JP2003285960A - 記録媒体の排出装置、排出方法、搬送装置及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

記録媒体の排出装置、排出方法、搬送装置及びインクジェット式記録装置

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JP2003285960A
JP2003285960A JP2002093826A JP2002093826A JP2003285960A JP 2003285960 A JP2003285960 A JP 2003285960A JP 2002093826 A JP2002093826 A JP 2002093826A JP 2002093826 A JP2002093826 A JP 2002093826A JP 2003285960 A JP2003285960 A JP 2003285960A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体を良好な状態で排出することができ
る記録媒体の排出装置、排出方法、搬送装置及びその排
出装置または搬送装置を備えたインクジェット式記録装
置を提供すること。 【解決手段】 媒体排出位置に移動したステージ50上
の記録媒体に対し、吸気した空気を排気して吹き付け、
前記記録媒体を排出する排気口65を、前記ステージの
下方に配置された本体部60に設ける。これにより、記
録媒体の排出ローラ等を不要とすることができるので、
記録媒体を傷跡やインク擦れ等の無い良好な状態で排出
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の排出装
置、排出方法、搬送装置及びその排出装置または搬送装
置を備えたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、一般的なインクジェット式記
録装置の1つであるインクジェット式プリンタの内部構
成例を示す側面図である。このインクジェット式プリン
タは、自動連続給紙手段(オートシートフィーダ)とし
て給紙ローラ1及びホッパー2を備え、搬送手段として
紙送りローラ3、従動ローラ4、搬送ステージ5、排紙
ローラ6及び歯付きローラ(排紙ギザ)7を備え、記録
手段としてキャリッジ8及び記録ヘッド9を備えてい
る。
【0003】このような構成のインクジェット式プリン
タは、自動連続給紙手段により記録媒体である例えば用
紙を供給し、搬送手段により用紙を搬送しつつ記録手段
によりインク滴を用紙上に吐出して字や画像等を印刷す
るようになっている。すなわち、インクジェット式プリ
ンタの制御部は、給紙ローラ1を回転させてホッパー2
を上昇させることにより、ホッパー2に積載された複数
枚の用紙Pを給紙ローラ1に押付け、最上位の用紙Pを
下位の用紙Pから分離して給送する。そして、その用紙
Pを紙送りローラ3と従動ローラ4との間に挟み込み、
紙送りローラ3を回転させて搬送ステージ5上へ送り出
す。
【0004】続いて、例えばイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの計4色のインクカートリッジからキャリ
ッジ8に搭載された記録ヘッド9の圧力発生室へ各色イ
ンクを供給し、圧力発生室内のインクを加圧してノズル
開口から用紙Pに向かってインク滴を吐出させる。この
とき、各色インクの吐出タイミング及びキャリッジ8や
紙送りローラ3の駆動を制御して、高精度なインクドッ
ト制御、ハーフトーン処理等を実行する。そして、その
用紙Pを排紙ローラ6と排紙ギザ7との間に挟み込み、
排紙ローラ6を回転させて図示しない排紙スタッカ上に
送り出して排出するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
ト式プリンタは、用紙Pの排出側に配設されている排紙
ローラ6はゴムで形成され、排紙ギザ7は周縁部が鋸刃
状に形成されており、排紙ローラ6のフリクションと排
紙ギザ7の用紙Pへの食い込みにより用紙Pを送り出す
ようになっている。このため、用紙Pを送り出す際の用
紙Pのうねりを防止して、用紙Pをスムーズに排出する
ことができるが、用紙Pに排紙ギザ7の痕跡が残った
り、印刷の擦れが発生する場合がある。
【0006】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、記録媒体を良好な状
態で排出することができる記録媒体の排出装置、排出方
法、搬送装置及びその排出装置または搬送装置を備えた
インクジェット式記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係る記録媒体排出装置では、記録媒体
を排出部から排出する装置であって、前記排出部におけ
