JP2003281738A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JP2003281738A
JP2003281738A JP2002080006A JP2002080006A JP2003281738A JP 2003281738 A JP2003281738 A JP 2003281738A JP 2002080006 A JP2002080006 A JP 2002080006A JP 2002080006 A JP2002080006 A JP 2002080006A JP 2003281738 A JP2003281738 A JP 2003281738A
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成された凹凸のピットによって記
録されたROM領域と、データの記録が可能なRAM領
域とを有する光ディスクであっても、光ディスクドライ
ブの種類に依存することなく、データの追記を行うこと
ができるようにする。 【解決手段】 第一セッションのデータが基板上に形成
された凹凸のピットによって記録されたROM領域10
6より基板の外周側に、第二セッション以降のデータを
マルチセッションによって記録可能な第一のRAM領域
105を設け、ROM領域106より基板の内周側にデ
ータの書き換えが可能な第二のRAM領域101を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに関す
る。
【0002】
【従来の技術】再生専用のCDであるCD−ROMは、
基板に形成された凹凸のピットによって情報が記録され
ているため、一度記録した情報を削除して書き換えた
り、新たな情報を追記したりすることはできない。この
ため、CD−ROMは、アプリケーションプログラムや
データを誤って改ざんしたり消去したりしてしまうこと
がないという長所を有するが、アプリケーションプログ
ラムの修正やデータの追記をしたい場合にも、アプリケ
ーションプログラムの修正およびデータの追記をするこ
とができないという短所も有している。
【0003】これに対し、CD−RWは、基板に設けら
れた記録層を形成する相変化型記録材料の相変化によっ
て形成されるピットによって情報を記録するため、デー
タの書き換えが可能である。このため、アプリケーショ
ンプログラムやデータが一度記録されている場合にも、
アプリケーションプログラムの修正やデータの追記を容
易に行なうことができるという長所を有する。しかし、
CD−RWは、上述したCD−ROMとは逆に、アプリ
ケーションプログラムやデータの改ざんや消去が可能で
あるという短所も有している。
【0004】そこで、近年では、CD−ROMと同様の
凹凸のピットにより形成した再生専用のROM領域によ
って構成される第一セッションと、データの追記/書き
換えが可能なRAM領域によって構成される第二セッシ
ョンとを有するマルチセッションCD−RWが提案され
ている。マルチセッションCD−RWは、第二セッショ
ンへのデータの追記を可能とするために、記録層を有し
ている。この記録層を形成する相変化型記録材料は、マ
ルチセッションCD−RW全体での反射率を等しくする
ために、RAM領域に加えてROM領域にも設けられて
いる。これにより、マルチセッションのCD−RWに対
して、第一セッションに記録されているデータに加え
て、第二セッションに対して新たなデータを追記するこ
とができる。
【0005】このようなマルチセッションのCD−RW
に対しては、CD−RWドライブを用いてデータを追記
することができる。CD−RWドライブでは、データの
追記に際して、プログラムメモリエリア(以降、PMA
(Program Memory Area)とする)を利用して、追記するデ
ータのトラックデータ等を一時的に記録する。
【0006】また、このようなマルチセッションのCD
−RWに対しては、CD−RWドライブが有するセッシ
ョンイレースという機能によって追記したセッションを
消去することができる。セッションイレースでは、00
分00秒00フレームより手前のアドレスからシークを
開始し、ATIPアドレスを再生しながら00分00秒
00フレームに到達したことを判断するまでシークを続
け、00分00秒00フレームに到達したと判断した時
点から消去を開始する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、CD−RWドライブでは、データの追記に際し
て、追記するデータのトラックデータ等をPMAにも記
録するが、CD−RWドライブによっては、PMAを更
新してしまうものがある。
【0008】上述したようなマルチセッションCD−R
