センサ14は、ボロメータとして温度変化に
対する感度が高いサーミスタを採用している。このこと
により、前記赤外線センサ14は、用いられるボロメー
タを小さくして(つまりマイクロボロメータにして)、
それを2次元的に配置することで、被写体の温度分布画
像情報を得られる非冷却のマイクロボロメータアレイデ
バイスを形成している。
【0024】この非冷却の赤外線センサ14は、小型に
構成しても例えば7万画素以上の高解像度を得ることが
できる。つまり、本赤外線センサ14は、赤外線透過フ
ァイバを使った構成と比較にならない程の高解像度の温
度分布画像として赤外擬似カラー画像を得ることができ
る。
【0025】また、本赤外線センサ14は、非接触的
に、冷却することなく、2次元的な温度分布画像として
赤外擬似カラー画像を得られることが特徴となってい
る。更に、この非冷却の赤外線センサ14を用いれば、
雑音等価温度差0.1℃程度の高精度の測定も可能であ
る。尚、この赤外線センサ14は、7〜14μmの波長
を検出可能である。このため、前記赤外線用対物光学系
13は、少なくとも7〜14μmの波長領域の一部を透
過する素材、本実施の形態ではジンクセレンを使用して
いる。
【0026】また、図示しないが前記赤外線用対物光学
系13は、レンズ間隔を決める間隔環及びレンズを保持
するレンズ枠等の赤外レンズ保持部材に無光沢処理が施
されている。このことにより、前記赤外線用対物光学系
13は、赤外線を反射、放射することによる赤外画像へ
のノイズを低減可能に形成されている。
【0027】上述のように前記赤外線センサ14は、マ
イクロボロメータ素子を2次元的に多数配置した構成で
ある。また、前記赤外線センサ14は、その赤外線検知
面の裏面側にマルチプレクサ等の切替回路が設けてい
る。このため、前記赤外線センサ14は、前記切替回路
を介して各マイクロボロメータ素子にアクセスされるよ
うになっている。そして、前記赤外線センサ14は、各
マイクロボロメータ素子で検出した信号を少ない出力端
から出力可能である。尚、前記赤外線センサ14は、サ
ーミスタを採用したものに限らず、例えば小型のバレッ
タ(温度計測に採用される極細の白金線を用いて形成し
たもの)を採用したもので形成しても良い。
【0028】この赤外線センサ14は、前記内視鏡2が
前記赤外線用CCU4に着脱自在に接続されることで、
延出する信号線が前記赤外線用CCU4に接続されるよ
うになっている。そして、前記赤外線センサ14は、信
号線を介してセンサ電源及びセンサ駆動パルスが前記赤
外線用CCU4から伝達されて駆動され、検出した赤外
線を電気信号に変換して赤外線の2次元情報として前記
赤外線用CCU4に出力するようになっている。
【0029】前記赤外線用CCU4は、前記赤外線セン
サ14からの電気信号を信号処理して信号強度に対応し
た温度分布画像として赤外擬似カラー画像の映像信号を
生成し、前記スーパーインポーズ回路5に出力するよう
になっている。
【0030】そして、前記スーパーインポーズ回路5
は、前記可視光用CCU3からの映像信号に前記赤外線
用CCU4からの映像信号を重畳した内視鏡赤外画像の
映像信号を生成し、モニタ6に出力するようになってい
る。
【0031】本実施の形態では、前記変動磁場発生装置
9により生成した変動磁場で予めセンチネルリンパ節7
に滞留した磁性流体8を振動させて発熱させ、癌腫瘍部
などの病変部近傍の温度変化を前記赤外センサ14で撮
像して得た赤外擬似カラー画像を、前記可視光用CCD
12で撮像して得た可視光による通常の内視鏡画像にス
ーパーインポーズ回路5で重畳することで、センチネル
リンパ節7の位置を同定するように構成されている。
【0032】次に、前記変動磁場発生装置9の構成につ
いて説明する。前記変動磁場発生装置9は、図2に示す
ように患者の病変部20近傍に対して、交流磁界21を
所定周波数で変化させて変動磁場を発生するための磁気
コイル9aを、断熱材で形成される本体9Aに複数配置
して構成される。また、前記変動磁場発生装置9は、生
成される変動磁場が患者の病変部20近傍以外に作用し
ないように前記複数の磁気コイル9aを覆うように磁気
シールド22が設けられている。
【0033】そして、前記変動磁場発生装置9は、前記
複数の磁気コイル9aが本体内に設けた図示しない制御
部に接続され、例えば、所定周波数で電流の向きを反転
させたり、電流を変化させたりすることで、変動磁場を
形成するように通電される電流が制御されるようになっ
ている。
【0034】前記変動磁場発生装置9により生成した変
動磁場で予めセンチネルリンパ節7に滞留した磁性流体
8は、振動され発熱されるようになっている。そして、
この磁性流体8の温度変化による癌腫瘍部などの病変部
近傍の温度変化を前記赤外センサ14で撮像すること
で、前記センチネルリンパ節検出装置1は、赤外擬似カ
ラー画像を得るようになっている。
【0035】このように構成されるセンチネルリンパ節
検出装置1は、術者の操作により内視鏡挿入部2aを患
者の体腔内に挿入されて胃等の病変部20に挿入部先端
部2aaが導かれる。そして、術者は、内視鏡操作部2
bの処置具挿入口から穿刺針30を挿入し、図3に示す
ように処置具挿通用チャンネル10のチャンネル開口1
0aから穿刺針30の先端側を突出させる。
【0036】そして、術者は、可視光用CCD12で撮
像して得た可視光の内視鏡画像をモニタ6で観察しなが
ら、体内腔壁面31の病変部20の下層に穿刺針30を
差し込み、病変部近傍に磁性流体8を局注する。する
と、病変部20に局注された磁性流体8は、注入部位よ
