JP2003289458A - 耐放射線カメラ - Google Patents

耐放射線カメラ

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JP2003289458A
JP2003289458A JP2002376086A JP2002376086A JP2003289458A JP 2003289458 A JP2003289458 A JP 2003289458A JP 2002376086 A JP2002376086 A JP 2002376086A JP 2002376086 A JP2002376086 A JP 2002376086A JP 2003289458 A JP2003289458 A JP 2003289458A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の耐放射線カメラは、CCDが高速中性
子遮蔽材で覆われており、高速中性子の影響は受けにく
いが、γ線遮蔽材に覆われていないため、γ線の照射を
受ける環境においてはγ線の影響を受けやすく、CCD
の劣化が早いなどの問題点があった。 【解決手段】 CCDを、撮影時に前面のγ線遮蔽材の
開口部に対面する位置に移動させ、非撮影時には、γ線
遮蔽材で囲われた場所に移動するようにし、カメラ本来
の仕様を満たしながら、非撮影時にはCCDがγ線から
保護されCCDの寿命が向上するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CCDを備えた
カメラに関し、特に放射線環境下で用いるテレビカメ
ラ、監視用テレビカメラ等として使用され、CCDをγ
線から保護する機能を有する耐放射線カメラに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の耐放射線カメラの断面
図である。図において、1は前面カバー、1aは、前面
カバー1に取り付けられた前面カバー側高速中性子遮蔽
材(以下、カバー側中性子遮蔽材と略す)、2はレンズ
ケース、2a、2cは、レンズケース2に取り付けられ
たレンズケース側高速中性子遮蔽材(以下、レンズ側中
性子遮蔽材と略す)、4は本体ケース、4a、4cは、
本体ケース4に取り付けられた本体ケース側高速中性子
遮蔽材(以下、本体側中性子遮蔽材と略す)、6はレン
ズケース2内のレンズ、7aはカメラ部側高速中性子遮
蔽材(以下、カメラ部側中性子遮蔽材と略す)、8はカ
メラ制御用コネクタ、20aは前側γ線遮蔽材、20b
は後側γ線遮蔽材、21aは本体ケース4に取り付けら
れた上側γ線遮蔽材、21bは本体ケース4に取り付け
られた下側γ線遮蔽材、22は空間部、30は固体撮像
素子(以下、CCDと称する)、31はCCD30を搭
載するCCD基板、33は電子部品を搭載した電子部品
基板、32は第1ケーブル、34は第2ケーブル、43
は支持台、44はガイドレールである。
【0003】カメラ部側中性子遮蔽材7a、前側γ線遮
蔽材20a及び後側γ線遮蔽材20bは、CCD30を
搭載したCCD基板31、部品基板33等を備え、レン
ズ6をCCD基板31の前方に配置したカメラ部7に取
り付けられている。第1ケーブル32はCCD基板31
と電子部品基板33とを接続し、第2ケーブル34は電
子部品基板33とカメラ制御用コネクタ8又は映像信号
出力コネクタ(図示省略)とを接続する。
【0004】CCD30及びCCD基板31は、前面を
カバー側中性子遮蔽材1a、上面及び下面をレンズ側中
性子遮蔽材2a、2c(図8の断面図では上面、下面の
みを表示しているが、側面も同様)、本体側中性子遮蔽
材4a、4c(図8の断面図では上面、下面のみを表示
しているが、側面も同様)、後面をカメラ側中性子遮蔽
材7aで覆われており、また、電子部品基板33は、前
側及び後側を、それぞれ、γ線遮蔽材20a、γ線遮蔽
材20b(図8の断面図では前側、後側のみを表示して
いるが、側面も同様)、上側をγ線遮蔽材21a、下側
をγ線遮蔽材21bで覆われており、それぞれ、高速中
性子、γ線から保護されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−321394号公報(第
4頁、第5頁、図1〜図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の耐放射線カメラ
は以上のように構成され、CCD30は高速中性子遮蔽
材に覆われているため高速中性子の影響は受けにくい
が、電子部品基板33を覆っているようなγ線遮蔽材に
は覆われていないため、γ線の照射を受ける環境におい
てはγ線の影響を受けやすく、CCDの劣化が早いなど
の問題点があった。
【0007】この発明は、前記の問題を解決するために
なされたもので、CCDがγ線の照射を受けにくくした
耐放射線カメラを得ることを目的とする。また、非撮影
時にγ線遮蔽材に囲まれる位置にCCDを格納する際、
電力を使用せずに移動することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る耐放射線
カメラは、ケース内にレンズ、CCD及び電子部品を備
えた耐放射線カメラであって、CCDはレンズの光軸上
の開口部を除いてγ線遮蔽材で囲われ、撮影時には、C
CDを、レンズの光軸上のγ線遮蔽材の開口部に対面す
る第1の位置に第1の位置移動手段により移動し撮影可
能となり、非撮影時には、γ線遮蔽材に囲まれる第2の
位置に第2の位置移動手段により移動し、γ線から遮蔽
されることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施形態1を説明する。図1、図2はこの発明の実施の
形態1に示す耐放射線カメラの断面図であり、それぞ
れ、撮影時の状態及び非撮影時の状態を示すものであ
る。図において従来技術と同じまたは相当する部分は、
同一符号(番号)を付け、その説明を省略する。図1、
図2において、60はCCDブロック部で、カメラ部7
のCCD設置部をγ線遮蔽材で囲み、内部にCCDホル
ダ35によりCCD基板31に搭載されたCCD30を
収容する。50は、CCD前側γ線遮蔽材で、レンズ6
の中心線である光軸を中心に、光軸上に撮影用の開口部
3が設けられている。51、52は、それぞれ、CCD
上側γ線遮蔽材、CCD下側γ線遮蔽材であり、後述の
図3(b)に示すようにCCDブロック部60の両側面
側も遮蔽している。このようにCCD30は、CCDブ
ロック部60内で、前側は、開口部3を除いて、CCD
前側γ線遮蔽材50で、上側、下側は側面側を含めて、
それぞれ、CCD上側γ線遮蔽材51、CCD下側γ線
遮蔽材52で、また、後側はCCDブロック部60内で
はないが、部品基板33を覆う前側γ線遮蔽材20aで
覆われている。γ線遮蔽材としては、密度が高い鉛が用
いられる。また、中性子遮蔽材としては、水素原子密度
が高く、光を透過するアクリル樹脂、ポリエチレン樹脂
等が用いられる。
【0010】この耐放射線カメラの組立ては、次のよう
に行なわれる。レンズ側中性子遮蔽材2a、2cが取り
付けられたレンズケース2と本体側中性子遮蔽材4a、
4c、上側γ線遮蔽材21a、下側γ線遮蔽材21b及
びガイドレール44が取り付けられた本体ケース4と
を、間に防水パッキン41を挿入してネジ止め等によっ
て接合する。次に、カバー側中性子遮蔽材1aが取り付
けられた前面カバー1とレンズケース2とを、間に防水
パッキン40を挿入して接合する。次いで、内部にCC
D30を配置したCCDブロック部60、電子部品基板
33等をモジュール化させ、レンズ6を前部に取り付け
たカメラ部7と後面カバー11とをネジ止め等によって
接合し、レンズケース2及び本体ケース4に挿入後、後