る前記記録媒体の下側で当該記録媒体を浮揚させて且つ
当該記録媒体の排出方向に向かう気流を発生する手段を
設け、当該気流に載せて当該記録媒体を排出することを
特徴としている。
【0008】上記目的達成のため、本発明の請求項2に
係る記録媒体排出方法では、記録媒体を排出部から排出
する方法であって、前記排出部における前記記録媒体の
下側で当該記録媒体を浮揚させて且つ当該記録媒体の排
出方向に向かう気流を発生し、当該気流に載せて当該記
録媒体を排出することを特徴としている。
【0009】上記目的達成のため、本発明の請求項3に
係る記録媒体搬送装置では、給送される記録媒体を吸着
する動作及び前記記録媒体の送り方向へ往復移動する動
作が可能であり、前記各動作を適宜組み合わせて行うこ
とにより前記記録媒体を搬送するステージと、前記記録
媒体を吸着するために吸気する吸引手段とを有する記録
媒体搬送装置であって、媒体排出位置に移動した前記ス
テージ上の前記記録媒体を排出するための気流を吹き出
す排気口が、前記ステージの下方に配置されていること
を特徴としている。これにより、記録媒体の排出ローラ
等を不要とすることができるので、記録媒体を傷跡やイ
ンク擦れ等の無い良好な状態で排出することができる。
【0010】請求項4に係る発明では、請求項3に記載
の記録媒体搬送装置において、前記記録媒体を排出する
ための気流が、前記ステージで前記記録媒体を吸引した
際の前記吸引手段の排出空気を用いていることを特徴と
している。
【0011】請求項5に係る発明では、請求項3または
4に記載の記録媒体搬送装置において、前記記録媒体の
排出の際には、記録中よりも大きな流量の気流を発生さ
せることを特徴としている。
【0012】請求項6に係る発明では、請求項3〜5の
何れか一項に記載の記録媒体搬送装置において、前記ス
テージと前記吸引手段とを連通する連通口が、前記ステ
ージの移動により露出することにより、媒体排出位置に
おける排出気流の流量を増加させることを特徴としてい
る。これにより、ステージが記録媒体の排出位置に移動
したときに連通口が開放されて流路負荷を減少させるよ
うにすることができるので、記録媒体を吸着する吸引力
を低下させて排気する空気の量を増加させ、記録媒体を
確実に排出させることができる。
【0013】上記目的達成のため、本発明の請求項7に
係る発明では、搬送される記録媒体に対しインクを吐出
して記録するインクジェット式記録装置において、請求
項1に記載の記録媒体排出装置または請求項3〜6の何
れか一項に記載の記録媒体搬送装置を備えたことを特徴
としている。これにより、上述した各作用効果を奏する
インクジェット式記録装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係るインク
ジェット式記録装置の1つであるインクジェット式プリ
ンタの内部構成例を示す側面図である。このインクジェ
ット式プリンタは、自動連続給紙手段(オートシートフ
ィーダ)として給紙ローラ11及びホッパー12を備
え、搬送手段として紙送りローラ13、従動ローラ1
4、搬送ステージ50及び本体部60を備え、記録手段
としてキャリッジ18及び記録ヘッド19を備えてい
る。
【0016】インクジェット式プリンタは、自動連続給
紙手段により記録媒体である例えば用紙Pを供給し、搬
送手段により用紙Pを搬送しつつ記録手段によりインク
滴を用紙P上に吐出して字や画像等を印刷するようにな
っている。なお、以下では、図示矢印で示す用紙Pの搬
送方向をF方向、記録ヘッド19の走査方向をS方向と
いう。
【0017】図2は、上記搬送ステージ50及び本体部
60の詳細例を示す斜視図、図3は、その平面図であ
る。以下、図1〜図3を参照して、搬送ステージ50及
び本体部60を説明する。矩形平板状に形成された搬送
ステージ50は、S方向両端部に形成された係止部51
が、本体部60のS方向両端部にF方向に延びるように
取り付けられたガイド軸55に係止され、さらに本体部
60のS方向両側に配設されたベルト駆動機構56を構
成する歯付きベルト56aに噛み合わされている。そし
て、搬送ステージ50は、ベルト駆動機構56を構成す
る歯付きプーリ56b及び歯付きベルト56aの回転に
より、ガイド軸55に沿って本体部60の上面でF方向
に移動するようになっている。
【0018】搬送ステージ50の上面には、用紙Pを吸
着するために空気を吸引する吸引部52a、52bと、
用紙Pの上端余白無し印刷の際に記録ヘッド19のノズ
ルから打ち捨てられるインクを受けるインク受け部53
が形成されている。吸引部52a、52bは、四角錐状
の凹部としてS方向に複数並んで形成されている。イン
ク受け部53は、三角柱状の凹部としてS方向に1本延
びるように形成されている。
【0019】そして、吸引部52a、52bとインク受
