JP2849229B2 - 偏心工作物の加工方法 - Google Patents

偏心工作物の加工方法

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JP2849229B2 JP7740491A JP7740491A JP2849229B2 JP 2849229 B2 JP2849229 B2 JP 2849229B2 JP 7740491 A JP7740491 A JP 7740491A JP 7740491 A JP7740491 A JP 7740491A JP 2849229 B2 JP2849229 B2 JP 2849229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作物の加工部位に1個
所以上の偏心部を有する場合の偏心工作物加工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】偏心部を有する工作物の加工は偏心位相
及び偏心量が重要で加工精度を要求されることが多い。
この精度を確保するために位相合わせ機構を有する特別
の偏心チャック若しくは治具段取りを製作しておいて、
基準部の加工を行ったあとチャックまたは段取りを交換
して位相を確認し、所定偏心量になるように加工を行っ
ていた。
【0003】例えば図7,図8のような2つの偏心加工
部W1,W2を有する工作物Wを製作するには、先ず工
作物Wの端面に偏心加工部W2の中心点を通る直径線
(第1けがき線P1)をけがいておき、次いでその直径
線よりθ度ずれた偏心加工部W3の直径線(第2けがき
線P2)をけがいておく。そして図9,図10に示すよ
うに主軸に把持中心が主軸中心にある標準チャックC1
を取りつけておき,工作物Wを把持させ同心加工部W1
を加工する。加工が終わるとチャックC1を開いて工作
物を手で取り出し図11のようにV台上に取外して仮置
きする。事前に工作物の偏心加工部W2の偏心量ε1と
等しい偏心を有する把持面をC軸原点位置に加工した偏
心チャックC2に標準チャックC1を取替える。最大偏
心位置をX軸方向に合わせる。
【0004】一方刃物台タレットの工具取付け面にけが
き針を取付けておく。そしてチャックを開き工作物の第
1けがき線P1をX軸方向としタレットのけがき針をX
軸方向に移動させ工作物旋回調整して線を合わせ、チャ
ックの偏心位相と偏心加工部W2の偏心位相を合わせ把
持させる。この操作が熟練を要し時間がかかる。偏心加
工部W2を加工する(図12,図13)。偏心チャック
C2の偏心量がε1であるのでW2の偏心量はε1とな
る。
【0005】加工が終われば再度工作物Wを取外して図
14のようにV台上に仮置きする。次いでC軸原点より
位置θにおいて偏心量ε2の偏心を有する把持面に加工
した偏心チャックC3と取替える。そしてチャックをC
軸制御して偏心方向をX軸方向とし、チャックを開け
る。工作物Wの第2けがき線P2をX軸方向としタレッ
トのけがき針をX軸方向に移動させ工作物を旋回調整し
て線を合わせ偏心加工部W3の偏心位相を一致させ、偏
心加工部W3を加工する(図15,図16)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように偏心部の加
工に際しては偏心量に合ったチャックに取替えるため、
工作物はチャックから一旦外して自由な状態となり取替
えた段取りに把持させるために、他の加工部との関係位
相に狂いが生じ位相精度の安定確保に問題がある。また
偏心位置合わせに時間を要する。さらに第1の偏心部に
対する第2の偏心部との間に位相のずれがあると両者の
位相合わせは更に面倒になり不正確になるとともに段取
り時間が一層長くなるという問題があった。
【0007】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは1
個以上の偏心部の加工(位相)精度の向上させることで
あり、1個の工作部における加工を連続自動化できると
ともに段取替え時間を省略して加工コストとの低減が可
能な偏心工作物の加工方法を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は把持部が旋回角度制御可能で少なくとも
直角の第1,第2の方向移動制御可能なローデイング装
