JP2003289163A - スピンバルブトランジスタ - Google Patents

スピンバルブトランジスタ

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JP2003289163A
JP2003289163A JP2002090682A JP2002090682A JP2003289163A JP 2003289163 A JP2003289163 A JP 2003289163A JP 2002090682 A JP2002090682 A JP 2002090682A JP 2002090682 A JP2002090682 A JP 2002090682A JP 2003289163 A JP2003289163 A JP 2003289163A
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magnetic
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Toshie Sato
利江 佐藤
Koichi Mizushima
公一 水島
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流透過率を向上させ、高密度磁気記録用素
子として用いることが可能なスピンバルブトランジスタ
を提供することを目的とする。 【解決手段】 磁化方向(M)が第1の方向に実質的に
固着された磁性体膜を有する磁化固定層(MP)と、磁
化方向(M)が外部磁界に対応して変化する磁性体膜を
有する磁化自由層(MF)と、前記磁化固定層と前記磁
化自由層との間に設けられた非磁性層(NM)と、を有
するベース部(B)と、磁化方向(M)が前記第1の方
向とほぼ同一の方向に実質的に固着された磁性体膜(F
M)を有するエミッタ部(E)と、前記ベース部と前記
エミッタ部との間に設けられた絶縁性の障壁層(TB)
と、を備えたことを特徴とするスピンバルブトランジス
タを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンバルブトラ
ンジスタに関し、より詳細には、高密度磁気記録読み出
し用磁気ヘッドなどの磁気センサーや、磁性RAM(M
RAM:MagneticRandom Access Memory)あるいは磁性
ROM(MROM:Magnetic Read OnlyMemory)などの
高密度記憶素子などとして用いて好適なスピンバルブト
ランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】巨大磁気抵抗効果(Giant MagnetoResis
tance effect:GMR効果)を利用したGMRヘッドの
登場以来、磁気記録の記録密度は、年率100パーセン
トの割合で向上している。
【0003】GMR素子は、強磁性層/非磁性層/強磁
性層というサンドイッチ構造の積層膜からなる。GMR
素子は、一方の強磁性層(「磁化固定層」あるいは「ピ
ン層」などと称される)に交換バイアスを及ぼしてその
磁化を固定し、他方の強磁性層(「磁化自由層」あるい
は「フリー層」などと称される)の磁化を外部磁界によ
り磁化反転させることにより、2つの強磁性層の磁化方
向の相対角度の変化を抵抗値の変化として検出する、い
わゆる「スピンバルブ膜」の磁気抵抗効果を利用した素
子である。
【0004】スピンバルブ膜の膜面に電流を流し、抵抗
変化を検出するCIP(Current-inPlane)型GMR素
子と、スピンバルブ膜の膜面に垂直に電流を流し抵抗変
化を検出するCPP(Current-Perpendicular-to-Plan
e)型GMR素子が開発されている。その磁気抵抗比
(MR比)は、CIP型GMR素子、CPP型GMR素
子ともに数パーセント程度であり、200Gbit/inch
程度の記録密度まで対応可能であろうと考えられてい
る。
【0005】一方、より高密度な磁気記録に対応するた
め、トンネル磁気抵抗効果(Tunneling MagnetoResista
nce effect:TMR効果)を利用したTMR素子の開発
が進められている。TMR素子は、強磁性層/絶縁体/
強磁性層の積層膜からなり、これら強磁性層の間に電圧
