JP2003287830A - 放射線画像情報記録装置における集束グリッドの位置調整方法及び装置 - Google Patents

放射線画像情報記録装置における集束グリッドの位置調整方法及び装置

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JP2003287830A
JP2003287830A JP2002089580A JP2002089580A JP2003287830A JP 2003287830 A JP2003287830 A JP 2003287830A JP 2002089580 A JP2002089580 A JP 2002089580A JP 2002089580 A JP2002089580 A JP 2002089580A JP 2003287830 A JP2003287830 A JP 2003287830A
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Masaru Sato
優 佐藤
Yasuyoshi Ota
恭義 大田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放射線の照射時における集束グリッドの移動位
置を容易且つ高精度に調整することのできる放射線画像
情報記録装置における集束グリッドの位置調整方法及び
装置を提供する。 【解決手段】カウンタ84には、SHOT信号と、波形
整形器90によって波形が整形された増幅回路64の出
力信号とが入力される。カウンタ84は、ショットスイ
ッチ20が押されてから蓄積性蛍光体シートPに実際に
放射線が照射されるまでの時間を測定する。CPU80
はこの時間に基づいて、放射線が照射される際、蓄積性
蛍光体シートPの中心線とグリッド34の中心線とが一
致するパルスモータ36のパルスレート、あるいはタイ
マ82の設定時間を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線源から放射
された放射線を被写体を介して放射線画像記録担体に導
き、前記被写体の放射線画像情報を記録する放射線画像
情報記録装置における集束グリッドの位置調整方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射線源から放出される放射
線を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積さ
れ、その後、可視光等の励起光を照射すると蓄積された
エネルギ強度に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝
尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像
情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備えてなる蓄積性蛍
光体シートに一旦潜像として記録し、この蓄積性蛍光体
シートにレーザ光等の励起光を照射して得られる輝尽発
光光を光電的に読み取って得られた画像信号を写真感光
材料等の記録媒体、あるいは、CRT(Cathode Ray Tu
be)等の表示装置に被写体の放射線画像を可視像として
出力させる放射線画像情報記録読取装置、いわゆる、C
R(Computed Radiography)装置が知られている。
【0003】このようなCR装置では、放射線撮影時に
被写体を透過した必要な放射線以外の散乱放射線が発生
する。この散乱放射線を含む放射線画像情報に基づいて
画像を形成すると、画像のコントラストが低下し、診断
価値の高い放射線画像が得られなくなってしまう。従っ
て、CR装置には、散乱放射線を除去または減少させる
散乱線除去用のグリッドが不可欠である。
【0004】ここで、グリッドは、放射線を吸収する鉛
等の物質からなる吸収はくと、放射線を吸収せずに透過
させる中間物質(例えば、木、紙、アルミニウム等)か
らなる透過はくとを交互に且つ正確に配置し、吸収はく
により散乱放射線を吸収除去するように構成している。
【0005】グリッドには、撮影目的、撮影条件等に応
じた種々のものがあるが、その中でも、前記吸収はくの
面を放射線の照射方向に合わせて傾斜させ、その延長を
放射線源に集束するように構成した集束グリッド(フォ
ーカシンググリッドとも呼ばれる)が広汎に使用されて
いる。この集束グリッドは、通常、前記吸収はくの像に
よる被写体情報の損失を防ぐため、放射線照射中に動か
して使用される。
【0006】ところで、前記集束グリッドは、吸収はく
