JP2003286887A - 排気白煙化防止装置 - Google Patents

排気白煙化防止装置

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JP2003286887A
JP2003286887A JP2002088508A JP2002088508A JP2003286887A JP 2003286887 A JP2003286887 A JP 2003286887A JP 2002088508 A JP2002088508 A JP 2002088508A JP 2002088508 A JP2002088508 A JP 2002088508A JP 2003286887 A JP2003286887 A JP 2003286887A
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JP
Japan
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exhaust
temperature
prevention device
particulate filter
detecting
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JP2002088508A
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Hiroshi Funahashi
博 舟橋
Hisataka Michisaka
久貴 通阪
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気管の途中に触媒再生型のパティキュレー
トフィルタを装備した車両に関し、アイドリング状態が
長く継続した後の走行開始時における排気ガスの白煙化
を未然に防止する。 【解決手段】 排気管9の途中に触媒再生型のパティキ
ュレートフィルタ10を装備した車両を対象とした排気
白煙化防止装置に関し、車両がアイドリング状態にある
ことを判定するアイドリング判定手段(回転センサ1
7,アクセルセンサ16,ニュートラルスイッチ19,
サイドブレーキスイッチ20,車速センサ21)と、パ
ティキュレートフィルタ10より上流側で排気ガス8を
所定温度以上に昇温する排気昇温手段(排気ブレーキ1
8,燃料噴射装置15,制御装置14)とを備え、所定
時間以上のアイドリング状態の継続が確認された時に排
気昇温手段を作動せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気白煙化防止装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンから排出されるパテ
ィキュレート(Particulate Matter:粒子状物質)は、
炭素質から成る煤と、高沸点炭化水素成分から成るSO
F分(Soluble Organic Fraction:可溶性有機成分)と
を主成分とし、更に微量のサルフェート(ミスト状硫酸
成分)を含んだ組成を成すものであるが、この種のパテ
ィキュレートの低減対策としては、排気ガスが流通する
排気管の途中に、パティキュレートフィルタを装備する
ことが従来より行われている。
【0003】この種のパティキュレートフィルタは、コ
ージェライト等のセラミックから成る多孔質のハニカム
構造となっており、格子状に区画された各流路の入口が
交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路につ
いては、その出口が目封じされるようになっており、各
流路を区画する多孔質薄壁を透過した排気ガスのみが下
流側へ排出されるようにしてある。
【0004】そして、排気ガス中のパティキュレート
は、前記多孔質薄壁の内側表面に捕集されて堆積するの
で、目詰まりにより排気抵抗が増加しないうちにパティ
キュレートを適宜に燃焼除去してパティキュレートフィ
ルタの再生を図る必要があるが、通常のディーゼルエン
ジンの運転状態においては、パティキュレートが自己燃
焼するほどの高い排気温度が得られる機会が少ないた
め、例えばアルミナに白金を担持させたものに適宜な量
のセリウム等の希土類元素を添加して成る酸化触媒を一
体的に担持させた触媒再生型のパティキュレートフィル
タの実用化が進められている。
【0005】即ち、このような触媒再生型のパティキュ
レートフィルタを採用すれば、捕集されたパティキュレ
ートの酸化反応が促進されて着火温度が低下し、従来よ
り低い排気温度でもパティキュレートを燃焼除去するこ
とが可能となるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のパティキュレートフィルタは、多孔質のハニカム構造
