JP2003284617A - 椅子の座の構造 - Google Patents
椅子の座の構造Info
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Abstract
ン体の作用とともに高いクッション性を与え、かつ、座
シェルの左右両端の機械的強度にも優れる椅子の座の構
造を提供する。 【解決手段】 脚1によって支持された支基2の上に、
左右両端に断面円形の前後方向フレームを有する座受フ
レーム7を設けるとともに、該座受フレーム7上に載置
する合成樹脂製の座シェル8の左右両端下面に、前記前
後方向フレームの周面上を周方向に摺動可能な受部13
を設けた椅子の座の構造とする。
Description
特に、座受フレームの左右両端において、合成樹脂製の
座シェルの両端を支持する形式の椅子の座の構造に関す
る。
定された剛質の座受体と、この座受体の左右両端で支持
された合成樹脂製の座シェルと、その上に設けた座クッ
ション体とにより構成したものがある。この構成は、座
シェルを一体成形できるので、量産に向いており、経済
性に優れているので広く用いられている。
おいて、座受体による座シェルの支持は、通常、剛質の
座受体の左右両端に、座シェルの両端を固着することに
より行われている。しかし、この場合、座シェルは、両
端が強固に固定されているため、使用者が座ったとき
に、座シェルが、弾性的に下方へ撓むことが少なく、そ
のため、クッション性が足りずに、快適な座り心地を確
保し難かった。そのため、前記座受体と座シェルの左右
両端のうち、少なくともいずれか一方を、正面視におい
て、断面V字状やU字状等の構造に折り返した構造とす
るか、又は、両者をV字状又はU字状の形態で固定し、
座シェルが着座時の負荷によって、全体として座受体に
接近し得るようにする変形許容部を形成したものが提案
されている(特開2000−93250号)。
容部の弾性により、座シェルの撓みは大きくなるが、座
シェルの左右両端における屈曲部の機械的強度がやや弱
くなり、着座により負荷されると、前記両端が反り上が
ったり、耐久性が損なわれたりするおそれがあった。本
発明は、上記の問題点に鑑み、着座時に座シェルが適度
に撓んで、高いクッション性を与え、かつ、座シェルの
左右両端における機械的強度に優れる椅子の座の構造を
提供することを目的とする。
題は、次のようにして解決される。 (1) 脚によって支持された支基の上に、左右両端に断
面円形の前後方向フレームを有する座受フレームを設け
るとともに、該座受フレーム上に載置する合成樹脂製の
座シェルの左右両端下面に、前記前後方向フレームの周
面上を周方向に摺動可能な受部を設ける。
縦断正面視において下向きに湾曲状に弾性変形し得るよ
うにするとともに、座シェルにおける左右の受部近傍の
左右方向内側に、左右方向に弾性伸長可能な伸縮部を設
ける。
を、縦断正面視において、波状、前後方向のスリット、
もしくは薄肉の帯状部のいずれかとする。
いて、前記座シェルの左右中央下面に、クッション部を
設ける。
いて、前記座シェルにおける受部を、前後方向フレーム
の上半部分を抱持する受部本体と、下半部分を抱持する
下部受部品に2分割したものとする。
いて、前記座シェルにおける左右の受部の下部から外側
上方に向かって、その上端が受部の上面とほぼ同一の高
さになるまで支持片を延設し、この支持片によって、座
シェルの上側に設ける座クッション体の左右両端を支持
するようにする。
えるキャスター付き回転椅子の要部を示す分解斜視図
で、キャスター付きの脚(1)の中央部上端に、支基(2)
が回転自在に装架されている。支基(2)の後部には、背
フレーム(3)が後傾可能として枢支され、背フレーム
(3)の前面には、背シェル(4)と背クッション体(5)
が、また、同じく背面には、背アウターパネル(6)が取
り付けられている。
(7)が、座受フレーム(7)の上面には座シェル(8)が、
さらにその上面には座クッション体(9)が取り付けられ
ている。
ル(8)とからなる座の支持構造に関するものである。図
2は、座受フレームを上方から見た拡大斜視図、図3
は、座シェルを下方から見た拡大斜視図、図4は、座受
フレームと座シェルとを組み付けた状態における拡大縦
断正面図、図5は、図4において、着座により座シェル
に上方より負荷された状態における拡大縦断正面図であ
る。
ム(7)は、中央部を弓状に窪ませた左右方向に延びる2
