JP3631374B2 - ケーブル繰り出し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブル繰り出し装置に関し、更に詳細には、キャプスタンから引き出されるケーブルを繰り出してこのケーブルを敷設・撤去するケーブル繰り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力ケーブルや通信ケーブル等の電線(ケーブル)を地下に敷設するときに使用される作業車として、例えば、ケーブル繰出作業車が使用されている。ケーブル繰出作業車は、車体の後部に揺動自在なスイングアームを有し、このスイングアームに回転自在なケーブルドラムが取り付けられている。ケーブルドラムよりも車両の前方側にはケーブルドラムから引き出されたケーブルを車両の前方に繰り出す繰出装置が設けられている。
【0003】
このケーブル繰出作業車を使用してケーブルを敷設するには、ケーブルドラムを回転させるとともに、繰出装置を作動させてケーブルドラムから引き出されたケーブルを繰出装置により車両の前方に繰り出す。従って、ケーブルを所定の場所に敷設することができる。
【0004】
また、ケーブル繰出作業車を使用して敷設等されたケーブルを撤去するには、ケーブルドラムをキャップスタンウィンチとして利用し、ケーブルドラムに捲回されるケーブルに尻手力を発生させる繰出装置によりケーブルを車両の前方へ繰り出す。従って、ケーブルドラムに捲回されたケーブルに尻手力を発生させることで、敷設等されたケーブルを容易に撤去することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、繰出装置はケーブルを車両の前方へのみ繰り出すものであり、車両の後方へケーブルを繰り出すことはできない。また、繰出装置はケーブルを挟持した状態で車両の前方へ繰り出すので、ケーブルが車両の後方へ許容以上の力で引っ張られると、繰出装置が破損する虞がある。
【0006】
そこで、繰出装置の破損を防止するために、ケーブルが停止状態にあり、且つ繰出装置によりケーブルが挟持された状態にある場合には、繰出装置からケーブルドラムへケーブルを引くケーブルドラムの回転作動と、ケーブルドラムを繰出装置から離反させる方向にスイングアームを揺動移動させる作動を禁止操作としている。しかしながら、前述した2つの操作を禁止操作にしても誤操作する虞がある。従って、誤操作による繰出装置の破損を防止するためにケーブルドラムの繰出力を小さくすればよいが、ケーブルドラムの繰出力を小さくすると、ケーブルの繰り出し速度が遅くなり、ケーブルの敷設・撤去等の作業効率が低下する、という問題が発生する。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、繰出装置がケーブルを挟持した状態でケーブルを繰り出す方向と反対の方向にケーブルに力が作用したときでも、繰出装置を損傷させることなく、また、作業効率を低下させないケーブル繰り出し装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のケーブル繰り出し装置はケーブルを繰り出すためのものである。ケーブル繰り出し装置はキャプスタンとこのキャプスタンを回転駆動させる回転駆動手段(例えば、実施形態における油圧モータ19)とキャプスタンを移動可能に支持する支持手段(例えば、実施形態におけるスイングアーム13)とこの支持手段を移動させる移動駆動手段(例えば、実施形態における揺動シリンダ15)とからなるキャプスタンウインチと、キャプスタンに捲回されるケーブルのうちキャプスタンから引き出されたケーブルを挟んだ状態で繰り出すとともに、ケーブルの繰り出し方向の上流側と下流側へ移動可能なケーブル繰出手段(例えば、実施形態における繰出装置11)と、繰り出されるケーブルの下流側へケーブル繰出手段が移動したか否かを検知する移動検知手段と、ケーブル繰出手段がケーブルを挟んだ状態で、繰り出されるケーブルの下流側へ移動したことを移動検知手段が検知したときに、ケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動を規制するとともに、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動を規制する規制手段(例えば、実施形態における規制信号出力器45)とを有することが好ましい。
【0009】
キャプスタンから取り出されたケーブルがケーブル繰出手段により挟まれた状態で、ケーブル繰出手段が繰り出されるケーブルの下流側へ移動したことを移動検知手段が検知したときには、規制手段がケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動を規制するとともに、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動を規制する。従って、ケーブル繰出手段が繰り出されるケーブルの下流側へ移動しても、ケーブル繰出手段の損傷を防止することができ、また、ケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動と、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動を規制することで、キャプスタンウインチを誤操作してもケーブル繰出手段の損傷を確実に防止することができる。