面カバー11と本体ケース4とを、間に防水パッキン4
2を挿入して接合する。以上のように、本耐放射線カメ
ラは、ケースを構成する前面カバー1、レンズケース
2、本体ケース4及び後面カバー11は、接合部に、そ
れぞれ、防水パッキン40、41、42が挿入され、防
水構造となる。
【0011】CCD30は、カメラの撮影時には、図1
に示すように、レンズ6の中心軸である光軸上で、CC
D前側γ線遮蔽材50の開口部3に対面する撮影可能な
位置(第1の位置と称す)に配置される。この位置にお
いてCCD30は全面を高速中性子遮蔽材に覆われてお
り高速中性子の影響を受けにくく、前面以外の面をγ線
遮蔽材に覆われており、γ線の影響を受けにくいが、前
面はγ線遮蔽材に覆われておらず、γ線の影響を受けや
すい。また、非撮影時には、図2に示すように、開口部
3に対面する位置から遠ざけることにより、前側をCC
D前側γ線遮蔽材50で覆われ、外部のγ線が直接当た
らない位置(第2の位置と称する)に配置され、γ線の
影響を受けにくくなる。CCD30は第2の位置におい
ては、前側は、CCD前側γ線遮蔽材50で、上側、下
側は側面側を含めて、それぞれ、CCD上側γ線遮蔽材
51、CCD下側γ線遮蔽材52で、また、後側は前側
γ線遮蔽材20aで囲われ、即ち周囲をγ線遮蔽材で囲
われ、外部のγ線の照射からは遮蔽されており、放射線
環境下で用いられてもγ線から充分に保護されカメラの
寿命が向上するという効果がある。即ち、前記のように
少なくとも、外部のγ線に直接的に照射されないように
γ線遮蔽材で囲われていれば、充分にγ線遮蔽効果は得
られる。
【0012】次に、撮影時と非撮影時において、CCD
ブロック部内の詳細構造及びCCDの移動方式について
説明する。図3は、CCDブロック部内の詳細構造及び
CCDの移動方式を説明する詳細図であり、図3(a)
及び図3(b)は非撮影時の状態を示し、それぞれ、詳
細断面図、そのA−A矢示図であり、また、図3(c)
及び図3(d)は撮影時の状態を示し、それぞれ、詳細
断面図、そのA−A矢示図である。図3において、この
CCDブロック部60は次のように構成される。即ち、
CCDブロック部60は、前面シャーシ46、前面シャ
ーシ46側から後方に延在する側面シャーシ47、前面
シャーシ46及び側面シャーシ47に取り付けられたγ
線遮蔽材であり、光軸上の開口部3を有するCCD前側
γ線遮蔽材50、CCD上側γ線遮蔽材51、CCD下
側γ線遮蔽材52、CCD30を収容したCCDホルダ
35を搭載したCCD基板31、CCDホルダ35を前
部に取り付け、レンズ6の光軸に平行で、光軸上を外れ
て取り付けられた固定軸39に回転及び軸方向の移動可
能に設置された円筒カム48、円筒カム48の表面に、
光軸方向に対して斜め方向に形成されたカム溝49、カ
ム溝49に嵌め合わされた先端部が溝に沿って相対的に
摺動可能で、側面シャーシ47に取り付けられた固定ピ
ンであるピン53、円筒カム48をレバー37aにより
固定軸39上を移動させる駆動装置37等からなる。
【0013】そこで、CCD30は、CCDホルダ35
を円筒カム48の前部に、その中心が円筒カム48の軸
方向の中心から偏心して固定されることにより、円筒カ
ム48の前部に取り付けられ、円筒カム48の光軸方向
の移動、回転に伴って移動、回転する。非撮影時には、
図3(a)、図3(b)に示すように、CCD30はレ
ンズ6中心軸上である光軸上から外し、CCD前面γ線
遮蔽材50の後ろ(第2の位置)に格納しておく。撮影
時に、駆動装置37に電源を投入し駆動装置37のレバ
ー37aが円筒カム48を前方に押出すと、円筒カム4
8は固定軸39に沿って前方に移動しようとするが、側
面シャーシ47に取り付けられたピン53の先端部が円
筒カム48に設けられたカム溝49に入っており、円筒
カム48の前進運動を回転運動に変える。CCD30が
取り付けられたCCDホルダ35は円筒カム48の前部
に取り付けられており、円筒カム48が直進及び回転す
るとCCDホルダ35及びCCD30も合わせて直進及
び回転する。CCD30が充分前に来るとCCD30は
レンズ6中心軸上である光軸上に位置し、CCD前側γ
線遮蔽部材50の開口部3に対面し(第1の位置)、撮
影が可能となる。この状態を図3(c)、図3(d)に
示す。撮影終了後、駆動装置37のレバー37aは後退
し、円筒カム48も後退するが、円筒カム48はピン5
3とカム溝49によって回転し、CCD30を後退させ
ながらレンズ6中心軸上から外し、CCD30をCCD
前面γ線遮蔽材50の後ろに格納する(図3(a)、図
3(b))。本CCD移動方式によれば、非撮影時には
CCDがγ線から保護され、カメラの寿命が向上すると
ともに、第1の位置、第2の位置に移動する際、軸方向
の移動により、格納効果を向上できる。 また、第1の
位置が第2の位置より軸方向でカメラの前側となるよう
にすれば、第2の位置において、CCD前面のγ線遮蔽
材の厚さを厚くでき、遮蔽効果をあげることができる。
ここで、駆動装置37は、駆動源であるモータ、円筒カ
ム48を動かすレバー37a等で構成する。また、第1
の位置移動手段、第2の位置移動手段は、駆動装置37
が円筒カム48を固定軸39の軸方向に移動させると
き、固定ピン53の先端が円筒カム48のカム溝49を
相対的に摺動することにより、円筒カム48が移動する
とともに回転し、円筒カム48に偏心して固定されたC
CD30が円筒カム48の回転により第1の位置、第2
の位置に移動するCCD移動機構である。
【0014】次に、撮影時のCCD30の配置位置に関
し、角度補正機構及び前後位置補正機構について説明す
る。図4は撮影時のCCDの角度補正機構及び前後位置
補正機構について説明する図であり、図4(a)は撮影
時のCCDブロック部の断面図、図4(b)はそのA−
A矢示図、図4(c)は前進途中の断面図、図4(d)
は当り部である当り面及び突起を有するCCDホルダを
示す図である。また、図4図(e)、4(f)は、それ
ぞれ別の、撮影時のCCDの角度補正機構及び前後位置
補正機構について説明する図である。
【0015】図4(a)、図4(b)、図4(c)、図
4(d)において、CCD30が最前にきたら、CCD
ホルダ35に形成された当り面35bが開口部3近傍
の、例えば前面シャーシ46の一部に形成した前進停止
部46bに当たるようにして前後位置精度を出すように
する。また、CCDホルダ35に形成され、光軸と直交
方向に突出した角度補正用の突起35aが開口部3近傍
の、例えば前面シャーシ46の一部である回転停止部材
に形成され、前記突起35aに対応する突起溝46aに
入ることにより回転による傾き精度をだすようにする。
即ち、円筒カム48の回転停止角度を制御する。
【0016】また、図4(e)、図4(f)に示すよう
に、CCDホルダ35に形成され、光軸方向に開口した
穴35dまたは光軸方向に突出した突起35cと、CC
D前側γ線遮蔽材50の開口部3近傍の、例えば前面シ
ャーシ46の一部の回転停止部材に形成された光軸方向
に突出した角度補正用の突起46cまたは光軸方向に開
口した穴46dとを、CCD30が最前にきた時に、そ
れぞれ嵌め合せることにより、回転による傾き精度をだ
すようにしてもよい。即ち、円筒カム48の回転停止角
度を制御する。
【0017】この実施の形態の耐放射線カメラは、レン
ズ6の光軸方向に対して斜め方向のカム溝49が表面に
形成され、カム溝49に固定ピン53の先端が嵌めこま
れた円筒カム48を、レンズ6の光軸と平行で、光軸上
から外れた固定軸39に回転及び軸方向に移動可能に設
置し、駆動装置37が、円筒カム48を軸方向に移動さ
せるか又は回転させるとき、固定ピン53の先端が円筒
カム48のカム溝49を相対的に摺動することにより、
それぞれ、円筒カム48が移動するとともに回転するか
