JPH10308357A - レーザアニーリング装置 - Google Patents

レーザアニーリング装置

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JPH10308357A
JPH10308357A JP11703897A JP11703897A JPH10308357A JP H10308357 A JPH10308357 A JP H10308357A JP 11703897 A JP11703897 A JP 11703897A JP 11703897 A JP11703897 A JP 11703897A JP H10308357 A JPH10308357 A JP H10308357A
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loader
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Shiro Hamada
史郎 浜田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価なレーザアニーリング装置を提供する。 【解決手段】 プロセスチャンバ10内は、真空排気す
ることなくN2 ガスで充填される。プロセスチャンバ1
0内の基板にレーザ装置50からレーザ光を照射され
る。ロボット41は、プロセスチャンバ10、ローダ2
1およびアンローダ31の相互間で処理基板を移送す
る。ローダ21に基板が挿入されるとき、イオナイザ1
30によって基板の静電気が除去される。簡易ゲートバ
ルブ70が開き、ロボット41により基板がローダ21
からプロセスチャンバ10に搬送され、簡易ゲートバル
ブ70が閉じる。基板がローダ21から搬出されると
き、基板はN2 ブロー生成器120によるN2 ブローの
下を通過するので、基板上のゴミが吹き飛ばされる。基
板がプロセスチャンバ10に搬入されるとき、再度、イ
オナイザ110により基板はN2 ブローで生じた静電気
が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造技術に用
いられるレーザアニーリング装置に関し、特に処理基板
をアニーリングするためのチャンバであるプロセスチャ
ンバ、およびその内部雰囲気を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造技術において、シリコンウェ
ーハをアニールすることがしばしば必要となる。ここ
で、「アニール」とは、シリコンウェーハを高温で熱処
理して焼きなますことをいう。このようなアニールは、
イオン注入した不純物を電気的に活性化させたり、不安
定性を除去するために電荷を中和し不活性化するために
使用される。
【0003】アニールする装置はアニーリング装置と呼
ばれる。このアニーリング装置の1つにレーザアニーリ
ング装置がある。このレーザアニーリング装置は、アモ
ルファスシリコン薄膜に、エキシマレーザ装置からパル
ス発振されたレーザ光を照射して多結晶化するための装
置である。すなわち、アモルファスシリコン薄膜に高エ
ネルギのレーザ光が当たると、レーザ光はアモルファス
シリコン薄膜に吸収され、瞬間的に溶融状態になり、再
結晶化が起こる。その結果、アモルファスシリコン薄膜
は多結晶化する。この技術は、例えば液晶パネルの薄膜
トランジスタ(TFT)を形成するための多結晶シリコ
ン薄膜の作製に用いられる。
【0004】図3を参照して、従来のレーザアニーリン
グ装置について説明する。図示のレーザアニーリング装
置は、4つのチャンバ、すなわち、プロセスチャンバ1
0′、ロードチャンバ20′、アンロードチャンバ3
0′およびトランスファチャンバ40′とを含む。
【0005】プロセスチャンバ10′内には処理基板
(図示せず)が収容される。レーザアニーリング装置
は、さらに、プロセスチャンバ10′内の処理基板にレ
ーザ光を照射するためのレーザ装置50を含む。プロセ
スチャンバ10′の上面にレーザ光透過用のプロセスウ
ィンドー11が設けられている。レーザ装置50から出
射されたレーザ光は、光学系60およびプロセスウィン
ドー11を介してプロセスチャンバ10′内の処理基板
に照射される。
【0006】ロードチャンバ20′は処理基板をプロセ
スチャンバ10′へ搬入するためののローダ(図示せ
