JP2003281961A - タクトスイッチ用粘着テープ、タクトスイッチ用粘着剤組成物およびタクトスイッチ - Google Patents

タクトスイッチ用粘着テープ、タクトスイッチ用粘着剤組成物およびタクトスイッチ

Info

Publication number
JP2003281961A
JP2003281961A JP2002085234A JP2002085234A JP2003281961A JP 2003281961 A JP2003281961 A JP 2003281961A JP 2002085234 A JP2002085234 A JP 2002085234A JP 2002085234 A JP2002085234 A JP 2002085234A JP 2003281961 A JP2003281961 A JP 2003281961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
softening point
weight
adhesive tape
resin
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002085234A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Suzuki
伸治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2002085234A priority Critical patent/JP2003281961A/ja
Publication of JP2003281961A publication Critical patent/JP2003281961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性を有し、かつ工程中、工程後のいずれ
においても、ずれや剥離が生じないタクトスイッチ用粘
着テープを提供すること。 【解決手段】 支持基材上に粘着剤層が設けられている
タクトスイッチ用粘着テープであって、前記粘着テープ
の25℃におけるステンレス板に対する180°ピー
ル、速度300mm/分の粘着力が、初期粘着力で2N
/10mm以上であり、120℃で2時間加熱した後の
加熱後粘着力で2.5N/10mm以上であり、且つ、
前記粘着テープをステンレス板に接着面積10mm×2
0mmで貼り付け、荷重200gを吊り下げて150℃
で4時間放置した後のずれ距離が3mm以下であること
を特徴とするタクトスイッチ用粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクリックアクション
で作動されるタクトスイッチに適用される粘着テープお
よびその粘着剤組成物に関する。さらには、当該粘着テ
ープを用いたタクトスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】キーボードスイッチ等に使用されるタク
トスイッチとして、図1に示すようにハウジング1内の
底面に固定接点2を設け、該固定接点2上に可動接点材
3を設け、ハウジング開口を粘着テープ5で封止し、ハ
ウジング1にフレーム6を取着すると共にフレーム6に
ステム7を摺動自在に遊嵌したものが知られている。
【0003】図2はタクトスイッチにおけるステムの荷
重と移動量との関係を示し、ある荷重f1 (作動力)に
達すると、可動接点材3が反動作動してそれまでの荷重
よりも小さな荷重で移動が進み、ある荷重f2 (復帰
力)でステムが押し切り状態になり、それ以後は荷重を
増しても実質上ステムは移動しない。
【0004】タクトスイッチにおける荷重−移動量線図
において、荷重はステムの移動に抵抗する部材の変形剛
性、主に曲げ剛性によって左右される。最大荷重f1
(作動力)が大なるときは,ハードタッチのフィーリン
グとなり、最大荷重が小なるときは、ソフトタッチのフ
ィーリングとなる。
【0005】上記タクトスイッチにおいては、可動接点
3の形状を上記反転作動を生じさせるように、設定する
ことが必要である。通常、可動接点材3の形状をドーム
型とし、そのドーム型の下端を電極4、4に局所的に接
触指示している。従って、固定接点2と可動接点3との
間の空間は可動接点3外の空間に連通している。
【0006】また、上記タクトスイッチの回路板への実
装には、リフローはんだ付け法が使用される。このはん
だ付けでのフラックスの塗布工程において固定接点と可
動接点との間にフラックスが侵入するのを防止して良好
な接点接触性を保障するうえで、上記ハウジング開口を
粘着テープ等により封止することは不可欠である。
【0007】ハウジング開口の粘着テープ等による封止
は、ハウジング1とフレーム6の隙間から塵埃が侵入し
て、該塵挨により固定接点2と可動接点3との接点不良
が起きることも同時に防いでいる。
【0008】また前記粘着テープは、ハウジング1の開
