JP2003289981A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2003289981A
JP2003289981A JP2002097011A JP2002097011A JP2003289981A JP 2003289981 A JP2003289981 A JP 2003289981A JP 2002097011 A JP2002097011 A JP 2002097011A JP 2002097011 A JP2002097011 A JP 2002097011A JP 2003289981 A JP2003289981 A JP 2003289981A
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裕太郎 八塚
Masakazu Kobayashi
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Takano Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる天板面高さを有する机に対して、天板面
と着座面との上下離間寸法を適切なものにできるととも
に、他の2つの値、すなわち着座面と足掛けとの離間寸
法及び座の実質的な奥行き寸法を、簡単な調整で着座者
の体格に適合したものにできる椅子を提供する。 【解決手段】脚体1と、この脚体1に座上下動機構6を
介して上下動可能に支持させた座支持部4と、この座支
持部4に座前後動機構7を介して前後動可能に支持させ
た座2と、前記座支持部4に支持させた背3と、前記座
2の下方に配置した足掛け5と、前記座上下動機構6か
らは独立し、座2の前後動のみに連動して前記足掛け5
を上下動させる連動機構8とを備えたものとし、前記連
動機構8が座2を後方に動かすことにより足掛け5を上
方に動かすようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、足掛けを有し体格
の違い等に応じて、机等の天板面と着座面との離間寸
法、着座面と足掛けとの離間寸法、座の奥行きを変化さ
せることの可能な椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】適切な作業姿勢を提供するには、机等の
天板面と着座面との離間寸法、着座面と足掛けとの離間
寸法、座の実質的な奥行き寸法の3つの値を体格に合わ
せて適切なものとすることが望ましい。そしてそのため
に従来、これら3つの値を全て連動させるようにしたも
のが開発されている。このものは、例えば体格の小さい
者が天板面と着座面との上下離間寸法を適切なものとす
べく、着座面を上昇させた場合に、足掛けも上昇して着
座面と足掛けとの離間寸法を小さくするとともに、背を
前方に移動させて座に近づけ、座の実質的な奥行き寸法
をも小さくして、前記3つの値を自動的にその体格にあ
ったものにするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成であると、特定の天板面高さを有した机に対して
は前記各3つの値が体格に合ったものとなるが、異なる
天板面高さを有する机に対しては対応できず、例えば、
天板面と着座面との上下離間寸法を適切なものにした場
合に、他の2つの値、すなわち着座面と足掛けとの離間
寸法及び座の実質的な奥行き寸法が、着座者の体格にそ
ぐわなくなる懼れが大きくなる。かといって、前記3つ
の値を全て独立して変えられるようにしたのでは、調整
に非常に手間のかかるものとなる。
【0004】また、従来のこの種のものは、座の実質的
な奥行き寸法を調整するために背を座に対して前後させ
ているため、前記奥行き寸法に応じて着座者の重心が前
後に異なったものとなりやすく、例えば座上下動のため
に脚支柱に1本のガスシリンダを利用したものにおいて
は、ガスシリンダにこぜる力が作用して上下動がスムー
ズにいかなくなったり、製品寿命が短くなったりする場
合がある。
【0005】そこで本発明は、上述した不具合を一挙に
解決すべく、着座面−足掛け間上下寸法と座の実質的な
奥行き寸法とは連動するように構成し、これとは独立し
て天板面−着座面間上下寸法を調整できるように構成す
るとともに、座の実質的な奥行き寸法を背を固定した状
態で座を前後動させるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明に係る椅
