JP2003289068A - 表面処理装置及び表面処理方法 - Google Patents

表面処理装置及び表面処理方法

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JP2003289068A JP2002322182A JP2002322182A JP2003289068A JP 2003289068 A JP2003289068 A JP 2003289068A JP 2002322182 A JP2002322182 A JP 2002322182A JP 2002322182 A JP2002322182 A JP 2002322182A JP 2003289068 A JP2003289068 A JP 2003289068A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理基板の全面に渡って均一に良好な処理
を行うことのできる表面処理装置及び表面処理方法を提
供する。 【解決手段】 真空チャンバ1の内部には、被処理基板
としての半導体ウエハWを支持する載置台2が設けられ
ており、真空チャンバ1の天井部には、エレクトロンビ
ームEBを発生させるためのエレクトロンビーム照射機
構6が設けられている。載置台2は、昇降装置3によっ
て上下動自在とされており、エレクトロンビーム照射機
構6と半導体ウエハWとの距離を、所望の距離に設定可
能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハやガ
ラス基板等の被処理物に、真空雰囲気下で電子を照射
し、レジストや絶縁膜等の改質を行う表面処理装置及び
表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置の製造分野等にお
いては、レジストを用いたリソグラフィー工程により、
半導体ウエハ等の基板に対する回路パターンの転写が行
われており、このようなリソグラフィー工程において、
露光、現像後に、紫外線(UV)照射によってレジスト
を改質し、レジストを硬化してその機械的強度を高める
UVを用いた表面処理が行われることが多い。
【0003】このため、半導体装置の製造分野等におい
ては、従来から、紫外線照射機構を具備した表面処理装
置が用いられている。
【0004】また、近年においては、紫外線に換えて、
エレクトロンビーム(EB)を用い、電子を照射して、
レジストや絶縁膜の改質を行う表面処理を行うことが試
みられている。
【0005】かかる電子を用いた表面処理では、真空チ
ャンバ内に収容した半導体ウエハやガラス基板等の被処
理物に真空雰囲気下で電子を照射し、この電子の作用に
よってレジストや絶縁膜の改質を行うものであり(例え
ば、特許文献1参照。)、従来に比べて非常に短時間で
処理を行うことができるという特徴を有する。
【0006】
【特許文献1】特開2002−237492号公報(第
4−6頁、第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、従来
から、紫外線を用いた場合に比べて短時間で表面処理を
行うことができる電子を用いた表面処理を行うことが試
みられている。
【0008】本発明者等は、従来からかかる表面処理装
置の開発を行っており、多くの実験等を行った結果、電
子を用いた表面処理装置においては、次のような課題が
あることが判明した。
【0009】すなわち、電子を用いた表面処理装置にお
いては、短時間で処理を行える反面、電子の作用が強い
ことから、電子の照射状態によって、被処理基板の面内
の処理状態が不均一になり易く、処理の面内均一性が悪
化するという課題があることが判明した。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、被処理基板の全面に渡って均
一に良好な処理を行うことのできる表面処理装置及び表
面処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の表面処理装置は、内部を所定の真空雰囲
気に設定可能とされた真空チャンバと、前記真空チャン
バ内に設けられ、被処理基板が載置される載置台と、前
記被処理基板に電子を照射する電子照射機構と、前記載
置台と、前記電子照射機構との間隔を所望間隔に設定す
る駆動機構とを具備したことを特徴とする。
【0012】請求項2の表面処理装置は、請求項1記載
の表面処理装置において、前記駆動機構は、前記載置台
を上下動させて、当該載置台と前記電子照射機構との間
隔を所望間隔に設定するよう構成されたことを特徴とす
る。
【0013】請求項3の表面処理装置は、内部を所定の
真空雰囲気に設定可能とされた真空チャンバと、前記真
空チャンバ内に設けられ、被処理基板が載置される載置
台と、前記被処理基板に電子を照射する電子照射機構
と、前記電子照射機構から射出された電子の軌道を制御
する電子軌道制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】請求項4の表面処理装置は、請求項3記載
の表面処理装置において、前記電子軌道制御手段が、前
記被処理基板の周囲を囲むように設けられた電子軌道偏
向用部材を具備し、この電子軌道偏向用部材の電位によ
