JP2003289233A - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JP2003289233A
JP2003289233A JP2002089639A JP2002089639A JP2003289233A JP 2003289233 A JP2003289233 A JP 2003289233A JP 2002089639 A JP2002089639 A JP 2002089639A JP 2002089639 A JP2002089639 A JP 2002089639A JP 2003289233 A JP2003289233 A JP 2003289233A
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container
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electrode
cavity
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JP2002089639A
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Ko Matsuo
香 松尾
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品の小型化にともない、電子部品の電
極間隔が狭まり、容器の内底面に設けた電極パッドと電
子部品素子の接続電極を導電性接着剤で接続する際、導
電性接着剤が拡がり電極間で短絡不良が発生するのを防
止する。また、同時に充分な接合強度を確保し、高い信
頼性性能を満足する。 【解決手段】 電子部品素子の入力電極及び出力電極が
容器のキャビティ底面の2つの電極パッドに導電性接着
剤を介して各々接続し、かつ蓋体がバネ部材を介して電
子部品素子を押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティに電子
部品素子を収容しマザーボードに実装され、通信機器や
電子機器に使用される電子部品の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信機器、電子機器にはマイ
クロコンピュータなどが多用されており、このようなマ
イクロコンピュータのクロック源として発振回路を構成
する圧電共振子などの電子部品が知られている。特に近
年は携帯型電子機器の普及に伴い、高密度実装が可能な
電子部品装置が求められており、電子部品装置の小型化
に拍車がかかっている。
【0003】この発振回路は、例えば図6に示す回路図
のように、電子部品素子である圧電デバイスXの両端と
接地電位との間に負荷容量C1、C2が接続され、さら
に圧電デバイスXの両端間に帰還抵抗R、インバータN
が接続されていた。このような発振回路を簡単に達成で
きるように、図中の点線で示すように上述の2つの負荷
容量C1,C2を1つの容量デバイスで構成し、容量デ
バイスと圧電デバイスXを1つとした電子部品素子を用
いた容量内蔵型圧電部品が使用されている。
【0004】図7は従来の容量内蔵型圧電部品50の長
辺方向断面説図であり、図8は電子部品素子57の説明
図である。図7に示されるように、容器52は、その上
面に開口部が形成されたキャビティ51を有し、そのキ
ャビティ51底面には3つの電極パッド53a、53
b、53cが形成されている。この電極パッド53a、
53b、53cは容器52の底面に埋め込まれるととも
に、その幅方向に平行に配置された3つのリード端子5
4a、54b、54cと接続している。そしてリード端
子54a、54b、54cの両端は容器52の外表面
(不図示)に導出されて、回路基板接続用のリード端子
を形成している。
【0005】容器52のキャビティ51中には、圧電デ
バイス55と容量デバイス56とを一体化した電子部品
素子57が収容されている。容量デバイス56は、誘電
体基板58の一方主面に入力電極59a、出力電極59
b、グランド電極59cから成る3つの接続電極が設け
られ、容器52の電極パッド53a、53b、53cに
導電性接着剤60にて接続されている。誘電体基板58
