JP2003288730A - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置

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JP2003288730A
JP2003288730A JP2002088877A JP2002088877A JP2003288730A JP 2003288730 A JP2003288730 A JP 2003288730A JP 2002088877 A JP2002088877 A JP 2002088877A JP 2002088877 A JP2002088877 A JP 2002088877A JP 2003288730 A JP2003288730 A JP 2003288730A
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signal
error
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disk
disk drive
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JP2002088877A
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English (en)
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Tetsuya Tosaka
哲也 登坂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ディスク回転の高速化を実現でき、高速回転
時の安定性を維持しつつ、誤差制御信号の振動を抑制可
能なディスク駆動装置を提供する。 【解決手段】 ディスク2を回転させる回転手段3と、
上記ディスクにレーザ光を照射し、このレーザ光の反射
光に応じた読み取り信号を出力する光ピックアップ4
と、上記読み取り信号に応じて、上記ディスクに照射し
たレーザ光が目標トラックからの変位を検出し、当該検
出結果に応じた誤差信号を出力する誤差信号生成手段
と、所定の周波数のクロック信号に応じて動作し、上記
誤差信号に応じて上記変位を補正するための補正信号を
生成するサーボ制御手段21と、上記補正信号に応じ
て、上記光ピックアップ4の位置を調整する調整手段と
を有するディスク駆動装置において、上記サーボ制御手
段21に供給される上記クロック信号の周波数を通常よ
り高く設定することで、ディスクの高速回転時の安定性
を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクまたは
光磁気ディスクを駆動するディスク駆動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル情報の記憶媒体として、CD
(Compact Disk)、CD−ROM、DVD(Digital Vi
deo Disk)及びDVD−ROMなどの光ディスクが現在
一般的に利用されている。また、記録可能なディスク記
憶媒体として、一回のみ書き込み可能なCD−R(CD
Recordable )のほかに、一定の制限回数内自由に書き
換え可能なCD−RW(CD Rewritable )もある。さ
らに、大容量な情報を記録可能なDVD−R(DVD R
ecordable )及びDVD−RW(DVD Rewritable )
も現在普及しつつある。また、光磁気ディスクとしてM
O(Magneto-Optical )が一般的に知られている。
【0003】近年、CD−ROM及びDVD−ROMな
どのディスク記録・再生装置は、記録及び再生速度の高
速化が求められている。現在、CD−ROMの記録・再
生装置では、通常の再生速度のn倍速、例えば、16倍
速、24倍速などに対応可能なものが実用化されてい
る。
【0004】このようなディスク記録・再生装置の高速
化には、ディスクの回転速度を高回転化してもディスク
再生装置に機械的な振動が発生しないようなメカ系の改
良や信号処理系のプレアビリティーの改良が必要であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクを
駆動する方法として、一定の線速度でディスクを回転さ
せるいわゆるCLV(Constant Linear Velocity)方式
や、ディスク再生位置にかかわらずディスクの回転角速
度を一定にするいわゆるCAV(Constant Angular Vel
ocity )方式があり、通常CD−ROMやDVD−RO
Mの場合、線速度一定のCLV方式が取られている。