って、電子の軌道を制御するように構成されたことを特
徴とする。
【0015】請求項5の表面処理装置は、請求項4記載
の表面処理装置において、前記電子軌道偏向用部材の電
位を調節する電位制御手段を具備したことを特徴とす
る。
【0016】請求項6の表面処理装置は、請求項5記載
の表面処理装置において、前記電位制御手段が、前記電
子軌道偏向用部材と接地電位との間に設けられた可変抵
抗から構成されたことを特徴とする。
【0017】請求項7の表面処理装置は、請求項5記載
の表面処理装置において、前記電位制御手段が、前記電
子軌道偏向用部材に直流電圧を印加する可変直流電源か
ら構成されたことを特徴とする。
【0018】請求項8の表面処理装置は、請求項3記載
の表面処理装置において、前記電子軌道制御手段が、磁
場形成手段から構成されたことを特徴とする。
【0019】請求項9の表面処理装置は、請求項8記載
の表面処理装置において、前記磁場形成手段が、載置台
に載置された被処理基板の周囲を囲むように、前記真空
チャンバの側壁部に沿ってマルチポール磁場を形成する
ように構成されたことを特徴とする。
【0020】請求項10の表面処理装置は、請求項9記
載の表面処理装置において、前記磁場形成手段が、前記
真空チャンバの周囲で回転し、前記マルチポール磁場を
回転させるように構成されたことを特徴とする。
【0021】請求項11の表面処理装置は、請求項8記
載の表面処理装置において、前記磁場形成手段が、前記
載置台に載置された被処理基板の表面に対して垂直方向
の磁場を形成するように構成されたことを特徴とする。
【0022】請求項12の表面処理装置は、内部を所定
の真空雰囲気に設定可能とされた真空チャンバと、前記
真空チャンバ内に設けられ、被処理基板が載置される載
置台と、前記被処理基板に電子を照射する電子照射機構
であって、当該電子照射機構の内部と前記真空チャンバ
の内部とを気密に仕切る照射窓を有する電子照射機構
と、前記真空チャンバ内の圧力を調節して前記電子照射
機構から前記被処理基板に照射される電子の状態を制御
する圧力調節機構とを具備したことを特徴とする。
【0023】請求項13の表面処理装置は、請求項12
記載の表面処理装置において、前記圧力調節機構が1.
33KPa〜66.5KPaの範囲で前記真空チャンバ
内の圧力を調節可能とされていることを特徴とする。
【0024】請求項14の表面処理装置は、請求項1〜
13いずれか1項記載の表面処理装置において、前記電
子照射機構から照射される電子の量を検出する検出機構
と、前記検出機構による検出結果に基づいて、前記電子
照射機構から所定量の電子が照射されるように制御する
制御装置とを具備したことを特徴とする。
【0025】請求項15の表面処理装置は、請求項1〜
14いずれか1項記載の表面処理装置において、前記電
子照射機構からの電子照射により、前記被処理基板の表
面改質を行うことを特徴とする表面処理装置。
【0026】請求項16の表面処理方法は、真空チャン
バ内に被処理基板を配置し、電子照射機構から前記被処
理基板に電子を照射して表面処理する表面処理方法であ
って、前記電子照射機構として当該電子照射機構の内部
と前記真空チャンバの内部とを気密に仕切る照射窓を有
する電子照射機構を用い、前記真空チャンバ内の圧力を
調節して前記電子照射機構の前記照射窓から前記被処理
基板に照射される電子の状態を制御することを特徴とす
る。
【0027】請求項17の表面処理方法は、請求項16
記載の表面処理方法において、前記真空チャンバ内の圧
力を、1.33KPa〜66.5KPaの範囲で調節す
ることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を、実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0029】図1は、本発明を、半導体ウエハ等に電子
(エレクトロンビームEB)を照射して、絶縁膜(例え
ばLow−K膜)、レジスト等の表面処理(表面改質処
理)を行う表面処理装置に適用した実施の形態の概略構
成を模式的に示すものであり、同図において、符号1
は、材質が例えばアルミニウム等からなり、内部を気密
に閉塞可能に構成され、処理室を構成する円筒状の真空
チャンバを示している。
【0030】上記真空チャンバ1の内部には、被処理基
板としての半導体ウエハWを、被処理面を上側に向けて
略水平に支持する載置台2が設けられている。
【0031】この載置台2は、ボール捩子とこのボール
捩子を回転させるモータ等からなる昇降装置3によっ
て、上下動自在に構成されている。載置台2の下側に
は、材質例えばステンレス鋼(SUS)製で伸縮自在に
構成され、真空チャンバ1の内部を気密に維持する円筒
状のベローズ4が設けられ、ベローズ4の外側にはベロ
ーズカバー5が設けられている。
【0032】一方、真空チャンバ1の天井部には、エレ
クトロンビームEBを発生させるためのエレクトロンビ
ーム照射機構6が設けられており、載置台2上に設けら
れた半導体ウエハWに対して、エレクトロンビームEB
を照射するように構成されている。ここで、エレクトロ
ンビーム照射機構6のEB管6aより射出されたエレク
トロンビームEBは、真空チャンバ1内の処理空間中の
不活性分子と衝突拡散を繰り返し、図1に示すように、
