JP2003283296A - フィルタ、及びこれを用いた分波器 - Google Patents
フィルタ、及びこれを用いた分波器Info
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Abstract
る。 【解決手段】平衡回路81は、2端子対回路網であり、
第1、第2の入出力端子Vin1、Vin2、Vout
1、Vout2を含む。不平衡回路は、2端子対回路網
であり、第3、第4の入出力端子Vin3、Vin4、
Vout3、Vout4を含む。第2の入力端子Vin
2は、第3の入力端子Vin3に接続されている。第2
の出力端子Vout2は、第3の出力端子Vout3に
接続されている。第1の入力端子Vin1及び第4の入
力端子Vin4は、フィルタ入力端子V1,V2であ
る。第1の出力端子Vout1及び第4の出力端子Vo
ut4は、フィルタ出力端子V3,V4である。
Description
れを用いた分波器に関する。
ため、IMT2000システム等の導入が検討される。
例えば、このシステムとして、中心周波数2GHz帯、
送受信周波数間隔130MHz、帯域幅60MHzを持
つ広帯域CDMA方式や、中心周波数1.9GHz帯、
送受信周波数間隔20MHz、帯域幅60MHzを持つ
CDMA方式のパーソナル通信システム(Personal Com
munication System:以下、PCSと言う)がある。こ
のシステムに含まれる分波器は、送信信号と受信信号と
を分離する機能を果たす。
網からなる分波器用フィルタが少なくとも1つ必要とさ
れる。現在、この分波器用フィルタは、複数の発振素子
が組合されて構成される。発振素子としては、SAWデ
バイス、水晶や圧電セラミックからなる振動子の逓倍素
子等が用いられる。
は、PCSシステム用の分波器、及び、この分波器に用
いられる分波器用フィルタを開示している。
に開示された分波器用フィルタは、梯子構造からなるの
で、帯域幅が狭く、かつ挿入損失も大きいという問題が
ある。
eeding of 1996 IEEE International Frequency Contro
l Symposiumの363−365ページは、格子構造から
なるフィルタを開示している。この格子構造からなるフ
ィルタは、梯子構造からなるフィルタの2倍の帯域幅を
持ち、かつ挿入損失も改善できる。
び、Proceeding of 1996 IEEE International Frequenc
y Control Symposiumに開示された格子構造からなるフ
ィルタは、本質的に平衡型のフィルタ(平衡回路)であ
り、分波器に使用できないという問題がある。
波器に用いられるフィルタは、送受信帯域間隔が、例え
ば、20MHz〜130MHzであり、非常に狭い。こ
のため、帯域近傍のシェイプファクタが急峻であること
が要求される。
子構造からなるフィルタを開示している。このフィルタ
は、格子腕の発振素子の電極面積と直列腕の発振素子の
電極面積とを異ならせることにより、帯域近傍にトラッ
プを形成し、帯域近傍のシェイプファクタを急峻にして
いる。
報に開示されたフィルタにおいては、トラップを帯域近
傍に近づけるほど、帯域の遠方での減衰量が劣化するの
で、分波器に使用できないという問題がある。更に、こ
のフィルタも、格子構造からなるので、本質的に平衡型
のフィルタであり、分波器に使用できない。
帯域幅を持つ不平衡型のフィルタを提供することであ
る。
さい不平衡型のフィルタを提供することである。
幅を持つ不平衡型のフィルタを用いた分波器を提供する
ことである。
が小さい不平衡型のフィルタを用いた分波器を提供する
ことである。
ため、本発明は、2つの態様に係るフィルタ、及び、こ
れらを用いた分波器を開示する。
平衡回路とを含む。
の入力端子と、第2の入力端子と、第1の出力端子と、
第2の出力端子とを含む。
3の入力端子と、第4の入力端子と、第3の出力端子
と、第4の出力端子とを含む。
され、第2の出力端子は、第3の出力端子に接続され
る。
ィルタ入力端子であり、第1の出力端子及び第4の出力
端子は、フィルタ出力端子である。
るフィルタにおいて、平衡回路は、2端子対回路網であ
り、第1の入力端子と、第2の入力端子と、第1の出力
端子と、第2の出力端子とを含む。不平衡回路は、2端
子対回路網であり、第3の入力端子と、第4の入力端子
と、第3の出力端子と、第4の出力端子とを含む。第2
の入力端子は、第3の入力端子に接続され、第2の出力
端子は、第3の出力端子に接続される。このため、2端
子対回路網からなるフィルタが構成される。
衡回路は、例えば、格子構造を含む回路であり、帯域幅
が広く、挿入損失が小さい。本発明に係るフィルタは、
この平衡回路を含むので、帯域幅が広く、挿入損失が小
さい。
の第2の入力端子に、不平衡回路の第3の入力端子が接
続され、平衡回路の第2の出力端子に、不平衡回路の第
3の出力端子が接続される。このため、本発明に係るフ
ィルタは、平衡回路及び不平衡回路全体として、不平衡
型のフィルタ(不平衡回路な回路)になるので、例え
ば、移動体通信用の分波器に用いることができる。
に不平衡回路を組合せて構成される。このため、平衡回
路の特性に基づいて設計をすることができるので、設計
が容易になる。
1の発振素子とを含む。平衡回路は、2端子対回路網で
あり、第1の入力端子と、第2の入力端子と、第1の出
力端子と、第2の出力端子とを含む。
の入力端子、第1の出力端子、及び、第2の出力端子の
