JP2003284420A - コンバインにおける前処理制御装置 - Google Patents
コンバインにおける前処理制御装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 搬送穀稈の搬送不良、詰まり等により前処理
部HSTに無理な過負荷がかかるのを未然に防止できる
コンバインにおける前処理部制御装置を提供する。 【解決手段】 エンジン12からの出力を走行変速機に
設けた主変速レバー10の操作を介して走行装置に伝達
する走行伝動系Aと、エンジン12からの出力を前処理
変速HST23を介して前処理部2に伝達する前処理伝
動系Bを備え、上記前処理部2の駆動速度を走行速度に
連動して変更せしめる速度連動手段を設けると共に、上
記前処理部2において穀稈搬送作動に過負荷が発生した
際には、エンジン12の出力停止と、前処理変速HST
23の中立位置への復帰とを同時に行うようにした。
部HSTに無理な過負荷がかかるのを未然に防止できる
コンバインにおける前処理部制御装置を提供する。 【解決手段】 エンジン12からの出力を走行変速機に
設けた主変速レバー10の操作を介して走行装置に伝達
する走行伝動系Aと、エンジン12からの出力を前処理
変速HST23を介して前処理部2に伝達する前処理伝
動系Bを備え、上記前処理部2の駆動速度を走行速度に
連動して変更せしめる速度連動手段を設けると共に、上
記前処理部2において穀稈搬送作動に過負荷が発生した
際には、エンジン12の出力停止と、前処理変速HST
23の中立位置への復帰とを同時に行うようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンバインにおけ
る前処理制御装置に関する。
る前処理制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインにおいては、エンジン
からの出力を走行伝動系と穀稈搬送を含む前処理部ヘの
前処理伝動系とに分岐出力し、かつ走行装置駆動用の走
行変速機と前処理部駆動用の前処理変速HSTとを連動
させて、走行速度の変化に連動して前処理部の駆動速度
も変更するように速度連動手段を前処理制御装置に設け
たものが知られている。
からの出力を走行伝動系と穀稈搬送を含む前処理部ヘの
前処理伝動系とに分岐出力し、かつ走行装置駆動用の走
行変速機と前処理部駆動用の前処理変速HSTとを連動
させて、走行速度の変化に連動して前処理部の駆動速度
も変更するように速度連動手段を前処理制御装置に設け
たものが知られている。
【0003】そして上記前処理制御装置の具体的な構成
としては、エンジンからの出力を走行伝動系と前処理伝
動系に分岐する駆動構造とした上で、走行変速機の変速
後の駆動速度を検出し、この駆動速度の検出情報に基づ
いて、前処理変速HSTを変速操作するアクチュエータ
を制御することにより、走行速度に連動させて同調した
速度で前処理部を駆動する標準速制御と、前処理部の駆
動速度を走行速度の変化に関わらず一定に保持する定速
制御とを切換可能に備えて、機体走行中は、その走行速
度に連動する安定した穀稈搬送を保持し、また機体走行
を停止した場合には、走行変速機と前処理変速機との連
動を切り離して前処理部の穀稈搬送を継続する、いわゆ
る強制掻込み動作が行えると共に、上記前処理部の刈取
搬送作動中に、刈取穀稈の搬送不良、詰まり等が発生し
て無理な過負荷が前処理変速HSTに作用した場合に
は、これを検知した前処理制御装置からエンジンに対し
て出力停止(回転駆動停止)信号を送出し、当該エンジ
ンを停止する制御構成が採用されている。
としては、エンジンからの出力を走行伝動系と前処理伝
動系に分岐する駆動構造とした上で、走行変速機の変速
後の駆動速度を検出し、この駆動速度の検出情報に基づ
いて、前処理変速HSTを変速操作するアクチュエータ
を制御することにより、走行速度に連動させて同調した
速度で前処理部を駆動する標準速制御と、前処理部の駆
動速度を走行速度の変化に関わらず一定に保持する定速
制御とを切換可能に備えて、機体走行中は、その走行速
度に連動する安定した穀稈搬送を保持し、また機体走行
を停止した場合には、走行変速機と前処理変速機との連
動を切り離して前処理部の穀稈搬送を継続する、いわゆ
る強制掻込み動作が行えると共に、上記前処理部の刈取
搬送作動中に、刈取穀稈の搬送不良、詰まり等が発生し
て無理な過負荷が前処理変速HSTに作用した場合に
は、これを検知した前処理制御装置からエンジンに対し
て出力停止(回転駆動停止)信号を送出し、当該エンジ
ンを停止する制御構成が採用されている。
【0004】しかしながら、上記従来の構成では、エン
ジンが停止した後にも当該エンジンが惰性で回転駆動す
