JP2003281118A - 文書管理装置、文書編集装置、文書管理方法、文書編集方法及びプログラム - Google Patents

文書管理装置、文書編集装置、文書管理方法、文書編集方法及びプログラム

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JP2003281118A
JP2003281118A JP2002081793A JP2002081793A JP2003281118A JP 2003281118 A JP2003281118 A JP 2003281118A JP 2002081793 A JP2002081793 A JP 2002081793A JP 2002081793 A JP2002081793 A JP 2002081793A JP 2003281118 A JP2003281118 A JP 2003281118A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文書の依存関係を効果的に管理可能な文書管
理装置を提供すること。 【解決手段】 XML文書一括管理装置3のXML文書
主部格納部301は、XML文書のXML文書主部を格
納し、XML文書断片格納部311は、XML文書断片
を格納する。あるXML文書断片と、あるXML文書断
片との間には、一方向複製や双方向複製などの依存関係
があり、該依存関係に関する情報は、各XML文書断片
に付与される。XML文書断片管理部313は、XML
文書参照・編集装置1にてXML文書断片に対して行わ
れた編集を解析し、XML文書の一貫性を崩さないと判
定されたもののみを、XML文書主部格納部301のX
ML文書に反映する。一方向複製の複製元、双方向複製
の複製元又は複製先の一方を変更する場合には、一方向
複製の複製先、双方向複製の複製元又は複製先の他方に
も、該変更を反映させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の文書を管理
する文書管理装置及び文書管理方法、並びに文書管理装
置で管理される文書を編集する文書編集装置及び文書編
集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在までのデータ管理パラダイムでは、
「ファイル」や「データベース」をデータ管理の中心と
据え、分散したデータの断片と、ファイルに含まれる断
片的な複製を、どのような立場からどのように管理する
か、という観点を欠いていた。
【0003】しかし、一つの「文書」ないし「ファイ
ル」とは、概念や情報の集合の多様なあり方のうち、一
つの形態を示すに過ぎない。例えば、一つのPDAに格
納されたスケジュール情報は、そのPDAの使用者の周
辺に分散して存在する多種多様なスケジュール情報に対
して、その使用者の立場からフィルタをかけて再構成し
た複製に過ぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、一つあるいは複
数の計算機上に存在する複数の文書の内容の相互無矛盾
性を確保する(あるいは、最低限矛盾していることを利
用者に明らかにする)ための手法が存在しなかった。特
に、一つの文書の中に存在する情報が複数に渡り、それ
ぞれの情報を管理する主体が異なる場合、それぞれの情
報の所有者や権限を正しく管理するための手法が存在し
なかった。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、文書間の依存関係を効果的に管理可能な文書管理
装置、文書編集装置、文書管理方法及び文書編集方法を
提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、依存関係を持つ文書間の
一貫性を維持することの可能な文書管理装置、文書編集
装置、文書管理方法及び文書編集方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、文書編集装置
上で編集される文書を格納し、文書間の依存関係に関す
る管理を行う文書管理装置であって、複数の前記文書を
記憶するための手段と、各々の前記文書について、その
文書以外の文書とは依存関係を持たない部分から、その
文書以外の特定の文書における特定の一纏まりの部分と
の間に所定の依存関係を持つ一纏まりの部分である個々
の文書断片を分けて管理するための管理手段とを備え、
各々の前記文書断片には、当該文書断片が他の文書断片
との間に持つ前記所定の依存関係に関する情報が付加さ
れており、前記管理手段は、前記文書断片に付加された
前記所定の依存関係に関する情報に基づいて、ある文書
断片につきその文書断片との間に所定の依存関係を持つ
他の文書断片を特定することを特徴とする。
【0008】本発明は、文書管理装置で管理される文書
を編集するための文書編集装置であって、表示画面上に
表示されている第1の文書のうち複製元の文書断片を指
示するための手段と、表示画面上に表示されている第2
の文書のうち前記複製元の文書断片を、複製先の文書断
片として挿入すべき箇所を指示するための手段と、指示
された前記第1の文書の前記複製元の文書断片を、指示
された前記第2の文書の前記箇所へ、前記複製先の文書
断片として複製するための手段と、前記複製先の文書断
片へ、それが複製先であること及び前記複製元の文書断
片との間の依存関係の種類を示す情報並びに前記複製元
の文書断片を特定するための情報を少なくとも付与する
ための手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】本発明は、文書編集装置上で編集される文
書を格納し、文書間の依存関係に関する管理を行う文書
管理装置における文書管理方法であって、各々の前記文
書について、その文書以外の文書とは依存関係を持たな
い部分と、その文書以外の特定の文書における特定の一
纏まりの部分との間に所定の依存関係を持つ一纏まりの
部分である個々の文書断片とを分けて管理し、前記文書
断片に付加された当該文書断片が他の文書断片との間に
持つ前記所定の依存関係に関する情報に基づいて、対象
となったある文書断片につきその文書断片との間に所定
の依存関係を持つ他の文書断片を特定することを特徴と
する。
【0010】本発明は、文書管理装置で管理される文書
を編集するための文書編集装置における文書編集方法で
あって、表示画面上に表示されている第1の文書のうち
複製元の文書断片を選択する指示を受け付け、表示画面
上に表示されている第2の文書のうち前記複製元の文書
断片を、複製先の文書断片として挿入すべき箇所を選択
する指示を受け付け、指示された前記第1の文書の前記
複製元の文書断片を、指示された前記第2の文書の前記
箇所へ、前記複製先の文書断片として複製し、前記複製
先の文書断片へ、それが複製先であること及び前記複製
元の文書断片との間の依存関係の種類を示す情報並びに
前記複製元の文書断片を特定するための情報を少なくと
も付与することを特徴とする。
【0011】なお、装置に係る本発明は方法に係る発明
としても成立し、方法に係る本発明は装置に係る発明と
しても成立する。また、装置または方法に係る本発明
は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させ
るための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する
手段として機能させるための、あるいはコンピュータに
当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラ
ムとしても成立し、該プログラムを記録したコンピュー
タ読取り可能な記録媒体としても成立する。
【0012】本発明によれば、文書間の依存関係を効果
的に管理することが可能になる。
【0013】また、本発明によれば、文書の内外に分散
して存在する情報に対して統一的な管理手法を提供する
ことができる。例えば、文書/ファイルという計算機に
とって利用しやすい形式を利用しつつ、文書を管理主体
や内容の起源(source)別に断片に分割し、それ
ぞれの断片に、他の文書断片との依存情報を埋め込むこ
とで、文書断片の矛盾の検出、自動的な更新等を行い、
1つの文書に含まれる多岐に渡る情報をその起源と管理
主体を正しく管理することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。
【0015】本発明は、複数の電子文書が部分的に相互
に依存する関係を管理するものであるが、電子文書とし
て構造化文書にも構造を持たない文書(以下、非構造化
文書)にも適用可能であり、また、具体的な適用分野と
しては、コンピュータ上のプログラム設定ファイルか
ら、アドレス帳、スケジュールデータの部分的な共有
(引用−依存関係の一種)まで多岐に渡るものである。
【0016】まず、本発明を電子文書の一例としての構
造化文書に適用する場合について説明する。後に、非構
造文書に本発明を適用する場合についての説明を行い、
最後に本発明に派生する適用についての説明を行う。
【0017】近年、インターネットやイントラネットな
どの通信路を介して交換される標準的な文書形式の一つ
に、HTML文書やXML文書などがある。なお、HT
ML文書に関しては、「HTML 4.01 Spec
ification W3CRecommendati
on 24 December 1999」に詳しい。
XML文書に関しては、「Extensible Ma
rkup Language(XML)1.0(Sec
ond Edition)」に詳しい。
【0018】まず、本実施形態の概要について説明す
る。
【0019】ある文書の内容が、部分的に他の文書の一
部に依存している場合、その依存関係を、該ある文書の
作成者ないしは管理者が、後述する依存関係を管理する
ための依存関係管理機構(あるいは依存関係管理エンジ
ン)に登録する。編集された文書を登録(更新)する際
に、依存関係管理機構が依存関係を検査し、矛盾が発生
していたら(一貫性が保持されないと判定されたら)、
その解消のために必要な動作を行う。
【0020】図32は、相互に相関している文書が編集
された場合に、本実施形態において想定する処理の流れ
の一例を示したものである。図32の例では、利用者が
3名おり(ユーザA、ユーザB、ユーザCとする)、そ
れぞれ異なる文書(文書a、文書b、文書cとする)を
所有・編集・参照しているものとする。
【0021】まず、(a)に示す初期状態(INITI
AL STATE)において、文書間には後述する手段
により相関関係が定義されている。ここで、双方向の矢
印は相互に編集可能(share)を示し、片方向の矢
印は一方向参照(mirror)を示す。
【0022】ここで、(b)に示すように、ある時点で
ユーザBが文書bのうちからある断片を編集したとす
る。
【0023】すると、(c)に示すように、編集された
文書bが、文書bを管理する管理機構に渡された時点
で、該管理機構により検査され、対応する他の文書a,
cに編集操作の内容を通知する。
【0024】そして、(d)に示すように、他の文書
a,cを管理している管理機構は、通知された内容を元
に、該当する部分を更新する。
【0025】本実施形態では、依存関係の管理のため
に、文書に対して、「文書断片」という要素を、文書管
理の枠組みに導入する。文書断片は、ある文書の任意の
一部分を識別する。そして、上記の依存管理は、文書断
片単位で行う。なお、文書のうちの文書断片以外の部分
は、文書主部と呼ぶ。
【0026】この手法で管理できる依存関係には、例え
ば、「一方向複製(mirror)」と「双方向複製
(share)」がある。
【0027】「一方向複製(mirror)」は、例え
ば、情報を「カットアンドペースト」のようなインター
フェイスを用いて一方の文書(複製元)から他方の文書
(複製先)へ複製した場合に、複製元の文書断片には、
複製元であること及び依存関係の種類が一方向複製であ
ることを示す情報(例えば、mirrored)並びに
複製先の文書断片を特定するための情報(例えば、複製
先の文書断片を含む文書の識別子と該文書における該文
書断片の識別子)を書き込み、複製先の文書断片には、
複製先であること及び依存関係の種類が一方向複製であ
ることを示す情報(例えば、mirror)並びに複製
元の文書断片を特定するための情報(例えば、複製元の
文書断片を含む文書の識別子と該文書における該文書断
片の識別子)を書き込むことにより(なお、少なくとも
複製元か複製先に依存関係を持つ相手を特定するための
情報が書き込まれていれば、複製元と複製先との対応を
特定できるので、複製先の文書断片を特定するための情
報又は複製元の文書断片を特定するための情報のいずれ
かを省略する方法もある)、設定され、複製元に加えら
れた変更を、複製先に自動的に反映する機能を持つもの
である。なお、複製元に加えられた変更が、複製先に自
動的に反映された場合には、例えば、複製先に加えられ
た変更が、破棄されるようにする。あるいは、複製先へ
の変更自体を禁止するようにすることもできる。
【0028】「双方向複製(share)」は、例え
ば、情報を「カットアンドペースト」のようなインター
フェイスを用いて一方の文書(複製元)から他方の文書
(複製先)へ複製した場合に、複製元の文書断片には、
複製元であること及び依存関係の種類が双方向複製であ
ることを示す情報(例えば、shared)並びに複製
先の文書断片を特定するための情報を書き込み、複製先
の文書断片には、複製先であること及び依存関係の種類
が双方向複製であることを示す情報(例えば、shar
e)並びに複製元の文書断片を特定するための情報を書
き込むことにより(なお、上記と同様に、複製先の文書
断片を特定するための情報又は複製元の文書断片を特定
するための情報のいずれかを省略する方法もある)、設
定され、複製元に加えられた変更を複製先に自動的に反
映し、かつ、複製先に加えられた変更を複製元に反映す
る機能を持つものである。この場合、複製元と複製先の
両方に同時に加えられた異なる変更が衝突する可能性が
あるので、本実施形態では、この変更の衝突を回避する
ための手段(後述する)を設けている。なお、双方向複
