JP2000066931A - データベースシステム、データ変更方法およびデータベースプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

データベースシステム、データ変更方法およびデータベースプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2000066931A
JP2000066931A JP10233107A JP23310798A JP2000066931A JP 2000066931 A JP2000066931 A JP 2000066931A JP 10233107 A JP10233107 A JP 10233107A JP 23310798 A JP23310798 A JP 23310798A JP 2000066931 A JP2000066931 A JP 2000066931A
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正三 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信頼性が高く利用効率の高いデータベースシス
テムを提供する。 【解決手段】ユーザ操作用端末20の検索データ指定部
202からの指示で、サーバコンピュータ10の編集デ
ータ検索処理部101がデータベース121より文書単
位でデータを抽出し、検索結果表示部203に表示す
る。作業者はこれを見て編集操作部204よりデータ変
更を指示し、変更個所検出処理部102が変更のあった
データのみを抽出して変更個所リストを作成する。変更
個所リストを用いて、プリチェック処理部103で重複
検査などの種々の検査を行い、検査結果確認処理部20
5で仮変更を行い、この変更結果を見て変更の承認を得
る。DB変更指示・結果確認部206から変更の実行が
指示されたら、DB変更処理部105が実際にデータベ
ース121を変更し、影響のあった文書が印刷データ検
索処理部107で検索されて、印刷処理部207より出
力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ変更が確実
かつ適切に行えるデータベースシステムとデータ変更方
法、および、そのデータベースプログラムが記録された
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ技術やネットワーク技術の
進展により、パーソナルコンピュータを始めとする種々
の情報機器がネットワークによりローカルにまたは広域
に接続された情報システムが、種々の局面で使用されて
いる。たとえば、家庭においてはネットワークを介して
電子メールの授受や所望のデータベースのアクセスが可
能であるし、工場などの生産現場においてもLAN上に
配置された生産管理システムなどにより各工程の生産の
管理などが行われている。このような情報システムが普
及するにつれて、このようなシステム上で管理・運用さ
れるデータの重要性は増大しており、またデータの量も
膨大なものとなっている。そのために、主に処理を制御
するためのプログラムとは独立にデータを蓄積・管理し
ておくデータベースシステムは、今や必要不可欠なもの
となっている。
【0003】実際の情報システムを考えた場合には、一
般にカード型あるいはリレーショナル型と言われるよう
なデータベース専用のシステムに限られず、そのアプリ
ケーションプログラムで蓄積・管理されているデータそ
のもの、あるいは、そのデータ蓄積空間をも含めて、広
くデータベースシステムと言うことができる。当然、通
常の汎用ワードプロセッサで作成されたような文書形式
の文書やデータ、表計算ソフトウェアにより作成された
データ、あるいは市販の簡易なデータ整理ツールやデー
タベースソフトなどにより管理されているデータなども
データベースと言うことができる。そして、どのような
形態のデータベースシステムであっても、格納されアク
セス可能なデータが常に最新の内容であり、また、アク
セスタイミングやデータ変更タイミング、アクセス方法
などにより、データの内容が変化してしまうことの無い
ような、データに不安定さや矛盾が生じないことが、デ
ータベースシステムとしては重要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
で通常よく構築されるような一般的な構成のデータベー
スシステムにおいては、データ変更を行う際に、いくつ
かの不具合が生じるものがあり、改善が望まれていた。
たとえば、データ変更を行う際に、1つのデータに対し
て複数の作業者あるいはルートにより変更処理が行われ
た場合には、データベースの変更結果において、データ
の不統一や矛盾が発生する可能性があるという問題があ
った。
【0005】また、カード形式、文書形式、表計算シー
ト形式のデータベースにおいては、データの追加、削
除、更新などの変更処理を行う最小の単位が、カード、
文書のページ、シートなどの複数のデータを有する単位
となっている。そのために、データの変更処理を行う場
合に、変更個所を他の人からのアクセスを禁じるために
ロックしようとすると、そのようなカード、ページ、シ
ートを単位としてロックしなければならない。その結
果、アクセス衝突の発生確率が高くなり、変更操作、変
更処理を行う場合にはデータベースシステムの利用効率
が極端に低下する場合があるという問題がある。
【0006】また、通常、業務用のデータベースシステ
ムにおいてデータ変更を行う際には、データ変更の承認
行為などの外部の事務的な処理のための待機状態が存在
するが、このような承認行為を可能にするためには、前
述したようにカード、ページ、シートを単位として、変
更前と変更後の両方の状態を管理しておかなければなら
ず、データ管理用のデータ領域に無駄が発生するという
問題もある。この問題に対処するために、そのような承
認行為のための変更は、データベースシステムとは別の
方法で出力して承認を得るというような方法も考えられ
るが、そのような方法では承認行為用に出力した変更内
容と実際の変更内容が異なる場合が生じ、正確にデータ
ベースのデータを管理することができないという問題が
生じる。
【0007】また、操作性の点でもいくつかの問題があ
った。たとえば、データベースに格納されているデータ
項目には、相互に関係があり、連動して変更を行うべき
データというものが多数ある。しかしながら、これまで
は、このような条件は、データ変更操作の際に、作業者
自らが認識しておいて、連動して変更すべき個所を漏ら
さず変更するしか対応が無かった。そのため、作業者の
操作ミスや、変更漏れなどにより、データベースのデー
タに内容レベルで食い違いや矛盾が発生することがあ
り、結局、データベースシステムの信頼性を損ねる原因
となっていた。また逆に、データ変更にともなって、そ
のデータに対して関連付けられている他の文書、他のペ
ージ、他のカードおよび他のシートのデータまでも実際
に変更してしまう場合があるが、そのような場合に、ど
のページ、カード、文書、シートに影響を与えたかを知
る手段がなく、結果的に不本意なデータ変更を行ってし
まうというような問題もあった。
【0008】したがって、本発明の目的は、データ変更
にともなうデータベースの内容の矛盾の発生を防止する
ことができ、データベースの利用効率を下げることなく
正確な変更処理を行うことができ、常に一貫した安定し
た内容のデータを保持することができ、さらに、操作性
がよくよりデータの有効利用が図れるような、信頼性の
高いデータベースシステムを提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、データベースの内容の矛盾の
発生を防止し、正確かつデータベースの利用効率を下げ
ることなくデータの変更を行うことができ、さらに、デ
ータ変更にともなう操作に対して、容易かつ確実な操作
が可能な操作環境を提供することができるデータベース
のデータ変更方法を提供することにある。さらに本発明
の他の目的は、データ変更にともなうデータベースの内
容の矛盾の発生を防止しすることができ、データベース
の利用効率を下げることなく正確な変更処理を行うこと
ができ、常に一貫した安定した内容のデータを保持する
ことができ、操作性がよくよりデータの有効利用が図れ
るような、信頼性の高いデータベースシステムを構築す
ることのできるデータベースプログラムが記録されたコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明のデ
ータベースシステムは、任意のデータを蓄積するデータ
蓄積手段と、要求に応じて、複数のデータを有する所定
の単位ごとに前記蓄積されたデータを検索するデータ検
索手段と、前記検索される所定の単位ごとのデータに対
して、所望のデータ変更の指示を行うためのデータ変更
指示手段と、前記データ変更の指示が行われた前記所定
の単位ごとのデータより、有意なデータ変更が指示され
たデータを抽出し、当該データおよび当該データ変更内
容を示す変更データリストを生成する変更データ抽出手
段と、前記生成された変更データリストに基づいて、当
該変更対象のデータに対して重複したデータ変更が指示
されていないことを検査する重複検査を含む任意の検査
を行い、前記データ変更の適切性を判定する検査手段
と、前記データ変更が適切と判定された場合に、前記変
更データリストに基づいて、前記蓄積されている変更対
象のデータに対して前記変更を行った結果の仮の変更デ
ータを生成するデータ仮変更手段と、前記仮の変更デー
タを出力する仮変更データ出力手段と、前記データ変更