【0006】CLVを高速化する場合、フォーカス、ト
ラッキング、スレッド及びスピンドルなどの各制御対象
に対して、制御利得を高めるゲインアップ(Gain Up )
が必要になる。しかし、ゲインアップによって、定常特
性は良くなるが、安定性が悪くなる。このため、CLV
の高速化には限界がある。
【0007】また、高速化によって、十分な利得が得ら
れないと光ピックアップの共振がフォーカスエラー信
号、トラッキングエラー信号に現れるので、フォーカ
ス、トラッキング制御で抑えられなくなり、例えば、音
楽データを記録しているCDを再生する場合、音飛びを
引き起こしてしまうという不利益がある。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ディスク回転の高速化を実現で
き、高速回転時の安定性を維持しつつ、誤差制御信号の
振動を抑制可能なディスク駆動装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のディスク駆動装置は、ディスクを回転させ
る回転手段と、上記ディスクにレーザ光を照射しこのレ
ーザ光の反射光を受光し、受光した光に応じた読み取り
信号を出力する光ピックアップと、上記読み取り信号に
応じて、上記ディスクに照射したレーザ光が目標トラッ
クからの変位を検出し、当該検出結果に応じた誤差信号
を出力する誤差信号生成手段と、所定の周波数のクロッ
ク信号に応じて動作し、上記誤差信号に応じて上記変位
を補正するための補正信号を生成するサーボ制御手段
と、上記補正信号に応じて、上記光ピックアップの位置
を調整する調整手段とを有し、上記サーボ制御手段に供
給される上記クロック信号の周波数は、通常より高く設
定されている。
【0010】また、本発明では、好適には、上記誤差信
号生成手段は、フォーカス誤差を示すフォーカスエラー
信号とトラッキング誤差を示すトラッキングエラー信号
を出力する。
【0011】また、本発明では、好適には、上記サーボ
制御手段は、上記フォーカスエラー信号に応じて、上記
フォーカス誤差を補正するためのフォーカス誤差補正信
号を生成し、フォーカス調整手段に出力する。
【0012】また、本発明では、好適には、上記サーボ
制御手段は、上記トラッキングエラー信号に応じて、上
記トラッキング誤差を補正するためのトラッキング誤差
補正信号を生成し、トラッキング調整手段に出力する。
【0013】また、本発明では、好適には、上記サーボ
制御手段は、上記回転手段から得られた回転情報に応じ
て、目標の回転速度との誤差に応じてスピンドル誤差補
正信号を生成して、上記回転手段に出力する。また、上
記回転手段は、上記スピンドル誤差補正信号に応じて、
回転速度を制御する。
【0014】また、本発明では、好適には、上記サーボ
制御手段は、上記トラッキング誤差に応じて、上記トラ
ッキング誤差を補正するためのスレッド誤差補正信号を
生成し、スレッド調整手段に出力する。
【0015】さらに、本発明では、好適には、上記回転
手段は、複数の異なる回転速度で上記ディスクを回転さ
せる。
【0016】本発明によれば、光ピックアップによって
ディスクからの反射光に応じて読み取り信号が出力さ
れ、誤差信号生成手段によって、読み取り信号に応じ
て、上記ディスクに照射したレーザ光が目標トラックか
らの変位に応じた誤差信号が出力される。この誤差信号
に応じて、サーボ制御手段は、上記光ピックアップの位
置を調整する調整手段を制御し、上記光ピックアップに
よって射出されるレーザ光が目標トラックに追従するよ
うに制御が行われる。本発明において上記サーボ制御手
段を動作させるクロック信号の周波数を通常より高く制
御することによって、フォーカス、トラッキング及びス
ピンドルなどの制御対象の制御利得を同じ安定性を保っ
たまま上げることができ、ディスクを高速回転させると
きの安定性を改善する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るディスク駆動
装置の一実施形態を示す構成図である。図示のように、
本実施形態のディスク駆動装置1は、光ディスク2と、
光ディスク2を回転させるスピンドルモータ3と、光デ
ィスク2に対向配置される光ピックアップ4と、トラッ
キングアクチュエータ(TRアクチュエータ)9と、ス
レッドアクチュエータ(SLアクチュエータ)10と、
フォーカスアクチュエータ(FCアクチュエータ)11
と、I/Vアンプ12と、マトリクス回路13と、メイ
ンコントローラ20と、サーボコントローラ21と、ス
レッドドライバ(SLD)51と、トラッキングドライ
バ(TRD)52と、フォーカスドライバ(FCD)5
3と、スピンドルドライバ(SPD)54とを有する。
