JP2003281837A - 回転機構およびディスク装置 - Google Patents

回転機構およびディスク装置

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JP2003281837A
JP2003281837A JP2002086584A JP2002086584A JP2003281837A JP 2003281837 A JP2003281837 A JP 2003281837A JP 2002086584 A JP2002086584 A JP 2002086584A JP 2002086584 A JP2002086584 A JP 2002086584A JP 2003281837 A JP2003281837 A JP 2003281837A
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guide shaft
chassis
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rotating
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Takashi Sato
隆 佐藤
Hitoshi Furuya
仁志 古谷
Shigeru Yoshino
茂 芳野
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャーシ本体に対する回転部材の回転抵抗を比
較的大きくすることができる回転機構およびディスク装
置を提供すること。 【解決手段】本発明の回転機構を適用したガイドシャフ
ト高さ調整機構は、金属材料で構成された板状のシャー
シ本体43の孔部431の位置にアウトサート成形によ
り形成された回転可能な調整部材81を有する。シャー
シ本体43の調整部材81と接触する部分には、複数の
微小な凹部432が形成されている。凹部432は、シ
ャーシ本体43に成形加工を施すことにより形成された
ものである。調整部材81のシャーシ本体43と接触す
る部分には、複数の微小な凸部818が形成されてい
る。凸部818は、アウトサート成形により調整部材8
1が形成される際に、凹部432内に樹脂材料が流入し
て形成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転機構およびデ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製または合成樹脂製等の基板(シャ
ーシ本体)を成形金型に挟み、一回の射出成形により機
能部品を基板に一度に設置(形成)するアウトサート成
形が知られている。このアウトサート成形では、シャー
シ本体に対し回転可能な回転部材を設けることもでき
る。すなわち、シャーシ本体に形成された孔部を樹脂材
料が貫通するように回転部材を形成することにより、こ
の回転部材は、前記孔部を中心に回転可能に設置され
る。
【0003】電気機器などに設置されるシャーシでは、
このような回転部材を設け、前記電気機器の製造過程に
おいて、この回転部材を回転することにより、何らかの
位置調整などを行う場合がある。この調整を行った後に
は、この電気機器の搬送時や使用時の振動や衝撃によっ
て前記回転部材が自然に回転し、調整したものに狂いを
生じるようなことがないように、例えば接着剤等を用い
て前記回転部材を前記シャーシ本体に対し固定する必要
がある。この回転部材の固定のために、工数(手間)や
材料費が増大するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シャ
ーシ本体に対する回転部材の回転抵抗を比較的大きくす
ることができる回転機構およびディスク装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0006】(1) 金属材料で構成された孔部を有す
る板状のシャーシ本体と、前記シャーシ本体の前記孔部
の位置にアウトサート成形により形成され、前記シャー
シ本体に対し回転可能な回転部材とを有する回転機構で
あって、前記シャーシ本体の前記回転部材と接触する部
分に複数の微小な凹部または凸部が形成されていること
を特徴とする回転機構。
【0007】(2) 前記シャーシ本体の前記回転部材
と接触する部分の両面に複数の微小な凹部が形成されて
いる上記(1)に記載の回転機構。
【0008】(3) 前記回転部材は、前記アウトサー