ある程度広がりをもった放射状の電子流となる。本実施
形態において、「エレクトロンビームEB」とは、この
ような電子流のことを意味する。
【0033】そして、このエレクトロンビームEBを照
射する際のエレクトロンビーム照射機構6と半導体ウエ
ハWとの距離を、昇降装置3によって載置台2を上下動
させることにより、調節できるようになっている。な
お、本実施形態では、載置台2を上下動させる構成とし
たが、載置台2を固定とし、エレクトロンビーム照射機
構6側を上下動させるように構成したり、これらの双方
を上下動させるように構成することもできる。
【0034】上記エレクトロンビーム照射機構6は、E
B管6aを複数配列して構成されており、本実施の形態
では、図2に示すように、合計19個のEB管6aを、
載置台2上に設けられた半導体ウエハWと略同形状の円
形の領域を占めるように、かつ、同心円状に配列される
ように並べて構成されている。なお、図2において、6
bは、EB管6aの内部を外部と気密に閉塞するととも
に、エレクトロンビームEBを射出可能に構成された窓
(照射窓)を示している。
【0035】図1に示すように、上記EB管6aは、エ
レクトロンビームEBの射出側端部(窓6b側)が下側
を向くように配置されている。そして、窓6bを介し
て、真空チャンバ1内の半導体ウエハWに向けてエレク
トロンビームEBを照射するように構成されている。
【0036】また、真空チャンバ1内には、各EB管6
a毎に、エレクトロンビームEBの量を検出するための
グリッド状の検出機構6cが設けられている。
【0037】上記検出機構6cは、エレクトロンビーム
EBが衝突することによって流れる電流からエレクトロ
ンビームEBの量を検出するものであり、これらの検出
機構6cの各検出信号は、夫々出力制御装置20に入力
されるようになっている。そして、出力制御装置20
は、これらの検出信号を参照信号として、各EB管6a
が、夫々予め設定された所定のエレクトロンビームEB
を出力するよう各EB管6aの電気的な制御を行うよう
に構成されている。
【0038】また、図1に示すように、真空チャンバ1
には、図示しないガス供給源に接続されたガス導入管7
と、図示しない真空排気装置に接続された排気管8が設
けられており、真空チャンバ1内を、所定の真空度の所
定のガス雰囲気とすることができるよう構成されてい
る。
【0039】また、載置台2の載置面には、半導体ウエ
ハWを所定の温度に加熱するためのヒータ9が設けられ
るとともに、載置台2内には、このヒータ9による加熱
温度を検出するための温度検出機構10が設けられてい
る。そして、上記温度検出機構10による温度検出信号
が、図示しない温度制御装置に入力され、この温度制御
装置がこの温度検出信号と所定の設定温度とを比較して
ヒータ9に供給する電力を調整し、ヒータ9が所定の設
定温度となるように温度制御が行われるよう構成されて
いる。
【0040】さらに、真空チャンバ1の側壁部には、半
導体ウエハWの搬入、搬出を行うための開口部1aが設
けられるとともに、この開口部1aには、ゲートバルブ
11が設けられており、半導体ウエハWの搬入、搬出時
には、このゲートバルブ11を開閉して、開口部1aか
ら半導体ウエハWの搬入、搬出を行うように構成されて
いる。
【0041】次に、上記構成の表面処理装置によって、
半導体ウエハWに形成された絶縁膜の表面処理を行う手
順について説明する。
【0042】まず、真空チャンバ1の側壁部分に設けら
れたゲートバルブ11を開放し、開口部1aから図示し
ない搬送機構等により、半導体ウエハWを真空チャンバ
1内に搬入し、予め所定の位置に下降されている載置台
2上に載置する。
【0043】次に、搬送機構を真空チャンバ1外へ退避
させた後、ゲートバルブ11を閉じ、真空チャンバ1内
を気密に閉塞する。
【0044】この後、載置台2を図1に示されるような
所定位置まで上昇させ、半導体ウエハWとエレクトロン
ビーム照射機構6との距離が所望の距離となるように、
設定する。すなわち、図3に示すように、エレクトロン
ビーム照射機構6の各EB管6aから射出されたエレク
トロンビームEBは、射出された後、放射状に次第に拡
散する。
【0045】このため、例えば、同図aに示すように、
半導体ウエハWとエレクトロンビーム照射機構6を近接
させた場合と、同図bに示すように、半導体ウエハWと
エレクトロンビーム照射機構6を離間させた場合とで
は、半導体ウエハWの面内に照射されるエレクトロンビ
ームEBの状態が変化する。つまり、半導体ウエハWと
エレクトロンビーム照射機構6を離間させると、一つの
EB管6aから射出されたエレクトロンビームEBが、
半導体ウエハWのより広い範囲に照射されるようにな
る。
【0046】そこで、本実施の形態においては、昇降装
置3によって載置台2を上下動させ、エレクトロンビー
ム照射機構6と半導体ウエハWとの距離を調節すること
により、半導体ウエハWの全面に均一にエレクトロンビ
ームEBが照射されるように設定できるようになってい
る。
【0047】上記のようにして、エレクトロンビーム照
射機構6と半導体ウエハWとの距離を所望の距離に設定
した後、排気管8を通じて真空チャンバ1内を排気する
とともに、ガス導入管7から窒素ガス等の所定の雰囲気
ガスを導入し、真空チャンバ1内を所定の圧力、例えば