るため、その余剰出力が刈取穀稈の搬送不良、詰まり等
を起こしている前処理部の前処理変速HSTにも継続し
て出力されることになり、駆動位置にある前処理変速H
STが往々にして高圧状態に陥ってしまい、機械的な劣
化、破損を誘発し易い、という改善の余地を残すもので
あった。
ジンが停止した後にも当該エンジンが惰性で回転駆動す
るため、その余剰出力が刈取穀稈の搬送不良、詰まり等
を起こしている前処理部の前処理変速HSTにも継続し
て出力されることになり、駆動位置にある前処理変速H
STが往々にして高圧状態に陥ってしまい、機械的な劣
化、破損を誘発し易い、という改善の余地を残すもので
あった。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如
き実状に鑑み前処理部の駆動速度を走行速度に連動させ
る速度連動手段を設けたコンバインの作業性向上を目指
す研究、開発の過程で創案されたものであって、その意
図するところは、機体走行に伴う脱穀刈取作業時におい
て、搬送穀稈の搬送不良、詰まり等が発生した際には、
直ちにエンジンの出力停止と前処理変速HSTの中立位
置への復帰を行うことにより、当該前処理部HSTに無
理な過負荷がかかるのを未然に防止できるコンバインに
おける前処理部制御装置を提供することを課題とするも
のである。
き実状に鑑み前処理部の駆動速度を走行速度に連動させ
る速度連動手段を設けたコンバインの作業性向上を目指
す研究、開発の過程で創案されたものであって、その意
図するところは、機体走行に伴う脱穀刈取作業時におい
て、搬送穀稈の搬送不良、詰まり等が発生した際には、
直ちにエンジンの出力停止と前処理変速HSTの中立位
置への復帰を行うことにより、当該前処理部HSTに無
理な過負荷がかかるのを未然に防止できるコンバインに
おける前処理部制御装置を提供することを課題とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明が採用した第1の技術的手段は、エンジンか
らの出力を走行変速機に設けた主変速レバーの操作を介
して走行装置に伝達する走行伝動系と、同エンジンから
の出力を前処理変速HSTを介して前処理部に伝達する
前処理伝動系を備え、上記前処理部の駆動速度を走行速
度に連動して変更せしめる速度連動手段を設けると共
に、上記前処理部において穀稈搬送作動に過負荷が発生
した際には、エンジンの出力停止と、前処理変速HST
の中立位置への復帰とを同時に行うようにしたことを特
徴とし、第2の技術的手段として、上記前処理部におけ
る穀稈搬送作動の過負荷発生時に、警報報知を行うよう
にしたことを特徴とするものである。
め、本発明が採用した第1の技術的手段は、エンジンか
らの出力を走行変速機に設けた主変速レバーの操作を介
して走行装置に伝達する走行伝動系と、同エンジンから
の出力を前処理変速HSTを介して前処理部に伝達する
前処理伝動系を備え、上記前処理部の駆動速度を走行速
度に連動して変更せしめる速度連動手段を設けると共
に、上記前処理部において穀稈搬送作動に過負荷が発生
した際には、エンジンの出力停止と、前処理変速HST
の中立位置への復帰とを同時に行うようにしたことを特
徴とし、第2の技術的手段として、上記前処理部におけ
る穀稈搬送作動の過負荷発生時に、警報報知を行うよう
にしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に基づいて詳細に説明する。図1において、1はコンバ
インであり、該コンバイン1は前部に前処理部2を昇降
自在に備えた機体フレーム3に、左右のクローラ走行装
置4、4を設けると共に、上記機体フレーム3上には運
転キャビン5の他に、図示しない脱穀部、グレンタンク
6、排出オーガ7等が載置固定されてコンバイン1が構
成されている。
に基づいて詳細に説明する。図1において、1はコンバ
インであり、該コンバイン1は前部に前処理部2を昇降
自在に備えた機体フレーム3に、左右のクローラ走行装
置4、4を設けると共に、上記機体フレーム3上には運
転キャビン5の他に、図示しない脱穀部、グレンタンク
6、排出オーガ7等が載置固定されてコンバイン1が構
成されている。
【0008】上記運転キャビン5内に設けた運転席8の
左方には、強制掻込みスイッチ9aと倒伏スイッチ9b
を把持部10aに備えた主変速レバー10が設けられ、
また同主変速レバー10より更に遠方の左方位置には副
変速レバー11が設けられており、当該各レバー10、
11の組み合わせ変速操作により機体走行を行うように
なっている。
左方には、強制掻込みスイッチ9aと倒伏スイッチ9b
を把持部10aに備えた主変速レバー10が設けられ、
また同主変速レバー10より更に遠方の左方位置には副