ト成形の際に前記シャーシ本体の凹部または凸部が転写
されて形成された複数の微小な凸部または凹部を有する
上記(1)または(2)に記載の回転機構。
【0009】(4) 前記凹部または凸部は、1cm
当たり50〜200個形成されている上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の回転機構。
【0010】(5) 前記凹部または凸部は、前記シャ
ーシ本体に成形加工を施すことにより形成されたもので
ある上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の回転機
構。
【0011】(6) 前記シャーシ本体は、光ピックア
ップを光ディスクの径方向に案内するガイドシャフトが
設置されるものであり、前記ガイドシャフトは、少なく
とも一端が前記シャーシ本体に対し垂直な方向に変位可
能な可動端となるように設置されており、前記回転部材
は、前記ガイドシャフトの可動端の前記シャーシ本体か
らの距離を調整する際に回転させるものである上記
(1)ないし(5)のいずれかに記載の回転機構。
【0012】(7) 前記回転部材は、前記ガイドシャ
フトの可動端付近に前記シャーシ本体と反対側または同
じ側から当接する当接面を有し、該当接面は、前記回転
部材の周方向に沿うとともに前記シャーシ本体に対し傾
斜して形成されており、前記ガイドシャフトの可動端付
近は、前記回転部材の付近に設置された付勢部材の付勢
力により前記当接面に圧接されている請求項6に記載の
回転機構。
【0013】(8) 上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載の回転機構を備え、光ディスクに記録された情
報を再生する機能を有することを特徴とするディスク装
置。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回転機構およびデ
ィスク装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて
詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明のディスク装置の実施形態
を示す平面図、図2は、図1に示すディスク装置におけ
る天板を取り外した状態を示す平面図、図3および図4
は、それぞれ、図1に示すディスク装置を示す断面側面
図、図5は、図1に示すディスク装置におけるスレッド
メカユニットを示す平面図、図6は、図5に示すスレッ
ドメカユニットにおける光ディスク回転駆動機構、光ピ
ックアップおよび光ピックアップ移動機構等が搭載され
る前のシャーシを示す平面図、図7は、図6に示すシャ
ーシを示す底面図、図8は、図6に示すシャーシを示す
正面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1、
図2中の上方および図3、図4中の右方を「後」または
「後方」、図1、図2中の下方および図3、図4中の左
方を「前」または「前方」と言う。
【0016】これらの図に示すディスク装置1は、音楽
用CD、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD
等の光ディスクに記録された情報を再生する機能(また
は記録/再生する機能)を有する装置であって、例えば
パソコンのようなコンピュータ装置(図示せず)の本体
に対し設置されるものである。
【0017】図1ないし図5に示すように、ディスク装
置1は、装置本体2と、光ディスク(図示せず)を載置
し、装置本体2に対し前後方向(水平方向)に移動する
ディスクトレイ11と、装置本体2内に設置されたスレ
ッドメカユニット(ディスク装置用ユニット)3とを備
えている。以下、各部の構成について説明する。
【0018】装置本体2は、フレーム21と、フレーム
21の下部および側部を覆うケーシング22と、フレー
ム21の上部を覆う天板(蓋体)23とを有している。
【0019】フレーム21には、ディスクトレイ11お
よびその駆動機構(図示せず)、スレッドメカユニット
3、メイン回路基板12等が搭載されている。
【0020】フレーム21には、ケーシング22が例え
ばビス止めにより固定されており、フレーム21の下部
は、ケーシング22の底板221により覆われている。
また、フレーム21の上部には、天板23が例えばビス
止めにより固定され、フレーム21と天板23との間に
ディスクトレイ11を収納する空間が形成される。