の他方主面には両端から中央に向かって延びる2つの容
量電極61があり、前記グランド電極59cとの間で2
つの容量成分を形成している。圧電デバイス55は短冊
状の圧電基板62の両主面に振動電極63を形成してお
り、その振動電極63の両端部と容量デバイス56の容
量電極61の両端部が電気的に接続されている。そし
て、圧電デバイス55と容量デバイス56は導電性接着
剤64にて積層体状に一体化している。
【0006】ここで圧電デバイス55と容量デバイス5
6が一体化した電子部品素子57とリード端子54a、
54b、54cとの接合は、導電性接着剤60を電極パ
ッド53a,53b,53c上に盛り上げて塗布し、電
子部品素子57を上方から押さえるようにして載置し、
導電性接着剤60が電子部品素子57の容量デバイス5
6下面の接続電極59a,59b,59cにある程度拡
がるようにして接合する。ただし、この時、導電性接着
剤60は接続電極59a,59b,59cの周辺に留ま
り、他の接続電極59a,59b,59cとの間で短絡
しないように、かつ充分な接合強度が得られるように電
子部品素子57の押さえを調節しなければならない。同
時に、電子部品素子57に割れが発生したりしないよう
充分な配慮を払う必要がある。
【0007】容器52の開口部は図示しない封止用接着
剤を塗布した後、金属蓋65を被せて固定している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、電子部品素子57の接続電極59a,59b,59
cとリード端子54a,54b,54cとを互いに接続
するのに、リード端子54a,54b,54cの露出し
た電極パッド53a,53b,53cに塗布された導電
性接着剤60に当接して電子部品素子57を押さえつけ
ながら接続するが、電極パッド53a,53b,53c
と電子部品素子57間に導電性接着剤60が介在してい
るため、上から押さえつけて搭載する構成では、電子部
品素子57を押さえすぎると接続電極59a,59b,
59c間に導電性接着剤60が拡がり短絡する問題が生
じていた。特に、容量内蔵型圧電部品50の小型化が要
求されるなか、電子部品素子57の寸法も小さく成らざ
るを得ず、従来のように電子部品素子57の下面に3つ
の接続電極59a,59b,59cを配置する構成で
は、3つの接続電極59a,59b,59cの個々の間
隔が小さくなりすぎ、上述の導電性接着剤60の拡がり
によって発生する短絡の問題は、重要な課題となってい
た。
【0009】また、電子部品素子57を導電性接着剤6
0に押さえるのを少なくすると、接合強度が得られず信
頼性性能が不十分になる問題点を有していた。同時に、
接続電極59a,59b,59cと電極パッド53a、
53b、53cとの3点による接続では、電子部品素子
57の収容に傾きがあった場合、3点全てが接続されず
に接続不完全な箇所が発生するなど、安定性の欠ける面
があった。
【0010】また、電子部品素子57を導電性接着剤6
0に押さえるにあたり、上述の問題点のほか、押さえす
ぎによる電子部品素子57の割れの問題も発生してい
た。
【0011】また、発振周波数の高周波化にともない、
容量内蔵型圧電部品50から漏れ出す不要輻射の問題が
顕著になるが、従来の容量内蔵型圧電部品50ではグラ
ンド電極59cからの配線、引き回しが複雑になりシー
ルド化が困難であった。
【0012】また、容器52開口部と金属製蓋体65の
接合は、容量内蔵型圧電部品50の小型化にともない、
接合部の面積も小さくなっており、接合強度の低下も招
いていた。
【0013】本発明は、上述の問題を解決するために案
出されたものであり、その目的は、容器の電極パッドと
電子部品素子の接続電極との間を接続する導電性接着剤
が短絡することなく、かつ、充分な接合強度が確保でき
高い信頼性性能を満足できる電子部品を提供することに
ある。
【0014】同時に、簡単な構成でシールド効果が得ら
れ、かつ、蓋体と容器の接合強度の強固な電子部品を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明は、下面に少なくとも入力電極と出力電極が
形成された電子部品素子と、上部が開口したキャビティ
