JP2003284215A - ケーブル牽引機の張力検出装置およびケーブル布設方法 - Google Patents

ケーブル牽引機の張力検出装置およびケーブル布設方法

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JP2003284215A
JP2003284215A JP2002076530A JP2002076530A JP2003284215A JP 2003284215 A JP2003284215 A JP 2003284215A JP 2002076530 A JP2002076530 A JP 2002076530A JP 2002076530 A JP2002076530 A JP 2002076530A JP 2003284215 A JP2003284215 A JP 2003284215A
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JP2002076530A
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Satoru Yoneya
悟 米家
Masanori Uda
正徳 宇田
Masami Shimada
正美 島田
Masaharu Higashimori
正治 東森
Hiroshi Omori
大士 大森
Hirosuke Kitagawa
裕亮 北川
Hideyuki Hamanaka
秀之 浜中
Kazuma Mazaki
一馬 真崎
Kazunari Sugi
一成 杉
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Kansai Electric Power Co Inc
Kinden Corp
SWCC Corp
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Kinden Corp
Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケーブル牽引機による被牽引物の送出し位置
と、被牽引物の布設位置とが高さ方向に大きくずれてい
る場合でも、被牽引物に加わる張力を張力センサで精度
よく検出する。 【解決手段】中間牽引機30の下流側に配置され、ロー
プ3およびケーブル2の牽引時に、ロープ3およびケー
ブル2に加わる張力を牽引方向と直交する方向の垂直分
力として張力センサ21で検出する際、ロープ3および
ケーブル2に加わる張力を垂直分力として、常時、張力
センサ21で検出可能にするために、この張力センサ2
1の下流側の位置に、ロープ3およびケーブル2を導く
ケーブルガイド部材60を設ける。これにより、中間牽
引機30によるケーブル送出し位置と張力センサ21に
よる張力検出位置とを高さ方向で合わせるだけで、ロー
プ3およびケーブル2加わる張力を垂直分力として正確
に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーブル牽引機の張
力検出装置およびケーブル布設方法に係り、特に、マン
ホールやハンドホールを介して連通する地中管路等に光
ファイバケーブル等のケーブルを布設する際に用いられ
るケーブル牽引機の張力検出装置およびケーブル布設方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図8の構成図に示すように、
例えばマンホール100、100、・・・内に、先端に位
置するケーブル牽引機(以下、「先端牽引機」と称
す。)10および複数の中間ケーブル牽引機(以下、
「中間牽引機」と称す。)11、11、・・・を設置し、
ケーブル2を布設する予定の地中管路101、101、
・・・内に予め牽引ロープ(以下、「ロープ」と称す。)
3を布設しておき、このロープ3の後端部とケーブル2
の先端部を布設ルートの最上流側で接続部4により接続
した後、先端牽引機10でロープ3を牽引すると共に、
先端牽引機10に後続する複数の中間牽引機11、1
1、・・・でロープ3を牽引した後にケーブル2を牽引
し、ケーブル2の許容張力を超えないように張力を分散
して、ケーブル2を地中管路101、101、・・・内に
布設するケーブル布設方法が実用化されている。
【0003】このケーブル布設方法で使用される先端牽
引機10は、ロープ3を一定の牽引速度で牽引し、ま
た、中間牽引機11は、被牽引物の張力の垂直分力が所
定の目標値になるように牽引速度を制御しながらロープ
3を牽引した後、同様の制御を行いながらケーブル2を
牽引する。なお、図7において、符号5はケーブル2が
貯線されたケーブルドラムを示し、符号6はロープ3を
巻き取るロープ巻き取りドラムを示している。
【0004】次に、図9の構成図に基づき中間牽引機1
1の詳細について説明する。