変速レバー11が設けられており、当該各レバー10、
11の組み合わせ変速操作により機体走行を行うように
なっている。
【0009】また、コンバイン1の動力伝動構成につい
て説明すると、図2に示すように、エンジン12の駆動
軸12aには出力取り出し用の2つのプーリ13、14
が取り付けられており、上記エンジン12からの駆動力
は、プーリ13を介して走行用HST15に伝達する走
行伝動系Aと、プーリ14を介して扱胴入力軸16に伝
達する前処理伝動系Bとに分岐出力されると共に、上記
HST15を備える走行トランスミッション17から左
右の走行装置用の駆動力がそれぞれ変速出力されて、機
体直進時の変速走行および左右方向への回向を行い、ま
た、上記プーリ14と扱胴入力軸16に取り付けられた
プーリ18との間には駆動力伝達用のベルト19が巻回
されており、該ベルト19の巻回中途部位に設けられた
テンションクラッチ構造をなす脱穀クラッチ20を介し
て前処理伝動系Bに伝達する駆動力の断接を行うように
構成されている。
て説明すると、図2に示すように、エンジン12の駆動
軸12aには出力取り出し用の2つのプーリ13、14
が取り付けられており、上記エンジン12からの駆動力
は、プーリ13を介して走行用HST15に伝達する走
行伝動系Aと、プーリ14を介して扱胴入力軸16に伝
達する前処理伝動系Bとに分岐出力されると共に、上記
HST15を備える走行トランスミッション17から左
右の走行装置用の駆動力がそれぞれ変速出力されて、機
体直進時の変速走行および左右方向への回向を行い、ま
た、上記プーリ14と扱胴入力軸16に取り付けられた
プーリ18との間には駆動力伝達用のベルト19が巻回
されており、該ベルト19の巻回中途部位に設けられた
テンションクラッチ構造をなす脱穀クラッチ20を介し
て前処理伝動系Bに伝達する駆動力の断接を行うように
構成されている。
【0010】そして上記前処理伝動系Bへの駆動力は、
扱胴入力軸16、プーリ21を介して作業機トランスミ
ッション22を構成する前処理変速HST23の入力プ
ーリ24に伝達され、当該作業機トランスミッション2
2からの駆動力は、前処理部2ヘの伝動系B1と、脱穀
フィードチェーン25ヘの伝動系B2に分岐して出力さ
れるようになっている。
扱胴入力軸16、プーリ21を介して作業機トランスミ
ッション22を構成する前処理変速HST23の入力プ
ーリ24に伝達され、当該作業機トランスミッション2
2からの駆動力は、前処理部2ヘの伝動系B1と、脱穀
フィードチェーン25ヘの伝動系B2に分岐して出力さ
れるようになっている。
【0011】上記作業機トランスミッション22は、前
処理部2ヘの駆動力出力用の前処理出力軸26と、脱穀
フィードチェーン25への駆動力出力用のフィードチェ
ーン出力軸27の2つの出力軸を有して構成されている
と共に、上記脱穀フィードチェーン25はフィードチェ
ーン出力軸27の端部側に設けられたスプロケット28
を介して駆動され、また、扱胴29は扱胴入力軸16か
らベベルギヤ30を介して駆動されている。
処理部2ヘの駆動力出力用の前処理出力軸26と、脱穀
フィードチェーン25への駆動力出力用のフィードチェ
ーン出力軸27の2つの出力軸を有して構成されている
と共に、上記脱穀フィードチェーン25はフィードチェ
ーン出力軸27の端部側に設けられたスプロケット28
を介して駆動され、また、扱胴29は扱胴入力軸16か
らベベルギヤ30を介して駆動されている。
【0012】一方、前記前処理部2は、刈刃装置31、
引起装置32、扱深搬送体33等を備え、前処理部2ヘ
の駆動力の伝動は、前処理部2側の駆動力の入力軸34
に取り付けられたプーリ35と、前述の前処理出力軸2
6に取り付けられたプーリ36との間に巻き掛けられた
伝動用のベルト37を介して行われると共に、上記入力
軸34に駆動力を入力する前処理部2ヘの伝動系B1
は、上記各機構が該駆動力の回転数(速度)に応じた駆
動速度によって駆動される構造となっており、また上記
ベルト37の中途部位には入力軸34ヘの駆動力の伝動
を断接するテンションクラッチ構造の刈取クラッチ38
が備えられ、運転席8に設けた刈取クラッチスイッチ3
8aの入切り操作で断接を行うようになっている。
引起装置32、扱深搬送体33等を備え、前処理部2ヘ
の駆動力の伝動は、前処理部2側の駆動力の入力軸34
に取り付けられたプーリ35と、前述の前処理出力軸2
6に取り付けられたプーリ36との間に巻き掛けられた
伝動用のベルト37を介して行われると共に、上記入力
軸34に駆動力を入力する前処理部2ヘの伝動系B1
は、上記各機構が該駆動力の回転数(速度)に応じた駆
動速度によって駆動される構造となっており、また上記
ベルト37の中途部位には入力軸34ヘの駆動力の伝動