【0021】なお、フレーム21およびディスクトレイ
11は、それぞれ、樹脂材料(プラスチック)で成形さ
れたものである。また、ケーシング22および天板23
は、それぞれ、金属板をプレス成形等により所定に変形
させてなる板状部材である。
【0022】メイン回路基板12には、ディスク装置1
の諸動作を制御する回路が形成されているとともに、前
記コンピュータ装置の本体と接続するためのインターフ
ェイスコネクタや、マイクロプロセッサ、メモリ、モー
タドライバなどの各種ICや、抵抗、コンデンサ、スイ
ッチなどの各種電子部品が搭載されている。
【0023】ディスクトレイ11は、浅い凹状のディス
ク収納部111を有しており、光ディスク(図示せず)
は、このディスク収納部111に収納された状態で搬送
される。
【0024】ディスクトレイ11は、フレーム21に搭
載された駆動機構(図示せず)に駆動され、装置本体2
に対し前後方向に移動(摺動)する。すなわち、ディス
クトレイ11は、装置本体2に対し、光ディスクを装填
する位置(以下単に「装填位置」または「装填状態」と
言う)と、光ディスクを排出する位置(以下単に「排出
位置」または「排出状態」と言う)とに移動可能になっ
ている。ディスクトレイ11は、装填位置(図4に示す
状態)では、その全体が装置本体に収納された状態にな
り、排出位置(図1ないし図3に示す状態)では、その
大半が装置本体2の前方側に排出(突出)された状態と
なる。
【0025】図2ないし図4に示すように、装置本体2
の内部には、スレッドメカユニット3を支持する枠部材
13が設置されている。枠部材13は、ほぼ長方形の枠
状をなしており、その後端部には、軸131が両側にそ
れぞれ突出形成されている。軸131は、フレーム21
に形成された受け部に回動可能に支持されている。これ
により、枠部材13は、装置本体2に対し軸131を中
心として回動可能になっている。
【0026】枠部材13は、図示しない駆動機構の駆動
により、装填状態では天板23および底板221とほぼ
平行な姿勢となり、排出状態ではその前方側が下方向に
変位して天板23および底板221に対し傾斜した姿勢
となるように変位する。
【0027】枠部材13の内側には、スレッドメカユニ
ット3が位置している。スレッドメカユニット3は、振
動を吸収する4個のゴムブッシュ(弾性部材)14を介
して、枠部材13に支持されている。
【0028】図5に示すように、スレッドメカユニット
3は、主に、シャーシ(基台)4と、シャーシ4上に設
置(搭載)された光ディスク回転駆動機構5、光ピック
アップ(光学ヘッド)6および光ピックアップ移動機構
7とで構成されている。
【0029】光ディスク回転駆動機構5は、スピンドル
モータ51と、該スピンドルモータ51のロータに固定
されたターンテーブル52とを有している。光ディスク
回転駆動機構5は、ターンテーブル52に光ディスクを
装着(載置)して、この光ディスクを回転駆動するもの
である。
【0030】光ピックアップ6は、対物レンズ61と、
該対物レンズを光軸方向(フォーカシング)および光デ
ィスクの半径方向(トラッキング)に駆動するアクチュ
エータ62と、レーザ光源と、集光光学系と、ビームス
プリッタ(またはハーフミラー)と、情報検出用および
フォーカシング信号、トラッキング信号検出用の受光素
子と、これらを支持する支持部材63とを備え、光ディ
スクの記録面へ照射されたレーザ光の反射光を、対物レ
ンズ、ビームスプリッタ(またはハーフミラー)等を介
して受光素子へ導く構成のものである。
【0031】対物レンズ61は、装填状態では、ディス
クトレイ11に形成された開口112よりディスク収納
部111に露出し、光ディスクの記録面と対面する。
【0032】支持部材63は、例えばダイキャストで製
造されるような金属材料で構成されている。支持部材6
3の図5中の左側には、ガイドシャフト76を挿通する
孔が形成された一対の摺動部64が形成されている。ま
た、支持部材63の図5中の右側には、ガイドシャフト
77に係合し、このガイドシャフト77に沿って摺動す
る摺動部65が形成されている。
【0033】光ピックアップ移動機構7は、正転/逆転
可能なスレッドモータ71と、該スレッドモータ71の
回転軸に固定されたウォーム72と、該ウォーム72に
噛合する大径ギア73と、大径ギア73に固定されかつ
同軸で回転する小径ギア74と、支持部材63に固定さ
れ、小径ギア74と噛合するラックギア75と、支持部
材63の移動経路を規定し、これを案内する一対のガイ