Wの第一セッションのデータは凹凸のピットによって記
録されているため、上述したようなマルチセッションC
D−RWに対して、PMAを更新するCD−RWドライ
ブを用いてデータを追記するとPMAが更新されること
となる。
【0009】ところが、第一セッションは、凹凸のピッ
トによってデータが記録されているためPMAが更新さ
れることにより、凹凸のピットによって記録されたデー
タに重ねて記録層の相変化によって形成された別のデー
タが上書きされてしまうこととなる。これにより、PM
Aのデータが破壊されて以降の再生や、新たなデータを
追記することができなくなってしまう。
【0010】また、CD−RWドライブは、ROM領域
とRAM領域とを備えるマルチセッションのCD−RW
がマウントされても、ROM領域とRAM領域とを区別
をすることができない。このため、セッションイレース
を行った場合、上述したように、00分00秒00フレ
ームから消去が開始されるため、第一セッションの凹凸
のピットによって記録されたデータ領域にも消去パター
ンデータが上書きされてしまう。これにより、ROM領
域のデータが破壊されドライブにマウントできないディ
スクになってしまう。
【0011】本発明は、基板上に形成された凹凸のピッ
トによって記録されたROM領域と、データの記録が可
能なRAM領域とを有する光ディスクであっても、光デ
ィスクドライブの種類に依存することなく、データの追
記を行うことができるようにする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
ディスクは、基板に設けられた記録層に対するデータの
追記が可能な光ディスクにおいて、第一セッションのデ
ータが前記基板上に形成された凹凸のピットによって記
録されたROM領域と、前記ROM領域より前記基板外
周側に設けられて第二セッション以降のデータを前記記
録層に対してマルチセッションによって記録可能な第一
のRAM領域と、前記ROM領域より前記基板内周側に
設けられてデータの書き換えが可能な第二のRAM領域
と、を具備する。
【0013】したがって、例えば、第二のRAM領域を
PMAとすることで、データの追記や書き換えに際し
て、追記するデータのトラックデータ等をPMAを更新
するCD−RWドライブを用いた場合にも、凹凸のピッ
トによってデータが記録されているROM領域に重ねて
データを記録してしまうことを防止することが可能にな
る。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
ディスクにおいて、前記第二のRAM領域は、プログラ
ムメモリエリアである。
【0015】したがって、第二のRAM領域は、第一の
RAM領域に対する情報の追記や書き換えに際して、プ
ログラムメモリエリア(PMA:Program Memory Area)
として用いられる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の光ディスクにおいて、前記ROM領域には、00
分00秒00フレームから00分02秒00フレームま
での領域以外の領域にATIP信号が記録されている。
【0017】したがって、セッションイレースに際し
て、消去開始位置となる00分00秒00フレームから
00分02秒00フレームまでの領域からはATIP信
号を取得することができない。これによって、プログラ
ムデータが形成されているROM領域に意図しないデー
タが上書きされることによるROM領域のデータ破壊を
防止することができる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の光ディスクにおいて前記ROM領域には、00分
00秒00フレームから数秒内側の領域から00分02
秒00フレームまでの領域以外の領域にATIP信号が
記録されている。
【0019】したがって、消去開始位置となる00分0
0秒00フレームより数秒前から00分02秒00フレ
ームまでの領域からはATIP信号を取得することがで
きない。これによって、消去開始位置を認識することが
できないので、プログラムデータが形成されているRO
M領域に意図しないデータが上書きされることによるR
OM領域のデータ破壊を効果的に防止することができ
る。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の光ディスクにおいて、前記第一のRAM領域
は、書き換え可能である。
【0021】したがって、請求項1、2または3記載の
発明の作用を奏するハイブリッドCD−RWを提供する
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態の光ディス