子は、脚体と、この脚体に座上下動機構を介して上下動
可能に支持させた座支持部と、この座支持部に座前後動
機構を介して前後動可能に支持させた座と、前記座支持
部に支持させた背と、前記座の下方に配置した足掛け
と、前記座上下動機構からは独立し、座の前後動のみに
連動して前記足掛けを上下動させる連動機構とを備え、
前記連動機構が座を後方に動かすことにより足掛けを上
方に動かすものであることを特徴とする。
【0007】ここで、座の前後動とは、少なくとも座が
前後方向成分を含む動きをすることを言い、足掛けの上
下動とは、少なくとも足掛けが上下方向成分を含む動き
をすることを言う。
【0008】しかしてこのようなものであれば、座を独
立して上下動させることができるので、異なる天板面高
さを有する机に対して、天板面と着座面との上下離間寸
法を適切なものにしつつ、他の2つの値、すなわち着座
面と足掛けとの離間寸法及び座の実質的な奥行き寸法
を、着座者の体格に合わせたものとすることができる。
また、着座面と足掛けとの離間寸法及び座の実質的な奥
行き寸法の調整は、連動機構によって一の操作で行うこ
とができるので、前記3つの値を全て独立して変えられ
るようにしたものとは異なり、調整の手間を省くことが
できる。さらに、座の実質的な奥行き寸法を調整するた
めに座が前後するようにしているため、着座者の重心の
位置が変化しにくく、例えば座上下動のために脚支柱に
1本のガスシリンダを利用したものにおいてそのガスシ
リンダにこぜる力が作用しにくくなり、座の上下動を無
理なく円滑に行えたり製品寿命を無用に縮めたりするこ
とがない。
【0009】簡単な構成での実現が可能な連動機構の実
施態様としては、前記連動機構が、基端部を座に回動可
能に取り付けられ、その基端部から前下方に位置させた
先端部で足掛けを支持する足掛け支持リンクと、この足
掛け支持リンクの中間部と前記座支持部とを連結する連
結リンクとを備え、座の後方への移動に伴わせて前記足
掛けリンクと座とのなす角度を小さくし足掛けを上方に
動かすものを挙げることができる。
【0010】座前後動機構を無理なく設けるためには、
前記座を、着座面を有した着座部と、この着座部の下方
に設けた座受けとを備えたものとし、この座受けと前記
座支持部との間に座前後動機構を設けることが好まし
い。
【0011】使い勝手の点で好ましい具体的な実施態様
としては、前記座前後動機構が、座を前後の複数位置に
段階的に変更させ得るものを挙げることができる。
【0012】足掛けに移動自由性を与え、安全性等の点
でより好ましいものとするには、前記連動機構が座の前
後位置に連動させて足掛けの最下端位置を規定するもの
であり、外力による足掛けの上方への移動を禁止しない
ように構成しているものが好適である。
【0013】本発明を適用して好適な具体的実施形態と
しては、前記座上下動機構が、前記脚体から起立しロッ
ドの突没によりその上下寸法を変更可能な1本のガスシ
リンダを利用して構成したものを挙げることができる。
【0014】また、足掛けと脚体との干渉を防止するに
は、前記座及び座支持部を脚体に対し水平旋回不能に規
制する旋回規制機構をさらに備えたものが好ましい。
【0015】具体的には、脚体が、ベースと、このベー
スから起立させた1本の脚支柱とを備えたものであり、
この脚支柱が、前記ベースに取り付けた下支柱と、この
下支柱に上下にスライド可能に嵌合し、上端部で前記座
支持部を固定支持する上支柱とからなるものであって、
前記座上下動機構が、脚支柱に内蔵させたガスシリンダ
により、前記上支柱を上下動させるように構成したもの
であり、前記旋回規制機構が、前記上支柱と下支柱との
回転を規制するものを挙げることができる。
【0016】このような構成に場合、足掛けの下端が、
前記ベースの上端よりも下まで下降し得るように構成し
て、いかなる場合も足掛けが脚体に干渉しないようにす
ることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図1〜図6を参照して説明する。
【0018】本実施形態に係る椅子は、図1〜図3に示
すように、脚体1と、この脚体1に座上下動機構6を介
して上下動可能に支持させた座支持部4と、この座支持
部4に座前後動機構7を介して前後動可能に支持させた
座2と、前記座支持部4に支持させた背3と、前記座2
の下方に配置した足掛け5と、前記座上下動機構6から