を印加してトンネル電流を流す。TMR素子は、トンネ
ル電流の大きさが両側の強磁性層の磁化の向きによって
変化することを利用し、磁化の相対的角度の変化をトン
ネル抵抗値の変化として検出する素子である。そのMR
比としては、最大で50パーセント程度の素子が得られ
ている。
【0006】TMR素子は、GMR素子よりもMR比が
大きいため、信号電圧も大きくなる。しかしながら、純
粋な信号成分だけでなく、ショットノイズによる雑音成
分も大きくなり、S/N比(信号対雑音比)がよくなら
ないという問題を抱えている。ショットノイズは、電子
がトンネル障壁を不規則に通過することによって発生す
る電流の揺らぎに起因しており、トンネル抵抗に比例し
て増大する。従ってショットノイズを抑え、必要な信号
電圧を得るには、トンネル絶縁層を薄くし、トンネル抵
抗を低抵抗化する必要がある。
【0007】記録密度が高密度化するほど、記録ビット
サイズは小さくなり、素子サイズも記録ビットと同程度
のサイズに小さくする必要がある。このため、高密度に
なるほど、トンネル絶縁層の接合抵抗を小さく、つま
り、絶縁層を薄くする必要がある。300Gbit/i
nchの記録密度では、1Ω・cm以下の接合抵抗
が必要とされ、Al−O(アルミニウム酸化膜)トンネ
ル絶縁層の膜厚に換算して原子2層分の厚さのトンネル
絶縁層を形成しなければならない。
【0008】しかし、トンネル絶縁層を薄くするほど素
子両端の電極間の短絡が生じやすくなり、MR比の低下
を招くため、素子の作製は飛躍的に困難になっていく。
以上の理由によってTMR素子の限界は300Gbit
/inchであろうと見積もられている。
【0009】一方、GMR素子やTMR素子といった二
端子素子とは異なる、「スピンバルブトランジスタ」と
いわれる三端子素子の開発が行われている。素子構造に
は、SMS(Semiconductor- Metal- Semiconductor)
型とMIMS(Metal- Insulator- Metal- Semiconduct
or)型とがあるが、いずれもベース層がスピンバルブ膜
からなる二重接合三端子素子である。
【0010】これらのトランジスタは、エミッタからベ
ース層にホットエレクトロンを注入すると、ホットエレ
クトロンがベース層内でスピンに依存した散乱を受ける
ため、スピンバルブ膜の磁化の相対的向きによってコレ
クタ電流が大きく変化するという、ホットエレクトロン
の磁気抵抗効果を利用した素子である。そして、GMR
素子やTMR素子よりも高い感度で磁気検出が可能であ
る。
【0011】しかしながら、スピントランジスタは、電
流透過率(エミッタ電流Ieに対するコレクタ電流Ic
の比)が10−3程度と非常に小さく、コレクタ電流が
小さいため、配線の浮遊容量によって高速な読み出し動
作が困難であるという問題を有する。コレクタ電流を増
すためにエミッタ電流を大きくすると、エミッタから注
入した電流のほとんどがベース層に流れ込むため、素子
サイズを小さくしていくと薄いベース層の臨界電流値を
超えてしまい、エレクトロマイグレーションが起こり、
素子が劣化あるいは破壊する。
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
スピンバルブトランジスタは大きなMR比を有するもの
の、電流透過率が小さいため、高速動作できないという
問題を有する。本発明は、かかる課題の認識に基づいて
なされたものであり、その目的は、電流透過率を向上さ
せ、高密度磁気記録用素子として用いることが可能なス
ピンバルブトランジスタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1のスピントランジスタは、磁化方向が
第1の方向に実質的に固着された磁性体膜を有する磁化
固定層と、磁化方向が外部磁界に対応して変化する磁性
体膜を有する磁化自由層と、前記磁化固定層と前記磁化
自由層との間に設けられた非磁性層と、を有するベース
部と、磁化方向が前記第1の方向とほぼ同一の方向に実
質的に固着された磁性体膜を有するエミッタ部と、前記
ベース部と前記エミッタ部との間に設けられた絶縁性の
障壁層と、を備えたことを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、ダウンスピン電子に比