内容に示される変更の実行を指示するための変更実行指
示手段と、前記変更の実行が指示された場合に、前記変
更データリストに基づいて、前記蓄積されている変更対
象のデータに対して前記変更を行うデータ変更手段とを
有する。
【0010】このような構成のデータベースシステムに
おいては、データ蓄積手段に蓄積されたデータは、デー
タ検索手段により複数のデータを有する所定の単位ごと
に検索され、所望のデータ変更の指示を行うためのデー
タ変更指示手段に供される。データ変更指示手段を介し
てデータの変更の指示が行われたら、変更データ抽出手
段において、前記所定の単位ごとのデータより、有意な
データ変更が指示された個々のデータを抽出し、当該デ
ータおよび当該データ変更内容を示す変更データリスト
を生成する。そして、この生成された変更データリスト
を用いて、検査手段において、前記重複検査を含む種々
の検査を行い、データ変更が適切か否かを判定する。デ
ータ変更が適切と判定された場合には、データ仮変更手
段において、変更データリストを用いて、前記蓄積され
ている変更対象のデータに対して前記変更を行った結果
の仮の変更データを生成し、これを仮変更データ出力手
段を介して出力する。たとえば、この出力を用いてデー
タ変更の最終的な承認が行われたら、変更実行指示手段
を介して変更の実行が指示され、データ変更手段が、変
更データリストに基づいて実際に蓄積されている変更対
象のデータに対して変更を行う。
【0011】また、本発明のデータ変更方法は、任意の
データを蓄積するデータベースに対するデータ変更方法
であって、複数のデータを有する所定の単位ごとに前記
蓄積されたデータを検索し、前記検索した所定の単位ご
とに、データ変更の指示を受け付け、前記データ変更の
指示が行われた前記所定の単位ごとのデータより、有意
なデータ変更が指示されたデータを抽出し、当該データ
および当該データ変更内容を示す変更データリストを生
成し、前記生成された変更データリストに基づいて、当
該変更対象のデータに対して重複したデータ変更が指示
されていないことを検査する重複検査を含む任意の検査
を行い、前記データ変更の適切性を判定し、前記データ
変更が適切と判定された場合に、前記変更データリスト
に基づいて、前記蓄積されている変更対象のデータに対
して前記変更を行った結果の仮の変更データを生成し、
前記仮の変更データを出力し、前記データ変更内容に示
される変更の実行の指示を受け付け、前記変更の実行が
指示された場合に、前記変更データリストに基づいて、
前記蓄積されている変更対象のデータに対して前記変更
を行う。
【0012】また、本発明のデータベースプログラムが
記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、任
意のデータを管理し蓄積させるデータ蓄積制御手段と、
要求に応じて、複数のデータを有する所定の単位ごとに
前記蓄積されたデータを検索するデータ検索手段と、前
記検索される所定の単位ごとのデータに対して、所望の
データ変更の指示を行うためのデータ変更指示手段と、
前記データ変更の指示が行われた前記所定の単位ごとの
データより、有意なデータ変更が指示されたデータを抽
出し、当該データおよび当該データ変更内容を示す変更
データリストを生成する変更データ抽出手段と、前記生
成された変更データリストに基づいて、当該変更対象の
データに対して重複したデータ変更が指示されていない
ことを検査する重複検査を含む任意の検査を行い、前記
データ変更の適切性を判定する検査手段と、前記データ
変更が適切と判定された場合に、前記変更データリスト
に基づいて、前記蓄積されている変更対象のデータに対
して前記変更を行った結果の仮の変更データを生成する
データ仮変更手段と、前記仮の変更データを出力する仮
変更データ出力手段と、前記データ変更内容に示される
変更の実行を指示するための変更実行指示手段と、前記
変更の実行が指示された場合に、前記変更データリスト
に基づいて、前記蓄積されている変更対象のデータに対
して前記変更を行うデータ変更手段とを有するデータベ
ースプログラムが記録される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態のデータベ
ースシステムについて、図1〜図10を参照して説明す
る。
【0014】まず、本実施の形態のデータベースシステ
ムのハードウェア構成について説明する。図1は、本実
施の形態のデータベースシステムのハードウェア構成を
示すブロック図である。データベースシステム1は、サ
ーバコンピュータ10、ユーザ操作用端末20およびプ
リンタ30が、図示のごとくLANケーブル40により
接続されたネットワークシステムとして構成される。
【0015】サーバコンピュータ10は、大容量の記憶
装置を有するワークステーション、オフィスコンピュー
タあるいは高性能パーソナルコンピュータなどのコンピ
ュータ装置である。サーバコンピュータ10のコンピュ
ータ本体には、データベースシステムの制御プログラム
が搭載され、これにより、データベースシステム1の各
部が制御され、全体として所望の処理が行われる。ま
た、本実施の形態のサーバコンピュータ10は、大容量
記憶装置としてハードディスク装置(HDD)12を有
し、これにデータベース本体を含み、データベースシス
テム1に係わるデータファイル120が記憶される。
【0016】ユーザ操作用端末20は、データベースシ
ステム1に対する利用者の操作や指示の受け付け、処理
の確認などを行うための、たとえばパーソナルコンピュ
ータなどにより構成される端末装置である。ユーザ操作
用端末20は、サーバコンピュータ10とは異なる任意
の場所に設置され、LANケーブル40を介してサーバ
コンピュータ10と通信を行い、前述したような所望の
処理を行う。
【0017】プリンタ30は、LANケーブル40を介
してネットワークに接続されたプリンタであり、サーバ
コンピュータ10またはユーザ操作用端末20の指示に
より、データベースの最新データの印刷やデータベース
の更新によって影響を受けた文書の印刷などを行う。
【0018】次に、データベースシステム1において扱
うデータファイル120について説明する。データベー
スシステム1は、主な取り扱いファイルとして、文書デ
ータ121、文書フォーム定義データ122、連動定義
データ123、承認前の変更案件データ124および承
認後の変更案件データ125を有する。これらはいずれ
も、前述したように、サーバコンピュータ10のハード
ディスク装置12に記憶されており、データベースの更
新処理などに伴って適宜、作成、参照、更新、削除など
される。
【0019】文書データ121は、データベースシステ
ム1のデータベース本体のファイルである。データベー
スシステム1においては、データは、データ自体とその
属性などが対応付けられた文書形式で論理的に取り扱わ
れるので、このデータ本体を文書データと言う。なお、
以下の説明において、この文書データを、単にデータベ
ース121あるいはデータベース本体121と言う場合
もある。
【0020】文書フォーム定義データ122には、文書
の記載個所とそれぞれに対応付けられる格納先が予め定
義されているデータである。この文書フォーム定義デー
タ122を用いて、同一データの格納先を1個所に限定
しておき、文書の記載先を複数定義することによって、
文書間のデータの統一性を確保することができる。
【0021】連動定義データ123は、1つの文書内で
連動して変更する必要のある記載先を予め定義しておく
ものである。たとえば、半導体プロセスにおいて、膜付
け作業とそれによって成膜された膜厚測定規格のデータ
は、値は異なるが連動して変更しなければならない。こ
のような場合に、膜付け作業と膜厚測定規格を関連付け
て連動定義データ123へ定義しておく。ただし、文書
フォーム定義データ122の内容は除外しておくものと
する。
【0022】承認前の変更案件データ124は、入力さ
れたデータの更新、削除、追加などに関する情報のう
ち、未だデータ内容に関する権限者やデータベースシス
テム1の責任者などの承認が得られておらず、そのため
データベース121に対する処理も実行されていない案
件の情報である。
【0023】承認後の変更案件データ125は、入力さ
れたデータの更新、削除、追加などに関する情報のう
ち、データ内容に関する権限者やデータベースシステム
1の責任者などの承認が得られた案件の情報であり、未
だデータベース121に対する処理が実行されていない
案件を含む。
【0024】次に、データベースシステム1の構成につ
いて図2を参照して説明する。図2ば、サーバコンピュ
ータ10およびユーザ操作用端末20における各処理部
の構成を示す図である。サーバコンピュータ10は、編
集データ検索処理部101、変更個所検出処理部10
2、プリチェック処理部103、案件作成部104、デ
ータベース(DB)変更処理部105、データベースエ
ンジン106、および、印刷データ検索処理部107を
有する。ユーザ操作用端末20は、総括管理処理部20
1、検索データ指定部202、検索結果表示部203、
編集操作部204、検査結果確認処理部205、データ
ベース(DB)変更指示・結果確認部206、および、
印刷処理部207を有する。
【0025】以下、各部の動作の概略について説明す
る。サーバコンピュータ10の編集データ検索処理部1
01は、ユーザ操作用端末20の検索データ指定部20
2より入力された、データベース121の中の、データ
編集対象のデータを示す情報に基づいて、データベース
エンジン106を介してデータファイル120のデータ
ベース121を検索し、その指示されたデータを抽出
