JP2003284934A - 撹拌器用羽根車 - Google Patents

撹拌器用羽根車

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JP2003284934A
JP2003284934A JP2002087570A JP2002087570A JP2003284934A JP 2003284934 A JP2003284934 A JP 2003284934A JP 2002087570 A JP2002087570 A JP 2002087570A JP 2002087570 A JP2002087570 A JP 2002087570A JP 2003284934 A JP2003284934 A JP 2003284934A
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upper edge
impeller
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agitator
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JP2002087570A
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Masakazu Watanabe
正和 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撹拌効率が確実に向上し、均一に撹拌、混練
でき、軽快に回転でき、手持撹拌器やこれを操作する人
の負担が少なくて済み、取扱い容易で、構成簡素で、耐
久性に優れ、量産に適し、低廉で、経済的な撹拌器用羽
根車を提供する。 【解決手段】 上縁頂部44が高い位置にある略山形状
に上縁42を形成し、上縁頂部44は、基端縁40から
全長の約3/5程度の位置に設け、基端縁40と基端側
傾斜上縁45とが成す角度を大きくし、基端縁40から
全長の約1/4程度の位置を強捩り開始部47とし、回
転体4の中心軸に対して僅かな傾斜角12を有する状態
で基端縁40を固着し、基端縁40から強捩り開始部4
7までを、傾斜角12方向へ緩やかに捩った状態とし、
強捩り開始部47から先端縁41までを、傾斜角12方
向へ強く捩った状態に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モルタルやコンク
リートを作るべく、セメントに砂と水を加え、或いは必
要に応じて砂利等を加えてなる被撹拌物を、半切り状態
のドラム缶等のように比較的深さのある撹拌容器内で撹
拌するのに適した撹拌器用羽根車に係り、適宜動力を備
えた手持撹拌器の駆動軸先端に装着されて回転し、被撹
拌物の撹拌効率が向上すると共に、被撹拌物が均一に、
且つ軽快に撹拌、混練でき、更に、負担が少なく、その
取扱いが容易となり、しかも、耐久性に優れたものとな
るように工夫した撹拌器用羽根車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セメントに砂及び水等を混ぜる場
合(或いは、各種壁材等を混ぜ合せる場合)に、その被
撹拌物の量が少ない場合には小きなバケツやタライ等の
撹拌容器を使用して手作業または電動モーター式の手持
撹拌器等によって混ぜ合せ作業を行っていた。しかし、
この場合には、大きなミキサー等と異なりどの様な場所
でも混ぜ合せ作業は行えるが、バケツやタライ等の小さ
な撹拌容器にて行うため、一度に混ぜ合せられる被撹拌
物の量が少なく、作業能率が非常に悪い欠点があった。
しかも、一回毎の混ぜ合せ作業で作られるモルタルやコ