【0005】中間牽引機11は、ケーブル2およびロー
プ3を挟持して送り出す無端ベルト12と、この無端ベ
ルト12を駆動するモータ13と、ケーブル2およびロ
ープ3の外径の相違に基づいて、接続部4を検出する外
径センサ40と、ケーブル2およびロープ3に加わる張
力を検出する張力検出装置20と、外径センサ40およ
び張力検出装置20からの出力信号に基づいて、被牽引
物の牽引速度を制御する制御装置14とを備えている。
【0006】外径センサ40は、中間牽引機11の下流
側に設けられ、ケーブル2およびロープ3の外径の相違
に基づいて、これらの接続部4を検出すると共に、ケー
ブル2の外径を検出するものである。
【0007】張力検出装置20は、中間牽引機11の下
流側に配置され、ケーブル2およびロープ3の張力をこ
れらの牽引方向と直交する上向方向の垂直分力(以下、
「垂直分力」と称す。)として検出する圧力検出型の張
力センサ21を備えている。この張力センサ21は、地
中管路101の開口部Cに装着されたベルマウス24に
アーム23を介して取り付けられており、ケーブル2お
よびロープ3の垂直分力はガイドローラ22を介して張
力センサ21に伝達される。
【0008】なお、ケーブル2およびロープ3の送出し
位置になる中間牽引機11の無端ベルト12と、ケーブ
ル2の布設位置になる地中管路101とがほぼ同じ高さ
に位置するように当該中間牽引機11が設置されるの
で、張力センサ21のガイドローラ22は、ケーブル2
およびロープ3の張力の垂直上向成分を得るために、中
間牽引機11の無端ベルト12および地中管路101間
にほぼ水平に張架されるケーブル2またはロープ3の高
さ位置よりも下方に設けられる。これにより、中間牽引
機11の無端ベルト12の狭持端部A、張力センサ21
のガイドローラ22の接地部Bおよび地中管路101の
開口部Cを頂点とする三角形を形成することができ、張
力検出装置20による張力検出が可能となる。
【0009】次に、図10の説明図に基づき、張力セン
サ21に加わる垂直分力について説明する。
【0010】図10は、張力センサ21に加わる力をベ
クトル図で示したものであり、ロープ3を牽引している
場合、一般にロープ3には剛性がほとんど無いため、張
力センサ21に加わる垂直分力は2Fsinθで示され、
この大きさはロープ3の張力に比例する。一方、剛性を
有しているケーブル2を牽引している場合には、この剛
性による垂直分力をFaとすると、張力センサ21に加
わる垂直分力は2Fsinθ+Faとなる。
【0011】したがって、ケーブル牽引時には、図11
に示すような被牽引ケーブルの剛性による垂直分力(F
a、Fb、Fc)をキャンセルするように、これらをオ
フセット値として制御装置14へ設定し、被牽引ケーブ
ルの剛性による張力センサ21に加わる垂直分力を減算
している。
【0012】図9に示す制御装置14は、外径センサ4
0がケーブル2とロープ3の接続部4を検出すると、張
力センサ21に加わる垂直分力からオフセット値を減
算、即ち、制御パラメータ(オフセット値)を切り替え
る制御アルゴリズムを有している。これにより、各中間
牽引機11、11、・・・ごとに作業員を配置することな
く、600心や1000心といった高剛性ケーブルを自
動布設することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーブ
ル等が既に布設されているマンホールやハンドホール内
にあっては、既布設ケーブル等が障害となり、先端牽引
機10や中間牽引機11を地中管路101と同じ高さ位
置に設置できなくなる。このため、先端牽引機10や中
間牽引機11を、既布設ケーブル等から高さ方向で離れ
た位置に設置しなければならなかった。特に、中間牽引
機11の場合、既布設ケーブル等が布設されている地中
管路101、101、・・・に新たにケーブルを布設しよ
うとすると、中間牽引機11が地中管路101から高さ
方向で離れた位置に設置されることになるので、中間牽
引機11の無端ベルト12の狭持端部A、張力センサ2
1のガイドローラ22の接地部Bおよび地中管路101
の開口部Cを頂点とする三角形が形成できなくなる、即
ち、張力センサ21に垂直分力を適切に加えることがで
きなくなり、張力センサ21での張力検出が困難になる
ことがあった。
【0014】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、ケーブル牽引機による被牽引
物の送出し位置と、被牽引物の布設位置とが高さ方向に
大きくずれている場合でも、被牽引物に加わる張力を張
力センサで精度よく検出することができるケーブル牽引
機の張力検出装置およびケーブル布設方法を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明のケーブル牽引機の張力検出装置は、ケーブル