を断接するテンションクラッチ構造の刈取クラッチ38
が備えられ、運転席8に設けた刈取クラッチスイッチ3
8aの入切り操作で断接を行うようになっている。
【0013】次に、上記した走行伝動系Aと、前処理部
2ヘの伝動系B1および脱穀フィードチェーン25ヘの
伝動系B2を含む前処理伝動系Bの制御構成について説
明する。
2ヘの伝動系B1および脱穀フィードチェーン25ヘの
伝動系B2を含む前処理伝動系Bの制御構成について説
明する。
【0014】まず上記各伝動系A、B(B1、B2)に
駆動力を出力するエンジン12の駆動軸12aには、当
該エンジン12の回転数を検出するエンジン回転センサ
S1が取り付けられており、この駆動軸12aから走行
トランスミッション17の走行用HST15に伝達され
た駆動力は、走行伝動系Aに設けた主変速レバー10と
副変速機構39を介して副変速出力軸40から左右の走
行装置(図示せず)に出力されて、機体の走行速度の変
速が行われるが、上記副変速出力軸40にはトランスミ
ッション回転検出センサS2が取り付けられて、当該副
変速出力軸40の回転数(走行速度)を検出するように
なっており、また上記主変速レバー10の基端部には、
該レバー10の操作位置を検出する位置センサとしての
主変速ポテンショメータPM1が設けられている。
駆動力を出力するエンジン12の駆動軸12aには、当
該エンジン12の回転数を検出するエンジン回転センサ
S1が取り付けられており、この駆動軸12aから走行
トランスミッション17の走行用HST15に伝達され
た駆動力は、走行伝動系Aに設けた主変速レバー10と
副変速機構39を介して副変速出力軸40から左右の走
行装置(図示せず)に出力されて、機体の走行速度の変
速が行われるが、上記副変速出力軸40にはトランスミ
ッション回転検出センサS2が取り付けられて、当該副
変速出力軸40の回転数(走行速度)を検出するように
なっており、また上記主変速レバー10の基端部には、
該レバー10の操作位置を検出する位置センサとしての
主変速ポテンショメータPM1が設けられている。
【0015】また、図3に示すように、前処理伝動系B
を構成する前処理変速HST23のトラニオン軸23a
には、当該前処理変速HST23の変速操作を行うアク
チュエータとしてのモータM1が一体的に取り付けら
れ、該モータM1に軸支したピニオンギヤG1を、上記
トラニオン軸23aに軸支した扇形ギヤG2に噛合させ
て、その回動により図示しない斜板を操作することによ
り前処理変速HST23の変速を行うと共に、上記前処
理変速HST23の増減速範囲は、当該前処理変速HS
T23が減速方向に作動している場合には、扇形ギヤG
2に設けたピンPが減速用リミットスイッチSW1に当
接することで最減速位置(斜板の中立位置をやや越えた
位置)が検知され、また同前処理変速HST23が増速
方向に作動している場合は、扇形ギヤG2のピンPと増
速用リミットスイッチSW2との当接で最増速位置を検
知することにより増減速の範囲を規制するようになって
いる。
を構成する前処理変速HST23のトラニオン軸23a
には、当該前処理変速HST23の変速操作を行うアク
チュエータとしてのモータM1が一体的に取り付けら
れ、該モータM1に軸支したピニオンギヤG1を、上記
トラニオン軸23aに軸支した扇形ギヤG2に噛合させ
て、その回動により図示しない斜板を操作することによ
り前処理変速HST23の変速を行うと共に、上記前処
理変速HST23の増減速範囲は、当該前処理変速HS
T23が減速方向に作動している場合には、扇形ギヤG
2に設けたピンPが減速用リミットスイッチSW1に当
接することで最減速位置(斜板の中立位置をやや越えた
位置)が検知され、また同前処理変速HST23が増速
方向に作動している場合は、扇形ギヤG2のピンPと増
速用リミットスイッチSW2との当接で最増速位置を検
知することにより増減速の範囲を規制するようになって
いる。
【0016】上記作業機トランスミッション22の前処
理出力軸26には、該前処理出力軸26の回転数(前処
理部2の駆動速度)を検出する搬送回転検出センサS3
が設けられており、更に刈取クラッチ38には、その入
り切りを操作する前処理クラッチモータM2が設けられ
て、該前処理クラッチモータM2による刈取クラッチ3
8の入り切りを自動制御するように構成されている。
理出力軸26には、該前処理出力軸26の回転数(前処
理部2の駆動速度)を検出する搬送回転検出センサS3
が設けられており、更に刈取クラッチ38には、その入
り切りを操作する前処理クラッチモータM2が設けられ
て、該前処理クラッチモータM2による刈取クラッチ3
8の入り切りを自動制御するように構成されている。
【0017】更に、上記各センサS1、S2、S3は、