りリンパ管に移行し、5分から15分後にセンチネルリ
ンパ節7に達してこのセンチネルリンパ節7に滞留す
る。
【0037】次に、術者は、図2に示すように変動磁場
発生装置9を駆動させて、患者の病変部20近傍に対し
て、変動磁場を発生させる。すると、予めセンチネルリ
ンパ節7に滞留した磁性流体8は、変動磁場発生装置9
により生成された変動磁場により振動し発熱する。
【0038】そして、術者は、可視光用CCD12で病
変部20を撮像して図4(a)に示すように病変部20
の内視鏡画像を得ると共に、病変部近傍の温度変化を赤
外センサ14で撮像することで、図4(b)に示すよう
に赤外擬似カラー画像を得る。この赤外擬似カラー画像
は、スーパーインポーズ回路5で病変部20の内視鏡画
像に重畳されて、図4(c)に示すように内視鏡赤外画
像がモニタ6の表示画面に表示される。
【0039】ここで、センチネルリンパ節7は、赤外セ
ンサ14の撮像範囲内に存在していれば、滞留した磁性
流体8の発熱により周辺部位より高温となる。このた
め、赤外センサ14で撮像して得た赤外擬似カラー画像
は、センチネルリンパ節7の色調が変化する。このた
め、センチネルリンパ節検出装置1は、図4(c)に示
す内視鏡赤外画像により、病変、臓器の位置関係とセン
チネルリンパ節7との位置関係を容易に把握でき、セン
チネルリンパ節7を検出(同定)できる。尚、センチネ
ルリンパ節検出装置1は、他のセンチネルリンパ節7に
ついても病変部20の周囲で内視鏡2の挿入部先端部2
aaを移動させながら赤外擬似カラー画像を得ること
で、検出(同定)を行うようになっている。
【0040】また、センチネルリンパ節検出装置1は、
図5に示すように体内腔壁面31の裏側にセンチネルリ
ンパ節7が存在していたとしても、赤外線の透過により
センチネルリンパ節7の検出(同定)が可能である。
【0041】この場合、図示しないが内視鏡画像で確認
しながら、検出されたセンチネルリンパ節7の位置を体
内腔壁面31の表面に穿刺針30を用いてインドシアニ
ングリーン等でマーキングするか、或いは生検用穿刺針
30をセンチネルリンパ節7に刺し込み、組織を採取す
ることも可能である。尚、センチネルリンパ節検出装置
1は、体内腔壁面31の裏側だけでなく、脂肪に隠れた
センチネルリンパ節7や炭冷沈着したセンチネルリンパ
節7であっても、赤外線の透過によりセンチネルリンパ
節7の検出(同定)が可能である。
【0042】尚、トレーサーとしての磁性流体8は、イ
ンドシアニングリーンやパテントブルー等の色素を混入
させて用いても良い。この場合、センチネルリンパ節検
出装置1は、体内腔壁面31の表面に存在しているセン
チネルリンパ節7を内視鏡画像のみでも検出(同定)が
可能である。
【0043】この結果、本実施の形態のセンチネルリン
パ節検出装置1は、センチネルリンパ節7の正確な位置
を同定することができ、開腹手術などの患者への負担も
少ないという効果を得る。
【0044】尚、センチネルリンパ節検出装置1は、セ
ンチネルリンパ節7の同定後、病変部20の周辺に残っ
た磁性流体8等のトレーサーがセンチネルリンパ節7の
検出の障害になる。そこで、センチネルリンパ節検出装
置1は、図6に示すように病変部20を切除した後、こ
の切除した組織及び病変部20に残ったトレーサーを除
去するように構成しても良い。
【0045】図6に示すようにセンチネルリンパ節検出
装置1は、内視鏡2の処置具挿通用チャンネル10に処
置具32を挿通させると共に、この処置具32の内管に
吸引カテーテル33及びスネア34を挿通させる。前記
吸引カテーテル33は、この基端側が吸引器35に接続
される。
【0046】このように構成することで、センチネルリ
ンパ節検出装置1は、内視鏡挿入部2aの処置具32に
挿通されたスネア34で病変部20を切除し、吸引カテ
ーテル33で切除した組織及び病変部20に残ったトレ
ーサー8aを吸引除去する。そして、その状態でセンチ
ネルリンパ節検出装置1は、センチネルリンパ節7の位
置の検出(同定)を行うことが可能となる。
【0047】これにより、センチネルリンパ節検出装置
1は、病変部20を切除し、この切除した組織及び病変
部20に残ったトレーサー8aを除去できるので、セン
チネルリンパ節7の位置の検出(同定)が容易になる。
【0048】尚、前記トレーサー8aを局注するのに用
いられる穿刺針30は、図7に示すように注入器を接続
して構成される。図7に示すように穿刺針30は、この
基端側に注入器36を接続されて構成される。前記注入
器36は、トレーサー8aの粒径を均一にするためのフ
ィルター36aが組み込まれている。
【0049】このように構成される穿刺針30を用い
て、センチネルリンパ節検出装置1は、センチネルリン
パ節7の位置の同定を行う。このとき、センチネルリン
パ節検出装置1は、内視鏡挿入部2aを生体内腔に挿入
して体内腔壁面31の病変部20の周囲に穿刺針30を
刺し入れ、トレーサー8aを注入器36のフィルター3
6aで濾過した状態で病変部20の周囲に局注する。す
ると、局注されたトレーサー8aは粒径が均一になり、
リンパ節で詰まるような状態が避けられ、センチネルリ
ンパ節7に対して確実に流入し、滞留する。
【0050】これにより、センチネルリンパ節検出装置
1は、センチネルリンパ節7を同定する際に局注された
トレーサー8aがリンパ節に詰まることなく流入するの
で、確実なセンチネルリンパ節7の同定が可能になる。
【0051】(第2の実施の形態)図8ないし図14は
本発明の第2の実施の形態に係り、図8は本発明の第2
の実施の形態を備えたセンチネルリンパ節検出装置を示
す全体構成図、図9はプローブの第1の変形例を示す説