置を有し主軸のC軸制御可能な旋盤において、工作物チ
ャックの複数個の爪把持部の少なくとも1個所の中心は
主軸中心として他の1個所以上の中心はC軸原点に対し
て所定方向に加工偏心量偏心して加工しておき、偏心部
の加工に際してチャックの爪偏心把持部の偏心方向を前
記第1の方向に向け、工作物を把持するローデイング装
置を前記第1の方向に前記偏心量変位させてローデイン
グさせたあと偏心部の加工を行い、次加工に際しては前
記ローデイング装置に前記工作物を把持させてつかみ替
えを行い加工工程中はチャックとローデイング装置の何
れかに把持されるものである。
【0009】また偏心加工部が2個所以上あるときは第
2の偏心部の加工に際してはチャックを基本偏心位置に
対して所定角度C軸割出して偏心方向を第1の方向と
し、ローデイング装置も同方向に所定角度割出し所定量
変位させてローデイングを行わせるものである。
【0010】
【作用】標準状態で把持した工作物の加工後ローデイン
グ装置で工作物を把持しチャックの偏心部を第1の方向
に合わせローテイング装置を第1の方向の変位をさせチ
ャック偏心把持部で把持させ加工終了迄工作物を自由開
放しない。偏心加工部が2個所以上あるときは基本偏心
位置に対して所定偏心位置となるようにチャック及びロ
ーデイング装置を旋回させて位相を合わせてローデイン
グする。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図1〜図6にもとづい
て説明する。先ず本発明を適用する工作機械は公知のN
C制御旋盤であって主軸はC軸制御が可能なものとす
る。そしてタレットの第1刃物台と第2刃物台とを有し
ローデイング装置が第2刃物台に設けられている。ロー
デイング装置はグリッパ用3本爪の空気作動の動力チャ
ックが主軸軸心と平行な軸心で旋回割出し制御可能な機
能を有して第2刃物台に軸心を主軸軸心方向として取付
けられており、刃物台の位置制御によりグリッパ用のチ
ャック中心がX軸・Z軸制御されるものである。なお必
要なY軸制御を有するものであればX軸にかえY軸で実
行されるので必ずしもX軸に限定されるものでない。
【0012】偏心工作物Wが決定されると、その偏心位
相,偏心量に合わせて動力チャックの爪に必要な加工が
行われる。チャック本体をフライス盤のテーブル上に載
せた円テーブルの中心に固定し、標準把持面aに外径よ
りab段差の2倍以上工作物径より小径の円筒を把持さ
せ、チャック取付時C軸原点とする方向をテーブル移動
方向とし偏心量ε1テーブルを移動させ、工作物Wの外
径をカッタ径とするカッタで把持面を加工して偏心把持
面bを作る。次いでテーブルを始めの位置に戻し円テー
ブルをC軸原点角度(テーブル移動方向)に対してθ度
回転させ、ε2分テーブルを移動させるとともに把持面
aで把持する円筒直径をさらにac段差の2倍以上工作
物径より小さいものに取替え、前のカッタで把持面を切
削して偏心把持面cを作る。
【0013】このようにして標準把持面a、所定の偏心
把持面b、所定の位相θを有する偏心把持面cを形成し
たチャックを、偏心把持面bの偏心方向を旋盤主軸にC
軸原点に対して既知の角度本実施例では零即ち一致させ
て取付ける。
【0014】準備が終われば第2刃物台に取付けたロー
デイング装置によりチャックの爪1の標準把持面aに工
作物Wを搬入し爪1を閉じて把持する。第1刃物台の所
定の工具を加工位置に割出しX軸・Z軸制御して工作物
の同心加工部W1,及び偏心加工部W3を合わせて同心
に切削する。第2刃物台のローデイング装置をX・Z軸
制御して加工部W1を把持してチャックの爪1を開放し
てZ軸方向に退避する。
【0015】次いでチャックの爪1の偏心把持面bの偏
心位置をX軸方向とするため主軸をC軸制御して原点位
置をX軸方向に一致させる。ローデイング装置を主軸中
心位置から偏心量ε1分X軸移動させ、Z軸制御してチ
ャックの爪1の偏心把持面bに搬入する。チャックの爪
1を閉じて把持し、ローデイング装置の爪を開いてZ軸
方向に退避する。第1刃物台をX・Z軸制御して、所定
の外径に切削する。チャックの爪1の偏心把持面bがε
1偏心しているので工作物Wの偏心加工部W2はε1偏
心したものとなる。
【0016】次いでローデイング装置をZ軸方向に前進
させて前に把持した同心加工部W1を把持する。チャッ
