JP2003285203A - 長尺被削材への捩れ溝加工方法 - Google Patents
長尺被削材への捩れ溝加工方法Info
- Publication number
- JP2003285203A JP2003285203A JP2002088145A JP2002088145A JP2003285203A JP 2003285203 A JP2003285203 A JP 2003285203A JP 2002088145 A JP2002088145 A JP 2002088145A JP 2002088145 A JP2002088145 A JP 2002088145A JP 2003285203 A JP2003285203 A JP 2003285203A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- long work
- workpiece
- spindles
- groove
- spindle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Turning (AREA)
Abstract
おいて、加工時間を短縮できるうえ、加工精度を向上す
ることのできる加工方法を提供する。 【解決手段】 2主軸対向型NC複合旋盤100の両主軸
11a、11bともに角度制御する機能を持たせたもの
を用い、両主軸11a、11b間で長尺ワーク16を交
互に掴み換えて長尺ワーク16を順次軸方向へ送ると共
に、両主軸11a、11b間で長尺ワーク16に順次捩
れ溝Sを旋削加工している。これにより、掴み換えがご
く短時間で行え、すぐに加工を続けられることから加工
時間を大幅に短縮することができる。また、掴み換えに
よる心ずれや位置・角度ずれが発生しないうえ、軸芯の
太さに合わせた適正な支持間隔で両側をチャックして加
工を行えることからワークの撓み・歪・捩れ等が抑えら
れ、加工精度を向上することができる。
Description
れ溝加工方法に関するものであり、特に搬送スクリュ等
の可変リードの捩れ溝を加工するのに好適である。
は、加工部長さよりも長いストロークを持つ旋盤等で旋
削加工されるが、長尺のワーク(被削材)に長い捩れ溝
を加工する場合や、可変リードの捩れ溝を加工する場合
には、マシニングセンタに付加回転軸を取り付けて加工
が行われている。図4は、その従来のマシニングセンタ
200による長尺ワーク16への加工方法を説明する説
明図である。
センタ200のXYテーブル4上に付加回転軸2cと心
押し台5を取り付けて長尺ワーク16をチャックしてい
る。そして、主軸6をZ軸方向に移動させて先端のエン
ドミル7で切削を行うと共に、XYテーブル4をX軸方
向に移動させつつ付加回転軸2cをC軸方向に回転させ
ることで、長尺ワーク16に捩れ溝を加工している。等
リードも不等(可変)リードもC軸方向の回転に対する
X軸方向の送り量を可変して決められる。
捩れ溝を加工する場合等で、心押し台5で支持できない
時には心押し台5を振れ止め治具8に付け替え、長尺ワ
ーク16の一方を振れ止め治具8に付けたブッシュ8a
で支持して加工している。
工方法では、長尺のワークに長い捩れ溝を加工する場合
等、ワークの掴み換えを行うための段取り作業が何度も
必要となり、その段取り毎に軸心出しと位置・角度を合
わせる作業も行わなくてはならず、全部の加工を終える
までに長時間かかるという問題がある。
ら離れるほど、また軸芯が細くなるほど切削抵抗による
ワークの撓み・歪・捩れ等が増大して加工精度が低下す
るという問題があるうえ、掴み換えの段取りを頻繁に行
うと、段取り時の心ずれや位置・角度ずれによる精度低
下も起こりうる。
たものであり、その目的は、長尺ワークに捩れ溝を加工
するうえにおいて、加工時間を短縮できるうえ、加工精
度を向上することのできる加工方法を提供することにあ
る。
め、本発明では以下の技術的手段を採用する。請求項1
記載の発明では、長尺被削材(16)に捩れ溝(S)を
加工する方法であって、2主軸対向型NC複合旋盤(10
0)の両主軸(11a、11b)ともに角度制御する機
能を持たせたものを用い、両主軸(11a、11b)間
で長尺被削材(16)を交互に掴み換えて長尺被削材
(16)を順次軸方向へ送ると共に、両主軸(11a、
11b)間で長尺被削材(16)に順次捩れ溝(S)を
旋削加工することを特徴とする。
え、すぐに加工を続けられることから加工時間を大幅に
短縮することができる。また、掴み換えによる心ずれや
位置・角度ずれが発生しないうえ、軸芯の太さに合わせ
た適正な支持間隔で両側をチャックして加工を行えるこ
とからワークの撓み・歪・捩れ等が抑えられ、加工精度
を向上することができる。
は、可変リードの捩れ溝(S)であることを特徴とす
る。これにより従来、時間がかかっていた可変リードの
捩れ溝加工を、短時間かつ高精度で行うことができる。
6)に捩れ溝(S)を加工したものは、生産設備におい
て治具や部品を搬送する搬送スクリュであることを特徴
とする。これにより、搬送スクリュのような長尺で捩れ
