JP2003287728A - 光部品 - Google Patents
光部品Info
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- JP2003287728A JP2003287728A JP2002353300A JP2002353300A JP2003287728A JP 2003287728 A JP2003287728 A JP 2003287728A JP 2002353300 A JP2002353300 A JP 2002353300A JP 2002353300 A JP2002353300 A JP 2002353300A JP 2003287728 A JP2003287728 A JP 2003287728A
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- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Abstract
いは偏波コントローラ等のように、ファラデー回転角を
変化させて光の偏波面を制御する光部品に関し、小型で
消費電力の小さな磁気回路を用いることができ、且つフ
ァラデー回転子の挿入損失を低く抑えることができる光
部品を提供することを目的とする。 【解決手段】ガーネット単結晶で形成されたファラデー
回転子1と、ファラデー回転子1の飽和磁界Hsより小
さい外部磁界Hをファラデー回転子1に印加する磁気回
路(12,14)とを有するように構成する。
Description
光スイッチ、あるいは偏波面コントローラ等のように、
ファラデー回転角を変化させて光の偏波面を制御する光
部品に関する。
Bi置換希土類鉄ガーネット膜で作製されるファラデー
回転子は、従来、光アイソレータに用いられるファラデ
ー回転子として光通信システムに多く使用されている。
近年、光アイソレータとは別の用途としてファラデー回
転子を利用した磁気光学式の光アッテネータや光スイッ
チ、及び偏波面コントローラ等がWDM(光多重通信)
システムに利用されるようになってきた。
転子は、外部磁界Hを印加したり、ファラデー回転子自
体を永久磁石にしたりすることにより、光入射面にほぼ
垂直な一方向に磁化の方向を揃えてファラデー回転を発
生させる。
テネータなどの光部品では、ファラデー回転子の光入射
面に対して斜め方向に変化させて外部磁界Hを印加し
て、ファラデー回転角を可逆的に変化させることにより
光部品を動作させている。
又はそれを超える大きさ(強度)の外部磁界Hを印加す
ることにより、ファラデー回転子の有する磁区構造に起
因する光の回折損失を低減している。ファラデー回転子
は液相エピタキシャル成長する際、成長方向に磁気的な
異方性(成長誘導磁気異方性)が発生し、結晶の成長方
向に容易に磁化し得る方位(磁化容易軸)ができる。こ
のため、光入射面が結晶成長方向にほぼ直交し、且つ熱
処理を施していないファラデー回転子の場合、光入射面
に対して斜め方向の外部磁界Hを印加しても、磁気モー
メントの方位は結晶の成長方向からほとんどずれない。
くの高温で熱処理して、成長誘導磁気異方性を減少させ
る。すると、磁化容易軸は結晶成長と同一方向の<11
1>方位ではなく、形状磁気異方性の効果により成長面
の面方向に近い方向にある別の<111>方位となる。
図8に示すように、<111>方位は基板上に4方位あ
る。第1の方位は基板面に垂直な<111>方位αであ
り、残りの3方位<111>方位β1、β2、β3は基
板面から約20°の角度をなし、<111>方位αから
みて方位β1−β2間、方位β2−β3間、方位β3−
β1間の角度はそれぞれ120°になっている。成長誘
導磁気異方性が減少すると磁気モーメントの方位は、円
板状に成長するエピタキシャル膜の形状的な効果によ
り、基板面に平行な方位を向き易くなる。そのため磁気
モーメントの方位は、基板面に平行な方位に最も近い方
位β1、β2、β3の3方位を向くことになる。これに
より、飽和磁界Hsを超える大きさの外部磁界Hの印加
