JP2003286196A - 徐放性多孔質微粒子およびその製造方法 - Google Patents

徐放性多孔質微粒子およびその製造方法

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JP2003286196A
JP2003286196A JP2002090755A JP2002090755A JP2003286196A JP 2003286196 A JP2003286196 A JP 2003286196A JP 2002090755 A JP2002090755 A JP 2002090755A JP 2002090755 A JP2002090755 A JP 2002090755A JP 2003286196 A JP2003286196 A JP 2003286196A
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fine particles
substance
porous fine
resin
sustained
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JP2002090755A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Fujii
直幸 藤井
Takushi Nakayama
卓志 仲山
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ENEX CO Ltd
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ENEX CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来採用されてきた多孔質微粒子に色素、香
料、農薬、医薬などを内包または吸着させた微粒子は、
吸着させた物質の効果を長期間持続させることができな
かったため、その効果を長く持続させることが課題であ
った。 【解決手段】被担持物質を透過性物質で被覆した内包物
質を多孔質微粒子に担持させた徐放性多孔質微粒子を提
供した。その製造方法は、溶媒に被担持物質及び透過性
物質を溶解した溶液に多孔質微粒子を浸漬した後、溶媒
を除去し、被担持物質を透過性物質で被覆した内包物質
を多孔質微粒子に担持させる方法及び被担持物質を溶解
した溶液に多孔質微粒子を浸漬した後、溶媒を除去し、
被担持物質を多孔質微粒子に担持させた後、透過性物質
を溶解した溶液に多孔質微粒子を浸漬し、溶媒を除去す
る方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被担持物質を透過
性物質で被覆してなる内包物質を多孔質微粒子に担持さ
せた徐放性多孔質微粒子および被担持物質を多孔質微粒
子に担持させた後、該多孔質微粒子を透過性物質で被覆
してなる徐放性多孔質微粒子並びにその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より有機質または無機質からなる多
孔質微粒子に色素、香料、農薬、医薬、酵素、生理活性
物質、発熱物質、吸熱物質、帯電防止剤および防錆剤な
どを内包または吸着させた微粒子は、種々の用途に供さ
れてきた。例えば、香料については合成樹脂などに直接
混合することが難しい場合には、一旦多孔質微粒子に吸
着させた後、合成樹脂などに混合するということが行わ
れていた。また、防虫剤などについても直接繊維に付着
させることが難しい場合には、一旦多孔質微粒子に吸着
させて、その後防虫剤を吸着した多孔質微粒子を繊維に
付着させることが行われていた。しかし、これらの多孔
質微粒子に吸着された色素、香料、農薬、医薬、酵素、
生理活性物質などは、速やかに放散されて、その効果を
長期間持続させることができず、持続性に欠けるという
問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来採
用されてきた多孔質微粒子に色素、香料、農薬、医薬、
酵素、生理活性物質などを内包または吸着させた微粒子
は、吸着させた物質の効果を長期間持続させることがで
きなかったため、如何にその効果を長く持続させるかが
課題であり、それを解決することが求められてきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために種々検討を行った結果、本発明を完成
するにいたった。すなわち、被担持物質を透過性物質で
被覆してなる内包物質を多孔質微粒子に担持してなるこ
とを特徴とする徐放性多孔質微粒子であって、多孔質微
粒子は無機質であっても、有機質であってもよい。
【0005】多孔質微粒子が無機質からなる場合には、
二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム、アパタイト、アルミ
ナおよびリン酸ジルコニウムのいずれか1種であること
が好ましく、多孔質微粒子が有機質からなる場合には、
ポリエチレン、ポリウレタン、セルロース、ポリビニル
ホルマール、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂
および天然繊維物質のいずれか1種であることが好まし
い。
【0006】多孔質微粒子に担持される被担持物質は、
色素、香料、農薬、医薬、酵素、生理活性物質、発熱物
質、吸熱物質、帯電防止剤および防錆剤のいずれか1種
であることが好ましい。
【0007】被担持物質を被覆する透過性物質は、硝酸
セルロース、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエ
ステル、スチレン系オレフィン樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリ
マー樹脂、メラミン樹脂、有機ケイ素化合物、シェラッ
ク、ポリフェノール化合物の金属錯体、ポリカルボン酸
のアルカリ土類金属塩、セルロース系誘導体、高分子凝
集剤、ロウおよび天然高分子化合物の少なくとも1種ま
たは2種以上であることが好ましく、ポリフェノール化
合物はタンニンであることが特に好ましく、有機ケイ素
化合物としては、テトラエトキシシラン、テトラメトキ
シシラン、プロピルシリケート、ブチルシリケート、メ
トキシポリシロキサン、エトキシポリシロキサン、C1
からC4のアルキル基を有するアルコキシシランおよび
1からC4のアルキル基を有するポリアルコキシシラ
ン、の少なくとも1種または2種以上であることが好ま
しい。
【0008】本発明の第二は、溶媒に被担持物質および
透過性物質を溶解した溶液に多孔質微粒子を浸漬した
後、溶媒を除去することによって被担持物質を透過性物
質で被覆してなる内包物質を多孔質微粒子に担持させる
ことを特徴とする徐放性多孔質微粒子の製造方法であっ
て、多孔質微粒子が、二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウ
ム、アパタイト、アルミナ、リン酸ジルコニウム、ポリ
エチレン、ポリウレタン、セルロース、ポリビニルホル
マール、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂およ
び天然繊維物質のいずれか1種であることが好ましい。
【0009】多孔質微粒子に担持される被担持物質は、
色素、香料、農薬、医薬、酵素、生理活性物質、発熱物
質、吸熱物質、帯電防止剤および防錆剤のいずれか1種
であることが好ましい。
【0010】被担持物質を被覆する透過性物質は、硝酸