又は回転するとともに移動し、円筒カム48に偏心して
固定されたCCD30が円筒カム48の回転により第1
の位置、第2の位置に移動することにより第1の位置移
動手段、第2の位置移動手段を形成するので、非撮影時
にはCCD30がγ線から保護され、カメラの寿命が向
上するとともに、第1の位置、第2の位置に移動する
際、軸方向の移動により、格納効果を向上できる。
【0018】また、この実施の形態の耐放射線カメラ
は、第1の位置が第2の位置よりレンズの光軸方向でカ
メラの前側となるので、第2の位置において、CCD3
0前面のγ線遮蔽材50の厚さを厚くでき、遮蔽効果を
あげることができる。
【0019】また、この実施の形態の耐放射線カメラに
おいては、CCD30はCCDホルダ35により円筒カ
ム48に固定され、円筒カム48が固定軸39上を第2
の位置から第1の位置へ前進移動するとき、CCDホル
ダ35の当たり部35bがγ線遮蔽材の開口部3近傍の
前進停止部46bに当たることにより円筒カム48が前
進移動を停止するので、撮影時にCCD30を開口部3
に対面する所定の位置に、再現よく配置できる。
【0020】また、この実施の形態の耐放射線カメラに
おいては、CCD30はCCDホルダ35により円筒カ
ム48に固定され、CCDホルダ35に設けられ、レン
ズの光軸方向に開口した穴35d又はレンズの光軸方向
に突出した突起35cとγ線遮蔽材の開口部3近傍の回
転停止部材に設けられ、レンズの光軸方向に突出した突
起46c又はレンズの光軸方向に開口した穴46dと
を、それぞれ、嵌め合せることにより円筒カム48の回
転停止角度を制御するので、撮影時にCCD30を開口
部3に対面する所定の位置に、再現よく配置できる。
【0021】実施の形態2.実施の形態2は、実施の形
態1の耐放射線カメラにおいて、撮影時と非撮影時にお
いて、CCDブロック60部内の詳細構造及びCCDの
移動方式が実施の形態1と異なるものである。図5は、
CCDブロック部60内の詳細構造及びCCDの移動方
式を説明する詳細図であり、図5(a)及び図5(b)
は非撮影時の状態を示し、それぞれ、詳細断面図、その
A−A矢示図であり、また、図5(c)及び図5(d)
は撮影時の状態を示し、それぞれ、詳細断面図、そのA
−A矢示図である。実施の形態1と同一部分、相当部分
は同一符号(番号)を付けてその説明を省略する。
【0022】図5(a)、(b)に示すように、非撮影
時にはCCD30はレンズ中心軸上である光軸上から外
しCCD前面γ線遮蔽材50の後ろに格納しておく。撮
影時には、図5(c)、(d)に示すように、CCD3
0はレンズ6中心軸上である光軸上に位置し、CCD前
側γ線遮蔽部材50の開口部3に対面し、撮影が可能と
なるのは実施の形態1と同じである。次に、CCD30
の移動方式を説明する。駆動装置37に電源を投入し駆
動装置37の回転体37bが円筒カム48を回転させる
と、円筒カム48は固定軸39を中心に回転しようとす
るが、側面シャーシ47のピン53の先端部が円筒カム
48に設けたカム溝49に入っており、円筒カム48の
回転運動を前進運動に変える。CCD30が付けられた
CCDホルダ35は円筒カム48に取り付けられるが、
実施の形態1の場合と同じくCCD30の中心は円筒カ
ム48の中心と偏心して、取り付けられ、円筒カム48
が直進及び回転するとCCDホルダ35も合わせて直進
及び回転する。CCD30が充分前に来るとCCD30
はレンズ中心軸上に位置し(第1の位置)、撮影が可能
となる。撮影を終了時、駆動装置37の回転体37bは
逆回転し円筒カム48も回転するが、円筒カム48はピ
ン53とカム溝49によって後退し、CCD30を後退
させながらレンズ中心軸上から外し、CCD30をCC
D前面γ線遮蔽材50の後ろに格納する(第2の位
置)。ここで、駆動装置37は、駆動源であるモータ、
円筒カム48を動かす回転体37b等で構成する。ま
た、第1の位置移動手段、第2の位置移動手段は、実施
の形態1と同じである。
【0023】本CCD移動方式によれば、非撮影時には
CCDがγ線から保護され、カメラの寿命が向上すると
ともに、第1の位置、第2の位置に移動する際、軸方向
の移動により、格納効果を向上できる。また、第1の位
置が第2の位置より軸方向でカメラの前側となるように
すれば、第2の位置において、CCD前面のγ線遮蔽材
の厚さを厚くでき、遮蔽効果をあげることができる。
【0024】実施の形態1、実施の形態2では、CCD
30を前部に取り付けた円筒カム48がCCDブロック
60内で、前進(後退)と回転により第1の位置、第2の
位置間を移動するものであるが、前後の移動(前進、後
退)は行なわず、レンズ6の光軸と平行で、光軸上を外
れた回転軸を回転させ、回転軸の軸心から偏心して配置
されたCCD30が回転軸を中心に回転し、第1の位
置、第2の位置に移動するようにしてもよい。この場
合、角度補正機構としては、回転溝の方向を回転方向で
受けるように変えることによって、前記の図4(a)〜
(d)の突起35a、突起溝46aが使用できる。この
ようにすれば、簡単な構成で、撮影が可能であり、ま
た、非撮影時はCCD前側γ線遮蔽材50の後ろに収容
できる。
【0025】この実施の形態の変形例による耐放射線カ
メラは、駆動装置37により、レンズの光軸と平行で、
光軸上から外れた回転軸を回転させ、回転軸の軸心から
偏心して配置されたCCD30が回転軸の軸心を中心に
回転し、第1の位置、第2の位置に移動するので、回転
動作だけで第1の位置、第2の位置に移動可能であり、
比較的容易に移動機構を形成できる。
【0026】また、この実施の形態の変形例による耐放
射線カメラは、CCDホルダ35に設けられ、レンズの
光軸と直交して突出した突起35aを、γ線遮蔽材の開
口部3近傍の回転停止部材に設けられ、レンズの光軸方
向と直交し、突起35aに対応する突起溝46aに嵌め
合せることにより、CCD30の回転停止角度を制御す
るので、撮影時にCCD30を開口部3に対面する所定
の位置に、再現よく配置できる。特に、第1の位置、第
2の位置に移動の際、レンズの光軸方向の移動を伴わな
くても位置決めが可能である。
【0027】実施の形態3.実施の形態3は、実施の形
態1の耐放射線カメラにおいて、撮影時と非撮影時のC
CDブロック部60内の詳細構造及びCCDの移動方式
が実施の形態1、2と異なるものである。図6は、CC
Dブロック部60内の詳細構造及びCCDの移動方式を
説明する詳細図であり、図6(a)及び図6(b)は非
撮影時の状態を示し、それぞれ、詳細断面図、そのA−
A矢示図であり、また、図6(c)及び図6(d)は撮
影時の状態を示し、それぞれ、詳細断面図、そのA−A
矢示図である。実施の形態1と同一部分、相当部分は同
一符号(番号)を付けてその説明を省略する。
【0028】次に、CCD30の移動方式を図6により
説明する。図6において、55は、レンズ6の光軸と直
交し、中心が光軸を通る回転可能な回転軸55であり、
図6(a)では紙面に垂直方向に設けられている。50
aは回転γ線遮蔽材であり、円柱の軸中心を回転軸55
が貫通し、円柱の軸方向に一部が切断されている。CC
D30を有するCCDホルダ35を搭載したCCD基板
31が切断された平面部に取り付けられ、回転軸55の
回転により、CCD前側γ線遮蔽材50のレンズ中心軸
上である光軸上の開口部3に、回転γ線遮蔽材が対面及
びCCD30が対面できるように構成されている。回転
軸55は、例えば、回転軸55側のギヤ56とこれと噛
合う駆動装置37側のギヤ57により回転するようにさ
れる。このようにして、非撮影時には、光軸上の開口部
3に、回転γ線遮蔽材50aが対面するように(CCD
30は第2の位置となる)、また、撮影時にはCCD3
0が対面する(第1の位置)ように駆動装置37が回転
