JP2003281660A - 対処方法、対処システム、対処処理プログラム、および該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

対処方法、対処システム、対処処理プログラム、および該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体

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JP2003281660A
JP2003281660A JP2002084443A JP2002084443A JP2003281660A JP 2003281660 A JP2003281660 A JP 2003281660A JP 2002084443 A JP2002084443 A JP 2002084443A JP 2002084443 A JP2002084443 A JP 2002084443A JP 2003281660 A JP2003281660 A JP 2003281660A
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隆章 恩部
Atsushi Shimizu
敦 清水
Tanichi Ando
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の端末を用いることなく、事態の発生に
対処可能な対処システム提供する。 【解決手段】 対処システム50は、単数または複数の対
処の実行が可能な複数の端末12…と、端末12…と通信可
能な管理装置11とを備える。管理装置11は、事態の発生
を検出する検出部52と、検出部52により検出された事態
に対応する単数または複数の対処を判定する事態判定機
能81と、事態判定機能81により判定された対処の一部ま
たは全てを実行可能な端末12…を探索する端末探索機能
82と、端末探索機能82による探索の結果に基づいて、対
処を実行させる端末12…とその対処内容を判定する探索
結果判定機能83と、探索結果判定機能83により判定され
た端末12…に対し、端末12…に対応する対処の実行を指
示する端末指示機能84とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある事態が発生し
たときに、発生した事態に対応する対処を、通信ネット
ワークを用いて実行する対処方法、対処システム、対処
処理プログラム、および該プログラムを記録したコンピ
ュータ読取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、個人、家庭、企業などのセキュリ
ティ意識が高まっており、セキュリティ向上のため、事
態の発生に対処する様々な対処システムが開発されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような対処システ
ムとしては、特許第3067363号に開示された端末ロボッ
トを有する移動監視装置が挙げられる。該移動監視装置
における端末ロボットは、検知機能、判断機能および警
報機能を備えており、判断機能を端末ロボットの上位の
処理サーバで処理したとしても、端末ロボットが備える
べき機能は多い。したがって、従来の端末ロボットは、
監視システムにほぼ専用の端末となっており、装置の大
型化および高額化を招いていた。
【0004】また、監視などのセキュリティ対策は、何
か異常な事態の発生に備えるものである。このため、何
も起こらない日常では、監視システムにほぼ専用の装置
となっている端末ロボットは無用の長物となっている。
【0005】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、専用の端末を用いることな
く、事態の発生に対処可能な対処方法、対処システム、
対処処理プログラム、および該プログラムを記録したコ
ンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の対処方法は、発生した事態に対
応する対処を複数の端末に実行させる対処方法であっ
て、事態の発生を検出する検出ステップと、検出された
事態に対応する単数または複数の対処を判定する事態判
定ステップと、判定された対処の一部または全てを実行
可能な前記端末を探索する探索ステップと、探索の結果
に基づいて、対処を実行させる端末とその対処内容を判
定する探索結果判定ステップと、判定された端末に対
し、該端末に対応する対処の実行を指示する端末指示ス
テップとを含むことを特徴としている。
【0007】上記の方法によると、事態に対応する対処
を完全に実行できる端末が存在しなくても、対処の一部
を実行できる端末を複数個組み合わせて対処させるよう
に指示することにより、事態に対応する対処を完全に実
行することができる。
【0008】したがって、本発明の対処方法は、事態に
対応する対処を完全に実行できる専用の端末を用いる必
要はないから、端末の大型化および高額化を軽減するこ
とができる。また、本発明の対処方法において用いられ
る端末は、対処の一部を実行できればよいから、事態の
発生していない日常では、他の用途に容易に利用するこ
とができ、端末を備えることによる無駄を軽減すること
ができる。
【0009】また、請求項2に記載の対処方法は、請求
項1に記載の方法において、前記探索結果判定ステップ
により判定された端末が、対処の実行に必要な対処プロ
グラムを有していない場合には、前記端末指示ステップ
は、対応する対処プログラムを前記端末にダウンロード
してから前記端末に対応する対処の実行を指示すること
を特徴としている。
【0010】上記の方法によると、対処を実行する端末
は、対処の実行に必要なハードウェアのみを備えていれ
ばよく、各種の対処の実行に必要なプログラム等のソフ
トウェアの全てを備える必要はないから、各種の対処を
実行させるために端末が大型化することを防止できる。
【0011】また、請求項3に記載の対処方法は、請求
項1または2に記載の方法において、前記ステップの幾
つかまたは全てにおいて取得される情報を他の端末に通
報する情報仲介ステップをさらに含むことを特徴として
いる。
【0012】上記の方法によると、事態の発生および経
過を関係者などの端末に通報するから、事態の収束を迅
速かつ確実に行なうことができる。
【0013】また、請求項4に記載の対処方法は、請求
項3に記載の方法において、前記情報仲介ステップによ
り通報された端末から操作指示を受け取ると、操作可能
な端末を探索して、操作を指示する操作仲介ステップを
さらに含むことを特徴としている。
【0014】上記の方法によると、関係者などが、事態
の発生に対処しうる端末を遠隔操作することができるか
ら、事態の収束をさらに迅速かつ確実に行なうことがで
きる。
【0015】また、請求項5に記載の対処システムは、
発生した事態に対応する対処を実行する対処システムで
あって、単数または複数の対処の実行が可能な複数の端
末と、発生した事態に対応する単数または複数の対処を
判定し、判定された対処の実行を前記端末に通信ネット
ワークを介して指示する管理手段とを備えており、該管
理手段は、事態の発生を検出する検出手段と、該検出手
段により検出された事態に対応する単数または複数の対
処を判定する事態判定手段と、事態判定手段により判定
された対処の一部または全てを実行可能な前記端末を探
索する探索手段と、探索手段による探索の結果に基づい
て、対処を実行させる端末とその対処内容を判定する探
索結果判定手段と、探索結果判定手段により判定された
端末に対し、該端末に対応する対処の実行を指示する端
末指示手段とを備えることを特徴としている。
【0016】上記の構成によると、事態に対応する対処
を完全に実行できる端末が存在しなくても、探索手段
が、対処の一部を実行できる端末を探索し、探索した複
数個の端末を組み合わせて対処させるように端末指示手
段が指示することにより、事態に対応する対処を完全に
実行することができる。
【0017】したがって、本発明の対処システムは、事
態に対応する対処を完全に実行できる専用の端末を用い
る必要はないから、端末の大型化および高額化を軽減す
ることができる。また、本発明の対処システムにおいて
用いられる端末は、対処の一部を実行できればよいか
ら、事態の発生していない日常では、他の用途に容易に
利用することができ、端末を備えることによる無駄を軽
減することができる。
【0018】また請求項6に記載の対処システムは、請
求項5に記載の構成において、前記探索結果判定手段に
より判定された端末が、対処の実行に必要な対処プログ
ラムを有していない場合には、前記端末指示手段は、対
応する対処プログラムを前記端末にダウンロードするこ
とを特徴としている。
【0019】上記の構成によると、対処を実行する端末
は、対処の実行に必要なハードウェアのみを備えていれ
ばよく、各種の対処の実行に必要なプログラム等のソフ
トウェアの全てを備える必要はないから、各種の対処を
実行させるために端末が大型化することを防止できる。
【0020】また、請求項7に記載の対処システムは、
請求項5または6に記載の構成において、前記管理手段
から前記事態に関する情報を受け取り、受け取った情報
を他の端末に通報する情報仲介手段をさらに備えること
を特徴としている。
【0021】上記の構成によると、情報仲介手段によ
り、事態の発生および経過が関係者などの端末に通報さ
れるから、事態の収束を迅速かつ確実に行なうことがで
きる。
【0022】また、請求項8に記載の対処システムは、
請求項7に記載の構成において、前記情報仲介手段によ
り通報された端末から操作指示を受け取ると、操作可能
な端末を探索して、操作を指示する操作仲介手段をさら
に備えることを特徴としている。
【0023】上記の構成によると、操作仲介手段を用い
て、関係者などが、事態の発生に対処しうる端末を遠隔
操作することができるから、事態の収束をさらに迅速か
つ確実に行なうことができる。
【0024】また、請求項9に記載の対処システムは、
請求項5から8の何れか1項に記載の構成において、前
記管理手段は、前記検出手段となる検出装置と、前記事
態判定手段、前記探索手段、前記探索結果判定手段、お
よび前記端末指示手段となる判定装置とを備えることを
特徴としている。
【0025】通常、検出装置は、ある領域に多数配備さ
れるものである。したがって、上記の構成のように、管
理手段を検出装置と判定装置とに分離することにより、
判定装置を多数配備する必要が無くなり、構成上の無駄
を防止できる。
【0026】また、請求項10に記載の対処システム
は、請求項9に記載の構成において、前記検出装置は、
固定センサであり、対処の実行が可能な複数の前記端末
の少なくとも1つは、移動ロボットであることを特徴と
している。
【0027】上記の構成によると、固定センサからの情
報を、判定装置を介して移動ロボットに利用することが
できる。したがって、移動ロボットは、自身の情報取得
能力を低下させても、固定センサからの情報で補うこと
により、実際の情報取得能力を維持することができる。
その結果、移動ロボットの部品点数を減少させることが
でき、小型化、低コスト化を実現できる。
【0028】なお、請求項1から4の何れか1項に記載
の対処方法における各ステップを対処処理プログラムと
してコンピュータに実行させることができる。さらに、
前記対処処理プログラムをコンピュータ読取り可能な記
録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上
で前記対処方法における各ステップを実行させることが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の一実施
形態について図1〜図5に基づいて説明する。図1は、
本実施形態の対処システムの概要を示している。本実施
形態の対処システム10は、対処すべき領域(以下、「対
処領域」と称する。)にて発生した事態に対して対処を
行なう、すなわち発生した事態を収束させるための適切
な措置をとるシステムである。
【0030】発生する事態には、例えば、不審者の侵
入、災害の発生などがある。また、発生した事態に対す
る対処には、種々のものが考えられる。例えば、不審者
の侵入に対しては、不審者への警告や、不審者の監視な
どがあり、災害の発生に対しては、被災者の避難誘導