が傾斜しているため、放射線の照射中における集束グリ
ッドの位置と放射線源の位置との関係を適切に調整して
おかないと、散乱放射線ではない必要な放射線の一部が
吸収はくによって吸収されてしまい、良好な放射線画像
を得ることができなくなってしまう。
【0007】そこで、従来のCR装置では、放射線画像
情報の撮影開始指示がなされてから放射線が蓄積性蛍光
体シートに照射されるまでの時間をタイマ回路を用いて
調整可能に構成しており、このタイマ回路の時定数を調
整つまみを用いて調整することで、集束グリッドの移動
位置に合わせて放射線が照射されるようにしている。な
お、撮影開始指示から放射線が照射されるまでの時間
は、放射線源の機差や経時的変化によって異なるため、
放射線源の交換時や定期的なメンテナンス時において調
整作業が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
調整つまみを用いた調整作業では、例えば、蓄積性蛍光
体シートに放射線を照射することで記録された放射線画
像情報を可視画像として目視確認し、集束グリッドの縞
模様の有無に応じて調整つまみを調整し、再度放射線を
蓄積性蛍光体シートに照射して可視画像を目視確認す
る、といった試行錯誤を繰り返す方法が採られている。
従って、調整作業が煩雑であるだけでなく、調整に長時
間を要するといった不具合が指摘されている。
【0009】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、放射線の照射中における集束グリッ
ドの移動位置を容易且つ高精度に調整することのできる
放射線画像情報記録装置における集束グリッドの位置調
整方法及び装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、放射線源から放射された放射線を被写
体を介して放射線画像記録担体に導き、前記被写体の放
射線画像情報を記録する放射線画像情報記録装置におけ
る集束グリッドの位置調整方法であって、前記放射線が
前記放射線画像記録担体に照射されたことを検出するス
テップと、前記放射線画像情報の撮影開始指示信号が出
力されてから前記放射線画像記録担体に前記放射線が照
射されるまでの時間を計測するステップと、照射中にお
ける前記放射線の透過率が最大となる位置に前記集束グ
リッドが移動するよう、前記集束グリッドを移動させる
移動部を前記時間に従って調整するステップと、を含む
ことを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0011】また、本発明は、放射線源から放射された
放射線を被写体を介して放射線画像記録担体に導き、前
記被写体の放射線画像情報を記録する放射線画像情報記
録装置における集束グリッドの位置調整方法であって、
前記放射線が前記放射線画像記録担体に照射されたこと
を検出するステップと、前記放射線画像情報の撮影開始
指示信号が出力されてから前記放射線画像記録担体に放
射線が照射されるまでの時間を計測するステップと、前
記撮影開始指示信号が出力されてから、照射中における
前記放射線の透過率が最大となる位置に前記集束グリッ
ドが移動するまでの所要時間を求めるステップと、前記
所要時間に一致させるべく前記時間を調整するステップ
と、を含むことを特徴とする(請求項2記載の発明)。
【0012】また、本発明は、放射線源から放射された
放射線を被写体を介して放射線画像記録担体に導き、前
記被写体の放射線画像情報を記録する放射線画像情報記
録装置における集束グリッドの位置調整装置であって、
前記放射線が前記放射線画像記録担体に照射されたこと
を検出する放射線検出部と、前記放射線画像情報の撮影
開始指示信号が出力されてから前記放射線画像記録担体
に前記放射線が照射されるまでの時間を計測する時間計
測部と、照射中における前記放射線の透過率が最大とな
る位置に前記集束グリッドが移動するよう、前記時間に
従って前記集束グリッドを移動させる移動部と、を備え
ることを特徴とする(請求項3記載の発明)。
【0013】また、本発明は、放射線源から放射された
放射線を被写体を介して放射線画像記録担体に導き、前
記被写体の放射線画像情報を記録する放射線画像情報記
録装置における集束グリッドの位置調整装置であって、
前記集束グリッドを移動させる移動部と、前記放射線が
前記放射線画像記録担体に照射されたことを検出する放
射線検出部と、前記放射線画像情報の撮影開始指示信号
が出力されてから前記放射線画像記録担体に前記放射線
が照射されるまでの時間を計測する時間計測部と、前記
時間を調整する時間調整部と、を備え、前記時間調整部