べてより多くのアップスピン電子をベース部に注入する
ことができる。アップスピン電子は、ダウンスピン電子
に比べて散乱を受けにくいので、注入電子のうちアップ
スピン電子の割合を大きくすることにより、電流透過率
を大きくすることができる。
【0013】また、前記ベース部の前記エミッタ部とは
反対側に設けられ、半導体からなるコレクタ部をさらに
備えたものとすれば、半導体ウェーハの上にスピンバル
ブトランジスタと、他の能動素子あるいは受動素子とを
集積化することが可能となる。
【0014】ここで、前記磁化固定層または前記磁化自
由層が前記障壁層に接して設けられたものとすれば、特
に電流透過率を高くすることが可能となる。
【0015】また、前記ベース部は、前記コレクタ部に
接して設けられた非磁性層をさらに有するものとすれ
ば、半導体からなるコレクタ部とベース部を構成する金
属層との間のショットキー障壁を調節し、電流透過率を
上げることが可能となる。
【0016】また、前記磁性体膜は、鉄(Fe)、コバ
ルト(Co)及びニッケル(Ni)の少なくともいずれ
かを含むものとすれば、アップスピン電子とダウンスピ
ン電子の割合を大きくずらすことが可能となり、電子透
過率を大きくすることが可能となる。
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0017】まず、本発明のスピンバルブトランジスタ
の基本構成について説明する。
【0018】図1は、本発明のスピンバルブトランジス
タの基本構成を表す概念図である。まず、同図(a)に
例示したスピンバルブトランジスタの場合、半導体層
S、磁化自由層MF/非磁性層NM/磁化固定層MPか
らなるスピンバルブ膜、障壁層TB、強磁性層FMが積
層されている。ここで、半導体層SはコレクタCとして
作用し、スピンバルブ膜はベースBとして作用し、強磁
性層FMはエミッタEとして作用する。
【0019】ベースBが有する2つ磁化固定層MP及び
MFには、保磁力の差が設けられている。保磁力が大き
い層は、その磁化Mが実質的に一方向に固定された磁化
固定層MPとして作用する。また、保磁力が小さい層
は、その磁化Mの方向が外部からの磁界により変化しう
る磁化自由層MFとして作用する。
【0020】障壁層TBを介して積層された強磁性層F
Mがエミッタ部であり、その磁化Mは、ベースBの磁化
固定層MPの磁化Mと同じ方向に固定されている。
【0021】但し、スピンバルブ膜の積層順序は、この
逆でも良い。
【0022】図1(b)は、磁化固定層MPと磁化自由
層MFの積層順序を反転させた構造を表す模式図であ
る。
【0023】これらのスピンバルブトランジスタにおい
ては、ホットエレクトロンHEがエミッタEからコレク
タCに向けて走行する。エミッタEとベースBとの間に
は障壁層TBが設けられているが、ホットエレクトロン
HEは、この障壁層TBをトンネリングにより超えてベ
ースBに流入する。また、ベースBの磁化固定層MP
(MF)とコレクタCの半導体層Sとの間には、ショッ
トキー障壁が形成されているが、ホットエレクトロンH
Eは、このショットキー障壁を超えてコレクタCに流入
する。
【0024】そして、これらのトランジスタにおいて
は、エミッタEからベースBにホットエレクトロンHE
を注入すると、ホットエレクトロンHEがベースBの磁
化固定層MP、MFにおいてスピンに依存した散乱を受
ける。このため、スピンバルブ膜の磁化Mの相対的向き
によってコレクタ電流が大きく変化するという、ホット
エレクトロンの磁気抵抗効果を利用して、磁気的な情報
の高感度な検出や読み出しが可能となる。
【0025】スピンバルブ膜の磁化Mが平行、すなわち
磁化固定層MPの磁化Mと磁化自由層MFの磁化Mとが
平行の場合にコレクタ電流は最大となり、これらが反平
行の場合にコレクタ電流は最小となる。磁化Mが平行/
反平行のコレクタ電流比(MR比)としては、300パ
ーセントあるいはそれ以上の値を得ることが可能であ
る。この値は、GMR素子やTMR素子より1桁程度大
きく、より高密度な磁気記録用の再生ヘッドを実現でき
る可能性がある。
【0026】そして、本発明においては、このようなス
ピンバルブトランジスタにおいて、エミッタEを強磁性
体FMにより形成し、その磁化MをベースBの磁化固定
