JP2001158373A - 作業車の表示装置 - Google Patents

作業車の表示装置

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JP2001158373A
JP2001158373A JP34171099A JP34171099A JP2001158373A JP 2001158373 A JP2001158373 A JP 2001158373A JP 34171099 A JP34171099 A JP 34171099A JP 34171099 A JP34171099 A JP 34171099A JP 2001158373 A JP2001158373 A JP 2001158373A
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turning
speed
transmission
traveling
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JP34171099A
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Shigeki Hayashi
繁樹 林
Tamaki Naka
珠喜 中
Tetsuya Nakajima
鉄弥 仲島
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業車が高速急旋回状態に操作された場合や
高速急旋回状態に操作されるような場合に、適切な操作
ができるように作業者に指示する。 【解決手段】 旋回操作具の指令に基づいて走行装置が
急旋回の旋回操作状態に切り換えられ、且つ、副変速操
作手段にて副変速装置が高速変速状態に変速操作され
て、高速急旋回状態に操作された場合、又は、その高速
急旋回状態への操作が指令された場合に、その高速急旋
回状態以外の旋回状態に操作するための操作情報が指示
され、作業者がその指示に従って旋回操作具あるいは副
変速操作手段を操作して上記高速急旋回状態以外の旋回
状態に適切に操作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行装置を旋回状
態が緩急に異なる旋回操作状態に切り換える旋回操作手
段が、人為操作式の旋回操作具にて、前記異なる旋回操
作状態に切換操作可能に設けられ、走行変速用の副変速
装置が、走行変速用の主変速装置に対する人為操作式の
主変速操作手段とは別の人為操作式の副変速操作手段に
て、複数の変速状態に操作可能に設けられている作業車
の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の作業車では、旋回操作レバー
等の旋回操作具により旋回操作手段を切換操作すること
で、走行装置を急旋回状態や緩旋回状態等の所望の旋回
操作状態に容易に切り換えることができるとともに、主
変速装置を主変速レバー等の主変速操作手段にて変速操
作しながら、副変速装置を主変速レバーとは別の副変速
レバー等の副変速操作手段にて複数の変速状態に変速で
きるようにすることで、副変速装置を例えば低速の作業
用走行状態と高速の移動用走行状態とに容易に切り換え
ることができる等、操縦操作性を向上させたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、操縦操作性を向上させることはできるが、例えば、
走行装置が急旋回の旋回操作状態に切り換えられ、且
つ、副変速装置が低速の作業用走行状態に変速操作され
て比較的低速で旋回走行しているときに、副変速操作手
段によって副変速装置が低速の作業用走行状態から高速
の移動用走行状態に変速操作されると、作業車が高速で
急旋回する高速急旋回状態となる結果、運転している作
業者に大きな遠心力が働いて不安感や不快感を与える虞
がある。このような場合には、それ以外の旋回状態、つ
まり、低速で急旋回する状態や高速でも緩旋回する状態
などに変更する必要があるが、未熟等な作業者では、そ
のような高速急旋回状態であることを的確に認識できな
いため、高速急旋回状態以外への旋回状態に変更操作す
ることが適切に行われない虞があった。かかる不具合を
回避させるために、上記高速急旋回状態に操作されるこ
とを牽制する牽制手段を設けることも可能であるが、こ
の場合には、副変速操作手段や旋回操作具の操作により
高速急旋回状態への副変速操作や旋回操作ができないも
のの、未熟等な作業者では、自らの操作が反映されない
理由が分からず、引続きどのような操作をしたらよいか
分からないものとなり、結局、上述と同様に、高速急旋
回状態以外への旋回状態に変更操作することが適切に行
われない虞があった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、上記従来技術の不具合を解消させ
るために、上記高速急旋回状態に操作される、あるい
は、操作されようとする場合に、高速急旋回状態以外へ
の旋回状態に適切に操作させることができる作業車の表
示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、前記
走行装置が急旋回の旋回操作状態に切り換えられ且つ前
記副変速装置が高速変速状態に変速操作される高速急旋
回状態に操作されると、又はその高速急旋回状態へ操作
されようとすると、その高速急旋回状態以外の旋回状態
に操作するための操作情報を指示する指示手段が設けら
れている。従って、旋回操作具にて走行装置が急旋回の
旋回操作状態に切換操作され、且つ、副変速操作手段に
て副変速装置が高速変速状態に変速操作されて、高速急
旋回状態に操作された場合、又は、その高速急旋回状態
へ操作されようとした場合に、その高速急旋回状態以外
の旋回状態に操作するための操作情報が指示されるの
で、前述の牽制手段を設けずに、上記高速急旋回状態に
操作された場合でも、その高速急旋回状態に操作された
ことが不適切な操作であることを作業者に知らせて、そ
の高速急旋回状態以外の旋回状態に適切に操作するよう
に指示することができ、また、前述の牽制手段を設け
て、上記高速急旋回状態へ操作されようとしても高速急
旋回状態に操作されない場合に、作業者が操作について
迷わないように、旋回操作具あるいは副変速操作手段に
て上記高速急旋回状態以外の旋回状態に適切に操作する
ように指示することができる。もって、高速急旋回状態
に操作された場合、又は、高速急旋回状態へ操作されよ
うとした場合において、低速急旋回状態や高速緩旋回状
態等の他の旋回状態への切換操作を、未熟等な作業者に
も適切に行わせることができるようになった。
【0006】請求項2によれば、請求項1において、前
記高速急旋回状態に操作されることを牽制する牽制手段
が設けられている。従って、前記高速急旋回状態への操
作でない場合には、旋回操作具による旋回操作状態の切
換操作、及び副変速操作手段による副変速装置の変速操
作を許容して、操縦操作性を良好に維持する一方、前記
高速急旋回状態に操作される場合には、旋回操作具によ
る旋回操作状態の切換操作、又は、副変速操作手段によ
る副変速装置の変速操作を牽制して、運転している作業
者に大きな遠心力が働いて不安感や不快感を与える虞の
ある高速急旋回状態になることを確実に防止することが
できる。しかも、このように牽制するものの、上記請求
項1で述べた如く、指示手段の操作情報に基づいて、操
作を迷うことなく、他の旋回状態に操作させることが可
能となる。もって、高速急旋回状態をもたらせないよう
にしながらも、他の旋回状態への操作を迷いなく適切に
行わせることができるようになった。
【0007】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、前記副変速装置が、前記複数の変速状態として、作
業用走行状態と、この作業用走行状態よりも高速の移動
用走行状態とに変速可能に構成され、前記走行装置が、
左右一対の走行部を備えるとともに、前記旋回操作手段
が、前記旋回操作状態として、旋回の内方側に位置する
前記走行部を自由空転状態とし且つ旋回の外方側に位置
する前記走行部を駆動する片側駆動旋回状態、旋回の内
方側に位置する前記走行部を旋回の外方側に位置する走
行部よりも低速で駆動する緩旋回状態、旋回の内方側に
位置する前記走行部を伝動停止状態で制動し且つ旋回の
外方側に位置する前記走行部を駆動する信地旋回状態、
及び、左右の走行部を互いに逆方向に駆動する超信地旋
回状態の夫々に切り換え可能に構成され、前記副変速装
置が前記移動用走行状態に変速されているときが前記高
速変速状態であり、且つ、前記走行装置が前記超信地旋
回状態に切り換えられているときが前記急旋回の旋回操
作状態であるように構成されている。
【0008】従って、作業を行う場合には副変速装置を
低速の作業用走行状態に変速操作し、移動する場合には
高速の移動用走行状態に適切に変速操作できるととも
に、走行装置を、片側駆動状態、この片側駆動状態より
も旋回力が大きい緩旋回状態、この緩旋回状態よりも旋
回力が大きい信地旋回状態、この信地旋回状態よりも旋
回力が大きい超信地旋回状態のいずれかを選択して切り
換えることができるので、作業条件等に応じて適切な旋
回状態に操作することができる。そして、走行装置が超
信地旋回状態で且つ副変速装置が高速の移動用走行状態
である高速急旋回状態に変速操作された場合、又は、そ
の高速急旋回状態へ操作されようとした場合に、その高
速急旋回状態以外の旋回状態に切り換えるための操作情
報が指示されるので、作業者がその指示に従って旋回操
作具あるいは副変速操作手段を操作して、上記高速急旋
回状態以外の旋回状態に適切に操作することができる。
因みに、上記高速急旋回状態以外の旋回状態に切り換え
るための操作情報として、例えば、走行装置を上記超信
地旋回状態よりも旋回力が小さい他の旋回操作状態に切
り換えるための操作情報や、副変速装置を上記低速の作
業用走行状態に変速操作するための操作情報が指示され
る。尚、副変速装置が上記作業用走行状態としてさらに
高低2段に変速可能に構成されて、高速の移動用走行状
態と合わせて合計3段に変速可能に構成されている場合
には、上記高速急旋回状態以外の旋回状態に切り換える
ための操作情報として、副変速装置を上記高速の移動用
走行状態以外の変速状態に変速操作するための操作情報
が指示される。
【0009】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項において、前記副変速装置を変速操作する駆動手
段と、その駆動手段の作動を制御する変速制御手段とが
設けられ、前記副変速操作手段が、前記変速制御手段に
変速指令を指示するように構成されている。従って、副
変速操作手段により変速制御手段に変速指令を指示する
だけで、副変速装置が変速駆動されるので、例えば副変
速レバー等によって作業者の操作力により変速操作する
ものに比べて、容易に副変速操作することができる。そ
して、変速指令を指令する副変速操作手段は、例えば異
なる変速状態を指令する複数のスイッチを設けて構成す
る等、スイッチ形式にて構成できるが、このようなスイ
ッチ形式の場合は、副変速レバー等に比べて副変速装置
の変速状態が分かり難く、前記高速急旋回状態への操作
を誤って行うおそれが大であると考えられるが、かかる
誤った操作がなされた場合には、前述のように、高速急
旋回状態以外の旋回状態に操作するための操作情報が指
示されて、高速急旋回状態以外の旋回状態に適切に操作