け部53の底部には、貫通孔52aa、52ba、53
aが穿孔されている。これにより、インク受け部53に
インク吸収材を設置した場合でも、貫通孔53aを通し
て空気が通過するため、インク吸収材を短時間で乾燥さ
せることができる。また、この例では、F方向下流側か
らF方向上流側に向かって、吸引部52aが2列並んで
形成され、続いてインク受け部53が形成され、さらに
続いて吸引部52bが形成されている。最上流側の吸引
部52bは、特に用紙Pの上下端を吸着するために形成
されている。
【0020】搬送ステージ50の後部には、用紙Pの下
端を支持する支持部54が、所定間隔をあけて複数配設
されている。支持部54は、搬送ステージ50の後部に
設けられている溝内に一端が回動可能に係止されている
レバー54aと、このレバー54aを回動方向に付勢す
る図示しない捻りコイルバネで構成されている。支持部
54のレバー54aは、搬送ステージ50の後部が本体
部60の上面後部に取り付けられたストッパ61から離
間しているときは、捻りコイルバネの復元力により搬送
ステージ50の後部から突き出るようになっている。
【0021】そして、搬送ステージ50の後部が本体部
60の後部上面に取り付けられたストッパ61に接近し
ていくと、捻りコイルバネの復元力に反して搬送ステー
ジ50の後部の溝内に押し込められて格納されるように
なっている。なお、この例では、支持部54のレバー5
4aを回動可能に取り付けるようにしたが、例えば圧縮
コイルバネを用いて直動可能に取り付けるようにしても
よい。
【0022】本体部60は、上下方向に2層の中空部が
形成されている。そして、本体部60の上面には、上層
中空部に通じる連通口63が穿孔され、本体部60の2
層の中空部の境界面には、上層中空部と下層中空部を連
通する連通口64が穿孔され、本体部60の前面には、
下層中空部に通じる排気口65が穿孔されている。連通
口63は、搬送ステージ50が本体部60の前部側の用
紙Pの排出位置に移動したときに開放される位置に矩形
状に形成されている。連通口64は、連通口63のほぼ
真下の位置に円形状に形成されている。排気口65は、
少なくとも用紙Pの幅を有する矩形状に、かつ下層中空
部から排気口65までの流路面積が徐徐に小さくなり、
排気が斜め上方に向くように形成されている。
【0023】また、本体部60の下層中空部内には、吸
気ファン66が配設されている。これにより、本体部6
0の上層中空部は、搬送ステージ50に穿孔されている
貫通孔52aa、52ba、53aを介して吸引部52
a、52bとインク受け部53に負圧を作用させる減圧
室67として機能する。本体部60の下層中空部は、搬
送ステージ50に穿孔されている貫通孔52aa、52
ba、53aから上層中空部を介して吸気した空気を排
気口65から排気する排気室68として機能する。
【0024】さらに、本体部60の上面には、用紙Pの
下端余白無し印刷の際に記録ヘッド19のノズルから打
ち捨てられるインクを受けるインク受け部69が形成さ
れている。このインク受け部69は、連通口63に対し
F方向上流側であって、搬送ステージ50が本体部60
の前部側へ移動したときに露出する箇所に、四角柱状の
凹部としてS方向に1本延びるように形成されている。
なお、このインク受け部69の内部にインク吸収材を配
設するようにしてもよい。
【0025】このような構成において、その動作例を図
4のフローチャート及び図5〜図8の動作図を参照して
説明する。インクジェット式プリンタの制御部は、給紙
ローラ11を回転させてホッパー12を上昇させること
により、ホッパー12に積載された複数枚の用紙Pを給
紙ローラ11に押付け、最上位の用紙Pを下位の用紙P
から分離して給送する。
【0026】続いて、その用紙Pを紙送りローラ13と
従動ローラ14との間に挟み込ませ、紙送りローラ13
を回転させて搬送ステージ50上へ送り出す。このと
き、搬送ステージ50は、図5(A)に示すように、支
持部54のレバー54aが本体部60のストッパ61に
接触して格納されたホームポジションに位置している。
このホームポジションは、搬送ステージ50を本体部6
0の後部側に移動させたとき、フラグが搬送ステージ5
0の側面前部を検出するステージ検出器を通過してから
所定距離、例えば180分の120インチ移動した位置
をいう。
【0027】そして、用紙Pの頭出しを行う。具体的に
は、用紙Pの上端が通常の紙送り量で印刷した場合の第
1ラスタ位置よりも手前の位置、すなわち図5(B)に
示す第1パス目の印刷で使用される最上端ノズルである
第1ラスタノズル#nから搬送ステージ50の後部側に
距離d離れた位置に来るように用紙Pを搬送する(ステ
ップS1)。
【0028】さらに、これと併せて搬送ステージ50を
印刷開始位置にセットする。具体的には、搬送ステージ