は独立し、座2の前後動のみに連動して前記足掛け5を
上下動させる連動機構8とを備えたものである。
【0019】各部を詳述する。
【0020】脚体1は、四方に放射状に延びる脚羽根状
をなすベース11と、その先端に取り付けられたキャス
タ12と、前記ベース11の中央部から起立させた上下
寸法を変更可能な1本の脚支柱13とを備えたものであ
り、前記脚支柱13は、ベース11に取り付けた下支柱
14と、この下支柱14の内周又は外周に上方から上下
にスライド可能に嵌合させた上支柱15とからなるもの
である。本実施形態では、下支柱14の内周が断面多角
形状(図では例えば六角形状)をなし、その下支柱14
の内周に隙間無く嵌合する上支柱15の外周断面形状
が、前記下支柱14の内周断面形状に対応して多角形状
(六角形状)のものとなるようにしている。そして下支
柱14の内周面と上支柱15の外周面との嵌合により、
上支柱15と下支柱14との回転を規制し、ひいては前
記上支柱15の上端部に支持させた座支持部4及び座2
を脚体1に対して水平旋回不能に規制する旋回規制機構
を構成している。
【0021】座上下動機構6は、本体61bとこの本体
61bに突没可能に嵌め入れられたロッド61aとを備
えたガスシリンダ61を利用してなるものであり、前記
本体61b側を下にして前記脚支柱13に1本が内蔵さ
せてある。そして、上支柱14の上端部から略側方に突
出させた上下動操作アーム62の上下動操作により、ロ
ッド61aを突没させ、前記上支柱15を介してその上
端部に取り付けた座支持部4を上下動させるようにした
ものである。
【0022】座支持部4は、前記脚支柱13の上端部に
固定した少なくとも上方に開口する扁平箱形をなす金属
製のものである。
【0023】座2は、クッションやカバー等を含み上面
を着座面2aとする着座部21と、この着座部21の下
面に固定されて当該着座部21を支持する座受け22と
を備えたものである。この座受け22は、少なくとも前
方及び下方に開口し前記座支持部4よりも前後寸法の大
きい扁平箱形をなす金属製のものである。そして、着座
面2aの高さを後方にいくに連れ徐々に下がるようにす
べく、例えばその上面の高さが後方にいくに連れ徐々に
下がるように側面視台形状をなすように構成してある。
【0024】座前後動機構7は、座受け22と座支持部
4との間に形成され、座2を、その後端が背3の後端と
略同一又はそれより前方に設定した後位置(図1に示
す)と、その前端が足掛け5の前端と略同一又はそれよ
り後方に設定した前位置(図4に示す)との間で前後ス
ライド可能に支持するものである。具体的には、前記座
受け22又は座支持部4のいずれか一方に設けた前後に
延びるレール溝71に、他方に設けたレール部72を嵌
め合わせてなるものであり、本実施形態では図5に示す
ように、座支持部4の各側板41内面に、内側方に向か
って開口するレール溝71を有したブロック体42をそ
れぞれ固定するとともに、座受け22の各側板221下
端縁から外側方に一体に屈曲させてレール部72を形成
し、前記レール溝71にレール部72が内方から嵌まり
込んで前後にスライド可能となるようにしている。
【0025】さらに本実施形態では、この座前後動機構
7に、座2を前後の複数位置に段階的に変更させ得る段
階固定構造9を具備させている。この段階固定構造9
は、図1、図5、図6に示すように、座受け22又は座
支持部4のいずれか一方に設けた前後方向に間欠的に並
ぶ複数の係合凹部91と、他方に設けられ前記係合凹部
91に係脱可能な係合凸部92とからなり、係合凸部9
2を係合凹部91に嵌め込んだその位置で座2を前後動
不能にロックするものである。具体的には、左右一対の
係合凸部92を座受け22から下方に向かって突出させ
るとともに、座支持部4、具体的には前記ブロック体4
2に上方に開口する前記係合凹部91を左右に対称にか
つ前後に複数形成して、係合凸部92をいずれかの係合
凹部91にその上部開口を介して係脱可能に構成してい
る。この係合凸部92は、後述する操作部支持アーム9
4の中間部位に固定した略鉛直に垂下する取付体95に
一体に設けたものであって、前記取付体95の下端から
屈曲して外側方に延びる棒状をなし、前記係合凹部91
に係合可能な係合位置と、前記係合凹部91よりも上方
に位置して座2のスライドを妨げない非係合位置との間
で上下動可能に構成してある。しかしてその上下動は、