させるようにすることができ、もって、高速急旋回状態
への操作を誤って行うおそれが大であるスイッチ形式の
副変速操作手段における不具合を適切に回避させるよう
にすることができる。
【0010】請求項5によれば、請求項1〜4のいずれ
か1項において、前記指示手段が、前記操作情報を画像
情報として表示する画像表示部を備えている。従って、
前記高速急旋回状態以外の旋回状態に操作するための操
作情報が画像情報として表示されて指示されるので、例
えば表示ランプ等の点灯によって上記操作情報を指示す
るものに比べて、上記操作情報をより明確に指示するこ
とができる。
【0011】請求項6によれば、請求項5において、前
記画像表示部が、前記操作情報を文章によって表示する
ように構成されている。従って、前記高速急旋回状態以
外の旋回状態に操作するための操作情報が文章として画
像表示されて指示されるので、例えば記号や数字等の画
像によって操作情報を指示するものに比べて、上記操作
情報を迅速且つ容易に理解させる状態で指示することが
できる。
【0012】請求項7によれば、請求項5又は6におい
て、前記画像表示部が、作業車の運転において作業者に
知らせるべき通常の報知情報である通常情報を表示する
とともに、前記操作情報を表示する場合には、前記通常
情報に代えて前記操作情報を表示するように構成されて
いる。従って、通常の運転状態では、通常情報が画像表
示部に表示されて作業者に知らせられ、高速急旋回状態
以外の旋回状態に操作するための操作情報を表示する必
要があるときに、その通常情報に代えて上記操作情報を
表示するように画像表示部の表示が切り換えられるの
で、作業者が通常情報を見て通常の運転操作を適切に行
いながら、操作情報が表示されると、その表示を見て上
記高速急旋回状態以外の旋回状態に適切に操作すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、作業車の
表示装置に係る発明の第1実施形態を、作業車としての
コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明
する。図1〜図3及び図5に示すように、コンバイン
は、左右一対の走行部30L,30Rを備えるクローラ
式の走行装置30の上部に設けた機体Vの前部に、刈取
昇降シリンダ5によって横軸心X周りに上下揺動操作自
在な状態で刈取部1が付設され、機体Vには、運転部3
1、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀部2、脱穀部2から
供給される穀粒を貯留する穀粒貯留用のタンク3、及び
この穀粒貯留用のタンク3からの穀粒排出用のアンロー
ダ32等が装備されて構成されている。
【0014】図2に示すように、刈取部1は、先端部に
付設された分草具33、穀稈の引き起こし装置34、引
き起こした穀稈の株元を切断する刈り刃35、刈り取ら
れた穀稈を寄せ集めて後方へ搬送する補助搬送装置3
7、先端側で刈取穀稈を受け取って脱穀部2のフィード
チェーン52に受け渡す縦搬送装置36等を備えてい
る。又、刈取部1の地面に対する高さを検出するための
超音波センサS6と、穀稈が触れるとオン作動して刈取
り作業中であることを検出する株元センサS2とが設け
られている。そして、上記超音波センサS6の情報に基
づいて、刈取部1の対地高さが目標設定高さに維持され
るように、前記刈取昇降シリンダ5の作動を制御する刈
高制御が実行される。
【0015】前記縦搬送装置36(尚、図2では、縦搬
送装置36の機能を説明するために、図1と一部記載が
異なっている部分がある)は、穀稈の株元側を挟持搬送
する株元搬送装置36a、穀稈の穂先側を係止搬送する
穂先搬送装置36b及び穂先案内板36cからなり、刈
取部1の揺動軸心Xと同一軸心周りで揺動自在に支持さ
れるとともに、扱深さモータM1によって揺動調節自在
に設けられ、これによって、補助搬送装置37から受け
取る穀稈の挟持箇所が稈長方向に変更され、脱穀部2で
の扱深さが調節できるように構成されている。又、刈取
穀稈の搬送経路中において、上記扱深さモータM1によ
る扱深さ調節箇所よりも搬送方向下手側に、稈長方向に
間隔を置いて並置されて、穀稈が接触すると揺動してオ
ン作動するスイッチ式の一対の穂先センサS8a,S8
bが設けられている。そして、上記一対の穂先センサS
8a,S8bの間に穀稈の穂先が位置する状態(株元側
センサS8bがオンで、穂先側センサS8aがオフの状
態)を適正扱深さ状態として、その適正扱深さ状態に維
持されるように、上記扱深さモータM1の作動を制御す
る扱深さ制御が実行される。尚、上記補助搬送装置37
や、縦搬送装置36等の穀稈搬送経路には、穀稈の詰ま
りを検出するための刈取詰まり検出スイッチS14が設
けられている(図13参照)
【0016】図3に示すように、機体前方に向かって左
から2番目の分草具33には、複数個の分草具33の間
に導入される穀稈列に対する機体Vの機体横方向での位
置を検出するために、穀稈に接当して機体後方側に揺動
する検出バーを備えた左右一対の方向センサS1が設け
られている。そして、走行機体Vが植立穀稈に沿って自
動走行するように、上記一対の方向センサS1の情報に
基づいて、左右の各走行部30L,30Rへの動力伝達
を入り切りする左右の直進クラッチ26L,26R(図
6参照)を入切作動させる方向制御が実行される。つま
り、左右の走行部30L,30Rのうち動力伝達が切ら
れた側に機体Vが旋回するので、機体Vが適正位置から
ずれている場合には、上記ずれとは反対側の走行部30
L,30Rへの動力伝達を切るように上記直進クラッチ
26L,26Rを作動させて走行方向を修正する。
【0017】左右の各走行部30L,30Rには、駆動
スプロケット30a、テンション転輪30b、及び複数
の従動輪30cを備えた左右のトラックフレーム30d
が設けられるとともに、左右のトラックフレーム30d
を機体Vに対して各別に昇降駆動するためのローリング
用シリンダ30eが設けられ、機体Vには、その水平面
に対する機体の傾きを検出するローリングセンサS4が
設けられている。そして、地面の状態にかかわらず機体
姿勢を水平姿勢等の所定姿勢に維持するように、上記ロ
ーリングセンサS4の情報に基づいて、左右のローリン
グ用シリンダ30eの作動を制御する水平制御が実行さ
れる。
【0018】前記アンローダ32は、先端部に下向き姿
勢の排出口32aを備え、基端側が横軸心Z周りに上下
揺動自在な状態で支持部32bに支持されるとともに、
その上下揺動駆動するためのアンローダ用油圧シリンダ
62が設けられ、又、支持部32bが縦軸心Y周りに旋
回操作自在な状態で機体Vに設けた搬送部に枢支される
とともに、その旋回駆動用の旋回用モータM3が設けら
れている。又、上記支持部32bの旋回位置を検出する
ためのポテンショメータ式のアンローダ位置センサS3
が設けられている。図3には、刈取作業中等においてア
ンローダ32を収納するための格納位置に操作した状態
が示されている。そして、上記アンローダ位置センサS
3、及び上昇方向や左右方向への旋回操作の限界位置を
検出するリミットスイッチ(図示しない)等の情報に基
づいて、アンローダ32の作動を制御するアンローダ制
御が実行される。
【0019】脱穀部2は、図4に示すように、扱胴51
を収納する扱室A、刈取部1から供給される穀稈を搬送
するフィードチェーン52、トウミ53と揺動選別板5
4とからなる選別装置B、穀粒回収用の一番口55、及
び、穀粒と藁屑との混合物(二番物)を回収するための
二番口56等を備えている。そして、扱室Aで扱処理さ
れた処理物は、扱室Aの下部に設けられた受網57から
選別装置Bに漏下し、それ以外の処理物は受網57の後
端部より選別装置Bに落下する。尚、上記一番口55に
て回収された穀粒は、図示しないスクリュー式の搬送装
置によって前記タンク3に搬送され、二番口56にて回
収された二番物は、スクリュー式の二番搬送装置63に
よって、上記揺動選別板54の始端側に戻されるように
構成され、その二番搬送装置63の回転駆動軸には、そ
の回転数を検出する2番回転センサS16が設けられて
いる。又、脱穀部2の後方側には、脱穀部2から排出さ
れる排藁を切断する排ワラカッタ部64が設けられ、そ
の排ワラカッタの詰まりを検出するためのカッタ詰まり
検出スイッチS15が設けられている(図1参照)。
【0020】上記フィードチェーン52には、図2に示
すように、挟持レール52aがフィードチェーン52側
に押圧付勢される状態で対向配置され、回動駆動される
フィードチェーン52と挟持レール52aとによって穀
稈の株元部を挟持保持して搬送するように構成されてい
る。ただし、扱室Aの前部側に位置する挟持レール部分
が、レール上げモータM2等によって、フィードチェー
ン52から離間する上方位置に移動自在に構成されてい
る。これによって、刈取穀稈を扱室Aの横側方で挟持搬
送しながら脱穀処理する通常状態とともに、刈取穀稈の
稈長が極端に短いような場合に、穀稈の全稈を扱室Aに
投入するように、上記レール上げモータM2等を駆動さ
せるレール制御が実行できるように構成されている。
【0021】選別装置Bの揺動選別板54は、トウミ5
3の上方に位置するグレンパン58、その後方に位置す
るチャフシーブ59、その下方に位置するグレンシーブ
61等を備えている。チャフシーブ59は、処理物移送
方向に並置された複数個の帯板状部材からなり、その隣
接する帯板状部材の間隔(チャフ開度)がチャフ開度調
節モータM4によって変更されるように構成されてい
る。尚、S10は、揺動選別板54上の処理物の層厚を
検出するシーブセンサである。トウミ53は、選別風を
送風するためのものであり、後方側のファンケースカバ
ー53aをトウミ風力調節モータM5にて開閉操作する
ことにより、揺動選別板54上の処理物に及ぼす風力
(トウミ風力)が変更されるように構成されている。つ
まり、カバーの開度が大きいほど前方側への風力が小さ
くなって、トウミ風力が小さくなる。
【0022】そして、選別装置Bでの選別処理が適正に
行われるように、扱室Aからの漏下処理物量に応じて、
チャフ開度調節モータM4及びトウミ風力調節モータM
5の作動を制御する脱穀制御が実行される。ここで、走
行速度が速くなると、扱室Aに供給される刈取穀稈量が
多くなって扱室Aからの漏下処理物量が多くなるので、
後述の車速センサS7の情報に基づいて判別される扱室
Aへの穀稈供給量が多いほど、上記チャフ開度及び上記
トウミ風力が大になるように制御される。
【0023】次に、動力伝達系を図5に示す。機体Vに
搭載されたエンジンEの出力は、脱穀クラッチ37を介
して脱穀部2に伝達されるとともに、走行クラッチ38
及び走行変速用の主変速装置としての無段変速装置39
を介してミッション部40に伝達される。ミッション部
40に伝達された出力は、ミッション部40に設けた副
変速装置FH及び操向装置9(図6参照)を経て左右の
走行部30L,30Rに伝達されるとともに、刈取クラ
ッチ(図示せず)を介して刈取部1に伝達されている。
S9は、脱穀クラッチ37の入切状態を検出する脱穀ス
イッチであり、S7は、ミッション部40への入力回転
数により走行速度を検出するための車速センサであり、
S5は、電磁ピックアップ式のエンジン回転数センサで
ある。
【0024】又、無段変速装置39を変速操作するため
の変速モータM6が設けられると共に、運転部31に
は、変速モータM6に優先して無断変速装置39を変速