ンクリートの混ぜ合せ具合を均一に揃えることが難しい
難点もあった。
【0003】そこで、撹拌容器を大きくすることで、作
業能率の向上や被撹拌物の撹拌、混練状態の均一化を図
れるようにしようとするが、撹拌容器を大きくすると、
手作業による混ぜ合せ作業にあっては、時間がかかり過
ぎてしまう欠点があった。また、電動モーター式の手持
撹拌器等による混ぜ合せ作業にあっては、撹拌器のモー
ターをある程度高速で回転させても、被撹拌物の混ぜ合
せ作業に使用する羽根車の大きさが小さいものでない
と、抵抗が大きくモーターに過大な負荷をかける難点
や、小さな羽根車で大きな撹拌容器内の多量の被撹拌物
を混ぜ合せするため、時間がかかり撹拌効率が悪い等の
難点があり、結局は撹拌容器を大きくした場合には、混
ぜ合せ作業が行われていなかった。
【0004】そのため、本願出願人によって特公昭59
−46659号公報に記載されているような撹拌器用羽
根車が創出され、この撹拌器用羽根車によってモルタル
やコンクリートの撹拌効率を飛躍的に向上できるように
なった。すなわち、比較的深さのある半切り状態とした
ドラム缶を撹拌容器とした場合は、先ず、撹拌容器内に
水とセメントと砂を1対1対2の割合で入れて、これを
撹拌器用羽根車で一度撹拌してトロ状(水分が多めで、
比較的緩い状態)に撹拌し、次に、撹拌容器内に残りの
砂とセメントを2対1/3の割合で入れる(例えば、砂を
入れた上にセメントを振り掛けるように入れる)と共
に、これらの上に水を少し撒くようにし、これを撹拌器
用羽根車で再度撹拌して、モルタルを練り上げるように
している。このとき、最初に撹拌してあったトロ状のモ
ルタルは、撹拌器用羽根車の回転によって、撹拌容器内
上部がわに押上げられ、追加投入された砂、セメントに
混ぜるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な撹拌器用羽根車であっても、半切り状態のドラム缶等
のように比較的大きくて深い撹拌容器内で、比較的多く
の被撹拌物を撹拌しようとすると、撹拌容器内の被撹拌
物の下部にあっては、トロ状(水分が多めで、比較的緩
い状態)の被撹拌物の撹拌抵抗が低いため、その撹拌、
混練が可能であり、また、撹拌容器内の被撹拌物の上部
にあっては、被撹拌物の撹拌抵抗が低いため、その撹
拌、混練が可能であるが、撹拌容器内の被撹拌物の中間
部にあっては、被撹拌物の撹拌抵抗が高くなるため、そ
の撹拌、混練が可能ではあるが、その撹拌、混練状態が
甘くなる(或いは、十分な撹拌、混練状態を得るのに余
計に時間がかかる)ことがあった。加えて、撹拌器用羽
根車の撹拌羽根は、その幅が一番短くなっている立設部
寄り部分に負荷が集中し易いものとなっており、長期使
用によってこの部分に変形等が生じて、撹拌器用羽根車
自身の撹拌、混練効率に影響を与える虞れ等があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本願出願人は、
前述の如き自身が開発した撹拌器用羽根車に、更なる改
良を加えて、その撹拌、混練効率や、耐久性等を更に向
上せしめられるようにすること等を目的として、研究、
開発を進め、今回、その発明に成功したものである。す
なわち、本発明にあっては、被撹拌物をより均一に、よ
り軽快に、且つより短時間で撹拌、混練できて、より優
れた撹拌効率が得られ、手持撹拌器にかかる負荷も少な
く、取扱いも容易となり、耐久性に優れたものとし、し
かも、構成が簡素で、量産に適し、比較的低廉に提供で
き、経済的な撹拌器用羽根車を提供すべく創出されたも
のである。
【0007】しかして、請求項1記載の撹拌器用羽根車
にあっては、手持撹拌器1の駆動軸2先端に装着され
