JP3044422B2 - ケーブル布設方法 - Google Patents

ケーブル布設方法

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JP3044422B2 JP17589792A JP17589792A JP3044422B2 JP 3044422 B2 JP3044422 B2 JP 3044422B2 JP 17589792 A JP17589792 A JP 17589792A JP 17589792 A JP17589792 A JP 17589792A JP 3044422 B2 JP3044422 B2 JP 3044422B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ケーブル等の長尺の
ケーブルを管路内に布設するケーブル布設方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ケーブル等のようにケーブル1巻の長
さが約2km以上もあるような長尺のケーブルを、管路
内に許容張力、許容たるみ量内で布設する場合、ケーブ
ルに作用するけん引張力が許容張力内になるようけん引
部を複数の個所に設け、各けん引部にそれぞれケーブル
けん引機を分散配置して布設している。
【0003】光ケーブル等を管路に布設するには、通
常、先ずたこ糸の如き糸の先端に小型パラシュートを付
けてコンプレッサーで管路内に吹き込み、該管路内に糸
を挿通した後、該糸にロープを結び管路から引き出す。
そして、図3に示すように、上記ロープにケーブル
(C)を接続し、該ケーブル等を各けん引部(20),
(21)…に設けたけん引機(22),(22)により
けん引して管路(P)に布設する。
【0004】上記ロープやケーブル(C)をけん引する
とき、ケーブル等に過度の張力がかかるとケーブル等を
損傷してしまう。そこで、それぞれのけん引部に作業者
を配置し、ケーブルの許容張力、許容たるみ量内で運転
できるように、たるみ(23)を作業者が目視確認して
けん引機のモータ(24)の駆動装置(25)の起動、
停止作業を行ったり、張力検出装置を設置してケーブル
のたるみ状態を検出し、検出値に応じてけん引機の起
動、停止を制御している。
【0005】ところが、従来の方法では、ケーブル等を
各けん引部においてけん引している各けん引機(2
2),(22)を独立して制御しているため、作業者を
各けん引部に配置して運転操作を行わなければならず、
多数の作業員が必要であった。また、張力を検出して許
容たるみ量を制御する場合、センサーをケーブルに押圧
して測定する構成になっているので、前方けん引機に対
する張力の増加の原因となり、長尺のケーブルを布設す
るときには、さらに余分のけん引機を設けなければなら
なくなる。その上、ケーブルの種類、マンホール内のけ
ん引機の配置位置、布設管路の条件その他の種々の要因
によってその都度運転条件を変更しなければならない
が、そのような変更量の設定は簡単には決定できず、難
しい操作になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、複数
個所にけん引部を設けて長尺のケーブル等を布設すると
き、作業員の人数を減らすことができ、かつケーブルの
種類その他の条件が変ってもその都度運転条件の設定を
変更する必要がなく、ケーブルを自動的に布設できるよ
うにしたケーブル布設方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
けん引部に分散配置したけん引機の駆動装置を制御する
制御装置を設け、各制御装置を無線または有線の公衆回
線で構成された制御線により連絡し、前方けん引部と後
方けん引部におけるケ−ブルのけん引速度、けん引張力
若しくは移動量を測定し、前方けん引部の測定値を上記
制御線を通して後方けん引部に送信し、後方けん引部の
けん引速度、けん引張力若しくは移動量が前方けん引部
のけん引速度、けん引張力若しくは移動量と等量になる
よう後方けん引部の駆動装置を制御して駆動させるよう
にしたことを特徴とするケ−ブルの布設方法が提供さ
れ、上記目的が達成される。
【0008】
【実施例】以下実施例と共に詳細に説明する。図1は本
発明のケーブル布設方法の全体の構成を示すブロック図
である。例えば約500m程度の長さの管路(P)…の
間には、光ケーブル等のケーブル(C)を、図において
左方にけん引するけん引機(1)…を配置したけん引部
(D1),(D2),(D3)…が設けられている。
【0009】上記けん引機(1)は、ケーブル(C)を
挾着してけん引するための公知の構成を有し、DCモー
タ、ACモータ等のモータ(2)で駆動され、該モータ
(2)にはパワーを供給するための駆動装置(3)が接
続されている。
【0010】上記駆動装置(3)によるモ−タの始動や
モ−タ速度を制御する制御装置(4)が各駆動装置に連
絡され、各制御装置はモデムまたは送受信器(5)を介
して無線もしくは有線の公衆回線で構成される制御線
(6)で連絡されている。
【0011】また、上記制御装置(4)には、ケーブル
の速度検出器若しくは移動量検出器(8)の信号が入力
される。移動量検出器としては、例えばデジタルエンコ
ーダ等を用いてケーブル移動量を計尺するようにすれば
よい。
【0012】さらに、上記制御装置(4)には、各けん
引部のケーブル送り出し方向のケーブルのたるみ量を検
出するたるみ検出器(7)からの信号も入力される。こ
のたるみ検出器としては、ケーブルに対して接触する形
式でも、非接触の形式でもいずれでもよい。
