JP2003287855A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP2003287855A
JP2003287855A JP2002089520A JP2002089520A JP2003287855A JP 2003287855 A JP2003287855 A JP 2003287855A JP 2002089520 A JP2002089520 A JP 2002089520A JP 2002089520 A JP2002089520 A JP 2002089520A JP 2003287855 A JP2003287855 A JP 2003287855A
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photosensitive material
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JP2002089520A
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Motoi Suzuki
基 鈴木
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性を低下することなく、複数の処理液を
個々に排出するための複数の操作部の誤操作を防止す
る。 【解決手段】 排液操作ユニット106の上面フラット
面部106Aに操作制限プレート118を着脱可能に配
置した。この操作制限プレート118の厚肉部118B
では、レバー部112A、114Aの回動軌跡上に操作
制限プレート118が存在するためにこのままでは、操
作ができない。一方、薄肉部118Cでは、レバー部1
16Aが貫通孔118Aから完全に突出しているため、
回動操作が可能となる。なお、操作制限プレート118
を取り外せば全ての操作コック112、114の操作が
可能である。このように、操作性に制限を加えること
で、誤操作を回避した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を現像液
が貯留された現像槽、定着液が貯留された定着槽、水洗
水が貯留された水洗槽に順次浸漬して処理する感光材料
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】感光材
料処理装置では、現像槽、定着槽、水洗槽が設けられて
おり、現像槽には、現像液が貯留され、定着槽には定着
液が貯留され、水洗槽には水洗槽が貯留されている。こ
の状態で、現像液及び定着液を所定の温度に加温してお
き、感光材料を搬送すると、まず現像液に浸漬され、続
いて定着液、水洗水の順に浸漬されることで、処理液処
理が行われる。処理液処理後は、乾燥部へ送り込み、所
定の温度に加温された乾燥風を吹き付けたり、予め加熱
されたヒートローラに接触させながら搬送することで、
乾燥処理が行われ排出される。
【0003】各処理液槽には、槽内の処理液を排出する
ための配管が設けられている。排出のための配管は、そ
れぞれの処理槽(現像槽、定着槽、水洗槽)毎に設けら
れているが、この配管を開閉するための開閉弁を操作す
る操作部(操作コック)は、装置側面の所定の位置に併
設配置されている。
【0004】操作コックはそれぞれ同一形状で配列され
ているが、ステッカに名称(例えば、「現像」等)をつ
けたり、色分けしたりして、それぞれの操作コックが対
応する配管を明示している。これにより、操作者は、こ
の明示を確認することで、必要な操作コックを操作し
て、処理液を排出することができるようになっている。
【0005】ここで、特に現像槽、定着槽では前述のよ
うに各槽内で加温されるが、該槽内に処理液の有無を検
出するセンサを持たない処理装置では、液の有無に拘ら
ず、電源を投入することで、それぞれの槽に対応する加
温手段(例えばヒータ)が動作する。
【0006】この場合、処理液が存在しない状態で加温
が実行されると、加熱防止のサーモスタットや温度ヒュ
ーズが作動して、装置が緊急停止してしまうことにな
る。
【0007】現像液や定着液は、年に数回、例えば、大
型連休、夏休み、冬休み等の長期停止する前後に、各槽
から排出する。このように、現像液、定着液用の排出の
操作コックは稀に操作される機会がある。
【0008】一方、水洗水は、毎日の運転終了時に排出
を行って、水洗槽に溜まる汚れを排出し、水垢の発生を
防止する作業を行うことが通例となっており、頻繁に操
作コックを操作する機会がある。
【0009】しかしながら、水洗水を排出するつもり
で、別の操作コックを操作してしまうと、現像液又は定
着液が排出されてしまい、次の日の電源投入時に、現像
槽又は定着槽が所謂空焚き状態となり、緊急停止を強い
られ、復帰に時間がかかり、結果として作業効率の低下
を招いている。
【0010】これを解決するために、液面レベルセンサ
を各槽に設けることが考えられるが、廉価版の処理装置
では、採用することは難しい。
【0011】また、現像液及び定着液排出用の操作コッ
クを別の場所、例えば、装置内として普段は見えないよ
うにすることが考えられるが、専用のスペースが必要と
なり、装置全体のスペースが拡大することになり好まし