を有する断面凹状の容器と、該容器のキャビティ底面に
形成されている少なくとも2つの電極パッドと、前記容
器のキャビティ開口周囲に接合するとともに、前記キャ
ビティ開口を封止する蓋体と、前記電子部品素子上面に
載置したバネ部材とからなり、前記容器に前記電子部品
素子を収納するとともに、前記電子部品素子の入力電極
及び出力電極が前記キャビティ底面の2つの電極パッド
に導電性接着剤を介して各々接続し、かつ前記蓋体が前
記バネ部材を介して電子部品素子を押圧て成ることを特
徴とする電子部品である。
【0016】また、前記蓋体とバネ部材を金属で構成
し、かつ、前記電子部品素子の上面にグランド電極を形
成するとともに、該グランド電極と前記蓋体とが、前記
バネ部材によって接続されていることを特徴とする電子
部品である。
【0017】また、前記蓋体は、前記キャビティ開口を
封止する封止部と、該封止部から前記容器の側面を介し
て下面に延出した脚部とから成ることを特徴とする電子
部品である。
【作用】本発明の第一の発明によれば、電子部品素子の
入力電極及び出力電極が容器のキャビティ底面の2つの
電極パッドに導電性接着剤を介して各々接続し、かつ蓋
体がバネ部材を介して電子部品素子を押圧している。
【0018】これにより、バネ部材のバネ定数による一
定でかつ、適正な圧力で電子部品素子を押すことになる
ので、押さえ過ぎが原因の導電性接着剤の拡がりによる
短絡や電子部品素子の割れ、あるいは押さえ不足による
接続不良、接合強度の低下も防止でき、充分な信頼性性
能を得ることができる。
【0019】また、本発明の第二の発明によれば、蓋体
とバネ部材を金属で構成し、かつ、電子部品素子の上面
にグランド電極を形成するとともに、該グランド電極と
蓋体とが前記バネ部材によって接続されている。
【0020】これにより蓋体と電子部品素子のグランド
電極との接続が容易に行え、複雑な配線の引き回しを行
うことなくシールド効果を得ることが可能である。
【0021】また、本発明の第三の発明によれば、蓋体
はキャビティ開口を封止する封止部と、該封止部から前
記容器の側面を介して下面に延出した脚部とから成る。
【0022】これにより、蓋体は、封止部および封止部
から容器の側面を介して下面に延出した脚部とによっ
て、容器の上面、側面及び下面の3方から容器を抱え込
んで接合しているので、蓋体と容器の接合は強固なもの
になっている。同時に、マザーボードへの半田実装にお
いて、脚部の側面に半田フィレットが形成されるため、
マザーボードへの実装強度も強固になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子部品を図面に
基づいて詳説する。
【0024】図1に本発明の第一の実施例として容量内
蔵型圧電部品1の外観斜視図を示す。
【0025】図2(a)は図1のA−A線断面図であ
り、図2(b)は図1のB−B線断面図である。図3は
図1の底面図である。
【0026】容量内蔵型圧電部品1は、主に、容器2、
容器2のキャビティ3に収納される電子部品素子4、容
器2の開口を封止する蓋体5、電子部品素子上面に載置
されるバネ性を有するバネ部材19、容器2の側面に導
出したリード端子6から構成される。
【0027】容器2は、断面凹状であり、ポリエーテル
エーテルケトン(PEEK)などの耐熱性に優れた樹脂
材料などからなり、キャビティ3を有し内部に電子部品
素子4を収納している。また、キャビティ3の底面に
は、後述する入力端子6a、出力端子6bの一部が露出
した電極パッド7a、7bが形成されている。そしてキ
ャビティ3は電子部品素子4を収納するのに充分な形状
となっており、また、電子部品素子4を容易に収容でき
るよう開口部の面積は、キャビティ3の底面の面積から
若干広がるような面積となっている。
【0028】電子部品素子4は、図4に示すように容量
デバイス8と圧電デバイス9を積層した構成となってい
る。
【0029】容量デバイス8は、PT(チタン酸鉛)、
PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、BaTiO3(チタ
ン酸バリウム)、などの誘電体セラミック材料から成る
短冊状の誘電体基板10の一方主面に、例えばAg系材
料を主成分とする導体膜により2つの容量電極11を形