方向の変化に応じてファラデー回転子の磁気モーメント
の方位を変化させることが可能になり、回転角が可変の
ファラデー回転子が得られる。
転子に印加する外部磁界Hとファラデー回転角との関係
を示すグラフである。横軸は外部磁界H(Oe)を表
し、縦軸はファラデー回転角(deg.)を表してい
る。曲線αは熱処理を施したファラデー回転子に外部磁
界Hを印加した場合のファラデー回転角を示し、曲線β
は、熱処理を施していないファラデー回転子に外部磁界
Hを印加した場合のファラデー回転角を示している。横
軸の値Hsβは、熱処理を施していないファラデー回転
子の飽和磁界Hsの大きさ(強度)を示している。横軸
の値Hsαは、熱処理を施したファラデー回転子の飽和
磁界Hsの大きさを示している。なお図9の例示では、
外部磁界Hはファラデー回転子を構成するガーネット単
結晶の成長方向であって、光入射出方向に印加してい
る。
界Hの方向の変化に合わせて、磁気モーメントの方位が
動きやすくなる。高温で長時間の熱処理を行うほど原子
の再配列が起こり、成長誘導磁気異方性はより減少す
る。しかし、同時に飽和磁界Hsもより大きくなる。そ
の結果、図9に示すように、成長誘導磁気異方性を熱処
理により減少させたファラデー回転子の飽和磁界Hsα
は、熱処理をしないファラデー回転子の飽和磁界Hsβ
よりかなり大きい値となる。
部磁界Hを発生させるための磁石(永久磁石又は電磁
石)が大型化してしまう。また、ファラデー回転角を可
変させるための合成磁界を構成する可変磁界を発生させ
る電磁石も大型化してしまい、そのためコイルに大きな
電流を流す必要が生じ、当該ファラデー回転子及び磁気
回路を搭載した光部品が大型化してしまうとともに製造
コストが上昇してしまうという問題が生じる。熱処理が
足りないと成長誘導磁気異方性が残り、外部磁界Hの方
向を変化させても磁気モーメントの方位は動かず、十分
にファラデー回転角が変化しない。
それ以上磁界を印加してもファラデー回転角が増加しな
い最小の大きさの磁界を飽和磁界Hsとしている。
磁気回路を用いることができ、且つファラデー回転子の
挿入損失を低く抑えることができる光部品を提供するこ
とにある。
単結晶で形成されたファラデー回転子と、前記ファラデ
ー回転子の飽和磁界Hsより小さい外部磁界Hを前記フ
ァラデー回転子に印加する磁気回路とを有することを特
徴とする光部品によって達成される。
ット単結晶は、BiaA3-aFe5-xMxO12(ここで、A
は、Y、Lu、Yb、Er、Ho、Dy、Tb、Gd、
Eu、Sm、Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caの一
種類以上の元素であり、aは、0.6≦a≦2.0を満
足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、
Ti、Au、Ir、Ptの一種類以上の元素であり、x
は、0≦x≦1.5を満足する。)で表されることを特
徴とする。
ット単結晶は、BibAcB3-b-cFe5-xMxO12(ここ
で、Aは、Y、Lu、Yb、Er、Ho、Eu、Sm、
Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caの一種類以上の元
素、BはTb、Gd、Dyの一種類以上の元素であり、
b及びcは、0.6≦b≦2.0、0.6<b+c≦
3.0を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、S
i、Ge、Ti、Au、Ir、Ptの一種類以上の元素
であり、xは、0≦x≦1.5を満足する。)で表され
ることを特徴とする。
路は、前記外部磁界Hの大きさを|H|とし、前期飽和
磁界Hsの大きさを|Hs|として、0.4×|Hs|
<|H|<|Hs|の範囲で前記外部磁界Hを印加する
ことを特徴とする。
路は、前記ファラデー回転子の光入射面に対して斜めに
前記外部磁界Hを印加することを特徴とする。
路は、複数の磁界の合成磁界として前記外部磁界Hを前