て、被撹拌物を撹拌容器50内で撹拌するための撹拌器
用羽根車であって、内周面に取付雌ねじ3を螺刻して駆
動軸2の先端部に螺着可能とした回転体4と、この回転
体4の外周面に等間隔に固着される三枚の撹拌羽根11
とからなり、撹拌羽根11は、一対の短辺7、8と一対
の長辺9、10からなる略長方形状の鋼鈑等から構成さ
れ、一方の短辺7には、回転体4の外周面に固着される
基端縁40を設け、他方の短辺8がわには先端縁41を
設け、一方の長辺9がわには上縁42を設け、他方の長
辺10がわには下縁43を設け、上縁42は、その頂部
となる上縁頂部44が比較的高い位置にある略山形状に
形成され、上縁頂部44は、基端縁40から撹拌羽根1
1の全長の約3/5程度の位置に設けられ、上縁頂部4
4から基端縁40までの間を基端側傾斜上縁45とし、
上縁頂部44から先端縁41までの間を先端側傾斜上縁
46とし、基端縁40と基端側傾斜上縁45とが成す角
度を比較的大きく形成し、基端縁40から撹拌羽根11
の全長の約1/4程度の位置を強捩り開始部47とし、
基端縁40は、回転体4の中心軸に対して僅かな傾斜角
12を有する状態で固着され、基端縁40から強捩り開
始部47までは、前記傾斜角12方向へ緩やかに捩れた
状態となるよう形成し、強捩り開始部47から先端縁4
1までは、傾斜角12方向へ強く捩れた状態となるよう
形成する手段を採用した。
【0008】また、請求項2記載の撹拌器用羽根車にあ
っては、基端縁40と基端側傾斜上縁45とが成す角度
を108度以上に設定し、回転体4の中心軸に対する基
端縁40の傾斜角12を12度以下に設定し、回転体4
の中心軸に対する先端縁41の傾斜角12方向への捩り
角を40〜50度の角度に設定する手段を採用した。
【0009】更に、請求項3記載の撹拌器用羽根車にあ
っては、撹拌羽根11の基端縁40寄り部分に、その厚
み方向に僅かに湾出するような湾曲補強部48を設ける
手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示例に基づいて
説明する。本発明は、主に、モルタルやコンクリートを
作るべく、セメントに砂と水を加え、或いは必要に応じ
て砂利等を加えてなる被撹拌物を、半切り状態のドラム
缶等のように比較的深さのある撹拌容器50内で撹拌す
るのに適した撹拌器用羽根車であって、この撹拌器用羽
根車は、適宜動力を備えた手持撹拌器1の駆動軸2先端
に装着されて回転するように構成されたものである。
【0011】そして、前記手持撹拌器1は、内蔵したモ
ーターによって長尺な駆動軸2が所定向きに駆動回転す
るように構成されており、その両手でハンドルを掴み、
ハンドル近傍のON、OFFスイッチによって駆動軸2
の回転を操作でき、回転軸2の先端に撹拌器用羽根車が
螺着手段によって取付けできるよう構成されている。
【0012】すなわち、前記駆動軸2の先端部分には雄
ねじが設けられ、一方、この雄ねじ部分に螺合可能とな
る取付雌ねじ3を有する略高ナット状の回転体4を撹拌
器用羽根車の中心に設け、駆動軸2から抜けないように
回転体4が螺着できるよう構成されている。
【0013】しかして、電動モーター式の手持撹拌器1
の駆動軸2に撹拌器用羽根車を直結でき、しかも、取付
け、取外しが自在なので、破損や摩耗した撹拌器用羽根
車を互換装着できるように構成されている。
【0014】尚、駆動軸2に回転体4を螺合させる際
に、駆動軸2を回転させると締付けられる方向に取付雌
ねじ3を螺刻すれば、駆動軸2から撹拌器用羽根車が簡
単に抜けないものとなる。また、回転体4は、電動工具
メーカー各社から市販されている各種手持撹拌器1の駆
動軸2先端部分に対応して構成されるものである。
【0015】更に、図中5は、回転体4の取付け雌ねじ