成するとともに、この2つの容量電極11と誘電体基板
10の厚み方向に対向するグランド電極12aを形成し
ている。
【0030】圧電デバイス9は、PT(チタン酸鉛)、
PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)などの圧電セラミック
材料、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムな
どの単結晶材料から成る圧電性を有する短冊状の圧電基
板13の両主面に、圧電基板13の厚み方向に対向する
一対の振動電極14を形成している。振動電極14は、
例えばAg系材料を主成分とする薄膜導体膜によって形
成され、圧電基板13の両主面の中央部付近で互いに対
向するように形成されるとともに、それぞれ圧電基板1
3の異なる端部にまで延出している。
【0031】上述の容量デバイス8と圧電デバイス9
は、誘電体基板10の一方主面と圧電体基板13の一方
主面とを対面するように配置するとともに、容量デバイ
ス8の一方の容量電極11と圧電デバイス9の一方の振
動電極14を導電性接着剤15にて接合し、かつ、容量
基板10および圧電基板13の一対の一方の端面に接続
電極16aが形成されている。同時に、容量デバイス8
の他方の容量電極11と圧電デバイス9の他方の振動電
極14を導電性接着剤15にて接合し、かつ、容量基板
10および圧電基板13の一対の他方の端面に接続電極
16bが形成されている。このように、容量デバイス8
と圧電デバイス9は積層体状に接合・接続されて電子部
品素子4と成る。
【0032】蓋体5は、SUSなどの金属材料が使用さ
れ、封止部17と脚部6cから成る。封止部17は断面
凹状で、図示しない接着剤にてキャビティ3開口を上方
より覆い塞ぐように配置・接合される。このとき、接着
剤は熱硬化型の接着剤であり、例えば150℃の温度に
て1時間加熱することにより、あらかじめ封止部17の
内面に塗布され予備硬化されていた接着剤が溶融し、そ
の後硬化することにより気密封止が行われる。脚部6c
は、図3に示すように封止部17のそれぞれの長辺略中
央の2カ所から容器2の側面に沿って容器2の下部に延
出されている。即ち、蓋体5と容器2とは、容器2の側
壁上面に接合するだけでなく、脚部6cによって容器2
の上面、側面及び下面の3方から容器2を抱え込んで接
合している。そして、入力端子6a、出力端子6bとと
もに半田付け等によってマザーボード30の電極と接
続、固定される。
【0033】バネ部材19は、バネ性を有する例えばリ
ン青銅などの金属製部材からなり、電子部品素子4上面
に載置され蓋体5によって押圧されることにより、バネ
部材19自体が電子部品素子4を押圧する。よって、電
子部品素子4を適正な圧力で押圧するよう、最適なバネ
定数や形状、寸法が選択される。
【0034】リード端子6である入力端子6a、出力端
子6bは、リン青銅、洋白などの金属製部材からなり、
容器2の底部に一体成型されており、キャビティ3底面
にてその一部がキャビティ3内に露出し電極パッド7
a、7bを形成している。そして、リード端子6a、6
bは容器2の底面から両側面方向に広がるように2つに
分かれており、容器2の下面と外周側面との成す角部
で、屈曲加工が施され、その2つの他端が各々容器2の
側面に延びている。
【0035】ここで、容量内蔵型圧電部品1の製造方法
は以下の手順にて行う。
【0036】まず、電子部品素子4を容器2のキャビテ
ィ3に収納・接続するのに、予めキャビティ3底面の2
つの電極パッド7a、7bに導電性接着剤18を塗布す
る。その後、電子部品素子4を容量デバイス8のグラン
ド電極12aがキャビティ3開口に露出するようにキャ
ビティ3内に収納し、予め塗布しておいた導電性接着剤
18にて2つの電極パッド7a、7bと電子部品素子4
の一対の接続電極16a、16bを接続するよう載置す
る。さらに、容量デバイス8のグランド電極12a上に
バネ部材19を載置した状態で蓋体5の封止部17をキ
ャビティ3開口を覆うように配置し、図示しない接着剤
にてキャビティ3開口を気密封止するとともに、導電性
接着剤18を硬化する。即ちキャビティ3開口の図示し
ない接着剤の硬化、気密封止と導電性接着剤18の硬化