す)を含む。アンロードチャンバ30′はプロセスチャ
ンバ10′内の処理基板を搬出するためのアンローダ
(図示せず)を含む。トランスファチャンバ40′は、
プロセスチャンバ10′、ローダおよびアンローダの相
互間で処理基板を移送するためのロボット(図示せず)
を含む。
【0007】プロセスチャンバ10′、ロードチャンバ
20′、アンロードチャンバ30′およびトランスファ
チャンバ40′には、それぞれ真空ポンプの一種である
ドライポンプ12′、22′、32′および42′が取
り付けられ、各チャンバの内部を真空排気することがで
きる。プロセスチャンバ10′の出入口(図示せず)と
トランスファチャンバ40′の出入口(図示せず)とは
ゲートバルブ70′を介して結合されている。ロードチ
ャンバ20′の出口(図示せず)とトランスファチャン
バ40′の入口(図示せず)とはゲートバルブ80′を
介して結合されている。アンロードチャンバ30′の入
口(図示せず)とトランスファチャンバ40′の出口
(図示せず)とはゲートバルブ90′を介して結合され
ている。また、プロセスチャンバ10′にはモータ10
0が取り付けられ、プロセスチャンバ10′内の処理基
板を所定の水平方向に移動させることが可能である。
【0008】次に、図4を参照して、プロセスチャンバ
10′について説明する。プロセスチャンバ10′の内
壁下面上にはレール13が敷設されている。このレール
13に沿ってステージ14がスライド15を介して所定
の水平方向(図面の左右方向)に沿って摺動可能に設け
られている。ステージ14上にはピン16を介して処理
基板17が搭載されている。このステージ14は、モー
タ100にリードスクリュー101、ベローズ102お
よびロッド103を介して連結されている。すなわち、
モータ100の回転が、リードスクリュー101とロッ
ド103の組み合わせによって、上記所定の水平方向の
直線運動に変換され、ステージ14は所定の水平方向に
沿って摺動される。ベローズ102は、真空と大気とを
遮蔽するためのものである。また、プロセスチャンバ1
0′にはターボ分子ポンプ18′が取り付けられてい
る。
【0009】一方、レーザ装置50(図3)から出射さ
れたレーザ光は、ホモジナイザ等の光学系60によって
その断面形状が細長い形状にされた後、プロセスウィン
ドー11を透過してプロセスチャンバ10′内の処理基
板17に照射される。
【0010】ところで、このレーザアニーリングによる
処理中に、上述したように処理基板17は瞬間的に溶融
状態となる。そのため、処理基板17の酸化を防止する
必要がある。そのため、プロセスチャンバ10′内を、
酸化ができない雰囲気にする必要がある。酸化ができな
い雰囲気としては、プロセスチャンバ10′を真空状態
にするとか、窒素ガス(N2 )等の不活性ガスの雰囲気
にすれば良い。ここでは、内部が真空状態のチャンバを
真空チャンバと呼び、内部がN2 ガスで満たされた雰囲
気のチャンバをN2 チャンバと呼ぶことにする。
【0011】プロセスチャンバ10′を真空チャンバ又
はN2 チャンバとして使用するとき、生産性を高めるた
めに、ロードチャンバ20′、アンロードチャンバ3
0′およびトランスファチャンバ40′の内部もプロセ
スチャンバ10′と同じ雰囲気にしなければならない。
【0012】チャンバを真空チャンバとして使用するに
は、真空ポンプによりチャンバの内部を真空排気すれば
良い。また、チャンバをN2 チャンバとして使用する場
合でも、その内部を、一度、低真空ではある真空状態に
してからN2 ガスで充満させている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のレーザアニーリング装置では、プロセスチャンバ1
0′、ロードチャンバ20′、アンロードチャンバ3
0′およびトランスファチャンバ40′の内部を真空状
態にしなければならず、真空ポンプ(ドライポンプ)1
2′、22′、32′および42′が必須の構成要素で
ある。その結果、従来のレーザアニーリング装置は、高
価な装置となる欠点がある。また、チャンバ内を真空状
態にしたり、または、一度、真空状態にしてN2 雰囲気
にしなければならないので、そのチャンバ内を所定の雰
囲気にするために時間がかかり、生産性が向上しないと
いう欠点がある。更に、チャンバ内を真空状態にしなけ
ればならないので、その壁厚(肉厚)を厚くする必要が