1.33〜66.5KPa(10〜500Torr)程
度に保持する。
【0048】そして、ヒータ9によって半導体ウエハW
を所定温度に加熱しつつ、EB管6aから半導体ウエハ
WにエレクトロンビームEBを照射し、半導体ウエハW
に形成された絶縁膜の表面処理を行う。
【0049】そして、半導体ウエハWへのエレクトロン
ビームEBの照射時間が所定時間に達すると、EB管6
aによるエレクトロンビームEBの照射を停止して表面
処理を終了し、上述した手順とは逆の手順で、半導体ウ
エハWを、真空チャンバ1外へ搬出する。
【0050】図4は、上記構成の表面処理装置を用い
て、直径8インチの半導体ウエハWに形成されたレジス
トの表面処理を、エレクトロンビーム照射機構6と半導
体ウエハWとの距離(ギャップ)を変更して行った場合
の、処理の面内均一性の変化を示すものである。
【0051】同図において、縦軸はレジスト膜厚減少量
((エレクトロンビームEB照射前の膜厚)−(エレク
トロンビームEB照射後の膜厚))、横軸は半導体ウエ
ハWの径方向位置(横軸の中央が半導体ウエハ中心)を
示しており、曲線Aはギャップが30mm、曲線Bはギ
ャップが58mm、曲線Cはギャップが100mmの場
合を示している。なお、かかる膜厚減少量は、エレクト
ロンビームEB照射前と照射後のレジストの改質の程度
を示すものであり、その面内の均一性は、EBキュア処
理の面内均一性を示すものである。
【0052】また、処理条件は、圧力が1330Pa
(10Torr)、管電流が250μA、照射時間が3
30秒である。
【0053】図4に示されるように、ギャップが30m
mの場合、EB管6aの直下の部分における処理が、他
の部分に比べて進み、面内均一性が低下する。また、ギ
ャップを58mm、100mmと広くすると、次第に、
EB管6aの直下の部分と他の部分との処理の差は減少
する傾向にあるが、半導体ウエハWの中央部と周辺部と
の処理の差が顕著になり周辺部が低下する傾向にある。
このため、上記の処理条件の場合は、ギャップを58m
m程度とすることが好ましい。
【0054】上述したとおり、上記の実施形態において
は、ギャップを広くすると半導体ウエハWの中央部と周
辺部との処理の差が顕著になる傾向があるが、これは半
導体ウエハWの周囲においてエレクトロンビームEBの
照射量が減少するためと考えられる。
【0055】図5は、上記のような半導体ウエハWの周
辺部におけるエレクトロンビームEBの照射量を制御可
能とした本発明の他の実施形態の概略構成を示すもの
で、この実施形態では、エレクトロンビームEBの軌道
を制御することによって、主に半導体ウエハWの周辺部
におけるエレクトロンビームEBの照射量を制御するも
のである。
【0056】すなわち、この実施形態では、図5に示す
ように、半導体ウエハWの周囲に位置するように、載置
台2上にリング状部材12が設けられており、このリン
グ状部材12と接地電位との間に、リング状部材12の
電荷の状態を調節してその電位を制御する電位制御機構
30が設けられている。
【0057】上記電位制御機構30は、図6に示すよう
に、リング状部材12と接地電位との間に流れる電流を
制御する可変抵抗30a、あるいは、図7に示すよう
に、リング状部材12に直流電圧を供給する可変直流電
源30b等から構成することができる。また、電位制御
機構30を設けずに、リング状部材12の材質を選択す
ることによって、リング状部材12の帯電による電位を
所望の電位とし、エレクトロンビームEBの軌道を所望
の状態に制御することもできる。
【0058】上記構成の実施形態においては、電位制御
機構30等によって、リング状部材12の電位を、例え
ば半導体ウエハWに対して一定の正電位に設定すること
により、半導体ウエハWの中央部に向って射出されたエ
レクトロンビームEBの軌道を、半導体ウエハWの周辺
部の方向に偏向することができ、これによって、半導体
ウエハWの中央部に対するエレクトロンビームEBの照
射量を低下させ、周辺部におけるエレクトロンビームE
Bの照射量を増加させることができる。
【0059】したがって、前述した図4の曲線B、曲線
Cに示されるような、半導体ウエハWの周辺部に比べて
中央部で処理が進むという、処理の面内均一性の低下を
抑制することができる。
【0060】ところで、エレクトロンビームEBの軌道
を制御する場合、上記のように電位によって制御する他
に、磁場によってエレクトロンビームEBの軌道を制御
することもできる。
【0061】図8、図9は、磁場によってエレクトロン
ビームEBの軌道を制御する他の実施形態の概略構成を
示すもので、この実施形態では、真空チャンバ1の周囲
を囲むように設けられた磁石40によって、所謂マルチ
ポール磁場を形成するよう構成されている。
【0062】すなわち、図9に示すように、磁石40
は、複数の磁石セグメント40aから構成されており、
これらの磁石セグメント40aは、隣接する磁石セグメ
ント40aの内側(真空チャンバ1側)に向けた磁極
が、N極、S極と交互に並ぶように配列されて構成され
ている。
【0063】そして、かかる磁極の配列によって、同図
に矢印で示すような真空チャンバ1内壁に沿った多極磁
場(マルチポール磁場)を形成するよう構成されてい
る。また、磁石40は、その全体が真空チャンバ1の周
囲で回転可能に構成されており、これに伴って、マルチ
ポール磁場も回転するように構成されている。
【0064】上記構成の本実施形態においては、マルチ
ポール磁場の作用によって、エレクトロンビームEBの
軌道を、半導体ウエハWの周辺方向に向けて偏向させる
ようになっており、これによって、前述した実施形態と
同様な作用、効果を得ることができる。
【0065】なお、上記の実施形態では、真空チャンバ
1の内壁に沿って形成されたマルチポール磁場によって
エレクトロンビームEBの軌道を制御する場合について
説明したが、かかる例に限定されるものではなく、他の
形態の磁場によってエレクトロンビームEBの軌道を制
御してもよいことは勿論である。
【0066】例えば、図10に矢印で示すように、真空
チャンバ1内に、垂直方向に沿って磁場Bを形成し、こ
の垂直方向に沿って形成された磁場Bによって、エレク
トロンビームEBの拡散を抑制する方向にその軌道を制
御することもできる。
【0067】ところで、上述した実施形態では、エレク
トロンビーム照射機構6を構成するEB管6aが、窓
(照射窓)6bを有しており、この窓6bによって、E
B管6aの内部と真空チャンバ1の内部とが気密に仕切
られた構造となっている。このため、EB管6a内の圧
力とは独立に、真空チャンバ1内の圧力を調整すること
ができる。
【0068】上記のような構造を採用した場合、例え
ば、上記のような仕切りとなる照射窓がなく、エレクト
ロンビームEBを発生させるためのフィラメント等の配
置部分と真空チャンバ内とが連通された構造となってい
る場合に比べて、真空チャンバ内の圧力をある程度高く
することができる。
【0069】すなわち、仕切りとなる照射窓がない場合
は、真空チャンバ内の圧力を上げると、エレクトロンビ
ームEBを発生させるためのフィラメント等の配置部分
の圧力も上がってしまい、この部分で不所望なプラズマ
が発生してしまうため、真空チャンバ内の圧力を高真空
に保つ必要がある。これに対して、上述した実施形態で
は、EB管6aの内部とは独立に真空チャンバ1内の圧
力を調整することができるため、真空チャンバ1内の圧
力を高真空に保つ必要がない。
【0070】そこで、真空チャンバ1内の圧力を調節す
ることにより、真空チャンバ1内のガス分子の数を変更
し、電子がガス分子と衝突する確率を変え、これによっ
て半導体ウエハWに照射されるエレクトロンビームEB
の状態(電子のエネルギー及び拡散の状態)を制御する
ことができる。
【0071】図11は、縦軸をシュリンケージ(エレク
トロンビーム照射後の膜厚のシュリンク(減少)量/エ
レクトロンビーム照射前の膜厚(%))、横軸を真空チ
ャンバ1内の圧力として、半導体ウエハWに形成したレ
ジスト膜の改質を行った結果を示すものである。
【0072】同図に示されように、真空チャンバ1内の
圧力を上昇させると、半導体ウエハWに形成したレジス
ト膜のシュリンケージが減少する。これは、真空チャン
バ1内の圧力が上昇し、真空チャンバ1内のガス分子の
数が増加すると、エレクトロンビーム照射機構6から照
射されたエレクトロンビームEB中の電子がガス分子と
衝突する確率が増大し、電子のエネルギーが減少すると
ともに、拡散されるためである。
【0073】したがって、前述したエレクトロンビーム
照射機構6と半導体ウエハWとの距離(ギャップ)を変
更する場合と同様に、真空チャンバ1内の圧力を調節す
ることによって、半導体ウエハWに照射されるエレクト
ロンビームEBの状態(電子のエネルギー及び拡散の状
態)を制御することができる。なお、圧力の制御範囲と
しては、ガス分子の数が少な過ぎるとエレクトロンビー
ムEBの制御効果が少なくなり、一方、ガス分子の数が
多過ぎると、エネルギーのロスが多くなり効率が悪化す
るため、例えば1.33〜66.5KPa(10〜50
0Torr)程度とすることが好ましい。
【0074】また、上記のように真空チャンバ1内の圧
力のみでなく、真空チャンバ1内に導入するガス種を変
更することによっても、電子ビームEBの状態(電子の
エネルギー及び拡散の状態)を制御することができる。
この場合に使用するガス種は、不活性なものが好まし
く、例えば、ヘリウム、アルゴン、窒素等を使用するこ
とができる。
【0075】以上のように、本発明の各実施形態によれ
ば、表面処理の半導体ウエハW面内における均一性を向
上させることができ、半導体ウエハWの全面に渡って均
一に良好な表面処理を行うことができる。
【0076】ところで、前述したとおり、上記の各実施
形態では、エレクトロンビーム照射機構6を構成するE
B管6aが、窓(照射窓)6bを有する構造となってい
るが、エレクトロンビームEBを半導体ウエハWに照射
して改質を行う際に、例えば、レジストから水分等の各
種の物質が蒸発して窓6bに付着し、窓6bに曇りが発
生する可能性がある。このため、従来から表面処理を行
う前に表面処理時に比べて低い温度(例えば、200℃
等)で水分等の蒸発を行う所謂ソフトベークを行ってい
る。
【0077】しかしながら、表面処理時には、ソフトベ
ーク時より高温(例えば350℃)で処理を行うため、
多量の水分等が発生し窓6bに付着して曇りが生じるた
め、頻繁に窓6bのクリーニングを行わなければならな
い。
【0078】このため、表面処理の前に、ソフトベーク