口上端面に接着され、しかもステム7の上下動に柔軟に
追随しなければならない。そのため、粘着テープの基材
には柔軟性が必要であり、かつ粘着剤にはステム7の上
下動に際して、ずれたり剥がれたりしないような粘着力
が必要である。
【0009】また、タクトスイッチは小型化、薄型化の
方向に進んでおり、その場合には必然的に接着面積が小
さくなるため、ますます強い粘着力が求められてきてい
る。さらに、リフローはんだ付け法の際には、最高で2
70℃程度の熱が掛かることがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱性を有
し、かつ工程中、工程後のいずれにおいても、ずれや剥
離が生じないタクトスイッチ用粘着テープおよび当該粘
着テープに用いる粘着剤組成物を提供することを目的と
する。さらには、当該粘着テープを用いたタクトスイッ
チを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す粘着テー
プにより前記目的を達成できることを見出し、本発明を
完成するに到った。
【0012】すなわち本発明は、支持基材上に粘着剤層
が設けられているタクトスイッチ用粘着テープであっ
て、前記粘着テープの25℃におけるステンレス板に対
する180°ピール、速度300mm/分の粘着力が、
初期粘着力で2N/10mm以上であり、120℃で2
時間加熱した後の加熱後粘着力で2.5N/10mm以
上であり、且つ、前記粘着テープをステンレス板に接着
面積10mm×20mmで貼り付け、荷重200gを吊
り下げて150℃で4時間放置した後のずれ距離が3m
m以下であることを特徴とするタクトスイッチ用粘着テ
ープ、に関する。
【0013】上記タクトスイッチ用粘着テープは、初期
接着力、加熱後粘着力が高く、また保持力を示す、ずれ
距離が小さく、耐熱性を有し、かつ工程中、工程後のい
ずれにおいても、ずれや剥離が生じない。前記初期接着
力は2N/10mm以上、さらには3N/10mm以上
であるのが好ましい。加熱後粘着力は2.5N/10m
m以上、さらには3.5N/10mm以上であるのが好
ましい。ずれ距離は小さいほど好ましく、3mm以下、
さらには1.5mm以下であるのが好ましい。なお、初
期接着力、加熱後粘着力、ずれ距離は詳しくは実施例に
記載の方法により測定される。
【0014】また前記タクトスイッチ用粘着テープにお
いて、前記粘着剤層は、アクリル酸アルキルエステル8
0〜99.5重量%とカルボキシル基含有モノマー0.
5〜20重量%を構成モノマーとして含有し、且つ、重
量平均分子量が100万以上のコポリマー100重量部
に対し、軟化点が100〜150℃である高軟化点樹脂
8〜60重量部と、軟化点が60〜110℃である低軟
化点樹脂(但し、高軟化点樹脂は低軟化点樹脂よりも軟
化点が10℃以上高い)5〜40重量部を、低軟化点樹
脂:高軟化点樹脂の重量比で1:1〜2の割合で含有
し、さらには架橋剤0.05〜5重量部を含有してなる
粘着剤により形成することができる。
【0015】上記粘着特性を有するタクトスイッチ用粘
着テープの粘着剤層の形成は、上記粘着特性を有するも
のを特に制限なく使用できるが、たとえば、アクリル系
コポリマーに、上記高軟化点樹脂と低軟化店樹脂の2種
の粘着付与樹脂を上記所定量で、しかも上記所定割合で
配合した粘着剤を用いることにより、初期および加熱後
の粘着力が共に大きく、さらには保持力のずれが小さ
い、所期の目的を達成できる粘着剤層を形成することが
できる。
【0016】また、本発明は、アクリル酸アルキルエス
テル80〜99.5重量%とカルボキシル基含有モノマ
ー0.5〜20重量%を構成モノマーとして含有し、且
つ、重量平均分子量が100万以上のコポリマー100
重量部に対し、軟化点が100〜150℃である高軟化
点樹脂8〜60重量部と、軟化点が60〜110℃であ
る低軟化点樹脂5〜40重量部(但し、高軟化点樹脂は
低軟化点樹脂よりも軟化点が10℃以上高い)を、低軟
化点樹脂:高軟化点樹脂の重量比で1:1〜2の割合で
含有し、さらに架橋剤0.05〜5重量部を含有してな
ることを特徴とするタクトスイッチ用粘着剤組成物、に
関する。
【0017】さらには本発明は、ハウジング内底面に固
定接点を設け、当該固定接点上に可動接点材を設け、ハ
ウジング開口を粘着テープで封止し、当該粘着テープ上
にステムを配設してなり、当該ステムの操作により可動
接点材と共に粘着テープを加圧して可動接点を固定接点
に接触させ、加圧解除で可動接点から脱離するタクトス
イッチにおいて、前記粘着テープとして、前記タクトス
イッチ用粘着テープが用いられていることを特徴とする
タクトスイッチ、に関する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のタクトスイッチ用粘着テ
ープは、支持基材上に粘着剤層が設けられている。当該
粘着剤層は、たとえば、アクリル酸アルキルエステル8
0〜99.5重量%とカルボキシル基含有モノマー0.