くない。また、稀に操作する操作コックではあるが、そ
の操作性が悪くなるという問題も生じる。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、現状の装置仕
様のままで操作性を低下することなく、複数の処理液を
個々に排出するための複数の操作部の誤操作を防止する
ことができる感光材料処理装置を得ることが目的であ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光材料を現像液が貯留された現像槽、定着液が貯
留された定着槽、水洗水が貯留された水洗槽に順次浸漬
して処理する感光材料処理装置であって、前記現像槽に
貯留された現像液を排出する現像液排出配管と、前記定
着槽に貯留された定着液を排出する定着液排出配管と、
前記水洗槽に貯留された水洗水を排出する水洗水排出配
管と、がそれぞれ独立して設けられた処理液排出配管
と、前記処理液排出配管の各配管途中に設けられた開閉
弁の開閉を操作可能な操作部が独立して設けられ、該操
作部が互いに併設されて配置された開閉操作部と、を有
し、前記開閉操作部において、複数の操作部を頻繁に操
作する操作部と、稀に操作する操作部とに分類し、分類
された操作部間で操作性を異ならせたことを特徴として
いる。
【0014】請求項1記載の発明によれば、操作部を頻
繁に操作する機会のあるものと、稀にしか操作する機会
がないものとに分類し、それぞれ操作性を異ならせる。
【0015】この操作性の違いにより、頻繁に操作する
操作部の操作に慣れた操作者は違和感を生じ、操作部の
取り違いに気づく。
【0016】例えば、稀に操作する操作部側の操作性
を、頻繁に操作する操作部の操作性を悪くすることが好
ましい。
【0017】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、通常状態で、前記頻繁に操作する
操作部を操作可能状態とし、前記稀に操作する操作部を
操作禁止状態としておくことを特徴としている。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、稀に操作
する操作部の操作を禁止状態としておけば、操作しよう
としてもすぐには操作ができず、操作部の取り違いに気
づかせることができる。
【0019】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記操作禁止状態が、前記稀に操
作する操作部の操作軌跡上に着脱可能に配設されたスト
ッパ部材により機能することを特徴としている。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、稀に操作
する操作部の操作を禁止する場合、操作部の操作軌跡上
にストッパ部材を配設する。これにより、稀に操作する
操作部の操作ができず、誤操作を防止することができ
る。このストッパ部材は着脱可能であるため、必要に応
じて取り外すことで、稀に操作する操作部の操作が可能
となる。
【0021】請求項4に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記操作禁止状態が、稀に操作す
る操作部を遮蔽する着脱可能な遮蔽部材により機能する
ことを特徴としている。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、稀に操作
する操作部の操作を禁止する場合、操作部を遮蔽部材に
より遮蔽する。遮蔽することで通常は、操作者には見え
ない状態となり、誤操作が起こり得ない。また、この遮
蔽部材ストッパ部材は着脱可能であるため、必要に応じ
て取り外すことで、稀に操作する操作部の操作が可能と
なる。
【0023】請求項5に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記操作部が段階的な操作手順を
必要とする構成とし、前記頻繁に操作する操作部の操作
段階数を、前記稀に操作する操作部の操作段階数よりも
少なくすることを特徴としている。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、分類した
操作部において、頻繁に操作する操作部の操作段階数
を、前記稀に操作する操作部の操作段階数よりも少なく
する。一般に操作者は、頻繁に操作する操作段階に慣れ
ているため、この操作段階数を踏んでも操作できない場
合、操作部を取り違いに気づく。これにより、誤操作を
防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1及び図
2には第1の実施の形態に係る自動現像装置10の概略
構成が示されている。この自動現像装置10は、ケーシ
ング12の内部に処理液処理部14及び乾燥部16が設
けられており、画像が焼付けされたシートフィルム18
の現像処理を行う。
【0026】処理液処理部14の処理槽20は、複数の
仕切り壁22によって現像液を貯留する現像槽24、定
着液を貯留する定着槽26、水洗水を貯留する水洗槽2
8に分割されている。現像槽24、定着槽26、水洗槽
28のそれぞれには、複数のローラ対30とガイド32
によってシートフィルム18の搬送経路を形成する処理