は、前記撮影開始指示信号が出力されてから、照射中に
おける前記放射線の透過率が最大となる位置に前記集束
グリッドが移動するまでの所要時間に一致させるべく、
前記時間を調整することを特徴とする(請求項4記載の
発明)。
【0014】これら請求項1〜4記載の発明によれば、
撮影開始指示信号が出力されてから放射線が放射線画像
記録担体に照射されるまでの時間を計測し、その時間に
従って集束グリッドの移動位置を調整し、あるいは、集
束グリッドの移動位置に応じて前記時間を調整すること
により、放射線の照射タイミングと集束グリッドの移動
位置との関係を容易且つ高精度に調整することができ
る。
【0015】また、前記放射線検出部は、前記放射線を
検出することで前記放射線画像記録担体に対する放射線
照射量を積算し、前記放射線照射量が所定量となった時
点で前記放射線源に照射停止信号を出力するフォトタイ
マであることを特徴とする(請求項5記載の発明)。
【0016】前記フォトタイマを放射線検出部として兼
用することにより、専用の検出部を設けることなく、前
記放射線が前記放射線画像記録担体に照射されたことを
検出することができ、これによって装置コストを低下さ
せることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る放射線画像情報記録
装置における集束グリッドの位置調整方法及び装置につ
いて、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0018】本発明が適用される実施形態である放射線
撮影システム10は、基本的には、図1に示すように、
放射線発生装置12と、放射線撮影装置14とから構成
される。
【0019】放射線発生装置12は、放射線を発生させ
る放射線管16(放射線源)と、放射線管16に高電圧
を供給する高電圧発生部18と、放射線の照射を開始す
るためのショットスイッチ20と、放射線発生装置12
全体の制御を行う制御部22とを備える。
【0020】放射線撮影装置14は、撮影部24と、フ
ォトタイマ26と、グリッド制御部28とを備える。
【0021】撮影部24は、放射線が入射すると発光す
るシンチレータ30と、シンチレータ30の後方に配設
されるグリッド34と、グリッド34の後方に配設され
る蓄積性蛍光体シートPとを備える。
【0022】グリッド34は、図2に示すように、放射
線を吸収する鉛等の物質からなる吸収はく35aと、放
射線を吸収せずに透過させる中間物質(例えば、木、
紙、アルミニウム等)からなる透過はく35bとを交互
に且つ正確に配置して構成され、被写体32を透過した
直接線を通過させ、被写体32から発生した散乱放射線
を通過させないようにするものである。本実施形態のグ
リッド34は、吸収はく35a及び透過はく35bの面
の延長を放射線管16に集束するように構成した集束グ
リッドである。また、グリッド34はグリッド制御部2
8の制御によって回転する後述するパルスモータ36
(移動部)の駆動作用下に矢印X方向に移動する移動グ
リッドである。
【0023】図3に示すように、グリッド34の上辺中
央部には凸部50が形成され、凸部50には長孔52が
形成されている。グリッド34の上辺両端部および下辺
両端部はガイドローラ54a〜54dで案内され、矢印
X方向に対して垂直な方向への動きが規制される。一
方、パルスモータ36の回転軸38には回転板40の一
端側が噛合し、パルスモータ36が配される面と反対側
の面にはパルスモータ36の回転軸38から距離Lだけ
離間した部位にピン42がグリッド34方向に指向して
延在する。ピン42は長孔52に係合する。従って、グ
リッド34は、パルスモータ36の回転作用下に、中心
線Cを中心に矢印X1および矢印X2方向にそれぞれ距
離Lの範囲内で往復運動する。
【0024】フォトタイマ26は、受光した放射線に対
応する電気信号の積分値が所定値に達したとき、放射線
の照射を停止させる信号を放射線発生装置12の制御部
22に出力する。フォトタイマ26は、光電子増倍管6
0を備える。光電子増倍管60は、シンチレータ30の
発光量に比例した電流を発生する。この電流は、電流電
圧変換器62で電圧に変換された後、増幅回路64で増
幅され、さらに積分回路66で積分される。積分回路6
6の出力端子は比較器68の一方の入力端子に接続さ
れ、比較器68の他方の入力端子には基準電圧設定器7
0が接続される。比較器68において両者が比較され、
積分された出力電圧値が基準電圧に達したと判定された
場合、比較器68は放射線の照射を遮断する信号を放射
線発生装置12の制御部22に出力する。