5〜20重量%を構成モノマーとして含有し、且つ、重
量平均分子量が100万以上のコポリマー100重量部
に対し、軟化点が100〜150℃である高軟化点樹脂
8〜60重量部と、軟化点が60〜110℃である低軟
化点樹脂(但し、高軟化点樹脂は低軟化点樹脂よりも軟
化点が10℃以上高い)5〜40重量部を、低軟化点樹
脂:高軟化点樹脂の重量比で1:1〜2の割合で、およ
び架橋剤0.05〜5重量部を含有してなることをタク
トスイッチ用粘着剤組成物により形成することができ
る。
【0019】前記粘着剤組成物におけるベースポリマー
は、アクリル酸アルキルエステルとカルボキシル基含有
モノマーとのコポリマーであって、重量平均分子量が1
00万以上のものである。コポリマーの重量平均分子量
は、通常、100万〜400万程度であり、好ましくは
100万〜200万である。
【0020】上記コポリマーの成分であるアクリル酸ア
ルキルエステルとしては、アクリル酸ブチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸へキシル、2−エチルヘキシル
アクリレート、イソオクチルアクリレート、インノニル
アクリレート等のアルキル基の炭素数が3〜10のもの
を用いるのが好適である。カルボキシル基含有モノマー
としてはアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイ
ン酸、イタコン酸等があげられる。これらのなかでも、
アクリル酸、メタクリル酸が好ましく、特にアクリル酸
が好ましい。
【0021】前記コポリマーにおけるアクリル酸アルキ
ルエステルと、カルボキシル基含有モノマーの重量比
は、前者が80〜99.5重量%、後者が0.5〜20
重量%である。好ましくは、前者が88〜97重量%、
後者が3〜12重量%である。アクリル酸アルキルエス
テルの割合が多くなると凝集力が下がりすぎ、カルボキ
シル基含有モノマーの割合が多すぎると硬く、タックが
なくなり不都合である。なお、ベースポリマーであるコ
ポリマーには、前記モノマーのほかに、水酸基含有モノ
マー、N元素含有モノマー、エポキシ基含有モノマー等
の官能基を有するモノマー、さらには酢酸ビニル、スチ
レン等を本発明の目的を損なわない範囲で用いることも
できる。
【0022】前記コポリマーの調製は、例えば、撹拌
機、温度計、コンデンサーおよび窒素導入管を備えたフ
ラスコに、アクリル酸アルキルエステル、カルボキシル
基含有モノマーおよび有機溶媒(たとえば、トルエン
等)を配合してフラスコ内を窒素置換し、重合開始剤
(たとえば、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソ
ブチロニトリル等)の存在下で、後所定温度に加熱して
重合する方法により得ることができる。なお、加熱温
度、重合時間は特に制限されないが、通常、加熱温度5
0〜70℃程度、重合時間は5〜7時間程度とするのが
好適である。
【0023】前記コポリマーには、軟化点が110〜1
50℃である高軟化点樹脂と軟化点が60〜100℃で
ある低軟化点樹脂の2種の粘着付与樹脂を配合する。こ
れらを所定量、且つ、所定割合で配合することにより、
初期および加熱後の粘着力が共に大きく、さらに保持力
のずれが小さい粘着剤が得られ、所期の目的を達成でき
る。
【0024】高軟化点樹脂の配合量は、前記コポリマー
100重量部(固形分)に対し、8〜60重量部、望ま
しくは20〜50重量部である。高軟化点樹脂の配合量
が8重量部未満では、加熱後の粘着力が小さく、60重
量部を超えると、初期の粘着力および保持力が小さいと
いった不都合がある。
【0025】一方、低軟化点樹脂の配合量は、前記コポ
リマー100重量部(固形分)に対し、5〜40重量
部、望ましくは15〜30重量部である。低軟化点樹脂
の配合量が5重量部未満では、加熱後の粘着力が小さ
く、40重量部を超えると、初期の粘着力および保持力
が小さいといった不都合がある。
【0026】前記高軟化点樹脂と低軟化点樹脂の配合比
は、初期および加熱後の粘着力と保持力の特性のバラン
スを取るために、低軟化点樹脂:高軟化点樹脂の重量比
が1:1〜2の割合になるようにする。好ましくは、低
軟化点樹:高軟化点樹脂の重量比が1:1.3〜1.8
の割合である。高軟化点樹脂の重量比が1未満であると