製のように関係する全ての文書断片が同じ意味を持つ場
合には、複製元と複製先とを特に区別しない方法も可能
である。
【0029】なお、依存関係としては、他の形態も可能
であり、例えば、一方向複製(mirror)の変形と
して「参照(refer)」がある。なお、refer
については後述する。
【0030】なお、以下、最初の実施形態では、構造化
文書の例としてXML文書に対する適用を行う。
【0031】ここで、XMLについて簡単に説明する。
【0032】XMLでは、一つの文書を要素(エレメン
ト(element))の集合として構成する。根要素
(ルートエレメント(root element))と
呼ばれる特別な要素以外のすべての要素は、一つの親要
素を持つ。また、すべての要素は、複数の属性(att
ribute)、および内容として文(CDATA)、
子要素(サブエレメント(sub−element))
の二種類の任意の組合せを持つことができる。
【0033】記法は、 <element attribute=“value” ... > (内容) </elemen
t> の形式を取る。ここで、elementは、要素の名前、attri
bute=“value”は、要素が持つ属性の名前とその値であ
る。また、最初の記号<から最後の記号>までが要素で
ある。また、内容が空の場合には、<element></element
>の代わりに<element/>という省略記法が許される。
【0034】以下に、単純なXML文書の一例を示す。 <?xml version=“1.0”> ← XML文書である事の宣言 <root> <element> <subelement attribute=“value”/> ← 省略記法 </element> </root> ← 文書終わり ただし、空白文字による字下げはXML文書の解釈に全
く影響を与えないので、空白文字による字下げを施して
記述しても、施さないで記述しても構わない(すなわ
ち、両者は同値である)。例えば、以下の文書は、上記
の文書と同値である。 <?xml version=“1.0”> <root><element><subelement attribute=“value”/></
element></root> なお、本明細書及び図面においては、見やすさを優先し
て、XML文書の例に字下げ(indent)を施して
記述している。
【0035】(構造化文書に対する本発明の適用例)以
下では、本実施形態をより詳しく説明する。
【0036】なお、以下では、依存関係として、一方向
複製(mirror)と双方向複製(share)を例
にとって説明する。
【0037】また、以下では、異なる文書の文書断片の
間の依存関係について説明するが、同一の文書内の文書
断片間に依存関係を付与し管理することも可能である。
【0038】図1に、本発明の一実施形態に係る電子文
書管理システムの構成例を示す。図1に示されるよう
に、本電子文書管理システムは、大きく分けて、XML
文書一括管理装置3とXML文書参照・編集装置1から
なる。
【0039】本電子文書管理システムにおいて、XML
文書一括管理装置とXML文書参照・編集装置の実際の
構成方法については、種々のバリエーションが可能であ
る。例えば、(1−1)XML文書一括管理装置および
XML文書参照・編集装置を単一の装置に組み込んで機
能させるようにする構成や、(1−2)それらを別個独
立の装置にそれぞれ組み込むとともにそれらがネットワ
ークを通じて結合できるようにする構成、が考えられる
(図1は、後者の場合を例示したものである)。また、
(2−1)1つのXML文書一括管理装置に対して1つ
のXML文書参照・編集装置のみが対応する構成や、
(2−2)1つのXML文書一括管理装置に対して複数
のXML文書参照・編集装置が対応する構成が考えられ
る(図1では、後者の場合を例示したものである)。
【0040】以下では、図1に示すように、XML文書
一括管理装置とXML文書参照・編集装置は独立した装
置であり、かつ、1つのXML文書一括管理装置に対し
て複数のXML文書参照・編集装置が対応する場合を例
にとって説明する(もちろん、他の構成の仕方の組合せ
を採用しても構わない)。
【0041】さて、図1のXML文書一括管理装置3
は、XML文書を一括管理するための装置であり、他
方、XML文書参照・編集装置1は、XML文書一括管
理装置3で一括管理しているXML文書の参照・編集を
行うための装置である。XML文書参照・編集装置1が
XML文書の参照・編集を行う際には、XML文書一括
管理装置3で管理されているXML文書に対して直接行
うのではなく、XML文書参照・編集装置1上に、(X
ML文書一括管理装置3で管理されている)XML文書
の複製を作成し、この複製に対して参照・編集を実行す
る。XML文書参照・編集装置1上で行った編集内容
は、XML文書一括管理装置3に送信し、XML文書一
括管理装置3で一括管理するXML文書(オリジナルの
XML文書)に反映する。
【0042】XML文書一括管理装置3で一括管理する
XML文書の複製をXML文書参照・編集装置1上に作
成する際には、(3−1)「XML文書全体」をXML
文書一括管理装置3からXML文書参照・編集装置1へ
送信する方法や、(3−2)XML文書一括管理装置3
からXML文書一括管理装置1へ「前回」送信したXM
L文書と「今回」送信しようとしているXML文書との
「差分」のみを、XML文書一括管理装置3からXML
文書一括管理装置1へ送信する(ただし、まだ該当する
XML文書を一度も送信しておらず、「前回」送信した
XML文書に相当するものがない場合には、「XML文
書全体」を送信することになる)方法、が考えられる。
【0043】他方、XML文書参照・編集装置1で行っ
た編集内容をXML文書一括管理装置3に送信する際に
は、(4−1)毎回、「XML文書全体」をXML文書
参照・編集装置1からXML文書一括管理装置3へ送信
する方法や、(4−2)「編集を行う前」のXML文書
と「編集を行った後」のXML文書との「差分」のみ
を、XML文書参照・編集装置1からXML文書一括管
理装置3へ送信する(ただし、XML文書参照・編集装
置1でXML文書の新規作成を行った場合には、「XM
L文書全体」を送信することになる)方法、が考えられ
る。
【0044】以下では、(3−1)のXML文書全体を
送信する場合と、(4−2)の編集前後のXML文書の
差分のみを送信する場合とを例にとって説明する(もち
ろん、他の構成の仕方の組合せを採用しても構わな
い)。
【0045】さて、1つのXML文書一括管理装置3に
対して、複数のXML文書参照・編集装置1が対応する
場合、XML文書一括管理装置3で一括管理するXML
文書のうち、1つのXML文書が、同時に複数のXML
文書参照・編集装置1で独立に参照・編集される場合が
存在する。このため、複数のXML文書参照・編集装置
1が同一のXML文書に対して、一貫性のない編集を行
う場合が発生し得る。そこで、本実施形態のXML文書
一括管理装置3では、XML文書参照・編集装置1から
送信された編集内容を受信した際に、該編集内容を解析
し、一貫性を保ちながら更新内容をXML文書に反映す
るようにする。
【0046】以下では、電子文書がXML文書である場
合において、一方向複製(mirror)、双方向複製
(share)をどうやって実現するかに関して、具体
例を用いて説明する。より具体的には、一方向複製元
(mirroredエレメント)と一方向複製先(mi
rrorエレメント)の関係、双方向複製元(shar
edエレメント)と双方向複製先(shareエレメン
ト)の関係をどのようにしてXML文書に埋め込むかに
関して説明する。
【0047】図2および図3に、XML文書参照・編集
装置1で編集中のXML文書の具体例を示す。
【0048】図2に示したXML文書は、「スケジュー
ル文書」の例であり、内容としては「下期戦略会議に関
する情報」と「定例会議の情報」が格納されている例に
なっている。このXML文書には、「Schedule
−1」という文書名(XML文書識別子)が与えられて
いるものとする。
【0049】図3に示したXML文書は、「メモ文書」
の例であり、内容としては「下期戦略会議開催通知」が
格納されている例になっている。このXML文書には、
「memo−1」という文書名が与えられているものと
する。
【0050】ここで、図2のXML文書中に記述されて
いる「下期戦略会議」と図3のXML文書中に記述され
ている「下期戦略会議」は、同一の会議を指し示してい
るものとする。また、この下期戦略会議会議に関する情
報のうち、「開催場所」や「開始時刻」など一部のXM
L文書断片は、スケジュール文書とメモ文書の両方に格
納されている。
【0051】ここで、同一の情報を指し示し、一方向複
製元と一方向複製先の関係にあるXML文書断片は、
「mirroredエレメント」と「mirrorエレ
メント」を用いてXML文書中に表現するものとする。
一方向複製先のXML文書断片を含むXML文書におい
て、該一方向複製先のXML文書断片が参照する「一方
向複製元のXML文書断片」は、電子文書管理システム
中でmirroredエレメントに一意に与えられる識
別子を用いて指定する。
【0052】例えば、図2中のid(エレメント識別
子)=“es9”を保持するmirroredエレメン
トと図3中のid(エレメント識別子)=“es11”
を保持するmirrorエレメントは、ともに下期戦略
会議の開始時刻を表しており、一方向複製元と一方向複
製先の関係にある。この2つのエレメントが一方向複製
元と一方向複製先の関係にあることは、図3中の一方向
複製エレメントが、値“schedule−1:es
9”を保持する「idref属性」(ここでは、“XM
L文書識別子:エレメント識別子”)を保持することに
より、対応付けられている。
【0053】また、同一の情報を指し示し、双方向複製
元と双方向複製先の関係にあるXML文書断片は、「s
hareエレメント」と「sharedエレメント」を
用いてXML文書中に表現するものとする。双方向複製
先のXML文書断片を含むXML文書において、該双方
向複製先のXML文書断片が参照する「双方向複製元の
XML文書断片」は、電子文書管理システム中でsha
redエレメントに一意に与えられる識別子を用いて指
定する。
【0054】また、例えば、図2中のid(エレメント
識別子)=“es5”を保持するsharedエレメン
トと図3中のid(エレメント識別子)=“es12”
を保持するshareエレメントは、ともに下期戦略会
議の開催場所を表しており、双方向複製元と双方向複製
先の関係にある。この2つのエレメントが双方向複製元
と双方向複製先の関係にあることは、図3中の双方向複
製エレメントが、値“schedule−1:es5”
を保持する「idref属性」(ここでは、“XML文
書識別子:エレメント識別子”)を保持することによ
り、対応付けられている。
【0055】上記では、一方向複製元と一方向複製先の
関係や、双方向複製元と双方向複製先の関係を、エレメ
ントが保持する識別子を用いて表すものとしたが、本電
子文書管理システムで、エレメントに対して識別子を作
成・付与するのは、XML文書一括管理装置3とXML
文書参照・編集装置1の両方である。
【0056】ところで、XML文書一括管理装置で作成
する識別子について考えると、これは、XML文書参照
・編集装置において作成されるXML文書断片をXML
文書一括管理装置で一括管理するXML文書に反映する
際に作成されるものであるから、XML文書参照・編集
装置で作成した直後でまだXML文書一括管理装置に反
映されていないmirroredエレメントやshar
edエレメントをmirrorエレメントやshare
エレメントから指定する目的には利用できないことにな
る。また、XML文書参照・編集装置で作成する識別子
について考えると、1つのXML文書一括管理装置に対
して複数のXML文書参照・編集装置が対応することか
ら、システムにおいて一意な識別子を作成しようとする
と、XML文書参照・編集装置で作成する識別子は、ど
うしてもXML文書一括管理装置で作成する識別子と比
較して、サイズが大きくなってしまう。
【0057】そこで、本実施形態の電子文書管理システ
ムでは、XML文書一括管理装置で作成する識別子と、
XML文書参照・編集装置で作成する識別子の弱点を相
互に補うために、以下のような方法を用いる。すなわ
ち、XML文書断片(mirroredエレメント、s
haredエレメント)がXML文書参照・編集装置1
において作成されたら、XML文書参照・編集装置1で
「仮識別子」を作成し、これを該XML文書断片に付与
する。その後、XML文書断片をXML文書一括管理装
置3において一括管理するXML文書に反映する際に、
XML文書一括管理装置3で新たに「正式識別子」を作
成し、これを該XML文書断片に付与する。その際、該
XML文書断片に付与された仮識別子と正式識別子との
対応を、識別子対応管理テーブルに登録する。
【0058】mirroredエレメント、share
dエレメント、sharedエレメントは、「vers
ion属性」と「last−modified属性」を
保持する。
【0059】version属性は、XML文書参照・
編集装置1で現在編集中のXML文書中のXML文書断
片が、どのバージョンのものをもとにして編集されてい
るかを(すなわち、XML文書一括管理装置3からの読
み出し時に持っているバージョンを)表すものである。
【0060】last−modified属性は、XM
L文書参照・編集装置1で編集中のXML文書中のXM
L文書断片が、一番最後にXML文書参照・編集装置1
において編集された時刻を表す。
【0061】これらの情報は、XML文書参照・編集装
置1における編集内容をXML文書一括管理装置3に反
映する際に、XML文書の一貫性を保つためのもととな
る情報として用いられる。
【0062】本電子文書管理システムで双方向複製され
るすべてのエレメントは、「バージョン番号」を保持し
ており、XML文書一括管理装置3からXML文書を読
み出す際に、その読み出し時にsharedエレメント
やshareエレメントが保持しているバージョン番号
が、version属性に付与され、XML文書参照・