ある。また、プロセスチャンバ10′内を真空状態にし
なけばならないので、プロセスチャンバ10′の他に、
ロードチャンバ20′、アンロードチャンバ30′およ
びトランスファチャンバ40′をも必要とする。
【0014】したがって、本発明の課題は、安価で生産
性を向上できるレーザアニーリング装置を提供すること
にある。
【0015】本発明の他の課題は、プロセスチャンバ以
外のチャンバを廃止することができるレーザアニーリン
グ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、プロセ
スチャンバ内を不活性ガスの雰囲気にするのに、プロセ
スチャンバ内を真空排気することなく、不活性ガスの充
填のみで行うことを特徴とするプロセスチャンバ内雰囲
気形成方法が得られる。
【0017】上記プロセスチャンバ内雰囲気形成方法に
おいて、上記不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスを
使用することができる。その場合、窒素ガスのプロセス
チャンバ内の充填は、窒素ガスをプロセスチャンバの上
部から導入し、プロセスチャンバ内の空気をプロセスチ
ャンバの下部から排出することによって行うことが好ま
しい。また、プロセスチャンバ内の圧力を大気圧よりも
少し高くなるようにすることが好ましい。さらに、処理
基板をプロセスチャンバに対して搬送および搬出すると
きのみ、プロセスチャンバの出入口を簡易ゲートバルブ
で開いても良い。また、プロセスチャンバの出入口での
プロセスチャンバの内部雰囲気と外気との仕切りを、不
活性ガスのカーテン、または、イオン化した不活性ガス
のカーテンで行うことが好ましい。
【0018】また、本発明によれば、内部を不活性ガス
の雰囲気にする必要のあるプロセスチャンバにおいて、
プロセスチャンバ内を真空排気することなく、不活性ガ
スを前記プロセスチャンバに充填する充填手段を備えた
ことを特徴とするプロセスチャンバが得られる。
【0019】上記プロセスチャンバにおいて、上記活性
ガスは、例えば、窒素ガスである。充填手段は、窒素ガ
スをプロセスチャンバの上部から導入する手段と、プロ
セスチャンバ内の空気をプロセスチャンバの下部から排
出する手段とから構成することが好ましい。また、充填
手段は、プロセスチャンバ内の圧力を大気圧よりも少し
高くなるよう設定する手段をさらに含むことが好まし
い。さらに、処理基板をプロセスチャンバに対して搬送
および搬出するときのみ、プロセスチャンバの出入口を
開くための簡易ゲートバルブをさらに備えることが望ま
しい。また、プロセスチャンバの出入口に不活性ガスの
カーテンまたはイオン化した不活性ガスのカーテンを形
成して、プロセスチャンバの内部雰囲気と外気とを仕切
る仕切り手段をさらに備えることが望ましい。
【0020】更に、本発明によれば、内部が不活性ガス
の雰囲気にされるプロセスチャンバと、プロセスチャン
バ内の処理基板にレーザ光を照射するレーザ装置と、処
理基板をプロセスチャンバへ搬入するためのローダと、
プロセスチャンバ内の処理基板を搬出するためのアンロ
ーダと、プロセスチャンバ、ローダおよびアンローダの
相互間で処理基板を移送するためのロボットとを備えた
レーザアニーリング装置において、プロセスチャンバ内
を真空排気することなく、不活性ガスをプロセスチャン
バに充填する充填手段を備えたことを特徴とするレーザ
アニーリング装置が得られる。
【0021】上記レーザアニーリング装置において、上
記不活性ガスは、例えば、窒素ガスである。充填手段
は、窒素ガスをプロセスチャンバの上部から導入する手
段と、プロセスチャンバ内の空気をプロセスチャンバの
下部から排出する手段とから構成することが好ましい。
充填手段は、プロセスチャンバ内の圧力を大気圧よりも
少し高くなるよう設定する手段をさらに含むことが好ま
しい。プロセスチャンバの出入口で、プロセスチャンバ
の内部雰囲気と外気とを仕切る仕切り手段を更に有する
ことが好ましい。この仕切り手段としては、処理基板を
プロセスチャンバに対して搬送および搬出するときの
み、プロセスチャンバの出入口を開くための簡易ゲート
バルブでも良いし、プロセスチャンバの出入口に不活性
ガスのカーテンまたはイオン化した不活性ガスのカーテ
ンを形成する手段であっても良い。処理基板をプロセス
チャンバに搬入する前に、処理基板上に付着したゴミを
除去するゴミ除去手段を更に含むことが望ましい。その