【0018】なお、図1において、スピンドルモータ3
は、本発明の回転手段に相当し、サーボコントローラは
21は、本発明のサーボ制御手段に相当し、マトリクス
回路は13、本発明の誤差信号生成手段に相当し、さら
に、スレッドドライバ51は、スレッド調整手段に相当
し、トラッキングドライバ52は、トラッキング調整手
段に相当し、フォーカスドライバ53は、フォーカス調
整手段に相当する。
【0019】以下、本実施形態のディスク駆動装置1の
各部分の構成について説明する。光ディスク2は、同心
円状または螺旋状に所定ピッチでトラックをもってい
る。このトラックのピッチは、例えば、数百nm程度で
ある。光ディスク2には、トラックに沿って、例えば、
ランド及びグルーブ、あるいは、ピットが形成されてい
る。トラックの中心に、例えば、ランドの中心部あるい
はピットの中心部が一致している。
【0020】スピンドルモータ3は、スピンドルドライ
バ54から駆動電流が供給され、光ディスク2を回転さ
せる。このスピンドルモータ3は、メインコントローラ
20からの制御指令によって所望の回転数に制御され
る。また、スピンドルモータ3は図示しない回転検出器
を内蔵しており、この回転検出器は、スピンドルモータ
3の回転速度に応じた周波数のパルス信号FGをサーボ
コントローラ21に出力する。なお、回転検出器の一回
転当たりのパルス信号FGの発生パルス数は一定であ
る。
【0021】光ピックアップ4は、レーザ光Lを出力す
るレーザダイオード8と、このレーザダイオード8から
出力されるレーザ光Lを光ディスク2上にスポットとし
て集束させる対物レンズ5と、光ディスク2からのレー
ザ光Lの反射光の進行方向を変える偏光ビームスプリッ
タ6と、この反射光を受光する光検出器7とを備えてい
る。
【0022】レーザダイオード8は、例えば、赤色レー
ザ、青色レーザ等のレーザ光Lを偏光ビームスプリッタ
6及び対物レンズ5を介して光ディスク2に照射する。
偏光ビームスプリッタ6は、光ディスク2からの反射光
を光検出器7に向けて反射する。
【0023】光検出器7は、例えば、図2に示すよう
に、トラック上に照射されたレーザ光Lの反射光によっ
て形成されるビームスポットSPを受光する4分割され
た受光面RA,RB,RC及びRDを備えている。受光
面RA,RB,RC及びRDの分割方向は、トラックに
沿った方向と、トラックに直交する方向である。受光面
RA,RB,RC及びRDは、それぞれ受光した光の光
量に応じた電流を発生し、I/Vアンプ12に出力す
る。
【0024】光ピックアップ4は、図1において矢印A
1及びA2で示す光ディスク2の略半径方向、すなわ
ち、光ディスク2のトラックピッチの方向に移動可能に
図示しない支持機構によって支持されており、トラッキ
ングアクチュエータ9及びスレッドアクチュエータ10
によって駆動される。スレッドアクチュエータ10は、
スレッドドライバ51から供給される駆動電流によって
駆動され、光ピックアップ4を光ディスク2の略半径方
向に位置決めする。トラッキングアクチュエータ9は、
トラッキングドライバ52から供給される駆動電流によ
って駆動され、スレッドアクチュエータ10によって位
置決めされた光ピックアップ4をさらに所望のトラック
に合わせる。
【0025】即ち、トラッキングアクチュエータ9は、
光ディスク2のトラックピッチの方向に光ピックアップ
4の位置を微調整する。これに対し、スレッドアクチュ
エータ10は、同じく光ディスク2のトラックピッチ方
向に光ピックアップ4の位置を粗調整する。
【0026】また、光ピックアップ4は、図1において
矢印B1及びB2で示すフォーカス方向に移動可能に支
持されており、フォーカスアクチュエータ11によって
フォーカス方向B1及びB2に位置決めされる。
【0027】I/Vアンプ12は、光検出器7の受光面
RA,RB,RC及びRDからそれぞれ出力される電流
を電圧信号SA,SB,SC及びSDに変換してマトリ
クス回路13に出力する。
【0028】マトリクス回路13は、I/Vアンプ12
から入力される電圧信号SA,SB,SC及びSDに基
づいて、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラ
ー信号TE及びプルイン信号PIを生成し、サーボコン
トローラ21に出力する。
【0029】フォーカスエラー信号FEは、光ディスク
2に対する上記した対物レンズ5のフォーカス方向の距
離に応じた信号である。なお、フォーカスエラー信号F
Eの生成方法は、例えば、非点収差法等の周知の方法が
用いられる。
【0030】トラッキングエラー信号TEは、光ピック
アップ4の目標トラックの中心からの変位に応じた値の
信号である。このトラッキングエラー信号は、例えば、