操作できる手動変速レバー7(図8参照)が設けられて
いる。ちなみに、次述する変速制御のために、後述の中
央制御部CUが上記変速モータM6を駆動制御するよう
に構成されている(図13参照)。エンジンEに対する
負荷が大きくなるほどエンジン回転数が低下し、無負荷
時のエンジン回転数(基準回転数)からの回転数低下量
によってエンジンEの負荷が判別されるので、エンジン
Eの能力を極力有効に利用できるようにするために、上
記車速センサS7にて検出される走行速度が設定上限速
度を超えない条件で、前記エンジン回転数センサS5の
情報に基づいて判別されるエンジン負荷が適正範囲に維
持されるように、変速モータM6の作動を制御する車速
制御が実行される。
【0025】図6に示すように、前記無段変速装置39
は、前記ミッション部40に、その出力軸39Aを挿入
させる状態で取り付けられている。ミッション部40に
は、無段変速装置39の出力軸39Aからギヤ対12,
13を介して動力が伝達される中間伝動軸14がその一
端を外部に突出させる状態で支承されており、この中間
伝動軸14の外端部には、刈取部1に動力を伝達するた
めの刈取出力プーリ15が装着され、中間伝動軸14と
刈取出力プーリ15との間には、中間伝動軸14の前進
回転のみを刈取出力プーリ15に伝達する一方向性のク
ラッチ16が介装されている。
【0026】前記副変速装置FHの入力軸Faには、前
記中間伝動軸14の動力がギヤ対17,18を介して伝
達され、入力軸Faと出力軸Fbとの間には、低速伝動
用の伝動系と、中速伝動用の伝動系と、高速伝動用の伝
動系との互いに伝動比が異なる三つの伝動系が介装さ
れ、各伝動系を択一的に選択して使用することにより、
三段の副変速を行うようになっている。
【0027】前記低速伝動用の伝動系は、前記入力軸F
aに第1伝動ギヤG1を一体回転する状態に装着し、前
記出力軸Fbにこの第1伝動ギヤG1に噛み合い連動す
る第1受動ギヤg1を出力軸Fbに対して回転自在な状
態に装着し、この第1受動ギヤg1と出力軸Fbとの間
に、第1受動ギヤg1から出力軸Fbへの伝動を断続す
る湿式多板式の第1の油圧クラッチC1を設けて構成さ
れている。
【0028】前記中速伝動用の伝動系は、前記入力軸F
aに第2伝動ギヤG2一体回転する状態に装着し、前記
出力軸Fbにこの第2伝動ギヤG2に噛み合い連動する
第2受動ギヤg2を出力軸Fbに対して回転自在な状態
に装着し、この第2受動ギヤg2と出力軸Fbとの間
に、第2受動ギヤg2から出力軸Fbへの伝動を断続す
る湿式多板式の第2の油圧クラッチC2を設けて構成さ
れている。
【0029】前記高速伝動用の伝動系は、前記入力軸F
aに第3伝動ギヤG3を一体回転する状態に装着し、前
記出力軸Fbにこの第3伝動ギヤG3に噛み合い連動す
る第3受動ギヤg3を出力軸Fbに対して回転自在な状
態に装着し、この第3受動ギヤg3と出力軸Fbとの間
に、第3受動ギヤg3から出力軸Fbへの伝動を断続す
る湿式多板式の第3の油圧クラッチC3を設けて構成さ
れている。
【0030】従って、副変速装置FHは、〈1〉第1の
油圧クラッチC1に圧油を供給してクラッチ入り状態に
切り換え、かつ、第2および第3の油圧クラッチC2,
C3から排油してこの両油圧クラッチC2,C3をクラ
ッチ切り状態に切り換えることにより、低速伝動用の伝
動系のみを伝動状態に切り換える低速伝動状態F1(倒
伏速度)となり、〈2〉第2の油圧クラッチC2に圧油
を供給してクラッチ入り状態に切り換え、かつ、第1お
よび第3の油圧クラッチC1,C3から排油してこの両
油圧クラッチC1,C3をクラッチ切り状態に切り換え
ることにより、中速伝動用の伝動系のみを伝動状態に切
り換える中速伝動状態F2(標準速度)となり、〈3〉
第3の油圧クラッチC3に圧油を供給してクラッチ入り
状態に切り換え、かつ、第1および第2の油圧クラッチ
C1,C2から排油してこの両油圧クラッチC1,C2
をクラッチ切り状態に切り換えることにより、高速伝動
用の伝動系のみを伝動状態に切り換える高速伝動状態F
3(移動用走行速度)となり、〈4〉第1,第2および
第3の油圧クラッチC1,C2,C3から排油してこの
各油圧クラッチC1,C2,C3をクラッチ切り状態に
切り換えることにより、伝動系の全部を非伝動状態に切
り換える中立変速状態Nとなる。
【0031】前記低速伝動状態F1は、刈取り対象穀稈
が倒伏している場合などに利用される低速での刈り取り
作業を行うための伝動状態である。前記中速伝動状態F
2は、刈取り対象穀稈が直立しているような場合に利用
される中速度(標準速度)での刈り取り作業を実行する
ための伝動状態である。また、高速伝動状態F3は、例
えば非作業状態で道路上を高速で移動走行するような場
合に利用される伝動状態である。前記中立変速状態N
は、例えば、機体走行を停止させた状態で刈取部1を駆
動させてメンテナンス作業を行うような場合に利用され
る。
【0032】図7に示すように、油圧ポンプPと、第
1,第2および第3の油圧クラッチC1,C2,C3用
の各油圧回路Y1,Y2,Y3との間に、各油圧クラッ
チC1,C2,C3のうちのいずれか1つに圧油を供給
しかつ残りの油圧クラッチから排油する状態に切り換え
るための変速制御弁B1、および、油圧ポンプPからの
圧油を上記変速制御弁B1に供給する圧油供給状態と、
変速制御弁B1に対する圧油供給を停止して各油圧クラ
ッチC1,C2,C3から排油させる排油状態とに切り
換え自在な中立切換弁B2が介装されている。つまり、
この変速制御弁B1、中立切換弁B2、及び各油圧クラ
ッチC1,C2,C3によって、前記副変速装置FHを
変速操作する駆動手段KSが構成されている。
【0033】ここで、上記変速制御弁B1は、3位置切
り換え式の電磁弁に構成されて、左右に切換作動用のソ
レノイドsb1,sb2が備えられている。両ソレノイ
ドsb1,sb2が共に通電されていない場合には、第
2の油圧クラッチC2(標準速度用)の油圧回路Y2に
圧油を供給する状態になるように、油路切換用のスプー
ルが、バネによって真ん中の位置に復帰付勢され、左側
のソレノイドsb1が通電されると、第1の油圧クラッ
チC1(倒伏速度用)に圧油を供給する状態に切り換わ
り、右側のソレノイドsb2が通電されると、第3の油
圧クラッチC3(走行速度用)に圧油を供給する状態に
切り換わるように構成されている。中立切換弁B2は、
2位置切り換え式の電磁弁に構成されて、圧油供給状態
にバネで復帰付勢されており、ソレノイドへの通電によ
り排油状態に切り換わるように構成されている。
【0034】従って、変速制御弁B1および中立切換弁
B2に対して駆動用電力が供給されていない状態、例え
ば、電気配線の断線や後述する制御装置の電気的な制御
動作の異常など、電気系統の故障が発生したような場
合、通常作業用の変速状態としての中速伝動状態F2に
復帰付勢されるように構成されており、このような電気
系統の故障が発生した場合であっても、その後も刈取作
業用の通常の走行速度で刈取作業を継続することが可能
となる。
【0035】そして、人為操作式の副変速操作手段FS
として、中立変速状態N、低速伝動状態F1(倒伏)、
中速伝動状態F2(標準)、及び高速伝動状態F3(走
行)の各副変速状態に対応する4個の副変速操作スイッ
チSN,SA,SB,SCが、後述の表示モジュールM
U4の横脇に設けられ(図12参照)、各スイッチS
N,SA,SB,SCにて指示される副変速指令に基づ
いて、後述の中央制御部CUが前記変速制御弁B1及び
中立切換弁B2を駆動して前記各油圧クラッチC1,C
2,C3の入切状態を切換える副変速制御を実行する
(図13及び図16参照)。つまり、中央制御部CU
が、上記副変速制御として、低速用スイッチSAが押さ
れると低速伝動状態F1に切り換え、中速用スイッチS
Bが押されると中速伝動状態F2に切り換え、高速用ス
イッチSCが押されると高速伝動状態F3に切り換え、
中立用スイッチSNが押されると中立変速状態Nに切り
換える制御を実行する。従って、上記中央制御部CUを
利用して、前記駆動手段KSの作動を制御する変速制御
手段100が構成され、上記副変速操作スイッチSN,
SA,SB,SCが、上記変速制御手段100に変速指
令を指示するように構成されている。
【0036】以上より、走行変速用の副変速装置FH
が、前記無段変速装置39に対する人為操作式の主変速
操作手段である前記手動変速レバー7とは別の人為操作
式の副変速操作手段FSである上記副変速操作スイッチ
SN,SA,SB,SCにて、複数の変速状態に操作可
能に設けられるとともに、その複数の変速状態として、
作業用走行状態である前記低速伝動状態F1及び前記中
速伝動状態F2と、この作業用走行状態よりも高速の移
動用走行状態である前記高速伝動状態F3とに変速可能
に構成されている。
【0037】又、図6に示すように、副変速装置FHの
出力軸Fbに制動を掛けて走行装置30を停止保持する
湿式多板式の駐車ブレーキ19が設けられている。この
駐車ブレーキ19は、図7に示すように、内装されるバ
ネ19bの付勢力により制動作用するとともに、油圧ポ
ンプPが作動して圧油が供給されるに伴い、バネ19b
の付勢力に抗して伸長作動して制動状態を解除するネガ
ティブ型のブレーキシリンダ19aにて構成されて、坂
道の途中などでエンジンが停止したような場合には、自
動的に制動状態に復帰するように構成されている。
【0038】次に、図6に基づいて、前記走行装置30
を旋回状態が緩急に異なる旋回操作状態に切り換える旋
回操作手段としての前記操向装置9について説明する。
前記副変速装置FHの出力軸Fbに、正転伝動用伝動ギ
ヤ20が一体回転状態で装着され、前記ミッション部4
0に回転自在に支持させたシフト軸21に、正転伝動用
伝動ギヤ20に噛み合い連動する正転伝動用受動ギヤ2
2が一体回転状態で装着されている。さらに、上記シフ
ト軸21には、左右一対の操向用受動ギヤ23L,23
Rと、車軸10L,10Rのそれぞれに一体回転する状
態に装着した車軸受動ギヤ24L,24Rに常時噛み合
い連動する左右一対のシフトギヤ25L,25Rとが回
転自在に装着されている。そして、左右の各シフトギヤ
25L,25Rの軸芯方向への移動により、左右の各車
軸受動ギヤ24L,24Rが、噛み合い式の直進クラッ
チ26L,26Rを介して前記正転伝動用受動ギヤ22
に連動する直進用の接続状態と、噛み合い式の操向クラ
ッチ27L,27Rを介して操向用受動ギヤ23L,2
3Rに連動する旋回用の接続状態とに切り換え自在に構
成されている。
【0039】また、減速逆転制動軸75がミッション部
40に回転自在に支持され、この減速逆転制動軸75の
回転を前記操向用受動ギヤ23L,23Rのそれぞれに
等しく減速伝達する操向用伝動ギヤ76L,76Rが減
速逆転制動軸75に一体回転する状態に装着されるとと
もに、前記正転伝動用受動ギヤ22に一体に形成した伝
動ギヤ部77に噛み合い連動して正転伝動用受動ギヤ2
2の回転が減速伝達される正転受動ギヤ78が、前記減
速逆転制動軸75に回転自在に装着されている。そし
て、この正転受動ギヤ78と減速逆転制動軸75との間
に、圧油供給停止に伴い正転受動ギヤ78から減速逆転
制動軸75への伝動を断つクラッチ切り状態にバネを介
して作動付勢されかつ圧油供給に伴いその付勢力に抗し
て伝動を行うクラッチ入り状態に切り換わる減速用の湿
式多板式の油圧クラッチ79が設けられている。つま
り、油圧クラッチ79をクラッチ入り作動させることに
より、正転伝動用受動ギヤ22の回転を伝動ギヤ部77