を同時に行う。この時、蓋体5に荷重をかけキャビティ
3開口部に押しつけることにより、固定する必要があ
る。これはバネ部材19を介して電子部品素子4を押圧
して、電子部品素子4の一対の接続電極16a、16b
と電極パッド7a、7bの間に配置する導電性接着剤1
8を適正な圧力で押圧して導電性接着剤18を硬化する
ためである。このキャビティ3開口の図示しない接着剤
の硬化、気密封止と導電性接着剤18の硬化の同時作業
は、例えば150℃の温度にて1時間程度加熱すること
により行うことができる。また、容器2の側面に沿って
延出された脚部6cは、容器2側面から容器2底面に沿
って折り曲げられており、蓋体5は、容器2の上面、側
面及び下面の3方から容器2を抱え込んで固定される。
【0037】上述の工程により電子部品素子4は、下面
の一対の接続電極16a、16bがキャビティ3底面の
2つの電極パッド7a、7bと接続固定され、かつ、上
面のグランド電極が蓋体5の封止部17と接続される。
【0038】すなわち、蓋体5がバネ部材19を介して
電子部品素子4の接続電極16a、16bが該接続電極
16a、16bと電極パッド7a、7bの間に配置する
導電性接着剤18を適正な圧力で押圧した状態で導電性
接着剤18が硬化するので、電子部品素子4の押さえ過
ぎが原因の導電性接着剤18の拡がりによる短絡や電子
部品素子4の割れ、あるいは押さえ不足による接続不
良、接合強度の低下も防止でき、充分な信頼性性能を得
ることができる。
【0039】また、金属製の蓋体5は金属製のバネ部材
19にて電子部品素子4のグランド端子12aと接続し
ているので、シールド効果を得ることができる。
【0040】また、蓋体5と容器2とは、容器2の側壁
上面に接合するだけでなく、蓋体5の封止部17から容
器2側面に沿って下面に延出した脚部6cによって容器
2の上面、側面及び下面の3方から容器2を抱え込んで
接合しているため、蓋体5と容器2の接合は強固なもの
になっている。同時に、マザーボード30への半田実装
において、脚部の側面に半田フィレットが形成されるた
め、マザーボード30への実装強度も強固になる。
【0041】なお、上述の説明では、容量デバイス8に
形成されるグランド電極12aは、1つの電極として説
明したが、図4(a)、(b)に示すように中央部分の
スリット21によって2つに分割されたグランド電極1
2bであってもよい。但し、この場合、蓋体5の封止部
17と接続するバネ部材19は、図4(b)のように、
分割されたグランド電極12bの両方を接続するように
配置することは言うまでもない。
【0042】また、本発明の第二の実施例を図5に示
す。第一の実施例では、電子部品素子4の上面一カ所に
バネ部材19を載置し蓋体5にて電子部品素子4を押圧
しているが、図5に示すように電子部品素子4の両端部
2カ所にバネ性部材19を載置しても良い。この実施例
によると、電子部品素子4の両端部2カ所を押圧するた
め、電子部品素子4が傾くことなくより安定した押圧が
得られる。
【0043】なお、上述の説明では、バネ部材19とし
て略U字状の形状で図示してきたが、略U字状にこだわ
る必要はなく、適切なバネ定数を持ち、適切な圧力で電
子部品素子4を押設でき、かつ、電気的接続も確実にで
きればこれ以外の形状であっても構わない。
【0044】
【発明の効果】本発明の電子部品によれば、電子部品素
子の入力電極及び出力電極が容器のキャビティ底面の2
つの電極パッドに導電性接着剤を介して各々接続し、か
つ蓋体がバネ部材を介して電子部品素子を押圧してい
る。
【0045】このため、バネ部材のバネ定数による一定
でかつ、適正な圧力で電子部品素子を押すことになるの
で、押さえ過ぎが原因の導電性接着剤の拡がりによる短
絡や電子部品素子の割れ、あるいは押さえ不足による接
続不良、接合強度の低下も防止でき、充分な信頼性性能
を得ることができる。
【0046】また、金属製の蓋体は金属製のバネ部材に
て電子部品素子のグランド端子と接続しているので、シ
ールド効果を得ることができる。
【0047】また、蓋体と容器とは、容器の側壁上面に
接合するだけでなく、蓋体の封止部から容器側面に沿っ
て下面に延出した脚部によって容器の上面、側面及び下
面の3方から容器を抱え込んで接合しているため、蓋体