編集装置1に送信される。ただし、XML文書参照・編
集装置1で新規に作成されたmirroredエレメン
トやsharedエレメントには、バージョン番号とし
て“1”が付与され、XML文書参照・編集装置1で新
規に作成されたshareエレメントには、双方向複製
元のsharedエレメントと同一のバージョン番号が
付与される。version属性値は、編集のもととな
るXML文書断片のバージョン番号であるから、XML
文書参照・編集装置1でXML文書を編集している間に
値は変化しない。
【0063】本電子文書管理システムで一方向複製ある
いは双方向複製されるすべてのエレメントは、「最終編
集時刻」を保持しており、XML文書一括管理装置3か
らXML文書を読み出す際に、その読み出し時にmir
roredエレメント、sharedエレメントまたは
shareエレメントが保持している最終編集時刻が、
last−modified属性に付与され、XML文
書参照・編集装置1に送信される。ただし、XML文書
参照・編集装置1で新規に作成されたmirrored
エレメントやsharedエレメントには、当該エレメ
ントの作成時刻が付与され、XML文書参照・編集装置
1で新規に作成されたshareエレメントには、双方
向複製元のsharedエレメントと同一の最終編集時
刻が付与される。last−modified属性は、
XML文書断片の最終編集時刻であるから、XML文書
断片の値が編集されるごとに、XML文書参照・編集装
置1によって編集時刻が与えられて変化する。
【0064】XML文書参照・編集装置1において、X
ML文書の参照・編集が終了したら、XML文書参照・
編集装置1からXML文書一括管理装置3に編集内容を
送信し、XML文書一括管理装置3において一括管理す
るXML文書に編集内容を反映する。前述のように、ス
ケジュール文書やメモ文書など本実施形態で扱うXML
文書は、XML文書断片と、XML文書主部(XML文
書断片以外の部分)からなるが、本実施形態では、XM
L文書参照・編集装置1で参照・編集したXML文書
は、XML文書断片とXML文書主部を別々にXML文
書一括管理装置3で一括管理する。
【0065】XML文書参照・編集装置1から送信され
るXML文書の編集内容(ここでは、差分情報)をXM
L文書一括管理装置3で受信した後、XML文書一括管
理装置3において該編集内容を、XML文書のXML文
書断片に関する編集とXML文書主部に関する編集とに
分離し、それぞれ異なる領域に格納する。この際、複数
のXML文書参照・編集装置1が同一のXML文書に対
して、一貫性のない編集を行う場合があり得るので、X
ML文書一括管理装置3は、XML文書参照・編集装置
1から送信される編集内容を受信した後、該編集内容を
解析し、一貫性を保ちながら、更新内容を一括管理する
情報に反映するようにしている。
【0066】例えば、図3に示したXML文書をXML
文書一括管理装置3で一括管理するXML文書に反映さ
せた結果を、図4、図5に示す。図4は、XML文書主
部を、図5は、XML文書断片を管理するためのXML
文書断片管理テーブルを表している。
【0067】図5の管理テーブルの各XML文書断片
は、以下の8つの値を保持する。「XML文書識別子」
は、XML文書断片を含むXML文書のXML文書識別
子である。「エレメント識別子」は、XML文書断片の
エレメント識別子である。つまり、mirroredエ
レメントまたはsharedエレメントのエレメント識
別子のことである。「タイプ」は、XML文書断片のタ
イプである。XML文書断片の参照方式により、一方向
複製または双方向複製のいずれかに対応する値を取る。
「前バージョン」は、該管理テーブルに登録されている
XML文書断片のもととなったXML文書断片のバージ
ョンである。新規に作成されたXML文書断片の前バー
ジョンは0と定めるものとする。「現バージョン」は、
該管理テーブルに登録されているXML文書断片のバー
ジョンである。新規に作成されたXML文書断片のバー
ジョンは1と定めるものとする。「最終編集時刻」は、
該管理テーブルに登録されているXML文書断片をXM
L文書参照・編集装置1で最後に編集した時刻である。
「編集者」は、該管理テーブルに登録されているXML
文書断片をXML文書参照・編集装置1上で最後に編集
したユーザを示す情報である。「XML文書断片の値」
は、一方向複製または双方向複製されるテキストであ
る。
【0068】ここでは、XML文書識別子とエレメント
識別子との組が、XML文書断片を一意に識別する(i
dref属性)。
【0069】前バージョン、現バージョン、最終編集時
刻、編集者の4つの値は、XML文書参照・編集装置1
でXML文書に対して行われた編集をXML文書一括管
理装置3に反映する際に、XML文書の一貫性を判定す
るためのもととなる情報として用いられる。
【0070】次に、本電子文書管理システムの構成・動
作についてより詳しく説明する。
【0071】まず、XML文書一括管理装置3に関して
説明する。
【0072】図1に示されるように、本実施形態のXM
L文書一括管理装置3は、XML文書主部格納部30
1、XML文書主部格納部制御部302、XML文書主
部管理部303、XML文書断片格納部311、XML
文書断片格納部制御部312、XML文書断片管理部3
13、識別子生成部304、一時識別子管理部305、
XML文書結合部306、XML文書送信部307、X
ML文書差分受信部308、XML文書差分分離部30
9を備えている。
【0073】識別子生成部304は、電子文書管理シス
テム中で一意な正式識別子を生成する。生成した正式識
別子は、後述するXML文書主部管理部303におい
て、XML文書のエレメントに付与される。
【0074】一時識別子管理部305は、XML文書一
括管理装置3で作成された正式識別子とXML文書参照
・編集装置1で作成された仮識別子との対応を管理す
る。対応は、図6に示した識別子対応管理テーブルで管
理される。後述するXML文書断片管理部313から新
しい正式識別子と仮識別子との組が通知されたら、これ
を該管理テーブルに格納する。また、XML文書断片管
理部313から新しい仮識別子に対応する正式識別子問
い合わせを受信したら、該管理テーブルを検索して正式
識別子をXML文書断片管理部313に送信する。さら
に、対応を保持する必要がなくなった(もしくは、必要
がなくなったとみなせるような(例えば、登録されてか
ら長時間経っている、最後に参照されてから長時間経っ
ている、など))正式識別子と仮識別子の組を管理テー
ブルから削除する。
【0075】XML文書主部格納部301は、XML文
書のXML文書主部を格納する。そして、XML文書主
部格納部制御部302に格納しているXML文書主部を
送信し、また、XML文書主部格納部制御部302から
送信されるXML文書主部を受信し格納する。
【0076】XML文書主部格納部制御部302は、X
ML文書主部格納部301から送信されるXML文書主
部を受信し、これをXML文書結合部306に送信す
る。また、XML文書主部管理部303から送信される
XML文書主部を受信し、これをXML文書主部格納部
制御部302に送信する。
【0077】XML文書断片格納部311は、XML文
書のXML文書断片を格納する。そして、XML文書断
片格納部制御部312にXML文書断片を送信し、ま
た、XML文書断片格納部制御部312から送信される
XML文書断片を受信し格納する。
【0078】XML文書断片格納部制御部312は、X
ML文書断片格納部311から送信されるXML文書断
片を受信し、これをXML文書結合部306に送信す
る。また、XML文書断片管理部313から送信された
XML文書断片を受信し、これをXML文書断片格納部
311に送信する。
【0079】XML文書結合部306は、読み出し時に
おいて、XML文書主部格納部制御部302から送信さ
れるXML文書主部とXML文書断片格納部制御部31
2から送信されるXML文書断片とを受信し、両者を結
合して、XML文書を作成する。例えば、図4のような
XML文書主部と図5のようなXML文書断片を受信
し、図3のようなXML文書を作成する。また、作成し
たXML文書をXML文書送信部307に送信する。
【0080】XML文書送信部307は、読み出し時に
おいて、XML文書結合部306から送信されるXML
文書を受信し、これを(例えば、ネットワークを介し
て)XML文書参照・編集装置1に送信する。
【0081】XML文書差分受信部308は、書き込み
時において、XML文書参照・編集装置1から(例え
ば、ネットワークを介して)送信されるXML文書の差
分を受信し、XML文書差分分離部309に送信する。
【0082】XML文書差分分離部309は、書き込み
時において、XML文書差分受信部308から送信され
るXML文書の差分を、XML文書主部の差分とXML
文書断片の差分とに分離する。そして、XML文書主部
の差分をXML文書主部管理部303に送信し、XML
文書断片の差分をXML文書断片管理部313に送信す
る。
【0083】XML文書主部管理部303は、書き込み
時において、XML文書差分分離部309から送信され
るXML文書主部の差分を受信する。また、XML文書
主部のエレメントのうち、正式識別子が付与されていな
いものに対して、識別子生成部304を用いて生成され
た正式識別子を、付与する。また、XML文書主部の差
分を解析し、XML文書の一貫性を崩さないと判断され
たもののみを、XML文書主部格納部制御部302に送
信する。
【0084】あるXML文書のXML文書主部は他のX
ML文書との依存関係を持たないので、XML文書主部
の編集については、該あるXML文書に閉じて一貫性の
判定を行うだけで済む。なお、XML文書主部の差分を
反映した場合に一貫性が保持されるか否かの判定方法に
ついては、どのような方法を用いても構わない(公知の
方法によって構わない)。
【0085】あるいは、XML文書主部の編集について
は、常に一貫性が保持されるものとみなして、一貫性の
判定を省き、常に反映するような構成も可能である。
【0086】XML文書断片管理部313は、書き込み
時において、XML文書差分分離部309から送信され
るXML文書断片の差分を受信する。XML文書断片の
差分に含まれるXML文書断片のエレメントは、識別子
を保持しないか、または次のいずれかの識別子を保持す
る。すなわち、(1)識別子を保持しない、(2)正式
識別子を保持する、(3)一時識別子管理部305に登
録済みの仮識別子を保持する、(4)一時識別子管理部
305に未登録の仮識別子を保持する、のいずれかであ
る。
【0087】上記の(2)以外の場合には、それぞれ、
以下のような処理を行う。
【0088】(1)のようにエレメントが識別子を保持
しない場合には、識別子生成部304を用いて生成され
た正式識別子を付与する。
【0089】(3)のようにエレメントが一時識別子管
理部305に登録済みの仮識別子を保持する場合には、
仮識別子を正式識別子に置き換える。
【0090】(4)のようにエレメントが一時識別子管
理部305に未登録の仮識別子を保持する場合には、仮
識別子を識別子生成部304を用いて新たに生成された
正式識別子に置き換えるのと同時に、今まで付与されて
いた仮識別子と新たに付与された正式識別子との組を一
時識別子管理部305に登録する。
【0091】また、XML文書断片管理部313は、該
XML文書断片の差分を解析し、XML文書断片の差分
のうち、XML文書の一貫性を崩さないと判定されたも
ののみを、XML文書断片格納部制御部312に送信す
る。
【0092】この一貫性を保持するか否かの判定を行う
際には、XML文書一括管理装置3に現在登録されてい
るXML文書断片と、新たにXML文書一括管理装置3
に反映しようとしているXML文書断片とが保持する、
所定の情報を用い、差分の反映を実行するかどうか決定
する。
【0093】以下、差分をXML文書断片に反映した場
合に、一貫性が保持されているかどうか判定する手続き
に関して詳しく説明する。
【0094】XML文書一括管理装置3に現在登録され
ているXML文書断片と、新たにXML文書一括管理装
置3に反映しようとしているXML文書断片とが保持す
る、次の4つの情報を用い、差分の反映を実行するかど
うか決定する。 (1)前バージョン (2)現バージョン (3)最終編集時刻 (4)編集者 XML文書一括管理装置3に現在登録されているXML
文書断片が保持する4つの情報は、例えば、図5のテー
ブルにおける4〜7番目の行に記載されている情報が、
これに相当する。
【0095】XML文書一括管理装置3に新たに反映し
ようとしているXML文書断片が保持する4つの情報の
うち、(1)の前バージョンは、version属性
に、(3)の最終編集時刻は、last−modifi
ed属性に、それぞれ格納されている。
【0096】これらの情報を用いて差分の反映が一貫性
を保持するかどうかを判定する処理手順例を以下に示
す。もちろん、一貫性判定手順には種々のバリエーショ
ンが可能である。例えば、これら4つの情報を用いた他
の一貫性判定手順だけでなく、これら4つの情報の一部
を用いた方法や、これら4つの情報の全部又は一部に他
の情報を加えたものを用いた方法など、種々の方法が可
能である。
【0097】図7及び図8に、あるエレメント値の編集
が一貫性を維持しているか、崩しているかの判定の手続
きの処理手順の一例を示す。
【0098】まず、XML文書一括管理装置3に登録さ
れているXML文書断片の「バージョン」と、XML文
書一括管理装置3に反映しようとしているXML文書断
片の「前バージョン」を比較する(ステップS1)。前
者の値と後者の値が等しい場合には(ステップS2)、
差分の反映が一貫性を維持すると判定して(ステップS
9)、終了する。
【0099】ステップS1の比較で両者が異なっている
場合(ステップS2)、XML文書一括管理装置3に登
録されているXML文書断片の「前バージョン」と、X
ML文書一括管理装置3に反映しようとしているXML
文書断片の「前バージョン」を比較する(ステップS
3)。
【0100】そして、前者の値と後者の値が等しいなら
ば(ステップS4)、さらに、XML文書一括管理装置