や、災害状況の監視などがある。
【0031】対処システム10は、管理装置11と単数また
は複数の端末12とを備える。管理装置11は、前記対処領
域における事態の発生を検出し、検出した事態Xに対応
する対処を判断し、判断した対処を実行するように端末
12に通知(指示)する。
【0032】端末12は、単一の装置または機器であり、
管理装置11と通信を行なう通信機能と、単数または複数
の対処を実行する実行機能13とを有している。端末12
は、管理装置11からの通知を受け取るまでは、その端末
12本来の機能を実現している。管理装置11からの通知を
受け取ると、端末12は、該通知に基づく対処を実行し、
管理装置11に適宜報告を行なう。
【0033】以下、本来の機能を実現している端末12
を、「無関与モードの端末12a」と称し、管理装置11か
らの通知に基づく対処を実行している端末12を「実行モ
ードの端末12b」と称する。また、両モードを区別しな
い場合には、単に「端末12」と称する。
【0034】実行モードの端末12bは、管理装置11から
通知された対処(すなわち、システムにより与えられた
役割)の実行が完了すると、基本的に無関与モードの端
末12aに戻る。これは、事態の収束に段階的な対処も必
要となる場合もあるからである。当然、事態が収束すれ
ば、全ての実行モードの端末12bは、無関与モードの端
末12aに戻る。
【0035】次に、端末12が行なう対処に関して、図5
に基づいてさらに詳述する。実行モードの端末12bが行
なう対処としては、おもに、発生している事態の原因で
ある事態の対象物14に向かって移動する「接近」と、事
態の対象物14について確認情報を取得する「確認」と、
取得された確認情報を、対処の通知元である管理装置11
や、その上位に位置する中央管理装置に送信する「報
告」との動作が行なわれる。
【0036】接近動作において、実行モードの端末12b
は、管理装置11からの指示による確認動作などを実行で
きる距離まで、事態の対象物14に移動する。但し、移動
しなくとも確認動作などを実行できる場合には、実行モ
ードの端末12bに移動機能は不要である。すなわち、管
理装置11は、対処を通知する端末12として非移動体の端
末12を選択することができる。
【0037】また、報告動作により実行モードの端末12
bから報告される情報は、管理装置11や中央管理装置に
おけるその後の処理の判断材料となる。
【0038】さらに可能であれば、実行モードの端末12
bは、事態の対象物14に対して事態を収束させる「収束
措置」の対処を行なうこともできる。この場合、実行モ
ードの端末12bは、収束措置の実行結果を取得して前記
管理装置11や中央管理装置に報告することが望ましい。
なお、この収束措置で事態が収束することもあるが、収
束するまでに至らないことが多い。このため、実行モー
ドの端末12bによる収束措置は、応急処置的な意味合い
が強い。
【0039】上記構成の対処システム10における対処処
理について、図3に基づいて説明する。まず、管理装置
11は、対処領域に事態が発生しているか否かを判断する
(ステップS10。以下単に「S10」と記載する。他のス
テップについても同様である。)。事態が発生していな
い場合には、他の処理を行なって(S11)、ステップS
10に戻る。
【0040】一方、事態が発生している場合には、発生
した事態に対応する対処の実行が可能な実行機能13を有
する無関与モードの端末12aを探索し(S12)、該当す
る無関与モードの端末12aが存在するか否かを判断する
(S13)。前記探索は、対処領域以外に存在する端末12
に対しても行なうことができる。なぜなら、移動可能な
端末12であれば、対処領域内に移動することができるか
らである。また、発生した事態が移動する場合には、対
処領域外に存在し、かつ発生した事態の移動が予測され
る方向に存在する端末12に管理装置11が対処の通知を行
なうことが望ましいからである。
【0041】該当する無関与モードの端末12aが存在し
ない場合には、対処領域における対処が不可であること
を後記の中央管理装置に通知して(S14)、対処システ
ム10の対処処理を終了する。一方、該当する無関与モー
ドの端末12aが存在する場合には、該当する無関与モー
ドの端末12aに、発生した事態に対応する対処を実行す
るように通知する(S15)。
【0042】管理装置11から通知を受け取った無関与モ
ードの端末12aは、実行モードの端末12bとなり、該通知
に基づく対処を実行する(S20)。このとき、対処の経
過を管理装置11に逐次報告してもよい。次に、前記対処
が完了したか否かを判断し(S21)、完了していない場
合には、ステップS20に戻って処理が繰り返される。前
記対処が完了している場合には、実行モードの端末12b
は、対処結果の報告を管理装置11に行なった後(S2
2)、無関与モードの端末12aに戻って対処処理を終了す
る。
【0043】実行モードの端末12bから対処結果の報告
を受け取った管理装置11は、発生した事態が収束したか
否かを判断し(S16)、収束していない場合には、ステ
ップS12に戻って処理が繰り返される。そして、収束し
ている場合には、発生した事態の対処処理を終了する。
【0044】なお、図3では、対処を実行する端末12を
1つのみしか記載していないが、管理装置11は、対処の
実行が可能な複数の端末12…に通知を行なうことができ
る。このとき、管理装置11は、複数の端末12…に同一の
対処を通知することもできるし、必要に応じて異なる対
処をそれぞれ通知することもできる。
【0045】また、対処の実行が可能な実行機能13を有
する端末12には、対処を実行するための対処プログラム
を、管理装置11を含めた他の装置からダウンロードする
ことにより対処の実行が可能となる端末12を含めること
ができる。この場合、該当する無関与モードの端末12a
に管理装置11が通知する前記ステップS15(図3を参
照。)は、図4に示すような以下のステップを含むこと
が望ましい。
【0046】まず、該当する無関与モードの端末12a
が、対処を実行するための対処プログラムを有している
か否かを判断する(S30)。該対処プログラムを有して
いる場合には、ステップS33に進む。一方、該対処プロ
グラムを有していない場合には、管理装置11は、内部ま
たは外部のデータベースから前記対処プログラムを読み
込み(S31)、読み込んだ対処プログラムを、該当する
無関与モードの端末12aに送信(ダウンロード)する
(S32)。そして、対処の実行を、該当する無関与モー
ドの端末12aに通知して(S33)、前記ステップS15の
処理を終了する。
【0047】このとき、対処プログラムがダウンロード
された端末12は、該対処プログラムを実行することによ
り、所望の対処を実行することができる。なお、管理装
置11は、外部のデータベースから前記対処プログラムを
読み込んで、端末12aにダウンロードする処理(S31、
S32)を他の装置に実行させることができる。
【0048】また、対処プログラムをダウンロードする
ことにより、多種多様な実行機能13を実現できる端末12
の場合、対処が完了して対処結果の報告を管理装置11に
行なった後(S22)、図5に示すような以下のステップ
を行なうことが望ましい。
【0049】まず、端末12は、管理装置11などのシステ
ムから対処プログラムをダウンロードしたか否かを判断
し(S23)、ダウンロードした場合には、ダウンロード
した対処プログラムを消去する(S24)。そして、端末
12の対処処理を終了する。このとき、端末12は、種々の
対処を行なうために、多数の対処プログラムを備える必
要がなく、少なくとも1つの対処プログラムを格納する
だけのメモリを備えればよいことになる。したがって、
種々の対処を行なわせるために、端末12が大型化するこ
とを防止できる。
【0050】〔実施の形態2〕次に、本発明の他の実施
形態について図6〜図9に基づいて説明する。図6は、
本実施形態の対処システムの概要を示している。本実施
形態の対処システム20は、第1実施形態の対処システム
10の構成に、関係者、機関などへの通報を仲介する情報
仲介処理と、関係者、機関などからの操作指示を装置・
機器に仲介する操作仲介処理とを行なう中央管理装置21
を追加した構成となっている。なお、前記した実施形態
で説明した構成と同様の機能を有する構成には、同一の
符号を付して、その説明を省略する。
【0051】中央管理装置21は、現場15で発生している
事態を収束させるための情報を管理装置11から受け取る
と、情報仲介処理として、まず、人の判断が不要である
対処を実行させるために、現場に関与している装置・機
器22に通知(指示)をする。この装置・機器22は、前記
情報の発信元である端末12でもよい。
【0052】人の判断が必要な場合や、現場に関与して
いる装置・機器22に通知した上でなおかつ必要な場合に
は、人の判断を仰ぐことのできる端末、すなわち、関係
者の端末23や、機関の端末24などへ情報を通報する。こ
こで、機関の端末24としては、現場15で発生している事
態を収束させるための公共のサービス機関(例えば、病
院、消防署、警察署など)や、民間のサービス機関(例
えば警備会社など)が挙げられる。
【0053】このとき、情報の通報は、機関の端末24よ
りも関係者の端末23が優先され、関係者の端末23の中で
も現場15にいる関係者の端末23aが優先されることとす
る。なぜなら、機関の人間よりも関係者の方が、関係者
の中でも現場15にいる関係者が、発生した事態の把握と
対処とを迅速かつ適切に行ない得ると考えられるからで
ある。なお、現場の関係者が有する権限や対処能力など
を勘案して、優先されるべき関係者を選択してもよい。
【0054】そして、中央管理装置21は、現場15にいる
関係者では完全に対応できない場合や、対応できないと
判断した場合には、他の関係者の端末23へ情報を通報
し、関係者では完全に対応できない場合や、対応できな
いと判断した場合には、機関の端末24に情報を通報す
る。
【0055】また、人の判断を仰ぐ場合に、人、すなわ
ち関係者の端末23や機関の端末24の操作者が判断するた
めの情報が不足している場合には、中央管理装置21は、
操作仲介処理として、現場15において遠隔端末となり得
る機能を有する装置・機器の機能を一時的に借用しで情
報を収集し、場合によっては端末23・24の操作者のサー
ビスを伝える仲介を行なう。このサービスとは、詳しく
は後述するが、例えば、現場15で発生した事態が災害の
場合、現場15に残る被災者への呼びかけなどのことを言
う。
【0056】次に、中央管理装置21における情報仲介処
理を図7に基づいて説明する。まず、現場15からの情報
を受信しているか否かを判断する(S40)。情報を受信
していない場合には、他の処理を行なって(S41)、ス
テップS40に戻る。
【0057】一方、情報を受信している場合には、該情
報の仲介が必要であるか否かを判断する(S42)。仲介
が必要ではない場合には、受信した情報をデータベース
に記憶した後(S43)、ステップS40に戻る。一方、仲
介が必要である場合には、人の判断が不要な処置が存在
するか否かを判断し(S44)、存在する場合には、対象
となる装置・機器22に処置の内容を通知(指示)する
(S45)。
【0058】次に、人の判断が必要な処置が存在するか
否かを判断する(S46)。存在しない場合には、情報仲
介処理を終了する。一方、存在する場合には、関係者へ
の通報が必要であるか否かを判断し(S47)、必要であ
る場合には、対象となる関係者の端末23に情報を通報す
る(S48)。このとき、優先されるべき関係者(例え
ば、現場15にいる関係者、権限を有する関係者、対処能
力を有する関係者など)を選択し、選択した関係者に情
報を優先的に通報することもできる。
【0059】次に、機関への通報が必要であるか否かを
判断し(S49)、必要である場合には、対象となる機関
の端末24に情報を通報する(S50)。その後、情報仲介
処理を終了する次に、中央管理装置21における操作仲介
処理を、関係者の端末23や機関の端末24(以下、これら
を「操作端末23・24」と総称する。)における操作処理
と併せて、図8および図9に基づいて説明する。まず、
操作端末23・24から操作仲介が依頼されたか否かを判断
する(S60)。依頼されていない場合には、他の処理を
行なって(S61)、ステップS60に戻る。