うち、少なくとも1つと直列に接続され、平衡回路及び
第1の発振素子全体として、不平衡回路が構成されてい
る。
るフィルタにおいて、平衡回路は、2端子対回路網であ
り、第1の入力端子と、第2の入力端子と、第1の出力
端子と、第2の出力端子とを含む。第1の発振素子は、
第1の入力端子、第2の入力端子、第1の出力端子、及
び、第2の出力端子のうち、少なくとも1つと直列に接
続されている。このため、平衡回路及び第1の発振素子
の全体として、2端子対回路網からなるフィルタが構成
される。
衡回路は、例えば、格子構造を含む回路であり、帯域幅
が広く、挿入損失が小さい。本発明に係るフィルタは、
この平衡回路を含むので、帯域幅が広く、挿入損失が小
さい。
振素子が、平衡回路の第1の入力端子、第2の入力端
子、第1の出力端子、及び、第2の出力端子のうち、少
なくとも1つと直列に接続されている。このため、平衡
回路及び第1の発振素子全体として、不平衡回路を構成
することができるので、例えば、移動体通信用の分波器
に用いることができる。
ィルタの少なくとも1つは、本発明に係るフィルタから
なる。このため、帯域幅が広く、挿入損失が小さい本発
明に係るフィルタの作用効果により、良好な特性を得る
ことができる。
すブロック図である。図において、本実施例に係るフィ
ルタは、平衡回路81と、不平衡回路82とを含む。
第1の入力端子Vin1と、第2の入力端子Vin2
と、第1の出力端子Vout1と、第2の出力端子Vo
ut2とを含む。
り、第3の入力端子Vin3と、第4の入力端子Vin
4と、第3の出力端子Vout3と、第4の出力端子V
out4とを含む。
子Vin3に接続され、第2の出力端子Vout2は、
第3の出力端子Vout3に接続される。
子Vin4は、フィルタ入力端子V1、V2であり、第
1の出力端子Vout1及び第4の出力端子Vout4
は、フィルタ出力端子V3、V4である。
において、平衡回路81は、2端子対回路網であり、第
1の入力端子Vin1と、第2の入力端子Vin2と、
第1の出力端子Vout1と、第2の出力端子Vout
2とを含む。不平衡回路82は、2端子対回路網であ
り、第3の入力端子Vin3と、第4の入力端子Vin
4と、第3の出力端子Vout3と、第4の出力端子V
out4とを含む。第2の入力端子Vin2は、第3の
入力端子Vin3に接続され、第2の出力端子Vout
2は、第3の出力端子Vout3に接続される。このた
め、2端子対回路網からなるフィルタが構成される。
平衡回路81は、例えば、格子構造を含む回路であり、
帯域幅が広く、挿入損失が小さい。本実施例に係るフィ
ルタは、この平衡回路81を含むので、帯域幅が広く、
挿入損失が小さい。
路81の第2の入力端子Vin2に、不平衡回路82の
第3の入力端子Vin3が接続され、平衡回路81の第
2の出力端子Vout2に、不平衡回路82の第3の出
力端子Vout3が接続される。このため、本実施例に
係るフィルタは、平衡回路81及び不平衡回路82全体
として、不平衡型のフィルタになるので、例えば、移動
体通信用の分波器に用いることができる。
路81に不平衡回路82を組合せて構成される。このた
め、平衡回路81の特性に基づいて設計をすることがで
きるので、設計が容易になる。
的な構成を示す回路図、図3は図2に示したフィルタの
平面断面図、図4は図2に示したフィルタの正面断面
図、図5、図6は図3の部分拡大図である。
配置された第2の発振素子911、912と第3の発振
素子913、914とを含む。不平衡回路82は、第1
の発振素子921、922と、共通電位線GNDとを含
む。共通接地線GNDは理想的には抵抗成分が零である
が、具体的な回路にいては、わずかな抵抗値を持つ。
衡回路81の2端子対回路網の直列腕に備えられた素子
であり、第3の発振素子913、914は、平衡回路8
1の2端子対回路網の格子腕に備えられた素子である。
第1の発振素子921、922は、共振周波数が、平衡
回路81の通過周波数の帯域に含まれる。第3の発振素
子913、914の反共振周波数は、実質的に、第2の
発振素子911、912及び第1の発振素子921、9
22の共振周波数と一致している。
11の一端は、第3の発振素子913の一端に接続され
るとともに、入力端子Vin1に接続される。第2の発
振素子911の他端は、第3の発振素子914の一端に
接続されるとともに、出力端子Vout1に接続され
る。第3の発振素子914の他端は、第2の発振素子9
12の一端に接続されるとともに、入力端子Vin2に
接続される。第3の発振素子913の他端は、第2の発
振素子912の他端に接続されるとともに、出力端子V
out2に接続される。
921の一端は、入力端子Vin3に接続される。第1
の発振素子921の他端は、共通電位線GNDに接続さ
れるとともに、入力端子Vin4に接続される。第1の
発振素子922の一端は、出力端子Vout3に接続さ
れる。第1の発振素子922の他端は、共通電位線GN
Dに接続されるとともに、出力端子Vout4に接続さ
れる。
ィルタは、発振素子911〜914、921、922
と、ダイアフラム50と、バッファ層61と、パッケー
ジ66とを含む。
〜914、921、922は、圧電薄膜振動素子であ
り、上部励振電極11と、下部励振電極21と、圧電薄
膜41と、引出し電極31と、ボンデイングパッド32
とを含む。この発振素子911〜914、921、92
2としては、SAWデバイス等の種々の発振素子を用い
ることができる。
ムAlNからなり、主面が4角形であり、厚みが1.9