軸55を回転する。ここで、駆動装置37は、回転軸5
5を回転するモータ等で構成する。また、第1の位置移
動手段、第2の位置移動手段は、レンズの光軸と直交
し、レンズの光軸を通る回転軸55を有する回転γ線遮
蔽材50aにCCD30を固定し、駆動装置37が回転
軸55を回転し、撮影時には、CCD30が第1の位置
に移動し、非撮影時には、第2の位置に移動するCCD
移動機構でる。
【0029】本移動方式によると、非撮影時に開口部を
回転γ線遮蔽材で覆うことができ、第2の位置にあるC
CDがより確実に遮蔽される。また、本実施の形態は、
図6に記載のものに限られるものではなく、回転軸55
の回転により、撮影時には、光軸上の開口部3にCCD
30が対面でき(第1の位置)、また、非撮影時には開
口部3に回転γ線遮蔽材が対面する(CCDは第2の位
置)ことによりCCD30が開口部3に対面しなくなる
ものであればよい。
【0030】この実施の形態の耐放射線カメラは、レン
ズの光軸と直交し、レンズの光軸を通る回転軸55を有
する回転γ線遮蔽材50aにCCD30を固定し、駆動
装置37が回転軸55を回転し、撮影時には、CCD3
0がレンズの光軸上のγ線遮蔽材の開口部3に対面する
第1の位置に移動し、非撮影時には、γ線遮蔽材の開口
部3に回転γ線遮蔽材50aが対面し、CCD30が第
2の位置に移動するので、非撮影時に開口部3を回転γ
線遮蔽材50aで覆うことができ、第2の位置にあるC
CD30がより確実に遮蔽される。
【0031】実施の形態4.実施の形態4は、実施の形
態1の耐放射線カメラにおいて、撮影時と非撮影時にお
いて、CCDブロック部60内の詳細構造及びCCDの
移動方式が実施の形態1、2、3と異なるものである。
図7は、CCDブロック部60内の詳細構造及びCCD
の移動方式を説明する詳細図であり、図7(a)及び図
7(b)は非撮影時の状態を示し、それぞれ、詳細断面
図、そのA−A矢示図であり、また、図7(c)及び図
7(d)は撮影時の状態を示し、それぞれ、詳細断面
図、そのA−A矢示図である。実施の形態1と同一部
分、相当部分は同一符号(番号)を付けてその説明を省
略する。
【0032】CCD30の移動方式を図7により説明す
る。図7において、58は、光軸と直交方向に形成され
た固定軸であり、側面シャーシ47に取り付けられてい
る。CCD30を有するCCDホルダ35の片側をこの
固定軸58に挿入しておき、駆動装置37のレバー37
cにより、CCD30は上下運動のみ可能とする。撮影
時には、駆動装置37に電源を投入し駆動装置37のレ
バー37cがCCDホルダ35を押し上げると、CCD
ホルダ35に取り付けられたCCD30はレンズ中心軸
上である光軸上に位置し、開口部3に対面する第1の位
置になり撮影が可能となる。撮影終了時、駆動装置37
のレバー37cはCCDホルダ35を下げ、CCD30
をCCD前側γ線遮蔽材50の後ろの第2の位置に格納
する。非撮影時には、この第2の位置に格納しておく。
ここで、駆動装置37は、駆動源であるモータ、CCD
ホルダ35を動かすレバー37c等で構成する。また、
第1の位置移動手段、第2の位置移動手段は、レンズの
光軸と直交方向に固定軸58を形成し、駆動装置37が
CCD30を固定軸58に沿って移動させることにより
CCD30が第1の位置、第2の位置に移動するCCD
移動機構である。
【0033】また、図7において、γ線遮蔽材(図示省
略)をCCDホルダ35に取り付け、CCD30ととも
に駆動するようにする。CCD30が第2の位置に格納
された時に、γ線遮蔽材が開口部3を塞ぐような大き
さ、形状及び取り付け位置が決められている。このよう
にすることで、格納時のCCD30のγ線に対する遮蔽
効果が高まる。
【0034】本実施の形態は、直線移動だけで、撮影時
には、光軸上の開口部3に対面でき、また、非撮影時に
はγ線遮蔽材に囲まれた位置に格納でき比較的簡単な機
構でCCDのγ線遮蔽効果が得られる。また、本実施の
形態は、直線移動で前記の効果が得られることに特徴が
あり、例えば、前記の上下移動でなく、左右移動でもよ
く、CCDブロック部60(又は収納ケース)内のスペ
ース等考慮して、適宜決定できる。
【0035】この実施の形態の耐放射線カメラは、レン
ズの光軸と直交方向に固定軸58を形成し、駆動装置3
7がCCD30を前記固定軸58に沿って移動させるこ
とによりCCD30が第1の位置、第2の位置に移動す
るので、第1の位置、第2の位置に移動が直線移動によ
るため、移動機構の形成が容易となる。
【0036】また、この実施の形態の耐放射線カメラ
は、CCDホルダ35にCCD30及びγ線遮蔽材が取
付けられ、駆動装置37がCCDホルダ35を固定軸5
8に沿って移動させることにより、CCD30が第2の
位置に移動するとき、γ線遮蔽材がγ線遮蔽材の開口部
3を塞ぐので、非撮影時に開口部3を回転γ線遮蔽材で
覆うことができ、第2の位置にあるCCD30がより確
実に遮蔽される。
【0037】実施の形態5.以下、この発明の実施形態
5を説明する。実施の形態5は、実施の形態1、2のブ
ロック部60内での駆動装置37、円筒カム48、カム
溝49、ピン53から成るCCD30の第1の位置、第
2の位置間の移動機構において、撮影終了後にCCD3
0を第2の位置に格納する方法を改良するものである。
図8は、この発明の実施の形態5に示す耐放射線カメラ
のCCDブロック部内の非撮影時の状態を示す断面図で
あり、図8(a)は、その詳細断面図、図8(b)は、
図8(a)のA−A断面図で、A矢印方向と反対側から
見た図、図8(c)は、図8(a)のA−A断面図で、
A矢印方向から見た図である。また、図9は同じく、撮
影時の状態を示す断面図であり、図9(a)は、その詳
細断面図、図9(b)は、図9(a)のA−A断面図
で、A矢印方向と反対側から見た図、図9(c)は、図
9(a)のA−A断面図で、A矢印方向から見た図であ
る。
【0038】これらの図において、前記の実施の形態1
〜4と同じもの、相当するものは、同一番号を付し、説
明を省略する。また、耐放射線カメラのCCDブロック
部60以外の構成は、前記の実施の形態1〜4と同じで
ある。この実施の形態においては、CCDブロック部6
0は、CCD前側γ線遮蔽材50、CCD上側γ線遮蔽
材51、CCD下側γ線遮蔽材52、前面シャーシ4
6、側面シャーシ47、固定軸39、CCD30、CC
Dホルダ35、CCD基板31、円筒カム48、ピン5
3、駆動装置37のモータ、円板37d、ラック62、
ラッチ64、ソレノイド61、ジョイント63、ラック
ばね68、ラッチばね65等から成る。
【0039】非撮影時にはCCD30は光軸上から外
し、CCD前側γ線遮蔽材50の後ろの第2の位置に格
納する。撮影時に駆動装置37のモータとソレノイド6
1に電源を投入し、駆動装置37のモータにより円板3
7dを回転させ、円板37dの回転運動が円筒状のラッ
ク62に伝わり、ラック62後端のラックばね68のば
ね力にうち勝って、ラック62とジョイント63で接続
されている円筒カム48を前方に押出す。この際、円筒
カム48は固定軸39に沿って前方に移動しようとする
が、側面シャーシ47の固定ピン53が円筒カム48に
設けたカム溝49に入っており、円筒カム48の前進運
動を回転運動に変える。CCD30が取り付けられたC
CDホルダ35は円筒カム48に取り付けられており、
円筒カム48が直進及び回転するとCCDホルダ35も
合わせて直進及び回転する。CCD30が充分前に来る
と、ソレノイド61に押されたラッチ64がラック62
のヘリに落ちてラック62が後方に戻らないようにな
る。CCD30は光軸上の第1の位置に保持され撮影が
可能となる。
【0040】撮影を終了時、無通電にすると駆動装置3
7のモータとソレノイド61の電流が切られ、モータの