層MPと同方向に固定することにより、電流透過率を上
げることができる。以下、このメカニズムについて説明
する。
【0027】図2は、図1(a)に表したスピンバルブ
トランジスタのエネルギーダイアグラム図である。
【0028】本発明のトランジスタを動作させる際に
は、エミッタEとベースBとに電圧を印加し、エミッタ
EからコレクタCにホットエレクトロンHEを注入す
る。そして、エミッタEを構成する強磁性層FMの磁化
Mは、ベースBの磁化固定層MPと同じ方向に固定され
ている。
【0029】エミッタEからベースBに注入された電子
(ホットエレクトロン)HEは、ベースBの層内でスピ
ンに依存した散乱を受け、注入された電子HEの一部
が、ベースB・コレクタC間のショットキー障壁を越え
てコレクタCに到達し、コレクタ電流として素子外に流
れ出る。
【0030】このトランジスタのMR比は、磁化固定層
MP(MF)の磁化Mに平行なスピン磁気能率を持った
電子(アップスピン電子)と反平行なスピン磁気能率を
持った電子(ダウンスピン電子)の伝導度が磁性積層膜
中で等価でないことから生じる。強磁性層の中では、ダ
ウンスピン電子はアップスピン電子よりも散乱を受けや
すい。つまり、ダウンスピン電子の伝導度はアップスピ
ン電子の伝導度よりも低い。
【0031】ここでは、ベースBのスピンバルブ膜の磁
化が平行な状態、つまり、磁化固定層MPの磁化Mと磁
化自由層MFの磁化Mとが互いに平行である場合につい
て説明する。
【0032】エミッタEに非磁性体を用いた場合には、
スピン偏極のない電子流がベースBに注入される。すな
わち同じ数のアップスピンとダウンスピンが注入され
る。これに対して、本発明に基づき、磁化固定層MPと
同じ方向に磁化された強磁性層FMをエミッタEとして
設けた場合には、ダウンスピンに比べてより多くのアッ
プスピンが注入される。
【0033】上述したように、アップスピン電子はダウ
ンスピン電子に比べて散乱を受けにくいので、注入電子
のうちアップスピン電子の割合が多くなるほうが電流透
過率が大きくなる。つまり、本発明によって強磁性層F
MをエミッタEとしてを用いた場合の方が、非磁性体を
エミッタEとしてを用いた場合よりも電流透過率が大き
くなる。
【0034】ベースBを構成するスピンバルブ膜の磁化
が反平行の場合、すなわち、磁化固定層MPと磁化自由
層MFの磁化が反平行の場合も、エミッタEとして磁化
固定層MPと同方向に磁化Mを固定した強磁性層FMを
用いることにより、電流透過率の向上の効果は得られ
る。
【0035】以上説明したように、本発明によれば、エ
ミッタEを強磁性体からなる層により形成し、その磁化
MをベースBの磁化固定層MPの磁化と平行な方向に固
定する。こうすることにより、電流透過率を上げること
ができ、コレクタ電流を増大できる。その結果として、
配線の浮遊容量による読み出し速度の低下を抑制し、高
速な読み出し動作が可能となる。また、コレクタ電流を
増加するためにエミッタ電流を大きくする必要もなくな
るため、エレクトロマイグレーションなどによる素子の
劣化や破壊も防ぐことができる。
【0036】以下、本発明のスピンバルブトランジスタ
の各部を構成する材料について説明する。
【0037】まず、コレクタCを構成する半導体層Sの
材料としては、例えば、シリコン(Si)やゲルマニウ
ム(Ge)などの単体元素半導体や、ガリウム砒素(G
aAs)などの各種の化合物半導体を用いることができ
る。
【0038】また、磁化固定層MP、磁化自由層MF、
強磁性層FMは、強磁性体を含有する単層あるいは積層
構造とすることができる。例えば、強磁性体からなる単
一の層としても良いし、複数の強磁性体層の積層構造と
しても良いし、あるいは、強磁性体層とその他の層との
積層構造としてもよい。ここで用いる強磁性体の材料と
しては、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(N
i)などの強磁性体、あるいはこれらを含有した強磁性
を有する各種の合金を用いることができる。
【0039】非磁性層NMは、磁化固定層MPと磁化自
由層MFとの磁気的な結合を遮断する役割を有し、さら
に磁化固定層MPと磁化自由層MFとの間を流れるアッ
プスピン電子が散乱されないような界面を形成する役割
を有することが望ましい。その材料としては、例えば、
銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、レニウム(R
e)、オスミウム(Os)、ルテニウム(Ru)、イリ
ジウム(Ir)、パラジウム(Pd)、クロム(C
r)、マンガン(Mg)、アルミニウム(Al)、ロジ
ウム(Rh)、白金(Pt)などを用いることができ
る。その膜厚は、磁化固定層MPと磁化自由層MFとの
間の磁気結合が十分に遮断できる程度に厚く、流入する
アップスピン電子が散乱されない程度に薄いことが必要
であり、材料に異なるが概ね0.5〜30nmの範囲に
あることが望ましい。
【0040】障壁層TBの材料としては、酸化アルミニ
ウム(AlOx)などの各種の酸化物や窒化物などの電
気的な絶縁体を用いることができる。その膜厚は、ホッ
トエレクトロンHEがトンネリングできる程度に薄いこ
とが望ましい。
【0041】図3は、本発明のスピンバルブトランジス
タの変型例を表す模式図である。
【0042】また、図4は、これら変型例に対応したエ
ネルギーダイアグラム図である。
【0043】これらの図については、図1及び図2に関
して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0044】図3(a)及び(b)に例示した構造の場
合、ベースBにおいてスピンバルブ膜の両側に非磁性層
NM1、NM2が設けられている。ここで、非磁性層N
M1は、例えば、磁化固定層MP(あるいは磁化自由層
MF)と障壁層TBとの間に設けるバッファ層の作用を
有する。具体的には、例えば、障壁層TBを酸化アルミ
ニウムにより形成する場合に、非磁性層NM1をアルミ
ニウムからなる層とすることができる。このような非磁
性層NM1を設けることにより、磁化固定層MP(M
F)と障壁層TBとが緻密に接合し、界面における物性
の乱れも抑制できる。
【0045】また、非磁性層NM2は、例えば、半導体
層Sと磁化自由層MF(MP)との間に形成されるショ
ットキー接合の電流特性を改善する役割を有する。例え
ば、非磁性層NM2の材料として金(Au)などを用い
ることにより、金属/半導体界面のショットキー接合を
調節し、コレクタ電流を安定して取り出すことが可能と
なる。
【0046】さて、本発明における電流透過率の向上の
効果は、ベースBの磁化固定層MPが障壁層TBに直
接、接している場合に、より顕著に現れる。その理由に
ついて、図5を参照しつつ以下に説明する。
【0047】図5(a)は、強磁性体におけるエネルギ
ー状態密度をアップスピンおよびダウンスピン電子につ
いて表したグラフ図であり、図5(b)は、非磁性体に
おける状態密度を表したグラフ図である。すなわち、こ
れらのグラフにおいて、横軸は状態密度N(E)、縦軸
はエネルギーEをそれぞれ表す。また、横軸のゼロを中
心として、その右側がアップスピン電子、左側がダウン
スピン電子をそれぞれ表す。
【0048】図5(b)から分かるように、非磁性体内
ではアップスピン電子もダウンスピン電子も、状態密度
は同じである。エミッタEからベースBにトンネル注入
される電子の数は、障壁層TBに接した両側の導体の状
態密度の積に比例するので、ベースBにおいて非磁性層
が障壁層TBに接している場合には、注入されるアップ
スピン電子とダウンスピン電子の数の比は、D↑/D↓
(>1)となる。ここでD↑、D↓はそれぞれ強磁性体
内のフェルミ準位近くのアップスピン電子、ダウンスピ
ン電子の状態密度である。
【0049】これに対して、強磁性体においては、図5
(a)に表したように、フェルミ準位近くでのアップス
ピン電子とダウンスピン電子の状態密度に差異が生ず
る。その結果として、ベースBにおいて磁化固定層MP
が障壁層TBに直接に接している場合には、電子数の比
は(D↑/D↓)(>>1)となり、注入されるアッ
プスピン電子の割合がより大きくなる。
【0050】前述したように、アップスピン電子の割合
が多い電子流のほうがベースBの透過率が高くなるの
で、磁化固定層MPが障壁層TBに直接に接しているほ
うが電流透過率が向上する。例えば、(D↑/D↓)=
3の場合には、(D↑/D↓) =9となり、電流透過
率の大幅な増加が期待される。
【0051】ここで、(D↑/D↓)の大きさはエミッ
タEおよび磁化固定層MPに用いる強磁性体の物性に依