6μmである。圧電薄膜41の厚み方向はz軸に沿って
いる。圧電薄膜41の主面の辺は、x軸、y軸に沿って
おり、圧電薄膜41のa軸方向は、x軸に沿っている。
エピタキシャル成長させることにより形成され、厚み方
向にc軸を持ち、対称性は六方晶系に属し、点群は6m
mである。更に具体的には、この圧電薄膜41は、電気
機械結合係数が6%程度であり、(002)面に関する
X線2結晶法から得られたロッキングカーブの半値全幅
が、1.2°程度である。
O、チタン酸ジルコン酸鉛PZT、チタン酸鉛PbTiO3、
ニオブ酸カリウムKNbO3、ビスマス系酸化物(例えば、
ビスマスBi4Ti13O12やSrBi2Ta2O9)、Ba系酸化物(例
えば、(Ba,Sr)TiO3)等を用いてもよい。チタン酸ジル
コン酸鉛PZT、チタン酸鉛PbTiO3、ニオブ酸カリウム
KNbO3、ビスマス系酸化物(例えば、ビスマスBi4Ti13O
12やSrBi2Ta2O9)、Ba系酸化物(例えば、(Ba,Sr)TiO
3)等の強誘電体を用いる場合には、圧電薄膜41の厚
み方向に分極させることが好ましい。
角形の電極であり、各辺がx軸、y軸に沿っており、圧
電薄膜41の厚み方向の一方の主面に設けられており、
上部励振電極11よりも面積が大きい。
らなり、下部励振電極21に対向して、圧電薄膜41の
厚み方向の他方の主面に設けられる。この上部励振電極
11は、長軸径の長さaと、短軸径の長さbとの比、a
/bが、1.9<a/b<5.0となる楕円形である。
この上部励振電極11の長軸は、x軸から10°〜80
°の角度で傾斜するように配置される。
912は、上部励振電極11の膜厚が290nmであ
り、長軸径の長さaが148μm、短軸径の長さbが7
8μmである。第1の発振素子921、922は、上部
励振電極11の膜厚が290nmであり、長軸径の長さ
aが230μm、短軸径の長さbが120μmである。
第3の発振素子913、914は、上部励振電極11の
膜厚が370nmであり、長軸径の長さaが148μ
m、短軸径の長さbが78μmである。
22は、上部励振電極11の膜厚を調整することによ
り、共振周波数及び反共振周波数が定められる。したが
って、発振素子911、912、921、922は、上
部励振電極11の膜厚が同一であるため、共振周波数及
び反共振周波数が同一になる。ここで、共振周波数及び
反共振周波数を定める場合には、回路パターンや、ワイ
ヤ等の影響を考慮する必要があることは、言うまでもな
い。
からなる。Si半導体基板51の(100)方向は、x
軸方向に沿っている。このSi半導体基板51は、主面
に直交する端面がx軸、y軸に沿っている。Si半導体
基板51の一方の主面には、バッファ層61を介して下
部励振電極21が設けられる。このバッファ層61は、
好ましくは、酸化ジルコニア又はチタン酸バリウムを含
む。
部励振電極21に対向して、凹部52が設けられる。凹
部52の最底面53は、4角形であり、4角形の各辺が
x軸、y軸に沿っている。この最底面53の面積は、上
部励振電極11の面積よりも大きく、下部励振電極21
の面積よりも小さい。この凹部52により、Si半導体
基板51の一方の主面と最底面53との間に約0.2μ
mの薄膜が形成され、この薄膜がダイアフラムの振動面
となる。
膜41とSi半導体基板51との間に音響多層膜を設け
てもよい。また、凹部52を設ける代わりに、圧電薄膜
41とSi半導体基板51との間に空隙を設けてもよ
い。
4と、下蓋65と、接着剤62とを含む。Si半導体基
板51は、接着剤62で下蓋65に固着される。この接
着剤62は、いわゆるダイボンド剤、例えば、エポキシ
樹脂を用いることが好ましい。発振素子911〜91
4、921、922、ダイアフラム50及びバッファ層
61は、パッケージ66に収納される。
31、ボンデイングパッド32、36、リード37を用
いて、図2の回路配線がなされる。下部励振電極21
は、引出し電極35、ボンデイングパッド36、リード
37を用いて、図2の回路配線がなされる。引出し電極
31、ボンデイングパッド32の寸法は、例えば、40
μm×50μm、150μm×150μmである。
の工程により製造できる。まず、(100)面を持つS
i半導体基板51上にバッファ層61を形成する。バッ
ファ層61の上面には、白金Ptの薄膜を形成する。そ
して、フォトリソグラフィー技術を用いて、この薄膜を
処理し、下部励振電極21、引き出し電極35、ボンデ
イングパッド36を形成する。
て、下部励振電極21、引き出し電極35上に、圧電薄
膜41を形成する。圧電薄膜41上には、アルミニウム
Alの薄膜を蒸着し、フォトリソグラフィー技術を用い
て、この薄膜を処理し、上部励振電極11、引出し電極
31、ボンデイングパッド32を形成する。これによ
り、発振素子911〜914、921、922が一体成
形される。
を形成していない面からアルカリエッチャントを用い
て、凹部52を形成する。そして、Si半導体基板51
をダイシング装置で所定の大きさに切断し、接着剤62
を用いて下蓋65に接着する。最後に、下蓋65をケー
ス63に接着し、ケース63に上蓋64を接着して封止
する。
的共振特性を示す図である。以下、図において、第1の
発振素子の共振周波数、第2の発振素子の共振周波数、
又は、第3の発振素子の反共振周波数をf1とし、第1
の発振素子の反共振周波数又は第2の発振素子の反共振
周波数をf2とし、第3の発振素子の共振周波数をf3
とする。
2の発振素子911、912の共振抵抗が小さいので、