【0025】グリッド制御部28はCPU80を備え、
CPU80には、タイマ82、カウンタ(時間計測部)
84、メモリ86、モータドライバ88及び放射線発生
装置12の制御部22が接続される。
【0026】タイマ82は、計測する時間を記憶するレ
ジスタ83を備える。タイマ82はCPU80の指令に
よって時間計測を開始し、レジスタ83に設定された時
間に達したとき、CPU80に対して割り込み信号を出
力する。
【0027】カウンタ84には、放射線発生装置12の
制御部22からのSHOT信号(撮影開始指示信号)
と、波形整形器90によって波形整形された増幅回路6
4の出力信号とが入力される。カウンタ84は、ショッ
トスイッチ20が押されてから(SHOT信号がハイレ
ベルになってから)、蓄積性蛍光体シートPに実際に放
射線が照射されるまで(波形整形器90の出力が初めて
変化するまで)の時間を測定する。測定された時間は、
CPU80に出力される。
【0028】CPU80は、カウンタ84から供給され
る測定時間に基づいて、放射線が照射される際、蓄積性
蛍光体シートPの中心線とグリッド34の中心線Cとを
一致させることのできるパルスモータ36のパルスレー
トを算出する。なお、蓄積性蛍光体シートPの中心線
は、放射線管16から出力される放射線の主軸と一致す
るように設定されているものとする。
【0029】メモリ86には、予め固定値として与えら
れるパルスモータ36のパラメータ(後述する起動パル
スレートf1、運転パルスレートf2、停止時間t0、
総パルス数ST、加減速時間と定速時間の比)と、予め
固定値として与えられるタイマ82のパラメータ(後述
する所定時間T1)とが記憶されている。
【0030】放射線撮影システム10は、基本的には以
上のように構成されるものであり、次に、その動作並び
に作用効果について、グリッド34の位置調整方法との
関係として以下詳細に説明する。
【0031】図4は、放射線撮影システム10の概略動
作を説明するフローチャートである。グリッド34の位
置調整は、放射線撮影システム10の出荷前、出荷後に
放射線管16を交換したとき、あるいは、所望のメンテ
ナンスを行うとき等に行われる(ステップS1)。グリ
ッド34の位置調整が終了すると、放射線撮影システム
10は通常の放射線撮影に供される(ステップS2)。
【0032】図5は、本発明の第1実施形態に係るグリ
ッド34の位置調整方法の手順を説明するフローチャー
トである。なお、レジスタ83には、メモリ86から読
み出された所定時間T1が固定値として設定される。
【0033】まず、ステップS11aにおいて1回目の
放射線テスト撮影が行われる。このときの各種信号のタ
イミングチャートを図6に示す。
【0034】ショットスイッチ20が押されると、制御
部22はSHOT信号をローレベルからハイレベルにす
る。SHOT信号の立ち上がりエッジ(あるいはハイレ
ベル)を検出したCPU80は、タイマ82に対して所
定時間T1の計時開始を指示する。一方、SHOT信号
の立ち上がりエッジを検出したカウンタ84は、この時
点から時間計測を開始する。
【0035】タイマ82のレジスタ83に設定した所定
時間T1が経過すると、CPU80はSHOTGO信号
をローレベルからハイレベルにし、制御部22に出力す
る。SHOTGO信号の立ち上がりエッジ(あるいはハ
イレベル)を検出した制御部22は、高電圧発生部18
に対して高電圧を発生するよう指示を出す。高電圧の供
給を受けた放射線管16は、固有の遅延時間経過後、放
射線を出力する。出力された放射線はシンチレータ30
に入射し、フォトタイマ26によってその照射量が検出
される。その際、フォトタイマ26を構成する増幅回路
64の出力は波形整形器90を介してカウンタ84に入
力されている。波形整形器90の出力信号が立ち上がる
時点が放射線の照射が開始された時点であり、カウンタ
84はこの時点で時間計測を終了する。すなわち、カウ
ンタ84はショットスイッチ20が押されてから、実際
に放射線が蓄積性蛍光体シートPに照射されるまでの時
間T0を計測する。
【0036】ステップS12aにおいて、時間T0に基
づいて、パルスモータ36のパルスレートが算出され
る。
【0037】ここで、ショットスイッチ20が押されて
から、放射線が蓄積性蛍光体シートPに照射されるまで
の間のグリッド34の動作について説明する。
【0038】図7〜図9は、グリッド34の移動動作を
説明する状態遷移図である。ショットスイッチ20が押
される前、グリッド34は、蓄積性蛍光体シートPの中
心線D2から距離Lだけ変位したラインD1に中心線C
が設定された状態で停止している(図7参照)。ショッ