ラック34、36、38が配設されている。
【0027】また、現像槽24の上流側には、挿入ロー
ラ対40が設けられ、水洗槽28の処理ラック38に
は、シートフィルム18の表面から水を絞り取るスクイ
ズ部42が設けられている。また、現像槽24と定着槽
26との間、並びに定着槽26と水洗槽28との間に
は、クロスオーバーラック44が配設されており、この
クロスオーバーラック44に形成されたクロスオーバー
ガイド部44Aに案内されて、シートフィルム18が受
け渡されるようになっている。
【0028】この処理液処理部14では、挿入ローラ対
40によって引き入れたシートフィルム18を現像液、
定着液、水洗水に順次浸漬して処理液処理し、スクイズ
部42で表面に付着した水分を除去しながら乾燥部16
へ向けて送り出す。
【0029】乾燥部16は、ヒートローラを含む多数の
ローラを千鳥状態に配置したローラ群46によってシー
トフィルムを上方に向けて搬送する搬送路が形成されて
おり、シートフィルム18を搬送しながら乾燥風発生手
段(図示省略)によって発生させた乾燥風を温風吐出部
48からシートフィルム18の表面へ吹き付けて乾燥処
理する。乾燥処理されたシートフィルム18は、上部の
ターン部50から処理液処理部14の上部に設けられた
排出トレイ52へ向けて排出される。
【0030】上記現像槽24、定着槽26、水洗槽28
の底面には、排出パイプ部100、102、104がそ
れぞれ一体的に形成されており、配管パイプ100、1
02、104の一端部が取り付けられている。この配管
パイプ100、102、104の他端部は、それぞれ独
立して、図2の左側側壁部54の排液操作ユニット10
6へ配設されている。
【0031】図1に示される如く、排液操作ユニット1
06は、側壁54の下部から外側へ突出するように設け
られた箱形状とされている。この箱状とされた中空部を
前記3本の配管パイプ100、102、104が通過す
るようになっている。
【0032】また、箱上の中空部内の配管パイプ10
0、102、104には、開閉弁108(図4参照)が
取り付けられており、この開閉弁108の上方には、回
転操作することで、弁体が開閉するシャフト110が設
けられており、前記排液操作ユニット106の上面フラ
ット面部106Aに突出されている。この突出されたシ
ャフトには操作コック112、114、116が取り付
けられている。操作コック112、114、116は前
記上面フラット面部106A上で回転操作されるように
なっている。
【0033】図3に示される如く、操作コック112、
114、116は、半径方向に突出するレバー部112
A、114A、116Aを備え、このレバー部112
A、114A、116Aを把持して、90°回動するこ
とで、この回動範囲両端部において、弁体を開状態又は
閉状態とすることができる構造となっている。
【0034】前記排液操作ユニット106の上面フラッ
ト面部106Aには、操作制限プレート118が載置さ
れている。この操作制限プレート118はその外形が上
面フラット面部106Aとほぼ同一とされ、操作コック
112、114、116と対応する部分に操作コック1
12、114、116を模った貫通孔118Aが設けら
れている。これにより、操作制限プレート118は、操
作コック112、114、116を回避するように前記
上面フラット面部106Aに載置可能となる。
【0035】また、この操作制限プレート118は、肉
厚方向の段差が設けられ、厚肉部118Bと、薄肉部1
18Cとに分かれている。厚肉部118Bは、前記現像
液排出用の操作コック112と定着液排出用の操作コッ
ク114とに対応しており、前記貫通孔118Aも厚肉
となっている。このため、厚肉部118Bの貫通孔11
8Aに挿入された操作コック112、114は回動操作
が操作制限プレート118によって阻止されることにな
る。
【0036】一方、薄肉部118Cは、前記水洗水用の
操作コック116に対応しており、前記貫通孔118A
も薄肉となっている。このため、薄肉部118Cの貫通
孔118Aに挿入された操作コック116は、レバー部
116Aが完全に貫通孔118Aから抜き出ており、こ
のレバー部116Aの回動軌跡と操作制限プレート11
8との干渉がなく、自由に操作可能となる。
【0037】なお、操作制限プレート118は、着脱可
能であるため、前記操作を阻止している現像液排出用の
操作コック112又は定着液排出用の操作コック114
を操作したい場合には、取り外すことが可能となってい
る。
【0038】以下に第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0039】シートフィルム18が挿入されると、ま
ず、現像槽24内に貯留された現像液の液面から、略垂
直に液中へ進入し、底部へと至る。
【0040】底部では、このシートフィルム18をUタ
ーンさせ、現像液の液面から略垂直に排出される。
【0041】この間、シートフィルム18は、略U字状
の搬送パス長/搬送速度で決まる時間、現像液に浸漬さ
れ所定の現像処理が行われる。
【0042】現像槽24から排出されたシートフィルム
18は、クロスオーバーラック44のクロスオーバーガ
イド44Aにより、隣接する定着槽26へ送り込まれ、