明図、図10はプローブの第2の変形例を示す説明図、
図11はプローブの第3の変形例を示す説明図、図12
はプローブの第4の変形例を示す説明図、図13は図1
2の生検用穿刺針の変形例を示す要部断面図、図14は
開口キャップを装着したプローブ先端部を示す説明図で
ある。
【0052】上記第1の実施の形態は、挿入部先端部2
aaに赤外センサ14を配設した内視鏡2を用いて構成
しているが、本第2の実施の形態は、内視鏡2の処置具
挿通用チャンネル10に挿通可能なプローブに赤外セン
サ14を配設して構成している。それ以外の構成は、上
記第1の実施の形態とほぼ同様なので説明を省略し、同
じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0053】即ち、図8に示すように本第2の実施の形
態のセンチネルリンパ節検出装置40は、内視鏡2Bの
処置具挿通用チャンネル10に挿通可能なプローブ41
に上記第1の実施の形態で説明した赤外線用対物光学系
13及び赤外センサ14を配設して構成されている。
【0054】前記プローブ41は、前記赤外線用CCU
4に着脱自在に接続され、この赤外線用CCU4で前記
赤外センサ14が制御駆動されるようになっている。そ
れ以外の構成は、上記第1の実施の形態で説明したのと
同様であるのので、説明を省略する。
【0055】このように構成されるセンチネルリンパ節
検出装置40は、上記第1の実施の形態で説明したのと
同様に内視鏡挿入部2aを患者の体腔内に挿入されて胃
などの病変部20に挿入部先端部2aaが導かれる。
【0056】そして、上記第1の実施の形態で説明した
のと同様に術者は、チャンネル開口10aから穿刺針3
0の先端側を突出させ、内視鏡画像をモニタ6で観察し
ながら、病変部近傍にトレーサーとして磁性流体8を局
注する。すると、病変部20に局注された磁性流体8
は、所定時間後にセンチネルリンパ節7に達して滞留す
る。
【0057】次に、術者は、上記第1の実施の形態で説
明したのと同様に変動磁場発生装置9を駆動させて、患
者の病変部20近傍に対して、変動磁場を発生させる。
すると、センチネルリンパ節7に滞留した磁性流体8
は、変動磁場発生装置9により生成された変動磁場によ
り振動し発熱する。
【0058】そして、術者は、図8に示すように内視鏡
操作部2bの処置具挿入口からプローブ41を挿入し、
処置具挿通用チャンネル10のチャンネル開口10aか
らプローブ先端側を突出させる。そして、術者は、内視
鏡の可視光用CCD12で病変部20を撮像して上記第
1の実施の形態で説明したのと同様に病変部20の内視
鏡画像を得ると共に、プローブ41を用いて病変部近傍
の温度変化を赤外センサ14で撮像することで、赤外擬
似カラー画像を得る。
【0059】この赤外擬似カラー画像は、上記第1の実
施の形態で説明したのと同様にスーパーインポーズ回路
5で病変部20の内視鏡画像に重畳されることでモニタ
6の表示画面にスーパーインポーズ表示される。
【0060】この結果、本第2の実施の形態のセンチネ
ルリンパ節検出装置40は、上記第1の実施の形態と同
様な効果を得られることに加え、細径なプローブ41に
赤外センサ14を配設したので、体腔内管路の細径部な
どに存在しているセンチネルリンパ節7を容易に撮像可
能である。
【0061】尚、プローブは、図9に示すように構成し
ても良い。図9に示すようにプローブ41Bは、プロー
ブ先端部に配設した赤外線用対物光学系13の結像位置
に赤外線を導光可能なカルコゲナイトファイバ等の赤外
線用ライトガイド42の光入射端面を固定配置して挿通
配設されている。そして、前記プローブ41は、前記赤
外線用ライトガイド42の光出射端面に集光光学系43
を配設すると共に、この集光光学系43の集光位置に前
記赤外センサ14を配設して構成されている。これによ
り、プローブ41Bは、プローブ先端を更に細径化する
ことが可能である。
【0062】また、プローブは、図10に示すように構
成しても良い。図10に示すようにプローブ41Cは、
穿刺針30等の処置具を挿通可能な処置具挿通用チャン
ネル44がプローブ先端部にチャンネル開口44aを形
成して設けられている。これにより、プローブ41は、
針生検(組織採取)やマーキングを行うための穿刺針3
0を挿通することが可能である。
【0063】また、プローブは、図11に示すように側
視用に構成しても良い。図11に示すようにプローブ4
1Dは、先端部が側視用凹部41dを形成し、この凹部
41d底面に長手軸方向に対して略直交方向に前記赤外
線用対物光学系13が配設されていると共に、この赤外
線用対物光学系13の結像位置に前記赤外線センサ14
が設けられている。更に、前記プローブ41は、前記凹
部41dにチャンネル開口44aを形成した前記処置具
挿通用チャンネル44が設けられている。これにより、
プローブ41Dは、生体内腔の正面視では検出しにくい
ような狭い部位のセンチネルリンパ節7の位置を検出
(同定)ができ、針生検(組織採取)やマーキングを行
うための穿刺針30を挿通することが可能である。
【0064】また、プローブは、図12に示すように構
成しても良い。図12に示すようにプローブ41Eは、
前記処置具挿通用チャンネル44に挿通される生検用穿
刺針30Bの内管に光ファイバ51を挿通させ、この光
ファイバ51により得られる光強度情報により磁性流体
8が滞留したセンチネルリンパ節7を識別するように構
成される。そして、前記光ファイバ51は、この基端側
に白色光、又は単波長の信号光を発生する光源52が設
けられると共に、この光源52との間にハーフミラー5