存する。
【0052】図6は、種々の強磁性体におけるアップス
ピン電子とダウンスピン電子の状態密度の割合を表すグ
ラフ図である。すなわち、同図の横軸は、強磁性体を電
子濃度に応じて配列し、縦軸は、状態密度の割合P(パ
ーセント)を表す。ここで、割合Pは、次式により定義
される。
【0053】P=(D↑−D↓)/(D↑+D↓) 図6から、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル
(Ni)などの単体元素に比べて、これらの合金の方が
P(したがってD↑/D↓)が大きいことが分かる。つ
まり、電流透過率を高めるためには、強磁性体の単体元
素金属よりも適当な組成の合金を用いることが望まし
い。
【0054】以下、実施例を参照しつつ、本発明の実施
の形態についてさらに詳細に説明する。
【0055】(第1の実施例)まず、本発明の第1の実
施例として、図1(a)に表した構造を有するスピンバ
ルブトランジスタを製作した。
【0056】すなわち、コレクタCを構成する半導体S
として、(001)面を主面とするn型GaAs基板の
上に、ノンドープ(non-dope)GaAs層をエピタキシ
ャル成長させた半導体層を用いた。
【0057】また、ベースBを構成する磁化自由層M
F、非磁性層NM、磁化固定層MPとしては、それぞれ
鉄(Fe)、金(Au)、鉄(Fe)をこの順番に積層
した。
【0058】また、障壁層TBとしては、酸化アルミニ
ウム(Al2O3)を用いた。
【0059】そして、エミッタEを構成する強磁性層F
Mとしては、鉄コバルト(Fe0. Co0.1)を用
いた。
【0060】本実施例においては、マルチチャンバー構
成のMBE(Molecular Beam Epitaxy)装置(バックグ
ラウンド圧力:2×10−8Pa)を用いて製作した。
その製作方法は、以下の如くである。
【0061】ます、MBEの第1チャンバー内で、n
型GaAs(001)ウェーハ上にノンドープGaAs
層を100nmの厚さにエピタキシャル成長した。ST
M(Scanning Tunneling Microscopy:走査トンネル顕
微鏡)およびRHEED(Reflection High Energy Ele
ctron Diffraction:高速電子線回折)による観察によ
り、GaAs表面が砒素(As)のダイマーにより終端
された2×4構造の表面再配列構造となっていることを
確認した。テラスの幅は、約0.5マイクロメータであ
った。
【0062】次に、ウェーハをMBEの第2チャンバー
内に移し、層間絶縁膜としてフッ化カルシウム(CaF
)を200ナノメータの厚さに形成し、ベース/コレ
クタ間ショットキー接合の面積を50マイクロメータ×
50マイクロメータとした。続いて、ベースBを構成す
る鉄(Fe)1nm/金(Au)5nm/鉄(Fe)1
nm(001)エピタキシャル薄膜の形成を順次行っ
た。この成長にはクヌードセン・セル(Knudsen cell)
を用い、0.3ナノメータ/分の成長速度で形成した。
ここで、上側の鉄(Fe)層の形成を5000エルステ
ッド(Oe)の磁場中で行うことにより磁化Mを固定し
て磁化固定層MPとした。
【0063】続いて、MBEの第3のチャンバー内で、
酸化アルミニウム(Al)からなるトンネル絶縁
膜を形成した。すなわち、酸素(O)分圧10−3パ
スカル(Pa)の雰囲気で、アルミニウム(Al)ソー
スを用い、Alを1.5nmの厚さに形成した。
【0064】次に、再びウェーハをMBEの第2チャン
バーに戻し、厚さ200ナノメータのフッ化カルシウム
(CaF)からなる層間絶縁膜を形成して、ベースB
/エミッタE間のトンネル接合の面積を50マイクロメ
ータ×50マイクロメータとした。その後、エミッタE
として鉄コバルト(Fe0.9Co0.1)を100ナ
ノメータの厚みに形成した。ここで、エミッタEの形成
は、ベースBの磁化固定層MPと同じ向きの5000エ
ルステッド(Oe)の磁場中で行い、その磁化の向きを
固定した。
【0065】このようにして製作したトランジスタの面
内に磁場を印加して、MR比およびコレクタ電流/エミ
ッタ電流比(電流透過率)の測定を行なった。その結
果、2.5ボルトの電圧を印加した状態で、MR比は1
70パーセント、コレクタ電流/エミッタ電流の比(電