し、変更個所検出処理部102およびユーザ操作用端末
20の検索結果表示部203に出力する。
【0026】変更個所検出処理部102は、ユーザ操作
用端末20の編集操作部204より入力される、編集デ
ータ検索処理部101で抽出されたデータに対して一連
の編集操作が行われた結果のデータより、編集操作が行
われた個所のデータのみを検出し、その変更個所を示す
リスト(変更個所リスト)を生成し、プリチェック処理
部103に出力する。変更個所検出処理部102では、
編集操作部204より編集操作が行われた結果のデータ
が入力された時に、対応するデータを再度データベース
121より抽出する。そして、編集データ検索処理部1
01より入力される最初のデータ、編集操作部204よ
り入力される編集操作が行われたデータ、および、再度
抽出されたデータの各々を比較することにより、有意な
編集操作が行われた個所のデータを検出し、変更個所リ
ストを生成する。なお、変更個所検出処理部102のこ
の編集個所を抽出する動作については、後に詳細に説明
する。
【0027】また、変更個所検出処理部102は、変更
個所リストを生成した際に、この変更個所リストに記載
されている変更個所を実際に変更した際に、影響を受け
る文書、換言すれば、変更個所リストに記載されている
データを参照しているが故に間接的に記載データが変更
される文書を検出し、その文書が記載された影響文書リ
ストを生成する。この影響文書リストは、後述する印刷
データ検索処理部107により必要に応じて参照され
る。なお、変更個所検出処理部102のこの影響文書リ
スト生成に係わる動作についても、後に詳細に説明す
る。
【0028】プリチェック処理部103は、変更個所検
出処理部102より入力される変更個所リストを用い
て、変更個所の、矛盾チェックおよび排他チェックを含
む一連のチェックを行い、チェック結果をユーザ操作用
端末20の検査結果確認処理部205に出力する。そし
て、そのチェックの結果、編集操作が適切な内容であれ
ば、その変更個所リストを案件作成部104に出力す
る。また、プリチェック処理部103は、後述する仮変
更結果作成処理の際に、ユーザ操作用端末20の検査結
果確認処理部205からの要求に応じて、プリチェック
の際に参照した文書データ121より抽出した最新の編
集対象の文書データを、検査結果確認処理部205に出
力する。
【0029】なお、前記一連のチェックの中で、プリチ
ェック処理部103は、本発明に係わる処理として、連
動データ個所チェックおよび重複変更チェックというチ
ェックを行う。連動データ個所チェックは、連動定義デ
ータ123を参照して、連動して変更すべき個所の変更
が同一の編集操作の中で適切に行われていることを確認
するためのチェックである。また、重複変更チェック
は、実質的に同一のデータに対して、複数の変更個所リ
ストおよび案件により変更処理が行われて、その個所の
データが不安定になるのを防ぐためのチェックである。
これらの処理については、後に詳細に説明する。
【0030】案件作成部104は、プリチェック処理部
103より入力される、プリチェック結果が適切であっ
た変更個所リストの情報に基づいて、データ変更を行う
ために1つの案件として指示する変更案件データたる変
更個所リストを作成し、ユーザ操作用端末20の検査結
果確認処理部205に出力する。また、後述する変更案
件の承認処理などを経てDB変更処理部105により実
際にデータベース121の変更処理が行われる際には、
DB変更処理部105にその変更案件データを提供す
る。
【0031】DB変更処理部105は、ユーザ操作用端
末20のDB変更指示・結果確認部206より、変更処
理の実行を指示する旨の信号が入力された場合に、案件
作成部104より提供される変更案件データ変更個所リ
ストに基づいて、データベースエンジン106に対して
書き込み情報を出力することにより、実質的にデータベ
ース121に対する変更処理を行う。そして、その変更
処理が終了した際には、DB変更処理部105は、DB
変更指示・結果確認部206にその変更処理の終了状態
を通知する。また、DB変更処理部105は、ユーザ操
作用端末20のDB変更指示・結果確認部206より、
変更処理の実行を中止する旨の信号が入力された場合に
は、案件作成部104より提供される変更案件データを
破棄し、一連のデータ変更処理を終了する。なお、この
変更処理については、後に詳細に説明する。
【0032】印刷データ検索処理部107は、ユーザ操
作用端末20の印刷処理部207からの指示に基づい
て、変更個所検出処理部102により予め生成された影
響文書リストを参照し、DB変更処理部105における
データ変更処理により包含するデータが影響を受けた文
書のデータをデータベース本体121より抽出し、印刷
処理部207に出力する。なお、影響文書を抽出する処
理については、同一データ個所の一括更新機能と合わせ
て、後に詳細に説明する。
【0033】データベースエンジン106は、ハードデ
ィスク装置12に記憶されているデータベース121を
管理し、データベース121に対するアクセスの制御を
排他的に行う制御部である。データベースエンジン10
6は、編集データ検索処理部101、変更個所検出処理
部102、プリチェック処理部103および印刷データ
検索処理部107からの検索指示に基づいて、データベ
ース121を検索して所望のデータを抽出し、各検索指
示元に出力する。また、DB変更処理部105からの書
き込み情報に基づいて、データベース121の内容を適
宜変更する。
【0034】ユーザ操作用端末20の総括管理処理部2
01は、ユーザ操作用端末20がサーバコンピュータ1
0と協働して所望の動作を適切に行うように、ユーザ操
作用端末20の各部を管理、制御する全体制御部であ
る。
【0035】検索データ指定部202は、作業者による
変更対象のデータを指定するための操作を受け付け、そ
の変更を行うデータを指定する情報を、サーバコンピュ
ータ10の編集データ検索処理部101に出力する。
【0036】検索結果表示部203は、サーバコンピュ
ータ10の編集データ検索処理部101より入力される
変更対象のデータを、編集に適した所定のフォーマット
に整形して、ユーザ操作用端末20の表示画面上に表示
する。
【0037】編集操作部204は、作業者が、検索結果
表示部203により表示された画面を見ながら行う編集
操作を受け付ける。編集操作部204は、一連の編集操
作が終了した時点で、その編集操作内容を示すデータ
を、サーバコンピュータ10の変更個所検出処理部10
2に出力する。
【0038】検査結果確認処理部205は、サーバコン
ピュータ10のプリチェック処理部103より入力され
るプリチェック結果の情報を、作業者が確認可能なよう
にユーザ操作用端末20の表示部に表示する。また、検
査結果確認処理部205は、サーバコンピュータ10の
案件作成部104より入力される変更案件データたる変
更個所リストに基づいて、仮変更結果を作成し、これを
プリンタ30を介して印刷出力する。なお、この仮変更
結果の作成処理については、後に詳細に説明する。
【0039】DB変更指示・結果確認部206は、デー
タベースの変更の承認、非承認、および、データベース
の変更結果の確認などの操作を行うための操作部であ
る。検査結果確認処理部205より画面上に、または印
刷物として出力された変更案件のデータに基づいて、た
とえば権限者などがその変更処理を承認または非承認す
る場合には、DB変更指示・結果確認部206において
その旨の操作が行われる。その操作に基づいて、DB変
更指示・結果確認部206は、サーバコンピュータ10
のDB変更処理部105に対して変更処理の実行を指示
する信号、または、変更処理の中止を指示する信号を出
力する。
【0040】また、DB変更処理部105による変更処
理の終了後には、DB変更指示・結果確認部206にD
B変更処理部105より変更処理の結果が入力されるの
で、DB変更指示・結果確認部206はこれをたとえば
ユーザ操作用端末20の表示部などに表示するなどし
て、作業者の確認を得る環境を提供する。また、この
時、変更処理の結果の入力に応じて自動的にあるいは作
業者の指示により、一連の変更処理により影響を受けた
データベース121の内容を印刷するように印刷処理部
207に対して指示を行う。
【0041】印刷処理部207は、DB変更指示・結果
確認部206から入力される一連の変更処理により影響
を受けたデータベース121のデータの印刷の指示に基
づいて、印刷データ検索処理部107に対してそのよう
なデータの検索を指示し、印刷データ検索処理部107
から入力されたデータを印刷出力する。
【0042】次に、このデータベースシステム1におい
て、データの更新、削除、追加などのデータ変更の処理
を行う場合の、作業者の作業を含めた処理の流れおよび
データベースシステム1の動作の概略について、図3の
フローチャートを参照して説明する。まず、データベー
スのデータ変更要求が発生すると(ステップS30
1)、作業者はユーザ操作用端末20の検索データ指定
部202により提供される画面を操作して、その変更し
たい個所を指定する操作を行う。この指定は、通常、文
書の1ページまたは文書全体を単位として行われる。こ
の操作に基づいて、検索データ指定部202は、サーバ
コンピュータ10の編集データ検索処理部101に対し
てその個所のデータの検索を指示し、編集データ検索処
理部101はデータベースエンジン106を介してデー
タファイル120をアクセスして所望のデータを検索す
る(ステップS302)。
【0043】次に、編集データ検索処理部101はユー
ザ操作用端末20の検索結果表示部203に対してその