【0010】
ここで、キャプスタンはケーブルを捲回した状態で回転駆動してケーブルを引き取り且つ繰り出すことができるものをいい、例えば、胴部の中央から外側に進むにしたがって径が漸次大きくなるドラムを例示することができる。ケーブル繰出手段は延伸するケーブルの両側に対向配置してケーブルを挟持しながら繰り出す機能を有する。ケーブル繰出手段は一対の円柱上の回転体や無端ベルトを例示することができる。
【0011】
また、ケーブル繰出手段は、これから繰り出されるケーブルの下流側へケーブル繰出手段が移動したときに、繰り出されるケーブルの上流側へケーブル繰出手段を移動させる移動手段(例えば、実施形態におけるコイルバネ25)を有することが好ましい。移動手段を設けることで、ケーブル繰出手段を元の位置に戻すことができ、さらにケーブル繰出手段に繰り出されるケーブルの下流側へ移動させる力が作用しても、ケーブル繰出手段が移動するのでケーブル繰出手段の損傷を防止することができる。移動手段は、ケーブル繰出手段を繰り出されるケーブルの上流側へ付勢するコイルバネや板バネ等の弾性体を例示することができる。
【0012】
さらに、ケーブル繰り出し装置には、規制手段がケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動を規制するとともに、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動を規制したときに、この規制を解除する規制解除手段(例えば、実施形態における規制信号解除器)を設けてもよい。ケーブル繰出手段とキャプスタンとの間にケーブルが弛んでしまった場合でも規制手段が作動してこの弛みを取ることができないので、規制手段の規制を解除することで、ケーブルの弛みを取ることができる。
【0013】
また、本発明のケーブル繰り出し装置のケーブル繰出手段はケーブルを挟んだか否かを検出するケーブル挟持検出手段(例えば、実施形態における圧力検出センサ51)を有し、このケーブル挟持検出手段がケーブルを挟んでいる状態を検知したときに、規制手段はケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動を規制するとともに、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動を規制してもよい。ケーブル挟持検出手段がケーブルを挟んでいる状態では、ケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動と支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動とを規制する。従って、キャプスタンウインチの誤操作によるケーブル繰出手段の損傷を未然に防止することができる。
【0014】
さらに、本発明のケーブル繰り出し装置のケーブル繰出手段は、ケーブル繰出手段よりもキャプスタン側にキャプスタンから取り出されてケーブル繰出手段に挟まれたケーブルがあるか否かを検出するケーブル検出手段(例えば、実施形態におけるケーブル検出センサ49)を有し、このケーブル検出手段によりケーブルがあることを検出したときに、規制手段はケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動を規制するとともに、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動を規制してもよい。ケーブル検出手段によりケーブルがあることを検出した場合はケーブル繰出手段でケーブルを挟んでいる状態にあるものとみなされるので、ケーブル検出手段でケーブルを検出したときには、規制手段はケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動と、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動を規制したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。本実施の形態は電線、光ファイバーケーブル等を敷設・撤去するケーブル繰出作業車の態様を示す。最初に本発明のケーブル繰り出し装置を説明する前にケーブル繰り出し装置を搭載したケーブル繰出作業車を図1と図2を使用して説明する。図1はケーブル繰出作業車の正面図を示し、図2はケーブル繰出作業車の平面図を示す。図1に示すように、ケーブル繰出作業車1は車体3の前部に運転キャビン5を有し、車体3の中央部から後部にかけてケーブル繰り出し装置7を有している。
【0016】
次に、ケーブル繰り出し装置7を説明する。ケーブル繰り出し装置7はキャプスタンウィンチ9と繰出装置11とから構成されている。キャプスタンウィンチ9は車体3の後部における左右両端上部に揺動可能に軸支されたスイングアーム13と、このスイングアーム13間に回転自在に設けられたキャプスタン17と、このキャプスタン17を回転させるための油圧モータ19とを有している。スイングアーム13の下部と車体3の中央部との間には揺動シリンダ15が接続されており、この揺動シリンダ15を伸縮作動することでスイングアーム13が揺動する。