牽引機の下流側に配置され、長尺な被牽引物の牽引時
に、被牽引物に加わる張力を牽引方向と直交する方向の
垂直分力としてセンサで検出する張力検出装置におい
て、被牽引物の牽引時に、被牽引物に加わる張力を垂直
分力として、常時、センサで検出可能なセンサの下流側
の位置に、被牽引物を導くガイド部材を設けたものであ
る。
【0016】このケーブル牽引機の張力検出装置は、常
時、センサで被牽引物の張力を検出可能な当該センサの
下流側の位置に、被牽引物を導くガイド部材を設けてい
ることから、ケーブル牽引機による被牽引物送出し位置
とセンサによる張力検出位置とを高さ方向で合わせるだ
けで、被牽引物に加わる張力を垂直分力として正確に検
出できる。
【0017】また、本発明のケーブル牽引機の張力検出
装置においては、センサおよびガイド部材が所定長さ離
間して固定される固定部材と、ケーブル牽引機が設置さ
れた所定箇所に予め配設されている取付部材に対して固
定部材を固定させるクランプ部を有する本体フレームと
を備えてもよい。これにより、ケーブル牽引機が設置さ
れた所定箇所に予め配設されている取付部材に対して、
本体フレームをクランプ部によりクランプするだけで、
固定部材に固定されたセンサおよびガイド部材を張力検
出位置に設置できる。
【0018】また、本体フレームに、固定部材を被牽引
物の長さ方向へ移動させる第1の移動手段を設けてもよ
い。これにより、センサおよびガイド部材を張力検出位
置に設置後、さらに被牽引物の長さ方向へ位置調整する
ことができる。
【0019】また、本体フレームに、固定部材に固定さ
れ当該固定部材を被牽引物の牽引方向と直交する方向に
平行移動させる第2の移動手段を設けてもよい。これに
より、センサおよびガイド部材を張力検出位置に設置
後、さらに被牽引物の牽引方向と直交する方向へ位置調
整することができる。
【0020】また、本体フレームに、固定部材の被牽引
物の牽引方向に所定長さ離間して固定される2つの第2
の移動手段を設け、この2つの第2の移動手段に、それ
ぞれ固定部材の各固定部を個別に被牽引物の牽引方向と
直交する方向に移動させる機構を備えてもよい。これに
より、センサおよびガイド部材を張力検出位置に設置
後、被牽引物の牽引方向と直交する方向へ位置調整する
ことができると共に、センサとガイド部材との高さ位置
を変えることができる。
【0021】また、本発明のケーブル布設方法は、ケー
ブル牽引機による長尺な被牽引物の牽引時に、被牽引物
に加わる張力を牽引方向と直交する方向の垂直分力とし
てセンサで検出し、センサの出力信号に基づき被牽引物
を牽引するケーブル牽引機の牽引速度を制御するケーブ
ル布設方法において、ケーブル牽引機を、布設されるべ
き被牽引物の位置から垂直分力方向へ移動して設置後、
その設置位置に合わせてセンサを設置し、且つその設置
位置に合わせて設置されたセンサが被牽引物に加わる張
力を検出可能な当該センサの下流側の位置に、ガイド部
材によって被牽引物を導くことにより、被牽引物に加わ
る張力を垂直分力として、センサで検出し、このセンサ
の出力信号が予め設定された目標値になるように被牽引
物を牽引するケーブル牽引機の牽引速度を制御するもの
である。
【0022】このケーブル布設方法によれば、被牽引物
が既に布設されている箇所に、新たに被牽引物を布設す
る場合、既に布設されている被牽引物を避けるためにケ
ーブル牽引機を被牽引物の布設位置から高さ方向で離れ
た位置に設置しても、ガイド部材によってセンサに垂直
分力を加えることができるので、被牽引物に加わる張力
をセンサで精度よく検出することができる。なお、ケー
ブル牽引機の設置箇所としては、例えば、被牽引物を布
設する地中管路によって連通されているマンホールやハ
ンドホール等が考えられる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のケーブル牽引機の
張力検出装置およびケーブル布設方法による好ましい実
施の形態例について、図面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明のケーブル牽引機の張力検出
装置の一形態を示す説明図、図2は同張力検出装置の具
体的な一形態を示す構成図、図3は同張力検出装置で使
用されるケーブルガイド部材の詳細を示す構成図、図4
は同張力検出装置で使用される外径センサの詳細を示す
構成図である。なお、各図において、従来の中間牽引機
と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は省
略する。
【0025】本発明の好ましい実施の一形態であるケー
ブル牽引機の張力検出装置は図1に示すように、中間牽
引機30のケーブル出線側(以下、「下流側」とい
う。)に配置される従来と同様の張力センサ21と、こ