本の鋼管(10)(10)を、前後に平行に配置し、これらの鋼
管(10)(10)の中間部分に、前後方向を向く2本の鋼製の
断面U字形の連結部材(11)(11)の両端部を溶接し、かつ
前記鋼管(10)の左右両端に、鋼製の断面円形の前後方向
フレーム(12)を溶接して形成されている。
あって、その左右両端の下面には、断面がほぼC字状の
内向きに開口する受部(13)が、前後方向に形成されてい
る。この受部(13)は、図4に示すように前記前後方向フ
レーム(12)を抱持するもので、受部(13)の凹入孔の径
は、前後方向フレーム(12)の周面上を周方向に摺動可能
なように、やや緩く被嵌できる大きさになっている。
前記受部(13)が前後方向フレーム(12)を抱持することに
より、座受フレーム(7)に支持される。座シェル(8)
は、座に使用者が着座していない状態では、ほぼ水平で
あるが、着座により負荷されると、図5に示すように、
負荷の大きさに応じて、前記受部(13)が、前後方向フレ
ーム(12)の周面上を周方向に摺動し、座シェル(8)は、
正面視において下向きに湾曲状に弾性変形し得るように
なっている。
(7)から上方に外れるのを防止するため、着座がなされ
て湾曲状に弾性変形している状態において、前後方向フ
レーム(12)の円周の最外点Pを越える下方位置まで、前
後方向フレーム(12)に係合していることが好ましい。
の左右方向内側には、左右方向に弾性伸長可能な、正面
視において波状の伸縮部(14)が形成されている。この波
状の伸縮部(14)は、着座により座シェル(8)が下向きに
負荷されたときに、左右方向に伸長し、座シェル(8)が
下向きの湾曲状に弾性変形することを容易にする。
前後方向を向く複数のスリット、もしくは薄肉の帯状部
等を、互い違いに設けたものであってもよい。座に適度
なクッション性を与えるという観点から、前記伸縮部(1
4)の伸縮性は、着座により負荷されたときに、座シェル
(8)の中央部(15)の下方への撓みの最下点の位置が、座
受フレーム(7)の鋼管(10)に軽く接触して止まる程度に
調整されていることが好ましい。
合の対策としては、たとえば次のようにすればよい。す
なわち、図6に示すように、座シェル(15)の左右中央の
下面にクッション部(16)を設ける。図6に示す実施形態
では、座シェル(15)の左右中央を、下向きに突出する一
部欠損した円状に湾曲させて、前後方向に延在するクッ
ション部(16)を形成してある。着座により負荷される
と、図7に示すように、円状のクッション部(16)が扁平
状に弾性変形してクッション作用をなす。そのため、体
重が大きい使用者が着座して、座シェル(15)が湾曲し、
その下面が座受フレーム(7)に強く当り、その際の衝撃
を使用者が受けるという不都合を防止することができ
る。
右の受部(13)の下部には、外側上方に向かって延び、そ
の上端の高さを受部(13)の上面とほぼ同一にした支持片
(17)が形成されている。この支持片(17)は、座クッショ
ン体(9)の左右両端の下面に当接され、座クッション体
(9)の両端を適度の弾性をもって支えている。
機械的強度を向上させたり、撓み易さを調整する目的
で、前後方向とともに左右方向のスリットを穿設した
り、下面に適宜のリブを設けてもよい。
付けは、座受フレーム(7)の左右の前後方向フレーム(1
2)に、座シェル(8)の受部(13)を、上方より左右同時、
或いは片側ずつ被嵌することにより行うことができる。
この際、伸縮部(14)を湾曲させて、受部(13)におけるC
字状の開口を下向きにすると被嵌が容易になる。
部を分解した拡大断面図で示すように、座シェル(18)の
受部(19)を受部本体(20)と下部受部品(21)に2分割し、
前後方向フレーム(12)の下部を、下部受部品(21)により
抱持する形態が挙げられる。この場合、座受フレーム
(7)と座シェル(18)との組み付けは、まず、座受フレー
ム(7)の左右の前後方向フレーム(12)に、座シェル(18)
の左右の受部本体(20)を、上方より当接し、次いで、前
後方向フレーム(12)のそれぞれに、下部受部品(21)を下
方より当接した後、この下部受部品(21)と受部本体(20)
とをネジ(22)止めして一体化することにより、簡単に行
うことができる。
ることができる。 (1) 請求項1記載の発明によれば、着座により負荷さ
れたとき、座シェルの左右の受部は、前後方向フレーム