上記現像槽24と同様の搬送経路で定着液中を通過す
る。
【0043】定着液から排出されたシートフィルム18
は、クロスオーバーガイド44Aにより、隣接する水洗
槽28へ送り込まれ、上記現像槽24及び定着槽26と
同様の搬送経路で水洗水を通過する。
【0044】水洗槽28から排出したシートフィルム1
8は、乾燥部16により、乾燥風が吹き付けられて乾燥
された後、排出トレイ52へ排出される。
【0045】上記自動現像機10において、水洗槽28
の水洗水は、1日の稼動が終了すると、水洗槽28内の
水洗水を排出し、水洗槽28内の汚れを除去すると共
に、放置することで発生する水垢を防止するようにして
いる。
【0046】この水洗水の排出は、側壁54の下部に設
けられた排液操作ユニット106の水洗水排出用の操作
コック116を回動操作する。このとき、操作コック1
16は、操作制限プレート118の貫通孔118Aに収
容されているが、この貫通孔118Aの周囲は、薄肉部
118Cであり、レバー部116Aが貫通孔118Aの
上から完全に突出しているため、操作を妨げることはな
く、通常の操作で配管パイプ104に設けられた開閉弁
108を開状態とすることができる。
【0047】ここで、水洗水排出用の操作コック116
を操作する際、この水洗水用の操作コック116と、現
像液排出用の操作コック112又は定着液排出用の操作
コック114が併設されているため、誤って現像液排出
用の操作コック112又は定着液排出用の操作コック1
14を操作する場合がある。
【0048】従来、このような誤操作があると、現像液
又は定着液が排出され、次の稼動の際に電源をオンする
ことで、現像液又は定着液を加温するヒータ等の加温手
段が作動してしまい、所謂空焚きをしてしまうことがあ
った。
【0049】しかし、この現像液排出用の操作コック1
12又は定着液排出用の操作コック114は、操作制限
プレート118の厚肉部118Bに位置する貫通孔11
8Aに収容されており、レバー部112A、114Aが
ほとんど貫通孔118Aの上から突出していない。この
ため、レバー部112A、114Aを把持して回動操作
しようとしても、貫通孔118Aの周囲がストッパとな
り、この回動を阻止することができる。これにより、誤
って現像液又は定着液が排出されることを防止すること
ができる。
【0050】以上説明したように、第1の実施の形態で
は、排液操作ユニット106の上面フラット面部106
Aに操作制限プレート118を着脱可能に配置した。こ
の操作制限プレート118には、厚肉部118Bと薄肉
部118Cとがあり、厚肉部118Bには、現像液及び
定着排出用の操作コック112、114を対応させて貫
通孔118Aへ収容し、薄肉部118Cには、水洗水排
出用の操作コック116を対応させ貫通孔118Aへ収
容した。厚肉部118Bでは、レバー部112A、11
4Aの回動軌跡上に操作制限プレート118が存在する
ためにこのままでは、操作ができない。一方、薄肉部1
18Cでは、レバー部116Aが貫通孔118Aから完
全に突出しているため、回動操作が可能となる。なお、
操作制限プレート118を取り外せば全ての操作コック
112、114の操作が可能である。このように、操作
性に制限を加えることで、誤操作を回避した。
【0051】なお、第1の実施の形態では、排液操作ユ
ニット106の上面フラット面部106Aに、厚肉部1
18Bと薄肉部118Cとを有する操作制限プレート1
18を載置して、現像液及び定着液排出用の操作コック
112、114の操作を阻止し、かつ水洗水排出用の操
作コック116の操作を許可するようにしたが、図5に
示される如く、現像液及び定着液排出用の操作コック1
12、114を遮蔽する遮蔽部材120を着脱可能に配
置するようにしてもよい。
【0052】(第2の実施の形態)以下に本発明の第2
の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態
において、上記第1の実施の形態と同一構成部分につい
ては同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
【0053】第2の実施の形態の特徴は、前記操作コッ
ク112、114の操作に制限を加えるという目的は、
前記第1の実施の形態と同様であるが、その手段を操作
コック112、114の構造によって達成したものであ
る。
【0054】図6に示される如く、操作コック112、
114は、レバー部112A、114Aが設けられた円
筒部122と、この円筒部122に収容可能であり、開
閉弁108のシャフト(図6では、図示省略)に取り付
けられたロック部材124とで構成されている。なお、
ロック部材124は、円筒部122内において、引張コ
イルばね126の付勢力で引き込み状態を維持してい
る。
【0055】ロック部材124には、接線方向の突出部
124Aが一体形成されており、前記円筒部122にお
けるこの突出部124Aに対応する部分は、切欠部12
2Aが形成されている。これにより、円筒部122と、
ロック部材124とは通常は一体回転する構造である。
【0056】切欠部122Aには、ストッパピン128
が設けられている。このストッパピン128は、前記突
出部124Aの回転軌跡上に存在しており、通常は操作