の張力センサ21の下流側の位置に設けられるケーブル
ガイド部材60とを備え、特にケーブルガイド部材60
は、長尺な被牽引物であるケーブル2およびロープ3の
牽引時に、当該ケーブル2およびロープ3に加わる張力
を牽引方向と直交する垂直分力として、常時、張力セン
サ21で検出可能な位置に配置されている。
【0026】この張力センサ21とケーブルガイド部材
60とを備えた張力検出装置1は図2に示すように、張
力センサ21およびケーブルガイド部材60が所定長さ
離間して固定される固定部材である固定プレート71
と、中間牽引機30が設置されたマンホール100内に
予め配設されている取付部材である取付パイプ102に
対して固定プレート71を固定させるクランプ部72
A、72Bを有する本体フレーム72とを備えている。
【0027】この本体フレーム72には、固定プレート
71をケーブル2およびロープ3の長さ方向へ移動させ
る第1の移動手段80が設けられている。この第1の移
動手段80は、略コの字形に形成されたガイドレール8
1が本体フレーム72に固定され、このガイドレール8
1に固定プレート71を嵌合させたもので、固定プレー
ト71はこのガイドレール81に沿って長さ方向へ移動
させることができる。なお、所定位置へ移動後、ガイド
レール81の側面に螺合されている回転ノブ82のボル
トを捩じ込むことにより固定プレート71をガイドレー
ル81に固定させることができる。
【0028】また、本体フレーム72には、固定プレー
ト71が固定されるガイドレール81のケーブル2およ
びロープ3の牽引方向に所定長さ離間して固定される2
つの第2の移動手段90、90が設けられ、2つの移動
手段90、90はそれぞれガイドレール81の各固定部
81a、81bを、個別にケーブル2およびロープ3の
牽引方向と直交する方向に移動させる機構を備えてい
る。この2つの第2の移動手段90、90は、何れも上
記機構としてガイドレール81に固定されるボルト91
を有する回転ノブ92が使用され、この回転ノブ92は
本体フレーム72に挿着されている。したがって、これ
ら2つの回転ノブ92、92の回転量を調整することに
より、ガイドレール81に固定された固定プレート71
をケーブル2およびロープ3の牽引方向と直交する方向
に平行移動させたり、ガイドレール81の各固定部81
a、81bの高さ位置を変えて固定プレート71を傾斜
させたりすることができる。
【0029】このような固定プレート71の一方に固定
されるケーブルガイド部材60は図3に示すように、プ
レート61に回転可能に支持された一対のアーム62、
62と、このアーム62、62の先端部に回転可能に支
持されたガイドローラ63、63と、アーム62、62
の基端部に取付けられて相互に噛合する扇形歯車64、
64とを備えており、ガイドローラ63、63は、被牽
引物の外周面に密接するように弾性部材(図示せず)に
より相互に近接する方向に付勢されている。尚、符号6
6は、ロープ3の挿入時等にガイドローラ63、63を
離間させるためのクリップである。
【0030】また、固定プレート71の他方に固定され
る張力センサ21のケーブル入線側(以下、「上流側」
という。)には、外径センサ110が近接して設けられ
ている(図1)。具体的には、外径センサ110と張力
センサ21とは、外径センサ110がケーブル2とロー
プ3との接続部4(図7)の通過を検出すると、瞬時
に、張力センサ21がケーブル2に加わる張力を検出す
ることができるように配置される。
【0031】この外径センサ110は、ガイドレール8
1に固定され、例えば図4に示すように、ガイドレール
81の所定位置に固定される取付フレーム111に回転
可能に支持された両開きの開閉扉112、112と、こ
の開閉扉112、112の一端に回転可能に支持され当
該開閉扉112、112の各支持点Oを中心にして回転
移動することができるガイドローラ113、113と、
開閉扉112、112の所定位置からの回転角度を検出
することにより、被牽引物の外径を間接的に測定するポ
テンショメータ114とを備えて構成されており、開閉
扉112、112に回転可能に支持されたガイドローラ
113、113は、被牽引物の外周面に密接するように
引張ばね115、115により相互に近接する方向に付
勢されている。
【0032】なお、この外径センサ110の上流側にガ
イドローラ121を設ければ、ケーブル2およびロープ
3を、中間牽引機30から当該外径センサ110にスム
ーズに導くことができる。
【0033】このような張力検出装置1や外径センサ1
10が設けられた中間牽引機30に備えられる制御装置
15は、外径センサ110がロープ3とケーブル2の接
続部4(図7)を検出した後、当該外径センサ110が
検出したケーブル2の外径に対応するオフセット値を記
憶部から読み出し、このオフセット値をキャンセルする