クについて図1ないし図7を参照して説明する。本実施
の形態は、光ディスクとして、マルチセッションCD−
RWへの適用例を示す。
【0023】図1は、本実施の形態のマルチセッション
CD−RWを示す断面図である。本実施の形態のマルチ
セッションCD−RW1は、円盤形状の基板2と、基板
表面2aに順次積層された記録膜3および保護膜4とに
よって形成されている。記録膜3および保護膜4は、基
板2の全面に設けられている。
【0024】記録膜3は、誘電層/記録層/誘電層/反
射層の4層構成となっていることが好ましい。誘電層と
しては、例えば、ZnSSiO等が挙げられる。記録
層としては、AgInSbTe、AgInSbGeT
e、GeSbTe等の相変化材料が挙げられる。相変化
材料は、結晶状態と非結晶状態とに可逆的に変化する性
質を有しており、加熱後徐冷すると結晶状態になり、急
冷すると非結晶状態となる。また、反射層としては、A
lTi,AlTa等が挙げられる。
【0025】保護膜4は、外部からの衝撃等による記録
膜3の損傷を防止する目的で設けられている。本実施の
形態の保護膜4は、紫外線硬化樹脂によって形成されて
いる。
【0026】マルチセッションCD−RW1には、図2
に示すように、基板2の内周側から順に、PCA(Power
Calibration Area)100、PMA(Program Memory Ar
ea)101、TOC(Table Of Contents)102、データ
領域103、リードアウト104、および、記録可能領
域105が設けられている。
【0027】公知の技術であるため説明を省略するが、
基板2の最内周側に設けられたPCA100は、OPC
(Optimum Power Control)に際してデータが試し書きさ
れる領域であり、PMA101は、記録可能領域105
に対するデータの追記や書き換えに際して、記録中のデ
ータのトラック情報等が一時的に記録される領域であ
る。PCA100,PMA101には、それぞれグルー
ブ56が形成されている。OPCやデータの追記や書き
換えに際しては、記録膜3を形成する記録層の相変化型
材料を相変化させることによって、データを書き換え自
在に記録することができる。ここに、PMA101によ
って、第二のRAM領域が実現されている。
【0028】TOC102には、マルチセッションCD
−RW1のデータ領域103に記録されたデータのトラ
ック数、トラックの開始アドレス等が記録されている。
このTOC102は、基板2の凹凸によって形成される
ピット55によってデータが記録されている。
【0029】TOC102より外周側に設けられたデー
タ領域103は、TOC102が終了する00分00秒
00フレームから、TOC102に連続するように設け
られている。データ領域には、基板2の凹凸によって形
成されるピット55によってデータが記録されている。
【0030】リードアウト104は、データ領域103
の終了位置を示す領域であり、90秒の無音データが記
録されている。リードアウト104も、データ領域10
3と同様に、基板2の凹凸によって形成されるピット5
5によって形成されている。
【0031】ここに、TOC102、データ領域103
およびリードアウト104によってROM領域106が
実現されている。
【0032】記録可能領域105には、グルーブ56が
形成されており、グルーブ56に沿って、データの追
記、再生、書き換えを行なうことができる。ここに、記
録可能領域105によって、第一のRAM領域が実現さ
れている。
【0033】PCA100,PMA101、記録可能領
域105に設けられたグルーブ56や、TOC102,
データ領域103,リードアウト104に設けられた凹
凸のピット55によって形成されるピット列は、ATI
P(Absolute Time In Pregroove)データに基づいてウォ
ブルされている。これにより、マルチセッションCD−
RW1に記録されたデータをCD−RWドライブ(図3
参照)を用いて再生する際には、再生信号から取得され
るATIPデータに基づいて、データ位置を特定するこ
とができる。
【0034】ただし、00分00秒00フレームから0
0分02秒00フレームの間は、ウォブリングのないト
ラックによって形成された消去防止領域とされている。
このため、CD−RWドライブ(図3参照)での再生に際
しては、00分00秒00フレームから00分02秒0
0フレームの間の再生信号からATIPデータを取得す
ることができない。
【0035】なお、本実施の形態では00分00秒00
フレームから00分02秒00フレームの間にウォブリ
ングのないトラックによって形成された消去防止領域を
設けるようにしたが、これに限るものではなく、00分
00秒00フレームより数秒手前のTOC102中の領