動力で回転していた円板37dの回転は止まり、ソレノ
イド61が押していたラッチ64はラッチばね65に引
っ張られラック62のヘリから外れ、ラック62はラッ
クばね68に蓄えられた力によって後方へ移動する。ラ
ック62とジョイン63とで接続された円筒カム48も
後退するが、円筒カム48は固定ピン53とカム溝49
によって回転し、CCD30を後退させながら光軸上か
ら外れ、CCD30をCCD前側γ線遮蔽材50の後ろ
の第2の位置に格納する。
【0041】また、図10、図11に、図8、図9の変
形例を示す。図10は、CCDブロック部内の非撮影時
の状態を示す断面図であり、図10(a)は、その詳細
断面図、図10(b)は、図10(a)のA−A矢示
図、図10(c)は、図10(b)のB−B矢示図であ
る。また、図11は同じく、撮影時の状態を示す断面図
であり、図11(a)は、その詳細断面図、図11
(b)は、図11(a)のA−A矢示図、図11(c)
は、図11(b)のB−B矢示図である。
【0042】この変形例においては、図10、図11に
示すように、ラック62は平板状であり、円筒カム48
と同軸上になく、CCDブロック部60内の上部に配置
された平板66上に配置する。平板66にはスリット穴
67を開けて、このスリット穴67内でラック62に2
本のボス62bを、それぞれラック固定ねじ62aで取
付け、ラック62が平板66上をスリット穴67に沿っ
て、前後方向(光軸方向)に移動することができるよう
にされ、駆動装置37のモータにより駆動される回転板
37により動かされる。また、ラック62にはラックピ
ン62cを立たせて、このラックピン62cを円筒カム
48の駆動溝88に挿入する。ラック62の後端部は引
っ張りばねであるラックばね68でシャーシにつながっ
ている。
【0043】ラック62が前後移動するとラック62の
ラックピン62cと駆動溝88を介して円筒カム48が
回転、前後運動することにより、CCD30が第1の位
置、第2の位置に移動する。
【0044】また、図12、図13に、図8、図9の更
に別の変形例を示す。図12は、CCDブロック部内の
非撮影時の状態を示す断面図であり、図12(a)は、
その詳細断面図、図12(b)は、図12(a)のA−
A矢示図、図12(c)は、図12(b)のB−B矢示
図である。また、図13は同じく、撮影時の状態を示す
断面図であり、図13(a)は、その詳細断面図、図1
3(b)は、図13(a)のA−A矢示図、図13
(c)は、図13(b)のB−B矢示図である。
【0045】この変形例においては、図12、図13に
示すように、ラック62は平板状であり、円筒カム48
と同軸上になく、CCDブロック部60内の上部に配置
された平板66上に配置する。平板66にはスリット穴
67を開けて、このスリット穴67内に光軸と平行な2
本のラック軸71を形成し、ラック62をこの2本のラ
ック軸71が貫通するようにし、円筒カム48の移動方
向と平行に前後移動させる。この際、ラック62に取付
けられたラックピン62cが円筒カム48の駆動溝88
に挿入され、ラック62の移動とともに、円筒カム48
を移動させる。また、片方のラック軸71に圧縮ばねで
あるラックばね68を挿入し、前面シャーシ46とラッ
ク62の前端部の間に入れる。ラック62が前方にきた
とき、ラックばね68はラック62を後方へ押すように
付勢する。
【0046】更に、図13においてCCD30が撮影可
能位置(第1の位置)にきたときにラック62の位置を
検知して駆動装置37のモータの電流を切るためのスイ
ッチ69を設ける。スイッチ69は、例えば、ラック6
2の一端が所定の位置にきたとき、接触して働くように
する。このようなスイッチ69は、図8、9の場合、図
10、11の場合にも適用できる。但し、図8、9の場
合は、ラック62との接触が難しければ、例えば、前部
に配置されるCCDホルダ35等適宜選択する。
【0047】以上により、図8〜図13に示すこの実施
の形態の耐放射線カメラでは、通電時にはCCD30が
光軸上に移動し、第1の位置に配置されることによって
撮影が可能となり、無通電時、即ち、駆動装置37のモ
ータとソレノイド61の電流を切ることにより、ラック
ばね68の力によって自動的にCCD30が第2の位置
に格納され、全面をγ線遮蔽材50、51、52、20
aによって覆うことができる。また、ラック62を円筒
カム48と同軸上に配置せずに、平行位置に配置し、前
後移動させる場合は、装置全体の前後方向の寸法を小さ
くすることができ、装置がコンパクト化できる。さら
に、CCD30の位置を検知するためのスイッチ69を
設け、このスイッチ69でCCD30が撮影可能な第1
の位置にきたとき、モータ37の電流を切ることによ
り、省電力化できる。なお、このとき、ソレノイド61
に押されたラッチ64がラック62のへりに落ちてラッ
ク62が後方に戻るのを防止する。そして、撮影終了に
より、ソレノイド61の通電を切ることにより、自動的
にCCD30は第2の位置に格納される。
【0048】ここで、円板37d、回転板37bは、モ
ータ軸に直結しており、また、ラック62との接触面
が、例えばフェルト等でできており、摩擦で駆動する摩
擦車である。そこで、駆動装置37のモータが回転を続
けることによりラック62を摩擦により前に移動させ、
ラック62等が前に衝突すると円板37d、回転板37
bは空回りする。そして、モータの回転を止めると摩擦
力がラックばね68の力よりも小となり、ラック62は
後退可能となる(ソレノイド61の通電を切った場
合)。摩擦力を変えて、ラック62の移動を制御でき
る。
【0049】なお、駆動装置37は、駆動源であるモー
タ、ラック62、円板37d、回転板37b等で構成す
る。また、第1の位置移動手段は、実施の形態1、2と
同じであり、第2の位置移動手段は、電力を使用しない
第2の位置移動付勢手段であり、ラックばね68により
円筒カム48を後退させ、CCD30を第2の位置に移
動するCCD移動機構である。また、第2の位置移動阻
止手段は、ソレノイド61で制御されたラッチ64によ
り、円筒カム48が後退するのを阻止する機構である。
【0050】この実施の形態の耐放射線カメラは、第1
の位置移動手段が電力使用のものであり、CCD30が
第1の位置に移動後、電力使用の第1の位置移動手段の
通電を止め、第2の位置移動阻止手段によりCCD30
を第1の位置に保持するので、撮影時は第1の位置移動
手段の通電を止めるので、省電力となる。
【0051】また、この実施の形態の耐放射線カメラ
は、第2の位置移動手段を、電力を使用しない第2の位
置移動付勢手段としたので、省電力となるとともに、蓄
電装置等も扶養となる。
【0052】また、この実施の形態の耐放射線カメラ
は、レンズの光軸方向に対して斜め方向のカム溝49が
表面に形成され、カム溝49に固定ピン53の先端が嵌
めこまれた円筒カム48を、レンズの光軸と平行で、光
軸上から外れた固定軸39に回転及び軸方向に移動可能
に設置し、駆動装置37が、円筒カム48を軸方向に移
動させるか又は回転させるとき、固定ピン53の先端が
円筒カム48のカム溝49を相対的に摺動することによ
り、それぞれ、円筒カム48が移動するとともに回転す
るか又は回転するとともに移動し、円筒カム48に偏心
して固定されたCCD30が円筒カム48の回転により
第1の位置、第2の位置に移動することにより第1の位
置移動手段、第2の位置移動手段を形成するとともに、
ソレノイド61で制御されたラッチ64により、円筒カ
ム48がレンズの光軸方向で開口部3と反対側に移動す
るのを阻止することにより第2の位置移動阻止手段を形
成し、第1の位置移動手段の通電を止めてもCCD30
を第1の位置に保持するので、撮影時には省電力とでき
るとともに、確実にCCD30を撮影位置に保持でき
る。