ように、張力センサ21からの出力信号を較正する制御
アルゴリズムを有している。
【0034】このように構成された張力検出装置1の設
置例および検出動作と共に、この張力検出装置1を備え
た中間牽引機30の動作について説明する。
【0035】既布設ケーブル2′が布設されている地中
管路101、101、・・・に新たにケーブル2を布設
するために、マンホール100、100、・・・内にお
いて、例えば中間牽引機30を既布設ケーブル2′の上
方に設置した場合には(図1)、この上方に設置した中
間牽引機30によるケーブル送出し位置に対して、張力
検出装置1の張力センサ21による張力検出位置を高さ
方向で合わせる。具体的には、張力検出装置1がそのよ
うな高さ位置に配置されるように、予めマンホール10
0、100、・・・内に取付パイプ102を固定させて
おく。その取付パイプ102にクランブ部72A、72
Bで本体フレーム72をクランプ固定させ、さらに、張
力センサ21による張力検出位置が適切な位置となるよ
うに、第1の移動手段80で固定プレート71をロープ
3およびケーブル2の長さ方向へ、第2の移動手段9
0、90で固定プレート71をロープ3およびケーブル
2の牽引方向と直交する方向へそれぞれ微調整する。こ
の際、張力センサ21とケーブルガイド部材60とが、
中間牽引機30の無端ベルト31の挟持端部A′、張力
センサ21のガイドローラ22の接地部B′およびケー
ブルガイド部材60の挟持部C′を頂点とする三角形を
形成することができるように固定プレート71に固定さ
れているので、ロープ3およびケーブル2の牽引時に、
当該ロープ3およびケーブル2に加わる張力を牽引方向
と直交する垂直分力として、常時、張力センサ21で検
出することができるようになる。
【0036】なお、張力検出装置1の設置状況に応じ
て、張力検出装置1のケーブルガイド部材60から繰出
されるロープ3やケーブル2を地中管路101の開口部
102方向へ導く第1の金車122を当該ケーブルガイ
ド部材60の下流側に設け、この第1の金車122から
繰出されるロープ3やケーブル2を地中管路101内に
導く第2の金車123を地中管路101の開口部102
に近接した位置に設けておく。
【0037】次に、図1および図7に基づいて最下流側
の中間牽引機30の動作について説明する。
【0038】まず、先端牽引機10が起動して、ロープ
3の牽引が開始されると、張力センサ21がロープ3に
加わる張力を検出可能な当該張力センサ21の下流側の
位置に、ケーブルガイド部材60によってロープ3を導
くことができるので、当該ロープ3に加わる張力を垂直
分力として張力センサ21で検出することができる。そ
して、ロープ3の張力が増加して張力センサ21から出
力される信号が基準値を越えると、中間牽引機30が起
動し、ロープ3の牽引速度を自動制御する。
【0039】ロープ3の牽引がほぼ終了し、ロープ3と
ケーブル2の接続部4が外径センサ110を通過する
と、当該外径センサ110の開閉扉112、112が引
張ばね115、115の付勢力に抗して回転移動するこ
とにより拡開されるので、その動きからポテンショメー
タ114が、ロープ3からケーブル2への外径変化を検
出する。外径センサ110がケーブル2とロープ3の接
続部4を検出すると、外径センサ110が検出したケー
ブル2の外径に対応するオフセット値が読み出され、こ
のオフセット値をキャンセルするように、張力センサ2
1からの出力信号を較正する。即ち、張力センサ21の
出力信号が予め設定された目標値になるように、ケーブ
ル2の牽引速度を自動制御する。なお、中間牽引機3
0、30、・・・は、それぞれ下流側に位置する中間牽引
機30、30、・・・が停止することにより、順次、上流
側に向けて連動して停止することになる。
【0040】また、本発明の好ましい実施の一形態にお
いては、既布設ケーブルが布設されている地中管路に新
たにケーブルを布設するために、マンホール内におい
て、中間牽引機を既布設ケーブルの上方に設置させてい
たが、これに限らず、マンホール内の状況に応じて、既
布設ケーブルの下方に設置させてもよい。この場合、図
5に示すように、既布設ケーブル2′の下方に設置した
中間牽引機30によるケーブル送出し位置に対して、張
力検出装置1の張力センサ21による張力検出位置を高
さ方向で合わせれば、張力センサ21およびケーブルガ
イド部材60で、中間牽引機30の無端ベルト31の挟
持端部A′、張力センサ21のガイドローラ22の接地
部B′およびケーブルガイド部材60の挟持部C′を頂
点とする三角形を形成することができるようになる。
【0041】また、本発明の好ましい実施の一形態にお
いては、外径センサがロープとケーブルの接続部の通過
を検出すると、瞬時に張力センサからの出力信号を較正
していたが、これに限らず、従来のように、エンコーダ