保持力および加熱後の粘着力が小さく、高軟化点樹脂の
重量比が2を超えると初期の粘着力が小さいといった不
都合がある。
【0027】高軟化点樹脂および低軟化点樹脂は従来か
ら粘着付与樹脂として用いられている樹脂を特に限定す
ることなく用いることができる。例えばテルペン樹脂、
テルペンフェノール樹脂、石油樹脂、クマロン−インデ
ン樹脂、ロジン系樹脂、(アルキル)フェノール系樹
脂、キシレン系樹脂またはこれらの水添物等があげられ
る。これらの中から、上記軟化点を有するものを各々選
択して使用する。
【0028】さらに本発明の粘着剤組成物には、前記コ
ポリマー100重量部に対し、架橋剤を0.05〜5重
量部配合する。架橋剤が0.05重量部未満では、保持
力および加熱後の接着力が小さく、5重量部を超える
と、初期粘着力が小さいという不都合がある。架橋剤の
種類は特に制限されず、従来から粘着剤に用いられてい
たものを使用できる。その具体例としてはへキサメチレ
ンジイソシアネート等のイソシアネート系架橋剤、ビス
アミン等のアミン系架橋剤、エチレングリコールジグリ
シジルエーテル等のエポキシ系架橋剤等をあげることが
できる。その他に各種添加剤を配合するのは任意であ
る。
【0029】本発明のタクトスイッチ用粘着テープの支
持基材には各種基材を使用することができるが、柔軟性
があり、リフローはんだ付けの熱に対する耐熱性を有す
るものが好ましい。かかる支持基材としては、たとえ
ば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−へキ
サフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン−
テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリフ
ッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素樹脂を使用する
ことが望ましい。支持基材の厚みは特に制限されない
が、8〜50μm程度のものが、適度な剛性と、タクト
スイッチの薄型化に対応して、好適である。
【0030】なお、フッ素樹脂の支持基材を用いる場合
には、通常、接着性を上げる目的で表面処理を施すのが
好ましい。表面処理は、アルカリエッチングのような湿
式処理およびスパッタエッチングのような乾式処理等を
用いることができる。
【0031】本発明のタクトスイッチ用粘着テープの作
製方法は、ベースポリマー(コポリマー)の有機溶媒溶
液に、高軟化点樹脂、低軟化点樹脂および架橋剤を配合
し、さらに有機溶剤で塗布に適した粘度に希釈して調整
した粘着剤組成物溶液を、支持基材の片面に塗布し、乾
燥させる。乾燥温度、時間は特に制限されないが、通常
100〜180℃程度で、2〜10分間程度である。粘
着剤層の厚さは、特に制限されないが、固形分で5〜5
0μm程度であり、薄型化およびクリック感の観点から
望ましくは8〜20μmが好適である。
【0032】
【実施例】以下、本発明の効果を具体的に示す実施例等
について説明するが、本発明はこれら実施例に制限され
るものではない。
【0033】実施例1 (粘着剤組成物の調製)撹拌機、温度計、コンデンサー
および窒素導入管を備えたフラスコ(容量1リットル)
にアクリル酸ブチル90g、アクリル酸10gおよびト
ルエン150gを配合し、撹拌しながら1時間窒素置換
した。次いで、ベンゾイルパーオキサイド0.1gを加
え、温度60℃で6時間重合を行なってアクリル酸ブチ
ルとアクリル酸とのコポリマー溶液を得た。このコポリ
マーの重量平均分子量をHPLC(高速液体クロマトグ
ラフ)により測定したところ、140万であった。
【0034】上記コポリマー溶液100重量部(固形
分)に対し、軟化点130℃のフェノール樹脂(住友デ
ュレズ社製,スミライトレジンPR−51732)32
重量部、軟化点80℃のテルペン樹脂(ヤスハラケミカ
ル社製,YSレジンPX800)20重量部、架橋剤と
してへキサメチレンジイソシアネート(日本ポリウレタ
ン社製,コロネートL)3重量部を配合した後、トルエ
ンで固形分ベース14重量%となるように希釈して粘着
剤組成物(溶液)を得た。
【0035】(粘着テープの作製)支持基材として、P
TFEのモールディングパウダーの成形・焼成物を厚さ