第2の発振素子911、912に信号が流れる。この周
波数は、第3の発振素子913、914の反共振周波数
近傍であるので、第3の発振素子913、914には信
号が流れない。したがって、この周波数が平衡回路81
の帯域周波数となる。上述したように、平衡回路81
は、発振素子911〜914が格子構造を形成している
ので、帯域幅が広く、帯域において挿入損失が小さい特
性になる。
振素子911、912の共振抵抗が大きくなる。このた
め、この周波数において、平衡回路81の出力信号は、
なめらかなスカート曲線を描いて、減衰する。
び、周波数f3より低域側に離れた周波数では、発振素
子911〜914が静電容量と見なされ、いわゆるバラ
ンス状態となる。このため、この周波数において、平衡
回路81の出力信号は、ほぼ零になる。
ルタの電気的共振特性を示す図である。図において、周
波数f2の近傍では、第1の発振素子921、922の
共振抵抗が大きくなり、第1の発振素子921、922
に信号が流れなくなる。このため、本実施例に係るフィ
ルタは、この周波数において、平衡回路81のスカート
曲線にトラップTR1が生じる。そして、このトラップ
TR1の近傍においては、出力信号が急激に減衰し、シ
ェイプファクタが急峻になる。
21、922の共振抵抗が小さくなるので、共通接地線
GNDにも信号が分流する。本実施例に係るフィルタ
は、この周波数が帯域周波数となる。本実施例に係るフ
ィルタは、平衡回路81を用いているので、平衡回路8
1と同様に、帯域幅が広く、帯域において挿入損失が小
さい特性になる。
外の周波数では、第1の発振素子921、922は静電
容量と見なせる。このため、この周波数において、本実
施例に係るフィルタの特性は、平衡回路81と同様のフ
ィルタ特性になる。
の発振素子921、922の上部励振電極11の面積を
ある値以上にすれば、平衡回路81のフィルタ特性にほ
とんど影響を与えない。また、本実施例に係るフィルタ
は、第1の発振素子921、922の上部励振電極11
の面積を大きくして共振抵抗を小さくすれば、更に損入
損失が小さくなる。
め、例えば、分波器用フィルタとして使用できる。
入力端子V1、V2、又は、フィルタ出力端子V3、V
4に、補助トラップ回路等を設けることにより、帯域の
遠方における減衰量の劣化を更に低減することができ
る。
回路82が第1の発振素子921、922を用いている
ので、第1の発振素子921、922の反共振周波数f
2の近傍のシェイプファクタが急峻になる。このため、
帯域周波数よりも高域側における信号の分離が容易にな
るので、送受信帯域間隔が非常に狭い場合、例えば、2
0MHz〜130MHzである場合であっても、例え
ば、分波器用フィルタとして十分に使用できる。
不平衡回路82は、第4の入力端子Vin4及び第4の
出力端子Vout4が共通電位線GNDに接続される。
このため、不平衡回路82は、不平衡型の2端子対回路
網となる。
は、不平衡回路82が共通電位線GNDを含むので、本
実施例に係るフィルタを内蔵したパッケージをマウント
するサーキットボード上には、外部接地ループを形成す
る必要がなくなる。このため、外部接地ループを形成す
ることにより、特性が劣化するおそれがない。
不平衡回路82は、簡単な構成である。このため、不平
衡回路82を平衡回路81に組合せるための回路設計が
容易になる。
構成の不平衡回路82を用いているので、小型化、及
び、低コスト化の妨げにならない。
ルミニウムAlN薄膜の電気機械結合係数が6%程度で
ある。このため、例えば、中心周波数が2GHz帯であ
る場合には、60MHz程度の帯域幅が得られる。この
ため、浮遊容量、膜質の劣化、製造偏差又は温度変化が
生じた場合でも、実用上十分に広い帯域を確保できる。
また、窒化アルミニウムAlN薄膜を用いているので、
温度変化や音響損失による影響を受けにくい。
は、圧電素子が圧電薄膜41からなるので、薄型化及び
小型化が図れる。
ダイアフラム50は、凹部52の深さを調節することに
より、膜厚を決定できる。このため、ダイアフラム50
の膜厚を0〜5μm程度にすることにより、高周波、例
えば数GHz帯の周波数で発振素子を励振できる。
向に配向又はエピタキシャル成長させることにより形成
された圧電薄膜41を用いているので、結晶性が高い。
このため、厚み縦振動が伝搬する際の伝搬損失が小さく
なる。
ルタを示す回路図、図10は、図9に示した平衡回路8
5の電気的共振特性を示す図、図11は、図9に示した
フィルタの電気的共振特性を示す図である。図におい
て、図1〜図8に現われた構成部分と同一の構成部分に
は、同一の参照符号を付してある。
平衡回路85と、不平衡回路82とを含む。平衡回路8
5は、図2に示した第3の発振素子913、914に代
えて、第3の発振素子915、916を有する点が、図
2に示した平衡回路81と異なる。第3の発振素子91
5、916は、上部励振電極11の面積のみが第3の発
振素子913、914と異なる。この第3の発振素子9
15、916の上部励振電極11は、長軸径の長さaが
178μm、短軸径の長さbが95μmである。
11、912、915、916が、格子構造を形成して
いるので、図10に示すように、帯域幅が広く、帯域に
おいて、挿入損失が小さいフィルタとなる。また、図9
に示した第3の発振素子915、916の上部励振電極
11は、その面積が第2の発振素子911、912の上
部励振電極11の面積と異なるので、いわゆるブリッジ
回路のバランス条件が正確には成立しない。このため、
図10に示すように、帯域の両側近傍にトラップTR