となっているが故に保湿性が高く、大量の水分を貯えら
れることが可能であるため、排気温度の低いアイドリン
グ状態が長く継続した場合に、排気ガス中のミスト状の
水分がパティキュレートフィルタに捕集されて大量に溜
まり、然る後に車両が走行を開始して排気ガスが上昇し
た際に、パティキュレートフィルタに溜まった水分が急
激に蒸発して大量の水蒸気が発生し、これが白煙となっ
て車両後方に排出されてしまう。
【0007】即ち、パティキュレートフィルタに溜まっ
た水分が蒸発して白煙化するに際しては、単純に水蒸気
が外気温度との関係で可視化して白煙となるというだけ
でなく、排気ガス中に含まれる未燃燃料やオイルがパテ
ィキュレートフィルタの酸化触媒上で中途半端な酸化反
応を起こすことにより適当な大きさのHC粒に分解さ
れ、このHC粒を核として水蒸気が付着することにより
白煙化したものも含まれており、このようなHC粒の核
を持つ水蒸気の白煙は、大気中で消え難いという特性を
持っている。
【0008】尚、このようにアイドリング状態が長く継
続してしまうような事態とは、例えば、都心を走る路線
バスが激しい渋滞に巻き込まれてしまったような場合
や、終点まで到着した路線バスが次の折り返し運行に備
えてエンジンをかけたまま待機しているような場合(乗
客が着座して待っている場合に冷房等の空調を作動させ
続ける必要がある)、或いは、長距離輸送トラックが高
速道路等のパーキングでエンジンをかけたまま休憩(仮
眠)している場合(冷房等の空調を作動させ続けたい場
合)等が想定される。
【0009】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであり、排気管の途中に触媒再生型のパティキュレー
トフィルタを装備した車両に関し、アイドリング状態が
長く継続した後の走行開始時における排気ガスの白煙化
を未然に防止することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、排気管の途中
に触媒再生型のパティキュレートフィルタを装備した車
両を対象とした排気白煙化防止装置であって、車両がア
イドリング状態にあることを判定するアイドリング判定
手段と、パティキュレートフィルタより上流側で排気ガ
スを所定温度以上に昇温する排気昇温手段とを備え、前
記アイドリング判定手段により所定時間以上のアイドリ
ング状態の継続が確認された時に前記排気昇温手段を作
動せしめるように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】而して、このようにすれば、アイドリング
判定手段により所定時間以上のアイドリング状態の継続
が確認された時に、排気昇温手段が作動されてパティキ
ュレートフィルタの上流側で排気ガスが所定温度以上に
昇温されるので、アイドリング状態が長く継続して大量
の水分がパティキュレートフィルタに溜められてしまう
前に、パティキュレートフィルタの触媒床温度が早期に
高められて酸化触媒が活性化し、捕集済みパティキュレ
ートや排気ガス中の未燃燃料分等が酸化処理されること
による反応熱でパティキュレートフィルタが高温化する
結果、パティキュレートフィルタ内の水分が水蒸気とし
て放出されることになる。
【0012】この際、パティキュレートフィルタから蒸
発する水蒸気の量自体が少ない上に、触媒活性が高いた
めに未燃燃料やオイル等の酸化処理が効率良く進んで、
中途半端な酸化反応により水蒸気が付着し易い大きさの
HC粒が多く生成されてしまうといった事態が回避され
るので、車両後方に排出された排気ガスの白煙化が防止
される。
【0013】また、本発明において、アイドリング判定
手段は、エンジンの回転数を検出する回転センサと、エ
ンジンの負荷を検出する負荷センサ、ギヤ位置がニュー
トラルポジションにあることを検出するニュートラルス
イッチ、サイドブレーキが引かれていることを検出する
サイドブレーキスイッチ、車速を検出する車速センサの
何れかとの組み合わせにより構成することが可能であ
る。
【0014】更に、本発明においては、パティキュレー
トフィルタの出口温度を検出する温度センサを備えるよ
うにしても良く、このようにすれば、パティキュレート
フィルタの出口温度を確認することにより、所定温度以
下のアイドリング状態に限定して継続時間をカウントさ
せるようにしたり、或いは、パティキュレートフィルタ
の出口温度が所定温度以上になったところで排気昇温手
段の作動を停止させるようにしたりすることが可能とな
る。
【0015】また、排気昇温手段は、排気流量を適宜に
絞り込む排気絞り手段と、エンジンの各気筒に対し燃料
を噴射する燃料噴射装置と、その作動時に前記排気絞り
手段に閉作動指令を出力する一方、通常のアイドリング
時より回転数を上げるべくメイン噴射の一回当たりの噴