50に形成されているV字溝であるインク受け部53の
頂部が第1ラスタノズル#nと対向する位置に来るよう
に搬送ステージ50を移動する(ステップS2)。な
お、このとき用紙Pの上端は、吸引部52bに吸着され
て平坦になっており、安定したペーパーギャップを確保
して印刷画質を向上させることができるとともに、用紙
Pの浮きを低減して記録ヘッド19との擦れによる汚染
を防止することができる。
【0029】次に、上端余白無し印刷を開始する。すな
わち、通常の紙送り量となるように、紙送りローラ13
を回転させると共に、インク受け部53の頂部が第1ラ
スタノズル#nと常に対向して、用紙Pの上端から外れ
て打ち捨てられるインク滴をインク受け部53で確実に
受けることができるように、搬送ステージ50を紙送り
ローラ13の回転に同期させて本体部60の前部側に移
動させる(ステップS3)。このとき、インク受け部5
3で受けたインクは内部に溜まらずに貫通孔53aから
外部に排出されるので、インク吸収材に単に吸収させて
いた場合に比べて、インクによる用紙Pの汚染を低減す
ることができるとともに、インク吸収材の交換等のメン
テナンスの工数を低減することができる。
【0030】この上端余白無し印刷は、例えば図9に示
すように、記録ヘッド19のノズル間隔を4、ノズル数
を11、送り量を11とした場合、第1パス目では#8
〜#11のノズルから吐出されるインク滴により上端余
白無し印刷が行われ、#1〜#7のノズルから吐出され
るインク滴はインク受け部53に打ち捨てられ、第2パ
ス目では#5〜#11のノズルから吐出されるインク滴
により上端余白無し印刷が行われ、#1〜#4のノズル
から吐出されるインク滴はインク受け部53に打ち捨て
られる。さらに、第3パス目では#3〜#11のノズル
から吐出されるインク滴により上端余白無し印刷が行わ
れ、#1〜#2のノズルから吐出されるインク滴はイン
ク受け部53に打ち捨てられ、第4パス目以降で全ノズ
ルから吐出されるインク滴により上端余白無し印刷が行
われる。
【0031】そして、図6(A)、(B)に示すよう
に、搬送ステージ50のフラグが搬送ステージ50の側
面後部を検出するステージ検出器を通過したら(ステッ
プS4)、紙送りローラ13を通常の紙送り量となるよ
うに回転させて印刷動作をそのまま継続し、図7(A)
に示すように、搬送ステージ50のみを本体部60の後
部側に移動させてホームポジションに復帰させる(ステ
ップS5)。これにより、用紙Pの上端から下端までを
搬送ステージ50上で支持することができるので、用紙
Pの全面にわたって安定したペーパーギャップを確保し
て印刷画質を向上させることができる。
【0032】次に、印刷動作継続中に紙検出器15が用
紙Pの下端を検出したら(ステップS6、S7)、下端
余白無し印刷を開始する。すなわち、紙検出器15が用
紙Pの下端を検出した時点で、搬送ステージ50を紙送
りローラ13による通常の紙送り量と同じ移動量で本体
部60の前部側に移動開始させる(ステップS8)。こ
れにより、紙送りローラ13による用紙Pの搬送から搬
送ステージ50による用紙Pの搬送への受け渡しをスム
ーズに行うことができるので、用紙Pの全面の印刷画質
を向上させることができる。なお、このとき、搬送ステ
ージ50による用紙Pの送り速度と紙送りローラ13に
よる用紙Pの送り速度の同期は、用紙Pのすべりにより
吸収されるので取る必要はない。
【0033】そして、図7(B)に示すように、用紙P
の下端が紙送りローラ13から外れた段階で、搬送ステ
ージ50上に用紙Pを吸着保持して搬送する。このとき
搬送ステージ50上の用紙Pの下端は吸引部52bに吸
着されて平坦になっており、さらに、搬送ステージ50
の後端からはみ出た用紙Pの下端は、支持部54により
支持されるので、用紙Pを吸着する吸引気流の影響で下
方向に引かれても落ち込むことはないので、安定したペ
ーパーギャップを確保して印刷画質を向上させることが
できるとともに、用紙Pの浮きを低減して記録ヘッド1
9との擦れによる汚染を防止することができる。そし
て、搬送ステージ50が移動すると、本体部60のイン
ク受け部69が露出するので、用紙Pの下端から外れて
打ち捨てられるインク滴をインク受け部69で受ける。
【0034】そして、印刷データが終了したら(ステッ
プS9)、用紙Pを排紙する。すなわち、印刷データが
終了した時点で、図8に示すように、搬送ステージ50
を連続駆動させて排紙位置まで移動させる(ステップS
10)。この排紙位置は、搬送ステージ50を本体部6
0の前部側に移動させたとき、フラグが搬送ステージ5
0の側面後部を検出するステージ検出器を通過してから
所定距離、例えば180分の28インチ移動した位置を
いう。
【0035】そして、搬送ステージ50が排紙位置まで
移動すると、連通口63の一部が開放されて吸引部52