ようなゴミ除去手段としては、例えば、ローダの出口で
不活性ガスのカーテンを形成して処理基板上のゴミを吹
き飛ばす手段を用いることができる。処理基板をプロセ
スチャンバに搬入する前に、処理基板の静電気を除去す
る静電気除去手段を更に含むことが望ましい。そのよう
な静電気除去手段としては、例えば、ローダの入口でイ
オン化した不活性ガスのカーテンを形成する手段を用い
ることができる。
【0022】
【作用】本発明では、プロセスチャンバ内を不活性ガス
の雰囲気にするのに、プロセスチャンバ内を真空排気す
ることなく、不活性ガスの充填のみで行っている。その
ため、従来必要であった真空ポンプを廃止することがで
きる。また、内部を真空状態にする必要がないので、プ
ロセスチャンバの壁厚(肉厚)を薄くすることができ
る。さらに、プロセスチャンバ内を真空状態にする必要
がないので、プロセスチャンバ以外のチャンバを廃止す
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】図1を参照すると、本発明の一実施の形態
に係るレーザアニーリング装置は、内部が不活性ガスの
雰囲気にされるプロセスチャンバ10と、このプロセス
チャンバ10内の処理基板(後述する)にレーザ光を照
射するレーザ装置50と、処理基板をプロセスチャンバ
10へ搬入するためのローダ21と、プロセスチャンバ
10内の処理基板を搬出するためのアンローダ31と、
プロセスチャンバ10、ローダ21およびアンローダ3
1の相互間で処理基板を移送するためのロボット41と
を備えている。
【0025】本実施の形態のレーザアニーリング装置
は、後述するように、プロセスチャンバ10内を真空排
気することなく、不活性ガスをプロセスチャンバ10に
充填する充填手段を備えている。図示の例では、不活性
ガスとして窒素(N2 )ガスを使用しているが、他の不
活性ガスを使用しても良い。
【0026】このようにプロセスチャンバ10内を真空
状態にしないので、図3に図示しているような、従来必
要であったロードチャンバ20′、アンロードチャンバ
30′およびトランスファチャンバ40′を廃止するこ
とができる。このようにオープン型としたので、これら
チャンバ20′、30′、40′の代わりに、ローダ2
1、アンローダ31およびロボット41の上方にHEP
Aフィルタ(図示せず)を設け、ローダ21、アンロー
ダ31およびロボット41上を搬送する際に、処理基板
上にゴミが載らないようにしている。
【0027】また、プロセスチャンバ10内を真空状態
にしないので、図3に図示しているような、ドライポン
プ12′、22′、32′、32′を廃止することがで
きる。ドライポンプ12′の代わりに調整弁12を設け
ている。また、真空と大気との圧力差に耐えるような頑
丈なゲートバルブ70′、80′、90′をも廃止する
ことができる。このゲートバルブ70′の代わりに、単
に開閉するだけの機能を持つ簡易ゲートバルブ70をプ
ロセスチャンバ10の出入口に設けている。この簡易ゲ
ートバルブ70は、処理基板をプロセスチャンバ10に
対して搬送および搬出するときのみ、プロセスチャンバ
10の出入口を開くためのものである。すなわち、簡易
ゲートバルブ70は、プロセスチャンバ10の出入口
で、プロセスチャンバ10の内部雰囲気と外気とを仕切
る仕切り手段として働く。
【0028】また、レーザアニーリング装置は、プロセ
スチャンバ10の出入口で窒素ガスをイオン化したN2
+ のカーテンを形成するイオナイザ110を含む。この
イオナイザ110も、プロセスチャンバ10の出入口
で、プロセスチャンバ10の内部雰囲気と外気とを仕切
る仕切り手段として働く。なお、このイオナイザ110
は、後述するようなN2 ブローで生じた静電気を処理基
板から除去する役目をも果たす。
【0029】さらに、レーザアニーリング装置は、ロー
ダ21の出口および入口にそれぞれN2 ブロー生成器1
20およびイオナイザ130を備えている。N2 ブロー
生成器120は、ローダ21の出口でN2 ブロー(カー
テン)を形成して処理基板上のゴミを吹き飛ばす。すな
わち、N2 ブロー生成器120は、処理基板をプロセス
チャンバ10に搬入する前に、処理基板上に付着したゴ
ミを除去するゴミ除去手段として働く。イオナイザ13
0はローダ21の入口でN2 ガスをイオン化したN2 +
のカーテンを形成するものである。このイオナイザ13
