JP2003286231A - 4−ハロゲノ−2−ニトロフェノール類のエーテル化方法 - Google Patents
4−ハロゲノ−2−ニトロフェノール類のエーテル化方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】有機合成における中間体として有用な4−ハロ
ゲノ−2−ニトロフェノール類を簡便で高収率に製造す
る新規な製造法の提供。 【構成】下記一般式(1)で表される4−ハロゲノ−2
−ニトロフェノール類を相関異動触媒存在下、有機溶媒
または非水系有機溶媒と水の2層系溶媒中、アルカリ存
在下、アルキル化剤と反応させることを特徴とする下記
一般式(2)で表される4−ハロゲノ−2−ニトロアル
コキシベンゼン類の製造方法。 一般式(1) 一般式(2) [一般式(1)及び(2)中、Rは、アルキル基、シク
ロアルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。]
ゲノ−2−ニトロフェノール類を簡便で高収率に製造す
る新規な製造法の提供。 【構成】下記一般式(1)で表される4−ハロゲノ−2
−ニトロフェノール類を相関異動触媒存在下、有機溶媒
または非水系有機溶媒と水の2層系溶媒中、アルカリ存
在下、アルキル化剤と反応させることを特徴とする下記
一般式(2)で表される4−ハロゲノ−2−ニトロアル
コキシベンゼン類の製造方法。 一般式(1) 一般式(2) [一般式(1)及び(2)中、Rは、アルキル基、シク
ロアルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。]
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機合成における中間
体として有用な4−ハロゲノ−2−ニトロアルコキシベ
ンゼン類の工業的製造方法に関し、更に詳しくは写真用
カプラー及びその中間体化合物の工業的製造方法に関す
る。
体として有用な4−ハロゲノ−2−ニトロアルコキシベ
ンゼン類の工業的製造方法に関し、更に詳しくは写真用
カプラー及びその中間体化合物の工業的製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般式(1)で表される4−ハロ
ゲノ−2−ニトロフェノール類を原料として一般式
(2)で表される4−ハロゲノ−2−ニトロアルコキシ
ベンゼン類を製造する場合、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド等の特殊な溶媒を使用する必要があった。例えば
N,N−ジメチルホルムアミド等を溶媒として、アルカ
リ条件下、アルキル化剤として適当なハロゲン化アルキ
ルを使用し、4−ハロゲノ−2−ニトロフェノール類の
フェノールをアルキル化することにより4−ハロゲノ−
2−ニトロアルコキシベンゼン類を製造することができ
る。これらは汎用性の高い方法ではあるものの、N,N
−ジメチルホルムアミドのように化審法の指定化学物質
になっている溶媒の使用は作業環境上好ましくない。ま
た、反応終了後に水中へそれら反応混合物を投入し、非
水溶性溶媒を加え、N,N−ジメチルホルムアミド等の
特殊溶媒を水層へ移行させ分離、除去するという煩雑な
工程が必要であった。この工程により大量の廃棄物が発
生し、環境上への悪影響も無視できない問題である。更
には、一度使用した反応溶媒は大量の水を含んでいるこ
と、いずれも沸点150℃以上の高沸点物であることか
ら、反応溶媒を回収し再利用することが困難であり、コ
スト的に不利であった。これらのことから、工業的且つ
簡便で有利な2−アミノアルコキシベンゼン類の製造方
法の開発が望まれていた。
ゲノ−2−ニトロフェノール類を原料として一般式
(2)で表される4−ハロゲノ−2−ニトロアルコキシ
ベンゼン類を製造する場合、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド等の特殊な溶媒を使用する必要があった。例えば
N,N−ジメチルホルムアミド等を溶媒として、アルカ
リ条件下、アルキル化剤として適当なハロゲン化アルキ
ルを使用し、4−ハロゲノ−2−ニトロフェノール類の
フェノールをアルキル化することにより4−ハロゲノ−
2−ニトロアルコキシベンゼン類を製造することができ
る。これらは汎用性の高い方法ではあるものの、N,N
−ジメチルホルムアミドのように化審法の指定化学物質
になっている溶媒の使用は作業環境上好ましくない。ま
た、反応終了後に水中へそれら反応混合物を投入し、非
水溶性溶媒を加え、N,N−ジメチルホルムアミド等の
特殊溶媒を水層へ移行させ分離、除去するという煩雑な
工程が必要であった。この工程により大量の廃棄物が発
生し、環境上への悪影響も無視できない問題である。更
には、一度使用した反応溶媒は大量の水を含んでいるこ
と、いずれも沸点150℃以上の高沸点物であることか
ら、反応溶媒を回収し再利用することが困難であり、コ
スト的に不利であった。これらのことから、工業的且つ
簡便で有利な2−アミノアルコキシベンゼン類の製造方
法の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
前述した問題を解決すべくなされたものであり、本発明
の目的は、有機合成における中間体として有用な4−ハ