2,TR3が形成され、この部分において、シェイプフ
ァクタが急峻になる。
うに、周波数f2の近傍にトラップTR1が形成され、
この部分において、シェイプファクタが急峻になる。ま
た、周波数f2の近傍以外の部分は、平衡回路85と同
様の特性となり、帯域の両側近傍にトラップTR2,T
R3が形成され、この部分において、シェイプファクタ
が急峻になる。
3の部分において、信号の分離が容易になるので、送受
信帯域間隔が非常に狭い場合、例えば、20MHz〜1
30MHzである場合であっても、例えば、分波器用フ
ィルタとして十分に使用できる。また、図8と同様に、
図9に示したフィルタは、帯域幅が広く、帯域におい
て、挿入損失が小さいフィルタとなる。
示したフィルタと同様の構成を有するので、同様の作用
効果を奏する。
のフィルタを示す回路図である。図において、図1〜図
11に現われた構成部分と同一の構成部分には、同一の
参照符号を付してある。
平衡回路86と、不平衡回路82とを含む。平衡回路8
6は、第2の発振素子911の一端が、第3の発振素子
915の一端に接続されるとともに、第1の入力端子V
in1に接続される。第2の発振素子911の他端は、
第3の発振素子916の一端に接続されるとともに、第
1の出力端子Vout1に接続される。第3の発振素子
915の他端は、第2の発振素子912の一端に接続さ
れるとともに、第2の入力端子Vin2に接続される。
第3の発振素子916の他端は、第2の発振素子912
の他端に接続されるとともに、第2の出力端子Vout
2に接続される。
フィルタと同様の構成を有するので、同様の作用効果を
奏する。
のフィルタを示す回路図である。図において、図1〜図
12に現われた構成部分と同一の構成部分には、同一の
参照符号を付してある。
平衡回路85と、不平衡回路88とを含む。不平衡回路
88は、図9に示した第1の発振素子921、922に
加えて、発振素子923を有する点が、図9に示した不
平衡回路82と異なる。発振素子923は、上部励振電
極11の膜厚が290nmであり、長軸径の長さaが2
30μm、短軸径の長さbが120μmである。
3が、第1の発振素子921の一端と、第1の発振素子
922の一端との間に接続され、π型の不平衡回路を形
成している。
フィルタと同様の構成を有するので、同様の作用効果を
奏する。
のフィルタを示す回路図である。図において、図1〜図
13に現われた構成部分と同一の構成部分には、同一の
参照符号を付してある。
平衡回路89と、不平衡回路82とを含む。平衡回路8
9は、図2に示した発振素子911〜914に加えて、
発振素子711、712、713、714を有する点
が、図2に示した平衡回路81と異なる。第2の発振素
子711、712は、上部励振電極11の膜厚が290
nmであり、長軸径の長さaが148μm、短軸径の長
さbが78μmである。第3の発振素子713、714
は、上部励振電極11の膜厚が370nmであり、長軸
径の長さaが148μm、短軸径の長さbが78μmで
ある。
11の一端は、第3の発振素子913の一端に接続され
るとともに、第1の入力端子Vin1に接続される。第
2の発振素子911の他端は、第3の発振素子914の
一端、第3の発振素子713の一端、及び、第2の発振
素子711の一端に接続される。第3の発振素子914
の他端は、第2の発振素子912の一端に接続されると
ともに、第2の入力端子Vin2に接続される。第3の
発振素子913の他端は、第2の発振素子912の他
端、第3の発振素子714の一端、及び、第2の発振素
子712の一端に接続される。
振素子714の他端に接続されるとともに、第1の出力
端子Vout1に接続される。第3の発振素子713の
他端は、第2の発振素子712の他端に接続されるとと
もに、第2の出力端子Vout2に接続される。
フィルタと同様の構成を有するので、同様の作用効果を
奏する。
示す回路図である。図において、図1〜図14に現われ
た構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付
してある。
平衡回路81と、第1の発振素子925、926とを含
む。平衡回路81は、格子状に配置された第2の発振素
子911、912と第3の発振素子913、914とを
含む。
示した第1の発振素子921、922と同一の構成を有
し、第1の発振素子921、922と同一の共振周波数
及び反共振周波数を有する。
発振素子921、922の代わりに、Si半導体基板5
1のバッファ層61上に形成されている(図3、図4参
照)。
入力端子Vin2及び第2の出力端子Vout2と直列
に接続され、平衡回路81及び第1の発振素子925、
926全体として、不平衡回路が構成されている。
子は、第1の入力端子Vin1、第2の入力端子Vin
2、第1の出力端子Vout1、及び、第2の出力端子
Vout2のうち、少なくとも1つと直列に接続されて
いればよい。
Vin3に接続され、他端が共通電位線GNDに接続さ
れるとともに、フィルタ入力端子V2に接続される。第
1の発振素子926は、一端が出力端子Vout3に接
続され、他端がフィルタ出力端子V4に接続される。
発振素子925、926は、平衡回路81の第1の入力
端子Vin1、第2の入力端子Vin2、第1の出力端
子Vout1、及び、第2の出力端子Vout2のう
ち、少なくとも1つと直列に接続されている。このた
め、平衡回路81及び第1の発振素子925、926の
全体として、2端子対回路網からなるフィルタが構成さ