セルロース、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエ
ステル、スチレン系オレフィン樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリ
マー樹脂、メラミン樹脂、有機ケイ素化合物、シェラッ
ク、ポリフェノール化合物の金属錯体、ポリカルボン酸
のアルカリ土類金属塩、セルロース系誘導体、高分子凝
集剤、ロウおよび天然高分子化合物の少なくとも1種ま
たは2種以上であることが好ましく、有機ケイ素化合物
としては、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラ
ン、ポロピルシリケート、ブチルシリケート、メトキシ
ポリシロキサン、エトキシポリシロキサン、C1からC4
のアルキル基を有するアルコキシシランおよびC1から
4のアルキル基を有するポリアルコキシシラン、の少
なくとも1種または2種以上であることが特に好まし
い。
【0011】本発明の第三は、被担持物質を溶解した溶
液に多孔質微粒子を浸漬した後、溶媒を除去することに
よって被担持物質を多孔質微粒子に担持させた後、透過
性物質を溶解した溶液に被担持物質を担持した多孔質微
粒子を浸漬し、溶媒を除去させることによって被担持物
質を担持した多孔質微粒子を透過性物質で被覆すること
を特徴とする徐放性多孔質微粒子の製造方法であって、
多孔質微粒子が、二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム、ア
パタイト、アルミナ、リン酸ジルコニウム、ポリエチレ
ン、ポリウレタン、セルロース、ポリビニルホルマー
ル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂および天
然繊維物質のいずれか1種であることが好ましい。
【0012】多孔質微粒子に担持される被担持物質は、
色素、香料、農薬、医薬、酵素、生理活性物質、発熱物
質、吸熱物質、帯電防止剤および防錆剤のいずれか1種
であることが好ましい。
【0013】透過性物質が、硝酸セルロース、ポリアミ
ド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル、スチレン系オ
レフィン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン
樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリマー樹脂、メラミン樹
脂、有機ケイ素化合物、シェラック、ポリフェノール化
合物の金属錯体、ポリカルボン酸のアルカリ土類金属
塩、セルロース系誘導体、高分子凝集剤、ロウおよび天
然高分子化合物の少なくとも1種または2種以上である
ことが好ましく、有機ケイ素化合物としては、テトラエ
トキシシラン、テトラメトキシシラン、ポロピルシリケ
ート、ブチルシリケート、メトキシポリシロキサン、エ
トキシポリシロキサン、C1からC4のアルキル基を有す
るアルコキシシランおよびC1からC4のアルキル基を有
するポリアルコキシシラン、の少なくとも1種または2
種以上であることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明にいう被担持物質とは、多
孔質微粒子に担持される色素、香料、農薬、医薬、酵
素、生理活性物質、発熱物質、吸熱物質、帯電防止剤お
よび防錆剤などをいい、色素としては各種染料を、香料
としては植物から抽出された精油、合成香料などを、農
薬としては防虫剤、昆虫忌避剤、ネコ忌避剤などを、医
薬としては抗菌剤、消毒剤などを、酵素としてはジャス
ターゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼなどを、
生理活性物質としてはビタミンB1、ビタミンB2、ビタ
ミンB6、ビタミンB12、 ビタミンCなどの水溶性ビタ
ミン類、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどの脂
溶性ビタミン類、リジン、グルタミン酸などのアミノ酸
類などを、発熱物質とは水と接触することによって水和
熱を発する物質であって、酸化カルシウムなどを、吸熱
物質とは水和することによって吸熱する物質であって尿
素、硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩などを、帯電防止剤と
しては界面活性剤などを、防錆剤としてはクロム酸塩、
リン酸塩、ケイ酸塩などを、例示することができる。
【0015】本発明にいう透過性物質とは、被担持物質
を被覆し、内包物質を形成する物質をいい、被担持物質
の拡散を抑制する効果を有する物質であって、その被膜
より被担持物質を徐々に放出する。透過性物質として
は、硝酸セルロース、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹
脂、ポリエステル、スチレン系オレフィン樹脂、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン酢酸ビ
ニルコポリマー樹脂、メラミン樹脂、有機ケイ素化合
物、シェラック、タンニン、セルロース系誘導体、高分
子凝集剤、ロウおよび天然高分子化合物などを例示する
ことができ、有機ケイ素化合物としてはテトラエトキシ
シラン、テトラメトキシシラン、プロピルシリケート、
ブチルシリケート、メトキシポリシロキサン、エトキシ
ポリシロキサン、C1からC4のアルキル基を有するアル
コキシシランおよびC1からC4のアルキル基を有するポ
リアルコキシシラン、ポリシロキサンオリゴマーなど
を、セルロース系誘導体としてはヒドロキシエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースなどを、天然高分
子化合物としてはゼラチン、キトサン、アラビアゴムな
どを例示することができる。
【0016】本発明にいうC1からC4のアルキル基を有
するアルコキシシランとは、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、ジメチルジエトキシシラン、テトラブトキシシラ
ンなどを例示することができ、C1からC4のアルキル基
を有するポリアルコキシシランとは、ポリテトラエトキ
シシラン、ポリテトラメトキシシランなどを例示するこ
とができる。
【0017】本発明にいうシェラックとは、昆虫より採
取される天然の樹脂であって、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコールなどのアルコール類
に溶解し、熱硬化性であるためワニスとして利用されて
きた。また、ロウとは、脂肪酸と水に不溶性な高級一価
アルコール類または二価アルコール類とのエステルをい
うが、炭化水素やポリエチレンであってもよく、30℃
から150℃の範囲に融点をもつ化合物で、起源として
は動植物、鉱物系、石油系または合成系を問わない。動
物系としては蜜蝋、ラノリンなどをあげることができ、
植物系ではカルナバワックスやキャンデリアワックスな
ど、鉱物系ではセレシンワックスやモンタンワックスな
ど、石油系ではパラフィンワックスやマイクロクリスタ
リンワックスなど、合成系ではポリエチレンワックスや
高級脂肪酸エステルなど、を例示することができる。
【0018】本発明にいう透過性物質には、ポリフェノ
ール化合物およびポリカルボン酸などのように溶媒に溶
解した後、金属錯体またはアルカリ土類金属塩をその溶
液に添加し、溶媒中で溶質を物理的あるいは化学的に不