射量を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミ
ングでアフタ噴射を追加する燃料噴射指令を前記燃料噴
射装置に出力する制御装置とにより構成することが可能
である。
【0016】而して、このようにすれば、制御装置から
閉作動指令を受けた排気絞り手段により排気流量が絞り
込まれると、これより上流側の排気ガスが昇圧されるこ
とで排気温度が上昇され、しかも、排気抵抗が高まるこ
とにより気筒内に比較的温度の低い吸気が流入し難くな
って比較的温度の高い排気ガスの残留量が増加し、この
比較的温度の高い排気ガスを多く含む気筒内の空気が次
の圧縮行程で圧縮されて爆発行程を迎えることでも更な
る排気温度の上昇が図られることになり、同時にエンジ
ン側ではメイン噴射の一回当たりの噴射量が増加されて
回転数が上げられることによりエネルギー投入量が増え
て排気温度の上昇が図られ、しかも、アフタ噴射による
燃料が出力に転換され難いタイミングで燃焼することに
よりエンジンの熱効率が下がり、燃料の発熱量のうちの
動力に利用されない熱量が増えて排気温度の上昇が図ら
れることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0018】図1〜図3は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、図1中における符号の1はターボチャー
ジャ2を搭載したディーゼルエンジンを示しており、エ
アクリーナ3から導いた吸気4を吸気管5を通し前記タ
ーボチャージャ2のコンプレッサ2aへ導いて加圧し、
その加圧された吸気4をインタークーラ6を介しディー
ゼルエンジン1の各気筒に分配して導入するようにして
ある。
【0019】また、このディーゼルエンジン1の各気筒
から排気マニホールド7を介し排出された排気ガス8を
排気管9を通して前記ターボチャージャ2のタービン2
bへ送り、該タービン2bを駆動した排気ガス8を触媒
再生型のパティキュレートフィルタ10を通してパティ
キュレートを捕集した上で車外へ排出するようにしてあ
る。
【0020】ここで、パティキュレートフィルタ10の
具体的な構造は図2に示す通りであり、このパティキュ
レートフィルタ10は、セラミックから成る多孔質のハ
ニカム構造となっており、格子状に区画された各流路1
1の入口が交互に目封じされ、入口が目封じされていな
い流路11については、その出口が目封じされるように
なっており、各流路11を区画する多孔質薄壁12を透
過した排気ガス8のみが下流側へ排出されるようにして
ある。
【0021】そして、本形態例においては、パティキュ
レートフィルタ10の出側に、排気ガス8の温度を計測
するための温度センサ13が装備され、この温度センサ
13の検出信号13aがエンジン制御コンピュータ(E
CU:Electronic Control Unit)を成す制御装置14
に対し入力されるようになっており、他方、この制御装
置14においては、ディーゼルエンジン1の各気筒に燃
料を噴射する燃料噴射装置15に向け燃料の噴射タイミ
ング及び噴射量を指令する燃料噴射信号15aが出力さ
れるようになっている。
【0022】ここで、前記燃料噴射装置15は、各気筒
毎に装備される図示しない複数のインジェクタにより構
成されており、これら各インジェクタの電磁弁が前記燃
料噴射信号15aにより開弁制御されて燃料の噴射タイ
ミング及び噴射量(開弁時間)が適切に制御されるよう
になっている。
【0023】更に、図示しない運転席のアクセルには、
アクセル開度をディーゼルエンジン1の負荷として検出
するアクセルセンサ16(負荷センサ)が備えられてい
ると共に、ディーゼルエンジン1の適宜位置には、その
回転数を検出する回転センサ17が装備されており、こ
れらアクセルセンサ16及び回転センサ17からのアク
セル開度信号16a及び回転数信号17aも前記制御装
置14に入力されるようになっている。
【0024】そして、前記制御装置14では、アクセル
開度信号16a及び回転数信号17aに基づき通常モー
ドの燃料噴射信号15aが決定されるようになっている
一方、後述するアイドリング判定手段により所定時間以
上のアイドリング状態の継続が確認された時に通常モー
ドから除湿モードに切り替わり、この除湿モードに切り
替わった際には、通常のアイドリング時より回転数を上
げるべく圧縮上死点(クランク角0゜)付近で行われて
いたメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ該メ
イン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追
加するような噴射パターンの燃料噴射信号15a(燃料
噴射指令)が出力されるようになっている。
【0025】また、パティキュレートフィルタ10より
上流側の適宜位置には、排気管9の流路を適宜な開度に