トスイッチ20が押されると、パルスモータ36が駆動
され、グリッド34は矢印X2方向に移動を開始し、蓄
積性蛍光体シートPの中心線D2を経由し(図8参
照)、蓄積性蛍光体シートPの中心線D2から距離Lだ
け変位したラインD3に至る(図9参照)。図7〜図9
に示すように、矢印X2方向の移動(ラインD1→中心
線D2→ラインD3)を往路移動とし、矢印X1方向の
移動(ラインD3→中心線D2→ラインD1)を復路移
動とする。グリッド34は、図6に示すようにショット
スイッチ20が押されてから、往路移動(1回目)→復
路移動→往路移動(2回目)を行い、各移動時の中間時
点で中心線Cが蓄積性蛍光体シートPの中心線D2を通
過する。この場合、グリッド34の2回目の往路移動の
中間でグリッド34の中心線Cと蓄積性蛍光体シートP
の中心線D2とが一致するようにパルスモータ36のパ
ルスレートを設定するものとして説明する。
【0039】なお、グリッド34の総移動距離、すなわ
ち、パルスモータ36に与える総パルス数STは、中心
線Cが蓄積性蛍光体シートPの中心線D2を通過する回
数によって予め設定され、また、往路移動と復路移動の
間には停止時間t0を設定しているものとする。一方、
パルスモータ36の起動パルスレートf1は、起動時に
パルスモータ36が脱調しないようなパルスレートとし
て予め与えられ、グリッド34の定速移動速度を決める
運転パルスレートf2は、グリッド34の吸収はく35
aの縞模様が蓄積性蛍光体シートPに記録されないよう
なパルスレートとして予め与えられる。さらに、図6に
おいて、パルスモータ36の加速(減速)時間をt1、
定速時間をt2とすると、両者の関係は加速トルクの関
係等から決定される。この関係は、例えば、(t1×
2):t2=1:3の関係にするのが一般的とされてお
り、この関係に従ってパルスレートを求める。
【0040】求められた時間T0、予め与えられた停止
時間t0、総パルス数ST、起動パルスレートf1、運
転パルスレートf2、及び、前述した加速(減速)時間
t1と定速時間t2との比率関係から、パルスモータ3
6の加速(減速)時間t1、定速時間t2及び加速(減
速)パルスレートf3を求める。算出された加速(減
速)時間t1、定速時間t2及び加速(減速)パルスレ
ートf3は、メモリ86に記憶される。
【0041】次に、ステップS13aでは、起動パルス
レートf1、運転パルスレートf2、及びステップS1
2aで算出された加速(減速)時間t1、定速時間t
2、加速(減速)パルスレートf3に従ってパルスモー
タ36を駆動し、これらのパルスレートの設定が適切で
あるか否かを確認するために2回目の放射線テスト撮影
が行われる。ステップS14aでは、蓄積性蛍光体シー
トPに記録された放射線画像情報を光電的に読み取って
得られた画像信号をフイルムあるいはCRTに可視像と
して出力し、目視による画像品質の確認が再度行われ
る。
【0042】この場合、第1の実施形態では、ステップ
S12aにおける1回のパルスレート算出処理のみによ
って、放射線が蓄積性蛍光体シートPに照射される時点
でグリッド34の中心線Cが蓄積性蛍光体シートPの中
心線D2を通過するように設定することができる。この
結果、グリッド34を透過する放射線量が最大となる状
態において、蓄積性蛍光体シートPに放射線画像情報を
記録することができる。
【0043】図10は、本発明の第2実施形態に係るグ
リッド34の位置調整方法を説明するフローチャートで
ある。第1実施形態ではパルスモータ36のパルスレー
トを調整するのに対し、第2実施形態ではパルスレート
を固定し、タイマ82の設定時間を調整する点で異な
る。なお、CPU80は、時間調整部として機能する。
【0044】ステップS11bにおいて、図5のステッ
プS11aと同様に、放射線のテスト撮影(1回目)が
行われ、ショットスイッチ20が押されてから実際に放
射線が蓄積性蛍光体シートPに照射されるまでの時間T
0が算出される。
【0045】ステップS12bでは、時間T0に基づい
てタイマ82に設定される設定時間が算出される。第2
実施形態においては、パルスモータ36のパルスレート
は固定されており、グリッド34の移動パターンも往路
移動(1回目)→復路移動→往路移動(2回目)となる
ように固定されているものとする。従って、グリッド3
4が1往復半するのに要する移動時間T3は予め与えら
れる。
【0046】次に、時間T0とグリッド34の移動時間
T3との時間差Δtが求められる。そして、予めタイマ
82に設定された所定時間T1と時間差Δtの差(T1
−Δt)が算出され、この演算結果は調整後の設定時間