流透過率)は1.2×10−2であった。すなわち、M
R比、電流透過率ともに高い値が得られた。
【0066】(第2の実施例)次に、ベースBの磁化固
定層MPを、エミッタEと同様の鉄コバルトにより形成
したスピンバルブトランジスタを製作した。
【0067】すなわち、コレクタCを構成する半導体S
として、(001)面を主面とするn型GaAs基板の
上に、ノンドープ(non-dope)GaAs層をエピタキシ
ャル成長させた半導体層を用いた。
【0068】また、ベースBを構成する磁化自由層M
F、非磁性層NM、磁化固定層MPとしては、それぞれ
鉄(Fe)、金(Au)、鉄コバルト(Fe0.9Co
0.1)をこの順番に積層した。
【0069】また、障壁層TBとしては、酸化アルミニ
ウム(Al)を用いた。
【0070】そして、エミッタEを構成する強磁性層F
Mとしては、鉄コバルト(Fe0. Co0.1)を用
いた。
【0071】本実施例においては、ベースBの磁化固定
層MPをエミッタ層と同じ鉄コバルトに変えた以外は、
前述した第1実施例と同様な方法でトランジスタを形成
した。
【0072】このトランジスタに2.5Vの電圧を印加
した状態でのMR比は175%、電流透過率は2.2×
10−2と、第1実施例よりもそれぞれ向上した。
【0073】(第3の実施例)次に、ベースBの磁化固
定層MPとその上の障壁層TBとの間に非磁性層NM1
としてアルミニウム(Al)を挿入したスピンバルブト
ランジスタを製作した。
【0074】すなわち、コレクタCを構成する半導体S
として、(001)面を主面とするn型GaAs基板の
上に、ノンドープ(non-dope)GaAs層をエピタキシ
ャル成長させた半導体層を用いた。
【0075】また、ベースBを構成する磁化自由層M
F、非磁性層NM、磁化固定層MP、非磁性層NM1と
しては、それぞれ鉄(Fe)、金(Au)、鉄(F
e)、アルミニウム(Al)をこの順番に積層した。
【0076】また、障壁層TBとしては、酸化アルミニ
ウム(Al)を用いた。
【0077】そして、エミッタEを構成する強磁性層F
Mとしては、鉄コバルト(Fe0. Co0.1)を用
いた。
【0078】本実施例においては、ベースBの磁化固定
層MPと障壁層TBとの間にアルミニウム(Al)層を
挿入した以外は、前述した第1実施例と同様な方法でト
ランジスタを形成した。
【0079】このトランジスタに2.5Vの電圧を印加
した状態でのMR比は150%、電流透過率は1.05
×10−2と、第1実施例よりもやや低下した。
【0080】(比較例)また、比較例として、エミッタ
Eをアルミニウム(Al)層により形成したスピンバル
ブトランジスタを製作した。
【0081】すなわち、コレクタCを構成する半導体S
として、(001)面を主面とするn型GaAs基板の
上に、ノンドープ(non-dope)GaAs層をエピタキシ
ャル成長させた半導体層を用いた。
【0082】また、ベースBを構成する磁化自由層M
F、非磁性層NM、磁化固定層MP、非磁性層NM1と
しては、それぞれ鉄(Fe)、金(Au)、鉄(F
e)、アルミニウム(Al)をこの順番に積層した。
【0083】また、障壁層TBとしては、酸化アルミニ
ウム(Al)を用いた。
【0084】そして、エミッタEを構成する材料として
は、アルミニウム(Al)を用いた。
【0085】本比較例においては、ベースBの磁化固定
層MPと障壁層TBとの間にアルミニウム(Al)層を
挿入し、エミッタEをアルミニウム(Al)に変更した
以外は、前述した第1実施例と同様な方法でトランジス
タを形成した。
【0086】このトランジスタに2.5Vの電圧を印加
した状態でのMR比は130%と低下し、また、電流透
過率は、0.7×10−2と、第1乃至第3実施例より
も大幅に低下した。
【0087】以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施
の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの
具体例に限定されるものではない。例えば、スピンバル
ブトランジスタを構成する各要素の具体的な寸法関係や
材料、その他、基板、電極、導電型、ドーパント、絶縁
構造などの形状や材質に関しては、当業者が公知の範囲