【0060】一方、依頼されている場合には、操作端末
23・24から操作されることが可能な実行機能13を有する
無関与モードの端末12aを探索し(S62)、該当する無
関与モードの端末12aが現場15に存在するか否かを判断
する(S63)。該当する端末12aが存在する場合には、
ステップS66に進む。
【0061】一方、該当する端末12aが存在しない場合
には、該当する端末であって現場15に移動可能な無関与
モードの端末12aが存在するか否かを判断する(S6
4)。該当する端末12aが存在する場合には、ステップS
66に進む。一方、該当する端末12aが存在しない場合に
は、現場15において操作され得る端末12が存在しないこ
とを操作仲介の依頼先の操作端末23・24に通知して(S
65)、操作仲介処理を終了する。
【0062】次に、ステップS66では、該当する無関与
モードの端末12aが、所望の被操作プログラムを有して
いるか否かを判断する。被操作プログラムを有している
場合には、ステップS69に進む。一方、被操作プログラ
ムを有していない場合には、中央管理装置21は、内部ま
たは外部のデータベースから被操作プログラムを読み込
み(S67)、読み込んだ被操作プログラムを、該当する
無関与モードの端末12aに送信(ダウンロード)して
(S68)、ステップS69に進む。
【0063】そして、ステップS69では、操作され得る
無関与モードの端末12a(以下、「被操作端末12a」と称
する。)が現場15に存在している、または現場15に移動
可能であることを依頼先の操作端末23・24に通知する。
【0064】一方、操作端末23・24では、中央管理装置
21から前記通知を受け取るまでは、他の処理を行なって
待機する(S70・S71)。前記通知を受け取ると、操作
用の表示画面を操作端末23・24の表示部(図示せず)に
表示して(S72)、操作端末23・24の入力部(図示せ
ず)から操作の入力が行なわれるまで、他の処理を行な
って待機する(S73・S74)。該入力部から操作の入力
が行なわれると、入力された操作情報を中央管理装置21
に送信する(S75)。
【0065】中央管理装置21は、操作端末23・24から操
作情報を受信すると、受信した操作情報に基づいて被操
作端末12を操作する(S80)。そして、被操作端末12に
て取得された取得情報を受け取っているか否かを判断し
(S81)、受け取っている場合には、該取得情報を操作
端末23・24に送信して、中央管理装置21における操作仲
介処理を終了する。
【0066】一方、操作端末23・24は、中央管理装置21
から取得情報を受信すると、受信した取得情報を出力部
(図示せず)に出力する(S76)。このとき、受信した
取得情報を表示部に表示してもよい。その後、操作端末
23・24における操作処理を終了する。なお、操作処理を
終了する代わりに、ステップS73に戻って、被操作端末
12の操作を繰り返し行なってもよい。
【0067】また、被操作端末12の操作が終了すると、
被操作端末は、実行モードから無関与モードに移行し
て、該端末本来の機能を実行する。このとき、図5に示
す処理と同様の処理を行なうことにより、中央管理装置
21からダウンロードされた被操作プログラムを消去して
もよい。
【0068】したがって、本実施形態の対処システム20
は、第1実施形態の対処システム10による効果に加え
て、事態の収束を確実に行なうことができる。
【0069】なお、上記の実施形態の対処システム10・
20では、ともに、対処を実行する端末12が複数個存在
し、その中の幾つかまたは全てに、対処を指示すること
が望ましい。複数の端末12…に対処を指示することによ
る効果を図10〜図14に基づいて説明する。
【0070】図10に示す場合では、同一の現場15で発
生している事態に対して、1個体である単一の端末12
は、管理装置11および中央管理装置21の何れか一方また
は両方(以下、「システム30」と称する。)で要求され
る機能の一部分のみを備えており、その他の部分は、元
々備わっていなかったり、備わっていても、部品の寿
命、破損などにより使用不能になっていたりすることが
多い。
【0071】このような場合でも、システム30は、不足
している機能を互いに補うように、複数の端末12…を組
み合わせて(連携させて)、対処の指示を行なうことに
より、あたかも、現場15で発生している事態に対処する
ために要求される全ての機能を有する1つの端末31とし
て、発生している事態に対処することができる。これに
より、多種多様な機能を有する高価かつ大型の端末の代
わりに、特定の機能を有する廉価かつ小型の端末を複数
個用いて、廉価な対処システムを構築することができ
る。
【0072】上記の点に関して図11に示す具体例に基
づいて詳述する。図示の例では、移動機能は有している
が、階段などの段差を昇降する段差昇降機能を有してい
ない端末32を考える。このような端末32を上の階と下の
階とにそれぞれ配備し、現場サーバ(管理装置の判定部
(後述))11が、2台の端末32・32に対して、事態に対
処させるために連携させて指示することにより、あたか
も、移動機能と段差昇降機能とを有する端末33として、
事態に対処することができる。
【0073】次に、図12に示す場合では、事態の対象
物14aが移動しているとする。事態の対象物14aが移動す
る場合としては、不審者が移動している場合や、火災が
燃え広がる場合などがある。このような場合、事態に対
処するために用いられる端末は、移動する事態の対象物
14aを追尾するように移動体の端末であることが望まし
い。
【0074】しかしながら、管理装置11が、事態の対象
物14aの移動進路を予測することができるならば、予測
される移動進路上に存在する非移動体の端末34a〜34dに
対して同一の対処を順次指示することにより、移動する
事態の対象物14aを追尾することができる。すなわち、
管理装置11は、同一の役割を担う複数の非移動体の端末
34a〜34dを用いて役割の受渡しを順次行なわせることに
より、移動体の端末と同じような機能を実行させること
ができる。なお、言うまでもないが、移動体の端末を組
み合わせて、移動する事態の対象物14aを追尾すること
もできる。
【0075】上記の点に関して図13に示す具体例に基
づいて詳述する。図示の例では、まず、現場サーバ11
は、移動する事態の対象物14aの移動進路を予測する。
次に、予測された移動進路(予測進路)35a〜35cおよび
その周囲に端末の存在を探索する。
【0076】このとき、図示のように、事態の対象物14
aが最初に到達すると予測される第1の予測進路35aに
は、2台の端末36・37が存在し、事態の対象物14aが2
番目に到達すると予測される第2の予測進路35bには、
端末が存在しないが、その付近に1台の端末38が存在
し、事態の対象物14aが3番目に到達すると予測される
第3の予測進路35cには、1台の端末39が存在すること
を現場サーバ11が検出したとする。
【0077】次に、現場サーバ11は、予測進路35aから3
5cの状況に応じて、種々の対処を端末に指示する。すな
わち、現場サーバ11は、第1の予測進路35aに存在する
端末36・37には、事態の対象物14aが接近しているか
ら、対処を指示して実行モードに移行させる。また、現
場サーバ11は、第2の予測進路35bの付近に存在する端
末38に先回りを指示する。これにより、端末38は、第2
の予測進路35bに移動して待機する。また、現場サーバ1
1は、第3の予測進路35cに存在する端末39に先回りを指
示する。これにより、端末39は、その場で待機する。
【0078】以上のように、現場サーバ11は、複数の端
末36〜39にそれぞれの役割を指示することにより、事態
の対象物14aが移動する場合であっても、柔軟に対処す
ることができる。なお、進路の予測が不十分である場合
には、可能性のある予測進路の全てに端末を先回りさせ
ればよい。
【0079】次に、図14に示す場合では、対処を実行
する端末40・41が事態の対象物14の近くに密集し過ぎな
いように配置している。すなわち、複数の端末を、所定
の距離内に配置する前方担当の端末40と、所定の距離外
に配置する後方担当の端末41・41とに分け、さらに、後
方担当の端末41・41を所定の間隔で配置するように、管
理装置11が端末を選択して移動させている。
【0080】このとき、管理装置11は、前方担当の端末
40には、事態の対象物14に対し密接した対処を、後方担
当の端末41・41には、事態の対象物14に対し遠隔の対処
をそれぞれ行なうように指示することになる。
【0081】端末40・41を密集させないようにすること
により、例えば、不審者に気づかれ難いことや破壊され
難くなる効果や、二次災害で端末が全滅することなど
の、不慮の事態が回避できる効果が生じる。
【0082】なお、前方担当の端末40どうしでも密集し
ないことが好ましい場合があり、その場合には、所定の
間隔で端末40どうしを配置するように管理装置11が指示
すればよい。また、例えば事態の対処が不審者の監視の
場合には、不審者に気づかれないために、前方担当の端
末40を省略して、後方担当の端末41・41のみで対処して
もよい。
【0083】〔実施の形態3〕次に、本発明のさらに他
の実施形態について図15〜図20に基づいて説明す
る。本実施形態の対処システムは、第2実施形態の対処
システム20に比べて、各構成をより具体的にしたもので
ある。なお、前記した実施形態で説明した構成と同様の
機能を有する構成には、同一の符号を付して、その説明
を省略する。
【0084】図15は、本実施形態の対処システムの概
略構成を示している。本実施形態の対処システム50で
は、管理装置11が対処領域51ごとに設置され、発生した
事態に対処する実行機能を有する複数の端末12…が対処
領域51ごとに配備されている。管理装置11と端末12…と
は通信可能となっている。
【0085】管理装置11は、事態の発生を検出する検出
部52と、検出された事態に対する対処を決定し、決定し
た対処を実行するように端末12…に指示する判定部53と
を備える。なお、検出部52は、対処領域51を細分化した
小領域54ごとに配備され、検出部52…のそれぞれと判定
部53とが通信可能となっていることが望ましい。
【0086】また、管理装置11…のそれぞれは、中央管
理サーバ(中央管理装置)21と通信可能となっている。
中央管理サーバ21は、その他の装置・機器22、関係者端
末23および機関端末24と外部ネットワーク56を介して通
信可能となっている。
【0087】図16は、管理装置11の概略構成を示して
いる。管理装置11は、前記検出部52、演算部60、メモリ
部61、ネットワーク認証部62、通信部63、DB(データ
ベース)管理部64、処理プログラム65、取得情報DB6
6、およびダウンロード用プログラムDB67を備えてい
る。前記検出部52、演算部60、メモリ部61、ネットワー
ク認証部62、通信部63、およびDB管理部64は、バスを
介して互いに接続されており、処理プログラム65、取得
情報DB66、およびダウンロード用プログラムDB67
は、DB管理部64に接続されている。
【0088】演算部60は、プログラムを実行することに
より、各種処理を実行する演算機能を有しており、一般
にCPU(中央演算装置)で構成されている。メモリ部61
は、演算部60が実行する各種プログラムや各種データを
格納しており、一般にRAM(random access memory)
およびROM(random access memory)で構成されてい
る。
【0089】ネットワーク認証部62は、通信ネットワー
クを介して受け取った情報がどの装置・機器からの情報
であるかを認証している。通信部63は、管理装置11外部
との通信ネットワークを介しての通信を制御する機能を
有している。
【0090】DB管理部64は、各種データベースのデー
タ構造およびデータ実体を管理する機能を有している。
処理プログラム65、取得情報DB66、ダウンロード用プ
ログラムDB67などの各種データベースは、ハードディ
スクドライブなどの外部記憶装置に記憶されている。
【0091】処理プログラム65は、演算部60にて実行さ
れる各種のプログラムのことである。処理プログラム65
には、OS(オペレーティングシステム)も含まれる。す
なわち、所望のプログラムを実行する際には、処理プロ
グラム65の中から所望のプログラムをメモリ部61に転送