溶体化して透過性物質とする場合も含むものである。
【0019】本発明にいう高分子凝集剤とは、コロイド
溶液中の微細粒子を凝集させるために加える物質であっ
て、ポリアクリル酸系やポリアクリルアミド系の化合物
を例示することができる。
【0020】本発明にいう内包物質7とは、図2および
図3に示したように被担持物質5が透過性物質6により直
接的または間接的に被覆された物質をいい、被担持物質
5の拡散が抑制されるため、被担持物質5は徐放性多孔質
微粒子2,3より透過性物質6の被膜をとおし、徐々に放出
される。被担持物質5を被覆する透過性物質6は、目的と
する被担持物質5の拡散抑制効果の程度に応じて選択す
ることができる。
【0021】本発明にいう多孔質微粒子1 とは、図1の
模式図に示したように、無機質または有機質の粒子骨格
4 からなり、多孔質微粒子1が無機質からなる場合に
は、炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどの炭酸塩を、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム
などのケイ酸塩を、リン酸カルシウム、リン酸バリウ
ム、リン酸マグネシウム、リン酸ジルコニウム、アパタ
イトなどのリン酸塩を、金属酸化物として二酸化ケイ
素、アルミナなどを、例示することができる。多孔質微
粒子1が有機質からなる場合には、ポリエチレン、ポリ
ウレタン、セルロース、ポリビニルホルマール、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂および天然繊維物質
などを例示することができる。なお、天然繊維物質とし
ては、各種木材の粉砕チップをあげることができる。
【0022】本発明にいう徐放性多孔質微粒子2,3と
は、図2の模式図に示したように、被担持物質5が透過
性物質6に直接的に被覆された内包物質7として多孔質微
粒子の粒子骨格4に吸着されて、被担持物質5が多孔質微
粒子から徐々に放出されるような機能をもった多孔質微
粒子、または図4の模式図に示したように、被担持物質
5が多孔質微粒子1の粒子骨格4に吸着されて、透過性物
質6に間接的に被覆された内包物質として被担持物質5が
多孔質微粒子から徐々に放出されるような機能をもった
多孔質微粒子をいう。被担持物質5および透過性物質6を
溶解する溶媒を使用する場合には、被担持物質5が透過
性物質6に直接的に被覆された内包物質7を形成するので
図2の模式図に示したような徐放性多孔質微粒子2とな
り、透過性物質6を溶解する溶媒が被担持物質5を溶解し
ない場合には、図4の模式図に示したように、被担持物
質5が透過性物質6に間接的に被覆された内包物質を形成
する。
【0023】本発明の徐放性多孔質微粒子の製造におい
て、被担持物質を被覆する透過性物質は、被担持物質の
物理的、化学的性質に応じて選択するが、溶媒に可溶で
あり、溶媒除去後被膜を形成する性質をもつ透過性物質
が、被担持物質と同一の溶媒に溶解する場合には、透過
性物質と被担持物質を同一溶媒に溶解し、多孔質微粒子
を浸漬した後、溶媒を除去することによって、被担持物
質を透過性物質で被覆してなる内包物質を多孔質微粒子
に担持させることができる。しかし、被担持物質と透過
性物質が同一溶媒に溶解しない場合には、被担持物質を
被担持物質可溶な溶媒に溶解し、先に多孔質微粒子に担
持させ、該溶媒を除去した後、透過性物質を別の溶媒を
用いて、被担持物質を担持した多孔質微粒子を被覆する
ことができる。また、同一溶媒に被担持物質と透過性物
質が溶解する場合であっても、別々に担持させることも
できる。溶媒中で、溶質が物理的、化学的作用により不
溶体化して形成する物質を透過性物質として用いる場合
には、上記と同様な方法で徐放性多孔質微粒子を製造す
ることができる。
【0024】徐放性多孔質微粒子を製造する場合、被担
持物質の溶液、透過性物質の溶液または被担持物質およ
び透過性物質の溶液、に多孔質微粒子を浸漬するに際し
て、減圧下で行うことが好ましい。すなわち、多孔質微
粒子を減圧下で浸漬することにより、内包物質が速やか
に多孔質微粒子に吸着されるのである。ここで減圧下と
は、大気圧以下の圧力であればよいが、室温における水
溶液の場合には、0.5atg 以下であることが好まし
い。この場合には、被内包物質が蒸発揮散しない温度と
圧力の範囲内、使用する溶媒の物理化学的性質および多
孔質微粒子の細孔径に応じて適当な減圧環境において行
うのが好ましい。
【0025】
【実施例】本発明の詳細を実施例に基づいて説明する
が、本発明の趣旨はこれに限定されるものではない。
【0026】(実施例1) 直接染料/ゼラチン内包シリカ微粒子の調製 真空チャンバー内に平均粒径3.2μm、比表面積24
2m2/gの多孔質シリカ微粒子SE MCB-FP/2(エネック
ス株式会社製)30重量部を用意した。これとは別に、
イオン交換水100重量部に被担持物質として直接染料
Direct Blue4BL(日本化薬株式会社製)60重量部を加
え、60℃で撹拌溶解して均一な直接染料水溶液を調製
した。同様に、イオン交換水100重量部に透過性物質
として粉末ゼラチンYK(野州化学工業株式会社製)10
重量部を加え、60℃で撹拌溶解して均一なゼラチン水
溶液を調製した。次いで、真空チャンバー内を減圧下に
置きながら、先に調製した直接染料水溶液160重量部
を加え、多孔質シリカ微粒子に十分浸透するように含浸
させた後、30分撹拌して大気圧に戻した。次に再び真
空チャンバー内を減圧下に置き80℃に加熱して撹拌し
ながらイオン交換水を蒸発分離させた。次いで、再び真
空チャンバー内を減圧下に置きながら、先に調製したゼ
ラチン水溶液110重量部を加え、直接染料を含む多孔
質シリカ微粒子に十分浸透するように含浸させた後、3
0分撹拌して大気圧に戻した。次に、再び真空チャンバ
ー内を減圧下に置き60℃に加熱して撹拌しながら水を
蒸発分離させてゼラチンを透過物質とする直接染料60
重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0027】(実施例2) 直接染料/オレフィン樹脂内包シリカ微粒子の調製 透過性物質としてSEBS樹脂クレイトンGRP-6924(シェル
ジャパン株式会社製)10重量部およびその溶媒として
トルエン70重量部を用いた以外は実施例1と同様に行
い、オレフィン樹脂を透過性物質とする直接染料60重
量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0028】(実施例3) 直接染料/ステアリン酸内包シリカ微粒子の調製 透過性物質としてステアリン酸10重量部およびその溶
媒としてメチルエチルケトン70重量部を用いた以外は
実施例1と同様に行い、ステアリン酸を透過性物質とす
る直接染料60重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0029】(実施例4) 直接染料/ジンクステアレート内包シリカ微粒子の調製 透過性物質にジンクステアレート(和光純薬工業株式会
社製)10重量部を使用すること以外は実施例2と同様
に行い、ジンクステアレートを透過性物質とする直接染
料60重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0030】(実施例5) 直接染料/ガラス様セラミック内包シリカ微粒子の調製 透過性物質に、ポリアルキルシロキサンと錫化合物反応
生成物を使用しガラス様セラミック膜を透過性物質とす
る直接染料60重量%内包シリカ微粒子を調製した。具
体的には、グラスカT8001(JSR株式会社製)47.