ロゲノ−2−ニトロアルコキシベンゼン類、写真用カプ
ラー、特にイエローカプラーの中間体を工業的に簡便か
つ高収率で製造する新規な方法を提供することにある。
前述した問題を解決すべくなされたものであり、本発明
の目的は、有機合成における中間体として有用な4−ハ
ロゲノ−2−ニトロアルコキシベンゼン類、写真用カプ
ラー、特にイエローカプラーの中間体を工業的に簡便か
つ高収率で製造する新規な方法を提供することにある。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明の上記課題は前記
請求項1から請求項5に記載の方法により達成できた。
以下、本発明を具体的に説明する。
請求項1から請求項5に記載の方法により達成できた。
以下、本発明を具体的に説明する。
【0005】前記一般式(1)及び(2)において、R
はアルキル基、シクロアルキル基を表す。
はアルキル基、シクロアルキル基を表す。
【0006】Rで表されるアルキル基としては、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、2
−エチルヘキシル基であることが好ましく、その中でも
ドデシル基、テトラデシル基であることが特に好まし
い。
基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、2
−エチルヘキシル基であることが好ましく、その中でも
ドデシル基、テトラデシル基であることが特に好まし
い。
【0007】Rで表されるシクロアルキル基としては、
炭素数3〜12の物が好ましく、例えばシクロプロピル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−メチル
シクロプロピル基、アダマンチル基がその代表例として
挙げられる。
炭素数3〜12の物が好ましく、例えばシクロプロピル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−メチル
シクロプロピル基、アダマンチル基がその代表例として
挙げられる。
【0008】前記一般式(1)及び(2)において、X
はハロゲン原子を表す。
はハロゲン原子を表す。
【0009】Xで表されるハロゲン原子としては、フッ
素、塩素、臭素、沃素がその代表例として挙げられ、そ
の中で好ましくはフッ素、塩素、臭素である。以下に、
前記一般式、(2)で表される4−ハロゲノ−2−ニト
ロアルコキシベンゼン類の代表的具体例を示す。
素、塩素、臭素、沃素がその代表例として挙げられ、そ
の中で好ましくはフッ素、塩素、臭素である。以下に、
前記一般式、(2)で表される4−ハロゲノ−2−ニト
ロアルコキシベンゼン類の代表的具体例を示す。
【0010】一般式(2)の代表的具体例。
【0011】本発明中で用いる相間移動触媒には、第4
級アンモニウム塩やクラウンエーテル類等が挙げられ
る。
級アンモニウム塩やクラウンエーテル類等が挙げられ
る。
【0012】本発明において用いられる相間移動触媒と
しては、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド、
テトラ−n−ブチルホスホニウムクロライド、ジラウリ
ルジメチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアン
モニウムブロマイド、ベンジルトリエチルアンモニウム
クロライド、テトラブチルアンモニウムヒドロキサイ
ド、トリラウリルメチルアンモニウムクロライドが特に
好ましい。
しては、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド、
テトラ−n−ブチルホスホニウムクロライド、ジラウリ
ルジメチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアン
モニウムブロマイド、ベンジルトリエチルアンモニウム
クロライド、テトラブチルアンモニウムヒドロキサイ
ド、トリラウリルメチルアンモニウムクロライドが特に
好ましい。
【0013】本発明において用いられる相間移動触媒の
量は、一般式(1)で表される化合物に対して1〜14
重量部の範囲で用いることが好ましいが、一般式(1)
で表される化合物に対して2〜4重量部の範囲で用いる
ことが特に好ましい。
量は、一般式(1)で表される化合物に対して1〜14
重量部の範囲で用いることが好ましいが、一般式(1)
で表される化合物に対して2〜4重量部の範囲で用いる
ことが特に好ましい。
【0014】本発明において用いられるアルカリには、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等が用いられる。
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等が用いられる。
【0015】本発明において用いられるアルカリの量
は、一般式(1)で表される化合物に対して1〜10当
量の範囲で用いることが好ましいが、一般式(1)で表
される化合物に対して2〜8当量の範囲で用いることが
特に好ましい。
は、一般式(1)で表される化合物に対して1〜10当
量の範囲で用いることが好ましいが、一般式(1)で表
される化合物に対して2〜8当量の範囲で用いることが