クの爪1を開放しローデイング装置をZ軸方向に退避さ
せ、主軸をθ度反時計方向に旋回させてチャック爪1の
偏心把持面cの偏心方向をX軸方向に一致させる。ロー
デイング装置も同方向にθ度旋回させて偏心加工部W3
の偏心位相をX軸方向にするとともにX軸方向にε2分
移動させる。ローデイング装置をZ軸方向前進させチャ
ックの爪1の偏心把持面cに搬入し、爪1を閉じ工作物
を把持させる。ローデイング装置の爪を開きZ軸方向に
退避させ、第1刃物台の工具でX・Z軸制御して切削す
る。切削完了によりローデイング装置により排出し、引
続き素材を搬入するものである。
【0017】
【発明の効果】上述のようであるので、本発明は以下の
効果を奏する。偏心加工部の加工においてもチャック又
はローデイング装置の何れかで確実に把持していて、工
作物を自由に開放することなく連続加工を行うので、偏
心位相の狂いが皆無であり正確な偏心位相,偏心量が得
られ量産物においても加工精度が向上するとともに安定
したものが得られる。また途中段取替えが不要であって
段取時間を大幅に短縮でき、特に熟練を要することもな
く加工コスト低減に寄与する。さらに段取用のチャック
が不要となり維持費が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】標準把持面aで工作物を把持同心部を加工した
側面図である。
【図2】標準把持面aで工作物を把持同心部を加工した
正面図である。
【図3】偏心把持面bで工作物を把持した偏心部を加工
した側面図である。
【図4】偏心把持面bで工作物を把持した偏心部を加工
した正面図である。
【図5】偏心把持面cで工作物を把持し偏心部を加工し
た側面図である。
【図6】偏心把持面cで工作物を把持し偏心部を加工し
た正面図である。
【図7】加工しようとする工作物の側面図である。
【図8】加工しようとする工作物の正面図である。
【図9】従来の加工方法における同心部を加工した図で
ある。
【図10】従来の加工方法における同心部を加工した正
面図である。
【図11】加工済工作物の仮置した図である。
【図12】標準チャックを偏心チャックに把持して偏心
部を加工した側面図である。
【図13】標準チャックを偏心チャックに把持して偏心
部を加工した正面図である。
【図14】偏心部加工済工作物の仮置図である。
【図15】偏心チャックを取替えて把持し次の偏心加工
部を加工した側面図である。
【図16】偏心チャックを取替えて把持し次の偏心加工
部を加工した正面図である。
【符号の説明】
1 爪 a 標準把持面 b,c 偏心把持面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持部が旋回角度制御可能で少なくとも
    直角の第1と第2の方向に移動位置制御可能なローデイ
    ング装置を有し主軸がC軸制御可能な旋盤において、工
    作物チャックの複数個の爪把持部の少なくとも1個所の
    中心は主軸中心として他の1個所以上の中心はC軸原点
    に対して所定方向に加工偏心量偏心して加工しておき、
    偏心部の加工に際してチャックの爪偏心把持部の偏心方
    向を前記第1の方向に向け、工作物を把持するローデイ
    ング装置を前記第1の方向に前記偏心量変位させてロー
    デイングさせたあと偏心部の加工を行い、次加工に際し
    ては前記ローデイング装置に前記工作物を把持させてつ
    かみ替えを行い、加工工程中はチャックとローデイング
    装置の何れかに把持されることを特徴とする偏心工作物
    の加工方法。
  2. 【請求項2】 偏心加工部が2個所以上あるときは第2
    の偏心部の加工に際してはチャックを基本偏心位置に対
    して所定角度C軸割出して偏心方向を第1の方向とし、
    ローデイング装置も同方向に所定角度割出し所定量変位
    させてローデイングを行わせる請求項1に記載の偏心工
    作物の加工方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101876002B1 (ko) * 2015-11-13 2018-07-06 현대자동차주식회사 선반용 파워척

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