の周面上を周方向に摺動するため、座シェルが無理な
く、適度に下向きに湾曲して変形し、高いクッション性
を与えるとともに、座シェルの左右両端に無理な負荷が
かからず、機械的強度に優れ、かつ座シェルの両端が反
り上がることもない。
により負荷されたとき、伸縮部が左右方向に伸長し、座
シェルが下向きの湾曲状に弾性変形することを容易にす
るため、より一層、優れた座のクッション性を得ること
ができる。
性のよい伸縮部を簡単に形成することができる。
の大きい人が着座した場合にも、クッション性が損なわ
れることがなく、体重の差が大きい場合にも、常に、良
好なクッション性を保持することができる。
ェルを座受フレームに組み付ける作業が容易になる。
ェルの上側に設ける座クッションの左右両端を適度の弾
性をもって良好に支持することができる。
転椅子を分解して、その要部を示す分解斜視図である。
拡大断面図である。
した状態を示す拡大断面図である。
る。
面である。
大断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 脚によって支持された支基の上に、左右
両端に断面円形の前後方向フレームを有する座受フレー
ムを設けるとともに、該座受フレーム上に載置する合成
樹脂製の座シェルの左右両端下面に、前記前後方向フレ
ームの周面上を周方向に摺動可能な受部を設けたことを
特徴とする椅子の座の構造。 - 【請求項2】 座シェルを、縦断正面視において下向き
に湾曲状に弾性変形し得るようにするとともに、座シェ
ルにおける左右の受部近傍の左右方向内側に、左右方向
に弾性伸長可能な伸縮部を設けた請求項1記載の椅子の
座の構造。 - 【請求項3】 前記伸縮部を、縦断正面視において、波
状、前後方向のスリット、もしくは薄肉の帯状部のいず
れかとした請求項2記載の椅子の座の構造。 - 【請求項4】 前記座シェルの左右中央下面に、クッシ
ョン部を設けた請求項1〜3項のいずれかに記載の椅子
の座の構造。 - 【請求項5】 前記座シェルにおける受部を、前後方向
フレームの上半部分を抱持する受部本体と、下半部分を
抱持する下部受部品に2分割した請求項1〜4項のいず
れかに記載の椅子の座の構造。 - 【請求項6】 前記座シェルにおける左右の受部の下部
から外側上方に向かって、その上端が受部の上面とほぼ
同一の高さになるまで支持片を延設し、この支持片によ
って、座シェルの上側に設ける座クッション体の左右両
端を支持するようにした請求項1〜5項のいずれかに記
載の椅子の座の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002092745A JP4061103B2 (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 椅子の座の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002092745A JP4061103B2 (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 椅子の座の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003284617A true JP2003284617A (ja) | 2003-10-07 |
JP4061103B2 JP4061103B2 (ja) | 2008-03-12 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005160851A (ja) * | 2003-12-04 | 2005-06-23 | Okamura Corp | 椅子の座の支持構造 |
JP2010094192A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Itoki Corp | スタッキング椅子の座部構造 |
JP2019010921A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002092745A patent/JP4061103B2/ja not_active Expired - Fee Related
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