コック112、114のレバー部112A、114Aを
把持して回動しようとすると、一体回転するロック部材
124の突出部124Aがこのストッパピン128に当
接して、回動が阻止される。
【0057】一方、ロック部材124を引張コイルばね
126の付勢力に抗して円筒部122の上方に引き上げ
るという第1の動作段階を経て、その後第2の動作段階
としてレバー部112A、114Aを回動すると、ロッ
ク部材124が引き上げられることで、突出部124A
の移動軌跡がストッパピン128の先端よりも上とな
り、回動が可能となる。
【0058】このような2段階動作の構造を持つ操作コ
ック112、114を現像液排出用の操作コック112
と、定着液排出の操作コック114として適用し、水洗
水排出用の操作コック116としては前記第1の実施の
形態と同様に1段階動作で回動可能な構造とすること
で、頻繁に操作する水洗水排出用の操作コック116
は、1段階の動作で開放状態とすることができ、稀に操
作する現像液及び定着液排出用の操作コック112、1
14は、開放動作のために2段階の動作が必要となり、
この動作の段階数の差で誤操作を防止することができ
る。
【0059】なお、上記第2の実施の形態におけるに現
像液及び定着液排出用の操作コック112、114にお
いて、戻りの動作(閉じ動作)を容易とするべく、突出
部124Aとストッパピン128との少なくとも何れか
一方の当り面を傾斜面とすることで、戻りの動作を1段
階の動作で行うことも可能である。
【0060】(第3の実施の形態)以下に本発明の第3
の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態
において、上記第1の実施の形態と同一構成部分につい
ては同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
【0061】第3の実施の形態の特徴は、前記操作コッ
ク112、114の操作に制限を加えるという目的は、
前記第1の実施の形態と同様であるが、その手段を操作
コック112、114の構造によって達成したものであ
る。
【0062】図7に示される如く、操作コック112、
114は、レバー部112A,114Aが設けられた円
筒部132と、この円筒部132に収容可能であり、開
閉弁108のシャフト(図7では図示省略)に直接取り
付けられたロック部材134とで構成されている。
【0063】ロック部材134には、下端部に拡径され
たフランジ部134Aが一体形成されており、その上面
に一対の突起部136が形成されている。前記円筒部1
32の下端面には、この一対の突起部136に対応する
部分に突起部132Aが形成されている。通常は、円筒
部132側の突起部132Aが、前記一対の突起部13
6の間に収容されている。
【0064】また、フランジ134Aとロック部材13
4を収容する空間の底面との間には、圧縮コイルばね1
38が取り付けられている。この圧縮コイルばね138
の付勢力で、前記円筒部132側の突起部132Aが一
対の突起部136の間に収容された状態が保持される。
【0065】この状態で、通常は操作コック112、1
14のレバー部112A、114Aを把持して回動しよ
うとすると、円筒部132側の突起部132Aがロック
部材134の一対の突起部136の間に収容されている
ため、回動が阻止される。
【0066】一方、ロック部材134を円筒部132の
下方に圧縮コイルばね138の付勢力に抗して押圧する
という第1の動作段階を経て、その後第2の動作段階と
して操作コック112、114を回動すると、円筒部1
32側の突起部132Aが一対の突起部136の間に抜
け出るため、回動が可能となる。
【0067】このような2段階動作の構造を持つ操作コ
ック112、114を現像液排出用の操作コック112
と、定着液排出の操作コック114として適用し、水洗
水排出用の操作コック116としては前記第1の実施の
形態と同様に1段階動作で回動可能な構造とすること
で、頻繁に操作する水洗水排出用の操作コック116
は、1段階の動作で開放状態とすることができ、稀に操
作する現像液及び定着液排出用の操作コック112、1
14は、開放動作のために2段階の動作が必要となり、
この動作の段階数の差で誤操作を防止することができ
る。
【0068】なお、上記第3の実施の形態におけるに現
像液及び定着液排出用の操作コック112、114にお
いて、戻りの動作(閉じ動作)を容易とするべく、円筒
部132側の突起部132Aと、ロック部材134側の
一対の突出部136との少なくとも何れか一方の当り面
を傾斜面とすることで、戻りの動作を1段階の動作で行
うことも可能である。
【0069】(第4の実施の形態)以下に本発明の第4
の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態
において、上記第1の実施の形態と同一構成部分につい
ては同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
【0070】図8に示される如く、第4の実施の形態に
おける現像液及び定着液排出用の操作コック112、1
14、116のレバー部112A、114A、116A