絞り込む開度調整可能な排気ブレーキ18が装備されて
おり、該排気ブレーキ18は、制御装置14からの開度
指令信号18aにより開度制御されるようになっている
が、本形態例においては、制御装置14にて除湿モード
が選択された際に、排気ブレーキ18に対し本来の作動
から独立した別の作動を指令し、後述する如き排気温度
を上げるための排気絞り手段として排気ブレーキ18を
活用できるようにしてある。
【0026】ここで、前述した制御装置14の通常モー
ドから除湿モードへの切り替わりについて補足説明して
おくと、制御装置14には、先に説明した温度センサ1
3,アクセルセンサ16,回転センサ17のほか、ギヤ
位置がニュートラルポジションにあることを検出するニ
ュートラルスイッチ19、サイドブレーキが引かれてい
ることを検出するサイドブレーキスイッチ20、車速を
検出する車速センサ21の夫々からの検出信号19a,
20a及び車速信号21aが入力されるようになってお
り、これらの信号に基づき車両がアイドリング状態にあ
るか否かが判定され、所定時間以上のアイドリング状態
の継続が確認された時に通常モードから除湿モードへの
切り替わりが成されるようになっている。
【0027】より具体的には、回転センサ17により比
較的低い所定の回転数域であることが確認され、アクセ
ルセンサ16によりアクセルオフ(負荷が零)が確認さ
れ、ニュートラルスイッチ19によりギヤ位置がニュー
トラルポジションにあることが確認され、サイドブレー
キスイッチ20によりサイドブレーキが引かれているこ
とが確認され、車速センサ21により車速が零であるこ
とが確認された時に現在の運転状態がアイドリング状態
にあると制御装置14で判定されるようになっており、
特に本形態例においては、温度センサ13からの検出信
号13aに基づき所定温度(パティキュレートフィルタ
に水分が溜まってしまう温度)以下のアイドリング状態
に限定して継続時間がカウントされるようになってい
る。
【0028】尚、アイドリング状態の判定にあたって
は、これらのセンサ類やスイッチ類からの信号を必ずし
も全て必要とするわけではなく、少なくとも回転センサ
17と、アクセルセンサ16,ニュートラルスイッチ1
9,サイドブレーキスイッチ20,車速センサ21の何
れかとの組み合わせによりアイドリング判定手段を構成
することが可能である。
【0029】ここで、制御装置14における具体的な制
御手順を図3によりフローチャートで示すと、ステップ
S1で現在の車両の運転状態がアイドリング状態(所定
回転数域、アクセルオフ、ニュートラルポジション、サ
イドブレーキ作動中、車速零)にあるか否かが判定さ
れ、アイドリング状態にあると判定された場合にステッ
プS2へ進むようになっており、アイドリング状態にあ
ると判定されないうちは同様の判定が繰り返されるよう
になっている。
【0030】次いで、ステップS2においては、アイド
リング状態の継続時間t0が所定時間tA以上か否かが判
定され、アイドリング状態が所定時間tA以上に亘り継
続した場合にステップS3へ進むようになっており、ア
イドリング状態が所定時間t A以上継続しないうちはス
テップS1へと戻されて同様の手順が繰り返されるよう
になっている。
【0031】そして、ステップS3においては、通常モ
ードから除湿モードへの切り替えが成され、制御装置1
4から閉作動指令を開度指令信号18aとして受けた排
気ブレーキ18により排気流量が絞り込まれ、これより
上流側の排気ガス8が昇圧されることで排気温度の上昇
が図られる。
【0032】即ち、排気ガス8の温度Tと、排気圧力P
と、流量Vとには、下記の関係式 P・V/T=一定 が決まっており、排気流路を絞り込んで排気圧力Pを大
きくして流量Vを一定に保てば、所定の運転状態に関し
て排気ガス8の温度Tが大きく上昇することになる。
【0033】しかも、ディーゼルエンジン1の排気抵抗
が高まることにより気筒内に比較的温度の低い吸気が流
入し難くなって比較的温度の高い排気ガス8の残留量が
増加し、この比較的温度の高い排気ガス8を多く含む気
筒内の空気が次の圧縮行程で圧縮されて爆発行程を迎え
ることでも更なる排気温度の上昇が図られる。
【0034】また、通常モードから除湿モードへの切り
替えが成されると、制御装置14から燃料噴射装置15
に向け、メイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ
該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射
を追加するような噴射パターンの燃料噴射信号15a
(燃料噴射指令)が出力される。
【0035】即ち、メイン噴射の一回当たりの噴射量が
増加されることによりエネルギー投入量が増えて排気温
度の上昇が図られ、しかも、アフタ噴射による燃料が出