検索したデータの表示を指示し、検索結果表示部203
はデータの編集に適した所定の形式の画面(編集画面)
を生成して、その画面を用いて編集データ検索処理部1
01より入力された検索データを表示する(ステップS
303)。作業者はこの編集画面を見ながら、編集操作
部204を介して、検索した編集対象の文書全体または
1ページのデータの中の所望のデータに対して、変更、
削除、追加などの編集操作を行う(ステップS30
4)。
【0044】一連の編集操作が終了したら、編集操作部
204は、サーバコンピュータ10の変更個所検出処理
部102に、先にサーバコンピュータ10より入力され
検索結果表示部203で表示されていた編集対象の検索
データ全てを転送する。サーバコンピュータ10の変更
個所検出処理部102は、その時点での先の検索データ
に対応するデータファイル120のデータを新たに検索
し、編集操作部204より入力されたデータと新たに検
索したデータとを比較して、編集操作が行われたデータ
を抽出し、変更個所リストを生成してプリチェック処理
部103に出力する(ステップS305)。なお、この
変更個所検出処理については、後に詳細に説明する。
【0045】プリチェック処理部103は、変更個所検
出処理部102より入力された変更個所リストに記載さ
れている各変更個所について、矛盾検査および排他検査
などのプリチェックを行う(ステップS306)。この
プリチェックの結果がエラーの場合には、プリチェック
処理部103は検査結果確認処理部205に対してその
情報を転送し、検査結果確認処理部205がユーザ操作
用端末20の画面上にそのエラーに係わる情報を表示す
る。作業者は、この表示および再び検索結果表示部20
3により表示される編集対象のデータを見ながら、再度
編集操作部204を操作して編集操作を行う(ステップ
S304)。この再編集処理の結果も、前述した最初の
編集処理の場合と同様に、一連の処理が終了したらその
データが変更個所検出処理部102に転送され、変更個
所が検出されて(ステップS305)、再びプリチェッ
ク処理部103に入力され、再度プリチェックが行われ
る(ステップS306)。このようなプリチェック、再
編集の処理は、エラーが無くなるまで繰り返される。
【0046】ステップS306において、プリチェック
が合格の場合には、その変更個所リストが案件作成部1
04に入力され、案件作成部104において、1つの案
件として処理すべき個所がリストアップされた変更案件
データたる変更個所リストが生成される(ステップS3
07)。作成された変更案件(変更個所リスト)は、ユ
ーザ操作用端末20の検査結果確認処理部205に転送
され、変更個所の確認がし易いように仮変更結果作成処
理により仮変更結果が作成されて、データ変更の確認の
ための処理変更確認票として印刷出力される(ステップ
S308)。なお、この仮変更結果作成処理について
も、後に詳細に説明する。
【0047】作業者は、たとえばこの仮変更結果が記載
された変更確認票を、データベースシステム1の管理者
や業務に関する権限者などに回付し、データ変更するこ
とについての承認を得る(ステップS309)。承認が
得られた場合には、作業者またはその管理者または権限
者がその旨をデータベース変更指示としてDB変更指示
・結果確認部206より入力する(ステップS31
0)。この操作に基づいて、ユーザ操作用端末20のD
B変更指示・結果確認部206は、サーバコンピュータ
10のDB変更処理部105に対して、案件作成部10
4で作成された変更案件に基づくデータベース121の
更新を指示し、DB変更処理部105はその指示に従っ
て、データベースエンジン106を介してデータファイ
ル120の文書データ本体121を変更する(ステップ
S311)。
【0048】DB変更処理部105は、文書データ12
1の変更処理が終了したら、その変更結果をユーザ操作
用端末20のDB変更指示・結果確認部206に通知
し、DB変更指示・結果確認部206は、この通知に基
づいて、印刷処理部207に対して、変更の影響を受け
た文書の印刷を指示する。指示を受けた印刷処理部20
7は、印刷を行うために、サーバコンピュータ10の印
刷データ検索処理部107に対して、変更の影響を受け
た文書の検索を指示する。これに基づいて、印刷データ
検索処理部107は、データベース121を検索して変
更の影響を受けた文書を検索し、印刷処理部207に出
力する。そして、印刷処理部207は、印刷データ検索
処理部107から入力された検索結果の文書データを印
刷する(ステップS312)。作業者は、この印刷され
た文書を業務上の関連部署やデータベースシステム1の
管理部署などに配付するなどして利用し(ステップS3
13)、一連のデータベース121の変更処理は終了さ
れる(ステップS315)。
【0049】なお、ステップS310において、管理者
または権限者の承認が得られなかった場合には、作業者
またはその管理者または権限者が変更処理の中止指示と
してDB変更指示・結果確認部206より入力する(ス
テップS310)。これにより、変更案件のデータは削
除され(ステップS314)、一連のデータ変更処理は
中止される(ステップS315)。
【0050】次に、このような構成および処理が行われ
るデータベースシステム1の、本発明に係わる処理およ
び機能についてより詳細に説明する。まず、サーバコン
ピュータ10の変更個所検出処理部102において行わ
れる、ユーザ操作用端末20の編集操作部204におけ
る編集操作により、有意な編集が行われた個所のデータ
のみを抽出する処理について、図4および図5を参照し
て説明する。図4は、その変更個所のデータのリスト
(以後、これを変更個所リストと言う。)を作成する処
理を模式的に示す図である。図5は、変更個所検出処理
部102における変更個所リスト作成処理の詳細なフロ
ーチャートである。
【0051】まず、編集操作が行われる前までに、編集
データ検索処理部101において、編集対象のデータが
変更前データ401としてデータベース121より抽出
される。これにより変更前データ401は、データベー
ス121とはオフラインの関係となる。この変更前デー
タ401に対して、ユーザ操作用端末20の編集操作部
204において、作業者がデータ編集操作を行って変更
を加え、変更後データ402が生成される。
【0052】変更個所検出処理部102においては、ま
ず、この変更前データ401と変更後データ402とを
比較する第1の比較処理403たる比較処理Aを行う。
すなわち、処理を開始したら(ステップS500)、変
更前データ401および変更後データ402の対応する
セルのデータを取り出し(ステップS501)、それら
のデータが一致するか否かをチェックし(ステップS5
02)、一致しない場合には、データの変更が行われた
と見なして、そのセルの変更後データ402のデータ
を、第1の不一致個所リスト404であるリストAに記
録する(ステップS503)。比較した結果、値が一致
したセルは変更が無かったとみなし、次のセルの処理に
移る(ステップS504,S505)。この処理を各セ
ルごとに順次行い、データが不一致のセルを検出して順
次リストAに追加する。
【0053】全てのセルについてこの比較チェックを行
ったら(ステップS504)、再度データベース121
より検索して、編集対象データを最新データ405とし
て抽出する(ステップS506)。そして、リストAと
最新データ405とを比較する第2の比較処理406た
る比較処理Bを行う。すなわち、リストAに記録されて
いるデータとそれに対応するセルの最新データ405の
データを取り出し(ステップS507)、それらのデー
タが一致するか否かをチェックし(ステップS50
8)、一致しない場合には、そのセルのリストAのデー
タを、第2の不一致個所リスト407であるリストBに
記録する(ステップS509)。
【0054】比較した結果、値が一致したセルはリスト
Bに記録せずに、次のセルの処理に移る(ステップS5
10,S511)。この処理をリストAに記録されてい
る各セルについて順次行い、データが不一致のセルを検
出して順次リストBに追加する。全てのセルについてこ
の比較チェックを行ったら(ステップS510)、リス
トBに基づいて変更個所リスト408を作成し(ステッ
プS512)、処理を終了する(ステップS513)。
【0055】変更個所検出処理部102においてこのよ
うな処理を行うことにより、ある利用者のデータ編集操
作の間に他の利用者がデータ更新を行った場合などに、
適切な処理を行うことができる。たとえば、あるセルの
データが変更前データ401抽出時に「10」だったと
し、利用者Aが編集操作を行いこのデータを「10」か
ら「20」に書き換えた変更後データ402を作る間
に、別の利用者Bが先に「20」に書き換えた場合に
は、既にそのセルの値は「20」になっているので、利
用者Aの案件ではその個所の変更を行う必要が無い。こ
のような場合には、このセルは変更個所リストにリスト
アップされないので、無駄な変更処理を行う必要が無く
なる。また、仮に利用者Bが「30」に書き換えていた
場合には、利用者Aの変更は、「10」から「20」へ
の変更ではなく、「30」から「20」への変更であ
り、そのことが適切に反映された変更個所リスト408
を作成することができる。
【0056】また、本実施の形態におけるこの変更個所
検出処理部102における変更個所検出処理は、セル個
別の編集個所を検出するので、一人の利用者がロックす
る(排他処理する)データ領域を狭くすることができ、
他の利用者と重複する可能性が非常に低い。したがっ
て、データベースの利用効率を下げることなく、データ
更新を効率よく行うことができる。