ドシャフト76および77とで構成されている。
【0034】スレッドモータ71が駆動すると、その回
転力がウォーム72、大径ギア73、小径ギア74およ
びラックギア75に順次伝達され、支持部材63がガイ
ドシャフト76、77に沿って光ディスクの径方向(半
径方向)に所定の移動範囲内で移動する。この場合、ス
レッドモータ71の回転方向により、支持部材63は、
光ディスクの回転中心に接近する方向または回転中心か
ら遠ざかる方向に移動する。
【0035】シャーシ4(スレッドメカユニット3)
は、枠部材13と共に装置本体2に対し回動する。この
回動中心である軸131は、シャーシ4の後端(一端)
付近に位置する。すなわち、シャーシ4の後端は、回動
中心となり装置本体2に対しほぼ変位しない回動端41
であり、シャーシ4の前端(他端)は、装置本体2に対
しほぼ上下方向に変位する変位端42になっている。
【0036】このような構成により、シャーシ4(スレ
ッドメカユニット3)は、装填状態では変位端42側が
上昇した位置(以下、単に「上昇位置」と言う)にあり
(図4参照)、排出状態では変位端42側が下降した位
置(以下、単に「下降位置」と言う)にある(図3参
照)。
【0037】シャーシ4は、上昇位置では天板23およ
び底板221にほぼ平行な姿勢になり、下降位置では、
天板23および底板221に対し傾斜した姿勢になる。
【0038】シャーシ4が上昇位置にあるときには、タ
ーンテーブル52は、開口112よりディスク収納部1
11内に突出(露出)し、これにより、装置本体2内に
装填された光ディスクがターンテーブル52に装着(載
置)される。この状態では、天板23の内側に回転可能
に設置されたディスククランパ15がターンテーブル5
2に設置された磁石に吸着され、これにより、光ディス
クがターンテーブル52とディスククランパ15との間
で挟持される(図4参照)。
【0039】シャーシ4が下降位置にあるときには、タ
ーンテーブル52や光学ヘッド6の一部等と、排出位置
に移動するディスクトレイ11とが干渉しないようにな
っている(図3参照)。
【0040】図6ないし図8に示すように、シャーシ4
は、平板状のシャーシ本体43を有している。シャーシ
本体43は、ほぼ長方形状をなし、例えばステンレス鋼
等の金属材料で構成されている。シャーシ本体43に
は、ゴムブッシュ14を装着するゴムブッシュ装着部4
4や、スピンドルモータ51が固定されるスピンドルモ
ータ固定部45、ガイドシャフト77の高さを調整する
調整部材81、スレッドモータ71を保持するホルダー
部材91等の各部材が設置(装着)されている。
【0041】これらのゴムブッシュ装着部44、スピン
ドルモータ固定部45、調整部材81、ホルダー部材9
1等の部材は、合成樹脂材料で構成されており、シャー
シ本体43に対しアウトサート成形を行うことにより同
時に(一度に)形成されたものである。前記合成樹脂材
料としては、特に限定されず、例えば、ポリアセター
ル、ポリブチレンテレフタラート、ポリフェニレンスル
フィド等が挙げられる。
【0042】ここで、アウトサート成形とは、金属製ま
たは合成樹脂製等の基板を成形金型に挟み、一回の射出
成形により機能部品を基板に一度に設置(形成)する方
法を言う。
【0043】シャーシ4では、安価かつ高剛性で寸法安
定性に優れたシャーシ本体43に対し、前記のような複
雑な形状の各部材をアウトサート成形により一度の射出
成形で形成することにより、金属材料と合成樹脂材料の
両者の特長を生かしながら合理的にコスト低減が図れ
る。
【0044】以下では、シャーシ本体43にアウトサー
ト成形により設置された部材をアウトサート成形部材と
いう。
【0045】さて、このようなスレッドメカユニット3
には、ガイドシャフト77のシャーシ4からの距離(高
さ)を調整するガイドシャフト高さ調整機構8が設けら
れている。図5に示すように、このガイドシャフト高さ
調整機構8は、ガイドシャフト77の両端部付近にそれ
ぞれ設けられている。この2つのガイドシャフト高さ調
整機構8によってガイドシャフト77の両端部のシャー
シ4からの距離(高さ)をそれぞれ調整することによ
り、光ピックアップ6のタンジェンシャルスキュー(光
ディスクの径方向と垂直な方向の傾き)を調整すること
ができる。
【0046】図9は、図5に示すスレッドメカユニット
を示す右側面図、図10は、図6に示すシャーシを示す
右側面図、図11は、図5に示すスレッドメカユニット
におけるガイドシャフト高さ調整機構を示す一部切欠き