30μmに切削し、片面をアルカリエッチング処理して
得たPTFEフィルムを使用した。前記粘着剤組成物を
上記支持基材のアルカリエッチング処理面に固形分厚さ
が15μmとなるように塗布し、130℃×5分間の条
件で、熱風式乾燥機で乾燥キュアーして粘着テープを得
た。
【0036】比較例1〜4 実施例1において、コポリマーに対する高軟化点樹脂
(フェノール樹脂)と低軟化点樹脂(テルペン樹脂)の
配合量(配合比)を表1のように変えた以外は、実施例
1と同様にして、粘着剤組成物を調製した。また実施例
1と同様にして粘着テープを作製した。
【0037】実施例および比較例で得られた粘着テープ
について下記評価を行った。結果を表2に示す。
【0038】[初期粘着力の測定方法]常温(25℃)
にて、#280の研磨紙で研磨してトルエンで洗浄した
ステンレス板に、10mm幅に切断した試料(粘着テー
プ)を、2kgゴムローラー1往復で貼り付け、常温で
30分間放置した。引張り試験機にて、180°ピー
ル、速度300mm/分で引き剥がして粘着力(N/1
0mm)を測定した。
【0039】[加熱後粘着力の測定方法]常温(25
℃)にて、#280の研磨紙で研磨してトルエンで洗浄
したステンレス板に、10mm幅に切断した試料(粘着
テープ)を、2kgゴムローラー1往復で貼り付け、1
20℃で2時間加熱した。試料を取り出して常温で30
分間以上放置した後、引張り試験機にて、180°ピー
ル、速度300mm/分で引き剥がして粘着力(N/1
0mm)を測定した。
【0040】[保持力の測定方法]常温(25℃)に
て、#280の研磨紙で研磨してトルエンで洗浄したス
テンレス板に、10mm幅に切断した試料を、接着面積
10mm×20mmとなるように2kgゴムローラー1
往復で貼り付けた。150℃で30分間放置した後、荷
重200gを吊り下げた。4時間後に取り出して室温に
て冷却後、ずれ距離(mm)を測定した。
【0041】[封止性]粘着テープを、粘着テープ未貼
着下での作動力が13N、復帰力が6Nのタクトスイッ
チに貼着し、280℃×30秒間の加熱に曝して封止性
を確認した。粘着テープの浮き、ずれが見られない場合
を「○」、粘着テープの浮き、ずれが見られた場合を
「×」と判断した。
【図面の簡単な説明】
【図1】タクトスイッチの一般的構造を示す説明図であ
る。
【図2】タクトスイッチの荷重−移動量線図を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 固定接点 3 可動接点 5 粘着テ−プ 6 フレ−ム 7 ステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01H 13/52 H01H 13/52 F Fターム(参考) 4J004 AA02 AA06 AA10 AA11 AA12 AA14 AA17 AB01 CC02 FA05 FA08 4J040 BA202 DF041 DK012 DN032 DN072 EB032 EB082 EC032 EF181 EL012 GA07 HC04 HC22 JA09 JB09 KA16 KA26 LA01 LA06 LA08 NA19 5G006 AA02 AB25 AC01 BA02 BA09 BB03 BC04 LA01 LB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基材上に粘着剤層が設けられている
    タクトスイッチ用粘着テープであって、 前記粘着テープの25℃におけるステンレス板に対する
    180°ピール、速度300mm/分の粘着力が、初期
    粘着力で2N/10mm以上であり、120℃で2時間
    加熱した後の加熱後粘着力で2.5N/10mm以上で
    あり、 且つ、前記粘着テープをステンレス板に接着面積10m
    m×20mmで貼り付け、荷重200gを吊り下げて1
    50℃で4時間放置した後のずれ距離が3mm以下であ
    ることを特徴とするタクトスイッチ用粘着テープ。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤層が、アクリル酸アルキルエ
    ステル80〜99.5重量%とカルボキシル基含有モノ
    マー0.5〜20重量%を構成モノマーとして含有し、