0は処理基板をプロセスチャンバ10に搬入する前に、
処理基板の静電気を除去する静電気除去手段として働
く。
【0030】図2を参照して、本発明に係るプロセスチ
ャンバ10について説明する。図2において、(A)は
横断面図、(B)は縦断面図である。上述したように、
プロセスチャンバ10はその内部を真空状態にされな
い。したがって、プロセスチャンバ10の壁厚(肉厚)
を、従来のプロセスチャンバ10′(図4)より薄くす
ることができる。
【0031】プロセスチャンバ10は、その上部にN2
ガスを供給するための供給口10aと、その下部にプロ
セスチャンバ10内の空気を排出するための排出口10
bをを備えている。供給口10aはN2 ガスを発生する
2 ガス発生源(図示せず)に接続されている。すなわ
ち、N2 ガス発生源と供給口10aとの組み合わせはN
2 ガスをプロセスチャンバ10の上部から導入する導入
手段として働き、排出口10bはプロセスチャンバ10
内の空気をプロセスチャンバ10の下部から排出する排
出手段として働く。こられら導入手段と排出手段との組
み合わせは、プロセスチャンバ10内を真空排気するこ
となく、N2 ガスをプロセスチャンバ10に充填する充
填手段として働く。
【0032】また、上記調整弁12は排出口10bの近
傍に設けられている。調整弁12の下流側には酸素(O
2 )ガスの濃度を計測するためのO2 濃度計(図示せ
ず)が設けられている。周知のように、窒素(N2 )ガ
スよりも酸素(O2 )ガスの方が軽い。したがって、供
給口10aからN2 ガスがプロセスチャンバ10内に供
給されると、プロセスチャンバ10内にもともと存在し
ていた空気の成分であるO2 ガスは徐々にプロセスチャ
ンバ10の下部へ移り、最後にはほとんどのO2ガスは
排出口10bからプロセスチャンバ10の外部へ排出さ
れる。このO2 濃度計により酸素濃度がppmのオーダ
になった時点で、調整弁12は閉じられる。これによ
り、プロセスチャンバ10内の雰囲気をN2 ガスで充満
することができる。なお、調整弁12によりプロセスチ
ャンバ10内の圧力が大気圧よりも少し高くなように調
整する。すなわち、調整弁12は、プロセスチャンバ1
0内の圧力を大気圧よりも少し高くなるよう設定する手
段として働く。
【0033】次に、図1および図2を参照して、レーザ
アニーリング装置の動作について説明する。
【0034】まず、プロセスチャンバ10内の雰囲気を
空気からN2 ガスに置換する。このため、プロセスチャ
ンバ10の上部から供給口10aよりN2 ガスを導入す
る。そして、プロセスチャンバ10の下部から排出口1
0bより内部を空気を排出する。このとき、調整弁12
によって、N2 ガスの導入量と空気の排気量を、プロセ
スチャンバ10内の圧力が大気圧よりも少し高くなるよ
うに調整弁12の開度を調整する。O2 濃度計により計
測された酸素濃度が所定の濃度以下になったときに、調
整弁12を閉じる。これにより、プロセスチャンバ10
内はN2 ガスで充満され、プロセスチャンバ10内には
ほとんどO2 ガスがない状態となっている。
【0035】この状態において、ローダ21に処理基板
(以下、単に基板と呼ぶ)17が挿入される。このと
き、基板17がイオナイザ130の下を通過するので、
2 +によって基板17の静電気が除去される。ローダ
21内で基板外形を使って基板17が定位置に来るよう
にアライメントされる。
【0036】次に、簡易ゲートバルブ70が開き、ロボ
ット41により基板17がローダ21からプロセスチャ
ンバ10に搬送され、簡易ゲートバルブ70が閉じる。
基板17がローダ21から搬出されるとき、基板17は
2 ブロー生成器120によるN2 ブロー(カーテン)
の下を通過する。この時、基板17上のゴミが吹き飛ば
される。また、基板17がプロセスチャンバ10に搬入
されるとき、再度、イオナイザ110により、N2 +
よって基板17はN2 ブローで生じた静電気が除去され
る。とにかく、このようにして基板17上のゴミが除去
される。
【0037】次に、プロセスチャンバ10内で基板17
は、レーザ装置50から出射されたレーザ光を照射する
ことにより、アニールされる。
【0038】このアニーリングが終了すると、簡易ゲー
トバルブ70が開き、ロボット41により基板17がプ
ロセスチャンバ10からアンローダ31に搬送され、簡
易ゲートバルブ70が閉じる。アンローダ31上で基板