上記の信号SA,SB,SC及びSDを用いて、(SA
+SB)−(SC+SD)の演算を行うことにより生成
することができる。このトラッキングエラー信号TE
は、通常、プッシュプル信号と呼ばれている。
【0031】プルイン信号PIは、上記の信号SA、S
B、SC及びSDを用いて、SA+SB+SC+SDの
演算を行うことにより生成される和信号である。このプ
ルイン信号PIは、フォーカスサーボの制御及び後述の
線形位置誤差信号の生成に用いられる。
【0032】メインコントローラ20は、ディスク駆動
装置1を総合的に制御する。このメインコントローラ2
0は、例えば、光ピックアップ4の目標トラックやフォ
ーカス位置等の情報をサーボコントローラ21に出力す
る等の種々の処理を行う。また、複数の異なる回転速度
でディスクを駆動可能なシステムでは、メインコントロ
ーラ20は、回転速度を示す回転速度指示信号を生成
し、サーボコントローラ21に出力する。サーボコント
ローラ21は、回転速度指示信号に従って、スピンドル
制御信号を生成し、スピンドルドライバ54に出力す
る。このような制御によって、本実施形態のディスク駆
動装置1は、光ディスク2を異なる回転速度で回転させ
ることができる。
【0033】図3は、サーボコントローラ21の構成を
示す機能ブロック図である。図3に示すように、サーボ
コントローラ21は、フォーカスコントロール部22
と、トラッキングコントロール部23と、スピンドルコ
ントロール部24と、オフセット除去部25と、エンコ
ーダ部28とを有する。
【0034】フォーカスコントロール部22には、フォ
ーカスエラー信号FE及びプルイン信号PIが入力され
る。フォーカスコントロール部22は、フォーカスエラ
ー信号FEに基づいて、光ピックアップ4の対物レンズ
5を光ディスク2に対してフォーカス方向の目標位置に
追従させるフォーカス誤差補正信号22sを生成し、こ
れをフォーカスドライバ51に出力する。この処理によ
ってフォーカスサーボがかかる。また、フォーカスコン
トロール部22は、フォーカスサーボをかける際に、フ
ォーカスアクチュエータ11を上下に動かしながらフォ
ーカスエラー信号FEの変化を監視する、いわゆるサー
ボ引き込み動作を行う。なお、サーボ引き込み動作につ
いては周知の技術であるので詳細な説明は省略する。
【0035】トラッキングサーボコントロール部23
は、エンコーダ部28から出力される線形位置誤差信号
Fに基づいて、光ピックアップ4を目標トラックに追従
させるトラッキング誤差補正信号23sa及びスレッド
誤差補正信号23sbを生成し、これらの誤差補正信号
をそれぞれトラッキングドライバ52及びスレッドドラ
イバ51に出力する。
【0036】スピンドルコントロール部24は、スピン
ドルモータ(SPM)3を所定の回転速度で回転させる
スピンドル誤差補正信号24sを生成し、これをスピン
ドルドライバ54に出力する。スピンドルコントロール
部24は、光ディスク2にデータが記録されている場合
には、光ピックアップ4の再生したデータに基づいて、
スピンドルモータ3の回転速度を検出し、この検出され
た回転速度と目標回転速度との誤差に基づいて上記のス
ピンドル誤差補正信号24sを生成する。また、光ディ
スク2にデータが記録されていない場合には、スピンド
ルモータ3から入力されるパルス信号FGに基づいて特
定される回転速度と目標回転速度との誤差に基づいて上
記スピンドル誤差補正信号24sを生成する。
【0037】オフセット除去部25は、マトリクス回路
13から出力されるプルイン信号PIに含まれる光ディ
スク2の回転周期に同期したオフセット成分を除去して
新たなプルイン信号PI’を生成し、この新しいプルイ
ン信号PI’をエンコーダ部28に出力する。このオフ
セット除去部25は、オフセット算出部26と、減算処
理部27とを有する。
【0038】オフセット算出部26は、光ディスク2の
回転によって、マトリクス回路13から出力されるプル
イン信号PIを所定のサンプリングレートでサンプリン
グし、サンプリングされたプルイン信号PIの数値デー
タ列に基づいて、プルイン信号PIに含まれる光ディス
ク2の回転周期に同期したオフセット成分を算出する。
このオフセット成分をキャンセル信号CSLとする。オ
フセット算出部26における処理は、トラッキングサー
ボをかける前に実行される。減算処理部27は、トラッ
キングサーボをオンした際に、オフセット算出部26で
算出されたキャンセル信号CSLを用いて、マトリクス
回路13から出力されるプルイン信号PIからキャンセ
ル信号CSLをリアルタイムに減算し、新たなプルイン
信号PI’としてエンコーダ部28に出力する。
【0039】エンコーダ部28は、マトリクス回路13