【0053】また、この実施の形態の耐放射線カメラ
は、CCD30が第1の位置に到るとき、接触により作
動するスイッチ69が働き前記駆動装置のモータの電源
を切ることにより第1の位置移動手段の通電を止めるの
で、自動的に確実に電源を切ることができる。
【0054】また、この実施の形態の耐放射線カメラ
は、レンズの光軸方向に対して斜め方向のカム溝49が
表面に形成され、カム溝49に固定ピ53ンの先端が嵌
めこまれた円筒カム48を、レンズの光軸と平行で、光
軸上から外れた固定軸39に回転及び軸方向に移動可能
に設置し、駆動装置37が、円筒カム48を軸方向に移
動させるか又は回転させるとき、固定ピン53の先端が
円筒カム48のカム溝49を相対的に摺動することによ
り、それぞれ、円筒カム48が移動するとともに回転す
るか又は回転するとともに移動し、円筒カム48に偏心
して固定されたCCD30が円筒カム48の回転により
第1の位置に移動することにより第1の位置移動手段を
形成し、円筒カム48をレンズの光軸方向で開口部3と
反対側に付勢するばね68により、円筒カム48が軸方
向に移動し、固定ピン53の先端が円筒カム48のカム
溝49を相対的に摺動することにより、円筒カム48が
移動するとともに回転し、円筒カム48に偏心して固定
されたCCD30が円筒カム48の回転により第2の位
置に移動することにより第2の位置移動付勢手段を形成
するので、CCD30を第2の位置にばね力を使用し、
電力を使用せずに格納できる。
【0055】また、この実施の形態の耐放射線カメラに
おいては、駆動装置37は、モータを動力としてラック
62が円筒カム48の移動と平行に移動するにより円筒
カム48を移動させるか又は回転させるものであるの
で、耐放射線カメラの前後方向(光軸方向)の寸法を小
さくできる。
【0056】実施の形態6.この発明の実施形態6を説
明する。実施の形態6は、実施の形態5の変形例のラッ
ク62を同じく平板66上で複数のギヤにより動かすも
のである。その他は同様であるので、以下主として相違
点を説明する。図14は、この発明の実施の形態6に示
す耐放射線カメラのCCDブロック部内の非撮影時の状
態を示す断面図であり、図14(a)は、上から見た
図、図14(b)は、図14(a)の右側面図、図14
(c)は、図14(b)のA−A断面図である。また、
図15は同じく、撮影時の状態を示す断面図であり、図
15(a)は、上から見た図、図15(b)は、図15
(a)の右側面図、図15(c)は、図15(b)のA
−A断面図である。これらの図において、前記の実施の
形態1〜5と同じもの、相当するものは、同一番号を付
し、説明を省略する。また、耐放射線カメラのCCDブ
ロック部60以外の構成は、前記の実施の形態1〜5と
同じである。
【0057】この実施の形態においては、CCDブロッ
ク部60は、CCD前側γ線遮蔽材50、CCD上側γ
線遮蔽材51(図示省略)、CCD下側γ線遮蔽材52
(図示省略)、前面シャーシ46、上面シャーシ74、
固定軸39、ラック軸71、CCD30、CCDホルダ
35、CCD基板31、円筒カム48、駆動装置37の
モータ、モータシャフト75、ギヤA76、ギヤB7
7、ギヤC78、ギヤプレート79、リンク82、リン
クばね84、リンクシャフト83、ラック62、ラック
ピン62c、ラック軸ホルダ87、ラック軸押さえ板7
3、ラッチ64、ラッチシャフト86、ラッチピン8
1、ラッチばね65、ソレノイド61、プランジャ8
5、ラックばね68等からなる。CCD上側γ線遮蔽材
51、CCD下側γ線遮蔽材52は図では省略するが、
図8〜図13と同様にCCDブロック部60を覆う。
【0058】2本のラック軸71はラック軸ホルダ87
とラック軸押さえ板73によって上面シャーシ74に取
り付け、ラック62はこの2本のラック軸71に貫通さ
れ、ラック軸71に沿って移動可能とする。ギヤA76
は駆動装置37のモータのモータシャフト75に固定さ
れ、ギヤプレート79はモータシャフト75を中心に回
転するように取り付けられ、モータシャフト75の回転
によってギヤプレート79も回転するが、ギヤプレート
79を停止させてもモータシャフト75の回転を妨げな
いようにする。具体的には、例えば、ギヤプレート79
にはモータシャフト75より大きな径の穴を開け、この
穴をモータシャフト75が貫通させ、かつ、モータシャ
フト75が回転すると摩擦によってギヤプレート79も
回転する構造とする。
【0059】ギヤC78は、ギヤプレート79上にあ
り、その軸がギヤプレート79に固定され、また、ギヤ
A76とギヤ歯が噛合って連結している。ギヤプレート
79外周縁には外側に突出する突起80を取り付けてお
き、ラッチピン81と突起80があたるとき、ギヤA7
6、ギヤC78、ギヤB77が直線上に並ぶようにする
(3ギヤが噛合い連結する)。ギヤB77はリンク82
に取り付けておき、リンク82はリンクシャフト83を
介して上面シャーシ74に取り付ける。ギヤB77はラ
ック62とラック62の側端部に形成したギヤ歯と噛合
うことで連結している。ギヤB77とギヤC78もギヤ
歯で連結することができる。リンク82の端と上面シャ
ーシ74の間にリンクばね84をつけ、ギヤB77が元
の位置に戻るようにする。
【0060】ラッチ64にはラッチピン81を取り付け
ておき、ラッチシャフト86により上面シャーシ74に
取り付ける。ラッチピン81はギヤプレート79の外周
には触れないが、ギヤプレート79の突起80には触れ
ることができる。ラッチ64と上面シャーシ74の間に
ラッチばね65を取り付けラッチピン81が元の位置に
戻るようにする。ラッチ64はソレノイド61に取り付
けたプランジャ85により押されることによりラッチシ
ャフト86を中心に回転する。
【0061】次に、この装置の動作について説明する。
図14、図15において非撮影時にはCCD30は光軸
上から外しCCD前面γ線遮蔽材50の後ろの第2の位
置に格納しておく。撮影時に駆動装置37のモータとソ
レノイド61に電源を投入し通電すると、モータの回転
運動がモータシャフト75を介してギヤプレート79と
ギヤA76に伝わり、両者は回転する(ギヤC78も共
に回転する)。また、ソレノイド61がプランジャ85
を引き寄せ、プランジャ85がラッチ64を押すと、ラ
ッチ64はラッチシャフト86を中心に回転し、ラッチ
ピン81がギヤプレート79の方に移動する。
【0062】ギヤプレート79の突起80がラッチピン
81にあたると、ギヤプレート79は回転できず停止
し、ギヤA76は回転を続けるが、ギヤプレート79が
回転を停止する位置でギヤA76、ギヤC78及びギヤ
B77はギヤ歯を噛合って直線上に並ぶようにする。そ
こで、ギヤA76は回転運動をギヤC78に伝え、ギヤ
C78によりギヤB77が回転し、回転運動はギヤB7
7を介してラック62に伝えられ、ラック62が前方に
押し出される(図15(a)の矢印に示す)。ラックピ
ン62cを取り付けたラック62が前方に移動すると、
円筒カム48は固定軸39に沿って前方に移動しようと
するが、ピン53が円筒カム48に設けたカム溝49に
入っており、円筒カム48の前進運動を回転運動に変え
る。CCD30が設けられたCCDホルダ35は円筒カ
ム48に取り付けられており、円筒カム48が直進及び
回転するとCCDホルダ35も合わせて直進及び回転す
る。
【0063】CCD30が充分前にくると、ラック62
は接触により作動するスイッチ69のレバーを押し、駆
動装置37のモータの電流を切る。モータが停止した状
態でもソレノイド61が動作しているため、ラッチ64
がギヤプレート79の回転を止め、ギヤA76とギヤC
78、ギヤB77、ラック62はギヤ歯で連結してお
り、ラック62がラックばね68で押し戻す力を受けて
もすべてのギヤA76、ギヤB77、ギヤC78及びギ