特に好ましい。
【0016】本発明において反応で用いられる溶媒は、
エステル系、アミド系、エーテル系、ハロゲン系、アル
コール系、ニトリル系、芳香族炭化水素系、脂肪酸系及
び水等が用いられ、またそれら混合溶媒あるいは非水系
溶媒と水との2層系溶媒が挙げられる。その中でも好ま
しい溶媒の具体例としては、トルエン、キシレン、メタ
ノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノ
ール、1−ブタノール、2−ブタノール、アセトニトリ
ル、トルエン/水の2層系、キシレン/水の2層系等が
挙げられる。
エステル系、アミド系、エーテル系、ハロゲン系、アル
コール系、ニトリル系、芳香族炭化水素系、脂肪酸系及
び水等が用いられ、またそれら混合溶媒あるいは非水系
溶媒と水との2層系溶媒が挙げられる。その中でも好ま
しい溶媒の具体例としては、トルエン、キシレン、メタ
ノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノ
ール、1−ブタノール、2−ブタノール、アセトニトリ
ル、トルエン/水の2層系、キシレン/水の2層系等が
挙げられる。
【0017】本発明に用いられるアルキル化剤には、ド
デシルブロマイド、ドデシルクロライド、テトラデシル
ブロマイド、テトラデシルクロライドが挙げられる。
デシルブロマイド、ドデシルクロライド、テトラデシル
ブロマイド、テトラデシルクロライドが挙げられる。
【0018】本発明において用いられるアルキル化剤の
量は一般式(1)で表される化合物に対して1〜3当量
の範囲で用いることが好ましいが、一般式(1)で表さ
れる化合物に対して1〜2当量の範囲で用いることが特
に好ましい
量は一般式(1)で表される化合物に対して1〜3当量
の範囲で用いることが好ましいが、一般式(1)で表さ
れる化合物に対して1〜2当量の範囲で用いることが特
に好ましい
【0019】前記一般式(1)で表される4−ハロゲノ
−2−ニトロフェノール類を相間移動触媒およびアルカ
リ存在下、有機溶媒または水、もしくはそれら混合溶媒
もしくは非水溶媒と水の2層系溶媒中、アルキル化剤と
反応させるときの温度は、50〜180℃の範囲が好ま
しく、更には60〜150℃の範囲で反応させることが
特に好ましい。
−2−ニトロフェノール類を相間移動触媒およびアルカ
リ存在下、有機溶媒または水、もしくはそれら混合溶媒
もしくは非水溶媒と水の2層系溶媒中、アルキル化剤と
反応させるときの温度は、50〜180℃の範囲が好ま
しく、更には60〜150℃の範囲で反応させることが
特に好ましい。
【0020】前記一般式(1)で表される4−ハロゲノ
−2−ニトロフェノール類を相間移動触媒およびアルカ
リ存在下、有機溶媒または水、もしくはそれら混合溶媒
もしくは非水溶媒と水の2層系溶媒中、アルキル化剤と
反応させた後、生成した4−ハロゲノ−2−ニトロアル
コキシベンゼン類を取り出すことなく次の目的とする反
応に用いることが可能である。また、4−ハロゲノ−2
−ニトロアルコキシベンゼン類を含む混合溶液を蒸留す
ることにより目的とする4−ハロゲノ−2−ニトロアル
コキシベンゼン類を取り出すことができる。また、反応
溶媒中でそのまま冷却し目的物を晶析させて固液分離法
にて取り出すこともできる。また、反応で用いた溶媒を
留去し、水または有機溶媒で再結晶し目的の4−ハロゲ
ノ−2−ニトロアルコキシベンゼン類を取り出すことも
可能である。分離、精製方法の選択は、目的とする4−
ハロゲノ−2−ニトロアルコキシベンゼン類の融点、沸
点、溶媒に対する溶解度などの性状に依存するが、本発
明はこれら蒸留、再結晶の有無、固液分離溶媒の種類、
蒸留あるいは固液分離に用いる装置などに何ら限定され
るものではない。
−2−ニトロフェノール類を相間移動触媒およびアルカ
リ存在下、有機溶媒または水、もしくはそれら混合溶媒
もしくは非水溶媒と水の2層系溶媒中、アルキル化剤と
反応させた後、生成した4−ハロゲノ−2−ニトロアル
コキシベンゼン類を取り出すことなく次の目的とする反
応に用いることが可能である。また、4−ハロゲノ−2
−ニトロアルコキシベンゼン類を含む混合溶液を蒸留す
ることにより目的とする4−ハロゲノ−2−ニトロアル
コキシベンゼン類を取り出すことができる。また、反応
溶媒中でそのまま冷却し目的物を晶析させて固液分離法
にて取り出すこともできる。また、反応で用いた溶媒を
留去し、水または有機溶媒で再結晶し目的の4−ハロゲ
ノ−2−ニトロアルコキシベンゼン類を取り出すことも
可能である。分離、精製方法の選択は、目的とする4−
ハロゲノ−2−ニトロアルコキシベンゼン類の融点、沸
点、溶媒に対する溶解度などの性状に依存するが、本発
明はこれら蒸留、再結晶の有無、固液分離溶媒の種類、
蒸留あるいは固液分離に用いる装置などに何ら限定され
るものではない。
【0021】
【作用】本発明によれば、4−ハロゲノ−2−ニトロフ
ェノール類から簡便かつ低コストで目的とする4−ハロ
ゲノ−2−ニトロアルコキシベンゼン類を安全に製造す
ることができる
ェノール類から簡便かつ低コストで目的とする4−ハロ
ゲノ−2−ニトロアルコキシベンゼン類を安全に製造す
ることができる
【0022】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明がこれらに限定されるものではな