力に転換され難いタイミングで燃焼することによりディ
ーゼルエンジン1の熱効率が下がり、燃料の発熱量のう
ちの動力に利用されない熱量が増えて排気温度の上昇が
図られることになる。
【0036】更に、次のステップS4においては、温度
センサ13からの検出信号13aに基づいて、パティキ
ュレートフィルタ10の出側における排気ガス8の温度
1が所定温度TA以上となるか、或いは、ステップS3
で通常モードから除湿モードへの切り替えが成されてか
らの運転時間t1が所定時間tB以上となった場合に、ス
テップS5へ進むようになっており、何れの条件も満た
されないうちはステップS1へと戻されて同様の手順が
繰り返されるようになっている。
【0037】そして、ステップS5においては、除湿モ
ードが終了されて通常モードへの復帰が実行されるよう
になっており、具体的には、排気ブレーキ18の強制的
な閉作動が解除されて本来の制動装置としての作動に戻
され、制御装置14による燃料噴射制御が通常モードの
噴射パターンに戻されることになる。
【0038】而して、このような制御装置14により本
形態例の運転制御を行えば、回転センサ17,アクセル
センサ16,ニュートラルスイッチ19,サイドブレー
キスイッチ20,車速センサ21から成るアイドリング
判定手段により所定時間以上のアイドリング状態の継続
が確認された時に、排気昇温手段を成す排気ブレーキ1
8が閉作動され且つ制御装置14による燃料噴射装置1
5の燃料噴射制御が除湿モードの噴射パターンで実行さ
れて排気ガス8が所定温度以上に昇温されるので、アイ
ドリング状態が長く継続して大量の水分がパティキュレ
ートフィルタ10に溜められてしまう前に、パティキュ
レートフィルタ10の触媒床温度が早期に高められて酸
化触媒が活性化し、捕集済みパティキュレートや排気ガ
ス8中の未燃燃料分等が酸化処理されることによる反応
熱でパティキュレートフィルタ10が高温化する結果、
パティキュレートフィルタ10内の水分が水蒸気として
放出されることになる。
【0039】この際、パティキュレートフィルタ10か
ら蒸発する水蒸気の量自体が少ない上に、触媒活性が高
いために未燃燃料やオイル等の酸化処理が効率良く進ん
で、中途半端な酸化反応により水蒸気が付着し易い大き
さのHC粒が多く生成されてしまうといった事態が回避
されるので、車両後方に排出された排気ガス8の白煙化
が防止される。
【0040】尚、本発明の排気白煙化防止装置は、上述
の形態例にのみ限定されるものではなく、排気流路の適
宜箇所を絞り込むにあたっては、必ずしも排気ブレーキ
を用いる必要はなく、排気管の途中に排気絞り弁を別途
配設するようにしても良いこと、その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
【0041】
【発明の効果】上記した本発明の排気白煙化防止装置に
よれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0042】(I)本発明の請求項1〜5に記載の発明
によれば、排気管の途中に触媒再生型のパティキュレー
トフィルタを装備した車両に関し、アイドリング状態が
長く継続した後の走行開始時における排気ガスの白煙化
を未然に防止することができる。
【0043】(II)本発明の請求項6に記載の発明に
よれば、パティキュレートフィルタの出口温度を確認す
ることにより、所定温度以下のアイドリング状態に限定
して継続時間をカウントさせるようにしたり、或いは、
パティキュレートフィルタの出口温度が所定温度以上に
なったところで排気昇温手段の作動を停止させるように
したりすることができる。
【0044】(III)本発明の請求項7及び8に記載
の発明によれば、特殊な付帯設備を新たに設けることな
く既存設備を極力有効に利用して排気昇温手段を実現す
ることができるので、排気昇温手段に要するコストの大
幅な低減化を図ることができ、しかも、効率良く且つ確
実に排気ガスの昇温化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】図1のパティキュレートフィルタの詳細を示す
断面図である。
【図3】図1の制御装置における具体的な制御手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン(エンジン) 8 排気ガス 9 排気管 10 パティキュレートフィルタ 13 温度センサ 13a 検出信号 14 制御装置(排気昇温手段) 15 燃料噴射装置(排気昇温手段) 15a 燃料噴射信号(燃料噴射指令) 16 アクセルセンサ(負荷センサ:アイドリング判定
手段) 16a アクセル開度信号 17 回転センサ(アイドリング判定手段) 17a 回転数信号 18 排気ブレーキ(排気絞り手段:排気昇温手段) 18a 開度指令信号(閉作動指令) 19 ニュートラルスイッチ(アイドリング判定手段) 19a 検出信号 20 サイドブレーキスイッチ(アイドリング判定手