から入力された周期性をもつトラッキングエラー信号T
E及びプルイン信号PIに基づいて、光ピックアップ4
の目標トラックからの位置誤差に一意に対応する線形位
置誤差信号Fを生成し、トラッキングコントロール部2
3に出力する。
【0040】図4は、図3に示すサーボコントローラ2
1を構成するためのハードウエアの一例を示すブロック
図である。上記したフォーカスコントロール部22、ト
ラッキングコントロール部23、スピンドルコントロー
ル部24、オフセット除去部25及びエンコーダ部28
は、図4に示すハードウエア、例えばプロセッサ33及
びプロセッサ33を制御するためのソフトウエアによっ
て構成される。図4に示すように、サーボコントローラ
21にはクロック信号CKが供給される。サーボコント
ローラ21の各構成部分は、クロック信号CK及びこの
クロック信号CKを基準に生成したクロック信号で動作
する。なお、クロック信号CKは、外部から供給する代
わりに、サーボコントローラ21の内部で発生すること
もできる。
【0041】図4において、A/D変換器36a〜36
cは、マトリクス回路13から入力されるアナログ信号
からなるフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラ
ー信号TE及びプルイン信号PIを所定のサンプリング
レートでディジタル信号に変換し、これらをプロセッサ
33に入力する。
【0042】ROM34は、上記したフォーカスコント
ロール部22、トラッキングコントロール部23、スピ
ンドルコントロール部24、オフセット除去部25及び
エンコーダ部28における処理を規定するソフトウェア
(プログラム)及び必要なデータなどを記憶している。
プロセッサ33は、ROM34に記憶されたプログラム
を実行し、各種制御信号、新たなプルイン信号PI’、
線形位置誤差信号F等を算出する。RAM35は、プロ
セッサ33に入力されたデータを一時的に記憶したり、
プロセッサ33における処理等に必要な各種データを記
憶する。
【0043】D/A変換器37a〜37dは、プロセッ
サ33によって算出されるフォーカス誤差補正信号22
s、トラッキング誤差補正信号23sa、スレッド誤差
補正信号23sb及びスピンドル誤差補正信号24sを
アナログ信号に変換し、フォーカスドライバ53、トラ
ッキングドライバ52、スレッドドライバ51及びスピ
ンドルドライバ54に出力する。
【0044】次に、本実施形態のディスク駆動装置1の
動作について説明する。上述したように、本実施形態の
ディスク駆動装置1では、光ピックアップ4において、
光ディスク2から反射されたレーザ光のビームスポット
が4つの受光面RA,RB,RC及びRDにそれぞれ分
割され、各受光面の受光光量に応じて出力された電流信
号がI/Vアンプ12に出力され、I/Vアンプ12に
よって、4つの受光面に対応する4つの電圧信号SA,
SB,SC及びSDが変換され、マトリクス回路13に
出力される。
【0045】マトリクス回路13において、I/Vアン
プ12から入力された電圧信号SA,SB,SC及びS
Dに基づいて、フォーカスエラー信号FE、トラッキン
グエラー信号TE及びプルイン信号PIが生成され、サ
ーボコントローラ21に出力される。
【0046】サーボコントローラ21において、図3に
示すように、フォーカスエラー信号FE及びプルイン信
号PIに基づいて、フォーカスコントロール部22によ
ってフォーカス誤差補正信号22sが生成され、フォー
カスドライバ53に出力される。オフセット除去部25
において、プルイン信号PIに含まれる光ディスク2の
回転周期に同期したオフセット成分が除去され、新たな
プルイン信号PI’が生成される。エンコーダ部28に
よって、新たなプルイン信号PI’及びトラッキングエ
ラー信号TEに基づいて、目標トラックからの位置誤差
に一意に対応する線形位置誤差信号Fが生成される。
【0047】トラッキングコントロール部23におい
て、線形位置誤差信号Fに応じて、目標トラックに追従
させるトラッキング誤差補正信号23sa及びスレッド
誤差補正信号23sbが生成され、これらの誤差補正信
号23sa及び23sbがそれぞれトラッキングドライ
バ52及びスレッドドライバ51に出力される。
【0048】さらに、スピンドルコントロール部24に
おいて、光ピックアップ4によって再生したデータまた
はスピンドルモータ3からの回転速度に応じたパルス信
号FGに基づいて、スピンドルモータ3が目標の回転速
度に制御するためのスピンドル誤差補正信号24sが生
成され、スピンドルドライバ54に出力される。
【0049】上述した制御動作によって、フォーカスサ
ーボ、トラッキングサーボ及びスピンドルサーボがそれ
ぞれかけられ、光ディスク2は、スピンドルモータ3に