6重量部、グラスカH551(JSR株式会社製)4.76
重量部、その溶媒にイソプロピルアルコール100重量
部使用して実施例1と同様に行った。
【0031】(比較例1) 直接染料内包シリカ微粒子の調製 真空チャンバー内に多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2
(エネックス株式会社製)40重量部を用意した。これ
とは別に、イオン交換水300重量部に Direct Blue 4
BL (日本化薬株式会社製)60重量部を加え、60℃
で撹拌溶解して均一な染料水溶液を調製した。次いで、
真空チャンバー内を減圧下に置きながら、先に調製した
染料水溶液360重量部を加え、多孔質シリカ微粒子に
十分浸透するように含浸させた後、30分撹拌して大気
圧に戻した。次に再び真空チャンバー内を減圧下に置き
80℃に加熱して撹拌しながらイオン交換水を蒸発分離
させて、直接染料60重量%内包シリカ微粒子を調製し
た。
【0032】(実施例6) 食用色素/ゼラチン内包シリカ微粒子の調製(1) 被担持物質として食用色素青色1号(保土谷化学工業株
式会社製)60重量部、透過性物質に粉末ゼラチンK
(野州化学工業株式会社製)10重量部を使用すること
以外は実施例1と同様に行い、ゼラチンを透過性物質と
する食用色素60重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0033】(実施例7) 食用色素/ゼラチン内包シリカ微粒子の調製(2) 透過性物質に 粉末ゼラチンK-60 (野州化学工業株式会
社製)10重量部を使用すること以外は実施例6と同様
に行い、ゼラチンを透過性物質とする食用色素60重量
%内包シリカ微粒子を調製した。
【0034】(実施例8) 食用色素/ゼラチン/オレフィン樹脂内包シリカ微粒子
の調製 真空チャンバー内に多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2
30重量部を用意した。これとは別に、イオン交換水1
00重量部に被担持物質として食用色素青色1号(保土
谷化学工業株式会社製)60重量部と透過性物質1とし
て粉末ゼラチンYK(野洲化学工業株式会社製)5重量部
を加え、60℃で撹拌溶解して均一な直接染料/ゼラチ
ン水溶液を調製した。同様に、トルエン100重量部に
透過性物質2としてクレイトンGRP-6924(シェルジャパ
ン株式会社製)5重量部を加え、60℃で撹拌溶解して
均一なオレフィン樹脂/トルエン溶液を調製した。次い
で、真空チャンバー内を減圧下に置きながら、先に調製
した直接染料/ゼラチン水溶液165重量部を加え、多
孔質シリカ微粒子に十分浸透するように含浸させた後、
30分撹拌して大気圧に戻した。次に再び真空チャンバ
ー内を減圧下に置き80℃に加熱して撹拌しながらイオ
ン交換水を蒸発分離させた。次いで、真空チャンバー内
を減圧下に置きながら、先に調製したオレフィン樹脂/
トルエン溶液105重量部を加え、直接染料/ゼラチン
を含む多孔質シリカ微粒子に十分浸透するように含浸さ
せた後、30分撹拌して大気圧に戻した。次に再び真空
チャンバー内を減圧下に置き60℃に加熱して撹拌しな
がらトルエンを蒸発分離させてゼラチンとオレフィン樹
脂を透過性物質とする直接染料60重量%内包シリカ微
粒子を調製した。
【0035】(比較例2) 食用色素内包シリカ微粒子の調製 被担持物質として食用色素青色1号(保土谷化学工業株
式会社製)を使用して比較例1と同様に行い、食用色素
60重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0036】(実施例9) キシリトール/ウレタン樹脂内包シリカ微粒子の調製 真空チャンバー内に多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2
(エネックス株式会社製)60重量部を用意した。これ
とは別に、イオン交換水150重量部に被担持物質とし
てキシリトール(和光純薬工業株式会社製)30重量
部、透過性物質として水性ウレタン樹脂エマルジョン
SE バインダ 9300(エネックス株式会社製:ポリエス
テル系、アニオン、不揮発分濃度50%)20重量部を
加え、撹拌溶解して均一なキシリトール/ウレタンエマ
ルジョン混合水溶液を調製した。次いで、真空チャンバ
ー内を減圧下に置きながら、先に調製したキシリトール
/ウレタンエマルジョン混合水溶液200重量部を加
え、多孔質シリカ微粒子に十分浸透するように含浸させ
た後、30分撹拌して大気圧に戻した。次に再び真空チ
ャンバー内を減圧下に置き80℃に加熱して撹拌しなが
らイオン交換水を蒸発分離させ、さらに大気圧の下で1
10℃、10分熱処理して、ウレタン樹脂を透過性物質
とするキシリトール30重量%内包シリカ微粒子を調製
した。
【0037】(実施例10) キシリトール/ワックス内包シリカ微粒子の調製 透過性物質として融点35℃のアルキル化ポリビニルピ
ロリドン ANTARON V-220(アイエスピー・ジャパン株式
会社製)10重量部およびこれとキシリトールの溶媒と
してイオン交換水75重量部/イソプロピルアルコール
75重量部の混合溶媒を使用し、大気圧下の110℃、
10分熱処理を省略した以外は実施例9と同様に行い、
ワックスを透過性物質とするキシリトール30重量%内