記ファラデー回転子に印加させることを特徴とする。
品について図1乃至図7を用いて説明する。まず、本実
施の形態による光部品の動作原理について図1乃至図4
を用いて説明する。図1は、磁気モーメントの方向と外
部磁界Hの大きさ(強度)の関係を説明する図である。
図2は、磁気モーメントの方向と回折光による光損失の
関係を説明する図である。図1及び図2は、熱処理を行
っていないファラデー回転子1を示している。また、フ
ァラデー回転子1の光入射面は、ガーネット単結晶の結
晶成長方向にほぼ直交している。
いないファラデー回転子1を構成するガーネット単結晶
は、結晶成長方向に磁化容易軸があるため、磁界無印加
状態でのファラデー回転子1内の磁気モーメント2は、
一部が磁化容易軸の一方向を向き、それ以外は逆方向を
向いて、異なる磁区構造が形成されている。
子1に飽和磁界Hsより大きな外部磁界Hを印加すると
磁気モーメント2は全域で一方向を向き、磁区の構造は
一様なものとなる。この状態のファラデー回転子1に対
し、例えば光通信で使用されている波長1550nmの
光Iiを入射させても、磁区の構造に起因する光損失
(挿入損失)は発生しない。ところが、飽和磁界Hsよ
り小さな外部磁界Hを印加すると、図2に示すように、
磁気モーメント2の一部は印加磁界の方向を向き、その
他の部分は逆方向を向いて、異なる磁区構造を持つこと
になる。図3は、熱処理をしていないファラデー回転子
1の磁区構造を示す顕微鏡写真である。図3に示すよう
に、ファラデー回転子1の磁区構造は回折格子状になっ
ている。磁界無印加状態で直線偏光の光をファラデー回
転子1に入射させ、出力光を偏光子を通して観察した。
倍率は50倍である。この状態のファラデー回転子1に
特定の偏波面を持つ光Iiを入射させると、磁気モーメ
ント2が正方向と逆方向の領域で異なる偏波面を持つ光
となる。そのため、図2に示すように、光の回折が生じ
て回折光Irが散乱光として出力されてしまい出力光I
oが減少して光損失が発生する。
1の磁気モーメントの方向と外部磁界Hの大きさ(強
度)の関係を説明する図である。なお、ファラデー回転
子1の光入射面は、ガーネット単結晶の結晶成長方向に
ほぼ直交している。
ファラデー回転子1を構成するガーネット単結晶は、磁
化容易軸が結晶成長と同一方向の<111>方位から、
成長面の面方向に近い方向にある別の<111>方位に
変化しているものの、磁界無印加状態でのファラデー回
転子1内の磁気モーメント2は、一部が磁化容易軸の一
方向を向き、それ以外は逆方向を向いて、異なる磁区構
造が形成されている。
ファラデー回転子1に飽和磁界Hsより大きな外部磁界
Hを印加した場合は、熱処理を行わないファラデー回転
子の場合と同様に磁気モーメント2は一方向を向き、磁
区の構造は一様なものとなり、光損失は発生しない。
処理を行ったファラデー回転子1に飽和磁界Hsより所
定量だけ小さな外部磁界Hを印加する場合、成長誘導磁
気異方性が失われているため、磁気モーメント2は外部
磁界Hの方向に近い方向に一様に向き、ファラデー回転
子1には明確な磁区構造が生じない。そのため飽和磁界
Hsより小さな外部磁界Hを印加しても、光の回折はわ
ずかしか起きず、光損失はほとんど発生しない。但し、
熱処理を行ったファラデー回転子1でも、外部磁界Hが
所定値より小さくなると磁区の構造が明確になり、回折
による光損失が発生する。
りファラデー回転子の成長誘導磁気異方性を除くと飽和
磁界Hsの大きさは大きくなるが、上述のように、飽和
磁界Hsより所定量小さな外部磁界Hを印加しても、光
損失はデバイスの特性上問題になるほど大きな値とはな
らない。このように、飽和磁界Hsより小さな外部磁界
Hを印加してファラデー回転角を制御すると、磁界を発
生させるための磁気回路が小型になり、電磁石の消費電
流も少なくすることが可能となる。その結果、ファラデ
ー回転子と磁気回路を用いた光部品の小型化、低消費電
力化が可能となる。
1に印加する外部磁界Hとファラデー回転角との関係を
示すグラフであり、図9に示した曲線αと同一の曲線を