側面図、図12は、図11に示すガイドシャフト高さ調
整機構における調整部材の下端部付近を示す縦断面図、
図13は、調整部材が設置される前のシャーシ本体の孔
部付近を示す底面図である。なお、以下では、説明の都
合上、図9〜図12中の上側を「上」または「上方」、
下側を「下」または「下方」と言う。
【0047】以下、これらの図および前出の図を参照し
て本発明の回転機構を適用したガイドシャフト高さ調整
機構8の構成について説明するが、2つのガイドシャフ
ト高さ調整機構8は、互いにほぼ同様の構成であるた
め、代表してガイドシャフト77の後端部付近(図5中
の上側)に位置するガイドシャフト高さ調整機構8につ
いて説明する。
【0048】図9および図11に示すように、ガイドシ
ャフト高さ調整機構8は、シャーシ本体43に対し回転
可能に設置された調整部材(回転部材)81と、ガイド
シャフト77の後端部付近を上方に付勢するコイルバネ
(付勢部材)82とを有している。
【0049】図5および図6に示すように、ガイドシャ
フト77の後端部は、シャーシ本体43上に固定された
位置決め部材83により、シャーシ本体43に平行な方
向には位置決めがなされるとともに、シャーシ本体43
に垂直な方向(上下方向)には変位可能になっている。
【0050】位置決め部材83に形成されたコイルバネ
収納部831内には、コイルバネ82が圧縮された状態
で収納、設置されている。図11に示すように、コイル
バネ82の下端は、シャーシ本体43の上面に当接して
おり、コイルバネ82の上端は、ガイドシャフト77の
後端部付近に下側から当接している。これにより、ガイ
ドシャフト77の後端部は、シャーシ本体43から離れ
る方向(上方)に付勢されている。
【0051】調整部材81は、シャーシ本体43に形成
された孔部431の位置にアウトサート成形により形成
されたものであり、ガイドシャフト77の後端部の側方
に設置されている。図10および図12に示すように、
調整部材81は、シャーシ本体43の上側に位置するほ
ぼ円筒状の胴部811と、胴部811の下側に形成さ
れ、孔部431内に挿入された挿入部812と、挿入部
812から外周側にリング状に突出するように形成さ
れ、シャーシ本体43の下面に係合する底部813とを
有している。このような構成により、調整部材81は、
孔部431と同心的に回転可能になっている。
【0052】図5および図11に示すように、胴部81
1の上端部には、ガイドシャフト77の後端部に上側か
ら当接する当接部814が形成されている。当接部81
4は、胴部811から外周側に向かってほぼ半周に渡り
突出する扇形のフランジ状をなしている。ガイドシャフ
ト77の後端部付近は、コイルバネ82の付勢力によ
り、当接部814の下面(当接面815)に圧接されて
いる。
【0053】図10に示すように、当接面(摺動面)8
15は、シャーシ本体43に対し傾斜している。換言す
れば、当接面815は、調整部材81の中心軸に対し垂
直でない。これにより、調整部材81を回転させると、
ガイドシャフト77の外周面に対し当接面815が摺動
しつつ、ガイドシャフト77が接触している部分の当接
面815の高さ(シャーシ本体43からの距離)が変化
し、これに伴なってガイドシャフト77の後端部の高さ
(シャーシ本体43からの距離)も変化する。よって、
調整部材81を回転させることにより、ガイドシャフト
77の後端部の高さを調整することができる。
【0054】前述したように、調整部材81は、アウト
サート成形により、他のアウトサート成形部材と共に一
度にシャーシ本体43上に設置されたものであり、調整
部材81を製造する手間が別途にかかるようなものでは
ない。よって、このようなガイドシャフト高さ調整機構
8によれば、従来のように金属製の調整ネジを別途に用
意する場合と比べ、部品コストの低減が図れる。また、
組み立て時、調整ネジを回転してシャーシ本体のネジ孔
に螺入する手間が不要であるので、組み立ても容易であ
る。このようなことから、ガイドシャフト高さ調整機構
8は、製造コストの低減に寄与する。
【0055】また、ガイドシャフト高さ調整機構8で
は、位置決め部材83も、アウトサート成形により、他
のアウトサート成形部材と共に一度にシャーシ本体43
上に設置されたものであるので、製造コストの低減に寄
与する。
【0056】また、調整部材81では、当接部814
(当接面815)が胴部811の周方向に沿って扇状に
ほぼ半周に渡り形成されており、残りのほぼ半周は、当