からのケーブルの送出量を示す信号に基づいて張力セン
サからの出力信号を較正してもよい。
【0042】さらに、本発明の好ましい実施の一形態に
おいては、いずれも既布設ケーブル2′を避けるため
に、中間牽引機30をケーブル布設位置の上方または下
方にずらしたものを例示したが、図6に示すように、ケ
ーブルを布設すべき管路に既布設ケーブル2′が存在し
ない場合には、中間牽引機30を従来と同様にケーブル
布設位置、即ち、管路とほぼ同じ高さに設置することが
でき、この場合においても、上述のケーブルガイド部材
60を備えた張力検出装置1を用いることができるのは
勿論である。
【0043】そして、張力検出装置1をこのように用い
ることにより、ケーブル2の通過位置(ケーブルガイド
部材60の挟持部C′)が、従来に比しより確実に規定
されるため、ケーブル2に加わる張力の垂直分力をより
高精度に検出することができる。
【0044】また、図7の概略構成図に示すように、既
布設ケーブル2′やクロージャー40等との干渉を避け
るために、中間牽引機30および張力検出装置1を地中
管路101の延長線に対して左右方向にずらして配置す
ることもできる。
【0045】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のケーブ
ル牽引機の張力検出装置およびケーブル布設方法によれ
ば、ケーブル牽引機による被牽引物の送出し位置と、被
牽引物の布設位置とが高さ方向に大きくずれている場合
でも、センサで被牽引物に加わる張力を検出可能な当該
センサの下流側の位置に、ガイド部材によって被牽引物
を導くことができるので、被牽引物に加わる張力をセン
サで垂直分力として正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル牽引機の張力検出装置による
好ましい実施の形態例を示す構成図。
【図2】図1の張力検出装置の詳細を示す構成図。
【図3】図1の張力検出装置で使用されるケーブルガイ
ド部材の詳細を示す構成図。
【図4】図1のケーブル牽引機で使用される外径センサ
の詳細を示す構成図。
【図5】本発明のケーブル牽引機の張力検出装置による
好ましい他の実施の形態例を示す構成図。
【図6】本発明のケーブル牽引機の張力検出装置による
好ましい他の実施の形態例を示す構成図。
【図7】本発明のケーブル牽引機の張力検出装置による
好ましい他の実施の形態例を示すマンホールを上から見
た状態の概略構成図。
【図8】複数のケーブル牽引機による布設状態を示す全
体構成図。
【図9】従来のケーブル牽引機の張力検出装置を示す構
成図。
【図10】張力センサに加わる垂直分力を示す説明図。
【図11】被牽引物に加わる張力と張力センサに加わる
垂直分力との関係を示す図。
【符号の説明】
1・・・・・張力検出装置 2・・・・・ケーブル(長尺な被牽引物) 3・・・・・牽引ロープ(長尺な被牽引物) 21・・・・・張力センサ 30・・・・・中間牽引機(ケーブル牽引機) 60・・・・・ケーブルガイド部材 71・・・・・固定プレート(固定部材) 72・・・・・本体フレーム 72A、72B・・・・・クランプ部 80・・・・・第1の移動手段 90・・・・・第2の移動手段 91・・・・・ボルト(移動させる機構) 92・・・・・回転ノブ(移動させる機構) 100・・・・・マンホール 102・・・・・取付パイプ(取付部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米家 悟 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 宇田 正徳 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 島田 正美 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 東森 正治 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 大森 大士 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 北川 裕亮 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 浜中 秀之 大阪市北区本庄東2丁目3番41号 株式会 社きんでん内 (72)発明者 真崎 一馬 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 杉 一成 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 Fターム(参考) 2F051 AA06 AB06 CA01 DA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル牽引機の下流側に配置され、長尺