れる。
平衡回路81は、格子構造を含む回路であり、帯域幅が
広く、挿入損失が小さい。本実施例に係るフィルタは、
この平衡回路81を含むので、帯域幅が広く、挿入損失
が小さい。
発振素子925、926が、平衡回路81の第1の入力
端子Vin1、第2の入力端子Vin2、第1の出力端
子Vout1、及び、第2の出力端子Vout2のう
ち、少なくとも1つと直列に接続されている。このた
め、平衡回路81及び第1の発振素子925、926全
体として、不平衡回路を構成することができるので、例
えば、移動体通信用の分波器に用いることができる。
至図14に示した本発明に係るフィルタと同様の構成要
素を含むので、同様の作用効果を奏することができる。
電気的共振特性を示す図である。以下、図において、第
1の発振素子の共振周波数、第2の発振素子の共振周波
数、又は、第3の発振素子の反共振周波数をf1とし、
第1の発振素子の反共振周波数又は第2の発振素子の反
共振周波数をf2とし、第3の発振素子の共振周波数を
f3とする。
第2の発振素子911、912の共振抵抗が小さいの
で、第2の発振素子911、912に信号が流れる。こ
の周波数は、第3の発振素子913、914の反共振周
波数近傍であるので、第3の発振素子913、914に
は信号が流れない。したがって、この周波数が平衡回路
81の帯域周波数となる。上述したように、平衡回路8
1は、発振素子911〜914が格子構造を形成してい
るので、帯域幅が広く、帯域において挿入損失が小さい
特性になる。
振素子911、912の共振抵抗が大きくなる。このた
め、この周波数において、平衡回路81の出力信号は、
なめらかなスカート曲線を描いて、減衰する。
び、周波数f3より低域側に離れた周波数では、発振素
子911〜914が静電容量と見なされ、いわゆるバラ
ンス状態となる。このため、この周波数において、平衡
回路81の出力信号は、ほぼ零になる。
フィルタの電気的共振特性を示す図である。図におい
て、周波数f2の近傍では、第1の発振素子925、9
26の共振抵抗が大きくなり、第1の発振素子925、
926に信号が流れなくなる。このため、本実施例に係
るフィルタは、この周波数において、平衡回路81のス
カート曲線にトラップTR1が生じる。そして、このト
ラップTR1の近傍においては、出力信号が急激に減衰
し、シェイプファクタが急峻になる。
25、926の共振抵抗が小さくなるので、第1の発振
素子925、926にも信号が分流する。本実施例に係
るフィルタは、この周波数が帯域周波数となる。本実施
例に係るフィルタは、平衡回路81を用いているので、
平衡回路81と同様に、帯域幅が広く、帯域において挿
入損失が小さい特性になる。
外の周波数では、第1の発振素子925、926は静電
容量と見なせる。このため、この周波数において、本実
施例に係るフィルタの特性は、平衡回路81と同様のフ
ィルタ特性になる。
の発振素子925、926の上部励振電極11の面積を
ある値以上にすれば、平衡回路81のフィルタ特性にほ
とんど影響を与えない。また、本実施例に係るフィルタ
は、第1の発振素子925、926の上部励振電極11
の面積を大きくして共振抵抗を小さくすれば、更に損入
損失が小さくなる。
遠方において、平衡回路81と同様の特性となり、減衰
量が劣化しない。このため、例えば、分波器用フィルタ
として使用できる。
入力端子V1、V2、又は、フィルタ出力端子V3、V
4に、補助トラップ回路等を設けることにより、帯域の
遠方における減衰量の劣化を更に低減することができ
る。
発振素子925、926を用いているので、第1の発振
素子925、926の反共振周波数f2の近傍のシェイ
プファクタが急峻になる。このため、帯域周波数よりも
高域側における信号の分離が容易になるので、送受信帯
域間隔が非常に狭い場合、例えば、20MHz〜130
MHzである場合であっても、例えば、分波器用フィル
タとして十分に使用できる。
ィルタを示す回路図であり、図19は、図18に示した
平衡回路85の電気的共振特性を示す図、図20は、図
18に示したフィルタの電気的共振特性を示す図であ
る。図において、図1〜図17に現われた構成部分と同
一の構成部分には、同一の参照符号を付してある。
平衡回路85と、第1の発振素子925、926とを含
む。平衡回路85は、図15に示した第3の発振素子9
13、914に代えて、第3の発振素子915、916
を有する点が、図15に示した平衡回路81と異なる。
第3の発振素子915、916は、上部励振電極11の
面積のみが第3の発振素子913、914と異なる。こ
の第3の発振素子915、916の上部励振電極11
は、長軸径の長さaが178μm、短軸径の長さbが9
5μmである。
911、912、915、916が、格子構造を形成し
ているので、図19に示すように、帯域幅が広く、帯域
において、挿入損失が小さいフィルタとなる。また、図
18に示した第3の発振素子915、916の上部励振
電極11は、その面積が第2の発振素子911、912
の上部励振電極11の面積と異なるので、いわゆるブリ
ッジ回路のバランス条件が正確には成立しない。このた
め、図19に示すように、帯域の両側近傍にトラップT
R2、TR3が形成され、この部分において、シェイプ
ファクタが急峻になる。
ように、周波数f2の近傍にトラップTR1が形成さ
れ、この部分において、シェイプファクタが急峻にな
る。また、周波数f2の近傍以外の部分は、平衡回路8
5と同様の特性となり、帯域の両側近傍にトラップR