い。
説明するが、本発明がこれらに限定されるものではな
い。
【0023】実施例1
<例示化合物(2)−1の合成>撹拌機を装備した10
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びジラウリルジメ
チルアンモニウムブロマイド(0.19g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで30%水酸化ナトリウム水溶液(20.8ml)
をゆっくり加え、120℃で9時間反応した。9時間で
94%の反応率を得た。
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びジラウリルジメ
チルアンモニウムブロマイド(0.19g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで30%水酸化ナトリウム水溶液(20.8ml)
をゆっくり加え、120℃で9時間反応した。9時間で
94%の反応率を得た。
【0024】実施例2
<例示化合物(2)−1の合成>撹拌機を装備した10
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びテトラブチルア
ンモニウムブロマイド(0.13g・0.04mmo
l)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。次い
で30%水酸化ナトリウム水溶液(20.8ml)をゆ
っくり加え、120℃で9時間反応した。9時間で98
%の反応率を得た。
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びテトラブチルア
ンモニウムブロマイド(0.13g・0.04mmo
l)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。次い
で30%水酸化ナトリウム水溶液(20.8ml)をゆ
っくり加え、120℃で9時間反応した。9時間で98
%の反応率を得た。
【0025】実施例3
<例示化合物(2)−1の合成>撹拌機を装備した10
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びテトラブチルア
ンモニウムブロマイド(0.13g・0.04mmo
l)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。次い
で50%炭酸カリウム水溶液(20.8ml)をゆっく
り加え、120℃で11時間反応した。11時間で78
%の反応率を得た。
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びテトラブチルア
ンモニウムブロマイド(0.13g・0.04mmo
l)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。次い
で50%炭酸カリウム水溶液(20.8ml)をゆっく
り加え、120℃で11時間反応した。11時間で78
%の反応率を得た。
【0026】実施例4
<例示化合物(2)−1の合成>撹拌機を装備した10
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びジラウリルジメ
チルアンモニウムブロマイド(0.19g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで50%炭酸カリウム水溶液(20.8ml)をゆ
っくり加え、120℃で11時間反応した。11時間で
90%の反応率を得た。
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びジラウリルジメ
チルアンモニウムブロマイド(0.19g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで50%炭酸カリウム水溶液(20.8ml)をゆ
っくり加え、120℃で11時間反応した。11時間で
90%の反応率を得た。
【0027】実施例5
<例示化合物(2)−1の合成>撹拌機を装備した10
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びジラウリルジメ
チルアンモニウムブロマイド(0.19g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで40%水酸化カリウム水溶液(20.8ml)を
ゆっくり加え、120℃で11時間反応した。11時間
で96%の反応率を得た。
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びジラウリルジメ
チルアンモニウムブロマイド(0.19g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで40%水酸化カリウム水溶液(20.8ml)を
ゆっくり加え、120℃で11時間反応した。11時間
で96%の反応率を得た。
【0028】実施例6
<例示化合物(2)−1の合成>撹拌機を装備した10
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びテトラブチルア