域から00分02秒00フレームの間にかけてウォブリ
ングを停止させATIPアドレスがない消去防止領域と
を設けるようにしてもよい。
【0036】次に、マルチセッションCD−RW1に対
して記録再生または消去を行うCD−RWドライブにつ
いて図3を参照して説明する。図3は、CD−RWドラ
イブの基本的な構成例を示す正面図である。CD−RW
ドライブ10は、マルチセッションCD−RW1を回転
させるスピンドルモータ11と、レーザ光を出射する半
導体レーザダイオード(以降、LD(LASER Diode)とい
う)12を有する光ピックアップ13とを備えている。
【0037】LD12から出射したレーザ光は、コリメ
ートレンズ14、ビームスプリッタ15および対物レン
ズ16を介して、マルチセッションCD−RW1に集光
状態で照射される。マルチセッションCD−RW1に集
光状態で照射されたレーザ光は、マルチセッションCD
−RW1の反射層によって反射されて、再び対物レンズ
16に入射される。
【0038】対物レンズ16は、入射された反射レーザ
光を通過させ、ビームスプリッタ15に向けて出力す
る。ビームスプリッタ15に入射された反射レーザ光
は、進路を直角に屈曲されて、検出レンズ17を介し
て、受光素子18に向けて出力される。
【0039】受光素子18は、受光したレーザ光に応じ
た検出信号をヘッドアンプ19に対して出力する。ヘッ
ドアンプ19は、受光素子18から出力された検出信号
を、コントローラ20に対して出力する。コントローラ
20は、CPU、ROM、RAM等によって構成される
マイコン(図示せず)を有しており、マイコンの動作によ
ってヘッドアンプ19から出力された検出信号から、例
えば、再生信号のうちのHF信号やRF信号等を取り込
む機能を有している。
【0040】コントローラ20には、上述したスピンド
ルモータ11を回転駆動制御する回転駆動回路21や、
LD12の発光パワーや発光タイミング等を駆動制御す
るLD変調回路22が接続されている。コントローラ2
0は、回転駆動回路21に対して、スピンドルモータ1
1の回転駆動を制御する制御信号を出力したり、LD変
調回路22に対して、LD12から発光するレーザ光の
発光パワーや記録ストラテジを制御するパルス信号を出
力したりする。
【0041】このようなCD−RWドライブ10では、
マルチセッションCD−RW1に対するデータの再生に
際して、スピンドルモータ11を回転駆動することによ
りマルチセッションCD−RW1を回転させ、再生信号
に応じた駆動電流でLD12を駆動することでLD12
からマルチセッションCD−RW1に向けてレーザ光を
照射し、記録層から反射されるレーザ光量に応じてデー
タを読み取る。データの読み取りに際しては、TOC1
03によってトラック数やトラック位置を取得し、リー
ドアウト104によって該当するデータの終了を認識す
る。
【0042】また、このようなCD−RWドライブ1で
は、マルチセッションCD−RW1に対するデータの追
記に際して、スピンドルモータ11を回転駆動すること
によりマルチセッションCD−RW1を回転させ、記録
信号に基づいて生成したストラテジ制御信号に応じた駆
動電流でLD12を駆動することで、LD12からマル
チセッションCD−RW1に向けてレーザ光を照射す
る。照射されるレーザ光によって、記録膜3における記
録信号に応じた箇所が相変化されてデータが追記され
る。追記されるデータは、図4に示すように、TOC1
07,データ領域108,リードアウト109を一単位
として構成されている。これによって、基板2に形成さ
れた凹凸のピットによって記録されたTOC102,デ
ータ領域103,リードアウト104によって記録され
たデータによって構成される第一セッション106に続
いて、記録層の相変化によって形成されたピットによっ
て記録されたTOC107,データ領域108,リード
アウト領域109によって構成される第二セッション1
10以降のセッションが形成される。
【0043】データの追記に際しては、PMA101を
利用して、記録中のデータのトラック数やトラック位置
等のデータを一時的に記録し、データの記録が完了した
後に、TOC107を記録する。特に説明を省略する
が、第三セッション以降も、同様にして、TOC,デー
タ領域,リードアウトを一単位として構成されるデータ
を記録する。
【0044】ところで、本実施の形態のマルチセッショ
ンCD−RW1のPMA101は、基板2に形成された
凹凸のピット55によってデータが記録されているので
はなく、グルーブ56によって形成されているため、デ
ータの追記に際して、PMA101を更新するCD−R
Wドライブ10を用いた場合にも、PMA101に記録
されたデータが凹凸のピット55によって記録されたデ