【0057】次に、サーバコンピュータ10のプリチェ
ック処理部103〜DB変更処理部105、および、ユ
ーザ操作用端末20の検査結果確認処理部205および
DB変更指示・結果確認部206において実質的に実現
される、データ変更時の仮想変更処理および実変更処理
について図6を参照して説明する。図6は、仮想データ
ベース変更および実データベース変更の処理を説明する
ために、図3を参照して前述したデータベースシステム
1の処理の中の関連する一部の処理と、仮変更結果作成
処理に係わる処理とを示したフローチャートである。な
お、図6に示すステップの中には、図3と同一の処理を
示すステップも含まれるが、図面への参照を容易にする
ためにここでは別の参照番号を付して説明する。
【0058】前述したように、サーバコンピュータ10
の検索結果表示部203および編集操作部204を介し
て変更データの編集が作業者により行われると(ステッ
プS601)、その編集操作が反映されたデータが変更
個所検出処理部102に入力されて、変更個所リストが
作成される(ステップS602)。この変更個所リスト
がプリチェック処理部103に入力されてプリチェック
に供され、さらに案件作成部104に入力されて、1つ
の変更案件を示す内容ごとの変更個所リストが生成され
る(ステップS602)。この1つの変更案件である変
更個所リストがユーザ操作用端末20の検査結果確認処
理部205に出力され、データ変更の承認手続きのため
の参照データである仮変更結果が作成される。
【0059】検査結果確認処理部205は、仮変更結果
作成処理を呼び出し(ステップS603)、まず、プリ
チェック処理部103よりプリチェック時に使用した編
集対象の文書データの最新データを獲得し(ステップS
604)、そのデータの各セルのIDが変更個所リスト
の変更個所IDのいずれかと一致するか否か順にチェッ
クする(ステップS605)。一致した場合には、その
セルのデータを変更個所リストのデータに置き換え(ス
テップS606)、一致しない場合およびステップS6
06によりデータの置換が行われた場合には、次のセル
のチェックに移る(ステップS607)。全てのセルに
対するチェックが終了したら(ステップS607)、仮
変更結果作成処理を終了し、生成した仮変更結果の文書
データをプリンタ30より印刷出力する(ステップS6
08)。
【0060】そして、この仮変更結果を見て、たとえば
権限者や管理者などはデータ変更の承認処理を行う(ス
テップS609)。その結果、承認されたた場合には、
サーバコンピュータ10のDB変更処理部105におい
て、仮変更結果作成処理で用いたのと同一の、案件作成
部104において生成された1つの変更案件を示す内容
ごとの変更個所リストを用いて、データベース変更処理
が行われる(ステップS611)。また、承認されなか
った場合には、DB変更処理部105において案件が消
去される(ステップS612)。
【0061】このように、データベースシステム1にお
いては、データの変更に際して、仮想的なデータ変更結
果を作り出し、これによりデータ変更の可否の判断材料
としているので、承認者は、容易に変更の承認判断を行
うことができる。また、仮変更結果を作成するための変
更個所リストは、実際にデータベース変更を行う際に用
いる変更個所リストと同一のものなので、正確な仮変更
結果を生成することができ、より適切な判断を行うこと
ができる。
【0062】次に、同一データ個所の一括更新処理およ
び影響文書の印刷処理について、図7および図8を参照
して説明する。図7は、1つの格納先のデータを複数の
文書で参照している状態を示す図である。本実施の形態
のデータベースシステム1においては、データは文書形
式で記憶されており、各セルのデータについては、その
データが格納されている格納先のIDが記憶されてい
る。そして、複数の文書あるいは同一の文書中における
同一内容のデータについては、1個所に格納されている
データを共通的に参照するようにしている。したがっ
て、ある文書を介して特定のデータを変更すると、その
データを参照している全ての文書においてそのデータの
変更を行ったのと同じ効果を得ることができる。
【0063】具体的には、たとえば図7に示すような、
作業条件表701とプロセス条件表702という2つの
文書があるとする。この各表の各セルには、格納先ID
が対応付けられており、同一の内容のデータのセルに
は、異なる表のセルであっても同一の格納先IDが付け
られている。たとえば、デポ時間(DEPO.TIM
E)のデータは、作業条件表701およびプロセス条件
表702ともに、「DEPO_T」で示される格納先が
対応付けられている。換言すれば、これらのデータは、
データベース上の格納先のIDが等しいので、同じデー
タ値が表示されている。そして、データベースシステム
1の利用者が、作業条件表701のDEPO.TIME
の範囲のデータを変更したとすると、プロセス条件表7
02のデポ時間のデータも変更され、同一のデータ内容
については一括的に変更されたことになる。
【0064】そしてまた、データベースシステム1にお
いては、ある文書のデータ変更操作に影響されて内容が
変更された文書(影響文書)を抽出して印刷処理を行う
ことができる。図8は、影響文書の印刷処理を説明する
ために、図3を参照して前述したデータベースシステム
1の処理の中の関連する一部の処理と、影響文書の印刷
処理係わる処理とを示したフローチャートである。
【0065】たとえば、データベースシステム1の利用
者が、ある文書のあるデータを変更したとすると、この
変更操作に対して、変更個所検出処理部102において
変更個所のIDが検出され、変更個所リストに記載され
る(ステップS801)。それと同時に、変更個所検出
処理部102においては、そのIDをキーとして、文書
フォーム定義データ122を検索し、同一情報の記載個
所のIDを獲得する(ステップS802)。さらに、ス
テップS802において得られた記載個所のIDに基づ
いて、そのIDを含む文書のIDを検出し、影響文書と
して影響文書リストに記載しておく(ステップS80
3)。
【0066】その後、プリチェック処理部103〜DB
変更処理部105およびユーザ操作用端末20の各部の
処理により、実際にデータベースの変更処理が行われる
と(ステップS804)、ユーザ操作用端末20の印刷
処理部207からの指示により、印刷データ検索処理部
107が影響文書リストを参照し、リストアップされて
いる文書のデータをデータベースエンジン106を介し
て文書データ121より抽出する。そして、この各影響
文書のデータを、印刷処理部207がプリンタ30より
印刷する(ステップS805)。このような処理によ
り、データベースシステム1においては、データ変更に
より影響を受けた文書の印刷も行うことができる。
【0067】図7に示す例において、ID「DEPO_
T」で示されるデータが変更されたとして影響文書を出
力すると、作業条件表703およびプロセス条件表70
4が印刷され、これを見れば「DEPO_T」の変更が
反映されていることを確認することができる。
【0068】次に、1つの案件内で連動して変更すべき
個所の変更状態をチェックする処理について、図9を参
照して説明する。本実施の形態のデータベースシステム
1においては、前述したように、各データのうち連動し
て変更すべき個所の情報を予め連動定義データ123と
して記憶しておき、データ変更処理を行う際には、プリ
チェック処理部103におけるプリチェック処理の1つ
として、この連動定義データ123を参照して、連動す
べきデータ個所が適切に連動して変更されているか否か
をチェックしている。この連動データのチェック方法に
ついて説明する。
【0069】図9は、その連動データチェックの処理を
説明するために、図3を参照して前述したデータベース
システム1の処理の中の関連する一部の処理と、連動個
所チェックに係わる処理とを示したフローチャートであ
る。たとえば、データベースシステム1の利用者が、あ
る文書のあるデータを変更したとすると、この変更操作
に対して、変更個所検出処理部102において変更個所
のIDが検出され、変更個所リストに記載される(ステ
ップS901)。その変更個所リストが入力されたプリ
チェック処理部103においては、各変更個所について
変更個所IDを取得し(ステップS902)、連動定義
データ123を参照して、その変更個所と連動して変更
すべき個所のIDを取得する(ステップS903)。こ
の、1つの変更個所について取得された連動して変更す
べき個所のリストを連動リストと言う。
【0070】そして、その連動リストを順次参照して、
その変更個所に対して連動して変更すべき個所のID
が、同一変更個所リスト内に存在するか否かをチェック
し(ステップS904)、存在していれば適切に連動し
て変更されていると判断し、連動リストを参照して、そ
の変更個所についての次に規定されている連動個所に対
する処理に移る。すなわち、連動して変更すべき個所が
さらに定義してあれば(ステップS905)、その個所
のIDを取得し(ステップS906)、ステップS90
4に戻ってその連動して変更すべき個所のIDが、同一
変更個所リスト内に存在するか否かをチェックする。
【0071】ステップS904のチェックで、連動して
変更すべき個所のIDが同一の変更個所リスト内に存在
しない時には、プリチェック処理部103はユーザ操作
用端末20の検査結果確認処理部205に対してその情
報を提供してエラー表示を行うように指示をし(ステッ
プS907)、連動個所チェックとしてはエラーである
旨の情報を返して(ステップS908)、連動個所チェ