3の先端がわに螺着される止ねじで、この止ねじ5は、
モルタルやコンクリートが取付け雌ねじ3内に入り込ま
ないようにすると共に、駆動軸2に於ける撹拌器用羽根
車の取付け位置調節が容易に行えるようにしたものであ
る。
【0016】そして、前述の如き手持撹拌器1の駆動軸
2に螺着される本発明の撹拌器用羽根車は、前記回転体
4と、この回転体4の外周面に等間隔に且つ放射状に固
着される三枚の撹拌羽根11とで構成されており、この
撹拌羽根11は、一対の短辺7、8と一対の長辺9、1
0からなる略長方形状の鋼鈑(或いは、ステンレス材、
その他金属材)等の羽根材料から構成されている。尚、
撹拌羽根11の羽根材料となる前記鋼鈑等は、例えば、
短辺7、8の長さが80mmで、長辺9、10の長きが
111mmで、板厚が4.5mmのものが利用される。
【0017】更に、図2に示すように上記羽根材料から
捩る前の撹拌羽根11が形成されている。すなわち、長
方形状の鋼鈑等の一方の短辺7の上方の角13から20
mm下方の点17と、同じ上方の角13から上方の長辺
9へ横方向(右方向)に66mmの点18とを結んだ線
で切断し、一方の短辺7の下方の角14から上方へ12
mmの点19と、同じ下方の角14から下方の長辺10
へ横方向(右方向)に33mmの点20とを結んだ線で
切断し、他方の短辺8の上方の角15から12mm下方
の点21と、同じ上方の角15から上方の長辺9へ横方
向(左方向)に43mmの点22とを結んだ線で切断
し、他方の短辺8の下方の角16から上方へ3mmの点
23と、同じ下方の角16から下方の長辺10へ横方向
(左方向)に35mmの点24とを結んだ線で切断し、
一方の短辺7の下方の角14から上方へ6mmの点25
と、同じ下方の角14から下方の長辺10へ横方向(右
方向)に74mmの点26とを結んだ線で切断し、他方
の短辺8の上方の角15から20mm下方の点27と、
同じ上方の角15から上方の長辺9へ横方向(左方向)
に10mmの点28とを結んだ線で切断し、他方の短辺
8の下方の角16から上方へ20mmの点29と、同じ
下方の角16から下方の長辺10へ横方向(左方向)に
6mmの点30とを結んだ線で切断し、しかも、前記切
断部分が交差するような角部を、安全性等のために適宜
円弧状に形成してある。
【0018】加えて、一方の短辺7がわが、回転体4の
外周面に固着される基端縁40となり、他方の短辺8が
わが先端縁41となり、一方の長辺9がわが上縁42と
なり、他方の長辺10がわが下縁43となり、上縁42
は、その頂部となる上縁頂部44が比較的高い位置にあ
る略山形状に形成され、この上縁頂部44から基端縁4
0までの間が基端側傾斜上縁45となり、上縁頂部44
から先端縁41までの間が先端側傾斜上縁46となって
いる。
【0019】しかも、上縁頂部44は、基端縁40から
撹拌羽根11の全長の約3/5程度の位置に設けられ、
基端縁40と基端側傾斜上縁45とが成す角度を比較的
大きく(例えば、108度以上に)形成してある。ま
た、先端側傾斜上縁46全体は、基端側傾斜上縁45全
体よりかなり上方に位置するように形成してある。すな
わち、これら構成と、後述するような撹拌羽根11の各
部捩り状態や各部角度設定等とによって、撹拌羽根11
の先端側傾斜上縁46部分で被撹拌物を斜上方(約45
度)に向って強く蹴り上げ、一方、基端側傾斜上縁45
部分では、蹴り上げられた被撹拌物を含む上方の被撹拌
物を下方に強く吸込むことができるようになり、被撹拌
物が上下方向で循環移動すると共に、渦状に移動しなが
ら撹拌、混練されるようにしてある。
【0020】それから、前述の如く形成された撹拌羽根
11は、基端縁40が回転体4の中心軸に対して僅かな