3に登録されているXML文書断片の「編集者」と、X
ML文書一括管理装置3に反映しようとしているXML
文書断片の「編集者」を比較する(ステップS5)。
【0101】そして、前者の値と後者の値が等しいなら
ば(ステップS6)、さらに、XML文書一括管理装置
3に登録されているXML文書断片の「最終編集時刻」
と、XML文書一括管理装置3に反映しようとしている
XML文書断片の「最終編集時刻」を比較する(ステッ
プS7)。
【0102】前者の最終更新時刻が後者の最終更新時刻
よりも早い場合には(ステップS8)、差分の反映が一
貫性を維持すると判定して(ステップS9)、終了す
る。一方、そうでなければ(ステップS8)、一貫性が
維持されていないと判定して(ステップS10)、終了
する。なお、ステップS3またはステップS5の比較で
両者が異なっていたならば(ステップS4またはステッ
プS6)、一貫性が維持されていないと判定して(ステ
ップS10)、終了する。
【0103】XML文書の一貫性を維持すると判定され
たXML文書断片の差分は、以下の方法で、XML文書
断片の管理テーブルに反映する。
【0104】現バージョンは、XML文書断片エレメン
トが保持するversion属性の値に1を加えたもの
に変更する。最終編集時刻は、XML文書断片エレメン
トが保持するlast−modified属性の値に変
更する。編集者は、XML文書断片エレメントの編集者
に変更する。XML文書断片の値は、XML文書断片エ
レメントの保持するテキストに変更する。
【0105】前バージョンについては、次のようにな
る。まず、XML文書一括管理装置3に登録されている
XML文書断片のバージョンと、XML文書一括管理装
置3に反映しようとしているXML文書断片の前バージ
ョンとを比較する。前者の値と後者の値とが等しい場合
には、XML文書断片エレメントが保持するversi
on属性の値に変更し、それ以外の場合には、変更を行
わない。
【0106】次に、XML文書参照・編集装置1に関し
て説明する。
【0107】図1に示されるように、XML文書参照・
編集装置1は、XML文書一時格納部101、XML文
書編集部102、XML文書断片中継部103、一時識
別子生成部105、XML文書差分演算部106、XM
L文書差分送信部107、XML文書受信部108を備
えている。
【0108】XML文書受信部108は、XML文書一
括管理装置3から送信されるXML文書を受信し、これ
をXML文書一時格納部101とXML文書編集部10
2に送信する。
【0109】XML文書一時格納部101は、XML文
書受信部108が送信するXML文書を受信し格納す
る。
【0110】XML文書編集部102は、XML文書一
括管理装置3で一括管理されるXML文書の複製を参照
し編集する。編集は、XML文書主部の編集とXML文
書断片の編集(一方向複製元、一方向複製先、双方向複
製元、双方向複製先の追加、削除、変更など)の両方を
行う。また、新たに作成したエレメントに一時識別子生
成部105を用いて生成された仮識別子を付与する。
【0111】このXML文書編集部102は、1つのX
ML文書参照・編集装置1に複数存在し得る。例えば、
1つのXML文書参照・編集装置1で複数の文書を参照
・編集する場合には、個々の文書に対応して専用にXM
L文書編集部102が対応する。具体的には、例えば、
表示画面上で、ある文書をXML文書一括管理装置3か
ら読み込みあるいは新規の文書を作成するにあたって、
個々の文書について、XML文書編集部102の参照・
編集ウィンドウが開き、ユーザは、該参照・編集ウィン
ドウ上で、該当文書を参照・編集するような場合で、こ
の場合、個々のXML文書編集部102は、例えば、必
要時に起動された個々のプロセスに相当する。
【0112】XML文書断片中継部103は、あるXM
L文書編集部102で編集中のXML文書のmirro
redエレメントまたはsharedエレメントを参照
するmirrorエレメントまたはshareエレメン
トを、別のXML文書編集部102で編集中のXML文
書中に作成する際に、一方のXML文書編集部102か
ら他方のXML文書編集部102への参照元XML文書
断片情報の転送を中継する。具体的には、例えば、ある
XML文書編集部102の参照・編集ウィンドウA上
で、文書aが編集され、他のXML文書編集部102の
参照・編集ウィンドウB上で、文書bが編集されている
際に、ユーザが、該参照・編集ウィンドウA上の文書a
の複製元となる部分と、その部分を一方向複製元にする
指示(あるいは双方向複製元にする指示)をマウスで選
択し、この部分をマウスで、ウィンドウB上の文書bの
所望の箇所に移動させ貼り付けると、該文書bの該所望
の箇所に、該文書aの選択された部分が、一方向複製先
として設定される。
【0113】また、例えば、参照・編集ウィンドウC上
で、文書cが編集され、参照・編集ウィンドウD上で、
文書dが編集されている際に、ユーザが、該参照・編集
ウィンドウC上の文書cのあるエレメント(このエレメ
ントは、他の文書eのmirroredエレメントまた
はsharedエレメントを複製元とするmirror
エレメントまたはshareエレメントになっているも
のとする)を複製元にする指示をマウスで選択し、この
部分をマウスで、ウィンドウD上の文書dの所望の箇所
に移動させ貼り付けると、該文書dの該所望の箇所に、
該文書cの選択された部分が、(文書cの該当エレメン
トを複製元とするのではなく、その元々の複製元である
文書eの該当エレメントを複製元として)一方向複製先
として設定されるようにしてもよい。
【0114】なお、同一の文書内で、上記の操作を行っ
て、同一の文書内の文書断片間に依存関係を付与するこ
とも可能である。
【0115】一時識別子生成部105は、電子文書管理
システム中で一意な仮識別子を生成する。生成した仮識
別子は、XML文書編集部102において、XML文書
のエレメントに付与される。
【0116】XML文書差分演算部106は、XML文
書編集部102から送信されるXML文書とXML文書
一時格納部101から送信されるXML文書とを受信
し、両者の差分を演算し(この差分がXML文書編集部
102で行った編集に相当する)、求めた該差分を、X
ML文書差分送信部107に送信する。
【0117】XML文書差分送信部107は、XML文
書差分演算部106から送信される差分を受信し、XM
L文書一括管理装置3に送信する。
【0118】以下では、本実施形態の各種手順について
説明する。
【0119】まず、XML文書の読み出し時の手順例を
示す。
【0120】図9に、XML文書一括管理装置3に格納
されているXML文書を読み出し、XML文書参照・編
集装置1に表示するまでの処理手順の一例を示す。
【0121】XML文書主部をXML文書一括管理装置
3のXML文書主部格納部301から読み出す。読み出
したXML文書主部は、XML文書主部格納部制御部3
02を経由して、XML文書結合部306に送信する
(ステップS21)。
【0122】XML文書主部に対するXML文書断片を
XML文書断片格納部311から読み出す。読み出した
XML文書断片は、XML文書断片格納部制御部312
を経由して、XML文書結合部306に送信する(ステ
ップS22)。
【0123】XML文書結合部306において、受信し
たXML文書主部とXML文書断片を結合し、XML文
書を作成する。作成したXML文書は、XML文書送信
部307に送信する(ステップS23)。
【0124】XML文書送信部307において、受信し
たXML文書をXML文書参照・編集装置1のXML文
書受信部108に送信する(ステップS24)。
【0125】XML文書参照・編集装置1のXML文書
受信部108において、受信したXML文書の複製を作
成し、XML文書一時格納部101に格納する。受信し
たXML文書は、XML文書編集部102に送信する
(ステップS25)。
【0126】XML文書編集部102において、受信し
たXML文書を表示する(ステップS26)。
【0127】次に、XML文書の編集時の手順例を示
す。
【0128】図10及び図11に、XML文書参照・編
集装置1でXML文書の編集を行う際の処理手順の一例
を示す。
【0129】ユーザがXML文書に対して行おうとして
いる編集を受け付ける(ステップS31)。なお、ユー
ザがこれ以上の編集を行わない場合には終了する。
【0130】ユーザがXML文書に対して行おうとして
いる編集内容を解析し、XML文書の文書構造を維持す
る編集であるかどうか判定する(ステップS32)。
【0131】ここで、文書構造を崩している場合には
(ステップS33)、ユーザが行おうとしている編集を
否認し、ステップS31に戻る。
【0132】一方、文書構造を維持している場合には
(ステップS33)、ユーザが行おうとしている編集を
承認し、次いで、編集内容がエレメントの新規作成であ
るかどうか判定する(ステップS34)。
【0133】そして、新規作成以外の場合には(ステッ
プS35)、何もせずに、ステップS31に戻るが、新
規作成である場合には(ステップS35)、さらに、新
規作成されたエレメントがmirroredエレメント
またはsharedエレメントであるかどうか判定する
(ステップS36)。
【0134】ここで、mirroredエレメントまた
はsharedエレメントである場合には(ステップS
37)、一時識別子生成部105を用いて一意な仮識別
子を作成し、エレメントに付与する(ステップS3
8)。
【0135】一方、ステップS36でmirrored
エレメントまたはsharedエレメント以外の場合に
は(ステップS37)、新規作成されたエレメントがm
irrorエレメントまたはshareエレメントであ
るかどうか判定する。そして、mirrorエレメント
またはshareエレメントである場合には(ステップ
S40)、XML文書断片中継部103経由で一方向複
製元または双方向複製元の情報(識別子、versio
n属性、last−modified属性)を取得し、
mirrorエレメントまたはshareエレメントに
付与する(ステップS41)。一方、mirrorエレ
メントまたはshareエレメント以外である場合には
(ステップS40)、何もせずに、ステップS31に戻
る。
【0136】次に、XML文書の書き込み時の手順例を
示す。
【0137】図12〜図15に、編集が終了したXML
文書をXML文書一括管理装置3に反映するまでの処理
手順の一例を示す。
【0138】編集が終了したXML文書をXML文書参
照・編集装置1のXML文書編集部102からXML文
書差分演算部106に送信する(ステップS51)。
【0139】編集を行う前のXML文書をXML文書一
時格納部101からXML文書差分演算部106に送信
する(ステップS52)。
【0140】XML文書差分演算部106において、編
集の前後のXML文書を受信し、両者の差分を演算する
(ステップS53)。演算した差分は、XML文書差分
送信部107に送信する。
【0141】XML文書差分送信部107において、受
信した差分をXML文書一括管理装置3のXML文書差
分受信部308に送信する(ステップS54)。
【0142】XML文書一括管理装置3のXML文書差
分受信部308において、受信した差分をXML文書差
分分離部309に送信する(ステップS55)。
【0143】XML文書差分分離部309において、受
信した差分をXML文書主部に関する差分とXML文書
断片に関する差分とに分離する(ステップS56)。
【0144】未処理差分が存在するか否か判定する(ス
テップS57)。
【0145】ここで、未処理差分が存在しない場合には
(ステップS58)、終了する。
【0146】一方、未処理の差分が存在する場合には
(ステップS58)、その差分がXML文書主部に関す
る差分であるか、XML文書断片に関する差分であるか
判定する(ステップS59)。
【0147】そして、XML文書主部に関する差分であ
る場合には(ステップS60)、差分をXML文書主部
管理部303に送信し(ステップS61)、ステップS
71へ進み、XML文書主部に関する差分の処理を行
う。一方、XML文書断片に関する差分である場合には
(ステップS60)、差分をXML文書断片管理部31
3に送信し(ステップS62)、ステップS81へ進
み、XML文書断片に関する差分の処理を行う。
【0148】第1に、XML文書主部に関する差分の処
理について説明する。
【0149】まず、差分をXML文書主部に反映した場
合に、一貫性が維持されるかどうか判定する(ステップ
S71)。
【0150】ここで、維持されない場合には(ステップ
S72)、ユーザが行った編集のうちこの差分で記述さ
れる部分を否認し(ステップS73)、ステップS57
に戻る。
【0151】一方、維持される場合には(ステップS7
2)、まず、ユーザが行った編集のうちこの差分で記述
される部分を承認し(ステップS74)、差分が識別子
を保持しないエレメントを含むならば(つまり、差分が
エレメントの新規作成であるならば)(ステップS7
5)、識別子生成部304を用いて一意な正式識別子を
作成し、エレメントに付与し(ステップS76)、そう
でなければ(ステップS75)、この処理は行わない。
【0152】そして、差分をXML文書主部格納部制御
部302経由でXML文書主部格納部301に格納され
ているXML文書主部に反映し(ステップS77)、ス
テップS57に戻る。
【0153】第2に、XML文書断片に関する差分の処
理について説明する。
【0154】まず、差分をXML文書断片に反映した場
合に、一貫性が維持されるかどうか判定する(ステップ
S81)。
【0155】ここで、維持されない場合には(ステップ
S82)、ユーザが行った編集のうちこの差分で記述さ
れる部分を否認し(ステップS83)、ステップS57
に戻る。
【0156】一方、維持される場合には(ステップS8
2)、まず、ユーザが行った編集のうちこの差分で記述
される部分を承認し(ステップS84)、差分が仮識別
子を保持または参照するエレメントを含むならば(つま
り、差分がmirroredエレメントまたはshar
edエレメントの新規作成である、またはそれらを一方
向複製元または双方向複製元とするmirrorエレメ