より高温(例えば表面処理時と同一温度)で、熱処理
(プリベーク)することが好ましい。
【0079】図12,13は、ソフトベークのみを行っ
た半導体ウエハWを加熱した場合(図12)と、ソフト
ベークにプラスしてホットプレートにより350℃で1
分間熱処理(プリベーク)を行った半導体ウエハWを加
熱した場合(図13)に発生した物質の量を、質量分析
計を使用して調べた結果を示すもので、縦軸は強度、横
軸は温度を示している。
【0080】なお、これらのグラフにおいて、最上部に
位置する丸印によって示される結果は、m18=H
2 O、すなわち水分の結果を示している。また、その他
の物質については、m2=H2 、m14=N,CH2
m15=CH3 ,NH、m17=OH,NH3 、m19
=F、m28=N2 ,C2 4 ,CO、m44=C3
8,CO2 ,N2 Oである。
【0081】上記の図12,13に示されるとおり、ソ
フトベークのみを行った半導体ウエハWの場合(図1
2)に比べて、ソフトベークにプラスしてホットプレー
トで1分間プリベークを行った半導体ウエハWの場合
(図13)、加熱した際に発生する水分等の量を、大幅
に減少させることができる。
【0082】したがって、上記のようなプリベークを行
うことにより、窓6bに曇りが生じることを抑制するこ
とができる。
【0083】図14は、上記のプリベークを行うための
機構を具備した装置の構成例を示すものである。同図に
示す装置は、トランスファーモジュール(T/M)10
1の周囲に、2つのカセットチャンバ(C/C)102
と、表面処理装置(EB)103と、加熱処理装置(H
P)104及び冷却処理装置(Cooling)105
を配置した構成とされている。これらの内部は、所定の
真空雰囲気に設定可能とされており、トランスファーモ
ジュール(T/M)101内に配置された搬送機構によ
り、カセットチャンバ102内に配置したカセットチャ
ンバから、半導体ウエハWを取り出して、加熱処理装置
(HP)104、表面処理装置(EB)103、冷却処
理装置(Cooling)105に順次搬送し、熱処理
(プリベーク)、エレクトロンビームEBの照射による
表面処理、冷却処理を順次施すようになっている。
【0084】上記構成の装置を使用すれば、プリベー
ク、エレクトロンビームEBの照射による表面処理、冷
却処理を、一つの装置内で効率良く行うことができる。
また、表面処理装置(EB)103で表面処理を行う前
に、加熱処理装置(HP)104でプリベークを行うこ
とにより、表面処理装置(EB)103の窓6bに曇り
が生じることを抑制することができる。
【0085】また、上記のように、専用の加熱処理装置
(HP)104を設けずに、図15に示すように、表面
処理装置(EB)103を2台設けた構成の装置におい
ても、同様な一連の処理を行うことができる。すなわ
ち、この場合は、表面処理装置(EB)103内に半導
体ウエハWを搬入した後、まず、表面処理装置(EB)
103内で、窒素等の不活性なガスを多量に流した状態
で半導体ウエハWのプリベークを行い、この後、上記の
ガスの流量を通常の表面処理時の流量に減少させてエレ
クトロンビームEBを照射する表面処理を行う。このよ
うにしても、プリベーク時に発生する多量の水分等を、
ガスの流れによって外部に導出することができるので、
表面処理装置(EB)103の窓6bに曇りが生じるこ
とを抑制することができる。
【0086】また、図16〜18は、上記の表面処理装
置とレジストの塗布、現像を行う塗布、現像装置を組み
合わせ、かつ、塗布、現像装置の加熱機構等によって半
導体ウエハWのプリベークを行うようにした装置の例を
示すものである。
【0087】これらの図に示されるように、この装置
は、カセットステーション201と、レジストの塗布、
現像及びこれに伴う熱処理等を行う塗布、現像処理部2
02と、前述した表面処理装置が設けられた表面処理部
203とが一体に接続されて構成されている。なお、こ
の装置には、半導体ウエハWに塗布されたレジストに対
して、所定の回路パターンの露光を行う図示しない露光
処理装置が接続されて使用される。
【0088】カセットステーション201には、図示し
ない搬送機構が設けられており、カセットステーション
201に設けられたカセットCと、塗布、現像処理部2
02との間で半導体ウエハWを搬送するよう構成されて
いる。
【0089】また、図16に示されるように、塗布、現
像処理部202には、中央部に上下及び水平方向に半導
体ウエハWを搬送可能とされた搬送機構204が配置さ
れ、その周囲に、処理ユニットが多段に設けられた4つ
の処理ユニット群、すなわち、第1の処理ユニット群
(G1)205、第2の処理ユニット群(G2)20
6、第3の処理ユニット群(G3)207、第4の処理
ユニット群(G4)208が配置されている。そして、
搬送機構204は、これらの処理ユニット群に多段に配
置されている各処理ユニットに対して、半導体ウエハW
を搬入、搬出可能とされている。
【0090】第1の処理ユニット群(G1)205、及
び第2の処理ユニット群(G2)206は、半導体ウエ
ハWにレジスト液を塗布するレジスト塗布ユニット(C
OT)及び半導体ウエハWの現像処理を行う現像処理ユ
ニット(DEV)等から構成されている。
【0091】また、第3の処理ユニット群(G3)20