ックの処理を直ちに終了する。なお、この場合、通常
は、前述したようなプリチェック処理部103における
機能として、利用者に対して再編集を促す処理に処理に
移行する。
【0072】ステップS904の連動個所のチェック
を、連動リストとして取り出した、その変更個所に対し
て定義されている全ての連動個所について行ったら(ス
テップS905)、その変更個所リストの次の変更個所
について、ステップS902〜ステップS905の処理
を繰り返す(ステップS909,S910)。すなわ
ち、その変更個所のIDを取得し(ステップS90
2)、連動定義データ123よりその変更個所に対する
連動リストを抽出し(ステップS903)、各連動個所
ごとに変更が行われているか否かをチェックする(ステ
ップS904〜S906)。このようにして、その変更
個所リストの次の変更個所について、正常に連動すべき
個所が変更されている状態でチェックが終了したら(ス
テップS909)、連動個所チェックとしては正常であ
る旨の情報を返して(ステップS911)、連動個所チ
ェックを処理し、次の処理に移る。
【0073】このように、データベースシステム1にお
いては、プリチェック処理部103におけるプリチェッ
クの段階において、予め定義された連動定義データ12
3を参照して、文書内において連動して変更すべき個所
が適切に変更されているか否かを、漏れなくチェックす
ることができる。その結果、文書データ121のデータ
内容がつじつまの合わない内容になるなどの、矛盾が発
生するのを防ぐことができる。
【0074】次に、変更すべき個所が重複して指定され
る重複変更状態をチェックする処理について、図10を
参照して説明する。本実施の形態のデータベースシステ
ム1においては、前述したように、変更個所リストを新
たな変更案件として登録する際に、同一の変更個所リス
ト内、あるいは、別のユーザ操作用端末20または別の
時間に指定され既に承認前の変更案件データ124また
は承認後の変更案件データ125として登録されている
他の案件との間で、同一の個所を変更しているか否かを
チェックしている。この重複変更の処理について説明す
る。
【0075】図10は、その重複変更処理を示すフロー
チャートである。たとえば、ある一連の編集操作の結果
たる変更個所リストに対して、プリチェック処理部10
3において、矛盾チェック、排他チェック、前述した連
動変更個所チェックなどのチェックが正常に終了する
と、最後に、新たな変更案件として登録してよいか否か
をチェックするための、重複変更処理が行われる。ま
ず、新たな案件として登録候補となっている変更個所リ
ストの各変更個所について、そのIDをキーとして文書
フォーム定義データ122を参照し、同一のデータ格納
個所を参照しているデータを検索し、そのIDを取得
し、変更個所リストの変更個所および検索した個所のI
Dの一覧である同一リストを作成する(ステップS95
1)。
【0076】次に、その同一リスト内のID、すなわち
その変更個所リストについての全ての変更個所およびス
テップS951で得られた全ての個所のIDを検索し
て、重複したIDがあるか否かをチェックする(ステッ
プS952)。ステップS952のチェックにおいて、
重複した個所が存在した場合には、自案件内において既
に、実質的に同一のデータ内容について重複して変更を
指示していることになるので、プリチェック処理部10
3はユーザ操作用端末20の検査結果確認処理部205
に対して、その情報を提供して、たとえば「自案件重
複」というような旨のエラー表示を行うように指示をし
(ステップS953)、重複変更チェックとしてはエラ
ーである旨の情報を返して(ステップS954)、重複
変更チェックの処理を直ちに終了する。なお、この場
合、通常は、前述したようなプリチェック処理部103
における機能として、利用者に対して再編集を促す処理
に処理に移行する。
【0077】ステップS952のチェックにおいて、重
複個所が存在しなかった場合には、とりあえず自案件内
においては重複変更はしていないことになり、既に登録
されている案件との重複変更処理に移る。すなわち、承
認前の変更案件データ124または承認後の変更案件デ
ータ125として登録してある案件であって未実行の案
件のデータを順次ハードディスク装置12より読み出し
(ステップS955)、その案件に含まれる変更個所の
IDとステップS951で生成した同一リストにリスト
アップされているIDとを比較し、一致するものがある
か否かをチェックする(ステップS956)。
【0078】1つでも一致したIDが存在していた場合
には、(ステップS957)、同一のデータ内容につい
て重複して変更を指示していることになるので、プリチ
ェック処理部103はユーザ操作用端末20の検査結果
確認処理部205に対して、その情報を提供して、たと
えば「他案件重複」というような旨のエラー表示を行う
ように指示をし(ステップS958)、重複変更チェッ
クとしてはエラーである旨の情報を返して(ステップS
954)、重複変更チェックの処理を直ちに終了する。
なお、この場合、通常は、前述したようなプリチェック
処理部103における機能として、利用者に対して再編
集を促す処理に処理に移行する。
【0079】ステップS956の検索の結果、一致した
IDが存在していない場合には(ステップS957)、
次の案件に対して同様の検査を行う(ステップS95
9,S960).すなわち、未実行の次の案件のデータ
を順次ハードディスク装置12より読み出し(ステップ
S955)、その案件に含まれる変更個所のIDとステ
ップS951で生成した同一リストにリストアップされ
ているIDとを比較し(ステップS956)、一致する
ものがあるか否かをチェックする(ステップS95
7)。
【0080】そして、ステップS955〜ステップS9
59の処理を繰り返し、全ての案件に対して一致個所が
存在しない状態で処理が終了したら(ステップS95
9)、自案件、すなわち、新たに案件として登録しよう
としている変更個所リストについては、既に登録してあ
る案件との間で重複した変更個所が存在していないこと
になる。したがって、プリチェック処理部103はその
変更個所リストを案件作成部104に転送し、案件作成
部104においてその変更個所リストが新たな案件とし
て登録される(ステップS961)。そして、プリチェ
ック処理部103においては、正常に重複変更チェック
処理が終了した旨の情報を返して、処理を終了し(ステ
ップS962)、次の処理に移る。
【0081】このように、データベースシステム1にお
いては、実行前の変更処理を示す案件について、同一の
データ個所に対しては重複した処理が登録できないよう
にしている。したがって、複数のユーザ操作用端末20
で行われた変更操作や、異なる時間に行われた変更操作
などにより、実質的に同一のデータ内容に対して別々に
変更処理が重複して行われることを防ぐことができる。
仮に、そのような重複した変更処理を許すと、最終的に
そのデータがいずれの変更操作を反映したデータとなる
のかは、変更処理の実行順序によって決定されることに
なり、実際には不安定な状態となるが、データベースシ
ステム1においては、そのような状態を防止することが
でき、データを適切に変更することができる。
【0082】また、この重複検査を行うことにより、実
行前の変更案件が蓄積されている場合などに、蓄積され
た順番に関係なくデータベース変更処理を行うことがで
きる。変更案件の順番を厳密に制御してデータベース変
更を行おうとすると、データベースの使用効率を著しく
低下させることになるが、このような重複検査を行って
おくことにより、たとえば、変更規模の大きな案件のデ
ータベース更新を後回しにするなど、データベースの使
用状態などに応じて任意の案件より処理することがで
き、変更処理に係わる負荷を実質的に削減することがで
き、効率よくデータベースシステムを運用することがで
きる。
【0083】以上説明したように、本実施の形態のデー
タベースシステム1においては、データベースに対する
アクセスはデータベースエンジン106により全て一元
管理されており、さらに、データベースに対して書き込
み情報を発行するのは唯一DB変更処理部105のみと
なっている。したがって、文書データ121に対する処
理が順次効率よく行える上に、適切なデータの管理が行
え、データの矛盾の発生を防ぐことができる。
【0084】また、データの変更に際して、仮想的なデ
ータ変更結果を作り出し、これを出力してデータ変更の
可否の判断材料としているので、承認者は、データ変更
結果を見て容易かつ確実に変更の承認判断を行うことが
できる。また、その仮変更結果作成のために用いる変更
個所リストは、実際にデータベース変更を行う際に用い
る変更個所リストと同一のものなので、正確な仮変更結
果を生成することができ、これによりより適切な判断さ
らには正確な変更処理を行うことができる。
【0085】また、そのような変更処理の際に用いる変
更個所リストは、変更対象のセル個別の編集個所のみの
データを保持するものなので、一人の利用者が排他処理
するデータ領域を非常に狭くすることができ、他の利用
者に対してデータの使用を制限する可能性が非常に低
い。したがって、データベースの利用効率を下げること
なく、効率よくデータ変更を行うことができる。さら
に、データベースシステム1においては、ある文書の変
更を行った場合に影響を受けた文書の印刷も行うことが
できるので、データベースの変更処理をより確実に行う
ことができるとともに、より有効にデータを利用するこ
とができる。
【0086】さらに、連動定義データ123を参照し
て、連動して変更すべき個所が適切に変更されているか