【0017】
キャプスタン17は、図2に示すように、その胴部17aの外径が中央から外側に進むにしたがって漸次大きくなるように形成されている。従って、胴部17aにケーブルCを捲回して胴部17aの一方から引き出されるケーブルCを胴部17aから離反する方向に引っ張るとともに他方から引き出るケーブルCに張力が作用している場合、ケーブルC間とケーブルCと胴部17aに間に摩擦が発生してケーブルCが胴部17aの中央部で密接するとともに、ケーブルCに尻手力が発生するので、胴部17aの他方から引き出るケーブルCに大きな張力が作用していてもこのケーブルCを容易にキャプスタン17に捲回させて、ケーブルCを一方の方向に繰り出すことができる。
【0018】
キャプスタンウィンチ9と運転キャビン5との間には、キャプスタン17から引き出されたケーブルCを運転キャビン5の前方に繰り出す繰出装置11が設けられている。繰出装置11はこれを載置する基台21の上部に車両の前後方向に移動自在に設けられている。繰出装置11は無端ベルトからなる一対の回転体23が所定の間隙を有して車体3の左右方向(図2の上下方向)に対向配置されており、上方の回転体23を時計方向に、下方の回転体23を反時計方向に回転させることで、一対の回転体23間に挟持されたケーブルCを運転キャビン5側に繰り出すことができる。
【0019】
繰出装置11には、図3に示すように、この繰出装置11を運転キャビン5側に付勢するコイルバネ25が繰出装置11の基部11aの右側端部に設けられており、繰出装置11がキャプスタン17側に移動したときに元の位置(図3に示した繰出装置11の位置)に戻そうとする力が作用する。コイルバネ25よりもキャプスタン17側であって基台21の上部にはケーブルCを案内するガイドローラ27が設けられている。ガイドローラ27は上下方向に配設された一対の回転ローラ29と、水平方向に配設された一対の回転ローラ31とから構成されている。このガイドローラ27にケーブルCを挿通させることで、キャプスタン17から引き出されたケーブルCを繰出装置11に容易に導入することができる。
【0020】
ケーブル繰り出し装置7にはキャプスタンウィンチ9の作動を規制する規制装置33を有している。この規制装置33は、図4に示すように、入力器35と制御信号出力器37と移動検知センサ39とウィンチコントローラ41とを有している。入力器35はキャプスタンウィンチ操作装置(以下、「操作装置」と記す。)43からの操作信号を受信して規制装置33内に取り込む役割を持つ。ここで、操作装置33はキャプスタン17の回転方向や駆動の開始・停止,スイングアーム13の揺動を指示する等の機能を有する。制御信号出力器37は入力器35を経由して入力された操作信号を適宜処理して制御信号を出力する。ウィンチコントローラ41は制御信号出力器37から出力されて処理された制御信号に基づいて、揺動シリンダ15等の作動を制御する。
【0021】
移動検知センサ39は繰出装置11がキャプスタン17側に移動したことを検知する機能を有する。また、規制装置33は制御信号出力器37とウィンチコントローラ41間の制御信号ライン上に規制信号出力器45を有している。規制信号出力器45は移動検知センサ39からの検知信号に基づいて制御信号出力器37から出力される制御信号を遮断する機能を有する。即ち、移動検知センサ39からの検知信号が無い場合には制御信号ラインを開通させ、検知信号がある場合には制御信号ラインを遮断する。さらに、規制装置33は規制信号出力器45と移動検知センサ39間の信号ライン上に規制信号解除器47を有している。規制信号解除器47は規制信号出力器45が制御信号ラインを遮断したときに作業者の指示によりこの遮断された制御信号ラインを強制的に開通させる機能を有する。
【0022】
次に、ケーブル繰り出し装置7を搭載したケーブル繰出作業車1を使用してケーブルCの敷設作業を行なう場合の作用を、図2、図4に基づいて説明する。最初に、ケーブルCを敷設する作業現場にケーブル繰出作業車1を移動させる。そして、敷設するケーブルCをキャプスタン17に捲回させ、キャプスタン17から引き出したケーブルCをガイドローラ27間を挿通させた後に繰出装置11に挟持させる。尚、キャプスタン17にケーブルCを捲回する際にはスイングアーム13を揺動させるとともに、キャプスタン17を回転させる。
【0023】
次に、繰出装置11とキャプスタン17を所定の回転数で回転させてケーブルCを車両の前方に繰り出して所定の場所に敷設する。ここで、敷設するケーブルCをキャプスタン17に捲回する際にケーブルCの自重によりケーブルCに大きな張力が作用しても、キャプスタン17によりケーブルCに尻手張力を付与することができるので、キャプスタン17から引き出すケーブルCを小さい繰り出し力で車体3の前方に容易に繰り出すことができる。
【0024】
次に、作業者がキャプスタンウィンチ9の操作を誤った場合について説明する。
即ち、繰出装置11にケーブルCが挟持されている状態で、作業者が誤操作してキャプスタン17をキャプスタン17から繰出装置11にケーブルCを導入させる方向と逆方向に回転(以下、「逆回転」と記す。)させた場合について説明する。
【0025】