包シリカ微粒子を調製した。
【0038】(実施例11) キシリトール/オレフィン樹脂内包シリカ微粒子の調製 真空チャンバー内に多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2
(エネックス株式会社製)60重量部を用意した。これ
とは別に、イオン交換水150重量部にキシリトール
(和光純薬工業株式会社製)30重量部を加え、60℃
で撹拌溶解して均一なキシリトール水溶液を調製した。
同様に、トルエン150重量部に透過性物質として ク
レイトンGRP-6924 (シェルジャパン株式会社製)10
重量部を加え、60℃で撹拌溶解して均一なオレフィン
樹脂溶液を調製した。次いで、真空チャンバー内を減圧
下に置きながら、先に調製したキシリトール水溶液18
0重量部を加え、多孔質シリカ微粒子に十分浸透するよ
うに含浸させた後、30分撹拌して大気圧に戻した。次
に再び真空チャンバー内を減圧下に置き80℃に加熱し
て撹拌しながらイオン交換水を蒸発分離させた。次い
で、真空チャンバー内を減圧下に置きながら、先に調製
したオレフィン樹脂溶液160重量部を加え、キシリト
ールを含む多孔質シリカ微粒子に十分浸透するように含
浸させた後、30分撹拌して大気圧に戻した。次に再び
真空チャンバー内を減圧下に置き60℃に加熱して撹拌
しながらトルエンを蒸発分離させてオレフィン樹脂を透
過性物質とするキシリトール30重量%内包シリカ微粒
子を調製した。
【0039】(実施例12) キシリトール/ステアリン酸内包シリカ微粒子の調製 透過性物質にステアリン酸およびその溶媒にメチルエチ
ルケトンを使用すること以外は実施例11と同様に行い
ステアリン酸を透過性物質とするキシリトール30重量
%内包シリカ微粒子を調製した。
【0040】(比較例3) キシリトール内包シリカ微粒子の調製 多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2 (エネックス株式会
社製)70重量部、被担持物質としてキシリトール(和
光純薬工業株式会社製)30重量部を使用すること以外
は比較例1と同様に行い、キシリトール30重量%内包
シリカ微粒子を調製した。
【0041】(実施例13) 尿素/ゼラチン内包シリカ微粒子の調製 多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2 (エネックス株式会
社製)30重量部、被担持物質として尿素60重量部、
イオン交換水100重量部、透過性物質に粉末ゼラチン
K(野洲化学工業株式会社製)10重量部を使用し、大
気圧下の110℃、10分熱処理を省略した以外は実施
例9と同様に行い、ゼラチンを透過性物質とする尿素6
0重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0042】(実施例14) 尿素/ジンクステアレート内包シリカ微粒子の調製 多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2 (エネックス株式会
社製)30重量部、尿素60重量部、透過性物質にジン
クステアレート(和光純薬工業株式会社製)30重量
部、その溶媒にトルエン75重量部を使用すること以外
は実施例2と同様に行いジンクステアレートを透過性物
質とする尿素60重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0043】(比較例4) 尿素内包シリカ微粒子の調製 被担持物質として尿素60重量部を使用すること以外は
比較例1と同様に行い、尿素60重量%内包シリカ微粒
子を調製した。
【0044】(実施例15) L−アスコルビン酸/寒天内包シリカ微粒子の調製 多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2 (エネックス株式会
社製)40重量部、被担持物質としてL−アスコルビン
酸(和光純薬工業株式会社製)20重量部、イオン交換
水360重量部、透過性物質として寒天40重量部を使
用し、大気圧下の110℃、10分熱処理を省略した以
外は実施例9と同様に行い、寒天を透過性物質とするL
−アスコルビン酸20重量%内包シリカ微粒子を調製し
た。
【0045】(実施例16) L−アスコルビン酸/セラミック内包シリカ微粒子の調
製 真空チャンバー内に多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2
(エネックス株式会社製)40重量部を用意した。これ
とは別に、イオン交換水150重量部にL−アスコルビ
ン酸(和光純薬工業株式会社製)20重量部を加え、撹
拌溶解して均一なL−アスコルビン酸水溶液を調製し
た。次いで、真空チャンバー内を減圧下に置きながら、
先に調製したL−アスコルビン酸水溶液170重量部を
加え、多孔質シリカ微粒子に十分浸透するように含浸さ
せた後、30分撹拌して大気圧に戻した。次に再び真空
チャンバー内を減圧下に置き50℃に加熱して撹拌しな
がらイオン交換水を蒸発分離させた。次に透過性物質と
してメトキシポリシロキサン(多摩化学工業株式会社
製)80重量部にメタノール64.8重量部、イオン交
換水12.68重量部を加えて透明液状になるまで攪拌
した。次いで、真空チャンバー内を減圧下に置きなが
ら、先に調製したメトキシポリシロキサン溶液157.