溝を持つ部品を、短時間かつ高精度で加工することがで
きる。因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する
実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例で
ある。
に基づき説明する。図1は、本発明を適用して加工した
搬送スクリュ16の外観図で、長尺のワーク(被削材)
16に可変リードの捩れ溝Sを加工した例である。この
搬送スクリュ16は、熱交換器の組立機において、チュ
ーブやフィン等の部品を搬送しながら各々の部品間のピ
ッチを広げたり狭めたりするのに用いられている。
型NC複合旋盤100の正面図である。以下の説明におい
て、主軸方向をZ軸方向と言い、Z軸と直交する方向を
X軸方向という。図中の、1はベースであり、2a、2
bはそのベース1上に配置された第1主軸台、第2主軸
台である。これらは、ベース1に固定した第1主軸台2
aに対向して、第2主軸台2bが図示しないスライドを
介してZ2軸方向にのみ摺動自在に配置されている。
1a、11b、その主軸に固定されたチャック19a、
19b、以下図示しないチャック開閉用のチャックシリ
ンダ、主軸モータ、ブレーキ装置、主軸割り出し駆動装
置、その主軸割り出し駆動装置と主軸11a、11bと
を係脱するシフト歯車対、及びエンコーダ等がそれぞれ
に装着されている。
軸11a、11bを駆動しており、NC装置46から速
度が指令され、フィードバック制御により指令された速
度で主軸11a、11bを回転(C1、C2)させる。
主軸11a、11bの回転角は、図示しないタイミング
ベルトで主軸11a、11bと連結された主軸エンコー
ダで検出されている。
46で制御される。エンコーダからの出力が速度信号と
してNC装置46に与えられ、その速度をフィードバッ
ク制御し、位相信号がNC装置46に与えられ、主軸1
1a、11bが所定の角度に位置決めされた時に停止指
令が出る。そしてブレーキ装置が割り出し位置を強固に
固定する。
刃物台3が配置されている。そしてこの刃物第3は図示
しないZスライドとXスライドを備えたZXスライドを
介してZ1方向及びX方向に摺動自在に装着されてい
る。各スライドには、その送りモータ、送りネジ及びボ
ールナットからなる送り装置が設けられ、送りモータの
回転角を制御することにより、第2主軸台2b及び刃物
台3の移動位置決めが行われる。
回転工具を含む複数の工具を装着したタレット9を備
え、タレット9は、図示しないインデックスモータで割
出し駆動されて工具の選択が行われ、各インデックス位
置において図示しない面歯車継手により刃物台3に強固
に固定される。因みに、タレット9に装着した回転工具
は、図示しないミリング用モータで回転駆動される。そ
して主軸台2a、2bに装着されたワーク16は刃物台
3の工具で加工される。
100を用いた捩れ溝の加工方法について説明する。図
3の(a)〜(d)は、その本発明の捩れ溝加工方法の
手順を説明する説明図である。まず、図3(a)で示す
ように、適正な支持間隔で長尺ワーク16を両主軸11
a、11bのチャック19a、19bでチャック支持す
る。
整えられた刃具10を下降させると共に、主軸11a
(11b)を刃具10の送りに対応した回転数で回転さ
せて旋削を開始する。その後、製作するリードに合わせ
て刃具10を軸方向(Z方向)に移動させて支持範囲内
の捩れ溝Sを旋削する。
一旦刃具10を上昇させて逃がすと共に主軸11a(1
1b)の回転を停止させる。その後、第2主軸11b側
をアンチャックし、ワーク16を引き出す準備として第
2主軸11bを第1主軸11a側に寄せて再びチャック
する。この間、両主軸間の角度がずれないように同期さ
せていることは言うまでもない。
主軸11a側アンチャックし、長尺ワーク16を支持し
たまま第2主軸11bを軸方向(Z方向)に移動させて
支持間隔を開けることで長尺ワーク16を図の右方に引
き出す。その後、再び第1主軸11a側をチャックす
る。
16を引き出した第2主軸11b側は一旦アンチャック
して更に右方へ移動し、先の旋削終わり部分を露出させ
た位置で再度チャックする。その後、主軸11a(11
b)を回転させると共に刃具10を下降させて先の旋削
を続行する。以上、これらの作動を繰り返して行うこと
により、長尺ワーク16に捩れ溝Sを連続して加工する
ものである。
ず、長尺ワーク16に捩れ溝Sを加工する方法におい
て、2主軸対向型NC複合旋盤100の両主軸11a、1
1bともに角度制御する機能を持たせたものを用い、両
主軸11a、11b間で長尺ワーク16を交互に掴み換
えて長尺ワーク16を順次軸方向へ送ると共に、両主軸
11a、11b間で長尺ワーク16に順次捩れ溝Sを旋
削加工している。
え、すぐに加工を続けられることから加工時間を大幅に
短縮することができる。また、掴み換えによる心ずれや
位置・角度ずれが発生しないうえ、軸芯の太さに合わせ
た適正な支持間隔で両側をチャックして加工を行えるこ
とからワークの撓み・歪・捩れ等が抑えられ、加工精度
を向上することができる。
となっている。このように従来、時間がかかっていた可