ヤプレート79は回転せず、ラック62は停止し、円筒
カム48及びCCD30も停止する。CCD30は光軸
上の第1の位置に保持され撮影が可能となる。
【0064】撮影を終了時、無通電にするとソレノイド
61の電流が切られ、ラッチ64はラッチばね65によ
って押し戻され、プランジャ85も押し戻される。ラッ
チピン81はギヤプレート79の突起80から離れ、ギ
ヤプレート79は回転自在になる。ラック62がラック
ばね68で押し戻す力を受けると、ラック62によりギ
ヤB77が前方移動時と反対の回転力を受け、ギヤC7
8を介してギヤプレート79を回転させ、ギヤB77と
ギヤC78の連結がなくなり、ギヤB77は回転自在に
なり、ラック62はラックばね68に蓄えられた力によ
って後方へ移動する(図14(a)の矢印に示す)。ラ
ック62に取り付けたラックピン62cが後方へ移動す
ることによって円筒カム48も後退するが、円筒カム4
8はラックピン62cと駆動溝88によって回転し、C
CD30を後退させながら光軸上から外れ、CCD30
をCCD前側γ線遮蔽材50の後ろの第2の位置に格納
する。
【0065】ここで、駆動装置37は、駆動源であるモ
ータ、複数のギヤA76、ギヤB77、ギヤC78、ラ
ック62、ギヤプレート79等で構成する。また、第1
の位置移動手段は、実施の形態1、2と同じであり、第
2の位置移動手段は、電力を使用しない第2の位置移動
付勢手段であり、ラックばね68により円筒カム48を
後退させ、CCD30を第2の位置に移動するCCD移
動機構である。また、第2の位置移動阻止手段は、ソレ
ノイド61で制御されたラッチ64により、円筒カム4
8が後退するのを阻止する機構である。
【0066】以上により、この実施の形態の耐放射線カ
メラでは、通電時にはCCD30が光軸上に移動し、第
1の位置に配置することによって撮影が可能となり、無
通電時にはラックばね68のばねの力によってCCD3
0が格納され、全面をCCDγ線遮蔽材50、51、5
2、20aによって覆うことができ、CCD30の放射
線に対する保護及び省電力が可能である。
【0067】また、ラック62を円筒カム48と平行に
前後移動させることにより装置全体の前後方向の寸法を
小さくすることができ、装置がコンパクト化できる。ま
た、ギヤプレート79に複数のギヤC78と、複数の突
起80を設けることにより、ギヤプレート79の回転時
間が減少し、モータからCCD30への動力伝達時間を
短縮できるという効果がある。即ち、図14、15で
は、2個のギヤC78と2個の突起80を設けて、それ
ぞれ1個の場合に比べてギヤプレート79の回転時間を
1/2としている。
【0068】また、ギヤプレート79の回転をソレノイ
ド61を用いて制御し、複数のギヤA76、ギヤB7
7、ギヤC78を用いることにより、モータからCCD
30への動力を正確に伝達および切離しすることができ
るという効果がある。また、CCD30の位置を検知す
るためのスイッチ69で撮影中のモータ37の電流を切
ることにより、省電力化できる。さらに、モータの動力
をラック62に伝達するのに、ギヤA76、ギヤC78
及びギヤB77を直線上に配置したことにより、モータ
の動力をギヤB77に伝達できるとともに、ラック62
の後退時に力をあまりかけずに容易にギヤB77とギヤ
C78との噛合いを外すことができる。
【0069】
【発明の効果】この発明に係る耐放射線カメラは、ケー
ス内にレンズ、CCD及び電子部品を備えた耐放射線カ
メラであって、CCDはレンズの光軸上の開口部を除い
てγ線遮蔽材で囲われ、撮影時には、CCDを、レンズ
の光軸上のγ線遮蔽材の開口部に対面する第1の位置に
第1の位置移動手段により移動し撮影可能となり、非撮
影時には、γ線遮蔽材に囲まれる第2の位置に第2の位
置移動手段により移動し、γ線から遮蔽されるので、カ
メラ本来の仕様を満たしながらも、非撮影時にはCCD
がγ線から保護され、カメラの寿命が向上するという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の撮影時の状態を示
す耐放射線カメラの断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の非撮影時の状態を
示す耐放射線カメラの断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1のCCDブロック部
内の詳細構造及びCCDの移動方式を説明する詳細図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態1の撮影時のCCDの
角度補正機構及び前後位置補正機構について説明する図
である。
【図5】 この発明の実施の形態2のCCDブロック部
内の詳細構造及びCCDの移動方式を説明する詳細図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態3のCCDブロック部
内の詳細構造及びCCDの移動方式を説明する詳細図で
ある。
【図7】 この発明の実施の形態4のCCDブロック部
内の詳細構造及びCCDの移動方式を説明する詳細図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態5のCCDブロック部
内の非撮影時の状態を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5のCCDブロック部
内の撮影時の状態を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態5の別のCCDブロ
ック部内の非撮影時の状態を示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5の別のCCDブロ
ック部内の撮影時の状態を示す断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態5の更に別のCCD
ブロック部内の非撮影時の状態を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態5の更に別のCCD
ブロック部内の撮影時の状態を示す断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態6のCCDブロック
部内の非撮影時の状態を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態6のCCDブロック
部内の撮影時の状態を示す断面図である。
【図16】 従来の耐放射線カメラの断面図である。
【符号の説明】
3 開口部、6 レンズ、20a、50、50a、5
1、52 γ線遮蔽材、30 CCD、35 CCDホ
ルダ、35a 突起、35b 当り面、35c突起、3
5d 穴、37 駆動装置、39 固定軸、46a 突
起溝、46b前進停止部、46c 突起、46d 穴、
48 円筒カム、49 カム溝、50a 回転γ線遮蔽
材、53 固定ピン、55 回転軸、58 固定軸、6
1 ソレノイド、62 ラック、64 ラッチ、68
ばね、69 スイッチ。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内にレンズ、CCD及び電子部品
    を備えた耐放射線カメラであって、前記CCDはレンズ
    の光軸上の開口部を除いてγ線遮蔽材で囲われ、撮影時
    には、CCDを、レンズの光軸上のγ線遮蔽材の開口部
    に対面する第1の位置に第1の位置移動手段により移動
    し撮影可能となり、非撮影時には、γ線遮蔽材に囲まれ
    る第2の位置に第2の位置移動手段により移動し、γ線
    から遮蔽されることを特徴とする耐放射線カメラ。
  2. 【請求項2】 前記第1の位置移動手段が電力使用のも