・正転受動ギヤ78・減速クラッチ79・減速逆転制動
軸75・操向用伝動ギヤ76L,76R・操向用受動ギ
ヤ23L,23Rと伝達させて、車軸受動ギヤ24L,
24Rを同期減速駆動するように構成されている。
【0040】また、前記副変速装置FHの出力軸Fbに
一体回転状態に装着された逆転伝動用伝動ギヤ80に噛
み合い連動する逆転伝動用受動ギヤ81が、前記減速逆
転制動軸75に回転自在に装着され、この逆転伝動用受
動ギヤ81と減速逆転制動軸75との間に、圧油供給停
止に伴い逆転伝動用受動ギヤ81から減速逆転制動軸7
5への伝動を断つクラッチ切り状態にバネを介して作動
付勢されかつ圧油供給に伴いその付勢力に抗して伝動を
行うクラッチ入り状態に切り換わる逆転用の湿式多板式
の油圧クラッチ82が設けられている。つまり、油圧ク
ラッチ82をクラッチ入り作動させることにより、逆転
伝動用伝動ギヤ80の回転を逆転伝動用受動ギヤ81・
逆転クラッチ82・減速逆転制動軸75・操向用伝動ギ
ヤ76L,76R・操向用受動ギヤ23L,23Rと伝
達させて、車軸受動ギヤ24L,24Rを同期逆転駆動
するように構成されている。
【0041】また、圧油供給停止に伴い減速逆転制動軸
75を制動するクラッチ切り状態にバネを介して作動付
勢されかつ圧油供給に伴いその付勢力に抗して減速逆転
制動軸75を可逆的に制動する湿式多板式の制動用の油
圧ブレーキ83が設けられている。つまり、油圧ブレー
キ83を制動作動させることにより、減速逆転制動軸7
5・操向用伝動ギヤ76L,76R・操向用受動ギヤ2
3L,23Rと伝達させて、車軸受動ギヤ24L,24
Rを制動するように構成されている。
【0042】従って、操向装置9は、〈1〉直進クラッ
チ26L,26Rをともにクラッチ入り作動させること
により、正転伝動用受動ギヤ22の回転を両シフトギヤ
25L,25Rを介して両車軸受動ギヤ24L,24R
に伝達することで、左右の走行部30L,30Rを等速
駆動させる直進走行状態の外に、前記異なる旋回操作状
態として、〈2〉操向クラッチ27L,27Rのうち旋
回の内方側に位置するものをクラッチ入り作動させるこ
とにより、左右の走行部30L,30Rのうち旋回の内
方側に位置する走行部30L,30Rに対する駆動を断
って自由空転状態とし、且つ、旋回の外方側に位置する
走行部30L,30Rを駆動する片側駆動旋回状態、
〈3〉操向クラッチ27L,27Rのうち旋回の内方側
に位置するものをクラッチ入り作動させるとともに、減
速用の油圧クラッチ79をクラッチ入り作動させること
により、操向用受動ギヤ23L,23Rのうち旋回の内
方側に位置するものを駆動させることで、左右の走行部
30L,30Rのうち旋回の内方側に位置する走行部3
0L,30Rを旋回の外方側に位置する30L,30R
よりも低速で駆動する緩旋回状態、〈4〉操向クラッチ
27L,27Rのうち旋回の内方側に位置するものをク
ラッチ入り作動させるとともに、制動用の油圧ブレーキ
83を制動作動させることにより、旋回の内方側に位置
する走行部30L,30Rを操向用受動ギヤ23Lまた
は23Rを介して伝動停止状態で制動し、且つ旋回の外
方側に位置する走行部30L,30Rを駆動する信地旋
回状態、〈5〉操向クラッチ27L,27Rのうち旋回
の内方側に位置するものをクラッチ入り作動させるとと
もに、逆転用の油圧クラッチ82をクラッチ入り作動さ
せることにより、操向用受動ギヤ23L,23Rのうち
旋回の内方側に位置するもので旋回の内方側に位置する
走行部30L,30Rを逆転駆動させることで、左右の
走行部30L,30Rを互いに逆方向に駆動する超信地
旋回状態、の夫々に切り換え可能に構成されている。
【0043】操向装置9の操作手段として、図7に示す
ように、シフトギヤ25L,25Rそれぞれを直進クラ
ッチ26L,26Rの入り位置にアーム84L,84R
を介して移動付勢する左右一対のバネ85L,85R
と、圧油供給に伴い伸長作動してバネ85L,85Rの
付勢力に抗してシフトギヤ25L,25Rのそれぞれを
操向クラッチ27L,27Rの入り位置に前記アーム8
4L,84Rを介して移動させる左右一対の操向シリン
ダ90L,90Rとを設けるとともに、左右の各操向シ
リンダ90L,90Rに圧油を供給する状態と排油させ
る状態とに切り換え自在な左右一対の電磁操作式の方向
切換弁86L,86Rを設けている。
【0044】さらに、左右の操向シリンダ90L,90
Rのいずれかが伸長作動状態にあるときに、その操向シ
リンダ90L,90Rから油路87を介して供給される
圧油を、減速用の油圧クラッチ79に供給する減速状態
と逆転用の油圧クラッチ82に供給する逆転状態と制動
用の油圧ブレーキ83に供給する制動状態とに切り換え
自在な油路切換用の操向制御弁88を設けている。尚、
前記油路87の途中箇所には、後述の刈高操向レバー8
の操作状態に基づいて、前記各油圧クラッチ79,8
2、及び油圧ブレーキ83に供給する作動油の油圧力
(つまり旋回力)を調整するための圧力調整弁89を設
けている。この圧力調整弁89は、電磁比例圧力制御弁
にて構成され、バネにより排油側に復帰付勢されるスプ
ールを電磁ソレノイドへの通電により圧油供給側に切り
換えるようになっており、しかも、ソレノイドへの供給
電流を変更調節することで、スプールの位置が変化して
作動油の油圧力を変更調整することができるように構成
されている。
【0045】前記方向切換弁86L,86R、操向制御
弁88、圧力調整弁89の夫々は、前記運転部31に設
けられた刈高操向レバー8(図8参照)の操作に基づい
て、切換え制御されるように構成されている。具体的に
は、前記刈高操向レバー8の揺動支点部にその操作状態
を検出するためのポテンショメータ式の操向操作検出セ
ンサS13が設けられ、後述の中央制御部CUが、その
操向操作検出センサS13の検出情報に基づいて刈高操
向レバー8の操向操作位置を判別し、その操向操作位置
に応じて上記方向切換弁86L,86R、操向制御弁8
8、圧力調整弁89の夫々を切換え操作して、前記操向
シリンダ90L,90R、前記油圧クラッチ79,82
及び油圧ブレーキ83を駆動制御する旋回制御を実行す
るように構成されている(図13及び図14参照)。
【0046】つまり、刈高操向レバー8が直進指令位置
TSから左右いずれかの方向に揺動操作されて、非駆動
旋回位置(R1,L1)、緩旋回位置(R2,L2)、
信地旋回位置(R3,L3)、超信地旋回位置(R4,
L4)の各位置に順次切り換えられるに伴って、中央制
御部CUが以下の各処理を実行する。 (1)刈高操向レバー8が、直進指令位置TSに位置す
ると、前記両方向切換弁86L,86Rを排油状態に切
り換えるとともに圧力調整弁89を非作動状態に切り換
える(直進走行状態)。 (2)刈高操向レバー8が非駆動旋回位置(L1,R
1)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向
切換弁(86L,86R)を圧油供給状態に切り換える
とともに圧力調整弁89を非作動状態に切り換える(片
側駆動旋回状態)。 (3)刈高操向レバー8が緩旋回位置(L2,R2)に
操作されると、左右いずれか選択された側の方向切換弁
(86L,86R)を圧油供給状態に切り換えるととも
に圧力調整弁89を作動状態に切り換え、操向制御弁8
8を減速状態に切り換える(緩旋回状態)。 (4)刈高操向レバー8が信地旋回位置(L3,R3)
に操作されると、左右いずれか選択された側の方向切換
弁(86L,86R)を圧油供給状態に切り換えるとと
もに圧力調整弁89を作動状態に切り換え、操向制御弁
88を制動状態に切り換える(信地旋回状態)。 (5)刈高操向レバー8が超信地旋回位置(L4,R
4)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向
切換弁(86L,86R)を圧油供給状態に切り換える
とともに圧力調整弁89を作動状態に切り換え、操向制
御弁88を逆転状態に切り換える(超信地旋回状態)。 以上より、前記操向装置9が、人為操作式の旋回操作具
としての前記刈高操向レバー8にて、前記異なる旋回操
作状態に切換操作可能に設けられている。
【0047】次に、上述した各種の制御(刈高制御、扱
深制御、方向制御、水平制御、アンローダ制御、レール
制御、脱穀制御等)の起動指令や、制御目標値等の情報
を入力する入力手段、及び、各種情報の表示手段につい
て説明する。
【0048】図8に示すように、運転部31の座席31
Aの左横脇に、座席に近い側から順に、上記各制御の起
動スイッチや調整ボリューム等を備えた基本スイッチモ
ジュールMU1(図9参照)と、水平制御の起動スイッ
チや手動操作スイッチ等を備えた水平制御スイッチモジ
ュールMU3(図11参照)とが配置され、さらに、走
行速度を変速操作するための前記手動変速レバー7が、
握り部7Aを上記基本スイッチモジュールMU1の上方
に位置させる状態で設けられている。一方、座席31A
の右側前方には、乗降部31Bが設けられ、座席右側後
部位置には、前記アンローダ32を操作するためのスイ
ッチ等を備えたアンローダスイッチモジュールMU2
(図10参照)が配置されている。
【0049】運転部31の右前方側には、刈取部1を手
動で昇降操作する刈取昇降レバーと走行機体Vを手動で
左右に旋回操作するステアリングレバーとに兼用構成さ
れた十字操作式の刈高操向レバー8が設けられている。
つまり、この刈高操向レバー8を後方側に揺動操作する
と刈取部1が上昇する一方、前方側に揺動操作すると刈
取部1が下降する。尚、この刈高操向レバー8の刈取昇
降方向での揺動操作量を検出するためのポテンショメー
タ式の刈取昇降検出センサS12が設けられている(図
14参照)。
【0050】前記基本スイッチモジュールMU1には、
図9に示すように、脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット
部41、車速制御用操作ユニット部42、方向制御用操
作ユニット部43、刈高制御用操作ユニット部44、レ
ール制御用操作ユニット部45、及び、予備用の操作ユ
ニット部46が装備されている。尚、この予備用の操作
ユニット部46は、上記以外の制御を追加したような場
合に、その操作ユニット部として使用される。
【0051】前記脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット部
41には、照光式の押しボタンスイッチに構成された扱
深さ制御の起動スイッチ41a、麦、稲及び濡れの中か
ら1つの作物条件を選択する作物切換ボリューム41
b、チャフ開度を調節するためのチャフボリューム41
c、及び、トウミ風力を調節するためのトウミボリュー
ム41dが一体形成されている。ここで、上記1つの作
物条件において、チャフボリューム41cを開側に回す
ほど、前記穀稈供給量に対するチャフ開度の制御状態が
全体として開き側に変更調節され、トウミボリューム4
1dを強側に回すほど、前記穀稈供給量に対するトウミ
風力の制御状態が全体として強側に変更調節される。
又、作物条件の選択により、麦、稲、濡れの順で、上記
チャフ開度の制御状態が全体として開き側に変更調節さ
れ、トウミ風力の制御状態が全体として強側に変更調節
される。
【0052】車速制御用操作ユニット部42には、照光
式の押しボタンスイッチに構成された車速制御の起動ス
イッチ42aと、上限車速を設定する車速制限ボリュー
ム42bとが一体形成されている。方向制御用操作ユニ