ントまたはshareエレメントの新規作成であるなら
ば)(ステップS85)、仮識別子が一時識別子管理部
305に登録されていないものについては、識別子生成
部304を用いて一意な正式識別子を作成して、仮識別
子と正式識別子の組を一時識別子管理部305に登録
し、また、エレメントが保持または参照する仮識別子を
正式識別子に変更する(ステップS86)。そうでなけ
れば(ステップS85)、この処理は行わない。
【0157】そして、差分をXML文書断片格納部制御
部312経由でXML文書断片格納部311に格納され
ているXML文書断片に反映し(ステップS87)、ス
テップS57に戻る。
【0158】ところで、一貫性が維持されないと判定さ
れた場合には、システムで強制的に編集を破棄してしま
うだけでなく、様々な対処方法が可能である。
【0159】例えば、一貫性が維持されないと判定され
た場合に、その旨及び該当エレメント等を利用者へ通知
し(例えば、XML文書参照・編集装置1の該当するX
ML文書編集部102の参照・編集ウィンドウ上に表示
させるようにし)、該利用者が判断して、該編集を破棄
すること、あるいは該編集をXML文書一括管理装置3
へ反映させることを決定し、その指示をXML文書一括
管理装置3へ通知し、XML文書一括管理装置3は、該
指示に従って、該編集を破棄し、あるいは反映させるよ
うにしてもよい。
【0160】また、例えば、一貫性が維持されないと判
定された場合に、XML文書一括管理装置3にて、該編
集を破棄し反映させなかった版と、該編集を反映させた
版との両方を保持しておき、利用者が後にいずれを採用
するかを選択できるようにしてもよい。この場合、XM
L文書一括管理装置3は、後で利用者が選択した際に、
該編集を破棄した文書、あるいは反映させた文書に、版
を確定させるようにしてもよい。
【0161】また、例えば、1つの複製元のエレメント
と、複数の複製先のエレメントとのグループにおいて、
特定の複製先のエレメントに係る編集について、一貫性
が維持されないと判定された場合に、該一貫性が維持さ
れないと判定された特定の複製先のエレメントのみ、該
グループから外して(該エレメントを他のエレメントと
の間に依存関係を持たないエレメントに変更し、あるい
は該エレメントを削除して)、該グループに属する残り
の1つの複製元のエレメントと1又は複数の複製先のエ
レメントの間の依存関係の一貫性を保持するようにして
もよい。
【0162】また、例えば、矛盾を生じた操作のうち、
絶対時間の早い方を採用し、遅い方を棄却することによ
って、矛盾を回避するようにしてもよい。
【0163】さて、以下では、具体例を用いて本実施形
態を説明する。
【0164】XML文書一括管理装置3に格納されるX
ML文書をXML文書参照・編集装置1に読み出し、該
XML文書をXML文書参照・編集装置1で編集し、こ
れをXML文書一括管理装置3に反映させる際に、XM
L文書が変化する様子を、具体的なXML文書に即して
説明する。
【0165】XML文書主部格納部301に図16に示
したXML文書主部(XML文書識別子はschedu
le−1であるとする)と図17に示したXML文書主
部(XML文書識別子はmemo−1であるとする)
(図4の例と同じ内容である)が格納されているとし、
XML文書断片格納部311に図5に示したXML文書
断片が格納されているとする。
【0166】また、同時に2台のXML文書参照・編集
装置(以下、一方をa、他方をbと呼ぶものとする)で
編集を行うものとする。また、XML文書参照・編集装
置aを使う編集者が「木村」、XML文書参照・編集装
置bを使う編集者が「鳥井」であるとする。
【0167】ここでは、時刻“2001/9/30 2
0:00:00”に図16に示したXML文書主部をX
ML文書参照・編集装置aに読み出し、時刻“2001
/9/30 20:00:30”に図17に示したXM
L文書主部をXML文書参照・編集装置bに読み出した
とする。
【0168】図16に示したXML文書主部をXML文
書参照・編集装置aに読み出した結果得られるXML文
書を図18に示した。
【0169】分かりやすくするために、shared,
mirroredエレメント部に下線を引いてあるが、
これはあくまで分かりやすいように引いてあるのであ
り、実際のXML文書に下線が引かれる訳ではない。
【0170】図16に示したXML文書主部には、id
=“es9”を保持するmirroredエレメントと
id=“es5”を保持するsharedエレメントの
2つのXML文書断片が含まれる。そこで、XML文書
断片格納部311に格納してある図5の管理テーブルか
ら2つのXML文書断片の情報を読み出し、XML文書
結合部306において、XML文書主部とXML文書断
片の結合を行う。この結果が、図18に示したXML文
書(図2の例と同じ内容である)である。
【0171】同様に、図17に示したXML文書をXM
L文書参照・編集装置bに読み出した結果得られるXM
L文書を図19に示した。
【0172】図17に示したXML文書主部には、id
=“es11”を保持するmirrorエレメントとi
d=“es12”を保持するshareエレメントの2
つのXML文書断片が含まれる。そこで、XML文書断
片格納部311に格納してある図5の管理テーブルから
2つのXML文書断片の情報を読み出し、XML文書結
合部306において、XML文書主部とXML文書断片
の結合を行う。この結果が、図19に示したXML文書
(図3の例と同じ内容である)である。
【0173】引き続き、XML文書参照・編集装置aに
おいて、編集者「木村」が、図18に示したXML文書
を時刻“2001/9/30 20:10:00”に編
集し、図20に示したXML文書が得られたとする。具
体的には、会議の開催場所を“第3会議室”から“特別
会議室”に変更している。
【0174】編集が終了したXML文書を時刻“200
1/9/30 20:20:00”にXML文書一括管
理装置3に反映するとする。図20に示したXML文書
をXML文書一括管理装置3に反映する際には、XML
文書差分演算部106において、図18に示した編集を
行う前のXML文書と図20に示した編集を行った後の
XML文書の差分を演算し、演算結果をXML文書一括
管理装置3へ送信する。
【0175】上記編集が行われた部分は、図21(a)
に示した通りであり、上記編集を行った結果演算される
差分は、図21(b)に示した通りである。
【0176】求められた差分は、XML文書参照・編集
装置aからXML文書一括管理装置3に送信され、XM
L文書差分分離部309において、XML文書主部に関
する差分とXML文書断片に関する差分とに分離され
る。
【0177】この例では、XML文書主部に関する差分
は存在せず、図21に示したXML文書断片に関する差
分のみが存在する。この差分をXML文書一括管理装置
3に反映させる場合に一貫性を維持するかどうか、XM
L文書断片管理部313で判定する。
【0178】XML文書識別子“schedule−
1”を保持するXML文書のエレメント識別子“es
5”を保持するXML文書断片は、現在XML文書一括
管理装置3に登録されているものが、前バージョン=
“1”、現バージョン=“2”、最終更新時刻=“20
01/9/28 13:30:10”、編集者=“鳥
井”、XML文書断片の値=“第3会議室”であるのに
対して、XML文書参照・編集装置aで編集された結果
は、前バージョン=“2”、最終更新時刻=“2001
/9/30 20:10:00”、編集者=“木村”、
XML文書断片の値=“特別会議室”である。
【0179】これは一貫性を維持する編集と判断される
ので、XML文書一括管理装置3で管理されるXML文
書断片を更新する。具体的には、図22に示す通り、管
理テーブルが変更される。なお、ここで、バージョン番
号が増えている。
【0180】次に、XML文書参照・編集装置bにおい
て、鳥井が、図19に示したXML文書を時刻“200
1/9/30 20:30:00”に編集し、図23に
示したXML文書が得られるとする。具体的には、会議
の開催場所を“第3会議室”から“講堂”に変更してい
る。
【0181】編集が終了したXML文書を時刻“200
1/9/30 20:40:00”にXML文書一括管
理装置3に反映するとする。図23に示したXML文書
をXML文書一括管理装置3に反映する際には、XML
文書差分演算部106において、図19に示した編集を
行う前のXML文書と図23に示した編集を行った後の
XML文書の差分を計算し、演算結果をXML文書一括
管理装置3に送信する。
【0182】上記編集が行われた部分は、図24(a)
に示した通りであり、上記編集を行った結果演算される
差分は、図24(b)に示した通りである。
【0183】求められた差分は、XML文書参照・編集
装置bからXML文書一括管理装置3に送信され、XM
L文書差分分離部309において、XML文書主部に関
する差分とXML文書断片に関する差分とに分離され
る。
【0184】この例では、XML文書主部に関する差分
は存在せず、図24に示したXML文書断片に関する差
分のみが存在する。この差分をXML文書一括管理装置
3に反映させる場合に一貫性を維持するかどうか、XM
L文書断片管理部313で判定する。
【0185】XML文書識別子“schedule−
1”を保持するXML文書のエレメント識別子“es
5”を保持するXML文書断片は、現在XML文書一括
管理装置3に登録されているものが、前バージョン=
“2”、現バージョン=“3”、最終更新時刻=“20
01/9/30 20:10:00”、編集者=“木
村”、XML文書断片の値が“特別会議室”であるのに
対して、XML文書参照・編集装置bで編集された結果
は、前バージョン=“2”、最終更新時刻=“2001
/9/30 20:30:00”、編集者=“鳥井”、
XML文書断片の値=“講堂”である。
【0186】これは一貫性を維持しない編集と判断され
るので、更新は拒否され、XML文書一括管理装置3で
管理されるXML文書断片は変更されない。
【0187】さて、これまでは、電子文書としてXML
文書を例にとって説明してきたが、もちろん、本発明
は、HTML文書など、他の構造化文書にも適用可能で
ある。
【0188】(非構造化文書に対する本発明の適用例)
また、本発明は、構造化文書だけでなく、非構造化文書
にも適用可能である。以下では、本発明を非構造化文書
に適用する場合について説明する。
【0189】なお、以下においても、基本的には、これ
まで説明してきた文書断片間の一方向複製や双方向複製
などの依存関係を管理する機構や、一貫性を維持するた
めの機構などを用いるものである。ただし、非構造化文
書は、構造化文書と異なって、文書がもともと有する構
造を利用して、文書断片間の依存関係を管理するための
情報を埋め込むことができないので、例えば、非構造化
文書に対して、依存関係を管理するための情報を埋め込
むための構造を付与するとともに、該非構造化文書をそ
の本来の目的での利用に供するにあたっては、該付与し
た依存関係を管理するための情報を埋め込むための構造
を除去し、もとの非構造化文書に戻して提供する。
【0190】さて、応用の一つとして、Unixワーク
ステーションやPC Unixのような計算機が多数設
置されたネットワークシステムを考える。ここで、本発
明を適用した依存情報管理エンジンと、依存情報管理エ
ンジンをサポートする編集機能の設置により、管理が容
易になることを示す。
【0191】ここでは、前提として、既存のシステムや
プログラムを活用することとする。そのため、できるだ
け既存のシステムの文法や文脈を阻害しない機構が望ま
しい。このような場合でも依存情報管理エンジンは、シ
ステムを阻害せず以下の方法で設置が可能である。
【0192】まず、依存情報管理エンジンと文書DBを
用意する。この依存情報管理エンジンと文書DBは、ネ
ットワーク上に最低一組存在すれば良い。もちろん、ネ
ットワーク上の管理上の都合により、複数必要な場合も
ある。その場合は、依存情報管理エンジン(内のメッセ
ージ処理部)が互いに異なる依存情報管理エンジン(内
の保留処理キュー)にメッセージを送信できるように構
成する。
【0193】単一の文書に対して複数の依存関係が存在
する場合、複数の依存情報管理エンジンを利用する必要
がある。この場合、依存情報管理エンジン内で、文書断
片を抽出する部分が他の依存情報管理エンジンと通信す
る機構を持つ方法や、文書断片を抽出する部分を文書編
集側(依存情報管理エンジンの外部)に設け、依存情報
管理エンジンとの通信は文書断片単位で行う方法が考え
られる。
【0194】さて、ここで問題となるのは既存のシステ
ムの文法、特に可読性の高いテキストファイルとしての
設定ファイルである。この設定ファイルは平易なテキス
トファイルとして作られ、任意のエディタで容易に編集
可能である。
【0195】一方、依存情報管理エンジンは、入力とし
て与えられる文書から文書断片を抽出できる必要があ
る。ここで、構造化文書の場合は、XMLタグ等をマー
カーとして利用することで文書断片の抽出が可能であっ
た。ところが、ここで与えられるのは通常のテキストフ
ァイルで、その上で特定の文法を仮定することは非現実
的である。
【0196】また、文書操作用のGUIを用意するとし
ても、ワークステーションにおいてGUIは一般的では
なく、エディタすら必要に応じて使い分けたり、管理者
によって好みがあったりと、簡単に統一できる状態では
ない。
【0197】一方、CVSやRCSのような版管理シス
テムはシステム管理において必須とされ、設定ファイル
の変更を記録するために広く用いられている。これは皆
で同じシステムを同じように使わなければ意味が無く、
操作性を簡単に統一できる。
【0198】従って、依存情報管理エンジンへのインタ
フェースを版管理システムが行う構成が最も可用性が高
いと言える。ただし、このままでは依存情報管理エンジ
ンが利用する依存情報のマーカーが流出してしまい、既
存のプログラムの動作に支障が生ずる。
【0199】そこで、図25のように、版管理システム
において1つの文書につき2相用意する。1つは、依存
情報を含み、文書の内容を書き換え可能としたもので、
これを「編集相」と呼ぶものとする。もう1つは、編集