接部814(当接面815)が欠損した(形成されてい
ない)欠損部となっている。ガイドシャフト77をシャ
ーシ4に組み付ける際には、図6に示すように、調整部
材81を前記欠損部がガイドシャフト77側に位置する
ような回転位置とすることにより、当接部814(当接
面815)が邪魔にならない(干渉しない)。よって、
ガイドシャフト77を容易に組み付けることができる。
【0057】また、調整部材81は、シャーシ本体43
に対し図6に示す姿勢でアウトサート成形されるように
なっており、よって、アウトサート成形後の状態のまま
でガイドシャフト77の組み付けを行うことができるよ
うになっている。これにより、ガイドシャフト高さ調整
機構8は、より簡単な工程で組み立てを行うことができ
る。
【0058】なお、当接部814(当接面815)の形
成範囲(当接面815の扇の開き角)は、ほぼ半周(1
80°)に限らず、180°より大きく(例えば270
°程度)ても、180°より小さく(例えば120°程
度)ても良い。また、全周に渡り当接部814(当接面
815)が形成されていても良い。
【0059】また、このようなガイドシャフト高さ調整
機構8では、コイルバネ82のような付勢部材がガイド
シャフト77の下側に設置され、当接部814がガイド
シャフト77の上側に当接することにより、この逆の配
置をする場合(ガイドシャフトの上側に設置された付勢
部材でガイドシャフトを下方に付勢し、ガイドシャフト
を下側から当接部で押し上げるような構成の場合)と比
べて、ガイドシャフト高さ調整機構8の全高を低くする
ことができる。
【0060】図5に示すように、調整部材81の胴部8
11の内側には、ドライバー(マイナスドライバー)に
係合する溝(係合部)816が形成されている。これに
より、調整部材81は、シャーシ4の上面側からドライ
バーを用いて回転させることができる。
【0061】また、図7に示すように、調整部材81の
底部813の中央部には、六角レンチに係合する凹部
(係合部)817が形成されている。これにより、調整
部材81は、シャーシ4の下面側から六角レンチを用い
て回転させることができる。
【0062】このように、ガイドシャフト高さ調整機構
8では、シャーシ4の上面側および下面側からそれぞれ
調整部材81を回転させることができる。よって、ガイ
ドシャフト77の高さ調整を行う場合、シャーシ4の上
面側からでも下面側からでも行うことができ、製造ライ
ンの配置の自由度が高いなどディスク装置1の製造時に
有利であるとともに、ディスク装置1の分解修理時にお
いても便利である。
【0063】また、溝816と凹部817とがドライバ
ーと六角レンチという互いに異なる種類の工具に係合す
ることにより、ドライバーと六角レンチのどちらでも用
いることができるので、ドライバーと六角レンチのいず
れか一方があればガイドシャフト77の高さ調整を行う
ことができ、便利である。
【0064】図12および図13に示すように、シャー
シ本体43の調整部材81と接触する部分(図13中の
一点鎖線で示す円の内側)には、複数(多数)の微小な
凹部432が形成されている。図示の構成では、この凹
部432の形状は、ほぼ四角錐状をなしている。
【0065】この凹部432は、シャーシ本体43に成
形加工(塑性加工)を施すことにより形成されたもので
ある。また、凹部432は、シャーシ本体43の平面度
を出すためのプレス加工の際に形成されるもの(一般に
「菱打ち」と呼ばれるもの)であってもよい。
【0066】凹部432の形成密度は、特に限定されな
いが、1cm当たり50〜200個程度形成されてい
るのが好ましい。
【0067】調整部材81のシャーシ本体43と接触す
る部分(胴部811の下面および底部813の上面)に
は、複数の微小な凸部818が形成されている。この凸
部818は、アウトサート成形により調整部材81が形
成される際に、凹部432内に樹脂材料が流入して形成
されたものである。換言すれば、凸部818は、アウト
サート成形の際に凹部432が転写されて形成されたも
のである。
【0068】このような凹部432および凸部818が
形成されていることにより、調整部材81の回転抵抗
は、凹部432および凸部818が無い場合に比べて大
きくなっており、これにより、調整部材81は、ディス
ク装置1の運搬時や使用時の振動や衝撃によって自然に
回転するようなことがない。このため、調整部材81を
回転してガイドシャフト77の高さを調整した後、調整
部材81を固定しなくても、ガイドシャフト77の高さ