【0013】而して、上記制御装置(4)は、各けん引
部(D1),(D2),(D3)…におけるケ−ブル
(C)の速度デ−タ、けん引張力デ−タ若しくは移動量
デ−タ等のけん引デ−タを、後方のけん引部(D2),
(D3)…に向けて上記モデムまたは送受信器(5)お
よび制御線(6)を通して送信する構成を有する。ま
た、前方のけん引部(D1),(D2)…のけん引デ−
タを受信し、各制御装置において、当該けん引部(D
2),(D3)で測定した速度デ−タ、けん引張力デ−
若しくは移動量デ−タ等のけん引デ−タと上記前方の
けんデ−タと比較し、当該けん引部(D2),(D3)
のけん引デ−タが前方のけん引デ−タと等しくなるよう
に上記駆動装置(3)を介してモ−タ(2)のモ−タ速
度を制御するための速度指令を出力する構成を具備して
いる。これらの構成は、公知の適宜の回路で構成すれば
よい。このようにして、前方のけん引部(D1)でけん
引を開始すると、順次後方のけん引部(D2),(D
3)…でけん引が開始される。
【0014】上記のようにして、後方のけん引機は前方
のけん引機と同期して駆動されるが、通常けん引部間の
間隔は長く、管路(P)の途中でケーブルの曲りやたる
みがあるため、先頭のけん引部がけん引を開始しても、
同時に後方のけん引部におけるケーブルにけん引作用が
伝わらない場合がある。このような場合、先頭のけん引
部とその後方のけん引部で同時にけん引機を駆動させる
と、後方のけん引部において、ケーブル送り出し方向に
たるみが発生する可能性がある。
【0015】そこで、図に示すように、ケーブル送り出
し方向のたるみが発生する部分に設けたたるみ検出器
(7)が許容たるみ量以上のたるみを検出したら、その
検出信号を上記制御装置(4)に入力し、該制御装置
(4)によって、後方のけん引部のけん引機(1)の駆
動を停止させる。該たるみ検出器(7)により検出した
たるみ量が許容たるみ量内になったら、上記制御装置
(4)は、上記駆動装置(3)に速度指令を発し、後方
のけん引部においてもけん引を開始するようにしてあ
る。
【0016】上記実施例においては、各制御装置(4)
は、それぞれ各けん引部(D1),(D2),(D3)
…に設けられ、上記制御線(6)で直接的に連絡するよ
うにしてあるが、間接的に連絡させることもできる。す
なわち図2に示すように、適宜の場所に集中制御管理装
置(9)を設置し、該集中制御管理装置(9)と上記制
御装置(4)…をそれぞれ制御線(6)…で連絡する。
このようにすれば、集中制御管理装置(9)において、
全体のけん引部(D1),(D2),(D3)…のけん
引データを管理し、各けん引部における駆動装置(3)
…を全体的に制御することができるので、各けん引部に
設置する制御装置(4)の構成を簡素化することができ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、各けん引部毎に作業員を配置する必要がなく、作業
員数を減らすことができ、また各けん引部におけるけん
引機が無線または有線の公衆回線で構成された制御線を
介して相互に連動して起動、停止を行うので、許容張
力、許容たるみ量内でケ−ブル等を布設することがで
き、かつケ−ブルの種類、マンホ−ル内のけん引機設置
位置、布設管路条件等によって運転条件の設定を変更す
る必要もなく、ケ−ブルを自動的に布設することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】他の実施例を示すブロック図である。
【図3】従来のケーブル布設方法を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…けん引機 2…モータ 3…駆動装置 4…制御装置 5…モデムまたは送受信器 6…制御線 7…たるみ検出器 8…速度検出器若しくは移動量検出器 9…集中制御管理装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個所に設けたけん引部にそれぞれけ
    ん引機を分配配置して長尺ケ−ブルを布設する方法にお
    いて、複数のけん引機の駆動装置を制御する制御装置を
    設け、各制御装置を無線または有線の公衆回線で構成さ
    れる制御線で連絡し、前方けん引部と後方けん引部にお
    けるケ−ブルのけん引速度若しくは移動量を測定し、前
    方けん引部の測定値を上記制御線を通して後方けん引部
    に送信し、後方けん引部のけん引速度若しくは移動量が
    前方けん引部のけん引速度若しくは移動量と等量となる
    よう後方けん引部の駆動装置を制御することを特徴とす
    るケ−ブル布設方法。
  2. 【請求項2】 上記制御装置は、各けん引部に設けられ
    ている請求項1に記載のケ−ブル布設方法。
  3. 【請求項3】 上記制御装置は、集中制御管理装置によ
    り制御され、各けん引部は制御装置と集中制御管理装置
    を結ぶ制御線を介して連絡されている請求項に記載の
    ケ−ブル布設方法。
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EP2230545A1 (en) 2009-03-19 2010-09-22 BRITISH TELECOMMUNICATIONS public limited company Passive remote air flow and cable detection
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