否かを漏れなくチェックすることができるので、文書デ
ータ121のデータ内容がつじつまの合わない内容にな
るなどの、矛盾が発生するのを防ぐことができる。さら
に、同一のデータ個所に対しては重複した処理が登録で
きないようにしてあるので、重複処理によりデータが不
安定な状態となるのを防ぐことができる上に、各変更案
件を蓄積された順番に関係なく実行することができ、デ
ータベースの使用状態などに応じた効率よい変更処理を
行うことができ、データベースシステムを運用すること
ができる。
【0087】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、種々の改変が可能である。たとえば、デー
タベースシステム1は、図1に示したようなネットワー
クシステム上に実現されるものとしたが、単独のコンピ
ュータ装置上に構成してもよい。また、本実施の形態で
はサーバコンピュータ10またはユーザ操作用端末20
の各機能として説明したものを、複数の装置による分散
処理により実行するような構成であってもよい。また、
前述した各処理は、サーバコンピュータ10またはユー
ザ操作用端末20内のプログラムにより制御され実行さ
れるものとしたが、これらの処理の一部または全部を専
用のハードウェアにより実行してもよい。
【0088】また、前述した実施の形態では単一のサー
バを有するデータベースシステム1を例示して本発明を
説明したが、他のデータベースシステムと連係するよう
な構成でもよい。図11は、そのような構成のデータベ
ースシステムを示す図である。図11に示すシステムに
おいては、自データベースシステム1は、同じくハード
ディスク装置12bを有し文書データを格納している他
データベースシステム2と密接に連係している。データ
ベースシステム1とデータベースシステム2は別機能で
あるが、一部共通したデータを有しているものである。
【0089】このような構成は、たとえば、本来ならば
データベースを共有すべきところだが、サーバコンピュ
ータ10,10bの機種が異なるなどの理由で現実的に
は共有できず,あえて別データベースとなっているよう
な場合が考えられる。そしてこのような構成において
は、データベースシステム1とデータベースシステム2
とで別々にデータベース変更を行う必要が有るため、変
更処理のミスや変更処理の時間差によって、データの統
一性が損なわれてしまうという問題が発生し易い。した
がって、このような構成のシステムに本発明を適用する
ことができれば有効である。
【0090】このような構成のシステムにおいては、2
台のサーバコンピュータ10,10bの関係は、データ
ベースシステム1から見るとデータベースシステム1が
主、他データベースシステム2が従となるが、データベ
ースシステム1が他データベースシステム2をディスク
と同じと見なすことにより、前述した処理と同様の処理
を適用することができる。すなわち、データベースシス
テム1のサーバコンピュータ10は、データベースエン
ジン106に対する処理と同じ処理を他データベースシ
ステム2に対して行う。また、2台のサーバコンピュー
タ10,10b間の通信内容は、基本的に、データベー
スシステム1から他データベースシステム2への「検索
要求」、他データベースシステム2からデータベースシ
ステム1への「検索結果返信」、データベースシステム
1から他データベースシステム2への「DB変更情報」
の3種類に限定して行う。このようにすれば、図11に
示すようなシステムに対しても、容易に本発明を適用す
ることができる。
【0091】
【発明の効果】このように、本発明によれば、データ変
更処理にともなうデータベースの内容の矛盾の発生を防
止し、正確な変更処理を行うことができ、これにより常
に一貫した安定した内容のデータを保持することができ
る信頼性の高いデータベースシステムを提供することが
できる。また、データベースの利用効率を下げることな
く変更処理を行うことができ、効率よく運用することの
できるデータベースシステムを提供することができる。
さらに、容易で確実な変更確認作業環境や、種々の関連
データの情報出力などを提供することができ、操作性が
よくよりデータの有効利用が図れるような、データベー
スシステムを提供することができる。
【0092】また、本発明のデータ変更方法によれば、
データベースの内容の矛盾の発生を防止し、正確にデー
タを変更することができる。また、データベースの利用
効率を下げることなくデータの変更を行うことができ
る。さらに、データ変更にともなう操作に対して、容易
かつ確実な操作が可能な操作環境を提供することができ
る。
【0093】また、本発明によれば、データ変更にとも
なうデータベースの内容の矛盾の発生を防止しすること
ができ、データベースの利用効率を下げることなく正確
な変更処理を行うことができ、常に一貫した安定した内
容のデータを保持することができ、操作性がよくよりデ
ータの有効利用が図れるような、信頼性の高いデータベ
ースシステムを構築することのできるデータベースプロ
グラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒
体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態のデータベース
システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】図2ば、図1に示したデータベースシステムの
サーバコンピュータおよびユーザ操作用端末の各処理部
の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1に示したデータベースシステムに
おいて、データ変更の処理を行う場合の、作業者の作業
を含めた処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】図4は、図2に示したサーバコンピュータの変
更個所検出処理部で行われる、変更個所リスト作成の処
理を説明するための図である。
【図5】図5は、図4に変更個所リスト作成の処理のフ
ローチャートである。
【図6】図6は、仮想データベース変更および実データ
ベース変更の処理を説明するための、仮変更結果作成処
理に係わる処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本実施の形態のデータベースシステム
において1つのデータを複数の個所で参照している状態
を説明するための図である。
【図8】図8は、図2に示したサーバコンピュータの変
更個所検出処理部および印刷データ検索処理部で主に行
われる、影響文書の印刷処理係わる処理のフローチャー
トである。
【図9】図9は、図2に示したサーバコンピュータのプ
リチェック処理部で行われる、連動データチェックの処
理を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、図2に示したサーバコンピュータ
のプリチェック処理部で行われる、重複変更チェックの
処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図11は、本発明のデータベースシステムの
他の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2…データベースシステム、10…サーバコンピュ
ータ、12,12b…ハードディスク装置、20…ユー
ザ操作用端末、30…プリンタ、40…LANケーブ
ル、101…編集データ検索処理部、102…変更個所
検出処理部、103…プリチェック処理部、104…案
件作成部、105…DB変更処理部、107…印刷デー
タ検索処理部、106…データベースエンジン106、
120…データファイル、121…データベース(文書
データ)、122…文書フォーム定義データ、123…
連動定義データ、124…承認前の変更案件データ、1
25…承認後の変更案件データ、201…総括管理処理
部、202…検索データ指定部、203…検索結果表示
部、204…編集操作部、205…検査結果確認処理
部、206…DB変更指示・結果確認部、207…印刷
処理部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意のデータを蓄積するデータ蓄積手段
    と、 要求に応じて、複数のデータを有する所定の単位ごとに
    前記蓄積されたデータを検索するデータ検索手段と、 前記検索される所定の単位ごとのデータに対して、所望
    のデータ変更の指示を行うためのデータ変更指示手段
    と、 前記データ変更の指示が行われた前記所定の単位ごとの
    データより、有意なデータ変更が指示されたデータを抽
    出し、当該データおよび当該データ変更内容を示す変更
    データリストを生成する変更データ抽出手段と、 前記生成された変更データリストに基づいて、当該変更
    対象のデータに対して重複したデータ変更が指示されて
    いないことを検査する重複検査を含む任意の検査を行
    い、前記データ変更の適切性を判定する検査手段と、 前記データ変更が適切と判定された場合に、前記変更デ
    ータリストに基づいて、前記蓄積されている変更対象の
    データに対して前記変更を行った結果の仮の変更データ
    を生成するデータ仮変更手段と、 前記仮の変更データを出力する仮変更データ出力手段
    と、 前記データ変更内容に示される変更の実行を指示するた
    めの変更実行指示手段と、 前記変更の実行が指示された場合に、前記変更データリ
    ストに基づいて、前記蓄積されている変更対象のデータ