3が配置される。
【0065】前記光源52からの信号光は、ハーフミラ
ー53を介して前記光ファイバ51に入射して、この光
ファイバ51を導光され、生検用穿刺針30Bの先端か
らセンチネルリンパ節7内部に出射される。そして、こ
のセンチネルリンパ節7内部での反射光や散乱光などの
戻り光は、上記経路を逆に辿り、前記ハーフミラー53
に達する。このハーフミラー53に達した戻り光は、反
射されて光強度検出器54に入射し、この光強度検出器
54で光量を検出されるようになっている。
【0066】前記光強度検出器54は、検出した光量デ
ータを表示部55に出力し、この表示部55に表示させ
るようになっている。尚、前記プローブ41は、上記第
2の実施の形態と同様にセンチネルリンパ節7の位置の
同定を行うことが可能なように構成されている。
【0067】このように構成されるプローブ41は、上
記センチネルリンパ節7の位置の同定処理後、体内腔壁
面31の内部にあるセンチネルリンパ節7の組織を採取
する場合、生検用穿刺針30Bを体内腔壁面31に刺
し、生検用穿刺針30Bの先端をセンチネルリンパ節7
内部に到達させる。そして、上述したように光源52か
らの信号光を出射する。
【0068】このとき、戻り光は、磁性流体8によって
光ファイバ51の先端部での光量が大きく変化する。そ
の戻り光の光量変化は、ハーフミラー53を介して光強
度検出器54で検出され、表示部55に表示される。術
者は、その表示状態を見て生検用穿刺針30Bがセンチ
ネルリンパ節7に到達したことを認識できる。尚、表示
部55は、画面表示の他に発音等により生検用穿刺針3
0Bがセンチネルリンパ節7に到達したことを告知する
ようにしても良い。
【0069】そして、生検用穿刺針30Bがセンチネル
リンパ節7に到達した後は、光ファイバ51を生検用穿
刺針30Bの内管から抜き取り、センチネルリンパ節7
の組織を吸引して採取することができる。
【0070】これにより、前記プローブ41は、特に同
定されたセンチネルリンパ節7の組織を採取する場合、
体内腔壁面内にあるセンチネルリンパ節7の深さ方向の
位置を光ファイバ51からの反射光によって確実に識別
することができる。
【0071】また、プローブに用いられる生検用穿刺針
31Bは、センチネルリンパ節7の深さを特定するため
に光ファイバ51をその内管部に挿通させ、組織を吸引
する際にその光ファイバ51を長い距離移動させて内管
から抜き取る必要があった。そこで、プローブに用いら
れる生検用穿刺針30Bは、図13に示すように光ファ
イバ51の移動距離を短くして操作性を向上させるよう
に構成しても良い。
【0072】図13に示すように生検用穿刺針30B
は、プローブ基端方向側がファイバ挿通管56と吸引管
57とに分岐している分岐管58が接続されて構成され
ている。
【0073】前記ファイバ挿通管56は、その内管部5
6aに光ファイバ51が挿通可能である。一方、前記吸
引管57は、この内管部57aに前記吸引器35が接続
されるようになっている。
【0074】このように構成される生検用穿刺針30B
は、組織を採取するために体内腔壁面31内のセンチネ
ルリンパ節7の位置まで刺し入れる際、この先端部まで
光ファイバ51を挿入させた状態で、光ファイバ51か
らの光反射によりセンチネルリンパ節7の位置を確認す
る。そして、確認後、生検用穿刺針30Bは、光ファイ
バ51を分岐管58まで後退させた状態で吸引器を動作
させ、吸引管57を通してセンチネルリンパ節7の組織
を吸引する。
【0075】これにより、生検用穿刺針30Bは、セン
チネルリンパ節7の位置を確認した後、光ファイバ51
を完全に抜き取る必要がなく、分岐管58の位置までの
短い距離だけ移動させるだけでセンチネルリンパ節7の
組織を採取することが可能となる。
【0076】また、プローブ41は、図14に示すよう
に先端部に開口キャップを着脱自在に装着して構成して
も良い。図14に示すようにプローブ41は、この先端
部に着脱可能なゴムリング61が内周部に取り付けられ
た開口キャップ62が着脱自在に装着されている。更
に、プローブ41は、前記処置具挿通用チャンネル44
の基端側に吸引器35が配置されている。尚、前記プロ
ーブ41は、上記第2の実施の形態と同様にセンチネル
リンパ節7の位置の同定を行うことが可能に構成されて
いる。
【0077】このように構成されるプローブ41は、上
記センチネルリンパ節7の位置の同定処理後、体内腔壁
面31が同定されたセンチネルリンパ節7が位置する体
内腔壁面31に開口キャップ62を当て付けられ、吸引
器35により吸引を行う。すると、プローブ41は、吸
引器35により空気の吸引を行って体内腔壁面31と共
に、センチネルリンパ節7を上方に吸い上げる。その吸
い上げ動作によりセンチネルリンパ節7を内部に包囲し
た隆起状態の体内腔壁面31にゴムリング61が嵌め込
まれ、センチネルリンパ節7の位置のマーキングがなさ
れる。その後、上記ゴムリング61が嵌め込まれたセン
チネルリンパ節7に対して穿刺針30を刺し、センチネ
ルリンパ節7の組織を採取することができる。
【0078】これにより、前記プローブ41は、センチ
ネルリンパ節7を検出した後、このセンチネルリンパ節
7とその周囲の部分を吸い上げてセンチネルリンパ節7
のマーキングを簡単に行うことができ、確実に生検を行
うことが可能である。
【0079】(第3の実施の形態)図15及び図16は
本発明の第3の実施の形態に係り、図15は本発明の第
3の実施の形態を備えたセンチネルリンパ節検出装置の
プローブを示す構成図、図16は図15のプローブのマ
イクロ波検出回路を示す回路ブロック図である。
【0080】上記第1、第2の実施の形態は、赤外線セ
ンサ14を用いて構成しているが、本第3の実施の形態
はマイクロ波アンテナを用いて構成している。それ以外
の構成は、上記第1、2の実施の形態とほぼ同様なので
説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明す
る。
【0081】即ち、図15に示すように本第3の実施の
形態のセンチネルリンパ節検出装置は、赤外線センサ1
4の代わりに導波管で形成されたマイクロ波アンテナ
(以下、単にアンテナ)を配設したプローブ100を用
いて構成される。尚、このプローブ100は、上記第2
の実施の形態で説明したのと同様に内視鏡の処置具挿通
用チャンネル10に挿通されて用いられる。
【0082】前記アンテナ101は、センチネルリンパ
節7に滞留した磁性流体8から放射されるマイクロ波を
検出することで、癌腫瘍部などの病変部近傍の温度変化
を得るよう構成される。尚、センチネルリンパ節7に滞
留した前記磁性流体8は、上記第1の実施の形態で説明
したのと同様に、前記変動磁場発生装置9により生成し
た変動磁場で振動されて発熱されるようになっている。
【0083】前記プローブ100は、先端部に配設した
前記アンテナ101が回動自在なシャフト102に固定
され、基端側の駆動部103で回動駆動されるようにな
っている。前記駆動部103は、前記アンテナ101を
回動自在に回動させる回動駆動部103aと、前記アン
テナ101をプローブ長手軸方向に進退動させる進退動
駆動部103bとから構成される。このことにより、前
記アンテナ101は、回動自在に回動されると共に、プ
ローブ100の長手軸方向に進退動されるので、ヘリカ
ルスキャン(ラジアルリニアスキャン)が可能である。
【0084】また、前記アンテナ101は、図16に示
すようにマイクロ波検出回路110を構成している。図
16に示すようにマイクロ波検出回路110は、前記ア
ンテナ101、Dickc スイッチ111、基準温度熱雑音
源112、ヘテロダイン受信機113を基本構成とし、
コンピュータ114による自動制御でPIDコントロー
ラ115を制御して輝度温度測定が行われるようになっ
ている。また、コンピュータ114は、測定した輝度温
度データに基づき、温度分布画像として擬似カラー画像
の映像信号を生成する。そして、コンピュータ114
は、生成した擬似カラー画像の映像信号を上記第1の実
施の形態で説明したスーパーインポーズ回路5に出力す
るようになっている。
【0085】次に、マイクロ波検出回路110の構成を
更に具体的に説明する。前記マイクロ波検出回路110
は、物体の放射する熱雑音電力を測定するための高感度
受信機である。このマイクロ波検出回路110は、入力
端に前記Dickcスイッチ111をチョッパーとして挿入
した前記ヘテロダイン受信機113とロックインアンプ
116とから構成される。このマイクロ波検出回路11
0は、アンテナ101で受信した熱輻射電波(マイクロ
波)を以下に記載するように信号処理する。
【0086】マイクロ波検出回路110は、アンテナ1
01で受信した熱輻射電波を導波管同軸変換され、低損
失同軸ケーブル121、同軸スイッチ122、Dickc ス
イッチ111、サーキュレータ123を介して前記受信
機113に入力される。Dickc スイッチ111は、前記
アンテナ101からの熱輻射電波と基準温度熱雑音源
(以下、雑音源)112からの熱輻射を交互に観測する
ように1kHzで切り換えを行い、受信機113に入力
する。
【0087】受信機113は、観測周波数を1.2GH
z、帯域幅0.4GHzにするように設計されている。
周波数変換された熱輻射電波は、二乗検波器124を通
り、ロックインアンプ116により1kHzに同期する
信号成分を検波積分し電圧値Vとして出力する。電圧
値Vは、アンテナ101で受信した熱輻射電波と雑音
源からの熱輻射電波との差に比例し、V=0となるよ
うに雑音源112の温度Tref.jが自動的に制御さ
れる。このときの温度Tref.jがマイクロ波検出回
路110の出力値になる。尚、符号131は、アイソレ
ータ、132はRFアンプ、133はミキサ、134は
RF源、135はIFアンプ、136はディテクタであ
る。
【0088】このように構成されるプローブ100を用
いて、本第3の実施の形態のセンチネルリンパ節検出装
置は、上記第2の実施の形態で説明したのと同様にセン
チネルリンパ節7の位置の検出(同定)を行う。このと
き、マイクロ波は、生体組織の表面近傍しか通過できな
い赤外線よりも生体深部を通過できる。
【0089】このため、プローブ100は、生体深部に
存在しているセンチネルリンパ節7に滞留した磁性流体
8の熱拡散によるマイクロ波を検出でき、生体深部の温
度を測定可能である。この結果、本第3の実施の形態の
センチネルリンパ節検出装置は、上記第1、第2の実施
の形態よりも生体深部のセンチネルリンパ節7の位置を
検出(同定)可能である。
【0090】(第4の実施の形態)図17ないし図20
は本発明の第4の実施の形態に係り、図17は本発明の
第4の実施の形態を備えたセンチネルリンパ節検出装置
を示す全体構成図、図18は図17のセンチネルリンパ
節検出装置の変形例を示す概略説明図、図19は熱弾性
効果により発生した超音波パルスを示すグラフ、図20
は図18のプローブを示す構成図である。本第4の実施
の形態は、超音波を用いてセンチネルリンパ節7の位置
の同定を行うように構成している。
【0091】即ち、図17に示すように本発明の第4の
実施の形態のセンチネルリンパ節検出装置150は、超