段) 20a 検出信号 21 車速センサ(アイドリング判定手段) 21a 車速信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/02 F01N 3/02 321B 321D 3/24 3/24 E N R F02D 9/04 F02D 9/04 A B E 41/08 375 41/08 375 380 380A 41/22 375 41/22 375 380 380A 41/38 41/38 B 43/00 301 43/00 301G 301H 301T 301Y Fターム(参考) 3G065 AA01 AA09 CA12 EA03 GA08 GA10 GA11 GA29 GA31 GA46 3G084 AA01 BA11 BA13 BA19 CA03 DA28 EA07 EA11 EB22 EC01 EC03 FA05 FA06 FA10 FA27 FA33 3G090 AA03 BA01 CA00 CB23 DA00 DA12 DA18 DA19 DB03 EA04 EA05 3G091 AA02 AA10 AA18 AB02 AB13 BA00 BA15 CB01 CB07 EA00 EA01 EA07 EA17 EA30 EA39 EA40 FA12 GA06 3G301 HA02 JA21 KA07 LA00 MA11 MA23 MA27 NE23 PD11B PE01Z PF01Z PF03Z PF05Z PF10Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管の途中に触媒再生型のパティキュ
    レートフィルタを装備した車両を対象とした排気白煙化
    防止装置であって、車両がアイドリング状態にあること
    を判定するアイドリング判定手段と、パティキュレート
    フィルタより上流側で排気ガスを所定温度以上に昇温す
    る排気昇温手段とを備え、前記アイドリング判定手段に
    より所定時間以上のアイドリング状態の継続が確認され
    た時に前記排気昇温手段を作動せしめるように構成した
    ことを特徴とする排気白煙化防止装置。
  2. 【請求項2】 アイドリング判定手段が、エンジンの回
    転数を検出する回転センサと、エンジンの負荷を検出す
    る負荷センサとにより構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の排気白煙化防止装置。
  3. 【請求項3】 アイドリング判定手段が、エンジンの回
    転数を検出する回転センサと、ギヤ位置がニュートラル
    ポジションにあることを検出するニュートラルスイッチ
    とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の排気白煙化防止装置。
  4. 【請求項4】 アイドリング判定手段が、エンジンの回
    転数を検出する回転センサと、サイドブレーキが引かれ
    ていることを検出するサイドブレーキスイッチとにより
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の排気
    白煙化防止装置。
  5. 【請求項5】 アイドリング判定手段が、エンジンの回
    転数を検出する回転センサと、車速を検出する車速セン
    サとにより構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の排気白煙化防止装置。
  6. 【請求項6】 パティキュレートフィルタの出口温度を
    検出する温度センサが備えられていることを特徴とする
    請求項1〜5の何れかに記載の排気白煙化防止装置。
  7. 【請求項7】 排気昇温手段が、排気流量を適宜に絞り
    込む排気絞り手段と、エンジンの各気筒に対し燃料を噴
    射する燃料噴射装置と、その作動時に前記排気絞り手段
    に閉作動指令を出力する一方、通常のアイドリング時よ
    り回転数を上げるべくメイン噴射の一回当たりの噴射量
    を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミング
    でアフタ噴射を追加する燃料噴射指令を前記燃料噴射装
    置に出力する制御装置とにより構成されていることを特
    徴とする請求項1〜6の何れかに記載の排気白煙化防止
    装置。
  8. 【請求項8】 排気絞り手段が排気ブレーキで構成され
    ていることを特徴とする請求項7に記載の排気白煙化防
    止装置。
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