(光ピックアップ6の傾き)に狂いを生じることがな
い。よって、ディスク装置1の製造過程において、調整
部材81を例えば接着剤等で固定するような工程を省略
することができ、その工数・材料費をなくすことがで
き、製造コストの低減に寄与する。
【0069】また、ガイドシャフト高さ調整機構8で
は、調整部材81を接着剤等で固定しないので、ディス
ク装置1の製造後における分解修理時にも容易にガイド
シャフト77の高さ調整を行うことができる。
【0070】なお、図示の構成では、シャーシ本体43
の孔部431の周囲の両面(上面と下面)にそれぞれ凹
部432が形成されているが、凹部432は、シャーシ
本体43のいずれか一方の面に形成されていればよい。
また、凹部432は、シャーシ本体43の他の領域にも
形成されていてもよく、シャーシ本体43のほぼ全体に
渡り形成されていてもよい。
【0071】また、調整部材81の回転抵抗の大きさ
は、凹部432の形状、大きさ、形成個数、形成領域等
を適宜調整することにより、適度な大きさに容易に調整
することができる。
【0072】また、図示の構成と逆に、シャーシ本体4
3に微小な複数の凸部が形成され、調整部材81にその
凸部が転写された複数の凹部が形成されていてもよい。
【0073】また、凹部432(または凸部)の形状
は、特に限定されず、例えば、直方体状、円形、半球
状、円柱状等であってもよい。また、溝または凸条のよ
うに細長く形成されているものでもよく、その溝または
凸条の形状も、U字状、V字状、コ字状等いかなる形状
でもよい。
【0074】以上説明したようなガイドシャフト高さ調
整機構8は、光ピックアップ6のタンジェンシャルスキ
ューの調整を行うものに限らず、ガイドシャフト76お
よび77の一端側にそれぞれ設置して、光ピックアップ
6のラジアルスキュー(光ディスクの半径方向の傾き)
の調整を行うものにも適用することができることは言う
までもない。
【0075】また、前述した実施形態では、本発明の回
転機構をガイドシャフト高さ調整機構に適用した場合に
ついて説明したが、本発明は、シャーシ本体に対しアウ
トサート成形により形成される各種の回転部材(例え
ば、歯車、ラチェット、調整ツマミ等)に適用すること
ができる。
【0076】また、本発明の回転機構は、ディスク装置
に用いられるものに限らず、他種の電気機器、機械機器
等、いかなる機器の回転機構にも適用することができ
る。
【0077】以上、本発明の回転機構およびディスク装
置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、こ
れに限定されるものではなく、回転機構およびディスク
装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の
構成のものと置換することができる。また、任意の構成
物が付加されていてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、シ
ャーシ本体に対する回転部材の回転抵抗を比較的大きく
することができる。
【0079】また、シャーシ本体に形成された微小な凹
部または凸部の形状、大きさ、形成個数、形成領域等を
適宜調整することにより、回転部材の回転抵抗の大きさ
を適度な大きさに容易に調整することができる。
【0080】よって、光ピックアップを案内するガイド
シャフトの高さ調整機構における調整部材に適用したよ
うな場合には、高さ調整後に調整部材(回転部材)を接
着剤等で固定する必要が無く、製造時の工数(手間)や
材料費を低減することができ、製造コストの低減に寄与
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の実施形態を示す平面図
である。
【図2】図1に示すディスク装置における天板を取り外
した状態を示す平面図である。
【図3】図1に示すディスク装置を示す断面側面図(排
出状態)である。
【図4】図1に示すディスク装置を示す断面側面図(装
填状態)である。
【図5】図1に示すディスク装置におけるスレッドメカ
ユニットを示す平面図である。
【図6】図5に示すスレッドメカユニットにおける光デ
ィスク回転駆動機構、光ピックアップおよび光ピックア
ップ移動機構等が搭載される前のシャーシを示す平面図
である。
【図7】図6に示すシャーシを示す底面図である。
【図8】図6に示すシャーシを示す正面図である。
【図9】図5に示すスレッドメカユニットを示す右側面
図である。
【図10】図6に示すシャーシを示す右側面図である。