    且つ、重量平均分子量が100万以上のコポリマー10
    0重量部に対し、軟化点が100〜150℃である高軟
    化点樹脂8〜60重量部と、軟化点が60〜110℃で
    ある低軟化点樹脂(但し、高軟化点樹脂は低軟化点樹脂
    よりも軟化点が10℃以上高い)5〜40重量部を、低
    軟化点樹脂:高軟化点樹脂の重量比で1:1〜2の割合
    で含有し、さらに架橋剤0.05〜5重量部を含有して
    なる粘着剤組成物により形成されたものであることを特
    徴とする請求項1記載のタクトスイッチ用粘着テープ。
  3. 【請求項3】 アクリル酸アルキルエステル80〜9
    9.5重量%とカルボキシル基含有モノマー0.5〜2
    0重量%を構成モノマーとして含有し、且つ、重量平均
    分子量が100万以上のコポリマー100重量部に対
    し、軟化点が100〜150℃である高軟化点樹脂8〜
    60重量部と、軟化点が60〜110℃である低軟化点
    樹脂(但し、高軟化点樹脂は低軟化点樹脂よりも軟化点
    が10℃以上高い)5〜40重量部を、低軟化点樹脂:
    高軟化点樹脂の重量比で1:1〜2の割合で含有し、さ
    らに架橋剤0.05〜5重量部を含有してなることを特
    徴とするタクトスイッチ用粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 ハウジング内底面に固定接点を設け、当
    該固定接点上に可動接点材を設け、ハウジング開口を粘
    着テープで封止し、当該粘着テープ上にステムを配設し
    てなり、当該ステムの操作により可動接点材と共に粘着
    テープを加圧して可動接点を固定接点に接触させ、加圧
    解除で可動接点から脱離するタクトスイッチにおいて、
    前記粘着テープとして、請求項1または2記載のタクト
    スイッチ用粘着テープが用いられていることを特徴とす
    るタクトスイッチ。
JP2002085234A 2002-03-26 2002-03-26 タクトスイッチ用粘着テープ、タクトスイッチ用粘着剤組成物およびタクトスイッチ Pending JP2003281961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002085234A JP2003281961A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 タクトスイッチ用粘着テープ、タクトスイッチ用粘着剤組成物およびタクトスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002085234A JP2003281961A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 タクトスイッチ用粘着テープ、タクトスイッチ用粘着剤組成物およびタクトスイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003281961A true JP2003281961A (ja) 2003-10-03

Family

ID=29232262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002085234A Pending JP2003281961A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 タクトスイッチ用粘着テープ、タクトスイッチ用粘着剤組成物およびタクトスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003281961A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006036870A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Nitto Denko Corp 粘着テープ又はシートの製造方法及び製造装置
JP2014111705A (ja) * 2012-03-30 2014-06-19 Nitto Denko Corp 粘着シート