相から依存情報を除去し、文書の内容の読み出しのみを
可能としたもので、これを「読み出し相」と呼ぶものと
する。
【0200】管理者は、システム管理のために設定ファ
イルを編集する際は、版管理システムに対して編集相の
ファイルを要求する。
【0201】編集相において、依存情報管理エンジンが
理解できる形での文法を既存のプログラムの文法に加え
て利用する。既存プログラム文法では、プログラムの動
作を設定するファイルの一部に依存情報管理エンジン文
法による文書断片が記載される。このファイルは、版管
理システムに渡され(COMMIT)、その際に依存情
報管理エンジンが起動され、依存情報のチェックを行
う。また、管理者は、依存情報管理エンジンの文法を理
解するものとする。この文法を直接・あるいは支援ソフ
トの助けを借りて記述することで、設定ファイル中の依
存関係を編集できる。
【0202】管理者は、編集を終えると、編集相のファ
イルを版管理システムに登録(COMMIT)した後、
読み出し相ファイルを要求する。
【0203】読み出し相ファイルからは、依存情報に関
する記述は一切排除され、既存のプログラムの文法に従
う。
【0204】このように2相管理機構を備える版管理シ
ステムにより、既存システムの動作を阻害することな
く、本発明を適用した依存情報管理エンジンを利用する
ことが可能になる。
【0205】以下、このような文書管理について説明す
る。
【0206】図26に、この場合の電子文書管理システ
ムの構成例を示す。図26に示されるように、本電子文
書管理システムは、文書DB1001、文書管理要求受
付部1002、文書断片抽出部1003、前処理部10
04、文書編集部1031、文書参照部1032、文書
断片DB1021、新規文書断片登録部1022、既出
断片更新検出部1023、整合性検査部1024、メッ
セージ処理部1025を含む。
【0207】文書断片DB1021、新規文書断片登録
部1022、既出断片更新検出部1023、整合性検査
部1024、メッセージ処理部1025を含む部分を、
依存情報管理エンジン1000と呼ぶ。
【0208】前処理部1004、文書編集部1031、
文書参照部1032が、例えばサーバ側(あるいは、X
ML文書一括管理装置側)に搭載され、それ以外が例え
ばクライアント側(あるいは、文書参照・編集装置側)
に搭載されてもよい。また、文書編集部1031、文書
参照部1032が、例えばクライアント側(あるいは、
文書参照・編集装置側)に搭載され、それ以外が例えば
サーバ側(あるいは、XML文書一括管理装置側)に搭
載されてもよい。
【0209】もちろん、上記以外の構成要素の配置方法
も可能である。
【0210】また、依存情報管理エンジン1000は、
システム内に1つ設置する構成、システム内部における
文書1つ1つに設ける構成、利用者毎に設ける構成、そ
れらの中間的な形態による構成など、変形例が考えられ
る。文書DB1001等についても同様である。そし
て、それらの組合せ、すなわち文書と依存情報管理エン
ジン1000や文書DB1001との関係についても、
いろいろな変形例が考えられる。
【0211】次に、図27を参照しながら、利用者によ
る新規文書の登録について説明する。図27は、この場
合におけるデータの流れを示している。
【0212】文書登録におけるデータの流れは、以下の
通りである。 ・文書編集部1031による文書の登録要求を行う。 ・文書管理要求受付部1002による文書DB1001
の選択と、文書断片抽出部1003への監査依頼を行
う。 ・文書断片抽出部1003による監査を行う。 ・各断片に対して、依存情報管理エンジン1000によ
る処理を行う。 ・文書管理要求受付部1002に処理結果が戻されるの
で、処理された文書を文書DB1001に登録する。
【0213】次に、図28及び図29を参照しながら、
文書の取り出しについて説明する。
【0214】図28は、文書を編集可能な状態(編集
相)で取り出す場合のデータの流れを示している。図2
8における処理の流れは、以下の通りである。 (1)文書編集部1031から文書の識別子を指定し
て、文書管理要求受付部1002に要求する。 (2)文書管理要求受付部1002では、対応する文書
DB1001を解決し、対応する文書を文書DB100
1に要求し、取得する。 (3)文書管理要求受付部1002は、取得した文書を
文書断片抽出部1003に渡す。 (4)文書断片抽出部1003は、渡された文書から抽
出したそれぞれの断片を、対応する依存情報管理エンジ
ン1000に渡し、結果を得る。得た結果は、渡された
文書に反映し、文書管理要求受付部1002に返却す
る。 (5)文書管理要求受付部1002から文書編集部10
31に文書が渡される。
【0215】一方、図29は、編集はできないけれども
後方互換性の無い相互参照に関するメタ情報を削除した
形(読み出し相)で情報を取り出す場合のデータの流れ
を示している。
【0216】図29における処理の流れは以下の通りで
ある。 (1)文書参照部1032からの文書の識別子を指定し
て、文書管理要求受付部1002に要求する。ここで、
読み出し専用フラグを指定する。 (2)文書管理要求受付部1002では、対応する文書
DB1001を解決し、対応する文書を文書DB100
1に要求し、取得する。 (3)文書管理要求受付部1002は、取得した文書を
文書断片抽出部1003に渡す。 (4)文書断片抽出部1003は、渡された文書から抽
出したそれぞれの断片を、対応する依存情報管理エンジ
ン1000に渡し、結果を得る。得た結果は、渡された
文書に反映し、文書管理要求受付部1002に返却す
る。 (5)文書管理要求受付部1002から前処理部100
4が呼び出され、文書が渡される。 (6)前処理部1004は、依存情報等のメタ情報を文
書から削除し、文書参照部1032に返す。
【0217】次に、図30を参照しながら、編集相で取
り出した文書の編集結果の再登録について説明する。図
30は、この場合のデータの流れを示している。
【0218】再登録におけるデータの流れは、以下の通
りである。 ・文書編集部1031による文書の更新要求を行う。 ・文書管理要求受付部1002による文書DB1001
の選択と、文書断片抽出部1003への監査依頼を行
う。 ・文書断片抽出部1003による監査を行う。 ・各断片に対して、依存情報管理エンジン1000によ
る処理を行う。 ・文書管理要求受付部1002に処理結果が戻されるの
で、処理された文書を文書DB1001に登録する。
【0219】以下、図26の電子文書管理システムにお
けるそれぞれの構成要素(あるいは、コンポーネント)
について説明する。
【0220】文書DB1001は、文書を格納する。
【0221】文書編集部1031の動作は、以下の通り
である。 (1)新規文書登録の場合には、ユーザから文書登録依
頼を受け付け、文書を文書管理要求受付部1002に送
付する(「文書登録」)。 (2)文書更新の場合には、ユーザから文書更新依頼を
受け付け、文書を文書管理要求受付部1002に送付す
る(「文書更新」)。 (3)文書取得の場合には、ユーザから文書取得依頼を
受け付け、文書取得要求を文書管理要求受付部1002
に送付し、文書管理要求受付部1002から編集相の文
書を受信する。
【0222】前処理部1004は、読み出し相の文書取
得の場合に、文書管理要求受付部1002から編集相の
文書を受信し、該文書から依存情報等のメタ情報を削除
して、読み出し相の文書とし、これを文書参照部103
2に送信する。
【0223】文書参照部1032は、ユーザから文書取
得依頼を受け付け、文書取得要求を文書管理要求受付部
1002に送付し、前処理部1004から読み出し相の
文書を受信する。
【0224】文書管理要求受付部1002の動作は、以
下の通りである。
【0225】(1)文書編集部1031からの文書送付
を受けた場合には、次のようになる。 (a)送付された文書を受け付け、必要ならば所定の機
能によって、対応する文書DB1001を解決する。 (b)文書を文書断片抽出部1003に送る。 (c)文書断片抽出部1003から文書が戻り次第、対
応する文書DB1001に文書を登録する。
【0226】(2)文書編集部1031あるいは文書参
照部1032からの文書取得要求を受けた場合には、次
のようになる。 (a)必要があれば所定の機能によって、対応する文書
DB1001を解決する。 (b)文書DB1001から文書を取得する。 (c)文書を文書断片抽出部1003に渡す。 (d)文書断片抽出部1003による処理結果を受信す
る。
【0227】(e)文書取得要求時に読み出し専用フラ
グが与えられていれば、前処理部1004に文書を返
し、前処理部1004が文書参照部1032に処理され
た文書を渡す。そうでなければ、文書編集部1031に
文書を返す。
【0228】文書断片抽出部1003の動作は、以下の
通りである。 (1)文書を監査して、文書断片を抽出する。 (2)それぞれの断片に対して、新規断片(文書断片に
対応する依存情報管理エンジン1000が記述されてい
ない)か、既出断片(文書断片に対応する依存情報管理
エンジン1000が記述されている)かをチェックす
る。新規断片の場合には、新規文書断片として、所定の
機能によって、その断片を管理する依存情報管理エンジ
ン1000を求め、その依存情報管理エンジン1000
に断片を渡す。既出断片の場合には、断片に記述されて
いる依存情報管理エンジン1000を発見し、その依存
情報管理エンジン1000に断片を渡す。その後、断片
に対して加えられた操作を反映した結果を依存情報管理
エンジン1000から受け取り、文書に反映させる。 (3)監査が終了した文書を文書管理要求受付部100
2に返却する。
【0229】依存情報管理エンジン1000の各部分
(文書断片DB1021、新規文書断片登録部102
2、既出断片更新検出部1023、整合性検査部102
4、メッセージ処理部1025)については、以下の通
りである。
【0230】文書断片DB1021は、文書断片を格納
する。
【0231】新規文書断片登録部1022は、文書断片
抽出部1003から与えられた新しい文書断片を文書断
片DB1021に登録する。
【0232】既出断片更新検出部1023は、文書断片
抽出部1003から文書断片を与えられる。ここで、文
書断片抽出部1003から与えられた文書断片を「新断
片」、文書断片DB1021にある新断片に対応する文
書断片を「旧断片」と呼ぶものとする。既出断片更新検
出部1023は、新断片を整合性検査部1024に渡
す。次いで、文書断片DB1021から、旧断片の保留
処理キュー(図示せず)を取得(lock)する。保留
処理キューが空になるまで、「保留処理それぞれを引数
として、メッセージ処理部1025を呼び出す」という
処理を行う。そして、保留処理キューを解放(unlo
ck)する。
【0233】整合性検査部1024は、旧断片と与えら
れた新断片とを比較する。もし内容あるいは依存情報が
更新されていたら、その更新をメッセージ化して、保留
処理キューの末尾に追加する。更新メッセージには、旧
断片、新断片それぞれの内容と更新日時、更新者が含ま
れる。
【0234】メッセージ処理部1025は、与えられた
メッセージに対応する操作を旧断片に対して行い、その
結果を文書断片DB1021に還元する。ただし、メッ
セージおよび操作に対して、次の処理を行う。 (i)操作によって矛盾が発生した場合は、その矛盾が
発生したメッセージより後に存在するメッセージの送信
元の文書の依存関係がある文書断片の保留処理キューに
対して、矛盾を通知する。 (ii)依存関係が存在する断片が文書断片DB1021
に記述されている場合は、その断片の保留処理キューに
対して更新メッセージの複製を送信する。 (iii)矛盾発生を示すメッセージが存在した場合は、
メッセージ処理部1025によって矛盾を解消する。解
消のアルゴリズムはシステムの既定値として事前に与え
ておくものとする。アルゴリズムの例として、先に発生
した操作を優先させるアルゴリズム、データを併記した
形で矛盾を文書化し、ユーザに矛盾の解消を任せるアル
ゴリズム等がある。なお、矛盾解消のために操作が取り
消された場合は、ユーザに電子メール等の外部手段によ
って取り消しを通知する事が望ましい。
【0235】なお、保留処理キューの更新を文書編集部
1031が監視することによって、現在登録されている
文書断片とその断片に対する操作を監視することが可能
である。具体的な手法については、一般的な遠隔手続き
呼び出しを用いることで可能である。
【0236】以下では、具体例を用いて説明する。
【0237】ここでは、具体例として、あるWWWペー
ジの管理ファイルを示す。
【0238】該あるWWWページには、{tree,k
imura,doi,xyz}というアカウントで示さ
れる4人の管理者にのみアクセスを許すものとする。
【0239】次のファイルは、ApacheというWW
Wサーバにおけるアクセス制限の設定例である。
【0240】 -------------------------------- requre tree kimura doi xyz -------------------------------- また、このサーバの運用情報が定期的に送信されるアカ
ウントは、以下のようなファイルでメールリストの形で
管理されている。ここでは、sendmail等で利用
されるaliasesファイルを例にした。
【0241】 -------------------------------- root: tree kimura doi xyz -------------------------------- ここで、このページを見ることができる管理者と、サー
バの運用情報を受け取る管理者は、同じであるとする。
この場合、mirror関係を以下のように記述する。
もちろん、この記法は、文書断片抽出部1003、文書
編集部1031および前処理部1004が共有していれ
ばよく、どのような記法を取っても等価である。
【0242】次のファイルは、アクセス制限をmirr
orで記述した例である。
【0243】 -------------------------------- require \ #/mirror: idref=“file://server.name.example/etc/a