【図11】図5に示すスレッドメカユニットにおけるガ
イドシャフト高さ調整機構を示す一部切欠き側面図であ
る。
【図12】図11に示すガイドシャフト高さ調整機構に
おける調整部材の下端部付近を示す縦断面図である。
【図13】調整部材が設置される前のシャーシ本体の孔
部付近を示す底面図である。
【符号の説明】
1 ディスク装置 11 ディスクトレイ 111 ディスク収納部 112 開口 12 メイン回路基板 13 枠部材 131 軸 14 ゴムブッシュ 15 ディスククランパ 2 装置本体 21 フレーム 22 ケーシング 221 底板 23 天板 3 スレッドメカユニット 4 シャーシ 41 回動端 42 変位端 43 シャーシ本体 431 孔部 432 凹部 44 ゴムブッシュ装着部 45 スピンドルモータ固定部 5 光ディスク回転駆動機構 51 スピンドルモータ 52 ターンテーブル 6 光ピックアップ 61 対物レンズ 62 アクチュエータ 63 支持部材 64、65 摺動部 7 光ピックアップ移動機構 71 スレッドモータ 72 ウォーム 73 大径ギア 74 小径ギア 75 ラックギア 76、77 ガイドシャフト 81 調整部材 811 胴部 812 挿入部 813 底部 814 当接部 815 当接面 816 溝 817 凹部 818 凸部 82 コイルバネ 83 位置決め部材 831 コイルバネ収納部 91 ホルダー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳野 茂 神奈川県厚木市酒井1601 ミツミ電機株式 会社厚木事業所内 Fターム(参考) 5D068 AA02 BB01 CC02 EE05 EE18 GG06 5D117 AA02 GG03 HH13 JJ13 KK11 KK20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料で構成された孔部を有する板状
    のシャーシ本体と、前記シャーシ本体の前記孔部の位置
    にアウトサート成形により形成され、前記シャーシ本体
    に対し回転可能な回転部材とを有する回転機構であっ
    て、 前記シャーシ本体の前記回転部材と接触する部分に複数
    の微小な凹部または凸部が形成されていることを特徴と
    する回転機構。
  2. 【請求項2】 前記シャーシ本体の前記回転部材と接触
    する部分の両面に複数の微小な凹部が形成されている請
    求項1に記載の回転機構。
  3. 【請求項3】 前記回転部材は、前記アウトサート成形
    の際に前記シャーシ本体の凹部または凸部が転写されて
    形成された複数の微小な凸部または凹部を有する請求項
    1または2に記載の回転機構。
  4. 【請求項4】 前記凹部または凸部は、1cm当たり
    50〜200個形成されている請求項1ないし3のいず
    れかに記載の回転機構。
  5. 【請求項5】 前記凹部または凸部は、前記シャーシ本
    体に成形加工を施すことにより形成されたものである請
    求項1ないし4のいずれかに記載の回転機構。
  6. 【請求項6】 前記シャーシ本体は、光ピックアップを
    光ディスクの径方向に案内するガイドシャフトが設置さ
    れるものであり、 前記ガイドシャフトは、少なくとも一端が前記シャーシ
    本体に対し垂直な方向に変位可能な可動端となるように
    設置されており、 前記回転部材は、前記ガイドシャフトの可動端の前記シ
    ャーシ本体からの距離を調整する際に回転させるもので
    ある請求項1ないし5のいずれかに記載の回転機構。
  7. 【請求項7】 前記回転部材は、前記ガイドシャフトの
    可動端付近に前記シャーシ本体と反対側または同じ側か
    ら当接する当接面を有し、該当接面は、前記回転部材の
    周方向に沿うとともに前記シャーシ本体に対し傾斜して
    形成されており、 前記ガイドシャフトの可動端付近は、前記回転部材の付
    近に設置された付勢部材の付勢力により前記当接面に圧
    接されている請求項6に記載の回転機構。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の回
    転機構を備え、光ディスクに記録された情報を再生する
    機能を有することを特徴とするディスク装置。
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