7、及び第4の処理ユニット群(G4)208は、半導
体ウエハWを冷却するクーリングユニット、半導体ウエ
ハWの受け渡しを行う受け渡し部、レジスト液の定着性
を高めるためのアドヒージョン処理を行うアドヒージョ
ンユニット、半導体ウエハWの熱処理を行う加熱処理ユ
ニット等から構成されている。そして、この第3の処理
ユニット群(G3)207、及び第4の処理ユニット群
(G4)208のいずれかの位置に、半導体ウエハWの
ソフトベーキングを行う熱処理ユニットと、半導体ウエ
ハWのプリベークを行う熱処理ユニットとが配置され
る。
【0092】また、表面処理部203には、2台の表面
処理装置(EB)209が配置されており、これらの表
面処理装置(EB)209には、それぞれロードロック
室(L/L)210が設けられている。そして、搬送機
構211によって、塗布、現像処理部202とロードロ
ック室(L/L)210との間で半導体ウエハWの搬送
を行うよう構成されている。
【0093】なお、上述したように、塗布、現像処理部
202に半導体ウエハWのプリベークを行う熱処理機構
(熱処理ユニット)を設けるのではなく、上記のロード
ロック室(L/L)210内に、半導体ウエハWのプリ
ベークを行う熱処理機構を設けることもできる。
【0094】上記構成の装置を使用すれば、塗布、現像
処理、熱処理(ソフトベーク及びプリベーク)、エレク
トロンビームEBの照射による表面処理、冷却処理を、
一台の装置によって効率良く行うことができる。また、
表面処理装置(EB)209で表面処理を行う前に、プ
リベークを行うことにより、表面処理装置(EB)20
9の窓6bに曇りが生じることを抑制することができ
る。
【0095】なお、上記実施の形態においては、本発明
を半導体ウエハ等の表面処理を行う表面処理装置に適用
した場合について説明したが、本発明はかかる場合に限
定されるものではない。例えば、半導体ウエハ以外の液
晶表示装置用のガラス基板等を表面処理するものであっ
ても同様に適用することができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の表面処理
装置及び表面処理方法によれば、被処理基板の全面に渡
って均一に良好な処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面処理装置の一実施形態の概略構成
を示す図。
【図2】図1の表面処理装置の要部概略構成を示す図。
【図3】図1の表面処理装置のエレクトロンビームの照
射状態の変化を示す図。
【図4】図1の表面処理装置による表面処理の結果を示
す図。
【図5】本発明の表面処理装置の他の実施形態の概略構
成を示す図。
【図6】図5の表面処理装置の要部概略構成を示す図。
【図7】図5の表面処理装置の要部概略構成を示す図。
【図8】本発明の表面処理装置の他の実施形態の概略構
成を示す図。
【図9】図8の表面処理装置の要部概略構成を示す図。
【図10】本発明の表面処理装置の他の実施形態の概略
構成を示す図。
【図11】真空チャンバ内の圧力とシュリンケージとの
関係を示す図。
【図12】ソフトベークのみを行った場合に発生する物
質の量を示す図。
【図13】プリベークを行った場合に発生する物質の量
を示す図。
【図14】プリベークを行う装置の構成例を示す図。
【図15】プリベークを行う装置の構成例を示す図。
【図16】プリベークを行う装置の構成例を示す図。
【図17】プリベークを行う装置の構成例を示す図。
【図18】プリベークを行う装置の構成例を示す図。
【符号の説明】
W……ウエハ、1……真空チャンバ、2……載置台、3
……昇降装置、6……エレクトロンビーム照射機構、6
a……EB管、EB……エレクトロンビーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 幸一 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 本多 稔 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA25 AA27 HA03 JA04 5F045 AA14 AF03 BB02 BB16 DP02 DQ08 DQ10 EB08 EB09 EM10 HA19

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を所定の真空雰囲気に設定可能とさ
    れた真空チャンバと、 前記真空チャンバ内に設けられ、被処理基板が載置され
    る載置台と、 前記被処理基板に電子を照射する電子照射機構と、 前記載置台と、前記電子照射機構との間隔を所望間隔に
    設定する駆動機構とを具備したことを特徴とする表面処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表面処理装置において、 前記駆動機構は、前記載置台を上下動させて、当該載置
    台と前記電子照射機構との間隔を所望間隔に設定するよ
    う構成されたことを特徴とする表面処理装置。
  3. 【請求項3】 内部を所定の真空雰囲気に設定可能とさ
    れた真空チャンバと、 前記真空チャンバ内に設けられ、被処理基板が載置され
    る載置台と、 前記被処理基板に電子を照射する電子照射機構と、 前記電子照射機構から射出された電子の軌道を制御する
    電子軌道制御手段とを具備したことを特徴とする表面処
    理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の表面処理装置において、 前記電子軌道制御手段が、前記被処理基板の周囲を囲む
    ように設けられた電子軌道偏向用部材を具備し、この電
    子軌道偏向用部材の電位によって、電子の軌道を制御す
    るように構成されたことを特徴とする表面処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の表面処理装置において、 前記電子軌道偏向用部材の電位を調節する電位制御手段
    を具備したことを特徴とする表面処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の表面処理装置において、 前記電位制御手段が、前記電子軌道偏向用部材と接地電
    位との間に設けられた可変抵抗から構成されたことを特
    徴とする表面処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の表面処理装置において、 前記電位制御手段が、前記電子軌道偏向用部材に直流電
    圧を印加する可変直流電源から構成されたことを特徴と
    する表面処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の表面処理装置において、 前記電子軌道制御手段が、磁場形成手段から構成された
    ことを特徴とする表面処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の表面処理装置において、 前記磁場形成手段が、載置台に載置された被処理基板の
    周囲を囲むように、前記真空チャンバの側壁部に沿って
    マルチポール磁場を形成するように構成されたことを特
    徴とする表面処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の表面処理装置におい
    て、 前記磁場形成手段が、前記真空チャンバの周囲で回転
    し、前記マルチポール磁場を回転させるように構成され
    たことを特徴とする表面処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の表面処理装置におい
    て、 前記磁場形成手段が、前記載置台に載置された被処理基
    板の表面に対して垂直方向の磁場を形成するように構成
    されたことを特徴とする表面処理装置。
  12. 【請求項12】 内部を所定の真空雰囲気に設定可能と
    された真空チャンバと、 前記真空チャンバ内に設けられ、被処理基板が載置され
    る載置台と、 前記被処理基板に電子を照射する電子照射機構であっ
    て、当該電子照射機構の内部と前記真空チャンバの内部
    とを気密に仕切る照射窓を有する電子照射機構と、 前記真空チャンバ内の圧力を調節して前記電子照射機構
    から前記被処理基板に照射される電子の状態を制御する
    圧力調節機構とを具備したことを特徴とする表面処理装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の表面処理装置におい
    て、 前記圧力調節機構が1.33KPa〜66.5KPaの
    範囲で前記真空チャンバ内の圧力を調節可能とされてい
    ることを特徴とする表面処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13いずれか1項記載の表
    面処理装置において、 前記電子照射機構から照射される電子の量を検出する検
    出機構と、 前記検出機構による検出結果に基づいて、前記電子照射
    機構から所定量の電子が照射されるように制御する制御
    装置とを具備したことを特徴とする表面処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14いずれか1項記載の表
    面処理装置において、 前記電子照射機構からの電子照射により、前記被処理基
    板の表面改質を行うことを特徴とする表面処理装置。
  16. 【請求項16】 真空チャンバ内に被処理基板を配置
    し、電子照射機構から前記被処理基板に電子を照射して
    表面処理する表面処理方法であって、 前記電子照射機構として当該電子照射機構の内部と前記
    真空チャンバの内部とを気密に仕切る照射窓を有する電
    子照射機構を用い、前記真空チャンバ内の圧力を調節し
    て前記電子照射機構の前記照射窓から前記被処理基板に
    照射される電子の状態を制御することを特徴とする表面
    処理方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の表面処理方法におい
    て、 前記真空チャンバ内の圧力を、1.33KPa〜66.
    5KPaの範囲で調節することを特徴とする表面処理方
    法。
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