と容器の接合は強固なものになっている。同時に、マザ
ーボードへの半田実装において、脚部の側面に半田フィ
レットが形成されるため、マザーボードへの実装強度も
強固になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の電子部品の外観斜視図
である。
【図2】本発明の第一の実施例の電子部品の断面図であ
り、(a)は電子部品をマザーボードに搭載した状態に
おける図1のA−A線断面図であり、(b)はそのB−
B線断面図である。
【図3】本発明の第一の実施例の底面図である。
【図4】本発明の第一の実施例の電子部品の変形例を示
す説明図であり、(a)は電子部品素子の説明図であ
り、(b)は電子部品の断面説明図である。
【図5】本発明の第二の実施例の電子部品の断面説明図
である。
【図6】発振回路を示す回路図である。
【図7】従来の電子部品の断面説明図である。
【図8】従来の電子部品素子の説明図である。
【符号の説明】
1・・・・・容量内蔵型圧電部品 2・・・・・容器本体 3・・・・・キャビティ 4・・・・・電子部品素子 5・・・・・金属製蓋体 6a・・・・・入力端子 6b・・・・・出力端子 6c・・・・・グランド端子 7a、7b・・・・・電極パッド 8・・・・・容量デバイス 9・・・・・圧電デバイス 10・・・・・誘電体基板 11・・・・・容量電極 12a、12b・・・・・グランド電極 13・・・・・圧電基板 14・・・・・振動電極 15・・・・・導電性接着剤 16・・・・・接続電極 17・・・・・封止部 18・・・・・導電性接着剤 19・・・・・バネ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 9/02 H03H 9/02 L 9/10 9/10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に少なくとも入力電極と出力電極が
    形成された電子部品素子と、 上部が開口したキャビティを有する断面凹状の容器と、 該容器のキャビティ底面に形成されている少なくとも2
    つの電極パッドと、 前記容器のキャビティ開口周囲に接合するとともに、前
    記キャビティ開口を封止する蓋体と、 前記電子部品素子上面に載置したバネ部材とからなり、 前記容器に前記電子部品素子を収納するとともに、前記
    電子部品素子の入力電極及び出力電極が前記キャビティ
    底面の2つの電極パッドに導電性接着剤を介して各々接
    続し、かつ前記蓋体が前記バネ部材を介して電子部品素
    子を押圧して成ることを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 前記蓋体とバネ部材を金属で構成し、か
    つ、前記電子部品素子の上面にグランド電極を形成する
    とともに、該グランド電極と前記蓋体とが、前記バネ部
    材によって接続されていることを特徴とする請求項1記
    載の電子部品。
  3. 【請求項3】 前記蓋体は、前記キャビティ開口を封止
    する封止部と、該封止部から前記容器の側面を介して下
    面に延出した脚部とから成ることを特徴とする請求項1
    または請求項2のいずれかに記載の電子部品。
JP2002089639A 2002-03-27 2002-03-27 電子部品 Pending JP2003289233A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006165412A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Alps Electric Co Ltd 電子部品用接続装置
JP2009284457A (ja) * 2008-02-15 2009-12-03 Kyocera Corp 圧電発振子
JP2016012692A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 富士電機株式会社 電子部品の樹脂パッケージの形成方法

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