48重量部に2%塩酸2.6重量部を投入し、攪拌均一
化後直ちにチャンバー内に投入した。十分浸透するよう
に含浸させた後、30分撹拌して大気圧に戻した。次に
再び真空チャンバー内を減圧下に置き50℃に加熱して
撹拌しながらメタノールを蒸発分離させ、透過性物質と
して二酸化珪素を組成とするセラミック膜を被覆したL
−アスコルビン酸20%内包シリカ微粒子を調製した。
【0046】(実施例17) L−アスコルビン酸/タンニン酸内包シリカ微粒子の調
製 真空チャンバー内に多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2
(エネックス株式会社製)70重量部を用意した。これ
とは別に、イオン交換水270重量部にL−アスコルビ
ン酸(第一製薬株式会社製)20重量部およびタンニン
酸(関東化学株式会社製)5重量部を加え、撹拌溶解し
て均一なL−アスコルビン酸およびタンニン酸混合水溶
液を調製した。次いで、真空チャンバー内を減圧下に置
きながら、先に調製したL−アスコルビン酸およびタン
ニン酸混合水溶液300重量部を加え、多孔質シリカ微
粒子に十分浸透するように含浸させた後、30分撹拌し
て大気圧に戻した。次に再び真空チャンバー内を減圧下
に置き、撹拌しながら46重量パーセントの塩化亜鉛
(和光純薬工業株式会社製)水溶液10.7重量部を加
えた。30分撹拌後、一旦、大気圧に戻した後さらに3
0分撹拌後、再び減圧下に置き50℃に加熱して撹拌し
ながら水を蒸発させて、金属キレート化タンニン酸を透
過性物質とするL−アスコルビン酸20重量%内包多孔
質シリカ微粒子を調製した。
【0047】(比較例5) L−アスコルビン酸内包シリカ微粒子の調製 多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2(エネックス株式会社
製)80重量部、被担持物質としてL−アスコルビン酸
(第一製薬株式会社製)20重量部を使用し、50℃で
蒸発分離すること以外は比較例1と同様に行い、L−ア
スコルビン酸20重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0048】(実施例18) 青森ヒバ抽出油/セラミック内包シリカ微粒子の調製 真空チャンバー内に多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2
(エネックス株式会社製)60重量部を用意した。真空
チャンバー内を減圧下に置きながら、青森ヒバ抽出油
(ヒバ開発株式会社製)20重量部を均一に攪拌しなが
ら投入した。多孔質シリカ微粒子に青森ヒバ抽出油が十
分浸透するように含浸させた後、30分撹拌して大気圧
に戻した。次に透過性物質としてメトキシポリシロキサ
ン(多摩化学工業株式会社製)40重量部にメタノール
32.4重量部、イオン交換水6.34重量部を加え、
透明になるまで攪拌した。次いで、真空チャンバー内を
減圧下に置きながら、先に調製したメトキシポリシロキ
サン溶液78.74重量部に2%塩酸1.3重量部を投
入し、攪拌均一化後直ちにチャンバー内に投入した。十
分浸透するように含浸させた後、30分撹拌して大気圧
に戻した。次に再び真空チャンバー内を減圧下に置き5
0℃に加熱して撹拌しながらメタノールを蒸発分離さ
せ、透過性物質として二酸化珪素の無機質膜を被覆した
青森ヒバ抽出油20%内包シリカ微粒子を調製した。
【0049】(実施例19) 青森ヒバ抽出油/シェラック内包シリカ微粒子の調製 真空チャンバー内に多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2
(エネックス株式会社製)60重量部を用意した。真空
チャンバー内を減圧下に置きながら、青森ヒバ抽出油
(ヒバ開発株式会社製)20重量部を均一に攪拌しなが
ら投入した、多孔質シリカ微粒子に十分浸透するように
含浸させた後、30分撹拌して大気圧に戻した。次にメ
タノール80重量部に乾燥透明白ラック(日本シェラッ
ク工業株式会社製)20重量部を加え25℃で攪拌溶解
して均一なシェラック−メタノール溶液を調製した。次
いで、真空チャンバー内を減圧下に置きながら、先に調
製したシェラック−メタノール溶液100重量部を均一
に攪拌しながら投入し、多孔質シリカ微粒子に十分浸透
するように含浸させた後、30分撹拌して大気圧に戻し
た。次に再び真空チャンバー内を減圧下に置き50℃に
加熱して撹拌しながらメタノールを蒸発分離させ、シェ
ラックを透過性物質とする青森ヒバ抽出油20重量%内
包シリカ微粒子を調製した。
【0050】(比較例6) 青森ヒバ抽出油内包シリカ微粒子の調製 真空チャンバー内に多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2
(エネックス株式会社製)80重量部を用意した。次い
で、真空チャンバー内を減圧下に置きながら、青森ヒバ
抽出油(ヒバ開発株式会社製)20重量部を加え、多孔
質シリカ微粒子に十分浸透するように含浸させた後、3
0分撹拌して大気圧に戻して、青森ヒバ抽出油20重量
%内包シリカ微粒子を調製した。
【0051】(実施例20) Baby powder/セラミック内包シリカ微粒子の調製 内包物質 Baby powder 52694(大保香料株式会社製)を
使用すること以外は実施例18と同様に行い、二酸化珪
素の無機質膜を透過性物質とする Baby powder20重量
%内包シリカ微粒子を調製した。
【0052】(比較例7) Baby powder内包シリカ微粒子の調製 多孔質シリカ微粒子 SE MCB-FP/2(エネックス株式会社
製)80重量部、被担持物質として Baby powder 20
重量部を使用すること以外は比較例6と同様に行いBaby
powder 20重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0053】(実施例21) α−トコフェロール/セラミック内包シリカ微粒子の調
製 被担持物質としてα−トコフェロール(和光純薬工業株
式会社製)を使用すること以外は実施例18と同様に行
い、二酸化珪素の無機質膜を透過性物質とするα−トコ
フェロール20重量%内包シリカ微粒子を調製した。
【0054】(比較例8) 青森ヒバ抽出油含有木材チップの調製 乾燥機内に5〜10mmの大きさに粉砕したナラ材チッ
プ「スモークチップ」(進誠産業株式会社製)を用意
し、温度110℃、5時間の熱処理を行いチップ内に含
まれる水分を完全に除去し、真空チャンバー内に乾燥し
たナラ材粉砕チップ63重量部を用意した。次いで、真
空チャンバー内を減圧下に置きながら、青森ヒバ抽出油
(ヒバ開発株式会社製)37重量部を加え、ナラ粉砕チ
ップに十分浸透するように含浸させた後、30分撹拌し
て大気圧に戻して青森ヒバ抽出油含有ナラ粉砕チップを
調製した。
【0055】(実施例22) 無機質膜被覆青森ヒバ抽出油含有木材チップの調製 真空チャンバー内に比較例8で得られた青森ヒバ抽出油
含有ナラ粉砕チップ81重量部を用意した。次に透過性
物質としてメトキシポリシロキサン(多摩化学工業株式
会社製)36.6重量部にメタノール29.7重量部、
イオン交換水5.76重量部を加えて透明液状になるま
で攪拌した。次いで、真空チャンバー内を減圧下に置き