変リードの捩れ溝加工を、短時間かつ高精度で行うこと
ができる。また、長尺ワーク16に捩れ溝Sを加工した
ものは、生産設備において治具や部品を搬送する搬送ス
クリュである。このように、搬送スクリュのような長尺
で捩れ溝を持つ部品を、短時間かつ高精度で加工するこ
とができる。
は、長尺ワーク16は丸棒であったが、断面が多角形形
状のワークであっても良い。また、上述の掴み換え手順
では掴み換え時に両主軸11a、11bの回転を停止さ
せているが、両主軸11a、11bを同期させて回転さ
せたまま掴み換えを行っても良い。また、長尺ワーク1
6を引き出した後に先の旋削終わり部分を露出させるた
めの移動を行っているが、最初から先の旋削終わり部分
が露出する位置でチャックして引き出すことでこの移動
を省いても良い。
図である。
の正面図である。
手順を説明する説明図である。
よる長尺ワークへの加工方法を説明する説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 長尺被削材(16)に捩れ溝(S)を加
工する方法であって、2主軸対向型NC複合旋盤(10
0)の両主軸(11a、11b)ともに角度制御する機
能を持たせたものを用い、前記両主軸(11a、11
b)間で前記長尺被削材(16)を交互に掴み換えて前
記長尺被削材(16)を順次軸方向へ送ると共に、前記
両主軸(11a、11b)間で前記長尺被削材(16)
に順次捩れ溝(S)を旋削加工することを特徴とする長
尺被削材への捩れ溝加工方法。 - 【請求項2】 前記捩れ溝(S)は、可変リードの捩れ
溝(S)であることを特徴とする請求項1に記載の長尺
被削材への捩れ溝加工方法。 - 【請求項3】 前記長尺被削材(16)に前記捩れ溝
(S)を加工したものは、生産設備において治具や部品
を搬送する搬送スクリュであることを特徴とする請求項
1または請求項2に記載の長尺被削材への捩れ溝加工方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088145A JP2003285203A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 長尺被削材への捩れ溝加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088145A JP2003285203A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 長尺被削材への捩れ溝加工方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007099362A Division JP2007181922A (ja) | 2007-04-05 | 2007-04-05 | 長尺被削材への捩れ溝加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003285203A true JP2003285203A (ja) | 2003-10-07 |
Family
ID=29234101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002088145A Pending JP2003285203A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 長尺被削材への捩れ溝加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003285203A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006021307A (ja) * | 2004-06-11 | 2006-01-26 | Thk Co Ltd | ねじ溝加工方法 |
WO2006011353A1 (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-02 | Thk Co., Ltd. | ねじ溝加工方法 |
JP2008137111A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Atsugi Kikai Kk | ねじ研削盤 |
CN113953541A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-01-21 | 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 | 一种不锈钢双头螺纹球面结构零件的加工方法 |
CN115106568A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-09-27 | 江苏亚太特种铸钢厂有限公司 | 一种耐腐蚀沉没辊生产装置 |