音波内視鏡151を有して構成される。この超音波内視
鏡151は、挿入部先端部151aに超音波を送受信す
る超音波振動子152を配設されている。この超音波振
動子152は、回動自在なシャフト153に固定され、
基端側の図示しない駆動部で回動駆動される。
【0092】前記超音波振動子152は、延出する信号
線が前記シャフト153を挿通し、基端側に設けられた
エコー信号処理部154に接続されている。このエコー
信号処理部154は、前記超音波振動子152で受信し
たエコー信号を信号処理し、2次元断層像である超音波
画像の映像信号を生成するようになっている。前記エコ
ー信号処理部154は、後述するドップラ処理部を介し
て生成した超音波画像の映像信号をスーパーインポーズ
回路5に出力するようになっている。
【0093】また、前記超音波内視鏡151は、変動磁
場を発生するための電磁石や磁気コイル9a等の変動磁
場発生部155が挿入部先端部151aに設けられてい
る。この変動磁場発生部155は、上記第1の実施の形
態で説明したのとほぼ同様にセンチネルリンパ節7に滞
留した磁性流体8を振動させるものである。
【0094】前記変動磁場発生部155は、通電される
電流を電源部156から供給される。前記電源部156
は、周波数変換部157に接続されている。この周波数
変換部157は、前記変動磁場発生部155が変動磁場
を形成するように通電される電流の周波数を制御するよ
うになっている。
【0095】また、この周波数変換部157は、ドップ
ラ処理部158に接続され、このドップラ処理部158
を制御して前記電源部156から供給される電流の周波
数に同期するように前記超音波振動子152で受信した
エコー信号の処理周波数を制御するようになっている。
【0096】そして、前記ドップラ処理部158は、電
流の周波数に同期して、前記超音波振動子152で受信
したエコー信号から所定周波数で振動する磁性流体8か
らのドップラ信号を取り出すようになっている。更に、
前記ドップラ処理部158は、取り出したドップラ信号
に基づき、磁性流体8の位置を検出可能な2次元断層像
であるドップラ画像の映像信号を生成し、スーパーイン
ポーズ回路5に出力するようになっている。
【0097】そして、前記スーパーインポーズ回路5
は、前記エコー信号処理部154からの超音波画像の映
像信号に前記ドップラ処理部158からのドップラ画像
の映像信号を重畳した超音波ドップラ画像の映像信号を
生成し、モニタ6に出力するようになっている。
【0098】このように構成されるセンチネルリンパ節
検出装置150は、上記第1の実施の形態で説明したの
と同様に超音波内視鏡151の挿入部を患者の体腔内に
挿入されて胃などの病変部20に挿入部先端部151a
が導かれる。
【0099】次に、術者は、変動磁場発生部155を駆
動させて、患者の病変部20に向けて、変動磁場を発生
させる。すると、センチネルリンパ節7に滞留した磁性
流体8は、変動磁場発生部155により生成された変動
磁場により振動する。
【0100】そして、術者は、超音波診断を開始する。
すると、センチネルリンパ節検出装置150は、超音波
振動子152を回動駆動させて病変部20の超音波画像
を得る。と同時に、センチネルリンパ節検出装置150
は、所定周波数で振動する磁性流体8のドップラ画像を
得る。
【0101】このドップラ画像は、スーパーインポーズ
回路5で病変部20の超音波画像に重畳されることで、
モニタ6の表示画面に超音波ドップラ画像が表示され
る。
【0102】従って、センチネルリンパ節検出装置15
0は、超音波画像にドップラ画像がスーパーインポーズ
された超音波ドップラ画像により、病変、臓器の位置関
係とセンチネルリンパ節7との位置関係を容易に把握で
き、センチネルリンパ節7を検出(同定)できる。尚、
他のセンチネルリンパ節7についても病変部20の周囲
で挿入部先端部151aを移動させながら超音波ドップ
ラ画像を得ることで、検出(同定)を行うようになって
いる。この結果、本第4の実施の形態のセンチネルリン
パ節検出装置150は、上記第1の実施の形態と同様な
効果を得る。
【0103】また、センチネルリンパ節検出装置は、図
18ないし図20に示すように構成しても良い。図18
に示すようにセンチネルリンパ節検出装置150Bは、
超音波内視鏡151Bの処置具挿通用チャンネル160
に挿通するプローブ161によりパルスレーザ光を照射
可能に構成される。
【0104】前記超音波内視鏡151Bは、挿入部先端
部151bの前面部湾曲面上にコンベックス型超音波振
動子162を設けて構成される。一方、前記プローブ1
61は、後述する光ファイバを挿通配設され、パルスレ
ーザ光を照射可能に構成される。
【0105】ここで、色素163は、所定波長の光を吸
収すると、図19に示すように熱弾性効果により超音波
パルスが発生する。本変形例のセンチネルリンパ節検出
装置150は、センチネルリンパ節7に滞留したインド
シアニングリーン等の所定波長の光を吸収する色素16
3の吸収波長で、且つ光による熱弾性効果で発生した超
音波パルスを時間分解できるほどの短パルスを照射する
ようになっている。そして、本変形例のセンチネルリン
パ節検出装置150は、色素163で発生した超音波パ
ルスを前記超音波内視鏡151Bの前記コンベックス型
超音波振動子162で受信して2次元断層像である超音
波画像を得ると共に、前記プローブ161の後述する圧
電素子で受信して前記色素163の有無或いは濃度を検
出可能なパルス画像を得るように構成されている。
【0106】図20に示すように前記プローブ161