傾斜角12(例えば、12度以下となる10度前後)と
なるよう固着され、基端縁40から撹拌羽根11の全長
の約1/4程度の位置(例えば、上縁42がわが基端縁
40から30mmの点と、下縁43がわが基端縁40か
ら27mmの点を結んだような位置)を強捩り開始部4
7とし、この強捩り開始部47は回転体4の中心軸に対
して14度となるよう設定し、基端縁40から強捩り開
始部47までは、前記傾斜角12方向へ緩やかに捩れた
状態となるよう形成し、強捩り開始部47から先端縁4
1までは、傾斜角12方向へ強く捩れた状態となるよう
形成し、回転体4の中心軸に対する先端縁41の傾斜角
12方向への捩り角を40〜50度の角度に設定してあ
る。すなわち、撹拌器用羽根車が手持撹拌器1によって
所定向きに回転(下縁43が上縁42に先行するように
回転)すると、夫々の撹拌羽根11にあっては、その表
面がわ下縁43中央部分から上縁42の先端側傾斜上縁
46部分に向って被撹拌物を連続的に漸次押上げ、しか
も、この被撹拌物を先端側傾斜上縁46部分から斜上方
(約45度)に向って強く蹴り上げられるように形成し
てある。更に、撹拌羽根11の裏面がわの基端側傾斜上
縁45部分は、先行している撹拌羽根11の前記先端側
傾斜上縁46部分で蹴り上げられた被撹拌物を含む上方
の被撹拌物を下方に吸込むようになり、撹拌容器50内
の被撹拌物を上下方向で循環移動させると共に、渦状に
移動させながら撹拌、混練できるように形成してある。
【0021】しかも、半切り状態のドラム缶等によって
構成した撹拌容器50内で被撹拌物を撹拌、混練したと
きは、先端側傾斜上縁46から斜め上方に強く蹴り出さ
れた被撹拌物が撹拌容器50内壁面に当って、撹拌容器
50中心がわ斜め上方に大きく跳ね返り、傾斜角12方
向へ緩やかなに捩れた状態となっている基端縁40から
強捩り開始部47までの裏面がわ部分に基端側傾斜上縁
45部分から入り込むようになる。すなわち、撹拌羽根
11の上縁42は、その先端側傾斜上縁46部分が被撹
拌物を斜め上方に排出するような働きをし、その基端側
傾斜上縁45部分が被撹拌物を吸引するような働きをす
るようになり、撹拌容器50内の被撹拌物を上下方向に
大きく循環させるように撹拌、混練する。
【0022】また、撹拌羽根11は、回転軸2の中心軸
を垂直に立てた場合の横方向から見た形状が、基端縁4
0は幅が狭く先の方へ行くに従って徐々に広くなり、中
間部(上縁頂部44)で最大幅になって先端縁41に行
くに従って徐々に狭くなる形で、しかも、下縁43は、
全体的には略水平に近い形となっているが、その基端縁
40寄り部分及び先端縁41寄り部分には、適宜傾斜縁
が設けられており、被撹拌物に対する撹拌羽根11の撹
拌抵抗が減少するように形成されている。しかも、下縁
43の基端縁40寄り傾斜縁は、撹拌器用羽根車の回転
によって、撹拌器用羽根車が下方に進む力を低減できる
ようにしている。
【0023】更に、回転体4の近く(基端縁40から強
捩り開始部47までの部分)は、回転軸4の中心軸に対
して僅かな傾斜角12(12度以下)としてあるため、
回転させることによって被撹拌物を入ってこれなくし、
撹拌羽根11の回転方向後方に真空に近い空間を作るよ
うになるので、回転に際して、被撹拌物による抵抗をよ
り受け難く、非常に軽く回転するものとなる。しかも、
撹拌羽根11の強捩り開始部47から先端縁41までに
よって外側の斜め上方略45度位の方向に強く蹴り出さ
れた被撹拌物を強く吸引する作用も有し、そのことによ
って、撹拌容器50内の撹拌材料を万遍なく撹拌するこ
とができると共に、蹴り出された被撹拌物からの反力に
より撹拌羽根11を下方に押す力を緩和する作用も有す
るものとなる。
【0024】そして、撹拌羽根11は、その基端縁40
