JP2003283121A - 導電接続部同士の接続方法 - Google Patents

導電接続部同士の接続方法

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JP2003283121A
JP2003283121A JP2002083605A JP2002083605A JP2003283121A JP 2003283121 A JP2003283121 A JP 2003283121A JP 2002083605 A JP2002083605 A JP 2002083605A JP 2002083605 A JP2002083605 A JP 2002083605A JP 2003283121 A JP2003283121 A JP 2003283121A
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conductive
adhesive
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conductive connecting
portions
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JP2002083605A
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Toru Maruyama
徹 丸山
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電接続部同士の良好な電気的導通が得られ
るとともに、導電接続部同士を良好に接着できる導電接
続部同士の接続方法の提供。 【解決手段】 基材上に形成された電気回路の導電接続
部同士の接続方法であって、櫛型、格子型、単線から選
ばれる形状を有する少なくとも一方の導電接続部の両側
部および先端部の周辺の前記基材上に形成された接着部
により接着を行うことにより課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電接続部同士の
接続方法に関するものであり、さらに詳しくは非接触I
Cタグなどの薄形の情報送受信型記録メディアなどのR
F−ID(RadioFrequency IDent
ification)メデイア、ペーパーコンピュー
タ、使い捨て電気製品などの導電接続部同士の接続方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は先に導電接続部同士をパター
ン状に形成した接着剤部を介して対接させて接続する方
法を提案した(特願2001−260009号明細
書)。次に、図5〜7によりアンテナ回路体がICチッ
プ実装インターポーザとアンテナ所持体とに構成が区分
けされていて、このICチップ実装インターポーザとア
ンテナ所持体とが予め形成され、これらを用いてアンテ
ナ回路体(電気回路)を形成する場合の導電接続部同士
の接続方法について説明する。
【0003】図5は一方のICチップ実装インターポー
ザの形成過程を示していて、まず後述するアンテナ所持
体の端子部分に亘るように所定の大きさとした基材1を
用意し(イ)、この基材1にICチップ実装用導電部2
と導電接続部3とが連続している一対の導電パターン4
を設ける(ロ)。この後、前記ICチップ実装用導電部
2に跨るようにしてICチップ5を実装してICチップ
実装インターポーザAを形成し(ハ)、少なくともIC
チップ5が実装されている導電接続部3(接合予定部
位)の上に接着剤をパターン状に塗布して接着剤部6を
形成する(ニ)。
【0004】図6は他方のアンテナ所持体Bの形成過程
を示していて、所定の大きさとした基材7を用意し
(イ)、この基材7にアンテナ導電部8とこのアンテナ
導電部8の端部に位置して端子部分である導電接続部9
(接合予定部位)とからなる導電パターン10を設け
(ロ)、これによってアンテナ所持体Bが形成される。
前記導電接続部9は上記ICチップ実装インターポーザ
Aの導電接続部3と対応するように設けられている。1
1は絶縁部である。
【0005】そして、ICチップ実装インターポーザA
とアンテナ所持体Bとをそれぞれの導電接続部3、9が
パターン状に形成された接着剤部6を介して相対するよ
うに重ね合わせて、導電接続部3、9をパターン状に形
成された接着剤部6を介して接着するとともに電気的導
通を図り、ICチップ実装インターポーザAとアンテナ
所持体Bとを接合することで、図7に示すRF−IDメ
デイアCが得られるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法によ
ると、塗布する接着剤のパターンを工夫したり、塗布す
る接着剤の塗工量を精度よくコントロールする必要があ
り、適性な接着剤のパターンや接着剤の適性塗工量を採
用しないと、導電接続部同士の接着はよいが、導電接続
部同士の導通が不十分であったり、逆に、導電接続部同
士の導通はよいが、導電接続部同士の接着が不十分であ
ったりする問題があり、両方とも満足する結果を得るの
は難しいという問題があった。本発明の目的は、従来の
問題を解決し、塗布する接着剤のパターンを工夫した
り、塗布する接着剤の塗工量を精度よくコントロールし
なくても、導電接続部同士の良好な接着および導通が得
られる導電接続部同士の接続方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決すべく鋭意研究を重ねた結果、導電接続部として、特
定の形状を有する導電接続部を用い、この導電接続部の
両側および先端の周辺の基材上に形成された接着部によ
り導電接続部同士の接着を行うことにより、導電接続部
同士の良好な接着および導通が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の請求項1は、基材上に
形成された電気回路の導電接続部同士の接続方法であっ
て、櫛型、格子型、単線から選ばれる形状を有する少な
くとも一方の導電接続部の両側部および先端部の周辺の
前記基材上に形成された接着部により接着を行うことを
特徴とする導電接続部同士の接続方法である。
【0009】本発明の請求項2記載の導電接続部同士の
接続方法は、請求項1記載の接続方法において、線巾が
0.05〜0.3mmの導電接続部がエッチング法によ
り形成される場合、この導電接続部の両側部および先端
部の周辺の前記基材上に、この導電接続部の端部から前
記基材の端部までの巾dが0.1〜3.0mmの接着部
を形成することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3記載の導電接続部同士の
接続方法は、請求項1記載の接続方法において、線巾が
0.2〜0.6mmの導電接続部が印刷法により形成さ
れる場合、この導電接続部の両側部および先端部の周辺
の前記基材上に、この導電接続部の端部から前記基材の
端部までの巾dが0.2〜3.0mmの接着部を形成す
ることを特徴とする。
【0011】本発明においては、基材上に形成された電
気回路の導電接続部が、導電部と非導電部が混在してい
るような櫛型、格子型の導電接続部や単線から選ばれる
形状を有する導電接続部の両側部および先端部の周辺の
前記基材上に形成された接着部により導電接続部同士を
接続する。すなわち、導電接続部の導電部同士は接着剤
を介さずに直接接触して電気的に導通させるとともに、
前記基材上に形成された接着部により導電接続部同士を
接着する。導電接続部の非導電部に対応する基材上に接
着部が形成されていたり、前記導電接続部の後端部の周
辺の前記基材上にも接着部が形成されていれば導電接続
部同士の接着がより確実になるので好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の一形態を説明する。図1〜3によりアンテナ回路体
(電気回路)がICチップ実装インターポーザとアンテ
ナ所持体とに構成が区分けされていて、このICチップ
実装インターポーザとアンテナ所持体とが予め形成さ
れ、これらを用いてアンテナ回路体(電気回路)を形成
する場合の導電接続部同士の接続方法について説明す
る。
【0013】図1は一方のICチップ実装インターポー
ザの形成過程を示していて、まず後述するアンテナ所持
体の端子部分に亘るように所定の大きさとした基材1を
用意し、基材1上に接着剤を均一に塗布して接着剤層6
Aを形成する(イ)。この基材1の接着剤層6A上に導
電性インクを用いて印刷してICチップ実装用導電部2
と櫛型の形状を有する導電接続部3Aとが連続している
一対の導電パターン4を設ける(ロ)。この後、前記I
Cチップ実装用導電部2に跨るようにしてICチップ5
を実装してICチップ実装インターポーザAを形成する
(ハ)。以上のようにして形成されたICチップ実装イ
ンターポーザAの2つの導電接続部3Aの両側部および
先端部の周辺の基材1上には、導電接続部3Aの端部か
ら基材1の端部までの巾がdである接着部6A−1、6
A−2、6A−3が形成されている。Dは導電接続部3
Aの線巾、wは線間距離を示す。導電接続部3Aは、複
数の導電部12と、導電部12の間に複数の非導電部1
3が混在している。導電部12は基材1上に導電性イン
クを用いて印刷法により形成した例を示したが、基材1
上に貼着、積層した金属箔をエッチングするなどして形
成されてもよい。
【0014】図2は他方のアンテナ所持体Bの形成過程
を示していて、所定の大きさとした基材7を用意し
(イ)、この基材7にアンテナ導電部8とこのアンテナ
導電部8の端部に位置して端子部分である、導電接続部
3Aと類似の櫛型の形状を有する導電接続部9A(接合
予定部位)とからなる導電パターン10を導電性インク
を用いる印刷法などにより設け(ロ)、これによってア
ンテナ所持体Bが形成される。前記導電接続部9Aは上
記ICチップ実装インターポーザAの導電接続部3Aと
櫛形が直交して対応するように設けられている。11は
絶縁性インクを用いる印刷法などにより設けた絶縁部で
ある。
【0015】そして、ICチップ実装インターポーザA
とアンテナ所持体Bとをそれぞれの導電接続部3A、9
Aが相対するように重ね合わせて、押圧・加熱するなど
することにより、接着部6A−1、6A−2、6A−3
により導電接続部3A、9Aを接着するとともに、導電
接続部3Aと9Aとを直接接触させることにより電気的
導通を図り、ICチップ実装インターポーザAとアンテ
ナ所持体Bとを接合することで、図3に示すRF−ID
メデイアCが得られる。
【0016】なお、この実施形態においては、ICチッ
プ実装インターポーザAの導電接続部3Aの後端部の周
辺の基材1上に形成された接着剤層6Aや、導電接続部
3Aの非導電部13に対応する基材1上に形成された接
着剤層6Aも、導電接続部3A、9Aの接着に寄与して
いる。
【0017】しかし、ICチップ実装インターポーザA
の導電接続部3Aの線間距離wが小さくなって、例えば
0.05mm未満などになると、導電接続部3Aの非導
電部13に対応する基材1上に形成された接着剤層6A
は導電接続部3A、9Aの接着に寄与しなくなる。この
ような場合であっても、接着部6A−1、6A−2、6
A−3により導電接続部3A、9Aの良好な接着および
電気的導通を得ることができる。
【0018】導電接続部3Aが単線の場合は線間距離w
=0であるが、このような場合も接着部6A−1、6A
−2、6A−3により導電接続部同士の良好な接着およ
び電気的導通を得ることができる。
【0019】また、ICチップ実装インターポーザAの
導電接続部3Aのパターンの設計によっては導電接続部
3Aの後端部の周辺の基材1上に接着剤層6Aが形成さ
れなかったり、形成されても面積が非常に小さくなって
導電接続部3A、9Aの接着に寄与しないようになる
が、このような場合であっても接着部6A−1、6A−
2、6A−3により導電接続部3A、9Aの良好な接着
および電気的導通を得ることができる。
【0020】上記の実施形態においては、接着剤層6A
を基材1上に予め形成しておき、導電パターン4を設け
ることにより結果的にICチップ実装インターポーザA
の2つの導電接続部3Aの両側部および先端部の周辺の
基材1上に、導電接続部3Aの端部から基材1の端部ま
での巾がdの接着部6A−1、6A−2、6A−3が形
成される例を示したが、接着部6A−1、6A−2、6
A−3の形成はこれに限定されるものではない。アンテ
ナ所持体Bの導電接続部9Aの両側部および先端部の周
辺の基材7上に同様の接着部を予め形成しておいてもよ
く、あるいはICチップ実装インターポーザAとアンテ
ナ所持体Bの導電接続部3A、9Aの両側部および先端
部の周辺の基材1、7上に同様の接着部を予め形成して
おいてもよい。
【0021】次に、このような接着部を予め基材上に形
成しておかない例を述べる。すなわち、ICチップ実装
インターポーザAとアンテナ所持体Bの導電接続部3
A、9Aとを、接着剤からなるフィルムやシートを介し
て、相対するように重ね合わせて、押圧・加熱するなど
すると、導電部12(凸部)に介在していた接着剤は流
れて非導電部13(凹部)に移行するとともに、導電接
続部3A、9Aの両側部および先端部にも接着剤が流れ
て移行して6A−1、6A−2、6A−3などの接着部
が形成される。その結果、導電接続部3Aと9Aの導電
部12(凸部)同士は接着剤を介さずに多数の接点が直
接接触して良好な電気的導通が得られるとともに、6A
−1、6A−2、6A−3などの接着部により導電接続
部3Aと9Aの良好な接着が得られる。
【0022】上記の実施形態においては、接着剤層6A
を形成した基材1上に導電性インクを用いて印刷法によ
り直接、導電パターン4を予め形成した例を示したが、
例えば、一旦、剥離紙上に導電性インクを用いて印刷法
により導電パターン4を形成し、その後、この剥離紙と
接着剤層6Aを形成した基材1とを導電パターン4を介
して対応するように重ね合わせて、押圧するなどして基
材1の接着剤層6A上にこの導電パターン4を転写する
方法を用いることもできる。
【0023】また上記の実施形態においては、導電接続
部3A、9Aのいずれも櫛型の形状を有する例を示した
が、格子型、網型、単線などでもよく、両者は同じ形状
を有する導電接続部でもよいが、異なる形状の導電接続
部であってもよく、少なくとも1方が櫛型、格子型、網
型などの導電部と非導電部が混在している形状を有する
導電接続部や単線であればよく、他方は従来の形状の導
電接続部であっても差し支えない。
【0024】上記のように導電パターン4、10は基材
1、7上に導電性インクを用いて印刷法により形成した
り、基材1、7上に貼着、積層した金属箔をエッチング
するなどして形成されるが、金属箔をエッチングする方
法によれば精度よく導電パターンを形成できるので、線
巾w=0.05〜0.3mm程度の導電接続部を形成で
きる。しかし、導電性インクを用いる印刷法は精度がや
や低いので線巾が0.2〜0.6mm程度の導電接続部
しか形成できない。
【0025】線巾が0.05〜0.3mmの導電接続部
がエッチング法により形成される場合、この導電接続部
の両側部および先端部の周辺の前記基材上に形成する接
着部は、この導電接続部の端部から前記基材の端部まで
の巾dが0.1〜3.0mmの接着部であることが好ま
しい。巾dが0.1mm未満では導電接続部同士の十分
な接着ができない恐れがあり、巾dが3.0mmを超え
ると導電接続部同士の接着はよいが面積が増加して小型
化しにくく、不経済となるので、いずれも好ましくな
い。
【0026】線巾が0.2〜0.6mmの導電接続部が
印刷法により形成される場合、この導電接続部の両側部
および先端部の周辺の前記基材上に形成する接着部は、
この導電接続部の端部から前記基材の端部までの巾dが
0.2〜3.0mmの接着部であることが好ましい。巾
dが0.2mm未満では精度がやや低い導電接続部同士
の十分な接着ができない恐れがあり、巾dが3.0mm
を超えると導電接続部同士の接着はよいが面積が増加し
て小型化しにくく、不経済となるので、いずれも好まし
くない。
【0027】図4(イ)〜(ヘ)は、本発明で用いる他
の形状の導電接続部を模式的に示す説明図である。図4
(イ)は、格子型の形状を有する導電接続部を示す。導
電接続部14は、線巾Dの複数の導電部12と、導電部
12の間(線間距離w)に複数の非導電部13が混在し
ている形状を有する。図4(ロ)は、他の格子型の形状
を有する導電接続部を示す。導電接続部15は、線巾D
の複数の導電部12と、導電部12の間(線間距離w)
に複数の非導電部13が混在している形状を有する。図
4(ハ)は、単線の形状を有する導電接続部を示す。導
電接続部16は、線巾Dの単線の導電部12からなる。
図4(ニ)は、他の単線の形状を有する導電接続部を示
す。導電接続部17は、線巾Dの単線の導電部12から
なる。図4(ホ)は、複線の櫛型の形状を有する導電接
続部を示す。導電接続部18は、線巾Dの複線の導電部
12と、導電部12の間(線間距離w)に1つの非導電
部13が存在している形状を有する。図4(ヘ)は、単
格子型の形状を有する導電接続部を示す。導電接続部1
9は、線巾Dの導電部12と、導電部12の間(線間距
離w)に1つの非導電部13が存在している形状を有す
る。
【0028】前記のICチップ実装インターポーザAと
アンテナ所持体Bの導電接続部の相対する導電接続部を
導電接続する方法は特に限定されず、例えば導電接続部
同志を位置合わせしておいてから、熱圧着やプレスによ
る圧着などの公知の方法で行うことができ、また光、電
磁波、電子線などを用いる方法やこれらを組み合わせた
方法、超音波溶接具で挟みつけて超音波により導電接続
する方法などいずれでもよい。
【0029】本発明で用いる基材1あるいは基材7の素
材としては、ガラス繊維、アルミナ繊維、ポリエステル
繊維、ポリアミド繊維などの無機または有機繊維からな
る織布、不織布、マット、紙あるいはこれらを組み合わ
せたもの、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成
形した複合基材、ポリアミド系樹脂基材、ポリエステル
系樹脂基材、ポリオレフィン系樹脂基材、ポリイミド系
樹脂基材、エチレン・ビニルアルコール共重合体基材、
ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニル系樹
脂基材、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基材、ポリスチレン
系樹脂基材、ポリカーボネート系樹脂基材、アクリロニ
トリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基材、ポリエー
テルスルホン系樹脂基材などのプラスチック基材、ある
いはこれらにコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照
射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理および
オゾン処理などの表面処理を施したもの、などの公知の
ものから選択して用いることができる。
【0030】ICチップ実装インターポーザとアンテナ
所持体とは同じ素材からなる基材を用いて形成してもよ
いし、異なる基材でもよい。またICチップ実装インタ
ーポーザ、アンテナ所持体それぞれに関する形成は1個
ずつでなくともよく、それぞれ複数個(しかも同種でも
異種でもよい)でも構わない。
【0031】上記ICチップ実装インターポーザでの導
電パターン4の形成、アンテナ所持体での導電パターン
10の形成は、それぞれ公知の方法で行うことができ
る。例えば、導電性インクをスクリーン印刷やインクジ
ェット方式印刷により印刷して乾燥固定化する方法、被
覆あるいは非被覆金属線の貼り付け、エッチング、デイ
スペンス、金属箔貼り付け、金属の直接蒸着、金属蒸着
膜転写、導電高分子層形成などが挙げられるがこの限り
でない。
【0032】またアンテナ所持体において、導電パター
ン10は必ずしも片面に限られることはなく、裏面に
も、さらに最終的にアンテナとして働く接続が保証され
るならば内層に形成されてもよい。またそれらを多重に
複合させたアンテナでもよい。さらに必要に応じてジャ
ンパー線によって他の線を跨いだパターンでもよい。形
成したアンテナを保護するためにコーティングしてもよ
い。
【0033】ICチップ実装インターポーザを形成する
プロセスでのICチップの実装は、ワイヤーボンデイン
グ(WB)を始めとして、異方性導電フィルム(AC
F)、導電ペースト(ACP)、絶縁樹脂(NCP)、
絶縁フィルム(NCF)、クリーム半田ボールを用いた
ものなど、公知の方法で接続できる。必要であれば、公
知のアンダーフィル材あるいはポッティング材による接
続部の保護・補強を行ってもよい。
【0034】本発明で用いる接着剤は、導電接続部同士
を強固に導通接合できるものであれば特に限定されるも
のではなく、具体的には、例えば、ホットメルト接着
剤、粘着剤、熱可塑性樹脂接着剤あるいは熱硬化性樹脂
接着剤あるいは紫外線、電子線などにより硬化する接着
剤、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着剤など、あるい
はこれらの組み合わせからなる接着剤などを挙げること
ができる。またこれらの接着剤に銀粉、アルミニウム粉
などの導電性粉末を配合して導電性を付与した導電性接
着剤も使用できる。粘着剤としては天然ゴムや合成ゴム
に粘着付与剤(ロジンおよびロジン誘導体、ポリテルベ
ン樹脂、テルペンフェノール樹脂、石油樹脂)、軟化剤
(液状ポリブテン、鉱油、液状ポリイソブチレン、液状
ポリアクリル酸エステル)、老化防止剤などの公知の添
加剤を混合したゴム系、ガラス転移温度の異なる複数の
アクリル酸エステルと他種官能性単量体とを共重合した
アクリル系、シリコーンゴムと樹脂からなるシリコーン
系、ポリエーテルやポリウレタン系粘着剤などは好まし
く使用できる。これらの接着剤や粘着剤は、溶液に溶か
した溶液型のほか、水系エマルジョン型、加熱溶融塗布
後冷却で固化するホットメルト型、液状オリゴマーや単
量体などを塗布後、加熱や紫外線、電子線などの放射線
の照射により硬化するものなどがあるが、いずれも使用
できる。
【0035】本発明で用いる接着剤に、必要に応じて、
シリカ、アルミナ、ガラス、タルク、各種ゴムなどの絶
縁性粉末、あるいは離型剤、表面処理剤、充填剤、顔
料、染料などの公知の添加剤を添加したりすることがで
きる。
【0036】上記実施形態では非接触ICタグなどの薄
形の情報送受信型記録メディアなどに用いられるRF−
IDメデイアの導電接続部同士の接続について説明した
が、他の導電接続部同士の接続にも適用することがで
き、具体的には、例えば、ペーパーコンピュータ、使い
捨て電気製品などの導電接続部同士の接続などにも適用
して前記接着部を介して接着するとともに電気的導通を
図ることができる。上記実施形態では前記接着部には接
着剤が全面に塗工、塗布などされている例を示したが、
前記接着部には接着剤が全面に適用されていても、ある
いはスポット的に適用されていても、あるいはパターン
状に適用されていても、あるいはこれらの組み合わせで
あってもよい。
【0037】なお、上記実施形態の説明は、本発明を説
明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発
明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本
発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範
囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0038】
【実施例】以下実施例によって、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 (実施例1)図4(ハ)に示した単線形状の導電接続部
(線巾D=0.2mm、長さ20mm)をポリエチレン
テレフタレート樹脂(PET)製基材上あるいは紙基材
上にエッチング法あるいは印刷法により形成して、導電
接続部の両側部および先端部の周辺の前記基材上に、導
電接続部の端部から基材の端部までの巾dを表1に示し
たように0.1〜3.0mmまで変化させて接着部とな
るべきスペースを形成した。銅箔とこの導電接続部とを
導電接続部が内側になるようにして絶縁性接着剤(ケミ
タイトTNP0300、東芝ケミカル社製、厚さ20μ
m)を介して重ね合わせ、0.4MPa、150℃、1
0分加熱、加圧して、介在させた接着剤を流動させて前
記スペースに移行させて導電接続部を銅箔に接着部によ
り接着するとともに、導電接続部を銅箔に直接接触させ
て導通させた。Tピールにより接着強度を測定した(ピ
ール条件 速度300mm/分)。接着部巾と接着強度
との関係を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1から導電接続部がエッチング法により
形成された場合は、接着部巾が0.1mm以上あれば接
着強度が十分で、実用性があることが判る。導電接続部
が印刷法により形成された場合は、接着部巾が0.1m
mでは接着強度がでず、接着部巾が0.2mm以上あれ
ば接着強度が十分でて、実用性があることが判る。基材
が紙基材の場合は接着部巾が0.8〜3.0mmで接着
強度が大きくなると紙剥け(紙基材の破壊)が起きた。
【0041】(実施例2)図1(ハ)に示したICチッ
プ実装インターポーザA(接着部巾dが0mmの場合と
1mmの場合、および基材1がPET基材の場合と紙基
材の場合、および導電パターン4をエッチング法により
形成した場合と印刷法により形成した場合についてテス
トした)とアンテナ所持体Bとをそれぞれの導電接続部
3A、9Aが相対するように重ね合わせて、0.4MP
a、200℃、30秒加熱、加圧することにより、接着
部6A−1、6A−2、6A−3[ケミタイトTNP0
100(東芝ケミカル社製)を用いて基材1の面上に印
刷法により予め形成したもの]により導電接続部3A、
9Aを接着するとともに、導電接続部3Aと9Aとを直
接接触させることにより電気的導通を図り、ICチップ
実装インターポーザAとアンテナ所持体Bとを接合する
ことで、図3に示すRF−IDメデイアCを作成した。
TピールによりICチップ実装インターポーザAを剥離
して接着強度を測定した(ピール条件 速度300mm
/分)。接着部巾と接着強度との関係を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2から接着巾が0mmでは高い接着強度
が得られないが、接着部巾が1mmになるとエッチング
法により形成した場合も印刷法により形成した場合も高
い接着強度が得られることが判る。紙基材の場合、接着
部巾が1mmでは接着強度が大きく紙剥け(紙基材の破
壊)が起きた。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の導電接続部同士
の接続方法は、基材上に形成された電気回路の導電接続
部同士の接続方法であって、櫛型、格子型、単線から選
ばれる形状を有する少なくとも一方の導電接続部の両側
部および先端部の周辺の前記基材上に形成された接着部
により接着を行うので、導電接続部の導電部同士は接着
剤を介さずに直接接触して良好な電気的導通が得られる
とともに、前記基材上に形成された接着部により導電接
続部同士を良好に接着できるという顕著な効果を奏す
る。
【0045】本発明の請求項2記載の導電接続部同士の
接続方法は、請求項1記載の接続方法において、線巾が
0.05〜0.3mmの導電接続部がエッチング法によ
り形成される場合、この導電接続部の両側部および先端
部の周辺の前記基材上に、この導電接続部の端部から前
記基材の端部までの巾dが0.1〜3.0mmの接着部
を形成したので、請求項1記載の接続方法と同じ効果を
奏する上、経済的に、かつコンパクトに、導電接続部同
士を確実に良好に接着できるというさらなる顕著な効果
を奏する。
【0046】本発明の請求項3記載の導電接続部同士の
接続方法は、請求項1記載の接続方法において、線巾が
0.2〜0.6mmの導電接続部が印刷法により形成さ
れる場合、この導電接続部の両側部および先端部の周辺
の前記基材上に、この導電接続部の端部から前記基材の
端部までの巾dが0.2〜3.0mmの接着部を形成し
たので、請求項1記載の接続方法と同じ効果を奏する
上、経済的に、かつコンパクトに、導電接続部同士を確
実に良好に接着できるというさらなる顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)〜(ハ)は本発明で用いる導電接続部を
備えたICチップ実装インターポーザの形成過程を示す
説明図である。
【図2】(イ)〜(ロ)は本発明で用いる導電接続部を
備えたアンテナ所持体の形成過程を示す説明図である。
【図3】RF−IDメデイアを示す説明図である。
【図4】(イ)〜(ヘ)は本発明で用いる他の導電接続
部の形状を示す説明図である。
【図5】(イ)〜(ニ)は従来の導電接続部を備えたI
Cチップ実装インターポーザの形成過程を示す説明図で
ある。
【図6】(イ)〜(ロ)は従来の導電接続部を備えたア
ンテナ所持体の形成過程を示す説明図である。
【図7】従来のRF−IDメデイアを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 基材 2 ICチップ実装用導電部 3、3A 導電接続部 4 導電パターン 5 ICチップ 6 接着剤部 6A 接着剤層 6A−1、6A−2、6A−3 接着部 7 基材 8 アンテナ導電部 9、9A 導電接続部 10 導電パターン 11 絶縁部 12 導電部 13 非導電部 14〜19 導電接続部 A ICチップ実装インターポーザ B アンテナ所持体 C RF−IDメデイア D 線巾 w 線間距離 d 導電接続部の端部から基材の端部までの巾
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B035 BA03 BB09 CA01 CA08 CA23 5E317 AA01 AA07 AA11 BB03 BB14 BB19 CC17 CC22 GG11 GG17 5E344 AA02 AA12 AA22 BB02 BB04 BB10 CC07 CC19 CC23 CD02 CD28 DD06 DD10 DD16 EE17 EE21 EE23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に形成された電気回路の導電接続
    部同士の接続方法であって、櫛型、格子型、単線から選
    ばれる形状を有する少なくとも一方の導電接続部の両側
    部および先端部の周辺の前記基材上に形成された接着部
    により接着を行うことを特徴とする導電接続部同士の接
    続方法。
  2. 【請求項2】 線巾が0.05〜0.3mmの導電接続
    部がエッチング法により形成される場合、この導電接続
    部の両側部および先端部の周辺の前記基材上に、この導
    電接続部の端部から前記基材の端部までの巾dが0.1
    〜3.0mmの接着部を形成することを特徴とする請求
    項1記載の接続方法。
  3. 【請求項3】 線巾が0.2〜0.6mmの導電接続部
    が印刷法により形成される場合、この導電接続部の両側
    部および先端部の周辺の前記基材上に、この導電接続部
    の端部から前記基材の端部までの巾dが0.2〜3.0
    mmの接着部を形成することを特徴とする請求項1記載
    の接続方法。
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