して、演算部60にて実行することになる。
【0092】取得情報DB66は、管理装置11の各種機能
によって取得した情報を記憶するデータベースである。
また、ダウンロード用プログラムDB67は、端末12を事
態に対処させるために端末12に送信する対処プログラム
を記憶するデータベースである。
【0093】なお、図16に示す管理装置11では、検出
部52と判定部53とが一体に備えているが、図15に示す
ように、検出部52と判定部53とを分離することもでき
る。この場合、検出部52が複数個配備されることが一般
的である。
【0094】また、この場合、検出部52として機能する
検出装置70と、判定部53として機能する判定装置71と
は、図17に示すような構成とすればよい。すなわち、
検出装置70は、図16に示す管理装置11の構成と比べ
て、ネットワーク認証部62と、データベース関係の構成
64〜67とを省略し、通信部63を、送信のみ行なう送信部
72に変更した構成とすればよい。また、判定装置71は、
図16に示す管理装置11の構成と比べて、検出部52を、
検出装置70からの信号を受信する受信部73に変更した構
成とすればよい。なお、検出装置70の送信部72と、判定
装置71の受信部73との間の通信媒体は、有線でも無線で
もよい。
【0095】図18は、上記構成の管理装置11における
検出部52および判定部53の各機能を示している。なお、
判定部53は、演算部60にて各種プログラムを実行するこ
とにより機能するものである。
【0096】検出部52は、対処領域51において発生した
事態の対象物14を物理情報として取得する物理情報取得
機能(いわゆるセンシング機能)80を有している。また、
判定部53は、事態発生判定機能81、端末探索機能82、探
索結果判定機能83、端末指示機能84、および報告結果判
定機能85を有している。
【0097】事態発生判定機能81は、検出部52の物理情
報取得機能80から得られた物理情報に基づいてその意味
を解釈し、対処領域51において対処すべき事態が発生し
たか否かを判断する機能である。対処すべき事態が発生
したと判断した場合には、事態発生判定機能81は、どの
ような対処をなすべきかの情報(指示)を端末探索機能
82に出力する。
【0098】端末探索機能82は、処理プログラム65から
機能チェックプログラムを読み出して実行することによ
り、判断された対処に適した実行機能13を有する無関与
モードの端末12aを探索する。このとき、どのような対
処を実行できる端末12aを探索したかという情報は、先
の取得した物理情報に基づく解釈結果とともに必要に応
じて取得情報DB66に記憶される。無関与モードの端末
12aは、端末探索機能82から探索に関する信号を受け取
ると、その実行機能13に応じた応答信号を送信すること
により、その存在を管理装置11に通知する。
【0099】この無関与モードの端末12aによる応答に
ついて、図19に示す具体例で説明する。同図(a)に示
すように、管理装置11の端末探索機能82は、5つ以上の
実行機能について、それぞれ有しているか否かを探索し
ている。このとき、無関与モードの端末12aは、第1、
第3および第4の実行機能を有しているとすると、それ
ぞれの実行機能を実行する。
【0100】このとき、同図(b)に示すように、第3の
実行機能のみが機能しなかった場合には、第1の実行機
能による第1の実行結果と、第4の実行機能による第4
の実行結果とを、位置情報タグ86から取得した自らの位
置情報と、端末12の装置・機器識別コードとともに管理
装置(現場サーバ)11に送信する。
【0101】図18に戻ると、探索結果判定機能83は、
端末探索機能82から取得情報DB66に記憶された情報
と、無関与モードの端末12aからの応答信号とに基づい
て、現場15で対処が可能な無関与モードの端末12aが揃
っているか否かを判定し、現場15で完結できる対処につ
いては、その指示を端末指示機能84に出力する。
【0102】このとき、現場15で完結できない対処につ
いては、探索結果判定機能83は、中央管理サーバ21に応
援依頼としての情報が送信される。なお探索結果判定機
能83が取得した情報およびその判定結果は、必要に応じ
て取得情報DB66に記憶される。
【0103】端末指示機能84は、処理プログラム65から
実行端末割当てプログラムを読み出して実行することに
より、探索結果判定機能83から出力された対処の指示を
無関与モードの端末12aに送信する。対処の指示を受信
した無関与モードの端末12aは、実行モードの端末12bと
なって、指示された対処を実行する。
【0104】この実行端末割り当てプログラムの具体的
な処理について、図20に示す具体例で説明する。同図
に示すように、端末探索機能82が第1の実行機能を有す
る無関与モードの端末12aの探索を行なった結果、多数
の端末12aから実行結果、位置情報および装置・機器識
別コードを受け取ったとする。このとき、端末指示機能
84は、受け取った実行結果から、位置情報および装置・
機器識別コードを考慮して、対処させる端末12aを選択
し、選択した端末12aに対処の指示を送信する。
【0105】なお、無関与モードの端末12aにおいて、
対処の実行機能を有していても、その実行プログラムを
有しない場合には、端末指示機能84は、その対処を実行
できる対処プログラムをダウンロード用プログラムDB
67から読み込んで、無関与モードの端末12aに送信す
る。
【0106】さらに、ダウンロード用プログラムDB67
に適切な対処プログラムが存在しない場合には、管理装
置11は、中央管理装置21が有する後述のダウンロード用
プログラムDB98から適切な対処プログラムをダウンロ
ードして無関与モードの端末12aに送信するか、或い
は、中央管理装置21のダウンロード用プログラムDB98
から無関与モードの端末12aに適切な対処プログラムを
直接ダウンロードするように指示すればよい。
【0107】実行モードの端末12bは、発生した事態に
対処した結果情報を管理装置11に報告(送信)する。管理
装置11が実行モードの端末12bから報告された報告情報
を受信すると、管理装置11の報告結果判定機能85は、端
末指示機能84から指示された指示内容を取得情報DB66
から読み出して、前記報告情報と照合する。次に、報告
結果判定機能85は、中央管理装置21にその後の応援を依
頼すべきか否かが判定され、その判定結果は取得された
情報と共に必要に応じて取得情報DB66に記憶される。
【0108】また、報告結果判定機能85は、実行モード
の端末12bから報告された報告情報によっては、その実
行モードの端末12bまたはその他の実行モードの端末12b
に対して、実行すべき新たな対処を端末指示機能84に指
示することもできるし、新たな無関与モードの端末12a
を探索するように端末探索機能82に指示することもでき
る。
【0109】図21および図22は、上記構成の管理装
置11における判定部53の処理動作を示している。まず、
発生した事態に対し、対処の実行を端末12に指示するま
での処理動作を図21に基づいて説明する。
【0110】まず、検出部52から物理情報を受信してい
るか否かを判断する(S90)。受信していない場合に
は、他の処理を行なって(S91)、ステップS90に戻
る。一方、受信している場合には、受信した物理情報の
意味を解釈して(S92)、対処すべき事態が発生したか
否かを判断する(S93)。対処すべき事態が発生してい
ないと判定した場合には、ステップS90に戻って上記処
理を繰り返す。
【0111】一方、対処すべき事態が発生していると判
定した場合には、発生した事態に対してなすべき対処を
選定し(S94)、なすべき対処の選定結果を、発生した
事態の解釈結果(ステップS92を参照)とともに取得情
報DB66に記憶する(S95)。
【0112】次に、選定した対処を実行できる実行機能
13を有する無関与モードの端末12aを探索して(S9
6)、無関与モードの端末12aからの応答があったか否か
を判断する(S97)。応答がない場合には、応答がある
まで所定期間待機し(S98)、所定期間が経過しても応
答がない場合には、発生した事態に対処可能な無関与モ
ードの端末12aが存在しないと判定して(S99)、ステ
ップS105に進む。
【0113】一方、無関与モードの端末12aからの応答
があった場合には、応答してきた無関与モードの端末12
aが、どの対処を実行できるかを判定し(S100)、該判
定結果を取得情報DB66に記憶する(S101)。
【0114】次に、対処を実行できる対処プログラムを
無関与モードの端末12aが有しているか否かを判断し
(S102)、有していない場合には、該対処プログラム
をダウンロード用プログラムDB67から読み込んで無関
与モードの端末12aに送信する(S103)。
【0115】次に、なすべき対処の指示を、対象となる
無関与モードの端末12aに送信する(S104)。これによ
り、対象となる無関与モードの端末12aは、実行モード
の端末12bとなって、指示された対処を実行する。そし
て、ステップS105では、発生した事態および判定結果
を必要に応じて中央管理装置21に送信して、端末に対処
を指示するまでの処理動作が終了する。
【0116】次に、実行モードの端末12bが対処を実行
しているまたは実行した後における判定部53の処理動作
について図22に基づいて説明する。まず、実行モード
の端末12bから報告を受信しているか否かを判断する
(S110)。報告を受信していない場合には、他の処理
を行なって(S111)、ステップS110に戻る。一方、報
告を受信した場合には、受信した報告情報を判定する
(S112)。
【0117】次に、追加の指示を無関与モードの端末12
aに送信する必要があるか否かを判断する(S113)。追
加の指示が不要な場合には、ステップS117に進む。一
方、追加の指示が必要な場合には、対処の実行が可能な
無関与モードの端末12aが探索済みであるか否かを判断
し(S114)、探索済みではない場合には、対処の実行
が可能な無関与モードの端末12aを探索する(S115)。
【0118】次に、なすべき対処の追加指示を、対象と
なる無関与モードの端末12aに送信する(S116)。これ
により、対象となる無関与モードの端末12aは、実行モ
ードの端末12bとなって、追加指示された対処を実行す
る。
【0119】そして、ステップS117では、結果を必要
に応じて中央管理装置21に送信すると共に、結果を取得
情報DB66に記憶して(S118)、判定部53における処
理動作を終了する。
【0120】図23は、中央管理装置(中央管理サー
バ)21の概略構成を示している。中央管理装置21は、入
出力部90、演算部91、メモリ部92、ネットワーク認証部
93、通信部94、DB管理部95、処理プログラム96、仲介
情報DB97、ダウンロード用プログラムDB98、および
その他のプログラム・データ99を備えている。入出力部
90、演算部91、メモリ部92、ネットワーク認証部93、通
信部94、およびDB管理部95は、バスを介して互いに接
続されており、処理プログラム96、仲介情報DB97、ダ
ウンロード用プログラムDB98、およびその他のプログ
ラム・データ99は、DB管理部95に接続されている。
【0121】なお、演算部91、メモリ部92、ネットワー
ク認証部93、通信部94、DB管理部95、および処理プロ
グラム96の機能は、図16に示す管理装置11の演算部6
0、メモリ部61、ネットワーク認証部62、通信部63、D
B管理部64、および処理プログラム65の機能と同様であ
るので、その説明を省略する。
【0122】入出力部90は、中央管理装置21が操作者
(サーバ操作者)と種々のやりとりをするための入出力
機能を有している。入力機能を有する入力デバイスに
は、例えば、キーボード、テンキー、マウス、バーコー
ドリーダなどがあるが、操作者の入力により中央管理装
置21に情報が伝達されるものであれば、任意の入力デバ
イスが利用できる。また、出力機能を有する出力デバイ
スには、例えば、ディスプレイ、プリンタなどがある
が、中央管理装置21からの情報を操作者に伝達できるも
のであれば、任意の出力デバイスが利用できる。
【0123】仲介情報DB97は、中央管理装置21の各種
機能によって取得した情報を記憶するデータベースであ
る。また、ダウンロード用プログラムDB98は、端末12