liases#fe63c94a”/tree kimura doi xyz #/mirror/ -------------------------------- また、次のファイルは、メールリストにmirrord
を施した例である。
【0244】 -------------------------------- root: \ #/mirrored: id=“#fe63c94a”/ tree kimura doi xyz #/mirrored/ -------------------------------- なお、ここでは、mirror/mirrordのエス
ケープ記号(通常の文脈と異なる解釈を要求する記号)
として、 #/.../ を用いた。同シーケンスのテキストが既存の文脈に登場
する場合は、 #//...// の形式で文書DB1001に格納し、文書編集部103
1および前処理部1004にて、 #/.../ の形式に変換すればよい。
【0245】また、idref属性にはURLの形式を
用い、この場合は、“server.name.exa
mple”というドメイン名のサーバ上に存在する、
“/etc/aliases”というファイルのブロッ
ク“fe63c94a”が参照先である。
【0246】さて、ここで、xyzのアカウントで示さ
れる管理者が、異動等により管理者グループから離れる
ことになったとする。そのため、運用情報のメールの受
信を提出するためにメールリストを編集し、版管理シス
テムを用いCOMMITする。このとき、対応するWW
Wページのアクセス制限は、mirror関係により更
新される。
【0247】本システムは、例えば、上記の例で示した
通り、複数の資源に対するきめ細かなアクセス制御を実
現しなければならないときに最も効果を発揮する。もち
ろん、IPアドレスやディレクトリ・パス、WWWペー
ジのコンテンツ等、幅広い情報に応用可能である。
【0248】(refer)さて、これまでは、依存関
係についてshareやmirrorを中心に説明して
きたが、以下では、refer(参照)について説明す
る。
【0249】すなわち、これまで説明したきたmirr
orの変化例として、refer関係が考えられる。r
efer関係とmirror関係との相違は、mirr
or関係においては、一方向複製元となるmirror
edエレメントのデータが変更された場合に、一方向複
製先となるmirrorエレメントのデータを自動的に
変更するものであったが、参照元となるreferre
dエレメントのデータの変更に際して、参照先となるr
eferエレメントのデータは自動的な変更を受けず、
参照先となるreferエレメント側に対して、参照元
となるreferredエレメント側でデータの変更が
行われた旨の通知がなされるだけである、という点であ
る。
【0250】もちろん、このrefer関係は、図1の
システム例にも、図26のシステム例にも適用可能であ
る。
【0251】refer関係の利点は、利用者がそのデ
ータが変更されたと明示的に気がつくことができる点で
ある。
【0252】例えば、急に打合せの会議室が変更された
場合、会議室の打合せ場所の変更はデータの変更ではな
くて、実際の利用者のスケジュールに対する意識が変更
されなければいけない。この場合、refer関係を利
用すことにより利用者が変更に気がつき、意識的に最新
情報を取得し直すという作業により利用者の意識が更新
されるという効果を得ることができる。
【0253】また、他の例の一つとして、分散システム
の管理項目の一つとしてmirror関係による他のデ
ータの参照を行っていた場合、データの変更がシステム
に思わぬ余波を与えることが考えられる。例えば、シス
テムの防御装置に対するアクセスを許可するアカウント
のリストと、システムの防御ポリシを策定する権限を持
たせるアカウントのリストをmirror関係にしてお
くと、防御装置の保守に来た外部の業者がそのためにア
クセス許可を得て、突然防御ポリシーを変更する権限を
持ちセキュリティに重大な損失を与える場合も考えられ
る。これに対して、refer関係ならば、その文書に
アクセスした段階で変更内容を受け入れるか、拒絶して
依存関係を断ち切るかを利用者(この場合はシステム管
理者)が選択できるので、このような事故の発生を抑え
る効果が得られる。
【0254】refer関係は、mirror関係に対
してrefer修飾子を与えることによって行うことが
できる。この場合、refer修飾子は、mirror
要素のrefer属性として与えられる。
【0255】refer属性は、以下のような値のうち
の1つを持つが、システムの拡張によってrefer属
性の値が下記以外の値になることも考えられる。 1. NOTIFY_UPDATE 2. NOTIFY_ACKNOWLEDGE_UPD
ATE 3. NOTIFY_ONLY 4. NOTIFY_EXTACK 上記の1では、更新と同時に、データ自体を更新する。
ただし、refer=“NOTIFY_UPDATE”
属性を与えられたmirrorが内容の変更を検知した
場合、refer_dirty属性を与える。文書編集
部1031は、refer_dirty属性を持つmi
rrored要素において、その要素の内容が更新され
たことを利用者に明示する。明示の手法にはダイアログ
で示すか、色や下線によって示す等が考えられる。
【0256】2では、参照元が更新してもデータの更新
は行わない。1と同様にrefer_dirty属性が
与えられるが、データの更新は文書編集部1031の利
用者による明示的な許可(ダイアログボックス等)が必
要となる。
【0257】3は、更新があった旨は表示するが、mi
rror要素の内容は全く変更しない。
【0258】4は、更新があった場合に電子メール等の
外部手段を用いて変更を利用者に通知する。これは、2
と同様の動作を行うが、refer_dirty属性が
与えられた要素の更新許可は、電子メールを用いる。例
えば、図31に示すように、メッセージ処理部1025
が外部手段へのアクセスを行うようにしてもよい。
【0259】また、これまでの説明においては、3以上
のエレメント間で依存関係を持つ場合には、ある1つの
エレメントを複製元とし、他の2以上のエレメントを該
ある1つのエレメントを複製元とする複製先のエレメン
トとする場合について説明したが、もちろん、その他の
形態も可能である。
【0260】例えば、エレメントaを複製元、エレメン
トbをこれに対する複製先とし、次いで、エレメントb
を複製元、エレメントcをこれに対する複製先とし、さ
らに、エレメントcを複製元、エレメントdをこれに対
する複製先とし、…、というように、連鎖的に依存関係
を付与できるようにする構成も可能である。
【0261】また、例えば、エレメントaを複製元、エ
レメントbをこれに対する複製先とし、次いで、エレメ
ントbを複製元、エレメントcをこれに対する複製先と
し、さらに、エレメントcを複製元、エレメントdをこ
れに対する複製先とするとともに、エレメントcを複製
元、エレメントeをこれに対する複製先とし、…、とい
うように、直線的な連鎖だけでなく、途中で枝分かれす
るような依存関係を付与できるようにする構成も可能で
ある。
【0262】なお、以上の各機能は、ソフトウェアとし
て実現可能である。また、本実施形態は、コンピュータ
に所定の手段を実行させるための(あるいはコンピュー
タを所定の手段として機能させるための、あるいはコン
ピュータに所定の機能を実現させるための)プログラム
として実施することもでき、該プログラムを記録したコ
ンピュータ読取り可能な記録媒体として実施することも
できる。
【0263】なお、この発明の実施の形態で例示した構
成は一例であって、それ以外の構成を排除する趣旨のも
のではなく、例示した構成の一部を他のもので置き換え
たり、例示した構成の一部を省いたり、例示した構成に
別の機能あるいは要素を付加したり、それらを組み合わ
せたりすることなどによって得られる別の構成も可能で
ある。また、例示した構成と論理的に等価な別の構成、
例示した構成と論理的に等価な部分を含む別の構成、例
示した構成の要部と論理的に等価な別の構成なども可能
である。また、例示した構成と同一もしくは類似の目的
を達成する別の構成、例示した構成と同一もしくは類似
の効果を奏する別の構成なども可能である。また、この
発明の実施の形態で例示した各種構成部分についての各
種バリエーションは、適宜組み合わせて実施することが
可能である。また、この発明の実施の形態は、個別装置
としての発明、関連を持つ2以上の装置についての発
明、システム全体としての発明、個別装置内部の構成部
分についての発明、またはそれらに対応する方法の発明
等、種々の観点、段階、概念またはカテゴリに係る発明
を包含・内在するものである。従って、この発明の実施
の形態に開示した内容からは、例示した構成に限定され
ることなく発明を抽出することができるものである。
【0264】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、その技術的範囲において種々変形して
実施することができる。
【0265】
【発明の効果】本発明によれば、文書間の依存関係を効
果的に管理することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子文書管理システ
ムの構成例を示す図
【図2】同実施形態におけるXML文書の一例を示す図
【図3】同実施形態におけるXML文書の一例を示す図
【図4】同実施形態におけるXML文書のXML文書主
部の一例を示す図
【図5】同実施形態におけるXML文書のXML文書断
片を管理するためのXML文書断片管理テーブルの一例
を示す図
【図6】同実施形態における正式識別子と仮識別子との
対応を管理するための識別子対応管理テーブルの一例を
示す図
【図7】同実施形態における一貫性維持判定手続きの処
理手順の一例を示すフローチャート
【図8】同実施形態における一貫性維持判定手続きの処
理手順の一例を示すフローチャート
【図9】同実施形態におけるXML文書一括管理装置に
格納されているXML文書を読み出しXML文書参照・
編集装置に表示するまでの処理手順の一例を示すフロー
チャート
【図10】同実施形態におけるXML文書参照・編集装
置でXML文書の編集を行う際の処理手順の一例を示す
フローチャート
【図11】同実施形態におけるXML文書参照・編集装
置でXML文書の編集を行う際の処理手順の一例を示す
フローチャート
【図12】同実施形態における編集が終了したXML文
書をXML文書一括管理装置に反映するまでの処理手順
の一例を示すフローチャート
【図13】同実施形態における編集が終了したXML文
書をXML文書一括管理装置に反映するまでの処理手順
の一例を示すフローチャート
【図14】同実施形態における編集が終了したXML文
書をXML文書一括管理装置に反映するまでの処理手順
の一例を示すフローチャート
【図15】同実施形態における編集が終了したXML文
書をXML文書一括管理装置に反映するまでの処理手順
の一例を示すフローチャート
【図16】同実施形態におけるXML文書のXML文書
主部の一例を示す図
【図17】同実施形態におけるXML文書のXML文書
主部の一例を示す図
【図18】同実施形態におけるXML文書の一例を示す
【図19】同実施形態におけるXML文書の一例を示す
【図20】同実施形態におけるXML文書の一例を示す
【図21】同実施形態におけるXML文書の差分につい
て説明するための図
【図22】同実施形態におけるXML文書のXML文書
断片を管理するためのXML文書断片管理テーブルの一
例を示す図
【図23】同実施形態におけるXML文書の一例を示す
【図24】同実施形態におけるXML文書の差分につい
て説明するための図
【図25】同実施形態における編集相と読み出し相につ
いて説明するための図
【図26】同実施形態に係る電子文書管理システムの他
の構成例を示す図
【図27】同実施形態における利用者による新規文書の
登録について説明するための図
【図28】同実施形態における文書を編集相で取り出す
場合について説明するための図
【図29】同実施形態における文書を読み出し相で取り
出す場合について説明するための図
【図30】同実施形態における編集相で取り出した文書
の編集結果の再登録について説明するための図
【図31】同実施形態におけるユーザへの通知方法の一
例について説明するための図
【図32】同実施形態における相互に相関している文書
が編集された場合について説明するための図
【符号の説明】
1…XML文書参照・編集装置 3…XML文書一括管理装置 101…XML文書一時格納部 102…XML文書編集部 103…XML文書断片中継部 105…一時識別子生成部 106…XML文書差分演算部 107…XML文書差分送信部 108…XML文書受信部 301…XML文書主部格納部 302…XML文書主部格納部制御部 303…XML文書主部管理部 311…XML文書断片格納部 312…XML文書断片格納部制御部 313…XML文書断片管理部 304…識別子生成部 305…一時識別子管理部 306…XML文書結合部 307…XML文書送信部 308…XML文書差分受信部 309…XML文書差分分離部 1000…依存情報管理エンジン 1001…文書DB 1002…文書管理要求受付部 1003…文書断片抽出部 1004…前処理部 1021…文書断片DB 1022…新規文書断片登録部 1023…既出断片更新検出部 1024…整合性検査部 1025…メッセージ処理部 1031…文書編集部 1032…文書参照部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 哲郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5B009 NA05 ND02 ND04 VC03

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書編集装置上で編集される文書を格納
    し、文書間の依存関係に関する管理を行う文書管理装置
    であって、 複数の前記文書を記憶するための手段と、 各々の前記文書について、その文書以外の文書とは依存
    関係を持たない部分から、その文書以外の特定の文書に