よって目標の回転速度で駆動され、また、光ピックアッ
プ4が対物レンズ5を介して射出されたレーザビームL
が光ディスク2上のトラックにフォーカスした状態で、
目標のトラックに追従するように制御される。
【0050】次に、本実施形態のディスク駆動装置1に
おけるサーボコントローラ21の特徴について説明す
る。本実施形態のディスク駆動装置1では、サーボコン
トローラ21に供給されるクロック信号CKの周波数が
通常より高く設定され、これによってサーボ系全体の伝
達関数の位相余裕不変で利得を上げることができる。以
下、ディスク駆動装置のサーボ系の伝達特性を用いて、
この特徴について説明する。
【0051】図5及び図6は、フォーカスサーボの伝達
関数を示すグラフである。なお、ここでいうフォーカス
サーボは、例えば、図3に示すサーボコントローラ21
の機能ブロック図において、フォーカスコントロール部
22を指す。さらに、図6に示す伝達関数は、サーボコ
ントローラ21に供給されるクロック信号CKの周波数
が図5の場合に比べて2倍高くしたときの伝達関数であ
る。
【0052】図5及び図6において、横軸は周波数、縦
軸は利得(GAIN)及び位相をそれぞれ示している。
なお、これらの図面において、横軸のメモリは、対数
(LOG)表示された周波数に対応している。また、各
グラフにおいて、左側の縦軸のメモリはdB表示された
利得に対応し、右側の縦軸のメモリは、角度に対応す
る。
【0053】図5に示すように、信号の周波数がPHz
のとき、位相特性が最大値付近の値を取る。さらに、図
6において、サーボコントローラ21のクロック信号C
Kの周波数を2倍に高くした場合、伝達関数の利得特性
及び位相特性がともに高周波数帯域側に拡張する。図6
に示すように、周波数がほぼ2PHzのとき、位相特性
が最大値付近の値を取る。即ち、サーボコントローラ2
1のクロック信号CKの周波数を2倍高くすることによ
って、サーボコントローラ21が安定して制御可能な周
波数帯域がほぼ2倍に拡大した結果となる。
【0054】図7は、サーボ系全体の伝達関数の一例を
示すグラフである。なお、図7において、フォーカスサ
ーボ系を例にその利得特性及び位相特性を示している。
フォーカスサーボ系とは、例えば、I/Vアンプ12、
マトリクス回路13のフォーカス誤差信号FEを生成す
る部分回路、サーボコントローラ21におけるフォーカ
スコントロール部22、フォーカスドライバ53及びフ
ォーカスアクチュエータ11を含むフォーカス制御系全
体をいう。図7に示すように、フォーカスサーボ系で
は、位相余裕が十分取れるように位相特性が操作されて
いる。その利得特性は、図示のように周波数が高くなる
につれて利得が低下していく。利得が0dBのとき、位
相特性がピーク値を取る。
【0055】図7に示す伝達特性において、位相のピー
クが高域側に移動すれば、その分位相余裕不変で利得を
上げることが可能になる。即ち、光ディスク2を高い回
転速度で駆動しても、サーボ制御系が安定してそれに追
従することができる。また、サーボ系の伝達関数の利得
を大きくすることによって、光ピックアップ4において
発生した共振が、フォーカスエラー信号FE及びトラッ
キングエラー信号TEなどに現れず、制御の安定性が改
善され、より高い回転速度でディスクを駆動することが
できる。
【0056】なお、上述した図5〜図7は、サーボコン
トローラ21のうち、フォーカスサーボの伝達特性を示
しているが、本発明は、フォーカスサーボに限定される
ことなく、サーボコントローラの動作クロック信号CK
の周波数を高くすることにより、他のサーボ制御系、例
えばトラッキングサーボ、スレッドサーボ及びスピンド
ルサーボについても、同じ結果が得られる。また、図1
に示す本実施形態のディスク駆動装置1において、光デ
ィスク2を例に示しているが、本発明は光ディスクに限
定されるものではなく、例えば、光磁気ディスクにも適
用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
駆動装置によれば、サーボコントローラの動作クロック
信号の周波数を高めることにより、フォーカス、トラッ
キング、スレッド、スピンドルなど各制御対象の制御安
定性を保ったまま利得を上げることができる。即ち、サ
ーボ制御系の安定度不変で、ディスクの高速回転駆動に
おける定常特性を、回転速度を上げる前の定常特性とほ
ぼ同等にすることが可能になる。また、本発明のディス
ク駆動装置によれば、フォーカスサーボ、トラッキング
サーボなどの利得を上げることができるので、光ピック
アップにおいて発生した共振が、フォーカスエラー信号
及びトラッキングエラー信号などに現れることが防止で