を事態に対処させるために端末12に送信する対処プログ
ラムを記憶するデータベースである。なお、図17にお
ける探索指示機能74に関して説明したように、無関与モ
ードの端末12aにダウンロードすべき適切な対処プログ
ラムが管理装置11にない場合には、このダウンロード用
プログラムDB98から適切な対処プログラムが送信され
ることになる。
【0124】また、その他のプログラム・データ99は、
前記以外の各種プログラムや各種データのことであり、
例えば操作者が使用するワード・プロセッサや表計算ソ
フトなどのアプリケーションソフトや、それらに付随す
るデータが該当する。
【0125】図24は、上記構成の中央管理装置21の情
報仲介機能に相当する情報仲介部100の各機能を示して
いる。情報仲介部100は、情報受信機能101、情報仲介判
定機能102、仲介対象判定機能103、および情報送信機能
104を有している。
【0126】情報受信機能101は、現場15における管理
装置11または実行モードの端末12bから中央管理装置21
へ送信された情報を受信する機能である。受信した情報
は、情報仲介判定機能102にて情報の仲介が必要か否か
が判定され、情報の仲介が必要と判定された場合には、
その情報の仲介先を仲介対象判定機能103にて判定され
る。
【0127】仲介対象判定機能103における判定基準
は、まず第1に「人の判断が不要な処理があるか否か」
であり、次に「現場関係者への情報送信(通報)が必要か
否か」であり、最後に「機関への情報送信(通報)が必要
か否か」である。なお、受信した情報や判定結果は、必
要に応じて仲介情報DB97に記憶される。
【0128】仲介対象判定機能103にて情報の仲介先が
判定されると、情報送信機能104は、判定された情報の
仲介先へ情報を送信する。なお、上記構成の情報仲介部
100の処理動作は、図7に示す処理動作と同様であるの
で、その説明を省略する。
【0129】図25は、中央管理装置21の操作仲介機能
に相当する操作仲介部110の各機能を示している。操作
仲介部110は、操作依頼受信機能111、端末探索機能11
2、探索結果判定機能113、および操作仲介機能114を有
している。
【0130】操作依頼受信機能111は、操作端末115とな
り得る現場関係者端末23aまたは機関端末24から操作依
頼を受信する。操作依頼を受信すると、操作依頼受信機
能111は、どのような操作を行なうかの情報を端末探索
機能112に出力する。
【0131】端末探索機能112は、操作依頼受信機能111
からの情報と、仲介情報DB97に記憶されている情報と
に基づいて、操作に適した実行機能13を有する無関与モ
ードの端末12aを探索する。このとき、どのような操作
を実行できる端末12aを探索したかという情報は、操作
依頼受信機能111からの情報とともに必要に応じて仲介
情報DB97に記憶される。無関与モードの端末12aは、
端末探索機能112から探索に関する信号を受け取ると、
その実行機能13に応じた応答信号を送信することによ
り、その存在を中央管理装置21に通知する。
【0132】探索結果判定機能113は、操作が可能な無
関与モードの端末12aが存在するか否かを判定する。存
在しないと判定した場合には、その旨を依頼元の操作端
末115へ送信する。一方、存在しすると判定した場合に
は、操作仲介機能114は、操作端末115からの操作の指示
を該当する端末12aに仲介する。操作の指示を受信した
無関与モードの端末12aは、実行モードの端末12bとなっ
て、指示された操作を実行する。
【0133】なお、無関与モードの端末12aにおいて、
操作の実行機能を有していても、その実行プログラムを
有しない場合には、操作仲介機能114は、その操作を実
行できる操作プログラムをダウンロード用プログラムD
B98から読み込んで、無関与モードの端末12aに送信す
る。
【0134】実行モードの端末12bは、操作指示によっ
て取得された情報や操作結果の情報を中央管理装置21に
報告(送信)する。中央管理装置21が実行モードの端末12
bから報告された報告情報を受信すると、中央管理装置2
1の操作仲介機能114は、該報告情報を操作端末115に送
信する。また、操作仲介機能114は、操作の仲介により
取得した情報を必要に応じて仲介情報DB97に記憶す
る。なお、上記構成の操作仲介部110の処理動作は、図
8および図9に示す処理動作と同様であるので、その説
明を省略する。
【0135】
【実施例】〔実施例1〕次に、第3実施形態の対処シス
テムを用いて、具体的な事態に対して端末12が実行する
対処について図26〜図37に基づいて説明する。本実
施例では、事態の対象物14は、外部から侵入した不審者
14aであり、実行する対処は、不審者14aによる犯罪行為
を防止する防犯行為である。
【0136】図26は、本実施例の対処システムである
防犯システムの概要を示している。管理装置11は、外部
から対処領域に不審者14aが侵入したことを検出する
と、防犯行為を実行するように無関与モードの端末12a
に通知(指示)する。このとき、現場15に存在する無関
与モードの端末12aに優先的に通知することにする。無
関与モードの端末12aは、管理装置11から防犯行為の指
示を受け取ると、実行モードの端末12bとなって、防犯
行為を実行する。
【0137】本実施例では、管理装置11は、以下の対処
を行なう。まず、現場15で事態の収束が可能であると判
断した場合には、警告と、警告に続く措置とを実行す
る。これらの実行によっても事態を収束できなかったと
き、または収束できないと予測されるときには、その時
点で応援を中央管理装置21に要請する。一方、事態の収
束が不可能であると判断した場合には、対処を監視に留
め、応援を中央管理装置21に要請する。
【0138】この対処処理について、図27に基づいて
説明する。まず、対処領域に不審者が存在するか否かを
判断する(S120)。存在しない場合には、他の処理を
行なって(S121)、ステップS120に戻る。一方、存在
する場合には、対処の実行が可能な実行機能13を有する
無関与モードの端末12aを探索し(S122)、該当する無
関与モードの端末12aが現場15に存在するか否かを判断
する(S123)。該当する端末12aが存在する場合には、
ステップS126に進む。
【0139】一方、該当する端末12aが存在しない場合
には、該当する端末であって現場15に移動可能な無関与
モードの端末12aが存在するか否かを判断する(S12
4)。該当する端末12aが存在する場合には、ステップS
126に進む。一方、該当する端末12aが存在しない場合に
は、現場15における対処が不可能であることを中央管理
装置21に通知して(S125)、対処処理を終了する。
【0140】次に、ステップS126では、該当する端末1
2aで事態の収束が可能であるか否かを判断する(S12
6)。事態の収束が不可能であると判断した場合には、
対処として監視を選択し、該当する端末12aに監視の指
示を通知し(S127)、現場15における対処の応援を中
央管理装置21に通知して(S128)、対処処理を終了す
る。一方、事態の収束が可能であると判断した場合に
は、対処として警告を選択し、該当する端末12aに警告
の指示を通知して(S129)、対処処理を終了する。
【0141】図28は、現場で事態の収束が可能である
と判断し、警告による対処をした場合の具体例を示して
いる。検出装置に相当する侵入検知センサ70aが不審者1
4aを検出すると、侵入検知センサ70aは、判定装置に相
当する現場サーバ71aに侵入検知情報(センシング情
報)を送信する。侵入検知情報を受信した現場サーバ71
aは、現場で事態の収束が可能であると判断すると、不
審者14aの顔画像の取得と、取得後の警告による威嚇行
為との少なくとも一方が実行可能な端末を探索する。
【0142】したがって、顔画像の取得を実行する顔画
像取得用端末120は、少なくとも、実行機能として撮像
機能を含む必要がある。また、顔画像取得用端末120
は、不審者14aの前方に回り込んで不審者14aの顔を撮影
できるように、移動機能を含むことが望ましい。しかし
ながら、移動しなくても不審者14aの顔を撮影できるの
であれば、顔画像取得用端末120が移動機能を含む必要
はない。
【0143】また、例えば警告を音声で行なうとする
と、警告による威嚇行為を実行する端末121は、音声出
力機能を備える任意の装置・機器を使用できる。具体的
には、スピーカを持つテレビ、ラジオ、ラジカセ、CD
(compact disk)プレーヤ、電話(携帯電話、固定電話)な
どの音声出力装置が、威嚇行為出力用端末121となり得
る。
【0144】なお、これらの対処によって例えば不審者
14aが顔画像取得用端末120を破壊するおそれがあるが、
顔画像取得後であれば、現場サーバ71aは、新たな顔画
像取得用端末120を探索する必要はない。また、不審者1
4aが現場15から立ち去る前に威嚇行為出力用端末121が
破壊された場合には、現場サーバ71aは、他の音声出力
機能が備わる無関与モードの端末12aにその役割を引き
継がせればよい。
【0145】図29は、現場で事態の収束が不可能であ
ると判断し、警告をせずに、監視と、中央管理サーバ21
への応援依頼の対処をした場合の具体例を示している。
この場合、現場サーバ71aは、不審者14aの顔画像の取得
が実行可能な端末を探索するとともに、中央管理サーバ
21へ取得情報と応援依頼とを送信する。
【0146】中央管理サーバ21は、現場サーバ71aから
応援依頼を受け取ると、顔画像取得用端末120により取
得された顔画像情報を含む通報情報を作成して、現場関
係者の端末23aである携帯電話122と、機関端末である警
察署サーバ24aとに通報する。
【0147】現場関係者の端末に通報することにより、
現場関係者が現場に近づくことにより傷害などの被害を
被ることを防止することができる。また、警察署サーバ
24aに通報することにより、警察官が現場に急行できる
から、事態を迅速に収束させることができる。
【0148】図30は、不審者14aの侵入に対応して行
なわれる別の対処を示している。ここでは、現場15に取
り残された現場関係者を避難誘導する対処と、不審者14
aを撹乱する対処とを行なうものである。
【0149】不審者14aに気づかれないように現場関係
者を現場15から逃がすには、音声による誘導よりも表示
による誘導の方が好ましい。したがって、現場サーバ71
aは、対処を実行させる端末として表示機能を有する端
末を探索する。
【0150】次に、現場サーバ71aは、表示機能を有す
る端末123に対して以下の対処を行なうように指示す
る。図30(a)に示すように、現場関係者124の近くに
位置する端末123は、矢印などの図形記号を用いて、避
難誘導用の表示を行なう。このとき、音声機能を有する
端末から音声メッセージを示してもよい。
【0151】現場関係者124の避難誘導が完了した後に
は、同図(b)に示すように、避難誘導の方向と反対方向
の矢印を表示するなど、不審者14aを撹乱するような表
示を行なう。これにより、現場関係者124と不審者14aと
の遭遇を避けることができる。
【0152】このように、現場15での収束が不可能な場
合であっても、現場15に残る現場関係者124を危険な状
態にしないような、現場15で出来る限り実行可能な措置
を最低限実行することが望ましい。
【0153】以上のように、不審者14aが侵入した場合
の対処について具体的に説明してきたが、その他にも図
31に示すように様々な対処を取ることができる。
【0154】図32および図33は、不審者14aが侵入
したときに現場サーバ71aが行なう対処処理を具体的に
示している。不審者14aが侵入すると、図32(a)に示
すように、対処領域を分割した小領域54ごとに固定配備
された固定センサ(検出装置)70aが不審者の侵入を検
出(検知)して現場サーバ(判定装置)71aに通知す
る。
【0155】次に、現場サーバ71aは、不審者14aに対処
するために、同図(b)に示すように、無関与モードの移
動ロボット(端末)12aの存在を検出(検知)する。次
に、検出された無関与モードの移動ロボット12aが所望
の実行機能を有するか否かを確認するため、図33(a)
に示すように、現場サーバ71aは、所望の対処の試行を
無関与モードの移動ロボット12aに指示する。
【0156】具体的には、例えば撮像機能であれば、そ