(T1−Δt)としてタイマ82のレジスタ83に設定
される。
【0047】ステップS13bでは、ステップS12b
で算出された設定時間(T1−Δt)が適切であるか否
かを確認するために2回目の放射線テスト撮影が行われ
る。ステップS14bで、蓄積性蛍光体シートPに記録
された放射線画像情報を光電的に読み取って得られた画
像信号をフイルムあるいはCRTに可視像として出力
し、目視による画像品質の確認が行われる。
【0048】タイマ82の設定時間(T1−Δt)が調
整された後、図4のステップS2に示されるように、通
常の放射線撮影が行われる。このとき、グリッド34が
移動を開始してから、グリッド34の中心線Cが蓄積性
蛍光体シートPの中心線D2を通過するとき、放射線の
照射が開始される。
【0049】なお、図6に示す第1実施形態および図1
1に示す第2実施形態では、放射線の照射時間がグリッ
ド34の移動速度に比して十分に短いものとし、放射線
の照射が開始されるとき、蓄積性蛍光体シートPの中心
線D2とグリッド34の中心線Cとが一致するように調
整している。これに対して、放射線の照射時間がグリッ
ド34の移動速度を無視できない場合、放射線照射開始
時間と終了時間の中間時点において蓄積性蛍光体シート
Pの中心線D2とグリッド34の中心線Cとが一致する
ように調整することが望ましい。
【0050】以上説明した第1実施形態および第2実施
形態のグリッド34の位置調整方法及び装置によれば、
パルスモータ36のパルスレートおよびタイマ82の設
定時間を自動的に算出することができるため、放射線の
照射タイミングに対するグリッド34の位置調整を正確
且つ短時間に行うことができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、放射線
が放射線画像記録担体に照射されるまでの時間から、放
射線の照射中における集束グリッドの移動位置を容易且
つ高精度に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の放射線撮影システムの制御回路ブ
ロック図である。
【図2】図1に示すグリッドのII−II線縦断面図であ
る。
【図3】グリッドの移動機構を説明する斜視説明図であ
る。
【図4】本実施形態の放射線撮影システムの概略動作を
説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態に係るグリッドの位置調
整方法を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態に係るグリッドの位置調
整時における放射線テスト撮影時の各信号のタイミング
チャートである。
【図7】グリッドの移動動作を説明する状態遷移図であ
る。
【図8】グリッドの移動動作を説明する状態遷移図であ
る。
【図9】グリッドの移動動作を説明する状態遷移図であ
る。
【図10】本発明の第2実施形態に係るグリッドの位置
調整方法を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態に係るグリッドの位置
調整時における放射線テスト撮影時の各信号のタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
10…放射線撮影システム 12…放射線
発生装置 14…放射線撮影装置 16…放射線
管 18…高電圧発生部 20…ショッ
トスイッチ 22…制御部 24…撮影部 26…フォトタイマ 28…グリッ
ド制御部 32…被写体 34…グリッ
ド 36…パルスモータ 60…光電子
増倍管 80…CPU 82…タイマ 84…カウンタ 86…メモリ 90…波形整形器 P…蓄積性蛍
光体シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01T 7/00 G01T 7/00 B G21K 4/00 G21K 4/00 L H05G 1/44 H05G 1/44 A Fターム(参考) 2G083 AA03 BB03 CC10 DD11 DD16 2G088 EE01 FF02 GG10 GG25 JJ12 JJ24 KK24 LL09 LL28 2H013 AC20 4C092 AA01 AB11 AB12 AC01 AC11 CD06 CE14 CF21 4C093 AA16 CA17 CA36 EB05 EB11 EB26 FA18 FA19 FA22 FA43 FA45 GA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線源から放射された放射線を被写体を