ット部43には、照光式の押しボタンスイッチに構成さ
れた方向制御の起動スイッチ43aと、旋回力を調節す
るための旋回力切換ボリューム43bとが一体形成され
ている。ここで、旋回力切換ボリューム43bを大側に
回すと、ディーティ駆動される前記直進クラッチ26
L,26Rのクラッチ切り時間に対する入り時間の比
(ディーティ比)が大側に変更されて旋回力が大きくな
り、小側に回すと、上記ディーティ比が小側に変更され
て旋回力が小さくなる。
【0053】刈高制御用操作ユニット部44には、照光
式の押しボタンスイッチに構成された刈高制御の起動ス
イッチ44aと、目標刈高さを設定するための刈高さ調
整ボリューム44bとが一体形成されている。レール制
御用操作ユニット部45には、レール制御を入り切りす
る起動スイッチ45aと、レール制御の入り切り状態を
表示するレール制御ランプ45bとが一体形成されてい
る。尚、図9は、チャフボリューム41c、トウミボリ
ューム41d、車速制限ボリューム42b、旋回力切換
ボリューム43b、及び刈高さ調整ボリューム44bに
よる各切換えを7段階に調整できるもの(クリック付
き)を例示する。
【0054】アンローダスイッチモジュールMU2に
は、図10に示すように、照光式の押しボタンスイッチ
に構成されたアンローダ32の自動作動の起動及び停止
用の自動・停止スイッチ50a、照光式の押しボタンス
イッチに構成されたタンク張出し開スイッチ50bとタ
ンク張出し閉スイッチ50c、十字操作キーに構成され
てアンローダ32を手動で上昇・下降・右旋回・左旋回
操作するための手動操作スイッチ50d、及び、アンロ
ーダ32の穀粒排出用の作業位置としての目標停止位置
を、機体左側、機体後部側、機体右側のうちから選択す
る停止位置選択ボリューム50eが一体形成されてい
る。
【0055】水平制御スイッチモジュールMU3には、
図11に示すように、照光式の押しボタンスイッチに構
成された水平制御の起動用の自動スイッチ60a、照光
式の押しボタンスイッチに構成されて水平制御モードを
上げ基準と下げ基準とに切り換える水平モード切替スイ
ッチ60b、照光式の押しボタンスイッチに構成された
後進時機体上昇スイッチ60c、十字操作キーに構成さ
れて機体姿勢を右上げ・左上げ・上げ・下げの各状態に
操作するための手動操作スイッチ60d、及び、水平制
御の作動時(自動モード)における目標傾斜状態を設定
する水平調整ボリューム60eが一体形成されている。
【0056】運転部31の左前方側のパネルには、各種
の情報を表示するための表示用モジュールMU4が設け
られている。この表示用モジュールMU4には、図12
に示すように、図示しない燃料タンク内の燃料残量を示
す指示針式の燃料メータ70a、指示針式のタコメータ
70b、LCD式の水温メータ70c、前記タンク3内
のモミの量を表示するモミLCD70d、及び、各種の
メッセージやグラフ等の画像情報を表示する主LCD7
0eが設けられ、さらに、左右のウインカランプ70f
や、充電(チャージ)70g4、ブレーキ70g3、オ
イル70g2、及びチェック70g1の各種の警報ラン
プや、前記副変速装置FHの変速状態が高速、標準、倒
伏及び中立のいずれの状態であるかを表示する副変速ラ
ンプ70hが設けられている。
【0057】上記水温メータ70cと、主LCD70e
とは、横長状の1つのLCD表示画面を左右で区切っ
て、右側部分を水温メータ70cの表示用に、左側部分
を主LCD70eの表示用に用いており、通常の刈取作
業状態においては、図12に示すように、主LCD70
eの上側部分に、エンジンの負荷レベルを示すバーグラ
フが表示され、下側部分に前記シーブセンサS10にて
検出される脱穀部2の揺動選別板54上での処理物量を
示すバーグラフが表示される。但し、後述の通常情報、
警報情報、操作情報等については、水温メータ70cと
主LCD70eの両方の表示画面を使って表示させてい
る(図17〜図20参照)。尚、主LCD70eには、
上側に「負荷」の文字が位置し、下側に「シーブ」の文
字が位置するように印刷した銘板が付設され、又、水温
メータ70cには、上側に「水温」が位置し、下側に
「COOL」「HOT」の各文字が位置するように印刷
した銘板が付設されている。
【0058】又、表示用モジュールM34の右側方に
は、チェックスイッチ71と、表示切換スイッチ72と
が設けられ、この両スイッチ71,72は、押し操作さ
れているときだけオン状態になり、押し操作されないと
きはオフ状態となる押ボタン式のスイッチに構成されて
いる。表示用モジュールMU4の左側方には、前記4個
の副変速操作操作スイッチSN,SA,SB,SCが配
置されている。
【0059】そして、図13及び図14に示すように、
コンバイン全体の制御を集中して実行する中央制御部C
Uと、刈取部1、脱穀部2、タンク部(タンク3とアン
ローダ32にて構成される)、本機部4等の機体各部に
分散配置される複数個の端末制御部LU(LU1〜LU
5)及び各モジュールMU(MU1〜MU4)とが、高
速通信線T1及び低速通信線T2を介して通信可能に接
続されている。前記中央制御部CUは、コンバインを動
作させるために複数の制御(前述の扱深制御、脱穀制
御、車速制御、方向制御、刈高制御、レール制御、アン
ローダ制御、水平制御、副変速制御、旋回制御等)を実
行可能に構成されている。
【0060】制御情報検出用のセンサ類SW及び作業用
のアクチュエータ類AKが、前記複数個の端末制御部L
Uのいずれかに接続されて、その接続された端末制御部
LUに対して信号を入出力するように構成されている。
アクチュエータ類AKは、機体各部に備えた作業装置を
作動させるための前記油圧シリンダや電動モータ等から
なり、センサ類SWは、各種の制御情報をON/OFF
の二値情報として検出するスイッチ等からなる。
【0061】具体的には、図13に例示するように、刈
取部1に配置される端末制御部LU3から、前記扱深さ
モータM1に対する駆動信号が出力されるとともに、端
末制御部LU3に、前記方向センサS1、前記株元セン
サS2、前記穂先センサS8a,S8b、及び前記刈取
詰まり検出スイッチS14の各検出信号が入力されてい
る。脱穀部2に配置される端末制御部LU4から、前記
レール上げモータM2、前記チャフ開度調節モータM4
及び前記トウミ風力調節モータM5に対して駆動信号が
出力されるとともに、端末制御部LU4に、前記カッタ
詰まり検出スイッチS15の検出信号が入力されてい
る。
【0062】本機部4に配置される2つの端末制御部L
U1,2のうちで、1つの端末制御部LU2から、前記
変速モータM6に対する駆動信号が出力されるととも
に、端末制御部LU2に、前記脱穀スイッチS9の信号
が入力されている。また、他の端末制御部LU1は、油
圧出力専用の端末制御部に構成されて、この端末制御部
LU1から、前記刈取昇降シリンダ5、前記操向シリン
ダ90L,90R、前記ローリング用シリンダ30e、
前記アンローダ用油圧シリンダ62、前記副変速装置F
Hの変速状態切換用の各油圧クラッチC1,C2,C
3、前記旋回状態切換用の油圧クラッチ79,82及び
油圧ブレーキ83を駆動するための各ソレノイドに対す
る各駆動信号が出力されている。タンク部に配置される
端末制御部LU5から、前記旋回用モータM3に対する
駆動信号が出力されるとともに、端末制御部LU5に、
前記モミセンサS11の検出信号が入力されている。
【0063】アクチュエータ類AKの駆動のために高速
通信処理が要求される信号が入出力する端末制御部(以
下、高速端末部と称す)LU1〜LU5が、高速通信線
T1によって前記中央制御部CUに接続される一方、高
速通信処理が要求されない信号が入出力する前記各スイ
ッチモジュールMU1〜3及び表示用モジュールMU4
が、低速通信線T2によって前記中央制御部CUに接続
されている。そして、中央制御部CUが、高速通信線T
1に接続された各高速端末部LU1〜5に対して、各ア
ドレスを指定するポーリングセレクティング方式にて多
重通信しながら、各高速端末部LU1〜5との間で高速
の通信処理を実行するように構成されている。
【0064】図14に示すように、中央制御部CUに
は、制御処理用のマイクロコンピュータCPUと、高速
通信用の通信用ドライバーDRと、低速通信用の通信用
ドライバーDR’とが設けられている。上記制御用のマ
イクロコンピュータCPUには、ポテンショメータ等の
連続的に変化する情報を検出するアナログ式センサから
のアナログ入力信号や、回転数等を検出するためのパル
ス式センサからのパルス入力信号が入力されるととも
に、前記エンジンEに対する燃料供給を遮断してエンジ
ン停止させるためのエンジン停止ソレノイドSOLに対
する駆動信号や、警報用のブザー48及び警報ランプ4
9に対する駆動信号が出力されている。上記アナログ入
力信号として、前記アンローダ位置センサS3、前記ロ
ーリングセンサS4、前記超音波センサS6、前記シー
ブセンサS10、前記刈取昇降検出センサS12及び操
向操作検出センサS13からの各検出信号が入力され、
上記パルス入力信号として、前記車速センサS7と、前
記2番回転センサS16からの検出信号が入力され、さ
らに、電源投入用のメインスイッチMWの信号が入力さ
れている。
【0065】上記制御用のマイクロコンピュータCPU
には、制御データ記憶用のRAM等からなるメモリRA
Mが内蔵されるとともに、EEPROM等の不揮発性の
メモリMEMが接続され、メモリRAMには、センサ類
の検出データや、各スイッチモジュールMU1〜MU3
のスイッチ等の入力データや、前記アクチュエータ類A
Kに対する駆動データ等が記憶され、不揮発性のメモリ
MEMには、機械稼働中に発生した各種のエラー情報
(後述の自己診断データ)等が記憶される。
【0066】又、前記中央制御部CUのマイクロコンピ
ュータCPUが、標準機能としてシリアル通信インター
フェース機能を備えており、一方、図15及び図16に
示すように、各スイッチ及び表示モジュールMU1〜4
に設けられる入出力信号処理用のコントローラ29が、
同様にシリアル通信インターフェース機能を標準機能と
して備えたワンチップマイコン等にて構成されている。
そして、中央側のマイクロコンピュータCPUと各モジ
ュール側のコントローラ29に備えた両方のシリアル通
信インターフェース機能を用いて、中央制御部CUが、
前記低速通信線T2を介して直接、各モジュールMU1
〜4との間で低速の通信処理を実行するように構成され
ている。具体的には、中央制御部CUは、各モジュール
MU1〜4に対して設定されたアドレスを順次指定しな
がら、ポーリングセレクティング方式にて、各モジュー
ルMU1〜4からのデータ(各手動スイッチや調整用ボ
リュームのデータ)の入力、及び、各モジュールMU1
〜4に対するデータの出力(各ランプや表示部の表示デ
ータ)を行う。
【0067】図16に示すように、表示用モジュールM
U4において、コントローラ29に、燃料(フューエ
ル)センサ、水温センサ、前記エンジン回転数センサS
5、及びオイルスイッチからの各検出信号と、オルタネ
ータの出力電圧とが入力され、コントローラ29は、こ
れらの入力信号及び中央制御部CUから送信される表示
用データに基づいて、燃料メータ70a、タコメータ7
0b、水温メータ70c、モミLCD70d、主LCD
70e、副変速ランプ70h、及び、チェックランプ7
0g1を表示作動させる。尚、コントローラ29は、上
記エンジン回転数センサS5、燃料センサ、水温センサ