の場で撮像機能を実行させて撮像画像を実行結果として
送信させることで実行機能の有無が判定できる。なお、
単一の実行機能のみを確認するのではなく、必要とされ
る複数の実行機能を同時に確認複数した方が効率がよ
い。
【0157】図示の場合では、無関与モードの移動ロボ
ットAは実行結果を送信しないから、移動ロボットAは
所望の実行機能を有していないと現場サーバ71aは判定
する。一方、無関与モードの移動ロボットBは実行結果
を送信するから、移動ロボットBは所望の実行機能を有
していると現場サーバ71aは判定する。なお、例えば不
審者14aの顔画像を効率よく撮像するために、撮像角度
を変更できる方が好ましい場合には、現場サーバ71a
は、角度を変えた画像の撮像を無関与モードの移動ロボ
ット12aに指示すればよい。
【0158】次に、図33(b)に示すように、現場サー
バ71aは、指示した実行機能に対し、所望の実行結果を
送信した移動ロボットBに、実行すべき対処(役割)を指
示する。これにより、移動ロボットBは、実行モードの
移動ロボット12bとなって、例えば、不審者14aの前に回
り込んで撮像することにより不審者14aの顔画像を取得
するなどの所望の対処を行なう。
【0159】なお、移動ロボットBが、所望の対処を実
行するための対処プログラムを有していない場合には、
現場サーバ71aは、ダウンロード用プログラムDB67か
ら移動ロボットBへ所望の対処プログラムをダウンロー
ドすればよい。この場合、ダウンロードされた対処プロ
グラムは、対処の実行が終了した後には、移動ロボット
Bにとって不要であるから消去してもよい。
【0160】図34は、不審者14aが侵入したときに現
場サーバ71aが行なう別の対処処理を具体的に示してい
る。図示の場合では、不審者14aの侵入を検出する固定
センサ(検出装置)70aは、現場サーバ71aへ直接情報を
送信する機能がなく、検出した不審者侵入情報を周囲に
出力するのみである。
【0161】この場合、固定センサ70aが受信先を特定
せずに情報発信(出力)された不審者侵入情報は、固定セ
ンサ70aの周囲に存在する無関与モードの移動ロボット1
2a(図示の場合では移動ロボットB)の有する通信手段
を一時的に借用して、現場サーバ71aに送信される。
【0162】これにより、固定センサ70aは、通信機能
を限定することができるから、小型化および低価格化を
実現できる。このことは、固定センサ70aを小領域54ご
とに多数配備する場合に特に有効である。また、現場サ
ーバ71aで多数の固定センサ70aを常時管理する必要がな
くなるから、現場サーバ71aの負担を大幅に軽減するこ
とができる。このことは、現場15に配備される固定セン
サ70aが増えれば増えるほど有効である。
【0163】図35は、不審者14aが侵入したときに現
場サーバ71aが行なう別の対処処理を具体的に示してい
る。図32(b)および図33(a)に示す場合では、現場
サーバ71aは、無関与モードの移動ロボット12aの存在を
検出した後に、検出した無関与モードの移動ロボット12
aに所望の対処の試行を指示している。一方、図34に
示す場合では、受信先を特定することなく所望の対処の
試行を指示している。
【0164】図35に示す端末探索方法の方が、図32
(b)および図33(a)に示す端末探索方法よりも、シス
テム(図示の場合では、現場サーバ71a)にかかる負担
が少なくなる。
【0165】以上のように、固定センサ70aと移動ロボ
ット12aとを協調して動作させることにより、例えば、
固定センサ70aにて不審者検知機能を実行し、移動ロボ
ット12aにて顔画像取得機能を実行するといったよう
に、検出の機能を分担することができる。また、固定セ
ンサ70aが撮像機能を有し、かつ、移動ロボット12aが人
体検知機能を有する場合には、移動ロボットを検出装置
に、固定センサを、対処を実行する端末に、それぞれの
役割を変更することができる。
【0166】また、固定センサ70aが人体検知機能の他
に撮像機能を有する場合には、固定センサ70aを、検出
装置と、対処(顔画像の取得)を実行する端末との両方
の機能を実行することができる。この場合、移動ロボッ
トは、固定センサからでは取得できない最適の位置やア
ングルからの顔画像を取得したり、固定センサによる撮
像を可能にするために障害物を取り除いたりするなど、
アクティブなセンサとして機能させることができる。
【0167】なお、固定センサ70aと移動ロボット12aと
を協調動作させることは、本実施例のような防犯システ
ムだけでなく、後記の防災・救難システムなど、その他
の対処システムにも適用することができる。したがっ
て、その適用により、その他の対処システムにおいて
も、前記の効果を得ることができる。
【0168】図36は、不審者14aが現場15に侵入して
いることが確認された後に、現場サーバ71aがとるべき
措置に関わる判定内容をより具体的に示している。不審
者14aの侵入を検出すると、次に、現場サーバ71aは、不
審者14aの人数や個別的特徴の確認などを行なう。
【0169】同図において、「不審者の個別の特徴」と
は、個人を特定するための情報のことであり、例えば不
審者14aの顔を撮像した顔画像や声を録音した音声など
である。
【0170】また、「不審者特定の物的痕跡」とは、現
場15に残された、個人を特定するための物品のことであ
り、不審者14aの残した指紋や、足跡や、DNAを採取
できる毛髪・皮膚・爪・唾液などのDNA採取サンプル
や、衣服類・道具類などの遺留品となり得る物品など、
現場15で不審者14aから採取しておくことが好ましいも
ののことである。
【0171】これらの採取は、不審者14aから現場15で
採取することを基本とし、現場15の状況をそのまま維持
した方が好ましい場合には、その場所を特定するための
情報取得(例えばそれらの物品が残る状況を撮像するな
ど)に留めておくとよい。
【0172】また、「低優先度」とは、高優先度で起動
される他のプログラムの実行を優先するという意味であ
り、具体的には例えば無関与モードの端末12aの割り当
てがされなかった場合や、他のプログラムの実行完了が
確保されてから実行される場合などのことである。
【0173】図37は、図14に対応する具体例を示し
ている。図示の場合では、現場サーバ71aは、不審者14a
の周囲一定範囲を実行モードの端末12bの不可侵エリア1
24に設定し、不審者14aの移動に伴い、実行モードの端
末12bを前もって範囲外に移動させている。これによ
り、実行モードの端末12bは、移動する不審者14aに感づ
かれ難くなる。
【0174】なお、端末12bがエリア124外へ移動するこ
と自体によって、不審者14aが感づくおそれがある場合
には、現場サーバ71aは、エリア124外に存在する他の無
関与モードの端末12aに指示することにより、対処の役
割を受け継げばよい。
【0175】〔実施例2〕次に、第3実施形態の対処シ
ステムを用いて、第1実施例とは異なる具体的な事態に
対して端末12が実行する対処について図38〜図48に
基づいて説明する。本実施例では、事態は災害であり、
事態の対象物14は、被災者や被災物14bと災害源14cとで
あり、実行する対処は、救難行為と防災行為とである。
【0176】図38は、本実施例の対処システムである
防災・救難システムの概要を示している。管理装置11
は、対処領域にて災害が発生したことを検出すると、防
災・救難行為を実行するように無関与モードの端末12a
に通知(指示)する。このとき、現場15に存在する無関
与モードの端末12aに優先的に通知することにする。無
関与モードの端末12aは、管理装置11から防犯行為の指
示を受け取ると、実行モードの端末12bとなって、防災
・救難行為を実行する。
【0177】図39および図40は、管理装置11が行な
う対処処理としての救難処理を示している。以下、この
救難処理について説明する。まず、対処領域に災害が発
生しているか否かを判断する(S130)。発生していな
い場合には、他の処理を行なって(S131)、ステップ
S130に戻る。一方、発生している場合には、現場15で
の被災者14bの存在が確認済みであるか否かを判断する
(S132)。確認済の場合には、ステップS138に進む。
【0178】一方、未確認の場合は、現場サーバ71a
は、対処の実行が可能な実行機能13を有する無関与モー
ドの端末12aを探索し(S133)、該当する無関与モード
の端末12aのほぼ全てに、被災者14bの存在を確認する対
処、すなわち、被災書14bの捜索を指示する(S134)。
この捜索は、急を要するので出来るだけ広範囲に動員で
きるように無関与モードの端末12aを選択する。
【0179】次に、該当する端末12から捜索結果を取得
したか否かを判断する(S135)。捜索結果を取得して
いない場合には、他の処理を行なって(S136)、ステ
ップS135に戻る。一方、捜索結果を取得した場合に
は、捜索結果の情報を中央管理装置21に送信した後(S
137)、ステップS138に進む。
【0180】ステップS138では、現場15内の被災者14b
の安否が確認済みであるか否かを判断する。安否が確認
済である場合には、救難処理を終了する。すなわち、ス
テップS134において、被災者14bを捜索する際に、被災
者14bの存在確認と合わせて安否が確認できれば、ステ
ップS138では安否が確認済みとなって、被災者14bの安
否確認を改めて行なうことなく、救難処理を終了する。
例えば、撮像装置によって被災者14bを捜索したとき
に、被災者14bに少しでも動きがあれば、同時に安否確
認できたと判断することができる。
【0181】一方、安否が未確認の場合には、現場サー
バ71aは、対処の実行が可能な実行機能13を有する無関
与モードの端末12aを探索し(S139)、該当する無関与
モードの端末12aのほぼ全てに、被災者14bの安否を確認
する対処を指示する(S140)。この安否確認も、ステ
ップS134と同様に急を要するので出来るだけ動員でき
るように無関与モードの端末12aを選択する。なお、被
災者14bの安否確認は、生命の確認を意味することもあ
り、このような場合には、被災者14bに直接呼びかけて
その反応を見ることも必要となる。
【0182】次に、該当する端末12から安否の確認結果
を取得したか否かを判断する(S141)。安否の確認結
果を取得していない場合には、他の処理を行なって(S
142)、ステップS141に戻る。一方、安否の確認結果を
取得した場合には、該結果の情報を中央管理装置21に送
信した後(S143)、救難処理を終了する。
【0183】図41および図42は、管理装置11が行な
う対処処理としての防災処理を示している。以下、この
防災処理について説明する。まず、対処すべき現場15に
存在する被災者14bの安否が確認済であるか否かを判断
する(S150)。未確認の場合には、他の処理を行なっ
て(S151)、ステップS150に戻る。
【0184】一方、発生している場合には、現場15での
災害源14cが確認済みであるか否かを判断する(S15
2)。確認済の場合には、ステップS158に進む。すなわ
ち、被災者に関する対処実行(図39および図40を参
照)の際に、災害源14cが確認できていれば、ステップ
S152では災害源14cが確認済みとなって、災害源14cの
確認を改めて行なうことなく、ステップS158に進む。
【0185】一方、未確認の場合は、現場サーバ71a
は、対処の実行が可能な実行機能13を有する無関与モー
ドの端末12aを探索し(S153)、該当する無関与モード
の端末12aのほぼ全てに、災害源14cを特定する対処、す
なわち、被災書14bの捜索を指示する(S154)。この捜
索は、急を要するので出来るだけ広範囲に動員できるよ
うに無関与モードの端末12aを選択する。なお、災害源1
4cを特定する理由は、その後の対応(判断)を容易にする
ためである。
【0186】次に、該当する端末12から捜索結果を取得
したか否かを判断する(S155)。捜索結果を取得して
いない場合には、他の処理を行なって(S156)、ステ
ップS155に戻る。一方、捜索結果を取得した場合に
は、捜索結果の情報を中央管理装置21に送信した後(S
157)、ステップS158に進む。
【0187】ステップS158では、災害源14cは収束済み
であるか否かを判断する。収束済みである場合には、防
災処理を終了する。一方、収束していない場合には、現