2、TR3が形成され、この部分において、シェイプフ
ァクタが急峻になる。
3の部分において、信号の分離が容易になるので、送受
信帯域間隔が非常に狭い場合、例えば、20MHz〜1
30MHzである場合であっても、例えば、分波器用フ
ィルタとして十分に使用できる。また、図17と同様
に、図18に示したフィルタは、帯域幅が広く、帯域に
おいて、挿入損失が小さいフィルタとなる。
に示したフィルタと同様の構成を含むので、同様の作用
効果を奏する。
のフィルタを示す回路図であり、図22は、図21に示
したフィルタの電気的共振特性を示す図である。図にお
いて、図1〜図20に現われた構成部分と同一の構成部
分には、同一の参照符号を付してある。
平衡回路86と、第1の発振素子925、926とを含
む。平衡回路86は、第2の発振素子911の一端が、
第3の発振素子915の一端に接続されるとともに、第
1の入力端子Vin1に接続される。第2の発振素子9
11の他端は、第3の発振素子916の一端に接続され
るとともに、第1の出力端子Vout1に接続される。
第3の発振素子915の他端は、第2の発振素子912
の一端に接続されるとともに、第2の入力端子Vin2
に接続される。第3の発振素子916の他端は、第2の
発振素子912の他端に接続されるとともに、第2の出
力端子Vout2に接続される。
た本発明のフィルタと同様の構成を含むので、同様の作
用効果を奏する。
のフィルタを示す回路図であり、図24は、図23に示
したフィルタの電気的共振特性を示す図である。図にお
いて、図1〜図22に現われた構成部分と同一の構成部
分には、同一の参照符号を付してある。
図18に示した本発明のフィルタの構成に加えて、更
に、発振素子929を有する点が、図18に示した本発
明のフィルタと異なる。
厚が290nmであり、長軸径の長さaが230μm、
短軸径の長さbが120μmである。発振素子929
は、第2の入力端子Vin2と第2の出力端子Vout
2との間に接続されている。
た本発明のフィルタと同様の構成を含むので、同様の作
用効果を奏する。
のフィルタを示す回路図であり、図26は、図25に示
したフィルタの電気的共振特性を示す図である。図にお
いて、図1〜図24に現われた構成部分と同一の構成部
分には、同一の参照符号を付してある。
平衡回路89と、第1の発振素子925、926とを含
む。平衡回路89は、図15に示した発振素子911〜
914に加えて、発振素子711、712、713、7
14を有する点が、図15に示した平衡回路81と異な
る。第2の発振素子711、712は、上部励振電極1
1の膜厚が290nmであり、長軸径の長さaが148
μm、短軸径の長さbが78μmである。第3の発振素
子713、714は、上部励振電極11の膜厚が370
nmであり、長軸径の長さaが148μm、短軸径の長
さbが78μmである。
た本発明のフィルタと同様の構成を含むので、同様の作
用効果を奏する。
のフィルタを示す回路図であり、図28は、図27に示
したフィルタの電気的共振特性を示す図である。図にお
いて、図1〜図26に現われた構成部分と同一の構成部
分には、同一の参照符号を付してある。
図18に示した平衡回路85と、第1の発振素子925
と、抵抗R1と、第1の発振素子927とを含む。
1の膜厚が290nmであり、長軸径の長さaが230
μm、短軸径の長さbが120μmである。第1の発振
素子927は、フィルタ入力端子V1と、第1の入力端
子Vin1との間に接続される。
子925、927を有するので、図15〜図26に示し
た本発明のフィルタと同様の作用効果を奏する。また、
本実施例に係るフィルタは、抵抗R1の代わりにコンデ
ンサやコイルを挿入した場合であっても、同様の作用効
果を奏することができる。
図である。図において、本実施例に係る分波器650
は、デュプレクサであり、送信側フィルタ610と、受
信側フィルタ620とを含む。分波器650は、アンテ
ナ630、送信回路Tx及び受信回路Rxに接続され
る。
アンテナ630との間に接続される。
ィルタであり、フィルタ入力端子V1が、アンテナ63
0に接続され、フィルタ入力端子V2が、フレーム接地
電位GND1に接続され、フィルタ出力端子V3、V4
が、受信回路Rxに接続される。
ィルタ610と、受信側フィルタ620とを含んでいる
ので、送信側フィルタ610を介して、送信回路Txか
ら送信された信号をアンテナ630に出力し、受信側フ
ィルタ620を介して、アンテナ630から受信された
信号を受信回路Rxに入力することができる。
幅を持ち、挿入損失が小さく、シェイプファクタが急峻
な本発明に係るフィルタを用いているので、良好な特性
が得られる。
のような効果を得ることができる。 (a)広い帯域幅を持つ不平衡型のフィルタを提供する
ことができる。 (b)挿入損失が小さい不平衡型のフィルタを提供する
ことができる。 (c)広い帯域幅を持つ不平衡型のフィルタを用いた分
波器を提供することができる。 (d)挿入損失が小さい不平衡型のフィルタを用いた分
波器を提供することができる。
示すブロック図である。
す回路図である。
図である。
図である。
路図である。
す図である。
す図である。
示す回路図である。
示す回路図である。
示す回路図である。
を示す回路図である。
示す図である。
示す図である。
回路図である。
示す図である。
示す図である。
示す回路図である。
示す図である。
示す回路図である。
示す図である。
示す回路図である。
示す図である。
示す回路図である。
示す図である。