作業者が操作装置43を操作してキャプスタン17を逆回転させると、ケーブルCを挟持した繰出装置11はキャプスタン17側に作用する力を受けコイルバネ25の付勢に逆らってキャプスタン17側に移動する。そして、移動検出センサ39が繰出装置11のキャプスタン側への移動を検知する。この移動信号は規制装置11の規制信号出力器45に受信され、規制信号出力器45は制御信号ラインを遮断する。従って、制御信号はウィンチコントローラ41に受信されないので、キャプスタン17の回転は停止する。従って、作業者がキャプスタンウィンチ9の操作を誤操作しても、キャプスタン17の回転を自動的に停止させることができるので、操作装置11の損傷を未然に防止することができる。
【0026】
また、作業者がスイングアーム13に接続された揺動シリンダ15を作動させて、キャプスタン17を繰出装置11から離反する方向に揺動させると、繰出装置11がキャプスタン17側に移動する。この場合にも繰出装置11が損傷する虞があるが、繰出装置11の損傷の防止手段は前述したキャプスタン17を逆回転させたときと同様なので、その説明は省略する。
【0027】
前述したケーブル繰り出し装置7は、繰出装置11の移動を検知して逆回転するキャプスタン17や繰出装置11から離反する方向へ揺動するスイングアーム13の移動を停止させたが、図5と図6に示す手段を使用することもできる。図5と図6に示す手段は、前述したものとの相違点のみを説明し、同一態様部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0028】
図5は他の規制装置33のブロック図を示し、同図に示すように、規制装置33はケーブル検出センサ49を有している。ケーブル検出センサ49はガイドローラ27上にケーブルCがある場合に検出信号を出力する機能を有している。即ち、ガイドローラ27上にケーブルCがあるときには繰出装置11にケーブルCが挟持されているものとみなしてケーブル検出センサ49が検出信号を出力する。従って、ケーブル繰り出し装置7を誤操作しても、ケーブル検出センサ49が検出信号を出力して規制信号出力器45が受信することで、規制信号出力器45が制御信号ラインを遮断してキャプスタン17の逆回転等の作動を停止させることができる。従って、繰出装置11の損傷を未然に防止することができる。
【0029】
図6は他の規制装置33のブロック図を示し、同図に示すように、規制装置33は圧力検知センサ51を有している。圧力検知センサ51は繰出装置11の一対の回転体23間にケーブルCが挟持されているときに検知信号を出力するものであり、この挟持機能を作動させるシリンダ(図示せず)のボトム側に連通する油圧管路(図示せず)に設けられている。従って、繰出装置11にケーブルCが挟持された状態でケーブル繰り出し装置7を誤操作しても、圧力検知センサ51が検出信号を出力して規制信号出力器45が受信することで、規制信号出力器45が制御信号ラインを遮断してキャプスタン17の逆回転等の作動を停止させる。このため、繰出装置11の損傷を未然に防止することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ケーブル繰出手段がケーブルを挟んだ状態で、繰り出されるケーブルの下流側へ移動したことを移動検知手段が検知したときに、ケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動と支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動を規制手段により規制することで、作業者がキャプスタン等の誤操作をしても自動的にキャプスタン等の作動が停止するので、ケーブル繰出手段の損傷を未然に防止することができ、また、作業者の誤操作を考慮してケーブル繰出手段に負荷が作用する側のキャプスタン等の駆動を低速にした従来技術と比べて、低速にする必要がなく作業効率の低下を防止することができる。
【0031】
また、ケーブル繰出手段から繰り出されるケーブルの下流側へケーブル繰出手段が移動したときに、繰り出されるケーブルの上流側へケーブル繰出手段を移動させる移動手段をケーブル繰出手段に設ける場合には、ケーブル繰出手段が移動してもこれを元の位置に戻すことができ、また、さらにケーブル繰出手段に繰り出されるケーブルの下流側へ移動させる力が作用しても、ケーブル繰出手段が移動するのでケーブル繰出手段の損傷を防止することができる。
【0032】
また、ケーブル繰出手段は、ケーブル繰出手段よりもキャプスタン側にキャプスタンから取り出されてケーブル繰出手段に挟まれたケーブルがあるか否かを検出するケーブル検出手段を有し、このケーブル検出手段によりケーブルがあることを検出したときに、規制手段はケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動と、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動とを規制する場合には、移動検知手段を設けられときと同様の効果を得ることができる。
【0033】