    介して放射線画像記録担体に導き、前記被写体の放射線
    画像情報を記録する放射線画像情報記録装置における集
    束グリッドの位置調整方法であって、 前記放射線が前記放射線画像記録担体に照射されたこと
    を検出するステップと、 前記放射線画像情報の撮影開始指示信号が出力されてか
    ら前記放射線画像記録担体に前記放射線が照射されるま
    での時間を計測するステップと、 照射中における前記放射線の透過率が最大となる位置に
    前記集束グリッドが移動するよう、前記集束グリッドを
    移動させる移動部を前記時間に従って調整するステップ
    と、 を含むことを特徴とする放射線画像情報記録装置におけ
    る集束グリッドの位置調整方法。
  2. 【請求項2】放射線源から放射された放射線を被写体を
    介して放射線画像記録担体に導き、前記被写体の放射線
    画像情報を記録する放射線画像情報記録装置における集
    束グリッドの位置調整方法であって、 前記放射線が前記放射線画像記録担体に照射されたこと
    を検出するステップと、 前記放射線画像情報の撮影開始指示信号が出力されてか
    ら前記放射線画像記録担体に放射線が照射されるまでの
    時間を計測するステップと、 前記撮影開始指示信号が出力されてから、照射中におけ
    る前記放射線の透過率が最大となる位置に前記集束グリ
    ッドが移動するまでの所要時間を求めるステップと、 前記所要時間に一致させるべく前記時間を調整するステ
    ップと、 を含むことを特徴とする放射線画像情報記録装置におけ
    る集束グリッドの位置調整方法。
  3. 【請求項3】放射線源から放射された放射線を被写体を
    介して放射線画像記録担体に導き、前記被写体の放射線
    画像情報を記録する放射線画像情報記録装置における集
    束グリッドの位置調整装置であって、 前記放射線が前記放射線画像記録担体に照射されたこと
    を検出する放射線検出部と、 前記放射線画像情報の撮影開始指示信号が出力されてか
    ら前記放射線画像記録担体に前記放射線が照射されるま
    での時間を計測する時間計測部と、 照射中における前記放射線の透過率が最大となる位置に
    前記集束グリッドが移動するよう、前記時間に従って前
    記集束グリッドを移動させる移動部と、 を備えることを特徴とする放射線画像情報記録装置にお
    ける集束グリッドの位置調整装置。
  4. 【請求項4】放射線源から放射された放射線を被写体を
    介して放射線画像記録担体に導き、前記被写体の放射線
    画像情報を記録する放射線画像情報記録装置における集
    束グリッドの位置調整装置であって、 前記集束グリッドを移動させる移動部と、 前記放射線が前記放射線画像記録担体に照射されたこと
    を検出する放射線検出部と、 前記放射線画像情報の撮影開始指示信号が出力されてか
    ら前記放射線画像記録担体に前記放射線が照射されるま
    での時間を計測する時間計測部と、 前記時間を調整する時間調整部と、 を備え、前記時間調整部は、前記撮影開始指示信号が出
    力されてから、照射中における前記放射線の透過率が最
    大となる位置に前記集束グリッドが移動するまでの所要
    時間に一致させるべく、前記時間を調整することを特徴
    とする放射線画像情報記録装置における集束グリッドの
    位置調整装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の装置において、 前記放射線検出部は、前記放射線を検出することで前記
    放射線画像記録担体に対する放射線照射量を積算し、前
    記放射線照射量が所定量となった時点で前記放射線源に
    照射停止信号を出力するフォトタイマであることを特徴
    とする放射線画像情報記録装置における集束グリッドの
    位置調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009162572A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Hitachi Ltd 放射線撮像装置、核医学診断装置及び位置調整装置
JP2010012024A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Fujifilm Corp 放射線画像撮影装置

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