寄り部分に、その厚み方向裏面がわに僅かに湾出するよ
うな略三角形状の湾曲補強部48を設けてあり、撹拌羽
根11のなかでその幅が一番短くなって負荷が集中し易
いものとなる基端縁40寄り部分の剛性、強度を高めら
れるように形成してある。
【0025】ところで、撹拌器用羽根車の具体的構成、
形状、寸法、材質、回転体4の具体的構成、形状、寸
法、材質、取付け雌ねじ3の具体的構成、形状、寸法、
撹拌羽根11の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配
設位置、各部角度、基端縁40の具体的形状、寸法、先
端縁41の具体的形状、寸法、上縁42の具体的形状、
寸法、下縁43の具体的形状、寸法、上縁頂部44の具
体的配設位置、基端側傾斜上縁45の具体的形状、寸
法、先端側傾斜上縁46の具体的形状、寸法、強捩り開
始部47の具体的配設位置、湾曲補強部48の具体的構
成、形状、寸法等は、図示例のもの等に限定されること
なく、適宜自由に設定、変更できるものである。
【0026】本発明の撹拌器用羽根車は、前述の如く構
成されており、次にその使用例について説明すると、先
ず、半切り状態としたドラム缶を撹拌容器50とし、こ
の撹拌容器50内に水とセメントと砂を1対1対2の割
合で入れて、これを撹拌器用羽根車で一度撹拌する。
尚、このときのモルタルは、水分が多めに入れてあり、
比較的緩くて撹拌抵抗が少ないトロ状としておく。そし
て、この撹拌容器50内に残りの砂とセメントを2対1/
3の割合で入れる(例えば、砂を入れた上にセメントを
振り掛けるように入れる)と共に、これらの上に水を少
し撒くようにし、これを撹拌器用羽根車で再度撹拌し
て、モルタルを練り上げるようにする。このとき、最初
に撹拌してあった撹拌容器50内下部のトロ状のモルタ
ルは、撹拌器用羽根車の回転によって、撹拌容器50内
上部がわに押上げられるようになり、追加投入された
砂、セメントと均一に混ざるようになる。ところで、コ
ンクリートを作る場合は、前述のようにして作ったモル
タルに所望量の砂利を入れ、これを撹拌器用羽根車で撹
拌して作るようにする。
【0027】
【発明の効果】従って、本発明の請求項1記載の撹拌器
用羽根車は、手持撹拌器1の駆動軸2先端に装着され
て、被撹拌物を撹拌容器50内で撹拌するための撹拌器
用羽根車であって、内周面に取付雌ねじ3を螺刻して駆
動軸2の先端部に螺着可能とした回転体4と、この回転
体4の外周面に等間隔に固着される三枚の撹拌羽根11
とからなり、撹拌羽根11は、一対の短辺7、8と一対
の長辺9、10からなる略長方形状の鋼鈑等から構成さ
れ、一方の短辺7には、回転体4の外周面に固着される
基端縁40を設け、他方の短辺8がわには先端縁41を
設け、一方の長辺9がわには上縁42を設け、他方の長
辺10がわには下縁43を設け、上縁42は、その頂部
となる上縁頂部44が比較的高い位置にある略山形状に
形成され、上縁頂部44は、基端縁40から撹拌羽根1
1の全長の約3/5程度の位置に設けられ、上縁頂部4
4から基端縁40までの間を基端側傾斜上縁45とし、
上縁頂部44から先端縁41までの間を先端側傾斜上縁
46とし、基端縁40と基端側傾斜上縁45とが成す角
度を比較的大きく形成し、基端縁40から撹拌羽根11
の全長の約1/4程度の位置を強捩り開始部47とし、
基端縁40は、回転体4の中心軸に対して僅かな傾斜角
12を有する状態で固着され、基端縁40から強捩り開
始部47までは、前記傾斜角12方向へ緩やかに捩れた
状態となるよう形成し、強捩り開始部47から先端縁4
1までは、傾斜角12方向へ強く捩れた状態となるよう
形成したので、例えば、モルタルやコンクリートを作る