外形を使って、基板17が定位置に来るようにアライメ
ントされる。そして、アンローダ31から基板17が搬
出される。
【0039】このような構成により、本実施の形態に係
るレーザアニーリング装置は次のような効果を奏する。
真空ポンプが不要となる。プロセスチャンバ10の肉厚
を薄くできる。ローダ21、アンローダ31およびロボ
ット41をチャンバで覆わなくて良い。真空と大気遮蔽
用のベローズがなくなる。各装置のメンテナンスが容易
となる。真空引き、N2 ガス充填の時間が不要となるの
で、その分、生産性を向上できる。したがって、安価な
レーザアニーリング装置を提供することができる。
【0040】本発明は上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変
形が可能である。例えば、上記実施の形態では、プロセ
スチャンバ10の出入口にイオナイザ100を設けてい
るが、その代わりにN2 ブロー生成器を設けてもよい。
不活性ガスは窒素ガスに限定されない。ゴミ除去手段や
静電気除去手段は上述した実施の形態のものに限定され
ない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、プロセス
チャンバ内を真空排気することなく、不活性ガスをプロ
セスチャンバに充填しているので、全てのチャンバに取
り付けられているた真空ポンプを廃止することができ
る。また、真空状態にする必要がなくなるので、プロセ
スチャンバの肉厚を薄くすることができる。プロセスチ
ャンバ以外のチャンバを不要にできる。真空状態にした
り、一度、真空状態にしてN2 ガス雰囲気にする手間が
なくなので、生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるレーザアニーリン
グ装置を示す概略平面図である。
【図2】図1に示したレーザアニーリング装置に使用さ
れるプロセスチャンバを示す図で、(A)は横断面図、
(B)は縦断面である。
【図3】従来のレーザアニーリング装置を示す概略平面
図である。
【図4】図3に示したレーザアニーリング装置に使用さ
れるプロセスチャンバを示す横断面図である。
【符号の説明】
10 プロセスチャンバ 10a 供給口 10b 排出口 12 調整弁 17 基板 21 ローダ 31 アンローダ 41 ロボット 50 レーザ装置 60 光学系 70 簡易ゲートバルブ 110 イオナイザ 120 N2 ブロー(カーテン)生成器 130 イオナイザ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が不活性ガスの雰囲気にされるプロ
    セスチャンバと、該プロセスチャンバ内の処理基板にレ
    ーザ光を照射するレーザ装置と、前記処理基板を前記プ
    ロセスチャンバへ搬入するためのローダと、前記プロセ
    スチャンバ内の前記処理基板を搬出するためのアンロー
    ダと、前記プロセスチャンバ、前記ローダおよび前記ア
    ンローダの相互間で前記処理基板を移送するためのロボ
    ットとを備えたレーザアニーリング装置において、 前記プロセスチャンバ内を真空排気することなく、前記
    不活性ガスを前記プロセスチャンバに充填する充填手段
    を備えたことを特徴とするレーザアニーリング装置。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガスが窒素ガスであることを
    特徴とする請求項1に記載のレーザアニーリング装置。
  3. 【請求項3】 前記充填手段は、前記不活性ガスを前記
    プロセスチャンバの上部から導入する手段と、前記プロ
    セスチャンバ内の空気を前記プロセスチャンバの下部か
    ら排出する手段とを有することを特徴とする請求項1に
    記載のレーザアニーリング装置。
  4. 【請求項4】 前記プロセスチャンバの出入口でイオン
    化した不活性ガスのカーテンを有することを特徴とする
    請求項1に記載のレーザアニーリング装置。
JP11703897A 1997-05-07 1997-05-07 レーザアニーリング装置 Expired - Fee Related JP3175002B2 (ja)

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