示している。横軸は外部磁界H(Oe)を表し、縦軸は
ファラデー回転角(deg.)を表している。横軸の値
Hsは、熱処理を施したファラデー回転子の飽和磁界H
sの大きさを示している。また、横軸の値0.4×Hs
は、飽和磁界Hsのほぼ4割の大きさを示している。な
お図5では、ファラデー回転子を構成するガーネット単
結晶の成長方向であって、光入射出方向に外部磁界Hを
印加している。
行ったファラデー回転子1の飽和磁界Hsのほぼ4割の
強度より外部磁界Hが弱くなるとファラデー回転子1内
の磁区構造が明確になり、回折による光損失が増えてく
るので光部品としての特性上問題となってくる。従っ
て、光入射方向に外部磁界Hを印加したときの飽和磁界
Hsの大きさを|Hs|、外部磁界Hの大きさを|H|
とすると、|H|は|Hs|未満で、かつ|Hs|の4
割以上の磁界強度とすることが好ましい。すなわち、図
5の両矢印dで示す範囲で外部磁界Hの大きさ|H|を
用いるのが好ましい。熱処理をしたファラデー回転子1
に光の入射方向に飽和磁界Hsの4割の強度の外部磁界
Hを印加すると、磁気モーメント2はほぼ磁界方向を向
き、ファラデー回転角は飽和磁界Hsを印加した回転角
の約9割の値に達する。そのような条件では、明確な磁
区構造はできず、光損失も大きくならない。
単結晶は、BiaA3-aFe5-xMxO 12(ここで、Aは、
Y、Lu、Yb、Er、Ho、Dy、Tb、Gd、E
u、Sm、Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caの一種
類以上の元素であり、aは、0.6≦a≦2.0を満足
する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、T
i、Au、Ir、Ptの一種類以上の元素であり、x
は、0≦x≦1.5を満足する。)で表される。
ガーネット単結晶は、BibAcB3- b-cFe5-xMxO12
(ここで、Aは、Y、Lu、Yb、Er、Ho、Eu、
Sm、Nd、Pr、Ce、La、Pb、Caの一種類以
上の元素、BはTb、Gd、Dyの一種類以上の元素で
あり、b及びcは、0.6≦b≦2.0、0.6<b+
c≦3.0を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、I
n、Si、Ge、Ti、Au、Ir、Ptの一種類以上
の元素であり、xは、0≦x≦1.5を満足する。)で
表される。
TbやDyを使用すると、飽和磁界Hsを小さくするこ
とができ、磁気回路の小型化や消費電力の低減に有効で
ある。そして、その効果は、化学式において0<3−b
−c≦2.4の量とすると特に有効となる。
ラデー回転係数(回転角/回転子厚さ)が小さくなり、
所定のファラデー回転角を得るためにファラデー回転子
の厚さが厚くなり、単結晶膜の育成が困難になる。また
Bi量が化学式で2.0以上になると、単結晶膜のエピ
タキシャル成長時に育成条件が不安定になり、良好な品
質の単結晶膜が得られなくなる。従って、Bi量は上記
化学式において0.6≦a≦2.0、あるいは、0.6
≦b≦2.0の範囲が好ましい。
らの元素を添加することはファラデー回転子の飽和磁界
Hsを小さくするのに有効である。しかし、これらの元
素を化学式で1.5以上Feと置換すると磁性ガーネッ
トのキュリー点が動作温度(例えば、室温(約25
℃))以下まで低下して、ファラデー回転子として機能
しなくなる。従って、Mの量は0≦x≦1.5が好まし
い。
が可変し得るファラデー回転子1に光を入力し、ファラ
デー回転子1に印加する外部磁界Hの方位や強度を変え
ると、それに合わせて光の偏光面の受けるファラデー回
転角が変化し、回転角可変型ファラデー回転子1を構成
することができる。そのようなファラデー回転子1及び
磁気回路において、ファラデー回転子1の飽和磁界Hs
を|Hs|とすると、0.4×|Hs|<|H|<|H
s|の関係を満たす外部磁界Hをファラデー回転子1に
印加することにより、小型で消費電力の小さな磁気回路
を構成することができ、同時にファラデー回転子1の光