    な被牽引物の牽引時に、前記被牽引物に加わる張力を牽
    引方向と直交する方向の垂直分力としてセンサで検出す
    る張力検出装置において、 前記被牽引物の牽引時に、前記被牽引物に加わる張力を
    前記垂直分力として、常時、前記センサで検出可能な当
    該センサの下流側の位置に、前記被牽引物を導くガイド
    部材を設けたことを特徴とするケーブル牽引機の張力検
    出装置。
  2. 【請求項2】前記センサおよび前記ガイド部材が所定長
    さ離間して固定される固定部材と、前記ケーブル牽引機
    が設置された所定箇所に予め配設されている取付部材に
    対して前記固定部材を固定させるクランプ部を有する本
    体フレームとを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    ケーブル牽引機の張力検出装置。
  3. 【請求項3】前記本体フレームには、前記固定部材を前
    記被牽引物の長さ方向へ移動させる第1の移動手段が設
    けられていることを特徴とする請求項2記載のケーブル
    牽引機の張力検出装置。
  4. 【請求項4】前記本体フレームには、前記固定部材に固
    定され当該固定部材を前記被牽引物の前記牽引方向と直
    交する方向に平行移動させる第2の移動手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項2または3記載のケーブ
    ル牽引機の張力検出装置。
  5. 【請求項5】前記本体フレームには、前記固定部材の前
    記被牽引物の前記牽引方向に所定長さ離間して固定され
    る2つの第2の移動手段が設けられ、前記2つの第2の
    移動手段は、それぞれ前記固定部材の各固定部を個別に
    前記被牽引物の前記牽引方向と直交する方向に移動させ
    る機構を備えていることを特徴とする請求項2または3
    記載のケーブル牽引機の張力検出装置。
  6. 【請求項6】ケーブル牽引機による長尺の被牽引物の牽
    引時に、前記被牽引物に加わる張力を牽引方向と直交す
    る方向の垂直分力としてセンサで検出し、前記センサの
    出力信号に基づき前記被牽引物を牽引する前記ケーブル
    牽引機の牽引速度を制御するケーブル布設方法におい
    て、 前記ケーブル牽引機を、布設されるべき前記被牽引物の
    位置から前記垂直分力方向へ移動して設置後、その設置
    位置に合わせて前記センサを設置し、且つその設置位置
    に合わせて設置された前記センサが前記被牽引物に加わ
    る張力を検出可能な当該センサの下流側の位置に、ガイ
    ド部材によって前記被牽引物を導くことにより、前記被
    牽引物に加わる張力を前記垂直分力として、前記センサ
    で検出し、前記センサの出力信号が予め設定された目標
    値になるように前記被牽引物を牽引する前記ケーブル牽
    引機の牽引速度を制御することを特徴とするケーブル布
    設方法。
  7. 【請求項7】地中管路によって連通されているマンホー
    ルやハンドホール内に設置されたケーブル牽引機による
    長尺の被牽引物の牽引時に、前記被牽引物に加わる張力
    を牽引方向と直交する方向の垂直分力としてセンサで検
    出し、前記センサの出力信号に基づき前記被牽引物を牽
    引する前記ケーブル牽引機の牽引速度を制御するケーブ
    ル布設方法において、 前記ケーブル牽引機を、前記地中管路に布設されるべき
    前記被牽引物の位置から前記垂直分力方向へ移動して設
    置後、その設置位置に合わせて前記センサを設置し、且
    つその設置位置に合わせて設置された前記センサが前記
    被牽引物に加わる張力を検出可能な当該センサの下流側
    の位置に、ガイド部材によって前記被牽引物を導くこと
    により、前記被牽引物に加わる張力を前記垂直分力とし
    て、前記センサで検出し、前記センサの出力信号が予め
    設定された目標値になるように前記被牽引物を牽引する
    前記ケーブル牽引機の牽引速度を制御することを特徴と
    するケーブル布設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113824932A (zh) * 2021-09-18 2021-12-21 大连海事大学 一种缆绳实时状态监测系统及其使用方法
CN114252189A (zh) * 2021-10-26 2022-03-29 平高集团威海高压电器有限公司 一种线夹握力检测系统

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