座2の前端下方に位置させた座前後動操作部93の上下
動操作によって行うようにしてある。
【0026】この座前後動操作部93は、座受け22の
前方開口から突出し、座2の前端部中央下方に位置づけ
た舌状をなすものであり、その後端部を、座受け22内
に配置されて後方に延びる操作部支持アーム94の先端
部に固定してある。そしてこの操作部支持アーム94の
後端部を、座受け22に設けた左右水平に延びる回動軸
S周りに回動可能に取り付けることにより、前記座前後
動操作部93を上下操作すると操作部支持アーム94が
上下に回動し、係合凸部92が前記係合位置と非係合位
置との間で上下動するように構成している。なお、図中
符号96は、前記座前後動操作部93及び係合凸部92
を下方、すなわち前記係合位置側に向かって付勢する弾
性体たる板バネである。
【0027】背3は、クッションやカバー等を有し前面
を背もたれ面3aとする背本体31と、この背本体31
を支持する背支桿32とを備えたものである。背支桿3
2は、座支持部4の前縁に固定された左右に延びる固定
部321と、この固定部321の両端から一体に湾曲し
て後方に延び、座2の後端部から上方に立ち上がって背
本体31の両側縁をそれぞれ支持する一対の背本体支持
部322とからなる金属棒を一体に湾曲形成してなるも
のである。この背3は、背支桿32の撓みにより弾性傾
動可能ではあるものの、座支持部4に対して移動不能に
固定してある。
【0028】足掛け5は、座2の前端部下方に概略位置
させた左右に延びる棒状のものであり、後述する足掛け
支持リンク81を介して座受け22に取り付けてある。
【0029】連動機構8は、基端部を前記座受け22の
後端部に回動可能に取り付けられ、先端部で前記足掛け
5を支持する足掛け支持リンク81と、一端部を座支持
部4に回動可能に取り付けられ、他端部を足掛け支持リ
ンク81の中間部に回動可能に取り付けられた連結リン
ク82とを備えたものである。
【0030】詳述すると、足掛け支持リンク81は、例
えば断面輪郭が円形をなすもので、左右に一対が設けて
ある。そしてそれらの各基端部を、座受け22の後端部
の左右に亘って水平に延伸するように取り付けられた第
1回動軸S1の両端部にそれぞれ支持させてある。また
このものは、前記基端部から前下方に延び、途中から外
側方に膨らんで先端に至る。そして各先端を前記足掛け
5を支持すべく当該足掛け5の両端に一体に連続させて
いる。
【0031】連結リンク82は、例えば長尺板状をなす
もので、左右に一対が設けてある。そして各一端部(上
端部)を、前記第1回動軸S1より前方に設定した左右
水平に延びる第2回動軸S2を介して、座支持部4の側
板41外側に回動可能に支持させている。また各他端部
(下端部)を、左右水平に延びる第3回動軸S3を介し
て、足掛け支持リンク81の中間部内側に回動可能に支
持させている。
【0032】なお本実施形態において、第3回動軸S3
を貫通させるために、連結リンク82の他端部に設けら
れた貫通孔821は、その長手方向に沿って延伸する長
孔状のものであり、第3回動軸S3をその貫通孔821
に沿ってスライドさせることも可能なように構成してあ
る。
【0033】このように構成した本実施形態に係る椅子
の動作を以下に説明する。
【0034】座2の奥行き及び足掛け5の高さを変更す
るには、まず座前後動操作部93を上方に引き上げる。
このことにより、係合凸部92が非係合位置に引き上げ
られ、座2が前後にスライド可能になる。
【0035】この状態で、例えば体格の小さい者が着座
すべく、座2を背3に近づけて実質的な奥行きが小さく
なるように後方に動かすと、第1回動軸S1も後方に移
動して足掛け支持リンク81の基端部を後方に移動させ
る。その一方、足掛け支持リンク81の中間部は、連結
リンク82を介して座支持部4に連結されているため、
この足掛け支持リンク81は、前記第1回動軸S1を中
心に座2とのなす角度を小さくするように、すなわちそ
の先端部を上方に移動させるように回動しつつ、後方に
移動することとなる。
【0036】このように、体格の小さい者が着座すべ
く、座2を背3に近づけて実質的な奥行きが小さくなる
ように後方に動かすと、足掛け5が上方に持ち上がっ
て、座2と足掛け5との上下離間寸法を小さくすること
となる。
【0037】一方、体格の大きい者が着座すべく、座2
を背3から遠ざけてその実質的な奥行きが大きくなるよ
うに前方に動かすと、前述と逆の動作が営まれて足掛け
5が下降し、座2と足掛け5との上下離間寸法を大きく
することとなる。本実施形態では、図1に示すように、
足掛け5が脚羽根間に位置して、その下端が前記ベース
11の上端よりも下まで下降し得るように構成してい
る。
【0038】そして所望の状態になったところで、座前
後動操作部93の操作を止めると、前記弾性体96によ
り係合凸部92が係合位置に向かって付勢され、係合凹
部91に係合して座2を前後動不能にロックする。この
状態では、連動機構8により足掛け5は下方へは動き得
ないが、例えば蹴り上げられるなどして上方への外力が
作用すると、前記連結リンク82に設けられた長孔状貫
通孔821に沿って第3回動軸S3及び足掛け支持リン
ク81がスライドし、貫通孔821の長さで規定される
所定範囲内での足掛け5及び足掛け支持リンク81の上
方への移動を許容する。
【0039】一方、前記上下動操作アーム62の上下動
操作により、前記連動機構8の動作とは全く独立して座
2を上下動させることができる。
【0040】したがってこのようなものであれば、座2
を独立して上下動させることができるので、異なる天板
面高さを有する机に対して、天板面と着座面2aとの上
下離間寸法を適切なものにしつつ、他の2つの値、すな
わち着座面2aと足掛け5との離間寸法及び座2の実質
的な奥行き寸法を、着座者の体格に合わせたものとする
ことができる。また、着座面2aと足掛け5との離間寸
法及び座2の実質的な奥行き寸法の調整は、連動機構8
によって一の操作で行うことができるので、前記3つの
値を全て独立して変えられるようにしたものとは異な
り、調整の手間を省くことができる。さらに、座2の実
質的な奥行き寸法を調整するために座2が前後するよう
にしているため、着座者の重心の位置が変化しにくい。
したがって、ガスシリンダ61にこぜる力が作用しにく
くなって、座2の上下動を無理なく円滑に行え製品寿命
を無用に縮めたりすることがない。
【0041】特に本実施形態では、座2が後方に移動す
るに連れ、その座2に支持された足掛け支持リンク81
が上方へ回動移動するようにしている。しかして、足掛
け5の前後位置に着目すると、足掛け支持リンク81の
上方への回動移動により足掛け5は前方にも移動する一
方、座2の後方への移動に伴って足掛け支持リンク81
は後方に移動し、それとともに足掛け5も後方に移動す
るため、これらが相殺して、足掛け5は略鉛直に上下動
することとなる。したがって、この足掛け5の移動によ
り無用に椅子の占有面積が増えることがないという効果
をも奏し得る。
【0042】さらにこれと合わせて、座2の前後動範囲
も、その後端が背3の後端と略同一又はそれより前方に
設定した後位置と、その前端が足掛け5の前端と略同一
又はそれより後方に設定した後位置との間に規定してあ
るので、この座2の移動によりやはり無用に椅子の占有
面積が増えることがないという効果を奏し得る。
【0043】また、前記座及び座支持部を脚体に対し水
平旋回不能に規制する旋回規制機構を備えているので、
足掛けの下端が、前記ベースの上端よりも下まで下降し
得るように構成して、いかなる場合も足掛けが脚体に干
渉しないようにすることが可能になる。
【0044】なお、本発明は上記実施形態に限られるも
のではない。
【0045】例えば、連動機構としては、上述したリン
ク機構に限られず、シリンダ等を利用したものでもよ
い。また座前後動機構は、段階的に座の前後位置を定め
るものに限られず、自在な位置に調整及び固定可能な構
造としてもよい。さらに下支柱と上支柱の嵌合部分にお
ける断面形状を三角形や四角形のものとしたり、各嵌合
面に上下に延伸する突条と溝とを設け、これらを係合さ
せることにより旋回規制機構を構成しても構わない。も
ちろん、各操作部の形状や位置等も変更可能であるのは
言うまでもない。
【0046】その他本発明は上記各図示例に限られず、
その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能であるのは
言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれば
座を独立して上下動させることができるので、異なる天
板面高さを有する机に対して、天板面と着座面との上下
離間寸法を適切なものにしつつ、他の2つの値、すなわ
ち着座面と足掛けとの離間寸法及び座の実質的な奥行き