a、52bの吸引力が減少すると同時に、排紙口65の
排気量が増加する。このため、それまで搬送ステージ5
0上に吸着されていた用紙Pは排紙口65から吹き付け
られる空気により図示しない排紙スタッカ上に押し出さ
れる(ステップS11)。これにより、用紙Pの排出ロ
ーラ等を不要とすることができるので、用紙Pを傷跡や
インク擦れ等の無い良好な状態で排出することができ
る。その後、搬送ステージ50を本体部60の後部側に
移動させてホームポジションに復帰させ(ステップS1
2)、印刷処理を終了する。
【0036】以上のように、搬送ステージ50はベルト
駆動機構62が接続されているとともに吸引部52a、
52bが形成されているので、用紙Pの上端や下端を搬
送ステージ50上に吸着して用紙Pを搬送ステージ50
の移動により搬送することができる。また、下端余白無
し印刷用のインク受け部69は本体部60に形成されて
いるので、搬送ステージ50には上端余白無し印刷用の
インク受け部53のみを1箇所設ければよい。
【0037】したがって、ペーパーギャップを確保する
ため及び搬送抵抗を軽減するために従来必要であったリ
ブを搬送ステージ50上に設ける必要が無くなるので、
従来技術で説明した課題を解消することができる。この
ため、上下端余白無し印刷も通常印刷と同様に全ノズル
を使用して通常の印刷速度で行うことができるので、印
刷作業時間を短縮させることができるとともに、上下端
余白無し印刷部分と通常印刷部分との境界を無くして用
紙全面の印刷画質を向上させることができる。
【0038】なお、上述した実施形態では、搬送ステー
ジ50に形成したインク受け部53の平面形状は矩形状
としたが、搬送ステージ50がホームポジションに復帰
するときに用紙Pの端部がインク受け部53に引っ掛か
らないように、インク受け部53の平面形状を紙幅方向
にすくい角を付けた台形状としてもよい。また、本体部
60の減圧室67の内部に吸引したインクミストをトラ
ップするためのハニカム状のトラップを設けるようにし
てもよい。
【0039】また、搬送ステージ50のフラグが搬送ス
テージ50の側面後部を検出するステージ検出器を通過
したら、搬送ステージ50のみを本体部60の後部側に
移動させてホームポジションに復帰させるように制御し
たが、用紙Pの上端がノズル#Nを通過したら、搬送ス
テージ50のみを本体部60の後部側に移動させてホー
ムポジションに復帰させるように制御してもよい。
【0040】また、搬送ステージ50を排紙位置まで移
動させ、連通口62の一部を開放させて吸引部52a、
52bの吸引力を減少させてから用紙Pを排出している
が、例えば本体部60の上面に開閉可能なフラップを設
け、搬送ステージ50が排紙位置まで移動したらフラッ
プを開け、搬送ステージ50内部を正圧にして空気を吸
引部52a、52bから吹き出させ、用紙Pを浮かせて
から用紙Pを排出するようにしてもよい。
【0041】また、用紙Pを回転させずに真っ直ぐ排出
するには、搬送ステージ50の前部から見て右側のエッ
ジガイドに用紙Pの右側面を押し付けることにより回転
を防止して排出すればよい。このために、例えば搬送ス
テージ50の内部にF方向に延びるしきり板を設けて部
屋に区切り、搬送ステージ50の前部から見て右側の部
屋は負圧を発生させて用紙Pを吸引し、左側の部屋は正
圧を発生させて用紙Pを浮上させるようにして、用紙P
の右側面をエッジガイドに押し付けて回転を防止する。
また、搬送ステージ50の前部から見て右側の搬送面に
ゴム等を貼って右側の搬送面の摩擦抵抗が左側の搬送面
の摩擦抵抗より高くなるようにし、用紙Pの右側面をエ
ッジガイドに押し付けて回転を防止する。また、排紙口
65の形状を単純な矩形状とせずに、本体部60の前部
から見て右側が左側より広くなるように形成して右側の
空気の流速が左側の空気の流速よりも遅くなるように
し、用紙Pの右側面をエッジガイドに押し付けて回転を
防止する。
【0042】上述した各実施形態では、インクジェット
式記録装置としてプリンタを例に説明したが、これに限
定されるものではなく、記録媒体の搬送装置を有する記
録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置
等であっても適用可能である。以上、本発明を種々の実
施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限
られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明
の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿
論である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録媒体の排出ローラ等を不要とすることができるの