US8980430B2 (en) 2006-08-28 2015-03-17 Frank J. Colombo PCTFE film with extrusion coating of EVA or EVA with UV absorbers

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006036870A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Nitto Denko Corp 粘着テープ又はシートの製造方法及び製造装置
JP4716687B2 (ja) * 2004-07-26 2011-07-06 日東電工株式会社 粘着テープ又はシートの製造方法及び製造装置
US8980430B2 (en) 2006-08-28 2015-03-17 Frank J. Colombo PCTFE film with extrusion coating of EVA or EVA with UV absorbers
JP2014111705A (ja) * 2012-03-30 2014-06-19 Nitto Denko Corp 粘着シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI491696B (zh) 各向異性導電黏著劑組合物
JP5210078B2 (ja) 電気剥離性粘着剤組成物、電気剥離性粘着製品及びその剥離方法
TWI415917B (zh) 低溫結合電子黏接劑
WO2008004519A1 (fr) Composition adhésive de caoutchouc solide et feuille adhésive de celle-ci
JP2002001886A (ja) 被接着可能フッ素系材料シート、接着性フッ素系材料シート、フッ素系材料シートの接着方法および接着構造
KR20210116678A (ko) 전기 박리성 점착제 조성물, 전기 박리성 점착 제품 및 그 박리방법
JP2006022313A (ja) 粘着剤組成物及びこれを用いた粘着シート
JP2010077301A (ja) 研磨布固定用両面粘着テープ
JP2021095526A (ja) 再剥離粘着剤組成物および粘着シート
US20140243453A1 (en) Conductive resin composition and cured product thereof
JP2003281961A (ja) タクトスイッチ用粘着テープ、タクトスイッチ用粘着剤組成物およびタクトスイッチ
JP4535411B2 (ja) アクリル系熱硬化型接着剤および接着シート類
JP2003281969A (ja) タクトスイッチ用粘着テープおよびタクトスイッチ
JP7472307B2 (ja) 粘着テープ
JP5386792B2 (ja) 粘着剤組成物及びこれを用いた粘着シート
JP4535410B2 (ja) アクリル系熱硬化型接着剤組成物および接着シート類
JP2004095461A (ja) タクトスイッチ用粘着テープおよびタクトスイッチ
WO2013039116A1 (ja) 押ボタンスイッチおよび押ボタンスイッチ用粘着テープ
JP2004244586A (ja) タクトスイッチ用粘着テープおよびタクトスイッチ
JP4913930B2 (ja) 熱接着性組成物とその接着シ―ト類
JP2008293983A (ja) タクトスイッチ用粘着テープおよびタクトスイッチ
JP4643935B2 (ja) 遮断膜、積層体、及びこれを用いたフレキシブルプリント基板並びに実装基板の製造方法
JP7395709B2 (ja) 粘着テープ
WO2024050683A1 (en) Two-part curable adhesive composition
JP4380841B2 (ja) 熱接着性組成物とその接着シ―ト類

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070724

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070918

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080131