ータに重なってしまうことがない。
【0045】これによって、CD−RWドライブ10の
種類に依存することなく、データを追記して、セッショ
ンを追加していくことができる。
【0046】さらに、このようなCD−RWドライブ1
0では、マルチセッションCD−RW1に対するデータ
の消去に際して、スピンドルモータ11を回転駆動する
ことによりマルチセッションCD−RW1を回転させ、
光ピックアップ13を移動させて、00分00秒00フ
レームより手前のアドレスからシークを開始し、ATI
Pアドレスを再生しながら00分00秒00フレームに
到達したことを判断するまでシークを続け、00分00
秒00フレームに到達したと判断した時点から、消去パ
ワーに設定されたレーザ光を出射することにより、デー
タの消去を開始する。
【0047】ところで、本実施の形態のマルチセッショ
ンCD−RW1は、消去開始アドレスとなる00分00
秒00フレームに到達しても、00分00秒00フレー
ムから00分02秒00フレームまでATIPアドレス
が記録されていないため、消去を開始することができな
い。このため、凹凸のピット55によって記録されたデ
ータ領域103に積層された記録層が書き換えられてし
まうことがない。
【0048】これによって、凹凸のピット55によって
ROM領域106に記録されたデータの破壊を防止し
て、常にROM領域106の機能を保持させることがで
きる。
【0049】なお、本実施の形態では00分00秒00
フレームから00分02秒00フレームの間に消去防止
領域が設けられたマルチセッションCD−RW1を用い
たが、例えば、00分00秒00フレームより数秒手前
のTOC領域から00分02秒00フレームの間に消去
防止領域が設けられたマルチセッションCD−RWを用
いた場合、00分00秒00フレームよりも手前からA
TIPデータがないため、PMA101に記録されたデ
ータの消去をより確実に防止することができる。
【0050】次に、上述したマルチセッションCD−R
W1の作製工程について図5ないし図7を参照して説明
する。なお、本実施の形態のマルチセッションCD−R
W1の作製工程におけるスタンパの作製については、特
許第3041388号に開示されている方法と同様な方
法を用いているため本実施の形態における特徴部分以外
は説明を省略する。
【0051】図5ないし図7は、本実施の形態のマルチ
セッションCD−RW1の作製工程をプロセス順に示す
断面構造図である。マルチセッションCD−RW1の作
製に際しては、まず、ガラス原盤50の一面側に、第一
フォトレジスト51を形成し(図5(a)参照)、その上
に、中間層52を積層する(図5(b)参照)。中間層52
は、ピットやグルーブを形成するためのアルゴンレーザ
光波長に対して透明となる(透過性を有する)材料を用い
る。例えば、中間層52として、ZnO、ITO等の酸
化物透明膜を用いて、スパッタにより形成することがで
きる。
【0052】中間層52の上に、第二フォトレジスト5
3をスピンコートによって形成し(図5(c)参照)、この
第二フォトレジスト53に対してレーザーカッティング
を行い(図5(d)参照)、TOC102、データ領域10
2、リードアウト領域103の凹凸ピットとPCA10
0,PMA101および記録可能領域105のグルーブ
とを作製する。このとき、TOC102、データ領域1
03、リードアウト領域104の凹凸ピットと、PCA
100,PMA102および記録可能領域105のグル
ーブとは、ATIPデータに基づいてウォブルさせる。
これによって、アドレス情報が形成される。TOC10
2、データ領域103、リードアウト領域104となる
凹凸ピット部分は、ハイパワーに設定されたレーザ光に
よって露光し、PCA100,PMA102および記録
可能領域105となるグルーブ部分はローパワーに設定
されたレーザ光で2ビーム露光する。
【0053】このとき、00分00秒00フレームから
00分02秒00フレームにかけては、レーザ光のウォ
ブリングを停止させた状態で露光する。これにより、0
0分00秒00フレームから00分02秒00フレーム
の範囲に、ウォブリングが停止されたストレートなピッ
ト列によって形成される消去防止領域を形成することが
できる。
【0054】なお、本実施の形態では、00分00秒0
0フレームから00分02秒00フレームの間ウォブリ
ングを停止させるようにしたが、ウォブリングの停止は
これに限るものではなく、例えば、00分00秒00フ
レームより数秒手前のTOC領域から00分02秒00
フレームにかけて、レーザ光のウォブリングを停止させ
るようにしてもよい。ATIPデータがない状態にする
ことが好ましい。
【0055】続いて、図6に進み、露光完了後、1st