等の検出情報を、中央制御部CUからの送信要求に応じ
て送信する。
【0068】一方、左右のウインカランプ70fは、各
ウインカスイッチの入り操作によって点灯し、チャージ
ランプ70g4は、オルタネータからの出力電圧によっ
て消灯し、ブレーキランプ70g3は、ブレーキスイッ
チの入り操作によって点灯し、オイルランプ70g2
は、オイルスイッチの入り操作によって点灯する。又、
前記チェックスイッチ71、前記表示切換スイッチ7
2、前記副変速操作スイッチSN,SA,SB,SCの
各情報も、前記コントローラ29に入力されている。
尚、表示切換スイッチ72は、機械の稼動時間(以下、
アワーメータという)とバッテリー電圧の情報を、所定
時間(例えば5秒間)表示させるように(図17(イ)
参照)、前記主LCD70e及び水温メータ70cの表
示内容を切り換えるために使用される。
【0069】前記中央制御部CUを利用して、前記走行
装置30が急旋回の旋回操作状態に切り換えられ且つ前
記副変速装置FHが高速変速状態に変速操作される高速
急旋回状態に操作されることを牽制する牽制手段101
が構成されている。具体的には、副変速装置FHが前記
高速伝動状態F3に変速されているときが前記高速変速
状態であり、且つ、前記走行装置30が前記超信地旋回
状態に切り換えられているときが前記急旋回の旋回操作
状態であるように構成されている。これにより、コンバ
インが超信地旋回状態つまりスピンターン状態で高速に
急旋回した場合に、作業者に働く遠心力が大きくなっ
て、不安感や不快感が強くなるような不具合を適切に回
避させることができる。
【0070】上記牽制手段101の具体的な動作につい
て説明すると、副変速装置FHが前記低速伝動状態F1
又は前記中速伝動状態F2に変速され、且つ、走行装置
30が前記超信地旋回状態に切り換えられて旋回走行し
ているときに、前記高速用スイッチSCにて副変速装置
FHを前記高速伝動状態F3に変速するように指令され
ても、中央制御部CUは、前記副変速制御において、副
変速装置FHを前記高速伝動状態F3に変速操作する処
理は実行しない。又、副変速装置FHが前記高速伝動状
態F3に変速され、且つ、走行装置30が前記超信地旋
回状態以外の旋回状態(信地旋回状態、緩旋回状態、片
側駆動旋回状態)に切り換えられて旋回走行していると
きに、前記刈高操向レバー8が前記超信地旋回位置(R
4,L4)に操作されても、中央制御部CUは、前記旋
回制御において、走行装置30を前記超信地旋回状態に
切り換える処理は実行しない。
【0071】又、前記中央制御部CUを利用して、前記
高速急旋回状態(走行装置30が超信地旋回状態に切り
換えられ且つ副変速装置FHが高速伝動状態F3に変速
操作されている状態)へ操作されようとすると、その高
速急旋回状態以外の旋回状態に操作するための操作情報
を指示する指示手段102が構成されている。そして、
前記指示手段102は、前記操作情報を画像情報として
表示する画像表示部としての前記主LCD70e及び水
温メータ70cを備え、その主LCD70e及び水温メ
ータ70cが、前記操作情報を文章によって表示するよ
うに構成されている。
【0072】上記指示手段102について具体的に説明
すると、副変速装置FHが前記低速伝動状態F1又は前
記中速伝動状態F2に変速され、走行装置30が前記超
信地旋回状態に切り換えられて旋回走行しているとき
に、前記高速用スイッチSCにて副変速装置FHを前記
高速伝動状態F3に変速するように指令されると、中央
制御部CUは、走行装置30を前記超信地旋回状態以外
の旋回状態(信地旋回状態、緩旋回状態、片側駆動旋回
状態)に切り換えるための操作情報を指示する。具体的
には、図19(イ)に示すように、主LCD70e及び
水温メータ70cの表示画面に、「スピンターン切替
え」という文章が表示される。つまり、前記指示手段1
02は、走行装置30が旋回力大側の設定旋回操作状態
(具体的には超信地旋回状態)に切換操作されていると
きに、前記副変速操作スイッチSN,SA,SB,SC
にて前記副変速装置FHを高速側の設定変速状態(具体
的には高速伝動状態F3)へ変速する指令がされた場合
に、走行装置30を上記旋回力大側の旋回操作状態より
も旋回力小側の旋回操作状態(信地旋回状態、緩旋回状
態、片側駆動旋回状態)に切り換えるための操作情報を
指示するように構成されている。これにより、作業者が
その指示に従って刈高操向レバー8を操作して、上記高
速急旋回状態以外の旋回状態に適切に操作することがで
きる。
【0073】又、副変速装置FHが前記高速伝動状態F
3に変速され、走行装置30が前記超信地旋回状態以外
の旋回状態に切り換えられて旋回走行しているときに、
前記刈高操向レバー8にて走行装置30を前記超信地旋
回状態に切り換えるように切換操作されると、中央制御
部CUは、副変速装置FHを前記高速伝動状態F3以外
の変速状態(低速伝動状態F1又は中速伝動状態F2)
に変速操作するための操作情報を指示する。具体的に
は、図19(ロ)に示すように、主LCD70e及び水
温メータ70cの表示画面に、「副変速低速切替え」と
いう文章が表示される。つまり、前記指示手段102
は、副変速装置FHが前記高速側の設定変速状態(具体
的には高速伝動状態F3)に変速操作されているとき
に、前記刈高操向レバー8にて旋回力大側の設定旋回操
作状態(具体的には超信地旋回状態)へ切換操作された
場合に、副変速装置FHを前記高速側の設定変速状態よ
りも低速側の変速状態(低速伝動状態F1又は中速伝動
状態F2)に変速するための操作情報を指示するように
構成されている。これにより、作業者がその指示に従っ
て副変速操作スイッチSN,SA,SB,SCを操作し
て、上記高速急旋回状態以外の旋回状態に適切に操作す
ることができる。
【0074】さらに、前記主LCD70e及び水温メー
タ70cが、コンバインの運転において作業者に知らせ
るべき通常の報知情報である通常情報を表示するととも
に、前記操作情報を表示する場合には、その表示してい
る通常情報に代えて前記操作情報を表示するように構成
されている。上記通常情報として、図17に示すよう
に、アワーメータとバッテリー電圧の情報、及びエンジ
ン回転数の情報を、主LCD70e及び水温メータ70
cに表示したもの、あるいは、図12に示すように、エ
ンジンの負荷レベルを示すバーグラフを主LCD70e
の上側に、脱穀部2の揺動選別板54上での処理物量
(シーブレベル)を示すバーグラフを主LCD70eの
下側に表示したものなどが表示される。
【0075】前記中央制御部CUは、前記各制御を実行
する場合に、各高速端末部LU1〜5及び各モジュール
MU1〜4から通信線T1,T2を介して送信されたセ
ンサ類SW及びスイッチ等の各入力データに基づいて、
アクチュエータ類AKに対する適正駆動内容を判定し
て、その適正駆動内容を駆動データとして、通信線T1
を介してアクチュエータ類AKが接続された高速端末部
LUに送信し、アクチュエータ類AKが接続された高速
端末部LUが、上記受信した駆動データに基づいてアク
チュエータ類AKに対して駆動信号を出力するように構
成されている。
【0076】例えば、前記刈高制御の場合について具体
的に説明すると、中央制御部CUは、前記基本スイッチ
モジュールMU1との通信によって、刈高制御用操作ユ
ニット部44に備えた刈高制御の起動スイッチ44aが
オンしていると判断したときには、前記刈高さ調整ボリ
ューム44bにて入力される目標高さ情報及び前記超音
波センサS6の対地高さ情報に基づいて刈取高さを目標
高さに維持するための前記刈取昇降シリンダ5に対する
適正駆動内容を判別し、その適正駆動内容を制御データ
として上記刈取昇降シリンダ5が接続された高速端末部
LU1に送信する。そして、上記高速端末部LU1は、
受信した制御データに従って前記刈取昇降シリンダ5を
昇降作動させる。
【0077】又、前記中央制御部CUは、各高速端末部
LU1〜5及び各モジュールMU1〜4から通信線T
1,T2を介して送信されたセンサ類SW及びスイッチ
等の各入力データに基づいて、前記ランプやLCD表示
器等の各種の表示手段に表示する適正表示内容を判定し
て、その適正表示内容を表示用データとして通信線T1
を介して各モジュールMU1〜4に送信し、一方、各モ
ジュールMU1〜4は、中央制御部CUから受信した前
記表示用データに基づいて、上記表示手段に対して駆動
信号を出力するように構成されている。
【0078】上記刈高制御の場合について具体的に説明
すると、中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュー
ルMU1からの受信データによって、刈高制御の起動ス
イッチ44aのオン状態を確認すると、基本スイッチモ
ジュールMU1に対して、照光式スイッチに構成された
上記起動スイッチ44aを点灯させる指令データを送信
するとともに、表示用モジュールMU4に対して、主L
CD70e及び水温メータ70cに刈高制御の起動メッ
セージを表示する表示指令を送信する。そして、基本ス
イッチモジュールMU1は、中央制御部CUから受信し
た点灯指令データに従って、上記刈高制御の起動スイッ
チ44aを点灯作動させ、表示用モジュールMU4は、
中央制御部CUから受信した表示指令に従って、上記主
LCD70e及び水温メータ70cに、「刈高自動
[入]」のメッセージを、所定時間(例えば、5秒間)
表示する。
【0079】尚、刈高制御の起動スイッチ44aをオフ
したときには、上記主LCD70e及び水温メータ70
cに、「刈高自動[切]」のメッセージが、所定時間
(例えば、5秒間)表示され、又、前記刈高さ調整ボリ
ューム44bを操作して、目標高さ情報を変更するとき
にも、中央制御部CUと表示用モジュールMU4の間の
通信に基づいて、刈高さ調整ボリューム44bによって
変更される目標刈高さの値が、主LCD70e及び水温
メータ70cにバーグラフ表示される。
【0080】次に、図21〜図24に示すフローチャー
トに基づいて、前記中央制御部CUによる制御動作につ
いて説明する。メインフロー(図21)では、メインス
イッチMWがオフ状態からオン状態に操作されて電源が
投入され、中央制御部CUに電力が供給されて(尚、こ
のとき、各高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU
1〜4にも電力が供給される。)、制御がスタートする
と、前記チェックスイッチ71のオンオフ状態を検出し
て、チェックスイッチ71がオン状態であれば微調節モ
ードに起動される。一方、チェックスイッチ71がオフ
状態であれば通常モードに起動され、この通常モードに
おいてチェックスイッチ71のオンオフ状態を検出し
て、チェックスイッチ71がオン状態に変化すれば、自
己診断モードに起動される。
【0081】上記微調節モードでは、刈取部1、脱穀部
2等の機械各部が基準状態にあるときの前記各センサ類
の検出情報に対応させて、各センサ類の検出情報から機
械各部の実動作状態を求めるための基準値の情報(微調
節データという)を、前記メモリMEMに記憶させる。
具体的には、以下に例示するような微調節データが記憶
される。 (1)左右の各方向センサS1が機体横方向位置に復帰
している状態を基準状態としてそのときの各方向センサ
S1の検出値 (2)刈取部1を対象として基準状態として上限位置に
上昇させたときの刈取昇降検出センサS12の検出値 (3)アンローダ32を対象として基準状態として前記
ホーム位置に旋回させたときのアンローダ位置センサS