損失を低く抑えることも可能となる。このような効果
は、2つの磁界を合成した磁界ではなく単一の磁界を光
の進行方向とは異なる方位に加えた場合でも有効であ
る。
4.15Ga0.8Pt0.01Ge0.04O12となる磁性ガーネッ
ト単結晶膜を液相エピタキシャル法により育成し、加工
して板状の磁性ガーネット単結晶を作製した。作製した
単結晶板の基板面に対して垂直な方向に大きさを変化さ
せながら外部磁界Hを印加してファラデー回転角を測定
した。外部磁界Hを印加してもファラデー回転角が増加
しない最小の外部磁界Hを飽和磁界Hsとして、飽和磁
界Hsを室温で測定したところ|Hs|=110Oeで
あった。
処理し、同様な方法で飽和磁界Hsを室温で測定したと
ころ、図5に示すように、|Hs|=240Oeであっ
た。熱処理の終了したガーネット単結晶をさらに加工
し、光の入射面と射出面に反射防止膜(ARコート層)
を蒸着し、ファラデー回転子1とした。作製したファラ
デー回転子1に飽和磁界Hsの大きさ|Hs|=240
Oeの外部磁界Hを光の入射出方向に印加して、光の挿
入損失を評価したところ、挿入損失が0.03dBでフ
ァラデー回転角は30deg.(度)が得られた(図5
参照)。印加する外部磁界Hの強度を150Oeとし
て、同様に挿入損失を測定し、挿入損失が0.05dB
で、ファラデー回転角は29.8deg.が得られた
(図5参照)。さらに印加する外部磁界Hの強度を96
Oeとして、同様に挿入損失を測定し、挿入損失が0.
20dBで、ファラデー回転角は27.2deg.の値
が得られた(図5参照)。この程度の挿入損失までは光
部品の動作上問題はない。
を示している。また、図7は、図6に示す光部品による
ファラデー回転角の可変動作を示している。図6におい
て、光部品10は、ファラデー回転子1と磁気回路とを
備えている。磁気回路は、永久磁石12と電磁石14と
を有している。ファラデー回転子1の入射光Iiの入射
側と射出光Ioの射出側に一組の永久磁石12が磁極を
揃えて配置されている。これら永久磁石12により図7
(a)に示すように、光の入射出方向に固定磁界H1が
印加される。また、ファラデー回転子1に対して固定磁
界H1の方向とほぼ直交する方向に可変磁界H2を印加
する電磁石14が配置されている。可変磁界H2の強度
は電磁石14のコイル(不図示)に流す電流を変化させ
ることにより制御できる。
界Hは、固定磁界H1と可変磁界H2との合成磁界で与
えられる。可変磁界H2の大きさを変えることにより、
外部磁界Hの方向を変化させてファラデー回転子1の光
入射出方向の磁化の強さを変化させることができる。
ファラデー回転角を評価した。光の入射出方向の磁界
(固定磁界H1)の強さを飽和磁界Hsに等しい240
Oeとして(図7(a)参照)、ファラデー回転角が1
5deg、すなわち回転角の減少量が15degとなる
ように電磁石14により発生する可変磁界H2の強度を
調節した(図7(b)参照)。磁界強度の調節時に電磁
石14のコイルに流した電流は100mAであった。
1の強さを150Oeとして(図7(a)参照)、ファ
ラデー回転角が14.8deg、すなわち回転角の減少
量がほぼ15degとなるように電磁石14により発生
する可変磁界H2の強度を調節した(図7(b)参
照)。磁界強度の調節時に電磁石14のコイルに流した
電流は63mAであった。
強さを飽和磁界Hsの0.4倍の96Oeとして(図7
(a)参照)、ファラデー回転角が13.2deg、す
なわち回転角の減少量が15degに近くなるように電
磁石14により発生する可変磁界H2の強度を調節した
(図7(b)参照)。磁界強度の調節時に電磁石14の
コイルに流した電流は41mAであった。
は、ガーネット単結晶で形成されたファラデー回転子1
と、ファラデー回転子1の飽和磁界Hsより小さい外部
磁界Hをファラデー回転子1に印加する磁気回路とを有
している。この構成において、ファラデー回転子1に印
加する外部磁界Hの方位や強度を変えて磁気モーメント
2の方向を変化させることによりファラデー回転角を変