図4に示すように、入出力インターフェイスおよびCP
Uを備えた制御部41を介して前記前処理変速HST2
3の変速操作を行うモータM1を駆動回路Xにより正逆
転制御して前処理部2の搬送駆動制御を行うようになっ
ていると共に、上記制御部41の入力側には、前処理部
2の昇降位置を検出する昇降ポテンショメータPM2、
脱穀クラッチ20の入り切りを行う脱穀クラッチスイッ
チ20a、刈取クラッチスイッチ38a、減速用リミッ
トスイッチSW1、増速用リミットスイッチSW2およ
びその他のスイッチが接続されており、制御部41を介
したコンバイン1の各種制御を行うようになってい
る。。なお、42は手扱ぎ作業時に点灯する手扱ぎラン
プ、43は警報報知を行う音声報知器、44はエンジン
12を停止させる停止ソレノイド、45はメインスイッ
チである。
図4に示すように、入出力インターフェイスおよびCP
Uを備えた制御部41を介して前記前処理変速HST2
3の変速操作を行うモータM1を駆動回路Xにより正逆
転制御して前処理部2の搬送駆動制御を行うようになっ
ていると共に、上記制御部41の入力側には、前処理部
2の昇降位置を検出する昇降ポテンショメータPM2、
脱穀クラッチ20の入り切りを行う脱穀クラッチスイッ
チ20a、刈取クラッチスイッチ38a、減速用リミッ
トスイッチSW1、増速用リミットスイッチSW2およ
びその他のスイッチが接続されており、制御部41を介
したコンバイン1の各種制御を行うようになってい
る。。なお、42は手扱ぎ作業時に点灯する手扱ぎラン
プ、43は警報報知を行う音声報知器、44はエンジン
12を停止させる停止ソレノイド、45はメインスイッ
チである。
【0018】ここで、上記制御部41における搬送制御
について説明する。図5において、まず機体の走行速度
(車速)に連動する前処理部2の駆動速度が目標値とし
て設定され、次いで駆動速度の目標値に対して前回から
変化したか否かが判断される。そして、目標値が前回か
ら変化した場合には、搬送制御中であることのフラグが
ONされた後に、その判断が行われて搬送速度の実制御
に移行し、然る後に搬送制御の終了に関しての判断がな
されて制御中フラグがOFFとなって復帰する。
について説明する。図5において、まず機体の走行速度
(車速)に連動する前処理部2の駆動速度が目標値とし
て設定され、次いで駆動速度の目標値に対して前回から
変化したか否かが判断される。そして、目標値が前回か
ら変化した場合には、搬送制御中であることのフラグが
ONされた後に、その判断が行われて搬送速度の実制御
に移行し、然る後に搬送制御の終了に関しての判断がな
されて制御中フラグがOFFとなって復帰する。
【0019】このような搬送制御において、駆動速度の
目標値に対して前回から変化がなかった場合には、制御
中フラグがOFFであるため、制御中フラグがONであ
るか否かの判断で、搬送速度の検出制御に移行する。そ
して、搬送速度が低下したか否かの判断、すなわち走行
速度に対する前処理部2における駆動速度の変化が設定
されていないにも関わらず、脱穀刈取作業中の穀稈の搬
送不良、詰まり等が発生し、これに起因する無理な過負
荷により搬送速度が低下したか否かの判断で、搬送速度
の低下があった場合には搬送速度の低下レベルの判断に
移行し、20%以下の搬送速度の低下では、音声報知器
43による警報予鈴が発せられて、コンバイン1のオペ
レータに穀稈搬送に関する注意を喚起する一方、50%
以下の搬送速度の低下では、搬送HST減速制御に移行
する。
目標値に対して前回から変化がなかった場合には、制御
中フラグがOFFであるため、制御中フラグがONであ
るか否かの判断で、搬送速度の検出制御に移行する。そ
して、搬送速度が低下したか否かの判断、すなわち走行
速度に対する前処理部2における駆動速度の変化が設定
されていないにも関わらず、脱穀刈取作業中の穀稈の搬
送不良、詰まり等が発生し、これに起因する無理な過負
荷により搬送速度が低下したか否かの判断で、搬送速度
の低下があった場合には搬送速度の低下レベルの判断に
移行し、20%以下の搬送速度の低下では、音声報知器
43による警報予鈴が発せられて、コンバイン1のオペ
レータに穀稈搬送に関する注意を喚起する一方、50%
以下の搬送速度の低下では、搬送HST減速制御に移行
する。
【0020】ここで、上記搬送HST減速制御の動作に
ついて説明すると、この制御状態に入った直後に前処理
変速HST23を駆動するモータM1に減速方向の制御
信号が制御部41から送出され、該モータM1は一定時
間(トラニオン軸23aに軸支された扇形ギヤG2のピ
ンPが減速用リミットスイッチSW1に当接してこれを
OFFするまでの時間)減速駆動を行った後に、駆動停
止されて前処理変速HST23が中立位置に復帰するこ