3の検出値 (4)機体Vを対象として基準状態として水平状態にし
たときのローリングセンサS4の検出値
【0082】通常モードでは、図22に示すように、各
高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU1〜4との
間で通信するための通信制御処理、前記報知情報の管理
処理、表示制御処理、及び、前記複数の制御を実行する
ための作業制御処理を行う。尚、この作業制御処理で
は、各センサ類の検出情報と前記記憶させた微調節デー
タの情報に基づいて機械各部の実動作状態を求めて、そ
の実動作状態の情報に基づいて前記アクチュエータ類A
Kの作動を制御する。又、上記作業制御処理において、
前記副変速制御及び前記旋回制御が実行される。
【0083】表示制御処理では、図23に示すように、
先ず、警報情報が発生しているか否かを判断し、警報情
報が発生している場合には、警報表示させ、且つ、警報
ブザー48及びランプ49を作動させる。警報表示例を
図18に示すが、(イ)は刈取詰まり検出スイッチS1
4にて刈取部1の穀稈詰まりが検出されていることを表
わす「刈取詰まり」、(ロ)は、カッタ詰まり検出スイ
ッチS15にて排藁の詰まりが検出されていることを表
わす「カッタ詰まり」、(ハ)は、2番回転センサS1
6にて二番搬送装置63での二番物の詰まりが検出され
ていることを表わす「2番詰まり」、(ニ)は、モミセ
ンサS11にて貯留タンク3での穀粒満杯状態が検出さ
れていることを表わす「モミ満杯」、(ホ)は、藁屑等
の付着によって穂先センサS8a,S8bの検出状態が
異常であることを表わす「穂先センサ点検」、(ヘ)
は、エンジンEが過負荷状態であることを表わす負荷警
報として、又は、シーブセンサS10にて検出される処
理物量が過大であることを表わすシーブ警報としての
「減速して下さい」の各表示である。
【0084】次に、メインスイッチMWがオフからオン
に操作された後、エンジンEが始動されるまでは、アワ
メータとバッテリー電圧の情報を主LCD70e及び水
温メータ70cに表示させる。エンジンEが始動された
後、脱穀部2が駆動されて刈取作業状態になるまでは、
エンジン回転数を主LCD70e及び水温メータ70c
に表示させ、刈取作業状態になるに伴って、前記負荷レ
ベルとシーブレベルを主LCD70eに表示させる。
【0085】次に、副変速操作が指令されたか否かを判
断し、副変速操作が指令されたときには前記高速用スイ
ッチSCがオンしたか否かを判断し、高速用スイッチS
Cがオンした場合には、さらに走行装置30が前記超信
地旋回状態であるか否かを判断する。高速用スイッチS
C以外の副変速用スイッチSN,SA,SBがオンした
場合、及び、高速用スイッチSCがオンしたが走行装置
30が前記超信地旋回状態でない場合には、図20に示
すような各副変速切換えに応じた副変速表示を、例えば
標準速度が指令されたときは「副変速[標準]」の文字
を主LCD70e及び水温メータ70cの画面に所定時
間(例えば5秒間)表示させ、さらに、前記副変速ラン
プ70hの表示を上記指令された各副変速指令に合わせ
て切り換える。尚、この場合に、前記作業制御処理にお
いて実行される前記副変速制御において、前記副変速装
置FHを上記指令された各副変速指令に応じた副変速状
態に切り換えるように駆動制御する。高速用スイッチS
Cがオンしたときに、走行装置30が前記超信地旋回状
態である場合には、主LCD70e及び水温メータ70
cの画面に前記操作情報「スピンターン切替え」を所定
時間(例えば5秒間)表示させるとともに、前記副変速
ランプ70hの表示状態を現状の表示状態に維持する。
尚、この場合に、前記作業制御処理において実行される
前記副変速制御において、前記副変速装置FHの変速状
態を切り換えないように駆動制御する。
【0086】副変速操作が指令されていないときは、前
記超信地旋回状態への切換操作がされたか否かを判断
し、超信地旋回状態への切換操作がされたときには副変
速装置FHが前記高速伝動状態F3に変速されているか
否かを判断する。そして、前記超信地旋回状態への切換
操作がされたときに、副変速装置FHが前記高速伝動状
態F3に変速されていない場合には、前記操作情報とし
て特に表示はしない。尚、この場合に、前記作業制御処
理において実行される前記旋回制御において、走行装置
30を超信地旋回状態へ切り換えるように駆動制御す
る。前記超信地旋回状態への切換操作がされたときに、
副変速装置FHが前記高速伝動状態F3に変速されてい
る場合には、主LCD70e及び水温メータ70cの画
面に前記操作情報「副変速低速切替え」を所定時間(例
えば5秒間)表示させる。尚、この場合に、前記作業制
御処理において実行される前記旋回制御において、走行
装置30を超信地旋回状態へ切り換えないように駆動制
御する。
【0087】自己診断モードでは、前記メモリMEMに
記憶されている前記自己診断データの情報を読み出し
て、前記主LCD70e及び水温メータ70cに表示さ
せる。自己診断モードにおいて、前記チェックスイッチ
71が押されると、自己診断モードを終了する。尚、上
記自己診断データとしては、前記作物切換ボリューム4
1b、前記車速制限ボリューム42b、前記シーブセン
サS10等のボリューム類や、方向センサS1、アンロ
ーダ位置センサS3等のセンサ類の故障による検出エラ
ー(例えば、有り得ない値となったり、値が全く変化し
ないような場合等)、あるいは、アンローダ旋回用モー
タM3、チャフ開度調節モータM4等のアクチュエータ
類の故障による作動エラー(例えば、作動がロックした
り、全く動作しないような場合等)の情報が記憶されて
いる。
【0088】〔第2実施形態〕次に、作業車の表示装置
に係る発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形
態では、副変速操作手段FSの構成が第1実施形態と異
なるが、その他の構成については、第1実施形態と同様
である。以下、具体的に説明すると、図25に示すよう
に、副変速操作手段FSとして、オン操作される毎に前
記変速制御弁B1及び前記中立切換弁B2を低速側から
高速側に順に切り換える切換指令を指示する第1スイッ
チSUと、オン操作される毎に前記変速制御弁B1及び
前記中立切換弁B2を高速側から低速側に順に切り換え
る切換指令を指示する第2スイッチSDとが、前記手動
変速レバー7の握り部7Aに設けられ、この両スイッチ
SU,SDからの指令情報が前記表示モジュールMU4
のコントローラ29に入力されている。
【0089】そして、図26に示すように、副変速装置
FHが中立変速状態Nにあるときに第1スイッチSUを
オン操作すると低速伝動状態F1に切り換える切換指令
が指示され、低速伝動状態F1にあるときに第1スイッ
チSUをオン操作すると中速伝動状態F2に切り換える
切換指令が指示され、中速伝動状態F2にあるときに第
1スイッチSUをオン操作すると高速伝動状態F3に切
り換える切換指令が指示される。一方、高速伝動状態F
3にあるときに第2スイッチSDをオン操作すると中速
伝動状態F2に切り換える切換指令が指示され、中速伝
動状態F2にあるときに第2スイッチSDがオン操作さ
れると低速伝動状態F1に切り換える切換指令が指示さ
れ、低速伝動状態F1にあるときに第2スイッチSDが
オン操作されると中立状態Nに切り換える切換指令が指
示される。尚、駆動電源が投入される運転初期には、変
速制御弁B1は中速伝動状態であり、中立切換弁B2は
圧油供給状態に初期設定されるようになっている。
【0090】〔別実施形態〕次に、別実施形態について
説明する。上記第1、第2実施形態では、走行装置30
が急旋回の旋回操作状態に切り換えられ且つ副変速装置
FHが高速変速状態に変速操作される高速急旋回状態に
操作されることを牽制する牽制手段101を設けるとと
もに、その高速急旋回状態へ操作されようとすると、指
示手段102がその高速急旋回状態以外の旋回状態に操
作するための操作情報を指示するように構成したが、か
かる牽制手段101を設けないように構成することもで
きる。つまり、この牽制手段101を設けない別実施形
態では、上記高速急旋回状態に操作することが許容され
るが、この場合に、その高速急旋回状態へ操作されよう
とすると、指示手段102が、高速急旋回状態以外の旋
回状態に操作するための操作情報を指示して、上記高速
急旋回状態に操作されたとしても、速やかに高速急旋回
状態以外の旋回状態に操作させるようにするものであ
る。
【0091】上記第1、第2実施形態では、上記高速急
旋回状態へ操作されようとすると、指示手段102が、
高速急旋回状態以外の旋回状態に操作するための操作情
報を指示するように構成したが、これ以外に、上記高速
急旋回状態に操作されると、指示手段102が、上記高
速急旋回状態以外の旋回状態に操作するための操作情報
を指示するように構成することもできる。つまり、上記
第1、第2実施形態では、高速急旋回状態への操作であ
ることが、前記副変速操作手段FSの操作状態及び前記
旋回操作具8の操作位置に基づいて検出されると、高速
急旋回状態以外の旋回状態に操作するための操作情報を
指示するのに対して、この別実施形態では、高速急旋回
状態に実際に操作されたことが、例えば副変速装置FH
の変速状態と走行装置30の旋回操作状態を検出する検
出手段の情報に基づいて検出されると、高速急旋回状態
以外の旋回状態に操作するための操作情報を指示するも
のである。これによって、上記高速急旋回状態へ操作さ
れようとしたが、実際には高速急旋回状態に操作されて
いない状態で、上記操作情報を指示する不都合を回避さ
せるようにしたものである。
【0092】上記第1、第2実施形態では、走行装置3
0が、左右一対の走行部30L,30Rを備えて、片側
駆動旋回状態、緩旋回状態、信地旋回状態、及び、超信
地旋回状態の各旋回操作状態に切り換え可能に構成され
るとともに、副変速装置FHが、低速の作業用走行状態
(低速伝動状態F1及び中速伝動状態F2)と高速の移
動用走行状態(高速伝動状態F3)とに変速可能に構成
され、副変速装置FHが前記移動用走行状態に変速され
ているときが前記高速変速状態であり、且つ、走行装置
30が前記超信地旋回状態に切り換えられているときが
前記急旋回の旋回操作状態であるように構成した、つま
り、副変速装置FHが前記移動用走行状態に変速され、
且つ走行装置30が前記超信地旋回状態に切り換えられ
ているときを、高速急旋回状態であるとしたが、別の操
作状態を高速急旋回状態としてもよい。例えば、副変速
装置FHが前記移動用走行状態に変速され、且つ走行装
置30が前記超信地旋回状態及び信地旋回状態のいずれ
かに切り換えられているときを高速急旋回状態であると
してもよい。従って、この場合には、走行装置30が前
記超信地旋回状態及び信地旋回状態のいずれかに切り換
えられているときに、副変速装置FHが前記移動用走行
状態に変速操作されると、又はその変速操作が指令され
ると、前記指示手段102が、高速急旋回状態以外の旋
回状態に操作するための操作情報として、緩旋回状態及
び片側駆動旋回状態のいずれかに操作するための操作情
報を指示することになる。
【0093】上記第1、第2実施形態では、走行装置3
0を、クローラ式走行装置にて構成したが、車輪式の走
行装置にて構成してもよい。又、第1、第2実施形態で
は、走行装置30が左右一対の走行部30L,30Rを
備えるように構成したが、例えば車輪式の走行装置にお
いて、操向操作自在な1個の前輪を単一の走行部として