化させることができる。
転子1及び磁気回路において、ファラデー回転子1の光
入射方向に磁界を印加した際の飽和磁界Hsの大きさを
|Hs|とすると、0.4×|Hs|<|H|<|Hs
|の関係を満たす大きさ|H|の外部磁界Hをファラデ
ー回転子1に印加することにより、小型で消費電力の小
さな磁気回路を構成することができ、同時にファラデー
回転子1の光損失を低く抑えることも可能となる。
磁気回路を小型で消費電力の小さなものを用いることが
できる。また、ファラデー回転子の挿入損失を低く抑え
ることができる。
の説明であって、磁気モーメントの方向と外部磁界Hの
大きさ(強度)の関係を説明する図である。
の説明であって、磁気モーメントの方向と回折光による
光損失の関係を説明する図である。
構造を示す図である。
メントの方向と外部磁界Hの大きさ(強度)の関係を説
明する図である。
外部磁界Hとファラデー回転角との関係を示すグラフで
ある。
品の概略構成を示す図である。
更動作を示す図である。
方位ではなく成長面の面方向に近い方向にある別の<1
11>方位となることを説明する図である。
ラデー回転角との関係を示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】ガーネット単結晶で形成されたファラデー
回転子と、 前記ファラデー回転子の飽和磁界Hsより小さい外部磁
界Hを前記ファラデー回転子に印加する磁気回路とを有
することを特徴とする光部品。 - 【請求項2】請求項1記載の光部品において、 前記ガーネット単結晶は、 BiaA3-aFe5-xMxO12(ここで、Aは、Y、Lu、
Yb、Er、Ho、Dy、Tb、Gd、Eu、Sm、N
d、Pr、Ce、La、Pb、Caの一種類以上の元素
であり、aは、0.6≦a≦2.0を満足する。Mは、
Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Au、I
r、Ptの一種類以上の元素であり、xは、0≦x≦
1.5を満足する。)で表されることを特徴とする光部
品。 - 【請求項3】請求項1記載の光部品において、 前記ガーネット単結晶は、 BibAcB3-b-cFe5-xMxO12(ここで、Aは、Y、
Lu、Yb、Er、Ho、Eu、Sm、Nd、Pr、C
e、La、Pb、Caの一種類以上の元素、BはTb、
Gd、Dyの一種類以上の元素であり、b及びcは、
0.6≦b≦2.0、0.6<b+c≦3.0を満足す
る。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、T
i、Au、Ir、Ptの一種類以上の元素であり、x
は、0≦x≦1.5を満足する。)で表されることを特
徴とする光部品。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光
部品において、 前記磁気回路は、 前記外部磁界Hの大きさ(強度)を|H|とし、前記飽
和磁界Hsの大きさを|Hs|として、 0.4×|Hs|<|H|<|Hs|の範囲で前記外部
磁界Hを印加することを特徴とする光部品。 - 【請求項5】請求項4記載の光部品において、 前記磁気回路は、 前記ファラデー回転子の光入射面に対して斜めに前記外
部磁界Hを印加することを特徴とする光部品。 - 【請求項6】請求項5記載の光部品において、 前記磁気回路は、複数の磁界の合成磁界として前記外部
磁界Hを前記ファラデー回転子に印加させることを特徴
とする光部品。
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2002
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JP2008028569A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Toshiba Corp | 波長可変光出力装置 |
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