ンモニウムブロマイド(0.13g・0.04mmo
l)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。次い
で40%水酸化カリウム水溶液(20.8ml)をゆっ
くり加え、120℃で11時間反応した。11時間で9
0%の反応率を得た。
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ラウリルブロマイド
(10.97g・4.4mmol)及びテトラブチルア
ンモニウムブロマイド(0.13g・0.04mmo
l)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。次い
で40%水酸化カリウム水溶液(20.8ml)をゆっ
くり加え、120℃で11時間反応した。11時間で9
0%の反応率を得た。
【0029】実施例7
<例示化合物(2)−1の合成>撹拌機を装備した50
0ml4つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(50g・28.8mmol)ラウリルブロマイ
ド(78.95g・31.7mmol)及びジラウリル
ジメチルアンモニウムブロマイド(0.26g・0.0
6mmol)の1−ブタノール(150ml)溶液を調
製した。次いで30%炭酸カリウム水溶液(100m
l)をゆっくり加え、120℃で20時間反応した。2
0時間で84%の反応率を得た。
0ml4つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(50g・28.8mmol)ラウリルブロマイ
ド(78.95g・31.7mmol)及びジラウリル
ジメチルアンモニウムブロマイド(0.26g・0.0
6mmol)の1−ブタノール(150ml)溶液を調
製した。次いで30%炭酸カリウム水溶液(100m
l)をゆっくり加え、120℃で20時間反応した。2
0時間で84%の反応率を得た。
【0030】実施例8
<例示化合物(2)−2の合成>撹拌機を装備した50
0ml4つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(50g・28.8mmol)ミリスチルブロマ
イド(87.8g・31.7mmol)及びジラウリル
ジメチルアンモニウムブロマイド(0.26g・0.0
6mmol)の1−ブタノール(150ml)溶液を調
製した。次いで30%炭酸カリウム水溶液(100m
l)をゆっくり加え、120℃で10時間反応した。1
0時間で70%の反応率を得た。
0ml4つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(50g・28.8mmol)ミリスチルブロマ
イド(87.8g・31.7mmol)及びジラウリル
ジメチルアンモニウムブロマイド(0.26g・0.0
6mmol)の1−ブタノール(150ml)溶液を調
製した。次いで30%炭酸カリウム水溶液(100m
l)をゆっくり加え、120℃で10時間反応した。1
0時間で70%の反応率を得た。
【0031】実施例9
<例示化合物(2)−2の合成>撹拌機を装備した10
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ミリスチルブロマイ
ド(12.2g・4.4mmol)及びジラウリルジメ
チルアンモニウムブロマイド(0.19g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで40%水酸化カリウム水溶液(20.8ml)を
ゆっくり加え、120℃で11時間反応した。11時間
で85%の反応率を得た。
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ミリスチルブロマイ
ド(12.2g・4.4mmol)及びジラウリルジメ
チルアンモニウムブロマイド(0.19g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで40%水酸化カリウム水溶液(20.8ml)を
ゆっくり加え、120℃で11時間反応した。11時間
で85%の反応率を得た。
【0032】実施例10
<例示化合物(2)−2の合成>撹拌機を装備した10
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ミリスチルブロマイ
ド(12.2g・4.4mmol)及びトリオクチルメ
チルアンモニウムブロマイド(0.16g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで40%水酸化カリウム水溶液(20.8ml)を
ゆっくり加え、120℃で11時間反応した。11時間
で85%の反応率を得た。
0ml3つ口フラスコに、4−クロロ−2−ニトロフェ
ノール(6.94g・4mmol)ミリスチルブロマイ
ド(12.2g・4.4mmol)及びトリオクチルメ
チルアンモニウムブロマイド(0.16g・0.04m
mol)のキシレン(20.8ml)溶液を調製した。
次いで40%水酸化カリウム水溶液(20.8ml)を
ゆっくり加え、120℃で11時間反応した。11時間
で85%の反応率を得た。
【0033】