現像を行うことで、第二フォトレジスト53の露光部分
を除去する(図6(e)参照)。
【0056】続いて、中間層52をエッチングにより取
り去ったあと(図6(f)参照)、2nd現像を行う(図6
(g)参照)。これによって、ピット55とグルーブ56
との2つの深さを持った原版57が完成する。
【0057】作製された原版57に対して、Niスパッ
タおよび電鋳法によって、導電性金属58を堆積させる
(図6(h)参照)。原版57に堆積させた導電性金属58
を、原版57から剥離することにより、スタンパ60が
作製される(図7(i)参照)。スタンパ60は、ピット5
5を形成するために必要となる凸部55’とグルーブ5
6を形成するために必要となる凸部56’とを備えてい
る。
【0058】このスタンパ60を使用して、射出成型法
や2P法等を行うことで、基板2を大量に複製すること
ができる。
【0059】続いて、複製された基板2のピット55が
形成されている側に、スパッタ法等を用いて記録膜3を
形成し(図7(h)参照)、初期化する(図7(k)参照)。誘
電層/記録層/誘電層/反射層の4層構成となっている
記録膜3を形成する場合、それぞれの層をスパッタ、ス
ピンコート等によって形成する。この記録膜3の上に、
スピンコート法を用いて、記録膜3上に紫外線硬化樹脂
を塗布した後、紫外線を照射する。これによって、記録
膜3上に紫外線硬化樹脂を紫外線硬化させた保護膜4が
形成される。
【0060】図7(k)に示す初期化工程に際しては、公
知の初期化用の装置を用いて、基板面より大口径のレー
ザビームを照射した後、結晶化させる。これによって、
記録膜3を初期化することができる。
【0061】ところで、図7(k)に示す初期化工程の段
階では、TOC102、データ領域103およびリード
アウト領域104には凹凸のピット55が形成されてお
り、PCA100,PMA101および記録可能領域1
05にはグルーブ56が形成されている状態であり、P
MA101は形成されていない。このため、PMA10
1となる領域に、PMAデータを相変化記録により形成
する必要がある。PMAデータは、第一セッション10
6において凹凸のピット55によって記録されたデータ
タイプ(CD−ROM XA、Model等)と同様のデ
ータタイプのデータや、追記を開始するアドレスを示す
記録開始アドレスデータ等のPMA101に必要データ
を記録する。具体的には、Mode Sense Commandにより凹
凸のピットによって記録されたデータタイプを取得し、
Mode Select Commandによりデータタイプを設定し、Rea
d Disc information/Read track information Command
により記録開始アドレスデータを取得しClose Track Co
mmandによってPMA101の記録を行う。PMAデー
タは、CD−RWドライブ10や光ディスク記録装置を
用いて記録を行いて記録することができる。これによっ
て、データの書き換えが可能なPMA101が形成され
る。
【0062】これにより、凹凸のピット55によってデ
ータが記録された第一セッション106と、第二セッシ
ョン110以降のデータが記録層の相変化によって記録
される記録可能領域105とを備えるハイブリッドタイ
プのマルチセッションCD−RW1を形成することがで
きる。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明の光ディスクによれ
ば、基板に設けられた記録層に対するデータの記録が可
能な光ディスクにおいて、第一セッションのデータが前
記基板上に形成された凹凸のピットによって記録された
ROM領域と、前記ROM領域より前記基板外周側に設
けられて第二セッション以降のデータを前記記録層に対
してマルチセッションによって追記可能な第一のRAM
領域と、前記ROM領域より前記基板内周側に設けられ
てデータの書き換えが可能な第二のRAM領域と、を具
備するため、例えば、第二のRAM領域をPMAとする
ことで、データの追記や書き換えに際して、追記するデ
ータのトラックデータ等をPMAを更新するCD−RW
ドライブを用いた場合にも、CD−RWドライブの種類
に依存することなく、凹凸のピットによってデータが記
録されているROM領域に重ねてデータを記録してしま
うことを防止することができる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の光ディスクにおいて、前記第二のRAM領域は、プ
ログラムメモリエリアであるため、第一のRAM領域に
対する情報の追記や書き換えに際して、プログラムメモ
リエリアのデータを更新するようなCD−RWドライブ
を用いた場合にも、CD−RWドライブの種類に依存す