場サーバ71aは、対処の実行が可能な実行機能13を有す
る無関与モードの端末12aを探索し(S159)、該当する
無関与モードの端末12aで、事態(災害)の収束が可能
であるか否かを判断する(S160)。
【0188】収束が可能であると判断した場合には、該
当する無関与モードの端末12aに、災害源14cを収束させ
る対処、すなわち、災害源14cの収束措置を指示して
(S163)、防災処理を終了する。このとき、災害源14c
を収束できなかった場合、または収束できないと予測し
た場合には、その時点で中央管理装置21に応援を要請す
る。
【0189】一方、収束が不可能であると判断した場合
には、現場サーバ71aは、該当する無関与モードの端末1
2aに、災害源14cを監視する対処を指示し(S161)、現
場15における対処の応援依頼を中央管理装置21に通知し
た後(S162)、防災処理を終了する。
【0190】図43は、救難行為において、被災者14b
の安否を確認する対処(図40におけるステップS14
0)を行なう場合の具体例を示している。検出装置に相
当する人体検知センサ70bが被災者14bを検出すると、人
体検知センサ70bは、判定装置に相当する現場サーバ71b
に被災者検知情報(センシング情報)を送信する。
【0191】被災者検知情報を受信した現場サーバ71b
は、人体検知センサ70bから取得した情報によって被災
者14bの存在は分かっても、その安否が確認できない場
合が多い。すなわち、人体のシルエットや体温などによ
り被災者14bの存在が分かっても、現場の照度や煙など
の視覚的障害物の影響で、被災者14bの安否までは確認
できない場合は意外に多い。
【0192】この場合、現場サーバ71bは、被災者14bに
刺激(図中の例では音声と直接的な接触)を与えるように
移動ロボット(端末)130に指示することで安否を確認
する。この安否確認行為によって被災者14bの生存を確
認し、さらに自力による避難が可能であると判断した場
合には、現場サーバ71bは、音声と表示灯とを用いて被
災者14bを避難誘導する対処を移動ロボット130に指示す
る。
【0193】したがって、本実施例では、被災者安否確
認・誘導用ロボット130は、少なくとも、移動機能、音
声出力機能、および点灯機能を実行機能として含む必要
がある。なお、音声による安否確認および避難誘導のみ
を行なう場合であれば、被災者安否確認・誘導用端末13
1は、音声出力機能のみを実行機能として含めばよい。
【0194】図44は、被災者14bを避難誘導する別の
対処を示している。図示の場合では、避難経路の分岐点
にあらかじめ配置された表示装置(床面埋め込み式ディ
スプレイ)が被災者誘導用端末132…となる。この具体的
な実現手段は、本願出願人が以前に出願した特許出願
(特願平9-5682号)に開示されている。
【0195】なお、この避難経路は、現場サーバ71bか
らの指示により、災害源14cや周囲の状況(例えば通路に
おける風向きなど)による変更に対応することができ
る。また、矢印などの図形記号以外に避難経路に関する
メッセージを同時に示すこともできる。さらに、音声メ
ッセージによる避難誘導を同時に行なうことが望まし
い。なお、緊急度合が高いほど、被災者14bがメッセー
ジを見たり聞いたりする余裕がなくなるので、メッセー
ジは短い方がよい。この具体的な実現手段は本願出願人
が以前に出願した特許出願(特願平4-70132号)に開示
されている。
【0196】図45は、防災行為において、現場15で発
生した災害の災害源14cを継続的に監視する場合(図4
2のステップS161)の具体例を示している。図示の場
合では、被害を最小限に抑えるため、災害元(災害源の
元)よりも現状(災害の拡大防止)を重視しており、災
害源監視用端末133は、災害源14cである火災の拡大を監
視している。このため、災害源監視用端末133は、少な
くとも、移動機能および熱感知機能を実行機能として有
することが望ましい。
【0197】なお、災害源監視用端末133が不慮の事態
(例えば延焼による消失など)により災害源14cの監視が
出来なくなった場合には、現場サーバ71bは、監視機能
を有する他の無関与モードの端末12aにその役割を引き
継がせればよい。
【0198】このように災害源14cを監視することで得
られた情報は、現場関係者の避難はもとより、中央管理
装置21を介して現場関係者の端末23aや機関の端末24へ
送信されて、それらの人が判断するための判断材料とし
て活用される。
【0199】図46は、防災行為において、現場15で災
害を収束させることが不可能であると判断して、応援依
頼を中央管理サーバ21に通知した場合(図42のステッ
プS162)の具体例を示している。
【0200】中央管理サーバ21は、現場サーバ71bから
応援依頼を受け取ると、災害源監視用端末133などから
現場サーバ71aを介して取得された現場情報を含む通報
情報を作成して、関係者端末である家族の携帯電話135
と、機関端末である消防署サーバ24bとに通報する。
【0201】家族の携帯電話135に通報することによ
り、家族が現場に近づくことにより被害を被ることを防
止することができる。また、消防署サーバ24bに通報す
ることにより、消防車と、必要が有れば救急車が現場に
急行できるから、事態を迅速に収束させることができ、
その結果、被害を最小限に抑えることができる。
【0202】また、中央管理サーバ21は、現状を認識さ
せることで、家族を安心させたり、応援依頼を受けた消
防署員が的確な対処を実行したりできるように情報支援
を行なう。なお、現場15に残された無関与モードの端末
12aを、消防署サーバ24bから遠隔操作させることで、変
化する現場の状況や現場に残された人の誘導を人の操作
によって実行することができる。
【0203】すなわち、図47に示すように、消防署員
137が、消防署サーバ24bの操作機能136を用いて、図4
8に示すような表示画面を見ながら操作することによ
り、消防署サーバ24bから操作情報を受信すると、中央
管理サーバ21は、受信した操作情報に基づいて、実行モ
ードの端末12bの遠隔操作を行なう。
【0204】また、中央管理サーバ21は、実行モードの
端末12bから取得された取得情報(周囲の状況など)
を、消防署サーバ24bに送信する。消防署サーバ24bは、
受信した取得情報を活用して、消防車などに指令を行な
う。これにより、現場15で活動している実行モードの端
末12bを、消防車などと連携活動させることができる。
なお、現場15に生存者が残っている場合などには、音声
出力機能を有した実行モードの端末12bを介して消防署
サーバ24bから呼びかけを行なうとよい。
【0205】なお、上記の実施形態および実施例で説明
した各種の処理ステップをプログラムとしてコンピュー
タ上で機能させることができる。また、プログラムは、
コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納すること
ができる。これにより、任意のコンピュータ上で各種の
処理ステップを実行することができる。
【0206】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の対処方
法は、発生した事態に対応する対処を複数の端末に実行
させる対処方法であって、事態の発生を検出する検出ス
テップと、検出された事態に対応する単数または複数の
対処を判定する事態判定ステップと、判定された対処の
一部または全てを実行可能な前記端末を探索する探索ス
テップと、探索の結果に基づいて、対処を実行させる端
末とその対処内容を判定する探索結果判定ステップと、
判定された端末に対し、該端末に対応する対処の実行を
指示する端末指示ステップとを含む方法である。
【0207】これにより、事態に対応する対処を完全に
実行できる専用の端末を用いる必要はないから、端末の
大型化および高額化を軽減できるという効果を奏する。
また、事態の発生していない日常では、端末を他の用途
に容易に利用できるから、端末を備えることによる無駄
を軽減できるという効果を奏する。
【0208】また、請求項2に記載の対処方法は、以上
のように、請求項1に記載の方法において、前記探索結
果判定ステップにより判定された端末が、対処の実行に
必要な対処プログラムを有していない場合には、前記端
末指示ステップは、対応する対処プログラムを前記端末
にダウンロードしてから前記端末に対応する対処の実行
を指示する方法である。
【0209】これにより、各種の対処の実行に必要なプ
ログラム等のソフトウェアの全てを備える必要はないか
ら、各種の対処を実行させるために端末が大型化するこ
とを防止できるという効果を奏する。
【0210】また、請求項3に記載の対処方法は、以上
のように、請求項1または2に記載の方法において、前
記ステップの幾つかまたは全てにおいて取得される情報
を他の端末に通報する情報仲介ステップをさらに含む方
法である。
【0211】これにより、事態の発生および経過を関係
者などの端末に通報するから、事態の収束を迅速かつ確
実に行なうことができるという効果を奏する。
【0212】また、請求項4に記載の対処方法は、以上
のように、請求項3に記載の方法において、前記情報仲
介ステップにより通報された端末から操作指示を受け取
ると、操作可能な端末を探索して、操作を指示する操作
仲介ステップをさらに含む方法である。
【0213】これにより、関係者などが、事態の発生に
対処しうる端末を遠隔操作することができるから、事態
の収束をさらに迅速かつ確実に行なうことができるとい
う効果を奏する。
【0214】また、請求項5に記載の対処システムは、
以上のように、発生した事態に対応する対処を実行する
対処システムであって、単数または複数の対処の実行が
可能な複数の端末と、発生した事態に対応する単数また
は複数の対処を判定し、判定された対処の実行を前記端
末に通信ネットワークを介して指示する管理手段とを備
えており、該管理手段は、事態の発生を検出する検出手
段と、該検出手段により検出された事態に対応する単数
または複数の対処を判定する事態判定手段と、事態判定
手段により判定された対処の一部または全てを実行可能
な前記端末を探索する探索手段と、探索手段による探索
の結果に基づいて、対処を実行させる端末とその対処内
容を判定する探索結果判定手段と、探索結果判定手段に
より判定された端末に対し、該端末に対応する対処の実
行を指示する端末指示手段とを備える構成である。
【0215】これにより、事態に対応する対処を完全に
実行できる専用の端末を用いる必要はないから、端末の
大型化および高額化を軽減できるという効果を奏する。
また、事態の発生していない日常では、端末を他の用途
に容易に利用できるから、端末を備えることによる無駄
を軽減できるという効果を奏する。
【0216】また請求項6に記載の対処システムは、以
上のように、請求項5に記載の構成において、前記探索
結果判定手段により判定された端末が、対処の実行に必
要な対処プログラムを有していない場合には、前記端末
指示手段は、対応する対処プログラムを前記端末にダウ
ンロードする構成である。
【0217】これにより、各種の対処の実行に必要なプ
ログラム等のソフトウェアの全てを備える必要はないか
ら、各種の対処を実行させるために端末が大型化するこ
とを防止できるという効果を奏する。
【0218】また、請求項7に記載の対処システムは、
以上のように、請求項5または6に記載の構成におい
て、前記管理手段から前記事態に関する情報を受け取
り、受け取った情報を他の端末に通報する情報仲介手段
をさらに備える構成である。
【0219】これにより、情報仲介手段が、事態の発生
および経過を関係者などの端末に通報するから、事態の
収束を迅速かつ確実に行なうことができるという効果を
奏する。
【0220】また、請求項8に記載の対処システムは、
以上のように、請求項7に記載の構成において、前記情
報仲介手段により通報された端末から操作指示を受け取
ると、操作可能な端末を探索して、操作を指示する操作
仲介手段をさらに備える構成である。
【0221】これにより、操作仲介手段を用いて、関係
者などが、事態の発生に対処しうる端末を遠隔操作する
ことができるから、事態の収束をさらに迅速かつ確実に
行なうことができるという効果を奏する。
【0222】また、請求項9に記載の対処システムは、
以上のように、請求項5から8の何れか1項に記載の構