ながら、先に調整したメトキシポリシロキサン溶液7
2.06重量部に2%塩酸1.19重量部を投入し、攪
拌均一化後直ちにチャンバー内に投入した。十分浸透す
るように含浸させた後、30分撹拌して大気圧に戻し
た。次に再び真空チャンバー内を減圧下に置き50℃に
加熱して攪拌しながらメタノールを蒸発分離させ、透過
性物質として二酸化珪素を組成とするセラミック膜を被
膜した青森ヒバ抽出油含有ナラ材粉砕チップを調製し
た。
【0056】(試験例1) 直接染料内包多孔質微粒子の水負荷による溶出試験 実施例1〜5および比較例1で得られた直接染料内包多
孔質微粒子を、イオン交換水を用いて0.02g/Lの
濃度で懸濁させて緩やかに撹拌しながら25℃で放置し
た。所定時間毎にイオン交換水中の染料濃度を測定し、
その値から多孔質微粒子中に存在する直接染料の濃度を
求め、表1に多孔質微粒子中の直接染料含有量(%)を
示した。なお、測定は分光光度計により600nmの吸
光度から算出した。表1から明らかなように、透過性物
質を使用する実施例では直接染料の溶出を抑制すること
が確認された。また、透過性物質を選定することで溶出
速度を変化させることが可能であることが確認できた。
【0057】
【表1】
【0058】(試験例2) 食用色素内包多孔質微粒子の水負荷による溶出試験 実施例6〜8および比較例2で得られた食用色素内包多
孔質微粒子を、イオン交換水を用いて0.02g/Lの
濃度で懸濁させて緩やかに撹拌しながら25℃で放置し
た。所定時間毎にイオン交換水中の色素濃度を測定し、
その値から多孔質微粒子中に存在する食用色素の濃度を
求め、表2に多孔質微粒子中の食用色素含有量(%)を
示した。なお、測定は分光光度計により600nmの吸
光度から算出した。表2から明らかなように、透過性物
質を使用する実施例では食用色素の溶出を抑制すること
が確認された。また、ゲル強度の異なる透過性物質(ゼ
ラチン)を選定することで溶出速度を変化させることが
可能であることが確認できた。さらに、複数の透過性物
質を組み合わせることにより溶出速度をさらに抑制する
ことができた。
【0059】
【表2】
【0060】(試験例3) 溶媒負荷による溶出試験 実施例9〜17および比較例3〜5で得られた多孔質シ
リカ微粒子を2重量部秤量し、イオン交換水またはメタ
ノール(以下溶媒という)を38重量部加え、10分撹
拌を行った。次いで、遠心分離(5000rpm×10分)を行
い、沈殿物と上澄み液に分離した。上澄み液を35重量
部除去した後、残りの沈殿物と上澄み液に溶媒35重量
部を加え、10分撹拌を行った。遠心分離および上澄み
液交換の操作を所定回数繰り返した後、遠心分離後に溶
媒20重量部を加え、10分撹拌後放置した。1時間後
に遠心分離して沈殿物と上澄み液に分離し、上澄み液に
含まれる被担持物質を液体クロマトグラフ法により定性
分析した。なお、液体クロマトグラフ法による分析条件
は表3に示したとおりである。分析結果は、表4に示し
たとおりであって、実施例で得られた多孔質シリカ微粒
子中には溶媒による洗浄操作処理後も被担持物質が存在
していることが確認できた。
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】(試験例4) 芳香物質内包多孔質シリカ微粒子の評価(1) ガラスビーカーを用いて、実施例18〜20および比較
例6〜7で得られた芳香物質内包多孔質シリカ微粒子1
0重量部を秤量し、イオン交換水90重量部を加えて、
10分間撹拌を行った。その後、20℃または60℃で
1時間放置した後、ビーカー内の多孔質シリカ微粒子懸
濁液表面の状態を肉眼で観察した。その結果は、表5に
示したように油状の被担持物質を透過性物質とともに内
包した多孔質シリカ微粒子は水に懸濁しても脱落が見ら
れなかった。
【0064】
【表5】
【0065】(試験例5) 芳香物質内包多孔質シリカ微粒子の評価(2) 蒸発皿を用いて、実施例18〜20および比較例6〜7
で得られた芳香物質内包多孔質シリカ微粒子2gを正確
に秤量し、所定の温度で30分熱処理を行った。芳香物
質の残存率は表6に示したとおりであって、実施例の残
存率は比較例の約2倍以上であった。また、官能検査に
よる芳香物質の芳香の強度は表7に示したとおりであっ
て、実施例の方が比較例に比して強く、芳香物質の残存
量が多いことが示唆された。
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】(試験例6) プラスチック練り込み耐久性試験 実施例18で得られた青森ヒバ抽出油内包多孔質微粒質
を用いて、熱可塑性樹脂への配合および成型時における
熱負荷耐久性を調べた。青森ヒバ抽出油内包多孔質微粒
子の所定量を各種熱可塑性樹脂に配合し、150℃で3
0分溶融状態の樹脂と30分間混合した。均一に混合し
た後、プレート上に青森ヒバ抽出油内包多孔質微粒子含
有熱可塑性樹脂を流し込み、190℃で30秒プレスし
て平板成型物を得た。成型物から発生する芳香の強度を
官能検査で観察した。その結果は表8に示したように、
配合量を増加させるにしたがって、発生する芳香の強さ
も増加した。
【0069】
【表8】
【0070】(試験例7) 青森ヒバ抽出油含有木材チップの評価(1) ガラスビーカーを用いて、実施例22および比較例8で
得られた青森ヒバ抽出油含有木材チップ10重量部を秤
量し、イオン交換水90重量部を加えて、10分間撹拌
を行った。25℃または60℃で1時間放置した後、イ
オン交換水中への青森ヒバ抽出油の脱落を肉眼で観察し
た。その結果は、表9に示したように実施例22の青森
ヒバ抽出油含有木材チップからの浮遊物は認められなか
ったが、比較例8の青森ヒバ抽出油含有木材チップから
は浮遊物が認められた。
【0071】
【表9】
【0072】(試験例8) 青森ヒバ抽出油含有木材チップの評価(2) 実施例22および比較例8で得られた青森ヒバ抽出油含
有木材チップを正確に秤量し、40℃の保温器内に静置
して、重量減少率を測定した。その結果は、表10に示
したように、実施例22の青森ヒバ抽出油含有木材チッ
プからの青森ヒバ抽出油の蒸散を抑制していることが認
められた。
【0073】
【表10】
【0074】
【発明の効果】本発明の徐放性多孔質微粒子は、被担持
物質を徐々に放出することができるので、被担持物質の
効能を長期間にわたって維持することができる。例え
ば、被担持物質が食用色素にあっては、透過性物質を選
ぶことによって、長期間溶出を抑制することができた。
また、被担持物質が芳香物質や青森ヒバ抽出油の場合に
は、透過性物質を選ぶことによって、長期間芳香を蒸散
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多孔質微粒子の断面模式図
【図2】徐放性多孔質微粒子の断面模式図の一例(タイ
プ1)
【図3】内包物質の断面模式図
【図4】徐放性多孔質微粒子の断面模式図の一例(タイ
プ2)
【符号の説明】
1.多孔質微粒子 2.徐放性多孔質微粒子(タイプ1) 3.徐放性多孔質微粒子(タイプ2) 4.粒子骨格 5.被担持物質 6.透過性物質 7.内包物質