は、光ファイバ171を挿通配設されて構成される。前
記光ファイバ171は、基端側に設けられたパルスレー
ザ源172からのパルスレーザを導光し、病変部20に
照射可能に構成されている。前記パルスレーザ源172
は、例えば、QスイッチYAG励起チタンサファイヤレ
ーザで、数nsのパルス幅でパルスレーザ光を発生する
ものである。
【0107】また、前記プローブ161は、プローブ先
端部に超音波パルスを受信する圧電素子173が配設さ
れている。この圧電素子173は、基端側に設けられた
アンプ174に接続され、受信した超音波パルスを増幅
され、前記パルスレーザ源172に同期して同期検波部
175で同期検波されるようになっている。そして、同
期検波部175で同期検波された信号は、画像処理部1
76で信号処理されて、色素163の有無或いは濃度を
表示可能なパルス画像の映像信号が生成される。
【0108】そして、生成されたパルス画像の映像信号
は、スーパーインポーズ回路5に出力されるようになっ
ている。このスーパーインポーズ回路5は、パルス画像
の映像信号を前記超音波画像の映像信号に重畳して超音
波パルス画像の映像信号を生成し、モニタ6に出力する
ようになっている。
【0109】この結果、本変形例のセンチネルリンパ節
検出装置150は、上記第4の実施の形態と同様にセン
チネルリンパ節7の検出(同定)を行うことができるこ
とに加え、センチネルリンパ節7に滞留した色素163
の有無或いは濃度を検出可能である。
【0110】尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。
【0111】[付記] (付記項1) 予め病変部近傍のセンチネルリンパ節に
滞留した磁性流体を磁場変動により振動させて発熱させ
る変動磁場手段と、前記病変部近傍の内視鏡像を撮像す
る内視鏡撮像手段と、前記変動磁場手段の磁場変動で発
熱した前記病変部近傍の温度変化を撮像する温度変化撮
像手段と、前記内視鏡撮像手段で得た内視鏡画像に前記
温度変化撮像手段で得た温度変化画像を重畳する重畳手
段と、を具備したことを特徴とするセンチネルリンパ節
検出装置。
【0112】(付記項2) 予め病変部近傍のセンチネ
ルリンパ節に滞留した磁性流体を磁場変動により振動さ
せて発熱させる変動磁場手段と、前記病変部近傍の内視
鏡像を撮像する内視鏡撮像手段と、前記変動磁場手段の
磁場変動で発熱した前記病変部近傍の温度変化を撮像す
る温度変化撮像手段と、を具備したセンチネルリンパ節
検出装置を用いて、前記内視鏡撮像手段で得た内視鏡画
像に前記温度変化撮像手段で得た温度変化画像を重畳し
て前記センチネルリンパ節の位置を同定することを特徴
とするセンチネルリンパ節検出方法。
【0113】(付記項3) 前記内視鏡撮像手段は、前
記病変部近傍の可視光像を得る光学内視鏡であることを
特徴とする付記項1に記載のセンチネルリンパ節検出装
置。 (付記項4) 前記内視鏡撮像手段は、前記病変部近傍
の超音波断層像を得る超音波内視鏡であることを特徴と
する付記項1に記載のセンチネルリンパ節検出装置。
【0114】(付記項5) 前記温度変化撮像手段は、
前記病変部近傍の赤外線像を得る赤外線撮像手段である
ことを特徴とする付記項1に記載のセンチネルリンパ節
検出装置。 (付記項6) 前記温度変化撮像手段は、前記病変部近
傍のマイクロ波像を得るマイクロ波撮像手段であること
を特徴とする付記項1に記載のセンチネルリンパ節検出
装置。 (付記項7) 前記温度変化撮像手段は、内視鏡の処置
具挿通用チャンネルに挿通可能なプロ−ブに配置したこ
とを特徴とする付記項1に記載のセンチネルリンパ節検
出装置。
【0115】(付記項8) 前記光学内視鏡は、処置具
挿通用チャンネルにカテ−テルチュ−ブ及び切除用スネ
アを挿通させ、前記切除用スネアで病変部の粘膜を切除
すると同時に、センチネルリンパ節の位置を同定するた
めに局注して病変部に滞留したトレ−サ−を吸引するこ
とを特徴とする付記項3に記載のセンチネルリンパ節検
出装置。
【0116】(付記項9) 前記超音波内視鏡は、前記
変動磁場手段を挿入部先端部に配置したことを特徴とす
る付記項4に記載のセンチネルリンパ節検出装置。 (付記項10) 前記超音波内視鏡は、前記温度変化撮
像手段として前記変動磁場手段に同期してドップラ信号
を取り出しドップラ画像を得ることを特徴とする付記項
4に記載のセンチネルリンパ節検出装置。
【0117】(付記項11) 前記赤外線撮像手段で得
た赤外線画像は、生体表面の熱分布を示す擬似カラ−画
像であることを特徴とする付記項5に記載のセンチネル
リンパ節検出装置。 (付記項12) 前記赤外線撮像手段は、マイクロボロ
メ−タアレイを有することを特徴とする付記項5に記載
のセンチネルリンパ節検出装置。 (付記項13) 前記赤外線撮像手段は、マイクロ波ア
ンテナを有することを特徴とする付記項6に記載のセン
チネルリンパ節検出装置。
【0118】(付記項14) 前記プロ−ブは、処置具
が挿通可能な管路を設けていることを特徴とする付記項
7に記載のセンチネルリンパ節検出装置。 (付記項15) 前記プロ−ブは、プロ−ブ先端部に配
置された吸引用キャップと、前記管路に接続し、空気を
吸引してセンチネルリンパ節の組織を吸い上げる吸引器
と、前記キャップ内に配置され、引き上げられた組織に
対してマ−キングするリングとを配置したことを特徴と
する付記項7に記載のセンチネルリンパ節検出装置。
【0119】(付記項16) 前記プロ−ブは、前記温
度変化撮像手段として赤外線を導光するライトガイドを
挿通配設し、基端側に赤外線撮像手段を配置しているこ