    に対して前記変更を行うデータ変更手段とを有するデー
    タベースシステム。
  2. 【請求項2】前記蓄積されている各データは、データ自
    体またはデータ参照先をデータ内容として有し、 前記データ蓄積手段は、複数の前記所定の単位あるいは
    同一の前記所定の単位において複数の個所で用いられて
    いる同一のデータについては、データ自体をデータ内容
    として有する1つのデータと、当該データ自体をデータ
    内容として有するデータを参照するデータ参照先をデー
    タ内容として有する1つ以上のデータとを用いて蓄積
    し、 前記データ変更手段は、前記複数の個所で用いられてい
    る同一のデータの変更を、前記データ自体をデータ内容
    として有するデータの内容を変更することにより行う請
    求項1に記載のデータベースシステム。
  3. 【請求項3】蓄積されているデータの間の、前記データ
    の参照関係が示された情報を有する参照情報記憶手段
    と、 前記データの参照関係が示された情報を参照して、前記
    変更データリストに示されている各変更対象のデータと
    同一のデータを用いている他の前記所定の単位のデータ
    を検出するデータ検出手段と、 前記検出された前記他の所定の単位ごとのデータを出力
    する出力手段とをさらに有する請求項2に記載のデータ
    ベースシステム。
  4. 【請求項4】蓄積されているデータの中の任意のデータ
    の組であって、データ相互に相関があり、いずれかのデ
    ータを変更する場合には他のデータも変更する必要のあ
    る複数のデータの組を定義する連動データ定義手段をさ
    らに有し、 前記検査手段は、前記変更データリストに示されている
    各変更対象のデータについて、当該データが、前記定義
    されているデータの組のいずれかのデータである場合
    に、当該データと同一の組として定義されている他のデ
    ータが、当該変更データリストに示されているか否かを
    検査し、前記他のデータが全て当該変更データリストに
    示されている場合に、前記データ変更の指示が適切であ
    ると判定する連動検査を含む検査を行う請求項3に記載
    のデータベースシステム。
  5. 【請求項5】前記重複検査は、前記変更データリストに
    示されている各変更対象のデータについて、当該データ
    が、当該変更データリストおよび当該検査手段による検
    査を終了しデータ変更が適切と判定された他の変更デー
    タリストであって未だ変更が実行されていない変更デー
    タリストに示されている他の変更対象のデータと同一で
    あるか否かを順次検査し、同一であった場合に当該デー
    タに対するデータ変更の指示が適切ではないと判定する
    請求項4に記載のデータベースシステム。
  6. 【請求項6】前記変更データ抽出手段は、前記データ変
    更の指示が行われた前記所定の単位ごとのデータと、前
    記データ変更の指示が行われる前の当該所定の単位ごと
    のデータと、前記データ変更の指示が終了した後に前記
    データ検索手段により検索した前記所定の単位ごとのデ
    ータとのいずれか少なくとも2つ以上を比較し、相違す
    るデータを検出することにより、前記有意なデータ変更
    が指示されたデータを抽出する請求項5に記載のデータ
    ベースシステム。
  7. 【請求項7】前記データの変更は、データの追加、削
    除、更新を含む請求項6に記載のデータベースシステ
    ム。
  8. 【請求項8】前記検索の単位となる前記複数のデータを
    有する所定の単位は、前記複数のデータが所定のフォー
    マットで配置されたページ、カードまたはシート、また
    は、前記ページを1つ以上有する文書のいずれかである
    請求項7に記載のデータベースシステム。
  9. 【請求項9】任意のデータを蓄積するデータベースに対
    するデータ変更方法であって、 複数のデータを有する所定の単位ごとに前記蓄積された
    データを検索し、 前記検索した所定の単位ごとに、データ変更の指示を受
    け付け、 前記データ変更の指示が行われた前記所定の単位ごとの
    データより、有意なデータ変更が指示されたデータを抽
    出し、 当該データおよび当該データ変更内容を示す変更データ
    リストを生成し、 前記生成された変更データリストに基づいて、当該変更
    対象のデータに対して重複したデータ変更が指示されて
    いないことを検査する重複検査を含む任意の検査を行
    い、前記データ変更の適切性を判定し、 前記データ変更が適切と判定された場合に、前記変更デ
    ータリストに基づいて、前記蓄積されている変更対象の
    データに対して前記変更を行った結果の仮の変更データ
    を生成し、 前記仮の変更データを出力し、 前記データ変更内容に示される変更の実行の指示を受け
    付け、 前記変更の実行が指示された場合に、前記変更データリ
    ストに基づいて、前記蓄積されている変更対象のデータ
    に対して前記変更を行うデータ変更方法。
  10. 【請求項10】蓄積されているデータの中の任意のデー
    タの組であって、データ相互に相関があり、いずれかの
    データを変更する場合には他のデータも変更する必要の
    ある複数のデータの組を予め定義しておき、 前記データ変更の適切性を判定する検査においては、前
    記変更データリストに示されている各変更対象のデータ
    について、当該データが、前記定義されているデータの
    組のいずれかのデータである場合に、当該データと同一
    の組として定義されている他のデータが、当該変更デー
    タリストに示されているか否かを検査し、前記他のデー
    タが全て当該変更データリストに示されている場合に、
    前記データ変更の指示が適切であると判定する連動検査
    を含む検査を行う請求項9に記載のデータ変更方法。
  11. 【請求項11】前記重複検査は、前記変更データリスト
    に示されている各変更対象のデータについて、当該デー
    タが、当該変更データリストおよび当該検査手段による
    検査を終了しデータ変更が適切と判定された他の変更デ
    ータリストであって未だ変更が実行されていない変更デ
    ータリストに示されている他の変更対象のデータと同一
    であるか否かを順次検査し、同一であった場合に当該デ
    ータに対するデータ変更の指示が適切ではないと判定す
    る請求項10に記載のデータ変更方法。
  12. 【請求項12】前記変更データの抽出は、前記データ変
    更の操作が行われた前記所定の単位ごとのデータと、前
    記データ変更の操作が行われる前の当該所定の単位ごと
    のデータと、前記データ変更の操作が終了した後に前記
    データ検索手段により検索した前記所定の単位ごとのデ
    ータとのいずれか少なくとも2つ以上を比較し、相違す
    るデータを検出することにより行う請求項11に記載の
    データ変更方法。
  13. 【請求項13】任意のデータを管理し蓄積させるデータ
    蓄積制御手段と、 要求に応じて、複数のデータを有する所定の単位ごとに
    前記蓄積されたデータを検索するデータ検索手段と、 前記検索される所定の単位ごとのデータに対して、所望
    のデータ変更の指示を行うためのデータ変更指示手段
    と、 前記データ変更の指示が行われた前記所定の単位ごとの
    データより、有意なデータ変更が指示されたデータを抽
    出し、当該データおよび当該データ変更内容を示す変更
    データリストを生成する変更データ抽出手段と、 前記生成された変更データリストに基づいて、当該変更
    対象のデータに対して重複したデータ変更が指示されて
    いないことを検査する重複検査を含む任意の検査を行
    い、前記データ変更の適切性を判定する検査手段と、 前記データ変更が適切と判定された場合に、前記変更デ
    ータリストに基づいて、前記蓄積されている変更対象の
    データに対して前記変更を行った結果の仮の変更データ
    を生成するデータ仮変更手段と、 前記仮の変更データを出力する仮変更データ出力手段
    と、 前記データ変更内容に示される変更の実行を指示するた
    めの変更実行指示手段と、 前記変更の実行が指示された場合に、前記変更データリ
    ストに基づいて、前記蓄積されている変更対象のデータ
    に対して前記変更を行うデータ変更手段とを有するデー
    タベースプログラムが記録されたコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7246155B2 (en) 2001-07-09 2007-07-17 Kabushiki Kaisha Square Enix User name and profile information management
US7654902B2 (en) 2001-04-26 2010-02-02 Kabushiki Kaisha Square Enix User-name switching method on network game
JP2017522630A (ja) * 2014-05-29 2017-08-10 アビニシオ テクノロジー エルエルシー ワークロード自動化およびデータ系統分析

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