とにより前処理部2の搬送作動が停止されると同時に、
制御部41からエンジン停止信号が送出されて、停止ソ
レノイド44がONとなり、エンジン12が駆動停止さ
れ、かつ音声報知器43による警報報知がなされること
になる。
ついて説明すると、この制御状態に入った直後に前処理
変速HST23を駆動するモータM1に減速方向の制御
信号が制御部41から送出され、該モータM1は一定時
間(トラニオン軸23aに軸支された扇形ギヤG2のピ
ンPが減速用リミットスイッチSW1に当接してこれを
OFFするまでの時間)減速駆動を行った後に、駆動停
止されて前処理変速HST23が中立位置に復帰するこ
とにより前処理部2の搬送作動が停止されると同時に、
制御部41からエンジン停止信号が送出されて、停止ソ
レノイド44がONとなり、エンジン12が駆動停止さ
れ、かつ音声報知器43による警報報知がなされること
になる。
【0021】したがって、コンバイン1の通常作業走行
において、脱穀刈取作業中の穀稈の搬送不良、詰まり等
により無理な過負荷が前処理変速HST23にかかって
も、これをいち早くオペレータに報知して適切な穀稈の
除去、搬送駆動の正常な復帰を促して、機体走行に伴う
刈取脱穀作業の安全性を確保することができる。
において、脱穀刈取作業中の穀稈の搬送不良、詰まり等
により無理な過負荷が前処理変速HST23にかかって
も、これをいち早くオペレータに報知して適切な穀稈の
除去、搬送駆動の正常な復帰を促して、機体走行に伴う
刈取脱穀作業の安全性を確保することができる。
【0022】
【発明の効果】これを要するに本発明は、エンジンから
の出力を走行変速機に設けた主変速レバーの操作を介し
て走行装置に伝達する走行伝動系と、同エンジンからの
出力を前処理変速HSTを介して前処理部に伝達する前
処理伝動系を備え、上記前処理部の駆動速度を走行速度
に連動して変更せしめる速度連動手段を設けると共に、
上記前処理部において穀稈搬送作動に過負荷が発生した
際には、エンジンの出力停止と、前処理変速HSTの中
立位置への復帰とを同時に行うようにし、また上記前処
理部における穀稈搬送作動の過負荷発生時に、警報報知
を行うようにしたから、機体走行に伴う脱穀刈取作業時
に、搬送する穀稈の搬送不良、詰まり等が発生して無理
な過負荷が前処理部において発生した場合でも、エンジ
ンの出力を停止すると同時に前処理変速HSTを中立位
置に復帰させて、その出力を停止させるので、不要な高
圧状態が前処理変速HSTに対して作用することがな
く、当該前処理変速HSTの故障、破損を未然に防止し
て長期に亘る前処理部の正常動作を維持することができ
る、という極めて有用な新規的効果を奏するものであ
る。
の出力を走行変速機に設けた主変速レバーの操作を介し
て走行装置に伝達する走行伝動系と、同エンジンからの
出力を前処理変速HSTを介して前処理部に伝達する前
処理伝動系を備え、上記前処理部の駆動速度を走行速度
に連動して変更せしめる速度連動手段を設けると共に、
上記前処理部において穀稈搬送作動に過負荷が発生した
際には、エンジンの出力停止と、前処理変速HSTの中
立位置への復帰とを同時に行うようにし、また上記前処
理部における穀稈搬送作動の過負荷発生時に、警報報知
を行うようにしたから、機体走行に伴う脱穀刈取作業時
に、搬送する穀稈の搬送不良、詰まり等が発生して無理
な過負荷が前処理部において発生した場合でも、エンジ
ンの出力を停止すると同時に前処理変速HSTを中立位
置に復帰させて、その出力を停止させるので、不要な高
圧状態が前処理変速HSTに対して作用することがな
く、当該前処理変速HSTの故障、破損を未然に防止し
て長期に亘る前処理部の正常動作を維持することができ
る、という極めて有用な新規的効果を奏するものであ
る。
【図1】(a)はコンバインの全体側面図である。
(b)は同上運転キャビン内の要部斜視図である。
(b)は同上運転キャビン内の要部斜視図である。
【図2】コンバインの動力伝動系統図である。
【図3】トラニオン軸の周辺構成を示す説明図である。
【図4】各センサおよびスイッチ類の接続制御図であ
る。
る。
【図5】搬送制御のフローチャート図である。
1 コンバイン
2 前処理部
10 主変速レバー
12 エンジン
23 前処理変速HST
A 走行伝動系
B 前処理伝動系
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンからの出力を走行変速機に設け
た主変速レバーの操作を介して走行装置に伝達する走行
伝動系と、同エンジンからの出力を前処理変速HSTを
介して前処理部に伝達する前処理伝動系を備え、上記前
処理部の駆動速度を走行速度に連動して変更せしめる速
度連動手段を設けると共に、上記前処理部において穀稈