から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同
様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含
される。
【0088】従って、公知のGMR素子に採用されてい
るスビンバルブ膜の構造は、そのままあるいは適宜修正
を加えた上で本発明のスピンバルブトランジスタに採用
することが可能であり、これらも本発明の範囲に包含さ
れる。
【0089】また、本発明のスピンバルブトランジスタ
における磁化自由層、非磁性層、磁化固定層、エミッタ
を構成する強磁性層などの構成要素は、それぞれ単層と
して形成してもよく、あるいは2以上の層を積層した構
造としてもよい。
【0090】その他、本発明の実施の形態として上述し
たスピンバルブトランジスタを基にして、当業者が適宜
設計変更して実施しうるすべてのスピンバルブトランジ
スタも同様に本発明の範囲に属する。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
エミッタ層に強磁性体を用い、その磁化をベースの磁化
固定層の磁化と同方向に固定することにより、スピンバ
ルブトランジスタの電流透過率とMR比を向上させるこ
とができる。
【0092】また、本発明によれば、特に、ベースの磁
化固定層が障壁層に接して形成されている場合により大
きな効果が可能となる。
【0093】すなわち、本発明によれば、MR比が大き
く高速読み出し動作が実用可能な素子を提供することが
でき産業上のメリットは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピンバルブトランジスタの基本構成
を表す概念図である。
【図2】図1(a)に表したスピンバルブトランジスタ
のエネルギーダイアグラム図である。
【図3】本発明のスピンバルブトランジスタの変型例を
表す模式図である。
【図4】図3の変型例に対応したエネルギーダイアグラ
ム図である。
【図5】(a)は、強磁性体におけるエネルギー状態密
度をアップスピンおよびダウンスピン電子について表し
たグラフ図であり、(b)は、非磁性体における状態密
度を表したグラフ図である。
【図6】種々の強磁性体におけるアップスピン電子とダ
ウンスピン電子の状態密度の割合を表すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
FM 強磁性層 HE ホットエレクトロン M 磁化 MF 磁化自由層 MP 磁化固定層 NM、NM1、NM2 非磁性層 S 半導体層 TB 障壁層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁化方向が第1の方向に実質的に固着され
    た磁性体膜を有する磁化固定層と、磁化方向が外部磁界
    に対応して変化する磁性体膜を有する磁化自由層と、前
    記磁化固定層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁
    性層と、を有するベース部と、 磁化方向が前記第1の方向とほぼ同一の方向に実質的に
    固着された磁性体膜を有するエミッタ部と、 前記ベース部と前記エミッタ部との間に設けられた絶縁
    性の障壁層と、 前記ベース部の前記エミッタ部とは反対側に設けられ、
    半導体からなるコレクタ部と、 を備えたことを特徴とするスピンバルブトランジスタ。
  2. 【請求項2】前記磁化固定層または前記磁化自由層が前
    記障壁層に接して設けられたことを特徴とする請求項1
    記載のスピンバルブトランジスタ。
  3. 【請求項3】前記ベース部は、前記コレクタ部に接して
    設けられた非磁性層をさらに有することを特徴とする請
    求項1または2に記載のスピンバルブトランジスタ。
  4. 【請求項4】前記磁性体膜は、鉄(Fe)、コバルト
    (Co)及びニッケル(Ni)の少なくともいずれかを
    含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記
    載のスピンバルブトランジスタ。
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