    のであり、CCDが第1の位置に移動後、前記電力使用
    の第1の位置移動手段の通電を止め、第2の位置移動阻
    止手段により前記CCDを第1の位置に保持することを
    特徴とする請求項1に記載の耐放射線カメラ。
  3. 【請求項3】 前記第2の位置移動手段を、電力を使用
    しない第2の位置移動付勢手段としたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の耐放射線カメラ。
  4. 【請求項4】 レンズの光軸方向に対して斜め方向のカ
    ム溝が表面に形成され、前記カム溝に固定ピンの先端が
    嵌めこまれた円筒カムを、レンズの光軸と平行で、光軸
    上から外れた固定軸に回転及び軸方向に移動可能に設置
    し、 駆動装置が、前記円筒カムを軸方向に移動させるか又は
    回転させるとき、前記固定ピンの先端が前記円筒カムの
    カム溝を相対的に摺動することにより、それぞれ、前記
    円筒カムが移動するとともに回転するか又は回転すると
    ともに移動し、前記円筒カムに偏心して固定されたCC
    Dが前記円筒カムの回転により前記第1の位置、第2の
    位置に移動することにより前記第1の位置移動手段、第
    2の位置移動手段を形成することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の耐放射線カメラ。
  5. 【請求項5】 レンズの光軸方向に対して斜め方向のカ
    ム溝が表面に形成され、前記カム溝に固定ピンの先端が
    嵌めこまれた円筒カムを、レンズの光軸と平行で、光軸
    上から外れた固定軸に回転及び軸方向に移動可能に設置
    し、 駆動装置が、前記円筒カムを軸方向に移動させるか又は
    回転させるとき、前記固定ピンの先端が前記円筒カムの
    カム溝を相対的に摺動することにより、それぞれ、前記
    円筒カムが移動するとともに回転するか又は回転すると
    ともに移動し、前記円筒カムに偏心して固定されたCC
    Dが前記円筒カムの回転により前記第1の位置、第2の
    位置に移動することにより前記第1の位置移動手段、第
    2の位置移動手段を形成するとともに、 ソレノイドで制御されたラッチにより、前記円筒カムが
    レンズの光軸方向で開口部と反対側に移動するのを阻止
    することにより第2の位置移動阻止手段を形成し、第1
    の位置移動手段の通電を止めても前記CCDを第1の位
    置に保持することを特徴とする請求項2に記載の耐放射
    線カメラ。
  6. 【請求項6】 前記CCDが第1の位置に到るとき、接
    触により作動するスイッチが働き前記駆動装置のモータ
    の電源を切ることにより前記第1の位置移動手段の通電
    を止めることを特徴とする請求項5に記載の耐放射線カ
    メラ。
  7. 【請求項7】 レンズの光軸方向に対して斜め方向のカ
    ム溝が表面に形成され、前記カム溝に固定ピンの先端が
    嵌めこまれた円筒カムを、レンズの光軸と平行で、光軸
    上から外れた固定軸に回転及び軸方向に移動可能に設置
    し、 駆動装置が、前記円筒カムを軸方向に移動させるか又は
    回転させるとき、前記固定ピンの先端が前記円筒カムの
    カム溝を相対的に摺動することにより、それぞれ、前記
    円筒カムが移動するとともに回転するか又は回転すると
    ともに移動し、前記円筒カムに偏心して固定されたCC
    Dが前記円筒カムの回転により前記第1の位置に移動す
    ることにより前記第1の位置移動手段を形成し、 前記円筒カムをレンズの光軸方向で開口部と反対側に付
    勢するばねにより、前記円筒カムが軸方向に移動し、前
    記固定ピンの先端が前記円筒カムのカム溝を相対的に摺
    動することにより、前記円筒カムが移動するとともに回
    転し、前記円筒カムに偏心して固定されたCCDが前記
    円筒カムの回転により前記第2の位置に移動することに
    より前記第2の位置移動付勢手段を形成することを特徴
    とする請求項3に記載の耐放射線カメラ。
  8. 【請求項8】 前記駆動装置は、モータを動力としてラ
    ックが前記円筒カムの移動と平行に移動するにより前記
    円筒カムを移動させるか又は回転させるものであること
    を特徴とする請求項4から請求項7のいずれかの請求項
    に記載の耐放射線カメラ。
  9. 【請求項9】 前記第1の位置が前記第2の位置よりレ
    ンズの光軸方向でカメラの前側となることを特徴とする
    請求項4から請求項8のいずれかの請求項に記載の耐放
    射線カメラ。
  10. 【請求項10】 前記CCDはCCDホルダにより前記
    円筒カムに固定され、前記円筒カムが前記固定軸上を第
    2の位置から第1の位置へ前進移動するとき、前記CC
    Dホルダの当たり部が前記γ線遮蔽材の開口部近傍の前
    進停止部に当たることにより前記円筒カムが前進移動を
    停止することを特徴とする請求項9記載の耐放射線カメ
    ラ。
  11. 【請求項11】 前記CCDはCCDホルダにより前記
    円筒カムに固定され、前記CCDホルダに設けられ、レ
    ンズの光軸方向に開口した穴又はレンズの光軸方向に突
    出した突起と前記γ線遮蔽材の開口部近傍の回転停止部
    材に設けられ、レンズの光軸方向に突出した突起又はレ
    ンズの光軸方向に開口した穴とを、それぞれ、嵌め合せ
    ることにより前記円筒カムの回転停止角度を制御するこ
    とを特徴とする請求項9記載の耐放射線カメラ。
  12. 【請求項12】 駆動装置により、レンズの光軸と平行
    で、光軸上から外れた回転軸を回転させ、前記回転軸の
    軸心から偏心して配置されたCCDが前記回転軸の軸心
    を中心に回転し、前記第1の位置、第2の位置に移動す
    ることを特徴とする請求項1に記載の耐放射線カメラ。
  13. 【請求項13】 前記CCDホルダに設けられ、レンズ
    の光軸と直交して突出した突起を、前記γ線遮蔽材の開
    口部近傍の回転停止部材に設けられ、レンズの光軸方向
    と直交し、前記突起に対応する突起溝に嵌め合せること
    により、前記CCDの回転停止角度を制御することを特
    徴とする請求項12に記載の耐放射線カメラ。
  14. 【請求項14】 レンズの光軸と直交し、前記レンズの
    光軸を通る回転軸を有する回転γ線遮蔽材にCCDを固
    定し、駆動装置が前記回転軸を回転し、撮影時には、前
    記CCDがレンズの光軸上のγ線遮蔽材の開口部に対面
    する第1の位置に移動し、非撮影時には、前記γ線遮蔽
    材の開口部に前記回転γ線遮蔽材が対面し、前記CCD
    が第2の位置に移動することを特徴とする請求項1記載
    の耐放射線カメラ。
  15. 【請求項15】 レンズの光軸と直交方向に固定軸を形
    成し、駆動装置がCCDを前記固定軸に沿って移動させ
    ることによりCCDが第1の位置、第2の位置に移動す
    ることを特徴とする請求項1記載の耐放射線カメラ。
  16. 【請求項16】 CCDホルダにCCD及びγ線遮蔽材
    が取付けられ、駆動装置が前記CCDホルダを前記固定
    軸に沿って移動させることにより、CCDが第2の位置
    に移動するとき、前記γ線遮蔽材が前記γ線遮蔽材の開
    口部を塞ぐことを特徴とする請求項15記載の耐放射線
    カメラ。
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