とを特徴とする付記項7に記載のセンチネルリンパ節検
出装置。
【0120】(付記項17) 前記プロ−ブは、前記管
路を挿通する組織採取用の吸引針と、この吸引針の吸引
管に挿通する光ファイバと、この光ファイバに光を供給
する光源と、この光源からの光を前記光ファイバから病
変部に照射して得た戻り光の強度を検出する光強度検出
器と、この光強度検出器で検出した戻り光の強度変化に
応じて前記吸引針先端がセンチネルリンパ節に到達した
ことを告知する告知手段と、を具備したことを特徴とす
る付記項7に記載のセンチネルリンパ節検出装置。
【0121】(付記項18) 前記マイクロ波アンテナ
は、回動駆動又は進退動駆動させる駆動部をプロ−ブ基
端側に設けたことを特徴とする付記項13に記載のセン
チネルリンパ節検出装置。
【0122】(付記項19) 前記組織採取用の吸引針
は、針先端と前記吸引管との間に配置された2又の分岐
部を設け、この分岐部の分岐側他端に前記光ファイバを
挿通するファイバ管路を設けたことを特徴とする付記項
17に記載のセンチネルリンパ節検出装置。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
ンチネルリンパ節の正確な位置を同定することができ、
開腹手術などの患者への負担も少ないセンチネルリンパ
節検出装置及び検出方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えたセンチネル
リンパ節検出装置を示す全体構成図
【図2】図1の変動磁場発生装置を示す説明図
【図3】磁性流体を局注する際の内視鏡の挿入部先端部
の様子を示す概略図
【図4】1のセンチネルリンパ節検出装置で得た画像を
示す説明図
【図5】胃等の体内腔壁面の裏側に存在しているセンチ
ネルリンパ節の検出(同定)を行う際の内視鏡の挿入部
先端部の様子を示す概略図
【図6】病変部組織及び病変部に残ったトレ−サ−を除
去する際の内視鏡の挿入部先端部の様子を示す概略図
【図7】病変部にトレ−サ−を局注する際の内視鏡の挿
入部先端部の様子を示す概略図
【図8】本発明の第2の実施の形態を備えたセンチネル
リンパ節検出装置を示す全体構成図
【図9】プロ−ブの第1の変形例を示す説明図
【図10】プロ−ブの第2の変形例を示す説明図
【図11】プロ−ブの第3の変形例を示す説明図
【図12】プロ−ブの第4の変形例を示す説明図
【図13】図12の生検用穿刺針の変形例を示す要部断
面図
【図14】開口キャップを装着したプロ−ブ先端部を示
す説明図
【図15】本発明の第3の実施の形態を備えたセンチネ
ルリンパ節検出装置のプロ−ブを示す構成図
【図16】図15のプロ−ブのマイクロ波検出回路を示
す回路ブロック図
【図17】本発明の第4の実施の形態を備えたセンチネ
ルリンパ節検出装置を示す全体構成図
【図18】図17のセンチネルリンパ節検出装置の変形
例を示す概略説明図
【図19】熱弾性効果により発生した超音波パルスを示
すグラフ
【図20】図18のプロ−ブを示す構成図
【符号の説明】
1…センチネルリンパ節検出装置 2…内視鏡 3…可視光用CCU 4…赤外線用CCU 5…ス−パ−インポ−ズ回路 6…モニタ 7…センチネルリンパ節 8…磁性流体 9…変動磁場発生装置 10…処置具挿通用チャンネル 11…可視光用対物光学系 12…可視光用CCD 13…赤外線用対物光学系 14…赤外センサ(マイクロボロメ−タアレイデバイ
ス) 代理人 弁理士 伊藤 進
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 静 俊広 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 須藤 賢 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中野 忠博 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C061 AA01 AA24 BB02 BB08 CC06 DD00 HH51 LL02 LL08 MM02 NN01 NN05 QQ04 WW04 WW08 WW10 WW16 WW17 XX02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め病変部近傍のセンチネルリンパ節に
    滞留した磁性流体を磁場変動により振動させて発熱させ
    る変動磁場手段と、 前記病変部近傍の内視鏡像を撮像する内視鏡撮像手段
    と、 前記変動磁場手段の磁場変動で発熱した前記病変部近傍
    の温度変化を撮像する温度変化撮像手段と、 前記内視鏡撮像手段で得た内視鏡画像に前記温度変化撮
    像手段で得た温度変化画像を重畳する重畳手段と、 を具備したことを特徴とするセンチネルリンパ節検出装
    置。
  2. 【請求項2】 予め病変部近傍のセンチネルリンパ節に
    滞留した磁性流体を磁場変動により振動させて発熱させ
    る変動磁場手段と、 前記病変部近傍の内視鏡像を撮像する内視鏡撮像手段
    と、 前記変動磁場手段の磁場変動で発熱した前記病変部近傍
    の温度変化を撮像する温度変化撮像手段と、 を具備したセンチネルリンパ節検出装置を用いて、前記
    内視鏡撮像手段で得た内視鏡画像に前記温度変化撮像手
    段で得た温度変化画像を重畳して前記センチネルリンパ
    節の位置を同定することを特徴とするセンチネルリンパ
    節検出方法。
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