き、サーボ制御の安定性を向上できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク駆動装置の一実施形態を
示す構成図である。
【図2】レーザビームのスポットを分割して検出する光
検出器の概念を説明するための図である。
【図3】サーボコントローラの構成を示す機能ブロック
図である。
【図4】サーボコントローラを構成するためのハードウ
ェア構成の一例を示すブロック図である。
【図5】フォーカスサーボの伝達関数の一例を示すグラ
フである。
【図6】サーボコントローラの動作クロック信号の周波
数を高めた場合のフォーカスサーボの伝達関数を示すグ
ラフである。
【図7】フォーカスサーボの制御系全体の伝達関数の一
例を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ディスク駆動装置、2…光ディスク、3…スピンド
ルモータ、4…光ピックアップ、8…レーザダイオー
ド、9…トラッキング(TR)アクチュエータ、10…
スレッド(SL)アクチュエータ、12…I/Vアンプ
(I/V Amp)、13…マトリクス回路、20…メ
インコントローラ、21…サーボコントローラ、22…
フォーカスコントロール部、23…トラッキングコント
ロール部、24…スピンドルコントロール部、33…プ
ロセッサ、51…スレッドドライバ(SLD)、52…
トラッキングドライバ(TRD)、53…フォーカスド
ライバ(FCD)、54…スピンドルドライバ(SP
D)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 BC06 CC05 CC06 FG24 GM14 5D090 AA01 CC04 EE11 EE18 FF01 FF07 FF21 HH01 HH03 5D109 KA04 KB05 KB23 KD05 KD11 KD31 5D118 AA13 BA01 CA11 CA13 CC12 CD02 CD03 CF06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクを回転させる回転手段と、 上記ディスクにレーザ光を照射しこのレーザ光の反射光
    を受光し、受光した光に応じた読み取り信号を出力する
    光ピックアップと、 上記読み取り信号に応じて、上記ディスクに照射したレ
    ーザ光が目標のトラックからの変位を検出し、当該検出
    結果に応じた誤差信号を出力する誤差信号生成手段と、 所定の周波数のクロック信号に応じて動作し、上記誤差
    信号に応じて上記変位を補正するための補正信号を生成
    するサーボ制御手段と、 上記補正信号に応じて、上記光ピックアップの位置を調
    整する調整手段とを有し、上記サーボ制御手段に供給さ
    れる上記クロック信号の周波数は、通常より高く設定さ
    れていることを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 【請求項2】上記誤差信号生成手段は、フォーカス誤差
    を示すフォーカスエラー信号とトラッキング誤差を示す
    トラッキングエラー信号を出力する請求項1記載のディ
    スク駆動装置。
  3. 【請求項3】上記サーボ制御手段は、上記フォーカスエ
    ラー信号に応じて、上記フォーカス誤差を補正するため
    のフォーカス誤差補正信号を生成し、フォーカス調整手
    段に出力する請求項2記載のディスク駆動駆動装置。
  4. 【請求項4】上記サーボ制御手段は、上記トラッキング
    エラー信号に応じて、上記トラッキング誤差を補正する
    ためのトラッキング誤差補正信号を生成し、トラッキン
    グ調整手段に出力する請求項2記載のディスク駆動装
    置。
  5. 【請求項5】上記サーボ制御手段は、上記回転手段から
    得られた回転情報に応じて、目標の回転速度との誤差に
    応じてスピンドル誤差補正信号を生成して、上記回転手
    段に出力する請求項2記載のディスク駆動駆動装置。
  6. 【請求項6】上記回転手段は、上記スピンドル誤差補正
    信号に応じて、回転速度を制御する請求項5記載のディ
    スク駆動装置。
  7. 【請求項7】上記サーボ制御手段は、上記トラッキング
    誤差に応じて、上記トラッキング誤差を補正するための
    スレッド誤差補正信号を生成し、スレッド調整手段に出
    力する請求項2記載のディスク駆動装置。
  8. 【請求項8】上記回転手段は、複数の異なる回転速度で
    上記ディスクを回転させる請求項1記載のディスク駆動
    装置。
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