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(72)発明者 田淵 訓久
静岡県磐田郡浅羽町大野6909−9 株式会
社コニカケミカル内
Fターム(参考) 4H006 AA02 AC43 BA51 BA53 BA65
BB11 BB14 BB21 BB31 BE10
BE12 BE13
4H039 CA61 CD10
Claims (5)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表される4−ハロゲ
ノ−2−ニトロフェノール類を相間移動触媒存在下、有
機溶媒または非水溶性有機溶媒と水との2層系溶媒中、
アルカリ存在下、アルキル化剤と反応させることを特徴
とする下記一般式(2)で表される4−ハロゲノ−2−
ニトロアルコキシベンゼン類の製造方法。 一般式(1) 一般式(2) [一般式(1)及び(2)中、Rは、アルキル基、シク
ロアルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。] - 【請求項2】請求項1記載の製造方法において、相間移
動触媒が、トリオクチルメチルアンモニウムクロライ
ド、テトラ−n−ブチルホスホニウムクロライド、ジラ
ウリルジメチルアンモニウムブロマイド、テトラブチル
アンモニウムブロマイド、ベンジルトリエチルアンモニ
ウムクロライド、テトラブチルアンモニウムヒドロキサ
イド、トリラウリルメチルアンモニウムクロライドのい
ずれか1つあるいはそれら2種以上の組み合わせである
こと特徴とする一般式(2)で表される4−ハロゲノ−
2−ニトロアルコキシベンゼン類の製造方法。 - 【請求項3】請求項1記載の製造方法において、アルカ
リが水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのいずれかであることを特徴とする4
−ハロゲノ−2−ニトロアルコキシベンゼン類の製造方
法。 - 【請求項4】請求項1記載の製造方法において、反応溶
媒がトルエン、キシレン、メタノール、エタノール、1
−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、
2−ブタノール、アセトニトリル、トルエン/水の2層
系、キシレン/水の2層系のいずれかであることを特徴
とする一般式(2)で表される4−ハロゲノ−2−ニト
ロアルコキシベンゼン類の製造方法 - 【請求項5】請求項1記載の製造方法において、アルキ
ル化剤がドデシルブロマイド、ドデシルクロライド、テ
トラデシルブロマイド、テトラデシルクロライドである
ことを特徴とする一般式(2)で表される4−ハロゲノ
−2−ニトロアルコキシベンゼン類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002086181A JP2003286231A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 4−ハロゲノ−2−ニトロフェノール類のエーテル化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002086181A JP2003286231A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 4−ハロゲノ−2−ニトロフェノール類のエーテル化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003286231A true JP2003286231A (ja) | 2003-10-10 |
Family
ID=29232874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002086181A Pending JP2003286231A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 4−ハロゲノ−2−ニトロフェノール類のエーテル化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003286231A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101935282A (zh) * | 2010-08-19 | 2011-01-05 | 合肥星宇化学有限责任公司 | 1,5-二氯-2-异丙-4-硝基苯合成方法 |
-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002086181A patent/JP2003286231A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101935282A (zh) * | 2010-08-19 | 2011-01-05 | 合肥星宇化学有限责任公司 | 1,5-二氯-2-异丙-4-硝基苯合成方法 |
CN101935282B (zh) * | 2010-08-19 | 2013-08-14 | 合肥星宇化学有限责任公司 | 1,5-二氯-2-异丙-4-硝基苯合成方法 |
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