ることなく、凹凸のピットによって記録されたデータを
破壊することを防止することができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の光ディスクにおいて、前記ROM領域に
は、00分00秒00フレームから00分02秒00フ
レームまでの領域以外の領域にATIP信号が記録され
ているため、セッションイレースに際して、消去開始位
置となる00分00秒00フレームから00分02秒0
0フレームまでの領域からはATIP信号を取得するこ
とができないので、データのセッションイレースを開始
することができない。これによって、凹凸のピットによ
って記録されたデータの破壊を防止することができる。
【0066】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の光ディスクにおいて前記ROM領域には、
00分00秒00フレームから数秒内側の領域から00
分02秒00フレームまでの領域以外の領域にATIP
信号が記録されているため、消去開始位置となる00分
00秒00フレームより数秒前から00分02秒00フ
レームまでの領域からはATIP信号を取得することが
できない。これによって、凹凸のピットによって記録さ
れたデータの破壊をより効果的に防止することができ
る。
【0067】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2または3記載の光ディスクにおいて、前記第二セッシ
ョンの前記RAM領域は書き換え可能であるため、請求
項1、2または3記載の発明の作用を奏するハイブリッ
ドタイプのマルチセッションCD−RWを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のマルチセッションCD−RWを
示す断面図である。
【図2】マルチセッションCD−RWのデータ構造を示
す説明図である。
【図3】CD−RWドライブの基本的な構成例を示す正
面図である。
【図4】セッションが追記されたマルチセッションCD
−RWのデータ構造を示す説明図である。
【図5】マルチセッションCD−RWの作製工程をプロ
セス順に示す断面構造図である。
【図6】マルチセッションCD−RWの作製工程をプロ
セス順に示す断面構造図である。
【図7】マルチセッションCD−RWの作製工程をプロ
セス順に示す断面構造図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 101 第二のRAM領域、PMA 105 第一のRAM領域 106 ROM領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に設けられた記録層に対するデータ
    の追記が可能な光ディスクにおいて、 第一セッションのデータが前記基板上に形成された凹凸
    のピットによって記録されたROM領域と、 前記ROM領域より前記基板外周側に設けられて第二セ
    ッション以降のデータを前記記録層に対してマルチセッ
    ションによって記録可能な第一のRAM領域と、 前記ROM領域より前記基板内周側に設けられてデータ
    の書き換えが可能な第二のRAM領域と、を具備するこ
    とを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記第二のRAM領域は、プログラムメ
    モリエリアであることを特徴とする請求項1記載の光デ
    ィスク。
  3. 【請求項3】 前記ROM領域には、00分00秒00
    フレームから00分02秒00フレームまでの領域以外
    の領域にATIP信号が記録されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 前記ROM領域には、00分00秒00
    フレームから数秒内側の領域から00分02秒00フレ
    ームまでの領域以外の領域にATIP信号が記録されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の光ディス
    ク。
  5. 【請求項5】 前記第一のRAM領域は、書き換え可能
    であることを特徴とする請求項1、2または3記載の光
    ディスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005076262A1 (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Pioneer Corporation 情報記録媒体

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