さらに、ケーブル繰出手段はケーブルを挟んだか否かを検出するケーブル挟持検出手段を有し、このケーブル挟持検出手段がケーブルを挟んでいる状態を検知したときに、規制手段はケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動と、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動とを規制する場合には、移動検知手段を設けられときと同様の効果を得ることができる。
【0034】
また、規制手段がケーブル繰出手段からキャプスタン側へケーブルを引く方向への回転駆動手段によるキャプスタンの回転駆動を規制するとともに、支持手段をケーブル繰出手段から離反させる方向への移動駆動手段による支持手段の移動駆動を規制したときに、この規制を解除する規制解除手段を設けてもよい。ケーブル繰出手段とキャプスタンとの間にケーブルが弛んでしまった場合には規制手段が作動してこの弛みを取ることができないので、規制手段の規制を解除することでケーブルの弛みを取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル繰り出し装置を搭載したケーブル繰出作業車の正面図である。
【図2】本発明のケーブル繰り出し装置を搭載したケーブル繰出作業車の平面図である。
【図3】本発明のケーブル繰り出し装置における繰出装置の正面図である。
【図4】本発明のケーブル繰り出し装置における規制装置のブロック図である。
【図5】本発明のケーブル繰り出し装置における規制装置のブロック図である。
【図6】本発明のケーブル繰り出し装置における規制装置のブロック図である。
【符号の説明】
7 ケーブル繰り出し装置
9 キャプスタンウインチ
11 繰出装置
13 スイングアーム
15 揺動シリンダ
17 キャプスタン
19 油圧モータ
25 コイルバネ
39 移動検知センサ
45 規制信号出力器
47 規制信号解除器
49 ケーブル検出センサ
51 圧力検知センサ
C ケーブル

Claims (5)

  1. ケーブルを繰り出すケーブル繰り出し装置であって、
    キャプスタンとこのキャプスタンを回転駆動させる回転駆動手段と前記キャプスタンを移動可能に支持する支持手段と繰り出す前記ケーブルの上流側と下流側に前記支持手段を移動させる移動駆動手段とからなるキャプスタンウインチと、前記キャプスタンに捲回されるケーブルのうち前記キャプスタンから引き出された前記ケーブルを挟んだ状態で繰り出すとともに、前記ケーブルの繰り出し方向の上流側と下流側へ移動可能なケーブル繰出手段と、
    繰り出される前記ケーブルの下流側へ前記ケーブル繰出手段が移動したか否かを検知する移動検知手段と、
    前記ケーブル繰出手段が前記ケーブルを挟んだ状態で、繰り出される前記ケーブルの下流側へ移動したことを前記移動検知手段が検知したときに、前記ケーブル繰出手段から前記キャプスタン側へ前記ケーブルを引く方向への前記回転駆動手段による前記キャプスタンの回転駆動を規制するとともに、前記支持手段を前記ケーブル繰出手段から離反させる方向への前記移動駆動手段による前記支持手段の移動駆動を規制する規制手段と
    を有することを特徴とするケーブル繰り出し装置。
  2. 前記ケーブル繰出手段には、前記ケーブル繰出手段から繰り出される前記ケーブルの下流側へ前記ケーブル繰出手段が移動したときに、繰り出される前記ケーブルの上流側へ前記ケーブル繰出手段を移動させる移動手段が設けられることを特徴とする請求項1記載のケーブル繰り出し装置。
  3. 前記ケーブル繰出手段は前記ケーブルを挟んだか否かを検出するケーブル挟持検出手段を有し、前記ケーブル挟持検出手段が前記ケーブルを挟んでいる状態を検知したときに、前記規制手段は前記ケーブル繰出手段から前記キャプスタン側へ前記ケーブルを引く方向への前記回転駆動手段による前記キャプスタンの回転駆動を規制するとともに、前記支持手段を前記ケーブル繰出手段から離反させる方向への前記移動駆動手段による前記支持手段の移動駆動を規制することを特徴とする請求項1又は2記載のケーブル繰り出し装置。
  4. 前記ケーブル繰出手段よりも前記キャプスタン側には、前記キャプスタンから取り出されて前記ケーブル繰出手段に挟まれた前記ケーブルがあるか否かを検出するケーブル検出手段を有し、前記ケーブル検出手段により前記ケーブルがあることを検出したときに、前記規制手段は前記ケーブル繰出手段から前記キャプスタン側へ前記ケーブルを引く方向への前記回転駆動手段による前記キャプスタンの回転駆動を規制するとともに、前記支持手段を前記ケーブル繰出手段から離反させる方向への前記移動駆動手段による前記支持手段の移動駆動を規制することを特徴とする請求項1又は2記載のケーブル繰り出し装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の前記ケーブル繰り出し装置には、前記規制手段が前記ケーブル繰出手段から前記キャプスタン側へ前記ケーブルを引く方向への前記回転駆動手段による前記キャプスタンの回転駆動を規制するとともに、前記支持手段を前記ケーブル繰出手段から離反させる方向への前記移動駆動手段による前記支持手段の移動駆動を規制したときに、この規制を解除する規制解除手段が設けられることを特徴とするケーブル繰り出し装置。
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