で、記録媒体を傷跡やインク擦れ等の無い良好な状態で
排出することができる。また、ステージが記録媒体の排
出位置に移動したときに連通口が開放されて流路負荷を
減少させるようにすることができるので、記録媒体を吸
着する吸引力を低下させて排気する空気の量を増加さ
せ、記録媒体を確実に排出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記
録装置の1つであるインクジェット式プリンタの内部構
成例示す側面図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタの搬送ステー
ジ及び本体部の詳細例を示す斜視図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタの動作例を示
すフローチャートである。
【図5】図1のインクジェット式プリンタの第1及び第
2の動作図である。
【図6】図1のインクジェット式プリンタの第3及び第
4の動作図である。
【図7】図1のインクジェット式プリンタの第5及び第
6の動作図である。
【図8】図1のインクジェット式プリンタの第7の動作
図である。
【図9】図1のインクジェット式プリンタで上端余白無
し印刷を行うときの記録ヘッドの使用ノズルを示す図で
ある。
【図10】従来のインクジェット式プリンタの内部構成
を示す側面図である。
【符号の説明】
11 給紙ローラ 12 ホッパー 13 紙送りローラ 14 従動ローラ 18 キャリッジ 19 記録ヘッド 50 搬送ステージ 52a 吸引部 52aa 貫通孔 52b 吸引部 52ba 貫通孔 53 インク受け部 53a 貫通孔 54 支持部 54a レバー 55 ガイド軸 56 ベルト駆動機構 60 本体部 61 ストッパ 63 連通口 64 連通口 65 排気口 66 吸気ファン 67 減圧室 68 排気室 69 インク受け部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を排出部から排出する装置であ
    って、 前記排出部における前記記録媒体の下側で当該記録媒体
    を浮揚させて且つ当該記録媒体の排出方向に向かう気流
    を発生する手段を設け、当該気流に載せて当該記録媒体
    を排出することを特徴とする記録媒体排出装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体を排出部から排出する方法であ
    って、 前記排出部における前記記録媒体の下側で当該記録媒体
    を浮揚させて且つ当該記録媒体の排出方向に向かう気流
    を発生し、当該気流に載せて当該記録媒体を排出するこ
    とを特徴とする記録媒体の排出方法。
  3. 【請求項3】 給送される記録媒体を吸着する動作及び
    前記記録媒体の送り方向へ往復移動する動作が可能であ
    り、前記各動作を適宜組み合わせて行うことにより前記
    記録媒体を搬送するステージと、前記記録媒体を吸着す
    るために吸気する吸引手段とを有する記録媒体搬送装置
    であって、 媒体排出位置に移動した前記ステージ上の前記記録媒体
    を排出するための気流を吹き出す排気口が、前記ステー
    ジの下方に配置されていることを特徴とする記録媒体搬
    送装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体を排出するための気流が、
    前記ステージで前記記録媒体を吸引した際の前記吸引手
    段の排出空気を用いていることを特徴とする請求項3に
    記載の記録媒体搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体の排出の際には、記録中よ
    りも大きな流量の気流を発生させることを特徴とする請
    求項3または4に記載の記録媒体搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記ステージと前記吸引手段とを連通す
    る連通口が、前記ステージの移動により露出することに
    より、媒体排出位置における排出気流の流量を増加させ
    ることを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の
    記録媒体搬送装置。
  7. 【請求項7】 搬送される記録媒体に対しインクを吐出
    して記録するインクジェット式記録装置において、 請求項1に記載の記録媒体排出装置または請求項3〜6
    の何れか一項に記載の記録媒体搬送装置を備えたことを
    特徴とするインクジェット式記録装置。
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