搬送作動に過負荷が発生した際には、エンジンの出力停
止と、前処理変速HSTの中立位置への復帰とを同時に
行うようにしたことを特徴とするコンバインにおける前
処理制御装置。 - 【請求項2】上記前処理部における穀稈搬送作動の過負
荷発生時に、警報報知を行うようにしたことを特徴とす
る請求項1記載のコンバインにおける前処理制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091042A JP2003284420A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | コンバインにおける前処理制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091042A JP2003284420A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | コンバインにおける前処理制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003284420A true JP2003284420A (ja) | 2003-10-07 |
Family
ID=29236226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002091042A Pending JP2003284420A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | コンバインにおける前処理制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003284420A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006320268A (ja) * | 2005-05-19 | 2006-11-30 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | コンバインにおける選別装置 |
JP2012010679A (ja) * | 2010-07-05 | 2012-01-19 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
JP2014193186A (ja) * | 2014-06-13 | 2014-10-09 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
JP2014230532A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-11 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP2015008652A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | 三菱農機株式会社 | コンバイン |
JP2015008637A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-19 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002091042A patent/JP2003284420A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006320268A (ja) * | 2005-05-19 | 2006-11-30 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | コンバインにおける選別装置 |
JP2012010679A (ja) * | 2010-07-05 | 2012-01-19 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
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JP2015008652A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | 三菱農機株式会社 | コンバイン |
JP2014193186A (ja) * | 2014-06-13 | 2014-10-09 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
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