寸法を、着座者の体格に合わせたものとすることができ
る。また、着座面と足掛けとの離間寸法及び座の実質的
な奥行き寸法の調整を、連動機構によって一の操作で行
うことができるので、前記3つの値を全て独立して変え
られるようにしたものとは異なり、調整の手間を省くこ
とができる。さらに、座の実質的な奥行き寸法を調整す
るために座を前後させているため、前記奥行き寸法の調
整を行っても着座者の重心の位置が変化しにく。したが
って、例えば座上下動のために脚支柱に1本のガススプ
リングを利用したものにおいてそのガススプリングにこ
ぜる力が作用しにくくなり、座の上下動を無理なく円滑
に行えたり製品寿命を無用に縮めたりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における椅子の側面図。
【図2】同実施形態における椅子の正面図。
【図3】同実施形態における椅子の底面図。
【図4】同実施形態における椅子の足掛けを動かした状
態を示す側面図。
【図5】図1におけるA部を示す部分正断面図。
【図6】同実施形態における座受け等を示す部分側断面
図。
【符号の説明】
1・・・脚体 11・・・ベース 2・・・座 21・・・着座部 22・・・座受け 3・・・背 4・・・座支持部 5・・・足掛け 6・・・座上下動機構 61・・・ガスシリンダ 7・・・座前後動機構 8・・・連動機構 81・・・足掛け支持リンク 82・・・連結リンク
フロントページの続き (72)発明者 小林 正和 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚体と、この脚体に座上下動機構を介して
    上下動可能に支持させた座支持部と、この座支持部に座
    前後動機構を介して前後動可能に支持させた座と、前記
    座支持部に支持させた背と、前記座の下方に配置した足
    掛けと、前記座上下動機構からは独立し、座の前後動に
    連動して前記足掛けを上下動させる連動機構とを備え、
    前記連動機構が座を後方に動かすことにより足掛けを上
    方に動かすものである椅子。
  2. 【請求項2】前記連動機構が、基端部を座に回動可能に
    取り付けられ、その基端部から前下方に位置させた先端
    部で足掛けを支持する足掛け支持リンクと、この足掛け
    支持リンクの中間部と前記座支持部とを連結する連結リ
    ンクとを備え、座の後方への移動に伴わせて前記足掛け
    リンクと座とのなす角度を小さくし足掛けを上方に動か
    すものである請求項1記載の椅子。
  3. 【請求項3】座が着座面を有した着座部と、この着座部
    の下方に設けた座受けとを備えたものである請求項1又
    は2記載の椅子。
  4. 【請求項4】前記座前後動機構が、座を前後の複数位置
    に段階的に変更させ得るものである請求項1、2又は3
    記載の椅子。
  5. 【請求項5】前記連動機構が座の前後位置に連動させて
    足掛けの最下端位置を規定するものであり、外力による
    足掛けの上方への移動を禁止しないように構成している
    請求項1、2、3又は4記載の椅子。
  6. 【請求項6】前記座上下動機構が、前記脚体から起立し
    ロッドの突没によりその上下寸法を変更可能な1本のガ
    スシリンダを利用して構成したものである請求項1、
    2、3、4又は5記載の椅子。
  7. 【請求項7】前記座及び座支持部を脚体に対し水平旋回
    不能に規制する旋回規制機構をさらに備えた請求項6記
    載の椅子。
  8. 【請求項8】脚体が、ベースと、このベースから起立さ
    せた1本の脚支柱とを備えたものであり、この脚支柱
    が、前記ベースに取り付けた下支柱と、この下支柱に上
    下にスライド可能に嵌合し、上端部で前記座支持部を固
    定支持する上支柱とからなるものであって、 前記座上下動機構が、脚支柱に内蔵させたガスシリンダ
    により、前記上支柱を上下動させるように構成したもの
    であり、 前記旋回規制機構が、前記上支柱と下支柱との回転を規
    制するものである請求項7記載の椅子。
  9. 【請求項9】足掛けの下端が、前記ベースの上端よりも
    下まで下降し得るように構成している請求項8記載の椅
    子。
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