    おける特定の一纏まりの部分との間に所定の依存関係を
    持つ一纏まりの部分である個々の文書断片を分けて管理
    するための管理手段とを備え、 各々の前記文書断片には、当該文書断片が他の文書断片
    との間に持つ前記所定の依存関係に関する情報が付加さ
    れており、 前記管理手段は、前記文書断片に付加された前記所定の
    依存関係に関する情報に基づいて、ある文書断片につき
    その文書断片との間に所定の依存関係を持つ他の文書断
    片を特定することを特徴とする文書管理装置。
  2. 【請求項2】前記文書断片には、前記所定の依存関係に
    関する情報として、少なくとも、前記依存関係の種類を
    示す情報を付加するとともに、 少なくとも前記文書断片のうち、2つの文書断片間の依
    存関係が対等でない種類の依存関係を持つ前記文書断片
    には、当該文書断片が該依存関係における2種類の文書
    断片のうちのいずれに該当するかを示す情報を付加し、 前記所定の依存関係を持つ2つの前記文書断片のうちの
    少なくとも一方には、当該文書断片と該所定の依存関係
    を持つ相手となる文書断片を一意に特定するための情報
    を付加したことを特徴とする請求項1に記載の文書管理
    装置。
  3. 【請求項3】前記依存関係の種類の少なくとも1つは、
    当該依存関係を持つ第1の文書断片及び第2の文書断片
    について、該第1の文書断片の内容が前記文書編集装置
    にて行われた編集により変更される場合にのみ、該変更
    を第2の文書断片へ反映させる、という依存関係であ
    り、 前記文書断片には、当該文書断片が前記第1の文書断片
    と前記第2の文書断片のうちのいずれに該当するかを示
    す情報を付加することを特徴とする請求項2に記載の文
    書管理装置。
  4. 【請求項4】前記依存関係の種類の少なくとも1つは、
    当該依存関係を持つ第1の文書断片及び第2の文書断片
    について、該第1の文書断片の内容が変更される場合に
    のみ、該変更を通知する情報の前記文書編集装置上での
    表示を該第2の文書断片の前記文書編集装置上での表示
    と関連付けて行うための処理を行う、という依存関係で
    あり、 前記文書断片には、当該文書断片が前記第1の文書断片
    と前記第2の文書断片のうちのいずれに該当するかを示
    す情報を付加することを特徴とする請求項2に記載の文
    書管理装置。
  5. 【請求項5】前記依存関係の種類の少なくとも1つは、
    当該依存関係を持つ第1の文書断片及び第2の文書断片
    について、該第1の文書断片の内容が前記文書編集装置
    にて行われた編集により変更される場合には、該変更を
    第2の文書断片へ反映させ、該第2の文書断片の内容が
    前記文書編集装置にて行われた編集により変更される場
    合には、該変更を第1の文書断片へ反映させる、という
    依存関係であることを特徴とする請求項2に記載の文書
    管理装置。
  6. 【請求項6】前記管理手段は、 前記文書編集装置にて行われた前記文書断片に対する編
    集による該文書断片の内容の変更が受諾できるものであ
    るか否か判断し、 前記文書断片の内容の変更が受諾できるものであると判
    断された場合には、該文書断片の内容を更新するととも
    に、該変更を反映させるべき対象となる他の文書断片が
    あるならば、前記所定の依存関係に関する情報に基づき
    該他の文書断片を特定し、特定した該他の文書断片へ該
    変更を反映させることを特徴とする請求項1に記載の文
    書管理装置。
  7. 【請求項7】前記管理手段は、前記文書編集装置にて行
    われた前記文書断片に対する編集による該文書断片の内
    容の変更が受諾できるものであると判断された場合に、
    該変更を通知すべき他の文書断片があるならば、前記所
    定の依存関係に関する情報に基づき該他の文書断片を特
    定し、特定した該他の文書断片について、該変更を通知
    する情報の前記文書編集装置上での表示を該他の文書断
    片の前記文書編集装置上での表示と関連付けて行うため
    の処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の文書管
    理装置。
  8. 【請求項8】前記管理手段は、前記文書編集装置にて行
    われた前記文書断片に対する編集による該文書断片の内
    容の変更が受諾できるものでないと判断された場合に、
    所定の対処手続きを行うための手段を含むことを特徴と
    する6または7に記載の文書管理装置。
  9. 【請求項9】前記対処手続きを行うための手段は、前記
    文書編集装置にて行われた前記文書断片に対する編集に
    よる該文書断片の内容の変更が受諾できるものでないと
    判断された旨を前記文書編集装置上へ表示させ、その後
    に該文書編集装置を介してユーザ入力された該編集を強
    制的に採用させるかまたは破棄するかの選択指示に従っ
    て、前記文書断片の内容の変更が受諾できるものである
    と判断された場合と同じ処理または該編集の破棄を行う
    ことを特徴とする8に記載の文書管理装置。
  10. 【請求項10】前記対処手続きを行うための手段は、前
    記文書断片を含む前記文書として、該文書断片の内容の
    変更を反映させた場合の版と、該文書断片の内容の変更
    を破棄した場合の版とを記憶しておき、その後に該文書
    編集装置を介していずれの版を採用するかを選択指示す
    るユーザ入力がなされた際に、該ユーザ入力された選択
    指示に従って、前記文書断片の版を確定させることを特
    徴とする8に記載の文書管理装置。
  11. 【請求項11】前記対処手続きを行うための手段は、相
    互に又は連鎖的に前記依存関係を持つ3以上の前記文書
    断片のうちの特定のものについてのみ、前記文書編集装
    置にて行われた該文書断片に対する編集による該文書断
    片の内容の変更が受諾できるものでないと判断される理
    由が存在する場合には、該特定の文書断片についてのみ
    該依存関係を解除するようにしたことを特徴とする8に
    記載の文書管理装置。
  12. 【請求項12】各々の前記文書断片に、それが最後に前
    記文書編集装置にて編集された時刻を示す情報を付加し
    ておき、 更新後の前記文書断片の持つ前記時刻を示す情報が、更
    新前の該前記文書断片の持つ前記時刻を示す情報より早
    くなる場合には、前記文書断片の内容の変更が受諾でき
    るものであると判断された場合と同じ処理を行い、それ
    以外の場合には、前記編集の破棄を行うことを特徴とす
    る8に記載の文書管理装置。
  13. 【請求項13】前記文書は構造化文書であり、該構造化
    文書の持つ構造の単位を前記文書断片の単位とすること
    を特徴とする請求項1に記載の文書管理装置。
  14. 【請求項14】前記文書は非構造化文書であり、該文書
    に前記文書断片を設定するにあたって、該文書断片の管
    理に必要な構造を付与することを特徴とする請求項1に
    記載の文書管理装置。
  15. 【請求項15】前記文書を、前記文書断片の管理に必要
    な構造を付与した状態で前記記憶するための手段に記憶
    するとともに、 前記文書編集装置からの指定に応じて、前記文書断片の
    管理に必要な構造を付与された状態で前記文書を該文書
    編集装置へ提供し、または前記文書断片の管理に必要な
    構造を削除した状態で前記文書を該文書編集装置へ提供
    することを特徴とする請求項14に記載の文書管理装
    置。
  16. 【請求項16】前記管理手段を、全文書について1つ設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の文書管理装置。
  17. 【請求項17】前記管理手段を、個々の文書ごとに1つ
    ずつ設けたことを特徴とする請求項1に記載の文書管理
    装置。
  18. 【請求項18】文書管理装置で管理される文書を編集す
    るための文書編集装置であって、 表示画面上に表示されている第1の文書のうち複製元の
    文書断片を指示するための手段と、 表示画面上に表示されている第2の文書のうち前記複製
    元の文書断片を、複製先の文書断片として挿入すべき箇
    所を指示するための手段と、 指示された前記第1の文書の前記複製元の文書断片を、
    指示された前記第2の文書の前記箇所へ、前記複製先の
    文書断片として複製するための手段と、 前記複製先の文書断片へ、それが複製先であること及び
    前記複製元の文書断片との間の依存関係の種類を示す情
    報並びに前記複製元の文書断片を特定するための情報を
    少なくとも付与するための手段とを備えたことを特徴と
    する文書編集装置。
  19. 【請求項19】前記複製元の文書断片がはじめて依存関
    係を持つ場合に、該複製元の文書断片へ、それが複製元
    であること及び前記複製先の文書断片との間の依存関係
    の種類を示す情報を特定するための情報を少なくとも付
    与するための手段を更に備えたことを特徴とする請求項
    18に記載の文書編集装置。
  20. 【請求項20】前記依存関係の種類の少なくとも1つ
    は、前記複製元の文書断片の内容が変更された場合に、
    該変更を前記複製先の文書断片へ反映させる、という一
    方向の複製関係であることを特徴とする請求項18また
    は19に記載の文書編集装置。
  21. 【請求項21】前記依存関係の種類の少なくとも1つ
    は、前記複製元の文書断片の内容が変更された場合に、
    該変更を前記複製先の文書断片へ反映させずに、所定の
    通知を行わせる、という一方向の参照関係であることを
    特徴とする請求項18または19に記載の文書編集装
    置。
  22. 【請求項22】前記依存関係の種類の少なくとも1つ
    は、前記複製元の文書断片の内容が変更された場合に、
    該変更を前記複製先の文書断片へ反映させるとともに、
    前記複製先の文書断片の内容が変更された場合に、該変
    更を前記複製元の文書断片へ反映させる、という双方向
    の複製関係であることを特徴とする請求項18または1
    9に記載の文書編集装置。
  23. 【請求項23】文書編集装置上で編集される文書を格納
    し、文書間の依存関係に関する管理を行う文書管理装置
    における文書管理方法であって、 各々の前記文書について、その文書以外の文書とは依存
    関係を持たない部分と、その文書以外の特定の文書にお
    ける特定の一纏まりの部分との間に所定の依存関係を持
    つ一纏まりの部分である個々の文書断片とを分けて管理
    し、 前記文書断片に付加された当該文書断片が他の文書断片
    との間に持つ前記所定の依存関係に関する情報に基づい
    て、対象となったある文書断片につきその文書断片との
    間に所定の依存関係を持つ他の文書断片を特定すること
    を特徴とする文書管理方法。
  24. 【請求項24】文書管理装置で管理される文書を編集す
    るための文書編集装置における文書編集方法であって、 表示画面上に表示されている第1の文書のうち複製元の
    文書断片を選択する指示を受け付け、 表示画面上に表示されている第2の文書のうち前記複製
    元の文書断片を、複製先の文書断片として挿入すべき箇
    所を選択する指示を受け付け、 指示された前記第1の文書の前記複製元の文書断片を、
    指示された前記第2の文書の前記箇所へ、前記複製先の
    文書断片として複製し、 前記複製先の文書断片へ、それが複製先であること及び
    前記複製元の文書断片との間の依存関係の種類を示す情
    報並びに前記複製元の文書断片を特定するための情報を
    少なくとも付与することを特徴とする文書編集方法。
  25. 【請求項25】文書編集装置上で編集される文書を格納
    し、文書間の依存関係に関する管理を行う文書管理装置
    としてコンピュータを機能させるためのプログラムであ
    って、 複数の前記文書を記憶するための機能と、 各々の前記文書について、その文書以外の文書とは依存
    関係を持たない部分から、その文書以外の特定の文書に
    おける特定の一纏まりの部分との間に所定の依存関係を
    持つ一纏まりの部分である個々の文書断片を分けて管理
    するための管理機能であって、前記文書断片に付加され
    た当該文書断片が他の文書断片との間に持つ前記所定の
    依存関係に関する情報に基づいて、ある文書断片につき
    その文書断片との間に所定の依存関係を持つ他の文書断
    片を特定する管理機能とをコンピュータに実現させるた
    めのプログラム。
  26. 【請求項26】文書管理装置で管理される文書を編集す
    るための文書編集装置としてコンピュータを機能させる
    ためのプログラムであって、 表示画面上に表示されている第1の文書のうち複製元の
    文書断片を指示するための機能と、 表示画面上に表示されている第2の文書のうち前記複製
    元の文書断片を、複製先の文書断片として挿入すべき箇
    所を指示するための機能と、 指示された前記第1の文書の前記複製元の文書断片を、
    指示された前記第2の文書の前記箇所へ、前記複製先の
    文書断片として複製するための機能と、 前記複製先の文書断片へ、それが複製先であること及び
    前記複製元の文書断片との間の依存関係の種類を示す情
    報並びに前記複製元の文書断片を特定するための情報を
    少なくとも付与するための機能とをコンピュータに実現
    させるためのプログラム。
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