WO2023276270A1 (ja) * | 2021-07-01 | 2023-01-05 | 村田機械株式会社 | 対向二軸型旋盤 |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002088145A patent/JP2003285203A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006021307A (ja) * | 2004-06-11 | 2006-01-26 | Thk Co Ltd | ねじ溝加工方法 |
JP4608262B2 (ja) * | 2004-06-11 | 2011-01-12 | Thk株式会社 | ねじ溝加工方法 |
WO2006011353A1 (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-02 | Thk Co., Ltd. | ねじ溝加工方法 |
JP2008137111A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Atsugi Kikai Kk | ねじ研削盤 |
WO2023276270A1 (ja) * | 2021-07-01 | 2023-01-05 | 村田機械株式会社 | 対向二軸型旋盤 |
CN113953541A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-01-21 | 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 | 一种不锈钢双头螺纹球面结构零件的加工方法 |
CN115106568A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-09-27 | 江苏亚太特种铸钢厂有限公司 | 一种耐腐蚀沉没辊生产装置 |
CN115106568B (zh) * | 2022-06-24 | 2023-11-14 | 江苏亚太特种铸钢厂有限公司 | 一种耐腐蚀沉没辊生产装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008023611A (ja) | 複合nc旋盤 | |
JP2003285203A (ja) | 長尺被削材への捩れ溝加工方法 | |
JPH1015702A (ja) | 多機能旋盤 | |
TWI732069B (zh) | 車床及用於切削工件之方法 | |
KR20180090297A (ko) | 기어를 창성하거나 기계가공하기 위한 방법, 및 이를 위하여 설계된 기어 커팅 머신 | |
JP5059530B2 (ja) | 複合旋盤及び複合旋盤におけるワークの加工方法 | |
JP3072452U (ja) | 歯車付き製作品の歯フランクを精密加工する機械 | |
US5207134A (en) | Automatic precision lathe | |
JPH03208501A (ja) | 数値制御複合旋盤 | |
JP3439237B2 (ja) | 旋盤及び旋盤による加工方法 | |
JP2772826B2 (ja) | 数値制御複合旋盤およびその加工方法 | |
JP2807823B2 (ja) | 2主軸対向型cnc旋盤のワーク加工装置 | |
JP2007181922A (ja) | 長尺被削材への捩れ溝加工方法 | |
EP0590753A1 (en) | Method and apparatus for machining workpieces | |
JPH05245701A (ja) | 長尺ワークの加工方法 | |
JPH0463648A (ja) | 複合加工工作機械 | |
JP2003117701A (ja) | 数値制御自動旋盤 | |
JPH1076401A (ja) | 偏心部を有する円筒ワークの旋削方法及び装置 | |
JPH08126901A (ja) | 対向主軸旋盤 | |
JPH01121103A (ja) | 背面加工装置を有する複合加工旋盤 | |
US20020129685A1 (en) | Apparatus for machining a workpiece | |
JPH08187602A (ja) | 多軸自動工作機械のピックオフスピンドルの駆動装置 | |
JP2844027B2 (ja) | 旋盤による雌ねじ部の加工方法 | |
JP2849229B2 (ja) | 偏心工作物の加工方法 | |
JPH05212653A (ja) | Nc旋盤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040420 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061031 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20061222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070306 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |