JP2003282465A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003282465A
JP2003282465A JP2002086464A JP2002086464A JP2003282465A JP 2003282465 A JP2003282465 A JP 2003282465A JP 2002086464 A JP2002086464 A JP 2002086464A JP 2002086464 A JP2002086464 A JP 2002086464A JP 2003282465 A JP2003282465 A JP 2003282465A
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JP
Japan
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pfc
pfc gas
plasma
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JP2002086464A
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English (en)
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Tetsuya Kubota
哲也 窪田
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Hitachi Ltd
Renesas Semiconductor Package and Test Solutions Co Ltd
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Hitachi Ltd
Renesas Northern Japan Semiconductor Inc
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PFCガスのブラズマ分解効率を向上させ
る。 【解決手段】 CVD装置40aに構成した半導体製造
装置40のウエハ処理室41内で、ウエハW2にCVD
法で成膜処理を行う。成膜処理終了後、ウエハ処理室4
1内に、クリーニングガスとしてPFCガスを供給す
る。ウエハ処理室41内のクリーニングに使用されない
未消費のPFCガスは、PFCガス除害装置20のプラ
ズマ分解室21内に送る。プラズマ分解室21内に、添
加ガスの酸素、水蒸気と共に、窒素などの不活性気体を
所定量供給して、不活性気体の存在下、PFCガスのプ
ラズマ分解を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
技術に関し、特に、半導体装置の製造工程におけるPF
Cガス(パーフロロ化合物)のプラズマ分解による除害
技術に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】半導体装置の製造では、PFCガスが、ウ
エハの成膜工程終了後のウエハ処理室内の残留成膜成分
のクリーニングや、ウエハ上に形成した成膜のエッチン
グなどで使用されている。
【0004】かかるクリーニングやエッチングは、PF
Cガスと成膜成分とを反応させて揮発性物質を生成させ
ることで行われるが、ウエハ処理室に送られたPFCガ
スのうちかかる反応に関与しない未消費のPFCガス
は、生成された揮発性物質と共にウエハ処理室外に排気
される。
【0005】PFCガスは、その温暖化係数が大きいた
め、そのままの状態で大気に放出することはできない。
PFCガスの温暖化係数は、二酸化炭素の温暖化係数を
1とすると、6000〜24000である。そこで、ウ
エハ処理室から排気されたPFCガスは、温暖化係数が
小さく、安全な化学種に分解しなければならない。
【0006】PFCガスの分解は、ウエハ処理室と排気
用の真空ポンプとの間に設けたPFCガス除害装置で行
われる。ウエハ処理室から排気され、PFCガス除害装
置内に通されたPFCガスは、高周波電極間に生成され
たプラズマにより分解され、温暖化係数が小さい、安全
な化学種に分解される。プラズマ分解に際しては、分解
効率の向上を図るため、例えば、酸素や水蒸気が添加ガ
スとして供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記PFC
ガスのプラズマ分解技術においては、以下の課題がある
ことを本発明者は見出した。
【0008】すなわち、本発明者は、PFCガス除害装
置内へ流入するPFCガスの流入量が増加すると、PF
Cガス除害装置の分解処理能力の範囲内であっても、分
解効率が低下することを見出した。
【0009】PFCガス除害装置内へのPFCガスの流
量増加に伴う分解効率の低下により、分解効率が相当程
度確保できる範囲でPFCガスの流入量を一定に制御す
るなど、PFCガスの分解処理には面倒な条件設定が求
められる。
【0010】そのため、処理条件の変更などでPFCガ
スの使用量が一時的に増加した場合でも、分解効率の低
下を考慮しなければならず、使用量の増加に見合った
分、PFCガス除害装置内への流入量の増加を行うこと
は安易には行えない。
【0011】PFCガスの分解効率に留意することな
く、処理量を増加させるためには、PFCガス除害装置
自体の構成を大きくすることも考えられるが、かかる装
置構成の大型化は、省スペース化、装置コストの低減化
などが強く望まれる半導体産業における要請にそぐわな
い。
【0012】また、特に、PFCガスの内でもCF4
スなどのような比較的安定な化学種は、プラズマ分解を
受けにくいので、除害装置に流入するCF4ガスなどの
増加により分解効率が大きく影響を受け、かかる安定な
CF4ガスなどの使用に条件の制限が発生する。
【0013】本発明の目的は、半導体装置の製造に際し
て使用するPFCガスの除害におけるプラズマ分解効率
を向上させる技術を提供することにある。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0016】すなわち、本発明は、PFCガスを用いた
処理工程を有する半導体装置の製造方法であって、前記
PFCガスのプラズマ分解を、不活性気体を含むガスの
存在下で行う発明である。窒素ガス、あるいは酸化窒素
ガス、あるいは希ガスなどの不活性気体を含むガスの存
在下で、PFCガスのブラズマ分解を効率よく行う。
【0017】PFCガスのプラズマ分解では、酸素、あ
るいは水蒸気の少なくともいずれかが添加ガスとして用
いられていたが、かかる添加ガスと共に、上記不活性ガ
スを使用することで、かかる不活性ガスを使用しない場
合に比べて、PFCガスのブラズマ分解の分解効率を向
上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】図1は、本発明の半導体装置の製造方法で
使用される半導体製造装置の一例を模式的に示す説明図
である。
【0020】図1に示す場合には、PFCガスを用いた
ドライエッチング装置10aに構成した半導体製造装置
10を模式的に示している。半導体製造装置10には、
図1に示すように、半導体装置の製造に使用されなかっ
た未消費のPFCガスを分解して除害を行うためのPF
Cガス除害装置20が接続されている。PFCガス除害
装置20には、さらに、真空ポンプ30が接続され、P
FCガス除害装置20で分解された分解ガスが真空ポン
プ30に吸引されて排気されるようになっている。
【0021】半導体製造装置10には、エッチングチャ
ンバ11aに構成されたウエハ処理室11が設けられ、
ウエハ処理室11内にウエハW1のドライエッチングに
使用されるプロセス用のPFCガスが供給されるように
なっている。
【0022】プロセス用PFCガスは、図1に示すよう
に、流量制御装置(MFC)12を介して、所定容量が
ウエハ処理室11内に設けたプロセス電極13域に送ら
れる。図1に示す場合には、プロセス電極13は、一対
の電極13a、13bが、上下方向に所定間隔を離して
対抗させられた平行平板型電極に構成されている。電極
13aは高周波電源14に接続され、電極13bは接地
電極に構成されている。
【0023】両電極13a、13b間に導かれたプロセ
ス用PFCガスは、高周波の印加によりプラズマに分解
され、活性な化学種が形成される。電極13b上には、
レジスト処理されたウエハW1が置かれ、PFCガスの
プラズマで生成した上記活性化学種が、レジストにより
マスキングされていないウエハW1表面のドライエッチ
ングを行う。
【0024】半導体製造装置10のウエハ処理室11
は、図1に示すように、途中、電磁弁15、圧力調整弁
16を介して、PFCガス除害装置20のプラズマ分解
室21に配管17により接続されている。ウエハ処理室
11から、ドライエッチングに使用されなかった未消費
のPFCガスは、配管17を通ってPFCガス除害装置
20のプラズマ分解室21内に導かれる。
【0025】プラズマ分解室21内には、高周波印加用
の電極22が設けられている。電極22は、例えば、図
1に示すように、一対の電極22a、22bが上下方向
に所定間隔離して対抗配置された平行平板型電極に形成
されている。電極22aは接地電極に構成され、電極2
2bは高周波電源23に接続されて、両電極22a、2
2b間に導かれたPFCガスに高周波の印加が行えるよ
うになっている。
【0026】図中、両電極22a、22b間には、分か
り易いように、かかるプラズマの発生状況を楕円で囲ん
で模式的に示した。
【0027】かかる構成のプラズマ分解室21には、流
量制御装置24を介して酸素が、流量制御装置25を介
して水蒸気が、PFCガスのプラズマ分解における添加
ガスとしてそれぞれ供給されるようになっている。さら
に、図1に示す場合には、不活性ガスも流量制御装置2
6を介して、プラズマ分解室21内に供給されるように
なっている。
【0028】不活性ガスとしては、図1には、窒素をそ
の例として示した。窒素以外にも、N2Oなどの酸化窒
素ガス、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)などの希
ガスを単独で、あるいは複数種併せて用いることができ
る。
【0029】かかる構成のブラズマ分解室21内は、配
管27を介して真空ポンプ30に接続され、プラズマ分
解室21内で生成されたPFCガス分解による化学種が
気体として排気されるようになっている。
【0030】上記説明では、本発明の半導体装置の製造
方法で使用する半導体製造装置としてドライエッチング
装置を想定した場合について説明したが、半導体製造装
置としてはCVD装置に構成しても構わない。
【0031】図2には、本発明の半導体装置の製造方法
で使用される半導体製造装置40を、CVD装置40a
に構成した場合の一例を模式的に示した。なお、図2
中、図1に示す場合と同一機能を有するものは同一符号
を付した。
【0032】CVD装置40aに構成した半導体製造装
置40は、図2に示すように、CVDチャンバ41aに
構成されたウエハ処理室41内に、サセプタ(ステー
ジ)42と、その上方に所定間隔離してシャワープレー
ト43が設けられている。
【0033】シャワープレート43には、成膜に必要な
プロセス用のガスが、流量制御装置44を介して所望量
が供給されるようになっている。成膜形成終了後には、
ウエハ処理室41内に、流量制御装置44を介してPF
Cガスがクリーニングガスとして供給されるようになっ
ている。
【0034】また、シャワープレート43は、高周波電
源45に接続され、シャワープレート43内に供給され
たプロセス用のガス、あるいはクリーニングガスに高周
波を印加してプラズマを発生させることができるように
なっている。
【0035】このように構成されたウエハ処理室41内
では、サセプタ42に搭載されたウエハW2に、シャワ
ープレート43から成膜形成用のプロセス用ガスがプラ
ズマ状態で照射され、ウエハW2上に成膜形成が行われ
る。
【0036】かかるウエハ処理室41は、図2に示すよ
うに、配管17でPFCガス除害装置20に接続されて
いる。配管17には、途中に電磁弁15、圧力調整弁1
6が設けられている。
【0037】半導体製造装置40のウエハ処理室41に
成膜形成終了後に供給されたPFCガスは、そのうちク
リーニングに使用されなかった未消費のPFCガスが、
配管17を通ってPFCガス除害装置20のプラズマ分
解室21内に導かれる。
【0038】プラズマ分解室21内には、前記説明のよ
うに、平行平板型に構成された一対の電極22a、22
bが、高周波印加用の電極22として設けられている。
【0039】かかる構成のプラズマ分解室21には、流
量制御装置24、25、26を介して酸素、水蒸気、不
活性ガスがそれぞれ供給されるようになっている。不活
性ガスとしては、図2では、窒素をその例として示して
いる。
【0040】かかる構成のブラズマ分解室21内は、さ
らに、配管27を介して真空ポンプ30に接続され、プ
ラズマ分解室21内で生成されたPFCガスのプラズマ
分解による化学種が気体として排気されるようになって
いる。
【0041】次に、上記説明のPFCガスの除害技術を
用いた半導体装置の製造方法について、ウエハの主表面
にMISFET(Metal Insulator Semiconductor Fiel
d Effect Transistor)およびそれに接続された配線を
有する半導体装置を、製造対象として例に挙げて説明す
る。
【0042】すなわち、図3に示す構成のLDD(Light
ly Doped Drain)構造のソース、ドレイン(n-型半導体
領域111およびn+型半導体領域112、p-型半導体
領域113およびp+型半導体領域114)を備えたn
チャネル型MISFETQnおよびpチャネル型MIS
FETQpが形成されているウエハW2に、半導体製造
装置40を用いてCVD法で酸化シリコン膜(TEOS
膜)を堆積し、その後PFCガスにより半導体製造装置
40のウエハ処理室41をクリーニングし、未消費のP
FCガスをPFCガス除害装置20でプラズマ分解処理
する一連の工程を説明する。
【0043】半導体製造装置40のサセプタ42には、
ウエハW2が搭載されている。かかるウエハW2は、例
えば、次のように構成されている。すなわち、ウエハW
2には、図3に示すように、エッチングにより形成され
た溝内部に酸化シリコン膜115が埋め込まれて素子分
離116が形成されている。さらに、ウエハW2には、
p型不純物(例えば、ホウ素(B))およびn型不純物
(例えば、リン(P))がイオン打ち込みされ、その
後、熱処理でこれらの不純物を拡散させることによっ
て、p型ウエル117およびn型ウエル118が形成さ
れている。
【0044】p型ウエル117およびn型ウエル118
の表面は、フッ酸系の洗浄液を用いてウェット洗浄さ
れ、その後熱酸化によりp型ウエル117およびn型ウ
エル118のそれぞれの表面に清浄なゲート酸化膜11
9が形成されている。
【0045】ゲート酸化膜119の上部には、低抵抗多
結晶シリコン膜121がCVD(Chemical Vapor Depos
ition)法で堆積され、さらにその上部にCVD法で窒
化シリコン膜122が堆積されている。
【0046】窒化シリコン膜122および多結晶シリコ
ン膜121は、フォトレジスト膜(図示せず、以下単に
「レジスト膜」という)をマスクとして、ドライエッチ
ングにより、ゲート電極Gが形成されている。かかるゲ
ート電極Gの上部には、窒化シリコン膜122からなる
キャップ絶縁膜が形成されている。
【0047】p型ウエル117上のゲート電極Gの両側
には、リン(P)イオンがイオン打ち込みされて前記n
-型半導体領域111が形成されている。n型ウエル1
18上のゲート電極Gの両側には、フッ化ホウ素(B
F)イオンがイオン打ち込みされてp-型半導体領域1
13が形成されている。
【0048】また、図4に示すように、ウエハW2上に
CVD法で窒化シリコン膜を堆積した後、異方的にエッ
チングすることによって、ゲート電極の側壁にサイドウ
ォールスペーサ123が形成されている。
【0049】p型ウエル117上のゲート電極Gの両側
にヒ素(As)イオンをイオン打ち込みすることによっ
て、n+型半導体領域112(ソース、ドレイン)が形
成されている。n型ウエル118上のゲート電極Gの両
側には、フッ化ホウ素(BF)イオンがイオン打ち込み
されて、p+型半導体領域114(ソース、ドレイン)
が形成されている。
【0050】すなわち、半導体製造装置40のサセプタ
42には、LDD構造のソース、ドレインを備えたnチ
ャネル型MISFETQnおよびpチャネル型MISF
ETQpが形成されたウエハW2が搭載され、これらの
MISFET(Qn、Qp)の上部に、図4に示すよう
に、テトラエトキシシラン(Si(OC254)およ
び酸素(O2)を原料としたプラズマCVD法で酸化シ
リコン膜(TEOS膜)124を堆積する。酸化シリコ
ン膜124は、図2に示したプラズマCVD装置40a
に構成した半導体製造装置40により形成する。
【0051】プラズマCVD装置40aに構成した図2
に示す半導体製造装置40のサセプタ42の上部に上記
構成のウエハW2を搭載し、原料ガス(この場合、テト
ラエトキシシランや酸素)を供給して、ウエハW2の上
部に酸化シリコン膜124を堆積する。この酸化シリコ
ン膜124の堆積の際、CVDチャンバ41aに構成し
たウエハ処理室41内の底部や側壁にも酸化シリコン膜
が付着する。
【0052】酸化シリコン膜124を、図4に示すよう
に、ウエハW2上に形成した後は、ウエハW2はウエハ
処理室41内から搬送され、半導体製造装置40と隣接
するウエハ収納部(図示せず)に格納される。なお、こ
の成膜処理および搬送は、複数の処理室と、ウエハ収納
部がある、いわゆるマルチチャンバを用いて、大気に晒
されることなく行うことができる。
【0053】このようにして成膜工程が終了した後は、
図5に示すPFCガスの除害フローに従って、ウエハ処
理室41内のクリーニングがPFCガスを利用して行わ
れ、未消費のPFCガスがプラズマ分解により除害され
る。
【0054】すなわち、図5に示すように、先ず、ステ
ップS201で、ウエハ処理装置であるCVD装置40
aに構成した半導体製造装置40のウエハ処理室41内
に、クリーニングガスのPFCガスを供給する。
【0055】ウエハ処理室41内に供給されたPFCガ
スは、ステップS202に示すように、ウエハ処理室4
1内の底部や側壁に付着した酸化シリコン膜の除去処理
に使用される。除去に際しては、例えば、CF4、C2
6、SF6、C38、もしくはNF3などから構成された
PFCガスが、底部や側壁に付着している酸化シリコン
と反応して、SiF(固体)およびCOやCO2のよう
なガスとなり除去される。
【0056】この際、酸化シリコンと反応しなかった未
消費のPFCガスは、ステップS203に示すように、
ウエハ処理室41から排気される。排気されるPFCガ
スは、図2に示すように、途中に電磁弁15、圧力調整
弁16を設けた配管17を通って、ステップS204に
示すように、PFCガス除害装置20のブラズマ分解室
21内に流入する。
【0057】プラズマ分解室21内では、図5のステッ
プS205に示すように、流量制御装置24、25を介
して、添加ガスのO2、H2O(水蒸気)が供給される。
かかる添加ガスの供給は、O2またはH2O(水蒸気)の
いずれか一方でも構わないし、あるいは両方を供給する
ようにしても構わない。さらに、流量制御装置26を介
して、不活性気体が供給される。
【0058】かかる不活性気体には、PFCガスのプラ
ズマ分解において発生するフッ素ラジカルなどのガスラ
ジカルの寿命を長くすることができる気体を使用する。
例えば、窒素ガス(N2)、酸化窒素ガス(例えば、N2
Oなど)、希ガス(例えば、He、Arなど)などが挙
げられる。
【0059】かかる不活性気体には、添加ガスの酸素、
水蒸気などと同様に、図2に示すように、ブラズマ分解
室21内の電極22a、22bとの間で高周波が印加さ
れる。
【0060】本発明者は、PFCガスのプラズマ分解に
おいては、上記不活性ガス以外の分解条件を同一にした
場合には、上記不活性ガスの存在下では、かかる不活性
ガスが存在しない場合に比べて、PFCガスのプラズマ
分解効率が向上することを見出した。
【0061】さらに、かかるプラズマ分解の効率向上
は、不活性ガスの或る濃度域までは、不活性ガスの存在
量に比例して向上することも確認された。PFCガスの
プラズマ分解において、分解効率の向上が得られる不活
性ガスの存在範囲は、PFCガスと添加ガスのそれぞれ
の容量を合わせた総量の11%以上、46%未満の容量
であればよい。より好ましくは、11%以上、23%未
満であればよい。
【0062】不活性ガスの存在量が11%未満の場合に
は、実質的に生産効率に資する程の分解効率の向上が認
められない。また、PFCガスの分解効率は、後記する
ように、不活性ガスの存在量が23%までは存在量に応
じて向上するが、23%を越えると分解効率が下がる傾
向が見られる。そこで、不活性ガスの存在量が46%未
満であれば、生産効率に資する程の分解効率が確保でき
る。
【0063】さらには、11%以上、23%未満の範囲
で不活性ガスの存在量を調整すれば、かかる範囲では、
不活性ガスの存在量に比例してPFCガスの分解効率の
向上が図れる範囲でありより好ましい。
【0064】このようにして、PFCガスは、不活性ガ
スの存在下分解され、ステップS206に示すように、
F、CO、CO2などの温暖化係数が小さい化学種に分
解される。PFCガス除害装置20は、そのプラズマ分
解室21が、図2に示すように、配管27を介して真空
ポンプ30に接続されているため、上記分解ガスの室内
排気が行われ、大気に放出されることとなる。
【0065】不活性ガスの存在は、上記のように、PF
Cガスの分解効率を向上させるが、比較的に分解し難い
と言われているCF4ガスの分解をも促進することが確
認された。
【0066】このようにして成膜形成後の半導体製造装
置40のウエハ処理室41のPFCガスによるクリーニ
ング毎に、未消費PFCガスを不活性気体の存在下プラ
ズマ分解処理すればよい。
【0067】一方、CVD装置に構成した半導体製造装
置40により酸化シリコン膜(TEOS膜)124が形
成されたウエハW2は、酸化シリコン膜124表面をC
MP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨
する。さらに、酸化シリコン膜124の上部のレジスト
膜(図示せず)をマスクにしたドライエッチングによ
り、nチャネル型MISFETQnのn+型半導体領域
112の上部にコンタクトホール125が、pチャネル
型MISFETQpのp+型半導体領域114の上部に
コンタクトホール126がそれぞれ形成される。
【0068】次いで、コンタクトホール125、126
内を含む酸化シリコン膜124の上部にCVD法で薄い
TiN膜(図示せず)を堆積し、さらに、CVD法で、
W膜を堆積した後、酸化シリコン膜124の上部のW膜
およびTiN膜をCMP法で研磨し、これらの膜をコン
タクトホール125、126の内部にのみに残すことに
よってプラグ127が形成される。
【0069】酸化シリコン膜124およびプラグ127
の上部にCVD法でW膜を堆積した後、レジスト膜(図
示せず)をマスクにしてこのW膜をドライエッチングす
ることによって、図6に示すように、第1層配線130
〜133が形成される。
【0070】この後、第1層配線130〜133上に酸
化シリコン膜等の絶縁膜、プラグおよび配線の形成を繰
り返すことにより、多層の配線を形成してもよい。それ
らの図示および詳細な説明は省略する。また、最上層配
線の上部には、例えば、酸化シリコン膜と窒化シリコン
膜との積層膜からなるパッシベーション膜(保護膜)が
形成されるが、その図示および詳細な説明は省略する。
【0071】このようにして、本発明の半導体装置の製
造方法により、上記例示のウエハの主表面にMISFE
Tおよびそれに接続された配線を有する半導体装置を製
造することができる。
【0072】また、上記本実施の形態の説明において
は、酸化シリコン膜124を図2に示すプラズマCVD
装置に構成した半導体製造装置40を用いて形成した
が、窒化シリコン膜のような絶縁膜や、第1層配線13
0〜133もしくはプラグ127を構成するタングステ
ン膜等の導電性膜をかかる装置を用いて形成してもよ
い。
【0073】上記説明では、PFCガスのプラズマ分解
については、プラズマCVD装置40aに構成した半導
体製造装置40のクリーニング処理時の場合を想定して
説明したが、PFCガスをエッチングガスとして使用し
た場合における未消費PFCガスの除害処理についても
ほぼ同様に除害処理することができる。以下、かかる場
合について説明する。
【0074】本説明で使用するドライエッチング装置1
0aは、図1に示すように、PFCガス除害装置20が
設けられた半導体製造装置10に構成されている。さら
に、ドライエッチングの工程は、図4に示した酸化シリ
コン膜124の表面が平坦化されたウエハW2を用いて
説明する。また、未消費のPFCガスの分解工程は、図
5のPFCガスの除害フローに沿って説明する。
【0075】図1に示すように、ドライエッチング装置
10aのエッチングチャンバ11aに構成されたウエハ
処理室11の、電極13b上に上記構成のウエハW2を
搭載する。その状態で、図5のステップS201に示す
ように、エッチングガスとして使用するPFCガスを、
ウエハ処理室11内に供給する。
【0076】エッチングチャンバ11a内に供給された
エッチングガスとしてのPFCガスにより、ステップS
202に示すように、酸化シリコン膜124の上部のレ
ジスト膜(図示せず)をマスクにしたドライエッチング
を行う。
【0077】かかるドライエッチングにより、図7に示
すように、nチャネル型MISFETQnのn+型半導
体領域112の上部にコンタクトホール125を形成
し、pチャネル型MISFETQpのp+型半導体領域
114の上部にコンタクトホール126を形成する。
【0078】エッチングガスとしては、CF4の他、C2
6、C48、C58もしくはSF6等のPFCガスを用
いてもよい。
【0079】また、酸化シリコン膜124と反応しなか
った未消費のPFCガスは、エッチングチャンバ11a
内から、図5のステップS203に示すように排気され
る。排気されるPFCガスは、図1に示すように、途中
に電磁弁15、圧力調整弁16を設けた配管17を通っ
て、ステップS204に示すように、PFCガス除害装
置20のブラズマ分解室21内に流入する。
【0080】プラズマ分解室21内では、ステップS2
05に示すように、流量制御装置24、25、26を介
して、添加ガスのO2、H2O(水蒸気)、不活性気体が
供給される。不活性気体は、添加ガスの酸素、水蒸気な
どと同様に、図1に示すように、ブラズマ分解室21内
の電極22a、22bとの間で高周波が印加される。
【0081】不活性ガスの存在量は、前記説明の如く、
PFCガスと添加ガスのそれぞれの容量を合わせた総量
の11%以上、46%未満であればよい。より好ましく
は、11%以上、23%未満であればよい。
【0082】このようにして、PFCガスは、不活性ガ
スの存在下分解され、ステップS206に示すように、
F、CO、CO2などの温暖化係数が小さい化学種に分
解され、配管27を介して真空ポンプ30により室内排
気が行われ大気に放出される。
【0083】このようにして、ドライエッチングのエッ
チングガスとして通されたPFCガスのうち、未消費の
PFCガスは、不活性ガスの存在下、温暖化係数が小さ
く大気放出可能な化学種にまで効率よく分解される。
【0084】また、上記説明では、酸化シリコン膜12
4のドライエッチングを例にとり説明したが、先の説明
における図6におけるウエハW2のゲート電極Gや第1
層配線130〜133のパターニング(エッチング)に
適用しても構わない。
【0085】上記のように、本発明の半導体装置の製造
方法では、CVD装置、あるいはドライエッチング装置
に構成された半導体製造装置で使用されたクリーニング
ガスあるいはプロセス用ガスとして供給されたPFCガ
スのうち、未消費のPFCガスを、不活性気体の存在
下、かかる不活性気体がない場合よりも効率よくプラズ
マ分解して除害することができる。
【0086】特に、CF4のように比較的安定で分解し
難いガスも効率的に分解できるので、除害処理によるC
4などのガスの使用制限を緩和することができる。
【0087】
【実施例】上記実施の形態の説明における不活性気体の
存在に基づくPFCガスのプラズマ分解の効率向上につ
いては、以下の実験により検証された。
【0088】PFCガスのプラズマ分解による除害処理
においては、CF4、C26、C3 8などの化学種が、
HF、あるいはF2などの化学種に分解処理されること
となる。かかる工程では、PFCガスの分解に際してガ
スラジカルとしてFラジカルが生成され、かかるFラジ
カルがプラズマ分解で添加される水蒸気のH2Oと反応
して、HFが生成されたり、あるいはFラジカル同士の
結合によりF2が発生するものと考えられる。
【0089】そこで、PFCガスのプラズマ分解におけ
る効率は、Fラジカルの発生効率として把握することが
できる。しかし、直接的にPFCガスをプラズマ分解し
た状態で、Fラジカルの定量を行うことは極めて難しい
ため、発生したFラジカルがSiO2と反応して生成さ
れるSiFを測定することにより、SiFを指標として
間接的にPFCガスの分解効率を検証した。
【0090】図8は、PFCガスの分解効率の指標とし
てのSiF量(縦軸)の窒素依存性を示すグラフであ
る。すなわち、ウエハ上にCVD法でSiO2膜を形成
した後に、CVD装置のCVDチャンバ内に、PFCガ
スをクリーニングガスとして流入し、CVDチャンバ内
から排気された排気ガス中のSiF量(縦軸)を、サン
プリング時間(横軸)毎に測定した状況を図8のグラフ
に示した。
【0091】不活性ガスとしての窒素ガス(N2)は、
クリーニングガスとしてCVDチャンバ内に供給するP
FCガスの量と、添加ガスとしての酸素の量との総和に
対して、0%、11%、23%、34%、46%と変化
させた。
【0092】圧力は4Torr(5.2×102
a)、平行平板型の電極間隔は999mils(24.
975mm)、チャンバ堆積膜厚を600nmとした。
【0093】排気ガスは、真空ポンプ通過後、フーリエ
変換赤外分光光度計に通してサンプリングされ、排気ガ
ス中のSiFを、フーリエ変換赤外分光法により定量し
た。
【0094】図8からは、SiF量は、排気ガスのサン
プリング時間が約17秒以降に急激に増加し、40〜5
0秒でピークに達し、その後大きく減少していることが
分かる。かかる傾向は、不活性ガスの有無、存在量に関
係なくほぼ同様の傾向を示すことが分かる。
【0095】これは、PFCガスの供給に際して、PF
CガスがCVDチャンバ内に漸次満ちて行くにつれてS
iO2とPFCガスとの反応が漸次増大し、PFCガス
がCVDチャンバ内に十分に満ちた状態になってCVD
チャンバ内で全面的に反応が進行し、その後クリーニン
グされるSiO2が減少し、それにつれて反応が少なく
なる状態を示しているものと考えられる。
【0096】次に、かかるSiFの発生量の不活性気体
への依存性を、不活性気体の存在量に対しての依存性に
差が見易いサンプリング時間で調べた。そこで、SiF
の測定ピークが現れるサンプリング時間40秒で、Si
F測定量の不活性ガスの依存性を調べると、図8のグラ
フより、不活性ガスが存在しない場合に比べて、11%
でも不活性ガスが存在した場合の方が、SiF量が多い
ことが確認される。
【0097】すなわち、不活性ガスの存在が、PFCガ
スの分解効率を向上させているものと考えられる。かか
る傾向は、40秒以外のサンプリング時間でも確認され
る。
【0098】併せて、不活性ガスの存在量は23%の場
合がSiFの量が最大となることが分かる。すなわち、
図8に示す場合には、PFCの分解効率は、不活性ガス
が23%存在する場合に最大となることが確認される。
【0099】また、不活性ガス量が34%、46%の場
合には、サンプリング時間40秒ではほぼ同定度であ
り、23%と11%との間にあることが分かる。すなわ
ち、不活性気体の存在量が23%のときにPFCの分解
効率はピークとなり、不活性気体の存在量が23%を越
えると漸次PFCガスの分解効率が減少することが分か
る。
【0100】かかる結果から、不活性気体の存在が、P
FCガスのプラズマ分解の効率を向上させることが確認
できた。併せて、PFCガスの分解効率の向上は、不活
性ガスの存在量の或る範囲でピークに達することが分か
る。
【0101】すなわち、不活性ガスの存在量の全範囲に
亙って、存在量の増大に比例してPFCガスの分解効率
が向上するものではないことが確認される。PFCガス
のプラズマ分解効率の向上には、不活性ガスの存在量
は、或る適切な範囲に規制されていなければならないと
言える。
【0102】本発明では、図8に示す上記結果を踏まえ
て、不活性ガスの存在量を、PFCガス量と添加ガス量
との総量の11%以上、46%未満であれば、実効性あ
るPFCガスの分解効率の向上が確保できると判断し
た。より好ましくは、11%以上、23%未満であれば
よい。
【0103】かかる不活性気体の存在がPFCガスのプ
ラズマ分解における効率を向上させる作用機序について
は、不活性気体の存在が、PFCガスプラズマで発生す
るFラジカルなどのガスラジカルの寿命を延命させるた
めと考えられる。そのため、添加ガスなどのプラズマ分
解処理条件を同一にした場合でも、不活性ガスを適当量
存在させることにより、PFCガスの分解効率を向上さ
せることができる。
【0104】分解効率の向上する分、プラズマ式PFC
ガス除害装置の最大処理流量を増加することが可能とな
る。PFCガス除害装置の分解処理能力の範囲内であれ
ば、PFCガス除害装置内へ流入するPFCガスの流入
量が増加しても、分解効率を低下させることなく分解処
理することができる。併せて、CF4などの分解困難な
化学種の分解も効率的に行える。
【0105】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0106】例えば、上記実施の形態では、プラズマC
VD装置やエッチング装置に接続されるPFCガス分解
装置を例に説明したが、本発明はPFCガスを用いる装
置に広く適用可能である。
【0107】また、前記実施の形態では、MISFET
を有する半導体装置を例に説明したが、このようなMI
SFETを有するメモリの他、EEPROMやバイポー
ラなど、他の半導体素子の製造方法にも広く適用可能で
ある。
【0108】上記実施の形態では、不活性ガスを、プラ
ズマ分解室内に供給する場合について説明したが、PF
Cガスの供給に際して一緒に不活性ガスを供給するよう
にしても構わない。例えば、プラズマCVD装置、ドラ
イエッチング装置のPFCガスを使用するプロセスにお
いて、PFCガス量と他のガス量との総量の11〜46
%の不活性ガスを当初からPFCガスと一緒に供給する
ようにしても構わない。
【0109】かかる構成を採用すれば、不活性気体の存
在でPFCガスの分解効率が向上しているため、PFC
ガスの分解により発生したガスラジカルが増加し、生成
したガスラジカルの延命も図られ、プラズマ発生エリア
が拡大し、CVDチャンバ内のクリーニング時間の短縮
が図れる。併せて、PFCガスの使用量の低減にも繋が
る。
【0110】同様に、ドライエッチングにPFCガスを
使用する場合にも、当初より、上記要領で不活性ガスを
PFCガスと共に供給すれば、PFCガスのブラズマ分
解の効率が向上するため、エッチング速度の向上が図れ
る。エッチングの均一性も図れる。併せて、PFCガス
の使用量の低減も図れる。
【0111】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0112】PFCガスを用いた処理工程を有する半導
体装置の製造方法において、PFCガスのプラズマ分解
を不活性ガスの存在下行うことにより、かかる不活性ガ
スを用いない構成のPFC除害方法に比べて、PFCガ
スの除害を効率的に行うことができる。
【0113】そのため、PFCガスを用いた処理工程を
有する半導体装置の製造において、処理工程に供給され
たものの未消費となったPFCガスを、温暖化係数の小
さい化学種に効率的に分解することができ、製造現場に
おける周囲大気環境に十分に配慮した半導体装置の製造
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法で使用される半
導体製造装置を、ドライエッチング装置に構成した場合
の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法で使用される半
導体製造装置を、CVD装置に構成した場合の一例を示
す説明図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法で製造される半
導体装置の一例を示す要部断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法で製造される半
導体装置の一例を示す要部断面図である。
【図5】PFCガスのプラズマ分解による除害工程を示
すフロー図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法で製造される半
導体装置の一例を示す要部断面図である。
【図7】本発明の半導体装置の製造方法で製造される半
導体装置の一例を示す要部断面図である。
【図8】PFCガスのプラズマ分解における不活性気体
の存在の有効性を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 半導体製造装置 10a ドライエッチング装置 11 ウエハ処理室 11a エッチングチャンバ 12 流量制御装置 13 プロセス電極 13a 電極 13b 電極 14 高周波電源 15 電磁弁 16 圧力調整弁 17 配管 20 PFCガス除害装置 21 プラズマ分解室 22 電極 22a 電極 22b 電極 23 高周波電源 24 流量制御装置 25 流量制御装置 26 流量制御装置 27 配管 30 真空ポンプ 40 半導体製造装置 40a CVD装置 41 ウエハ処理室 41a CVDチャンバ 42 サセプタ 43 シャワープレート 44 流量制御装置 45 高周波電源 111 n-型半導体領域 112 n+型半導体領域 113 p-型半導体領域 114 p+型半導体領域 115 酸化シリコン膜 116 素子分離 117 p型ウエル 118 n型ウエル 119 ゲート酸化膜 121 多結晶シリコン膜 122 窒化シリコン膜 123 サイドウォールスペーサ 124 酸化シリコン膜(TEOS膜) 125 コンタクトホール 126 コンタクトホール 127 プラグ 130 第1層配線 131 第1層配線 132 第1層配線 133 第1層配線 G ゲート電極 W1 ウエハ W2 ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05H 1/46 B01D 53/34 134E Fターム(参考) 4D002 AA22 AC10 BA07 CA20 GB02 4G075 AA03 AA37 BA01 BA05 BC04 BC06 CA25 CA47 CA62 CA63 DA02 EB01 EC21 4K030 AA06 AA09 BA44 CA04 DA06 EA12 FA03 KA30 LA15 5F004 AA15 BA04 BC08 BD04 CA02 DA00 DA01 DA02 DA26 DB03 5F045 AA08 AE21 BB15 BB20 EB06 EE13 EG07 EH13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PFCガスを用いた処理工程を有する半
    導体装置の製造方法であって、 前記PFCガスのプラズマ分解を、不活性気体を含むガ
    スの存在下で行うことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 PFCガスを用いた処理工程を有する半
    導体装置の製造方法であって、 前記PFCガスのプラズマ分解を、窒素ガス、酸化窒素
    ガス、希ガスの少なくともいずれかを含むガスの存在下
    で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 PFCガスを用いた処理工程を有する半
    導体装置の製造方法であって、 前記PFCガスのプラズマ分解を、前記プラズマ分解に
    際して添加する酸素ガスあるいは水蒸気の少なくとも一
    方の容量と、分解対象のPFCガスの容量との加算容量
    の11〜46%に相当する容量の窒素ガスを加えたガス
    の存在下で行うことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 CVD法により成膜形成を行い、前記成
    膜形成後のCVD装置の成膜形成チャンバ内のクリーニ
    ングをPFCガスを用いて行う半導体装置の製造方法で
    あって、 前記クリーニングに使用されなかった未消費のPFCガ
    スを、窒素ガスを含むガスの存在下でプラズマ分解する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 PFCガスを用いてドライエッチングを
    行う工程を有する半導体装置の製造方法であって、 前記ドライエッチングに使用されなかった未消費のPF
    Cガスを、窒素ガスを含むガスの存在下でプラズマ分解
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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