備えて、その前輪の操舵角を変化させて異なる旋回操作
状態を切り換えるように構成してもよい。
【0094】上記第1、第2実施形態では、旋回操作具
8からの切換指令に基づいて、中央制御部CUが、旋回
操作手段(操向装置9)を切換操作するように構成した
が、かかる電気的な切換構成以外に、作業者が操向操作
レバー等を操作する操作力をそのまま利用して、上記旋
回操作手段(操向装置9)を切換操作するように構成し
てもよい。
【0095】上記第1、第2実施形態では、指示手段1
02が画像表示部70c,70eを備えて、操作情報を
画像情報として表示して指示するようにしたが、これ以
外に、操作指示用の表示ランプを備えて、この表示ラン
プを点灯させて前記操作情報を指示するようにしてもよ
い。また、上記第1、第2実施形態では、操作情報を画
像情報として表示する画像表示部をLCD式の表示器7
0c,70eにて構成したが、LCD式以外の画像表示
装置を用いるようにしてもよい。尚、画像表示部をLC
D式に構成する場合においても、上記第1、第2実施形
態における主LCD70eのみで画像表示部を構成する
ようにして、水温メータ70cには常時水温状態を表示
させるようにすることもできる。
【0096】上記第1、第2実施形態では、作業車の各
部に備えた端末制御部LUや各モジュールMUとの間で
通信しながら、機械全体の制御を集中して行う中央制御
部CUを利用して、変速制御手段100と、牽制手段1
01を構成したが、これ以外に、これらの各手段10
0,101を作業車に備えた単一の制御部にて構成する
ようにしてもよい。
【0097】上記第1、第2実施形態では、牽制手段1
01を構成するのに、電気的な制御構成を用いて構成し
たが、これ以外に、機械的な牽制手段でもよい。例えば
副変速レバーを前後方向に揺動操作して副変速装置FH
の変速操作が指令され、且つ、操向操作レバーを左右方
向に揺動操作して走行装置30の旋回操作状態の切換え
が指令されるように構成される場合に、操向操作レバー
が例えば前記超信地旋回状態以外の旋回操作状態に対応
する位置に操作されているときだけ、副変速装置FHを
高速伝動状態F3に切り換える副変速レバーの揺動操作
を許容し、又、副変速レバーが例えば低速伝動状態F1
及び中速伝動状態F2に対応する位置に操作されている
ときだけ、走行装置30を前記超信地旋回状態に切り換
える操向操作レバーの揺動操作を許容するように構成し
てもよい。
【0098】上記第1、第2実施形態では、副変速装置
FHをギア式の副変速装置に構成して、そのギア式の副
変速装置FHを複数の油圧クラッチC1,C2,C3を
選択的に入り切りすることで所望の変速状態に変速操作
する構成としたが、このような構成に限らず、例えば、
主変速装置として、油圧ポンプと油圧モータとを備え
て、斜板角度を変更させることで走行速度を変更調節す
る、所謂、静油圧式無段変速装置(HST)を左右の走
行装置30に対して独立して備えさせて、各無段変速装
置(HST)に対する油流量を変化させることで高低複
数段階に変速状態を切り換える構成の副変速装置でもよ
い。
【0099】上記第1、第2実施形態では、副変速装置
FHを、変速操作指令に基づいて変速制御手段100が
制御する駆動手段KSによって電気的に変速操作するよ
うに構成したが、これ以外に、作業者が副変速レバー等
を操作する操作力をそのまま利用して副変速装置FHを
変速操作するものでもよい。
【0100】上記第1、第2実施形態では、主変速装置
を無段変速装置39にて構成したが、これ以外に、主変
速装置を複数段式の変速装置に構成して、主変速操作手
段としての例えば変速レバー7の操作位置に応じて、主
変速装置の変速段を切り換えるようにするものでもよ
い。又、副変速装置FHも3段式の変速装置に限らず、
例えば2段式と等でもよい。
【0101】上記実施形態においては、本発明を作業車
としての刈取収穫用のコンバインに適用したが、本発明
をコンバイン以外の作業車に適用することもできる。そ
して、コンバイン以外の作業車(トラクタ等)では、前
記操作情報や通常情報について適宜変更されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの前部側面図
【図3】コンバインの概略平面図
【図4】脱穀部の縦断側面図
【図5】コンバインの動力伝達図
【図6】走行伝動構造を示す図
【図7】走行伝動用の油圧回路図
【図8】運転部の平面図
【図9】基本スイッチモジュールの正面図
【図10】アンローダスイッチモジュールの正面図
【図11】水平制御スイッチモジュールの正面図
【図12】表示用モジュールの正面図
【図13】コンバインの制御構成の全体を示すブロック
【図14】コンバインの制御構成の主要部を示す回路ブ
ロック図
【図15】スイッチモジュールの制御構成を示すブロッ
ク図
【図16】表示用モジュールの制御構成を示すブロック
【図17】通常情報を表示する表示画面の図
【図18】警報情報を表示する表示画面の図
【図19】操作情報を表示する表示画面の図
【図20】副変速操作情報を表示する表示画面の図
【図21】制御作動を示すフローチャート
【図22】制御作動を示すフローチャート
【図23】制御作動を示すフローチャート
【図24】制御作動を示すフローチャート
【図25】第2実施形態における副変速操作手段を示す
正面図及び側面図
【図26】第2実施形態における副変速状態の変更順序
を示す図
【符号の説明】
7 主変速操作手段 8 旋回操作具 9 旋回操作手段 30 走行装置 30L,30R 走行部 39 主変速装置 70c,70e 画像表示部 100 変速制御手段 101 牽制手段 102 指示手段 FH 副変速装置 FS 副変速操作手段 KS 駆動手段
フロントページの続き (72)発明者 仲島 鉄弥 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B043 AA04 AB08 AB11 BA02 BA05 BB14 DA05 DA07 DB18 DB22 EA02 EA13 EA15 EB01 EB02 EB09 EB18 EC12 EC13 EC15 ED12 EE01 2B076 AA03 DA03 DA15 DB08 DD02 EA09 EC18 ED21 3D052 AA05 BB09 BB11 BB19 DD04 EE01 FF02 FF03 GG05 HH03 JJ14 JJ20 JJ23 JJ37

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置を旋回状態が緩急に異なる旋回
    操作状態に切り換える旋回操作手段が、人為操作式の旋
    回操作具にて、前記異なる旋回操作状態に切換操作可能
    に設けられ、 走行変速用の副変速装置が、走行変速用の主変速装置に
    対する人為操作式の主変速操作手段とは別の人為操作式
    の副変速操作手段にて、複数の変速状態に操作可能に設
    けられている作業車の表示装置であって、 前記走行装置が急旋回の旋回操作状態に切り換えられ且
    つ前記副変速装置が高速変速状態に変速操作される高速
    急旋回状態に操作されると、又はその高速急旋回状態へ
    操作されようとすると、その高速急旋回状態以外の旋回
    状態に操作するための操作情報を指示する指示手段が設
    けられている作業車の表示装置。
  2. 【請求項2】 前記高速急旋回状態に操作されることを
    牽制する牽制手段が設けられている請求項1記載の作業
    車の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記副変速装置が、前記複数の変速状態
    として、作業用走行状態と、この作業用走行状態よりも
    高速の移動用走行状態とに変速可能に構成され、 前記走行装置が、左右一対の走行部を備えるとともに、 前記旋回操作手段が、前記旋回操作状態として、旋回の
    内方側に位置する前記走行部を自由空転状態とし且つ旋
    回の外方側に位置する前記走行部を駆動する片側駆動旋
    回状態、旋回の内方側に位置する前記走行部を旋回の外
    方側に位置する走行部よりも低速で駆動する緩旋回状
    態、旋回の内方側に位置する前記走行部を伝動停止状態
    で制動し且つ旋回の外方側に位置する前記走行部を駆動
    する信地旋回状態、及び、左右の走行部を互いに逆方向
    に駆動する超信地旋回状態の夫々に切り換え可能に構成
    され、 前記副変速装置が前記移動用走行状態に変速されている
    ときが前記高速変速状態であり、且つ、前記走行装置が
    前記超信地旋回状態に切り換えられているときが前記急
    旋回の旋回操作状態であるように構成されている請求項
    1又は2記載の作業車の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記副変速装置を変速操作する駆動手段
    と、その駆動手段の作動を制御する変速制御手段とが設
    けられ、 前記副変速操作手段が、前記変速制御手段に変速指令を
    指示するように構成されている請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の作業車の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記指示手段が、前記操作情報を画像情
    報として表示する画像表示部を備えている請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の作業車の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記画像表示部が、前記操作情報を文章
    によって表示するように構成されている請求項5記載の
    作業車の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記画像表示部が、作業車の運転におい
    て作業者に知らせるべき通常の報知情報である通常情報
    を表示するとともに、前記操作情報を表示する場合に
    は、前記通常情報に代えて前記操作情報を表示するよう
    に構成されている請求項5又は6記載の作業車の表示装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011092033A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Kubota Corp コンバイン
JP2012167516A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Kubota Corp 作業機
JP2012196178A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Kubota Corp 作業機
US10755134B2 (en) 2017-09-07 2020-08-25 Fujitsu Limited Generation of training data for object-sorting work based on a difference between feature amounts of captured object images

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