成において、前記管理手段は、前記検出手段となる検出
装置と、前記事態判定手段、前記探索手段、前記探索結
果判定手段、および前記端末指示手段となる判定装置と
を備える構成である。
【0223】これにより、管理手段を検出装置と判定装
置とに分離できるから、判定装置を多数配備する必要が
無くなり、構成上の無駄を防止できるという効果を奏す
る。
【0224】また、請求項10に記載の対処システム
は、以上のように、請求項9に記載の構成において、前
記検出装置は、固定センサであり、対処の実行が可能な
複数の前記端末の少なくとも1つは、移動ロボットであ
る構成である。
【0225】これにより、移動ロボットは、自身の情報
取得能力を低下させても、固定センサからの情報で補う
ことにより、実際の情報取得能力を維持できるから、移
動ロボットの部品点数を減少させることができ、小型
化、低コスト化を実現できるという効果を奏する。
【0226】なお、請求項1から4の何れか1項に記載
の対処方法における各ステップを対処処理プログラムと
してコンピュータに実行させることができる。さらに、
前記対処処理プログラムをコンピュータ読取り可能な記
録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上
で前記対処方法における各ステップを実行させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である対処システムの概要
を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における対処の概要を示すブロック
図である。
【図3】本実施形態における管理装置の対処処理を示す
フローチャートである。
【図4】本実施形態における管理装置の端末への通知処
理を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態における端末の対処処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態である対処システムの概
要を示すブロック図である。
【図7】本実施形態における中央管理装置の情報仲介処
理を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態における中央管理装置の操作仲介処
理を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態における操作端末の操作処理を示す
フローチャートである。
【図10】本実施形態による効果の1つを示すブロック
図である。
【図11】図10に示す効果の具体例を示すブロック図
である。
【図12】本実施形態による効果の1つを示すブロック
図である。
【図13】図12に示す効果の具体例を示すブロック図
である。
【図14】本実施形態による効果の1つを示すブロック
図である。
【図15】本発明のさらに他の実施形態である対処シス
テムの概略構成を示すブロック図である。
【図16】本実施形態における管理装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図17】図16に示す管理装置を分離した構成である
検出装置および判定装置の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図18】図16に示す管理装置における検出部および
判定部の各機能を示すブロック図である。
【図19】図18に示す判定部における端末の探索の具
体例を示すブロック図であり、同図(a)は探索による端
末の実行結果を示しており、同図(b)は端末から判定部
への応答を示している。
【図20】図18に示す判定部における端末への指示の
具体例を示すブロック図である。
【図21】本実施形態における管理装置の判定部の処理
動作を示すフローチャートである。
【図22】本実施形態における管理装置の判定部の処理
動作を示すフローチャートである。
【図23】本実施形態における中央管理サーバの概略構
成を示すフローチャートである。
【図24】図23に示す中央管理サーバにおける情報仲
介部の各機能を示すブロック図である。
【図25】図23に示す中央管理サーバにおける操作仲
介部の各機能を示すブロック図である。
【図26】本発明の一実施例である防犯システムの概要
を示すブロック図である。
【図27】本実施例における管理装置の対処処理を示す
フローチャートである。
【図28】本実施例において、現場で事態の収束が可能
であると判断し、警告による対処をした場合の具体例を
示すブロック図である。
【図29】本実施例において、現場で事態の収束が不可
能であると判断し、監視および応援依頼の対処をした場
合の具体例を示すブロック図である。
【図30】本実施例において、不審者の侵入に対応して
行なわれる別の対処を示す概要図であり、同図(a)は、
現場に取り残された現場関係者を避難誘導する対処を示
しており、同図(b)は、不審者を撹乱する対処を示して
いる。
【図31】不審者が侵入した場合に取りうる種々の対処
を示すブロック図である。
【図32】不審者の侵入時に現場サーバが行なう対処処
理を具体的に示す概要図であり、同図(a)は、不審者を
検出する処理を示しており、同図(b)は、移動ロボット
の存在を検出する処理を示している。
【図33】不審者の侵入時に現場サーバが行なう対処処
理を具体的に示す概要図であり、同図(a)は、移動ロボ
ットを探索する処理を示しており、同図(b)は、移動ロ
ボットに指示する処理を示している。
【図34】不審者を検出する別の処理を具体的に示す概
要図である。
【図35】移動ロボットを探索する別の処理を具体的に
示す概要図である。
【図36】現場サーバが不審者に対してとるべき措置に
関わる判定内容をより具体的に示すブロック図である。
【図37】本実施例において、図14に対応する具体例
を示すブロック図である。
【図38】本発明の他の実施例である防災・救難システ
ムの概要を示すブロック図である。
【図39】本実施例における管理装置の救難処理を示す
フローチャートである。
【図40】本実施例における管理装置の救難処理を示す
フローチャートである。
【図41】本実施例における管理装置の防災処理を示す
フローチャートである。
【図42】本実施例における管理装置の防災処理を示す
フローチャートである。
【図43】本実施例において、被災者の安否が確認でき
なかった場合の具体例を示すブロック図である。
【図44】本実施例において、被災者を避難誘導する別
の対処を示す概要図である。
【図45】本実施例において、発生した災害を継続的に
監視する場合の具体例を示すブロック図である。
【図46】本実施例において、現場で災害を収束させる
ことが不可能であると判断して、応援依頼を中央管理サ
ーバに通知した場合の具体例を示すブロック図である。
【図47】本実施例において、操作端末から遠隔操作を
行なう具体例を示すブロック図である。
【図48】本実施例において、操作端末に表示される表
示画面の具体例を示す概要図である。
【符号の説明】
10,20,50 対処システム 11 管理装置(管理手段) 12 端末 52 検出部(検出手段) 67 ダウンロード用プログラムDB 70 検出装置(検出手段) 81 事態発生判定機能(事態発生判定手段) 82 端末探索機能(探索手段) 83 探索結果判定機能(探索結果判定手段) 84 端末指示機能(端末指示手段) 100 情報仲介部(情報仲介手段) 110 操作仲介部(操作仲介手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 丹一 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 BB03 BB74 DD05 DD24 EE04 EE12 FF01 FF04 GG66 GG70 GG83

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発生した事態に対応する対処を複数の端末
    に実行させる対処方法であって、 事態の発生を検出する検出ステップと、 検出された事態に対応する単数または複数の対処を判定
    する事態判定ステップと、 判定された対処の一部または全てを実行可能な前記端末
    を探索する探索ステップと、 探索の結果に基づいて、対処を実行させる端末とその対
    処内容を判定する探索結果判定ステップと、 判定された端末に対し、該端末に対応する対処の実行を
    指示する端末指示ステップとを含むことを特徴とする対
    処方法。
  2. 【請求項2】前記探索結果判定ステップにより判定され
    た端末が、対処の実行に必要な対処プログラムを有して
    いない場合には、前記端末指示ステップは、対応する対
    処プログラムを前記端末にダウンロードしてから前記端
    末に対応する対処の実行を指示することを特徴とする請
    求項1に記載の対処方法。
  3. 【請求項3】前記ステップの幾つかまたは全てにおいて
    取得される情報を他の端末に通報する情報仲介ステップ
    をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載
    の対処方法。
  4. 【請求項4】前記情報仲介ステップにより通報された端
    末から操作指示を受け取ると、操作可能な端末を探索し
    て、操作を指示する操作仲介ステップをさらに含むこと
    を特徴とする請求項3に記載の対処方法。
  5. 【請求項5】発生した事態に対応する対処を実行する対
    処システムであって、 単数または複数の対処の実行が可能な複数の端末と、 発生した事態に対応する単数または複数の対処を判定
    し、判定された対処の実行を前記端末に通信ネットワー
    クを介して指示する管理手段とを備えており、該管理手
    段は、 事態の発生を検出する検出手段と、 該検出手段により検出された事態に対応する単数または
    複数の対処を判定する事態判定手段と、 事態判定手段により判定された対処の一部または全てを
    実行可能な前記端末を探索する探索手段と、 探索手段による探索の結果に基づいて、対処を実行させ
    る端末とその対処内容を判定する探索結果判定手段と、 探索結果判定手段により判定された端末に対し、該端末
    に対応する対処の実行を指示する端末指示手段とを備え
    ることを特徴とする対処システム。
  6. 【請求項6】前記探索結果判定手段により判定された端
    末が、対処の実行に必要な対処プログラムを有していな
    い場合には、前記端末指示手段は、対応する対処プログ
    ラムを前記端末にダウンロードすることを特徴とする請
    求項5に記載の対処システム。
  7. 【請求項7】前記管理手段から前記事態に関する情報を
    受け取り、受け取った情報を他の端末に通報する情報仲
    介手段をさらに備えることを特徴とする請求項5または
    6に記載の対処システム。
  8. 【請求項8】前記情報仲介手段により通報された端末か
    ら操作指示を受け取ると、操作可能な端末を探索して、
    操作を指示する操作仲介手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項7に記載の対処システム。
  9. 【請求項9】前記管理手段は、前記検出手段となる検出
    装置と、前記事態判定手段、前記探索手段、前記探索結
    果判定手段、および前記端末指示手段となる判定装置と
    を備えることを特徴とする請求項5から8の何れか1項
    に記載の対処システム。
  10. 【請求項10】前記検出装置は、固定センサであり、 対処の実行が可能な複数の前記端末の少なくとも1つ
    は、移動ロボットであることを特徴とする請求項9に記
    載の対処システム。
  11. 【請求項11】請求項1から4の何れか1項に記載の対
    処方法における各ステップをコンピュータに実行させる
    ための対処処理プログラム。
  12. 【請求項12】請求項11に記載した対処処理プログラ
    ムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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