際に、セメントに、砂、水、(或いは必要に応じて砂
利)等を加えてなる被撹拌物を、半切り状態のドラム缶
等のように比較的深さのある撹拌容器50内で撹拌する
のに最適な撹拌器用羽根車となる。すなわち、前述の撹
拌器用羽根車が手持撹拌器1によって所定向きに回転す
ると、夫々の撹拌羽根11にあっては、その表面がわ下
縁43中央部分から上縁42の先端側傾斜上縁46部分
に向って被撹拌物を連続的に漸次押上げ、更にこの被撹
拌物を先端側傾斜上縁46部分から斜上方(約45度)
に向って強く蹴り上げられるようになる。一方、撹拌羽
根11の裏面がわの基端側傾斜上縁45部分では、前記
先端側傾斜上縁46部分で蹴り上げられた被撹拌物を含
む上方の被撹拌物を下方に強く吸込むようになり、撹拌
容器50内の被撹拌物が上下方向で確実に循環移動する
と共に、渦状に移動しながら十分撹拌、混練されるよう
になり、半切り状態のドラム缶等のような比較的深さの
ある撹拌容器50内で比較的多くの被撹拌物を撹拌、混
練しても、全体的に均一な撹拌、混練状態が得られ、ま
た、均一にするための時間も大幅に短縮でき、その撹拌
効率が確実に向上するものとなる。
【0028】加えて、半切り状態のドラム缶等のような
比較的深さのある撹拌容器50内の被撹拌物の下部、中
間部、上部いずれでも、撹拌器用羽根車を軽快に回転せ
しめられ、特に、撹拌容器50内の被撹拌物の中間部で
の撹拌、混練が甘くなることなく確実に行えるものとな
り、最良の撹拌、混練状態が得られるようになる。しか
も、手持撹拌器1やこれを操作する人の負担が少なくて
済み、その取扱いも容易な撹拌器用羽根車となる。更
に、撹拌器用羽根車自体は、その構成が簡素となり、量
産に適し、低廉に提供でき、経済的なものとなる。
【0029】また、請求項2記載の撹拌器用羽根車は、
基端縁40と基端側傾斜上縁45とが成す角度を108
度以上に設定し、回転体4の中心軸に対する基端縁40
の傾斜角12を12度以下に設定し、回転体4の中心軸
に対する先端縁41の傾斜角12方向への捩り角を40
〜50度の角度に設定したので、夫々の撹拌羽根11の
表面がわ下縁43中央部分から上縁42の先端側傾斜上
縁46部分に向って被撹拌物を連続的に漸次押上げ、更
にこの被撹拌物を先端側傾斜上縁46部分から斜上方
(約45度)に向ってよりスムーズに且つ強く蹴り上げ
られるようになる。一方、撹拌羽根11の裏面がわの基
端側傾斜上縁45部分では、前記先端側傾斜上縁46部
分で蹴り上げられた被撹拌物を含む上方の被撹拌物を下
方によりスムーズに且つ強く吸込めるようになり、撹拌
容器50内の被撹拌物を上下方向によりスムーズに且つ
確実に循環移動せしめられるようになると共に、よりス
ムーズに且つ確実に渦状に移動しながら十分に撹拌、混
練せしめられるようになる。加えて、半切り状態のドラ
ム缶等のような比較的深さのある撹拌容器50内で被撹
拌物を撹拌、混練する場合、撹拌容器50内の被撹拌物
の下部、中間部、上部いずれでも、撹拌器用羽根車を軽
快に回転せしめられ、特に、撹拌容器50内の被撹拌物
の中間部での撹拌、混練が甘くなることなくより確実に
行えるものとなり、最良の撹拌、混練状態が得られるよ
うになる。しかも、手持撹拌器1やこれを操作する人の
負担が少なくて済み、その取扱いも容易な撹拌器用羽根
車となる。
【0030】更に、請求項3記載の撹拌器用羽根車は、
撹拌羽根11の基端縁40寄り部分に、その厚み方向に
僅かに湾出するような湾曲補強部48を設けたので、撹
拌羽根11のなかでその幅が一番短くなって負荷が集中
し易いものとなる基端縁40寄り部分の剛性、強度を高
めることができるようになり、変形し難く、耐久性の優
れた経済的な撹拌器用羽根車となる。しかして、長期に