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/30 A61K 47/30 47/32 47/32 47/34 47/34 47/38 47/38 A61L 9/01 A61L 9/01 R Fターム(参考) 4C076 AA31 AA94 CC22 DD26 DD27 DD29 DD37 DD42 DD64 EE02 EE03 EE07 EE09 EE13 EE17 EE22 EE24 EE26 EE27 EE31 EE33 FF31 4C080 AA03 BB03 HH05 JJ04 KK03 LL02 LL03 MM31 NN01 NN03 NN06 NN22 NN24 NN25 NN27 NN28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被担持物質を透過性物質で被覆してなる内
    包物質を多孔質微粒子に担持してなることを特徴とする
    徐放性多孔質微粒子。
  2. 【請求項2】上記多孔質微粒子が、無機質からなること
    を特徴とする請求項1に記載の徐放性多孔質微粒子。
  3. 【請求項3】上記無機質が、二酸化ケイ素、ケイ酸カル
    シウム、アパタイト、アルミナおよびリン酸ジルコニウ
    ムのいずれか1種であることを特徴とする請求項2に記
    載の徐放性多孔質微粒子。
  4. 【請求項4】上記多孔質微粒子が、有機質からなること
    を特徴とする請求項1に記載の徐放性多孔質微粒子。
  5. 【請求項5】上記有機質が、ポリエチレン、ポリウレタ
    ン、セルロース、ポリビニルホルマール、フェノール樹
    脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂および天然繊維物質のいず
    れか1種であることを特徴とする請求項4に記載の徐放
    性多孔質微粒子。
  6. 【請求項6】上記被担持物質が、色素、香料、農薬、医
    薬、酵素、生理活性物質、発熱物質、吸熱物質、帯電防
    止剤および防錆剤のいずれか1種であることを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれか1項に記載の徐放性多孔質
    微粒子。
  7. 【請求項7】上記透過性物質が、硝酸セルロース、ポリ
    アミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル、スチレン
    系オレフィン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレ
    タン樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリマー樹脂、メラミ
    ン樹脂、有機ケイ素化合物、シェラック、ポリフェノー
    ル化合物の金属錯体、ポリカルボン酸のアルカリ土類金
    属塩、セルロース系誘導体、高分子凝集剤、ロウおよび
    天然高分子化合物の少なくとも1種または2種以上であ
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記
    載の徐放性多孔質微粒子。
  8. 【請求項8】上記有機ケイ素化合物が、テトラエトキシ
    シラン、テトラメトキシシラン、プロピルシリケート、
    ブチルシリケート、メトキシポリシロキサン、エトキシ
    ポリシロキサン、C1からC4のアルキル基を有するアル
    コキシシランおよびC1からC4のアルキル基を有するポ
    リアルコキシシラン、の少なくとも1種または2種以上
    であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項
    に記載の徐放性多孔質微粒子。
  9. 【請求項9】上記ポリフェノール化合物が、タンニンで
    あることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に
    記載の徐放性多孔質微粒子。
  10. 【請求項10】被担持物質および透過性物質を溶解した
    溶液に多孔質微粒子を浸漬した後、溶媒を除去すること
    によって被担持物質を透過性物質で被覆してなる内包物
    質を多孔質微粒子に担持させることを特徴とする徐放性
    多孔質微粒子の製造方法。
  11. 【請求項11】被担持物質を溶解した溶液に多孔質微粒
    子を浸漬した後、溶媒を除去することによって被担持物
    質を多孔質微粒子に担持させた後、透過性物質を溶解し
    た溶液に被担持物質を担持した多孔質微粒子を浸漬し、
    溶媒を除去させることによって被担持物質を担持した多
    孔質微粒子を透過性物質で被覆することを特徴とする徐
    放性多孔質微粒子の製造方法。
  12. 【請求項12】上記多孔質微粒子が、二酸化ケイ素、ケ
    イ酸カルシウム、アパタイト、アルミナ、リン酸ジルコ
    ニウム、ポリエチレン、ポリウレタン、セルロース、ポ
    リビニルホルマール、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
    尿素樹脂および天然繊維物質のいずれか1種であること
    を特徴とする請求項10または11に記載の徐放性多孔
    質微粒子の製造方法。
  13. 【請求項13】上記被担持物質が、色素、香料、農薬、
    医薬、酵素、生理活性物質、発熱物質、吸熱物質、帯電
    防止剤および防錆剤のいずれか1種であることを特徴と
    する請求項10乃至12のいずれか1項に記載の徐放性
    多孔質微粒子の製造方法。
  14. 【請求項14】上記透過性物質が、硝酸セルロース、ポ
    リアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル、スチレ
    ン系オレフィン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウ
    レタン樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリマー樹脂、メラ
    ミン樹脂、有機ケイ素化合物、シェラック、ポリフェノ
    ール化合物の金属錯体、ポリカルボン酸のアルカリ土類
    金属塩、セルロース系誘導体、高分子凝集剤、ロウおよ
    び天然高分子化合物の少なくとも1種または2種以上で
    あることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1
    項に記載の徐放性多孔質微粒子の製造方法。
  15. 【請求項15】上記有機ケイ素化合物が、テトラエトキ
    シシラン、テトラメトキシシラン、ポロピルシリケー
    ト、ブチルシリケート、メトキシポリシロキサン、エト
    キシポリシロキサン、C1からC4のアルキル基を有する
    アルコキシシランおよびC1からC4のアルキル基を有す
    るポリアルコキシシラン、の少なくとも1種または2種
    以上であることを特徴とする請求項10乃至14のいず
    れか1項に記載の徐放性多孔質微粒子の製造方法。
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