ク図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 平衡回路と、不平衡回路とを含むフィル
タであって、 前記平衡回路は、2端子対回路網であり、第1の入力端
子と、第2の入力端子と、第1の出力端子と、第2の出
力端子とを含み、 前記不平衡回路は、2端子対回路網であり、第3の入力
端子と、第4の入力端子と、第3の出力端子と、第4の
出力端子とを含み、 前記第2の入力端子は、前記第3の入力端子に接続さ
れ、 前記第2の出力端子は、前記第3の出力端子に接続さ
れ、 前記第1の入力端子及び前記第4の入力端子は、フィル
タ入力端子であり、 前記第1の出力端子及び前記第4の出力端子は、フィル
タ出力端子であるフィルタ。 - 【請求項2】 請求項1に記載されたフィルタであっ
て、 前記不平衡回路は、更に、共通電位線を含み、 前記第4の入力端子及び前記第4の出力端子は、前記共
通電位線に接続されているフィルタ。 - 【請求項3】 請求項2に記載されたフィルタであっ
て、 前記不平衡回路は、第1の発振素子を含み、 前記第1の発振素子は、前記不平衡回路の前記第3の入
力端子と前記共通電位線との間、又は、前記不平衡回路
の前記第3の出力端子と前記共通電位線との間の少なく
とも一方に設けられるフィルタ。 - 【請求項4】 請求項3に記載されたフィルタであっ
て、 前記第1の発振素子は、圧電薄膜振動素子であるフィル
タ。 - 【請求項5】 請求項3又は4に記載されたフィルタで
あって、 前記第1の発振素子の共振周波数は、前記平衡回路の通
過周波数の帯域に含まれるフィルタ。 - 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載されたフ
ィルタであって、 前記平衡回路は、複数の発振素子を含み、 前記平衡回路の前記発振素子は、少なくとも1つの格子
構造を形成しているフィルタ。 - 【請求項7】 請求項6に記載されたフィルタであっ
て、 前記平衡回路の前記発振素子は、圧電薄膜振動素子であ
るフィルタ。 - 【請求項8】 請求項6又は7に記載されたフィルタで
あって、 前記平衡回路の前記発振素子は、第2の発振素子と、第
3の発振素子とからなり、 前記第2の発振素子は、2端子対回路網の直列腕に備え
られ、 前記第3の発振素子は、2端子対回路網の格子腕に備え
られるフィルタ。 - 【請求項9】 請求項8に記載されたフィルタであっ
て、 前記第2の発振素子の共振周波数は、実質的に、前記第
3の発振素子の反共振周波数と同一であるフィルタ。 - 【請求項10】 請求項8又は9に記載されたフィルタ
であって、 前記第1の発振素子の共振周波数は、実質的に、前記第
2の発振素子の共振周波数と同一であるフィルタ。 - 【請求項11】 請求項8乃至10の何れかに記載され
たフィルタであって、 前記第1の発振素子、前記第2の発振素子、及び、前記
第3の発振素子は、同一の基板上に備えられるフィル
タ。 - 【請求項12】 平衡回路と、第1の発振素子とを含む
フィルタであって、 前記平衡回路は、2端子対回路網であり、第1の入力端
子と、第2の入力端子と、第1の出力端子と、第2の出
力端子とを含み、 前記第1の発振素子は、前記第1の入力端子、前記第2
の入力端子、前記第1の出力端子、及び、前記第2の出
力端子のうち、少なくとも1つと直列に接続され、 前記平衡回路及び前記第1の発振素子全体として、不平
衡回路が構成されているフィルタ。 - 【請求項13】 請求項12に記載されたフィルタであ
って、 前記平衡回路は、第2の発振素子と、第3の発振素子と
を含み、 前記第2の発振素子は、2端子対回路網の直列腕に備え
られ、 前記第3の発振素子は、2端子対回路網の格子腕に備え
られ前記第2の発振素子及び前記第3の発振素子は、少
なくとも1つの格子構造を形成しているフィルタ。 - 【請求項14】 請求項13に記載されたフィルタであ
って、 前記第1の発振素子、前記第2の発振素子及び前記第3
の発振素子は、圧電薄膜振動素子であるフィルタ。 - 【請求項15】 請求項12乃至14の何れかに記載さ
れたフィルタであって、 前記第1の発振素子は、一端が前記第2の入力端子に接
続され、他端が共通電位線に接続されるフィルタ。 - 【請求項16】 請求項12乃至14の何れかに記載さ
れたフィルタであって、 前記第1の発振素子は、前記第2の出力端子と直列に接
続されるフィルタ。 - 【請求項17】 請求項12乃至16の何れかに記載さ
れたフィルタであって、 前記第1の発振素子の共振周波数は、前記平衡回路の通
過周波数の帯域に含まれるフィルタ。 - 【請求項18】 請求項13乃至17の何れかに記載さ
れたフィルタであって、 前記第2の発振素子の共振周波数は、実質的に、前記第
3の発振素子の反共振周波数と同一であるフィルタ。 - 【請求項19】 請求項13乃至18の何れかに記載さ
れたフィルタであって、 前記第1の発振素子の共振周波数は、実質的に、前記第
2の発振素子の共振周波数と同一であるフィルタ。 - 【請求項20】 請求項13乃至19の何れかに記載さ
れたフィルタであって、 前記第1の発振素子、前記第2の発振素子、及び、前記
第3の発振素子は、同一の基板上に備えられるフィル
タ。 - 【請求項21】 複数のフィルタを含む分波器であっ
て、 前記フィルタの少なくとも1つは、請求項1乃至20の
何れかに記載されたフィルタである分波器。
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