には、マグネットスイッチ150の一部を構成するマグ
ネット部152が取り付けられている。また、レバー部
112A、114A、116Aの回動軌跡の開き側位置
には、センサ部154が取り付けられている。センサ部
154は、制御装置156に接続されている。制御装置
156では、センサ部154からの信号によって、操作
コック112、114、116のレバー部112A、1
14A、116Aが閉じ位置にあるか開き位置にあるか
を判別し、開き位置、すなわち(センサ部154にマグ
ネット部152が対向したときの信号に応じて)アラー
ム装置158へ信号を送出するようになっている。この
信号によりアラーム装置158が作動して、ブザー又は
表示等の警告を発することができる。
【0071】なお、上記では、マグネットセンサ150
を用いたが、図9に示される如く、レバー部112A、
114A、116Aの開き位置にフォトダイオード16
0を配設し、レバー部112A、114A、116Aの
有無によって出力信号が変化するようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、現状の装
置仕様のままで操作性を低下することなく、複数の処理
液を個々に排出するための複数の操作部の誤操作を防止
することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る自動現像装置の外観を
示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る自動現像装置の概略図
である。
【図3】第1の実施の形態に係る排液操作プレートの斜
視図である。
【図4】第1の実施の形態に係る排液操作プレートの内
部構造を示す断面図である。
【図5】第1の実施の形態の変形例に係る排液操作プレ
ートの斜視図である。
【図6】第2の実施の形態に係り、(A)は開閉弁の斜
視図、(B)はロック時の開閉弁の一部断面図、(C)
はロック解除字の開閉弁の一部断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係り、(A)は開閉弁の斜
視図、(B)はロック時の開閉弁の一部断面図、(C)
はロック解除字の開閉弁の一部断面図である。
【図8】第4の実施の形態に係る操作コックの平面図で
ある。
【図9】第4の実施の形態の変形例に係る操作コックの
平面図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置 18 シートフィルム 24 現像槽 26 定着槽 28 水洗槽 34 処理ラック 54 縦壁 100、102、104 配管パイプ 106 排液操作ユニット 108 開閉弁 110 シャフト 112 操作コック(現像液排出用) 112A レバー部 114 操作コック(定着液排出用) 114A レバー部 116 操作コック(水洗水排出用) 116A レバー部 118 操作制限プレート 118A 貫通孔 118B 厚肉部 118C 薄肉部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を現像液が貯留された現像槽、
    定着液が貯留された定着槽、水洗水が貯留された水洗槽
    に順次浸漬して処理する感光材料処理装置であって、 前記現像槽に貯留された現像液を排出する現像液排出配
    管と、前記定着槽に貯留された定着液を排出する定着液
    排出配管と、前記水洗槽に貯留された水洗水を排出する
    水洗水排出配管と、がそれぞれ独立して設けられた処理
    液排出配管と、 前記処理液排出配管の各配管途中に設けられた開閉弁の
    開閉を操作可能な操作部が独立して設けられ、該操作部
    が互いに併設されて配置された開閉操作部と、を有し、 前記開閉操作部において、複数の操作部を頻繁に操作す
    る操作部と、稀に操作する操作部とに分類し、分類され
    た操作部間で操作性を異ならせたことを特徴とする感光
    材料処理装置。
  2. 【請求項2】 通常状態で、前記頻繁に操作する操作部
    を操作可能状態とし、前記稀に操作する操作部を操作禁
    止状態としておくことを特徴とする請求項1記載の感光
    材料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記操作禁止状態が、前記稀に操作する
    操作部の操作軌跡上に着脱可能に配設されたストッパ部
    材により機能することを特徴とする請求項2記載の感光
    材料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記操作禁止状態が、稀に操作する操作
    部を遮蔽する着脱可能な遮蔽部材により機能することを
    特徴とする請求項2記載の感光材料処理装置。
  5. 【請求項5】 前記操作部が段階的な操作手順を必要と
    する構成とし、前記頻繁に操作する操作部の操作段階数
    を、前記稀に操作する操作部の操作段階数よりも少なく
    することを特徴とする請求項1記載の感光材料処理装
    置。
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