使用しても撹拌器用羽根車自身の撹拌、混練効率が低下
し難いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撹拌器用羽根車の手持撹拌器への取付け状態を
例示する斜視図である。
【図2】撹拌羽根の羽根材料の切断状態を例示する正面
図である。
【図3】撹拌器用羽根車を例示する正面図である。
【図4】撹拌器用羽根車を例示する平面図である。
【図5】一部を省略した図3のA−A断面図である。
【図6】一部を省略した図3のB−B断面図である。
【図7】使用状態を示す一部省略正面図である。
【図8】他の撹拌羽根の捩り前の状態を例示するもの
で、(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【符号の説明】
1 手持撹拌器 2 駆動軸 3 取付け雌ねじ 4 回転体 5 止ねじ 7 短辺 8 短辺 9 長辺 10 長辺 11 撹拌羽根 12 傾斜角 13 角 14 角 15 角 16 角 17 点 18 点 19 点 20 点 21 点 22 点 23 点 24 点 25 点 26 点 27 点 28 点 29 点 30 点 40 基端縁 41 先端縁 42 上縁 43 下縁 44 上縁頂部 45 基端側
傾斜上縁 46 先端側傾斜上縁 47 強捩り
開始部 48 湾曲補強部 50 撹拌容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手持撹拌器の駆動軸先端に装着されて、
    被撹拌物を撹拌容器内で撹拌するための撹拌器用羽根車
    であって、内周面に取付雌ねじを螺刻して駆動軸の先端
    部に螺着可能とした回転体と、この回転体の外周面に等
    間隔に固着される三枚の撹拌羽根とからなり、撹拌羽根
    は、一対の短辺と一対の長辺からなる略長方形状の鋼鈑
    等から構成され、一方の短辺には、回転体の外周面に固
    着される基端縁を設け、他方の短辺がわには先端縁を設
    け、一方の長辺がわには上縁を設け、他方の長辺がわに
    は下縁を設け、上縁は、その頂部となる上縁頂部が比較
    的高い位置にある略山形状に形成され、上縁頂部は、基
    端縁から撹拌羽根の全長の約3/5程度の位置に設けら
    れ、上縁頂部から基端縁までの間を基端側傾斜上縁と
    し、上縁頂部から先端縁までの間を先端側傾斜上縁と
    し、基端縁と基端側傾斜上縁とが成す角度を比較的大き
    く形成し、基端縁から撹拌羽根の全長の約1/4程度の
    位置を強捩り開始部とし、基端縁は、回転体の中心軸に
    対して僅かな傾斜角を有する状態で固着され、基端縁か
    ら強捩り開始部までは、前記傾斜角方向へ緩やかに捩れ
    た状態となるよう形成し、強捩り開始部から先端縁まで
    は、傾斜角方向へ強く捩れた状態となるよう形成したこ
    とを特徴とする撹拌器用羽根車。
  2. 【請求項2】 基端縁と基端側傾斜上縁とが成す角度を
    108度以上に設定し、回転体の中心軸に対する基端縁
    の傾斜角を12度以下に設定し、回転体の中心軸に対す
    る先端縁の傾斜角方向への捩り角を40〜50度の角度
    に設定したことを特徴とする請求項1記載の撹拌器用羽
    根車。
  3. 【請求項3】 撹拌羽根の基端縁寄り部分に、その厚み
    方向に僅かに湾出するような湾曲補強部を設けたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の撹拌器用羽根
    車。
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